JP2006224196A - ピンミラーカッタの取付機構 - Google Patents

ピンミラーカッタの取付機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2006224196A
JP2006224196A JP2005037316A JP2005037316A JP2006224196A JP 2006224196 A JP2006224196 A JP 2006224196A JP 2005037316 A JP2005037316 A JP 2005037316A JP 2005037316 A JP2005037316 A JP 2005037316A JP 2006224196 A JP2006224196 A JP 2006224196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter
screw portion
cutter body
female screw
adapter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005037316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4569308B2 (ja
Inventor
Masaharu Takiguchi
正治 滝口
Mitsugi Tazawa
貢 田沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2005037316A priority Critical patent/JP4569308B2/ja
Publication of JP2006224196A publication Critical patent/JP2006224196A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4569308B2 publication Critical patent/JP4569308B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)

Abstract

【課題】 ハンドリング装置とカッタ本体とを確実に連結できると共に、カッタ本体の軸心と、アダプタ部との軸心を正確に一致させることができ、取付誤差や加工誤差を生じないピンミラーカッタの取付機構を提供する。
【解決手段】 カッタ本体2が、ハンドリング装置41により搬送されて加工機の回転駆動させられるアダプタ部3に着脱手段により着脱自在に装着され、これらカッタ本体2とアダプタ部3とをカッタ本体2の中心軸線Pの回りに一体回転させることによって切削を行うピンミラーカッタ1の取付機構において、着脱手段は、カッタ本体2に中心軸線Pを挟んだ位置に貫通形成され、且つ、ハンドリング装置41に設けられた雄ネジ部45と螺合可能とされた複数の雌ネジ部9を備えており、ハンドリング装置41の雄ネジ部45が、雌ネジ部9に向けて回転しつつ進退自在とされることにより雌ネジ部9と着脱される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レシプロエンジンに用いられるクランクシャフト等を加工するピンミラーカッタの取付機構、特に切刃が配列されたカッタ本体の、加工機の回転駆動するアダプタ部への着脱を自動化するのに好適なピンミラーカッタの取付機構に関する。
従来、レシプロエンジンのクランクシャフト等を加工する工具として、カッタ本体とアダプタ部を備えるピンミラーカッタが用いられており、これらカッタ本体とアダプタ部とがハンドリング装置により着脱自在に装着されるピンミラーカッタの取付機構が知られている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1に記載されているピンミラーカッタの取付機構においては、アダプタ部側段付き部の径方向内周側を向く壁面に、2つの固定キーと、駆動手段により壁面から出没自在に設けられる2つの可動キーが配設されており、これらのキーがカッタ本体に形成されたキー用凹部と嵌合可能とされることにより、カッタ本体の回転方向への移動が拘束されている。
また、このピンミラーカッタの取付機構においては、カッタ本体側段付き部と嵌合されるアダプタ部側段付き部の周囲に設けられ、カッタ本体に形成されたカッタ押え用凹部と嵌合可能とされた複数のカッタ押えとを備えている。
このカッタ押えは、アダプタ部側段付き部の径方向へ移動可能に取り付けられると共に、駆動手段によりアダプタ部側段付き部の壁面から出没自在とされており、このカッタ押えにより、カッタ本体の軸方向への移動が拘束されている。
更に、カッタ本体の側面には、カッタ本体の外周に開口する複数のクランプ用凹部が形成されており、アダプタ部に装着されているカッタ本体を取り外す場合には、駆動手段により、複数のカッタ押えをカッタ押え用凹部から退避させ、2つの可動キーをキー用凹部から退避させると共に、ハンドリング装置のクランプ爪をカッタ本体のクランプ用凹部と係合させてカッタ本体をアダプタ部側段付き部から引き抜くことができるようにされている。
この特許文献1に記載されているピンミラーカッタの取付機構は、かかる構成とすることでカッタ本体のアダプタ部への着脱の自動化を図っている。
特開平6−262423号公報
ところが、特許文献1に記載されているピンミラーカッタの取付機構にあっては、ハンドリング装置のクランプ爪をカッタ本体のクランプ用凹部と係合させてカッタ本体を把持しているので、カッタ本体を搬送している際に、クランプ爪とクランプ用凹部との位置ズレが生じてしまう場合があった。
また、特許文献1に記載されているピンミラーカッタの取付機構にあっては、カッタ本体は、中心軸線から延びるカッタ本体の半径線に関して平行にクランプされるため、カッタ本体の軸心と、アダプタ部との軸心を正確に一致させることが困難であり、カッタ本体のアダプタ部への取付誤差が生じ、ひいてはピンミラーカッタによる加工誤差が生じるおそれがあった。
この発明は、上記課題に鑑み、ハンドリング装置とカッタ本体とを確実に連結できるピンミラーカッタの取付機構を提供することを第1の目的とする。
また、この発明は、カッタ本体の軸心と、アダプタ部との軸心を正確に一致させることができ、取付誤差や加工誤差を生じないピンミラーカッタの取付機構を提供することを第2の目的とする。
上記の課題を解決して、前記第1の目的を達成するために、請求項1に記載のピンミラーカッタの取付機構は、円環状をなすと共に切刃が配列されたカッタ本体が、ハンドリング装置により搬送されて加工機の回転駆動させられるアダプタ部に着脱手段により着脱自在に装着され、これらカッタ本体とアダプタ部とを前記カッタ本体の中心軸線回りに一体回転させることによって前記切刃で切削を行うピンミラーカッタの取付機構において、前記着脱手段は、前記カッタ本体に前記中心軸線を挟んだ位置に貫通形成され、且つ、前記ハンドリング装置に設けられた雄ネジ部と螺合可能とされた複数の雌ネジ部を備えており、前記ハンドリング装置の前記雄ネジ部が、前記雌ネジ部に向けて回転しつつ進退自在とされることにより前記雌ネジ部と着脱されることを特徴とするものである。
この請求項1に記載の発明によれば、ハンドリング装置に形成された複数の雄ネジ部が、カッタ本体に形成された複数の雌ネジ部と螺合されるので、ハンドリング装置とカッタ本体とは位置ズレを生じることなく確実に連結される。
また、カッタ本体の剛性の低下を防止するため、前記カッタ本体には、前記カッタ本体の半径方向に突出される複数の位置決め凸部を回転方向に間隔をおいて形成し、前記雌ネジ部の少なくともその一部が前記位置決め凸部に形成されることが望ましい(請求項2)。
また、前記第2の目的を達成するために、請求項3に記載のピンミラーカッタの取付機構は、前記アダプタ部には、前記中心軸線に平行な中心線方向に前記雌ネジ部よりも小径な複数のガイド穴が形成されると共に、これらガイド穴は、前記カッタ本体と前記アダプタ部とが取り付けられた状態で、前記雌ネジ部と同軸に配置されており、前記ハンドリング装置は、前記中心軸線を挟んだ位置に設けられた複数のピックアップ部を備えており、このピックアップ部は、先端に前記ガイド穴と嵌挿可能に設けられたガイド軸と、このガイド軸の後端に同軸に連設された前記雄ネジ部とを少なくとも備えており、前記ピックアップ部の前記雄ネジ部が前記雌ネジ部に向けて進退自在とされることにより、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とが着脱自在とされると共に、前記ガイド軸と前記ガイド穴とが嵌挿可能とされることを特徴とするものである。
この請求項3に記載の発明によれば、ガイド軸とガイド穴とが嵌合されると、カッタ本体とアダプタ部との間の、径方向及びピンミラーカッタの回転方向での位置決めが確実に為される。
本発明のピンミラーカッタの取付機構によれば、ハンドリング装置とカッタ本体とを確実に連結できると共に、カッタ本体の剛性の低下を防止することができる。
また、本発明のピンミラーカッタの取付機構によれば、径方向及びピンミラーカッタの回転方向での位置決めが確実に為されるので、カッタ本体のアダプタ部への着脱の自動化を高精度に行うことができると共に、加工精度も向上させることができる。
以下、図1〜図5に基づいて、本発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態により取り付けられたピンミラーカッタの一部を示す平面図、図2は図1のA−A線視断面に後述するハンドリング装置41のピックアップ部42が装着された図、図3は図1のB−B線視断面に後述するハンドリング装置41のピックアップ部42が装着された図、図4は図1のC−C線視断面図、及び図5は図1のD−D線視断面図である。
ピンミラーカッタ1は、中心軸線Pを中心とした略円環状を為すカッタ本体2と、このカッタ本体2が嵌合され、図示しない加工機に固定されている略円環状を為すアダプタ部3とを備えている。
また、カッタ本体2の内周部には、切刃を有する複数のインサート4が、内周部の周面と両側面側とに回転方向に間隔を置いて千鳥状に配設されている。
図2に示されるように、カッタ本体2の外周部には、カッタ本体2の一方の側面2aに向けて他方の側面2bから一段後退する段付き部Jが環状に形成されている。
他方、アダプタ部3側には、段付き部Jとは逆にアダプタ部3の一方の側面3aから他方の側面3bに向けて一段後退する段付き部Kが環状に形成されており、これら段付き部Jと段付き部Kとは、嵌合可能且つ面接触により係合可能とされている。
また、円周方向に間隔を置いて複数箇所(図1では1つのみ記載)に設けられたクランパ5が取付ボルト6によりアダプタ部3に取り付けられており、カッタ本体2は、これらクランパ5を介してアダプタ部3に固定されている。
なお、この状態においてピンミラーカッタ1の駆動も可能であるが、さらにカッタ本体2をアダプタ部3に強固に固定する場合には、適宜の締結手段が用いられる。
カッタ本体2の外周部には、本実施の形態においては中心軸線P回りに45°ずつ回転対称となる8箇所(図1では1つのみ記載)に、中心軸線Pを中心とした円弧板状の位置決め凸部7が、前記段付き部Jの一方の側面2a側から外方に突出するように一体に形成されている。
他方、アダプタ部3の内周部には、前記段付き部Kの一方の側面3a側に、前記位置決め凸部7に対応して、やはり本実施の形態においては45°回転対称で8箇所(図1では1つのみ記載)に、外方に向けて凹む位置決め凹部8が形成されており、この位置決め凹部8は、上述したカッタ本体2の位置決め凸部7と係合可能な形状とされている。
図3は図1のB−B線視断面図であり、カッタ本体2に形成された位置決め凸部7と、アダプタ部3に形成された位置決め凹部8とが係合している様子の詳細を示すものである。
カッタ本体2に形成された位置決め凸部7は、中心軸線P(図1参照)に直交するように形成された位置決め凸部底面7aから立ち上がり形成される回転方向Rに対して後方側の第1の位置決め凸部側壁面7bと、回転方向Rに対して前方側の第2の位置決め凸部側壁面7cとを備えている。
第1の位置決め凸部側壁面7bは、中心軸線Pに対して平行に形成されており、第2の位置決め凸部側壁面7cは、位置決め凸部底面7aからカッタ本体2の一方の側面2a側に向かうに従い回転方向Rの前方側に向けて傾斜して形成されている。
アダプタ部3に形成された位置決め凹部8は、上述した位置決め凸部7と係合可能に形成されており、中心軸線Pに直交するように形成された位置決め凹部底面8aから、回転方向Rに対して後方側の第1の位置決め凹部側壁面8bと、回転方向Rに対して前方側の第2の位置決め凹部側壁面8cとを備えている。
第1の位置決め凹部側壁面8bは、中心軸線Pに対して平行に形成されており、第2の位置決め凹部側壁面8cは、第2の位置決め凸部側壁面7cと等しい角度で位置決め凹部底面8aからアダプタ部3の一方の側面3a側に向かうに従い、回転方向Rの前方側に向けて傾斜して形成されている。
また、第1の位置決め凸部側壁面7bと第1の位置決め凹部側壁面8b、及び第2の位置決め凸部側壁面7cと第2の位置決め凹部側壁面8cとがそれぞれ密着して係合するように構成されている。
そして、本実施の形態においては、前記位置決め凸部7には、カッタ本体2をアダプタ部3に着脱自在に取り付けるための着脱手段として、中心軸線Pを中心とする一の円周上に位置する雌ネジ部9がカッタ本体2の中心軸線Pと平行な方向に貫通して形成されている。
従って、本実施の形態においては、この雌ネジ部9も45°回転対称で8箇所(図1では1つのみ記載)に配設されることとなる。
なお、図1においては、雌ネジ部9は全体が位置決め凸部7内に配されているが、カッタ本体2の剛性が確保できれば、雌ネジ部9の一部がカッタ本体2の段付き部Jとオーバーラップしても構わない。
また、図2に示されるように、アダプタ部3の位置決め凹部8から他方の側面3bにかけては、カッタ本体2がアダプタ部3に取り付けられた状態で、雌ネジ部9と同軸に配置された8箇所(図1では1つのみ記載)に、雌ネジ部9よりも径の小さなガイド穴10が貫通して形成されている。
次に、カッタ本体2が、クランパ5を介してアダプタ部3に固定されている部分の詳細について、図1、図4及び図5を参照しつつ説明する。
クランパ5は、図1に示されるように、平面視において円板の周縁部を直線状に切り欠いた切欠部5aを有する略半月状に形成されたフランジ部5bを備えており、このフランジ部5bは、カッタ本体2の外周側に一方の側面2aから凹設して形成された凹部2cと、アダプタ部3の内周側に一方の側面3aから凹設して形成された凹部3cとにより画成される円状凹部11内に配設されている。
また、図4に示されるように、クランパ5のアダプタ部3に対向される側には、フランジ部5bと同軸にボス部5cが突設して形成されており、このボス部5cは、アダプタ部3側の凹部3cに形成されたザグリ部3d内に収容されている。
更に、クランパ5には、上面5dからボス部5cに向けてザグリ穴5eが凹設されると共に、このザグリ穴5eの中心からボス部5cの中心を貫通する貫通孔5fが形成されている。
また、アダプタ部3の他方の側面3b側には、クランパ5を円状凹部11内に配設した状態で、ボス部5c及び貫通孔5fと同軸に雌ネジ3eが形成されており、取付ボルト6の頭部6aがザグリ穴5eに収容されると共に、取付ボルト6のネジ部6bが貫通孔5fを通って雌ネジ3eに螺着され、これにより、クランパ5は円状凹部11内で回動可能に支持される。
なお、取付ボルト6には、止め輪21が、取付ボルト6がクランパ5から抜けないようにするために、クランパ5とアダプタ部3との間に配置されている。
フランジ部5bの下面5gの外周端近傍には、クランパ5の軸線を中心とする所定角度に亘って平面視円弧状の溝部5hが形成されている。
アダプタ部3の他方の側面3bからは、先端部22aが前記凹部3cに突出するようにストッパ部材22がねじ込まれて取り付けられ、このストッパ部材22の先端部22aは溝部5hに収容されており、これによりクランパ5は、クランパ5の軸線を中心とする所定角度内に回動範囲を規制され、切欠部5aがアダプタ部3の径方向内側に向けられることにより、フランジ部5bをアダプタ部3の径方向内側に突出させない位置から、アダプタ部3の回転方向と逆方向(矢印S方向)に回転されてフランジ部5bをアダプタ部3の径方向内側に突出させた位置(図1に実線で示す位置)まで回転可能とされている。
また、図5に示されるように、クランパ5のフランジ部5bの外周から、ザグリ穴5eの中心に向かって所定長のネジ穴5kが形成されると共に、このネジ穴5kと同軸に、下穴5mがザグリ穴5eまで貫通して形成されている。
下穴5mのザグリ穴5e側の開口端側には円柱状の付勢部材23が嵌挿されている。
また、バネ24が、付勢部材23とネジ穴5kに螺合されたスクリュー25との間に圧縮して介装されており、付勢部材23を取付ボルト6の頭部6aに付勢している。
ハンドリング装置41は、その中心軸線を挟んだ位置に設けられた複数(図2及び図3では1つのみ記載)のピックアップ部42を備えている。
ピックアップ部42は、後端が、ハンドリング装置41の図示しない本体側に回転可能且つ進退可能に支持されて前記中心軸線Pと平行に延びるシャフト43と、このシャフト43の先端に設けられ、前記ガイド穴10に嵌挿可能な外径とされた円柱状のガイド軸44と、このガイド軸44の後端から連設され、前記雌ネジ部9と同じネジ径の雄ネジ部45とを備えている。
なお、前記ガイド穴10への嵌挿を容易とするために、ガイド軸44の先端外周部にはテーパ面44aが形成されている。
これらシャフト43、ガイド軸44、及び雄ネジ部45は、いずれも同軸に形成されると共に、複数のピックアップ部42の中心は、それぞれカッタ本体2の雌ネジ部9が位置する中心軸線Pを中心とする前記一の円周上に、中心軸線P回りに45°またはその整数倍ずつの間隔で位置されている。
なお、ガイド軸44の先端から雄ネジ部45までの長さL1は、前記雌ネジ部9の深さL2よりも長く設定されている。
以上のように構成されたピンミラーカッタ1において、ハンドリング装置41により、カッタ本体2をアダプタ部3に自動装着する場合の動作について説明する。
まず、ピックアップ部42の雄ネジ部45をカッタ本体2の雌ネジ部9に螺着してガイド軸44が位置決め凸部7から突出した状態で、カッタ本体2をアダプタ部3と対向する位置まで搬送する。
次に、カッタ本体2側の段付き部Jが、アダプタ部3側の段付き部Kと相対するように配置され、カッタ本体2の中心軸線Pとアダプタ部3の加工機による回転軸線を一致させると共に、位置決め凸部7の回転方向Rの位置を、図示しないインデックス手段により、突出したガイド軸44の中心線がガイド穴10の中心線と一致するように係合される位置決め凹部8に相対させる。
その後、カッタ本体2は、ハンドリング装置41によりアダプタ部3に向けて前進され、ピックアップ部42のガイド軸44とアダプタ部3のガイド穴10とが嵌合して挿通される。
従って、これらガイド軸44のガイド穴10への嵌合により、カッタ本体2は、その中心軸線Pがアダプタ部3の回転軸線と正確に一致させられると共に、回転方向Rにも位置決めされてアダプタ部3に取り付けられる。
また、カッタ本体2側の段付き部Jと、アダプタ部3側に形成された段付き部Kとは、嵌合且つ面接触により係合されると共に、カッタ本体2側の第2の位置決め凸部側壁面7cの傾斜面と、アダプタ部3側の第2の位置決め凹部側壁面8cの傾斜面とが係合されることにより、カッタ本体2側の第1の位置決め凸部側壁面7bと、アダプタ部3側の第1の位置決め凹部側壁面8bとが当接され、カッタ本体2は、回転方向Rの方向に更に精度良く位置決めされる。
次に、図示しない自動機により、クランパ5の取付ボルト6が締め付けられる。
前述したように、取付ボルト6が緩められた状態にあるときは、ストッパ部材22の先端部22aは溝部5hの他端に当接されており、切欠部5aがアダプタ部3の径方向内側に向けられており、フランジ部5bは、付勢部材23の付勢力を受けてアダプタ部3の径方向内側から突出させない位置で停止されている。
取付ボルト6を締め付けるときは、取付ボルト6は、回転方向S(図1参照)に回転され、ストッパ部材22の先端部22aが溝部5hの一端に当接されるまでは、バネ24によって付勢部材23の先端が取付ボルト6の頭部6aに付勢されているため、クランパ5は、取付ボルト6と共に回転方向Sに回動される。
ストッパ部材22の先端部22aが溝部5hの一端に当接されると、取付ボルト6が更に回転方向Sに回転されても、クランパ5は、それ以上は回動されず、また、付勢部材23の付勢力により、回転方向Sとは逆の方向に戻されることもない。
これにより、クランパ5は、付勢部材23の付勢力を受けながら、フランジ部5bをアダプタ部3の径方向内側に突出させた位置(図1に実線で示す位置)で停止されると共に、更に取付ボルト6を締め付けることにより、カッタ本体2は、クランパ5を介して押圧されてアダプタ部3に確実に固定され、取り付けられる。
そして、ピックアップ部42を回転させながら後退させることにより、カッタ本体2の雌ネジ部9とピックアップ部42の雄ネジ部45との螺合が外されると共にガイド軸44がガイド穴10から抜け出て一連の取付手順が完了する。
一方、アダプタ部3に取り付けられたカッタ本体2をハンドリング装置41により、自動的に取り外す場合、まず、ハンドリング装置41のピックアップ部42は、図示しないインデックス手段により、雌ネジ部9に互いの中心線を一致させるようにして相対され、所定の方向に回転されながら、カッタ本体2の一方の側面2a側から、カッタ本体2に形成された雌ネジ部9に向けて前進される。
ピックアップ部42の先端に形成されたガイド軸44が、雌ネジ部9に到達しても、このガイド軸44の径は雌ネジ部9のネジ径よりも小さく形成されているので、ガイド軸44は、雌ネジ部9と干渉することはなく、ピックアップ部42は更にアダプタ部3に向けて前進される。
前述の通り、ガイド軸44の先端から雄ネジ部45までの長さL1は、前記雌ネジ部9の深さL2よりも長く設定されているので、雌ネジ部9と雄ネジ部45とが螺合される前に、ガイド軸44がガイド穴10に到達して嵌挿される。
更にピックアップ部42が前進されると、ガイド軸44がガイド穴10により支持された状態で雌ネジ部9と雄ネジ部45とが螺合され、カッタ本体2は、ピックアップ部42に螺着されて取り外し可能な状態とされる。
次に、ハンドリング装置41の図示しない自動機により、クランパ5の取付ボルト6が緩められる。
取付ボルト6が締め付け状態にあるときは、ストッパ部材22の先端部22aが溝部5hの一端に当接されている状態(図1に点線で示された状態)となっている。
取付ボルト6が緩められるときは、取付ボルト6は、回転方向S(図1参照)と逆方向に回転され、ストッパ部材22の先端部22aが溝部5hの他端に当接されるまでは、バネ24によって、付勢部材23の先端が取付ボルト6の頭部6aに付勢されているため、クランパ5は、取付ボルト6と共に回転方向Sと逆方向に回動される。
そして、ストッパ部材22の先端部22aが溝部5hの他端に当接されると、取付ボルト6が更に回転方向Sと逆方向に回転されても、クランパ5は、それ以上は回動されず、また、付勢部材23の付勢力により、回転方向Sの方向に戻されることもない。
従って、取付ボルト6が緩められている状態では、クランパ5は、切欠部5aがアダプタ部3の径方向内側に向けられて、フランジ部5bをアダプタ部3の径方向内側に突出させない位置で停止される。
そして、ピックアップ部42を回転させないで後退させることにより、カッタ本体2はアダプタ部3から取り外され、ハンドリング装置41の図示しない載置台上に載置されて一連の取付手順が完了する。
このとき、位置決め凹部8の幅は後退方向に広く形成されているので、カッタ本体2を、スムーズにアダプタ部3から取り外すことができる。
本実施の形態によれば、ハンドリング装置41に形成された複数の雄ネジ部45がカッタ本体2に形成された複数の雌ネジ部9と螺合されるので、ハンドリング装置41とカッタ本体2とを確実に連結することができる。これら雄ネジ部45と雌ネジ部9とが着脱自在とされることにより、カッタ本体2のアダプタ部3への着脱の自動化を容易に実現できる。
また、カッタ本体2に、中心軸線P回りに45°ずつ回転対称となる8箇所に円弧板状の位置決め凸部7を形成し、雌ネジ部9の全体を位置決め凸部7内に形成したので、カッタ本体2の剛性の低下を防止することができる。
また、ハンドリング装置41のガイド軸44と、アダプタ部3に形成したガイド穴10とを嵌挿させることにより、カッタ本体2とアダプタ部3との間の、径方向及びピンミラーカッタ1の回転方向Rでの位置決めを確実に行うことができるので、カッタ本体2のアダプタ部3への着脱の自動化を高精度に行うことができると共に、加工精度も向上させることができる。
更に、ハンドリング装置41のガイド軸44の先端外周部にテーパ面44aを形成したので、ガイド軸44をアダプタ部3のガイド穴10へ容易に挿通させることができ、カッタ本体2のアダプタ部3への着脱の自動化を一層容易に行うことができる。
また、本実施の形態によれば、段付き部Jと段付き部Kとを正確に面接触させてカッタ本体2を装着することができ、一層確実にカッタ本体2のアダプタ部3への着脱の自動化を高精度に行うことができると共に、加工精度も向上させることができる。
また、カッタ本体2側の第2の位置決め凸部側壁面7cの傾斜面と、アダプタ部3側の第2の位置決め凹部側壁面8cの傾斜面とが係合されることにより、カッタ本体2側の第1の位置決め凸部側壁面7bと、アダプタ部3側の第1の位置決め凹部側壁面8bとが当接されるので、カッタ本体2は、回転方向Rの方向に一層精度良く位置決めされる。
従って、カッタ本体2とアダプタ部3の、各凹凸部と、各段付き部と、ネジ部の位置とを正確に一致させるように取り付けることが可能となり、カッタ本体2のアダプタ部3への着脱の自動化を更に高精度に行うことができると共に、加工精度も向上させることができる。
更に本実施の形態によれば、クランパ5のフランジ部5bに、バネ24により取付ボルト6の方向へ付勢された付勢部材23を設けているので、クランパ5の自由な回動が規制されるので、カッタ本体2とアダプタ部3との着脱の自動化に一層好適である。
なお、上述した実施の形態は、カッタ本体2の内周面にインサート4を備える、いわゆるインターナル型のピンミラーカッタの取付機構に関するものであるが、本発明はこれに限定されることはなく、いわゆるエクスターナル型のピンミラーカッタにも適用可能である。
また、本発明は、上述の実施例に限らず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
ハンドリング装置とカッタ本体とを確実に連結できると共に、カッタ本体の軸心と、アダプタ部との軸心を正確に一致させることができ、取付誤差や加工誤差を生じないピンミラーカッタの取付機構を提供できる。
本実施形態により取り付けられたピンミラーカッタ1の一部を示す平面図である。 図1のA−A線視断面にピックアップ部42が装着された図である。 図1のB−B線視断面にピックアップ部42が装着された図である。 図1のC−C線視断面図である。 図1のD−D線視断面図である。
符号の説明
2 カッタ本体 3 アダプタ部 5 クランパ 7 位置決め凸部 8 位置決め凹部 9 雌ネジ部 10 ガイド穴 11 円状凹部 22 ストッパ部材 23 付勢部材 41 ハンドリング装置 42 ピックアップ部 44 ガイド軸 45 雄ネジ部 J カッタ本体2側の段付き部 K アダプタ部3側の段付き部

Claims (3)

  1. 円環状をなすと共に切刃が配列されたカッタ本体が、ハンドリング装置により搬送されて加工機の回転駆動させられるアダプタ部に着脱手段により着脱自在に装着され、これらカッタ本体とアダプタ部とを前記カッタ本体の中心軸線回りに一体回転させることによって前記切刃で切削を行うピンミラーカッタの取付機構において、
    前記着脱手段は、
    前記カッタ本体に前記中心軸線を挟んだ位置に貫通形成され、且つ、前記ハンドリング装置に設けられた雄ネジ部と螺合可能とされた複数の雌ネジ部を備えており、
    前記ハンドリング装置の前記雄ネジ部が、前記雌ネジ部に向けて回転しつつ進退自在とされることにより前記雌ネジ部と着脱されることを特徴とするピンミラーカッタの取付機構。
  2. 前記カッタ本体には、前記カッタ本体の半径方向に突出される複数の位置決め凸部が回転方向に間隔をおいて形成され、前記雌ネジ部は、少なくともその一部が前記位置決め凸部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のピンミラーカッタの取付機構。
  3. 前記アダプタ部には、前記中心軸線に平行な中心線方向に前記雌ネジ部よりも小径な複数のガイド穴が形成されると共に、これらガイド穴は、前記カッタ本体と前記アダプタ部とが取り付けられた状態で、前記雌ネジ部と同軸に配置されており、
    前記ハンドリング装置は、前記中心軸線を挟んだ位置に設けられた複数のピックアップ部を備えており、
    このピックアップ部は、先端に前記ガイド穴と嵌挿可能に設けられたガイド軸と、このガイド軸の後端に同軸に連設された前記雄ネジ部とを少なくとも備えており、
    前記ピックアップ部の前記雄ネジ部が前記雌ネジ部に向けて進退自在とされることにより、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部とが着脱自在とされると共に、前記ガイド軸と前記ガイド穴とが嵌挿可能とされることを特徴とする請求項1または2いずれかに記載のピンミラーカッタの取付機構。

JP2005037316A 2005-02-15 2005-02-15 ピンミラーカッタの取付機構 Expired - Fee Related JP4569308B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005037316A JP4569308B2 (ja) 2005-02-15 2005-02-15 ピンミラーカッタの取付機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005037316A JP4569308B2 (ja) 2005-02-15 2005-02-15 ピンミラーカッタの取付機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006224196A true JP2006224196A (ja) 2006-08-31
JP4569308B2 JP4569308B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=36985998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005037316A Expired - Fee Related JP4569308B2 (ja) 2005-02-15 2005-02-15 ピンミラーカッタの取付機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4569308B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000126921A (ja) * 1998-10-22 2000-05-09 Komatsu Koki Kk インターナルクランクシャフトミラーのカッタ交換装置及びカッタ交換方法
JP2004306192A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Mitsubishi Materials Corp ピンミラーカッタ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000126921A (ja) * 1998-10-22 2000-05-09 Komatsu Koki Kk インターナルクランクシャフトミラーのカッタ交換装置及びカッタ交換方法
JP2004306192A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Mitsubishi Materials Corp ピンミラーカッタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4569308B2 (ja) 2010-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2748570C2 (ru) Технологическая машина
US10766077B2 (en) Cutting tool
KR20120071325A (ko) 블레이드 착탈 장치
JP2011515233A (ja) 迅速交換型アーバ、ホールカッタ、および方法
JP5265961B2 (ja) ブレード脱着補助装置
JP3843237B2 (ja) ホールソー
US9415452B2 (en) Tool holder attaching/detaching structure of machine tool
JP4569308B2 (ja) ピンミラーカッタの取付機構
TW201311378A (zh) 動力工具用岩心鑽頭組
JP5430541B2 (ja) 工具ポット
JP4396550B2 (ja) ピンミラーカッタの取付機構
EP3875192A1 (en) Chuck claw coupling mechanism
JP4524637B2 (ja) ピンミラーカッタの取付機構
JP2009269131A (ja) ブレード脱着補助装置
JP5790566B2 (ja) 切削ヘッドの締結機構及びこれを用いたヘッド交換式切削工具
JP4556706B2 (ja) ピンミラーカッタの取付機構
JPH0716913B2 (ja) 工具の迅速脱着装置
JP5389711B2 (ja) 樹脂製チューブ端面切削治具
JP5660230B2 (ja) 切削工具及び該切削工具に用いられる切削インサートのクランプ機構のための回転部材
JP2006205290A (ja) スローアウェイ式ドリルおよびスローアウェイチップの取付方法
JP2008000830A (ja) 球面カッタ用インサート及びインサート着脱式球面カッタ
JP3898373B2 (ja) 環状カッタおよびその環状カッタの着脱装置
JP3007591B2 (ja) チャックにおけるトップジョウの着脱方法
JP2013126702A (ja) 工作機械における工具ホルダの位置決め装置
KR100855847B1 (ko) 밀링척

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100713

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100726

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees