JP4673635B2 - 金属ベルト - Google Patents

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本発明は、無端状の金属リング集合体に多数の金属エレメントを支持してなり、プーリに巻き掛けられて駆動力を伝達する金属ベルトであって、前記金属エレメントは前記金属リング集合体に当接する金属リング接触部を備えたものに関する。
下記特許文献1、2には、金属ベルトの金属リング集合体に支持される金属エレメントのネック部の金属リング接触面を二つの円弧状曲線で構成することで、あるいは金属リング接触面の角を丸めることで、金属リング集合体の側面が金属リング接触面に接触したときの接触面圧を低く抑え、金属ベルトの寿命の延長を図るものが記載されている。
実公平5−8358号公報 特開平2−146334号公報
しかしながら上記従来のものは、金属リング集合体の側面とネック部の金属リング接触面との接触面圧を考慮しているが、接触部の潤滑状態、つまり面粗度の大小による油膜の保持状態を考慮していないため、接触面圧が小さく保たれていても接触部の摩耗が進行して金属リング集合体の寿命を低下させる可能性があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、金属エレメントの金属リング接触部との接触による金属リング集合体の寿命低下を最小限に抑えることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、無端状の金属リング集合体に多数の金属エレメントを支持してなり、プーリに巻き掛けられて駆動力を伝達する金属ベルトであって、前記金属エレメントは前記金属リング集合体に当接する金属リング接触部を備えたものにおいて、前記金属エレメントの前記金属リング接触部の仕上げ加工をウオータジェットにて行い、前記金属リング接触部の法線に対するウオータジェットのビーズの投射方向を前記金属リング集合体の前後の移動方向に傾斜させ、前記金属エレメントの前記金属リング接触部の前記金属リング集合体の前後の移動方向の負荷長さ率1を、それに直交する方向の負荷長さ率1よりも小さくしたことを特徴とする金属ベルトが提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記金属リング接触部は前記金属リング集合体の内周面を支持するサドル面と、該サドル面から径方向外側に立ち上がって前記金属リング集合体の側面に当接する金属リング接触面とからなり、前記金属リング接触面の前記金属リング集合体の移動方向の負荷長さ率1を、それに直交する方向の負荷長さ率1よりも小さくしたことを特徴とする金属ベルトが提案される
また請求項に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、記投射方向が前記金属リング接触の法線に対して前記移動方向に35°から55°傾斜した方向であることを特徴とする金属ベルトが提案される。
請求項1の構成によれば、金属エレメントの金属リング接触部における金属リング集合体の前後の移動方向の負荷長さ率1を、それに直交する方向の負荷長さ率1よりも小さくしたので、金属リング接触部の表面の初期摩耗を金属リング集合体の前後の移動方向において小さくして短時間の運転後に摩耗を停止させ、その後の長い期間に亘って多くの接触率を有する摺動面を保持して金属リング集合体の摩耗を抑制し、金属ベルトの寿命の延長を図ることができる。
特に、金属リング接触部をウオータジェットで仕上げ加工する際に、そのウオータジェットのビーズの投射方向を、金属リング接触部の法線から金属リング集合体の前後の移動方向に傾斜させたので、金属リング接触部の金属リング集合体の前後の移動方向の負荷長さ率1を、それに直交する方向の負荷長さ率1よりも小さくすることができる。しかもウオータジェットのビーズの投射方向を傾斜させることで、大径のビーズを使用して金属リング接触部に大きな残留応力を付与して強度を高めながら、金属リング接触部の面粗度を低くして潤滑油の保持効果を高めることができる。
請求項2の構成によれば、金属リング接触部は金属リング集合体の内周面を支持するサドル面と、該サドル面から径方向外側に立ち上がって金属リング集合体の側面に当接する金属リング接触面とからなり、金属リング接触面における金属リング集合体の移動方向の負荷長さ率1を、それに直交する方向の負荷長さ率1よりも小さくしたので、金属リング接触面の表面の初期摩耗を金属リング集合体の移動方向において小さくして短時間の運転後に摩耗を停止させ、その後の長い期間に亘って多くの接触率を有する摺動面を保持して金属リング集合体の側面の摩耗を抑制し、金属ベルトの寿命の延長を図ることができる
請求項の構成によれば、ウオータジェットのビーズの投射方向を、金属リング接触の法線に対して金属リング集合体の移動方向に35°から55°傾斜させたので、金属リング接触の金属リング集合体の移動方向の負荷長さ率1と、それに直交する方向の負荷長さ率1との比を適切に設定することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図11は本発明の一実施例を示すもので、図1はベルト式無段変速機を搭載した車両の動力伝達系のスケルトン図、図2は金属ベルトの部分斜視図、図3は金属リング接触面に対するウオータジェットによるビーズの投射方向を示す図、図4は負荷長さ率1を説明する図、図5は電気抵抗法の説明図、図6は比Mr1Y/Mr1Xと分離電圧との関係を示すグラフ、図7はビーズの投射方向と比Mr1Y/Mr1Xとの関係を示すグラフ、図8は金属リング接触面の面粗度と分離電圧との関係を示すグラフ、図9は金属エレメントのサドル面先端に繰り返し荷重を加えた場合の耐久性を示すグラフ(大径ビーズ、90°投射)、図10は金属エレメントのサドル面先端に繰り返し荷重を加えた場合の耐久性を示すグラフ(小径ビーズ、90°投射)、図11は金属エレメントのサドル面先端に繰り返し荷重を加えた場合の耐久性を示すグラフ(大径ビーズ、45°投射)である。
尚、本実施例で用いる金属エレメントあるいは金属リングの前後方向(X方向)、径方向(Y方向)、幅方向(Z方向)の定義は図2に示されている。径方向はその金属エレメントが当接するプーリの径方向として定義されるもので、プーリのシャフトに近い側が径方向内側であり、プーリのシャフトに遠い側が径方向外側である。また幅方向は金属エレメントが当接するプーリのシャフトに沿う方向として定義され、前後方向は金属エレメントの車両の前進走行時における進行方向に沿う方向として定義される。
図1に示すように、車両用のベルト式無段変速機Tは平行に配置されたドライブシャフト1およびドリブンシャフト2を備えており、エンジンEのクランクシャフト3の左端はダンパー4を介してドライブシャフト1の右端に接続される。
ドライブシャフト1を支持するドライブプーリ5は、該ドライブシャフト1に対して相対回転自在な固定側プーリ半体5aと、この固定側プーリ半体5aに対して軸方向摺動自在な可動側プーリ半体5bとを備える。可動側プーリ半体5bは、作動油室6に作用する油圧により固定側プーリ半体5aとの間の溝幅が可変である。ドリブンシャフト2に支持されたドリブンプーリ7は、該ドリブンシャフト2に一体に形成された固定側プーリ半体7aと、この固定側プーリ半体7aに対して軸方向摺動自在な可動側プーリ半体7bとを備える。可動側プーリ半体7bは、作動油室8に作用する油圧により固定側プーリ半体7aとの間の溝幅が可変である。そしてドライブプーリ5とドリブンプーリ7との間に、2本の金属リング集合体に多数の金属エレメントを装着した金属ベルト9が巻き掛けられる。
ドライブシャフト1の左端に、前進変速段を確立する際に係合してドライブシャフト1の回転を同方向にドライブプーリ5に伝達するフォワードクラッチ10と、後進変速段を確立する際に係合してドライブシャフト1の回転を逆方向にドライブプーリ5に伝達するリバースブレーキ11とを備えた、シングルピニオン式の遊星歯車機構よりなる前後進切換機構12が設けられる。前後進切換機構12のサンギヤ27はドライブシャフト1に固定され、プラネタリキャリヤ28はリバースブレーキ11によりケーシングに拘束可能であり、リングギヤ29はフォワードクラッチ10によりドライブプーリ5に結合可能である。
ドリブンシャフト2の右端に設けられる発進用クラッチ13は、ドリブンシャフト2に相対回転自在に支持した第1中間ギヤ14を該ドリブンシャフト2に結合する。ドリブンシャフト2と平行に配置された中間軸15に、前記第1中間ギヤ14に噛合する第2中間ギヤ16が設けられる。ディファレンシャルギヤ17のギヤボックス18に設けた入力ギヤ19に、前記中間軸15に設けた第3中間ギヤ20が噛合する。ギヤボックス18にピニオンシャフト21,21を介して支持した一対のピニオン22,22に、ギヤボックス18に相対回転自在に支持した左車軸23および右車軸24の先端に設けたサイドギヤ25,26が噛合する。左車軸23および右車軸24の先端にそれぞれ駆動輪W,Wが接続される。
しかして、セレクトレバーでフォワードレンジを選択すると、電子制御ユニットU1により作動する油圧制御ユニットU2からの指令により、先ずフォワードクラッチ10が係合し、その結果ドライブシャフト1はドライブプーリ5に一体に結合される。続いて発進用クラッチ13が係合し、エンジンEのトルクがドライブシャフト1、ドライブプーリ5、金属ベルト9、ドリブンプーリ7、ドリブンシャフト2およびディファレンシャルギヤ17を経て駆動輪W,Wに伝達され、車両は前進発進する。セレクトレバーでリバースレンジを選択すると、油圧制御ユニットU2からの指令により、リバースブレーキ11が係合してドライブプーリ5がドライブシャフト1の回転方向と逆方向に駆動されるため、発進用クラッチ13の係合により車両は後進発進する。
このようにして車両が発進すると、油圧制御ユニットU2からの指令でドライブプーリ5の作動油室6に供給される油圧が増加し、ドライブプーリ5の可動側プーリ半体5bが固定側プーリ半体5aに接近して有効半径が増加するとともに、ドリブンプーリ7の作動油室8に供給される油圧が減少し、ドリブンプーリ7の可動側プーリ半体7bが固定側プーリ半体7aから離反して有効半径が減少することにより、ベルト式無段変速機TのレシオがLOWレシオ(最大レシオ)の状態からODレシオ(最小レシオ)に向けて連続的に変化する。
図2に示すように、金属ベルト9は左右一対の金属リング集合体31,31に多数の金属エレメント32…を支持したもので、各々の金属リング集合体31は複数枚(実施例では12枚)の金属リング33…を積層して構成される。金属板材から打ち抜いて成形した金属エレメント32は、エレメント本体34と、金属リング集合体31,31が係合する左右一対のリングスロット35,35間に位置するネック部36と、ネック部36を介して前記エレメント本体34の径方向外側に接続される概略三角形のイヤー部37とを備える。エレメント本体34の幅方向両端部には、ドライブプーリ5およびドリブンプーリ7のV面に当接可能な一対のプーリ接触面39,39が形成される。また金属エレメント32の進行方向前側および後側には相互に当接する主面40がそれぞれ形成され、また進行方向前側の主面40の下部には幅方向に延びるロッキングエッジ41を介して傾斜面42が形成される。更に、前後に隣接する金属エレメント32,32を結合すべく、イヤー部37の前後面に相互に嵌合可能な凹凸部43が形成される。そして左右のリングスロット35,35の下縁に、金属リング集合体31,31の内周面を支持するサドル面44,44が形成される。
図3に示すように、金属エレメント32のネック部36のうち、金属リング集合体31の側面が当接する金属リング接触面36aは、ガラスビーズを含む水を高圧で吹きつけるウオータジェットによって表面処理される。金属エレメント32の前後方向をX方向、径方向をY方向、幅方向をZ方向とすると、ウオータジェットによるビーズの投射方向は、金属リング集合体31の成す平面であるX−Z平面内で、X方向に対して35°〜55°だけ傾斜した方向に設定される。言い換えると、ウオータジェットによるビーズの投射方向は、金属リング接触面36aの法線(Z方向)に対してX方向に55°〜35°傾斜している。
ウオータジェットによる金属リング接触面36a…の表面処理は、多数の金属エレメント32…を積層した状態で、ウオータジェットのノズルをリングスロット35…に沿ってX方向に移動させることで行われる。このとき、ウオータジェットのノズルの方向がX−Z平面からY方向に多少外れても支障はない。
次に、負荷長さ率1Mr1を説明する。図4(A)に示すように、物体の表面の粗さ曲線から、その平均線方向に基準長さLだけ抜き取り、この抜き取り部分の粗さ曲線を山頂線に平行な初期摩耗終了時の切断レベルで切断したときに得られる切断長さのb1,b2,b3…bnの和ηpの前記基準長さLに対する比を100分率で表したものである。
Mr1=(ηp/L)×100
ηp=b1+b2+b3+…+bn
図4(B)に示すように、粗さ曲線の最大高さaのうち所定の高さまでは初期に摩耗し、その後に摩耗速度は減少する。前記初期に摩耗する所定高さa1を前記切断レベルとする。
ところで、金属エレメント21のネック部36の金属リング接触面36aの潤滑油保持特性は、図5に示される電気抵抗法により測定可能であり、検出される分離電圧が大きいほど金属リング接触面36aの金属どうしの接触率が小さい値になり、油膜保持特性が高くなって潤滑性能が向上する。ネック部36の金属リング接触面36aと金属リング集合体31の側面とは、金属リング集合体31の長手方向(X方向)に摺動するため、X方向の負荷長さ率1Mr1XとY方向の負荷長さ率1Mr1Yとの比であるMr1Y/Mr1Xの値に応じて潤滑油の保持特性が異なってくる。
即ち、図6に示すように、比Mr1Y/Mr1Xの値が1よりも大きいときに電気抵抗法により測定された分離電圧が大きくなり、分離電圧が大きいほど金属リング接触面36aの油膜保持特性が高くなって潤滑性能が向上する。つまり、X方向の負荷長さ率1Mr1XをY方向の負荷長さ率1Mr1Yよりも小さくすれば、金属リング接触面36aの潤滑性能が向上し、金属リング集合体31の側面の摩耗が抑制されて寿命が延長される。
なぜならば、金属リング接触面36aのX方向の負荷長さ率1Mr1Xが小さいということは、金属リング接触面36aの表面のX方向(金属リング集合体31の移動方向)の初期摩耗を小さくして短時間の運転後に摩耗を停止させ、その後の長い期間に亘って金属リング集合体31の側面に対する多くの接触率を有する油膜を保持して摩耗を抑制できるからである。
図7に示すように、X方向の負荷長さ率1Mr1XとY方向の負荷長さ率1Mr1Yとの比Mr1Y/Mr1Xが1よりも大きくなるのは、ウオータジェットによるビーズの投射方向が、X方向に対して35°〜55°の範囲にあるときである。
またウオータジェットを金属リング接触面36aに対して斜めに投射するので、ウオータジェットに含まれるガラスビーズを大径にしても、小径のものに匹敵する良好な面粗度を得ることができる。図8に示すように、ウオータジェットの投射角度を90°(金属リング接触面36aに対して垂直)にすると、♯100の大径ビーズを使用した場合に面粗度Rzは1.67まで悪化するが、♯220の小径ビーズを使用すると面粗度Rzは0.70まで向上する。それに対し、ウオータジェットの投射角度を45°にすると、♯100の大径ビーズを使用した場合であっても面粗度Rzを0.72まで向上させることができ、♯220の小径ビーズを使用した場合と同様の効果を得ることができる。
また大径ビーズを使用することで、ネック部36に大きな圧縮残留応力を与えることができ、しかもネック部36のエッジや、ネック部36がエレメント本体34あるいはイヤー部37に連なる部分のエッジを効果的に丸めることができるため、ネック部36の強度を高めることができる。
図9〜図11は、金属エレメント32のサドル面44の幅方向(Z方向)先端に種々の大きさの繰り返し圧縮荷重を加えた試験結果により、その破損率が10%になる繰り返し数を曲線で示したものである。L側およびR側は左側サドル面および右側サドル面を表している。
図9は♯100の大径ビーズを90°の角度で投射した場合であり、最大圧縮荷重が560N以下であれば、実用に耐える耐久性が得られることが分かる。図10は♯220の小径ビーズを90°の角度で投射した場合であり、最大圧縮荷重が470N(L側およびR側の平均値)以下であれば、実用に耐える耐久性が得られることが分かる。このように、ビーズの直径を小さくすると、金属リング接触面36aの面粗度を向上させて潤滑油の保持性能を高めることができる反面、ネック部26の圧縮残留応力が不足して強度が低下してしまう問題がある。しかしながら、図11に示すように、♯100の大径ビーズを45°の角度で投射した場合には、最大圧縮荷重が580Nに達し、♯100の大径ビーズを90°の角度で投射した場合と同等以上の耐久性を得ながら、ビーズを斜めに投射したことで金属リング接触面36aの面粗度を向上させて潤滑油の保持性能を高めることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施例の金属エレメント32は幅方向中央に位置するネック部26の両側に一対の金属リング集合体31,31を支持するものであるが、本発明の金属エレメントはその幅方向両端に設けた一対のネック部間に単一の金属リング集合体を支持するものであっても良い。
ベルト式無段変速機を搭載した車両の動力伝達系のスケルトン図 金属ベルトの部分斜視図 金属リング接触面に対するウオータジェットによるビーズの投射方向を示す図 負荷長さ率1を説明する図 電気抵抗法の説明図 比Mr1Y/Mr1Xと分離電圧との関係を示すグラフ ビーズの投射方向と比Mr1Y/Mr1Xとの関係を示すグラフ 金属リング接触面の面粗度と分離電圧との関係を示すグラフ 金属エレメントのサドル面先端に繰り返し荷重を加えた場合の耐久性を示すグラフ(大径ビーズ、90°投射) 金属エレメントのサドル面先端に繰り返し荷重を加えた場合の耐久性を示すグラフ(小径ビーズ、90°投射) 金属エレメントのサドル面先端に繰り返し荷重を加えた場合の耐久性を示すグラフ(大径ビーズ、45°投射)
5 ドライブプーリ(プーリ)
7 ドリブンプーリ(プーリ)
31 金属リング集合体
32 金属エレメント
36a ネック部の金属リング接触面
44 サドル面
Mr1X ベルト移動方向の負荷長さ率1
Mr1Y 径方向の負荷長さ率1

Claims (3)

  1. 無端状の金属リング集合体(31)に多数の金属エレメント(32)を支持してなり、プーリ(5,7)に巻き掛けられて駆動力を伝達する金属ベルトであって、前記金属エレメント(32)は前記金属リング集合体(31)に当接する金属リング接触部を備えたものにおいて、
    前記金属エレメント(32)の前記金属リング接触部の仕上げ加工をウオータジェットにて行い、前記金属リング接触部の法線に対するウオータジェットのビーズの投射方向を前記金属リング集合体(31)の前後の移動方向に傾斜させ、
    前記金属エレメント(32)の前記金属リング接触部の前記金属リング集合体(31)の前後の移動方向の負荷長さ率1(Mr1X)を、それに直交する方向の負荷長さ率1(Mr1Y)よりも小さくしたことを特徴とする金属ベルト。
  2. 前記金属リング接触部は前記金属リング集合体(31)の内周面を支持するサドル面(44)と、該サドル面(44)から径方向外側に立ち上がって前記金属リング集合体(31)の側面に当接する金属リング接触面(36a)とからなり、
    前記金属リング接触面(36a)の前記金属リング集合体(31)の移動方向の負荷長さ率1(Mr1X)を、それに直交する方向の負荷長さ率1(Mr1Y)よりも小さくしたことを特徴とする、請求項1に記載の金属ベルト
  3. 記投射方向が前記金属リング接触の法線に対して前記移動方向に35°から55°傾斜した方向であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の金属ベルト。
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