JP2001054837A - 孔開けドリル用防塵カバー及び防塵カバー付孔開けドリル並びに孔開けドリルを用いた施工方法 - Google Patents

孔開けドリル用防塵カバー及び防塵カバー付孔開けドリル並びに孔開けドリルを用いた施工方法

Info

Publication number
JP2001054837A
JP2001054837A JP11227219A JP22721999A JP2001054837A JP 2001054837 A JP2001054837 A JP 2001054837A JP 11227219 A JP11227219 A JP 11227219A JP 22721999 A JP22721999 A JP 22721999A JP 2001054837 A JP2001054837 A JP 2001054837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drill
base
dustproof cover
drilling
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11227219A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Ajimi
國雄 安心院
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOUSE BM KK
Original Assignee
HOUSE BM KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOUSE BM KK filed Critical HOUSE BM KK
Priority to JP11227219A priority Critical patent/JP2001054837A/ja
Publication of JP2001054837A publication Critical patent/JP2001054837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔開けドリルの軸長にかかわらず、コンパク
トな構成を維持しながら粉塵の飛散を有効に防ぐ。 【解決手段】 ドリルビット10等の孔開けドリルに用
いられる防塵カバーC、防塵カバー付孔開けドリル、及
びこれを用いた施工方法に関する。防塵カバーCを、伸
縮可能なカバー本体60と基部50とで構成するととも
に、この基部を前記孔開けドリルの中間部に外嵌状態で
取付けられるようにする。そして、その取付状態で孔開
けドリルを回転駆動して穿孔作業をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井や壁、その他
の加工物に孔を穿設するための孔開けドリルに用いられ
る防塵カバー及び防塵カバー付孔開けドリル及びそれに
よる施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、天井にこれとは別の吊り天井や
照明具などを吊り下げる際には、その天井コンクリート
に下から孔を開け、これにアンカーボルトを打ち込む作
業が行われる。具体的には、図15(a)に示すよう
に、天井30の下面に対して下方から孔開けドリル10
を押付けて所定深さの孔32を穿設した後、同図(b)
に示すように前記孔32内にアンカー34を打ち込み、
このアンカー34に固定されたボルト35とナット36
とで吊り用のブラケット38を天井下面に固定するとい
った施工が行われる。
【0003】ところで、前記天井30がかなり高い場
合、これに穿孔を行うための具体的な施工方法として
は、次のようなものが挙げられる。
【0004】A)作業者が脚立の上に登り、通常長さの
ドリルビットによって穿孔を行う。
【0005】B)図16に示すように、回転駆動機40
に長尺の中継軸42を連結してこの中継軸42の先端部
44にドリルビット10を装着し、このドリルビット1
0を中継軸42と一体に回転駆動しながら地上から直接
天井30に押付ける。もしくは、全体が一体化されてい
る長尺のドリルビットを回転駆動機40に直接連結して
同様に穿孔を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】A)の方法では、作業
者が足場の悪い脚立の上で難しい穿孔作業をしなければ
ならず、熟練を要する。また、穿孔の際に飛散する切粉
などが作業者の上に落ちてくるので、ゴーグルやマスク
といった防塵具を顔面に装着して作業を行わなければな
らず、また飛来する切粉が作業の邪魔となる。
【0007】これに対してB)の方法では、地上で作業
を行うことができるが、A)の方法と同様、穿孔により
生ずる切粉45(図16)が上から飛散してくるので、
やはり顔面に防塵具を装着しなければならない不便があ
る。
【0008】このような不都合を解消する手段として、
例えば実開平6−85771号公報に示されるような防
塵カバーを用いることが考えられる。この防塵カバー
は、蛇腹状の筒体と、この筒体の基端部につながる装着
体とを有し、この装着体が穿孔機(回転駆動機)の工具
保持部に着脱可能に装着されるようになっている。この
防塵カバーによれば、ドリルビットによる穿孔作業の
際、その穿孔作業の進行に伴って筒体が収縮しながら終
始ドリルビットを筒体が覆うこととなり、当該穿孔作業
によって発生する粉塵が外部に飛散するのを防止するこ
とができる。
【0009】しかし、かかる防塵カバーは回転駆動機に
装着されるものであるため、前記図16に示したような
非常に長尺の孔開けドリルに適用しようとすると、前記
回転駆動機40から天井30に至るまでの非常に長いカ
バーを製作しなければならず不経済であり、またその取
扱いも極めて面倒であって、実用性に乏しい。かかる不
都合は、天井の施工に限らず、孔開けドリルを用いて施
工する場合に共通して生じ得るものであり、特に孔開け
ドリルが長尺の場合には深刻となる。
【0010】本発明は、このような事情に鑑み、孔開け
ドリルの軸長にかかわらず、コンパクトな構成で、穿孔
時の粉塵の飛散を有効に防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明は、先端側にドリル刃を有し、基
端側に回転駆動機に連結される駆動連結部をもつ孔開け
ドリルに用いられる防塵カバーであって、前記孔開けド
リルよりも全長が短く、ドリル軸方向に伸縮可能に構成
された略筒状のカバー本体と、このカバー本体の基端に
つながる基部とを備えるとともに、この基部が前記孔開
けドリルの先端と駆動連結部との間の中間部に外嵌され
た状態で当該孔開けドリルに取付けられるように当該基
部の内径を設定したものであり、また当該防塵カバーと
前記孔開けドリルとを備えた防塵カバー付孔開けドリル
である。
【0012】この構成では、前記防塵カバーの基部が回
転駆動機でなく孔開けドリルの中間部(すなわちその先
端と駆動連結部との間の部分)に取付けられるので、当
該防塵カバーのカバー本体は前記基部から施工箇所まで
の比較的短い領域でのみ孔開けドリルを覆うものであれ
ばよく、その全長は孔開けドリルよりも短くて済む。よ
ってコンパクトな構造でありながら、長尺の孔開けドリ
ルによる施工時でもその粉塵の飛散を確実に防止でき
る。
【0013】前記基部は、全体が一体化されたものであ
ってもよいが、この基部を、前記孔開けドリルの中間部
に直接外嵌される内径をもつ筒状のアダプタと、このア
ダプタの外側に着脱可能に連結される基部本体とで構成
すれば、孔開けドリルの外径に変更があっても、前記ア
ダプタを交換するだけで対応できる。換言すれば、互い
に外径の異なる複数種の孔開けドリルについて単一の基
部本体を共通して使用でき、経済性及び量産性がさらに
高まる。
【0014】また、前記基部の内周面に、前記孔開けド
リルの中間部に対して前方から当接する抜け止め段部を
形成すれば、孔開けドリルに対して前向きに強い衝撃力
が加えられても、これに起因して基部から孔開けドリル
の中間部が抜けてしまうことが確実に防止される。
【0015】また、前記基部の内側部分に、前記孔開け
ドリルの中間部を外側から把持するように縮径可能なコ
レットを設ければ、そのコレットの縮径を利用して孔開
けドリルに対する基部の固定を簡単に行うことが可能に
なる。
【0016】このコレットを簡単に縮径操作できるよう
にする構造としては、例えば、前記コレットの外周面及
び基部本体の内周面に互いに合致する向きのテーパー面
を設けるとともに、前記基部本体外周面に螺合されるナ
ット部材を備え、このナット部材にその回転に伴って前
記基部本体内に前記コレットを押し込む押し込み部を設
け、かつ、その押し込みにより前記コレットが縮径する
ように前記テーパー面の向きを設定すればよい。この構
造によれば、前記ナット部材を回転させるだけの簡単な
操作でコレットの縮径、すなわち、コレットによる孔開
けドリル中間部の把持を行わせることができる。
【0017】前記基部は、その全体が一体に回転するも
のであってもよいが、その場合にはカバー本体も高速回
転することになり、当該カバー本体の先端と施工面とが
擦れ合うことになるので、前記基部にその径方向内側部
分と外側部分とを相対回転可能に連結する相対回転部を
設けてカバー本体が回転駆動されないようにすること
が、より好ましい。
【0018】この防塵カバーを用いる孔開けドリルにお
いて、その全長が非常に長い場合、作業者から施工箇所
までが遠くなり、しかもその施工箇所が防塵カバーで覆
われた状態になるので、例えば孔の深さを所定寸法に正
確に合せるといったことは非常に難しい。しかしなが
ら、前記防塵カバーでは、その基部から先端側に前記カ
バー本体の先端よりも後方の位置まで突出する孔開け深
さ調整部を備え、この孔開け深さ調整部が孔開け施工面
に当接するまで穿孔可能となるように構成すれば、単に
その孔開け深さ調整部の先端が施工面に突き当たるまで
穿孔を進めるだけで、所定深さの孔を簡単に穿設するこ
とが可能になる。
【0019】この場合、前記孔開け深さ調整部を前記基
部に対して相対回転可能となるように当該基部に連結す
れば、基部が孔開けドリルと一体に回転駆動されていて
も、孔開け深さ調整部は少なくとも施工面に突き当たっ
た時点から静止することが可能であり、この孔開け深さ
調整部の先端面と施工面とが擦れ合うのを防ぐことがで
きる。
【0020】また、前記孔開け深さ調整部を前記基部に
対して着脱可能に構成すれば、例えば軸長の異なる複数
種の孔開け深さ調整部を適当に交換することによって、
深さ寸法の異なる複数種の孔を穿設するといったことも
可能になる。
【0021】このように着脱可能に構成するには、例え
ば、前記基部前側面に前記孔開け深さ調整部が着脱可能
に装着される装着部を形成すればよい。
【0022】さらに、前記装着部に対して前記孔開け深
さ調整部と交換可能に装着され、その装着状態で前記ド
リルビット先端部を外側から覆い、かつ、先端にアンカ
ー打込み部をもつアンカー打込み治具を備えれば、防塵
カバーを孔開けドリルに装着したままで、天井や壁へア
ンカーを固定するための一連の作業を行うことが可能に
なる。
【0023】具体的には、前記装着部にまず孔開け深さ
調整部を装着し、この孔開け深さ調整部と孔開けドリル
とを併用して壁などに所定深さの孔を開けた後、前記孔
開け深さ調整部を取り外して今度はアンカー打込み治具
を前記孔開けドリルに被せるように装着し、前記孔内に
アンカーを打込むようにすればよい。すなわち、この構
成では、防塵カバー基部に設けた装着部を利用すること
により孔開け深さ調整部とアンカー打込み治具とを交換
的に装着することが可能となっている。
【0024】前記孔開けドリルは、全体が長尺に一体形
成されたものであってもよいし、軸方向に延び、その基
端が回転駆動機に連結される中継軸と、この中継軸の先
端に着脱可能に取付けられるドリルビットとからなるも
のであってもよい。後者の場合、前記ドリルビットと前
記中継軸との連結部分に前記基部が外嵌可能となるよう
に当該基部の内周面形状を設定すれば、当該連結部分で
のドリルビットと中継軸との段差を利用して防塵カバー
基部をより安定した状態で取付けることが可能になる。
【0025】本発明にかかる孔開けドリルは、ドリルビ
ットそのものでもよいし、軸方向に延び、その基端が回
転駆動機に連結される中継軸と、この中継軸の先端に着
脱可能に連結されるドリルビットとからなるものであっ
てもよい。
【0026】後者の場合、ドリルビットと前記中継軸と
の連結部分に外嵌可能となるように前記防塵カバーの基
部の内周面形状を設定すればよい。
【0027】前者の場合、前記孔開けドリルとして、そ
の中間部に先端側部分よりも大径の大径部が設けられた
ドリルビットを含み、その大径部に前記基部が外嵌され
るように構成するとともに、当該基部の内周面に、前記
ドリルビットの大径部に対して前方から当接する抜け止
め段部を形成すれば、ドリルビット中間部が基部から前
方へ抜けてしまうのを確実に防止することができる。
【0028】さらに、前記孔開けドリルとして、先端側
部分の外径が互いに異なる複数種のドリルビットを具備
するとともに、各ドリルビットの中間部に互いに同径の
大径部を設けるようにしたり、前記孔開けドリルとし
て、中間部に前記大径部が設けられたドリルビットと、
軸方向に延びてその基端が回転駆動機に連結される中継
軸の先端にドリルビットが着脱可能に連結されるものと
を具備するとともに、前記中継軸とドリルビットとの連
結部分に前記基部が外嵌可能で、かつ、その抜け止め段
部が前記連結部分に対して前方から当接可能となるよう
に当該連結部分の径を設定したりすれば、複数種の孔開
けドリルに対して共通の防塵カバーを装着することが可
能となり、その汎用性が高まる。
【0029】また本発明は、先端側にドリル刃を有し、
基端側に回転駆動機に連結される駆動連結部をもつ孔開
けドリルの先端と駆動連結部との間の中間部に前記防塵
カバーを外嵌した状態で取付けるとともに、この孔開け
ドリルの基端部を回転駆動機に連結し、この回転駆動機
によって前記孔開けドリルを回転駆動しながらそのドリ
ル刃を施工部分に押付けることにより、その施工部分を
前記防塵カバーで覆いながら孔開け施工をする施工方法
である。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図7に基づいて説明する。
【0031】この実施の形態にかかる孔開けドリルは、
全体が一体に形成された長尺のドリルビット10からな
っている。このドリルビット10は、軸方向に延び、そ
の基端には前記図16に示した回転駆動機40に連結さ
れる駆動連結部12とされ、先端部には例えば螺旋状の
ドリル刃14が形成されている。そして、このドリル刃
14を含むドリルビット先端側部分のみを覆うように防
塵カバーCが構成されている。
【0032】具体的に、この防塵カバーCは、ドリルビ
ット10の中間部に取付けられる基部50と、略筒状の
カバー本体60とで構成されている。
【0033】前記基部50は、アダプタ52、基部内側
本体54、軸受56、及び基部外側本体58を備えてい
る。
【0034】前記アダプタ52は、筒状をなし、ドリル
ビット10の中間部(図1に示す取付例ではドリル刃1
4のすぐ後方の部分)にほぼ隙間なく外嵌される内径を
有している。アダプタ52には、これを径方向に貫通す
る複数(図例では2つ)のねじ孔52aが設けられ、こ
れらのねじ孔52aにボルト53がねじ込まれることに
より、アダプタ52がドリルビット10の外周面上に固
定されるようになっている。
【0035】なお、図2において53aは、図1に示し
たレンチ20が挿入される締め付け操作用の凹部であ
る。
【0036】基部内側本体54は、前記アダプタ52の
外側に着脱可能に嵌合されている。この基部内側本体5
4には、これを径方向に貫通する貫通孔54aが形成さ
れており、この貫通孔54aに前記ボルト53が挿通さ
れることにより、アダプタ52に対する基部内側本体5
4の相対位置が決められるようになっている。
【0037】軸受56は、図例では、図2に示す外輪5
6aと内輪56bとの間に複数のボール56cが介在す
る転がり軸受で構成され、前記基部内側本体54の外周
面と基部外側本体58とを相対回転可能に連結してい
る。
【0038】具体的に、前記内輪56bは、基部内側本
体54の外周面に取付けられており、その取付位置は、
基部内側本体54の外周面前端に形成された鍔部54b
と、同外周面に装着された止め輪55とによって前後か
ら規制されている。これに対して外輪56aは、基部外
側本体58の内周面に取付けられており、その取付位置
は、基部外側本体58の内周面前端に形成された鍔部5
8eと、基部外側本体58の後端面に固定された軸受カ
バー57とによって前後から規制されている。軸受カバ
ー57は、図1に示すように基部外側本体54を貫通す
るボルト59によって当該基部外側本体54の後端面に
固定されている。
【0039】カバー本体60は、前記基部外側本体58
の外周部に対して着脱できるように構成されている。
【0040】カバー本体60は、その全体が、比較的柔
軟で弾性変形しやすい材料(例えば低密度ポリエチレン
をはじめとする合成樹脂)で一体に形成されている。詳
しくは、図5(a)(b)に示すように、軸方向に伸縮
可能な蛇腹筒状本体62を有し、その先端(図5(a)
では左端)にはドーナツ板状の先端壁64が、後端には
軸方向に突出する筒状の取付部66が形成されている。
【0041】この取付部66は、前記基部外側本体58
の外側に嵌合可能な内径を有し、その内周面には複数
(図例では3つ)の突起(突出部)68が形成されてい
る。これらの突起68は、周方向に一定の幅を有してい
る。
【0042】これに対し、前記基部外側本体58の外周
部には、図6及び図7に示すような複数の挿入凹部58
aが形成されている。これらの挿入凹部58aは、前記
突起68と対応する位置に形成され、かつ、当該突起6
8が先端側(図6(b)では左側)からほぼ隙間なく挿
入できる形状を有している。さらに、各挿入凹部58a
の挿入奥部からは周方向に挿入溝58bが延長されてお
り、各挿入凹部58aの奥まで突起68を挿入した段階
でカバー本体60を回して各突起68を挿入溝58bま
で侵入させることにより、各突起68が挿入凹部58a
から抜けなくなる(すなわち基部外側本体58からカバ
ー本体60が外れなくなる)ように構成されている。こ
のようにして、カバー本体60は基部外側本体58に着
脱可能に装着されるようになっている。
【0043】なお、前記挿入凹部58aと挿入溝58b
との境界部分には僅かな突起58cが設けられている。
この突起58cは、挿入溝58bに侵入した突起68が
挿入凹部58a側に簡単に戻ってしまうのを抑止するも
のである。
【0044】ここで、前記カバー本体60の全長は、ド
リルビット10において前記図1に示した中間位置に基
部50が固定され、かつ、その外側に当該カバー本体6
0が装着された状態で、当該カバー本体60の先端壁6
4とドリルビット10の先端(ドリル刃14の先端)が
ほぼ揃うように設定されている。
【0045】さらに、この防塵カバーCは、孔開け深さ
調整部70を備えている。この孔開け深さ調整部70
は、前記ドリルビット10が挿通可能な筒状本体72を
有し、同本体72が基部50に着脱可能でかつ相対回転
可能に連結されている。
【0046】具体的に、前記アダプタ52からは先端側
に小径の取付筒部(装着部)52hが延長されており、
この取付筒部52hに前記筒状本体72の後端部が外嵌
されている。その後端部には、図3に示すように、筒状
本体72を径方向に貫通する2つの貫通孔72aが設け
られ、各貫通孔72a内にボール74が嵌め込まれてい
る。
【0047】さらに、筒状本体72の外周面において両
貫通孔72aを通過する位置には周溝72bが形成さ
れ、この周溝72b内に拡縮径方向に弾性可能なCリン
グ76が嵌め込まれることにより、そのCリング76の
弾発力で各ボール74が径方向内側に付勢されている。
【0048】一方、前記取付筒部52hの外周面上にも
周溝52bが形成されており、この周溝52bに前記ボ
ール74が嵌まり込むことにより、取付筒部52hに対
する孔開け深さ調整部70の軸方向への相対移動が規制
される(すなわち取付筒部52hに孔開け深さ調整部7
0が相対回転可能でかつ着脱可能に連結される)ように
なっている。図例では、前記孔開け深さ調整部70の装
着状態で、その筒状本体72の後端面がアダプタ52の
段部に対して前方から当接もしくは略当接するようにな
っている。また、この孔開け深さ調整部70の全長は、
この孔開け深さ調整部70が前記取付筒部52hに取付
けられた状態で、当該孔開け深さ調整部70の先端面か
らドリルビット10の先端に至るまでの距離Lが所望の
孔深さ寸法と合致するように、設定されている。
【0049】次に、この孔開け工具及び防塵カバーCの
取扱要領を説明する。
【0050】 防塵カバーC全体をドリルビット10
に装着する。具体的には、基部50全体を組み上げ、か
つ、これにカバー本体60及び孔開け深さ調整部70を
装着した状態で、アダプタ52の中心孔にドリルビット
10を挿通し、このドリルビット10とアダプタ52と
の軸方向相対位置を決めてから、ボルト53を締めるこ
とにより、ドリルビット10の外周面上に基部50を固
定する(図1〜図3の状態。)。
【0051】 ドリルビット10の駆動連結部12を
図4に示す回転駆動機40に連結する。そして、このド
リルビット10全体を高速回転駆動しながら、その先端
のドリル刃14を施工面(例えば図4に示す天井30の
下面)に押付ける。これにより、ドリル刃14による穿
孔が開始される。
【0052】その際、カバー本体60の先端側端壁64
が前記施工面に当たり、加工が進むに従ってカバー本体
60が収縮することにより、その施工箇所は常にカバー
本体60で覆われることとなり、外部(図4では下方)
への粉塵の飛散が防止される。従って、作業者は、前記
粉塵に邪魔されることなく円滑に作業を進めることがで
きる。しかも、基部50は回転駆動機40ではなく長尺
ドリルビット10の中間部に固定されるので、カバー本
体60の全長はドリルビット10の全長よりも数段短く
て済み、経済的で取扱いも容易である。
【0053】 穿孔が所定寸法L(図1)だけ進む
と、図4に示すように孔開け深さ調整部70の筒状本体
72の先端面が施工面(同図では天井30の下面)に突
き当たり、それ以上は穿孔ができなくなる。そこで、こ
の位置で穿孔作業を止めると、天井30には所定深さ寸
法Lをもつ孔が自動的に穿設される結果となる。従っ
て、熟練を要することなく、天井30に所望深さの孔を
穿設することができる。
【0054】さらに、この実施の形態では、基部本体5
4,58とドリルビット10の外周面との間にアダプタ
52を着脱可能に介在させているので、ドリルビット1
0の外径に変更があっても、これに応じてアダプタ52
のみを交換すればよく、基部本体54,58には共通の
ものを用いることができる。従って、量産性及び経済性
が高い。
【0055】本発明の第2の実施の形態を図8に示す。
この実施の形態では、孔開けドリルとして、前記図16
に示したタイプのもの、すなわち、長尺の中継軸42を
備え、その先端部44にドリルビット10が着脱可能に
連結されるものが用いられ、その連結部分に防塵カバー
Cの基部が取付けられるようになっている。
【0056】前記中継軸42の基端部は、前記第1の実
施の形態で示したドリルビット10の基端部と同様の駆
動連結部46とされており、先端部44には後方に向か
うに従って縮径する向きのテーパー孔が形成されてい
る。ドリルビット10の基端部も、前記テーパー孔と同
様に後方に向かって縮径する向きのテーパー部16とさ
れており、このテーパー部16が前記テーパー孔に挿入
されることにより、そのテーパー作用で先端部44にド
リルビット10が固定されるようになっている。
【0057】なお、図8において44aは、先端部44
内に圧接状態で入り込んだドリルビット10のテーパー
部16を押出す治具を打ち込むための貫通孔である。
【0058】この実施の形態では、前記第1の実施の形
態で示したアダプタ52が省略され、基部内側本体54
が直接孔開けドリルに外嵌されるようになっている。具
体的に、この基部内側本体54の前半部の内径は前記ド
リルビット10にほぼ隙間なく外嵌される寸法に設定さ
れ、後半部の内径は前記中継軸42の先端部44にほぼ
隙間なく外嵌される寸法に設定されている。すなわち、
基部内側本体54の内周面形状は、ドリルビット10と
中継軸44との段差部分に嵌合可能な形状であって、そ
の中間部に、孔開けドリルが基部50から前方へ抜けて
しまうのを阻止する抜け止め段部54dを有する形状と
なっており、これによってドリルビット10の安定した
取付が行われるようになっている。そして、基部内側本
体54に設けられたねじ孔にボルト53がねじ込まれる
ことにより、先端部44に基部内側本体54が固定され
るようになっている。
【0059】なお、この実施の形態では、前記基部内側
本体54から前方に取付筒部(装着部)54hが延ばさ
れ、その外側に孔開け深さ調整部70の筒状本体72の
後端部が装着されるようになっている。すなわち、前記
筒状本体72の外周面に周溝54gが形成され、これに
孔開け深さ調整部70のボール74が嵌まり込むように
なっている。
【0060】ここに示した防塵カバーCの基部内側本体
54は、その前半部がドリルビット10にほぼ隙間なく
外嵌される内径を有するため、図8に示した中継軸42
をもつ孔開けドリルに限らず、前記第1の実施の形態で
示した長尺ドリルビット10にも取付けることが可能で
ある。この場合、さらに、図9に示すアダプタ48を基
部内側本体54の後半部内周面とドリルビット10の外
周面との間に介在させることにより、より安定した状態
で基部50をドリルビット10に固定することが可能に
なる。
【0061】また、図12に示すようにドリルビット1
0の中間部にその先端側部分(ドリル刃14)よりも大
径の大径部13を一体に形成したり、図13に示すよう
にドリルビット10の中間部に筒部材15を圧入や焼ば
め、溶接などの手段で固定して大径部を形成したりする
ようにし、その大径部が前記基部内側本体54に対して
後方から嵌入されるように構成すれば、前記アダプタ4
8を用いることなく、ドリルビット10のみからなる孔
開けドリルと、図8に示すような中継軸42をもつ孔開
けドリルとの双方に共通の基部50を外嵌装着すること
が可能になる。
【0062】上記のようにドリルビット中間部に大径部
を設ける構成は、図8に示すような中継軸42をもつ孔
開けドリルと併用する場合に限らず、ドリルビット10
のみを用いる場合にも有効である。例えば、互いにドリ
ル刃14の外径が異なる複数種のドリルビット10を具
備する場合でも、その中間部に互いに同径の大径部を設
けておけば、これらのドリルビット10に共通の基部5
0を外嵌装着することが可能になり、防塵カバーCの汎
用性を高めることができる。
【0063】なお、前記中継軸42をもった孔開けドリ
ルに対して防塵カバーCを取付ける場合、必ずしも中継
軸42の先端部44とドリルビット10との連結部分に
当該防塵カバーCを取付けなくてもよく、中継軸42の
形状によってはその中間部に防塵カバーCを装着するよ
うにしてもよい。ただし、本発明では、防塵カバーCの
取付位置が先端よりであるほどカバー本体60の必要長
さは小さくなり、構造をよりコンパクトにすることがで
きる。
【0064】本発明の第3の実施の形態を図12及び図
13に示す。
【0065】この実施の形態では、基部内側本体54の
内側部分にコレット51が設けられている。このコレッ
ト51は、その後端側(図12及び図13(a)では右
側)から切り込まれた複数本のスリット51sを有し、
これらのスリット51sによりコレット51の後端側が
縮径可能(すなわち径方向内側に変形可能)となってい
る。
【0066】コレット51の外周面51tは、後端側に
向かうに従って広がる向きのテーパー面とされ、これと
嵌合する基部内側本体54の内側面54tも前記テーパ
ー面と合致するテーパー面とされている。従って、この
基部内側本体54に対して後方から前方へコレット51
が押し込まれるのに伴い、同コレット51の後端部がテ
ーパー作用で徐々に縮径するようになっている。
【0067】前記基部内側本体54の後部外周面には、
ナット部材49が螺着されている。すなわち、ナット部
材49は略円筒状をなし、その内周面に雌ねじ49sが
刻まれる一方、基部内側本体54の後部外周面に前記雌
ねじ49sと螺合可能な雄ねじ54sが刻まれている。
【0068】さらに、このナット部材49の後端部に
は、その外周面よりも径方向内側に突出する鍔状の押し
込み部49aが形成されている。この押し込み部49a
は、前記コレット51に対して後方から当接可能となっ
ており、その当接状態でナット部材49が前側(図12
及び図13(a)では左側)に進行することにより、前
記押し込み部49aによってコレット51が基部内側本
体54内に押し込まれるようになっている。図12
(a)に示すように、前記ナット部材49の外周面には
有底孔49bが設けられ、この有底孔49bにナット部
材回転操作用の工具が挿入されるようになっている。
【0069】この構造によれば、次の要領でドリルビッ
ト10に防塵カバーCを固定することができる。すなわ
ち、ナット部材49を緩めた(十分に右側へ移動させ
た)状態でコレット51の把持部51aの内側にドリル
ビット10の中間部(図12に示す例では大径部13)
を挿通した後、ナット部材49の有底孔49bに工具を
挿入するなどして、同ナット部材49を締め方向に回せ
ばよい。これにより、ナット部材49が前進してその押
し込み部49aがコレット51を前側へ押し込み、この
押し込みに伴うテーパー作用、すなわち、コレット51
の外周面51tと基部内側本体54の内周面54tとの
圧接作用により、コレット51の把持部51sが縮径
し、ドリルビット10の中間部を把持する。その結果、
ドリルビット10の中間部に防塵カバーCが固定され
る。
【0070】この実施の形態の構造によれば、ドリルビ
ット10と基部内側本体54との間にコレット51を介
在させるだけの簡単な構成で、特別な固定用ボルトなど
を用いることなく、しかもナット部材49を回すだけの
きわめて簡単な操作で、防塵カバーCの固定を行うこと
ができる。このコレット構造のものは、前記図8に示し
た中継軸42を有する孔開けドリルにも適用できること
はいうまでもない。
【0071】本発明の第4の実施の形態を図14に示
す。
【0072】既に示した孔開けドリルが連結される回転
駆動機は、当該ドリルを回転駆動すると同時に当該ドリ
ルに対して前方に衝撃力を与えるものが一般的である。
従って、この衝撃力を利用してアンカーの打込みをも行
うことが可能である。
【0073】そこで、この実施の形態では、前記図8等
に示した取付筒部(装着部)54hに対して同図の孔開
け深さ調整部70と交換的に装着可能なアンカー打込み
治具80を備えるようにしている。
【0074】このアンカー打込み治具80は、ドリルビ
ット10の先端側部分に被せるように装着されるキャッ
プ状の本体82を有している。この本体82の後端に
は、これを径方向に貫通する2つの貫通孔が設けられ、
各貫通孔内にボール84が嵌め込まれるとともに、その
外側に拡縮径方向に弾性可能なCリング86が設けら
れ、そのCリング86の弾発力で各ボール84が径方向
内側に付勢されている。そして、これらのボール84が
前記取付筒部54hの外周面上の周溝に嵌まり込むこと
により、取付筒部54hに対するアンカー打込み治具8
0の軸方向への相対移動が規制される(すなわち取付筒
部54hにアンカー打込み治具80が相対回転可能でか
つ着脱可能に連結される)ようになっている。この取付
構造は、前記孔開け深さ調整部70の取付構造と全く同
様である。
【0075】前記本体82の先端側には、芯出し用の軸
部88が突設され、その周囲に軸部88よりも少し大径
の打込み段部87が形成されている。このアンカー打込
み治具80に打込まれるアンカーは、図例では、片側内
周面に雌ねじ92を持つアンカースクリュー90であ
り、その奥側端部に嵌入される円錐台状の拡径部材94
を備えている。
【0076】この構成によれば、次の要領で、一連のア
ンカー打込み作業を行うことができる。
【0077】 前記図8に示すように、取付筒部54
hに孔開け深さ調整部70を装着することにより、前述
の要領でドリルビット10により所定深さLの孔32を
天井30などに穿設する。
【0078】 前記孔32内に、拡径部材94を奥側
にして当該拡径部材94及びこれに外嵌されるアンカー
スクリュー90を挿入する。
【0079】 前記取付筒部54hから孔開け深さ調
整部70を取り外し、図14に示すアンカー打込み治具
80を装着する。そして、その芯出し用軸部88をアン
カースクリュー90内に挿入しながら、打込み段部87
によってアンカースクリュー90の表側端面を奥方へ打
撃する。これにより、孔32の奥部の拡径部材94がア
ンカースクリュー90内に食い込み、そのテーパー作用
によってアンカースクリュー90が拡径する。その結
果、アンカースクリュー90の外周面が前記孔32の内
周面に圧接し、同孔32内にアンカースクリュー90が
固定される。
【0080】従って、この実施の形態にかかる構成によ
れば、孔開けドリルに防塵カバーCを固定したまま、孔
開けからアンカー打込みまでの一連の作業を行うことが
できる。換言すれば、孔開けドリルから防塵カバーCを
取り外す手間が要らず、効率よくアンカー固定作業を行
うことが可能になる。
【0081】その他、本発明は例えば次のような実施の
形態をとることも可能である。
【0082】a)前記実施形態では、基部50に対して
カバー本体60を着脱可能に構成しているが、両者を一
体に連結したものであってもよい。ただし、図例のよう
な着脱式にすれば、カバー本体60の内面清掃をしたい
場合や、孔開けドリルの点検・取り外しを行いたい場合
に、わざわざ防塵カバーC全体を孔開けドリルから外さ
なくてもよく、カバー本体60を基部外側本体58に対
して相対回転させることにより当該カバー本体60の各
突起68の位置を各挿入凹部58aの位置に合わせ、当
該挿入凹部58aから突起68を抜き取ることによりカ
バー本体60を基部外側本体58から外せばよい。これ
により、カバー本体60の内面を清掃することができ、
また、孔開けドリルを簡単に外部に露出させることがで
きる。しかも、カバー本体60は、防塵カバーC全体に
比べて軽量であるため、その清掃等の際の取扱いは非常
に楽である。さらに、互いに全長の異なる複数種のカバ
ー本体60を交換的に使用することも可能になる。
【0083】b)前記実施形態では、軸受56の導入に
よって基部内側本体54と基部外側本体58とが相対回
転するようにしているが、かかる軸受56を省略して基
部50全体を一体化してもよい。ただし、前記のような
相対回転可能な構成とすることにより、孔開けドリルと
一体にカバー本体60が高速回転駆動されるのを避け、
その先端壁64と施工面とが回転方向に擦れ合うのを阻
止できる利点が得られる。
【0084】c)前記孔開け深さ調整部70やアンカー
打込み治具80は、必要に応じて具備すればよく、適宜
省略が可能である。また、前記調整部70を設ける場合
でも、当該調整部70を基部50と一体に形成するよう
にしてもよい。ただし、この孔開け深さ調整部70を基
部50に対して着脱可能に構成すれば、互いに軸長の異
なる複数種の孔開け深さ調整部70を用意してこれを適
当に交換することにより、深さ寸法の異なる複数種の孔
を正確に穿設したり、アンカー打込み治具80を使用し
たりすることが可能になる。また、前記孔開け深さ調整
部70を基部50に対して相対回転可能とすることによ
り、基部50が孔開けドリルと一体に高速回転駆動され
ているにもかかわらず、孔開け深さ調整部70は少なく
とも施工面に突き当たった時点から静止することが可能
であり、この孔開け深さ調整部70と施工面とが擦れ合
うのを防ぐことができる。これは、アンカー打込み治具
80についても同様である。
【0085】d)上述のように、本発明は孔開けドリル
の軸長が長いほど効果的であるが、その具体的なドリル
軸寸法は問わず、通常のドリルビットに近い比較的短寸
のドリルビットに適用する場合でも、その中間部にカバ
ー基部が取付けられるようにすることによって、従来よ
りもカバー全長を小さくできる利点が得られる。
【0086】e)本発明は、天井への穿孔に限るもので
はなく、壁その他の建材など、種々の施工面に対してド
リルで穿孔をする場合に広く適用できるものである。
【0087】
【発明の効果】以上のように本発明は、伸縮可能なカバ
ー本体をもつ防塵カバーの基部を、回転駆動機ではなく
孔開けドリルの中間部に外嵌状態で取付けるようにした
ものであるので、例えば長尺の孔開けドリルを使用する
場合であっても、防塵カバー自体の構造はコンパクトに
保ちながら、施工箇所からの粉塵の飛散を有効に防止で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる防塵カバー
を長尺ドリルビットの中間部に取付けた状態を示す断面
正面図である。
【図2】前記ドリルビットへの防塵カバーの取付部分を
拡大した断面正面図である。
【図3】図2のD−D線断面図である。
【図4】前記防塵カバー及びドリルビットの使用状態を
示す一部断面正面図である。
【図5】(a)は前記防塵カバーのカバー本体の正面
図、(b)は側面図である。
【図6】(a)は前記防塵カバーにおける基部外側本体
の側面図、(b)は同基部外側本体の正面図、(c)は
(a)のC−C線断面図である。
【図7】(a)は図6(b)のA−A線断面図、(b)
は図6(b)のB−B線断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態にかかる防塵カバー
を中継軸とドリルビットとの連結部分に取付けた状態を
示す断面正面図である。
【図9】図8にかかる防塵カバーをアダプタを介してド
リルビットの中間部に取付けた状態を示す断面正面図で
ある。
【図10】図8にかかる防塵カバーをドリルビットの中
間部に形成された大径部に外嵌した状態を示す断面正面
図である。
【図11】図8にかかる防塵カバーをドリルビットの中
間部に固定された筒部材に外嵌した状態を示す断面正面
図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態にかかる防塵カバ
ーをドリルビットの中間部に取付けた状態を示す断面正
面図である。
【図13】(a)は図12にかかる防塵カバーの基部内
側本体及びコレットを示す断面正面図であって(b)の
E−E線断面図、(b)はその側面図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態にかかる防塵カバ
ー付孔開けドリルによるアンカー打込み施工工程を示す
断面正面図である。
【図15】(a)は天井にドリルビットで穿孔する工程
を示した断面図、(b)はその穿孔によって形成された
孔にアンカーボルトを打ち込んでブラケットを固定した
状態を示す断面図である。
【図16】天井に穿孔するための従来の施工法の一例を
示す斜視図である。
【符号の説明】
C 防塵カバー 10 ドリルビット 12 駆動連結部 13 大径部 14 ドリル刃 15 筒部材(大径部) 40 回転駆動機 42 中継軸 44 中継軸先端部 49 ナット部材 50 基部 51 コレット 52 アダプタ 54 基部内側本体 54d 抜け止め段部 54h 取付筒部(装着部) 56 軸受 58 基部外側本体 60 カバー本体 70 孔開け深さ調整部 80 アンカー打込み治具 90 アンカースクリュー

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側にドリル刃を有し、基端側に回転
    駆動機に連結される駆動連結部をもつ孔開けドリルに用
    いられる防塵カバーであって、前記孔開けドリルよりも
    全長が短く、ドリル軸方向に伸縮可能に構成された略筒
    状のカバー本体と、このカバー本体の基端につながる基
    部とを備えるとともに、この基部が前記孔開けドリルの
    先端と駆動連結部との間の中間部に外嵌された状態で当
    該孔開けドリルに取付けられるように当該基部の内径を
    設定したことを特徴とする孔開けドリル用防塵カバー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の孔開けドリル用防塵カバ
    ーにおいて、前記基部を、前記孔開けドリルの中間部に
    直接外嵌される内径をもつ筒状のアダプタと、このアダ
    プタの外側に着脱可能に連結される基部本体とで構成し
    たことを特徴とする孔開けドリル用防塵カバー。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の孔開けドリル用
    防塵カバーにおいて、前記基部の内周面に、前記孔開け
    ドリルの中間部に対して前方から当接する抜け止め段部
    を形成したことを特徴とする孔開けドリル用防塵カバ
    ー。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の孔開けドリル用防塵カバ
    ーにおいて、前記基部の内側部分に、前記孔開けドリル
    の中間部を外側から把持するように縮径可能なコレット
    を設けたことを特徴とする孔開けドリル用防塵カバー。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の孔開け
    ドリル用防塵カバーにおいて、前記基部にその径方向内
    側部分と外側部分とを相対回転可能に連結する相対回転
    部を設けたことを特徴とする孔開けドリル用防塵カバ
    ー。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の孔開け
    ドリル用防塵カバーにおいて、その基部から先端側に前
    記カバー本体の先端よりも後方の位置まで突出する孔開
    け深さ調整部を備え、この孔開け深さ調整部が孔開け施
    工面に当接するまで穿孔可能となるように構成したこと
    を特徴とする孔開けドリル用防塵カバー。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の孔開けドリル用防塵カバ
    ーにおいて、前記孔開け深さ調整部を前記基部に対して
    相対回転可能となるように当該基部に連結したことを特
    徴とする孔開けドリル用防塵カバー。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の孔開けドリル用
    防塵カバーにおいて、前記孔開け深さ調整部を前記基部
    に対して着脱可能に構成したことを特徴とする孔開けド
    リル用防塵カバー。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の孔開けドリル用防塵カバ
    ーにおいて、前記基部前側面に前記孔開け深さ調整部が
    着脱可能に装着される装着部を形成したことを特徴とす
    る孔開けドリル用防塵カバー。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の孔開けドリル用防塵カ
    バーにおいて、前記装着部に対して前記孔開け深さ調整
    部と交換可能に装着され、その装着状態で前記ドリルビ
    ット先端部を外側から覆い、かつ、先端にアンカー打込
    み部をもつアンカー打込み治具を備えたことを特徴とす
    る孔開けドリル用防塵カバー。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の孔
    開けドリル用防塵カバーにおいて、前記孔開けドリル
    は、軸方向に延び、その基端が回転駆動機に連結される
    中継軸と、この中継軸の先端に着脱可能に連結されるド
    リルビットとからなるものであり、このドリルビットと
    前記中継軸との連結部分に前記基部が外嵌可能となるよ
    うに当該基部の内周面形状を設定したことを特徴とする
    孔開けドリル用防塵カバー。
  12. 【請求項12】 先端側にドリル刃を有し、基端側に回
    転駆動機に連結される駆動連結部をもつ孔開けドリル
    と、請求項1〜11のいずれかに記載の孔開けドリル用
    防塵カバーとを備え、この防塵カバーのカバー本体の全
    長を孔開けドリルの全長よりも短くし、かつ、当該防塵
    カバーの基部が前記孔開けドリルの先端と駆動連結部と
    の間の中間部に外嵌された状態で取付けられるように当
    該基部の内径を設定したことを特徴とする防塵カバー付
    孔開けドリル。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の防塵カバー付孔開け
    ドリルにおいて、その孔開けドリルは、軸方向に延び、
    その基端が回転駆動機に連結される中継軸と、この中継
    軸の先端に着脱可能に連結されるドリルビットとからな
    るものであり、このドリルビットと前記中継軸との連結
    部分に外嵌可能となるように前記防塵カバーの基部の内
    周面形状を設定したことを特徴とする防塵カバー付孔開
    けドリル。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の防塵カバー付孔開け
    ドリルにおいて、前記孔開けドリルとして、その中間部
    に先端側部分よりも大径の大径部が設けられたドリルビ
    ットを含み、その大径部に前記基部が外嵌されるように
    構成するとともに、当該基部の内周面に、前記ドリルビ
    ットの大径部に対して前方から当接する抜け止め段部を
    形成したことを特徴とする防塵カバー付孔開けドリル。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の防塵カバー付孔開け
    ドリルにおいて、前記孔開けドリルとして、先端側部分
    の外径が互いに異なる複数種のドリルビットを具備する
    とともに、各ドリルビットの中間部に互いに同径の大径
    部を設けたことを特徴とする防塵カバー付孔開けドリ
    ル。
  16. 【請求項16】 請求項14または15記載の防塵カバ
    ー付孔開けドリルにおいて、前記孔開けドリルとして、
    中間部に前記大径部が設けられたドリルビットと、軸方
    向に延びてその基端が回転駆動機に連結される中継軸の
    先端にドリルビットが着脱可能に連結されるものとを具
    備するとともに、前記中継軸とドリルビットとの連結部
    分に前記基部が外嵌可能で、かつ、その抜け止め段部が
    前記連結部分に対して前方から当接可能となるように当
    該連結部分の径を設定したことを特徴とする防塵カバー
    付孔開けドリル。
  17. 【請求項17】 先端側にドリル刃を有し、基端側に回
    転駆動機に連結される駆動連結部をもつ孔開けドリルの
    先端と駆動連結部との間の中間部に請求項1〜9のいず
    れかに記載の孔開けドリル用防塵カバーを外嵌した状態
    で取付けるとともに、この孔開けドリルの基端部を回転
    駆動機に連結し、この回転駆動機によって前記孔開けド
    リルを回転駆動しながらそのドリル刃を施工部分に押付
    けることにより、その施工部分を前記防塵カバーで覆い
    ながら孔開け施工をすることを特徴とする防塵カバー付
    孔開けドリルを用いた施工方法。
JP11227219A 1999-06-09 1999-08-11 孔開けドリル用防塵カバー及び防塵カバー付孔開けドリル並びに孔開けドリルを用いた施工方法 Pending JP2001054837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11227219A JP2001054837A (ja) 1999-06-09 1999-08-11 孔開けドリル用防塵カバー及び防塵カバー付孔開けドリル並びに孔開けドリルを用いた施工方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16179499 1999-06-09
JP11-161794 1999-06-09
JP11227219A JP2001054837A (ja) 1999-06-09 1999-08-11 孔開けドリル用防塵カバー及び防塵カバー付孔開けドリル並びに孔開けドリルを用いた施工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001054837A true JP2001054837A (ja) 2001-02-27

Family

ID=26487794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11227219A Pending JP2001054837A (ja) 1999-06-09 1999-08-11 孔開けドリル用防塵カバー及び防塵カバー付孔開けドリル並びに孔開けドリルを用いた施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001054837A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100417253B1 (ko) * 2001-06-19 2004-02-05 김정석 드릴장축과 안전보호캡 어셈블리
KR100668682B1 (ko) * 2006-01-18 2007-01-12 이기오 먼지방지 천공기
US20100215450A1 (en) * 2009-02-24 2010-08-26 Black & Decker Inc. Depth Gauge For Drill Bit
US20110081214A1 (en) * 2009-02-24 2011-04-07 Black & Decker Inc. Dust Collector for use with Drill Bit or Drill Bit Depth Stop
US20140126972A1 (en) * 2009-02-24 2014-05-08 Black & Decker Inc. Depth gauge and drill bit
JP2016022723A (ja) * 2014-07-24 2016-02-08 株式会社丸高工業 目荒らし装置
WO2016129268A1 (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 株式会社ミヤナガ 吸塵ドリル及び吸塵ユニット
JP2018126852A (ja) * 2017-02-09 2018-08-16 株式会社ハウスビーエム アンカー打込み工具
CN109624096A (zh) * 2018-11-21 2019-04-16 陈伟 一种矿山钻孔用的防碎石迸溅钻头
CN109909790A (zh) * 2019-02-26 2019-06-21 中国建筑第八工程局有限公司 钢筋植筋扬尘控制装置及控制方法
JP2020105701A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 ライト工業株式会社 削孔装置
CN114412224A (zh) * 2022-02-22 2022-04-29 林列 一种建筑设计工程用加固施工装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100417253B1 (ko) * 2001-06-19 2004-02-05 김정석 드릴장축과 안전보호캡 어셈블리
KR100668682B1 (ko) * 2006-01-18 2007-01-12 이기오 먼지방지 천공기
US9505063B2 (en) * 2009-02-24 2016-11-29 Black & Decker Inc. Depth gauge and drill bit
US20100215450A1 (en) * 2009-02-24 2010-08-26 Black & Decker Inc. Depth Gauge For Drill Bit
US20110081214A1 (en) * 2009-02-24 2011-04-07 Black & Decker Inc. Dust Collector for use with Drill Bit or Drill Bit Depth Stop
US20140126972A1 (en) * 2009-02-24 2014-05-08 Black & Decker Inc. Depth gauge and drill bit
US8721234B2 (en) * 2009-02-24 2014-05-13 Black & Decker Inc. Depth gauge for drill bit
US8740513B2 (en) * 2009-02-24 2014-06-03 Black & Decker Inc. Dust collector for use with drill bit or drill bit depth stop
JP2016022723A (ja) * 2014-07-24 2016-02-08 株式会社丸高工業 目荒らし装置
WO2016129268A1 (ja) * 2015-02-13 2016-08-18 株式会社ミヤナガ 吸塵ドリル及び吸塵ユニット
JPWO2016129268A1 (ja) * 2015-02-13 2017-11-24 株式会社ミヤナガ 吸塵ドリル及び吸塵ユニット
US10335980B2 (en) 2015-02-13 2019-07-02 Kabushiki Kaisha Miyanaga Dust suction drill and dust suction unit
JP2018126852A (ja) * 2017-02-09 2018-08-16 株式会社ハウスビーエム アンカー打込み工具
CN109624096A (zh) * 2018-11-21 2019-04-16 陈伟 一种矿山钻孔用的防碎石迸溅钻头
JP2020105701A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 ライト工業株式会社 削孔装置
JP7193336B2 (ja) 2018-12-26 2022-12-20 ライト工業株式会社 削孔装置
CN109909790A (zh) * 2019-02-26 2019-06-21 中国建筑第八工程局有限公司 钢筋植筋扬尘控制装置及控制方法
CN114412224A (zh) * 2022-02-22 2022-04-29 林列 一种建筑设计工程用加固施工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001054837A (ja) 孔開けドリル用防塵カバー及び防塵カバー付孔開けドリル並びに孔開けドリルを用いた施工方法
US4101238A (en) Hole saw with particle-aspirating accessory for hand drill
US4974477A (en) Speed wrench
CA1295160C (en) Quick change spindle adapter for tool holder
JPH0627046U (ja) 工具への流体供給装置
US20090208300A1 (en) Self feed bit
JP2003266221A (ja) 自己付着ドリル
WO2004024376A3 (en) A device for fixation of a portable drilling or milling machine on a hole template.
WO2018052118A1 (ja) コアドリル
NZ565913A (en) Drill bit screw tip with narrowed portion for controlled failure
CA2714711C (en) Wood boring bit
JP2000317709A (ja) 孔開け工具用防塵カバー
JP2007055260A (ja) 孔拡張部の形成方法及び孔拡張部切削装置
JPH0911007A (ja) コアドリルのシャンク取着構造
JPH09184389A (ja) 掘削工具
JP3799032B2 (ja) ドリル
JP4124913B2 (ja) 孔開け工具用防塵カバー
JPH1071517A (ja) 孔開け工具及び孔開け工具用芯出し治具並びに孔開け工具による孔開け方法
JP4671100B2 (ja) アンギュラヘッド
JP2006346755A (ja) ドリルホルダ
JP7111327B2 (ja) 回転工具
JP2006150501A (ja) 孔拡張部の形成方法及び孔拡張部切削装置
JPH1043981A (ja) アンギュラヘッド
JP2000176738A (ja) 切削工具
JP2001198716A (ja) 穴開け工具及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090707

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100105