JP2558310Y2 - 弁キャノピーシールリング切断機 - Google Patents

弁キャノピーシールリング切断機

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JP2558310Y2
JP2558310Y2 JP1993020114U JP2011493U JP2558310Y2 JP 2558310 Y2 JP2558310 Y2 JP 2558310Y2 JP 1993020114 U JP1993020114 U JP 1993020114U JP 2011493 U JP2011493 U JP 2011493U JP 2558310 Y2 JP2558310 Y2 JP 2558310Y2
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cutting
rotor
seal ring
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canopy seal
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宏文 雑喉
茂樹 向
浩一 水谷
克也 角脇
勳 岩永
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関電興業株式会社
東亜バルブ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、弁本体とボンネットの
継ぎ目に溶接されたキャノピーシールリングをグライン
ダ等を使用することなく切断する弁キャノピーシールリ
ング切断機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図11に示すようなキャノ
ピーシール型玉形弁では、ボンネット(イ)にキャノピ
ーシールリング(ロ)を嵌めてから弁本体(ハ)に挿入
し、キャノピーシールリング(ロ)の両側を弁本体
(ハ)及びボンネット(イ)にそれぞれ溶接することに
より、気密性を確保しながら弁本体(ハ)にボンネット
(イ)を固定することが行われている。そして、弁内部
の点検又は部品交換の必要に迫られたときは、キャノピ
ーシールリング(ロ)を全周にわたってグラインダなど
で切断することによって弁本体(ハ)からボンネット
(イ)を外すようにしていた。
【0003】他方、本考案と一部その目的を同じくする
管切断機として、管周を取り巻いて固定される基台と回
転体を分割可能に構成し、上記回転体に管乃至は溶接部
分を切削するバイトを切り込み量が調節可能に設けたも
の(例えば、実開昭59−163402号公報)も知ら
れていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術における前者のような方法でキャノピーシールリン
グの切断を行うと、切断後に再び新たなキャノピーシー
ルリング(ロ)を用いて溶接により弁本体(ハ)にボン
ネット(イ)を取り付けるが、そのためには弁本体
(ハ)及びボンネット(イ)に付いて残っている前のキ
ャノピーシールリング(ロ)の残片と溶接部をグライン
ダ等により除去した上、面を綺麗に仕上げておく必要が
あり、これらの作業は非常に煩雑で時間がかかるものに
なっている。特に、弁が狭い場所に取り付けられている
ときにはこれら一連の作業が一層困難になる。また、例
えば原子力発電所内に設けられた弁を対象として点検等
を行った場合には、作業時間が長くなればなるほど作業
者が受ける被ばく線量が増大するので、作業を短い時間
で済ませたいという強い要請がある。さらに、グライン
ダ等により切断作業を行うので、多量の粉塵が出て作業
環境を悪くする上、熟練作業者以外の作業者には非常に
困難な作業であった。
【0005】 又、後者の管切断機では、二分割された基
台及び回転体の管周を取り巻く中孔の曲率が固定的であ
るため、少なくとも管径の大きい管には適用不可能であ
り、特に本考案が目的とする弁のキャノピーシールリン
グのように、径長が弁種によって大きく異なるものにつ
いては適用できなかっただけでなく、単一若しくは複
のバイトであっても、その切削位置は単一周面であった
為、溶接箇所の切断などのように広い長さ範囲に亘る切
削には、多くの時間を要する等の課題が見られたもので
ある。
【0006】 本考案はこのような点に着目してなされた
ものであり、その目的とするところは、対向して設けら
れた切削治具(バイト)をキャノピーシールリングの上
下2箇所に当ててその周りで自走させることにより、グ
ラインダ等を使用することなくキャノピーシールリング
を短時間で切断し、かつ切断を高精度に行って美麗
断面が得られ、しかも操作が簡単で特に狭隘な場所での
使用に適したコンパクトな切断機を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の解決手段は、弁本体とボンネットの継ぎ
目に溶接されたキャノピーシールリングを切断する弁キ
ャノピーシールリング切断機を対象とする。そして、キ
ャノピーシールリング付近の弁本体又はボンネットを取
り巻いて配される分割形の切断機本体と、キャノピーシ
ールリングを取り巻いて配される分割形のロータと、上
記切断機本体に固定された駆動手段とを備え、先端が凹
成されたクランプピンを弁本体又はボンネットに向かっ
て進退可能となるよう上記切断機本体に複数設け、切断
機本体の軸受メタルの外周縁部に嵌合する内溝をロータ
外周縁部に設け、上記駆動手段の駆動力をロータへ伝達
する駆動系を平歯車により構成し、上記キャノピーシー
ルリングの切り込み量を調節可能としたバイトをロータ
の直径方向に対向させ、且つ両バイトの取付位置がロー
タの回転軸方向に一定量の段差(ずれ)を有する構成と
したものである。
【0008】 さらに、請求項2の解決手段は、上記請求
項1の構成において、ロータに、バイトの切り込み量を
調節するネジ式の調節機構をロータ回動半径方向に設け
ると共に、調節機構を蹴って所定角度回転させるキッカ
ーを切断機本体に固定する構成としている。
【0009】
【作用】上記の構成により、請求項1では、弁本体又は
ボンネットを取り巻いて切断機本体を組み合わせて配
し、クランプピンを前進させると、切断機本体が固定さ
れる。またキャノピーシールリングを取り巻いてロータ
を配し、その内溝を切断機本体の軸受メタルの外周縁部
に嵌合させて組み合わせると、ロータの組み付けが完了
する。そして、バイトの切り込み量を調節して駆動手段
により駆動系を介してロータを回動させると、バイトに
よりキャノピーシールリングが切削され、切断される。
その場合、複数のクランプピンがその先端で弁本体又は
ボンネットをとらえて挟持することにより切断機本体の
芯出しがされること、切断機本体の軸受メタル外周縁部
にロータ内溝が嵌合することによりロータの回動抵抗を
少なくしながら回動時のガタが少なくなること、駆動系
が平歯車で構成されるから歯車軸方向への力が発生せず
当該方向へのバイトの変位が少ないこと、バイトがロー
タ直径方向に対設されるから切削抵抗が分散すると共に
切り込み力がバランスすること、などから切削精度が向
上して切断が高精度に行われ、一定の周回軌道に沿って
切り込んでいくので、綺麗な切断面が得られる。また、
連続作業であること等から短時間で切断が完了する。
【0010】 請求項2 では、ロータが回動するとキッカ
ーが調節機構を蹴って調節機構を所定角度回転させ、こ
れによってバイトの送り量が自動的に増していくという
作用を奏する。
【0011】
【実施例】以下、実施例を説明する。図1〜図4は実施
例に係る弁キャノピーシールリング切断機を示す。これ
らの図において、10は中央にキャノピーシールリング
付近の弁本体又はボンネットよりも大きめの穴があいた
円盤形の切断機本体であって、この切断機本体10は平
面視(図2)でほぼ左右対称線に該当する線を境として
第1本体部11と第2本体部12とに2分割されてい
る。上記第1本体部11と第2本体部12は、図3に示
すように分割面に対して垂直に貫設された2本のボルト
穴13が設けられている。上記第1本体部11及び第2
本体部12の上縁外周部分は図1に示すように銅合金製
の軸受けメタル11a,12aを組み付けることにより
形成され、その外周縁部は突出して形成されている。図
1及び図2に示すように、上記切断機本体10の内周壁
には4つの収納穴14が放射状に開いており、各収納穴
14にクランプピン15がそれぞれ収納されている。こ
のクランプピン15は内周側端部が平面視でV字形に成
形され、外周側端部が斜め上方に面する斜面に成形され
ている。そして、上記切断機本体10には上記クランプ
ピン15の外周側端部の斜面を押し下げるように締め付
けネジ16が上面から締め込まれている。17は上記切
断機本体10に上面から締め込まれ、先端がクランプピ
ン15の上面に形成された溝に嵌まるガイドピンであ
る。従って第1本体部11と第2本体部12をキャノピ
ーシールリング付近の弁本体に両側から挟み込むように
当てがい、2本のボルト穴13にボルト(図示省略)を
締め込むことにより第1本体部11と第2本体部12を
切断機本体10として一体化し、さらに締め付けネジ1
6を締め付けることにより4本のクランプピン15の内
周側端部を弁本体に押し付けて切断機本体10を、弁本
体を取り巻いて固定するようにしている。
【0012】30は上記切断機本体10と同様に中央に
穴があき且つ外周縁部が下方に延びた円盤形のロータで
あって、このロータ30も平面視(図2)でほぼ左右対
称線に該当する線を境として第1ロータ31と第2ロー
タ32とに2分割されている。この第1及び第2ロータ
31,32の外周縁部の内壁には周方向に溝31a,3
2aが刻設され、この溝31a,32aが上記軸受けメ
タル11a,12aの外周縁部に嵌まっている。また、
第1及び第2ロータ31,32の外周縁の外壁には被駆
動ギヤ31b,32bが形成されている。第1ロータ3
1及び第2ロータ32の上面における分割面付近には、
図2に示すようにヒンジ式の止め金35が2つ設けられ
ている。この止め金35は、第1ロータ31に取り付け
られた第1金具35aと、第2ロータ32に取り付けら
れ上部に係合溝を有した第2金具35bと、一端が第1
金具35aに回動自在に取り付き他端にナットが螺合さ
れた可倒式のボルト35cとを備えている。従って第1
ロータ31と第2ロータ32を、溝31a,32aが上
記軸受けメタル11a,12aの外周縁部に嵌まるよう
に切断機本体10に両側から挟み込むように当てがい、
ボルト35cを倒して第2金具35bの係合溝に嵌めて
ナットを締めることにより第1ロータ31と第2ロータ
32を一体化し、これによってロータ30をキャノピー
シールリングの中心軸まわりに回動できるように上記切
断機本体10に取り付けるようにしている。
【0013】上記切断機本体10の外壁には駆動手段4
0がボルト締結により取り付けられている。すなわち、
41はエア調節弁付きのエアモータ、42はエアモータ
41の出力軸に取り付けられたピニオン、43はピニオ
ン42及び上記ロータ30の被駆動ギヤ31b,32b
に噛み合うように軸支されたアイドラである。
【0014】そして、上記ロータ30の上面には、キャ
ノピーシールリングを切削する切削治具としてのバイト
51,52がホルダ53,53を介して取り付けられて
いる。すなわち、図1〜図4に示すようにロータ30の
前面にホルダ53,53が、ロータ回動直径方向のほぼ
対向した位置で、しかもロータ回転軸方向に一定の上下
差を付して固定され、このホルダ53,53にバイト5
1,52がロータの回動半径方向に摺動可能にそれぞれ
取り付けられている。そして、上記ホルダ53,53に
はネジ式の調節機構が設けられている。すなわち、先端
がバイト51,52の外周側端部に当接するように調節
ネジ54がロータ回動半径方向に取り付けられており、
その回動によってバイト51,52の切り込み量が調節
できるようになっている。そして、調節ネジ54の外周
側端部にはギヤ55が固定されている。なお、バイト5
1,52は図5に示すように、一方がキャノピーシール
リングRの上半部を削り、他方がキャノピーシールリン
グRの下半部を削るように刃先位置を上下にずらして成
形されている。
【0015】また、上記切断機本体10にはキッカー6
1が設けられている。すなわち、図1及び図2に示すよ
うに切断機本体10の外壁には縦置き筒形のホルダ62
がボルト締結により取り付けられ、このホルダ62の内
部には棒状で且つ上端に上記調節ネジ54のギヤ55に
噛み合うギヤの歯1枚が形成され且つ下端にハンドル6
3が取り付けられたキッカー61が昇降摺動自在に嵌入
されている。上記ホルダ62の内部にはキッカー61を
下方に付勢するスプリング64が縮装されている。ま
た、上記キッカー61の側壁にはホルダ62のガイド溝
に沿って昇降するピン65が設けられている。従ってキ
ッカー61は図1に示すようにスプリング64の付勢力
により押し下げられている下降位置(キッカー61を不
作動とする位置)と、スプリング64の付勢力に抗して
押し上がりピン65をホルダ62の上面に係止させてい
る上昇位置(キッカー61を作動させる位置)とをと
り、下降位置から上昇位置への切り換えはハンドル63
を押し上げてからほぼ90度回動することにより行い、
上昇位置から下降位置への切り換えはこの逆の操作で行
う。上昇位置に位置づけられたキッカー61は、その上
端で通過する上記調節ネジ54のギヤ55を一歯ずつ蹴
って調節機構の調節ネジ54を所定角度回転させる。
【0016】次に、実施例の上記弁キャノピーシールリ
ング切断機の作動を説明する。まず組み付け手順を図6
〜10により説明すると、図6に示すように第1本体部
11と第2本体部12をキャノピーシールリング付近の
弁本体又はボンネットに両側から挟み込むように当てが
い、2本のボルト穴13にボルトをねじ込むんで一体化
する。次いで、図7に示すように締め付けネジ16を締
め付けて4本のクランプピン15により切断機本体10
を弁本体に固定して芯出しする。そして、図8に示すよ
うに第1ロータ31と第2ロータ32を切断機本体10
に両側から挟み込むように当てがい、図9に示すように
ヒンジ式止め金35で一体化する。さらに、図10に示
すように駆動手段40を切断機本体10に取り付け、キ
ッカー61をホルダ62ごと切断機本体10に取り付け
て組み付けを完了する。
【0017】組み付け完了後、調節ネジ54を回してバ
イト51,52の切り込み量を調節してからエアモータ
41を作動させるとロータ30が回動し、バイト51,
52によりキャノピーシールリングRが切削され始め
る。そして、キッカー61を上昇位置にしておくとロー
タ30が1回転するごとにキッカー61が調節ネジ54
のギヤ55を一歯ずつ蹴って調節機構の調節ネジ54を
所定角度回転させるので、バイト51,52の切り込み
量が自動的に増していく。そして、バイト51,52が
キャノピーシールリングRを突っ切ると切断が完了す
る。なお、例えば切断の最終段階ではキッカー61を下
降位置に切り換え、ギヤ55を手で回してバイト51,
52の切り込み量を細かに調節するようにしてもよい。
【0018】従って、上記実施例においては、上記切削
工程は連続作業であること等から短時間で切断が完了す
る。そのために、例えば原子力発電所内に設けられた弁
を対象として点検等を行う場合でも作業時間が短くなる
ことにより作業者が受ける被ばく線量が低減される。し
かも4つのクランプピン15のV字形の先端で弁本体を
とらえて挟持することにより切断機本体10の芯出しが
され、また切断機本体10の軸受メタル11a,12a
の外周縁部にロータ内溝31a,32aが嵌合すること
によりロータ30の回動抵抗を少なくしながら回動時の
ガタが少なくなり、さらに駆動系が平歯車42,43,
31b,32bで構成されるから歯車軸方向への力が発
生せず当該方向へのバイト51,52の変位が少なく、
加えてバイト51,52がロータ直径方向に対設される
から切削抵抗が分散すると共に切り込み力が良好にバラ
ンスするから、切削精度が向上して、美麗な切断面が得
られ、再び弁本体にボンネットを取り付ける作業へほぼ
そのままで移行でき、作業が簡単になると共に全作業完
了までの時間が短くなる。しかも切断機自体がコンパク
トであるので、狭い場所でも作業が可能である。また、
操作が簡単であるので、熟練作業者でなくてもキャノピ
ーシールリングの切断ができる。さらに、グラインダ等
を使用しないので、粉塵も殆ど出ない。しかも、駆動手
段40にエアモータ41を用いているので、工場等に設
置される空気源で容易に駆動できる。すなわち、例えば
使用可能圧力範囲が4〜7Kg/cm2 のエアモータに
すれば、6Kg/cm2 程度であることが多い発電所の
雑用エアで充分に駆動できる。ま た、エア調節弁付き
のエアモータ41を用いているので切削速度を広範囲に
調節することができ、従って例えば手動でバイト51、
52の切り込み量を調整するときに極低速に調整すれば
安全性を確保して切削状況を確認しながら作業すること
ができる。なお、弁キャノピーシールリング切断機の分
解は上記組み付け手順と逆の手順で行う。
【0019】また、ヒンジ式の止め金35を設けたとき
には、ロータ30の組み付け時、第1金具35aのボル
ト35cを倒して第2金具35bの係合溝に嵌めてナッ
トを締めると組み付けが完了するので、分割形ロータ3
0の結合強度が大であり、しかもロータ30の組み付け
及び取り外しが容易である。
【0020】さらに、ネジ式調節機構及びキッカー61
を設けたときには、バイト51,52の切り込み量を自
動的に増すことができる。
【0021】ここで、上記実施例では切断機本体10を
2つに分割したが、3つ以上に分割してもよい。このこ
とはロータ30についても同様である。また、キッカー
61を設けないときには手動でバイト51,52の切り
込み量を調整すればよい。さらに、駆動手段としてはエ
アモータ以外の回転動力発生機構を用いてもよいし、必
ずしもギヤ駆動である必要もなく、ロータを回転させる
ための他の公知の駆動手段を使用することができる。ま
た、上記実施例では切断機本体を弁本体に固定したが、
ボンネットに固定するようにしてもよい。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1の弁キャ
ノピーシールリング切断機によれば、駆動手段により回
動するバイトによりキャノピーシールリングを短時間で
切断でき、従って例えば原子力発電所内に設けられた弁
を対象として点検等を行う場合でも作業時間が短くなる
ことにより作業者が受ける被ばく線量が低減される。し
かも先端が凹成された複数のクランプピンにより切断機
本体の芯出しがされ、また切断機本体にロータが嵌合構
造で組み付くからロータが遊びなくスムーズに回動し、
さらに平歯車の駆動系がバイトの歯車軸方向への変位を
少なくし、加えてバイトをロータ直径方向に対設して切
削抵抗の分散及び切り込み力のバランス向上が得られる
から、切削精度が向上して切断を高精度に行え、綺麗な
切断面が得られ、再び弁本体にボンネットを取り付ける
作業へほぼそのままで移行でき、作業が簡単になると共
に全作業完了までの時間が短くなる。しかも切断機自体
がコンパクトであるので、狭い場所でも作業が可能であ
る。また、操作が簡単であるので、熟練作業者でなくて
もキャノピーシールリングの切断ができる。さらに、グ
ラインダ等を使用しないので、粉塵も殆ど出ない。ま
た、駆動手段にエアモータを用いれば、発電所等の雑用
エア等で容易に駆動できるし、エア調節弁付きのエアモ
ータを用いれば切削速度を広範囲に調節することがで
き、例えば手動で切削治具の切り込み量を調整するとき
に極低速に調整すれば安全性を確保して切削状況を確認
しながら作業することができる。
【0023】 さらに、請求項2の弁キャノピーシールリ
ング切断機によれば、ロータに、バイトの切り込み量を
調節するネジ式の調節機構をロータ回動半径方向に設け
ると共に、調節機構を蹴って所定角度回転させるキッカ
ーを切断機本体に固定したので、ロータの回動に伴って
バイトの切り込み量を自動的に増すことができ、切断作
業を一層簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の縦断側面図、
【図2】実施例の平面図、
【図3】実施例の第2本体部及び第2ロータの内側面
図、
【図4】実施例の第2本体部のバイトホルダの外側面
図、
【図5】実施例の2つのバイトの刃先の位置関係を示す
説明図、
【図6】実施例の組み付け手順において切断機本体の一
体化工程を示す説明図、
【図7】同じく切断機本体の固定及び芯出し工程を示す
説明図、
【図8】同じくロータのセット工程を示す説明図、
【図9】同じくロータの固定工程を示す説明図、
【図10】同じく駆動手段及びキッカーの組み付け工程
を示す説明図、
【図11】キャノピーシール型玉形弁を示す縦断側面図
である。
【符号の説明】
10 切断機本体 11 第1本体部 12 第2本体部 15 クランクピン 30 ロータ 31 第1ロータ部 32 第2ロータ部 31b ギヤ 32b ギヤ 40 駆動手段(エアモータ駆動) 42 ピニオン 43 アイドラ 51 バイト 52 バイト 54 調節ネジ 55 ギヤ 61 キッカー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 水谷 浩一 大阪市北区本庄東2丁目9番18号 関電 興業株式会社内 (72)考案者 角脇 克也 大阪市北区本庄東2丁目9番18号 関電 興業株式会社内 (72)考案者 岩永 勳 兵庫県尼崎市西立花町5丁目12番1号 東亜バルブ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−163402(JP,U) 実公 昭37−6785(JP,Y1)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁本体とボンネットの継ぎ目に溶接された
    キャノピーシールリングを切断する弁キャノピーシール
    リング切断機であって、キャノピーシールリング付近の
    弁本体又はボンネットを取り巻いて配される分割形の切
    断機本体と、キャノピーシールリングを取り巻いて配さ
    れる分割形のロータと、上記切断機本体に固定された駆
    動手段とを備え、上記切断機本体の複数箇所に先端が中
    心方向に向かって進退可能なクランプピンを設け、切断
    機本体の外周縁部に嵌合する内溝を備えたロータの外周
    縁部に切設された歯車を介して、上記駆動手段の駆動力
    をロータへ伝達可能にすると共に、該ロータには直径方
    向に対向し、且つ切り込み量が調節できるようにした少
    なくとも2本のバイトがロータの回転軸方向に一定の
    差を保って配設されたことを特徴とする弁キャノピーシ
    ールリング切断機。
  2. 【請求項2】ロータに、バイトの切り込み量を調節する
    ネジ式の調節機構をロータ回動半径方向に設けると共
    に、調節機構を所定角度回転させることによってバイト
    の切り込み量を変えるキッカーを切断機本体に固定した
    請求項1記載の弁キャノピーシールリング切断機。
JP1993020114U 1993-03-26 1993-03-26 弁キャノピーシールリング切断機 Expired - Lifetime JP2558310Y2 (ja)

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