JPH0989799A - 出荷判定装置、情報記録装置、情報記録媒体、及び情報再生装置 - Google Patents

出荷判定装置、情報記録装置、情報記録媒体、及び情報再生装置

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JPH0989799A
JPH0989799A JP24338395A JP24338395A JPH0989799A JP H0989799 A JPH0989799 A JP H0989799A JP 24338395 A JP24338395 A JP 24338395A JP 24338395 A JP24338395 A JP 24338395A JP H0989799 A JPH0989799 A JP H0989799A
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JP24338395A
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English (en)
Inventor
Michiaki Ishihara
道章 石原
Kazuhiko Kishi
一彦 岸
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼帯、鋼板等の製品の疵が製品の品質に及ぼ
す有害度の情報を基に製品のランクを判定する出荷判定
を自動化して検査員を削減する。 【解決手段】 製品の疵を検査する疵検査装置1から得
られた製品の疵の位置から疵の分布の特徴を抽出する画
像処理部21と、疵の位置及び画像処理部21により抽出さ
れた分布の特徴に応じて疵検査装置1から得られた疵の
有害度の情報に重み付けする重み付け部22と、重み付け
部22により重み付けされた有害度の情報に基づいて製品
のランクを判定する出荷判定部23とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、疵検査装置から得
られる、鋼帯、鋼板等の製品の疵の位置、及びこの疵が
製品の品質に及ぼす有害度の情報を基に製品のランクを
判定する出荷判定装置、疵の有害度の情報を含む疵の情
報と疵の画像とが関連付けて記録されている情報記録装
置、情報記録媒体、及び疵の画像を再生する情報再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯、鋼板等を製品として出荷する場
合、出荷に先立って製品の疵の有無を検査し、製品の疵
が出荷に支障のない程度であるかを判定する工程が必要
である。この工程には、鋼帯、鋼板等の製品に照射した
光の反射光を一次元フォトダイオードアレイ等の光電変
換素子によって電気信号に変換し、疵の有無、疵の種類
(ヘゲ、ガウジ、スリバー、スリ疵、押込み、オイルピ
ット、汚れ、カラー等)、長さ、面積等を検出し、検出
結果から疵の有害度を評価し、被検査材の全面積又は全
長に対する有害度の高い疵の面積又は長さの比を求め、
有害度の高い疵が製品に占める面積又は長さを、予め設
定されている製品ランクの判定基準に照合して、合格、
格下げ、スクラップ等の製品のランクを判定する疵検査
装置が使用されている。
【0003】図10は、上述のような疵検査装置が製品
ランクの判定結果として、疵の有害度及び疵の種類を疵
の位置に関連付けて表示する展開表の一例である。な
お、図中、符号A〜Dは疵の種類を示し、符号に添えら
れた数字は疵の有害度を示している。この場合、有害度
4が最も高い有害度であって、製品ランクの判定に影響
しない場合の多い軽微な疵の有害度(1又は2)は表示
しないことが多い。図10の展開表では、長さ500 m、
幅1500mmの鋼板を幅250 mm×長さ50mに分割した各
ブロックの疵の発生状態を、鋼帯上の疵の位置に対応す
る区画(セル)に表示しているが、各ブロックの検査結
果は、各ブロックに含まれる、例えば250 mm×250 m
mの範囲を単位とする検査結果群のうちの有害度が最も
高い検査結果で代表させたものである。
【0004】図10の展開表に示されるような検査結果
の場合、疵検査装置は、疵の有害度、長さ又は面積を基
準に出荷判定を行うので、例えば、有害度4の疵の存在
によって自動的に格下げと判定する。しかし、この製品
の出荷判定を検査員が目視で行った場合、疵の有害度は
4であるが、出荷時に切除すれば製品として支障がない
先後端の疵であるので、出荷可と判定する。
【0005】逆に、リールに巻き取った鋼帯の滑りが原
因で発生する巻じまりのように、個々の疵は、疵検査装
置で他の無害疵(油落ち、有害度の低い疵)との区別が
つきにくい疵であるが、多数の疵がある程度の広がりを
持って密集している場合、疵検査装置では有害度の低い
疵ばかりであるので出荷可と判定するが、検査員の目視
による判定では格下げとなる。また、製品が塗油されて
いる場合、製品からの反射光で疵の有無を検出する疵検
査装置では過検出となって疵以外を疵と検出するので、
品質上は問題ないにもかかわらず、製品に占める疵の長
さ又は面積等から格下げの判定結果を出す可能性があ
る。しかし、検査員は製品が塗油されていることを目視
で判断できるので、他に重大な疵がない限り、出荷可と
判定する。
【0006】一方、鋼帯を高速でリールに巻き取りなが
ら検査員が目視で鋼帯を検査する場合、疵を見落とす危
険性があるため、疵の検出とともに、カメラで疵の画像
を撮影して検査員に示す装置(特開平2−38952、
特開平2−38953号公報)、検査員の目視判定に先
立って疵検査装置で検査を行って検査結果の展開表をモ
ニタに表示し、検査員がこの展開表の検査結果と目視に
よる検査結果とを照合する装置(特開平5−14989
2号公報)、疵の発生位置で鋼帯の移動速度を減速し、
検査員の目視を容易にする装置(特開平3−11891
2号公報)等の疵検査装置が考案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来の疵検査装置は検査員の見落としを補う補助的な役
割しか担っておらず、出荷判定の自動化による検査人員
の削減にまで至っていない。また、疵の検出とともに疵
の画像をカメラで撮影する装置では、検査時に画像を検
査員に示す目的であるため、検査結果と画像とが関連付
けて記録されていないので、検査終了後に検査員本人、
第三者等が判定結果を再検討したい場合、製品ランクの
判定の根拠を顧客に提示したい場合等に目的の画像を探
し出すことが難しい。
【0008】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであって、疵検査装置から得られた展開
表に表れる検査結果の情報を基にして検査員の判定基準
に近い出荷判定を行うことにより、出荷判定を自動化し
て検査人員を削減する出荷判定装置の提供を目的とす
る。また、本発明は、疵の画像と出荷判定装置の判定結
果の情報とを関連付けて記録することにより、判定後の
疵の画像の利用が容易な情報記録装置、情報記録媒体、
及び情報再生装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明の出荷判定装置
は、製品の疵を検査する疵検査装置から得た、製品上の
疵の位置、及び該疵が製品の品質に及ぼす有害度の情報
を基に製品のランクを判定する出荷判定装置において、
製品上の疵の位置から製品上の疵の分布の特徴を抽出す
る手段と、疵の位置及び分布の特徴に応じて、疵検査装
置から得た疵の有害度の情報に重み付けする手段と、該
手段により重み付けされた有害度の情報に基づいて製品
のランクを判定する手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】第2発明の出荷判定装置は、第1発明に加
えて、疵の位置及び重み付けされた疵の有害度を含む疵
の情報を外部に出力する手段を備えたことを特徴とす
る。
【0011】第1及び第2発明の出荷判定装置は、製品
の疵を検査する疵検査装置から得られる疵の位置から疵
の分布の特徴を抽出し、疵の分布の特徴に応じて、例え
ば、有害度は高いがその位置が、出荷時にその部分を切
除すれば出荷可能な位置であれば、疵検査装置から得ら
れた疵の有害度を低くし、また個々の疵の有害度は低い
がある程度の広がりを持って密集している等、その分布
が特徴的で製品に与える有害度が個々の疵の有害度以上
であれば、疵検査装置から得られた有害度を高くする
等、疵検査装置から得られた疵の有害度に重み付けし、
重み付けされた有害度の情報に基づいて製品のランクを
判定する。これにより、製品の疵を検査して得られた検
査結果の情報を基にして検査員の判定基準に近い出荷判
定を行い、出荷判定を自動化して検査に要する人員を削
減する。
【0012】第3発明の情報記録装置は、第2発明の出
荷判定装置から出力される疵の情報と、該疵の画像とを
関連付けて記録すべくなしてあることを特徴とする。
【0013】第3発明の情報記録装置は、第2発明の出
荷判定装置から出力される疵の情報と、この疵の画像と
を、疵と画像との製品上の位置の情報、画像のファイル
名等により関連付けて記録しておく。これにより、判定
後の疵の画像を容易に再生することができ、疵の画像を
利用した複数の人間によるチェックが容易になって判定
ミスが減少し、不良品の出荷が減少する。
【0014】第4発明の情報記録媒体は、製品上の疵の
位置、及び該疵が製品の品質に及ぼす有害度を含む疵の
情報と、該疵の画像とが関連付けて記録されていること
を特徴とする。
【0015】これにより、判定後の疵の画像を容易に再
生することができ、疵の画像を利用した複数の人間によ
るチェックが容易になって判定ミスが減少し、不良品の
出荷が減少する。また、客先で製品の使用時に疵部分を
使用するしないを判断するための参考資料等として製品
とともに顧客に提供すれば、サービスの向上につなが
る。
【0016】第5発明の情報再生装置は、第3発明の情
報記録装置又は第4発明の情報記録媒体から疵の画像を
再生する装置であって、疵の情報を、該疵の製品上の位
置を示す態様で表示する手段と、表示された疵の情報の
中から疵の画像を再生すべき疵の情報を選択する手段
と、選択された疵の情報に対応する疵の画像を再生する
手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】第5発明の情報再生装置は、第3発明の情
報記録装置又は第4発明の情報記録媒体に記録されてい
る疵の情報を、製品における疵の位置を示す展開表等の
ような態様で表示し、表示した中から選択された疵の情
報に対応する疵の画像を再生する。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、疵検査装置による鋼帯の
検査結果を基に、鋼帯の製品ランクを判定する本発明の
出荷判定装置、検査又は判定の結果得られた疵の情報を
記録再生する本発明の情報記録装置、情報記録媒体、及
び情報再生装置を使用したシステムの構成図である。図
中、1は鋼帯の疵を検査する疵検査装置であって、疵検
査装置1は、鋼帯の疵の有無を検出する検出部11を有す
る。検出部11は、ローラ114 によって矢符方向に搬送さ
れ、図示しないロールに巻き取られる鋼帯111 の表面の
幅方向に光ビームを掃引照射するレーザ装置112 と、鋼
帯111 の幅に相当する長さだけ配された複数個の一次元
フォトダイオードアレイ等のセンサ素子からなり、鋼帯
111 の搬送方向下流の鋼帯111 の上方に、その長手方向
が鋼帯111 の幅方向に一致するように配され、鋼帯111
の幅方向の各位置からの反射光を対応する位置のセンサ
素子で受光して電気信号に変換する光センサ113 とを有
する。
【0019】さらに検出部11は、光センサ113 による検
出位置を特定するために、鋼帯111が光センサ113 に到
達する手前の位置に配されているセンサ(図示省略)
と、このセンサが鋼帯111 の先端を検出し、このセンサ
の光センサ113 との距離から求まる、鋼帯111 の先端が
光センサ113 に達する時点から、鋼帯111 を搬送するロ
ーラ114 の回転数を検出するロータリーエンコーダ(図
示省略)とを有する。検出部11は、光センサ113 により
検出された、鋼帯111 の幅方向各位置からの反射光の検
出信号である疵の検出信号とともに、この疵の検出信号
を得た時点のローラ114 の回転数を信号処理部12に出力
する。鋼帯111 から光センサ113 に入射する正反射光の
量は、疵のない滑らかな面では略全量が正反射されるた
めに多く、疵の検出信号のレベルは相対的に高い。一
方、疵の部分では乱反射されるために光センサ113 に入
射する正反射光の量は少なく、疵の検出信号のレベルは
相対的に低い。
【0020】信号処理部12は、検出されたローラ114 の
回転数から、光センサ113 による検出位置の鋼帯111 の
長手方向における位置を特定する。信号処理部12は、検
出部11から得た疵の検出信号のレベルを、検出位置の幅
方向及び長手方向の位置に応じた記憶アドレスに画像デ
ータとして記憶する画像メモリ121 を有する。信号処理
部12は、画像メモリ121 に記憶された画像データの信号
レベルを微分回路(図示省略)で微分処理し、得られた
微分信号を所定のしきい値と比較して、信号レベルの変
化が急峻な位置、即ち、疵のない平坦部と疵部との境界
を検出することで疵の有無を判断し、疵が有ると判断し
た場合は疵の特徴量(長さ、幅、面積等)を抽出して判
定部13に出力する。
【0021】判定部13は、信号処理部12が抽出した疵の
特徴量から疵の種類(ヘゲ…線状で縦に割れがある・ガ
ウジ…幅方向の細い割れが長手方向に続く・スリバ…細
いピットが長手方向に続く・押込み…単独のピット・ス
リ疵…細い線状疵が2〜3本並列して続く、等)を判定
するとともに、予め、疵の種類別に疵の長さ、面積に応
じて設定されている有害度の判定基準値を用いて疵の有
害度を判定し、有害度が所定レベル以上と判定した場合
は、後述する情報記録装置3に画像記録トリガ信号を出
力し、画像メモリ121 に記憶されている画像を疵画像と
して、光磁気ディスク等を用いてなる情報記録装置3に
記録させる。出力部14は、単位コイル毎の鋼帯全体の疵
の情報(疵の位置、種類、有害度)を、鋼帯111 上の疵
位置にその表示上の位置が対応する各セルに関連付けた
展開表情報を生成して出荷判定装置2に出力する。この
とき、出力部14は、疵の情報と情報記録装置3に記録さ
せた疵画像とを関連付けるために疵画像のファイル名を
展開表情報に付加して出荷判定装置2に出力する。
【0022】出荷判定装置2は画像処理部21を有し、画
像処理部21は、疵検査装置1から与えられた単位コイル
毎の鋼帯全体の展開表情報を画像処理し、図2に示すよ
うな、鋼帯全体における疵の分布を示す画像を生成し、
この画像を基に疵の集積度(大面積疵、単独疵)、鋼帯
長手方向の疵の発生位置(先端疵、後端疵)、鋼帯幅方
向の疵の発生位置(エッジ疵)、疵の連続度(連続疵)
等の疵分布特徴量を抽出し、疵分布特徴量を展開表情報
に付加して重み付け部22に出力する。
【0023】重み付け部22は、画像処理部21が抽出した
疵分布特徴量を基に、疵検査装置1から得られた、疵の
長さ、面積を基に判定された疵の有害度に重み付けを行
って出荷判定部23に出力する。図3は、重み付け部22に
よる有害度の重み付けの一例の概略処理のフローチャー
トである。疵が集積しているか分散しているかを判定し
(S1)、集積している場合は、疵の個々の有害度が低
くても製品価値を下げるので疵の有害度を高くする(S
2)。疵の位置が先端/後端であるかを判定し(S
3)、先端/後端であれば、鋼帯の先後端に発生し易い
扱い疵である場合が多く、疵部分を切除すれば製品とし
て出荷可能であるので疵の有害度を低くする(S4)。
疵がエッジに発生しているか否かを判定し(S5)、エ
ッジ疵の場合は、100m以上連続しているかを判定し
(S6)、100m以上連続している場合は、圧延時の
不具合によってエッジが僅かにまくれあがっているだけ
で無害なエッジダレと判定し、疵の有害度を下げる(S
7)。しかし、ステップS1、S3、S5のいずれにも
当てはまらない疵は有害度をそのままにしておく(S
8)。なお、以上の重み付けは一例であって、例えば、
母材を分割して出荷する場合、母材の先端、後端は重み
付けの対象とするが、母材の中間部に相当する、分割コ
イルの先端又は後端では重み付けを行わない。また、母
材に酸洗、冷延等の溶接点が入っている場合はこの部分
近傍は重み付けの対象とする。これらの処理は上位計算
機からの情報により決定される。
【0024】出荷判定部23は、重み付け部22により重み
付けされた有害度を基に、上位計算機から与えられる製
品ランクの判定基準に従って製品の出荷ランク(出荷、
格下げ、スクラップ)を判定して出力部24に与える。図
4は、出荷判定部23による出荷判定の一例の概略処理の
フローチャートである。有害度4の疵が1個以上発生し
ているかを判定し(S11)、1個以上発生している場
合は格下げ、即ち出荷不可と判定する(S12)。有害
度4の疵が発生していない場合、有害度3の疵が鋼帯全
長の5%以上であるかを判定し(S13)、5%以上の
場合は格下げ、即ち出荷不可と判定する(S12)。一
方、有害度3の疵が全長の5%未満の場合は出荷可と判
定する(S14)。このとき、出荷判定部23は、上位計
算機からの客先情報(特定の疵が混入した製品の出荷不
可、巻じまりの出荷可等)を出荷判定の基準に加味する
ことも可能である。
【0025】出力部24は、出荷判定部23から与えられた
疵の情報(疵の種類、重み付けした疵の有害度、疵の発
生位置)を展開表の各セルに展開可能な展開表情報から
なる疵情報ファイルを、疵画像のファイル名とともに外
部に出力する。
【0026】図5は本発明の出荷判定装置2が展開する
展開表(b) の一例を、疵検査装置1が出荷判定装置2に
出力する展開表情報から展開される展開表(a) と比較し
て示した図である。図に示すように、疵検査装置1によ
り検出された鋼帯の先後端に所定長連続する疵は先後端
に発生し易い疵であって、疵部分の切除により製品とし
て出荷可能であるため、図5(b) に斜線を付して示すよ
うにその有害度が下げられている。出荷判定装置2はこ
のようにして有害度に重み付けを行い、製品のランクを
判定する。なお、本実施形態例では先後端の疵種を、先
後端での発生確率が高い擦り傷、汚れ等の疵種に修正し
た例を示したが、疵種の修正は必ずしも行わなくてよ
い。
【0027】また、図6は、本発明の出荷判定装置2が
展開する展開表の他の例を示す図であって、図6(a) は
塗油された鋼板を疵検査装置1で検査した結果の展開
表、図6(b) は巻じまりが発生している鋼板の疵検査装
置1による検査結果に出荷判定装置2が重み付けした結
果の展開表である。図6(a) の場合、疵検査装置1の検
査結果では塗油面を検査したために過検出となり、多く
の疵が発生しているかのような結果を示しているので、
従来の疵検査装置単体の判定では格下げとなり、検査員
の目視によって初めて出荷可と判定されるが、本発明の
出荷判定装置2では、疵の分布が分散を示しているので
出荷可と判定する。図6(b) の場合、疵検査装置1の検
査結果では個々の有害度が低い疵として検出されたた
め、従来の疵検査装置単体では出荷可と判定され、検査
員の目視によて初めて格下げと判定されるが、本発明の
出荷判定装置では、疵の分布が密集を示しているので個
々の疵の有害度を上げ、格下げと判定する。
【0028】情報記録装置3は、出荷判定装置2から出
力される、疵の情報(疵の種類、疵の有害度、疵の発生
位置)を含む前述の疵情報ファイルを、光磁気ディス
ク、ディジタルオーディオテープ等の情報記録媒体4に
記録するファイル記録部31と、疵検査装置1の判定部13
から画像記録トリガ信号が与えられる都度、画像メモリ
121 に記憶されている疵画像データを、光磁気ディス
ク、ディジタルオーディオテープ等の情報記録媒体4に
記録する画像記録部32とを有する。
【0029】図7は本発明の情報記録装置3による情報
記録の概念図である。情報記録装置3は、疵の情報(疵
の種類、有害度、位置)と疵の画像とを疵画像のファイ
ル名により関連付けて情報記録媒体4に記録する。な
お、本実施例では出荷判定装置2により疵検査装置1の
検査結果に重み付けをした疵の有害度を疵の情報として
情報記録媒体4に記録する場合について説明したが、疵
検査装置1の検査結果を情報記録媒体4に記録し、検査
員による再判定、客先へのサービス提供に利用してもよ
い。
【0030】情報再生装置5は、情報記録装置3からネ
ットワーク網を介して伝送される情報、又は情報記録媒
体4に記録されている情報を再生する。ファイル読み込
み部51は、検査員、顧客等がマウス55を用いて鋼帯のコ
イル番号等により指定したコイル単位の疵情報ファイル
を、ネットワーク網を介して、又は情報記録媒体4から
読み込む。展開表作成部52は、ファイル読み込み部51が
読み込んだ疵情報ファイルの疵の種類及び有害度を疵の
位置に対応するセルに展開した展開表を作成してモニタ
54に表示する。
【0031】疵画像埋め込み部53は、図8に示すよう
に、モニタ54に表示された展開表上においてマウス55の
操作により選択されると、選択されたセルに対応する画
像ファイル名を獲得し、この画像ファイル名の画像をネ
ットワーク網を介して、又は情報記録媒体4から読み出
して疵の画像を切り出し、展開表が表示されているモニ
タ54上に疵画像を表示する。このように、本発明の情報
再生装置5によって、検査員又は顧客は、必要な時に、
何度でも繰り返して疵の画像を容易に再生することがで
きる。
【0032】また、図9は情報記録媒体4に記録されて
いる疵画像と疵情報ファイルとの記録状態の概念図であ
って、疵画像の画像パターンが、画像ファイル名によっ
て、この疵の情報(発生日時、コイルNo. 、疵形状、疵
判定、疵種類)、疵位置(長手方向、幅方向)に関連付
けて記録されている。
【0033】なお、本実施形態では画像メモリ121 に記
憶された画像を疵画像として記録する場合について説明
したが、これに限らず、疵有りと判定した鋼帯上の部分
をカメラ等で撮影して疵画像を得る構成であってもよ
い。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明の出荷判定装置
は、展開表に表れた検査結果の情報を基にして検査員の
判定基準に近い出荷判定を行うので、出荷判定を自動化
して検査人員を削減するという優れた効果を奏する。
【0035】また本発明の、情報記録装置、情報記録媒
体、及び情報再生装置は、疵の画像と展開表に表れた検
査結果の情報とを関連付けて記録するので、判定後の疵
の画像の利用を容易にし、疵の画像を利用した複数の人
間によるチェックが容易になって判定ミスを減少させ、
不良品の出荷を減少させるという優れた効果を奏する。
【0036】さらに、本発明の情報記録媒体は、客先で
疵部分を使用するしないを判断するための参考資料とし
て製品とともに顧客に提供すれば、サービスの向上につ
ながるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】疵検査装置に加えて、本発明の出荷判定装置、
情報記録装置、情報記録媒体、及び情報再生装置を使用
するシステムの構成図である。
【図2】本発明の出荷判定装置において疵分布特徴量を
抽出する基となる画像の一例を示す図である。
【図3】本発明の出荷判定装置における重み付け処理の
一例の概略処理のフローチャートである。
【図4】本発明の出荷判定装置における出荷判定処理の
一例の概略処理のフローチャートである。
【図5】本発明の出荷判定装置が出力する展開表(b)
を、疵検査装置が出力する展開表情報から展開される展
開表(a) と比較して示した図である。
【図6】本発明の出荷判定装置が出力する他の展開表の
図である。
【図7】本発明の情報記録装置による情報記録の概念図
である。
【図8】情報再生装置からの情報再生の画面操作例の図
である。
【図9】情報記録媒体に記録されている画像情報と疵の
情報との記憶状態の概念図である。
【図10】従来の疵検査装置から出力される展開表の図
である。
【符号の説明】 1 疵検査装置 11 検出部 12 信号処理部 13 判定部 14 出力部 2 出荷判定装置 21 画像処理部 22 重み付け部 23 出荷判定部 24 出力部 3 情報記録装置 31 ファイル記録部 32 画像記録部 4 情報記録媒体 5 情報再生装置 51 ファイル読み込み部 52 展開表作成部 53 疵画像埋め込み部 54 モニタ 55 マウス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品の疵を検査する疵検査装置から得
    た、製品上の疵の位置、及び該疵が製品の品質に及ぼす
    有害度の情報を基に製品のランクを判定する出荷判定装
    置において、製品上の疵の位置から製品上の疵の分布の
    特徴を抽出する手段と、疵の位置及び分布の特徴に応じ
    て、疵検査装置から得た疵の有害度の情報に重み付けす
    る手段と、該手段により重み付けされた有害度の情報に
    基づいて製品のランクを判定する手段とを備えたことを
    特徴とする出荷判定装置。
  2. 【請求項2】 疵の位置及び重み付けされた疵の有害度
    を含む疵の情報を外部に出力する手段を備えた請求項1
    記載の出荷判定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の出荷判定装置から出力さ
    れる疵の情報と、該疵の画像とを関連付けて記録すべく
    なしてあることを特徴とする情報記録装置。
  4. 【請求項4】 製品上の疵の位置、及び該疵が製品の品
    質に及ぼす有害度を含む疵の情報と、該疵の画像とが関
    連付けて記録されていることを特徴とする情報記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の情報記録装置又は請求項
    4記載の情報記録媒体から疵の画像を再生する装置であ
    って、疵の情報を、該疵の製品上の位置を示す態様で表
    示する手段と、表示された疵の情報の中から疵の画像を
    再生すべき疵の情報を選択する手段と、選択された疵の
    情報に対応する疵の画像を再生する手段とを備えたこと
    を特徴とする情報再生装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003084822A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Kawasaki Steel Corp 鋼材の品質情報管理方法
JP2005010008A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Nippon Steel Corp 表面疵検査方法およびその装置
JP2006220448A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Ckd Corp 検査装置及びptp包装機
JP2007085913A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Gunze Ltd 検査データ加工装置、検査データ加工方法、検査データ加工プログラム及び検査データ加工プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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