JP4898107B2 - 動力伝達チェーンの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、動力伝達チェーンの製造方法に関する。
自動車のプーリ式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)等の動力伝達装置は、エンジンの出力軸等に連結されるドライブプーリ、および車軸等に連結されるドリブンプーリを備えており、これら各プーリに、ベルトやチェーン等の伝動体が巻き掛けられている。
通例、上記の伝動体は、組み立てられた後、試用運転(慣らし運転)が行われ(例えば、特許文献1参照)、試用運転の完了後、所定の品質検査が行われる(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2004−11673号公報 特開2004−125396号公報
上記の伝動体のうち、動力伝達チェーンは、例えば、複数の金属製のリンクと、これらのリンクを互いに連結する複数のピンとを備えている。具体的には、リンクは、チェーン進行方向およびチェーン幅方向のそれぞれに並んで配置されており、リンクに形成されたピン孔のそれぞれにピンが挿通されている。また、ピンは、一対の端部がプーリに係合して(挟持されて)、プーリとの間で動力の伝達を行うようになっている。
このような、動力伝達チェーンは、出荷前に行われる慣らし運転によって、リンクの摺動部分同士が馴染まされて摺動抵抗(駆動ロス)が低減されている。
上記の動力伝達チェーン、およびその他の一般の動力伝達チェーンにおいて、実用上十分な耐久性を確保することが要請されている。本発明は、上記の課題を解決することを目的とする。
通例、動力伝達チェーンの慣らし運転は、当該動力伝達チェーンに定格張力以下の張力を負荷する条件で実施されている。本願発明者は、この慣らし運転において、動力伝達チェーンに付与される張力を最適化することで、リンクの強度を向上させて、動力伝達チェーンの実用上の耐久性を十分に確保することができるとの知見を得て、本発明を想到するに至った。
具体的には、本発明は、複数のリンクが動力伝達部材を介して相互に連結された動力伝達チェーンの製造方法において、組み立てられた動力伝達チェーンを慣らし運転する慣らし運転工程を含み、上記慣らし運転工程では、リンクに弾性限度を超える応力を発生させるように動力伝達チェーンに張力が負荷され、上記慣らし運転中に、動力伝達チェーンの異常を検出する検査が行われ、上記慣らし運転で動力伝達チェーンに負荷される張力は、動力伝達チェーンの最大許容張力よりも大きく且つ最大許容張力の2倍以下であることを特徴とするものである。
本発明によれば、慣らし運転の際、リンクは、動力伝達部材によって強く押圧されて塑性変形領域に達し、残留応力を発生する。これにより、リンクの疲労強度が格段に向上し、チェーンの実用上の強度を十分に確保することができる。
また、上記慣らし運転で動力伝達チェーンに負荷される張力は、動力伝達チェーンの最大許容張力よりも大きく且つ最大許容張力の2倍以下であるこのように、慣らし運転で動力伝達チェーンに負荷される張力を、動力伝達チェーンの最大許容張力よりも大きくすることで、リンクに十分な残留応力を生じさせることができる。さらに、上記の慣らし運転で動力伝達チェーンに負荷される張力を、動力伝達チェーンの最大許容張力の2倍以下にすることで、リンクが過度に塑性変形して不用意に伸びてしまうことを防止できる。
また、上記慣らし運転中に、動力伝達チェーンの異常を検出する検査が行われるこれにより、不良品が出荷されることを確実に防止することができ、動力伝達チェーンの信頼性を十分に確保することができる。しかも、慣らし運転と検査とを一括して行うことにより、検査と慣らし運転とを別個に行う場合と比べて手間がかからない。なお、動力伝達チェーンの異常を検出する検査としては、以下のものを例示することができる。すなわち、動力伝達チェーンと、この動力伝達チェーンが巻き掛けられた例えば一対のプーリとを含む動力伝達系における、駆動時の振動を測定する振動測定検査や、上記動力伝達系の駆動時の騒音を測定する音響検査や、動力伝達チェーンの各部材に微小な亀裂などが発生した場合に生じる弾性波(振動、音波)を測定するアコースティックエミッション(Acoustic Emission)検査や、上記動力伝達系において動力伝達チェーンを回転駆動するのに必要なトルクを測定するトルク測定検査を例示することができる。
また、上記動力伝達チェーンが一対のプーリに巻き掛けられ、プーリのシーブ面から動力伝達チェーンの動力伝達部材の一対の端部に動力が伝達されることにより、上記慣らし運転が実施されることが好ましい。この場合、例えば、動力伝達チェーンがプーリに巻き掛けられる動力伝達チェーンであれば、実機における使用条件と同様の条件下で慣らし運転を行って動力伝達チェーンの耐久性の向上を行うことができ、実機においても耐久性向上の効果を確実に発揮することができる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る動力伝達チェーンを備える動力伝達装置としてのチェーン式無段変速機(以下では、単に無段変速機ともいう)の要部構成を模式的に示す斜視図である。図1を参照して、無段変速機100は、自動車等の車両に搭載されるものであり、第1のプーリとしての金属(構造用鋼等)製のドライブプーリ60と、第2のプーリとしての金属(構造用鋼等)製のドリブンプーリ70と、これらの両プーリ60,70間に巻き掛けられた無端状の動力伝達チェーン1(以下では、単にチェーンともいう)とを備えている。なお、図1中のチェーン1は、理解を容易にするために一部断面を示している。
図2は、図1のドライブプーリ60(ドリブンプーリ70)およびチェーン1の部分的な拡大断面図である。図1および図2を参照して、ドライブプーリ60は、車両の駆動源に動力伝達可能に連なる入力軸61に取り付けられるものであり、固定シーブ62と可動シーブ63とを備えている。固定シーブ62および可動シーブ63は、相対向する一対のシーブ面62a,63aをそれぞれ有している。シーブ面62a,63aは円錐面状の傾斜面を含む。これらシーブ面62a,63a間に溝が区画され、この溝によってチェーン1を強圧に挟んで保持するようになっている。
また、可動シーブ63には、溝幅を変更するための油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されており、変速時に、入力軸61の軸方向(図2の左右方向)に可動シーブ63を移動させることにより、溝幅を変化させるようになっている。それにより、入力軸61の径方向(図2の上下方向)にチェーン1を移動させて、入力軸61(プーリ60)に対するチェーン1の巻き掛け半径R(後述する第1のピン3に関する有効半径R)を変化できるようになっている。
一方、ドリブンプーリ70は、図1および図2に示すように、駆動輪(図示せず)に動力伝達可能に連なる出力軸71に一体回転可能に取り付けられており、ドライブプーリ60と同様に、チェーン1を強圧で挟む溝を形成するための相対向する一対のシーブ面72a,73aをそれぞれ有する固定シーブ72および可動シーブ73を備えている。ドリブンプーリ70の可動シーブ73には、ドライブプーリ60の可動シーブ63と同様に油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されており、変速時に、この可動シーブ73を移動させることにより溝幅を変化させるようになっている。それにより、チェーン1を移動させて、出力軸71(プーリ70)に対するチェーン1の巻き掛け半径Rを変化できるようになっている。
図3は、チェーン1の要部の断面平面図である。図4は、図3のII−II線に沿う断面図であり、チェーン直線部分を示している。
図3および図4を参照して、チェーン1は、リンク2と、互いに転がり摺動接触する第1および第2のピン3,4とをそれぞれ複数備えている。なお、転がり摺動接触とは、転がり接触およびすべり接触の少なくとも一方を含む接触のことをいう。
各リンク2は板状に形成されており、チェーン進行方向Xの前後に並ぶ一対の端部としての前端部7および後端部8を含んでいる。これら前端部7および後端部8には、前貫通孔9および後貫通孔10がそれぞれ形成されている。
リンク2を用いて、第1〜第3の列51〜53が形成されている。具体的には、第1の列51、第2の列52および第3の列53はそれぞれ、チェーン幅方向Wに並ぶ複数のリンク2を含んでいる。第1〜第3の列51〜53のそれぞれにおいて、同一列のリンク2は、チェーン進行方向Xの位置が互いに同じとなるように揃えられている。第1〜第3の列51〜53は、チェーン進行方向Xに沿って並んで配置されている。
第1〜第3の列51〜53のリンク2はそれぞれ、対応する第1および第2のピン3,4を用いて、対応する第1〜第3の列51〜53のリンク2と相互に屈曲可能に連結されている。
具体的には、第1の列51のリンク2の前貫通孔9と、第2の列52のリンク2の後貫通孔10とは、チェーン幅方向Wに並んで互いに対応しており、これらの貫通孔9,10を挿通する第1および第2のピン3,4によって、第1および第2の列51,52のリンク2同士がチェーン進行方向Xに屈曲可能に連結されている。
同様に、第2の列52のリンク2の前貫通孔9と、第3の列53のリンク2の後貫通孔10とは、チェーン幅方向Wに並んで互いに対応しており、これらの貫通孔9,10を挿通する第1および第2のピン3,4によって、第2および第3の列52,53のリンク2同士がチェーン進行方向Xに屈曲可能に連結されている。
図3において、第1〜第3の列51〜53は、それぞれ1つしか図示されていないが、チェーン進行方向Xに沿って第1〜第3の列51〜53が繰り返すように配置されている。そして、チェーン進行方向Xに互いに隣接する2つの列のリンク2同士が、対応する第1および第2のピン3,4によって順次に連結され、無端状をなすチェーン1が形成されている。
第1のピン3は、チェーン幅方向Wに延びる棒状の動力伝達部材である。第1のピン3の一対の端部15,16が、チェーン幅方向Wの一対の端部に配置されるリンク2からチェーン幅方向Wにそれぞれ突出している。第1のピン3の一対の端部15,16には、動力伝達面5,6がそれぞれ設けられている。
図2を参照して、動力伝達面5,6は、各プーリ60,70の対応するシーブ面62a,63a,72a,73aに摩擦接触(係合)するためのものである。第1のピン3は、上記対応するシーブ面62a,63a,72a,73a間に挟持され、これにより、第1のピン3と各プーリ60,70との間で動力が伝達される。第1のピン3は、その動力伝達面5,6によって直接動力伝達に寄与するため、例えば、軸受用鋼(SUJ2)等の高強度耐摩耗材料で形成されている。
再び図3および図4を参照して、第2のピン4(ストリップ、またはインターピースともいう)は、第1のピン3と同様の材料により形成された、チェーン幅方向Wに延びる棒状体である。第2のピン4は、上記各プーリのシーブ面に接触しないように、第1のピン3よりも短く形成されている。チェーン進行方向X関して、第2のピン4は、第1のピン3よりも薄肉に形成されている。
第1のピン3は、一のリンク2の前貫通孔9に遊嵌されてこのリンク2に対する相対移動(回転)が可能とされると共に、対応する他のリンク2の後貫通孔10に圧入固定(嵌合)されてこのリンク2に対する相対回転が規制されている。
具体的には、第1のピン3は、第1の列51のリンク2の前貫通孔9に遊嵌されて、第1の列51のリンク2に対する相対回転が可能とされると共に、第2の列52のリンク2の後貫通孔10に圧入固定されて、第2の列52のリンク2に対する相対回転が規制されている。同様に、第1のピン3は、第2の列52のリンク2の前貫通孔9に遊嵌されると共に、第3の列53のリンク2の後貫通孔10に圧入固定されている。
また、第2のピン4は、一のリンク2の前貫通孔9に圧入固定(嵌合)されてこのリンク2に対する相対回転が規制されると共に、対応する他のリンク2の後貫通孔10に遊嵌されてこのリンク2に対する相対移動(回転)が可能とされている。
具体的には、第2のピン4は、第1の列51のリンク2の前貫通孔9に圧入固定されて、第1の列51のリンク2に対する相対回転が規制されると共に、第2の列52のリンク2の後貫通孔10に遊嵌されて、第2の列52のリンク2に対する相対移動(回転)が可能とされている。同様に、第2のピン4は、第2の列52のリンク2の前貫通孔9に圧入固定されると共に、第3の列53のリンク2の後貫通孔10に遊嵌されている。
上記の構成により、チェーン進行方向Xに隣接するリンク2が相互に屈曲する際、図5に示すように、第1のピン3は、隣り合う第2のピン4に対して転がり摺動接触する(図5において、チェーンの最大屈曲時の状態を図示)。
なお、以下では、図4を参照して説明するときは、チェーン直線部分における状態を基準として説明し、図5を参照して説明するときは、チェーンの最大屈曲部分における状態を基準として説明する。
図4を参照して、第1のピン3を基準とした、第1のピン3と隣り合う第2のピン4との接触線Tの軌跡が、概ねインボリュート曲線となるようにされている。
具体的には、第1のピン3の周面11(外周面)のうち、隣り合う第2のピン4と接触し得る接触面12が、断面インボリュート形状に形成されている。また、第2のピン4の周面13(外周面)のうち、隣り合う第1のピン3と接触し得る接触面14が、平坦面(断面直線形状)に形成されている。この平坦面は、チェーン進行方向Xと直交する平坦面を含んでいる。
第1のピン3の周面11は、チェーン幅方向W(図4の紙面に垂直な方向)に延びている。この周面11は、上記した接触面12と、接触面12に対向する背面17と、接触面12および背面17のチェーン外周側端部間を接続する第1の接続面18と、接触面12および背面17のチェーン内周側端部間を接続する第2の接続面19とを有している。
背面17は、平坦面を含んでいる。この平坦面は、チェーン進行方向Xと直交する平面A(図4において、紙面に直交する平面)に対して、所定の迎え角B(例えば、9.5°)を有している。すなわち、背面17は、平面Aに対して、図の反時計回り方向に9.5°傾いている。
第1の接続面18は、第1のピン3の周面11のうち、チェーン外周側(図4の上側)の端部を構成しており、チェーン外周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。第1の接続面18の周方向の一端部は、背面17のチェーン外周側端部(図4のC部)に接続されている。第1の接続面18の周方向の他端部は、接触面12のチェーン外周側端部(図4のD部)に接続されている。第1の接続面18の周方向の略中間部が、第1のピン3のチェーン外周側の頂部となっている。
第2の接続面19は、第1のピン3の周面11のうち、チェーン内周側(図4の下側)の端部を構成しており、滑らかな面をなしている。第2の接続面19は、その周方向の一端部が、背面17のチェーン内周側端部(図4のE部)に接続されており、周方向の他端部が、接触面12のチェーン内周側端部(図4のF部)に接続されている。第2の接続面19の周方向の中間部は、チェーン内周側を向く平坦面に形成されている。
第2のピン4の周面13は、チェーン幅方向Wに延びている。この周面13は、上記した接触面14と、接触面14に対向する背面20と、接触面14および背面20のチェーン外周側端部間を接続する第1の接続面21と、接触面14および背面20のチェーン内周側端部間を接続する第2の接続面22とを有している。
背面20は、チェーン進行方向Xと直交する平坦面を含んでいる。
第1の接続面21は、第2のピン4の周面13のうち、チェーン外周側の端部を構成しており、チェーン外周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。第1の接続面21の周方向の一端部は、背面20のチェーン外周側端部(図4のG部)に接続されている。第1の接続面21の周方向の他端部は、接触面14のチェーン外周側端部(図4のH部)に接続されている。第1の接続面21の周方向の略中間部が、第2のピン4のチェーン外周側の頂部となっている。
第2の接続面22は、第2のピン4の周面13のうち、チェーン内周側の端部を構成しており、チェーン内周側に向けて凸湾曲する曲面に形成されている。第2の接続面22の周方向の一端部は、背面20のチェーン内周側端部(図4のJ部)に接続されている。第2の接続面22の周方向の他端部は、接触面14のチェーン内周側端部(図4のK部)に接続されている。第2の接続面22の周方向の略中間部が、第2のピン4のチェーン内周側の頂部となっている。
また、リンク2の前貫通孔9における、第1のピン3の遊嵌および第2のピン4の圧入固定は、以下のようにされている。すなわち、リンク2の前貫通孔9の周縁部23は、第2のピン4が圧入嵌合される圧入部24と、第1のピン3が遊嵌される遊嵌部25とを含んでいる。
圧入部24は、第2のピン4の背面20ならびに第1および第2の接続部21,22の形状に対応する形状に形成されている。この圧入部24は、上記背面20ならびに第1および第2の接続部21,22を受けている。
遊嵌部25は、チェーン進行方向Xに関して、圧入部24の後方に配置されている。この遊嵌部25は、第1のピン3の断面形状より大きな形状に形成されている。チェーン直線部分において、遊嵌部25は、その第1および第2の部分26,27が、第1のピン3の対応する第1および第2の接続面18,19を受けている。第1の部分26は、遊嵌部25のチェーン外周側端部のうち、チェーン進行方向Xの後端に配置され、第2の部分26は、遊嵌部25のチェーン内周側端部のうち、チェーン進行方向Xの前端に配置されている。
また、図5に示すように、チェーンの最大屈曲部分において、前貫通孔9の遊嵌部25は、その第3および第4の部分28,29が、第1のピン3の対応する第1および第2の接続面18,19を受けている。第3の部分28は、遊嵌部25のチェーン外周側端部のうち、チェーン進行方向Xの前端に配置され、第4の部分29は、遊嵌部25のチェーン内周側端部のうち、チェーン進行方向Xの後端に配置されている。
再び図4を参照して、リンク2の後貫通孔10における、第1のピン3の圧入固定および第2のピン4の遊嵌は、以下のようにされている。すなわち、リンク2の後貫通孔10の周縁部30は、第1のピン3が圧入嵌合される圧入部31と、第2のピン4が遊嵌される遊嵌部32とを含んでいる。
圧入部31は、第1のピン3の背面17ならびに第1および第2の接続面18,19の形成に対応する形状に形成されている。この圧入部31は、上記背面17ならびに第1および第2の接触面18,19を受けている。
遊嵌部32は、チェーン進行方向Xに関して、圧入部31の前方に配置されている。この遊嵌部32は、第2のピン4の断面形状より大きな形状に形成されている。チェーン直線部分において、遊嵌部32は、その第1および第2の部分33,34が、第2のピン4の対応する第1および第2の接続面21,22を受けている。第1の部分33は、遊嵌部32のチェーン外周側端部のうち、チェーン進行方向Xの前端に配置され、第2の部分34は、遊嵌部32のチェーン内周側端部のうち、チェーン進行方向Xの後端に配置されている。
また、図5に示すように、チェーンの最大屈曲部分において、後貫通孔10の遊嵌部32は、その第3および第4の部分35,36が、第2のピン4の対応する第1および第2の接続面21,22を受けている。第3の部分35は、遊嵌部32のチェーン外周側端部のうち、チェーン進行方向Xの後端に配置され、第4の部分36は、遊嵌部32のチェーン内周側端部のうち、チェーン進行方向Xの前端に配置されている。
図4を参照して、リンク2は、塑性変形部37を含んでいる。この塑性変形部37は、チェーン1に後述する慣らし運転が行われることにより、リンク2の厚み方向に直交する方向(図4の紙面に沿う方向)に関して、リンク2に張力が付与されて形成されたものである。この塑性変形部37は、少なくとも、リンク2の前貫通孔9の周縁部23の一部、および後貫通孔10の周縁部30の一部を有している。
上記前貫通孔9の周縁部23の一部とは、前貫通孔9の周縁部23のうち、第1および第2のピン3,4を受け得る部分をいい、具体的には、前貫通孔9の圧入部24と、遊嵌部25の第1〜第4の部分26〜29とをいう。
また、上記後貫通孔10の周縁部30の一部とは、後貫通孔10の周縁部30のうち、第1および第2のピン3,4を受け得る部分をいい、具体的には、後貫通孔10の圧入部31と、遊嵌部32の第1〜第4の部分33〜36とをいう。
以上の概略構成を有するチェーン1は、以下のようにして製造される。すなわち、まず、図6に示すように、単体のチェーン1を組み立てる。
次に、チェーン1に慣らし運転を行う。すなわち、チェーン1の製造方法において、チェーン1を慣らし運転する慣らし運転工程が含まれている。具体的には、図7に示すように、チェーン1を、慣らし運転用の一対のプーリ38,39に巻き掛けるとともに、一方のプーリ38を入力軸40に一体回転可能に連結し、さらに、他方のプーリ39を出力軸41に一体回転可能に連結する。
なお、一対のプーリ38,39は、ドライブプーリ60およびドリブンプーリ70(図2参照)と同様の構成を有している。また、入力軸40は、電動モータ等の動力発生源(図示せず)に連結されており、出力軸41は、ブレーキ装置等の負荷発生源(図示せず)に連結して実機におけるチェーンの使用状態と同じ状態で慣らし運転を行ってもよいし、負荷発生源を省略して慣らし運転を行ってもよい。
これにより、チェーン1および一対のプーリ38,39を含む動力伝達系42が形成されている。このとき、チェーン1の第1のピン3の各動力伝達面は、各プーリ38,39のシーブ面に係合するようになっている(図7において、各プーリ38,39の一方のシーブ面のみを図示)。また、チェーン1は、何れか一方のプーリ(本実施の形態において、一方のプーリ38)に巻き掛けられている部分が、最大屈曲部分となるように、各プーリ38,39に巻き掛けられている。
次に、図8を参照して、動力発生源に動力を発生させて、入力軸40を回転させる。これにより、動力発生源からの動力は、入力軸40および一方のプーリ38を介して、チェーン1に伝達される。さらに、チェーン1から他方のプーリ39および出力軸41を介して、負荷発生源に伝達される。より詳しくは、動力は、一方のプーリ38のシーブ面から、チェーン1の第1のピン3の各動力伝達面に伝達されて、チェーン1がチェーン進行方向Xに回転駆動される。さらに、動力は、チェーン1の第1のピン3の各動力伝達面から他方のプーリ39のシーブ面に伝達される。
この慣らし運転において、一対のプーリ38,39の中心軸間の距離M、動力発生源に発生させる動力、および負荷発生源に発生させる負荷等を適宜設定することにより、チェーン1には、チェーン進行方向Xに所定の張力Pが負荷されている。この張力Pは、各リンク2に、その弾性限度(例えば、1100N/mm)を超える応力を発生させるような値に設定されている。
具体的には、慣らし運転でチェーン1に負荷される張力Pは、チェーン1の最大許容張力Qよりも大きく、且つ最大許容張力Qの2倍以下(Q<P≦2Q)に設定されている。例えば、最大許容張力Qが10kNである場合、張力Pは、10kN<P≦20kNの範囲の例えば18kNに設定される。これにより、各リンク2に、上記弾性限度を超える応力を発生させている。好ましくは、上記張力Pの範囲の下限は、最大許容張力Qの150%以上であり、上限は、最大許容張力Qの200%以下である。
このように、チェーン1に張力Pが負荷されることにより、チェーン直線部分では、図4に示すように、リンク2の前貫通孔9の圧入部24ならびに遊嵌部25の第1および第2の部分26,27が、対応する第1および第2のピン3,4から押圧力を受けて、塑性変形を生じる。同様に、リンク2の後貫通孔10の圧入部31ならびに遊嵌部32の第1および第2の部分33,34が、対応する第1および第2のピン3,4から押圧力を受けて、塑性変形を生じる。
また、図5に示すように、チェーンの最大屈曲部分においては、リンク2の前貫通孔9の圧入部24ならびに遊嵌部25の第3および第4の部分28,29が、対応する第1および第2のピン3,4から押圧力を受けて、塑性変形を生じる。同様に、リンク2の後貫通孔10の圧入部31ならびに遊嵌部32の第3および第4の部分35,36が、対応する第1および第2のピン3,4から押圧力を受けて、塑性変形を生じる。
このように、チェーン直線部分およびチェーン最大屈曲部分において塑性変形が生じることにより、塑性変形部37が形成される。
再び図8を参照して、この慣らし運転中に、チェーン1の異常を検出する検査が行われている。具体的には、振動測定検査、音響検査、アコースティックエミッション検査およびトルク測定検査である。
振動測定検査とは、動力伝達系42における、駆動時の振動を測定する検査であり、以下のようにして行われる。すなわち、動力伝達系42を支持する部材、例えば、出力軸41を支持する軸受の軸受箱(図示せず)に、振動測定機能を備えた検査装置43のセンサー44を取り付け、検査装置43によって、動力伝達系42の駆動時における上記軸受箱の振動を測定する。センサー44として、例えば加速度センサーを用いることができる。
音響測定とは、動力伝達系42の駆動時の騒音(音圧レベル)を測定する検査であり、以下のようにして行われる。すなわち、動力伝達系42の近傍に、音波検出機能を備えた検査装置45のセンサー46を設置し、検査装置45によって、動力伝達系42の駆動時の騒音を測定する。センサー46として、例えばマイクロフォンを用いることができる。
アコースティックエミッション検査とは、チェーン1の各部材、すなわちリンク2ならびに第1および第2のピン3,4に微小な亀裂などが発生した場合に生じる弾性波(振動、音波等)、を測定する検査であり、以下のようにして行われる。すなわち、動力伝達系42の近傍に、弾性波を検出する機能を備えた検査装置47のセンサー48を設置し、検査装置47によって、チェーン1から発せられる弾性波を測定する。センサー48として、例えば公知の圧電型AE(Acoustic Emission)センサーを用いることができる。
トルク測定検査とは、動力伝達系において動力伝達チェーンを回転駆動するのに必要なトルクを測定する検査であり、以下のようにして行われる。すなわち、入力軸40および出力軸41に、トルク検出機能を備えた検査装置49のセンサー50をそれぞれ設置し、検査装置49によって検出された、入力軸40および出力軸41の回転トルクに基づいて、チェーン1を回転駆動するのに必要なトルクを測定する。センサー50として、例えば公知の磁歪式トルクセンサを用いることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、チェーン1の慣らし運転の際、リンク2は、第1および第2のピン3,4によって強く押圧されて塑性変形領域に達し、残留応力を発生する。具体的には、慣らし運転の際に生じた塑性変形部37に、残留応力が発生している。これにより、リンク2の疲労強度が格段に向上し、チェーン1の実用上の強度を十分に確保することができる。
特に、リンク2の前貫通孔9の周縁部23は、第2のピン4が圧入されており、第2のピン4のチェーン内周側および外周側のそれぞれの端部(頂部)から受ける負荷が比較的大きくなる傾向にあるが、この大きな負荷を受ける部分の強度が向上されているので、リンク2の耐久性を格段に向上することができる。同様に、リンク2の後貫通孔10の周縁部30は、第1のピン3が圧入されており、第1のピン3のチェーン外周側の端部(頂部)から受ける負荷が比較的大きくなる傾向にあるが、この大きな負荷を受ける部分の強度が向上されているので、リンク2の耐久性をより向上することができる。
また、慣らし運転でチェーン1に負荷される張力Pを、チェーン1の最大許容張力Qよりも大きく(P>Q)することで、リンク2の塑性変形部37に十分な残留応力を生じさせることができる。さらに、慣らし運転でチェーン1に負荷される張力Pを、チェーン1の最大許容張力Pの2倍以下(P≦2Q)にすることで、リンク2が過度に塑性変形してチェーン進行方向Xに不用意に伸びてしまうことを防止できる。
また、慣らし運転中に、チェーン1の異常を検出する検査が行われていることにより、不良品が出荷されることを確実に防止することができ、チェーン1の信頼性を十分に確保することができる。しかも、慣らし運転と検査とを一括して行うことにより、検査と慣らし運転とを別個に行う場合と比べて手間がかからない。また、チェーン1を実際に駆動した状態で動的に検査を行っているので、実際の使用状態に極めて近い状態で検査を行うことができ、検査をより実効性あるものとすることができる。
さらに、チェーン1を一対のプーリ38,39に巻き掛けて、各プーリ38,39のシーブ面からチェーン1の第1のピン3の各動力伝達面5,6に動力が伝達されることにより、慣らし運転が実施される。これにより、実機における使用条件と同様の条件下で慣らし運転を行い塑性変形部37を形成して、チェーン1の耐久性の向上を行うことができる。したがって、実機においても耐久性向上の効果を確実に発揮することができる。
また、第1のピン3を、対応するリンク2の前貫通孔9に遊嵌すると共に対応するリンク2の後貫通孔10に圧入固定し、第2のピン4を、対応するリンク2の前貫通孔9に圧入固定すると共に対応するリンク2の後貫通孔10に遊嵌している。これにより、第1のピン3の動力伝達面5,6が各プーリ60,70の対応するシーブ面62a,63a,72a,73aに接触する際、対応する第2のピン4が、上記第1のピン3に対して転がり摺動接触することにより、リンク2同士の屈曲が可能とされている。
この際、互いに接触する第1および第2のピン3,4間において、互いの転がり接触成分が多くてすべり接触成分が極めて少なく、するとその結果、第1のピン3が上記シーブ面62a,63a,72a,73aに対してほとんど回転しないこととなり、摩擦損失を低減して高い伝動効率を確保することができる。
さらに、チェーン1に慣らし運転を行っているので、チェーン幅方向Wに隣り合うリンク2同士の摺動部分が互いに馴染み合い、その結果、チェーン1の回転トルク(駆動ロス)が十分に低減されている。これにより、チェーン1の伝動効率をより高めることができる。
また、隣り合う第1および第2のピン3,4の互いの接触線Tの軌跡が、概ねインボリュート形状を描くようにされていることにより、第1のピン3が各プーリ60,70に順次噛み込まれる際に、チェーン1に弦振動的な運動が生じることをより抑制できる。その結果、チェーン1の駆動時の騒音を十分に低減することができる。
なお、本発明は、以上の実施の形態に限定されない。例えば、振動測定検査を行わなくてもよい。音響検査、アコースティックエミッション検査およびトルク測定検査についても、それぞれ同様である。また、慣らし運転中に行われる検査は、上記例示したもの以外の検査を含んでいてもよい。さらに、慣らし運転の後にチェーン1の異常を検出する検査を別途行ってもよい。
また、迎え角Bの値は、上記例示した値より大きくてもよいし、小さくてもよい。さらに、第1のピン3の接触面12の断面形状は、インボリュート曲線でなくてもよい。また、第2のピン4の接触面14の断面形状は、直線形状でなくてもよい。さらに、第1および第2のピン3,4は、対応するリンク2に圧入固定されていなくてもよい。また、第2のピン4の一対の端部が各プーリ60,70に係合するようにしてもよい。さらに、リンク2の前貫通孔9と後貫通孔10の配置を入れ換えてもよい。
また、第1のピン3の一対の端部15,16のそれぞれの近傍に、動力伝達面5,6と同様の動力伝達面を有する部材を配置し、第1のピン3と当該動力伝達面を有する部材とを含む動力伝達ブロックを設け、これを動力伝達部材としてもよい。
さらに、各リンク2の前貫通孔9および後貫通孔10間に配置される柱部に、互いの貫通孔9,10同士を連通する連通溝(スリット)を形成してもよい。これにより、上記各貫通孔9,10の周縁部の応力集中をより緩和することができる。
また、第2のピン4を廃止してもよい。この場合、図9に示すように、リンク2Aの前貫通孔9Aは、第2のピンが圧入嵌合されていた部分が閉塞された形状となり、第2のピンの接触面が配置されていた部分が、前貫通孔9Aの周縁部23Aのチェーン進行方向Xの前端部54となる。そして、塑性変形部37Aは、この前端部54を含む。一方、リンク2Aの後貫通孔10Aは、第1のピン3の周面11を取り囲む形状に形成される。そして、塑性変形部37Aは、この後貫通孔10Aの周縁部30Aの全部を含む。
さらに、ドライブプーリ60およびドリブンプーリ70の双方の溝幅が変動する態様に限定されるものではなく、何れか一方の溝幅のみが変動し、他方が変動しない固定幅にした態様であっても良い。また、上記では溝幅が連続的(無段階)に変動する態様について説明したが、段階的に変動したり、固定式(無変速)である等の他の動力伝達装置に適用しても良い。
第1および第2のピンが挿通されるリンクに関する、下記の試験例および実施例を作成した。なお、試験例および実施例は、チェーンとしての最大許容張力が、それぞれ10kNに設定されているもので、このときリンク1枚当たりの張力は、1.25kNとなる。予張力の効果のみを明確にするため、リンク単品で単軸引張りにより疲労試験を行った。
試験例は、その前貫通孔および後貫通孔のそれぞれに、第1および第2のピンが挿通された状態で、これら第1および第2のピンを介して、チェーン進行方向に相当する方向に2.5kNの張力(予張力)が負荷されたものである。この予張力が負荷されるときの条件は、油圧サーボを有する疲労試験機を用いて、0.5kNと2.5kNの繰り返し荷重を10サイクル(10Hz)で与えたものである。すなわち、最大許容張力の2倍の予張力が付与されたものである。一方、比較例は、予張力が付与されていないものである。
単品の試験例および比較例のそれぞれについて、疲労試験を行った。具体的には、試験例および比較例のそれぞれに、同様の繰り返し荷重(0.5kNと1.25kNの繰り返し荷重,10Hz)を付与し、破断に至るまでの回数(繰り返し荷重の付与回数。以下、ロードサイクルという。)を計測した。結果を、図10に示す。
図10に示すように、試験例は、ロードサイクルが100万回を超えても破断に至らなかった。一方、比較例は、ロードサイクルが10万回をわずかに超えた時点で、破断に至った。
このように、試験例が疲れ強さ(繰り返し荷重に対する強さ)に関して極めて優れていることが実証された。
本発明の一実施の形態に係る動力伝達チェーンを備える動力伝達装置としてのチェーン式無段変速機の要部構成を模式的に示す斜視図である。 図1のドライブプーリ(ドリブンプーリ)およびチェーンの部分的な拡大断面図である。 チェーンの要部の断面平面図である。 図3のII−II線に沿う断面図であり、チェーン直線部分を示している。 チェーンの最大屈曲時の状態を示す一部断面側面図である。 チェーンの製造方法について説明するための模式的な側面図であり、チェーンが組み立てられた状態を示している。 チェーンの製造方法について説明するための模式的な側面図であり、チェーンが一対のプーリに巻き掛けられた状態を示している。 チェーンの製造方法について説明するための模式的な側面図であり、チェーンに慣らし運転を行うとともに異常を検出する検査を行う状態を示している。 本発明の他の実施の形態の要部の一部断面側面図である。 リンクに負荷された予張力とロードサイクルとの関係を示すグラフ図である。
符号の説明
1 チェーン(動力伝達チェーン)
2,2A リンク
3 第1のピン(動力伝達部材)
9,9A 前貫通孔
10,10A 後貫通孔
15 一対の端部の一方
16 一対の端部の他方
23,23A (前貫通孔の)周縁部
30,30A (後貫通孔の)周縁部
37,37A 塑性変形部
38 一方のプーリ(一対のプーリの一方)
39 他方のプーリ(一対のプーリの他方)
P 張力
Q 最大許容張力

Claims (2)

  1. 複数のリンクが動力伝達部材を介して相互に連結された動力伝達チェーンの製造方法において、
    組み立てられた動力伝達チェーンを慣らし運転する慣らし運転工程を含み、
    上記慣らし運転工程では、リンクに弾性限度を超える応力を発生させるように動力伝達チェーンに張力が負荷され、上記慣らし運転中に、動力伝達チェーンの異常を検出する検査が行われ
    上記慣らし運転で動力伝達チェーンに負荷される張力は、動力伝達チェーンの最大許容張力よりも大きく且つ最大許容張力の2倍以下であることを特徴とする動力伝達チェーンの製造方法。
  2. 請求項において、上記動力伝達チェーンが一対のプーリに巻き掛けられ、プーリのシーブ面から動力伝達チェーンの動力伝達部材の一対の端部に動力が伝達されることにより、上記慣らし運転が実施されることを特徴とする動力伝達チェーンの製造方法。
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