JP2006218901A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 排水性能、特に中央陸部の排水性能を大きく向上させるとともに、操縦安定性能をも向上させる方向性トレッドパターンを有する空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 タイヤ赤道線CLに対してそれぞれ交互に合流することなくタイヤ周方向に複数形成されている横断溝20は、周方向溝2,4から中央領域CTまで踏込側へ傾斜して延びる長辺傾斜溝21と、長辺傾斜溝21の中央領域CTに位置する端部21Eから踏込側へ向けて、タイヤ赤道線CLに対して略平行に延びる直線溝22と、直線溝22の踏込側に位置する端部22Eから周方向溝2,4に向かって蹴出側へ傾斜して延びる短辺傾斜溝23とによって構成されることを要旨とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、トレッド面において、タイヤ周方向に延在し、タイヤ赤道線の両側に位置する2本の周方向溝と、前記周方向溝で区画された中央陸部とが設けられた空気入りタイヤに関する。
一般的に、排水性能と操縦安定性を両立させることを目的とした空気入りタイヤでは、タイヤ周方向に延在し、タイヤ赤道線の両側に位置する2本のストレート主溝(周方向溝)と、ストレート主溝よりもトレッド端部側に位置し、トレッド幅方向へ延びる複数の傾斜溝とが形成された方向性トレッドパターンが採用されることが多い。
このような方向性トレッドパターンでは、2本のストレート主溝によって耐ハイドロプレーニング性能及び排水性能を確保している。さらに、ストレート主溝よりもトレッド端部側に位置する傾斜溝によって路面の水をトレッド幅方向外側へ逃がして排水性能を確保している。
また、ストレート主溝で区画された中央陸部には、さらにタイヤ周方向に延びるストレート副溝が形成されているため、連続したスムースな接地によって操縦安定性能が確保されるとともにパターンノイズが低減して騒音性能が確保されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−278511号公報
ところで近年では、車両の高速化・高性能化に伴い、上述した方向性トレッドパターンを有する空気入りタイヤにおいても、さらなる排水性能と操縦安定性能の向上が望まれている。特に、ウェット路面での高速走行時における耐ハイドロプレーニング性を向上させるために、中央陸部の排水性能を向上させることが重要となっている。
一般的には、空気入りタイヤの排水性能を向上させる方法として、ネガティブ比を大きくして溝内への水の流入効率を高める方法が採られるが、上述した方向性トレッドパターンにおいて、ストレート主溝やストレート副溝の溝幅を広げて中央陸部の排水性能を向上させようとすれば、それに背反して中央陸部の剛性が低下してしまうため、コーナーリング時などのグリップ力が不足し、操縦安定性能が悪くなることがあった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、排水性能、特に中央陸部の排水性能を大きく向上させるとともに、操縦安定性能をも向上させる方向性トレッドパターンを有する空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は、次にような特徴を有している。まず、本発明の特徴は、トレッド面(トレッド面10)において、タイヤ周方向に延在し、タイヤ赤道線(タイヤ赤道線CL)の両側に位置する2本の周方向溝(周方向溝2,4)と、周方向溝により区画された中央陸部(中央陸部3)とが設けられた空気入りタイヤであって、中央陸部には、周方向溝から中央陸部の中央領域(中央領域CT)まで延びる横断溝(横断溝20)が、タイヤ赤道線に対してそれぞれ交互に合流することなくタイヤ周方向に複数形成されており、横断溝は、周方向溝から中央領域まで踏込側(すなわち、回転方向)へ傾斜して延びる第1傾斜溝(長辺傾斜溝21)と、第1傾斜溝の中央領域に位置する端部(端部21E)から踏込側へ向けて、タイヤ赤道線に対して略平行に延びる直線溝(直線溝22)と、直線溝の踏込側に位置する端部(端部22E)から周方向溝に向かって蹴出側へ傾斜して延びる第2傾斜溝(短辺傾斜溝23)とによって構成されることを要旨とする。
ここで、タイヤ赤道線に対して略平行とは、直線溝のタイヤ赤道線に対する傾き角度が20度以下を示すものとする。
本発明の特徴にかかる空気入りタイヤによると、2本の周方向溝によって従来の空気入りタイヤと同等の排水性能を確保した上で、周方向溝から中央陸部の中央領域まで延びる横断溝によって排水性能が向上する。
具体的には、横断溝が第1傾斜溝と直線溝と第2傾斜溝とで構成されることによって、路面の水をトレッド幅方向外側へ逃がすことができ中央陸部、すなわち中央領域の排水性能が向上する。
また、複数の横断溝がタイヤ赤道線に対してそれぞれ交互に合流することなくタイヤ周方向に形成されていることによって、中央陸部がタイヤ周方向に分断されることがなく、タイヤ周方向へ連続した陸部(例えば、陸部6,7)を確保することができる。そのため、走行時には、この連続した陸部が常に路面に接地することとなり、操縦安定性能が向上する。
従って、排水性能、特に中央陸部の排水性能を大きく向上されるとともに、操縦安定性能をも向上させた方向性トレッドパターンを有する空気入りタイヤを提供することができる。
さらに、本発明の特徴にかかる空気入りタイヤは、直線溝の互いに向き合う溝壁のうち、タイヤ赤道線側に位置する内側溝壁(内側溝壁22a)は、タイヤ法線に対して25度以上45度以下で傾斜していてもよい。
このような空気入りタイヤによると、内側溝壁がタイヤ法線に対して25度以上45度以下で傾斜していることによって、横断溝への水の流入効率が高められて中央陸部の排水性能がさらに向上する上、中央陸部に確保されたタイヤ周方向へ連続した陸部の剛性が高められて、操縦安定性能がさらに向上する。
さらに、本発明の特徴にかかる空気入りタイヤは、第1傾斜溝のタイヤ赤道線に対する第1傾き角度(傾き角度θ1)は、第2傾斜溝のタイヤ赤道線に対する第2傾き角度(傾き角度θ2)よりも小さくてもよい。
このような空気入りタイヤによると、第1傾き角度が第2傾き角度よりも小さいことによって、第1傾斜溝内における流水が促進されて中央領域の排水性能がさらに向上する。
さらに、本発明の特徴にかかる空気入りタイヤは、トレッド面において、直線溝の溝幅(溝幅W2)は、第1傾斜溝の溝幅(溝幅W1)及び第2傾斜溝の溝幅(溝幅W3)よりも広くてもよい。
このような空気入りタイヤによると、直線溝の溝幅が第1傾斜溝の溝幅及び第2傾斜溝の溝幅よりも広いことによって、直線溝の溝幅が十分確保されて横断溝への水の流入効率が高められ、中央領域の排水性能がさらに向上する。
さらに、本発明の特徴にかかる空気入りタイヤは、直線溝の互いに向き合う溝壁のうち、タイヤ赤道線側に位置する内側溝壁のタイヤ周方向の長さである内側溝壁長さ(内側溝壁長さSW)は、内側溝壁と、当該内側溝壁とタイヤ周方向に隣り合う内側溝壁との距離である隣接距離(隣接距離LW)の1/2以下であってもよい。
このような空気入りタイヤによると、内側溝壁長さが隣接距離の1/2以下であることによって、中央陸部に確保されるタイヤ周方向へ連続する陸部の剛性がさらに高められて、操縦安定性能がさらに向上する。
さらに、本発明の特徴にかかる空気入りタイヤは、周方向溝側に位置する第2傾斜溝の端部である第2外側端部(第2外側端部25a)は、溝底を底上げする底上溝底(底上溝底26)を有していてもよい。
このような空気入りタイヤによると、第2外側端部が底上溝底を有していることによって、タイヤ周方向に隣り合う第1傾斜溝と第2傾斜溝とに挟まれる陸部の剛性を確保することができ、当該陸部に発生しやすい偏摩耗(ヒールアンドトゥー摩耗など)を抑制することができる。
さらに、本発明の特徴にかかる空気入りタイヤは、底上溝底を有する第2外側端部の溝幅(溝幅W3a)は、タイヤ赤道線側に位置する第2傾斜溝の端部である第2内側端部(第2内側端部25b)の溝幅(溝幅W3b)よりも広く、底上溝底の形状は、一辺を第2傾斜溝の踏込側に位置する溝縁上(溝縁27)とし、一頂点(頂点28)を蹴出側へ向けた略三角形状であるとともに、踏込側から蹴出側に向けて下降していてもよい。
このような空気入りタイヤによると、第2外側端部が踏込側から蹴出側に向けて下降する略三角形状の底上溝底を有していることによって、第2傾斜溝と周方向溝との合流点における排水の乱流が抑制されて、中央陸部の排水性能がさらに向上する。
さらに、本発明の特徴にかかる空気入りタイヤは、周方向溝側(周方向溝102,104)に位置する第2傾斜溝(短辺傾斜溝123)の端部である第2外側端部(外側端部125a)は、周方向溝に開口することなく周方向溝手前まで延びていてもよい。
このような空気入りタイヤによると、第2外側端部が周方向主溝に開口していないことによって、タイヤ周方向に隣り合う第1傾斜溝と第2傾斜溝とに挟まれる陸部の剛性が向上し、操縦安定性能が大きく向上するとともに、ブロックエッジのインパクトが抑制されて騒音性能が向上する。
さらに、本発明の特徴にかかる空気入りタイヤは、トレッド面において、タイヤ赤道線に対して一方の直線溝と他方の直線溝とが、タイヤ赤道線上で重なることなく形成され、トレッド面において、タイヤ赤道線に対して一方の直線溝と他方の直線溝との離間距離(離間距離wp)は、直線溝の溝幅の1/2以下であってもよい。
このような空気入りタイヤによると、タイヤ赤道線に対して一方の直線溝と他方の直線溝との離間距離が、直線溝の溝幅の1/2以下であることによって、中央陸部の排水性能を確保しつつ、中央陸部の剛性が向上し操縦安定性がさらに向上する。
さらに、本発明の特徴にかかる空気入りタイヤは、トレッド面において、タイヤ赤道線に対して一方の直線溝と他方の直線溝とが、タイヤ赤道線上で重なり、トレッド面において、タイヤ赤道線に対して一方の直線溝と他方の直線溝との重複距離は、直線溝の溝幅の1/2以下であってもよい。
このような空気入りタイヤによると、タイヤ赤道線に対して一方の直線溝と他方の直線溝との重複距離が、直線溝の溝幅の1/2以下であることによって、中央陸部の剛性を確保しつつ、中央陸部の排水性能がさらに向上する。
さらに、本発明の特徴にかかる空気入りタイヤは、周方向溝が、タイヤ赤道線に対して一方のトレッド面と他方のトレッド面とを、それぞれ略2等分する位置に形成されていてもよい。
このような空気入りタイヤによると、周方向溝がタイヤ赤道線に対して一方のトレッド面と他方のトレッド面とをそれぞれ略2等分する位置に形成されていることによって、中央陸部の中央領域と、周方向溝によってトレッド端部側に区画された側陸部との剛性バランスが適度に保たれて、より良好な操縦安定性が得られる。
さらに、本発明の特徴にかかる空気入りタイヤは、直線溝の互いに向き合う溝壁のうち、周方向溝側に位置する外側溝壁(外側溝壁22b)は、タイヤ赤道線側に位置する内側溝壁よりもタイヤ法線に対する傾斜角度が小さくてもよい。
このような空気入りタイヤによると、外側溝壁が内側溝壁よりもタイヤ法線に対する傾斜角度が小さいことによって、直線溝の溝深さ方向への溝幅を適度に保つことができるため、中央陸部における陸部が摩耗した場合においても、直線溝の溝幅の減少(溝体積の減少)を抑えて排水性能を確保することができる。
さらに、本発明の特徴にかかる空気入りタイヤは、周方向溝によってトレッド端部側に区画された側陸部(ショルダー陸部8)には、複数のラグ溝(ラグ溝35)が形成されていてもよい。
このような空気入りタイヤによると、側陸部に複数のラグ溝が形成されていることによって、周方向溝からトレッド端部にかけての排水性能を確保するとともに、トレッド面の横剛性及びトレッド端部の偏摩耗を抑制することができる。
さらに、本発明の特徴にかかる空気入りタイヤは、ラグ溝は、周方向溝を挟んで第1傾斜溝と連通する溝として弧状により形成されるとともに、周方向溝及びトレッド端部にそれぞれ開口しており、側陸部には、周方向溝及びトレッド端部にそれぞれ開口し、ラグ溝と略平行な副ラグ溝(副ラグ溝36)が、タイヤ周方向に互いに隣り合うラグ溝の間にそれぞれ設けられ、周方向溝側に位置する副ラグ溝の副ラグ内側端部(副ラグ内側端部36a)は、溝底を底上げする底上副ラグ溝底(底上副ラグ溝底30)を有しており、底上副ラグ溝底の形状は、一辺を副ラグ溝の蹴出側に位置する溝縁(溝縁31)上とし、一頂点(頂点32)を踏込側へ向けた略三角形状であるとともに、蹴出側から踏込側に向けて下降してもよい。
このような空気入りタイヤによると、周方向溝及びトレッド端部にてそれぞれ開口するラグ溝が、周方向溝を挟んで第1傾斜溝と連通する溝として弧状により形成されていることによって、路面の水をトレッド幅方向外側へ効率的に逃がすことができ、排水性能がさらに向上する。また、タイヤ周方向に互いに隣り合うラグ溝の間に副ラグ溝が形成されていることによって、側陸部の排水性能がさらに向上する。
さらに、副ラグ内側端部に底上副ラグ溝底が形成されていることによって、副ラグ内側端部と周方向溝との合流点における排水の乱流が抑制されて、側陸部における排水性能がさらに向上する。
排水性能、特に中央陸部の排水性能を大きく向上させるとともに、操縦安定性能をも向上させる方向性トレッドパターンを有する空気入りタイヤを提供することができる。
次に、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の記載において説明する図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド面10の一部展開図である。同図に示すように、トレッド面10には、タイヤ周方向に延在し、タイヤ赤道線CLの両側に位置する周方向溝2,4と、当該周方向溝2,4により区画された中央陸部3とが設けられている。
この周方向溝2,4は、タイヤ赤道線CLに対して一方のトレッド面10と他方のトレッド面10とを、それぞれ略2等分する位置に形成されている。すなわち、周方向溝2,4は、タイヤ赤道線CLの片側を2等分する周方向線L1,L2上に形成されている。
中央陸部3には、周方向溝2,4から中央陸部3の中央領域CTまで延びる横断溝20が、タイヤ赤道線CTに対してそれぞれ交互に合流することなくタイヤ周方向に複数形成されている。
具体的には、横断溝20は、周方向溝2,4から中央領域CTまで踏込側(すなわち、回転方向)へ傾斜して延びる長辺傾斜溝21(第1傾斜溝)と、長辺傾斜溝21の中央領域CTに位置する端部21Eから踏込側へ向けて、タイヤ赤道線CLに対して略平行に延びる直線溝22と、直線溝22の踏込側に位置する端部22Eから周方向溝に向かって蹴出側へ傾斜して延びる短辺傾斜溝23(第2傾斜溝)とによって構成されている。
この長辺傾斜溝21のタイヤ赤道線CLに対する傾き角度θ1(第1傾き角度)は、短辺傾斜溝23のタイヤ赤道線CLに対する傾き角度θ2(第2傾き角度)よりも小さくなっている。また、直線溝22の溝幅W2は、長辺傾斜溝21の溝幅W1及び短辺傾斜溝23の溝幅W3よりも広くなっている。
ここで、図2に示すように、A−A’断面において、直線溝22の互いに向き合う溝壁のうち、タイヤ赤道線CL側に位置する内側溝壁22aは、タイヤ法線NLに対して25度以上45度以下(α1)で傾斜している。内側溝壁22aがタイヤ法線NLに対して25度よりも小さいと、中央陸部3の剛性が不十分となって操縦安定性能が悪化するうえ、直線溝22へ流入する際に、乱流が発生しやすくなり耐ハイドロプレーニング性能が悪化するため好ましくない。また、内側溝壁22aがタイヤ法線NLに対して45度よりも大きいと、直線溝22の溝体積が減少して排水量が不足し、耐ハイドロプレーニング性能が悪化するため好ましくない。
また、直線溝22の互いに向き合う溝壁のうち、周方向溝2,4側に位置する外側溝壁22bは、内側溝壁22aよりもタイヤ法線NLに対する傾斜角度(α2)が小さくなっている(α2<α1)。外側溝壁22bのタイヤ法線NLに対する角度α2が外側溝壁22aのタイヤ法線NLに対する角度α1よりも大きいと、直線溝22の溝体積が減少して排水量が不足し、耐ハイドロプレーニング性能が悪化することがある。
内側溝壁22aのタイヤ周方向の長さである内側溝壁長さSWは、内側溝壁22aと、当該内側溝壁22aとタイヤ赤道線CLに隣り合う内側溝壁22aとの距離である隣接距離LWの1/2以下となっている。
また、図9(a)に示すように、タイヤ赤道線CLに対して一方の直線溝22と他方の直線溝22とが、タイヤ赤道線CL上で重なることなく形成されている。この際、タイヤ赤道線CLに対して一方の直線溝22と他方の直線溝22との離間距離wpは、直線溝22の溝幅W2の1/2以下である。
周方向溝2,4側に位置する短辺傾斜溝23の端部である外側端部25a(第2外側端部)は、溝底を底上げする底上溝底26を有している。この底上溝底26を有する外側端部25aの溝幅W3aは、タイヤ赤道線CL側に位置する短辺傾斜溝23の端部である内側端部25b(第2内側端部)の溝幅W3bよりも広くなっている。
また、底上溝底26の形状は、一辺を短辺傾斜溝23の踏込側に位置する溝縁27上とし、一頂点28を蹴出側へ向けた略三角形状である。ここで、図3に示すように、B−B’断面において、底上溝底26の形状は、踏込側から蹴出側に向けて下降している。
周方向溝2,4によってトレッド端部TE側に区画された側陸部1,5には、複数のラグ溝35が形成されている。また、ラグ溝35は、周方向溝2,4を挟んで長辺傾斜溝21と連通する溝として弧状により形成される。さらに、ラグ溝35は、周方向溝2,4及び前記トレッド端部TEにそれぞれ開口している。
また、側面部1,5には、周方向溝2,4及びトレッド端部TEにそれぞれ開口し、ラグ溝35と略平行な副ラグ溝36が、タイヤ周方向に互いに隣り合うラグ溝35の間にそれぞれ設けられている。
周方向溝2,4側に位置する副ラグ溝36の端部である副ラグ内側端部36aは、溝底を底上げする底上副ラグ溝底30を有している。
この底上副ラグ溝底30の形状は、一辺を副ラグ溝36の蹴出側に位置する溝縁31上とし、一頂点28を踏込側へ向けた略三角形状である。ここで、図4に示すように、C−C’断面において、底上溝底30の形状は、蹴出側から踏込側に向けて下降している。
(第1の実施形態における作用・効果)
第1の実施形態に係る空気入りタイヤによると、周方向溝2,4によって従来の空気入りタイヤと同等の排水性能を確保した上で、周方向溝2,4から中央陸部3の中央領域CTまで延びる横断溝20によって排水性能が向上する。
具体的には、横断溝20が長辺傾斜溝21と直線溝22と短辺傾斜溝23とで構成されることによって、路面の水をトレッド幅方向外側へ逃がすことができ中央陸部3、すなわち中央領域CTの排水性能が向上する。
また、複数の横断溝20がタイヤ赤道線CTに対してそれぞれ交互に合流することなくタイヤ周方向に形成されていることによって、中央陸部3がタイヤ周方向に分断されることがなく、タイヤ周方向へ連続した陸部6,7を確保することができる。そのため、走行時には、この連続した陸部6,7が常に路面に接地することとなり、操縦安定性能が向上する。
さらに、内側溝壁22aがタイヤ法線NLに対して25度以上45度以下で傾斜していることによって、横断溝20への水の流入効率が高められて中央陸部3の排水性能がさらに向上する上、中央陸部3に確保されたタイヤ周方向へ連続した陸部6,7の剛性が高められて、操縦安定性能がさらに向上する。
また、長辺傾斜溝21のタイヤ赤道線CLに対する傾き角度θ1が、短辺傾斜溝23のタイヤ赤道線CLに対する傾き角度θ2よりも小さいことによって、長辺傾斜溝21内における流水が促進されて中央領域3の排水性能がさらに向上する。
また、直線溝22の溝幅W2が長辺傾斜溝21の溝幅W1及び短辺傾斜溝23の溝幅W3よりも広いことによって、直線溝22の溝幅W2が十分確保されて横断溝20への水の流入効率が高められ、中央領域3の排水性能がさらに向上する。
また、内側溝壁長さSWが隣接距離LWの1/2以下であることによって、中央陸部3に確保されるタイヤ周方向へ連続する陸部6,7の剛性がさらに高められて、操縦安定性能がさらに向上する。
また、短辺傾斜溝23の外側端部25aが底上溝底26を有していることによって、タイヤ周方向に隣り合う長辺傾斜溝21と短辺傾斜溝23とに挟まれる陸部6,7の剛性を確保することができ、当該陸部6,7に発生しやすい偏摩耗(ヒールアンドトゥー摩耗など)を抑制することができる。
また、短辺傾斜溝23の外側端部25aが踏込側から蹴出側に向けて下降する略三角形状の底上溝底26を有していることによって、短辺傾斜溝23と周方向溝2,4との合流点における排水の乱流が抑制されて、中央陸部3の排水性能がさらに向上する。
また、タイヤ赤道線CLに対して一方の直線溝22と他方の直線溝22との離間距離wpは、直線溝22の溝幅W2の1/2以下であることによって、中央陸部3の排水性能を確保しつつ、中央陸部3の剛性が向上し操縦安定性がさらに向上する。
また、周方向溝2,4がタイヤ赤道線CLに対して一方のトレッド面10と他方のトレッド面10とをそれぞれ略2等分する位置に形成されていることによって、中央陸部3の中央領域CTと、周方向溝2,4によってトレッド端部TE側に区画された側陸部1,5との剛性バランスが適度に保たれて、より良好な操縦安定性が得られる。
また、外側溝壁22bが内側溝壁22aよりもタイヤ法線NLに対する傾斜角度が小さいことによって(α2<α1)、直線溝22の溝深さ方向への溝幅を適度に保つことができるため、中央陸部3における陸部6,7が摩耗した場合においても、直線溝22の溝幅の減少(溝体積の減少)を抑えて排水性能を確保することができる。
また、側陸部1,5に複数のラグ溝35が形成されていることによって、周方向溝2,4からトレッド端部TEにかけての排水性能を確保するとともに、トレッド面10の横剛性及びトレッド端部TEの偏摩耗を抑制することができる。
また、周方向溝2,4及びトレッド端部TEにてそれぞれ開口するラグ溝35が、周方向溝を挟んで長辺傾斜溝21と連通する溝として弧状により形成されていることによって、路面の水をトレッド幅方向外側へ効率的に逃がすことができ、排水性能がさらに向上する。また、タイヤ周方向に互いに隣り合うラグ溝35の間に副ラグ溝26が形成されていることによって、側陸部の排水性能がさらに向上する。
さらに、副ラグ内側端部36aに底上副ラグ溝底30が形成されていることによって、副ラグ内側端部36aと周方向溝2,4との合流点における排水の乱流が抑制されて、側陸部1,5における排水性能がさらに向上する。
(第2の実施形態)
次に、本発明は、上述した第1の実施形態に記載のトレッド面10に限定されるものではない。以下において、第2の実施形態に係るトレッド面100について、図面を参照しながら説明する。
すなわち、第2の実施形態に係るトレッド面100は、第1の実施形態に係るトレッド面10と較べて、横断溝の外側端部の形状と、副ラグ溝の内側端部の形状とが異なる点を除いて、ほぼ同等の構成を有する。なお、以下においては、上述した第1の実施形態との相違点についてのみ説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド面100の一部展開図である。同図に示すように、周方向溝102,104によって区画された中央陸部103に設けられた横断溝120は、長辺傾斜溝121と直線溝122と短辺傾斜溝123とによって構成されている。
ここで、図6に示すように、D−D’断面において、直線溝122の互いに向き合う溝壁のうち、タイヤ赤道線CL側に位置する内側溝壁122aは、タイヤ法線NLに対して25度以上45度以下(α1)で傾斜している。
また、直線溝22の互いに向き合う溝壁のうち、周方向溝102,104側に位置する外側溝壁122bは、内側溝壁122aよりもタイヤ法線NLに対する傾斜角度(α2)が小さくなっている(α4<α3)。
短辺傾斜溝123の端部である外側端部125aは、周方向溝に開口することなく周方向溝手前まで延びている。この短辺傾斜溝123の外側端部12aは、溝底を底上げする底上溝底126を有している。
具体的には、図7に示すように、E−E’断面において、底上溝底126は、短辺傾斜溝123の周方向溝102,104側に位置する溝縁127からタイヤ赤道線CLへ向けて下降している。より具体的には、底上溝低126は、タイヤ法線NLに対して異なる角度(α5及びα6)の2つの面(底面126a及び底面126b)により構成されている。
周方向溝102,104によってトレッド端部TE側に区画された側陸部101,105には、複数のラグ溝135が形成されている。また、タイヤ周方向に互いに隣り合うラグ溝135の間には、周方向溝102,104及びトレッド端部TEにそれぞれ開口し、ラグ溝135と略平行な副ラグ溝136が設けられている。この副ラグ溝136の外側端部136aは、溝底を底上げする底上溝底130を有している。
具体的には、図8に示すように、F−F’断面において、底上溝底130は、副ラグ溝136の周方向溝102,104側に位置する溝縁131からトレッド端部TEへ向けて下降している。より具体的には、底上溝低130は、タイヤ法線NLに対して異なる角度(α7及びα8)の2つの面(底面130a及び底面130b)により構成されている。
(第2の実施形態における作用・効果)
第2の実施形態に係る空気入りタイヤによると、第1の実施形態の作用・効果に加え、短辺傾斜溝123の外側端部125aが周方向主溝102,104に開口していないことで、タイヤ周方向に隣り合う長辺傾斜溝121と短辺傾斜溝123とに挟まれる陸部6,7の剛性がさらに向上し、操縦安定性能が大きく向上するとともに、ブロックエッジのインパクトが抑制されて騒音性能が向上する。
(変形例)
次に、図9(b)を参照して、上述した各実施形態における変更例について説明する。なお、以下において説明する変更例は、上述した第1の実施形態に適用するものとして説明するが、第2の実施形態に適用しても勿論よい。
図9(b)に示すように、タイヤ赤道線CLに対して一方の直線溝22と他方の直線溝22とが、タイヤ赤道線CL上で重なっていてもよい。この際、トレッド面10において、タイヤ赤道線CLに対して一方の直線溝22と他方の直線溝22との重複距離Wqは、直線溝22の溝幅W2の1/2以下である。このことにより、中央陸部3の剛性を確保しつつ、中央陸部3の排水性能がさらに向上することとなる。
(比較評価)
本発明の効果を確かめるために、発明者らは、評価用タイヤとして、従来例に係る空気入りタイヤを1種、本発明が適用された実施例に係る空気入りタイヤを2種試作して評価試験を実施した。
なお、従来例に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを図10に示す。同図に示すように、従来例に係る空気入りタイヤのトレッド面には、タイヤ周方向に延びる2本の周方向主溝202と、同じくタイヤ周方向に延びセンターリブ206を区画する2本の周方向溝205とが形成されている。また、中央陸部203には傾斜溝220が、側陸部201にはラグ溝235がそれぞれ複数形成されている。この評価用に試作した従来例に係る空気入りタイヤの各部の寸法は、表1に示す通りである。
Figure 2006218901
また、実施例1に係る空気入りタイヤは本発明の第1の実施形態を、実施例2に係る空気入りタイヤは本発明の第2の実施形態をそれぞれ適用したものである。この評価用に試作した実施例1及び実施例2に係る空気入りタイヤの各部の寸法は、表2及び表3に示す通りである。
Figure 2006218901
Figure 2006218901
試験条件は、従来例及び実施例1、実施例2に係る空気タイヤ共に下記の通りである。
・タイヤサイズ:PSR225/45R17
・トレッド幅:180mm(JATMA寸法標準内圧・荷重において)
・タイヤ空気圧:2.3kg/cm
・荷重負荷:実車2名乗車相当
この評価試験では、上述した従来例、及び、実施例1、実施例2に係る空気入りタイヤに対し、下記の4つの項目についてそれぞれ評価した。
1)ウェットハイプレ(直線):水深5mmのウェット路面を通過したときにハイドロプレーニングが発生する限界速度におけるテストドライバーによるフィーリング評価。
2)パターンノイズ:直線平滑路を100km/hから惰性走行したときの車内音のテストドライバーによる低騒音性能のフィーリング評価。
3)耐偏摩耗:高速道、市街地路、山坂路を想定したモード走行において、5000km走行後のタイヤトレッド表面の目視評価、及び、残溝計測。
4)操縦安定性能(乾燥路面):乾燥(ドライ)状態のサーキットコースを各種走行モードにて走行したときのテストドライバーによるフィーリング評価。
試作した従来例、及び、実施例に係る空気入りタイヤに対する評価結果を表4に示す。なお、評価点は従来例に係る空気入りタイヤの評価を100点とし、これを基準として実施例に係る空気入りタイヤの評価点とした。(評価点は、その値が大きいほど優れるもの。)
Figure 2006218901
(結果)
表4から明らかとなるように、従来例に係る空気入りタイヤに比較して、本発明が適用された実施例1及び実施例2に係る空気タイヤは4つの評価項目のいずれにおいても同等か同等以上の評価となっている。
実施例1及び実施例2に係る空気入りタイヤは、従来例に係る空気入りタイヤより操縦安定性能が向上しているうえ、ウェットハイプレ性能においては、新品時において優れ、50%摩耗時においても同等の評価となっており、操縦安定性能、及び、排水性能が向上していることが分かった。
さらに実施例1及び実施例2に係る空気入りタイヤは、従来例に係る空気入りタイヤに比較して、パターンノイズ、耐偏摩耗の項においても高評価となっており、低騒音性能、及び、耐摩耗性能が向上していることが分かった。
本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド面10の一部展開図である。 図1に示す直線溝22におけるA−A’断面図である。 図1に示す底上溝底26におけるB−B’断面図である。 図1に示す副ラグ溝36におけるC−C’断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド面100の一部展開図である。 図5に示す直線溝122におけるD−D’断面図である。 図5に示す底上溝底126におけるE−E’断面図である。 図5に示す副ラグ溝136におけるF−F’断面図である。 各実施形態における変形例を示す図である。 従来例の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す図である。
符号の説明
1,5…側陸部、2,4…周方向溝、3…中央陸部、6,7…陸部、10…トレッド面、20…横断溝、21…長辺傾斜溝、21E…端部、22…直線溝、22a…内側溝壁、22b…外側溝壁、22E…端部、23…短辺傾斜溝、25a,25b…端部、26…底上溝底、27…溝縁、28…頂点、30…底上副ラグ溝底、31…溝縁、32…頂点、35…ラグ溝、36…副ラグ溝、36a…端部、100…トレッド面、102周方向溝、103…中央陸部、106…陸部、120…横断溝、121…長辺傾斜溝、122…直線溝、122a…内側溝壁、122b…外側溝壁、123…短辺傾斜溝、125a…端部、126…底上底面、127…溝縁、130…底上副ラグ溝底、130a,130b…底面、131…溝縁、135…ラグ溝、136…副ラグ溝

Claims (14)

  1. トレッド面において、タイヤ周方向に延在し、タイヤ赤道線の両側に位置する2本の周方向溝と、前記周方向溝により区画された中央陸部とが設けられた空気入りタイヤであって、
    前記中央陸部には、前記周方向溝から前記中央陸部の中央領域まで延びる横断溝が、前記タイヤ赤道線に対してそれぞれ交互に合流することなくタイヤ周方向に複数形成されており、
    前記横断溝は、
    前記周方向溝から前記中央領域まで踏込側へ傾斜して延びる第1傾斜溝と、
    前記第1傾斜溝の前記中央領域に位置する端部から前記踏込側へ向けて、前記タイヤ赤道線に対して略平行に延びる直線溝と、
    前記直線溝の前記踏込側に位置する端部から前記周方向溝に向かって蹴出側へ傾斜して延びる第2傾斜溝とによって構成されることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記直線溝の互いに向き合う溝壁のうち、前記タイヤ赤道線側に位置する内側溝壁は、タイヤ法線に対して25度以上45度以下で傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第1傾斜溝の前記タイヤ赤道線に対する第1傾き角度は、前記第2傾斜溝の前記タイヤ赤道線に対する第2傾き角度よりも小さいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記トレッド面において、前記直線溝の溝幅は、前記第1傾斜溝の溝幅及び前記第2傾斜溝の溝幅よりも広いことを特徴とする請求項1又乃至請求項3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記直線溝の互いに向き合う溝壁のうち、前記タイヤ赤道線側に位置する内側溝壁のタイヤ周方向の長さである内側溝壁長さは、前記内側溝壁と、当該内側溝壁とタイヤ周方向に隣り合う前記内側溝壁との距離である隣接距離の1/2以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記周方向溝側に位置する前記第2傾斜溝の端部である第2外側端部は、溝底を底上げする底上溝底を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記底上溝底を有する前記第2外側端部の溝幅は、前記タイヤ赤道線側に位置する前記第2傾斜溝の端部である第2内側端部の溝幅よりも広く、
    前記底上溝底の形状は、一辺を前記第2傾斜溝の前記踏込側に位置する溝縁上とし、一頂点を前記蹴出側へ向けた略三角形状であるとともに、前記踏込側から前記蹴出側に向けて下降することを特徴とする請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記周方向溝側に位置する前記第2傾斜溝の端部である第2外側端部は、前記周方向溝に開口することなく前記周方向溝手前まで延びていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記トレッド面において、前記タイヤ赤道線に対して一方の前記直線溝と他方の前記直線溝とが、前記タイヤ赤道線上で重なることなく形成され、
    前記トレッド面において、前記タイヤ赤道線に対して一方の前記直線溝と他方の前記直線溝との離間距離は、前記直線溝の溝幅の1/2以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記トレッド面において、前記タイヤ赤道線に対して一方の前記直線溝と他方の前記直線溝とが、前記タイヤ赤道線上で重なり、
    前記トレッド面において、前記タイヤ赤道線に対して一方の前記直線溝と他方の前記直線溝との重複距離は、前記直線溝の溝幅の1/2以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記周方向溝は、前記タイヤ赤道線に対して一方の前記トレッド面と他方の前記トレッド面とを、それぞれ略2等分する位置に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記直線溝の互いに向き合う溝壁のうち、前記周方向溝側に位置する外側溝壁は、前記タイヤ赤道線側に位置する内側溝壁よりもタイヤ法線に対する傾斜角度が小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記周方向溝によってトレッド端部側に区画された側陸部には、複数のラグ溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  14. 前記ラグ溝は、前記周方向溝を挟んで前記第1傾斜溝と連通する溝として弧状により形成されるとともに、前記周方向溝及び前記トレッド端部にそれぞれ開口しており、
    前記側陸部には、前記周方向溝及び前記トレッド端部にそれぞれ開口し、前記ラグ溝と略平行な副ラグ溝が、タイヤ周方向に互いに隣り合う前記ラグ溝の間にそれぞれ設けられ、
    前記周方向溝側に位置する前記副ラグ溝の副ラグ内側端部は、溝底を底上げする底上副ラグ溝底を有しており、
    前記底上副ラグ溝底の形状は、一辺を前記副ラグ溝の蹴出側に位置する溝縁上とし、一頂点を踏込側へ向けた略三角形状であるとともに、蹴出側から踏込側に向けて下降することを特徴とする請求項13に記載の空気入りタイヤ。


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