JP2006220273A - 金属ベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベルト式無段変速機の金属リングの側面の摩耗を抑制して寿命の延長を図る。【解決手段】 無端状の金属リングを複数枚(♯1から♯12の12枚)積層した金属リング集合体に多数の金属エレメントを支持してなり、プーリに巻き掛けられて駆動力を伝達する金属ベルトにおいて、隣接する金属リング間のクリアランスの範囲を、最内層(♯1)から中間層(♯5)まではマイナスからプラスの範囲とし、中間層(♯5)から最外層(♯12)まではプラスのみとしたので、潤滑が不充分になり易い中間層(♯6)から最外層(♯12)までの金属リング間の摺動面の潤滑状態を、常時プラスであるクリアランスで良好に維持して挙動の安定化を図り、金属リングの側面が金属エレメントのネック部の金属リング接触面に動的に接触するのを防止し、かつ最内層の金属リングの張力を低く維持することで、摩耗を抑制して寿命の延長を図ることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、無端状の金属リング集合体に多数の金属エレメントを支持してなり、プーリに巻き掛けられて駆動力を伝達する金属ベルトに関する.
ベルト式無段変速機の金属リング集合体を構成する複数の金属リングのうち、隣接する二つの金属リング間の遊びの公称値を最内層側でマイナスとし、最外層側でプラスとし、その中間部でゼロとすることで、各金属リングの張力を一定にして寿命のばらつきを小さくしたものが、下記特許文献1により公知である。
特表2003−532840号公報
しかしながら上記従来のものは、最内層の金属リングが金属エレメントのサドル面に接触して他の金属リングよりも高い荷重を受けることや、潤滑油が少ない場合には潤滑油を供給するプーリ軸から遠い中間層から外側の金属リングは潤滑効果が減少するため、高い摩擦力を受けた金属リングの側面が金属エレメントのネック部の金属リング接触面に動的に接触して早期に摩耗し、耐久性を低下させることに着目していなかった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ベルト式無段変速機の金属リングの側面の摩耗を抑制して寿命の延長を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、無端状の金属リングを複数枚積層した金属リング集合体に多数の金属エレメントを支持してなり、プーリに巻き掛けられて駆動力を伝達する金属ベルトにおいて、隣接する金属リング間のクリアランスの設定を、最内層から中間層まではマイナスからプラスの範囲とし、中間層から最外層まではプラスのみとしたことを特徴とする金属ベルトが提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、隣接する金属リング間のクリアランスの累積値の設定を、最内層から中間層まではマイナスからプラスの範囲とし、中間層から最外層まではプラスのみとしたことを特徴とする金属ベルトが提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、隣接する金属リング間のクリアランスの累積値の設定を、中間層から最外層までの範囲では外層側ほど許容値の上限および下限をプラス側にずらしたことを特徴とする金属ベルトが提案される。
尚、実施例のドライブプーリ5およびドリブンプーリ7は本発明のプーリに対応する。
請求項1の構成によれば、隣接する金属リング間のクリアランスの設定を、最内層から中間層まではマイナスからプラスの範囲とし、中間層から最外層まではプラスのみとしたので、潤滑量が少ない場合に潤滑が不充分になり易い中間層から最外層までの金属リング間の摺動面の潤滑状態を、常時プラスであるクリアランスで良好に維持して挙動の安定化を図り、金属リングの側面が金属エレメントのネック部の金属リング接触面に動的に接触するのを防止し、金属リングの側面の摩耗を抑制して寿命の延長を図ることができる。また最内層から中間層までの金属リングは充分な潤滑量があるため、隣接する金属リング間のクリアランスの設定をマイナスからプラスの範囲としているので、最内層の金属リングの負荷を高めることがない。
請求項2の構成によれば、隣接する金属リング間のクリアランスの累積値の設定を、最内層から中間層まではマイナスからプラスの範囲とし、中間層から最外層まではプラスのみとしたので、潤滑量が少ない場合に潤滑状態が悪くなる外側の金属リングにも大きなクリアランスを持たせて多くの潤滑油を保持できるようにし、金属リングの更なる寿命の延長を図ることができる。
請求項3の構成によれば、隣接する金属リング間のクリアランスの累積値の設定を、中間層から最外層までの範囲では外層側ほど許容値の上限および下限をプラス側にずらしたので、潤滑量が少ない場合に潤滑状態が悪くなる外側の金属リングにも大きなクリアランスを持たせて多くの潤滑油を保持できるようにし、かつ最内層の金属リングの張力を低く維持できるので、金属リングの更なる寿命の延長を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図9は本発明の一実施例を示すもので、図1はベルト式無段変速機を搭載した車両の動力伝達系のスケルトン図、図2は金属ベルトの部分斜視図、図3は隣接する金属リング間のクリアランスの定義を説明する図、図4は隣接する金属リング間のクリアランスの設定を示すグラフ、図5は隣接する金属リング間のクリアランスの累積値の設定を示すグラフ、図6は潤滑量が少ない場合の隣接する金属リング間のクリアランスの最小値と摩擦係数との関係を示すグラフ、図7は実施例および従来例の潤滑量が少ない場合の金属リングの側面の摩耗量を示すグラフ、図8は図7に対応する隣接する金属リング間のクリアランスの最小値を示すグラフ、図9は金属リングが金属エレメントのネック部の金属リング接触面に接触した状態を示す図である。
尚、本実施例で用いる金属エレメントあるいは金属リングの前後方向、幅方向、径方向の定義は図2に示されている。径方向はその金属エレメントが当接するプーリの径方向として定義されるもので、プーリのシャフトに近い側が径方向内側であり、プーリのシャフトに遠い側が径方向外側である。また幅方向は金属エレメントが当接するプーリのシャフトに沿う方向として定義され、前後方向は金属エレメントの車両の前進走行時における進行方向に沿う方向として定義される。
図1に示すように、車両用のベルト式無段変速機Tは平行に配置されたドライブシャフト1およびドリブンシャフト2を備えており、エンジンEのクランクシャフト3の左端はダンパー4を介してドライブシャフト1の右端に接続される。
ドライブシャフト1に支持されたドライブプーリ5は、該ドライブシャフト1に対して相対回転自在な固定側プーリ半体5aと、この固定側プーリ半体5aに対して軸方向摺動自在な可動側プーリ半体5bとを備える。可動側プーリ半体5bは、作動油室6に作用する油圧により固定側プーリ半体5aとの間の溝幅が可変である。ドリブンシャフト2に支持されたドリブンプーリ7は、該ドリブンシャフト2に一体に形成された固定側プーリ半体7aと、この固定側プーリ半体7aに対して軸方向摺動自在な可動側プーリ半体7bとを備える。可動側プーリ半体7bは、作動油室8に作用する油圧により固定側プーリ半体7aとの間の溝幅が可変である。そしてドライブプーリ5とドリブンプーリ7との間に、2本の金属リング集合体に多数の金属エレメントを装着した金属ベルト9が巻き掛けられる。
ドライブシャフト1の左端に、前進変速段を確立する際に係合してドライブシャフト1の回転を同方向にドライブプーリ5に伝達するフォワードクラッチ10と、後進変速段を確立する際に係合してドライブシャフト1の回転を逆方向にドライブプーリ5に伝達するリバースブレーキ11とを備えた、シングルピニオン式の遊星歯車機構よりなる前後進切換機構12が設けられる。前後進切換機構12のサンギヤ27はドライブシャフト1に固定され、プラネタリキャリヤ28はリバースブレーキ11によりケーシングに拘束可能であり、リングギヤ29はフォワードクラッチ10によりドライブプーリ5に結合可能である。
ドリブンシャフト2の右端に設けられる発進用クラッチ13は、ドリブンシャフト2に相対回転自在に支持した第1中間ギヤ14を該ドリブンシャフト2に結合する。ドリブンシャフト2と平行に配置された中間軸15に、前記第1中間ギヤ14に噛合する第2中間ギヤ16が設けられる。ディファレンシャルギヤ17のギヤボックス18に設けた入力ギヤ19に、前記中間軸15に設けた第3中間ギヤ20が噛合する。ギヤボックス18にピニオンシャフト21,21を介して支持した一対のピニオン22,22に、ギヤボックス18に相対回転自在に支持した左車軸23および右車軸24の先端に設けたサイドギヤ25,26が噛合する。左車軸23および右車軸24の先端にそれぞれ駆動輪W,Wが接続される。
しかして、セレクトレバーでフォワードレンジを選択すると、電子制御ユニットU1により作動する油圧制御ユニットU2からの指令により、先ずフォワードクラッチ10が係合し、その結果ドライブシャフト1はドライブプーリ5に一体に結合される。続いて発進用クラッチ13が係合し、エンジンEのトルクがドライブシャフト1、ドライブプーリ5、金属ベルト9、ドリブンプーリ7、ドリブンシャフト2およびディファレンシャルギヤ17を経て駆動輪W,Wに伝達され、車両は前進発進する。セレクトレバーでリバースレンジを選択すると、油圧制御ユニットU2からの指令により、リバースブレーキ11が係合してドライブプーリ5がドライブシャフト1の回転方向と逆方向に駆動されるため、発進用クラッチ13の係合により車両は後進発進する。
このようにして車両が発進すると、油圧制御ユニットU2からの指令でドライブプーリ5の作動油室6に供給される油圧が増加し、ドライブプーリ5の可動側プーリ半体5bが固定側プーリ半体5aに接近して有効半径が増加するとともに、ドリブンプーリ7の作動油室8に供給される油圧が減少し、ドリブンプーリ7の可動側プーリ半体7bが固定側プーリ半体7aから離反して有効半径が減少することにより、ベルト式無段変速機TのレシオがLOWレシオ(最大レシオ)の状態からODレシオ(最小レシオ)に向けて連続的に変化する。
図2に示すように、金属ベルト9は左右一対の金属リング集合体31,31に多数の金属エレメント32…を支持したもので、各々の金属リング集合体31は複数枚(実施例では12枚)の金属リング33…を積層して構成される。12枚の金属リング33…は、最内層(第1層)のものを♯1と表記し、そこから最外層(第12層)の金属リング33まで順番に♯2、♯3、♯4…♯12と表記する。
金属板材から打ち抜いて成形した金属エレメント32は、エレメント本体34と、金属リング集合体31,31が係合する左右一対のリングスロット35,35間に位置するネック部36と、ネック部36を介して前記エレメント本体34の径方向外側に接続される概略三角形のイヤー部37とを備える。エレメント本体34の左右方向両端部には、ドライブプーリ5およびドリブンプーリ7のV面に当接可能な一対のプーリ当接面39,39が形成される。また金属エレメント32の進行方向前側および後側には相互に当接する主面40がそれぞれ形成され、また進行方向前側の主面40の下部には左右方向に延びるロッキングエッジ41を介して傾斜面42が形成される。更に、前後に隣接する金属エレメント32,32を結合すべく、イヤー部37の前後面に相互に嵌合可能な凹凸部43が形成される。そして左右のリングスロット35,35の下縁に、金属リング集合体31,31の内周面を支持するサドル面44,44が形成される。
図3に示すように、隣接する金属リング33,33間のクリアランスは、外側の金属リング33の内周面の直径D1と、内側の金属リング33の外周面の直径D2との差D1−D2で定義される。クリアランスD1−D2が負であるということは、二つの金属リング33,33を積層したときに両者の接触面に面圧が発生することを意味している。
図4(A)は、従来の金属リング集合体31の12枚の金属リング33…のクリアランスの設定範囲を示すものである。ここで♯N〜♯N+1の表記は、第N金属リング33と、それに隣接する第N+1金属リング33との間のクリアランスの設定範囲を示している。同図から明らかなように、従来例の金属リング集合体31は、クリアランスの設定範囲が最内層♯1から最外層♯12の金属リング33…の全てについて、下限規定値から上限規定値の間に設定されている。
一方、図4(B)は、実施例の金属リング集合体31の12枚の金属リング33…のクリアランスの設定範囲を示すものである。同図から明らかなように、実施例の金属リング集合体31は、最内層♯1から中間層♯5までの金属リング33…間のクリアランスの設定範囲がマイナスからプラスの範囲に設定され、かつ中間層♯5から最外層♯12までの金属リング33…間のクリアランスの設定範囲がプラスの範囲に設定されている。
図5(A)は、従来例の金属リング集合体31の12枚の金属リング33…のクリアランスの積算値の設定範囲を示すものである。同図から明らかなように、従来例の金属リング集合体31は、最内層♯1から中間層♯5までの金属リング33…間のクリアランスの積算値の設定範囲がマイナスからプラスの範囲に設定され、かつ中間層♯5から最外層♯12までの金属リング33…間のクリアランスの積算値の設定範囲がプラスの範囲に設定されている。
それに対して、図5(B)は、実施例の金属リング集合体31の12枚の金属リング33…のクリアランスの積算値の設定範囲を示すものである。同図から明らかなように、実施例の金属リング集合体31も、最内層♯1から中間層♯5までの金属リング33…間のクリアランスの積算値の設定範囲がマイナスからプラスの範囲に設定され、かつ中間層♯5から最外層♯12までの金属リング33…間のクリアランスの積算値の設定範囲がプラスの範囲に設定されている。
しかしながら、従来例では中間層♯5から最外層♯12までの金属リング33…間のクリアランスの積算値の設定範囲一定に保持されているのに対し、実施例では中間層♯5から最外層♯12までの金属リング33…間のクリアランスの積算値の設定範囲が、下限値側で0μmから所定値まで次第に増加している。かつ上限値側では最内層♯1から最外層♯12まで次第に増加している。
図6は、潤滑量が少ない場合の金属リング33…間のクリアランスの最小値に対する金属リング33…間の摩擦係数の関係を示すものである。同図から明らかなように、金属リング33…間のクリアランスの最小値が負値(摩擦係数a)になると、正値(摩擦係数b)の場合に比べて摩擦係数が一気に約3倍に増加することが分かる。その理由は、金属リング33…間のクリアランスが負値になると、両者の接触面に潤滑油が保持され難くなるためと考えられる。
また金属リング集合体31に対する潤滑油の供給は、ドライブシャフト1およびドリブンシャフト2の内部を通して行われるため、潤滑量が少ない場合は最内層♯1の金属リング33が最も潤滑され易く、最外層♯12の金属リング33が最も潤滑され難くなる。そのため、図4(A)に示すように、クリアランスの設定範囲が最内層♯1から最外層♯12の金属リング33…について同じに設定されていると、潤滑量が少ない場合は潤滑され難い中間層から外側の複数の金属リング33…間の摩擦係数が大きくなって相対移動不能に一体化されてしまい、図9に示すように、中間層から内側の複数の金属リング33…群に対して、中間層から外側の複数の金属リング33…群が一体にネック部36側にスライドする場合がある。潤滑量が少ない場合は、このスライドにより中間層から外側の複数の金属リング33…の側面と金属エレメント32のネック部36の金属リング接触面36aとの動的接触が繰り返し生じ、金属リング33…の側面が摩耗して耐久性を低下させる原因となる。
しかしながら本実施例では、図4(B)に示すように、潤滑が不充分になり易い中間層から外側の複数の金属リング33…間のクリアランスの設定をプラスの範囲に限定したので、それら中間層から外側の金属リング33…間の摺動面の潤滑状態を良好に維持して挙動の安定化を図り、潤滑量が少ない場合でも、金属エレメント32のネック部36の金属リング接触面36aへの動的な接触を防止して摩耗を抑制することで寿命の延長を図ることができる。また最内層から中間層までの金属リング33…は充分な潤滑量があるため、積層した金属リング33…間のクリアランスの許容値をマイナスからプラスの範囲としており、従って最内層の金属リング33の負荷を高めることはない。
しかも図5(B)に示すように、隣接する金属リング33…間のクリアランスの累積値の設定を、中間層よりも内側ではマイナスからプラスの範囲とし、中間層から外側ではプラスのみとし、かつ中間層から外側ほど上限側の許容値および下限側の許容値をプラス側にずらしたので、潤滑状態が悪くなる外側の金属リング33…ほど多くの潤滑油を保持できるようにし、かつ最内層の金属リング33の張力は低く維持できるので,潤滑量が少ない場合でも更なる寿命の延長を図ることができる。
図7および図8は潤滑量が少ない場合の従来例および実施例の効果を比較するもので、金属リング33…間のクリアランスの下限値に対する金属リング33…の側面の摩耗量の関係を示している。実施例の4つのサンプルでは摩耗量が従来例の1/4〜1/10に抑えられている。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施例の金属エレメント32は幅方向中央に位置するネック部26の両側に一対の金属リング集合体31,31を支持するものであるが、本発明の金属エレメントはその幅方向両端に設けた一対のネック部間に単一の金属リング集合体を支持するものであっても良い。
ベルト式無段変速機を搭載した車両の動力伝達系のスケルトン図 金属ベルトの部分斜視図 隣接する金属リング間のクリアランスの定義を説明する図 隣接する金属リング間のクリアランスの設定を示すグラフ 隣接する金属リング間のクリアランスの累積値の設定を示すグラフ 潤滑量が少ない場合の隣接する金属リング間のクリアランスの最小値と摩擦係数との関係を示すグラフ 潤滑量が少ない場合の実施例および従来例の金属リングの側面の摩耗量を示すグラフ 図7に対応する隣接する金属リング間のクリアランスの最小値を示すグラフ 金属リングが金属エレメントのネック部の金属リング接触面に接触した状態を示す図
符号の説明
5 ドライブプーリ(プーリ)
7 ドリブンプーリ(プーリ)
31 金属リング集合体
32 金属エレメント
33 金属リング

Claims (3)

  1. 無端状の金属リング(33)を複数枚積層した金属リング集合体(31)に多数の金属エレメント(32)を支持してなり、プーリ(5,7)に巻き掛けられて駆動力を伝達する金属ベルトにおいて、
    隣接する金属リング(33)間のクリアランスの設定を、最内層から中間層まではマイナスからプラスの範囲とし、中間層から最外層まではプラスのみとしたことを特徴とする金属ベルト。
  2. 隣接する金属リング(33)間のクリアランスの累積値の設定を、最内層から中間層まではマイナスからプラスの範囲とし、中間層から最外層まではプラスのみとしたことを特徴とする、請求項1に記載の金属ベルト。
  3. 隣接する金属リング(33)間のクリアランスの累積値の設定を、中間層から最外層までの範囲では外層側ほど許容値の上限および下限をプラス側にずらしたことを特徴とする、請求項2に記載の金属ベルト。
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