JP3035182B2 - 円周シール溶接部を切断する装置 - Google Patents

円周シール溶接部を切断する装置

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JP3035182B2 JP7060996A JP6099695A JP3035182B2 JP 3035182 B2 JP3035182 B2 JP 3035182B2 JP 7060996 A JP7060996 A JP 7060996A JP 6099695 A JP6099695 A JP 6099695A JP 3035182 B2 JP3035182 B2 JP 3035182B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械装置に組み込まれ
た管状部材の継合部に設けられた円周シール溶接部をそ
の場で切断する装置に関し、特に原子炉容器の管台とこ
れに継合した管状部材の間のキャノピーシール部をその
場で切断する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内部に流体を収容する管状部材等を継合
する場合、内部流体の漏出を防止するため適当なシール
部材が使用されるのであるが、この漏出を信頼性良く完
全に防止するため、しばしばシール溶接が使用される。
このようなシール溶接は、欠陥のない高品質の溶接が要
求される反面、管状部材等の点検、補修等を容易にする
ためシール溶接部が容易に切削、除去(切除)できるこ
とが好ましい。このような観点から、例えば加圧水型原
子炉では、原子炉容器の上蓋の管台にキャノピーシール
と称する円周シール溶接部が形成されている。このキャ
ノピーシール部の構造及び従来の切除の仕方を図4を参
照して説明する。
【0003】図4において、管台1は、図示しない原子
炉容器の上蓋に取り付けられており、この上端にキャッ
プ3が螺合されている。両者の間には、キャノピーシー
ル部5が形成されているが、これは図面より明らかなよ
うに天蓋状の断面をなすように両方から突起が出て、こ
れらの突起が溶接7で連結されて構成されている。この
ような管台1は、例えば各種構造の制御棒駆動装置等を
取り付けるために使用されるが、このキャノピーシール
部5を切除するには、クランプ駆動部9によって緊緩さ
れるコレット方式のクランプ11によって中空円筒状の
軸13をキャップ3の延長部に固定する。軸13に主軸
受部15を介して取り付けられた刃物台17は、旋回駆
動部19によって軸13の周りを、即ちキャップ3の軸
心を中心にして旋回される。刃物台17は、ミル駆動部
21,ミル送り駆動部23及びフライス25を備えてい
て、ミル駆動部21によりフライス25を回転駆動し、
ミル送り駆動部23がフライス25を軸13の半径方向
に移動する即ち送りを与える。フライス25をキャノピ
ーシール部5に整列するように位置決めし、刃物台17
を旋回しつつフライス25を内径方向に送れば、フライ
ス25は、キャノピーシール部5に位置的に重複し、こ
れを削り取る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の装置で
は、フライス(milling cutter)でキャノピーシール部
を機械的に削り取るので、切屑が発生し、周囲に散らば
る。又、切屑がキャップと管台の間に落ちると、キャッ
プを外すときの障害になったり、ねじ面を痛めたりす
る。従って、本発明の目的は、キャノピーシールのよう
な円周シール溶接部を切屑の散乱がなく、特に切屑が継
合面に入らないようにして切断する装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】如上の目的を達成するた
め本発明によれば小径管状物と大径管状物との間に形
成された円周シール溶接部を切断する装置は前記小径
管状物の端部に着脱自在に取着される内筒と該内筒の
外周面に旋回自在に支持された回転ベースと前記内筒
の一端に固定された円板状固定ベースに取り付けられた
単一の駆動モータと前記回転ベースに配設されそれぞ
れ別個に送り可能に設けられた切削工具及びローラーカ
ッタと前記駆動モータの出力軸に連絡して前記回転ベ
ースに設けられ同回転ベースの旋回及び前記送りを行
う動力伝達機構とを有して構成される
【0006】
【作用】前記した構成の本発明によれば、円周シール溶
接部はまず、切削工具によって外側の大部分が、最内側
を残して機械的に削り取られる。しかる後に、残された
最内側部分に、ローラーカッターが旋回されつつ押し付
けられて、これが押し切られる。
【0007】
【実施例】以下添付の図面を参照して本発明の実施例を
説明する。図1において、管台24は、前述の管台1と
同様に図示しない原子炉容器の上蓋に取り付けられてお
り、外形的には前述のキャップ3と同様のキャップ25
が管台24に螺合されて間にキャノピーシール部27を
形成している。キャップ25は、大径の雄ねじ部25a
と小径の延長部25bからなっている。
【0008】本発明による切断装置30の内筒31は、
その内方基底面33をキャップ25の延長部25bの上
端面に当接させて取り付けられ、外方下端部の内側に設
けられたコレットナット方式のクランプ機構35によっ
てキャップ25の延長部25bに堅く固定されている。
内筒31の上端には、円板状の上部ベース39が固定さ
れ、更に駆動モータであるエアモータ37がフランジボ
ルト41によって上部ベース39に固定されている。エ
アモータ37の駆動軸43には、ピニオンギヤ45が嵌
着されている。一方、管台24の上端部の周りには、切
屑回収トレイ47が取着されている。
【0009】内筒31の外側には、一対の軸受51が配
設され、これを介して外筒53が内筒31に回転自在に
支持されている。外筒53の上端に締結された中間ベー
ス55の外周上面には、内歯歯車57が固定され、内歯
歯車57はピニオンギヤ45に噛合っている。従って、
エアモータ37を作動させると、ピニオンギヤ45が回
転し、これに噛合う内歯歯車57即ち外筒53が回転
し、外筒53に固定された下部ベース59が回転し、さ
らに後述するように切削工具及びローラーカッタを旋回
させる。以上の説明から判るように、外筒53,中間ベ
ース55及び下部ベース59は、回転ベースを構成して
いる。
【0010】次に切削工具即ちバイト及びローラーカッ
タの送り機構を説明する。バイトの送り機構とローラー
カッタのそれとは、送りの方向が若干異なるだけで、基
本的な構成は同様の機構であるから前者について詳しく
説明し、後者についてはそれを適宜援用し、簡単に説明
する。図1において、上部ベース39の下面に内歯歯車
61がスペーサ63を介して固定されている。図2を参
照するに、中間ベース55に軸受65を介して支持され
た伝達軸67は、平歯車69に嵌合し、これはキー71
により回転止めされている。平歯車69は、内歯歯車6
1に噛合い、中間ベース55が、前述のようにエアモー
タ37によって回転されると旋回しつつ自転する。以下
平歯車69が回転すると説明するときは、このような状
態にある。図1には、平歯車69が図示されているが、
噛合状態は示されていない。このようにして平歯車69
は、伝達軸67を駆動する。
【0011】下部ベース59にクレビス72を介して滑
動自在に設けられたラック73は、キー74に案内保持
される。この下端には、バイト75が着脱自在に固定さ
れている。さらに下部ベース59には、減速機77が載
設され、その出力軸79に嵌合固定されたウォーム81
がラック73に噛合っている。減速機77の入力軸83
が、ハウジング85に軸受を介して支持され、さらにこ
れに嵌着した平歯車87が、平歯車89に噛合ってい
る。平歯車89は、軸受91を介して伝達軸67に遊動
可能に支持されている。したがって、後述するようにク
ラッチ機構が閉じたとき、平歯車69の回転が、伝達軸
67,平歯車89,平歯車87を介して減速機77に伝
達される。
【0012】下部ベース59に固定されたシリンダ10
1には、ヘッドカバー103とボス105が、ボルト止
めされ、伝達軸67の下端が軸受107を介して支持さ
れている。シリンダ101内に滑動自在に設けられたピ
ストン109は、圧縮コイルばね111によって下方
(図において)に偏倚され、ピストン109から上方へ
延出したピストンロッド113は、軸受115を介して
スリーブ117を支持している。ピストン109及びピ
ストンロッド113は、伝達軸67に対して滑動自在で
あり且つロッドガイド119により案内され、シリンダ
101の中に選択的に圧力室が形成されるとスリーブ1
17を上方へ(図において)移動する。スリーブ117
にクラッチ歯119が締結されており、その内径穴が、
伝達軸67の中央部のスブライン121に軸方向変位自
在に咬合している。クラッチ歯119に対向し、クラッ
チを形成する別のクラッチ歯123が平歯車89の下面
に締結されている。以上の説明から、容易に判るよう
に、クラッチ歯119,123がピストン109の上昇
により噛合うと、即ちクラッチが閉じると、平歯車69
の回転は、伝達軸67,クラッチ歯119,クラッチ歯
123,平歯車89,平歯車87,入力軸83を順次伝
わって減速機77を駆動し、ウォーム81を回転し、ラ
ック73を軸方向に移動し、即ちバイト71に送りを与
える。
【0013】図1に戻って、ローラーカッタ131が先
端に着脱自在に取り付けられたラック133は、外筒5
3に45度傾斜して取着されたクレビス135に案内さ
れ、ラック133に噛合うウォーム137が、減速機1
39の出力軸141に嵌着された傘歯車143に動伝的
に連絡している。減速機139は、前述のバイト用送り
機構と同様にクラッチを介して自己用の平歯車69に動
力伝達可能に連絡している。このようにして、ローラー
カッタ131には、斜め方向に送りが与えられ、キャノ
ピーシール部27に接近し、又は離隔する。
【0014】以上の構成の切断装置30を用いて、キャ
ノピーシール部27を切断する手順を説明すると、ま
ず、切屑回収トレイ47を管台24の外端に取着する。
次いで、クランプ機構35を使って、内筒31をキャッ
プ25のの延長部25aに固定し、各部品を図示のよう
に組み付ける。なお、周囲の物理的事情が許せば、切断
装置30は、組み立てられた状態で取り付けられる。各
送り機構のクラッチを切ったままで、エアモータ37を
起動すれば外筒53及び下部ベース59が旋回し、バイ
ト75及びローラーカッタ131が旋回し、切断の準備
が整う。ここで、送り機構のクラッチを入れれば、エア
モータ37の回転は、減速機77,139に伝えられ、
ウォーム81が回転し、バイト75の刃先は上方から
(図において矢印A)キャノピーシール部27に接近
し、これを旋削する(図3参照)。そして、図3に示す
ように、内側に肉を少し残して、クラッチを切り、旋削
を止める。ローラーカッタ131の送りをそのまま続け
れば、図3において矢印Bの方向にキャノピーシール部
27にローラーカッタ131が接近し、残りの肉を押し
切る。ローラーカッタ131の押し切りでは、切屑は発
生しないが、バイト75の旋削で発生した切屑は、切屑
回収トレイ47の中に回収される。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば円周溶接部を最終的にローラーカッタにより押し
切り切断するので、溶接されていた2個の管状部材の接
合部に切屑が入らず、両者の取り外しに際し不具合が発
生しない。更に、請求項2の発明によれは、回転ベース
に設けられた切削工具により内側に薄い肉を残して円周
シール溶接部を切削し、次いで残りの肉部をローラーカ
ッタで押し切るので、切屑の発生量を最小にし、内側へ
の切屑の落下侵入を防止出来る。更に本発明によれば、
切削工具及びローラーカッタの旋回及び送りを単一のモ
ータ駆動装置で行う機構としたので、装置全体がコンパ
クトになり、狭隘部の円周シール溶接部も効果的に切断
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の立断面図である。
【図2】図1中のII−II線に沿う要部断面図である。
【図3】前記実施例の作用説明図である。
【図4】従来装置の概略断面図である。
【符号の説明】
24 管台 25 キャップ 27 キャノピーシール部 30 切断装置 31 内筒 37 エアモータ 53 外筒 55 中間ベース 59 下部ベース 75 バイト 131 ローラーカッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 23/00 G21F 9/30 531 B23B 41/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小径管状物と大径管状物との間に形成さ
    れた円周シール溶接部を切断する装置であって、前記小
    径管状物の端部に着脱自在に取着される内筒と、該内筒
    の外周面に旋回自在に支持された回転ベースと、前記内
    筒の一端に固定された円板状固定ベースに取り付けられ
    た単一の駆動モータと前記回転ベースに配設されそれ
    ぞれ別個に送り可能に設けられた切削工具及びローラー
    カッタと、前記駆動モータの出力軸に連絡して前記回転
    ベースに設けられ同回転ベースの旋回及び前記送りを
    行う動力伝達機構とを有してなることを特徴とする円周
    シール溶接部の切断装置。
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