JP6254055B2 - Ptp包装機 - Google Patents

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Description

本発明は、PTPシートを製造するためのPTP包装機に関するものである。
PTPシートは、錠剤等の内容物が充填されるポケット部を有する容器フィルムと、容器フィルムに対しポケット部の開口側を密封するように取着されるカバーフィルムとから構成されている。一般に容器フィルムは透明な樹脂等によって形成され、カバーフィルムはアルミニウム等の金属箔等で形成される。
また、PTPシートは、搬送される帯状の容器フィルムに対し凹状のポケット部を形成する工程、ポケット部に錠剤等を充填する工程、容器フィルムに対しカバーフィルムを取着する工程、及び、容器フィルム及びカバーフィルムからなる帯状のPTPフィルムをPTPシート単位に打抜く工程等を経て製造される。
さらに、PTPシートの製造過程においては、容器フィルムの搬送経路に沿って検査手段が設けられる。検査手段では、例えば、錠剤等の割れや欠け、異物の混入、シール良否など、錠剤やシート部分等の外観異常に関する検査が行われる。そして、検査手段により不良判定されたシート予定部位は、シート単位に打抜かれた後に、所定の排出手段により不良品のPTPシートとして排出される(例えば、特許文献1等参照)。
特開平8−217027号公報
しかしながら、不良品として排出されたPTPシートには、正常な良品の錠剤等が充填されていることがある。このような良品の錠剤等を含むPTPシートをそのまま廃棄してしまうと、良品の錠剤等が無駄となり、生産コストの増大を招いてしまうおそれがある。
そこで、不良品として排出されたPTPシートからカバーフィルムを破いて良品の錠剤等を取出し、取出した錠剤等を再利用することで、生産コストの抑制を図ることが考えられる。
ところが、この場合には、PTPシートから錠剤等を取出す際に、錠剤等に対し外圧が加わってしまうおそれがある。さらに、回収された錠剤等には、搬送に伴う振動やシール時における熱の影響が及んでいることも懸念される。そのため、回収された錠剤等にダメージが付与されているおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、錠剤等の内容物に対する悪影響をより確実に防止することができ、かつ、生産コストの抑制を図ることができるPTP包装機を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.搬送される容器フィルムに形成されたポケット部に所定の内容物を充填する充填手段と、
当該充填手段の下流側にて、前記容器フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように帯状のカバーフィルムを取着するシール手段と、
当該シール手段の下流側にて、前記容器フィルムに前記カバーフィルムが取着されてなるPTPフィルムをシート単位に打抜いて所定のPTPシートを得る打抜手段と、
前記充填手段及び前記シール手段間に設けられ、最終的に前記PTPシートとなるシート予定部位に対し、前記内容物の良否に係る項目を含む複数の検査項目について良否判定を行う検査手段とを備えたPTP包装機であって、
前記検査手段及び前記シール手段間に、前記ポケット部に充填された前記内容物を回収可能な回収手段を設け、
前記回収手段は、前記検査手段により少なくとも1つの前記検査項目について不良と判定された場合に、対応する前記シート予定部位から、前記検査手段により前記内容物の良否に係る全ての項目において良品と判定された前記内容物を回収するように構成されており、
前記回収手段は、
前記内容物が通過可能な開口部を有するとともに、前記容器フィルムの搬送に伴い前記開口部の下方を前記ポケット部が通過するように構成された筒部と、
前記筒部内を吸引状態とすることで、前記開口部を通して、前記ポケット部単位で1つずつ前記内容物を前記筒部内に吸引する吸引手段と、
前記ポケット部の通過に合わせて前記開口部を開閉可能な蓋部とを有することを特徴とするPTP包装機。
上記手段1によれば、容器フィルムに対しカバーフィルムが取着される前に、不良と判定されたシート予定部位から、良品と判定された内容物が回収される。ここで、内容物の回収はカバーフィルムの取着前に行われるため、回収時にカバーフィルムを破いたりする必要はなく、内容物に対する外圧の印加を防止することができる。また、シール手段へと至る前に内容物が回収されるため、搬送に伴う振動が長期間に亘って内容物に加わってしまうことをより確実に防止できる。これらが相俟って、回収される内容物に対しダメージが与えられてしまうことを効果的に防止できる。これにより、回収した内容物に対する再検査等の手間のかかる作業を行うことなく、良好な状態の内容物を再利用することができる。その結果、再利用される内容物における安全性や信頼性をより確実に担保しつつ、生産コストの抑制を効果的に図ることができる。
また、上記手段1によれば、内容物の回収はカバーフィルムの取着前に行われるため、シール手段による熱等の影響が内容物に及ぶことはない。これにより、再利用される内容物における安全性や信頼性を一層確実に担保することができる。
加えて、上記手段1によれば、シール手段へと至る前の比較的早い段階で内容物が回収される。そのため、内容物が吸湿性を有する錠剤等である場合において、内容物の吸湿を抑えることができる。これにより、再利用される内容物における安全性や信頼性をより一層担保することができる。
ところで、PTPシートにおける安全性や信頼性を向上させるという点では、検査手段による検査感度を高めることが望ましいが、検査感度を高めると、誤って不良と判定されるケースが多くなってしまう。このように不良と判定されるケースが増大してしまうと、従来手法では、非常に多くの良品の内容物が無駄になってしまい、コストが極端に増大してしまうおそれがある。この点、上記手段1によれば、良品と判定された内容物は回収されるため、検査感度を高めたとしても、多くの内容物が無駄になってしまうといった事態は生じない。従って、コスト増を招くことなく、PTPシートにおける安全性や信頼性の向上を図ることができる。
また、上記手段1によれば、吸引により内容物が回収される。従って、回収時において内容物に対しダメージが与えられてしまうことをより確実に防止でき、より良好な状態の内容物を回収することができる。
さらに、上記手段1によれば、蓋部によって、内容物の回収及び非回収をより確実に、かつ、より迅速に切換えることができる。さらに、ポケット部の通過に合わせて開口部を開閉させるため、前記効果と相俟って、回収対象ではない内容物が誤って回収されてしまうといった事態をより確実に抑制することができる。
手段2.搬送される容器フィルムに形成されたポケット部に所定の内容物を充填する充填手段と、
当該充填手段の下流側にて、前記容器フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように帯状のカバーフィルムを取着するシール手段と、
当該シール手段の下流側にて、前記容器フィルムに前記カバーフィルムが取着されてなるPTPフィルムをシート単位に打抜いて所定のPTPシートを得る打抜手段と、
前記充填手段及び前記シール手段間に設けられ、最終的に前記PTPシートとなるシート予定部位に対し、前記内容物の良否に係る項目を含む複数の検査項目について良否判定を行う検査手段とを備えたPTP包装機であって、
前記検査手段及び前記シール手段間に、前記ポケット部に充填された前記内容物を回収可能な回収手段を設け、
前記回収手段は、前記検査手段により少なくとも1つの前記検査項目について不良と判定された場合に、対応する前記シート予定部位から、前記検査手段により前記内容物の良否に係る項目において良品と判定された前記内容物を回収するように構成されており、
さらに、不良と判定されたシート予定部位が打抜かれてなる不良品のPTPシートを排出するための排出手段を備え
前記回収手段は、
前記内容物が通過可能な開口部を有するとともに、前記容器フィルムの搬送に伴い前記開口部の下方を前記ポケット部が通過するように構成された筒部と、
前記筒部内を吸引状態とすることで、前記開口部を通して、前記ポケット部単位で1つずつ前記内容物を前記筒部内に吸引する吸引手段と、
前記ポケット部の通過に合わせて前記開口部を開閉可能な蓋部とを有することを特徴とするPTP包装機。
上記手段2によれば、不良品のPTPシートとして、内容物が全て回収され、ポケット部の全てが空になっているものと、内容物が残っているものとが排出され得る。ここで、全てのポケット部が空になった不良品のPTPシートは、シート予定部位がシート自体の異常又は一部のポケット部に内容物が収容されていないという異常により不良と判定された結果、排出されたものである。また、内容物が残っている不良品のPTPシートは、残っている内容物の異常によりシート予定部位が不良と判定された結果、排出されたものである。従って、排出されたPTPシートの状態を見ることで、どのような原因により不良と判定されたのかを容易に判断することができる。また、内容物が残っている場合には、残った内容物やシート部分を見ることで、生じた異常の特定を容易に行うことができる。その結果、不良の生じた検査項目を容易に特定することができ、適切な措置を早期に実行することができる。
手段3.搬送される容器フィルムに形成されたポケット部に所定の内容物を充填する充填手段と、
当該充填手段の下流側にて、前記容器フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように帯状のカバーフィルムを取着するシール手段と、
当該シール手段の下流側にて、前記容器フィルムに前記カバーフィルムが取着されてなるPTPフィルムをシート単位に打抜いて所定のPTPシートを得る打抜手段と、
前記充填手段及び前記シール手段間に設けられ、最終的に前記PTPシートとなるシート予定部位に対し、前記内容物の良否に係る項目を含む複数の検査項目について良否判定を行う検査手段とを備えたPTP包装機であって、
前記検査手段及び前記シール手段間に、前記ポケット部に充填された前記内容物を回収可能な回収手段を設け、
前記回収手段は、前記検査手段により少なくとも1つの前記検査項目について不良と判定された場合に、対応する前記シート予定部位から、前記検査手段により前記内容物の良否に係る全ての項目において良品と判定された前記内容物を回収するように構成されており、
前記容器フィルムの搬送方向に沿った、前記回収手段による前記内容物の回収位置の前後には、前記ポケット部の開口を塞ぎ、前記ポケット部からの前記内容物の飛出しを防止する飛出防止手段が設けられることを特徴とするPTP包装機。
手段4.搬送される容器フィルムに形成されたポケット部に所定の内容物を充填する充填手段と、
当該充填手段の下流側にて、前記容器フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように帯状のカバーフィルムを取着するシール手段と、
当該シール手段の下流側にて、前記容器フィルムに前記カバーフィルムが取着されてなるPTPフィルムをシート単位に打抜いて所定のPTPシートを得る打抜手段と、
前記充填手段及び前記シール手段間に設けられ、最終的に前記PTPシートとなるシート予定部位に対し、前記内容物の良否に係る項目を含む複数の検査項目について良否判定を行う検査手段とを備えたPTP包装機であって、
前記検査手段及び前記シール手段間に、前記ポケット部に充填された前記内容物を回収可能な回収手段を設け、
前記回収手段は、前記検査手段により少なくとも1つの前記検査項目について不良と判定された場合に、対応する前記シート予定部位から、前記検査手段により前記内容物の良否に係る項目において良品と判定された前記内容物を回収するように構成されており、
さらに、不良と判定されたシート予定部位が打抜かれてなる不良品のPTPシートを排出するための排出手段を備え、
前記容器フィルムの搬送方向に沿った、前記回収手段による前記内容物の回収位置の前後には、前記ポケット部の開口を塞ぎ、前記ポケット部からの前記内容物の飛出しを防止する飛出防止手段が設けられることを特徴とするPTP包装機。
手段3,4によれば、飛出防止手段によって、回収位置の前後に位置する内容物の飛出しが防止される。従って、内容物を回収する際に、回収対象ではない内容物が誤って回収されてしまうといった事態をより確実に抑制することができる。
手段.前記充填手段は、前記内容物の貯留される貯留部を有し、
前記回収手段から前記貯留部に対し、前記内容物を搬送する内容物搬送手段が設けられることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のPTP包装機。
上記手段によれば、内容物搬送手段によって、充填手段の貯留部に対し、回収された内容物が直接戻される。従って、回収した内容物を貯留部へと戻すための作業が不要となり、生産性を高めることができる。
手段.少なくとも前記充填手段から前記回収手段までの間において、前記容器フィルムは外気よりも低湿雰囲気下で搬送されるように構成されていることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載のPTP包装機。
上記手段によれば、例えば、内容物が吸湿性を有する錠剤等である場合において、内容物の吸湿をより効果的に抑えることができる。そのため、再利用される内容物における安全性や信頼性をより一層確実に担保することができる。
手段.少なくとも前記充填手段から前記回収手段までの間において、前記容器フィルムは連続搬送されるように構成されていることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載のPTP包装機。
上記手段によれば、充填手段から前記回収手段までの間において、容器フィルムは一時的に停止することなく、連続的に搬送される。従って、容器フィルムの停止に伴う衝撃が内容物に加わってしまうといった事態が生じなくなり、内容物に対するダメージの付与を一層効果的に防止することができる。これにより、より良好な状態の内容物を回収することができ、再利用される内容物における安全性等をさらに高めることができる。
(a)はPTPシートを示す斜視図であり、(b)はPTPフィルムを示す斜視図であり、(c)は、PTPシートの部分拡大断面図である。 PTP包装機の概略構成を示す模式図である。 錠剤充填装置、シール前検査装置、及び、回収装置の概略構成を示す模式図である。 回収装置の斜視図である。 吸引不能とした状態の回収装置を示す断面模式図である。 吸引可能とした状態の回収装置を示す断面模式図である。 検査装置の電気的構成を示すブロック図である。 第1検査装置に記憶される良否判定に関するデータを説明するための図である。 第2検査装置に記憶される良否判定に関するデータを説明するための図である。 第3検査装置に記憶される良否判定に関するデータを説明するための図である。 シート予定部位における通し番号及び錠剤番号を説明するための模式図である。 制御装置により把握される良否判定結果を説明するための図である。 回収対象決定処理を示すフローチャートである。 回収装置制御処理を示すフローチャートである。 不良品として排出されるPTPシートの一例を示す平面図である。 不良品として排出されるPTPシートの一例を示す平面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、PTPシート1について説明する。図1(a)〜(c)に示すように、PTPシート1は、複数のポケット部2を備えた容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着されたカバーフィルム4とを有している。
容器フィルム3は、例えば、PP(ポリプロピレン)やPVC(ポリ塩化ビニル)等の比較的硬質で所定の剛性を有する透明又は半透明の熱可塑性樹脂材料によって構成されている。カバーフィルム4は、例えばポリエステル樹脂等からなるシーラントが表面に塗布された不透明材料(例えば、アルミニウム箔等)により構成されている。
PTPシート1は、平面視略矩形状に形成されており、シート長手方向に沿って配列された5個のポケット部2からなるポケット列が、シート短手方向に2列形成されている。つまり、計10個のポケット部2が形成されている。各ポケット部2には、内容物としての錠剤5が1つずつ収容されている〔図1(c)参照〕。
PTPシート1は、帯状の容器フィルム3及びカバーフィルム4から形成された帯状のPTPフィルム6〔図1(b)参照〕が打抜かれることで、シート状に製造される。
次に、上記PTPシート1を製造するためのPTP包装機11の概略について図2を参照して説明する。
PTP包装機11の最上流側では、帯状の容器フィルム3の原反がロール状に巻回されている。ロール状に巻回された容器フィルム3の引出し端側は、ガイドロール13に案内されている。容器フィルム3は、ガイドロール13の下流側において間欠送りロール14に掛装されている。間欠送りロール14は、間欠的に回転するモータに連結されており、容器フィルム3を間欠的に搬送する。
ガイドロール13と間欠送りロール14との間には、容器フィルム3の搬送経路に沿って、加熱装置15及びポケット部形成装置16が順に配設されている。そして、加熱装置15によって容器フィルム3が加熱されて該容器フィルム3が比較的柔軟になった状態において、ポケット部形成装置16によって容器フィルム3の所定位置に複数のポケット部2が成形される。加熱装置15及びポケット部形成装置16によって、本実施形態におけるポケット部形成手段が構成される。ポケット部2の形成は、間欠送りロール14による容器フィルム3の搬送動作間のインターバルの際に行われる。
間欠送りロール14から送り出された容器フィルム3は、テンションロール18、ガイドロール19及びフィルム受けロール20の順に掛装されている。フィルム受けロール20は、一定回転するモータに連結されているため、容器フィルム3を連続的に且つ一定速度で搬送する。テンションロール18は、容器フィルム3を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送りロール14とフィルム受けロール20との搬送動作の相違による容器フィルム3の撓みを防止して容器フィルム3を常時緊張状態に保持する。これにより、容器フィルム3は、テンションロール18及びフィルム受けロール20間において、停止することなく連続搬送される。
ガイドロール19とフィルム受けロール20との間には、容器フィルム3の搬送経路に沿って、充填手段としての錠剤充填装置21、検査手段としてのシール前検査装置22、及び、回収手段としての回収装置23がこの順序で配設されている。
錠剤充填装置21は、ポケット部2に錠剤5を自動的に充填する機能を有するものであり、図3に示すように、フィルム受けロール20による容器フィルム3の搬送動作と同期して回転するドラム211を備えている。当該ドラム211の外表面には、錠剤5を収容可能な複数の収容凹部212が設けられており、当該収容凹部212に対し通気孔213が連通している。
また、ドラム211の上部に近接して錠剤供給シュート214が設けられている。錠剤供給シュート214の開口に設けられたシャッタ215が所定間隔毎に開くことで、錠剤供給シュート214から1つずつ錠剤5が落下する。落下した錠剤5は、前記収容凹部212へと収容されるとともに、図示しない吸気手段により通気孔213内のエアーが吸引されることで、ドラム211の外表面に吸着される。ドラム211の外表面に吸着された錠剤5は、ドラム211の回転により下方へと搬送される。そして、ドラム211の下部に錠剤5が到達した時点で、前記エアーの吸引が解除されることにより、ポケット部2へと錠剤5が充填される。
また、錠剤供給シュート214の上部には、錠剤5を貯留するための貯留部216が設けられており、当該貯留部216から錠剤供給シュート214へと錠剤5が供給される。
シール前検査装置22は、上流側より順に、第1検査装置T1、第2検査装置D及び第3検査装置Aを備えている。これら各検査装置T1,D,Aにより、錠剤5や容器フィルム3(シート部分)に関する異常が検査される。各検査装置T1,D,Aのより詳細な構成に関しては後述する。
回収装置23は、ポケット部2から錠剤5を回収する機能を有する。回収された錠剤5は、回収装置23と錠剤充填装置21との間に設けられた錠剤搬送管24を通って前記貯留部216へと搬送される。尚、錠剤搬送管24は、例えば、比較的軟質の樹脂やゴム等により形成されている。回収装置23の構成については後に詳述する。
図2に戻り、帯状に形成されたカバーフィルム4の原反は、最上流側においてロール状に巻回されている。
ロール状に巻回されたカバーフィルム4の引出し端は、ガイドロール25によって加熱ロール26の方へと案内されている。加熱ロール26は、前記フィルム受けロール20に圧接可能となっており、両ロール20,26間に容器フィルム3及びカバーフィルム4が送り込まれるようになっている。そして、容器フィルム3及びカバーフィルム4が、両ロール20,26間を加熱圧接状態で通過することで、容器フィルム3にカバーフィルム4が貼着され、ポケット部2がカバーフィルム4で塞がれる。これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填されたPTPフィルム6が製造されるようになっている。フィルム受けロール20及び加熱ロール26により本実施形態におけるシール手段が構成される。
フィルム受けロール20から送り出されたPTPフィルム6は、テンションロール27及び間欠送りロール28の順に掛装されている。間欠送りロール28は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム6を間欠的に搬送する。テンションロール27は、PTPフィルム6を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記フィルム受けロール20と間欠送りロール28との搬送動作の相違によるPTPフィルム6の撓みを防止してPTPフィルム6を常時緊張状態に保持する。
間欠送りロール28から送り出されたPTPフィルム6は、テンションロール31及び間欠送りロール32の順に掛装されている。間欠送りロール32は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム6を間欠的に搬送する。テンションロール31は、PTPフィルム6を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送りロール28,32間でのPTPフィルム6の撓みを防止する。
間欠送りロール28とテンションロール31との間には、PTPフィルム6の搬送経路に沿って、スリット形成装置33及び刻印装置34が順に配設されている。スリット形成装置33は、PTPフィルム6の所定位置に切離用スリットを形成する機能を有する。刻印装置34は、PTPフィルム6の所定位置(例えばタグ部)に刻印を付す機能を有する。
間欠送りロール32から送り出されたPTPフィルム6は、その下流側においてテンションロール35及び連続送りロール36の順に掛装されている。間欠送りロール32とテンションロール35との間には、PTPフィルム6の搬送経路に沿って、シート打抜装置37が配設されている。シート打抜装置37は、PTPフィルム6をPTPシート1単位にその外縁を打抜く打抜手段としての機能を有する。
シート打抜装置37によって打抜かれたPTPシート1は、取出しコンベア38によって搬送され、完成品用ホッパ39に一旦貯留される。尚、上記検査装置T1,D,Aのいずれかによって不良判定された場合、後述する制御装置60から、取出しコンベア38の搬送経路に沿って設けられた、排出手段としての不良シート排出機構40に不良品信号が送られる。これにより、不良判定となったPTPシート1は、不良シート排出機構40によって別途排出され、図示しない不良品ホッパに移送される。
前記連続送りロール36の下流側には、裁断装置41が配設されている。そして、シート打抜装置37による打抜き後に帯状に残った残材部(スクラップ部)を構成する不要フィルム部42は、前記テンションロール35及び連続送りロール36に案内された後、裁断装置41に導かれる。尚、前記連続送りロール36は従動ロールが圧接されており、前記不要フィルム部42を挟持しながら搬送動作を行う。裁断装置41は、不要フィルム部42を所定寸法に裁断しスクラップ処理する機能を有する。このスクラップはスクラップ用ホッパ43に貯留された後、別途廃棄処理される。
尚、上記各ロール14,19,20,28,31,32などは、そのロール表面とポケット部2とが対向する位置関係となっているが、各ロール14等の表面には、ポケット部2が収容される凹部が形成されているため、基本的には、ポケット部2が潰れてしまうことがない。また、ポケット部2が各ロール14等の凹部に収容されながら送り動作が行われることで、間欠送り動作や連続送り動作が確実に行われる。
PTP包装機11は、上記各種装置(手段)のほか、制御装置60を備えている。
制御装置60は、演算手段としてのCPUや、各種プログラムを記憶するROM、演算データや入出力データなどの各種データを一時的に記憶するRAMなどを備えた、いわゆるコンピュータシステムとして構成されている。
制御装置60は、例えば上記加熱装置15、ポケット部形成装置16、錠剤充填装置21及び回収装置23などの各種装置の駆動制御や、フィルム受けロール20などの各種ローラの駆動制御などを司る。また、制御装置60は、図示しないエンコーダからの信号によって、容器フィルム3やPTPフィルム6の搬送量を特定できるようになっている。
さらに、制御装置60は、第1検査装置T1、第2検査装置D及び第3検査装置Aとそれぞれ電気的に接続されており、これらに記憶された各種情報(画像データや検査条件、良否判定結果に関する情報など)を受信可能に構成されている。そして、制御装置60は、検査装置T1,D,Aからの情報に基づき、図12に示すように、最終的にPTPシート1となるシート予定部位ごとに、所定の錠剤番号J1〜J10(図11参照)で指し示される各錠剤5及びシート部分に対する、後述する各検査項目X1〜X9,Y1,Z1,Z2に関する良否を特定・把握できるようになっている。
尚、本実施形態では、後述するように、各検査装置T1,D,Aにて実行される検査項目の一部が重複しているが、制御装置60は、重複している検査項目に関しては、少なくとも1つの検査装置T1,D,Aにて不良と判定されていれば、当該検査項目については不良と特定する。例えば、検査項目X1において、ある錠剤5が、検査装置T1,Dでは良と判定され、検査装置Aでは不良と判定された場合、制御装置60は、前記錠剤5は検査項目X1において不良と特定する。
また、制御装置60による各種装置の駆動制御は、制御装置60のROM等に事前に設定された設定データ(各種機構の駆動量のデータなど)や各検査装置T1,D,Aから受信した情報、前記エンコーダからの信号等に基づき、制御装置60がPTP包装機11内の各種装置に対し制御信号を出力することにより行われる。本実施形態において、制御装置60は、シート予定部位の良否結果(図12参照)に基づき、回収装置23を制御し、回収装置23によって、不良と判定されたシート予定部位から良品の錠剤5のみを回収する。尚、錠剤5の回収に関連する制御装置60の動作については後に詳述する。
次いで、回収装置23の構成について説明する。
回収装置23は、図4,5,6(両図では、後述するアクチュエータ233Aを不図示)に示すように、筒部231と、吸引手段としての吸引装置232と、開閉装置233とを備えている。筒部231及び開閉装置233は、容器フィルム3の搬送方向(図4の矢印方向)と直交する方向に並んで、容器フィルム3の幅方向に沿ったポケット部2の数と同数(本実施形態では、5つ)設けられている。
筒部231は、鉛直方向に延びる円筒状をなし、自身の上端部に前記錠剤搬送管24が直列的に接続されるとともに、自身の下端部に開口部231Aを有している。開口部231Aは、ポケット部2の移動経路の直上方に位置しており、容器フィルム3の搬送時には自身の直下方をポケット部2が通過するようになっている。また、開口部231Aは、1つの錠剤5のみが通過可能な開口面積に設定されている。
吸引装置232は、各筒部231に接続された送風管232Aと、送風管232Aへと外気よりも低湿のエアーを供給する送風装置(図示せず)とを備えている。送風装置によるエアーの供給によって、各筒部231内には上方側に向けた気流が発生し、その結果、筒部231内の前記開口部231A側が吸引状態となる。これにより、開口部231Aを通して、ポケット部2に収容された錠剤5を1つずつ吸引できるようになっている。
尚、吸引(回収)された錠剤5は、供給エアーで生じた気流により、錠剤搬送管24を通って、前記貯留部216へと搬送される。本実施形態では、錠剤搬送管24及び前記送風装置により、内容物搬送手段が構成されている。また、送風装置は、吸引装置232及び内容物搬送手段に共用されている。
開閉装置233は、容器フィルム3の搬送方向に沿って往復移動可能なロッド233Bを有するアクチュエータ233Aと、前記ロッド233Bの先端部に固定され、前記開閉部231Aに対応して設けられた蓋部233Cとを備えている。
アクチュエータ233Aは、制御装置60と電気的に接続されており、制御装置60によって、前記ロッド233Bひいては蓋部233Cの駆動が制御されるようになっている。また、ロッド233Bの往復移動量は、ポケット部2の開口径よりも若干大きい程度に設定されている。
蓋部233Cは、ロッド233Bの駆動に伴い容器フィルム3の搬送方向に沿って移動することで、前記開口部231Aを閉鎖したり(図5参照)、開放したり(図6参照)することができるようになっている。また、蓋部233Cは、容器フィルム3の搬送方向に沿って複数(本実施形態では、2つ)のポケット部2に跨るだけの長さを有している。そのため、錠剤5の回収位置(前記開口部231A)の直上流に位置するポケット部2の開口は、蓋部233Cによって、常に(ロッド233Bの位置に関わらず)塞がれた状態となっている。
さらに、回収装置23は、容器フィルム3の直近傍に位置し、これと平行に配設された平板部234を有している。当該平板部234により、錠剤5の回収位置(前記開口部231A)の直下流に位置するポケット部2の開口が塞がれている。本実施形態では、蓋部233C及び平板部234により、回収位置前後におけるポケット部2からの錠剤5の飛出しを防止する飛出防止手段が構成されている。
次いで、各検査装置T1,D,Aについて説明する。図7に示すように、各検査装置T1,D,Aは、それぞれ照明装置50、カメラ51及び処理実行装置52などを備えている。
照明装置50は、ポケット部2の開口部側又は突出部側から、容器フィルム3等(特に最終的にPTPシート1となる部位)に対し所定の光(例えば近赤外光や可視光)を照射可能に構成されている。
カメラ51は、照明装置50により光の照射された容器フィルム3等を撮像する。本実施形態では、カメラ51として、照明装置50から照射される光の波長領域に感度を有するCCDカメラが採用されている。これに限らず、CMOSカメラを採用してもよい。尚、第3検査装置Aなど一部の検査装置のカメラ51には、色識別可能なようにカラーCCDカメラが採用されている。
そして、カメラ51によって撮像された画像データ(輝度画像データ又はカラー画像データ)は、カメラ51内部においてデジタル信号に変換された上で、デジタル信号の形で処理実行装置52に入力される。
処理実行装置52は、上記制御装置60と同様、いわゆるコンピュータシステムとして構成されており、画像処理等の各種処理を実行可能となっている。
処理実行装置52は、画像メモリ53、検査結果記憶装置54、判定用メモリ55、データメモリ56、カメラタイミング制御装置57、及び、CPU及び入出力インターフェース58を備えており、二値化処理や塊処理などの各種画像処理や、不良判定処理(検査処理)等を実施可能となっている。
画像メモリ53は、カメラ51から出力される撮像画像の二次元イメージデータ(画像データ)を記憶する。この画像メモリ53に記憶された画像データに基づいて検査が実行される。勿論、検査の実行に際し、画像データに対し加工処理を施してもよい。例えばマスキング処理や、シェーディング補正などの処理を施すことが考えられる。シェーディング補正は、容器フィルム3等の撮像範囲全体を照明装置50の光で均一に照らすことは技術的に限界があることから、位置の相違により生じる光の明度のばらつきを補正するためのものである。尚、検査時において画像データに対し二値化処理が行われた二値化画像データや、マスキング処理が行われたマスキング画像データなども、当該画像メモリ53に記憶される。
検査結果記憶装置54は、イメージデータに関する座標等のデータ、検査対象に対する良否判定結果のデータ、及び、該データを確率統計的に処理した統計データなどを記憶するものである。また、各検査装置T1,D,Aの検査結果記憶装置54には、図8,9,10に示すように、所定の錠剤番号J1〜J10(図11参照)で指し示される各錠剤5と、シート部分とに対する所定の検査項目X1〜X9,Y1,Z1,Z2における良否判定結果を示す情報が、シート予定部位を特定するための通し番号LA1,LA2,LA3・・・(図11参照)ととも記憶される。錠剤番号は、シート予定部位の各錠剤5に対応して個別に設定される。
尚、検査項目X1〜X9は、錠剤5の良否に関する項目である。検査項目Y1は、シート部分(容器フィルム3)の良否に関する項目である。検査項目Z1,Z2は、錠剤5及びシート部分の双方の良否に関する項目である。各検査項目X1〜X9,Y1,Z1,Z2については、後に詳述する。
図7に戻り、判定用メモリ55は、検査に用いられる判定値(閾値等)を記憶するものである。判定値は、検査項目毎に設定される。検査に用いられる判定値には、例えばPTPシート1やポケット部2、錠剤5などの寸法、各種検査領域を画定するための各種ウインドウ枠の形状や寸法、二値化処理に係る閾値、面積判定に係る判定値、色識別検査に係る色基準値などが含まれる。
データメモリ56は、例えば、ハードディスク装置により構成されている。データメモリ56には、不良判定の日時、画像データ、検査に用いられた検査条件などが記憶される。
さらに、本実施形態において、データメモリ56には、錠剤5の二次元的な位置に対するポケット部2の二次元的な位置に関するデータが予め記憶されている。加えて、データメモリ56には、ポケット部2とPTPシート1との位置関係に関するデータも予め記憶されている。これらデータを用いることで、錠剤5の位置に基づき、容器フィルム3におけるポケット部2の位置、ひいては、容器フィルム3におけるシート予定部位の位置を特定できるようになっている。
カメラタイミング制御装置57は、カメラ51の撮像タイミングを制御する。かかる撮像タイミングは前記エンコーダからの信号に基づいて制御され、容器フィルム3を所定量送るごとにカメラ51による撮像が行われる。
CPU及び入出力インターフェース58は、各検査装置T1,D,Aにおける各種制御を司る。例えば各種処理プログラムを実行するとともに、制御装置60との間で各種信号を送受信する機能を有する。これによって、制御装置60が回収装置23や不良シート排出機構40などを制御すること等が可能となる。また、CPU及び入出力インターフェース58は、画像データにおけるポケット部2や錠剤5の位置に基づいて、検査対象となるシート予定部位を特定する。そして、特定されたシート予定部位に対し、搬送順序に従った前記通し番号を設定する。シート予定部位の前記通し番号は、搬送方向上流側に向けて1つずつ増大していく態様となっている。
次にそれぞれの検査装置T1,D,Aの構成についてより詳しく説明する。
第1検査装置T1は、シール前に容器フィルム3のポケット部2突出部側(錠剤5の表面側)から検査を行う透過光式の検査装置である。第1検査装置T1では、照明装置50が容器フィルム3のポケット部2開口部側に配置され、カメラ51が容器フィルム3のポケット部2突出部側に設けられている。そして、照明装置50から照射される光(近赤外光)のうち、容器フィルム3を透過した光を二次元撮像する構成となっている。
第1検査装置T1では、検査項目X1〜X6に関する検査が行われる。
検査項目X1は、いわゆる「錠剤割れ」に関する項目であり、この項目では、錠剤5に割れが発生しているか否かが判定される。
検査項目X2は、いわゆる「錠剤破片混入」に関する項目であり、この項目では、ポケット部2内に、錠剤5の破片など、錠剤5以外の異物が存在するか否かが判定される。
検査項目X3は、いわゆる「欠錠」に関する項目であり、この項目では、ポケット部2内に錠剤5が充填されているか否かが判定される。
検査項目X4は、いわゆる「錠剤形状・大きさ違い」に関する項目であり、この項目では、錠剤5の形状や大きさが、製造品種と適合しているか否かが判定される。
検査項目X5は、いわゆる「錠剤欠け」に関する項目であり、この項目では、錠剤5に欠けが発生しているか否かが判定される。
検査項目X6は、いわゆる「錠剤表面剥離」に関する項目であり、この項目では、錠剤5の表面層が剥離しているか否かが判定される。
第2検査装置Dは、シール前に容器フィルム3のポケット部2開口部側(錠剤5の裏面側)から検査を行う反射光式の検査装置である。第2検査装置Dでは、照明装置50及びカメラ51が容器フィルム3のポケット部2開口部側に配置されている。そして、照明装置50から照射される光(近赤外線)のうち、錠剤5に反射した光を二次元撮像する構成となっている。
第2検査装置Dでは、前記検査項目X1〜X5に加えて、検査項目X7,X8に関する検査が行われる。
検査項目X7は、いわゆる「錠剤上毛髪」に関する項目であり、この項目では、錠剤5上に、毛髪などの線状異物が存在するか否かが判定される。
検査項目X8は、いわゆる「錠剤上異物」に関する項目であり、この項目では、錠剤5上に、大きさが数mm(例えば5mm)以上という大きな異物が存在するか否かが判定される。
第3検査装置Aは、シール前に容器フィルム3のポケット部2突出部側及び開口部側(錠剤5の表裏面側)から検査を行う透過光式及び反射光式の両機能を備えた検査装置である。第3検査装置Aでは、照明装置50が容器フィルム3のポケット部2突出部側及び開口部側の両側に1つずつ配置され、2つのカメラ51が容器フィルム3のポケット部2開口部側に設けられている。そして、ポケット部2突出部側の照明装置50から照射される光(可視光)のうち、容器フィルム3を透過した光が一方のカメラ51により二次元撮像され、ポケット部2開口部側の照明装置50から照射される光(可視光)のうち、錠剤5に反射した光が他方のカメラ51(カラーCCDカメラ)により二次元撮像される構成となっている。
第3検査装置Aでは、前記検査項目X1〜X5に加えて、検査項目X9,Y1,Z1,Z2に関する検査が行われる。
検査項目X9は、いわゆる「錠剤色」に関する項目であり、この項目では、錠剤5の色が、製造品種と適合しているか否かが判定される。
検査項目Y1は、いわゆる「シート上錠剤粉」に関する項目であり、この項目では、容器フィルム3上に、錠剤粉など大きさが数mm(例えば5mm)未満の小さな異物が存在するか否かが判定される。
検査項目Z1は、いわゆる「シート上毛髪」に関する項目であり、この項目では、容器フィルム3上に、毛髪などの線状異物が存在するか否かが判定される。
検査項目Z2は、いわゆる「シート上異物」に関する項目であり、この項目では、容器フィルム3上に、大きさが数mm(例えば5mm)以上という大きな異物が存在するか否かが判定される。
次いで、制御装置60の動作について説明する。まず、回収装置23によって回収される錠剤5を決定するための回収対象決定処理について説明する。尚、当該処理は、1のシート予定部位に対する各検査装置T1,D,Aの良否判定結果に関する情報の全てが制御装置60へと入力された段階で行われる。
図13に示すように、回収対象決定処理では、まず、ステップS101において、検査装置T1,D,Aから入力された良否判定結果に関する情報に基づき、各錠剤5及びシート部分における検査項目X1〜X9,Y1,Z1,Z2に関する良否を特定する(図12参照)。
次いで、ステップS102において、特定された各錠剤5及びシート部分に対する各検査項目X1〜X9,Y1,Z1,Z2についての良否に基づき、シート予定部位の良否を判定する。本実施形態では、各錠剤5及びシート部分において、検査項目X1〜X9,Y1,Z1,Z2の少なくとも1つで不良と判定されている場合(S102:NO)、シート予定部位を不良と判定し、ステップS103に移行する。一方で、各錠剤5及びシート部分において、全ての検査項目X1〜X9,Y1,Z1,Z2で不良判定がない場合(S102:YES)、シート予定部位を良と判定し、本処理を終了する。
ステップS103では、不良判定された検査項目が、検査項目Z1又は検査項目Z2であるか否かを判定する。ここで、検査項目Z1又は検査項目Z2にて不良と判定されている場合(S103:YES)、本処理を終了する。つまり、本実施形態では、「シート上毛髪」又は「シート上異物」の検査項目で不良と判定された場合には、不良と判定されたシート予定部位における全ての錠剤5が不良であるとして、シート予定部位からの錠剤5の回収を行わないように設定されている。これは、いずれかの錠剤5に対し、毛髪や異物が接触している可能性を考慮したものである。
一方で、検査項目Z1,Z2の双方にて不良と判定されていない場合(S103:NO)、ステップS104に移行し、特定された良否に関する情報から、回収対象となる錠剤5を決定する。本実施形態では、シート予定部位の各錠剤5のうち、各検査項目X1〜X9の全てで良と判定されたものを回収対象として決定する。例えば、仮に錠剤番号J2で示される錠剤5における不良判定のみを理由として、ステップS102にて否定判定がなされた場合には、錠剤番号J2で示される錠剤5以外の錠剤5を回収対象として決定する。また、例えば、シート部分が検査項目Y1に関し不良と判定されたことのみを理由として、ステップS102にて否定判定された場合には、錠剤5に異常はないため、全ての錠剤5を回収対象として決定する。そして、決定された回収対象に関する情報を、シート予定部位の通し番号とともに前記RAMに記憶し、本処理を終了する。
次に、制御装置60による、回収装置23の制御処理(回収動作制御処理)について説明する。尚、当該処理は、一定時間(例えば、数ms)毎に繰り返し実行される。
図14に示すように、回収動作制御処理では、まず、ステップS201において、開放フラグがオンであるか否かを判定する。開放フラグは、前記開口部231Aが開放されているか否かを判定するための判定情報である。ステップS201にて否定判定された場合、ステップS205に移行する。一方で、ステップS201にて肯定判定された場合、すなわち、開口部231Aが開放されている場合には、ステップS202に移行する。
ステップS202では、開放フラグがオンとされてから、容器フィルム3が所定量(本実施形態では、ポケット部2の開口径よりも若干大きい程度の量)だけ搬送されたか否かを判定する。つまり、開口部231Aを閉鎖するタイミングに至ったか否かを判定する。容器フィルム3の搬送量は、前記エンコーダからの出力信号によって把握される。ここで、開口部231Aの閉鎖タイミングに未だ至っていない場合には(S202:NO)、ステップS205へと移行する。一方で、開口部231Aの閉鎖タイミングに至っている場合には(S202:YES)、ステップS203において開放フラグをオフとするとともに、ステップS204において閉鎖信号を回収装置23へと出力する。これにより、各筒部231の開口部231Aが蓋部233Cにより閉鎖された状態となる。
続くステップS205では、前記RAMに記憶された回収対象に関する情報と、前記エンコーダからの出力信号とに基づき、回収対象の充填されたポケット部2が回収位置(開口部231Aの下方)へと至ったか否かを判定する。つまり、開口部231Aを開放し、錠剤5を回収するタイミングであるか否かを判定する。ステップS205で否定判定された場合には、本処理を終了する。
一方、ステップS205で肯定判定された場合には、ステップS206に移行し、開放フラグをオンとする。さらに、続くステップS207にて、開放信号を回収装置23へと出力し、本処理を終了する。尚、開放信号には、回収対象に関する情報に基づき設定された、開口部231Aを開放すべき筒部231の情報が含まれる。開放信号が入力された回収装置23は、開放すべき開口部231Aに対応する蓋部233Cのみを移動させることで、開放すべき開口部231Aのみを開放し、良品と判定された錠剤5を回収する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、不良と判定されたシート予定部位から、良品と判定された錠剤5を回収することができる。例えば、錠剤供給シュート214に詰まりが生じ、錠剤5がポケット部2に対し充填されない状態となると、PTPフィルム6には、錠剤5の充填されていないポケット部2が一列に並んで生じ得る。その結果、いわゆる「欠錠」の発生したPTPシート1が多数生じてしまい、多数の良品の錠剤5が無駄になってしまうおそれがある。本実施形態によれば、このような錠剤供給シュート214の詰まりが生じたとしても、不良と判定されたシート予定部位から良品の錠剤5を回収することができる。
また、錠剤5の回収はカバーフィルム4の取着前に行われるため、回収時にカバーフィルム4を破いたりする必要はなく、錠剤5に対する外圧の印加を防止することができる。さらに、シール手段を構成する前記両ロール20,26へと至る前に錠剤5が回収されるため、搬送に伴う振動が長期間に亘って錠剤5に加わってしまうことをより確実に防止できる。これらが相俟って、回収される錠剤5に対しダメージが与えられてしまうことを効果的に防止できる。これにより、回収した錠剤5に対する再検査等の手間のかかる作業を行うことなく、良好な状態の錠剤5を再利用することができる。その結果、再利用される錠剤5における安全性や信頼性をより確実に担保しつつ、生産コストの抑制を効果的に図ることができる。
さらに、錠剤5の回収はカバーフィルム4の取着前に行われるため、加熱ロール26による熱の影響が錠剤5に及ぶことはない。これにより、再利用される錠剤5における安全性や信頼性をより確実に担保することができる。
加えて、両ロール20,26へと至る前の比較的早い段階で内容物が回収されるため、錠剤5の吸湿を抑えることができる。これにより、再利用される錠剤5における安全性や信頼性をより一層担保することができる。
併せて、本実施形態によれば、良品と判定された錠剤5は回収されるため、シール前検査装置22における検査感度を高めたとしても、多くの錠剤5が無駄になってしまうといった事態は生じない。従って、コストの増大を防止しつつ、検査感度を高め、PTPシート1における安全性や信頼性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、不良品のPTPシート1として、図15に示すように、錠剤5が全て回収され、ポケット部2の全てが空になっているものと、図16に示すように、錠剤5が残っているものとが排出され得る。ここで、全てのポケット部2が空になった不良品のPTPシート1は、シート予定部位がシート自体の異常又は一部のポケット部2に錠剤5が収容されていないという異常(いわゆる「欠錠」)により不良と判定された結果、排出されたものである。また、錠剤5が残っている不良品のPTPシート1は、残っている錠剤5の異常によりシート予定部位が不良と判定された結果、排出されたものである。従って、排出されたPTPシート1の状態を見ることで、どのような原因により不良と判定されたのかを容易に判断することができる。また、錠剤5が残っている場合には、残った錠剤5やシート部分を見ることで、生じた異常の特定を容易に行うことができる。その結果、不良の生じた検査項目を容易に特定することができ、適切な措置を早期に実行することができる。
加えて、貯留部216に対し回収された錠剤5が直接戻される。従って、回収した錠剤5を貯留部216へと戻すための作業が不要となり、生産性を高めることができる。
また、本実施形態では、吸引により錠剤5が回収されるため、回収時において錠剤5にダメージが与えられてしまうことをより確実に防止できる。これにより、より良好な状態の錠剤5を回収することができる。加えて、吸引のために供給されるエアーは低湿であるため、錠剤5の吸湿をより効果的に抑えることができ、再利用される錠剤5における安全性や信頼性をより高めることができる。
さらに、蓋部233Cによって、錠剤5の回収及び非回収をより確実に、かつ、より迅速に切換えることができる。さらに、ポケット部2の通過に合わせて開口部231Aを開閉させるため、前記効果と相俟って、回収対象ではない錠剤5が誤って回収されてしまうといった事態をより確実に抑制することができる。
加えて、蓋部233C及び平板部234によって、回収位置の前後に位置する錠剤5の飛出しを防止することができる。従って、錠剤5を回収する際に、回収対象ではない錠剤5が誤って回収されてしまうといった事態をより確実に抑制することができる。
さらに、錠剤充填装置21から回収装置23までの間において、容器フィルム3は連続的に搬送される。従って、容器フィルム3の停止に伴う衝撃が錠剤5に加わってしまうといった事態が生じなくなり、錠剤5に対するダメージの付与を一層効果的に防止することができる。これにより、より良好な状態の錠剤5を回収することができ、再利用される錠剤5における安全性等を一層高めることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)錠剤充填装置21から回収装置23までの間において、容器フィルム3を外気よりも低湿雰囲気下で搬送することとしてもよい。この場合には、錠剤5の吸湿をより効果的に抑えることができ、再利用される錠剤5における安全性や信頼性をより一層確実に担保することができる。
尚、低湿雰囲気下とすることは、例えば、錠剤充填装置21及び回収装置23間における容器フィルム3の搬送経路を所定のケースで覆うとともに、当該ケース内に外気よりも低湿のガスを供給することにより実現可能である。
(b)上記実施形態において、回収装置23は、筒部231内へと錠剤5を吸引することにより錠剤5を回収するように構成されているが、回収装置23の構成はこれに限定されるものではない。従って、例えば、外周面に対し錠剤5を吸着(吸引)可能に構成された、容器フィルム3の搬送に合わせて回転するドラム等を回収装置として用いてもよい。
(c)上記実施形態において、シート予定部位からの錠剤5の回収及び非回収は、当該シート予定部位自体の良否に基づいて決定されている。これに対し、シート予定部位からの錠剤5の回収及び非回収を、シート予定部位自体の良否と、当該シート予定部位の前後(直上流及び直下流)に位置するシート予定部位の良否とに基づいて決定することとしてもよい。例えば、上記実施形態では、あるシート予定部位から錠剤5を回収するように設定される場合であっても、当該あるシート予定部位の前後に位置するシート予定部位が所定の検査項目(例えば、検査項目Z1,Z2)にて不良と判定された場合、前記あるシート予定部位からの錠剤5の回収を中止することとしてもよい。この場合、錠剤5を回収する際に、隣接する不良判定されたシート予定部位から異物等を吸引してしまうといった事態をより確実に防止できる。これにより、回収された錠剤5における安全性等をより高めることができる。
(d)上記実施形態では、内容物が錠剤5である場合について具体化しているが、内容物の種別、形状等については特に限定されるものではなく、例えば食品や電子部品等、内容物が錠剤5とは異なるものであってもよい。
(e)上記実施形態では、容器フィルム3がPPやPVC等の透明又は半透明の熱可塑性樹脂材料により形成され、カバーフィルム4がアルミニウム箔等を基材として形成されているが、各フィルム3,4の材料は、これらに限定されるものではなく、他の材質のものを採用してもよい。
(f)上記実施形態では、錠剤搬送管24及び前記送風装置により、内容物搬送手段が構成されているが、内容物搬送手段の構成はこれに限定されるものではない。従って、例えば、内容物搬送手段をコンベアにより構成してもよい。
(g)上記実施形態では、内容物搬送手段によって、回収された錠剤5が貯留部216へと直接戻されるように構成されているが、必ずしも回収された錠剤5を貯留部216へと直接戻す必要はない。従って、回収された錠剤5が、これを一時的に保管するための容器へと搬送されるように構成してもよい。
(h)各検査装置T1,D,Aの構成は、上記実施形態に限定されるものではない。また、上記実施形態における検査項目はあくまでも例示であって、適宜変更可能である。
(i)上記実施形態では、検査項目Z1又は検査項目Z2において不良と判定された場合、錠剤5を回収しないように構成されているが、このような場合であっても、錠剤5を回収するように構成してもよい。すなわち、各検査項目における良否判定結果と、回収対象として決定される錠剤5との関係を適宜変更してもよい。
(j)PTPシート1におけるポケット部2の配列や個数に関しては、上記実施形態(2列、10個)に何ら限定されるものではなく、例えば3列12個のポケット部を有するタイプをはじめ、様々な配列、個数からなるPTPシートを採用することができる。
(k)上記実施形態において、PTPフィルム6は、その幅方向に沿って1シート分に対応する数のポケット部2が配列された構成となっているが、これに限定されるものではなく、例えば、その幅方向に沿って複数シート分に対応する数のポケット部2が配列された構成であってもよい。
(l)回収装置23の構成は上記実施形態に限定されるものではなく、PTPシート1やPTPフィルム6の構成に合わせて適宜変更してもよい。
1…PTPシート、2…ポケット部、3…容器フィルム、4…カバーフィルム、5…錠剤(内容物)、6…PTPフィルム、11…PTP包装機、20…フィルム受けロール、21…錠剤充填装置(充填手段)、22…シール前検査装置(検査手段)、23…回収装置(回収手段)、24…錠剤搬送管、26…加熱ロール、37…シート打抜装置(打抜手段)、216…貯留部、231…筒部、231A…開口部、232…吸引装置(吸引手段)、233C…蓋部、234…平板部。

Claims (7)

  1. 搬送される容器フィルムに形成されたポケット部に所定の内容物を充填する充填手段と、
    当該充填手段の下流側にて、前記容器フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように帯状のカバーフィルムを取着するシール手段と、
    当該シール手段の下流側にて、前記容器フィルムに前記カバーフィルムが取着されてなるPTPフィルムをシート単位に打抜いて所定のPTPシートを得る打抜手段と、
    前記充填手段及び前記シール手段間に設けられ、最終的に前記PTPシートとなるシート予定部位に対し、前記内容物の良否に係る項目を含む複数の検査項目について良否判定を行う検査手段とを備えたPTP包装機であって、
    前記検査手段及び前記シール手段間に、前記ポケット部に充填された前記内容物を回収可能な回収手段を設け、
    前記回収手段は、前記検査手段により少なくとも1つの前記検査項目について不良と判定された場合に、対応する前記シート予定部位から、前記検査手段により前記内容物の良否に係る全ての項目において良品と判定された前記内容物を回収するように構成されており、
    前記回収手段は、
    前記内容物が通過可能な開口部を有するとともに、前記容器フィルムの搬送に伴い前記開口部の下方を前記ポケット部が通過するように構成された筒部と、
    前記筒部内を吸引状態とすることで、前記開口部を通して、前記ポケット部単位で1つずつ前記内容物を前記筒部内に吸引する吸引手段と、
    前記ポケット部の通過に合わせて前記開口部を開閉可能な蓋部とを有することを特徴とするPTP包装機。
  2. 搬送される容器フィルムに形成されたポケット部に所定の内容物を充填する充填手段と、
    当該充填手段の下流側にて、前記容器フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように帯状のカバーフィルムを取着するシール手段と、
    当該シール手段の下流側にて、前記容器フィルムに前記カバーフィルムが取着されてなるPTPフィルムをシート単位に打抜いて所定のPTPシートを得る打抜手段と、
    前記充填手段及び前記シール手段間に設けられ、最終的に前記PTPシートとなるシート予定部位に対し、前記内容物の良否に係る項目を含む複数の検査項目について良否判定を行う検査手段とを備えたPTP包装機であって、
    前記検査手段及び前記シール手段間に、前記ポケット部に充填された前記内容物を回収可能な回収手段を設け、
    前記回収手段は、前記検査手段により少なくとも1つの前記検査項目について不良と判定された場合に、対応する前記シート予定部位から、前記検査手段により前記内容物の良否に係る項目において良品と判定された前記内容物を回収するように構成されており、
    さらに、不良と判定されたシート予定部位が打抜かれてなる不良品のPTPシートを排出するための排出手段を備え
    前記回収手段は、
    前記内容物が通過可能な開口部を有するとともに、前記容器フィルムの搬送に伴い前記開口部の下方を前記ポケット部が通過するように構成された筒部と、
    前記筒部内を吸引状態とすることで、前記開口部を通して、前記ポケット部単位で1つずつ前記内容物を前記筒部内に吸引する吸引手段と、
    前記ポケット部の通過に合わせて前記開口部を開閉可能な蓋部とを有することを特徴とするPTP包装機。
  3. 搬送される容器フィルムに形成されたポケット部に所定の内容物を充填する充填手段と、
    当該充填手段の下流側にて、前記容器フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように帯状のカバーフィルムを取着するシール手段と、
    当該シール手段の下流側にて、前記容器フィルムに前記カバーフィルムが取着されてなるPTPフィルムをシート単位に打抜いて所定のPTPシートを得る打抜手段と、
    前記充填手段及び前記シール手段間に設けられ、最終的に前記PTPシートとなるシート予定部位に対し、前記内容物の良否に係る項目を含む複数の検査項目について良否判定を行う検査手段とを備えたPTP包装機であって、
    前記検査手段及び前記シール手段間に、前記ポケット部に充填された前記内容物を回収可能な回収手段を設け、
    前記回収手段は、前記検査手段により少なくとも1つの前記検査項目について不良と判定された場合に、対応する前記シート予定部位から、前記検査手段により前記内容物の良否に係る全ての項目において良品と判定された前記内容物を回収するように構成されており、
    前記容器フィルムの搬送方向に沿った、前記回収手段による前記内容物の回収位置の前後には、前記ポケット部の開口を塞ぎ、前記ポケット部からの前記内容物の飛出しを防止する飛出防止手段が設けられることを特徴とするPTP包装機。
  4. 搬送される容器フィルムに形成されたポケット部に所定の内容物を充填する充填手段と、
    当該充填手段の下流側にて、前記容器フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように帯状のカバーフィルムを取着するシール手段と、
    当該シール手段の下流側にて、前記容器フィルムに前記カバーフィルムが取着されてなるPTPフィルムをシート単位に打抜いて所定のPTPシートを得る打抜手段と、
    前記充填手段及び前記シール手段間に設けられ、最終的に前記PTPシートとなるシート予定部位に対し、前記内容物の良否に係る項目を含む複数の検査項目について良否判定を行う検査手段とを備えたPTP包装機であって、
    前記検査手段及び前記シール手段間に、前記ポケット部に充填された前記内容物を回収可能な回収手段を設け、
    前記回収手段は、前記検査手段により少なくとも1つの前記検査項目について不良と判定された場合に、対応する前記シート予定部位から、前記検査手段により前記内容物の良否に係る項目において良品と判定された前記内容物を回収するように構成されており、
    さらに、不良と判定されたシート予定部位が打抜かれてなる不良品のPTPシートを排出するための排出手段を備え、
    前記容器フィルムの搬送方向に沿った、前記回収手段による前記内容物の回収位置の前後には、前記ポケット部の開口を塞ぎ、前記ポケット部からの前記内容物の飛出しを防止する飛出防止手段が設けられることを特徴とするPTP包装機。
  5. 前記充填手段は、前記内容物の貯留される貯留部を有し、
    前記回収手段から前記貯留部に対し、前記内容物を搬送する内容物搬送手段が設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のPTP包装機。
  6. 少なくとも前記充填手段から前記回収手段までの間において、前記容器フィルムは外気よりも低湿雰囲気下で搬送されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のPTP包装機。
  7. 少なくとも前記充填手段から前記回収手段までの間において、前記容器フィルムは連続搬送されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のPTP包装機。
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