JP2006257767A - 車両用ドア開閉リモコン装置 - Google Patents
車両用ドア開閉リモコン装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006257767A JP2006257767A JP2005077549A JP2005077549A JP2006257767A JP 2006257767 A JP2006257767 A JP 2006257767A JP 2005077549 A JP2005077549 A JP 2005077549A JP 2005077549 A JP2005077549 A JP 2005077549A JP 2006257767 A JP2006257767 A JP 2006257767A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- remote controller
- remote control
- antenna
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
Abstract
【課題】 本発明によれば、降車時にリモコンを車室内に置き忘れた場合に、リモコンの所在位置を報知する車両用ドア開閉リモコン装置を提供する。
【解決手段】 車両のドア20に設けられたリクエストスイッチ6と、室外アンテナ4と、ドア施錠開錠機構と、リクエストスイッチ6が操作された際に室外アンテナ4を介して乗員が携帯するリモコン1との間で通信を行い、該通信結果に基づいてドア施錠開錠機構を駆動しドア20の施錠開錠を行う制御装置2とを備え、制御装置2は、リクエストスイッチ6が操作された際に車内に設けられた複数の室内アンテナ3を介してリモコン1と通信を行い、該通信結果に基づきリモコン1が車内にあることを検出した場合に、複数の室内アンテナ3を順次切り替えてリモコン1とさらに通信を行い、該通信結果に基づいてリモコンの所在1を報知する。
【選択図】 図1
【解決手段】 車両のドア20に設けられたリクエストスイッチ6と、室外アンテナ4と、ドア施錠開錠機構と、リクエストスイッチ6が操作された際に室外アンテナ4を介して乗員が携帯するリモコン1との間で通信を行い、該通信結果に基づいてドア施錠開錠機構を駆動しドア20の施錠開錠を行う制御装置2とを備え、制御装置2は、リクエストスイッチ6が操作された際に車内に設けられた複数の室内アンテナ3を介してリモコン1と通信を行い、該通信結果に基づきリモコン1が車内にあることを検出した場合に、複数の室内アンテナ3を順次切り替えてリモコン1とさらに通信を行い、該通信結果に基づいてリモコンの所在1を報知する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両用ドア開閉リモコン装置に関するものである。
一般に、自動車のドアをスイッチ操作で施錠および開錠する装置が普及してきている。このような装置では、乗員はリモコンを携帯し、自動車のアウトサイドドアハンドル付近に設けられたリクエストスイッチを押すと、車室内に設けられた制御装置とリモコンが通信を行ってリモコンに設定された認証コードを確認し、確認がとれた場合に自動車のドアの施錠および開錠を行う仕組みとなっている。このため、運転席ドアに設けられたドアキーシリンダにキーを差し込まなくてもドアの施錠および開錠ができ、利便性が向上している。
ところで、このようなリモコンは一般的に携帯可能なように小型化されており、リモコンを車室内に置き忘れてしまう場合がある。このような場合、降車後に外部からドアを閉め、リモコンを車室内に残したままドアが施錠されてしまうと、代わりのリモコンを所持していない場合は、その後に外部からドアの開錠ができなくなってしまう。このため、車室内にリモコンを置き忘れて降車し、リクエストスイッチを押してドアをロックしようとすると、警報音や音声ガイドなどの警報を発してリモコンが車室内に残っていることを知らせる警報(以下リモコン置き忘れ警報と呼ぶ)を発するリモコンの置き忘れ防止機能を備えた車両用ドア開閉リモコン装置が提案されている(特許文献1)。
特開平05−171851号公報
しかしながら、前述したようにリモコンは携帯が可能なようにその大きさが小さくできているため、リモコン置き忘れ警報が発生した場合に、広い車室内でリモコンを探し出すのに時間を要してしまう場合がある。
本発明の課題は、降車時にリモコンを車室内に置き忘れた場合に、リモコンの所在位置を報知する車両用ドア開閉リモコン装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、自動車のドアに設けられたリクエストスイッチと、前記ドアに設けられた室外アンテナと、前記ドアに設けられたドア施錠開錠機構と、前記リクエストスイッチが操作された際に、前記室外アンテナを介して乗員が携帯するリモコンとの間で通信を行い、該通信結果に基づいて前記ドア施錠開錠機構を駆動して前記ドアの施錠開錠を行う制御装置とを備え、前記制御装置は、前記リクエストスイッチが操作された際に、前記自動車の車内に設けられそれぞれが異なる通信領域を備えた複数の室内アンテナを介して前記リモコンと通信を行い、該通信結果に基づき前記リモコンが前記車内にあることを検出した場合は、前記複数の室内アンテナを順次切り替えて前記リモコンとさらに通信を行い、該通信結果に基づいて前記リモコンの所在を報知することを特徴としている。
上記構成によれば、車室内にリモコンを残してリクエストスイッチを操作した際に、リモコンのある場所が報知されるため、リモコンを容易に発見することができる。
本発明によれば、降車時にリモコンを車室内に置き忘れた場合に、リモコンの所在位置を報知する車両用ドア開閉リモコン装置を実現することができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
図1は本発明の第1の実施例のブロック図を示す。
制御装置2には、リモコン1へ信号を送信する室内アンテナ3、すなわち第一アンテナ3A、第二アンテナ3B、第三アンテナ3C、第四アンテナ3D、第五アンテナ3Eが電気的に接続されている。
第一アンテナ3Aは、図2に示すように運転席の略中央部に設けられ、運転席付近の第一領域30Aをカバーするアンテナ性能を有している。同様に、第二アンテナ3Bは、図2に示すように助手席の略中央部に設けられ、助手席付近の第二領域30Bをカバーするアンテナ性能を有している。また第三アンテナ3Cは、図2に示すように後席右側略中央部に設けられ、後席右側付近の第三領域30Cをカバーするアンテナ性能を有している。また第四アンテナ3Dは、図2に示すように後席左側の略中央部に設けられ、後席左側付近の第四領域30Dをカバーするアンテナ性能を有している。さらに第五アンテナ3Eは、図2に示すようにトランクルームの略中央部に設けられ、トランクルーム付近の第五領域30Eをカバーするアンテナ性能を有している。
また制御装置2には、リモコン1へ信号を送信する室外アンテナ4、すなわち第一アンテナ4A、第二アンテナ4B、第三アンテナ4Cが電気的に接続されている。
第一アンテナ4Aは、図2に示すように運転席ドア20Aに設けられ、運転席ドア20A外部付近の第一領域40Aをカバーするアンテナ性能を有している。同様に、第二アンテナ4Bは、図2に示すように助手席ドア20Bに設けられ、助手席ドア20B付近の第二領域40Bをカバーするアンテナ性能を有している。さらに第三アンテナ4Cは、図2に示すように後部ドア20Eに設けられ、後部ドア20E付近の第三領域40Cをカバーするアンテナ性能を有している。
また制御装置2には、リモコン1からの信号を受信する受信アンテナ5が電気的に接続されている。
制御装置2には、ドアの施錠開錠操作を行うリクエストスイッチ6が電気的に接続されている。すなわち、運転席ドア20Aのアウトサイドドアハンドル(図示省略)付近に設けられた運転席リクエストスイッチ6A(図1ではDrリクエストSWと記載)、助手席ドア20Bのアウトサイドドアハンドル(図示省略)付近に設けられた助手席リクエストスイッチ6B(図1ではAsリクエストSWと記載)、後部ドア20Eのアウトサイドドアハンドル(図示省略)付近に設けられた後部ドアリクエストスイッチ6C(図1ではRdリクエストSWと記載)が接続されている。
制御装置2には、リモコン1を車室内に置き忘れた場合に、制御装置2が出力した信号に基づいてリモコン1の所在をLEDを用いて知らせる表示器7が電気的に接続されている。
この表示器7は、運転席前方に設置されたメータ15の表示盤15Aに設置されている。
表示器7は、運転席付近の領域を示す第一表示領域7A、助手席付近の領域を示す第二表示領域7B、後席右側付近の領域を示す第三表示領域7C、後席左側付近の領域を示す第四表示領域7D、トランクルーム付近の領域を示す第五表示領域7Eを備えている。
第一表示領域7Aの後側にはLED(1)7Fが設定されており、以下同様に、第二表示領域7Bの後側にはLED(2)7Gが、第三表示領域7Cの後側にはLED(3)7Hが、第四表示領域7Dの後側にはLED(4)7Iが、第五表示領域7Eの後側にはLED(5)7Jが設定されている。これらのLED(1)7F〜LED(5)7Jのうち、リモコン1が存在する領域のLEDが制御装置2によって選択されて点灯し、乗員にリモコン1の所在を知らせる。
制御装置2には、リモコン1を車室内に置き忘れた場合に、制御装置2が出力した信号に基づいて警報音を発する警報音発生器8が電気的に接続されている。
制御装置2によるドア20の施錠および開錠動作は、制御装置2に電気的に接続されたアクチュエータ9A〜9Eを駆動することで行われる。ここで、アクチュエータ9Aは運転席ドア20Aの内部に設けられたドア施錠開錠機構(図示省略)を駆動する。またアクチュエータ9Bは助手席ドア20Bの内部に設けられたドア施錠開錠機構(図示省略)を駆動する。またアクチュエータ9Cは後席右側ドア20Cの内部に設けられたドア施錠開錠機構(図示省略)を駆動する。またアクチュエータ9Dは後席左側ドア20Dの内部に設けられたドア施錠開錠機構(図示省略)を駆動する。さらにアクチュエータ9Eは後部ドア20Eの内部に設けられたドア施錠開錠機構(図示省略)を駆動する。
リモコン1は、制御装置2と送受信を行うために、受信アンテナ1Aと送信アンテナ1Bを備えており、制御部1Cによって動作が制御される。
次に、本実施例の基本作用を図3のフローチャートを用いて説明する。
まず、運転者が降車後にリクエストスイッチ6を操作してドア20を施錠する場合について、本実施例の動作を説明する。
ステップS101では、リクエストスイッチ6の操作の有無が判定される。運転者は降車後にドア20を施錠するため、例えば運転席リクエストスイッチ6Aを操作する。運転席リクエストスイッチ6Aの操作があった場合は、フローはステップS102へ移行する。一方運転席リクエストスイッチ6Aの操作がない場合は、フローはステップS101へ戻る。
ステップS102では、車室内にリモコン1が置き忘れられているかどうかを確認するため、制御装置2は全室内アンテナ3からリモコン1の起動信号を発信する。この後に、フローはステップS103へ移行する。
ステップS103では、車室内にリモコン1があるかどうかが判定される。車室内にリモコン1があり、リモコン1が受信アンテナ1Aで起動信号を受取った場合は、リモコン1は送信アンテナ1Bから応答信号を返信する。制御装置2はこの応答信号を受信アンテナ5で受信する。応答信号がある場合は車室内にリモコン1があると判定されて、フローはステップS104へ移行する。一方応答信号がない場合は車室内にリモコン1はないと判定されて、フローはステップS113へ移行する。
ステップS104では、車室内にリモコン1があることを運転者に知らせるため、制御装置2は警報音発生器8を駆動してリモコン置き忘れ警報音を発生する。この後にフローはステップS105へ移行する。
ステップS105からステップS110までは、リモコン1の置き忘れ位置を検出するためのステップである。
ステップS106では、まず制御装置2がリモコン1に対し第一アンテナ3Aから応答要求信号R(1)を送信する。第一領域30A内にリモコン1がある場合には、リモコン1は受信アンテナ1Aで応答要求信号R(1)を受信し、その強度W(1)を送信アンテナ1Bから返信する。
ステップS107では、制御装置2がこの信号W(1)を受信アンテナ5で受信し、その値を記憶する。信号W(1)を受信できない場合は、強度W(1)は0として記憶する。
以降、設置してある室内アンテナ3B、3C、3D、3Eについて、この動作を繰り返す。すなわち本実施例では、制御装置2は第二アンテナ3Bから応答要求信号R(2)を送信し、リモコン1は受信した応答要求信号R(2)の強度W(2)を返信して、制御装置2がこのW(2)を記憶する。また制御装置2は第三アンテナ3Cから応答要求信号R(3)を送信し、リモコン1は受信した応答要求信号R(3)の強度W(3)を返信して、制御装置2がこのW(3)を記憶する。また制御装置2は第四アンテナ3Dから応答要求信号R(4)を送信し、リモコン1は受信した応答要求信号R(4)の強度W(4)を返信して、制御装置2がこのW(4)を記憶する。さらに制御装置2は第五アンテナ3Eから応答要求信号R(5)を送信し、リモコン1は受信した応答要求信号R(5)の強度W(5)を返信して、制御装置2がこのW(5)を記憶する。その後に、フローはステップS110へ移行する。
ステップS110では、制御装置2が記憶した信号W(1)〜W(5)のうち、最大値Wmaxを求め、フローはステップS111へ移行する。
ここで、W(1)〜W(5)のうち、複数のW(n)が所定の誤差内にある場合は、複数のW(n)をWmaxとして選択する。例えば所定の誤差を±αとした場合に、W(1)=W+0.5×α、W(2)=W−0.3×αである場合は、WmaxとしてW(1)とW(2)を選択する。このように複数のW(n)が所定の誤差内にある状態は、第一アンテナ3A〜第五アンテナ3Eのカバーする各領域の境界付近にリモコン1が置かれている場合にあたる。例えば、第一領域30Aと第二領域30Bの境界付近にリモコン1が置かれている場合は、W(1)とW(2)の値がほぼ同等の値を示す状態となり、W(1)およびW(2)をWmaxとする。
ステップS111では、制御装置2が、最大値WmaxにあたるW(m)のmに対応する表示器7のLED(m)を点灯または点滅させて、乗員にリモコン1の所在を知らせる。
例えば、図4に示すように、リモコン1が第一領域30A内にあり、Wmax=W(1)の場合は、LED(1)7Fを点灯し、リモコン1が第二領域30B内にあり、Wmax=W(2)の場合は、LED(2)7Gを点灯し、リモコン1が第三領域30C内にあり、Wmax=W(3)の場合は、LED(3)7Hを点灯し、リモコン1が第四領域30D内にあり、Wmax=W(4)の場合は、LED(4)7Iを点灯し、リモコン1が第五領域30E内にあり、Wmax=W(5)の場合は、LED(5)7Jを点灯して、運転者にリモコン1の置き忘れ位置を知らせる。
このとき、Wmaxが複数選択されている場合は、複数のnに対するLED(n)を点灯する。例えば、図5に示すように、リモコン1が第一領域30Aと第二領域30Bの境界付近にあってW(1)とW(2)が所定の誤差内にある場合は、表示器7の表示領域7Aに対応するLED(1)7Fと表示領域7Bに対応するLED(2)7Gを点灯する。リモコン1が第一領域30Aと第三領域30Cの境界付近にあってW(1)とW(3)が所定の誤差内にある場合は、表示器7の表示領域7Aに対応するLED(1)7Fと表示領域7Cに対応するLED(3)7Hを点灯する。リモコン1が第二領域30Bと第四領域30Dの境界付近にあってW(2)とW(4)が所定の誤差内にある場合は、表示器7の表示領域7Bに対応するLED(2)7Gと表示領域7Dに対応するLED(4)7Iを点灯する。リモコン1が第三領域30Cと第四領域30Dの境界付近にあってW(3)とW(4)が所定の誤差内にある場合は、表示器7の表示領域7Cに対応するLED(3)7Hと表示領域7Dに対応するLED(4)7Iを点灯する。リモコン1が第一領域、第二領域、第三領域、第四領域の境界付近にあってW(1)〜W(4)が所定の誤差内にある場合は、表示器7の表示領域7A〜7Dに対応するLED(1)7F〜LED(4)7Iをすべて点灯する。
ステップS112では、再度運転席リクエストスイッチ6Aの操作の有無が判定される。運転者はリモコン1の置き忘れ警報音とリモコン1の所在表示により、リモコン1を探して携帯した後、再度ドア20を施錠するために運転席リクエストスイッチ6Aの操作を行う。運転席リクエストスイッチ6Aの操作があった場合は、フローはステップS102へ戻る。一方運転席リクエストスイッチ6Aの操作がない場合は、運転者はまだリモコン1を探している最中と判定されて、フローはステップS111へ戻り、制御装置2はリモコン1の置き忘れ警報音と所在表示を継続する。
ステップS102、ステップS103では再度全室内アンテナ3からリモコン1の起動信号が発信され、車室内にリモコン1があるかどうかが確認されるが、今回は車室内にリモコン1がないため、フローはステップS113へ移行する。
ステップS113では、リモコン1の置き忘れ警報音と所在表示が継続しているかどうかが判定される。継続している場合はステップS114へ移行してリモコン1の置き忘れ警報音と所在表示を停止する。その後にフローはステップS115へ移行する。
ステップS115では、運転者が操作したリクエストスイッチ6の近くに設置された車外アンテナ4から、リモコン1の起動信号が送信される。例えば運転者が運転席ドア20Aに備えられた運転者リクエストスイッチ6Aを操作した場合は、運転席ドア20Aに設けられた車外アンテナ4Aから起動信号が発信される。また運転者が助手席ドア20Bに備えられた助手席リクエストスイッチ6Bを操作した場合は、助手席ドア20Bに設けられた車外アンテナ4Bから起動信号が発信される。さらに運転者が後部ドア20Eに備えられた後部ドアリクエストスイッチ6Cを操作した場合は、後部ドア20Eに設けられた車外アンテナ4Cから起動信号が発信される。この後に、フローはステップS116へ移行する。
ステップS116では、運転者がリモコン1を携帯しているかどうかが判定される。運転者がリモコン1を携帯しており、リモコン1が受信アンテナ1Aで起動信号を受信した場合は、リモコン1は送信アンテナ1Bより応答信号を返信する。制御装置2はこの応答信号の有無に基づいて、応答信号がある場合は運転者がリモコン1を携帯していると判定し、フローはステップS118へ移行する。一方応答信号がない場合は運転者がリモコン1を携帯していないと判定し、ステップS117を経由してステップS101へ戻る。
ステップS117については後述する。
ステップS118では、ここまでのフローにより運転者がリモコン1を携帯していることが確認されているため、制御装置2はアクチュエータ9A〜9Eを駆動してドア20を施錠する。
以上のように、運転者がドア20の施錠を行うためにリクエストスイッチ6を操作すると、車内に設けられた複数の車内アンテナ3を介して制御装置2とリモコン1との間で通信が行われ、リモコン1が車室内に置き忘れられているかどうかが確認される。この場合、リモコン1が車室内に置き忘れられている場合は、警報音発生器8によりリモコン1の置き忘れ警報音が鳴るとともに、再度制御装置2とリモコン1との間で、室内アンテナを順次切り替えて通信が行われる。この通信の結果に基づいて制御装置2によりリモコンの置き忘れ場所が判定され、その位置が表示器7により表示される。このため、運転者は車室内のどこにリモコン1があるかどうかがわかり、容易に探し出すことができる。
また、運転者がドア20の施錠を行うためにリクエストスイッチ6を操作すると、操作したリクエストスイッチ6付近に設置された車外アンテナ4とリモコン1との間で通信が行われ、運転者がリモコン1を携帯しているかどうかが確認されて、運転者がリモコン1を携帯している場合にのみドア20が施錠される。
以上のような動作によって、リモコン1を車室内に置き忘れたままドア20を外部から施錠してしまうことをなくすことができる。
次に、施錠されているドアを車外から開錠する場合についての動作を説明する。
ステップS101では、リクエストスイッチ6の操作の有無が判定される。運転者は乗車時にドア20を開錠するため、例えば運転者リクエストスイッチ6Aを操作する。運転者リクエストスイッチ6Aの操作があった場合は、フローはステップS102へ移行する。一方運転者リクエストスイッチ6Aの操作がない場合は、フローはステップS101へ戻る。
ステップS102では、車室内にリモコン1があるかどうかを確認するため、制御装置2は全室内アンテナ3からリモコン1の起動信号を発信する。この後に、フローはステップS103へ移行する。
ステップS103では、車室内にリモコン1があるかどうかが判定される。既にドア20は施錠されており、車室内にはリモコン1はない状態であるため、起動信号に対するリモコン1からの応答信号はない。したがって制御装置2は車室内にリモコン1はないと判定して、フローはステップS113へ移行する。
ステップS113では、リモコン1の置き忘れ警報音と所在表示が継続しているかどうかが判定されるが、乗車時はリモコン1の置き忘れ警報音と所在表示は停止しているため、フローはそのままステップS115へ移行する。
ステップS115では、運転者が操作した運転者リクエストスイッチ6Aの近くに設置された車外アンテナ4Aから、リモコン1の起動信号が発信される。この後に、フローはステップS116へ移行する。
ステップS116では、運転者がリモコン1を携帯しているかどうかが判定される。運転者がリモコン1を携帯しており、リモコン1が受信アンテナ1Aで起動信号を受信した場合は、リモコン1は送信アンテナ1Bより応答信号を返信する。制御装置2はこの応答信号の有無に基づいて、応答信号がある場合は運転者がリモコン1を携帯していると判定し、フローはステップS118へ移行する。一方応答信号がない場合は、リモコン1を携帯していない者により運転者リクエストスイッチ6Aが操作されたことになるため、制御装置2はドア20の開錠は行わず、フローはステップS117を経由してS101へ戻る。
ステップS117では、リモコン1を携帯しない人がドアを開けようとしたことに対して、警報音等を発しても良い。あるいは、そのままステップS101へ戻っても良い。
ステップS118では、リモコン1を携帯している者がドアの開錠しようとしていることが確認されているため、制御装置2はアクチュエータ9A〜9Eを駆動してドア20を開錠する。
以上のように、運転者がドア20の開錠を行うためにリクエストスイッチ6を操作すると、操作したリクエストスイッチ6付近に設置された車外アンテナ4とリモコン1との間で通信が行われ、運転者がリモコン1を携帯しているかどうかが確認されて、運転者がリモコン1を携帯している場合にのみドア20が開錠される。
このような動作によって、リクエストスイッチ6の操作者がリモコン1を所持している場合にのみドア20を開錠し、防犯性の向上を図ることができる。
本実施例は、第1の実施例と同等の作用を有するとともに第1の実施例とは異なる位置に室内アンテナ10を設置した車両についての実施例であり、第1の実施例とは表示器の構成が異なるものである。
図6に本実施例のブロック図を、図7に室内アンテナ10の配置を、図8に表示器12の表示方法例を示す。
第一アンテナ10Aは、図7に示すように前席付近の車体略中心部に設けられ、前席付近の第一領域50Aをカバーするアンテナ性能を有している。同様に、第二アンテナ10Bは、図7に示すように後席付近の車体略中心部に設けられ、後席付近の第二領域50Bをカバーするアンテナ性能を有している。さらに第三アンテナ10Cは、図7に示すようにトランクルームの略中央部の車体略中心部に設けられ、トランクルーム付近の第三領域50Cをカバーするアンテナ性能を有している。
本実施例では、図6に示すように、上記アンテナ配置にあわせて表示器12の表示形態が第1の実施例と異なっている。
表示器12は、前席付近の領域を示す第一表示領域12A、後席付近の領域を示す第二表示領域12B、トランクルーム付近の領域を示す第三表示領域12Cを備えている。
第一表示領域12Aの後側にはLED(1)12Dが設定されており、以下同様に、第二表示領域12Bの後側にはLED(2)12Eが、第三表示領域12Cの後側にはLED(3)12Fが設定されている。これらのLED(1)12D〜LED(3)12Fのうち、リモコン1が存在する領域のLEDが制御装置2によって選択されて点灯し、乗員にリモコン1の所在を知らせる。
第1の実施例と同等の動作フローにより、リモコン1が車室内に置き忘れられている場合は、次のような表示を行って、リモコン1の所在を知らせる。
すなわち、リモコン1が第一領域50Aにある場合は、図8に示すように、表示器12の表示領域12Aに対応するLED(1)12Dを点灯する。リモコン1が第二領域50Bにある場合は、表示器12の表示領域12Bに対応するLED(2)12Eを点灯する。リモコン1が第一領域50Aと第二領域50Bの境界付近にある場合は、表示領域12Aと表示領域12Bに対応するLED(1)12DとLED(2)12Eを点灯する。リモコン1が第三領域50Cにある場合は、表示器12の表示領域12Cに対応するLED(3)12Fを点灯する。
このような表示を行うことにより、第1の実施例と同等の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、実施例は本発明の例示にしか過ぎず、本発明は実施例の構成にのみ限定されるものではない。したがって本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれることはもちろんである。
例えば、第1の実施例および第2の実施例では、リモコン1が受信した起動信号の強度に基づいてリモコン1の所在を判定したが、起動信号の受信の有無に基づいてリモコン1の所在を判定してもよい。
また、アンテナ数およびアンテナの配置は第1の実施例および第2の実施例で示したものに限定されるものではなく、アンテナ数をより多く設置し、表示器もそのアンテナ数に対応した表示とすることで、リモコン1の所在をより細かく知らせることが可能となる。
また表示器7のLEDの数は第1の実施例および第2の実施例で示した数に限定されるものではなく、LEDの数を増やすことで、より細かくリモコン1の所在を表示することが可能である。例えば第1の実施例において、図9のようにLEDを10個とすることで、前述したLEDが5個の場合に比べ、第1領域30Aから第四領域30Dの各領域の境界付近にリモコン1がある場合をよりわかりやすく表示することが可能となる。
さらに、第1の実施例および第2の実施例では、リモコン1の所在は表示器7および表示器12によって報知される構成としたが、表示器7、表示器12を用いる代わりに警報音発生器8から音声ガイドを流してリモコン1の所在を報知しても良い。例えば第1の実施例において、第二領域30Bにリモコン1がある場合には「助手席付近にリモコンがあります」との音声ガイドを流すことで、リモコン1の所在を知らせることができる。
1 リモコン
1A 受信アンテナ
1B 送信アンテナ
1C 制御部
2 制御装置
3 室内アンテナ
3A 第一アンテナ
3B 第二アンテナ
3C 第三アンテナ
3D 第四アンテナ
3E 第五アンテナ
4 室外アンテナ
4A 第一アンテナ
4B 第二アンテナ
4C 第三アンテナ
5 受信アンテナ
6 リクエストスイッチ
6A 運転席リクエストスイッチ
6B 助手席リクエストスイッチ
6C 後部ドアリクエストスイッチ
7 表示器
7A 第一表示領域
7B 第二表示領域
7C 第三表示領域
7D 第四表示領域
7E 第五表示領域
7F LED(1)
7G LED(2)
7H LED(3)
7I LED(4)
7J LED(5)
8 警報音発生器
9A〜9E アクチュエータ
15 メータ
15A 表示盤
1A 受信アンテナ
1B 送信アンテナ
1C 制御部
2 制御装置
3 室内アンテナ
3A 第一アンテナ
3B 第二アンテナ
3C 第三アンテナ
3D 第四アンテナ
3E 第五アンテナ
4 室外アンテナ
4A 第一アンテナ
4B 第二アンテナ
4C 第三アンテナ
5 受信アンテナ
6 リクエストスイッチ
6A 運転席リクエストスイッチ
6B 助手席リクエストスイッチ
6C 後部ドアリクエストスイッチ
7 表示器
7A 第一表示領域
7B 第二表示領域
7C 第三表示領域
7D 第四表示領域
7E 第五表示領域
7F LED(1)
7G LED(2)
7H LED(3)
7I LED(4)
7J LED(5)
8 警報音発生器
9A〜9E アクチュエータ
15 メータ
15A 表示盤
Claims (1)
- 車両のドアに設けられたリクエストスイッチと、
前記ドアに設けられた室外アンテナと、
前記ドアに設けられたドア施錠開錠機構と、
前記リクエストスイッチが操作された際に、前記室外アンテナを介して乗員が携帯するリモコンとの間で通信を行い、該通信結果に基づいて前記ドア施錠開錠機構を駆動して前記ドアの施錠開錠を行う制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記リクエストスイッチが操作された際に、前記車両の車内に設けられそれぞれが異なる通信領域を備えた複数の室内アンテナを介して前記リモコンと通信を行い、該通信結果に基づき前記リモコンが前記車内にあることを検出した場合は、前記複数の室内アンテナを順次切り替えて前記リモコンとさらに通信を行い、該通信結果に基づいて前記リモコンの所在を報知することを特徴とする車両用ドア開閉リモコン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005077549A JP2006257767A (ja) | 2005-03-17 | 2005-03-17 | 車両用ドア開閉リモコン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005077549A JP2006257767A (ja) | 2005-03-17 | 2005-03-17 | 車両用ドア開閉リモコン装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006257767A true JP2006257767A (ja) | 2006-09-28 |
Family
ID=37097330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005077549A Pending JP2006257767A (ja) | 2005-03-17 | 2005-03-17 | 車両用ドア開閉リモコン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006257767A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008163633A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Denso Corp | 電子キーシステム |
JP2009263901A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Toyota Motor Corp | キー閉じ込め防止装置 |
JP2012052375A (ja) * | 2010-09-02 | 2012-03-15 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 電子キーシステム |
JP5984168B1 (ja) * | 2015-04-23 | 2016-09-06 | 三菱電機株式会社 | 無線通信システム |
CN109697838A (zh) * | 2017-10-23 | 2019-04-30 | 丰田自动车株式会社 | 钥匙单元、锁定/解锁系统以及存储有程序的计算机可读存储介质 |
-
2005
- 2005-03-17 JP JP2005077549A patent/JP2006257767A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008163633A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Denso Corp | 電子キーシステム |
JP2009263901A (ja) * | 2008-04-22 | 2009-11-12 | Toyota Motor Corp | キー閉じ込め防止装置 |
JP2012052375A (ja) * | 2010-09-02 | 2012-03-15 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 電子キーシステム |
JP5984168B1 (ja) * | 2015-04-23 | 2016-09-06 | 三菱電機株式会社 | 無線通信システム |
CN109697838A (zh) * | 2017-10-23 | 2019-04-30 | 丰田自动车株式会社 | 钥匙单元、锁定/解锁系统以及存储有程序的计算机可读存储介质 |
JP2019078039A (ja) * | 2017-10-23 | 2019-05-23 | トヨタ自動車株式会社 | キーユニット、施解錠システム、プログラム、記憶媒体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4612173B2 (ja) | 自動車用のハンドフリーアクセス装置及びエンジン始動装置 | |
US8209093B2 (en) | Adaptive instruction system for a vehicle | |
JP4140731B2 (ja) | 車両用通信装置 | |
US8606221B2 (en) | Emergency call receiving unit for task forces for expediting rescue operations by transmitting a locating signal repeatedly from a vehicle involved in an emergency | |
JP2007039922A (ja) | 車載機器制御システム | |
JP2007146441A (ja) | 車載機器制御システム | |
JPH05106376A (ja) | キーレスエントリーシステム | |
JP5618887B2 (ja) | 車両用制御装置 | |
JP4213719B2 (ja) | 車載機器遠隔制御装置 | |
CN103481821B (zh) | 用于确认给予车辆的潜在非期望命令的系统和方法 | |
JP2006257767A (ja) | 車両用ドア開閉リモコン装置 | |
JP4279506B2 (ja) | 車両用遠隔操作装置及び駆動放置警告方法 | |
JP2007023620A (ja) | 車両スライドドア制御装置 | |
JP2008280813A (ja) | 家屋のドア施錠状態表示装置 | |
JPH1059131A (ja) | キーレスシステム | |
JP2005344335A (ja) | ドアロック制御システム、ドアロック制御装置およびドアロック制御方法 | |
JP2010144366A (ja) | キーレスエントリーシステム | |
JP5228724B2 (ja) | 車両用電源制御装置 | |
JP2014097677A (ja) | 制御システム、インフラストラクチャ | |
JP2002201838A (ja) | 車両用電子キー装置及び記録媒体 | |
JP2019073264A (ja) | 無線通信システム | |
JP2001248339A (ja) | 車載電子ユニットの作動制御装置 | |
JP2013239846A (ja) | 車両用携帯機 | |
JP2011241621A (ja) | パワースライドドアの施錠装置 | |
JP2006233530A (ja) | 携帯電話置き忘れ防止装置 |