JP2006230218A - 非重合体カテキン類組成物の製造方法 - Google Patents

非重合体カテキン類組成物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006230218A
JP2006230218A JP2005045967A JP2005045967A JP2006230218A JP 2006230218 A JP2006230218 A JP 2006230218A JP 2005045967 A JP2005045967 A JP 2005045967A JP 2005045967 A JP2005045967 A JP 2005045967A JP 2006230218 A JP2006230218 A JP 2006230218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
exchange resin
cation exchange
polymer
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005045967A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4690741B2 (ja
Inventor
Masahiro Fukuda
昌弘 福田
Hirokazu Takahashi
宏和 高橋
Atsushi Konishi
敦 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2005045967A priority Critical patent/JP4690741B2/ja
Publication of JP2006230218A publication Critical patent/JP2006230218A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4690741B2 publication Critical patent/JP4690741B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Tea And Coffee (AREA)

Abstract

【課題】 緑茶葉から水を用いて抽出した水溶性抽出組成物から、精製処理前の組成を損うことなく、カフェイン量が低減され、風味が改善された非重合体カテキン類組成物を高収率で得る製造法を提供する.
【解決手段】 緑茶葉から水を用いて抽出した水溶性抽出組成物を疎水性吸着剤が充填されたカラムに吸着させた後、水で洗浄し、次いで10〜50体積%のエタノール水溶液を疎水性吸着剤の充填体積量当り0.5〜20[v/v]量通液して溶出させる第1段階の工程と、第1段階で得られた溶出液を陽イオン交換樹脂に接触させる際に、該陽イオン交換樹脂を水と接触させたときの水の塩分濃度が0.2重量%未満、電気伝導度が0.5[S/m]未満となるように陽イオン交換樹脂を水素置換し、次いで水洗水のpHが4以上となるように水洗を行った後、溶出液を陽イオン交換樹脂に接触させる第2段階の工程を有する非重合体カテキン類組成物の製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は緑茶葉の水溶性抽出組成物から、その非重合体カテキン類の精製処理前の組成を損なうことなく、風味が改善され、カフェイン量が低減された非重合体カテキン類組成物を高収率で得る製造法に関する。
カテキン類の効果としてはαアミラーゼ活性阻害作用などが報告されている(特許文献1)。このような生理効果を発現させるためには、成人一日あたり4〜5杯のお茶を飲むことが必要であることから、より簡便に大量のカテキン類を摂取するため、飲料にカテキン類を高濃度配合する技術が望まれていた。
この方法の一つとして、緑茶抽出物の濃縮物などの水溶性抽出組成物を利用して、カテキン類を飲料に溶解状態で添加する方法が用いられている。しかしながら、カテキン類を高濃度に配合する対象となる飲料の種類によっては、例えば紅茶抽出液や炭酸飲料にカテキン類を添加する場合など、カフェイン及び緑茶由来の風味の残存が飲料の商品価値を大きく損ねることがわかっている。
この課題を解決するために高純度に精製された非重合体カテキン類組成物を添加する方法を用いると、従来の精製法のいずれもが水溶性抽出組成物の精製前後における非重合体カテキン類の組成維持の考慮がなされていないので、精製前の水溶性抽出組成物で検証された生理効果が精製による組成変化後においては保証できないという問題があった。また生理活性上好ましくないカフェインを低減するために、クロロホルム処理などの更なる処理が必要となる問題があった。
このような背景の中、従来の精製法の中でも、緑茶葉から水を用いて抽出した水溶性抽出組成物を、吸着剤に一旦吸着させ、その後溶剤などで脱着回収することが多数試みられている(特許文献2〜6)。しかしながら、特許文献2は、ハイドロキシルプロピル化デキストランゲル又は親水性ビニルポリマーゲルを用いて精製する方法であるが、脱着に使用される有機溶媒濃度が常に20%以上と高いために、精製後のカフェイン量が多くなるという問題があった。また特許文献3は、スチレン-ジビニルベンゼン或いはメタアクリル酸エステルを用いて精製する方法であるが脱着に使用される有機溶媒濃度が最終的に60%程度であるために、カラム処理後に別途クロロホルム処理による脱カフェイン処理を行う必要があった。同様に特許文献3〜5においても、30%、40%以上又は50%以上の濃度の有機溶媒であるために同様の精製状態となっていた。また、陽イオン交換樹脂によるカフェインの低減方法も知られている(特許文献7〜9)。しかしながら、特許文献7及び8では、陽イオン交換樹脂に緑茶葉から抽出した抽出液を直接接触させているため、カリウムやナトリウムの塩交換が起き、陽イオン交換樹脂の再生頻度が多くなり、また、特許文献9では、澱発生の原因となるタンパク質、多糖類などの水溶性高分子を多く含む他、得られる非重合体カテキン類含有液の風味が低下する問題があった。
特開平3-133928号公報 特開平1-175978号公報 特開平2-311474号公報 特開平10-67771号公報 特開平4-182479号公報 特開平6-9607号公報 特開平11-228565号公報 特開平11-292870号公報 特開2004-305012号公報
本発明の目的は、緑茶葉から水を用いて抽出した水溶性抽出組成物から、その精製処理前の組成を損なうことなく、カフェイン量が低減され、風味が改善された非重合体カテキン類組成物を高収率で得る製造方法を提供することにある。
本発明者らは、緑茶葉から水を用いて抽出した水溶性抽出組成物のカフェイン量を低減させるべく検討した結果、緑茶葉から水を用いて抽出した水溶性抽出組成物を、疎水性吸着剤が充填されたカラムに吸着させ、疎水性吸着剤を水で洗浄し、次いでエタノール水溶液を通液させて溶出する第1段階の工程を行い、その溶出液を陽イオン交換樹脂に接触させる際、塩分濃度及び電気伝導度を十分に低減させ、水洗によりpHを弱酸性から中性程度にしてから通液させる第2段階の工程を行うことにより、従来よりもカフェイン含量が低く、酸味が低減された非重合体カテキン類組成物を得られることを見出した。
すなわち、本発明は、緑茶葉の水溶性抽出組成物を疎水性吸着剤が充填されたカラムに吸着させた後、水で洗浄し、次いで10〜50体積%のエタノール水溶液を疎水性吸着剤の充填体積量当り0.5〜20[v/v]倍量通液して溶出させる第1段階の工程と、第1段階で得られた溶出液を陽イオン交換樹脂に接触させる際に、陽イオン交換樹脂中の水の塩分濃度が0.2重量%未満、電気伝導度が0.5[S/m]未満となるように陽イオン交換樹脂を置換し、次いで水洗水のpHが4以上となるように水洗を行った陽イオン交換樹脂と第1段階の工程溶出液を接触させる第2段階の工程を有する非重合体カテキン類組成物の製造方法を提供するものである。
本発明により、従来法よりも組成変化がなく、カフェイン量が低減され、風味が改善された非重合体カテキン類組成物を高収率で得ることができる。
本発明で非重合体カテキン類とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレートなどの非エピ体カテキン類及びエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどのエピ体カテキン類をあわせての総称である。
本発明で非重合体カテキンガレート体類とは、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどをあわせての総称である。また非重合体ガロ体類とは、ガロカテキン、ガロカテキンガレート、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレートなどをあわせての総称である。
本発明に使用する緑茶葉としては、Camellia属、例えばC.sinensis、C.assamica及びやぶきた種又はそれらの雑種から得られる茶葉から製茶された茶葉が挙げられる。当該製茶された茶葉は不発酵茶であれば全て利用できるが、釜入り茶以外の製茶葉、例えば普通煎茶、深蒸し煎茶、玉露、かぶせ茶、玉緑茶、番茶などの蒸し製茶葉が好ましい。
本発明で使用する水溶性抽出組成物は、水を用いて通常の緑茶抽出条件で製造される。緑茶葉から抽出する時の水の温度は、非重合体カテキン類の抽出効率を高くする観点から70〜100(沸騰水)℃が好ましく、更に好ましくは80〜100(沸騰水)℃である。緑茶葉からの抽出時の水の量は、緑茶葉に対して5〜60重量倍が好ましく、更に好ましくは5〜40重量倍である。緑茶葉からの抽出時間は1〜60分が好ましく、より好ましくは1〜40分、更に好ましくは1〜30分である。抽出時間が短すぎると非重合体カテキン類の溶出が不十分であり、長すぎると非重合体カテキン類の熱変性異性化反応が進行してしまう。
本発明に用いる水溶性抽出組成物は、いわゆる緑茶抽出物を濃縮したもの、例えば特開昭59−219384号公報、特開平4−20589号公報、特開平5−260907号公報、特開平5−306279号公報、特開2003−304811、特開2003−219800などに詳細に例示されている方法で調製したものを使用してもよい。市販品としては、三井農林(株)「ポリフェノン」、伊藤園(株)「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」などが挙げられる。そのほか、カラム精製品及び化学合成品を使用してもよい。ここでいう茶抽出物の濃縮物の形態としては、固体、水溶液、スラリー状など種々のものが挙げられるが、本発明の処理において、茶抽出物の濃縮物は事前に水溶液の状態に調製する。
本発明の製造方法における第1段階の工程のカラムに充填する疎水性吸着剤としては、無機物の表面を疎水的に修飾した吸着剤、高分子性の疎水性吸着剤が挙げられる。吸着剤としては、吸着力の観点から、高分子性の疎水性吸着剤が好ましく、より具体的には、スチレン−ジビニルベンゼン、修飾スチレン−ジビニルベンゼン又はメタクリル酸メチルを母体とするものが挙げられる。スチレン−ジビニルベンゼン系の疎水性吸着剤の例としては、三菱化学社製の商品名ダイヤイオンHP−20、HP−21、セパビーズSP70、SP700、SP825、SP−825やオルガノ社(供給元:米国ローム&ハース社)のアンバーライトXAD4、XAD16HP、XAD1180、XAD2000、住友化学(供給元:米国ローム&ハース社)のデュオライトS874、S876などが挙げられる。修飾スチレン−ジビニルベンゼン系の疎水性吸着剤の例としては、臭素原子を核置換して吸着力を強めたものが挙げられ、例えば三菱化学社製の商品名セパビーズSP205、SP206、SP207などが挙げられる。メタクリル酸メチル系の疎水性吸着剤の例としては、三菱化学社製のセパビーズHP1MG、HP2MGやオルガノ社のXAD7HP、住友化学のデュオライトS877などが挙げられる。
疎水性吸着剤の中でも特に修飾ポリスチレン−ジビニルベンゼン系疎水性吸着剤及びメタクリル酸メチル系疎水性吸着剤が好ましい。前者はポリスチレン−ジビニルベンゼン系疎水性吸着剤に比べ吸着容量が高く、また高比重であるために工程の中でアップフロー通液が可能となって好ましい。また後者は吸着量が少ないものの高極性有機物の吸着に有利な点が挙げられる。
具体的に好ましいものとしては、SP207などの修飾ポリスチレン−ジビニルベンゼン系疎水性吸着剤(三菱化学社製)、HP2MGなどのメタクリル酸メチル系疎水性吸着剤(三菱化学社製)が挙げられるが、前述の理由からSP207、HP2MGがより好ましく、SP207が更に好ましい。
本発明の第1段階の工程では、水溶性抽出組成物を疎水性吸着剤が充填されたカラム(1)に通液するが、予めSV(空間速度)=1〜10[h-1]、疎水性吸着剤に対する通液倍数として2〜10[v/v]の通液条件で95体積%(以下、[v/v]%と記載する)エタノール水溶液による洗浄を行い、疎水性吸着剤の原料モノマーや原料モノマー中の不純物などを除去するのが好ましい。なお、SV(空間速度)は、通液量を通液時間で除して測定した値を用いる。そして、その後SV=1〜10[h-1]、疎水性吸着剤に対する通液倍数として1〜10[v/v] の通液条件により水洗を行って、エタノールを除去して疎水性吸着剤の含液を水系に置換する方法により非重合体カテキン類の吸着能が向上する。
水溶性抽出組成物を疎水性吸着剤が充填したカラムに通液する条件としては、疎水性吸着剤に対する通液倍数として0.5〜20[v/v]が好ましく、このときの通液速度はSV(空間速度)=0.5〜10[h-1]が好ましい。10[h-1]超えた通液速度や20[v/v]超えた通液倍数であると非重合体カテキン類の吸着が不充分となる場合がある。
更に、水溶性抽出組成物を疎水性吸着剤に吸着させた後に、水洗浄するのが好ましく、疎水性吸着剤に対する通液倍数として1〜10[v/v]で水洗浄を行うのが特に好ましい。このときの通液速度は、SV=0.5〜10[h-1]が好ましい。この水洗浄により、疎水性吸着剤に付着した没食子酸や不純物が除去される。10[h-1]を超えた通液速度や10[v/v]超えた通液倍数の水量で水洗浄すると非重合体カテキン類が溶出する場合があり、1[v/v]未満の通液倍数の水量であると風味上好ましくない没食子酸の除去が不充分である。
本発明の第1段階の水溶性抽出組成物をカラムに吸着・水洗後、エタノール水溶液によって溶出する条件としては、10〜50[v/v]%のエタノール水溶液を疎水性吸着剤の充填体積当り0.5〜20[v/v]量通液を行うと、カフェインと非重合体カテキン類の含有重量比率が低減でき、第2段階の陽イオン交換樹脂処理におけるカフェイン除去工程の負荷低減の観点から好ましく、特に好ましくは10〜30[v/v]%のエタノール水溶液である。
ここで、10[v/v]%未満のエタノール水溶液で溶出する場合、カフェインと非重合体カテキン類比率は下がるものの、疎水性吸着剤に対する通液倍数が20倍量を超えてしまい、多量の溶出液を要し、かつ非重合体カテキン類の回収率が低くなってしまう。一方、50[v/v]%超えたエタノール水溶液で溶出する場合、カフェインと非重合体カテキン類の分離が悪くなり、第2段階の陽イオン交換樹脂処理工程に負荷がかかる。そのため溶出液のカフェイン含有量と非重合体カテキン類組成物含有量の重量比率を0.15未満に低減させておくのが好ましい。
第1段階の工程の処理に使用した疎水性吸着剤は、以下の方法により再使用できる。具体的には、95[v/v]%程度の高濃度エタノールを通液させて吸着されているカフェインなどを除去する方法のほかに、水酸化ナトリウムのようなアルカリ水溶液を通液・洗浄し、疎水性吸着剤上に残存する水溶液組成物成分をすべて脱着させる。
本発明の第2段階の工程で使用する陽イオン交換樹脂には、スルホン酸基、カルボキシル基、リン酸基などを有する樹脂が用いられる。具体的には、ダイヤイオンSK1BをはじめとするSKシリーズ、ダイヤイオンPK208をはじめとするPKシリーズ(三菱化学社製)、アンバーライトIR116をはじめとする100番シリーズ(ローム・アンド・ハーシュ社製)、ダウエックス50W・X1をはじめとするWシリーズ(ダウケミカル社製)、またダイヤイオンCR10(三菱化学社製)などのキレート樹脂などが挙げられ、カフェインの吸着能の観点から、特に強イオン陽イオン交換能であるスルホン酸基を有するSK−1Bや予め水素イオン交換を行ったSK−1BHが好ましい。
本発明の第1段階で得られた溶出液の陽イオン交換樹脂との接触方法はバッチ式、半バッチ式、半連続式又は連続式で行うことができるが、カラムに樹脂を充填して連続的に通過させるのがカフェイン除去効率の観点から良い。以下、第2段階の工程をカラムを使用した工程で記載することがある。
本発明のスルホン酸基を有する強イオン陽イオン交換樹脂は、ナトリウムイオン、カリウムイオンなどの金属イオン型と水素イオン型に大別されるが、カフェインの吸着効率の観点から水素イオン型が好ましく、第1段階で得られる溶出液をカラムに充填された陽イオン交換樹脂に接触させる際、カラム内の塩分濃度が0.2重量%未満であり、電気伝導度を0.5[S/m]未満まで低下させて、陽イオン交換樹脂から十分に金属イオンを除去してから通液を行わないと、十分なカフェインの吸着能が得られない。特に金属イオン型の陽イオン交換樹脂を使用する際は塩酸などを通液させることにより、上記塩分濃度及び電気伝導度以下に水素イオン交換しなければならない。具体的には、金属イオン型強イオン陽イオン交換樹脂100mLに対し2mol/Lの塩酸1,000〜5,000mLを、SV=50〜100で通液させることにより、後の水洗処理においてカラム内の塩分濃度0.2重量%未満、電気伝導度0.5[S/m]未満の洗浄水が得られる。
通常水素イオン型に陽イオン交換を行ったカラムに水を通液させると、通過液のpHが1.0〜3.0程度まで低下する。しかし、第1段階で得られる溶出液を接触させる前にカラムを水洗し、水洗水のpHが4以上、好ましくは4.5〜6.0、更に好ましくは5.0〜5.5になってから通液させることで、本発明の第2段階で得られる非重合体カテキン類組成物の酸味が改善される。
本発明の陽イオン交換樹脂に第1段階で得られる溶出液を接触させる際のエタノール水溶液の濃度は、陽イオン交換樹脂に対するカフェイン吸着効率の観点から、0〜30[v/v]%が好ましい。カフェイン吸着能が十分に得られない場合は、第1段階で得られる溶出液を濃縮又は水による希釈などにより、特に好ましくは0〜20[v/v]%程度にエタノール濃度を低減させてから接触させるとカフェイン除去効率が向上する。また、濃縮操作を行い水系に置換する際に、固形分濃度を上げてから本発明の強イオン陽イオン交換樹脂に接触させるとカフェイン吸着能が向上する。
本発明の陽イオン交換樹脂が充填したカラムに、第1段階で得られる溶出液を接触させる際の条件としては、陽イオン交換樹脂に対する通液倍数として0.5〜100[v/v]が好ましく、このときの通液速度はSV=0.5〜20[ h-1]が好ましい。20[ h-1]超えた通液速度や100[v/v]超えた通液倍数であるとカフェインの吸着効率が不充分となる場合がある。
本発明では、第1段階で緑茶葉から水を用いて抽出した水溶性抽出組成物を疎水性吸着剤に接触させ、吸着成分である非重合体カテキン類組成物とカフェインが吸着されるため、抽出液中に含まれるナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムは予め疎水性吸着剤外に除去される。このため第2段階の陽イオン交換樹脂に第1段階で得られる溶出液を接触させる際、上記金属イオンが十分に低減しているため、カフェインの吸着効率が向上し、水素イオン交換の回生の頻度が少なくなり生産効率が向上する。
本発明の第2段階で使用する陽イオン交換樹脂は、精製処理後に所定の方法を用いることにより再使用できる。具体的には95[v/v]%程度の高濃度エタノールを通液させて吸着されているカフェインを除去する方法のほかに、塩酸による水素型へのイオン交換と水洗浄により回生再使用の操作を行う。
本発明により製造される非重合体カテキン類組成物中のカフェイン含有量と非重合体カテキン類含有量の重量比率が0.08未満、更に0.09〜0,更に好ましくは、0.08〜0.01の方が、カフェインが十分低減され、かつ、安定性上好ましい。
本発明により製造される非重合体カテキン類組成物の非重合体カテキン類の回収率は70重量%以上、更に、70〜90重量%、更に好ましくは、70〜90重量%であり、非重合体カテキン類中の非重合体カテキンガレート体率の濃度変化が10重量%未満、更に、9〜1重量%、更に好ましくは、8〜2重量%及び非重合体カテキン類中の非重合体カテキンガロ体率の濃度変化が10重量%未満、更に、9〜1重量%、更に好ましくは、8〜2重量%である方が、天然の非重合体カテキン類の組成変化が少ないく好ましい。
本発明の第2段階で得られた非重合体カテキン類組成物はそのままで使用してもよく、減圧濃縮、薄膜濃縮などの方法によりエタノールを除去してもよい。通常飲料への配合に使用する場合、エタノールを完全に除去した方が好ましい。また非重合体カテキン類組成物の製品形態として粉体が望ましい場合は、噴霧乾燥や凍結乾燥などの方法によって粉体化できる。
本発明で得られた非重合体カテキン類組成物は容器詰飲料に配合できる。使用される容器は一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶などの通常の形態で提供することができる。ここでいう容器詰飲料とは希釈せずに飲用できるものをいう。
また上記の容器詰飲料は、例えば、金属缶のように容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては食品衛生法に定められた殺菌条件で製造される。PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器などで高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填するなどの方法が採用される。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。
(カテキン類及びカフェインの測定法)
フィルター(0.8μm)で濾過し、次いで蒸留水で希釈した容器詰めされた飲料を、島津製作所製、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム L−カラムTM ODS(4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラジエント法により測定した。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有の蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有のアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った(通常カテキン類及びカフェインの濃度は、重量/体積%([w/v]%)で表すが、実施例中の含有量は液量を掛けて重量で示した)。
(電気伝導度及び塩分濃度の測定法)
堀場製作所製電気伝導度計DS−51を使用し、25℃に換算した数値である電気伝導度[S/m]及び塩分濃度(重量%)で表した。
(殺菌後の風味評価)
各実施例で得られた非重合体カテキン類組成物をカテキン含有率が0.175[w/v]%となるように脱イオン水で希釈し、その40mLを50mLの耐圧製ガラス容器に入れた。そこにアスコルビン酸ナトリウムを0.1重量%添加し、5重量%重炭酸ナトリウム水溶液でpHを6.4に調整し、窒素置換を行い、オートクレーブで121℃、10分間加熱滅菌した。その後、評価パネラー5名によって緑茶由来の異味・異臭の確認を行った。
(沈殿の評価方法)
耐圧製ガラス容器に入っている評価サンプルを、55℃の恒温槽に入れて、2週間後の濁りの発生状況を確認した。イルミネーター上で内容物の状態を観察し、澱の観察された時点を澱生成日とした。
実施例1
ケニア産CTC緑茶1,200gを95℃の脱イオン水24,000gで10分間抽出、冷却、搾汁後、金網によりろ過し、ラバル型遠心分離機にて微粒分を除去し、抽出液19、120gを得た。抽出液中には非重合体カテキン類が156.3g含まれており、ガレート体率53.1%、ガロ体率76.3%であった。また、カフェインは30.9g含まれており、カフェイン/非重合体カテキン類の重量比率は、0.198であった。
(第1段階工程)
次いで、ステンレスカラム(内径72.3mm×高さ1,600mm、体積5,745mL)に充填した疎水性吸着剤セパビーズSP−207(三菱化学(株)製)5,192mLを、予めSV=6.9[h-1]で95[v/v]%エタノール25,960mLによる洗浄を行い、次いでSV=6.9[h-1]で25,960mLの水で洗浄した。
抽出液全量(4.3倍体積対疎水性吸着剤)をSV=4.6[h-1]で通液し、通過液は廃棄し、SV=4.6[h-1]で20,760mL(4倍体積対疎水性吸着剤)の水で洗浄を行った。通過液と洗浄液を合計した液には、非重合体カテキン類2.0gが含まれており、吸着と水洗による非重合体カテキン類の溶出は殆どなかった。
次いで、20[v/v]%エタノール水をSV=4.6[h-1]で29,320mLを通液した(5.65倍体積対疎水性吸着剤)。カラム内の残留水3,000mLを端切り後、溶出液25,320mLを回収した。
(第2段階工程)
ステンレスカラム(内径72.3mm×高さ3,200mm、体積1,302mL)に充填したイオン交換樹脂SK−1B(三菱化学(株)製)1038.4mLを、予めSV=70[h-1]で2mol/L塩酸29,075mLによる水素イオン交換を行い、次いでSV=70[h-1]で51,920mLのイオン交換水で洗浄した。水素イオン置換後の塩濃度は0.10重量%、電気伝導度は0.23[S/m]に低減した。また、洗浄液のpHは5.12であり、風味確認を行い酸味、塩味は感じられなかった。
次いで、第1段階工程で得られた溶出液全量を上記水素置換を行ったカラムにSV=4.6[h-1]で通液した。得られた溶出液を減圧濃縮し、エタノールを留去して、非重合体カテキン類組成物を得た。濃縮液中には非重合体カテキン類133.3gが含まれており、抽出液からの非重合体カテキン類の回収率は85.3重量%、非重合体カテキン類組成物のガレート体率は46.9重量%、非重合体カテキン類中のガロ体率は82.3重量%であった。また、カフェイン4.27gを含んでおり、カフェイン/非重合体カテキン類の重量比率は0.032であった。
実施例2
第1段階工程で得られた20[v/v]%エタノール溶液を減圧濃縮した後、水置換を行った以外は、実施例1と同様の操作を行い、本発明の非重合体カテキン類組成物を得た。
実施例3
第1段階工程で40[v/v]%エタノール溶液を使用した以外は、実施例1と同様の操作を行い、本発明の非重合体カテキン類組成物を得た。
比較例1
第1段階工程において、2mol/L塩酸及び水洗を行わなかった以外は、実施例1と同様の操作を行った。
比較例2
第1段階の工程を行わなかった以外は、実施例1と同様の操作を行った。
表1に分析並びに評価結果を示す。
また、実施例1〜3のいずれにおいても比較例に比べて、処理前後における非重合体カテキン類の回収率が高く、非重合体カテキンガレート率と非重合体カテキンガロ体率の変化が少なく、カフェインが低減した非重合体カテキン類組成物を得ることができた。また容器詰飲料をモデル系とした殺菌後の風味評価において酸味や緑茶由来の異味・異臭が感じられず、55℃保存後の澱生成もみられなかった。

Claims (5)

  1. 緑茶葉の水溶性抽出組成物を疎水性吸着剤が充填されたカラムに吸着させた後、水で洗浄し、次いで10〜50体積%のエタノール水溶液を疎水性吸着剤の充填体積量当り0.5〜20[v/v]倍量通液して溶出させる第1段階の工程と、第1段階で得られた溶出液を陽イオン交換樹脂に接触させる際に、陽イオン交換樹脂中の水の塩分濃度が0.2重量%未満、電気伝導度が0.5[S/m]未満となるように陽イオン交換樹脂を置換し、次いで水洗水のpHが4以上となるように水洗を行った陽イオン交換樹脂と第1段階の工程溶出液を接触させる第2段階の工程を有する非重合体カテキン類組成物の製造方法。
  2. 第2段階の工程が、陽イオン交換樹脂をカラムに充填し、カラムの出口の水の塩分濃度が0.2重量%未満、電気伝導度が0.5[S/m]未満となるように陽イオン交換樹脂の水素置換し、カラムの出口の水のpHが4以上となるように水洗を行った後、溶出液を陽イオン交換樹脂に接触させる工程である請求項1記載の非重合体カテキン類組成物の製造方法。
  3. 第1段階で得られる溶出液を第2段階の陽イオン交換樹脂に接触させる際、溶出液中のエタノール濃度が0〜30体積%である請求項1又は2記載の非重合体カテキン類組成物の製造方法。
  4. 製造される比重合体カテキン類組成物中のカフェイン含有量と非重合体カテキン類含有量の重量比率が0.08未満である請求項1〜3のいずれか1項記載の非重合体カテキン類組成物の製造方法。
  5. 製造される非重合体カテキン類組成物の非重合体カテキン類の回収率が70重量%以上、非重合体カテキン類中の非重合体カテキンガレート体率の濃度変化が10重量%未満及び非重合体カテキン類中の非重合体カテキンガロ体率の濃度変化が10重量%未満である請求項1〜4のいずれか1項記載の非重合体カテキン類組成物の製造方法。
JP2005045967A 2005-02-22 2005-02-22 非重合体カテキン類組成物の製造方法 Expired - Fee Related JP4690741B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005045967A JP4690741B2 (ja) 2005-02-22 2005-02-22 非重合体カテキン類組成物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005045967A JP4690741B2 (ja) 2005-02-22 2005-02-22 非重合体カテキン類組成物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006230218A true JP2006230218A (ja) 2006-09-07
JP4690741B2 JP4690741B2 (ja) 2011-06-01

Family

ID=37038543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005045967A Expired - Fee Related JP4690741B2 (ja) 2005-02-22 2005-02-22 非重合体カテキン類組成物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4690741B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007014283A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Kao Corp 容器詰緑茶飲料
JP2007022935A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Kao Corp 非重合体カテキン類組成物の製造方法
WO2008072360A1 (ja) * 2006-12-14 2008-06-19 Ito En, Ltd. カテキン組成物及びその製造方法
JP2008212024A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Riverson:Kk カフェイン含有量が低減された茶及びその製造方法
JP2009060824A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Kao Corp 精製緑茶抽出物の製造法
CN102655761A (zh) * 2009-12-09 2012-09-05 花王株式会社 精制茶提取物的制造方法
KR20130039593A (ko) * 2011-10-12 2013-04-22 주식회사 비케이바이오 카페인이 제거된 카테킨 농축물의 제조방법
KR101548131B1 (ko) 2013-05-07 2015-08-28 한국식품연구원 초음파 추출기술을 이용한 항산화활성이 높은 저카페인 함유 녹차추출물의 제조방법

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05306279A (ja) * 1992-04-07 1993-11-19 Shokuhin Sangyo High Separeeshiyon Syst Gijutsu Kenkyu Kumiai 茶カテキン類の製造方法およびその製造装置
JPH06133729A (ja) * 1992-05-28 1994-05-17 Morinaga & Co Ltd ウーロン茶の茶葉を原料とする新規な食品素材の製造法
JPH10165096A (ja) * 1996-12-12 1998-06-23 Itouen:Kk 茶の製造方法
JP2001197863A (ja) * 1996-02-26 2001-07-24 Procter & Gamble Co 透明度および色を改善するために陽イオン交換処理および微小濾過が施された緑茶抽出物
JP2004305012A (ja) * 2003-04-02 2004-11-04 Ito En Ltd 低カフェイン天然植物エキスの製造方法
JP2006160656A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Kao Corp 非重合体カテキン類組成物の製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05306279A (ja) * 1992-04-07 1993-11-19 Shokuhin Sangyo High Separeeshiyon Syst Gijutsu Kenkyu Kumiai 茶カテキン類の製造方法およびその製造装置
JPH06133729A (ja) * 1992-05-28 1994-05-17 Morinaga & Co Ltd ウーロン茶の茶葉を原料とする新規な食品素材の製造法
JP2001197863A (ja) * 1996-02-26 2001-07-24 Procter & Gamble Co 透明度および色を改善するために陽イオン交換処理および微小濾過が施された緑茶抽出物
JPH10165096A (ja) * 1996-12-12 1998-06-23 Itouen:Kk 茶の製造方法
JP2004305012A (ja) * 2003-04-02 2004-11-04 Ito En Ltd 低カフェイン天然植物エキスの製造方法
JP2006160656A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Kao Corp 非重合体カテキン類組成物の製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007014283A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Kao Corp 容器詰緑茶飲料
JP4644058B2 (ja) * 2005-07-08 2011-03-02 花王株式会社 容器詰緑茶飲料
JP2007022935A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Kao Corp 非重合体カテキン類組成物の製造方法
JP4751113B2 (ja) * 2005-07-13 2011-08-17 花王株式会社 非重合体カテキン類組成物の製造方法
WO2008072360A1 (ja) * 2006-12-14 2008-06-19 Ito En, Ltd. カテキン組成物及びその製造方法
JP2008212024A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Riverson:Kk カフェイン含有量が低減された茶及びその製造方法
JP2009060824A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Kao Corp 精製緑茶抽出物の製造法
CN102655761A (zh) * 2009-12-09 2012-09-05 花王株式会社 精制茶提取物的制造方法
KR20130039593A (ko) * 2011-10-12 2013-04-22 주식회사 비케이바이오 카페인이 제거된 카테킨 농축물의 제조방법
KR101548131B1 (ko) 2013-05-07 2015-08-28 한국식품연구원 초음파 추출기술을 이용한 항산화활성이 높은 저카페인 함유 녹차추출물의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4690741B2 (ja) 2011-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4644058B2 (ja) 容器詰緑茶飲料
JP4977523B2 (ja) 容器詰茶飲料
EP2022346B1 (en) Beverage packed in container
JP4690741B2 (ja) 非重合体カテキン類組成物の製造方法
JP4739036B2 (ja) 風味の改善された茶抽出処理物の製造方法
KR101436645B1 (ko) 정제 차 추출물의 제조 방법
JP4327707B2 (ja) 非重合体カテキン類組成物の製造方法
JP5816096B2 (ja) 茶ポリフェノール及びその製造方法
JP2007228911A (ja) 精製茶抽出物の製造方法
JP4242908B2 (ja) 精製茶抽出物の製造方法
JP4773696B2 (ja) 非重合体カテキン類組成物の製造方法
JP5336340B2 (ja) 精製茶抽出物の製造方法
JP4694921B2 (ja) 容器詰烏龍茶飲料
JP4242877B2 (ja) 緑茶抽出物の製造法
JP4814528B2 (ja) 非重合体カテキン類組成物の製造方法
JP4694920B2 (ja) 容器詰紅茶飲料
JP4751113B2 (ja) 非重合体カテキン類組成物の製造方法
JP2007167052A (ja) 精製緑茶抽出物の製造法
JP4242891B2 (ja) 精製茶抽出物の製造方法
JP4838999B2 (ja) 非重合体カテキン類組成物の製造方法
JP5393225B2 (ja) ポリフェノール組成物含有飲料
JP5307649B2 (ja) 精製茶抽出物の製造方法
JP5634858B2 (ja) 精製茶抽出物の製造方法
JP2009060824A (ja) 精製緑茶抽出物の製造法
JP2011015614A (ja) 精製茶抽出物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees