JP2006220448A - 検査装置及びptp包装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】不良と判定された検査対象における不良箇所と、表示される不良項目との照合に要する時間を低減させることが可能な検査装置、及び、PTP包装機を提供する。
【解決手段】検査を実行し、不良判定がなされた場合、不良発生日時、不良項目、さらにこれらの情報に関連付けて、画像データ、検査計測結果を記憶する。そして、不良項目及び不良発生時刻を不良発生情報として表示する。ここで、不良項目が選択されると(S200:YES)、不良箇所が明示された画像を表示する(S230)。具体的には、検査対象の画像において、「欠錠」の場合には錠剤の充填されていないポケット部を所定の色で塗りつぶし、「錠剤不良」及び「色不良」の場合には該当する錠剤の充填されたポケット部を所定の色で塗りつぶし、「シート異物」及び「シート巨塊異物」の場合には異物を所定の色で塗りつぶす。
【選択図】 図6

Description

本発明は、PTPシートの製造に際し、錠剤の画像データに基づき外観検査を行う検査装置及び、当該検査装置を具備するPTP包装機を含む技術分野に属するものである。
一般に、PTPシートの製造過程にあっては、ポケット部に錠剤等が充填された後、ポケット部を密封するためのカバーフィルムの取着前や取着後に、カメラなどによってポケット部及び充填された錠剤が撮像され、錠剤の欠け、異物の混入等の異常が検査される。そして、異常判定されたPTPシートは不良品として排出される。
このような外観検査において、モニタ等の表示装置に、不良履歴を表示させる技術が知られている。例えば、異常発生の日時、不良項目(欠け錠、シート異物等の項目)を表示する検査装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−300698号公報
ところで、外観検査において、作業者は、不良品として排出されたPTPシートに、表示装置に表示された不良項目に対応する不良箇所があるか否かを、定期的に(例えば1時間に1回という割合で)確認するのが一般的である。つまり、不良品とされたPTPシートの不良箇所と不良項目とを照合し、検査装置が正常に動作しているか否かを判断するのである。
しかしながら、上記技術のように不良項目だけを表示したのでは、PTPシートの不良箇所を特定することは困難であり、不良項目との照合に要する時間が大きくなってしまう。例えば不良項目として「錠剤不良」との表示がなされても、PTPシートにポケット部が複数個存在する場合などは、いずれのポケット部に充填された錠剤が不良であるのかを1つ1つのポケット部について確認していく必要がある。また、近年の技術進歩により一見しただけでは見過ごしてしまうような微小な欠けなども検出されるようになっていることも、不良箇所の特定作業を困難にする要因となっている。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、不良と判定された検査対象における不良箇所と、表示される不良項目との照合に要する時間を低減させることが可能な検査装置、及び、PTP包装機を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.検査対象を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段による撮像結果に基づく画像データを用い、前記検査対象を検査するための計測を行い、当該検査計測結果に基づいて、前記検査対象の良/不良を判定する検査判定手段とを備えた検査装置において、
情報表示を行うための表示手段と、
前記表示手段を介し、前記検査判定手段による不良判定結果に応じた不良項目と共に、前記検査対象における不良箇所を作業者に特定させるための情報を表示可能な表示制御手段とを備えていることを特徴とする検査装置。
手段1に記載の検査装置では、撮像手段により検査対象が撮像され、その撮像結果に基づく画像データを用い、検査判定手段によって、検査のための計測が行われ、当該検査計測結果に基づいて検査対象の良/不良が判定される。ここで、撮像結果に基づく画像データとは、撮像手段から直接的に出力されるイメージデータそのものであってもよいし、撮像手段から出力されるイメージデータに対しマスク処理等の加工処理を施したものであってもよい(以下の手段でも同様)。
ここで特に手段1では、表示制御手段によって、検査判定手段による不良判定結果に応じた不良項目と共に、検査対象における不良箇所を作業者に特定させるための情報が表示可能となっている。つまり、不良項目だけを表示した場合、検査対象における不良箇所との照合を行うことが困難であったため、不良項目と共に不良箇所を特定させるための情報を表示するようにしたのである。
このようにすれば、表示手段を介して表示される情報に基づいて作業者は検査対象における不良箇所を特定することができるため、不良と判定された検査対象における不良箇所と、表示される不良項目との照合に要する時間を低減させることができる。
手段2.手段1に記載の検査装置において、
前記表示制御手段は、前記不良箇所を特定させるための情報として、前記画像データに基づき、前記不良箇所が明示された前記検査対象の画像を表示することを特徴とする検査装置。
例えば、手段2に示すように、不良箇所を特定させるための情報として、画像データに基づき、不良箇所が明示された検査対象の画像を表示することが考えられる。このように検査対象の画像に不良箇所を明示すれば、作業者は短時間のうちに不良箇所を把握することが可能となり、不良と判定された検査対象における不良箇所と、表示される不良項目との照合に要する時間を低減させることができる。
手段3.手段1又は2に記載の検査装置において、
前記表示制御手段は、前記不良箇所を特定させるための情報として、前記検査計測結果を表示することを特徴とする検査装置。
また例えば、手段3に示すように、不良箇所を特定させるための情報として、検査計測結果を表示することが考えられる。検査計測結果としては、正常な錠剤に対する欠けの割合である欠け混入率や、混入した異物の面積値である異物面積値などが挙げられる(以下の手段でも同様)。このように検査計測結果を表示すれば、不良箇所の特定が容易になる。例えば、欠け混入率が相対的に大きなものであれば、大きな欠けが存在する錠剤があるものとして検査対象を確認することができるためである。その結果、不良と判定された検査対象における不良箇所と、表示される不良項目との照合に要する時間を、低減させることができる。
手段4.検査対象を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段による撮像結果に基づく画像データを用い、前記検査対象を検査するための計測を行い、当該検査計測結果に基づいて、前記検査対象の良/不良を判定する検査判定手段とを備えた検査装置において、
前記検査判定手段によって検査に用いられた前記画像データ及び前記検査計測結果を記憶するための記憶手段と、
前記検査判定手段にて不良と判定された場合、不良判定結果に応じた不良項目又は不良項目を特定可能な不良項目特定情報に関連付けて、前記記憶手段に前記画像データ及び前記検査計測結果を記憶する記憶制御手段と、
情報表示を行うための表示手段と、
前記表示手段を介し、前記不良項目と共に、前記記憶手段に記憶された前記画像データから作出される前記不良箇所が明示された前記検査対象の画像、及び、前記検査計測結果を表示可能な表示制御手段とを備えていることを特徴とする検査装置。
手段4に記載の検査装置では、撮像手段により検査対象が撮像され、その撮像結果に基づく画像データを用い、検査判定手段によって、検査のための計測が行われ、当該検査計測結果に基づいて検査対象の良/不良が判定される。
ここで特に手段4では、検査判定手段によって検査に用いられた画像データ及び検査計測結果を記憶するための記憶手段を備え、不良判定がなされた場合は、記憶制御手段によって、不良判定結果に応じた不良項目又は不良項目特定情報に関連付けて、記憶手段に、画像データ及び検査計測結果が記憶される。不良項目特定情報は、不良項目を特定可能な情報であり、例えば不良判定がなされた日時などである(以下の手段でも同様)。
そして、情報表示を行うための表示制御手段を備えており、この表示手段を介し、表示制御手段により、不良項目と共に、不良箇所が明示された検査対象の画像、及び、検査計測結果が表示可能となっている。検査対象の画像は、記憶手段に記憶された画像データから作出される。
手段4によれば、検査対象の画像に不良箇所を明示するため、作業者は短時間のうちに不良箇所を把握することが可能となる。また、検査計測結果を表示するため、不良箇所の特定が容易になる。その結果、不良と判定された検査対象における不良箇所と、表示される不良項目との照合に要する時間を、低減させることができる。
また、記憶制御手段は、検査判定手段にて不良と判定された場合にだけ画像データ及び検査計測結果を記憶するため、検査に用いられた画像データを全て記憶しておく構成と比べ、記憶手段の大容量化を要しないというメリットがある。
手段5.形成されたポケット部に錠剤が充填されて搬送されるフィルムを、検査対象となるPTPシート相当部分が包含されるように撮像する撮像手段と、
前記撮像手段による撮像結果に基づく画像データを用い、前記PTPシート相当部分を検査するための計測を行い、当該検査計測結果に基づいて、前記PTPシート相当部分の良/不良を判定する検査判定手段とを備えた検査装置において、
前記検査判定手段によって検査に用いられた前記画像データを記憶するための記憶手段と、
前記検査判定手段にて不良と判定された場合、不良判定結果に応じた不良項目又は不良項目を特定可能な不良項目特定情報に関連付けて、前記記憶手段に前記画像データを記憶する記憶制御手段と、
情報表示を行うための表示手段と、
前記表示手段を介し、前記不良項目と共に、前記記憶手段に記憶された前記画像データに基づき、前記PTPシート相当部分における不良箇所が明示された画像を表示可能な表示制御手段とを備えていることを特徴とする検査装置。
手段5に記載の検査装置では、撮像手段により、搬送されるフィルムが撮像される。このフィルムは、形成されたポケット部に錠剤が充填されてなる。このようなフィルムからPTPシートが打ち抜かれるため、このPTPシートの単位で良/不良を判定する必要がある。そこで、撮像手段は、検査対象となるPTPシート相当部分、すなわち、1枚のPTPシートとして後に打ち抜かれる部分が包含されるようにフィルムを撮像する。そして、撮像結果に基づく画像データを用い、検査判定手段によって、検査のための計測が行われ、当該検査計測結果に基づいて、PTPシート相当部分の良/不良が判定される。
ここで特に手段5では、検査判定手段によって検査に用いられた画像データを記憶するための記憶手段を備え、不良判定がなされた場合は、記憶制御手段によって、不良判定結果に応じた不良項目又は不良項目特定情報に関連付けて、記憶手段に、画像データが記憶される。
そして、情報表示を行うための表示制御手段を備えており、この表示手段を介し、表示制御手段により、不良項目と共に、PTPシート相当部分における不良箇所が明示された画像を表示可能となっている。この画像は、記憶手段に記憶された画像データに基づいて表示される。
手段5によれば、PTPシート相当部分における不良箇所を明示するため、作業者は短時間のうちに不良箇所を把握することが可能となる。その結果、不良と判定された検査対象における不良箇所と、表示される不良項目との照合に要する時間を、低減させることができる。また、記憶制御手段は、検査判定手段にて不良と判定された場合にだけ画像データを記憶するため、検査に用いられた画像データを全て記憶しておく構成と比べ、記憶手段の大容量化を要しないというメリットがある。
手段6.手段5に記載の検査装置において、
前記記憶制御手段は、前記検査判定手段にて不良と判定された場合、不良判定結果に応じた不良項目又は不良項目を特定するための不良項目特定情報に関連付けて、前記記憶手段に前記検査判定手段による検査計測結果を記憶するよう構成されており、
前記表示制御手段は、前記表示手段を介し、前記検査計測結果を表示可能に構成されていることを特徴とする検査装置。
手段6によれば、このように検査計測結果を表示すれば、PTPシート相当部分における不良箇所の特定が容易になる。例えば、欠け混入率が相対的に大きなものであれば、大きな欠けが存在する錠剤があるものとして、PTPシートのポケット部に充填された錠剤を確認することができるためである。その結果、不良と判定された検査対象における不良箇所と、表示される不良項目との照合に要する時間を、低減させることができる。
なお、「前記表示制御手段は、前記ポケット部に対応させて、前記検査計測結果を表示可能であること」としてもよい。このようにすれば、検査計測結果がポケット部に充填された錠剤と対応することになり、さらに不良箇所の特定が容易になる。
手段7.手段5又は6に記載の検査装置において、
前記表示制御手段は、前記不良項目が錠剤の異常を示すものである場合、前記PTPシート相当部分における不良箇所として、該当する錠剤又は該当する錠剤の充填されたポケット部が明示された画像を表示可能に構成されていることを特徴とする検査装置。
手段7によれば、表示制御手段によって、不良項目が錠剤の異常を示すものである場合、該当する錠剤又は該当する錠剤の充填されたポケット部が明示された画像が表示される。例えば、該当する錠剤や該当する錠剤の充填されたポケット部を他とは別の色で表示することが考えられる。このように色を変えて示せば、作業者は瞬時に不良箇所を把握することが可能となり、不良と判定された検査対象における不良箇所と、表示される不良項目との照合に要する時間を低減させることができる。もちろん、色を変えるという手法には限定されず、錠剤あるいは錠剤の充填されたポケット部が特定できればよく、検査対象となるPTPシート相当部分のポケット部に番号を付し、その番号を用いて、該当するポケット部や錠剤を示すようにしてもよい。
手段8.手段5乃至7のいずれかに記載の検査装置において、
前記表示制御手段は、前記不良項目が異物の混入を示すものである場合、前記PTPシート相当部分における不良箇所として、該当する異物が明示された画像を表示可能に構成されていることを特徴とする検査装置。
手段8によれば、表示制御手段によって、不良項目が異物の混入を示すものである場合、該当する異物が明示された画像が表示される。例えば該当する異物を所定の色で表示することが考えられる。このように色を変えて示せば、作業者は瞬時に不良箇所を把握することが可能となり、不良と判定された検査対象における不良箇所と、表示される不良項目との照合に要する時間を低減させることができる。
なお、照明装置などの不具合によって膨大な数の異物が誤って検出されることが考えられるため、「前記表示制御手段は、前記異物の中で相対的に面積値の大きな異物が明示された画像を表示可能であること」としてもよい。例えば最も大きな異物のみを所定の色で表示することが考えられる。このようにすれば、膨大な数の異物が検出された場合でも、処理の遅延を招く可能性を小さくできる。
手段9.手段4乃至8のいずれかに記載の検査装置において、
情報を入力するための入力手段を備え、
前記表示制御手段は、前記不良項目又は前記不良項目特定情報が前記入力手段を介して選択されると、少なくとも前記不良箇所が明示された画像を表示するよう構成されていることを特徴とする検査装置。
手段9によれば、入力手段を備えており、この入力手段を介して不良項目又は不良項目特定情報が選択されると、不良箇所が明示された画像が表示される。少なくとも、としたのは、検査計測結果を記憶する構成にあっては、画像と共に検査計測結果を表示するようにしてもよいためである。このようにすれば、不良項目等の選択によって画像が表示されるため、不良項目と画像との対応関係が明確になり、不良と判定された検査対象における不良箇所と、表示される不良項目との照合に要する時間を低減させることができる。
以上は検査装置の発明として説明してきたが、次に示すように、PTP包装機の発明として捉えることもできる。
手段10.手段1乃至9のいずれかに記載の検査装置を具備してなるPTP包装機。
以下、一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
まず、図1に基づいて、検査対象としてのPTPシート1について説明する。PTPシート1は、複数のポケット部2の形成された包装用フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして包装用フィルム3に取着されたアルミニウム製のカバーフィルム4とを有している。そして、各ポケット部2には、錠剤5が1つずつ収容されている。本実施の形態では、PTPシート1は、帯状の包装用フィルム3及びカバーフィルム4から形成された帯状のPTPフィルム6が打抜かれることで、シート状に製造される。PTPフィルム6(包装用フィルム3)には、幅方向に10個のポケット部2が形成されている。したがって、この幅方向において、2枚のPTPシート1が打ち抜かれる。
上記のように構成されてなるPTPシート1は、図2に示すようにPTP包装機11で製造され、該PTP包装機11内に設けられた外観検査装置12(図3参照)によって外観検査が実施されるようになっている。
図2に示すPTP包装機11には、最上流側に、ロール状に巻回された包装用フィルム3が配置されている。包装用フィルム3には、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)等の光透過性を有する(ここでは透明性を有する)熱可塑性樹脂材料が採用されている。包装用フィルム3は、間欠的に搬送されるようになっており、包装用フィルム3の搬送経路に沿って、加熱手段14とポケット成形手段15とが順に配設されている。これら加熱手段14及びポケット成形手段15によって、ポケット部2が成形される。そして、ポケット部2が形成された包装用フィルム3の移送経路に沿って、錠剤投入装置16、フィルム受けロール17が配設されている。錠剤投入装置16へと到達した包装用フィルム3の各ポケット部2には、該錠剤投入装置16によって、錠剤5が充填される。
一方、ロール状に巻回されたカバーフィルム4の引出し端は、前記フィルム受けロール17の方へと案内されている。フィルム受けロール17には、加熱ロール18が圧接可能となっており、両ロール17,18間を加熱圧接状態で通過することで、包装用フィルム3にカバーフィルム4が貼着されるようになっている。これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填されたPTPフィルム6が製造される。かかるPTPフィルム6はその後図示しない打抜装置によってPTPシート1単位に裁断される。
このようなPTPシート1の製造過程において、錠剤5が各ポケット部2に充填されたPTPフィルム6を検査するための構成が、外観検査装置12である。
次に、外観検査装置12について説明する。図2に示すように、外観検査装置12は、照明装置21、撮像手段としてのカメラ22、処理実行装置23などで構成される。さらに、図3に示すように、外観検査装置12は、表示装置24及び入力装置25を備えている。
照明装置21は、赤外光を照射することができる。カメラ22は、照明装置21から照射される赤外光の波長領域に感度を有する。ここで、カメラ22と照明装置21との関係について説明する。図4に示すように、カメラ22と照明装置21とは、PTPフィルム6のポケット部2側に配置されている。そして、照明装置21から照射される赤外光が、包装用フィルム3越しに錠剤5及びカバーフィルム4を照らし、錠剤5及びカバーフィルム4からの反射光により、カメラ22は二次元でPTPフィルム6を撮像する。
表示装置24は、情報を表示するためのものであり、CRTや液晶を用いたディスプレイ装置である。本実施形態では、この表示装置24により、後述するように画像や検査計測結果などの表示がなされる。
入力装置25は、情報を入力するためのものであり、キーボード、ポインティングデバイスとしてのマウス、上記表示装置24と一体になったタッチパネルなどで構成されている。
処理実行装置23は、いわゆるコンピュータシステムとして構成されており、画像処理等の各種処理を実行可能となっている。
処理実行装置23は、図3に示すように、画像メモリ31、検査結果及び統計データメモリ32、判定用メモリ33、表示メモリ34、データ記憶装置35、画像更新装置36、カメラタイミング制御装置37、及び、CPU及び入出力インターフェース38を備えている。
画像メモリ31は、カメラ22から出力される撮像画像の二次元イメージデータを記憶する。この画像メモリ31に記憶された画像データに基づいて、検査が実行される。なお、検査の実行に際し、画像データに対し加工処理を施してもよい。例えば、マスキング処理を施すことが考えられる。また例えば、シェーディング補正などの処理を施してもよい。シェーディング補正は、包装用フィルム3の撮像範囲全体を照明装置21の赤外光で均一に照らすことは技術的に限界があることから、位置の相違により生じる赤外光の明度のばらつきを補正するためのものである。
検査結果及び統計データメモリ32は、イメージデータに関する座標等のデータ、外観検査結果データ、及び、該外観検査結果データを確率統計的に処理した統計データなどを記憶するものである。これらの外観検査結果データや統計データは、CPU及び入出力インターフェース35の制御に基づき、表示装置24に表示させることができる。また、これらの外観検査結果データや統計データに基づいてCPU及び入出力インターフェース35がPTP包装機11に制御信号を送出することもできる。
判定用メモリ33は、検査に用いられる判定値を記憶するものである。判定値は、検査項目毎に設定される。なお、錠剤面積値を検査するための判定値など、過去の検査で良品と判定されたものについての検査計測結果を統計して決定される判定値もある。
表示メモリ34は、画面表示のためのメモリであり、画像データ等に基づく表示画面のイメージデータが記憶される。そして、イメージデータが記憶されることにより、表示装置24に当該イメージデータに基づく表示がなされることになる。
データ記憶装置35は、ハードディスク装置で構成されており、本実施形態では、検査によって不良品と判定された場合に、不良項目、不良判定日時、検査に用いられた画像データ、及び、検査計測結果が記憶される。
画像更新装置36は、表示メモリ34に記憶されるイメージデータを更新するものである。
このような構成により、CPU及び入出力インターフェース38は、データ記憶装置35に記憶されたデータを表示メモリ34に転送可能となっており、画像更新手段36を介して、例えば画像データに基づく画像の一部を所定の色で塗りつぶして表示することができる。
カメラタイミング制御装置37は、カメラ22の撮像タイミングを制御するものである。かかるタイミングはPTP包装機11に設けられた図示しないエンコーダからの信号に基づいて制御され、PTPフィルム6を所定量送るごとにカメラ22による撮像が行われる。
CPU及び入出力インターフェース38は、各種処理プログラムを実行すると共に、PTP包装機11に制御信号を送出し又はPTP包装機11から動作信号などの各種信号を受信するためのものである。これによって、例えば、PTP包装機11の不良シート排出機構などを制御することができるようになっている。また、CPU及び入出力インターフェース38は、表示装置24に表示データを送出する機能を有する。これにより、検査結果などを表示装置24に表示させることができる。さらにまた、CPU及び入出力インターフェース38は、入力装置25から情報を入力する機能を有する。
次に、本実施形態における検査処理を、図5のフローチャートに基づき説明する。なお、本検査処理は、CPU及び入出力インターフェース38によって実行される。
最初のステップ(以下、ステップを単に記号Sで示す)100において、検査を実行する。この処理は、画像メモリ31に記憶されている画像データに基づき、検査のための計測を行い、この検査計測結果に基づいて、ポケット部2に充填された錠剤5の異常などを検査するものである。なお、検査の結果は、検査結果及び統計データメモリ32に記憶される。
続くS110では、不良判定されたか否かを判断する。ここで不良判定されたと判断された場合(S110:YES)、S120へ移行する。一方、不良判定されなかった場合(S110:NO)、すなわち良品と判定された場合には、以下の処理を実行せず、本検査処理を終了する。
不良判定された場合に移行するS120では、不良発生日時を記憶する。この処理は、いわゆるタイムスタンプの記憶である。続くS130では、不良判定結果に応じた不良項目を記憶する。なお、具体的な不良項目については後述する。次のS140では、不良判定されたときの画像データを記憶する。ここで、画像データは、不良発生日時又は不良項目に関連付けて記憶される。続くS150では、検査計測結果を記憶する。各ポケット部2の錠剤5について行われる検査については、検査計測結果がポケット部2毎に記憶される。なお、不良発生日時、不良項目、画像データ、及び検査計測結果は、データ記憶装置35(図3参照)に記憶される。そして、S160では不良発生情報として、不良項目、不良発生時刻を表示装置24に表示し、その後、本検査処理を終了する。
ここで不良項目、不良発生時刻の表示画面の一例を、図7に基づいて説明する。図7は、検査処理実行時の表示装置24の表示画面を示す説明図である。
画面の左側には、検査対象となっているPTPフィルム6の画像g1,g2が表示される。なお、これらの画像g1,g2においては、PTPフィルム6の端部の図示を省略してある。そして、その画像g1,g2の右側には、検査結果が表示される。本実施形態におけるPTPシート1は、シート単位で10個のポケット部2を有するものである(図1(a)参照)。したがって、シート単位の検査では、10個のポケット部2に充填された錠剤5が検査されることになる。図7中、記号A,Bで示した枠線の内部にあるポケット部2が、PTPフィルム6の中で現在、検査対象となっている部分(PTPシート相当部分)を示す。つまり、この枠線A,Bは、検査対象となる1枚のPTPシート1に対応するものである。ここに示される画像g1,g2は、検査対象が変わると更新されていく。なお、図7において、画像g1,g2が「奥側」、「手前側」となっているのは、上述したように、PTPフィルム6の幅方向において2枚のPTPシート1が打ち抜かれるためである(図1参照(b)参照)。したがって、検査結果の表示も、奥側、手前側という具合に、上下に分けてなされる。
検査結果の表示項目は、図7に示すように、「全欠」、「欠錠」、「錠剤不良」、「処理不良」、「色不良」、「テープ継ぎ目」、「シート異物」及び「シート巨塊異物」という不良項目と、「良品数」、「不良数」、「不良率」、「合計良品数」、「合計不良数」及び「合計不良率」という統計データ、及び、不良発生情報からなる。
最初に不良項目について説明する。「全欠」は、ポケット部2に錠剤5が全く充填されていないことを示す。「欠錠」は、いずれかのポケット部2に錠剤5が充填されていないことを示す。「錠剤不良」は、錠剤5に欠け、割れ、形状の異常等があることを示す。
「処理不良」は、検査処理の実行がPTPフィルム6の搬送速度に間に合わなくなったことを示し、例えば、膨大な数の異物が誤検出された場合や、画像の輝度が小さすぎた場合等に生じ得る。「色不良」は、RGB輝度のズレが大きくなったことを示す。
また、ロール状に巻回されたフィルムがなくなると、フィルム終端と新たなフィルムの始端とをテープで継ぐため、この継ぎ目部分は、排出対象となる。「テープ継ぎ目」は、この継ぎ目部分を検出したことを示す。「シート異物」は、異物が混入したことを示す。「シート巨塊異物」は、数mm(例えば5mm)以上という大きな異物を検出したこと示し、例えば工具などをフィルム上に誤って置き忘れた場合等に生じ得る。
なお、ここに挙げた不良項目が、図5中のS130で記憶される不良項目である。例えば、錠剤5の欠けによって不良判定がなされた場合には、「錠剤不良」という項目がデータ記憶装置35に記憶されることになる。
統計データとしての「良品数」、「不良数」及び「不良率」は、奥側と手前側とでそれぞれ算出され、順に、良品の数の合計、不良品の数の合計、全体数に対する不良品の数の割合を示す。「合計良品数」、「合計不良数」及び「合計不良率」は、奥側と手前側との合計であり、順に、良品の数の合計、不良品の数の合計、全体数に対する不良品の数の割合を示す。
不良発生情報は、画面右側の「不良率」の下方に奥側と手前側とでそれぞれ表示され、不良発生時刻、及び、不良項目からなる。本実施形態では、図7に示すように、例えば「14:34:00 錠剤不良」(記号Cで示した)や「14:31:30 欠錠」(記号Dで示した)などの表示がなされる。この不良発生情報は、最新のものから所定件数(例えば9件)が表示され、それよりも過去のものは表示されないようになっている。この不良発生情報の表示は、図5中のS160にてなされる。
次に、本実施形態における情報表示処理を、図6のフローチャートに基づき説明する。この処理は、CPU及び入出力インターフェース38によって実行される。
最初のS200において、表示中の不良発生情報における不良項目が選択されたか否かを判断する。不良項目の選択は、入力手段25を介してなされる。例えば、不良項目を特定する情報をキーボードから入力して選択したり、マウスを用いて不良項目を選択したり、あるいは、タッチパネルを用いて作業者が表示画面に触れて不良項目を選択したりすることが考えられる。なお、マウスやタッチパネルで選択する場合、不良項目自体を選択してもよいし、不良項目に対応して表示される不良発生時刻を指示して不良項目を選択するようにしてもよい。
表示中の不良項目が選択された場合に移行するS210では、データ記憶装置35に記憶された画像データの中で、選択された不良項目に関連付けられた画像データを、表示メモリ34に転送する。
続くS220では、不良項目に対応させ、不良箇所を明示するよう表示メモリ34に転送された画像データの更新を行う。この処理は、画像更新装置36を介して行われる。本実施形態では、「欠錠」の場合には錠剤5の充填されていないポケット部2の画像部分を所定の色で塗りつぶし、「錠剤不良」及び「色不良」の場合には該当する錠剤5の充填されたポケット部2の画像部分を所定の色で塗りつぶし、「シート異物」及び「シート巨塊異物」の場合には最大の異物の画像部分を所定の色で塗りつぶす。
そして、次のS230では、表示メモリ34に記憶されたイメージデータに基づき、表示装置24を介して画像表示を行う。
S240では、計測結果表示が指示されたか否かを判断する。この指示は、入力手段25を介してなされる。例えば、キーボードから入力して指示したり、マウスやタッチパネルを用いて表示画面上から指示したりすることが考えられる。本実施形態では、タッチパネルを用い、画面中に用意されるボタンに作業者が触れることによって指示するようになっている。ここで計測結果表示が指示された場合(S240:YES)、S250へ移行する。一方、計測結果表示が指示されていない場合(S240:NO)、以降の処理を実行せずに、本情報表示処理を終了する。
計測結果表示が指示された場合に移行するS250では、データ記憶装置35から表示メモリ34へ検査計測結果の転送を行う。そして、続くS260では、表示メモリ34に記憶された検査計測結果を、表示装置24を介して表示する。そして、その後、本情報表示処理を終了する。
不良項目、不良発生時刻の表示画面の一例を図7に示したが、例えば記号Cで示す不良発生情報中の「錠剤不良」の項目が選択された場合の情報表示について説明する。図8は、不良発生情報の選択時の表示装置24の表示画面を例示する説明図である。
図8中の記号Cで示す不良発生情報中の錠剤不良の項目が選択されると(図6中のS200:YES)、例えばタッチパネルを介して作業者が画面上のこの項目に触れると、不良判定されたときの画像g3が、記号Eで示す枠線と共に表示される(S230)。このとき、異常があると判定された錠剤5の充填された記号Fで示すポケット部2の画像部分は、所定の色で塗りつぶされた状態となっている(図8中ではハッチングを施して示した)。つまり、検査対象における不良箇所を特定させる画像が表示されるのである。
不良発生情報の選択時の表示装置24の表示画面を図8に示したが、次に、計測結果表示が指示された場合の情報表示について説明する。図9は、検査計測結果の表示画面を例示する説明図である。
計測結果表示が指示されると(図6中のS240:YES)、例えばタッチパネルを介して画面の下部に表示される「錠剤統計」というボタン(図8中に記号Gで示した)に作業者が触れると、図9に示すような検査計測結果が表示される。
検査計測結果は、ポケット部2毎に表示されるようになっており、本実施形態では、図7及び図8に示した検査対象となる5行2列のポケット部2(枠線A,B,E内部に示されるポケット部2)に対し、右側の列の上から下へ1,2,3,4,5という番号が振られ、左側の列の上から下へ6,7,8,9,10という番号が振られているものとする。このようなポケット部2の番号「1」〜「10」に対応させ、各ポケット部2の錠剤5についての検査計測結果である「欠け混入率」、「長径率」、「赤ズレ量1」、「緑ズレ量1」、「青ズレ量1」、「赤ズレ量2」、「緑ズレ量2」、及び、「青ズレ量2」の各項目の表示がなされる。さらに、異物についての検査計測結果である「シート異物面積」及び「シート異物周囲長」の表示がなされる。
「欠け混入率」は、正常な錠剤5の面積値に対する欠けの割合を示すものである。「長径率」は、異形錠の錠剤(錠剤形状が円形以外のもの)における長手方向の長さの割合を示すものである。「赤ズレ量1」、「緑ズレ量1」、「青ズレ量1」は、RGB輝度の正常値からのズレを示すものである。なお、錠剤形状がカプセルのときに、「赤ズレ量2」、「緑ズレ量2」、及び、「青ズレ量2」の値が表示される。なお、本実施形態では、錠剤不良の原因となった錠剤5は図8に示した画像表示によって番号「9」のポケット部2にあることがわかるが、この検査計測結果によれば、番号「9」のポケット部2に充填された錠剤5の欠け混入率が20%であることがわかる。
なお、本実施形態におけるカメラ22が「撮像手段」に相当し、データ記憶装置35が「記憶手段」に相当し、表示装置24が「表示手段」に相当し、入力装置25が「入力手段」に相当する。また、CPU及び入出力インターフェース38が「検査判定手段」、「記憶制御手段」及び「表示制御手段」に相当する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、検査が実行され(図5中のS100)、不良判定がなされた場合(S110:YES)、不良発生日時、不良項目、さらにこれらの情報に関連付けて、画像データ、検査計測結果が記憶される(S120〜S150)。そして、不良項目及び不良発生時刻が、不良発生情報として表示される(S160,図7参照)。ここで、不良項目が選択されると(図6中のS200:YES)、記憶された画像データが表示メモリ34へ転送され(S210)、不良箇所を特定させるような画像の更新が行われて(S220)、不良箇所が明示された画像が表示される(S230,図8参照)。
具体的には、「欠錠」の場合には錠剤5の充填されていないポケット部2の画像部分が所定の色で塗りつぶされ、「錠剤不良」及び「色不良」の場合には該当する錠剤5の充填されたポケット部2の画像部分が所定の色で塗りつぶされ、「シート異物」及び「シート巨塊異物」の場合には最大の異物の画像部分が所定の色で塗りつぶされる。
これによって、作業者は検査対象の不良箇所を瞬時に把握することが可能となる。その結果、不良と判定された検査対象における不良箇所と、表示される不良項目との照合に要する時間を、低減させることができる。なお、シート異物の場合は最大の異物だけを所定の色で塗りつぶすようにしたので、膨大な数の異物が検出された場合でも処理の遅延を招く可能性が小さくなる。
また、本実施形態では、不良判定がなされた場合にのみ画像データを記憶する構成としたため(図5中のS110:YES,S140)、検査に用いられた画像データを全て記憶しておく構成と比べ、データ記憶装置35の大容量化を要しない。
さらにまた、本実施形態では、計測結果表示が指示されると(図6中のS240:YES)、検査計測結果が表示メモリ34へ転送され(S250)、検査計測結果が表示装置24を介して表示される(S260)。具体的にはポケット部2に割り振られる番号「1」〜「10」に対応させて錠剤5の検査計測結果が表示されると共に、シート異物の情報が表示される(図9参照)。
これによって、検査対象における不良箇所の特定が容易になる。例えば、欠け混入率が相対的に大きな値となっていれば、大きな欠けが存在するものとして、PTPシートのポケット部2に充填された錠剤5を確認することができるためである。また、錠剤5の検査計測結果は、ポケット部2に対応させて表示されるため、検査計測結果がポケット部2に充填された錠剤5と対応することになり、さらに不良箇所の特定が容易になる。
また、本実施形態では、不良項目が選択された場合に画像が表示されるため(図6中のS200:YES,S230)、不良項目と画像との対応関係が明確になり、この意味においても、不良と判定された検査対象における不良箇所と、表示される不良項目との照合に要する時間を低減させることができる。
以上、一実施形態について説明してきたが、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の形態で実施可能であることは言うまでもない。すなわち、以下に例示するような態様で実施することも可能であるし、また、以下に例示しない態様で実施することももちろん可能である。
(a)上記実施形態ではデータ記憶装置35に不良発生日時及び不良項目を記憶していたが、検査結果及び統計データメモリ32に記憶するようにしてもよい。不良発生日時及び不良項目に対して、画像データ、及び、検査計測結果が関連付けられさえすればよいためである。
(b)上記実施形態では、不良発生日時を記憶しておき(図5中のS120)、不良発生情報としては不良発生時刻だけを表示していた(S160)。表示が煩雑になることを回避するためである。もちろん、不良発生情報の表示欄に日付まで表示するようにしてもよいし、画面の上部や下部などの不良発生情報の表示欄以外に日付を表示するようにしてもよい。また、不良項目を特定できる情報であればよく、不良発生日時に代えて、検査対象毎に重複しない番号などを記憶するようにしてもよい。
(c)上記実施形態では、「錠剤不良」及び「色不良」の場合には該当する錠剤5の充填されたポケット部2の画像部分が所定の色で塗りつぶされる構成であった。
これに対し、錠剤5に異常がある場合、錠剤5の画像部分を所定の色で塗りつぶす構成としてもよい。また、該当するポケット部2を画像中に明示するにあたって、当該ポケット部2を特定させる表示であればよく、例えばポケット部2に割り振られた番号「1」〜「10」を用い、異常のある錠剤5の充填されたポケット部2を示すようにしてもよい。
(d)上記実施形態では不良発生情報の表示欄に不良発生時刻及び不良項目を表示していたが(図7等参照)、結果的に不良項目と不良箇所が明示された画像とを対応させて表示できればよく、例えば、不良発生時刻のみを不良発生情報として表示し、不良発生時刻が選択された場合に、不良項目と画像とを表示するよう構成してもよい。
(e)上記実施形態では、画像が表示された後(図6中のS230以降)、計測結果表示の指示がなされると(S240:YES)、検査計測結果を表示していた(S260,図9参照)。これに対し、不良項目が選択された時点において、画像と共に検査計測結果を表示する構成としてもよい。
(f)上記実施形態は、包装用フィルム3にカバーフィルム4が貼着された後に、検査を行う構成であった。これに対し、包装用フィルム3にカバーフィルム4が貼着される前に、検査を行う構成としてもよい。すなわち、フィルム受けロール17及び加熱ロール18の上流側において、錠剤5を撮像するようにしてもよい。また、その場合、本実施形態と同様の反射光を用いるようにしてもよいし、カメラと照明装置とを包装用フィルム3を介して対向する位置に配置し、透過光を用いて検査するようにしてもよい。
(a)はPTPシートを示す斜視図であり、(b)は裁断前のPTPフィルムを示す斜視図であり、(c)は、PTPシートを示す部分拡大断面図である。 実施形態におけるPTP包装機の概略構成を示す模式図である。 検査装置の電気的構成を示すブロック図である。 カメラと照明装置との関係を示す説明図である。 検査処理を示すフローチャートである。 情報表示処理を示すフローチャートである。 通常時の画面表示内容を例示する説明図である。 不良項目選択時の画面表示内容を例示する説明図である。 計測結果表示が指示された時の画面表示内容を例示する説明図である。
符号の説明
1…PTPシート、2…ポケット部、3…包装用フィルム、4…カバーフィルム、5…錠剤、6…PTPフィルム、11…PTP包装機、12…検査装置、21…照明装置、22…カメラ、23…処理実行装置、24…表示手段としての表示装置、25…入力手段としての入力装置、31…画像メモリ、32…検査結果及び統計データメモリ、33…判定用メモリ、34…表示メモリ、35…データ記憶手段としてのデータ記憶装置、36…画像更新装置、37…カメラタイミング制御装置、38…検査判定手段、記憶制御手段、及び表示制御手段としてのCPU及び入出力インターフェース。

Claims (10)

  1. 検査対象を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段による撮像結果に基づく画像データを用い、前記検査対象を検査するための計測を行い、当該検査計測結果に基づいて、前記検査対象の良/不良を判定する検査判定手段とを備えた検査装置において、
    情報表示を行うための表示手段と、
    前記表示手段を介し、前記検査判定手段による不良判定結果に応じた不良項目と共に、前記検査対象における不良箇所を作業者に特定させるための情報を表示可能な表示制御手段とを備えていることを特徴とする検査装置。
  2. 請求項1に記載の検査装置において、
    前記表示制御手段は、前記不良箇所を特定させるための情報として、前記画像データに基づき、前記不良箇所が明示された前記検査対象の画像を表示することを特徴とする検査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の検査装置において、
    前記表示制御手段は、前記不良箇所を特定させるための情報として、前記検査計測結果を表示することを特徴とする検査装置。
  4. 検査対象を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段による撮像結果に基づく画像データを用い、前記検査対象を検査するための計測を行い、当該検査計測結果に基づいて、前記検査対象の良/不良を判定する検査判定手段とを備えた検査装置において、
    前記検査判定手段によって検査に用いられた前記画像データ及び前記検査計測結果を記憶するための記憶手段と、
    前記検査判定手段にて不良と判定された場合、不良判定結果に応じた不良項目又は不良項目を特定可能な不良項目特定情報に関連付けて、前記記憶手段に前記画像データ及び前記検査計測結果を記憶する記憶制御手段と、
    情報表示を行うための表示手段と、
    前記表示手段を介し、前記不良項目と共に、前記記憶手段に記憶された前記画像データから作出される前記不良箇所が明示された前記検査対象の画像、及び、前記検査計測結果を表示可能な表示制御手段とを備えていることを特徴とする検査装置。
  5. 形成されたポケット部に錠剤が充填されて搬送されるフィルムを、検査対象となるPTPシート相当部分が包含されるように撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段による撮像結果に基づく画像データを用い、前記PTPシート相当部分を検査するための計測を行い、当該検査計測結果に基づいて、前記PTPシート相当部分の良/不良を判定する検査判定手段とを備えた検査装置において、
    前記検査判定手段によって検査に用いられた前記画像データを記憶するための記憶手段と、
    前記検査判定手段にて不良と判定された場合、不良判定結果に応じた不良項目又は不良項目を特定可能な不良項目特定情報に関連付けて、前記記憶手段に前記画像データを記憶する記憶制御手段と、
    情報表示を行うための表示手段と、
    前記表示手段を介し、前記不良項目と共に、前記記憶手段に記憶された前記画像データに基づき、前記PTPシート相当部分における不良箇所が明示された画像を表示可能な表示制御手段とを備えていることを特徴とする検査装置。
  6. 請求項5に記載の検査装置において、
    前記記憶制御手段は、前記検査判定手段にて不良と判定された場合、不良判定結果に応じた不良項目又は不良項目を特定するための不良項目特定情報に関連付けて、前記記憶手段に前記検査判定手段による検査計測結果を記憶するよう構成されており、
    前記表示制御手段は、前記表示手段を介し、前記検査計測結果を表示可能に構成されていることを特徴とする検査装置。
  7. 請求項5又は6に記載の検査装置において、
    前記表示制御手段は、前記不良項目が錠剤の異常を示すものである場合、前記PTPシート相当部分における不良箇所として、該当する錠剤又は該当する錠剤の充填されたポケット部が明示された画像を表示可能に構成されていることを特徴とする検査装置。
  8. 請求項5乃至7のいずれかに記載の検査装置において、
    前記表示制御手段は、前記不良項目が異物の混入を示すものである場合、前記PTPシート相当部分における不良箇所として、該当する異物が明示された画像を表示可能に構成されていることを特徴とする検査装置。
  9. 請求項4乃至8のいずれかに記載の検査装置において、
    情報を入力するための入力手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記不良項目又は前記不良項目特定情報が前記入力手段を介して選択されると、少なくとも前記不良箇所が明示された画像を表示するよう構成されていることを特徴とする検査装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の検査装置を具備してなるPTP包装機。
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