JP2004122847A - 車載空気清浄装置 - Google Patents

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JP2004122847A
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Hitoshi Fujii
藤井 斉
Shinji Iwama
岩間 伸治
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Abstract

【課題】人体に影響を及ぼす物質を放出する可能性のある空気清浄装置において、乗員の安全を確保した作動をさせる。
【解決手段】空気清浄装置1の空気浄化器2は、専用バッテリ3を電源とする。制御部5は、人体検出センサ9が乗員を検出しないときにリレー回路4をオンとして、空気浄化器を作動させる。これにより、空気浄化器がオゾンのように人体に影響を及ぼす物質を放出するものであっても、乗員への影響を回避することができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車内に装備し、車内の空気を浄化する車載空気清浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
悪臭などによる不快感を乗員に感じさせないようにするため、車内に空気清浄装置を設置することが行われている。
このような空気清浄装置として、エンジン駆動時に駆動をするだけでなく、イグニッションスイッチオフ又はACCとなったときにも空気清浄装置を継続駆動させることにより、十分に車内の空気浄化をすることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この空気清浄装置では、エンジン駆動時には車載バッテリを電源として駆動し、イグニッションスイッチオフ時又はACC時には、空気清浄装置内の専用バッテリを電源として駆動する。
この空気清浄装置によれば、乗員が車外に出た駐車時でも、電池が消耗するまで、車室内空気の浄化が行われる。したがって、次に乗員が車に乗り込んだときに、悪臭などによる不快感を感じさせることがない。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−290629号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
空気清浄装置によっては、人体に悪影響を及ぼすオゾンなどの物質を放出する可能性があるものがある。このような空気清浄装置は、乗員が車内にいるときに作動させることは好ましくない。特に、乗員が車内で仮眠中などの場合は、オゾン発生に気がつかないことがあるので、空気清浄装置を作動させておくことは危険である。
【0006】
本発明は、人体に影響を及ぼす物質を放出する可能性のある空気清浄装置において、乗員の安全を確保した作動をさせることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、センサにより乗員検出を行い、乗員が車内にいないときにのみ空気清浄装置を作動させる。これにより、空気清浄装置の駆動中に人体に影響を及ぼす物質発生する物質が放出されたとしても、乗員への影響を回避することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。
図1は、空気清浄装置の構成を示す。
空気清浄装置1は、車室内の空気の浄化を行う空気浄化器2、その電源となる専用バッテリ3、空気浄化器2と専用バッテリ3の間に接続されるリレー回路4、リレー回路4の制御を行う制御部5、専用バッテリ3の充電制御を行う充電制御部6を具備する。
【0009】
空気浄化器2として、オゾンを発生させることを主目的とするオゾン脱臭器、又は、副産物としてオゾンを発生してしまうイオン発生器などが使用される。オゾンは、人体に影響を及ぼす可能性がある物質である。
専用バッテリ3として、鉛電池、ニカド電池などの二次電池が使用される。
【0010】
充電制御部6は、イグニッションスイッチ(以下、「IGスイッチ」と略す。)7を介して車載バッテリ8に接続される。充電制御部6は、IGスイッチ7がオン又はACCのときに、車載バッテリ8から専用バッテリ3への充電を行い、IGスイッチ7がオフのときは、専用バッテリ3との間の接続を遮断する。充電制御部6の制御方法は、周知のものであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0011】
リレー回路4のオンオフ制御を行う制御部5には、入力信号として、IGスイッチ7の出力と人体検出センサ9の検出信号が入力される。制御部5は、タイマ10を内蔵する。
人体検出センサ9としては、赤外線センサ又はシートセンサを用いるのが最適である。また、上記各センサに加え、シートベルト装着センサ、リモコンドアロック信号などを用いることも可能である。
【0012】
図2のフローチャートを用いて、制御部5の動作を説明する。
ステップS1で、IGスイッチ7がオフであるか否かが判定される。ここでは、IGスイッチ7の出力側の電位がハイであればIGスイッチがオン、ローであればオフと判定される。
ステップS2で、乗員が検出されたか否かが判定される。ここでは、人体検出センサ9から検出信号が入力されれば、乗員が検出されたと判定される。
【0013】
IGスイッチ7がオフで、かつ乗員が検出されなければ、ステップS3でタイマ10が始動され、ステップS4で、リレー回路4がオンとされて空気浄化器2が運転を開始する。なお、IGスイッチ7がオンであるか又は乗員が検出されていれば、ステップS1、2が繰り返される。
【0014】
空気浄化器2が運転を開始すると、ステップS5で、タイマ10がタイムアップしたか否かが判定され、ステップS6で、乗員が検出されたか否かが判定される。タイマ10がタイムアップをすると、ステップS7で空気浄化器2の運転を停止する。また、乗員が検出されると、ステップS8で空気浄化器2の運転を停止する。ステップS5、6でいずれもNoであれば、ステップS5、6を繰り返す。
【0015】
以上説明した例によれば、IGスイッチ7をオフとして乗員が車両から離れると、空気清浄装置1が運転を開始し、一定時間が経過すると運転を停止する。また、空気清浄装置1の作動中に乗員が乗り込んでくると、これを検出して運転を停止する。
これにより、車内の空気浄化が十分にされるので、次に乗員が車に乗り込んだときに、悪臭などによる不快感を感じさせることがない。また、空気清浄装置1がオゾンを放出しても、乗員がいないので、人体への影響を回避できる。
【0016】
以上本発明の実施形態について説明をしてきたが、本発明は、種々変形が可能なものである。
例えば、図2のステップS1のIGスイッチ7についての判定は省略することができる。
また、空気清浄装置1に電源スイッチを設けることにより、空気清浄装置1の作動を禁止できるようにすることができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、人体に影響を及ぼす物質を放出する可能性のある空気清浄装置において、乗員の安全を確保した作動をさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した空気清浄装置の構成を示す図である。
【図2】図1の制御部の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…空気清浄装置
2…空気浄化器
3…専用バッテリ
4…リレー回路
5…制御部
6…充電制御部
7…IGスイッチ
8…車載バッテリ
9…人体検出センサ
10…タイマ

Claims (6)

  1. 人体に影響を及ぼす物質を放出する可能性のある空気浄化器と、
    乗員を検出する手段と、
    前記検出手段が乗員の不在を検出した時にのみ前記空気浄化器を作動させる制御部と
    を具備することを特徴とする車載空気清浄装置。
  2. 前記空気浄化器は、オゾン脱臭器である請求項1に記載の車載空気清浄装置。
  3. 前記空気浄化器は、副産物としてオゾンが発生するイオン発生器である請求項1に記載の車載空気清浄装置。
  4. 前記乗員を検出する手段は、赤外線センサである請求項1に記載の車載空気清浄装置。
  5. 前記乗員を検出する手段は、シートセンサである請求項1に記載の車載空気清浄装置。
  6. 前記乗員を検出する手段として、更に、シートベルト装着センサ、又は、リモコンドアロック信号を用いる請求項4又は5に記載の車載空気清浄装置。
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