JP4124913B2 - 孔開け工具用防塵カバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁、天井、その他の加工物に孔を穿設するための孔開け工具に用いられる防塵カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、孔開け工具に用いられる防塵カバーとして、例えば実開平6−85771号公報に示されるようなものが知られている。同公報にかかる防塵カバーは、蛇腹状の筒体(カバー本体)と、この筒体の基端部につながる装着体(基部)とを有し、この装着体が穿孔機(回転駆動機)の工具保持部に着脱可能に装着されるようになっている。この防塵カバーによれば、ドリルビットによる穿孔作業の際、その穿孔作業の進行に伴って筒体が収縮しながら終始ドリルビットを筒体が覆うこととなり、当該穿孔作業によって発生する粉塵が外部に飛散するのを防止することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記孔開け工具の中には、工具本体にセンタードリル及び先端刃付の円筒状のボディが設けられ、全体が回転駆動されることにより前記ボディの径と略同等の径をもつ大径の孔を開けるようにしたものがある。このような孔開け工具による施工時の防塵を行うためには、当該孔開け工具のボディよりもさらに径の大きい大型の防塵カバーを用意すればよい。ただし、この防塵カバーの径をあまり大きくすると、その取扱いが面倒になるので、当該防塵カバーの径は前記ボディを被覆できる範囲でなるべく小さく抑えることが好ましい。
【0004】
しかし、前記孔開け工具には、そのボディの外径が互いに異なる(すなわち加工径の異なる)複数種のものが存在するため、そのボディ外径に見合った径の防塵カバーを使用したい場合には、そのボディ外径の種類と同数の防塵カバーを用意しなければならない。特に、前記防塵カバーの基部は、その径方向内側部分と外側部分とを分割し、その間に両部分を相対回転可能に連結する軸受を組み込むといった複雑な構造をもつものが多く、かかる基部も含めて複数の防塵カバーを丸ごと購入するといったことは非常に不経済である。また、カバーの量産性や汎用性も低い。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑み、互いに加工径の異なる複数種の孔開け工具について共通の基部を使用できるようにすることにより、その経済性、汎用性、量産性を高めることができる防塵カバーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として、本発明は、孔開け工具の軸方向に伸縮可能に構成され、孔開け加工中に前記孔開け工具を覆うカバー本体と、このカバー本体の基端につながり、前記孔開け工具もしくは当該工具が連結される回転駆動機に装着される基部とを備えた孔開け工具用防塵カバーにおいて、前記カバー本体を前記基部の外周面に対して着脱可能に構成するとともに、前記基部の外周面に着脱可能に嵌合される形状の内周面と、前記カバー本体よりも大径のカバー本体の基端が連結される外周面とをもつ基部アダプタを備えたものである。
【0007】
この構成によれば、基部外周面に直接カバー本体を装着することにより、比較的加工径の小さい孔開け工具を覆うことができる一方、前記基部外周面からカバー本体を取り外し、その外周面に基部アダプタを装着すれば、この基部アダプタの外周面に連結される大径のカバー本体によって、加工径の大きい孔開け工具を覆うことができる。また、複数種の基部アダプタを具備することにより、3種類以上の径をもつカバー本体を共通の基部に取付けることが可能になる。
【0008】
前記防塵カバーは、従来のように工具の回転駆動機側に装着されるものであってもよいが、孔開け工具の外周面に装着されるようにすれば、当該孔開け工具が如何なる回転駆動機に連結される場合にも、設計変更を要せずして共通使用できる。すなわち、回転駆動機の形状に関係なく使用できるので、汎用性及び量産性がさらに高まる。このようにするには、前記基部を、工具外周面に嵌合可能な内周面を有するものとすればよい。
【0009】
前記基部は、その全体が一体化されたものであってもよいが、この基部をその径方向内側部分と径方向外側部分とに分割するとともに、両部分を相対回転可能に連結する相対回転部を備えたものが、より好ましい。この構成によれば、孔開け工具が高速回転駆動されても、その回転駆動力は基部外側部分及びこれにつながるカバー本体には実質上伝えられず、従って、このカバー本体の先端面と施工面とが前記回転の方向に擦れ合うことが防がれる。そして、このように基部の構造が複雑であるものほど、この基部を複数の孔開け工具について共通使用できるようにすることの技術的意義は高い。
【0010】
さらに、この構造において、前記相対回転部の工具軸方向の位置を規制するように前記基部に装着される規制部材と、この規制部材を前記基部に固定する締結具とを備えるとともに、この締結具によって前記基部と基部アダプタとの締結も行われるように構成すれば、相対回転部用規制部材の固定と、基部−基部アダプタ間の締結とを共通の締結構造で行うことができ、カバー構造がより簡素化、合理化される。
【0011】
具体的には、前記基部及び規制部材に前記締結具が工具軸方向に挿通可能な挿通部を設けるとともに、前記基部アダプタの内周部に前記基部外周部と工具軸方向に重なり合う重合部を設け、この重合部において前記挿通部と合致する位置に前記締結具が工具軸方向に挿通可能な挿通部を設けるようにすればよい。これらの挿通部に締結具を挿通することによって、基部外周部と基部アダプタの重合部とを軸方向に締結することができる。
【0012】
本発明にかかる防塵カバーでは、前記カバー本体が基部に対して着脱可能であるため、カバー本体の手入れをする場合、わざわざ防塵カバー全体を工具本体から取り外さなくても、カバー本体のみを基部から切離すことによって、前記手入れを簡単に行うことができる。しかも、カバー本体は防塵カバー全体に比べて軽量であるため、取扱いも容易である。また、カバー本体に覆われるセンタードリルやボディを工具本体から脱着したい場合でも、カバー本体のみを取り外せばよいので便利である。
【0013】
前記基部とカバー本体とを着脱可能に連結する構造としては、例えば前記カバー本体の基端部と基部の外周面とのいずれか一方に、径方向に突出する複数の突出部を設ける一方、他方に、前記突出部が工具軸方向に挿入可能な挿入凹部と、この挿入凹部の挿入奥部から周方向に延び、当該周方向に前記突出部が侵入可能な挿入溝とを設けたものが好適である。この構造によれば、各突出部を挿入凹部に挿入した後、カバー本体を回して前記突出部を各挿入溝に侵入させるだけの簡単な操作で、カバー本体と基部とを連結でき、その逆の操作によってカバー本体を基部から簡単に切離すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1及び図2に示す孔開け工具は、工具本体10を備え、その基端(図1及び図2では右端)は、図略の回転駆動機に連結される駆動連結部12とされている。工具本体10の先端(同図左端)にはセンタードリル14及びボディ16が同軸状態で装着されており、前記駆動連結部12が回転駆動されることにより、これと一体に工具本体10、センタードリル14、及びボディ16からなる孔開け工具全体が回転するようになっている。
【0016】
図2に示すように、前記工具本体10の先端には、その中心軸上に沿って円形状の装着穴18が設けられ、この装着穴18の奥に異形断面状の挿入穴(図示省略)が形成されている。前記センタードリル14は、その先端部にドリル部22を有し、基端部には、前記装着穴18内に挿入される丸軸状の装着部24を有しており、この装着部24の端部には、前記挿入穴内に嵌入される異形断面状の挿入部26が形成されている。そして、これら異形断面状の挿入部26と挿入穴との嵌合により、センタードリル14の回り止めが行われるようになっている。また、前記装着部24の途中部分には、全周にわたる周溝28が形成され、この周溝28が工具本体10側の図略の係止部に係止されるようになっている。
【0017】
図2及び図3に示すように、前記ボディ16は、ドーナツ板状の基端壁40と、この基端壁40の外周部から軸方向に延びるボディ本体42とからなり、ボディ本体42の先端に多数の刃44が周方向に沿って並設されている。基端壁40の内周面及び工具本体10の先端部外周面には各々雌ねじ46及び雄ねじ48が形成されており、これらのねじ46,48の螺合によってボディ16が工具本体10に固定されている。この状態で、センタードリル14はボディ16の中心軸上に位置し、かつドリル部22がボディ16の先端刃よりも先端側(図1及び図2には左側)に突出した状態となっている。
【0018】
なお、この実施の形態では、センタードリル14の中間部に他の部分よりも大径の鍔部15が設けられており、穿孔後に工具本体10からセンタードリル14を抜き取ることにより、ボディ16の内側に溜まった切り屑を前記鍔部15によってボディ16の外側に簡単に引き出すことが可能となっている。
【0019】
次に、この孔開け工具に装着される防塵カバー50を説明する。
【0020】
この防塵カバー50は、内側筒(基部内側部分)54、軸受(相対回転部)56、及び外側筒(基部外側部分)58からなる基部と、カバー本体60とで構成されている。
【0021】
図3及び図4に示すように、内側筒54は、前記工具本体10の後部外周面13に直接嵌合可能な形状の内周面を有している。この内側筒54の適所にはこれを径方向に貫通するねじ孔54aが設けられ、このねじ孔54aに止めねじ53がねじ込まれることにより、内側筒54が工具本体10の外周面13上に固定されるようになっている。
【0022】
軸受56は、図例では、図4(a)(b)に示す外輪56aと内輪56bとの間に複数のボール56cが介在する転がり軸受で構成され、前記内側筒54の外周面と外側筒58とを相対回転可能に連結している。
【0023】
具体的に、前記内輪56bは、内側筒54の外周面に取付けられており、その取付位置は、内側筒54の外周面前端に形成された鍔部54bと、同外周面に装着された止め輪55とによって前後から規制されている。これに対して外輪56aは、外側筒58の内周面に取付けられており、その取付位置は、外側筒58の内周面前端に形成された鍔部58eと、外側筒58の後端面に固定された軸受カバー(規制部材)57とによって前後から規制されている。
【0024】
軸受カバー57は、ボルト59B及びナット59Nからなる締結具によって、前記外側筒58の後端面に固定されている。詳しくは、外側筒58及び軸受カバー57において周方向に並ぶ複数箇所(図例では3個所)に、工具軸方向の貫通孔(挿通部)58d,57dがそれぞれ設けられており、これら貫通孔58d,57dにボルト59Bを挿通してその端部の雄ねじにナット59Nを締め込むことにより、軸受カバー57の固定が行われている。
【0025】
カバー本体60は、前記外側筒58の外周部に対して着脱できるように構成されている。
【0026】
カバー本体60は、全体が比較的軟質で弾性変形しやすい材料(例えば低密度ポリエチレンをはじめとする合成樹脂)で一体に形成され、図1及び図3に示すようにボディ16全体を外側から覆う大きさを有している。詳しくは、図5(a)(b)に示すように、軸方向に伸縮可能な蛇腹筒状本体62を有し、その先端(図5(a)では左端)にはドーナツ板状の先端壁64が、後端には軸方向に突出する筒状の取付部66が形成されている。この取付部66は、前記外側筒58の外側に嵌合可能な内径を有し、その内周面には複数(図例では3つ)の突起(突出部)68が形成されている。これらの突起68は、周方向に一定の幅を有している。
【0027】
これに対し、前記外側筒58の外周部には、図6及び図7に示すような複数の挿入凹部58aが形成されている。これらの挿入凹部58aは、前記突起68と対応する位置に形成され、かつ、当該突起68が先端側(図6(b)では左側)からほぼ隙間なく挿入できる形状を有している。さらに、各挿入凹部58aの挿入奥部からは周方向に挿入溝58bが延長されており、各挿入凹部58aの奥まで突起68を挿入した段階でカバー本体60を回して各突起68を挿入溝58bまで侵入させることにより、各突起68が挿入凹部58aから抜けなくなる(すなわち外側筒58からカバー本体60が外れなくなる)ように構成されている。すなわち、カバー本体60の基端の取付部66は、外側筒58の外周面に対して着脱可能に装着されるようになっている。
【0028】
なお、前記挿入凹部58aと挿入溝58bとの境界部分には僅かな突起58cが設けられている。この突起58cは、挿入溝58bに侵入した突起68が挿入凹部58a側に簡単に戻ってしまうのを抑止するものである。
【0029】
この孔開け工具及び防塵カバー50の取扱要領は次のとおりである。
【0030】
▲1▼ 工具本体10に、駆動連結部12、センタードリル14、及びボディ16を装着する。
【0031】
▲2▼ 防塵カバー50全体を工具本体10に装着する。すなわち、基部の内側筒54を工具本体外周面13に外嵌し、止めねじ53を締めることによって固定する。なお、本発明にかかる防塵カバー50は、工具の回転駆動をする回転駆動機側に固定するように構成してもよいが、この実施の形態のように工具本体10側に装着されるように構成することにより、駆動連結部12が如何なる種類の回転駆動機に連結される場合にも、当該防塵カバー50を共通して使用することが可能になる。
【0032】
▲3▼ 駆動連結部12を図略の回転駆動機に連結し、工具全体を高速回転駆動しながら、壁等の加工物に押付ける。これにより、まずセンタードリル14のドリル部22が穿孔をして位置決めを行い、次にその周囲をボディ16の先端刃が削ることにより、最終的にボディ16とほぼ同径の孔が前記加工物に穿設される。その際、カバー本体60の先端側端壁64が前記加工物の前面に当たり、加工が進むに従ってカバー本体60が収縮することにより、加工領域周囲は常にカバー本体60で覆われることとなり、外部への粉塵の飛散が防止される。
【0033】
▲4▼ 穿孔終了後、工具を加工物から抜き取ると、センタードリル14とボディ16とに挟まれた空間内に切り屑が詰まる。しかし、この状態でセンタードリル14を工具本体10から先端側へ抜き取れば、このセンタードリル14の鍔部15によって切り屑をボディ16内から簡単に引き出すことができる。
【0034】
また、この防塵カバー50では、その基部の外側筒58に対してカバー本体60が着脱可能であるため、カバー本体60の内面清掃をしたい場合や、ボディ16の点検や取り外しを行いたい場合、わざわざ防塵カバー50全体を工具本体10から外さなくてもよく、カバー本体60を基部から取り外せばすむ。すなわち、外側筒58に対して相対回転させることにより当該カバー本体60の各突起68の位置を各挿入凹部58aの位置に合わせ、当該挿入凹部58aから突起68を抜き取るカバー本体60を外側筒58から外せばよい。これにより、カバー本体60の内面を清掃することができ、また、ボディ16を外部に露出させることができる。
【0035】
しかも、カバー本体60は、防塵カバー50全体に比べて軽量であるため、その清掃等の際の取扱いが非常に楽である。
【0036】
ところで、前記カバー本体60は孔開け工具全体を外側から覆うものであるため、図1〜図7に示した孔開け工具よりも加工径がかなり大きい(すなわちボディ16の外径がかなり大きい)工具に交換する場合、さらにその外側を覆うことができるように前記カバー本体60よりも大径のカバー本体(図8に示すカバー本体60′)を用いなければならない。ここで従来は、そのカバー本体だけでなく基部も含めて防塵カバー50全体を交換しなければならなかったが、この実施の形態では、そのうちの基部を共通して使用できるようにすべく、図8及び図9に示すような基部アダプタ78を具備している。
【0037】
この基部アダプタ78は、略ドーナツ板状をなし、前記基部の外周面(すなわち外側筒58の外周面)に嵌合可能な形状の内周面を有している。さらに、この基部アダプタ78の内周部前端には、前記基部外周部(すなわち外側筒58)に対して前方(図8では左方)から重なり合う重合部78eが形成され、この重合部78eに工具軸方向の貫通孔78dが複数設けられている。各貫通孔78dの位置は、前記外側筒58及び軸受カバー57の各貫通孔58d,57dと合致する位置に設定されている。そして、これら貫通孔78d,58d,57dにボルト59Bを挿通してその端部の雄ねじにナット59Nを締め込むことにより、基部アダプタ78が基部の外側筒58に締結されるようになっている。
【0038】
基部アダプタ78の外周面には、前記外側筒58の外周面に形成されている挿入凹部58a及び挿入溝58bと同形状の挿入凹部78a及び挿入溝78bが形成されている。一方、大径カバー本体60′も、前述のカバー本体60と同様に蛇腹筒部62、先端壁64、及び筒状の取付部66を有しており(ただしカバー本体60のものよりも大径)、その取付部66の内周面に前記図5(a)(b)に示した突起68と同等の突起が形成されている。従って、前記と同様の要領で基部アダプタ78の外周面に対して大径カバー本体60′の取付部66を着脱できるようになっている。
【0039】
このような基部アダプタ70の導入により、基部は共通して使用しながら、前記図1〜図7に示したカバー本体60よりも大径である大加工径用の図8のカバー本体60′を使用することが可能になる。従って、基部も含めてカバー全体を交換しなければならない従来品に比べ、経済性、汎用性、量産性を向上させることができる。特に、図示のように基部がその途中で相対回転可能となる軸受56を含むような複雑な構造である場合、この基部を種々の加工径について共通使用できるようにすることは、きわめて有意義である。
【0040】
また、2種類のカバー本体に限らず、相互に径の異なる3種類、4種類のカバー本体を用いる場合でも、それに応じた基部アダプタを用意するだけで、全てのカバー本体を共通の基部に装着することが可能となるため、カバー本体の種類が多いほど本発明は有効になる。
【0041】
なお、本発明では孔開け工具の種類や具体的構造を問わない。例えば、小径のカバー本体を使用する工具としては、図10に示すような長尺のドリルビット30のみで構成されたものでもよい。図示のドリルビット30は、基端部が回転駆動機に連結される駆動連結部32とされ、先端にドリル刃34を有しており、その中間部に防塵カバー50の基部が取付けられるようになっている。このような取付を可能にするには、例えば前記基部の内側筒54の内周面とドリルビット外周面との間に両者の隙間を埋める筒状スペーサ52を介在させ、このスペーサ52に前記止めねじ53がねじ込み可能な雌ねじ52aを形成するようにすればよい。
【0042】
また、本発明において、基部とカバー本体とを着脱可能にする構造は前述のものに限らない。例えば、前記工具本体10の外周面に突起を設け、カバー本体60基端の取付部66側に、前記突起が軸方向に挿入される挿入凹部と、この挿入凹部の奥部から周方向に延びる挿入溝とを形成するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上のように本発明は、防塵カバーのカバー本体と基部外周面とを着脱可能にし、その基部の外側に着脱可能に嵌合可能な基部アダプタを具備して、この基部アダプタの外周面に前記カバー本体よりも大径のカバー本体が連結されるものであるので、前記基部は共通して使用しながら、種々の加工径に対応することができ、これにより経済性、汎用性、量産性を向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる孔開け工具の工具本体に防塵カバーの基部を装着した状態を示す一部断面正面図である。
【図2】前記孔開け工具を示す一部断面正面図である。
【図3】図1の状態を示す斜視図である。
【図4】(a)は前記防塵カバーの基部の断面正面図、(b)はその側面図である。
【図5】(a)は前記防塵カバーのカバー本体の正面図、(b)は側面図である。
【図6】(a)は前記防塵カバーの基部における外側筒の側面図、(b)は同基端壁の正面図、(c)は(a)のC−C線断面図である。
【図7】(a)は図6(b)のA−A線断面図、(b)は図6(b)のB−B線断面図である。
【図8】前記基部の外側に基部アダプタを連結してこれに大径のカバー本体を装着した状態を示す断面正面図である。
【図9】(a)は前記基部アダプタの側面図、(b)はその断面正面図である。
【図10】前記防塵カバーを長尺ドリルビットに直接取付けた使用状態を示す断面正面図である。
【符号の説明】
10 工具本体
12 駆動連結部
14 センタードリル
16 ボディ
30 ドリルビット
50 防塵カバー
54 内側筒(基部内側部分)
56 軸受(相対回転部)
57 軸受カバー(規制部材)
57d 貫通孔(挿通部)
58 外側筒(基部外側部分)
58a 挿入凹部
58b 挿入溝
58d 貫通孔(挿通部)
59B ボルト(締結具)
59N ナット(締結具)
60 カバー本体
60′ 大径カバー本体
66 取付部
68 突起(突出部)
78 基部アダプタ
78d 貫通孔(挿通部)
78e 重合部

Claims (6)

  1. 孔開け工具の軸方向に伸縮可能に構成され、孔開け加工中に前記孔開け工具を覆うカバー本体と、このカバー本体の基端につながり、前記孔開け工具もしくは当該工具が連結される回転駆動機に装着される基部とを備えた孔開け工具用防塵カバーにおいて、前記カバー本体を前記基部の外周面に対して着脱可能に構成するとともに、前記基部の外周面に着脱可能に嵌合される形状の内周面と、前記カバー本体よりも大径のカバー本体の基端が連結される外周面とをもつ基部アダプタを備えたことを特徴とする孔開け工具用防塵カバー。
  2. 請求項1記載の孔開け工具用防塵カバーにおいて、前記基部は工具外周面に嵌合可能な内周面を有することを特徴とする孔開け工具用防塵カバー。
  3. 請求項1または2記載の孔開け工具用防塵カバーにおいて、前記基部をその径方向内側部分と径方向外側部分とに分割するとともに、両部分を相対回転可能に連結する相対回転部を備えたことを特徴とする孔開け工具用防塵カバー。
  4. 請求項3記載の孔開け工具用防塵カバーにおいて、前記相対回転部の工具軸方向の位置を規制するように前記基部に装着される規制部材と、この規制部材を前記基部に固定する締結具とを備えるとともに、この締結具によって前記基部と基部アダプタとの締結も行われるように構成したことを特徴とする孔開け工具用防塵カバー。
  5. 請求項4記載の孔開け工具用防塵カバーにおいて、前記基部及び規制部材に前記締結具が工具軸方向に挿通可能な挿通部を設けるとともに、前記基部アダプタの内周部に前記基部外周部と工具軸方向に重なり合う重合部を設け、この重合部において前記挿通部と合致する位置に前記締結具が工具軸方向に挿通可能な挿通部を設けたことを特徴とする孔開け工具用防塵カバー。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の孔開け工具用防塵カバーにおいて、前記カバー本体の基端部と基部の外周面とのいずれか一方に、径方向に突出する複数の突出部を設ける一方、他方に、前記突出部が工具軸方向に挿入可能な挿入凹部と、この挿入凹部の挿入奥部から周方向に延び、当該周方向に前記突出部が侵入可能な挿入溝とを設けたことを特徴とする孔開け工具用防塵カバー。
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