JPH1071517A - 孔開け工具及び孔開け工具用芯出し治具並びに孔開け工具による孔開け方法 - Google Patents

孔開け工具及び孔開け工具用芯出し治具並びに孔開け工具による孔開け方法

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JPH1071517A
JPH1071517A JP22561596A JP22561596A JPH1071517A JP H1071517 A JPH1071517 A JP H1071517A JP 22561596 A JP22561596 A JP 22561596A JP 22561596 A JP22561596 A JP 22561596A JP H1071517 A JPH1071517 A JP H1071517A
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drilling
blade
hole
mounting portion
drilling tool
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JP22561596A
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Kunio Ajimi
國雄 安心院
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HOUSE B M KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価かつ簡単な構造で、既設の孔と同心の位
置に正確に、より大きな径の孔を開ける。 【解決手段】 刃物装着部10に円筒状の孔開け用刃物
16とセンタードリルとが装着される孔開け工具におい
て、センタードリルが装着される装着穴18に、このセ
ンタードリルに代え、孔開け用刃物16よりも小径の円
筒状部分64をもつ芯出し治具を装着可能とする。そし
て、この芯出し治具を既設の穴H内に嵌入しながら孔開
け用刃物16を壁W等の加工物に押付けることにより、
上記穴Hの周囲にこれよりも大径の孔を開ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁等の加工物に円
形の孔を穿設するための孔開け工具等に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような孔開け工具として
は、図7(a)に示すようなものが知られている。この
工具は、刃物装着部90を備え、その中心部分にセンタ
ードリル92が着脱可能に装着されるとともに、このセ
ンタードリル92と同軸となる位置に円筒状のボディ9
4が固定されている。上記センタードリル92の先端に
はドリル部が形成されている。ボディ94の先端にも刃
93が形成されて孔開け用刃物が構成されており、この
刃93よりも上記ドリル部が先端側に突出した状態とな
っている。
【0003】このような孔開け工具全体を高速で回転さ
せながら、加工物(例えば壁96)に押付けると、まず
センタードリル92が先に穿孔を行って位置決めをし、
さらにその周囲をボディ94先端の刃93が削ることに
より、最終的にボディ94とほぼ同径の孔が上記壁96
に穿設されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにして壁9
6等に孔を開けた後、その孔径を拡大したい場合があ
る。例えば、空調機器用の貫通孔を壁96に穿設し、そ
の空調機器を設置して長期にわたり使用した後、空調機
器を違うタイプのものに交換する際、新しい空調機器の
設置に必要な孔径が現在の孔径よりも大きい場合には、
孔径の拡大が必要になる。
【0005】このような場合、前記図7に示した孔開け
用刃物よりも穿孔径の大きい孔開け用刃物を用い、現在
の孔に重ねて穿孔を行うようにすればよい。しかし、現
在の孔と同心の位置に正確にその孔よりも大径の孔を穿
設することは容易でなく、実際には、新しく設けた孔の
中心位置が元の孔の中心位置から大きくずれるおそれが
高い。
【0006】本発明は、このような事情に鑑み、簡単か
つ安価な構造で、現在の孔と同心の位置に正確により大
径の孔を穿設することができる孔開け工具及び孔開け用
治具並びに孔開け方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、円筒状のボディを有する孔開
け用刃物と、この孔開け用刃物が装着される刃物装着部
とを備え、これら刃物装着部及び孔開け用刃物が一体に
回転駆動されながら加工物に押付けられることによりこ
の加工物に穿孔を行うように構成された孔開け工具にお
いて、上記孔開け用刃物の径方向内側に、この孔開け用
刃物の穿孔径よりも外径の小さい円筒状部分をもつ芯出
し治具を、上記円筒状部分の先端が上記孔開け用刃物の
先端よりも先方に突出しかつ孔開け用刃物の中心軸と円
筒状部分の中心軸とが合致する状態で設けたものであ
る。
【0008】この孔開け工具において、上記芯出し治具
の円筒状部分の外径を、加工物に既に設けられている孔
の径と略同等に設定すれば、工具全体を回転駆動して上
記円筒状部分を上記孔に嵌入しながら孔開け用刃物を加
工物に押付けることにより、上記孔と同心の位置に正確
に、より大径の孔を開けることができる。
【0009】上記芯出し治具は、刃物装着部に一体に固
定してもよいが、この芯出し治具を上記刃物装着部に対
して着脱可能に構成し、この芯出し治具が刃物装着部に
装着された状態でこの芯出し治具の先端が上記孔開け用
刃物の先端よりも先方に突出しかつ孔開け用刃物の中心
軸と芯出し治具の中心軸とが合致するようにその装着位
置を設定するのが、より好ましい。この場合には、上記
刃物装着部から芯出し治具を取り外すことにより、通常
の穿孔作業(すなわち、孔の開いていない加工物に新し
く孔を穿設する作業)を効率良く行うことができる。
【0010】ここで、上記芯出し治具を刃物装着部に装
着するための構造は、この刃物装着部に新たに設けるよ
うにしてもよいが、上記孔開け用刃物の中心軸上に上記
刃物の先端よりも先方に突出する状態で配されるセンタ
ードリルを備え、上記刃物装着部に上記センタードリル
の後端部が着脱可能に装着されるセンタードリル装着部
を設けている場合には、このセンタードリル装着部を芯
出し治具の装着部として利用するのがよい。具体的に
は、上記芯出し治具の中心に上記センタードリル装着部
に装着される被装着部を設ければよい。
【0011】この場合、上記芯出し治具全体を一体に形
成してもよいが、上記芯出し治具として、円筒状部分の
外径が互いに異なる複数の本体部と、これらの本体部が
択一的に連結される被装着部とを備えれば、共通の被装
着部を用いて複数種の本体部を択一的に刃物装着部に装
着することが可能になる。
【0012】上記芯出し治具は、芯出し専用のものであ
ってもよいし、この芯出し治具として孔開け用刃物を兼
用してもよい。すなわち、上記芯出し治具を上記孔開け
用刃物よりも穿孔径の小さい他の孔開け用刃物で構成し
てもよい。
【0013】また本発明は、円筒状のボディを有する孔
開け用刃物と、この孔開け用刃物の中心軸上に上記刃物
の先端よりも先方に突出する状態で配されるセンタード
リルと、このセンタードリルが着脱可能に装着されかつ
上記孔開け用刃物が装着される刃物装着部とを備え、こ
れら刃物装着部、孔開け用刃物、及びセンタードリルが
一体に回転駆動されながら加工物に押付けられることに
よりこの加工物に穿孔を行うように構成された孔開け工
具により、所定径の孔の周囲にこの孔よりも大径の孔を
穿孔するための芯出し治具であって、上記所定径と略同
等の外径の円筒状部分をもつ本体部と、上記刃物装着部
において上記センタードリルが装着される部分に装着可
能な被装着部とを有し、この被装着部が上記刃物装着部
に装着された状態で上記本体部の先端が孔開け用刃物の
先端よりも先方に突出しかつ孔開け用刃物の中心軸と本
体部の中心軸とが合致するように本体部の形状が設定さ
れているものである。
【0014】この芯出し治具においても、円筒状部分の
外径が互いに異なる複数の本体部が共通の被装着部に択
一的に連結されるように構成することが、より好まし
い。
【0015】また本発明は、円筒状のボディを有する孔
開け用刃物と、この孔開け用刃物の中心軸上に上記刃物
の先端よりも先方に突出する状態で配されるセンタード
リルと、このセンタードリルが着脱可能に装着されかつ
上記孔開け用刃物が装着される刃物装着部とを備え、こ
れら刃物装着部、孔開け用刃物、及びセンタードリルが
一体に回転駆動されながら加工物に押付けられることに
よりこの加工物に穿孔を行うように構成された孔開け工
具により、所定径の孔の周囲にこの孔よりも大径の孔を
穿孔するための孔開け方法であって、上記センタードリ
ルに代え、上記所定径と略同等の外径をもつ円筒状部分
をもつ芯出し治具を刃物装着部に装着し、上記刃物装着
部及び孔開け用刃物を回転駆動して上記芯出し治具を上
記孔内に嵌入しながら上記加工物に上記孔開け用刃物を
押付けるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図5に基づいて説明する。
【0017】ここに示す孔開け工具は、刃物装着部10
を備えている。この刃物装着部10の基端(図1では左
端)には駆動連結部12が固定され、先端(同図右端)
には図1〜図3に示すようにセンタードリル14及び孔
開け用刃物16が同軸状態で装着されている。そして、
上記駆動連結部12が図外の駆動源に連結されることに
より、刃物装着部10、センタードリル14、及び孔開
け用刃物16が一体に回転駆動されるようになってい
る。
【0018】上記センタードリル14の装着部として、
上記刃物装着部10の先端には、その中心軸上に沿って
円形状の装着穴18が設けられ、この装着穴18の奥に
異形断面状(図例では矩形状)の挿入穴20が形成され
ている。
【0019】一方、上記センタードリル14は、先端側
にドリル部22を有し、基端部には上記装着穴18内に
挿入される丸軸状の軸部24を有している。この軸部2
4の端部には、上記挿入穴20内に嵌入される断面矩形
状の挿入部26が形成されており、これら異形断面状の
挿入部26と挿入穴20との嵌合により、センタードリ
ル14の回り止めが行われるようになっている。
【0020】上記軸部24の途中部分には、全周にわた
る周溝28が形成され、刃物装着部10において上記装
着穴18の周囲の部分には、上記周溝28を係止する係
止部30が設けられている。詳しくは、上記刃物装着部
10の周方向2か所に、その外周面から上記装着穴18
に至る貫通穴32が設けられ、各貫通穴32内に、上記
周溝28と嵌合する径のボール34が挿入されている。
さらに、上記貫通穴32が形成された部分の外周部には
全周に亘る周溝36が形成され、この周溝36内に、弾
性材からなる正面視C字状の拡縮径部材38が拡径状態
で嵌め込まれている。この拡縮径部材38の縮径方向の
弾性復元力によって各ボール34が径方向内側に付勢さ
れ、このボール34と上記周溝28との係合状態、すな
わちセンタードリル14の係止状態が保持されるように
なっている。
【0021】孔開け用刃物16は、ドーナツ板状の基端
壁40と、この基端壁40の外周部から軸方向に延びる
円筒状のボディ42とを有している。基端壁40の内周
面には雌ねじ46が形成される一方、刃物装着部10の
先端部は雄ねじ部48とされており、この雄ねじ部48
に上記雌ねじ46が捩じ込まれることにより、孔開け用
刃物16が刃物装着部10に固定されている。ボディ4
2の先端には、周方向に均等に並ぶ複数の切欠44が形
成され、各切欠44の縁に、焼結合金等からなる刃部4
5が設けられており、各刃部45は、上記ボディ42よ
りも先端側及び径方向両側に突出した状態にある。そし
て、この孔開け用刃物16及び上記センタードリル14
が刃物装着部10に装着された状態で、センタードリル
14が孔開け用刃物16の中心軸上に位置し、かつドリ
ル部22が孔開け用刃物16の先端よりも先端側(図1
では右側)に突出するように、センタードリル14の軸
長が設定されている。
【0022】さらに、この孔開け工具の特徴として、上
記刃物装着部10に対し、上記センタードリル14に代
え、図4及び図5に示すようなプラグ(被装着部)50
及び本体部60からなる芯出し治具が着脱可能に装着で
きるようになっている。
【0023】上記プラグ50は、外径最大部分であるつ
ば部52を有し、このつば部52よりも先端側の部分に
はねじ軸51が形成され、つば部52よりも後端側に
は、前記センタードリル14における軸部24、挿入部
26、周溝28とそれぞれ全く同形の軸部54、挿入部
56、周溝58が形成されている。従って、このプラグ
50は、センタードリル14に代えて刃物装着部10の
装着穴18及び挿入穴20に装着できるようになってい
る。
【0024】本体部60は、中心にねじ穴66をもつド
ーナツ板状の基部62と、前記ボディ42よりも小径の
円筒状部分64とを一体に有し、上記ねじ穴66が上記
プラグ50のねじ軸51に螺合されることにより、この
本体部60がプラグ50に切離し可能に連結されるよう
になっている。また、この実施の形態では、上記本体部
60として、上記円筒状部分64の外径が互いに異なる
複数種のものが用意されており、これら本体部60が択
一的に上記プラグ50に連結できるように構成されてい
る。そして、この連結状態で図4のようにプラグ50を
刃物装着部10に装着することにより、上記本体部60
の中心軸が孔開け用刃物16の中心軸と合致し、かつ、
本体部60の先端が孔開け用刃物16のボディ42の先
端よりも寸法aoだけ前方に突出するように、各本体部
60の形状が設定されている。
【0025】次に、この孔開け工具の使用要領を説明す
る。
【0026】まず、壁等の加工物に新しく孔を開ける場
合には、図1〜図3に示すように刃物装着部10にセン
タードリル14を装着する。そして、駆動連結部12を
図略の駆動源に連結して工具全体を高速回転駆動しなが
ら、上記加工物に押付ける。これにより、まずセンター
ドリル14のドリル部22が穿孔をして位置決めを行
い、次にその周囲を孔開け用刃物16の刃部45が削る
ことにより、最終的に孔開け用刃物16とほぼ同径の孔
が上記加工物に穿設される。
【0027】これに対し、図4に示すように予め壁W等
に孔開け用刃物16の穿孔径よりも小さな径dをもつ孔
Hが既に開けられており、この孔Hに重ねてこれと同心
位置に大径の孔を開けたい場合(すなわち孔径を拡大し
たい場合)には、まず、複数種の本体部60の中からそ
の円筒状部分64の外径が上記孔Wの孔径dと略同等の
ものを選択し、この本体部60にプラグ50を連結し
て、このプラグ50を前記センタードリル14に代えて
刃物装着部10に装着する。すなわち、図4の状態にす
る。この状態で、前記と同様に工具全体を回転駆動し、
上記本体部60の円筒状部分64を孔H内に嵌入しなが
ら孔開け用刃物16を壁Wに押付ければ、元の孔Hと同
心位置に正確に、大径の新しい孔を開けることができ
る。すなわち孔径を拡大することができる。
【0028】なお、この孔開け工具を用いて孔開けを行
うに際し、上記芯出し治具を刃物装着部10に装着した
まま孔開け作業を完了させてもよいが、上記芯出し治具
の円筒状部分64と既存の孔Hとのクリアランスが小さ
い場合には、上記芯出し治具の存在により、孔開け用刃
物16の掘削で発生する切粉の排出が妨げられ、その分
掘削速度が低下するおそれがあるため、この場合には、
上記孔開け用刃物16による孔開け作業の途中で工具を
一旦壁W等の加工物から離し、上記刃物装着部10より
上記芯出し治具を取り外してから上記孔開け作業を再開
するのが、より好ましい。このような方法をとることに
より、効率のよい迅速な孔開け作業が実現できる。
【0029】上記実施の形態では、被装着部であるプラ
グ50と本体部60とを切離し可能に構成しているが、
被装着部と本体部とを一体に構成してもよい。ただし、
この場合には、本体部と同数の被装着部を製造しなけれ
ばならないが、上記実施形態のように共通の被装着部で
あるプラグ50に複数種の本体部60が択一的に連結で
きるようにすれば、被装着部は一つで足り、その分コス
トを削減できる利点がある。
【0030】また、この実施の形態では、先端に刃を持
たない芯出し専用の本体部60を用いているが、図示の
ようにプラグ50のねじ軸51と刃物装着部10におけ
る雄ねじ部48とが同形とされている場合には、上記本
体部60として、図示の孔開け用刃物16よりも小径の
別の孔開け用刃物を兼用することも可能である。すなわ
ち、孔開け用刃物として互いに径の異なる複数種のもの
が用意され、これらが共通の雄ねじ部48に択一的に装
着されるように構成されている場合において、まず、小
径の孔開け用刃物を雄ねじ部48に装着して前記径dと
同径の孔Hを開けた後、これよりも大径の孔開け用刃物
を用いて孔径を拡大する場合には、上記小径の孔開け用
刃物を上記プラグ50のねじ軸51に連結し、このプラ
グ50を刃物装着部10に装着することにより、この小
径の孔開け用刃物を図4に示した本体部60に代えて芯
出し治具として兼用することが可能になる。
【0031】その他、孔開け用刃物を芯出し治具として
兼用するには、種々の手段が考えられる。その一例を第
2の実施の形態として図6に示す。この実施の形態で
は、刃物装着部10において上記雄ねじ部48よりも後
方(図では左方)の部分の外周面に、別の雄ねじ部11
が形成されている。一方、この孔開け工具では、雄ねじ
部48に装着される孔開け用刃物16とは別に、これよ
りも大径の孔開け用刃物16´が用意されており、この
孔開け用刃物16´も、中央にねじ孔46´をもつドー
ナツ板状の基部40´と円筒状のボディ42´とを一体
に有している。そして、上記ねじ孔46´が上記雄ねじ
部11と螺合可能とされ、この螺合により孔開け用刃物
16´が孔開け用刃物16とともに共通の刃物装着部1
0に装着可能となっている。
【0032】このような孔開け工具によれば、刃物装着
部10にセンタードリル14及び小径の孔開け用刃物1
6を装着した状態で、この孔開け用刃物16の径に対応
した比較的小径の孔を開けることができる。その後、孔
径を拡大したい場合には、上記孔開け用刃物16に加え
て大径の孔開け用刃物16も刃物装着部10に装着し、
孔開け用刃物16を既設の孔に挿入しながら孔開け用刃
物16´を新たに加工物に押付けることにより、大径の
孔を同心位置に開けることができる。すなわち、孔開け
用刃物16を芯出し治具として兼用することができる。
【0033】なお、以上の実施の形態では、刃物装着部
10と一体に芯出し治具も回転駆動させるものを示した
が、この芯出し治具は必ずしも回転駆動する必要はな
い。例えば、異形断面状の前記挿入部58を省略し、プ
ラグ50が刃物措置部10に相対回転可能に装着される
ようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明は、孔開け用刃物の
径方向内側に、この孔開け用刃物の穿孔径よりも外径の
小さい円筒状部分をもつ芯出し治具を設け、この芯出し
治具を既設の孔に嵌入しながら穿孔作業を進めるように
したものであるので、既製の孔開け工具に芯出し治具を
追加するだけの簡単かつ安価な構造で、上記既設の孔と
同心の位置に正確に、より大きな径の孔を開けることが
できる効果がある。
【0035】さらで、上記芯出し治具を上記刃物装着部
に対して着脱可能に構成したものによれば、上記刃物装
着部から芯出し治具を取り外すことにより、通常の穿孔
作業(すなわち、孔の開いていない加工物に新しく孔を
穿設する作業)も効率良く行うことができる効果が得ら
れる。
【0036】そして、上記孔開け用刃物の中心軸上に上
記刃物の先端よりも先方に突出する状態で配されるセン
タードリルを備え、上記刃物装着部に上記センタードリ
ルの後端部が着脱可能に装着されるセンタードリル装着
部を設けている工具においては、上記芯出し治具の中心
に上記センタードリル装着部に装着される被装着部を設
けることにより、上記センタードリル装着部を芯出し治
具の装着部として兼用することができ、既製の刃物装着
部をそのまま利用して孔径の拡大ができる効果が得られ
る。
【0037】また、上記芯出し治具として、円筒状部分
の外径が互いに異なる複数の本体部と、これらの本体部
が択一的に連結される被装着部とを備えたものによれ
ば、種々の孔径に対応してこれと同心位置に新たな大径
の孔を開けることができるとともに、共通の被装着部を
用いて複数種の本体部を択一的に刃物装着部に装着する
ことができ、本体部と同数の被装着部を製造する場合に
比べてさらにコストを削減できる。
【0038】また、上記芯出し治具を上記孔開け用刃物
よりも穿孔径の小さい他の孔開け用刃物で構成したもの
によれば、この孔開け用刃物を芯出し治具として兼用す
ることにより、専用の芯出し治具を製造する必要がなく
なり、一層のコスト削減を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる孔開け工具
においてセンタードリルを装着した状態を示す断面正面
図である。
【図2】上記センタードリルの装着構造を示す断面図で
ある。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】上記孔開け工具において芯出し治具を装着した
状態を示す断面正面図である。
【図5】上記芯出し治具の分解斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態にかかる孔開け工具
の断面正面図である。
【図7】従来の孔開け工具により穿孔を行う様子を示す
断面正面図である。
【符号の説明】
10 刃物装着部 14 センタードリル 16 孔開け用刃物 18 装着穴(センタードリル装着部) 24 装着部(装着部分) 42 ボディ 50 プラグ(被装着部) 60 本体部 64 円筒状部分

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のボディを有する孔開け用刃物
    と、この孔開け用刃物が装着される刃物装着部とを備
    え、これら刃物装着部及び孔開け用刃物が一体に回転駆
    動されながら加工物に押付けられることによりこの加工
    物に穿孔を行うように構成された孔開け工具において、
    上記孔開け用刃物の径方向内側に、この孔開け用刃物の
    穿孔径よりも外径の小さい円筒状部分をもつ芯出し治具
    を、上記円筒状部分の先端が上記孔開け用刃物の先端よ
    りも先方に突出しかつ孔開け用刃物の中心軸と円筒状部
    分の中心軸とが合致する状態で設けたことを特徴とする
    孔開け工具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の孔開け工具において、上
    記芯出し治具を上記刃物装着部に対して着脱可能に構成
    し、この芯出し治具が刃物装着部に装着された状態でこ
    の芯出し治具の先端が上記孔開け用刃物の先端よりも先
    方に突出しかつ孔開け用刃物の中心軸と芯出し治具の中
    心軸とが合致するようにその装着位置を設定したことを
    特徴とする孔開け工具。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の孔開け工具において、上
    記孔開け用刃物の中心軸上に上記刃物の先端よりも先方
    に突出する状態で配されるセンタードリルを備え、上記
    刃物装着部に上記センタードリルの後端部が着脱可能に
    装着されるセンタードリル装着部を設けるとともに、上
    記芯出し治具の中心に上記センタードリル装着部に装着
    される被装着部を設けたことを特徴とする孔開け工具。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の孔開け工具において、上
    記芯出し治具として、円筒状部分の外径が互いに異なる
    複数の本体部と、これらの本体部が択一的に連結される
    被装着部とを備えたことを特徴とする孔開け工具。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載の孔開け
    工具において、上記芯出し治具を上記孔開け用刃物より
    も穿孔径の小さい他の孔開け用刃物で構成したことを特
    徴とする孔開け工具用芯出し治具。
  6. 【請求項6】 円筒状のボディを有する孔開け用刃物
    と、この孔開け用刃物の中心軸上に上記刃物の先端より
    も先方に突出する状態で配されるセンタードリルと、こ
    のセンタードリルが着脱可能に装着されかつ上記孔開け
    用刃物が装着される刃物装着部とを備え、これら刃物装
    着部、孔開け用刃物、及びセンタードリルが一体に回転
    駆動されながら加工物に押付けられることによりこの加
    工物に穿孔を行うように構成された孔開け工具により、
    所定径の孔の周囲にこの孔よりも大径の孔を穿孔するた
    めの芯出し治具であって、上記所定径と略同等の外径の
    円筒状部分をもつ本体部と、上記刃物装着部において上
    記センタードリルが装着される部分に装着可能な被装着
    部とを有し、この被装着部が上記刃物装着部に装着され
    た状態で上記本体部の先端が孔開け用刃物の先端よりも
    先方に突出しかつ孔開け用刃物の中心軸と本体部の中心
    軸とが合致するように本体部の形状が設定されているこ
    とを特徴とする孔開け工具用芯出し治具。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の孔開け工具の芯出し治具
    において、円筒状部分の外径が互いに異なる複数の本体
    部が共通の被装着部に択一的に連結されるように構成し
    たことを特徴とする孔開け工具の芯出し治具。
  8. 【請求項8】 円筒状のボディを有する孔開け用刃物
    と、この孔開け用刃物の中心軸上に上記刃物の先端より
    も先方に突出する状態で配されるセンタードリルと、こ
    のセンタードリルが着脱可能に装着されかつ上記孔開け
    用刃物が装着される刃物装着部とを備え、これら刃物装
    着部、孔開け用刃物、及びセンタードリルが一体に回転
    駆動されながら加工物に押付けられることによりこの加
    工物に穿孔を行うように構成された孔開け工具により、
    所定径の孔の周囲にこの孔よりも大径の孔を穿孔するた
    めの孔開け方法であって、上記センタードリルに代え、
    上記所定径と略同等の外径をもつ円筒状部分をもつ芯出
    し治具を刃物装着部に装着し、上記刃物装着部及び孔開
    け用刃物を回転駆動して上記芯出し治具を上記孔内に嵌
    入しながら上記加工物に上記孔開け用刃物を押付けるこ
    とを特徴とする孔開け工具による孔開け方法。
JP22561596A 1996-08-27 1996-08-27 孔開け工具及び孔開け工具用芯出し治具並びに孔開け工具による孔開け方法 Withdrawn JPH1071517A (ja)

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Cited By (7)

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