JP2694119B2 - 穴加工装置 - Google Patents

穴加工装置

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JP2694119B2
JP2694119B2 JP24374194A JP24374194A JP2694119B2 JP 2694119 B2 JP2694119 B2 JP 2694119B2 JP 24374194 A JP24374194 A JP 24374194A JP 24374194 A JP24374194 A JP 24374194A JP 2694119 B2 JP2694119 B2 JP 2694119B2
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國雄 安心院
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒状の穴加工用工具
の回転駆動により金属板や壁板等に円穴を加工する穴加
工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるホールソーをはじめとする穴加
工用工具は、その先端面に刃部を有しており、この穴加
工用工具を所定の工具取付部に装着するとともに、この
工具取付部の中心から先方へ中心位置決め用のセンター
ドリルを突出させた状態でこの工具取付部とともに上記
穴加工用工具を高速回転駆動することにより、上記刃部
で金属板やモルタル壁等に円形状の穴を開けることがで
きるようになっている。ここで、上記穴加工用工具は上
記工具取付部に一体的に固定しても良いが、この穴加工
用工具の形状や寸法、材質は、穴開け対象物の材質や板
厚によって変更する必要がある一方、上記工具取付部と
してはほとんど全ての場合に単一種のものを共用できる
ので、一般に上記穴加工用工具は工具取付部に対して着
脱可能に構成され、用途に応じて交換できるように配慮
がなされている。
【0003】従来、上記穴加工用工具が工具取付部に着
脱可能に装着される穴加工用装置としては、工具取付部
の先端に雄ねじ部を形成する一方、穴加工用工具のつけ
根部の内周面に雌ねじを形成し、両ねじを螺合するもの
が良く知られている(例えば実開昭55−169309
号公報参照)。しかし、この構造では、使用中(すなわ
ち穴加工用工具の高速回転中)、上記工具取付部にかな
り大きな駆動トルクが加えられ、その反力が穴開け対象
物から穴加工用工具に作用するため、両者の螺合部分が
非常に固く締め付けられた状態となり、この螺合を緩め
るのに極めて大きな力が必要で、取外し作業が非常に困
難となる欠点がある。
【0004】そこで、特開平5−131312号公報で
は、上記穴加工用工具の中心部に上記センタードリルが
挿通可能な挿通穴を設けるとともに、この穴加工用工具
の軸方向略中間部位の外周部にフランジ部を形成してこ
のフランジ部に軸方向のねじ穴を開け、上記挿通穴に上
記センタードリルを挿通するとともに、上記工具取付部
(同公報ではドライブカラー)に軸方向に挿通したボル
トの先端を上記ねじ穴に螺合挿入することにより、上記
工具取付部と穴加工用工具とを着脱可能に連結したもの
が示されている。
【0005】このような構造によれば、使用時に工具取
付部や穴加工用工具に加えられるトルクが、取付部材で
ある上記ボルトにはその回転力として作用しないため、
このボルトと上記ねじ穴とが過剰な力で締め付けられる
ことがない。従って、上記穴加工用工具を交換する際に
は、普通の力で上記ボルトを緩め、上記ねじ穴から抜き
取ることが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記穴加工装置で、互
いに加工径の異なる複数種の穴加工用工具を択一的に共
通の工具取付部に装着可能とするには、図10に示すよ
うに、工具取付部90の取付面に、各穴加工用工具の径
に対応する複数の工具取付溝92を同心円状に形成し、
所望の穴加工用工具94をこれに対応する工具取付溝9
2に嵌入して工具取付部90に締結できるようにするこ
とが考えられる。しかし、この構造では、同図に示すよ
うに比較的径の小さい穴加工用工具94を使用する場合
でも、大径で重量の大きい工具取付部90を用いなけれ
ばならず、作業上不便である。また、この場合、穴加工
用工具の径方向外側に工具取付部が大きくはみ出すこと
になり(図10の寸法a)、このはみ出し部分が穴加工
用工具94による加工箇所の目視確認を妨げるため、加
工作業はさらに煩わしいものとなる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑み、互いに
径の異なる複数種の穴加工用工具を共通の工具取付部に
装着でき、しかも作業性に優れる穴加工装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、駆動源に連結された工具取付
部と、互いに径の異なる複数種の円筒状の穴加工用工具
とを備え、これらの穴加工用工具が選択的に上記工具取
付部に着脱可能に装着される穴加工装置において、各穴
加工用工具にナット部材を設ける一方、上記工具取付部
を、一部の穴加工用工具の基端部が嵌入可能な円状の工
具取付溝をもつ内側部と、この内側部の径方向外側に嵌
合可能で、かつ、上記内側部の工具取付溝に嵌入可能な
穴加工用工具よりも大径の穴加工用工具が嵌入可能な工
具取付溝をもつ外側部とに分割し、上記内側部及び外側
部の双方に、これら内側部と外側部とが嵌合された状態
で互いに合致可能な連結用ボルト穴を設け、上記内側部
のみに、この内側部を軸方向に貫く内側取付用ボルト挿
通穴を設け、上記外側部のみに、この外側部を軸方向に
貫く外側取付用ボルト挿通穴を設け、上記両連結用ボル
ト穴に挿入される連結用ボルトにより上記内側部と外側
部とが上記嵌合状態で締結され、上記内側取付用ボルト
挿通穴に挿通された内側取付用ボルトが上記内側部の工
具取付溝に嵌入された穴加工用工具のナット部材に螺合
されることによりこの内側部に上記穴加工用工具が締結
され、上記外側取付用ボルト挿通穴に挿通された外側取
付用ボルトが上記外側部の工具取付溝に嵌入された穴加
工用工具のナット部材に螺合されることによりこの外側
部に上記穴加工用工具が締結されるように構成するとと
もに、内側部と外側部とが嵌合された状態で上記外側取
付用ボルト挿通穴に挿通された外側取付用ボルトが上記
内側部と干渉しない位置に上記外側取付用ボルト挿通穴
の位置を設定したものである(請求項1)。
【0009】この装置では、上記内側部に互いに径の異
なる複数の工具取付溝を同心円状に形成する一方、これ
らの工具取付溝に嵌入される各穴加工用工具のナット部
材を穴加工用工具本体から径方向に突出させてこのナッ
ト部材のねじ穴の位置を共通の内側取付用ボルト挿通穴
に略合致させ、かつ、上記内側部に各穴加工用工具のナ
ット部材が嵌入可能な径方向の嵌入溝を形成したり(請
求項2)、上記外側部に互いに径の異なる複数の工具取
付溝を同心円状に形成する一方、これらの工具取付溝に
嵌入される各穴加工用工具のナット部材を穴加工用工具
本体から径方向に突出させてこのナット部材のねじ穴の
位置を共通の外側取付用ボルト挿通穴に略合致させ、か
つ、上記外側部に各穴加工用工具のナット部材が嵌入可
能な径方向の嵌入溝を形成したりする(請求項3)こと
が、より好ましい。
【0010】さらに、上記内側部の周縁部に径方向内側
へ食い込む切欠を形成し、上記外側部においてこの外側
部と上記内側部とが嵌合された状態で上記切欠と合致す
る位置に上記外側取付用ボルト挿通穴を形成したり(請
求項4)、上記内側部の周縁部に径方向内側へ食い込む
切欠を形成し、上記外側部においてこの外側部と上記内
側部とが嵌合された状態で上記切欠と合致する位置に上
記外側取付用ボルト挿通穴を形成したりすれば(請求項
6)、より効果的である。特に、請求項4記載の装置で
は、上記内側部の内側取付用ボルト挿通穴及び嵌入溝の
位置を上記切欠及び外側取付用ボルト挿通穴の位置から
周方向にずらすことが、望ましい(請求項5)。
【0011】また、上記内側部、外側部のいずれか一方
に、他方に向かって突出する突出部を形成し、他方に上
記突出部が嵌合可能な位置決め穴を形成するとともに、
これら突出部及び位置決め穴の位置を、上記内側部の連
結用ボルト穴と上記外側部の連結用ボルト穴とが合致し
た状態で上記突出部と位置決め穴とが嵌合可能となる位
置に設定したり(請求項7)、上記内側部及び外側部に
おいて上記工具取付溝が形成される面と反対側の面に、
これら内側部及び外側部に設けられた内側取付用ボルト
挿通穴、外側取付用ボルト挿通穴、及び連結用ボルト穴
の用途を表示する表示部をこれら内側取付用ボルト挿通
穴、外側取付用ボルト挿通穴、及び連結用ボルト穴の近
傍にそれぞれ設けることにより(請求項8)、後述のよ
うなより優れた効果が得られる。
【0012】
【作用】請求項1記載の装置において、大径の穴加工用
工具を使用する場合には、この穴加工用工具の基端部を
外側部の工具取付溝に嵌入し、この外側部に設けられた
外側取付用ボルト挿通穴に外側取付用ボルトを挿通して
上記穴加工用工具のナット部材に螺合することにより、
この外側部に穴加工用工具を締結した後、上記内側部と
外側部とを嵌合して両者の連結用ボルト穴同士を合致さ
せ、これら連結用ボルト穴に連結用ボルトを挿入して内
側部と外側部とを締結すればよい。この状態で上記穴加
工用工具と工具取付部とを一体に回転駆動することによ
り、穴を加工できる。
【0013】これに対し、小径の穴加工用工具を使用す
る場合には、上記連結用ボルトを抜いて工具取付部を内
側部と外側部とに分解し、内側部の工具取付溝に上記穴
加工用工具の基端部を嵌入し、内側取付用ボルト挿通穴
に内側取付用ボルトを挿通して上記穴加工用工具のナッ
ト部材に螺合することにより、この内側部に穴加工用工
具を締結でき、この状態で上記と同様に穴加工できる。
この加工では、内側部から外側部が取外されており、工
具取付部は小径となっているので、作業は楽であり、ま
た加工箇所の目視が工具取付部によって妨げられること
もない。
【0014】しかも、外側部の外側取付用ボルト挿通穴
は、上記内側取付用ボルト挿通穴及び連結用ボルト穴と
は異なる位置であって、この外側取付用ボルト挿通穴に
挿通される外側取付用ボルトが内側部と干渉しない位置
に設けられているので、この外側取付用ボルトによって
上記外側部に大径の穴加工用工具を締結したまま、この
外側部を内側部から取外すことが可能であり、内側部と
外側部とを分解する際に外側部から穴加工用工具を取外
す必要がない。よって、再びこの大径の穴加工用工具を
使用する場合には、上記内側に外側部を再連結するだけ
でよく、外側部に再び穴加工用工具を装着する作業は不
要になる。
【0015】さらに、請求項2,3記載の装置では、上
記内側部、外側部の少なくとも一方に複数の工具取付溝
が同心円状に形成されているため、工具取付部に装着で
きる穴加工用工具は3種以上になる。また、各穴加工用
工具のナット部材が穴加工用工具本体から径方向に突設
されることにより、各ナット部材のねじ穴が内側部や外
側部での共通の取付用ボルト挿通穴にほぼ合わされてい
るので、使用する穴加工用工具の種類を増やしても、内
側部や外側部に設ける取付用ボルト挿通穴の個数を増や
す必要がない。
【0016】なお、内側取付用ボルト挿通穴や外側取付
用ボルト挿通穴を用いて穴加工用工具を装着する際に、
この穴加工用工具のナット部材のねじ穴と上記取付用ボ
ルト挿通穴とを合致させる位置決め作業を要するが、こ
の装置では、上記取付用ボルト挿通穴の形成位置に上記
ナット部材の嵌入溝が形成されているので、この嵌入溝
に上記ナット部材を嵌入するだけで上記位置決め作業を
自動的に行うことができる。
【0017】また、請求項4,6記載の装置では、上記
内側部の周縁部に径方向内側へ食い込む切欠を形成し、
上記外側部においてこの外側部と上記内側部とが嵌合さ
れた状態で上記切欠と合致する位置に上記外側取付用ボ
ルト挿通穴を形成しているので、切欠を設けない場合よ
りも上記外側取付用ボルト挿通穴の位置を径方向内側に
寄せることができ、その分工具取付部が小型化可能であ
る。
【0018】このように内側部に切欠を設け、かつ請求
項2記載のように内側部に径方向の嵌入溝を設ける場
合、これら切欠及び嵌入溝の周方向位置が合致すると、
両者がつながってしまって内側部の剛性や内側部による
穴加工用工具の保持剛性が著しく低下するおそれがある
が、ここで請求項5記載のように上記内側部の内側取付
用ボルト挿通穴及び嵌入溝の位置を上記切欠及び外側取
付用ボルト挿通穴の位置から周方向にずらせば、内側部
の剛性を十分に維持できる。
【0019】上記各装置で、内側部と外側部とを締結す
るには、両部の嵌合の際、内側部の連結用ボルト穴と外
側部の連結用ボルト穴とを合致させる位置決め作業を要
する。ここで請求項7記載の装置では、上記両連結用ボ
ルト穴が合致した状態で互いに嵌合可能となる位置に突
出部及び位置決め穴が設けられているので、これら突出
部と位置決め穴とを嵌合するだけで上記位置決め作業を
自動的に行うことができる。
【0020】また、上記各装置では、工具取付部に内側
取付用ボルト挿通穴、外側取付用ボルト挿通穴、連結用
ボルト穴といった複数種のボルト穴が存在することにな
るが、ここで請求項8記載の装置では、各ボルト穴の用
途を表示する表示部がこれらボルト穴の近傍に設けられ
ているため、使用すべきボルト穴を作業者が誤ることが
防がれる。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図9に基づいて説
明する。
【0022】図1〜4において、10は穴加工用工具1
2の工具取付部を構成する筒状のドライブカラーであ
り、このドライブカラー10の内周面に雌ねじ14が刻
まれている。この雌ねじ14には、外周面に雄ねじ15
をもつシャンク16が捩じ込まれ、このシャンク16は
図略の回転駆動源に連結されている。このシャンク16
の中央部には先方から中心位置決め用のセンタードリル
18が差し込まれ、シャンク16に側方から挿入される
抜け止め部材(図示せず)によってこのシャンク16に
回転不能に固定されている。
【0023】上記ドライブカラー10は、上記雌ねじ1
4をもつ内側部10Aと、この内側部10Aの径方向外
側に配される外側部10Bとに分割されている。図3に
示すように、内側部10Aと外側部10Bとは互いに段
部10Cで嵌合可能とされ、この段部10Cよりも径方
向外側では、内側部10Aの外周縁部が外側部10Bの
内周縁部と重なるようになっている。そして、この内側
部10Aの外周縁部において、互いに周方向に180°
離間する位置に、連結用ボルト挿通穴(連結用ボルト
穴)11が軸方向に貫通して設けられ、これら連結用ボ
ルト挿通穴11のそれぞれ径方向内側に、同じく軸方向
に貫通する内側取付用ボルト挿通穴17が設けられてい
る。
【0024】また、内側部10Aの外周縁部において両
連結用ボルト挿通穴11からそれぞれ周方向に90°ず
れた位置には、径方向内側に食い込む切欠21が形成さ
れ、これら切欠21のさらに径方向内側には、後述の加
工の際に工具内側に詰まった切粉を押し出すための貫通
穴19が設けられている。さらに、上記連結用ボルト挿
通穴11及び切欠21からそれぞれ周方向に45°ずれ
た位置には、外側部10Bに向かって(図1では下向き
に)突出する状態で位置決めピン(突起)13が固定さ
れている。
【0025】これに対し、上記外側部10Bにおいて上
記連結用ボルト挿通穴11に対応する2箇所には、連結
用ねじ穴(連結用ボルト穴)24が設けられており、こ
れら連結用ボルト挿通穴11と連結用ねじ穴24とを合
致させ(以下、合致状態と称する。)、この状態で上記
連結用ボルト挿通穴11に連結用ボルト(図例では蝶ボ
ルト)40を挿通して上記連結用ねじ穴24に螺合する
ことにより、内側部10Aと外側部10Bとを嵌合状態
で締結できるようになっている。また、外側部10Bに
おいて上記合致状態で上記切欠21に合致する2箇所に
は、外側取付用ボルト挿通穴25が設けられ、上記連結
状態で上記位置決めピン13に合致する2箇所には、こ
の位置決めピン13が嵌入可能な位置決め穴28が設け
られている。
【0026】上記ドライブカラー10の外周部下面から
は下方にリブ20が突設されており、図3のように内側
部10Aと外側部10Bとが嵌合された状態で上記リブ
20下面と外側部10Bの下面とが略合致する程度に、
リブ20の突出寸法が設定されている。このリブ20に
は、複数の工具取付溝23が、中央ねじ穴(上記雌ねじ
14が形成された穴)を中心とする同心円状に形成され
るとともに、このリブ20において上記内側取付用ボル
ト挿通穴17に対応する2箇所には、半径方向に延びる
嵌入溝22が形成されている。
【0027】外側部10Bにおいても、上記中央ねじ穴
を中心とする同心円状に複数の工具取付溝26が形成さ
れるとともに、上記外側取付用ボルト挿通穴25に対応
する2箇所に、半径方向の嵌入溝27が形成されてい
る。
【0028】また、図2に示すように、ドライブカラー
10の上面(上記工具取付溝23,26が形成されてい
る面と反対側の面)において、上記連結用ボルト挿通穴
11、内側取付用ボルト挿通穴17、連結用ねじ穴2
4、及び外側取付用ボルト挿通穴25の近傍の位置に
は、これらの穴11,17,24,25の用途をそれぞ
れ簡潔に示す表示部11a,17a,24a,25aが
設けられている。
【0029】一方、穴加工用工具12(図6,図8)
は、上記嵌入溝23,26の全本数と同数だけ具備され
ており、各穴加工用工具12は、その基端部(図6,図
8では上端部)が各嵌入溝23,26に嵌入可能な径を
もつ(すなわち互いに異なる径をもつ)円筒状に形成さ
れている。各穴加工用工具12の先端(図6,図8では
下端)には刃部12aが形成され、この穴加工用工具1
2が回転駆動された状態で板材等の加工対象物に押付け
られることにより、穴加工が行われるようになってい
る。
【0030】各穴加工用工具12において、その基端近
傍の位置であって互いに周方向に180°離間する位置
には、図9にも示すようなナット部材30が取付けられ
ている。各ナット部材30は、略立方体状の本体部を有
し、この本体部にねじ穴が貫設されるとともに、本体部
側面には側方に軸部32が突設されている。すなわち、
この軸部32から見たナット部材本体の形状は略正方形
となっている。軸部32自体の断面形状は、円形以外の
形状とされ、この実施例では、図9に示すように曲率半
径の大きい2つの円弧を上下に組み合わせた形状を有し
ている。
【0031】これに対し、上記穴加工用工具12には、
これを半径方向に貫通する軸挿通穴12bが設けられて
いる。この軸挿通穴12bは、この実施例では横に長い
小判状をなし、その長径(横方向の長さ)が上記軸部3
2の長径(軸部32の頂点同士の距離)よりも僅かに大
きい寸法に設定されている。そして、この軸挿通穴12
bに上記軸部32が内側から径方向内側から遊嵌され、
軸部32の先端に抜け止めピン34が直径方向に貫設さ
れることにより、軸部32の抜け止めがなされている。
【0032】従って、各ナット部材30の本体は穴加工
用工具12の本体内周面から径方向内側に突出し、軸部
32の外周面と軸挿通穴12bの内周面との隙間分だけ
上下左右に少量だけ移動可能となっている。そして、各
穴加工用工具12でのナット部材30の内側突出量は、
これら穴加工用工具12をこれに対応する工具取付溝2
3(もしくは26)に嵌入した状態でナット部材30の
ねじ穴が共通の内側取付用ボルト挿通穴17(もしくは
共通の外側取付用ボルト挿通穴25)と略合致する寸法
に設定されている。
【0033】なお、ナット部材30は上記軸部32を略
中心として回動可能であるが、上記のように軸部32及
び軸挿通穴12bの断面が異形断面とされている関係か
ら、上記ナット部材30の回動範囲は、そのねじ穴が上
下を向く角度を中心とする微小の角度範囲(図5に二点
鎖線で示す範囲)に制限されている。そして、このナッ
ト部材30のねじ穴が上下を向く状態で上記ドライブカ
ラー10の嵌入溝22(もしくは27)内にナット部材
30が嵌入可能となるように、これら嵌入溝22,27
の幅寸法が設定されている。
【0034】次に、この装置の使用要領を説明する。
【0035】1)比較的大きな加工径D1をもつ穴加工
用工具12(図6のように外側部10Bの工具取付溝2
6に取付けられる穴加工用工具12)を使用する場合 まず、外側部10Bの外側取付用ボルト挿通穴25にナ
ット部材30がほぼ対向する角度まで穴加工用工具12
を回し、上記ナット部材30を上記外側部10Bの嵌入
溝27に嵌入するようにしながら、穴加工用工具12の
基端部をこれに対応する径の工具取付溝26に嵌入す
る。このとき、上記ナット部材30と嵌入溝27との嵌
合により、上記ナット部材30のねじ穴と外側取付用ボ
ルト挿通穴25とがほぼ合致する相対角度位置に外側部
10Bと穴加工用工具12とが位置決めされ、ナット部
材30のねじ穴は自動的に外側取付用ボルト挿通穴25
に向く(すなわち上を向く)。
【0036】従って、この状態のまま、外側取付用ボル
ト挿通穴25に外側取付用ボルト38を工具軸方向に通
しながら上記ナット部材30に螺合でき、この螺合によ
って外側部10Bと穴加工用工具12とを容易に締結で
きる。このとき、ナット部材30のねじ穴の位置と外側
取付用ボルト挿通穴25の位置との間に少々のずれがあ
っても、ナット部材30の軸部32と軸挿通穴12bと
の隙間分だけナット部材30が微動できるので、上記螺
合は可能である。
【0037】次に、外側部10Bの連結用ねじ穴24に
内側部10Aの連結用ボルト挿通穴11がほぼ対向する
角度まで内側部10Aを回し、位置決めピン13を位置
決め穴28内に嵌入するようにしながら、内側部10A
を外側部10Bの内側に嵌める。このとき、上記位置決
めピン13と位置決め穴28との嵌合により、上記連結
用ねじ穴24と連結用ボルト挿通穴11とが合致する相
対角度位置に外側部10Bと内側部10Aとが自動的に
位置決めされる。
【0038】従って、この状態のまま、連結用ボルト挿
通穴11に連結用ボルト40を工具軸方向に通しながら
連結用ねじ穴24に螺合、挿入でき、これによって外側
部10Bと内側部10Aとを締結できる。このように内
側部10Aと外側部10Bとを合体させた状態で、両者
を上記穴加工用工具12とともに一体に回転駆動し、壁
板等の加工対象物に押付ければ、まずセンタードリル1
8が上記加工対象物を削ることにより穴加工位置を決
め、その後上記穴加工用工具12が上記ドリル18の周
囲を削ることにより、径D1をもつ穴を掘削できる。
【0039】ここで、上記内側部10Aには切欠21が
設けられているので、外側取付用ボルト38が上向きに
突出していても、内側部10Aと外側部10Bとの嵌合
の際に上記外側取付用ボルト38と内側部10Aとが干
渉することはない。
【0040】2)比較的小さな加工径D2をもつ穴加工
用工具12(図8のように内側部10Aの工具取付溝2
3に取付けられる穴加工用工具12)を使用する場合 まず、上記状態から連結用ボルト40を緩め、連結用ね
じ穴24及び連結用ボルト挿通穴11から抜いて、外側
部10Bと内側部10Aとを分解する。ここで、上記外
側部10Bの外側取付用ボルト挿通穴25は、内側取付
用ボルト挿通穴17や連結用ねじ穴24と異なる位置で
あって、かつ上記内側部10Aと干渉しない位置に設け
られているので、上記外側部10Bに上記大径の穴加工
用工具12を装着したまま(すなわち外側部10Bから
大径の穴加工用工具12を取外さずに)、両部10A,
10Bを分解できる。
【0041】次に、内側部10Aの内側取付用ボルト挿
通穴17にナット部材30がほぼ対向する角度まで穴加
工用工具12を回し、上記ナット部材30を上記内側部
10Aの嵌入溝22に嵌入するようにしながら、穴加工
用工具12の基端部をこれに対応する径の工具取付溝2
3に嵌入する。このときも、上記ナット部材30と嵌入
溝22との嵌合により、上記ナット部材30のねじ穴と
内側取付用ボルト挿通穴17とがほぼ合致する相対角度
位置に内側部10Aと穴加工用工具12とが位置決めさ
れ、ナット部材30のねじ穴は自動的に内側取付用ボル
ト挿通穴17に向く(すなわち上を向く)。
【0042】従って、この状態のまま、内側取付用ボル
ト挿通穴17に内側取付用ボルト36を工具軸方向に通
しながら上記ナット部材30に螺合でき、この螺合によ
って内側部10Aと穴加工用工具12とを容易に締結で
きる。このとき、ナット部材30のねじ穴の位置と内側
取付用ボルト挿通穴17の位置との間に少々のずれがあ
っても、ナット部材30の軸部32と軸挿通穴12bと
の隙間分だけナット部材30が微動できるので、上記螺
合は可能である。
【0043】このまま、内側部10Aと上記穴加工用工
具12とを一体に回転駆動し、壁板等の加工対象物に押
付ければ、前記1)の場合と同様、まずセンタードリル
18が上記加工対象物を削ることにより穴加工位置を決
め、その後上記穴加工用工具12が上記ドリル18の周
囲を削ることにより、径D2をもつ穴を掘削できる。こ
の小径穴の加工時には、ドライブカラー10は内側部1
0Aだけであるため、両部10A,10Bを合体させて
使用する前記1)の場合よりもドライブカラー10は小
型、軽量となっており、その分取扱いが非常に楽であ
る。また、ドライブカラー10が小径穴加工用工具12
から径方向外側にはみ出す部分も少ないので、このはみ
出し部分が加工箇所の目視確認を妨げることもなく、穴
加工作業を円滑に進めることができる。
【0044】しかも、この小径の穴加工用工具12の使
用の際、上述のように大径の穴加工用工具12は外側部
10Bから取外す必要がないので、この大径の穴加工用
工具12を再び使用する場合には、上記小径の穴加工用
工具12を内側部10Aから取外して内側部10Aと外
側部10Bとを再連結するだけでよく、外側部10Bに
大径の穴加工用工具12を再装着する必要がない。この
分、作業能率をさらに高めることができる。
【0045】さらに、この実施例では、次のような効果
も得られる。
【0046】(a) 上記内側部10Aや外側部10Bに、
複数の工具取付溝23,26が同心円状に形成されてい
るため、各部10A,10Bに単一の工具取付溝が形成
されている場合に比べ、装着できる穴加工用工具の種類
をより多くすることができる。しかも、各穴加工用工具
12のナット部材30を穴加工用工具12本体から径方
向に突設し、各ナット部材30のねじ穴の位置を内側部
10Aや外側部10Bでの共通の取付用ボルト挿通穴1
7,25の位置にほぼ合わせているので、使用する穴加
工用工具12の種類を増やしても、内側部10Aや外側
部10Bに設ける取付用ボルト挿通穴17,25の個数
を増やす必要がなく、簡素な構造を維持できる。
【0047】(b) 内側取付用ボルト挿通穴17や外側取
付用ボルト挿通穴25を用いて穴加工用工具12を装着
する際には、ナット部材30のねじ穴と上記取付用ボル
ト挿通穴17,25とを合致させる位置決め作業を要す
るが、この装置では、上記取付用ボルト挿通穴17,2
5の形成位置に上記ナット部材の嵌入溝22,27が形
成されているので、これらの嵌入溝22,27に上記ナ
ット部材30を嵌入するだけで上記位置決め作業を自動
的に行うことができる。
【0048】(c) 内側部10Aの周縁部に径方向内側へ
食い込む切欠21を形成し、上記外側部10Bにおいて
この外側部10Bと上記内側部10Aとが嵌合された状
態で上記切欠21と合致する位置に外側取付用ボルト挿
通穴25の位置を設定しているので、外側取付用ボルト
38の頭部と内側部10Aとの干渉を確実に避けなが
ら、切欠21を設けない場合よりも上記外側取付用ボル
ト挿通穴25の形成位置を径方向内側に寄せることが可
能となっており、その分外側部10Bをより小径にして
小型化することが可能である。
【0049】(d) 上記のように内側部10Aに切欠21
及び径方向の嵌入溝22を同時に設ける場合、これら切
欠21及び嵌入溝22の周方向位置が合致すると、両者
がつながってしまって内側部10Aの剛性が著しく低下
するおそれがあるが、図4に示すように上記内側部10
Aの内側取付用ボルト挿通穴17及び嵌入溝22の位置
を上記切欠21及び外側取付用ボルト挿通穴25の位置
から周方向にずらすことにより、内側部10Aの剛性さ
らにはこの内側部10Aによる穴加工用工具12の保持
剛性を十分に維持できる。
【0050】(e) 上記装置では、内側部10Aと外側部
10Bとの嵌合の際、両者を締結するためには、内側部
10Aの連結用ボルト挿通穴11と外側部10Bの連結
用ねじ穴24とを合致させる位置決め作業を要するが、
上記実施例では、上記両穴11,24が合致した状態で
互いに嵌合可能となる位置に位置決めピン13及び位置
決め穴28を設けているので、これらを嵌合するだけの
簡単な作業で上記位置決め作業を自動的に行うことがで
き、作業がより円滑化する。
【0051】(f) 上記各装置では、ドライブカラー10
に、内側取付用ボルト挿通穴17、外側取付用ボルト挿
通穴25、連結用ボルト挿通穴11、連結用ねじ穴24
といった複数種のボルト穴が存在することになるが、こ
れらに対応して図2に示すような用途表示部17a,2
5a,11a,24aを設けることにより、使用すべき
ボルト穴を作業者が誤るのを防止できる。
【0052】なお、本発明は以上の実施例に限定される
ものでなく、例として次のような態様をとることも可能
である。
【0053】(1) 上記実施例では、図1において外側部
10Bの内周縁部の上に内側部10Aの外周縁部が重な
る例を示したが、逆に内側部10Aの外周縁部の上に外
側部10Bの内周縁部が重なるように構成しても、この
重なり部分に連結用ボルト穴を設けることにより、両部
10A,10Bの締結が可能である。また、この連結用
ボルト穴として、上記実施例では外側部10B側の穴を
連結用ねじ穴24としているが、両部10A,10Bに
単なるボルト挿通穴を設け、これらのボルト挿通穴に連
結用ボルトを工具軸方向に挿通してその端部にナットを
螺合し、締め付けるようにしても両部10A,10B同
士の締結が可能である。
【0054】(2) 本発明では、各穴加工用工具12にナ
ット部材30を完全固定してもよい。ただし、上記実施
例のように、穴加工用工具12に軸挿通穴12bを設け
てこれにナット部材30の軸部32を遊嵌し、微小な範
囲でナット部材30が穴加工用工具12に対して相対移
動できるようにすれば、その取付位置に多少の誤差があ
っても、取付用ボルト挿通穴17,25に通したボルト
36,38を上記ナット部材30に螺合できる。その
分、装置の組立てに要する手間が減り、装置を低廉化で
きる利点がある。また、ナット部材30の軸部32を遊
嵌状態で抜け止めする手段も特に問わず、上記抜け止め
ピン34の使用の他、軸部32の先端部をかしめて拡径
したり、この先端部に止め輪を装着したりしてもよい。
また、ナット部材30を穴加工用工具12の外周面から
径方向外側に突出させるようにしてもよい。
【0055】(3) 本発明において、ナット部材30や各
穴11,17,24,25の個数は適宜設定すればよ
く、その具体的な個数にかかわらず、ナット部材30の
個数と取付用ボルト挿通穴11,24の個数とを等しく
し、内側部側の連結用ボルト穴の個数と外側部側の連結
用ボルト穴の個数とを等しく設定すればよい。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明では、工具取付部を
互いに嵌合可能な内側部と外側部とに分割し、これら内
側部と外側部との双方に連結用ボルト穴を設け、内側部
にのみ内側取付用ボルト挿通穴を設け、外側部にのみ外
側取付用ボルト挿通穴を設けているので、互いに径の異
なる複数種の穴加工用工具の使用を可能にしながら、上
記内側部に装着される小径の穴加工用工具の使用の際に
は、上記外側部を内側部から取外すことで工具取付部を
小型、軽量化してその取扱いを楽にすることができ、し
かも、加工箇所の目視が工具取付部の外側部によって妨
げられるのも防いで加工作業能率を大幅に向上させるこ
とができる。
【0057】しかも、外側部の外側取付用ボルト挿通穴
は、上記内側取付用ボルト挿通穴及び連結用ボルト穴と
は異なる位置であって、この外側取付用ボルト挿通穴に
挿通される外側取付用ボルトが内側部と干渉しない位置
に設けているので、この外側取付用ボルトによって上記
外側部に大径の穴加工用工具を締結したまま、この外側
部を内側部から取外すことが可能であり、内側部と外側
部とを分解する際に外側部から穴加工用工具を取外す必
要がない。よって、再びこの大径の穴加工用工具を使用
する場合には、上記内側に外側部を再連結するだけでよ
く、外側部に再び穴加工用工具を装着する作業を不要に
でき、その分作業能率をさらに高めることができる効果
がある。
【0058】そして、請求項2,3記載の装置では、上
記内側部、外側部の少なくとも一方に複数の工具取付溝
を同心円状に形成しているので、工具取付部に装着でき
る穴加工用工具の個数を増やすことができる。また、各
穴加工用工具のナット部材を穴加工用工具本体から径方
向に突出させ、各ナット部材のねじ穴が内側部や外側部
での共通の取付用ボルト挿通穴にほぼ合うように上記突
出寸法を設定しているので、使用する穴加工用工具の種
類を増やしても、内側部や外側部に設ける取付用ボルト
挿通穴の個数を増やす必要をなくし、簡素な構造を維持
できる効果がある。また、内側部や外側部において上記
取付用ボルト挿通穴の形成位置に上記ナット部材の嵌入
溝を設けているので、この嵌入溝に上記ナット部材を嵌
入するだけの簡単な作業で上記取付用ボルト挿通穴とナ
ット部材のねじ穴とを自動的に合致させることができ、
作業能率をさらに高めることができる効果がある。
【0059】また、請求項4,6記載の装置では、上記
内側部の周縁部に径方向内側へ食い込む切欠を形成し、
上記外側部においてこの外側部と上記内側部とが嵌合さ
れた状態で上記切欠と合致する位置に上記外側取付用ボ
ルト挿通穴を形成しているので、上記内側部と外側取付
用ボルトとの干渉を避けながら、切欠を設けない場合よ
りも上記外側取付用ボルト挿通穴の位置を径方向内側に
寄せることができ、その分工具取付部を小径にして小型
化できる効果がある。
【0060】ここで、内側部に切欠及び径方向の嵌入溝
の双方を設けるにあたり、請求項5記載の装置では、上
記内側部の内側取付用ボルト挿通穴及び嵌入溝の位置を
上記切欠及び外側取付用ボルト挿通穴の位置から周方向
にずらしているので、上記切欠と嵌入溝とがつながって
内側部の剛性が低下するのを防ぐことができ、内側部の
剛性及び内側部による穴加工用工具の保持剛性を十分に
維持できる効果がある。
【0061】請求項7記載の装置では、上記両連結用ボ
ルト穴が合致した状態で互いに嵌合可能となる位置に突
出部及び位置決め穴が設けられているので、これら突出
部と位置決め穴とを嵌合するだけの簡単な作業で、両連
結用ボルト穴を自動的に合致させることができ、作業能
率をさらに高めることができる効果がある。
【0062】請求項8記載の装置では、各ボルト穴の用
途を表示する表示部をこれらボルト穴の近傍に設けてい
るので、使用すべきボルト穴を作業者が誤ることを防
ぎ、正しい使用を促すことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における穴加工装置のドライ
ブカラーを示す斜視図である。
【図2】上記ドライブカラーの平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】上記ドライブカラーの底面図である。
【図5】上記ドライブカラーに大径の穴加工用工具を装
着した状態を示す平面図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【図7】上記ドライブカラーの内側部に小径の穴加工用
工具を装着した状態を示す平面図である。
【図8】図7のC−C線断面図である。
【図9】上記穴加工装置に具備される各穴加工用工具へ
のナット部材の取付構造を示す斜視図である。
【図10】工具取付部に複数の工具取付溝を形成した穴
加工装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ドライブカラー 10A 内側部 10B 外側部 11 連結用ボルト挿通穴(連結用ボルト穴) 11a,17a,24a,25a 表示部 12 穴加工用工具 13 位置決めピン(突起) 17 内側取付用ボルト挿通穴 21 切欠 22,27 嵌入溝 23,26 工具取付溝 28 位置決め穴 30 ナット部材

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源に連結された工具取付部と、互い
    に径の異なる複数種の円筒状の穴加工用工具とを備え、
    これらの穴加工用工具が選択的に上記工具取付部に着脱
    可能に装着される穴加工装置において、各穴加工用工具
    にナット部材を設ける一方、上記工具取付部を、一部の
    穴加工用工具の基端部が嵌入可能な円状の工具取付溝を
    もつ内側部と、この内側部の径方向外側に嵌合可能で、
    かつ、上記内側部の工具取付溝に嵌入可能な穴加工用工
    具よりも大径の穴加工用工具が嵌入可能な工具取付溝を
    もつ外側部とに分割し、上記内側部及び外側部の双方
    に、これら内側部と外側部とが嵌合された状態で互いに
    合致可能な連結用ボルト穴を設け、上記内側部のみに、
    この内側部を軸方向に貫く内側取付用ボルト挿通穴を設
    け、上記外側部のみに、この外側部を軸方向に貫く外側
    取付用ボルト挿通穴を設け、上記両連結用ボルト穴に挿
    入される連結用ボルトにより上記内側部と外側部とが上
    記嵌合状態で締結され、上記内側取付用ボルト挿通穴に
    挿通された内側取付用ボルトが上記内側部の工具取付溝
    に嵌入された穴加工用工具のナット部材に螺合されるこ
    とによりこの内側部に上記穴加工用工具が締結され、上
    記外側取付用ボルト挿通穴に挿通された外側取付用ボル
    トが上記外側部の工具取付溝に嵌入された穴加工用工具
    のナット部材に螺合されることによりこの外側部に上記
    穴加工用工具が締結されるように構成するとともに、内
    側部と外側部とが嵌合された状態で上記外側取付用ボル
    ト挿通穴に挿通された外側取付用ボルトが上記内側部と
    干渉しない位置に上記外側取付用ボルト挿通穴の位置を
    設定したことを特徴とする穴加工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の穴加工装置において、上
    記内側部に互いに径の異なる複数の工具取付溝を同心円
    状に形成する一方、これらの工具取付溝に嵌入される各
    穴加工用工具のナット部材を穴加工用工具本体から径方
    向に突出させてこのナット部材のねじ穴の位置を共通の
    内側取付用ボルト挿通穴に略合致させ、かつ、上記内側
    部に各穴加工用工具のナット部材が嵌入可能な径方向の
    嵌入溝を形成したことを特徴とする穴加工装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の穴加工装置にお
    いて、上記外側部に互いに径の異なる複数の工具取付溝
    を同心円状に形成する一方、これらの工具取付溝に嵌入
    される各穴加工用工具のナット部材を穴加工用工具本体
    から径方向に突出させてこのナット部材のねじ穴の位置
    を共通の外側取付用ボルト挿通穴に略合致させ、かつ、
    上記外側部に各穴加工用工具のナット部材が嵌入可能な
    径方向の嵌入溝を形成したことを特徴とする穴加工装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の穴加工装置において、上
    記内側部の周縁部に径方向内側へ食い込む切欠を形成
    し、上記外側部においてこの外側部と上記内側部とが嵌
    合された状態で上記切欠と合致する位置に上記外側取付
    用ボルト挿通穴を形成したことを特徴とする穴加工装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の穴加工装置において、上
    記内側部の内側取付用ボルト挿通穴及び嵌入溝の位置を
    上記切欠及び外側取付用ボルト挿通穴の位置から周方向
    にずらしたことを特徴とする穴加工装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の穴加工装置において、上
    記内側部の周縁部に径方向内側へ食い込む切欠を形成
    し、上記外側部においてこの外側部と上記内側部とが嵌
    合された状態で上記切欠と合致する位置に上記外側取付
    用ボルト挿通穴を形成したことを特徴とする穴加工装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の穴加工
    装置において、上記内側部、外側部のいずれか一方に、
    他方に向かって突出する突出部を形成し、他方に上記突
    出部が嵌合可能な位置決め穴を形成するとともに、これ
    ら突出部及び位置決め穴の位置を、上記内側部の連結用
    ボルト穴と上記外側部の連結用ボルト穴とが合致した状
    態で上記突出部と位置決め穴とが嵌合可能となる位置に
    設定したことを特徴とする穴加工装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の穴加工
    装置において、上記内側部及び外側部において上記工具
    取付溝が形成される面と反対側の面に、これら内側部及
    び外側部に設けられた内側取付用ボルト挿通穴、外側取
    付用ボルト挿通穴、及び連結用ボルト穴の用途を表示す
    る表示部をこれら内側取付用ボルト挿通穴、外側取付用
    ボルト挿通穴、及び連結用ボルト穴の近傍にそれぞれ設
    けたことを特徴とする穴加工装置。
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