JP2006224765A - 有機物分解システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 乗員が降車した後の無人の車室内で揮発する揮発性有機物やその発生源である有機物を効率的に除去して車室内にこもる揮発性有機物の濃度を低減可能な有機物分解システムを提供する。
【解決手段】 有機物分解システム1は、車室内に敷設する光触媒を担持したカーペット2と、カーペット2に対して光を照射する光源3と、ドアのロック状態を検知するドアロック検知手段4と、ドアロック検知手段4からのドアロック信号に応じて光源3を一定時間発光させるように制御する制御部5とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機物分解システムに係り、特に、乗用車等の車室内にこもるにおいや悪臭等を低減可能な有機物分解システムに関する。
近年、乗用車等の車室内で発生する揮発性有機物(VOC:Volatile Organic Compound)に対する関心が非常に高まっている。これらの揮発性有機物は、新車ではトルエン、エチルベンゼン、キシレンやアルデヒド類などであるとされ、車室内のにおいや悪臭として感じられるだけでなく、これらの物質を吸い込んで体調を崩したりシックハウス症候群と同様の症状を訴えるユーザもいるという。
これらの車室内を浮遊する揮発性有機物を低減させる技術としては、従来から、活性炭等の吸着剤を用いて揮発性有機物を吸着して車室内から除去する方法が知られている。しかし、この方法では、吸着剤の吸着能が有限であることや吸着した物質が条件によっては吸着剤から脱離して車室内に放出されてしまうことが問題として挙げられていた。
そこで、近年、活性炭等の吸着剤に代わり、車室内を浮遊する揮発性有機物やその発生源となる有機物を効率良く分解して除去するものとして、車室内に敷設されるカーペットや脱臭フィルタに光触媒を担持させ、その近傍に配置された光源から光をカーペットや脱臭フィルタに照射して光触媒を励起して揮発性有機物やその発生源を分解する光触媒部材や光触媒脱臭システムが提案されている(特許文献1、2参照)。
特開2001−96167号公報 特開2004−305436号公報
ところで、特許文献1に記載されているカーペットと光源とを用いた光触媒部材では、スイッチを操作して光源を点灯させることが述べられている。また、特許文献2に記載されている脱臭フィルタと光源とを用いた光触媒脱臭システムにおいて、脱臭フィルタは、通常、エンジンの駆動時に稼動する。すなわち、いずれの発明も、乗員が乗車している際に稼動されるものである。
しかし、乗用車等から乗員が降車してから次に乗車するまでの間にも車室内では揮発性有機物が比較的多量に発生し、次の乗車時に車室内ににおいや悪臭がこもっていて乗員が不快感を感じたり、気分が悪くなったりする場合がある。特に、業務用車両ではない一般車両では、乗員が乗車している時間よりも降車して車室内が無人である時間の方がはるかに長い場合も多い。
前述のような車室内における揮発性有機物による不快感や症状の発生を有効に防ぐためには、このように無人状態の車室内で発生する揮発性有機物や、カーペット等に付着していて揮発性有機物の発生源となり得る有機物を有効に除去する方法やシステムが開発される必要がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、乗員が降車した後の無人の車室内で揮発する揮発性有機物やその発生源である有機物を効率的に除去して車室内にこもる揮発性有機物の濃度を低減可能な有機物分解システムを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、請求項1の有機物分解システムは、
車室内に敷設する光触媒を担持したカーペットと、
前記カーペットに対して光を照射する光源と、
ドアのロック状態を検知するドアロック検知手段と、
前記ドアロック検知手段からのドアロック信号に応じて前記光源を一定時間発光させるように制御する制御部と
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、有機物分解システムの制御部は、ドアロック検知手段からドアロック信号を受信すると、それに応じて光源を一定時間発光させ、光触媒を担持した車室内用のカーペットに光を照射させる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の有機物分解システムにおいて、前記制御部は、前記ドアロック検知手段からのドアアンロック信号に応じて前記光源を一定時間発光させるように制御することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、有機物分解システムの制御部は、ドアロック直後に光源を発光させてカーペットに光照射を行うほか、さらに、ドアロック検知手段からドアのロックが解除された信号を受信すると、それに応じて光源を一定時間発光させ、光触媒を担持した車室内用のカーペットに光を照射させる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の有機物分解システムにおいて、
揮発性有機物ガスセンサまたはにおいセンサを備え、
前記制御部は、前記揮発性有機物ガスセンサまたはにおいセンサの測定値が基準値を越えた場合に前記光源を一定時間発光させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、有機物分解システムの制御部は、揮発性有機物ガスセンサやにおいセンサの測定値が基準値を越えた場合にも光源を一定時間発光させ、光触媒を担持した車室内用のカーペットに光を照射させる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の有機物分解システムにおいて、前記光源は、LED光源であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、有機物分解システムの光源として、LED光源が用いられ、LED光源からカーペットに対して光が照射される。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の有機物分解システムにおいて、前記カーペットは、カーペットを構成する繊維に前記光触媒が担持されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、有機物分解システムに用いられるカーペットは、それを構成する繊維に光触媒を付着または浸透させ、あるいは光触媒があらかじめ混入された繊維を用いるなどして繊維に光触媒が担持されている。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の有機物分解システムにおいて、前記カーペットは、その裏面に塗布されるバッキング剤に前記光触媒が担持されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、有機物分解システムに用いられるカーペットは、寸法安定等のためにその裏面に塗布されるバッキング剤に光触媒が担持されている。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の有機物分解システムにおいて、前記ドアロック検知手段は、ドアロック状態を遠隔操作するための送信機から発信されたドア操作情報またはIDコードに応じてドアロック装置にロック、アンロックの信号を出力する受信ユニットであることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、ドアロック検知手段は、ドアロック状態を遠隔操作するための送信機から発信されたドア操作情報やIDコードに応じてドアロック装置にロック、アンロックの信号を出力する、いわゆるキーレスエントリ装置の受信ユニットであり、有機物分解システムの制御部は、受信ユニットからドアロック装置に出力される信号を受信して乗員の乗降を検知する。
請求項1に記載の発明によれば、有機物分解システムの制御部は、ドアロック検知手段からドアロック信号を受信すると、それに応じて自動的に光源を一定時間発光させ、光触媒を担持した車室内用のカーペットに光を照射させる。光照射された光触媒は励起して活性種を生成し、車室内を浮遊する揮発性有機物やカーペットに付着した揮発性有機物あるいはその発生源となり得る有機物を効率良く分解して除去する。
このようにして、車室内を浮遊する揮発性有機物やその発生源となる有機物を除去できるから、先の乗車時から次の乗車時までの比較的長時間にわたる密室状態で発生する揮発性有機物の濃度を効果的に低減させることが可能となり、乗員が乗車する際に車室内のにおいや悪臭で不快感をおぼえたり、揮発性有機物を吸い込んで体調を崩したりすることを有効に防止することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、有機物分解システムの制御部は、請求項1に記載したようにドアロック直後に光源を発光させてカーペットに光照射を行うほか、さらに、ドアロック検知手段からドアのロックが解除された信号を受信すると、それに応じて光源を一定時間発光させ、光触媒を担持した車室内用のカーペットに光を照射させる。そのため、乗員がドアのロックを解除して乗車する際に改めて車室内を浮遊する揮発性有機物やカーペットに付着した揮発性有機物あるいはその発生源となり得る有機物を効率良く分解して除去するから、請求項1に記載の発明の効果がさらに有効に発揮される。
請求項3に記載の発明によれば、有機物分解システムの制御部は、揮発性有機物ガスセンサやにおいセンサの測定値が基準値を越えた場合にも光源を一定時間発光させ、光触媒を担持した車室内用のカーペットに光を照射させる。そのため、ドアロック直後の光照射により除去された後新たに発生する揮発性有機物をも有効に分解、除去することができ、前記各請求項に記載の発明の効果をより一層有効に発揮することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、有機物分解システムの光源として、LED光源が用いられ、LED光源からカーペットに対して光が照射される。このように、カーペットに担持された光触媒に光を照射する光源としてLED光源を用いれば、光源を薄型にすることができるため、前記各請求項に記載の発明の効果に加え、省スペース化を図ることが可能となる。また、LED光源は消費電力が小さいため、エンジンを起動しないでも光源を点灯させることができるとともに、バッテリの消耗を軽減することができる。
請求項5に記載の発明によれば、有機物分解システムに用いられるカーペットは、それを構成する繊維に光触媒を付着または浸透させ、あるいは光触媒があらかじめ混入された繊維を用いるなどして繊維に光触媒が担持されている。このように、車室内の空気に触れ易く、乗員の靴に付いた汚れ等の有機物が付着し易いカーペットの繊維部分で光触媒を担持することで、揮発性有機物やその発生源となる有機物を分解し易くなり、前記各請求項に記載の発明の効果をより的確に発揮させることが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、有機物分解システムに用いられるカーペットは、寸法安定等のためにその裏面に塗布されるバッキング剤に光触媒が担持されている。そのため、乗員の靴等に踏まれて摩耗し易い繊維部分に担持する場合に比べてカーペットに光触媒がより長期間にわたって担持され易くなり、前記各請求項に記載の発明の効果をより永続的に発揮させることが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、ドアロック検知手段は、ドアロック状態を遠隔操作するための送信機から発信されたドア操作情報やIDコードに応じてドアロック装置にロック、アンロックの信号を出力する、いわゆるキーレスエントリ装置の受信ユニットであり、有機物分解システムの制御部は、受信ユニットからドアロック装置に出力される信号を受信して乗員の乗降を検知する。
そのため、有機物分解システムの制御部は、乗員が乗車した車両の走行中に自動的にドアロック状態となったのか、あるいは乗員が降車して車室内が無人となった状態でドアロックされたのかを判別することができる。それにより、無人になった車室内で発生する揮発性有機物の分解、除去を的確に行うことが可能となり、前記各請求項に記載の発明の効果をより的確に発揮させることができる。
以下、本発明に係る有機物分解システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る有機物分解システム1は、図1に示されるように、カーペット2と、カーペット2に対して光を照射可能な光源3と、ドアのロック状態を検知するドアロック検知手段4と、ドアロック検知手段4からの信号に応じて光源3の発光を制御する制御部5とを備えている。
カーペット2は、乗用車等の車室内に敷設されており、図2に示されるように、立毛された布帛等で構成されている。本実施形態では、カーペット2の立毛6や生地7を構成する繊維にTiOやZnO、WO等の光触媒が担持されている。具体的には、カーペット2に光触媒をスラリー化して塗布したりスプレー状に散布することで、立毛部分や生地部分あるいはその両方の繊維表面に光触媒が付着しあるいは光触媒が繊維に浸透して担持されている。
また、カーペット2が化学繊維で形成される場合に、あらかじめ光触媒を担持した繊維を用いて形成するようにしてもよい。さらに、カーペット2の裏面に寸法安定等のためにバッキング剤8が塗布されるような場合には、そのバッキング剤8に光触媒を練り込むなどしてバッキング剤8に光触媒を担持させるようにすることも可能である。
光触媒としては、種々の光触媒が知られており、そのいずれをも使用することができる。特に、TiOは結晶構造がアナターゼ型であれば触媒活性が大きいことが知られており、好ましく用いられる。
光源3は、図1に示されるように、助手席側グローブボックス下方のインストルメントパネル9の下端部分に配設されている。光源3は、この他にも、車室内に敷設されたカーペット2に対して照射可能な位置、すなわち、例えば、運転席側のインストルメントパネル下端部分やフロントシート10のシートクッション後部、図示しないリアシート下方やロアインナートリム下側、シートスライドレール等に取り付けられてもよい。
光源3は、カーペット2に担持された光触媒を励起する光を照射することができるものであれば特に限定されないが、薄型に形成可能であり消費電力が小さいLED(Light Emitting Diode)光源を用いることが好ましい。また、光触媒を効率的に励起し得る400nm以下の波長のLED光源であればさらに好ましい。LED光源を用いればエンジンを起動しないで光源を点灯させることができる。
ドアロック検知手段4には、ドアのロック、アンロックを検知して後述する制御部5に送信可能なセンサ等が用いられる。本実施形態では、乗員が携帯しドアロック状態を遠隔操作するための送信機から発信されたドア操作情報やIDコードに応じて図示しないドアロック装置にロック、アンロックの信号を出力する受信ユニットがドアロック検知手段4として用いられている。受信ユニットからドアロック装置に出力されるロック、アンロックの信号が制御部5にも送信されるようになっている。
ドアロック検知手段4は、ドアのロック、アンロックを検知できるものであればよく、本実施形態以外にも、例えば、センサを前記ドアロック装置自体に取り付けたり、ドアのキーシリンダへのキーの挿入を検知するように構成してもよく、あるいは乗員が携帯する送信機からの発信を制御部5で直接受信するように構成することも可能である。
制御部5は、マイクロプロセッサやCPU等で構成されたコンピュータよりなり、制御部5には、図1に示されたように、前述した単数または複数の光源3やドアロック検知手段4が接続されている。本実施形態では、さらに車室内の揮発性有機物の濃度を検知可能な揮発性有機物ガスセンサ11が接続されている。なお、揮発性有機物ガスセンサ11に代えて、例えば、車室内のにおい成分を検知可能なにおいセンサを用いてもよく、また両方を使用することも可能である。
制御部5は、ドアロック検知手段4からのドアロック信号、すなわちドアがロックされたことを示す信号に応じて光源3をあらかじめ設定された一定時間、例えば、2時間発光させるようになっている。
また、本実施形態では、制御部5は、揮発性有機物ガスセンサ11やにおいセンサから送信されてくる測定値が設定された基準値を越えたと判断すると、同様に、光源3をあらかじめ設定された一定時間、例えば1時間発光させるようになっている。なお、基準値が越えたか否かの判断を、揮発性有機物ガスセンサ11やにおいセンサ自体が行うように構成することも可能であり、その場合、基準値を越えた場合にセンサから信号が発信され、制御部5はその信号に応じて光源3を発光させる。
さらに、本実施形態では、制御部5は、ドアロック検知手段4からのドアアンロック信号、すなわちドアのロックが解除されたことを示す信号に応じて光源3をあらかじめ設定された一定時間、例えば、30分間発光させるようになっている。
次に、本実施形態に係る有機物分解システム1の作用について説明する。図3は、本実施形態に係る有機物分解システム1の処理過程を説明するフローチャートである。
有機物分解システム1の制御部5は、まず、車両のイングニション(IGN)がONかOFFかを判断し(ステップS1)、OFFであれば(ステップS1:YES)、ドアロック検知手段4からドアロック信号が送信されたか否かを検出して車両が現在ドアロックされている状態か否かを判断する(ステップS2)。そして、ドアロックされていると判断すると(ステップS2:YES)、制御部5は、ドアロック直後に光源3から一定時間カーペット2に光を照射していないかどうかを判断する(ステップS3)。
制御部5は、ドアロック直後の光の照射が行われていないと判断すると(ステップS3:YES)、光源3を一定時間発光させてカーペット2に対して光を照射させる(ステップS4)。
光源3からカーペット2に対して光が照射されると、光照射により励起された光触媒は空気中の酸素や水蒸気からOHやO 等の活性種を生成する。そして、車室内を浮遊する揮発性有機物やカーペットに付着した揮発性有機物あるいはその発生源となり得る有機物を二酸化炭素や水等に分解して除去する。なお、光の照射がすでに行われていれば(ステップS3:NO)、次のステップに移る。
続いて、制御部5は、ドアロック検知手段4からドアのアンロック信号が送信されてきたか否かを判断し(ステップS5)、アンロック信号が送信されてくると(ステップS5:YES)、それに応じて光源3を一定時間発光させ、カーペット2に光を照射して車室内を浮遊する揮発性有機物やカーペットに付着した揮発性有機物や他の有機物を分解して除去する(ステップS6)。
アンロック信号が送信されていない場合(ステップS5:NO)、制御部5は、揮発性有機物ガスセンサ11やにおいセンサの測定値が基準値を越えたか否かを判断し(ステップS7)、センサの測定値が基準値を越えていなければ(ステップS7:NO)、ドアがアンロックされるまでセンサの測定値の監視を続ける。
また、制御部5は、揮発性有機物センサ11やにおいセンサの測定値が基準値を越えたと判断すると(ステップS7:YES)、光源3を一定時間発光させ、カーペット2に光を照射して車室内を浮遊する揮発性有機物やカーペットに付着した揮発性有機物や他の有機物を分解して除去し(ステップS8)、再びドアがアンロックされるまでセンサの測定値の監視を続ける。
以上のように、本実施形態に係る有機物分解システム1によれば、ドアロックの有無により車室内が無人であることを認識し、その無人の車室内で光触媒を担持したカーペット2に対して光源3から自動的に光を一定時間照射させ、光照射により励起された光触媒で車室内を浮遊する揮発性有機物やカーペット2に付着した揮発性有機物あるいはその発生源となり得る有機物を効率良く分解して除去する。
そして、このように車室内を浮遊する揮発性有機物やその発生源となる有機物を除去できるから、先の乗車時から次の乗車時までの比較的長時間にわたる密室状態で発生する揮発性有機物の濃度を効果的に低減させることが可能となり、乗員が乗車する際に車室内のにおいや悪臭で不快感をおぼえたり、揮発性有機物を吸い込んで体調を崩したりすることを有効に防止することができる。
また、車室内の揮発性有機物の濃度を検知可能なガスセンサやにおいセンサを設けて車室内の揮発性有機物の濃度を監視したり、次に乗車する際に再度光触媒に光を照射するなどすることで、より一層車室内の揮発性有機物の濃度を低減させることが可能となる。
さらに、カーペットに担持された光触媒に光を照射する光源としてLED光源を用いれば、光源を薄型にすることができ、省スペース化を図ることが可能となるとともに、消費電力が小さいため、エンジンを起動しないでも光源を点灯させることができ、また、バッテリがあがってしまうことを回避することが可能となる。
また、ドアがロックされたか施錠されたかを検知して制御部に信号を発信するドアロック検知手段として、遠隔操作によりドア操作情報やIDコードを認識してドアロック装置にロック、アンロックの信号を出力する、いわゆるキーレスエントリ装置の受信ユニットを用いれば、乗員が乗車した車両の走行中に自動的にドアロック状態となったのか、あるいは乗員が降車して車室内が無人となった状態でドアロックされたのかを判別することができ、無人になった車室内で発生する揮発性有機物の分解、除去を的確に行うことが可能となる。
キーレスエントリ装置を備えていない車両では、前述したようにドアのキーシリンダへのキーの挿入を検知することで、同様に、乗員が乗降を判別することができ、無人になった車室内で発生する揮発性有機物の分解、除去を的確に行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、乗員が降車して車室内が無人になった場合にのみ作動する有機物分解システム1について述べたが、乗員の乗車中にも自動的に作動するように構成することは可能である。本発明の有機物分解システムは、車室内が無人になった場合にのみ作動する場合に限定されない。
本実施形態に係る有機物分解システムの構成を説明する図である。 本実施形態に用いられるカーペットの構成を説明する図である。 本実施形態に係る有機物分解システムの処理過程を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 有機物分解システム
2 カーペット
3 光源
4 ドアロック検知手段
5 制御部
8 バッキング剤
11 揮発性有機物ガスセンサ

Claims (7)

  1. 車室内に敷設する光触媒を担持したカーペットと、
    前記カーペットに対して光を照射する光源と、
    ドアのロック状態を検知するドアロック検知手段と、
    前記ドアロック検知手段からのドアロック信号に応じて前記光源を一定時間発光させるように制御する制御部と
    を備えることを特徴とする有機物分解システム。
  2. 前記制御部は、前記ドアロック検知手段からのドアアンロック信号に応じて前記光源を一定時間発光させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の有機物分解システム。
  3. 揮発性有機物ガスセンサまたはにおいセンサを備え、
    前記制御部は、前記揮発性有機物ガスセンサまたはにおいセンサの測定値が基準値を越えた場合に前記光源を一定時間発光させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機物分解システム。
  4. 前記光源は、LED光源であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の有機物分解システム。
  5. 前記カーペットは、カーペットを構成する繊維に前記光触媒が担持されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の有機物分解システム。
  6. 前記カーペットは、その裏面に塗布されるバッキング剤に前記光触媒が担持されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の有機物分解システム。
  7. 前記ドアロック検知手段は、ドアロック状態を遠隔操作するための送信機から発信されたドア操作情報またはIDコードに応じてドアロック装置にロック、アンロックの信号を出力する受信ユニットであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の有機物分解システム。
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