以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、PTPシート1について説明する。図1(a)〜(c)に示すように、PTPシート1は、複数のポケット部2を備えた容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着されたカバーフィルム4とを有している。
容器フィルム3は、例えば、PP(ポリプロピレン)やPVC(ポリ塩化ビニル)等の比較的硬質で所定の剛性を有する透明又は半透明の熱可塑性樹脂材料によって構成されている。カバーフィルム4は、例えばポリエステル樹脂等からなるシーラントが表面に塗布された不透明材料(例えば、アルミニウム箔等)により構成されている。
PTPシート1は、平面視略矩形状に形成されており、シート長手方向に沿って配列された5個のポケット部2からなるポケット列が、シート短手方向に2列形成されている。つまり、計10個のポケット部2が形成されている。各ポケット部2には、内容物としての錠剤5が1つずつ収容されている〔図1(c)参照〕。
PTPシート1は、帯状の容器フィルム3及びカバーフィルム4から形成された帯状のPTPフィルム6〔図1(b)参照〕が打抜かれることで、シート状に製造される。
次に、上記PTPシート1を製造するためのPTP包装機11の概略について図2を参照して説明する。
PTP包装機11の最上流側では、帯状の容器フィルム3の原反がロール状に巻回されている。ロール状に巻回された容器フィルム3の引出し端側は、ガイドロール13に案内されている。容器フィルム3は、ガイドロール13の下流側において間欠送りロール14に掛装されている。間欠送りロール14は、間欠的に回転するモータに連結されており、容器フィルム3を間欠的に搬送する。
ガイドロール13と間欠送りロール14との間には、容器フィルム3の搬送経路に沿って、加熱装置15及びポケット部形成装置16が順に配設されている。ポケット部形成装置16は、例えば、ポケット部2に対応する形状の成形凹部(図示せず)を複数有する雌型(図示せず)と、前記成形凹部に通じる排気流路を介して前記成形凹部へと容器フィルム3を吸引する吸引手段(図示せず)とを備えている。そして、加熱装置15によって容器フィルム3が加熱されて該容器フィルム3が比較的柔軟になった状態において、前記吸引手段により前記成形凹部の形成面へと容器フィルム3を吸着することで、容器フィルム3の所定位置に複数のポケット部2が形成される。尚、ポケット部2の形成は、容器フィルム3の搬送動作間のインターバルの際に行われる。また、一工程で、複数シート分(例えば、6シート分)のポケット部2が一度に形成される。加熱装置15及びポケット部形成装置16により、本実施形態におけるポケット部形成手段が構成される。
間欠送りロール14から送り出された容器フィルム3は、テンションロール18、ガイドロール19及びフィルム受けロール20の順に掛装されている。フィルム受けロール20は、一定回転するモータに連結されているため、容器フィルム3を連続的に且つ一定速度で搬送する。テンションロール18は、容器フィルム3を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送りロール14とフィルム受けロール20との搬送動作の相違による容器フィルム3の撓みを防止して容器フィルム3を常時緊張状態に保持する。
ガイドロール19とフィルム受けロール20との間には、容器フィルム3の搬送経路に沿って、錠剤充填装置21が配設されている。錠剤充填装置21は、ポケット部2に錠剤5を自動的に充填する充填手段としての機能を有する。錠剤充填装置21は、例えば、フィルム受けロール20による容器フィルム3の搬送動作と同期して回転するドラム(図示せず)を備える。当該ドラムは、その外周に錠剤5を収容可能な複数の収容凹部を有しており、図示しないシャッタが所定間隔毎に開くことで前記収容凹部へと錠剤5が1つずつ落下し収容される。そして、収容凹部に錠剤5を収容した前記ドラムが回転することで、ポケット部2へと錠剤5が順次充填される。
さらに、錠剤充填装置21とフィルム受けロール20との間には、シール前検査部22が設けられている。シール前検査部22には、上流側より順に、それぞれ検査手段としての第1検査装置T1、第2検査装置D及び第3検査装置Aが設けられている。これら各検査装置T1,D,Aにより、錠剤5や容器フィルム3(シート部分)に関する異常が検査される。各検査装置T1,D,Aのより詳細な構成に関しては後述する。
一方、帯状に形成されたカバーフィルム4の原反は、最上流側においてロール状に巻回されている。
ロール状に巻回されたカバーフィルム4の引出し端は、ガイドロール24によって加熱ロール25の方へと案内されている。加熱ロール25は、前記フィルム受けロール20に圧接可能となっており、両ロール20,25間に容器フィルム3及びカバーフィルム4が送り込まれるようになっている。そして、容器フィルム3及びカバーフィルム4が、両ロール20,25間を加熱圧接状態で通過することで、容器フィルム3にカバーフィルム4が貼着され、ポケット部2がカバーフィルム4で塞がれる。これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填されたPTPフィルム6が製造されるようになっている。フィルム受けロール20及び加熱ロール25により本実施形態におけるシール手段が構成される。
フィルム受けロール20から送り出されたPTPフィルム6は、テンションロール27及び間欠送りロール28の順に掛装されている。間欠送りロール28は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム6を間欠的に搬送する。テンションロール27は、PTPフィルム6を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記フィルム受けロール20と間欠送りロール28との搬送動作の相違によるPTPフィルム6の撓みを防止してPTPフィルム6を常時緊張状態に保持する。
フィルム受けロール20とテンションロール27との間には、PTPフィルム6の搬送経路に沿って、シール後検査部29が設けられている。シール後検査部29には、上流側より順に、それぞれ検査手段としての第4検査装置E及び第5検査装置Sが設けられている。これら検査装置E,Sにより、錠剤5やPTPフィルム6(シート部分)に関する異常が検査される。各検査装置E,Sのより詳細な構成に関しては後述する。
間欠送りロール28から送り出されたPTPフィルム6は、テンションロール31及び間欠送りロール32の順に掛装されている。間欠送りロール32は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム6を間欠的に搬送する。テンションロール31は、PTPフィルム6を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送りロール28,32間でのPTPフィルム6の撓みを防止する。
間欠送りロール28とテンションロール31との間には、PTPフィルム6の搬送経路に沿って、スリット形成装置33及び刻印装置34が順に配設されている。スリット形成装置33は、PTPフィルム6の所定位置に切離用スリットを形成する機能を有する。刻印装置34は、PTPフィルム6の所定位置(例えばタグ部)に刻印を付す機能を有する。
間欠送りロール32から送り出されたPTPフィルム6は、その下流側においてテンションロール35及び連続送りロール36の順に掛装されている。間欠送りロール32とテンションロール35との間には、PTPフィルム6の搬送経路に沿って、シート打抜装置37が配設されている。シート打抜装置37は、PTPフィルム6をPTPシート1単位にその外縁を打抜くシート打抜手段としての機能を有する。
シート打抜装置37によって打抜かれたPTPシート1は、取出しコンベア38によって搬送され、完成品用ホッパ39に一旦貯留される。尚、上記検査装置T1,D,A,E,Sのいずれかによって不良判定された場合、取出しコンベア38の搬送経路に沿って設けられた、排出手段としての不良シート排出機構40に不良品信号が送られる。これにより、不良判定となったPTPシート1は、不良シート排出機構40によって別途排出され、図示しない不良品ホッパに移送される。
前記連続送りロール36の下流側には、裁断装置41が配設されている。そして、シート打抜装置37による打抜き後に帯状に残った残材部(スクラップ部)を構成する不要フィルム部42は、前記テンションロール35及び連続送りロール36に案内された後、裁断装置41に導かれる。尚、前記連続送りロール36は従動ロールが圧接されており、前記不要フィルム部42を挟持しながら搬送動作を行う。裁断装置41は、不要フィルム部42を所定寸法に裁断しスクラップ処理する機能を有する。このスクラップはスクラップ用ホッパ43に貯留された後、別途廃棄処理される。
尚、上記各ロール14,19,20,28,31,32などは、そのロール表面とポケット部2とが対向する位置関係となっているが、各ロール14等の表面には、ポケット部2が収容される凹部が形成されているため、基本的には、ポケット部2が潰れてしまうことがない。また、ポケット部2が各ロール14等の凹部に収容されながら送り動作が行われることで、間欠送り動作や連続送り動作が確実に行われる。尚、各ロール14,20,28,31,32及び取出しコンベア38により、本実施形態の搬送手段が構成される。
また、PTP包装機11は、上記各種装置(手段)のほか、主制御装置60や表示装置61などを備えている。
主制御装置60は、演算手段としてのCPUや、各種プログラムを記憶するROM、演算データや入出力データなどの各種データを一時的に記憶するRAMなどを備えた、いわゆるコンピュータシステムとして構成されている。
主制御装置60は、例えば上記加熱装置15、ポケット部形成装置16、錠剤充填装置21などの各種装置の駆動制御や、フィルム受けロール20などの各種ローラの駆動制御などを司る。
これらの駆動制御は、主制御装置60のROM等に事前に設定された設定データ(各種機構の駆動量のデータなど)に基づき、主制御装置60がPTP包装機11内の各種装置に対し制御信号を出力することにより行われる。
また、主制御装置60は、シール前検査部22(各検査装置T1,D,A)及びシール後検査部29(各検査装置E,S)とそれぞれ電気的に接続されており、これらに記憶された各種情報(画像データや検査条件、良否判定結果に関する情報など)を受信可能に構成されている。
さらに、主制御装置60には、図9(d)に示すように、所定のポインタ情報と検査対象(所定のPTPシート1に対応する部位)の通し番号(図11参照)との関係を示すテーブルが記憶されている。図示しないエンコーダからの信号によって、検査対象が所定量(例えば、1シート分)搬送される度に、主制御装置60は、図9(a)〜(c)に示すように、「1」のポインタ情報に対して、直前に設定されていた通し番号よりも1つだけ大きい通し番号を新たに設定する。さらに、その他のポインタ情報に対して、1つ前のポインタ情報に対し設定されていた通し番号をシフトして設定する。ポインタ情報は、後述する表示装置61の表示部において、X方向に並ぶ数値に対応する。主制御装置60により、本実施形態における制御手段が構成される。
尚、図9では、搬送方向と直交する方向に沿って一方側に位置する検査対象の通し番号LB1,LB2…と、ポインタ情報との関係を示すテーブルのみを示しているが、実際には、搬送方向と直交する方向に沿って他方側に位置する検査対象の通し番号LA1,LA2…(図11参照)と、ポインタ情報との関係を示すテーブルについても主制御装置60に記憶されている。
図2に戻り、表示装置61は、主制御装置60と電気的に接続されており、主制御装置60を介して、シール前検査部22(各検査装置T1,D,A)及びシール後検査部29(各検査装置E,S)に記憶された各種情報(画像データや検査条件、良否判定結果に関する情報など)を表示可能に構成されている。
表示装置61の表示部は、表示手段及び入力手段として機能するタッチパネルにより構成されており、ここから主制御装置60に対し、各種情報を入力可能に構成されている。勿論、これに代えて又は加えて、入力手段としてキーボードやマウス等を備えた構成としてもよい。
また、表示装置61の表示部では、図6(a)に示すように、各検査対象の良否判定結果を示す情報が、検査対象の搬送順序に対応する順序に並べて表示されるとともに、前記情報は、図6(b)に示すように、検査対象の搬送位置に応じて前記情報の並び方向に沿って1つずつシフト表示されるように構成されている。尚、本実施形態において、「シフト表示」とあるのは、所定のタイミング毎に、或いは、検査対象が所定量搬送される毎に、前記表示部に表示された前記情報を所定方向(図の左方向)に沿って1列ずらして表示することをいう。また、前記情報は、不良シート排出機構40を過ぎる前の検査対象とともに、不良シート排出機構40を過ぎた後の検査対象についてもシフト表示されるようになっている。さらに、本実施形態において、「情報」としては、後述するとおり、第1〜第3の色を用いた着色情報が採用される。
表示部における表示内容について詳述すると、X方向(図の左右方向)に並ぶ数値は、検査対象(打抜前においては、打抜かれることにより、1つのPTPシートとなる容器フィルム3やPTPフィルム6の検査エリアを指し、打抜後においては、打抜かれたPTPシート1に対応する)を示しており、小さい数値ほど搬送方向上流側に位置する検査対象を示す。また、図15に示すように、表示部において、数値の「1」で示される検査対象は、第1検査装置T1の設置箇所に位置し、数値の「5」で示される検査対象は、第2検査装置Dの設置箇所に位置し、数値の「7」で示される検査対象は、第3検査装置Aの設置箇所に位置し、数値の「13」で示される検査対象は、第4検査装置E及び第5検査装置Sの設置箇所に位置し、数値の「20」で示される検査対象は、不良シート排出機構40の設置箇所に位置しているものである。
また、数値の「21」以降で示される検査対象は、不良シート排出機構40を過ぎたPTPシート1に対応しており、良品判定されたものだけでなく、不良判定されて排出されたものも含まれる。
さらに、表示部において、各検査対象の良否判定結果を示す情報(X方向に並ぶ情報)は、各検査装置T1,D,A,E,Sにより行われる後述する検査項目1〜5毎に並べて表示されるとともに、前記各検査項目1〜5における良否判定結果を示す情報は、検査対象毎に、前記X方向と直交する方向であるY方向(図の上下方向)に揃えて表示される。尚、本実施形態では、ある検査対象がある検査項目で不良判定された場合、前記ある検査対象を示す数値の列と、前記ある検査項目を示す行との交差する部分が第1の色で表示(図では、黒塗り表示)される。一方で、ある検査対象がある検査項目で良品判定された場合、前記ある検査対象を示す数値の列と、前記ある検査項目を示す行との交差する部分が第2の色で表示(図では、散点表示)される。また、未だ良否判定のされていない検査項目に関しては、第3の色で表示(図では、空白表示)される。
主制御装置60、表示装置61、シール前検査部22(各検査装置T1,D,A)及びシール後検査部29(各検査装置E,S)等により本実施形態における検査システムが構成される。
さて、PTP包装機11の概略は以上のとおりであるが、以下においては各検査装置T1,D,A,E,Sのより具体的な構成について図3を参照しつつ説明する。
各検査装置T1,D,A,E,Sは、それぞれ照明装置50、カメラ51、処理実行装置52などを備えている。
照明装置50は、ポケット部2の開口部側又は突出部側から、容器フィルム3又はPTPフィルム6のうち最終的にPTPシート1となる部位(検査対象に相当する)に対し所定の光(例えば近赤外光や可視光)を照射可能に構成されている。
本実施形態では、カメラ51として、照明装置50から照射される光の波長領域に感度を有するCCDカメラが採用されている。これに限らず、CMOSカメラを採用してもよい。尚、第3検査装置Aなど一部の検査装置のカメラ51には、色識別可能なようにカラーCCDカメラが採用されている。
そして、カメラ51によって撮像された画像データ(輝度画像データ又はカラー画像データ)は、カメラ51内部においてデジタル信号に変換された上で、デジタル信号の形で処理実行装置52に入力される。
処理実行装置52は、上記主制御装置60と同様、いわゆるコンピュータシステムとして構成されており、画像処理等の各種処理を実行可能となっている。
処理実行装置52は、画像メモリ53、記憶手段としての検査結果記憶装置54、判定用メモリ55、画像・検査条件記憶装置56、カメラタイミング制御装置57、及び、CPU及び入出力インターフェース58を備えており、二値化処理や塊処理などの各種画像処理や、不良判定処理(検査処理)等を実施可能となっている。
画像メモリ53は、カメラ51から出力される撮像画像の二次元イメージデータ(画像データ)を記憶する。この画像メモリ53に記憶された画像データに基づいて検査が実行される。勿論、検査の実行に際し、画像データに対し加工処理を施してもよい。例えばマスキング処理や、シェーディング補正などの処理を施すことが考えられる。シェーディング補正は、容器フィルム3等の撮像範囲全体を照明装置50の光で均一に照らすことは技術的に限界があることから、位置の相違により生じる光の明度のばらつきを補正するためのものである。尚、検査時において画像データに対し二値化処理が行われた二値化画像データや、マスキング処理が行われたマスキング画像データなども、当該画像メモリ53に記憶される。
検査結果記憶装置54は、イメージデータに関する座標等のデータ、検査対象に対する良否判定結果のデータ、及び、該データを確率統計的に処理した統計データなどを記憶するものである。これらの良否判定結果のデータや統計データは、主制御装置60による制御に基づき、表示装置61にて表示させることができる。また、これらデータに基づいてCPU及び入出力インターフェース58が主制御装置60に制御信号を送出することもできる。
さらに、図10(a)〜(e)に示すように、各検査装置T1,D,A,E,Sの検査結果記憶装置54には、それぞれの検査装置T1,D,A,E,Sにおける検査対象の良否判定検査が、検査対象を特定するための前記通し番号(図11参照)とともに記憶される。尚、図10(a)〜(e)では、通し番号LB1,LB2…の付与される検査対象における良否判定結果の記憶状態のみを例示しているが、実際には、通し番号LA1,LA2…の付与される検査対象の良否判定結果についても同様に検査結果記憶装置54に記憶される。
図3に戻り、判定用メモリ55は、検査に用いられる判定値(閾値等)を記憶するものである。判定値は、検査内容毎に設定される。検査に用いられる判定値には、例えばPTPシート1やポケット部2、錠剤5などの寸法、各種検査領域を画定するための各種ウインドウ枠の形状や寸法、二値化処理に係る閾値、面積判定に係る判定値、色識別検査に係る色基準値などが含まれる。また、判定値の中には、錠剤面積値を検査するための判定値など、過去の検査で良品と判定されたものについての検査計測結果を統計して決定される判定値もある。
画像・検査条件記憶装置56は、例えば、ハードディスク装置により構成されている。画像・検査条件記憶装置56には、検査によって不良と判定されたPTPシート1(検査対象)に関する「欠錠」や「シート上異物」等の検査内容、不良判定の日時、画像データ、検査に用いられた検査条件などが記憶される。
カメラタイミング制御装置57は、カメラ51の撮像タイミングを制御する。かかる撮像タイミングはPTP包装機11に設けられた図示しないエンコーダからの信号に基づいて制御され、容器フィルム3又はPTPフィルム6を所定量送るごとにカメラ51による撮像が行われる。
CPU及び入出力インターフェース58は、各検査装置T1,D,A,E,Sにおける各種制御を司る。例えば各種処理プログラムを実行するとともに、主制御装置60との間で各種信号を送受信する機能を有する。これによって、主制御装置60が不良シート排出機構40などを制御すること等が可能となる。また、CPU及び入出力インターフェース58は、画像データにおけるポケット部2や錠剤5の位置に基づいて、容器フィルム3やPTPフィルム6のうち検査対象となる部位を特定する。そして、特定された検査対象に対し、搬送順序に従った前記通し番号を設定する。検査対象の通し番号は、搬送方向上流側に向けて1つずつ増大していく態様となる。
次に各検査装置T1,D,A,E,Sの構成についてより詳しく説明する。
第1検査装置T1は、シール前に容器フィルム3のポケット部2突出部側(錠剤5の表面側)から検査を行う透過光式の検査装置である。第1検査装置T1では、照明装置50が容器フィルム3のポケット部2開口部側に配置され、カメラ51が容器フィルム3のポケット部2突出部側に設けられている。そして、照明装置50から照射される光(近赤外光)のうち、容器フィルム3を透過した光を二次元撮像する構成となっている。
第1検査装置T1では、錠剤5における異常の有無(検査項目1)について検査が行われる。検査項目1には、後述する「錠剤割れ」、「錠剤破片混入」、「欠錠」、「錠剤形状・大きさ違い」、「錠剤欠け」及び「錠剤表面剥離」といった検査内容が含まれる。
第2検査装置Dは、シール前に容器フィルム3のポケット部2開口部側(錠剤5の裏面側)から検査を行う反射光式の検査装置である。第2検査装置Dでは、照明装置50及びカメラ51が容器フィルム3のポケット部2開口部側に配置されている。そして、照明装置50から照射される光(近赤外線)のうち、錠剤5に反射した光を二次元撮像する構成となっている。
第2検査装置Dでは、ポケット部2に対する異物の混入の有無及び錠剤5における異常の有無(検査項目2)について検査を行う。検査項目2には、後述する「錠剤上毛髪」、「錠剤上異物」、「錠剤割れ」、「錠剤破片混入」、「欠錠」、「錠剤形状・大きさ違い」及び「錠剤欠け」といった検査内容が含まれる。
第3検査装置Aは、シール前に容器フィルム3のポケット部2突出部側及び開口部側(錠剤5の表裏面側)から検査を行う透過光式及び反射光式の両機能を備えた検査装置である。第3検査装置Aでは、照明装置50が容器フィルム3のポケット部2突出部側及び開口部側の両側に1つずつ配置され、2つのカメラ51が容器フィルム3のポケット部2開口部側に設けられている。そして、ポケット部2突出部側の照明装置50から照射される光(可視光)のうち、容器フィルム3を透過した光が一方のカメラ51により二次元撮像され、ポケット部2開口部側の照明装置50から照射される光(可視光)のうち、錠剤5に反射した光が他方のカメラ51(カラーCCDカメラ)により二次元撮像される構成となっている。
第3検査装置Aでは、シート上における異物の有無及び錠剤5における異常の有無(検査項目3)について検査が行われる。検査項目3には、後述する「シート上錠剤粉」、「錠剤割れ」、「錠剤破片混入」、「シート上毛髪」、「シート上異物」、「欠錠」、「錠剤形状・大きさ違い」、「錠剤欠け」及び「錠剤色」といった検査内容が含まれる。
第4検査装置E及び第5検査装置Sは、シール後に容器フィルム3(PTPフィルム6)のポケット部2突出部側(錠剤5の表面側)から検査を行う反射光式の検査装置である。第4検査装置E及び第5検査装置Sでは、それぞれ照明装置50及びカメラ51が容器フィルム3(PTPフィルム6)のポケット部2突出部側に配置されている。そして、第4検査装置E及び第5検査装置Sでは、それぞれ照明装置50から照射される光(近赤外線)のうち、錠剤5に反射した光を二次元撮像する構成となっている。
第4検査装置Eでは、異物の混入の有無及び錠剤5における異常の有無(検査項目4)について検査が行われる。検査項目4には、後述する「シート上錠剤粉」、「錠剤上毛髪」、「錠剤上異物」、「錠剤割れ」、「錠剤破片混入」、「シート上毛髪」、「シート上異物」、「欠錠」、「錠剤形状・大きさ違い」及び「錠剤欠け」といった検査内容が含まれる。
第5検査装置Sでは、シール良否(検査項目5)について検査が行われる。検査項目5には、「ノンシール・しわ」といった検査内容が含まれる。
ここで上記各検査内容について説明する。まず、錠剤5における異常の有無に関する検査内容は次の通りである。
「錠剤割れ」は、錠剤5に割れが発生しているか否かの検査である。
「欠錠」は、ポケット部2内に錠剤5が充填されているか否かの検査である。
「錠剤形状・大きさ違い」は、錠剤5の形状や大きさが、製造品種と適合しているか否かの検査である。
「錠剤欠け」は、錠剤5に欠けが発生しているか否かの検査である。
「錠剤表面剥離」は、錠剤5の表面層が剥離しているか否かの検査である。
「錠剤色」は、錠剤5の色が、製造品種と適合しているか否かの検査である。
また、異物の混入の有無に関する検査内容は次の通りである。
「錠剤破片混入」は、ポケット部2内に、錠剤5の破片など、錠剤5以外の異物が存在するか否かの検査である。
「錠剤上毛髪」は、錠剤5上に、毛髪などの線状異物が存在するか否かの検査である。
「錠剤上異物」は、錠剤5上に、大きさが数mm(例えば5mm)以上という大きな異物が存在するか否かの検査である。
「シート上錠剤粉」は、容器フィルム3又はPTPフィルム6上に、錠剤粉など大きさが数mm(例えば5mm)未満の小さな異物が存在するか否かの検査である。
「シート上毛髪」は、容器フィルム3又はPTPフィルム6上に、毛髪などの線状異物が存在するか否かの検査である。
「シート上異物」は、容器フィルム3又はPTPフィルム6上に、大きさが数mm(例えば5mm)以上という大きな異物が存在するか否かの検査である。
尚、シール良否に関する検査内容である「ノンシール・しわ」は、カバーフィルム4が容器フィルム3へと適正に取着されているか否かの検査である。
次に、各検査装置T1,D,A,E,Sにおいて行われる検査処理について図4のフローチャートに基づき説明する。この処理は、CPU及び入出力インターフェース58によって実行される。
まずステップS100において、所定の検査対象に対し検査を実行する。より具体的には、画像メモリ53に記憶されている画像データに基づき、予め設定された判定値を用いてポケット部2に充填された錠剤5の異常などを検査する。
続くステップS101においては、検査の結果が、検査対象を特定するための通し番号とともに、各検査結果記憶装置54に記憶される〔図10(a)〜(e)参照〕。
次いで、主制御装置60により行われる表示装置61の表示制御処理について図5のフローチャートに基づき説明する。尚、当該表示制御処理は、一定時間毎に実行される。
まずステップS200において、表示装置61に対し表示制御信号を出力する。表示制御信号には、各検査装置T1,D,A,E,Sから受信した、検査対象の良否判定結果を示す情報と、前記テーブルに基づいて設定された良否判定結果の並び順を指定する情報とが含まれる。表示制御信号が出力されると、表示装置61の表示部において、X方向に並ぶ各数値に対して、当該各数値と同一番号のポインタ情報により指し示される検査対象における良否判定結果の情報が、各検査項目1〜5毎にY方向に並べて表示される。
次いで、ステップS201において、検査対象が所定量(例えば、1シート分)搬送されるまでの間、検査対象が所定量搬送された否かを繰り返し判定する。尚、検査対象の搬送量は、図示しないエンコーダからの信号によって特定される。
検査対象が所定量搬送されたと判定されると(S201:YES)、続くステップS202において、前記テーブル〔図9(a)〜(d)参照〕における通し番号を更新する。つまり、上述の通り、「1」のポインタ情報に対し、直前に設定されていた通し番号よりも1つだけ大きい通し番号を新たに設定するとともに、その他のポインタ情報に対して、1つ前のポインタ情報に対して設定されていた通し番号をシフトして設定する。これにより、次回の表示制御信号の出力(S200)が実行されると、表示装置61の表示部において、良否判定結果を示す情報が、X方向に1つシフトして表示されることとなる。
次に、各装置において異常が発生した場合における、良否判定結果の表示例について図7,8を参照して説明する。
例えば、加熱装置15やポケット部形成装置16において、各装置15,16に起因して容器フィルム3に傷がついてしまうという異常が発生した場合には、搬送方向に沿って所定個数(例えば、5個)の検査対象ごとに、容器フィルム3において周期的な傷が生じ得る。容器フィルム3に傷が生じると、シート部分に関する検査を行う第3検査装置A、第4検査装置E及び第5検査装置Sにより、検査項目3〜5について不良判定がなされる。そのため、表示装置61の表示部においては、図7(a)に示すように、検査項目3〜5について不良判定のなされた検査対象が、所定個数ずつ周期的に発生しているように表示される。これにより、その表示を確認したオペレータは、加熱装置15やポケット部形成装置16に何らかの異常が発生したのではないかと推定できる。
加えて、例えば、加熱装置15及びポケット部形成装置16の下流に位置する間欠送りロール14にて、1の凹部に異物が入り込むなどの異常が発生した場合には、搬送方向に沿って所定個数(例えば、12個)の検査対象ごとに、ポケット部2において多少の潰れが生じ得る。ポケット部2の潰れが生じると、錠剤5のうち、潰れの生じたポケット部2に充填されたものは、正常なポケット部2に充填されたものよりも傾くこととなる。そのため、錠剤5に関する検査を行う検査装置T1,D,A,Eにより、特に「錠剤形状・大きさ違い」の面で不良と判定され、検査項目1〜4について不良判定がなされる。そのため、表示装置61の表示部では、図7(b)に示すように、検査項目1〜4について不良判定のなされた検査対象が、前記間欠送りロール14の1の凹部の通過タイミングに対応して、所定個数ずつ周期的に発生しているように表示される。これにより、その表示を確認したオペレータは、間欠送りロール14に何らかの異常が生じたのではないかと推定できる。
さらに、例えば、錠剤充填装置21の前記シャッタに異常が発生した場合には、搬送方向に沿って所定個数(例えば、6個)の検査対象ごとに、錠剤5に割れ等の破損が生じ得る。錠剤5に破損が生じると、錠剤5に関する検査を行う検査装置T1,D,A,Eにより、検査項目1〜4について不良判定がなされる。そのため、表示装置61の表示部においては、図8(a)に示すように、検査項目1〜4について不良判定のなされた検査対象が、前記錠剤充填装置21のシャッタの通過タイミングに対応して、所定個数ずつ周期的に発生しているように表示される。これにより、その表示を確認したオペレータは、錠剤充填装置21に何らかの異常が生じたのではないかと推定できる。
また、例えば、フィルム受けロール20や加熱ロール25(シール手段)において、異物の付着等が生じた場合には、搬送方向に沿って所定個数(例えば、20個)の検査対象ごとに、シール不良が生じ得る。シール不良が生じると、第5検査装置Sにより、検査項目5について不良判定がなされる。そのため、表示装置61の表示部においては、図8(b)に示すように、検査項目5について不良判定のなされた検査対象が、両ロール20,25のうち異物の付着等の生じた部位の検査対象に対する接触タイミングに対応して、所定個数ずつ周期的に発生しているように表示される。これにより、その表示を確認したオペレータは、フィルム受けロール20や加熱ロール25に何らかの異常が生じたのではないかと推定できる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、表示装置61において、検査対象の良否判定結果を示す着色情報が、検査対象の搬送順序に対応する順序でX方向に並べられるとともに、不良シート排出機構40を過ぎる前における検査対象(数値の「1」〜「20」で示されるもの)だけでなく、不良シート排出機構40を過ぎた後における検査対象(「21」以降の数値で示されるもの)についても表示される。従って、検査対象において周期的な不良が発生しているか否かを視覚的に容易に把握することができる。これにより、周期的な不良を誘発するような装置(ポケット部形成装置15やフィルム受けロール20、錠剤充填装置21等)自体の異常の有無をより確実に、かつ、より容易に認識することができる。
また、検査対象の良否判定結果を示す情報は、検査対象の搬送位置に応じてX方向に1つずつずれて(流れて)表示されるため、検査対象の搬送状況(検査対象が搬送経路中のどの位置にあるのか)を確認できるとともに、検査対象における周期的な不良の有無を一層容易に把握することができる。
さらに、周期的な不良が発生している場合には、不良の発生周期を容易に把握することができる。従って、各装置における異常発生時の固有(或いは特有)の不良品発生周期を予め得ておくことで、把握された不良発生周期に基づき、異常が発生している装置(ポケット部形成装置15やフィルム受けロール20、錠剤充填装置21等)を比較的容易に特定することができる。その結果、異常の発生した装置に対して適切な措置を早期に実行することができる。また、不良内容を把握し、その不良の発生について検討・分析を行うことで、不良の原因となっている装置のより容易な特定が可能となり得る。
加えて、検査対象毎に、各検査項目1〜5の良否判定結果を示す情報が揃えて表示される。従って、各検査対象において生じた不良内容(不良の発生した検査項目)を視覚的に容易に認識することができる。
さらに、検査対象毎に揃えて表示された、各検査項目の良否判定結果を示す情報を見ることで、不良判定がどの段階で生じているのかを容易に把握することができる。従って、異常が発生している装置をより一層容易に特定することができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、内容物が錠剤5である場合について具体化しているが、内容物の種別、形状等については特に限定されるものではなく、例えば食品や電子部品等が内容物として充填される構成であってもよい。
勿論、これらの内容物に対応して形成されるポケット部2の形状や数、配列、大きさ等に関しても上記実施形態に限定されるものではない。
(b)上記実施形態では、容器フィルム3がPP等の透明の熱可塑性樹脂材料により形成され、カバーフィルム4がアルミニウム等により形成されているが、各フィルム3,4の材料は、これらに限定されるものではなく、他の材質のものを採用してもよい。
例えば容器フィルム3が、アルミラミネートフィルムなど、アルミニウムを主材料とした金属材料により形成された構成としてもよい。
(c)シール前検査部22やシール後検査部29の構成、各検査装置T1,D,A,E,Sの構成は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、シール前検査部22やシール後検査部29を1つの装置として一体に設けた構成としてもよい。
また、各検査装置T1,D,A,E,Sによる検査項目や検査内容に関しても、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、1の検査装置にて、複数の検査項目について検査を行うように構成してもよい。
(d)表示装置61の表示部において、図12(a),(b)に示すように、各検査対象の良否判定結果を示す情報を、X方向に沿った所定個数ずつに区分けして表示可能に構成してもよい。この場合には、所定個数を所定の不良発生周期に対応させたものとすることで、当該周期に対応した不良が発生した場合、極めて容易にその旨を把握することができる。これにより、所定の装置自体に異常が発生したことを一層容易に把握することができる。
また、例えば、主制御装置60と接続された所定の入力手段(例えば、テンキー)に対し数値を入力することで、主制御装置60が、表示装置61の表示部において、入力された数値ごとに前記良否判定結果を示す情報を区分けして表示するように構成してもよい。この場合には、各検査対象の良否判定結果を示す情報を、任意の数で区切って表示させることができ、各装置に対応する不良発生周期に対応させた情報の表示が可能となる。従って、検査対象における周期的な不良の発生をより一層容易に捉えることができる。
さらに、例えば、図13(a)に示すように、表示装置61の表示部に、「ポケット部形成」や「錠剤充填」、「間欠送りロール」(上記実施形態の関係送りロール14に対応する)、「シール」等の項目ボタンKBを表示するとともに、主制御装置60は、選択された項目ボタンKBに基づく値を設定し、設定した値に基づき、前記表示部において、検査対象の良否判定結果を示す情報を区分けして表示するように構成してもよい。具体的には、主制御装置60に対し、例えば、「ポケット部形成」に対しては「5」、「錠剤充填」に対しては「6」、「間欠送りロール14」に対しては「12」、「シール」に対しては「「20」といった具合に、項目ボタンと、当該項目ボタンで示される装置において異常が発生した場合に、検査対象において不良が発生する周期とを予め関連付けて記憶しておく。そして、項目ボタンKBが選択された場合、主制御装置60は、前記記憶された内容から、選択された項目ボタンに対応する数値を設定し(例えば、「ポケット部形成」が選択された場合には、「5」を設定し)、図13(b)に示すように、前記表示部において、検査対象の良否判定結果を示す情報を設定した数値ごとに区分けして表示する。
このような構成とした場合、選択時に、検査対象における不良の発生周期と最も適合する区分け表示のなされる項目ボタンを特定することで、不良の発生要因がどの装置であるのかを、各装置における特有の情報(特に、異常時における不良の発生周期)について知識を持たない者であっても容易にかつ早期に特定することができる。
尚、図12,13では、斜線の付された領域とそうでない領域とが交互に表れるように構成することで区分け表示を行っているが、区分け表示の手法はこれに限定されるものではない。例えば、色分けすることにより区分け表示してもよいし、良否判定結果を示す情報をX方向に沿って所定個数ずつ分離表示することで区分け表示してもよい。
(e)表示装置61の表示部において、上記実施形態における表示内容とともに、図14(a)に示すように、不良シート排出手段40により排出されたPTPシート1において不良判定された検査項目を、排出された順番に対応する順序で並べて表示する(図14では、新たに排出されたPTPシート1において不良判定された検査項目が左側に追加され、それ以前に排出されたPTPシート1において不良判定された検査項目が右側にシフトされて表示される)こととしてもよい。この場合には、検査条件や製造条件(製造環境)、検査における良否判定の見直し等を行うにあたって、排出されたPTPシート1と、当該PTPシート1にて不良判定された検査項目との照合が行いやすくなり、利便性の向上を図ることができる。
また、図14(b)に示すように、排出されたPTPシート1において不良判定された検査項目を、PTPシート1毎にまとめて〔図14(b)では、太線で囲んで〕表示することとしてもよい。この場合には、排出されたPTPシート1において不良判定された検査項目を一目で把握することができ、排出されたPTPシート1と、当該PTPシート1にて不良判定された検査項目との照合を一層容易なものとすることができる。
(f)上記実施形態において、PTPフィルム6は、その幅方向に沿って複数シート(2シート)分に対応する数のポケット部2が配列された構成となっているが、これに限定されるものではなく、例えば、その幅方向に沿って1シート分に対応する数のポケット部2が配列された構成であってもよい。
(g)上記実施形態では、「情報」としては、第1〜第3の色を用いた着色情報が採用されているが、「情報」は、検査結果の良否を視覚的に判別可能なものであればよく、複数の色を用いた着色情報に限られるものではない。例えば、「情報」としては、ランプの点灯、点滅態様を用いたものや、文字や記号、模様等を用いたものであってもよい。