JP2012141017A - 伝動ベルトおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝動ベルトを構成する積層リングに対するエレメントの組み付け性を良好に保つと共にコストアップを抑制しつつ、伝動ベルトの使用時にリング材で発生する応力を低減すると共に伝導ベルトによる動力伝達ロスを低減する、
【解決手段】伝動ベルトを構成する積層リング2は、弾性変形可能な複数のリング材201〜206を積層することにより構成されるものであり、最内層の第1層のリング材201の表面にのみ、残留圧縮応力が第2層から第6層のリング材202〜206の残留圧縮応力よりも大きくなるようにショットピーニングが施されており、第2層のリング材202は、第3層のリング材203の内周長よりも長い外周長を有すると共に、第1層のリング材201の外周長は、第3層のリング材203の内側に配置されたときの第2層のリング材202の内周長以下とされている。
【選択図】図4

Description

本発明は、伝動ベルトおよびその製造方法に関し、特にベルト式無段変速機に適用される伝動ベルトおよびその製造方法に関する。
従来、中心軸あるいは想定された中心軸上に中心をもつ円周上に中心軸あるいは想定された中心軸と実質的に平行に複数個のベルトドライブエレメントを渡して構成した籠型プーリと、当該籠型プーリに巻き架けられる伝動ベルトとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この無段変速機では、複数個のベルトドライブエレメントと中心軸あるいは想定された中心軸との距離を変えることで籠型プーリの実効半径を変更し、それにより所望の変速比を得ている。そして、この無段変速機の伝動ベルトは、重ね合わせたときに層間に隙間が出来ないように全周の長さが順に長くなっている関係にある複数個の無端金属薄板(リング材)を重ね合わせてなるリング(積層リング)と、当該リングに対して周方向と直角に取り付けられる複数のベルトエレメントとを含む。
また、従来、複数の無終端状リングを嵌め合わすことで層状に形成された積層リングと、この積層リングの周方向に相互に当接可能に連接して配列される多数のV型のエレメントとから構成される無段変速機用のVベルトとして、積層リングの隣接リング間の嵌合クリアランスをマイナスのクリアランスに設定したものも知られている(例えば、特許文献2参照)。このVベルトでは、積層リングの隣接リング間における嵌め合い前の内側リングの外周長を外側リングの内周長以上とし、それにより、積層リングの隣接リング間の嵌合クリアランスをベルト使用時に積層リングの最内周リングから最外周リングにかけて発生する応力がほぼ等しくなるように設定している。
特開2007−298125号公報 特開平10−169719号公報
ここで、複数のリング材を積層してなる積層リングを備えた伝動ベルトでは、一般に、伝動ベルトの使用時に積層リングの最外周リングから最内周リングに向かうほどリング材で発生する応力が大きくなる傾向が認められ、特に最内層のリング材で発生する応力はかなり大きくなる。これに対して、上記特許文献1に記載の無段変速機に含まれる伝動ベルトのように、無端金属薄板同士間のクリアランスを無くすことで、伝動ベルトに張力(引張力)が付与されたときに複数の無端金属薄板のそれぞれに生じる引張応力を理論上概ね同一とすることができる。しかしながら、このような構造を有する伝動ベルトであっても、長期間使用されると内層側(特に最内層)の無端金属薄板が劣化する傾向にある。また、上記特許文献2に記載の無段変速機用のVベルトのように積層リングの隣接リング間の嵌合クリアランスをマイナスのクリアランスに設定すれば、比較的低コストで各リング材で発生する応力を均等化させることができる。しかしながら、嵌合クリアランスをマイナス側に設定すると、隣接リング同士の滑りが損なわれてVベルトによる動力の伝達ロスを招くおそれがある。更に嵌合クリアランスをマイナス側に大きく設定すると、特許文献2の図1に記載されているように、リング材が撓んで隣接リング間における密着性が逆に損なわれてしまい、積層リングに対するエレメントの組み付けに手間を要するおそれもある。一方、伝動ベルトの使用時に積層リングで発生する応力を低減するためには、積層リングに対して残留圧縮応力を付与しておくことが考えられる。しかしながら、リング材に対して残留圧縮応力を付与する工程は、一般に、隣接リング間における嵌め合い前の内側リングの外周長を外側リングの内周長以上とする工程に比べてコストアップを招く。
そこで、本発明は、弾性変形可能な複数のリング材を積層してなる積層リングを備えた伝動ベルトにおいて、積層リングに対するエレメントの組み付け性を良好に保つと共にコストアップを抑制しつつ、伝動ベルトの使用時にリング材で発生する応力を低減すると共に伝導ベルトによる動力伝達ロスを低減することを主目的とする。
本発明による伝動ベルトおよびその製造方法は、上記主目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明による伝動ベルトは、
弾性変形可能な複数のリング材を積層してなる積層リングと、環状に配列されて前記積層リングにより結束される複数のエレメントとを備えた伝動ベルトにおいて、
前記リング材の積層数を“n”としたときに、最内層の第1層から予め定められた第m層(ただし、“n”は、値3以上の整数であり、“m”は値1から値n−2までの整数のうちの何れか一つである)までのリング材の表面には、第m+1層のリング材の残留圧縮応力よりも大きくなるように残留圧縮応力を付与するための表面処理が施されており、第m+1層のリング材の外周長が第m+2層のリング材の内周長よりも長く、かつ第m層のリング材の外周長は第m+2層のリング材の内側に配置されたときの第m+1層のリング材の内周長以下であることを特徴とする。
この伝動ベルトを構成する積層リングは、弾性変形可能なn個のリング材を積層することにより構成されるものである。この積層リングにおいて、最内層の第1層から予め定められた第m層までのリング材の表面には、第第m+1層のリング材の残留圧縮応力よりも大きくなるように残留圧縮応力を付与するための表面処理が施されている。従って、第1層から第m層までのリング材は、少なくとも第m+1層のリング材よりも高い強度(耐力)を有している。また、第m+1層のリング材は、第m+2層のリング材の内周長よりも長い外周長を有しており、この積層リングを構成するに際して、第m+1層のリング材は外層側(直近外側)の第m+2層のリング材に対して圧入される。これにより、第m+1層のリング材には更に圧縮応力が付与されるので、それにより第m+1層のリング材の強度をより一層高めることができる。これに対して、第m層のリング材の外周長は、第m+2層のリング材の内側に配置されたときの第m+1層のリング材の内周長以下とされており、この伝動ベルトが組み立てられた際に、第m層のリング材は第m+1層のリング材に圧入されないことになる。これにより、第m+1層よりも内側におけるリング材同士の滑りが損なわれてしまうのを抑制することができる。このように、伝動ベルトの使用時にリング材で発生する応力が比較的大きい内層側(第1層から第m層)のリング材の表面にのみ残留圧縮応力を付与するための表面処理を施すことで、当該表面処理の施工に伴うコストアップを抑制すると共に、第1層から第m層までのリング材の強度(耐力)を高めることができる。また、伝動ベルトの使用時にリング材で発生する応力が比較的小さい外層側(第m+1層)のリング材に対してのみ外周長を外層側(直近外側)のリング材の内周長よりも長くする比較的低コストな加工を施すことにより、コストアップを抑制しつつ外層側のリング材の強度を高め、内層側のリング材同士の滑りを良好に確保すると共に内層側のリング材の撓みを抑制して積層リングに対するエレメントの組み付け性を確保することができる。この結果、この伝動ベルトでは、残留圧縮応力を付与するための表面処理を施すリング材の数を抑えてコストアップを抑制すると共に積層リングに対するエレメントの組み付け性を良好に保ちつつ、伝動ベルトの使用時にリング材で発生する応力を低減すると共に伝動ベルトによる動力伝達ロスを低減することが可能となる。
また、第m+2層のリング材の内側に第m+1層のリング材が配置された状態で、第1層から第m−1層までのリング材は、それぞれの外周面と接する内周面を有する外層側のリング材の内周長以下の外周長を有するように形成されてもよい。これにより、第m層のリング材に加えて、第1層から第m−1層までのリング材もそれぞれの外層側(直近外側)のリング材に圧入されないことになる。従って、第m+1層よりも内側におけるリング材同士の滑りを良好に確保すると共に第1層から第m層までのリング材の撓みを抑制して積層リングに対するエレメントの組み付け性を良好に確保することが可能となる。
更に、第m+1層のリング材の外周面は、第m+2層のリング材の内周面に全周にわたって接触しているとよい。これにより、積層リングに対するエレメントの組み付け性を良好に保つことができる。
また、“n”が値4以上の整数であるときに、第m+2層のリング材の外周長が第m+3層のリング材の内周長よりも長くてもよい。これにより、伝動ベルトが組み立てられた際に第m+2層のリング材に更に圧縮応力を付与することができる。そして、このように伝動ベルトの使用時にリング材で発生する応力が比較的小さい外層側(第m+1層および第m+2層)のリング材に対して外周長を外層側(直近外側)のリング材の内周長よりも長くする比較的低コストな加工を施すと共に、伝動ベルトの使用時にリング材で発生する応力が比較的大きい内層側(第1層から第m層)のリング材に対してのみ残留圧縮応力を付与するための表面処理を施すことで、当該表面処理を施工するリング材の数を抑えてコストアップを抑制すると共に積層リングに対するエレメントの組み付け性を良好に保ちつつ、伝動ベルトの使用時にリング材で発生する応力を良好に低減すると共に伝動ベルトによる動力伝達ロスを低減することが可能となる。
本発明による伝動ベルトの製造方法は、
弾性変形可能な複数のリング材を積層してなる積層リングと、環状に配列されて前記積層リングにより結束される複数のエレメントとを備えた伝動ベルトの製造方法において、
前記リング材の積層数を“n”としたときに、最内層の第1層から予め定められた第m+1層(ただし、“n”は、値3以上の整数であり、“m”は値1から値n−2までの整数のうちの何れか一つである)の外周長を第m+2層のリング材の内周長よりも長くすると共に、第m層のリング材の外周長を第m+2層のリング材の内側に配置されたときの第m+1層のリング材の内周長以下とし、最内層の第1層から第m層までのリング材の表面に第m+1層のリング材の残留圧縮応力よりも大きくなるように残留圧縮応力を付与するための表面処理を施すことを特徴とする。
この方法のように、伝動ベルトの使用時にリング材で発生する応力が比較的大きい内層側(第1層から第m層)のリング材の表面にのみ残留圧縮応力を付与するための表面処理を施すことで、当該表面処理の施工に伴うコストアップを抑制すると共に、第1層から第m層までのリング材の強度(耐力)を高めることができる。また、伝動ベルトの使用時にリング材で発生する応力が比較的小さい外層側(第m+1層)のリング材に対してのみ外周長を外層側(直近外側)のリング材の内周長よりも長くする比較的低コストな加工を施すことにより、コストアップを抑制しつつ外層側のリング材の強度を高め、内層側のリング材同士の滑りを良好に確保すると共に内層側のリング材の撓みを抑制して積層リングに対するエレメントの組み付け性を確保することができる。この結果、この方法によれば、残留圧縮応力を付与するための表面処理を施すリング材の数を抑えてコストアップを抑制すると共に積層リングに対するエレメントの組み付け性を良好に保ちつつ、伝動ベルトの使用時にリング材で発生する応力を低減すると共に伝動ベルトによる動力伝達ロスを低減することが可能となる。
本発明による伝動ベルト1の一例を示す部分断面図である。 伝動ベルト1の積層リング2を構成するリング材201〜206を例示する斜視図である。 第2層のリング材202および第3層のリング材203の構成を示す模式図である。 リング材201〜206の構成を例示する模式図である。 リング材201〜206の他の構成を例示する模式図である。 オーバーラップ代δii1の設定手順を説明するための模式図である。 オーバーラップ代δii1の設定手順を説明するための模式図である。
次に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明による伝動ベルト1の一例を示す部分断面図である。同図に示す伝動ベルト1は、駆動側回転軸であるプライマリシャフトに設けられたプライマリプーリと、プライマリシャフトと平行に配置された従動側回転軸としてのセカンダリシャフトに設けられたセカンダリプーリと共に無段変速機(CVT)を構成するものである(何れも図示せず)。伝動ベルト1は、可動シーブと固定シーブとからなるプライマリプーリの溝(V溝)と、同様に可動シーブと固定シーブとからなるセカンダリプーリの溝(V溝)とに巻き架けられ、プライマリシャフトに付与された動力をセカンダリシャフトへと伝達する。この際、プライマリプーリおよびセカンダリプーリの少なくとも何れか一方の溝幅を変更することにより、プライマリシャフトに付与された動力を無段階に変速しながらセカンダリシャフトへと伝達することができる。
図1に示すように、伝動ベルト1は、弾性変形可能な複数(本実施形態では6個)のリング材201〜206(図2参照)を積層してなる2個の積層リング2と、環状に配列されて積層リング2により結束される複数(例えば、数百個)のエレメント3とを含む。積層リング2を構成するリング材201〜206は、それぞれ鋼板製のドラムから切り出された弾性変形可能なものであって、概ね同一の厚み(例えば180〜190μm程度)およびそれぞれについて予め定められた周長(例えば570〜600mm程度)を有するように加工されている。各エレメント3は、鋼板から切り出され、外側から内側(図中上側から下側)に向かうにつれて互いに接近するように形成された一対の側面31と、それぞれ幅方向に延在して外方に開口する左右一対の凹部32とを有する。各エレメント3の凹部32には、多数のエレメント3を両側から挟み付けるように積層リング2が嵌め込まれる。これにより、2個の積層リング2により多数のエレメント3が環状に配列された状態で結束される。なお、本発明において、積層リング2を構成するリング材の数が上述の個数(6個)に限られないことはいうまでもない。
上述のような伝動ベルト1では、一般に、その使用時すなわち動力伝達時(無段変速機の動作時)に最内層の第1層のリング材201で発生する引張応力が最大となり、それよりも外層側のリング材で発生する引張応力は、第1層のリング材201で発生する引張応力に比べて小さくなる。このため、本実施形態の積層リング2を構成する複数のリング材201〜206のうち、最弱部となりがちな最内層すなわち第1層のリング材201には、主に表層部に残留圧縮応力を付与するための表面処理であるショットピーニング(Shot Peening)が施される(図4における網掛け部参照)。これにより、表層部を硬化させると共に残留圧縮応力を付与して最内層のリング材201の強度(耐力)をより良好に高めることが可能となる。ショットピーニングは、いわゆるショットブラストに類する表面処理手法であり、小径(例えば、0.01mm〜0.5mm程度)の例えば鋼製のボールを空気圧または機械な力により対象となるリング材の主に内周面21および外周面22に対して高速に投射して衝突させるものである。なお、リング材201〜206の少なくとも何れか若しくはすべての表面に対して更に窒化処理が施されてもよい。これにより、リング材201〜206の少なくとも何れか若しくはすべての残留圧縮応力をより一層高め、リング材201〜206の強度(耐力)より一層高めることができる。
また、伝動ベルト1では、第1層のリング材201の外層側(直近外側)に位置する第2層のリング材202(圧入側あるいは収縮側リング材)の外周長が当該第2層のリング材202の外周面22と接する内周面21を有するリング材である第3層のリング材(被圧入側あるいは拡張側リング材)203の内周長よりも長く定められている。すなわち、第2層のリング材202と第3層のリング材203とは、図3に示すように両者が共に真円状を呈するときに第2層のリング材202の外径do2が第3層のリング材203の内径di3よりも多少大きくなるように形成される。これにより、共に概ね真円状を呈する第2層のリング材202と第3層のリング材203とを同心に付き合わせたときには、両者の端面23(図2参照)同士が当接し、第2層のリング材202が第3層のリング材203内に嵌り込むことはない。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、外層側のリング材20i1の内径dii1から内層側のリング材20iの外径doiを減じて得られる値がオーバーラップ代(圧入代)δii1と定められる(ただし、“i”は、リング材の総数(積層数)を“n”としたときに、1≦i≦n−1を満たす整数である)。この場合、第2層および第3層のリング材202および203間のように、オーバーラップ代δii1が値0未満(δii1<0)となる場合には、内層側のリング材20iの外周長が外層側のリング材20i1の内周長よりも長くなる。従って、オーバーラップ代δii1が値0未満であれば、積層リング2を構成するに際して、内層側のリング材20iが外層側のリング材の20i1に対して圧入され、積層リング2(伝動ベルト1)が組み立てられた際には、外層側のリング材20i1の内層側に配置される内層側のリング材20iに対して圧縮応力が付与されることになる。これにより、図3に示すようにオーバーラップ代δ23を値0未満としてリング材202が外層側のリング材の203に対して圧入されるようにすることで、リング材202の強度を高めることが可能となり、積層リング2ひいては伝動ベルト1の耐久性を向上させることができる。
そして、伝動ベルト1を構成する積層リング2では、図4に示すように、リング材203の外径(do3)がリング材204の内径(di4)よりも値|δ34|だけ大きく定められ、リング材204の外径(do4)がリング材205の内径(di5)よりも値|δ45|だけ大きく定められ、リング材205の外径(do5)がリング材206の内径(di6)よりも値|δ56|だけ大きく定められている。このように、オーバーラップ代δ34,δ45,δ56を値0未満としてリング材203,204,205が外層側のリング材の204,205,206に対して圧入されるようにすることで、リング材203,204,205の強度を高めることが可能となり、積層リング2ひいては伝動ベルト1の耐久性をより向上させることができる。なお、外層側のリング材20i1の内径dii1と内層側のリング材20iの外径doiとの差であるオーバーラップ代δii1の絶対値は、いわゆる公差範囲(基準値に対する許容範囲)内で生じるものよりも大きく、かつ積層リング2に張力を付与したときに外層側のリング材20i1の内周面21と内層側のリング材20iの外周面22との接触状態が良好に保たれるように外層側のリング材20i1に内層側のリング材20iを圧入可能とする範囲内(例えば120μm以下)に定められる。
すなわち、オーバーラップ代δii+1(第i層のリング材20iの外周長と第i+1層のリング材20i+1の内周長との差)を負側に大きくしすぎると、積層リング2の構成後に内層側のリング材20iが撓んで外層側のリング材20i+1と内層側のリング材20iとの密着性が損なわれてしまい、積層リング2に対するエレメント3の組み付けに手間を要するおそれがある。従って、オーバーラップ代δii+1を負側に大きくすること(リング材の圧入)による伝動ベルト1の使用時に複数のリング材201〜206に生じる引張応力の減少量には、積層リング2に対するエレメント3の組み付け性を確保する上での限界値(例えば100MPa程度)があるといえる。このため、オーバーラップ代δii+1は、伝動ベルト1の使用時に複数のリング材201〜206に生じる引張応力の減少量が実験・解析により求められた限界値以下になるように、すなわち積層リング2を構成した際に外層側のリング材20i+1の内周長よりも長い外周長を有する内層側のリング材20iの外周面が当該外層側のリング材20i+1の内周面に全周にわたって接触する状態が保たれるように定められるとよい。これにより、複数のリング材201〜206のうち、外層側(直近外側)のリング材20i+1の内周長よりも長い外周長を有するリング材20iの外周面を当該外層側(直近外側)のリング材20i+1の内周面に全周にわたって接触させることが可能となり、積層リング2に対するエレメント3の組み付け性を良好に保つことができる。このような観点から、本発明における「圧入」とは、外層側(直近外側)のリング材の内周長よりも長い外周長を有する内側のリング材を当該外層側(直近外側)のリング材に嵌め込んで内側のリング材を径方向内側へと収縮させると共に外層側(直近外側)のリング材を径方向外側へと拡張することで内側のリング材の外周面を外層側(直近外側)のリング材の内周面に全周にわたって接触させることをいう。
これに対して、第1層および第2層のリング材202およびリング材203間のオーバーラップ代δ23は、第1層のリング材201の外周長が第3層のリング材203の内側に配置されたときの第2層のリング材202の内周長以下になるように正の値に定められる。すなわち、オーバーラップ代δii1が値0よりも大きい場合には、外層側のリング材20i1の内周長が内層側のリング材20iの外周長よりも長くなり、内層側のリング材20iの外周面22と外層側のリング材20i1の内周面21との間のクリアランスがほぼ値0となるか両者間にクリアランスが形成されることになる。これにより、伝動ベルト1が組み立てられた際に、第1層のリング材201は第2層のリング材202に圧入されないことになるので、第2層よりも内側すなわち第1層のリング材201と第2層のリング材202との間の滑りが損なわれてしまうのを抑制することができる。
上述のように、伝動ベルト1を構成する積層リング2は、弾性変形可能な6個(n個、ただし“n”は値3以上の整数である)のリング材201〜206を積層することにより構成されるものであり、積層リング2において、最内層の第1層(第m層、ただし“m”は値1から値n−2までの整数のうちの何れか一つである)のリング材201の表面にのみ、残留圧縮応力が第2層から第6層のリング材202〜206の残留圧縮応力よりも大きくなるようにショットピーニングが施されている。従って、第1(m)層のリング材201は、少なくとも第2(m+1)層のリング材202よりも高い強度(耐力)を有している。また、第2(m+1)層のリング材202は、第3(m+2)層のリング材203の内周長よりも長い外周長を有しており、積層リング2を構成するに際して、第2(m+1)層のリング材202は直近外側の第3(m+2)層のリング材203に対して圧入される。これにより、第2(m+1)層のリング材202には更に圧縮応力が付与されるので、それにより第2(m+1)層のリング材202の強度をより一層高めることができる。これに対して、第1(m)層のリング材201の外周長は、第3(m+2)層のリング材203の内側に配置されたときの第2(m+1)層のリング材202の内周長以下とされており、伝動ベルト1が組み立てられた際に、第1(m)層のリング材201は第2(m+1)層のリング材202に圧入されないことになる。これにより、第2(m+1)層よりも内側すなわち第1層および第2層のリング材201および202間におけるリング材同士の滑りが損なわれてしまうのを抑制することができる。
図5に、リング材の積層数n=6、m=3とし、第1層から第3層(第m層)のリング材201,202,203の表面にショットピーニングを施して残留圧縮応力を付与し(図5における網掛け部参照)、第4(m+1)層のリング材204の外周長が第5(m+2)層のリング材205の内周長よりも長くなるように第4層および第5層のリング材204およびリング材205間のオーバーラップ代δ45が負の値に定められると共に、第3(m)層のリング材203の外周長が第5(m+2)層のリング材205の内側に配置されたときの第4(m+1)層のリング材204の内周長以下になるように第3層および第4層のリング材203およびリング材204間のオーバーラップ代δ34が正の値に定められた積層リング2Aを示す。
図5の積層リング2Aでは、更に、第1層から第2(m−1)層までのリング材201および202が、直近外側のリング材202,203の内周長以下の外周長を有するように形成されている。これにより、第3層のリング材203に加えて、第1層から第2(m−1)層までのリング材201および202も直近外側のリング材202,203に圧入されないことになる。従って、第4(m+1)層よりも内側におけるリング材同士の滑りを良好に確保すると共に第1層から第3(m)層までのリング材の撓みを抑制して積層リング2Aに対するエレメント3の組み付け性を良好に確保することが可能となる。また、積層リング2Aでは、第5(m+2)層のリング材205が第6層(第m+3層)のリング材206に圧入されるように第5層および第6層のリング材205およびリング材206間のオーバーラップ代δ56が負の値に定められている。このように、“n”が値4以上の整数であるときには、第5(m+2)層のリング材205の外周長を第6(m+3)層のリング材206の内周長よりも長くすることにより、積層リング2Aを含む伝動ベルト1が組み立てられた際に第5(m+2)層のリング材205に更に圧縮応力を付与することができる。ただし、図5の例において、第5層のリング材205と第6層のリング材206との間のオーバーラップ代δ56を正の値として第5層のリング材205が第6層のリング材206に圧入されないようにしてもよい。そして、積層数nや、残留圧縮応力を付与するリング材の数mを任意に定めてもよいことはいうまでもない。
次に、図6および図7等を参照しながら、上述のオーバーラップ代δii1の設定手順について説明する。
図6に示すように、ある内層側のリング材20aが外層側のリング材20bに圧入されることとし、リング材の20aの外径を“doa(mm)”、厚みを“ta(mm)”、ヤング率を“Ea(MPa)”とし、リング材20aとリング材20bとの間のオーバーラップ代を“δab”とし、リング材20bの内径を“dib=doa−δab(mm)”、厚みを“tb(mm)”、ヤング率を“Eb(MPa)”と表す。そして、内層側のリング材20aが外層側のリング材20bに圧入されることにより、図7に示すように、内層側のリング材20aが値Δdoaだけ収縮し、外層側のリング材20bが値Δdibだけ拡張したと仮定し、更に、リング材20aおよび20bが共に薄肉の部材であることを考慮してdoa=dib,Ea=Eb=Eであるとすれば、内層側のリング材20aに作用する圧縮応力σaおよび外層側のリング材20bに作用する引張応力σbを次式(1)のように表すことができる。
Figure 2012141017
また、積層リング2がn個のリング材201,202,…,20i,…20nを積層してなるものである場合(ただし、iは、値1から値n−1までの整数であり、リング材201が最内層のリング材であると共にリング材20nが最外層のリング材である)、リング材20iとリング材20i1との間のオーバーラップ代を内層側から“δ12,δ23,…,δii1,…,δn1n”とし、リング材20iの外径を内層側から“do1,do2,…,doi,…,don”とし、リング材一層あたりの厚みを“t”とすると、リング材20iとリング材20i1との間のオーバーラップ代δii1の存在により当該オーバーラップ代δii1の内側に発生する圧縮応力σaii1および当該オーバーラップ代δii1の外側に発生する引張応力σbii1を次式(2)のように表すことができる。更に、リング材201,202,…,20nのそれぞれを外層側のリング材202,203,…,20n1に圧入したときにリング材201,202,…,20nに作用する応力は、上記式(2)における圧縮応力σaii1および引張応力σbii1の和として、次式(3)のように表すことが可能である。
Figure 2012141017
本実施形態では、上記式(2)および(3)を用いたオーバーラップ代δii1の設定に先だって、予め定められた試験条件のもとで(例えば、無段変速機の入力トルクTinおよび入力軸回転数Ninのそれぞれを予め定められた値として最大変速比または最小変速比で作動させたときに)既存の積層リングの各リング材に作用する最大引張応力を3次元有限要素解析あるいは実測により求め、求めた各リング材の最大引張応力から互いに隣接するリング材間の応力差を取得している。そして、取得したリング材間の応力差を基に試験条件下で複数のリング材201〜20nに生じる引張応力の最大値が許容最大引張応力σrefを超えないようにショットピーニングを施す層(値m)とオーバーラップ代δii+1のベース値とを定めた上で、当該ベース値を調整しながら上記式(2)および(3)を用いて最適なオーバーラップ代δ12,δ23,…,δn1nを設定している。そして、例えば、最内層の第1層のリング材201にのみショットピーニングを施すと共に、オーバーラップ代δ12,δ23,δ34,δ45,およびδ56をδ12=+6±α(μm),δ23=−40±α(μm),δ34=−30±α(μm),δ45=−20±α(μm),δ56=−10±α(μm)とすることで、最内層のリング材201に作用する最大引張応力を低減して許容最大引張応力σrefの範囲内に収めると共に、伝動ベルト1の使用時に各リング材201〜206で発生する引張応力を概ね一定にすることができる。
以上説明したように、伝動ベルト1の使用時にリング材201〜206で発生する応力が比較的大きい内層側(第1層から第m層)のリング材201あるいは201〜20mの表面にのみ残留圧縮応力を付与するための表面処理であるショットピーニングを施すことで、ショットピーニングの施工に伴うコストアップを抑制すると共に、第1層あるいは第1層から第m層までのリング材201〜20mの強度(耐力)を高めることができる。また、伝動ベルト1の使用時にリング材201〜206で発生する応力が比較的小さい外層側(第m+1層や第m+2層)のリング材20m+1〜20m+2に対してのみ外周長を外層側(直近外側)のリング材20m+2〜20m+3の内周長よりも長くする比較的低コストな加工を施すことにより、コストアップを抑制しつつ外層側のリング材20m+1〜20m+2の強度を高め、第m+1層よりも内層側のリング材同士の滑りを良好に確保すると共に内層側のリング材201あるいは201〜20mの撓みを抑制して積層リング2に対するエレメント3の組み付け性を確保することができる。この結果、伝動ベルト1では、ショットピーニングを施工するリング材の数を抑えてコストアップを抑制すると共に積層リング2に対するエレメント3の組み付け性を良好に保ちつつ、伝動ベルト1の使用時にリング材201〜206で発生する応力を低減すると共に伝動ベルト1による動力伝達ロスを低減することが可能となる。
ここまで、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更をなし得ることはいうまでもない。また、発明を実施するための形態欄に記載されたものは、あくまで発明の概要の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の解釈は、その欄の記載に基づいて行なわれるべきものである。
本発明は、伝動ベルトの製造産業において利用可能である。
1 伝動ベルト、2 積層リング、3 エレメント、201,202,203,204,205,206 リング材、21 内周面、22 外周面、23 端面、31 側面、32 凹部。

Claims (5)

  1. 弾性変形可能な複数のリング材を積層してなる積層リングと、環状に配列されて前記積層リングにより結束される複数のエレメントとを備えた伝動ベルトにおいて、
    前記リング材の積層数を“n”としたときに、最内層の第1層から予め定められた第m層(ただし、“n”は、値3以上の整数であり、“m”は値1から値n−2までの整数のうちの何れか一つである)までのリング材の表面には、第m+1層のリング材の残留圧縮応力よりも大きくなるように残留圧縮応力を付与するための表面処理が施されており、第m+1層のリング材の外周長が第m+2層のリング材の内周長よりも長く、かつ第m層のリング材の外周長は第m+2層のリング材の内側に配置されたときの第m+1層のリング材の内周長以下であることを特徴とする伝動ベルト。
  2. 請求項1に記載の伝動ベルトにおいて、
    第m+2層のリング材の内側に第m+1層のリング材が配置された状態で、第1層から第m−1層までのリング材は、それぞれの外周面と接する内周面を有する外層側のリング材の内周長以下の外周長を有するように形成されていることを特徴とする伝動ベルト。
  3. 請求項1または2に記載の伝動ベルトにおいて、
    第m+1層のリング材の外周面は、第m+2層のリング材の内周面に全周にわたって接触していることを特徴とする伝動ベルト。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の伝動ベルトにおいて、
    “n”が値4以上の整数であるときに、第m+2層のリング材の外周長が第m+3層のリング材の内周長よりも長いことを特徴とする伝動ベルト。
  5. 弾性変形可能な複数のリング材を積層してなる積層リングと、環状に配列されて前記積層リングにより結束される複数のエレメントとを備えた伝動ベルトの製造方法において、
    前記リング材の積層数を“n”としたときに、最内層の第1層から予め定められた第m+1層(ただし、“n”は、値3以上の整数であり、“m”は値1から値n−2までの整数のうちの何れか一つである)の外周長を第m+2層のリング材の内周長よりも長くすると共に、第m層のリング材の外周長を第m+2層のリング材の内側に配置されたときの第m+1層のリング材の内周長以下とし、最内層の第1層から第m層までのリング材の表面に第m+1層のリング材の残留圧縮応力よりも大きくなるように残留圧縮応力を付与するための表面処理を施すことを特徴とする伝動ベルトの製造方法。
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