JP5634858B2 - 精製茶抽出物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、精製茶抽出物の製造方法に関する。
消費者嗜好の多様化や健康志向の高揚により、茶飲料が注目されている。茶飲料は、例えば、茶抽出物等を利用し非重合体カテキン類を溶解状態で配合して製造することができるが、茶飲料に配合される茶抽出物によっては、茶抽出物中の非重合体カテキン類のガレート体由来の苦渋味や、没食子酸、シュウ酸、キナ酸等の有機酸由来の酸味により、茶本来の風味が損なわれることがあった。
非重合体カテキン類のガレート体由来の苦渋味を低減する手段として、例えば、茶抽出物をタンナーゼ処理して非重合体カテキン類のガレート体を非重合体カテキン類と没食子酸に加水分解する方法が知られているが、非重合体カテキン類のガレート体由来の苦渋味は低減するものの、遊離した没食子酸により酸味が増強されてしまう。
このような問題を改善すべく、例えば、茶抽出液をタンナーゼ処理した後、遊離した没食子酸を市販のアニオン交換樹脂と接触させて除去する方法が提案されている(特許文献1)。また、タンナーゼ処理した茶抽出液を、L−アスコルビン酸型アニオン交換樹脂と接触せしめ、没食子酸を選択的に除去する方法が提案されている(特許文献2)。
特開2007−195458号公報 特開2008−220202号公報
市販のアニオン交換樹脂は、Cl型又はOH型で供給されている。しかしながら、茶抽出物をCl型アニオン交換樹脂と接触させると、雑味の発生により風味が悪化するという課題があることが判明した。これは没食子酸がアニオン交換樹脂に吸着されると同時に脱離した対イオンの影響であると推測される。また、茶抽出物をOH型アニオン交換樹脂と接触させると、pHが上昇して非重合体カテキン類が劣化し非重合体カテキン類の収率が大幅に低下し、雑味の発生により風味が悪化するという課題が見出された。
また、L−アスコルビン酸型アニオン交換樹脂と接触させる方法においては、風味の変化や没食子酸の吸着効率が低い場合があり、このため、より効率的に没食子酸を除去できる製造方法の創製が求められていた。
したがって、本発明の課題は、pH上昇や風味の悪化を生ずることなく、没食子酸を効率よく除去しつつ非重合体カテキン類を収率よく回収することの可能な精製茶抽出物の製造方法を提供することにある。
アニオン交換樹脂には、樹脂の母体構造、架橋度、交換基、対イオン、イオン交換容量、粒度等において様々な種類のものが存在するが、本発明者らはこれらの相違により茶抽出物の吸着能やイオン交換能が大きく変動するとの知見を得た。そして、本発明者らは更に詳細に研究を重ねた結果、種々のアニオン交換樹脂の中で、特定の母体構造と、特定の対イオンと、特定のイオン交換容量を有するアニオン交換樹脂に茶抽出物を接触させると、イオン脱着によるpH上昇や雑味等の風味の悪化を生ずることなく、没食子酸を効率よく除去しつつ非重合体カテキン類を収率よく回収できることを見出した。
すなわち、本発明は、母体構造がゲル型であり、イオン交換容量が1.1〜3meq/mLであり、かつpKa4以上の弱酸型又はOH型のアニオン交換樹脂に、茶抽出物を接触させる工程を有する精製茶抽出物の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、没食子酸を効率よく除去しつつ、非重合体カテキン類を高収率で回収することができる。したがって、本発明の方法は、没食子酸が遊離しているタンナーゼ処理後の茶抽出物の精製に特に有効である。
以下、本発明の精製茶抽出物の製造方法について説明する。
本発明の精製茶抽出物の製造方法は、母体構造がゲル型であり、イオン交換容量が1.1〜3meq/mLであり、かつpKa4以上の弱酸型又はOH型のアニオン交換樹脂に、茶抽出物を接触させる工程を有するものである。
本発明で使用する「茶抽出物」としては、例えば、茶抽出液又はその濃縮物が挙げられ、その形態としては、固体、液体、溶液、スラリー等の種々のものがある。
ここで、「茶抽出液」とは、茶から熱水又は親水性有機溶媒を用いてニーダー抽出やカラム抽出等により抽出したものであって、濃縮や精製操作が行われていないものをいう。なお、親水性有機溶媒として、例えば、エタノール等のアルコールを使用することができる。
また、「茶抽出液の濃縮物」とは、茶から水又は親水性有機溶媒により抽出した茶抽出液から溶媒の少なくとも一部除去して非重合体カテキン類濃度を高めたものをいい、例えば、特開昭59−219384号公報、特開平4−20589号公報、特開平5−260907号公報、特開平5−306279号公報等に記載の方法により調製することができる。
抽出に使用する茶としては、例えば、Camellia属、例えば、C.var.sinensis(やぶきた種を含む)、C.var.assamica及びそれらの雑種から選択される茶樹が挙げられる。茶樹は、その加工方法により、不発酵茶、半発酵茶、発酵茶に大別することができる。
不発酵茶としては、例えば、煎茶、番茶、碾茶、釜入り茶、茎茶、棒茶、芽茶の緑茶が挙げられる。また、半発酵茶としては、例えば、鉄観音、色種、黄金桂、武夷岩茶等の烏龍茶が挙げられる。更に、発酵茶としては、ダージリン、アッサム、スリランカ等の紅茶が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。中でも、非重合体カテキン類の含有量の点から、緑茶が好ましい。
ここで、「非重合体カテキン類」とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート及びガロカテキンガレート等の非エピ体カテキン類、並びにエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレート等のエピ体カテキン類を併せての総称である。非重合体カテキン類濃度は、上記8種の合計量に基づいて定義される。
本発明においては、茶抽出液又はその濃縮物の固形物として、例えば、三井農林(株)の「ポリフェノン」、伊藤園(株)の「テアフラン」、太陽化学(株)の「サンフェノン」等の市販品を使用することもできる。
本発明で使用する茶抽出物は、溶媒を含んでいてもよく、溶媒としては、例えば、水が挙げられ、更に有機溶媒を含んでいてもよい。有機溶媒としては、被吸着物質の解離性の点から、親水性有機溶媒が好ましい。具体的には、アセトン等のケトン、メタノール、エタノール等のアルコールが挙げられる。中でも、飲食品への使用の観点から、アルコール、特にエタノールが好ましい。なお、有機溶媒水溶液中の有機溶媒濃度は適宜選択することが可能であるが、風味、没食子酸の除去効率及び非重合体カテキン類の収率の観点から、その下限が10質量%、更に30質量%、特に50質量%であることが好ましく、他方上限は95質量%、更に90質量%、特に85質量%であることが好ましい。
また、本発明においては、茶抽出物として、タンナーゼ処理したものを使用してもよい。「タンナーゼ処理」とは、茶抽出物を、タンナーゼ活性を有する酵素と接触させることをいう。タンナーゼ活性を有する酵素としては、例えば、アスペルギルス属、ペニシリウム属、リゾプス属のタンナーゼ生産菌を培養して得られるタンナーゼが挙げられる。中でも、アスペルギルス オリゼー由来のものが好ましい。なお、タンナーゼ処理における具体的な操作方法は公知の方法を採用することが可能であり、例えば、特開2004−321105号公報に記載の方法が挙げられる。
タンナーゼ処理により、非重合体カテキン類のガレート体が非ガレート体と没食子酸に加水分解される。ここで、「非重合体カテキン類のガレート体(以下、単に「ガレート体」とも称する)」とは、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート等を併せての総称であり、「ガレート体率」とは、非重合体カテキン類の総量に対する上記ガレート体の質量比率である。茶抽出物中のガレート体率は、5〜60質量%が好ましく、10〜50質量%がより好ましく、20〜40質量%が更に好ましい。
本発明の製造方法は、没食子酸を効率よく除去可能であるから、タンナーゼ処理後の茶抽出物の精製に有効である。
本発明で使用する茶抽出物は、没食子酸の除去効率及び非重合体カテキン類の収率の観点から、非重合体カテキン類濃度が0.1〜15質量%、更に0.5〜10質量%、特に1〜5質量%であることが好ましい。
また、本発明で使用する茶抽出物は、没食子酸濃度が0.1〜1質量%、更に0.2〜0.8質量%、特に0.3〜0.7質量%、殊更0.4〜0.6質量%であることが好ましい。
本発明で使用するアニオン交換樹脂は、母体構造がゲル型であり、イオン交換容量が1.1〜3meq/mLであり、かつpKa4以上の弱酸型又はOH型のアニオン交換樹脂である。
本発明で使用するアニオン交換樹脂は、母体構造がゲル型のものである。ここで「ゲル型」とは、膨潤によって生じる細孔であるミクロポアのみを有するイオン交換樹脂をいい、ミクロポアの他に、乾燥状態でも消滅しない物理的細孔であるマクロポアを有する「ポーラス型」とは母体構造を異にするものである。
樹脂母体としては、例えば、スチレン−ジビニルベンゼン等のスチレン系、及び(メタ)アクリル酸系等が挙げられ、中でも、(メタ)アクリル酸系が好ましい。ここで、「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸及びメタクリル酸を包含する概念である。
更に、本発明で使用するアニオン交換樹脂は、イオン交換容量が1.1〜3meq/mLであるが、風味及び没食子酸の除去率の観点から、1.1〜2.5meq/mL、更に1.2〜2.0meq/mL、特に1.2〜1.7meq/mLであることが好ましい。
ここで、「イオン交換容量」とは、アニオン交換樹脂1mL当たりの交換可能なイオン量(ミリ当量)であり、例えば、「オルガノ(株)編,イオン交換樹脂その技術と応用 基礎編,1997年,改訂2版,p.155-181」に準拠して測定することができる。
また、本発明で使用するアニオン交換樹脂は、pKa4以上の弱酸型又はOH型のアニオン交換樹脂である。
OH型のアニオン交換樹脂とは、アニオン交換樹脂をアルカリ水溶液で処理したものをいう。かかるアルカリ水溶液処理によりアニオン交換樹脂中のアニオンがOH基に交換されたものである。本発明で使用するアニオン交換樹脂は公知の方法により製造することが可能であるが、市販のアニオン交換樹脂を使用してもよい。
強塩基性アニオン交換樹脂の場合は、アルカリ水溶液として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の強塩基水溶液を用いることで製造することができる。強塩基性アニオン交換樹脂はCl型で販売されていることが多く、例えば、Cl型アニオン交換樹脂に水酸化ナトリウム水溶液を少なくとも1回接触させることによりOH型を製造することができる。水酸化ナトリウム水溶液中の水酸化ナトリウム濃度は0.1〜15質量%、特に1〜10質量%であることが好ましい。また、アニオン交換樹脂と接触させる際の1回当たりの水酸化ナトリウム水溶液の使用量は、アニオン交換樹脂の全質量に対して2〜100倍量、更に4〜40倍量であることが好ましい。水酸化ナトリウム水溶液との接触後においては、アニオン交換樹脂の全質量に対して5〜50倍量の水で洗浄することが好ましい。
ゲル型の強塩基性Cl型アニオン交換樹脂として、ダイアイオンSA10A、SA20A(以上、三菱化学社製)、アンバーライトIRA400、IRA402BL、IRA404J(以上、オルガノ社製)等の市販品を使用することができる。
弱塩基性アニオン交換樹脂の場合は、アルカリ水溶液として上記強塩基水溶液の他、炭酸ナトリウム水溶液やアンモニア水といった弱塩基水溶液で処理を行うことで製造することができる。かかる処理により、ジメチルアミノ基等の塩基性基が遊離型となり、アニオン交換性を有するようになる。本発明においては、かかる遊離型の塩基性基を有するアニオン交換樹脂も含めてOH型と称する。処理におけるアルカリ水溶液の濃度及び使用量は強塩基性アニオン交換樹脂の場合と同様である。
ゲル型の弱塩基性OH型アニオン交換樹脂として市販品を用いることができ、例えば、ダイアイオンWA10、WA11(三菱化学社製)、デュオライトA375LF(住友化学社製)、アンバーライトIRA67(オルガノ社製)等を使用することができる。
本発明で使用するpKa4以上の弱酸型アニオン交換樹脂(以下、単に「弱酸型アニオン交換樹脂」ともいう)は、上記OH型アニオン交換樹脂をpKa4以上の弱酸で処理することで得られるものである。
pKa4以上の弱酸としては、例えば、アスコルビン酸(pKa=4.16)、炭酸(pKa=6.46)、フェノール(pKa=9.89)を挙げることができる。かかるpKaの対イオンを有することにより、没食子酸を効率的に除去することが可能になる。かかる弱酸ととしてはpKaが4〜14が好ましく、4.1〜10がより好ましく、4.16〜7が更に好ましい。なお、ここでいう「pKa」とは、対イオンが多塩基酸に由来する場合には、第1解離指数(pKa1)を意味する。
OH型アニオン交換樹脂のpKa4以上の弱酸による処理は、当該弱酸の水溶液に少なくとも1回接触させることにより行うことができる。弱酸水溶液の濃度は0.1〜15質量%、特に1〜10質量%であることが好ましい。また、アニオン交換樹脂と接触させる際の1回当たりの弱酸水溶液の使用量は、アニオン交換樹脂の全質量に対して5〜100倍量、更に10〜40倍量であることが好ましい。弱酸水溶液との接触後においては、アニオン交換樹脂の全質量に対して5〜50倍量の水で洗浄することが好ましい。
風味の観点から、アニオン交換樹脂としては、アスコルビン酸型、炭酸型又はOH型のアニオン交換樹脂が好ましく、特にOH型アニオン交換樹脂が好ましい。
本発明においては、アニオン交換樹脂として、強塩基性アニオン交換樹脂及び弱塩基性アニオン交換樹脂のいずれも使用することができる。中でも、没食子酸の除去率の観点から、弱塩基性アニオン交換樹脂が好ましい。
なお、アニオン交換樹脂の形態は特に限定されず、粉状、球状、繊維状及び膜状等を適宜選択して使用することができる。
アニオン交換樹脂の体積使用量は、没食子酸の除去効率及び非重合体カテキン類の収率の観点から、アニオン交換樹脂の交換容量が、茶抽出物中の没食子酸量に対し0.5〜10モル倍、更に0.8〜6モル倍、特に1〜5モル倍、殊更1.1〜4モル倍が好ましい。
また、アニオン交換樹脂の体積使用量は、茶抽出物の体積に対して0.01〜1倍量、更に0.0125〜0.1倍量、特に0.02〜0.05倍量であることが好ましい。
本発明においては、アニオン交換樹脂との接触に加え、さらにH型(酸型)カチオン交換樹脂と茶抽出物を接触させることができる。かかる接触処理は、脱離したOHイオンによるpH上昇を抑制することができるため、アニオン交換樹脂としてOH型を用いた場合に、特に有効である。
H型カチオン交換樹脂としては、強酸性カチオン交換樹脂及び弱酸性カチオン交換樹脂を用いることができるが、強酸性カチオン交換樹脂が好ましい。
H型カチオン交換樹脂の使用量は適宜選択可能であるが、アニオン交換樹脂のイオン交換容量に対して当量以下、更に60%以下、特に40%以下であることが好ましい。なお、H型カチオン交換樹脂の使用量の下限は、pH調整の観点から、20%以上であることが好ましい。
茶抽出物と、アニオン交換樹脂との接触は、茶抽出物にアニオン交換樹脂を添加し撹拌して吸着させた後、ろ過操作によりアニオン交換樹脂を回収するバッチ方式、あるいはアニオン交換樹脂を充填したカラムに、茶抽出物を通液して連続的に吸着処理を行なうカラム方式などを採用することができる。
バッチ方式を採用する場合、アニオン交換樹脂と、茶抽出物との接触時間は適宜決定することが可能であるが、0.5〜10時間、特に1〜5時間が好ましい。
なお、H型カチオン交換樹脂と併用する場合、アニオン交換樹脂と、カチオン交換樹脂を混合して接触させても、アニオン交換樹脂と、カチオン交換樹脂を順次接触させてもよい。
一方、カラム方式を採用する場合、茶抽出物の通液条件は、空塔速度(SV;アニオン交換樹脂体積量基準)1〜60/hr、更に3〜30/hr、特に5〜15/Hrであることが好ましい。
なお、H型カチオン交換樹脂と併用する場合、アニオン交換樹脂と、カチオン交換樹脂を混合して1つのカラムに充填して接触させても、アニオン交換樹脂と、カチオン交換樹脂を別々のカラムに充填し、これらを直列に接続して順次接触させてもよい。
H型カチオン交換樹脂と併用する場合、アニオン交換樹脂と、カチオン交換樹脂を接触させる順序は、バッチ方式を採用する場合にはアニオン交換樹脂と、カチオン交換樹脂を混合して接触させることが好ましく、またカラム方式を採用する場合には、アニオン交換樹脂と接触後、カチオン交換樹脂と接触させることが好ましい。
また、アニオン交換樹脂及びカチオン交換樹脂と接触させる際の温度は、0〜40℃、更に10〜35℃、特に20〜30℃であることが好ましい。
接触処理後、処理液をそのまま使用してもよいが、必要により溶媒の除去及び/又は加水してもよい。更に、溶媒の除去及び/又は加水により生成した沈殿物を固液分離により除去してもよい。これにより、精製茶抽出物の風味及び安定性をより一層向上させることができる。なお、固液分離の操作としては食品工業で通常使用されている方法を採用することができるが、例えば、ろ過、遠心分離処理等が挙げられ、これらは組み合わせて行うことができる。
このようにして、本発明の精製茶抽出物が得られるが、茶抽出物を基準として、好ましくは70%以上、更に好ましくは80%以上、特に好ましくは90%以上の収率で非重合体カテキン類を回収することができる。
本発明の精製茶抽出物は製品形態が液体でも固体でもよく、固体が望ましい場合は、噴霧乾燥や凍結乾燥等の公知の方法により粉体化することができる。
また、本発明の精製茶抽出物は、没食子酸由来の酸味が抑制され、茶本来の風味を味わうことができるため、幅広い用途展開が可能である。例えば、本発明の精製茶抽出物をそのまま、濃縮又は加水して飲食品の原料として使用することが可能である。
(1)非重合体カテキン類及び没食子酸の測定
各実施例及び比較例で得られた精製茶抽出物をフィルター(0.45μm)で濾過し、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP、島津製作所製)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム(L−カラムTM ODS、4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラジエント法により行った。カテキン類の標準品としては、三井農林製のものを使用し、検量線法で定量した。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有する蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有するアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。
(2)官能評価
各実施例及び比較例で得られた精製茶抽出物を、非重合体カテキン類濃度が175mg/100mLになるようにイオン交換水で希釈して風味評価を行った。風味評価はパネラー5名により行い、協議によりスコアを決定した。風味評価は酸味と雑味に関して下記の基準で行い、評点は数値が大きいほど、風味が良好であることを意味する。
(酸味の評価基準)
評点3:酸味なし
評点2:弱い酸味あり
評点1:強い酸味あり
(雑味の評価基準)
評点4:雑味がかなり少ない
評点3:雑味が少ない
評点2:雑味がある
評点1:雑味が多い
製造例1
茶抽出物1の製造
250r/minで攪拌条件下の92.4質量%エタノール水溶液800g中に酸性白土(ミズカエース#600、水澤化学社製)100gを投入し、約10分間攪拌した。次に、あらかじめタンナーゼ処理した緑茶抽出物の乾燥粉末(非重合体カテキン類濃度30質量%、非重合体カテキン類中のガレート体率32質量%、没食子酸濃度3.7質量%)200gを投入し、室温のまま6時間の攪拌を続けた(pH5.0)。その後、生成している沈殿を2号ろ紙でろ過し、ろ液を840g得た。得られたろ液にイオン交換水を405g添加し、操作温度25℃で析出した濁り成分を分離し(6000rpm、15分)、茶抽出物1を調製した。茶抽出物1の分析結果は、次のとおりである。
茶抽出物1中の非重合体カテキン類含有量=3.90質量%
茶抽出物1中の没食子酸含有量=0.445質量%
茶抽出物1中のガレート体率=31.3質量%
茶抽出物1中の没食子酸/非重合体カテキン類の質量比=0.114
製造例2
茶抽出物2の製造
あらかじめタンナーゼ処理した緑茶抽出物の乾燥粉末(非重合体カテキン類濃度30質量%、非重合体カテキン類中のガレート体率32質量%、没食子酸濃度3.7質量%)130gをイオン交換水870gに25℃で15分間攪拌溶解し、茶抽出物2を調製した。茶抽出物2の分析結果は、次のとおりである。
茶抽出物2中の非重合体カテキン類含有量は=3.90質量%
茶抽出物2中の没食子酸含有量は=0.481質量%
茶抽出物2中のガレート体率=32.0質量%
茶抽出物2中の没食子酸/非重合体カテキン類の質量比=0.123
参考例1
アニオン交換樹脂の洗浄
弱塩基性OH型アニオン交換樹脂(ダイヤイオンWA10、イオン交換容量1.2meq/mL、三菱化学社製)100mLを内径2.2cmのカラムに充填した。その後、50℃のイオン交換水をSV=10(h-1)、イオン交換樹脂充填体積に対する通液量BV=40(v/v)の条件で通液し、樹脂の洗浄を行なった。また、本実施例で使用する全てのアニオン交換樹脂について同様な操作で洗浄を行なった。
参考例2
カチオン交換樹脂の洗浄
強酸性H型カチオン交換樹脂(ダイヤイオンSK1BH、イオン交換容量2.0meq/mL、三菱化学社製)100mLを内径2.2cmのカラムに充填した。その後、80℃のイオン交換水をSV=10(h-1)、BV=100(v/v)の条件で通液し、樹脂の洗浄を行った。
製造例3
OH型アニオン交換樹脂の製造
市販品である強塩基性Cl型アニオン交換樹脂(ダイヤイオンSA10A、三菱化学社製)については、参考例1と同様の方法で洗浄を行なった後、OH型への置換を行なった。すなわち、イオン交換樹脂を106g採取し、これと5.0質量%NaOH水溶液1200gとを75分間混合攪拌した。次いで、濾別によりイオン交換樹脂を回収した後、5.0質量%NaOH水溶液1200gを用いて75分間の混合攪拌を3回繰り返し行い、OH型アニオン交換樹脂を製造した。その後、OH型アニオン交換樹脂を水1200gで3回水洗した。また、Cl型で販売されていた、アンバーライトIRA400、IRA402BL、IRA404(オルガノ社製)、ダイヤイオンPA308、PA412(三菱化学社製)についても同様の操作を行い、OH型アニオン交換樹脂を製造した。
製造例4
アスコルビン酸型アニオン交換樹脂の製造
弱塩基性OH型アニオン交換樹脂(アンバーライトIRA67、オルガノ社製)を106g採取し、これと5.0質量%アスコルビン酸水溶液1200gとを75分間混合攪拌した。次いで、濾別により弱塩基性イオン交換樹脂を回収した後、5.0質量%アスコルビン酸水溶液1200gを用いて75分間の混合攪拌を3回繰り返し行い、アスコルビン酸型弱塩基性イオン交換樹脂を製造した。その後、アスコルビン酸型弱塩基性イオン交換樹脂を水1200gで3回水洗した。
製造例5
Cl型(pKa0.06)アニオン交換樹脂の製造
弱塩基性OH型アニオン交換樹脂(アンバーライトIRA67、オルガノ社製)を106g採取し、これと5.0質量%HCl水溶液1200gとを75分間混合攪拌した。次いで、濾別により弱塩基性イオン交換樹脂を回収した後、5.0質量%HCl水溶液1200gを用いて75分間の混合攪拌を3回繰り返し行い、Cl型弱塩基性イオン交換樹脂を製造した。その後、Cl型弱塩基性イオン交換樹脂を水1200gで3回水洗した。
製造例6
クエン酸型(pKa3.07)アニオン交換樹脂の製造
弱塩基性OH型アニオン交換樹脂(アンバーライトIRA67、オルガノ社製)を106g採取し、これと5.0質量%クエン酸水溶液1200gとを75分間混合攪拌した。次いで、濾別により弱塩基性イオン交換樹脂を回収した後、5.0質量%クエン酸水溶液1200gを用いて75分間の混合攪拌を3回繰り返し行い、クエン酸型弱塩基性イオン交換樹脂を製造した。その後、クエン酸型弱塩基性イオン交換樹脂を水1200gで3回水洗した。
実施例1
参考例1で得られた、洗浄済みの弱塩基性OH型アニオン交換樹脂(ダイヤイオンWA10)8mL(イオン交換容量として9.6meq)と、参考例2で得られた洗浄済みのH型強酸性カチオン交換樹脂(ダイヤイオンSK1BH)1.6mL(アニオン交換樹脂のイオン交換容量に対して、33%容量分)を、100gの茶抽出物1に混合し、振とう機にて4時間振とうを行った。その後、2号ろ紙で樹脂を取り除き、得られた処理液から40℃、2.7kPaでエタノールを留去し、その後、水分量を調整して「精製緑茶抽出物1」を得た。本実施例の製造条件、並びに精製緑茶抽出物の分析値及び評価結果を表1に示す。なお、茶抽出物とアニオン交換樹脂との接触は25℃で行った(以下の実施例、比較例においても同じ)。
実施例2〜6
参考例1と同様な方法で得られた、洗浄済みのOH型アニオン交換樹脂アンバーライトIRA67(実施例2、オルガノ(株)社製)、デュオライトA375LF(実施例3、住友化学社製)、アンバーライトIRA402BL(実施例4、オルガノ社製)、ダイヤイオンSA10A(実施例5、三菱化学社製)、アンバーライトIRA400(実施例6、オルガノ社製)をそれぞれ使用したこと以外は、実施例1と同様に処理を行い、精製緑茶抽出物を得た。実施例2〜6の製造条件、並びに精製緑茶抽出物の分析値及び評価結果を表1に示す。
実施例7
製造例4で得られ、洗浄済みのアスコルビン酸型アニオン交換樹脂を使用したこと以外は、実施例1と同様に処理を行い、精製緑茶抽出物を得た。本実施例の製造条件、並びに精製緑茶抽出物の分析値及び評価結果を表1に示す。
比較例1〜6
製造例3で得られ、洗浄済みのOH型アニオン交換樹脂としてダイヤイオンPA308(比較例1、三菱化学社製)、ダイヤイオンPA412(比較例2、三菱化学社製)、ダイヤイオンWA20(比較例3、三菱化学社製)、ダイヤイオンWA21(比較例4、三菱化学社製)、アンバーライトIRA404(比較例5、オルガノ社製)、LewatitA365(比較例6、lanxess社製)をそれぞれ使用したこと以外は、実施例1同様に処理を行い、精製緑茶抽出物を得た。比較例1〜6の製造条件、並びに精製緑茶抽出物の分析値及び評価結果を表1に示す。
比較例7
製造例6で得られ、洗浄済みのクエン酸型アニオン交換樹脂を使用したこと以外は、実施例1と同様に処理を行い、精製緑茶抽出物を得た。本比較例の製造条件、並びに精製緑茶抽出物の分析値及び評価結果を表1に示す。
比較例8
製造例5で得られ、洗浄済みのCl型アニオン交換樹脂を使用したこと以外は、実施例1と同様に処理を行い、精製緑茶抽出物を得た。本比較例の製造条件、並びに精製緑茶抽出物の分析値及び評価結果を表1に示す。
比較例9
市販のCl型アニオン交換樹脂(ダイヤイオンSA10A、三菱化学社製)を使用したこと以外は、実施例1と同様に処理を行い、精製緑茶抽出物を得た。本比較例の製造条件、並びに精製緑茶抽出物の分析値及び評価結果を表1に示す。
Figure 0005634858
表1は、溶媒として有機溶媒水溶液(エタノール濃度60質量%)が含まれる茶抽出物を精製する具体例であるが、実施例の精製茶抽出物はいずれも比較例の精製茶抽出物に比べて没食子酸の除去率が高いにも拘わらず、非重合体カテキン類の収率が高いことから、没食子酸を効率よく除去できることがわかる。また、実施例の精製茶抽出物はいずれも比較例の精製茶抽出物に比べて風味が良好であった。特に、比較例7の精製茶抽出物はクエン酸由来の酸味が強く感じられた。また、比較例8及び9の精製茶抽出物は、茶抽出物に本来ない雑味が感じられ、Clイオンの影響によるものと推察された。
実施例8
茶抽出物2を使用したこと以外は、実施例2と同様に処理を行ない、精製茶抽出物を得た。本実施例の製造条件、並びに精製緑茶抽出物の分析値及び評価結果を表2に示す。
比較例10
茶抽出物2を使用したこと以外は、比較例6と同様な操作を行った。本比較例の製造条件、並びに精製緑茶抽出物の分析値及び評価結果を表2に示す。
比較例11
茶抽出物2を使用したこと以外は、比較例7と同様な操作を行った。本比較例の製造条件、並びに精製緑茶抽出物の分析値及び評価結果を表2に示す。
比較例12
茶抽出物2を使用したこと以外は、比較例8と同様な操作を行った。本比較例の製造条件、並びに精製緑茶抽出物の分析値及び評価結果を表2に示す。
Figure 0005634858
表2は、溶媒として水が含まれる茶抽出物を精製する具体例であるが、実施例の精製茶抽出物はいずれも比較例の精製茶抽出物に比べて没食子酸を効率よく除去できることがわかる。また、実施例の精製茶抽出物はいずれも比較例の精製茶抽出物に比べて風味も良好であることがわかる。

Claims (6)

  1. 母体構造がゲル型であり、イオン交換容量が1.1〜3meq/mLであり、かつpKa4以上の弱酸型又はOH型のアニオン交換樹脂に、茶抽出物を接触させる工程を有する、精製茶抽出物の製造方法。
  2. アニオン交換樹脂がOH型、炭酸型、及びアスコルビン酸型から選ばれる1種以上である、請求項1記載の精製茶抽出物の製造方法。
  3. アニオン交換樹脂が弱塩基性である、請求項1又は2記載の精製茶抽出物の製造方法。
  4. さらに、H型カチオン交換樹脂と接触させる工程を有する、請求項1〜3のいずれか1項記載の精製茶抽出物の製造方法。
  5. 茶抽出物が有機溶媒を含む、請求項1〜4のいずれか1項記載の精製茶抽出物の製造方法。
  6. 茶抽出物がタンナーゼ処理されたものである、請求項1〜5のいずれか1項記載の精製茶抽出物の製造方法。
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