JP4556706B2 - ピンミラーカッタの取付機構 - Google Patents

ピンミラーカッタの取付機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4556706B2
JP4556706B2 JP2005057460A JP2005057460A JP4556706B2 JP 4556706 B2 JP4556706 B2 JP 4556706B2 JP 2005057460 A JP2005057460 A JP 2005057460A JP 2005057460 A JP2005057460 A JP 2005057460A JP 4556706 B2 JP4556706 B2 JP 4556706B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adapter
cutter body
clamper
cutter
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005057460A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006239799A (ja
Inventor
正治 滝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2005057460A priority Critical patent/JP4556706B2/ja
Publication of JP2006239799A publication Critical patent/JP2006239799A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4556706B2 publication Critical patent/JP4556706B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)

Description

本発明は、レシプロエンジンに用いられるクランクシャフト等を加工するピンミラーカッタの取付機構、特に切刃が配列されたカッタ本体の、加工機の回転駆動するアダプタ部への着脱を自動化するのに好適なピンミラーカッタの取付機構に関する。
従来、レシプロエンジンのクランクシャフト等を加工する工具として、カッタ本体とアダプタ部を備えるピンミラーカッタが用いられており、これらカッタ本体とアダプタ部とが着脱自在に装着されるピンミラーカッタの取付機構が知られている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1に記載されているピンミラーカッタの取付機構を図6及び図7に基づいて説明すると、ピンミラーカッタ101は、中心軸線Pを中心とした略円環状を為すカッタ本体102と、このカッタ本体102が嵌合され、図示しない加工機に固定されている略円環状を為すアダプタ部103とを備えている。
また、カッタ本体102の内周部には、切刃を有する複数のインサート(図示せず)が、内周部の周面と両側面側とに回転方向に間隔を置いて千鳥状に配設されている。
カッタ本体102の外周部には、カッタ本体102の一方の側面102aに向けて他方の側面102bから一段後退する段付き部Lが環状に形成されている。
他方、アダプタ部103側には、段付き部Lとは逆にアダプタ部103の一方の側面103aから他方の側面103bに向けて一段後退する段付き部Mが環状に形成されており、これら段付き部Lと段付き部Mとは、嵌合可能且つ面接触により係合可能とされている。
カッタ本体102とアダプタ部103とは、キー部材107により回転方向Rの方向に位置決めされている。
このキー部材107は、カッタ本体102に形成された係合溝102dと、アダプタ部103の係合溝102dと対応する位置に形成された係合溝103fとに跨って嵌挿されている。
また、円周方向に間隔を置いて複数箇所(図6では1つのみ記載)に設けられたクランパ105が取付ボルト106によりアダプタ部103に取り付けられており、カッタ本体102は、これらクランパ105を介してアダプタ部103に固定されている。
図6及び図7に示されるように、クランパ105は平面視略半月状を為し、周縁部を直線状に切り欠いた切欠部105aを有すると共に、本体105bの周縁の一部からクランパ105の径方向に突出して形成されたフランジ部105cを備えており、これら本体105bとフランジ部105cとは、カッタ本体102の外周側に一方の側面102aから凹設して形成されたカッタ凹部102cと、アダプタ部103の内周側に一方の側面103aから凹設して形成されたアダプタ凹部103cとにより画成される円状凹部109内に配設されている。
更に、本体105bには、上面105dから下面105gに向けてザグリ穴105eが凹設されると共に、このザグリ穴105eの中心から第1の貫通孔105fが形成されている。
また、アダプタ部103の他方の側面103b側には、クランパ105を円状凹部109内に配設した状態で、第1の貫通孔105fと同軸に雌ネジ103eが形成されており、取付ボルト106の頭部106aがザグリ穴105eに収容されると共に、取付ボルト106のネジ部106bが第1の貫通孔105fを通って雌ネジ103eに螺着され、これにより、クランパ105は円状凹部109内で回動可能に支持される。
なお、取付ボルト106には、止め輪121が、取付ボルト106がクランパ105から抜けないようにするために、クランパ105とアダプタ部103との間に配置されている。
本体105bの下面105gのフランジ部105cとは反対側の外周端近傍には、クランパ105の軸線を中心とする所定角度に亘って平面視円弧状の溝部105hが形成されている。
アダプタ部103の他方の側面103bからは、先端部122aが前記アダプタ凹部103cに突出するようにストッパ部材122が取り付けられ、このストッパ部材122の先端部122aは溝部105hに収容されている。
これによりクランパ105は、クランパ105の軸線を中心とする所定角度内に回動範囲を規制され、切欠部105aがアダプタ部103の径方向内側に向けられることにより、フランジ部105cをアダプタ部103の径方向内側に突出させない第1の位置X1から、アダプタ部103の回転方向と逆方向(矢印S方向)に回動されて、切欠部105aがアダプタ部103の径方向外側に向けられることにより、フランジ部105cをアダプタ部103の径方向内側に突出させた第2の位置(図1に実線で示す位置)X2まで回動可能とされている。
なお、ストッパ部材122の先端部122aは、クランパ105が第1の位置X1にあるときは溝部105hの一の端壁に当接され、クランパ105が第2の位置X2にあるときは溝部105hの他の端壁に当接されている。
また、図7に示されるように、溝部105hの前記他の端壁の直上を通り、クランパ105の本体105bの外周から、ザグリ穴105eの中心に向かって第2の貫通孔105mが形成されると共に、第2の貫通孔105mのザグリ穴105e側の開口端側には円柱状の付勢部材123が嵌挿されている。
また、バネ(弾性部材)124が、付勢部材123とアダプタ凹部103cの側壁面103dとの間に圧縮して介装されており、付勢部材123を取付ボルト106の頭部106aに付勢してクランパ105の回転運動に所定の抵抗力が生じるようになされている。
特開平7−60529号公報
ところで近年、ピンミラーカッタによる加工を行う場合に、カッタ本体のアダプタ部への着脱をハンドリング装置により自動化したいとの要請が高まっている。
かかる自動化の要請を実現しようとすると、例えば前述した図6において、クランパ105の取付ボルト106を緩めてアンクランプ状態となっているときにクランパ105が自由に回動してしまうと極めて不都合となる。
すなわち、アンクランプ状態のときには、クランパ105のフランジ部105cは、アダプタ部103の径方向内側に突出しない第1の位置X1で停止されている必要があり、仮に、クランパ105が自由に回動して、フランジ部105cがアダプタ部103の径方向内側に突出した第2の位置X2に停止してしまうと、カッタ本体102をアダプタ部103に取り付けようとしたときに、カッタ本体102と前記フランジ部105cとが干渉してしまう。
この点、特許文献1においても、バネ124が、付勢部材123とアダプタ凹部103cの側壁面103dとの間に圧縮して介装されており、付勢部材123を取付ボルト106の頭部106aに付勢してクランパ105の回転運動に所定の抵抗力を生じさせることにより、前記第1の位置X1と前記第2の位置X2との間でクランパ105が不用意に回動できないように配慮されている。
しかしながら、特許文献1に記載されているピンミラーカッタの取付機構においては、バネ124の一方の座面をアダプタ凹部103cの側壁面103dに押し付けて摺接させることによりクランパ105に抵抗力を付与する構成となっており、クランパ105を回動させるためには、そのための回動手段を設けるか、あるいは作業者が手で回動させなければならず、カッタ本体102のアダプタ部103への着脱の自動化を行う際の支障となる。
また、側壁面103dと当該座面とが片当たり等により摩耗し、甚だしくはバネ124が破損して前記抵抗力が失われてしまうという問題があった。
この発明は、上記課題に鑑み、クランパと取付ボルトとの間に安定した抵抗力を付与することにより、カッタ本体とアダプタ部とを自動着脱するのに好適なピンミラーカッタの取付機構を提供することを目的とする。
上記の課題を解決して、このような目的を達成するために、請求項1に記載のピンミラーカッタの取付機構は、円環状をなすと共に切刃が配列されたカッタ本体が、加工機の回転駆動させられるアダプタ部に着脱自在に装着され、これらカッタ本体とアダプタ部とを前記カッタ本体の中心軸線回りに一体回転させることによって前記切刃で切削を行うピンミラーカッタの取付機構において、前記アダプタ部には、前記カッタ本体が装着される箇所に、該カッタ本体を前記中心軸線方向にクランプして取り付けるクランパが、前記中心軸線を中心とした円周方向に間隔を置いて複数箇所に回動可能に設けられ、前記クランパは、該クランパの回動の中心となる軸線の方向からみて円板の周縁部を直線状に切り欠いた切欠部を有する形状に形成され、この切欠部が前記アダプタ部の径方向内側に向けられて前記カッタ本体が前記アダプタ部から取り外し可能とされる第1の位置と、前記切欠部が前記アダプタ部の径方向外側に向けられて前記カッタ本体が前記アダプタ部に固定される第2の位置との間で回動可能に取付ボルトにより取り付けられており、更に前記クランパが、前記取付ボルトが挿通される貫通孔と、この貫通孔に開口される収容穴とを備えており、この収容穴には、先端が前記取付ボルトの外周部と当接される円柱状の付勢部材と、前記クランパに支持されてこの付勢部材を前記取付ボルト側に付勢する弾性部材が挿入されていることを特徴とするものである。
この請求項1に記載の発明によれば、取付ボルトの締め付け及び緩め操作によって、前記第1の位置と前記第2の位置との間で、クランパが取付ボルトと共に回動可能とされる。
従って、クランパを回動させるための回動手段を設けたり作業者が手で回動させる必要が無く、カッタ本体のアダプタ部への着脱の自動化を容易に達成することができる。
また、弾性部材の座面が摺接されることは無いので、取付ボルトと付勢部材との間に安定した摩擦力を発生させることができると共に、弾性部材の損傷を防止することができる。
また、前記クランパが、前記切欠部及び前記収容穴が形成されたフランジ部と、このフランジ部と同軸に突設され、前記貫通孔が形成されたボス部とを備え、前記フランジ部が、前記カッタ本体の中心軸線の方向を向く側面のうち一方の側面から凹設して該カッタ本体の外周側に形成されたカッタ凹部と、このカッタ本体の一方の側面と同じ方向を向く前記アダプタ部一方の側面から凹設して該アダプタ部の内周側に形成されたアダプタ凹部とで画成される円状凹部により囲繞されるようにすることで(請求項2)、カッタ本体及びアダプタ部の一方の側面からのクランパの突出高さを低減することができる。
また、より好ましくは、前記ボス部を、前記アダプタ凹部に更に凹設されたザグリ部に収容するようにすることで(請求項3)、カッタ本体及びアダプタ部の一方の側面からのクランパの突出高さを一層低減することができる。
以下、図1〜図5に基づいて、本発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態により取り付けられたピンミラーカッタの一部を示す平面図、図2は図1のA−A線視断面、図3は図1のB−B線視断面、図4は図1のC−C線視断面図、及び図5は図1のD−D線視断面図である。
ピンミラーカッタ1は、中心軸線Pを中心とした略円環状を為すカッタ本体2と、このカッタ本体2が嵌合され、図示しない加工機に固定されている略円環状を為すアダプタ部3とを備えている。
また、カッタ本体2の内周部には、切刃を有する複数のインサート4が、内周部の周面と両側面側とに回転方向に間隔を置いて千鳥状に配設されている。
図2に示されるように、カッタ本体2の外周部には、カッタ本体2の中心軸線P方向を向く側面2a、2bのうち一方の側面2aに向けて他方の側面2bから一段後退する段付き部Jが環状に形成されている。
他方、アダプタ部3側には、段付き部Jとは逆に、カッタ本体2の前記一方の側面2aと同じ方向を向くアダプタ部3の一方の側面3aから他方の側面3bに向けて一段後退する段付き部Kが環状に形成されており、これら段付き部Jと段付き部Kとは、嵌合可能且つ面接触により係合可能とされている。
また、円周方向に間隔を置いて複数箇所(図1では1つのみ記載)に設けられたクランパ5が取付ボルト6によりアダプタ部3に取り付けられており、カッタ本体2は、これらクランパ5を介してアダプタ部3に固定されている。
なお、この状態においてピンミラーカッタ1の駆動も可能であるが、さらにカッタ本体2をアダプタ部3に強固に固定する場合には、適宜の締結手段が用いられる。
カッタ本体2の外周部には、本実施の形態においては中心軸線P回りに45°ずつ回転対称となる8箇所(図1では1つのみ記載)に、中心軸線Pを中心とした円弧板状の位置決め凸部7が、前記段付き部Jの一方の側面2a側から外方に突出するように一体に形成されている。
他方、アダプタ部3の内周部には、前記段付き部Kの一方の側面3a側に、前記位置決め凸部7に対応して、やはり本実施の形態においては45°回転対称で8箇所(図1では1つのみ記載)に、外方に向けて凹む位置決め凹部8が形成されており、この位置決め凹部8は、上述したカッタ本体2の位置決め凸部7と係合可能な形状とされている。
図3は図1のB−B線視断面図であり、カッタ本体2に形成された位置決め凸部7と、アダプタ部3に形成された位置決め凹部8とが係合している様子の詳細を示すものである。
カッタ本体2に形成された位置決め凸部7は、中心軸線P(図1参照)に直交するように形成された位置決め凸部底面7aから立ち上がり形成される回転方向Rに対して後方側の第1の位置決め凸部側壁面7bと、回転方向Rに対して前方側の第2の位置決め凸部側壁面7cとを備えている。
第1の位置決め凸部側壁面7bは、中心軸線Pに対して平行に形成されており、第2の位置決め凸部側壁面7cは、位置決め凸部底面7aからカッタ本体2の一方の側面2a側に向かうに従い回転方向Rの前方側に向けて傾斜して形成されている。
アダプタ部3に形成された位置決め凹部8は、上述した位置決め凸部7と係合可能に形成されており、中心軸線Pに直交するように形成された位置決め凹部底面8aから、回転方向Rに対して後方側の第1の位置決め凹部側壁面8bと、回転方向Rに対して前方側の第2の位置決め凹部側壁面8cとを備えている。
第1の位置決め凹部側壁面8bは、中心軸線Pに対して平行に形成されており、第2の位置決め凹部側壁面8cは、第2の位置決め凸部側壁面7cと等しい角度で位置決め凹部底面8aからアダプタ部3の一方の側面3a側に向かうに従い、回転方向Rの前方側に向けて傾斜して形成されている。
また、第1の位置決め凸部側壁面7bと第1の位置決め凹部側壁面8b、及び第2の位置決め凸部側壁面7cと第2の位置決め凹部側壁面8cとがそれぞれ密着して係合するように構成されている。
次に、カッタ本体2が、クランパ5を介してアダプタ部3に固定されている部分の詳細について、図1、図4及び図5を参照しつつ説明する。
クランパ5は、図1に示されるように、平面視において円板の周縁部を直線状に切り欠いた切欠部5aを有する略半月状に形成されたフランジ部5bを備えており、このフランジ部5bは、カッタ本体2の外周側に一方の側面2aから凹設して形成されたカッタ凹部2cと、アダプタ部3の内周側に一方の側面3aから凹設して形成されたアダプタ凹部3cとにより画成される円状凹部9内に配設されている。
また、図4に示されるように、クランパ5のアダプタ部3に対向される側には、フランジ部5bと同軸にボス部5cが突設して形成されており、このボス部5cは、アダプタ部3側のアダプタ凹部3cに形成されたザグリ部3d内に収容されている。
更に、フランジ部5bには、上面5dからボス部5cに向けてザグリ穴5eが凹設されると共に、このザグリ穴5eの中心からボス部5cの中心を貫通する貫通孔5fが形成されている。
また、アダプタ部3の他方の側面3b側には、クランパ5を円状凹部9内に配設した状態で、ボス部5c及び貫通孔5fと同軸に雌ネジ3eが形成されており、取付ボルト6の頭部6aがザグリ穴5eに収容されると共に、取付ボルト6のネジ部6bが貫通孔5fを通って雌ネジ3eに螺着され、これにより、クランパ5は円状凹部9内で回動可能に支持される。
なお、取付ボルト6には、止め輪21が、取付ボルト6がクランパ5から抜けないようにするために、クランパ5とアダプタ部3との間に配置されている。
フランジ部5bの下面5gの外周端近傍には、クランパ5の軸線を中心とする所定角度に亘って平面視円弧状の溝部5hが形成されている。
アダプタ部3の他方の側面3bからは、先端部22aが前記アダプタ凹部3cに突出するようにストッパ部材22がねじ込まれて取り付けられ、このストッパ部材22の先端部22aは溝部5hに収容されている。
これによりクランパ5は、クランパ5の軸線を中心とする所定角度内に回動範囲を規制され、切欠部5aがアダプタ部3の径方向内側に向けられることにより、フランジ部5bをアダプタ部3の径方向内側に突出させない第1の位置X1から、アダプタ部3の回転方向と逆方向(矢印S方向)に回動されて、切欠部5aがアダプタ部3の径方向外側に向けられることにより、フランジ部5bをアダプタ部3の径方向内側に突出させた第2の位置(図1に実線で示す位置)X2まで回動可能とされている。
なお、ストッパ部材22の先端部22aは、クランパ5が第1の位置X1にあるときは溝部5hの一の端壁に当接され、クランパ5が第2の位置X2にあるときは溝部5hの他の端壁に当接されている。
また、図5に示されるように、クランパ5のフランジ部5bの外周から、ザグリ穴5eの中心に向かって所定長のネジ穴(雌ネジ部)5kが形成されると共に、このネジ穴5kと同軸に、下穴(収容穴)5mがザグリ穴5eまで貫通して形成されている。
下穴5mのザグリ穴5e側の開口端側には円柱状の付勢部材23が嵌挿されている。
また、バネ(弾性部材)24が、付勢部材23とネジ穴5kに螺合されたスクリュー25との間に圧縮して介装されており、付勢部材23を取付ボルト6の頭部6aに付勢している。
以上のように構成されたピンミラーカッタ1において、カッタ本体2をアダプタ部3に取り付ける場合の動作について説明する。
まず、取付ボルト6が締め付けられており、クランパ5が、フランジ部5bをアダプタ部3の径方向内側に突出させた前記第2の位置X2にあるような場合(図1参照)には、取付ボルト6を回転方向Sとは逆方向に回動して緩める。
このとき、前記第2の位置X2と前記第1の位置X1との間では、ストッパ部材22の先端部22aは前記一の端壁と前記他の端壁との間にあるので、クランパ5の回動は規制されず、クランパ5も、取付ボルト6の頭部6aと付勢部材23の先端との間の付勢に伴う摩擦力によって取付ボルト6と共に回転方向Sとは逆方向に回動される。
そして切欠部5aがアダプタ部3の径方向内側に向けられ、フランジ部5bがアダプタ部3の径方向内側に突出されない前記第1の位置X1まで到達すると、ストッパ部材22の先端部22aが溝部5hの前記一の端壁に当接されるので、取付ボルト6を更に回転方向Sとは逆方向に回動させても、付勢部材23の先端と取付ボルト6の頭部6aとはスリップするのみで、クランパ5の更なる回動が規制されて、クランパ5は第1の位置X1で停止され、回転方向Sの方向に戻されることもない。
次に、カッタ本体2をアダプタ部3と対向する位置まで搬送し、カッタ本体2側の段付き部Jが、アダプタ部3側の段付き部Kと相対するように配置され、カッタ本体2の中心軸線Pとアダプタ部3の加工機による回転軸線を一致させると共に、位置決め凸部7の回転方向Rの位置を係合される位置決め凹部8に相対させる。
その後、カッタ本体2をアダプタ部3に向けて前進させ、カッタ本体2は、その中心軸線Pがアダプタ部3の回転軸線と一致させられると共に、回転方向Rにも位置決めされてアダプタ部3に取り付けられる。
なお、カッタ本体2側の段付き部Jと、アダプタ部3側に形成された段付き部Kとは、嵌合且つ面接触により係合されると共に、カッタ本体2側の第2の位置決め凸部側壁面7cの傾斜面と、アダプタ部3側の第2の位置決め凹部側壁面8cの傾斜面とが係合されることにより、カッタ本体2側の第1の位置決め凸部側壁面7bと、アダプタ部3側の第1の位置決め凹部側壁面8bとが当接され、カッタ本体2は、回転方向Rの方向に更に精度良く位置決めされる。
次に、クランパ5の取付ボルト6が締め付けられる。
前述したように、取付ボルト6が緩められた状態にあるときは、ストッパ部材22の先端部22aは溝部5hの前記一の端壁に当接されて、クランパ5は、前記第1の位置X1で停止されている。
この状態から取付ボルト6を締め付けるときは、取付ボルト6を回転方向Sに回動する。
このとき、前記第1の位置X1と前記第2の位置X2との間では、ストッパ部材22の先端部22aは前記一の端壁と前記他の端壁との間にあるので、クランパ5の回動は規制されず、クランパ5も、取付ボルト6の頭部6aと付勢部材23との間の摩擦力によって取付ボルト6と共に回転方向Sに回動される。
そして切欠部5aが前記第2の位置X2まで到達すると、ストッパ部材22の先端部22aが溝部5hの前記他の端壁に当接されるので、取付ボルト6を更に回転方向Sに回動させても、付勢部材23の先端と取付ボルト6の頭部6aとはスリップするのみで、クランパ5の更なる回動が規制されて、クランパ5は第2の位置X2で停止され、回転方向Sの方向に戻されることもない。
これにより、クランパ5は第2の位置X2で停止されると共に、更に取付ボルト6を締め付けることにより、カッタ本体2は、クランパ5を介して押圧されてアダプタ部3に確実に固定されて一連の取付手順が完了する。
なお、この状態においてピンミラーカッタ1の駆動も可能であるが、さらにカッタ本体2をアダプタ部3に強固に固定する場合には、適宜の締結手段が用いられる。
一方、アダプタ部3に取り付けられたカッタ本体2を取り外す場合、前述したように、クランパ5の取付ボルト6を回転方向Sとは逆方向に回動して緩め、切欠部5aがアダプタ部3の径方向内側に向けられ、フランジ部5bがアダプタ部3の径方向内側に突出されない前記第1の位置X1まで回動させた後、カッタ本体2をアダプタ部3から取り外す。
このとき、位置決め凹部8の幅は後退方向に広く形成されているので、カッタ本体2を、スムーズにアダプタ部3から取り外すことができる。
なお、これらカッタ本体2のアダプタ部3への搬送、位置決め、搬出及び取付ボルト6の回動操作等は図示しないハンドリング装置により自動的に行われる。
本実施の形態によれば、バネ24がクランパ5に螺合されるスクリュー25により第2の下穴5mに圧縮して介装され、付勢部材23はバネ24からの付勢力により取付ボルト6の頭部6aへ向けて付勢されるため、クランパ5は取付ボルト6の頭部6aと付勢部材23との間の付勢による摩擦力によって、カッタ本体2がアダプタ部3に固定される第1の位置X1と、カッタ本体2がアダプタ部3から取り外し可能とされる第2の位置X2との間で取付ボルト6と共に回動される。
すなわち、取付ボルト6の回動によるクランプと同時にクランパ5の回転位置が、カッタ本体2とアダプタ部3との取り付け、取り外しに応じた位置に変更され得るので、クランパ5を回動させるための回動手段を設けたり作業者が手で回動させる必要が無く、カッタ本体2のアダプタ部3への着脱の自動化を容易に達成することができる。
また、バネ24の座面が摺接されることは無いので、取付ボルト6の頭部6aと付勢部材23との間に安定した摩擦力を発生させることができると共に、バネ24の損傷を防止することができる。
また、クランパ5が、切欠部5a及び下穴5mが形成されたフランジ部5bと、このフランジ部5bと同軸に突設され、貫通孔5fが形成されたボス部5cとを備え、フランジ部5bが、カッタ本体2の外周側に一方の側面2aから凹設して形成されたカッタ凹部2cと、アダプタ部3の内周側に一方の側面3aから凹設して形成されたアダプタ凹部3cとで画成される円状凹部9により囲繞されるようにしたので、カッタ本体2及びアダプタ部3の一方の側面2a,3aからのクランパ5の突出高さを低減することができる。
更に、ボス部5cを、アダプタ凹部3cに更に凹設されたザグリ部3dに収容するようにしたので、カッタ本体2及びアダプタ部3の一方の側面2a,3aからのクランパ5の突出高さを一層低減することができる。
また、本実施の形態によれば、段付き部Jと段付き部Kとを正確に面接触させてカッタ本体2を装着することができ、一層確実にカッタ本体2のアダプタ部3への着脱の自動化を高精度に行うことができると共に、加工精度も向上させることができる。
また、カッタ本体2側の第2の位置決め凸部側壁面7cの傾斜面と、アダプタ部3側の第2の位置決め凹部側壁面8cの傾斜面とが係合されることにより、カッタ本体2側の第1の位置決め凸部側壁面7bと、アダプタ部3側の第1の位置決め凹部側壁面8bとが当接されるので、カッタ本体2は、回転方向Rの方向に一層精度良く位置決めされる。
従って、カッタ本体2とアダプタ部3の、各凹凸部と、各段付き部と、ネジ部の位置とを正確に一致させるように取り付けることが可能となり、カッタ本体2のアダプタ部3への着脱の自動化を更に高精度に行うことができると共に、加工精度も向上させることができる。
更に本実施の形態によれば、クランパ5のフランジ部5bに、バネ24により取付ボルト6の方向へ付勢された付勢部材23を設けているので、クランパ5の自由な回動が規制されるので、カッタ本体2とアダプタ部3との着脱の自動化に一層好適である。
なお、上述した実施の形態は、カッタ本体2の内周面にインサート4を備える、いわゆるインターナル型のピンミラーカッタの取付機構に関するものであるが、本発明はこれに限定されることはなく、いわゆるエクスターナル型のピンミラーカッタにも適用可能である。
また、本発明は、上述の実施例に限らず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
クランパと取付ボルトとの間に安定した抵抗力を付与することにより、カッタ本体とアダプタ部とを自動着脱するのに好適なピンミラーカッタの取付機構を提供できる。
本実施形態により取り付けられたピンミラーカッタ1の一部を示す平面図である。 図1のA−A線視断面図である。 図1のB−B線視断面図である。 図1のC−C線視断面図である。 図1のD−D線視断面図である。 従来のピンミラーカッタ1の一部を示す平面図である。 図6のE−E線視断面図である。
符号の説明
2 カッタ本体 3 アダプタ部 5 クランパ 5a 切欠部 5b フランジ部 5f 貫通孔 5h 溝部 5k ネジ穴(雌ネジ部) 5m 下穴(収容穴) 6 取付ボルト 7 位置決め凸部 8 位置決め凹部 9 雌ネジ部 10 ガイド穴 11 円状凹部 22 ストッパ部材 23 付勢部材 24 バネ(弾性部材) 25 スクリュー J カッタ本体2側の段付き部 K アダプタ部3側の段付き部

Claims (3)

  1. 円環状をなすと共に切刃が配列されたカッタ本体が、加工機の回転駆動させられるアダプタ部に着脱自在に装着され、これらカッタ本体とアダプタ部とを前記カッタ本体の中心軸線回りに一体回転させることによって前記切刃で切削を行うピンミラーカッタの取付機構において、
    前記アダプタ部には、前記カッタ本体が装着される箇所に、該カッタ本体を前記中心軸線方向にクランプして取り付けるクランパが、前記中心軸線を中心とした円周方向に間隔を置いて複数箇所に回動可能に設けられ、
    前記クランパは、該クランパの回動の中心となる軸線の方向からみて円板の周縁部を直線状に切り欠いた切欠部を有する形状に形成され、この切欠部が前記アダプタ部の径方向内側に向けられて前記カッタ本体が前記アダプタ部から取り外し可能とされる第1の位置と、前記切欠部が前記アダプタ部の径方向外側に向けられて前記カッタ本体が前記アダプタ部に固定される第2の位置との間で回動可能に取付ボルトにより取り付けられており、
    更に前記クランパが、前記取付ボルトが挿通される貫通孔と、この貫通孔に開口される収容穴とを備えており、
    この収容穴には、先端が前記取付ボルトの外周部と当接される円柱状の付勢部材と、前記クランパに支持されてこの付勢部材を前記取付ボルト側に付勢する弾性部材が挿入されていることを特徴とするピンミラーカッタの取付機構。
  2. 前記クランパが、前記切欠部及び前記収容穴が形成されたフランジ部と、このフランジ部と同軸に突設され、前記貫通孔が形成されたボス部とを備えており、
    前記フランジ部が、前記カッタ本体の中心軸線の方向を向く側面のうち一方の側面から凹設して該カッタ本体の外周側に形成されたカッタ凹部と、このカッタ本体の一方の側面と同じ方向を向く前記アダプタ部一方の側面から凹設して該アダプタ部の内周側に形成されたアダプタ凹部とで画成される円状凹部により囲繞されることを特徴とする請求項1に記載のピンミラーカッタの取付機構。
  3. 前記ボス部が、前記アダプタ凹部に更に凹設されたザグリ部に収容されることを特徴とする請求項2に記載のピンミラーカッタの取付機構。
JP2005057460A 2005-03-02 2005-03-02 ピンミラーカッタの取付機構 Expired - Fee Related JP4556706B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005057460A JP4556706B2 (ja) 2005-03-02 2005-03-02 ピンミラーカッタの取付機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005057460A JP4556706B2 (ja) 2005-03-02 2005-03-02 ピンミラーカッタの取付機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006239799A JP2006239799A (ja) 2006-09-14
JP4556706B2 true JP4556706B2 (ja) 2010-10-06

Family

ID=37046699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005057460A Expired - Fee Related JP4556706B2 (ja) 2005-03-02 2005-03-02 ピンミラーカッタの取付機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4556706B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6326276B2 (ja) * 2014-04-28 2018-05-16 株式会社小松製作所 クランクシャフトミラーの工具保持装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0685714U (ja) * 1993-05-26 1994-12-13 住友電気工業株式会社 クランプ機構

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0685714U (ja) * 1993-05-26 1994-12-13 住友電気工業株式会社 クランプ機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006239799A (ja) 2006-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2748570C2 (ru) Технологическая машина
JP6287205B2 (ja) 動力作業機
US8037792B2 (en) Mountings for riving knives of table saws
US8529163B2 (en) Temporary coupling mechanism for cutting tip and indexable cutting tool with same
JPS58127686A (ja) ハンドナイフ
US20090156107A1 (en) Hand-held power tool with locking nut
US10040173B1 (en) Workholding apparatus having a detachable jaw plate
JPWO2017150459A1 (ja) 切削工具
EP2857130A1 (en) Coupling device and cutting tool
US3625554A (en) Device for rapid fixing of a tool to the end of a rotating shaft
JP4556706B2 (ja) ピンミラーカッタの取付機構
JP5265961B2 (ja) ブレード脱着補助装置
US7972199B2 (en) Hand-held power tool with locking nut
JP5275675B2 (ja) ブレード脱着補助装置
JP3184019U (ja) 工作機械の工具ホルダ着脱構造
JP2013059988A (ja) 動力工具用コアビット組
JP4524637B2 (ja) ピンミラーカッタの取付機構
JP4396550B2 (ja) ピンミラーカッタの取付機構
JP4569308B2 (ja) ピンミラーカッタの取付機構
JP5660230B2 (ja) 切削工具及び該切削工具に用いられる切削インサートのクランプ機構のための回転部材
JP2020062729A (ja) 刃先交換式カッターおよび刃先交換式カッターのカッター本体
EP3764193B1 (en) Handle device and punching machine
US20240157453A1 (en) Tool Accessory Mounting Interface
JP2009131915A (ja) 切削工具および該切削工具を用いた切削方法
JP3127357U (ja) ツールホルダ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100629

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees