JP4184674B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トレッドに複数のブロックを備えた空気入りタイヤに係り、特に、ウエット性能を犠牲にせず、ドライ操縦安定性を向上することのできる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
空気入りタイヤ、中でもスポーツ指向の車両に用いられる一般的には高性能タイヤと呼ばれるトレッド幅の比較的広い空気入りタイヤでは、図7に示すように、タイヤ周方向に直線状に延びる第1の周方向主溝100、第2の周方向主溝102、第3の周方向主溝104と、タイヤ周方向に対して傾斜する傾斜溝106,108,110とを組み合せたブロックパターンが一般的に採用されている。
【0003】
ここで、空気入りタイヤにおいて、ウエットハイドロプレーニング性能を良くするには、溝幅を広げるなど溝面積(ネガティブ率)を増すのが一般的であり、傾斜溝の傾きをタイヤ幅方向よりもかなり高くした所謂ハイアングル溝を用いるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常の傾斜溝に対して、タイヤ幅方向に対する角度が高いハイアングル溝を主溝とすることがウエット排水性に対して有利であるが、この構成は操縦安定性のためピッチ個数を減らすなど、十分なブロック剛性を確保する必要がある。
【0005】
ハイアングル溝により形成されるブロックパターンは、ハイドロプレーニング性能に優れるが、ブロック剛性は確保し難い。
【0006】
また、傾斜溝は連続して延びることによりスムースな排水を行うことができるが、従来の空気入りタイヤでは、ショルダー側に傾斜溝16と交差する周方向主溝14が形成されており、傾斜溝16のスムースな水流を阻害する問題があった。
【0007】
本発明は、上記事実を考慮し、ウエット性能を犠牲にせず、ドライ操縦安定性を向上することのできる空気入りタイヤを提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、トレッドのタイヤ幅方向中央付近に配置され、タイヤ周方向に延びる少なくとも1本の周方向主溝と、前記トレッドの前記周方向主溝のタイヤ幅方向両側においてタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられ、トレッド接地端と前記周方向主溝とを連結し、少なくとも前記トレッドのタイヤ赤道面を挟んで一方の領域内ではタイヤ周方向に対して同方向に傾斜すると共にタイヤ周方向に対する角度が前記タイヤ幅方向端部から前記周方向主溝に向うにしたがって漸減するタイヤ赤道面の左右で対をなす傾斜溝と、を備え、前記トレッドに、少なくとも前記周方向主溝とタイヤ周方向に隣接する2つの前記傾斜溝とによって区画されるブロックが複数設けられた空気入りタイヤであって、前記ブロックは、前記トレッドを平面視したときの形状が、略三日月形状を長手方向中央部分で分割した略半三日月形状であり、かつ分割面が前記トレッド接地端と一致しており、タイヤ赤道面側のタイヤ回転方向側に配置され前記トレッドを平面視したときの形状が先細りとなった鋭角端部と、タイヤ幅方向中間部に配置され前記トレッドを平面視したときの形状が略三角形で、三角形の特定の頂点に最深部を有し、前記特定の頂点に向けて深さが漸増すると共に、三角形の少なくとも一辺がブロック端縁により形成された凹部と、を備え、各凹部をタイヤ赤道面とトレッド端との中央部である1/4点を中心としてタイヤ幅方向両側へトレッド幅の25%の範囲内にタイヤ周方向に沿って略一直線上に配置することにより、前記ブロックが少なくともタイヤ幅方向に複数の擬似サブブロック列に分割されており、前記ブロックのタイヤ周方向中間部には、トレッド端からタイヤ赤道面側に向って前記傾斜溝と略平行に延びると共に、前記1/4点を中心としてタイヤ幅方向両側へトレッド幅の25%の範囲内で終端する副傾斜溝が形成されており、前記副傾斜溝のタイヤ周方向両側に位置する各サブブロック部には、前記副傾斜溝のタイヤ赤道面側の終端部付近に、前記傾斜溝に面する凹部と前記副傾斜溝に面する凹部とが設けられている、ことを特徴としている。
【0009】
次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0010】
トレッドのタイヤ幅方向中央付近に、タイヤ周方向に延びる少なくとも1本の周方向主溝を配置し、その周方向主溝の両側にトレッド接地端と周方向主溝とを連結し、タイヤ周方向に対する角度がタイヤ幅方向端部から周方向主溝に向うにしたがって漸減するタイヤ赤道面の左右で対をなす傾斜溝をタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けることで、高性能タイヤに必要なウエットハイドロプレーニング性能を確保することができる。
【0011】
ウエット路面走行時、トレッドのタイヤ幅方向中央付近では、周方向主溝から傾斜溝へスムースに水を流すために、本発明のように傾斜溝は、周方向に対して小さい角度で周方向主溝に接続し、トレッド端側では、トレッド外側に水を排出するために、タイヤ周方向に対してタイヤ赤道面側よりも大きな角度とすることが良い。
【0012】
また、ブロックがタイヤ赤道面側のタイヤ回転方向側に、トレッドを平面視したときの形状が先細りとなった鋭角端部を持つことができ、周方向主溝からスムースに傾斜溝へ水を流すことができる。
【0013】
通常、トレッドの略1/4点付近(1/4点を中心としてタイヤ幅方向両側へトレッド幅の25%の範囲内)は、トレッド中央領域(トレッド幅を三等分した中央の領域)と、トレッド側領域(トレッド中央領域の外側の領域)のブロックに周方向溝で完全に分断し、最適なブロック剛性を確保し、トレッド側領域の偏摩耗を防止したり、傾斜溝の角度がタイヤ周方向に対して大きいためのハイドロプレーニング性能の悪さを周方向主溝で補ったりしている。
【0014】
これに対し、請求項1に記載の空気入りタイヤでは、1/4点付近を1点(特定の頂点)のみが深く、トレッド踏面からこの特定の頂点に向い深さが漸増するような略三角形の凹部をブロック端縁に設けることで、この凹部が周方向主溝の如き役目を果たすことができる。
【0015】
この凹部はトレッド踏面からこの特定の頂点に向い深さが漸増してるので、1/4点付近に周方向主溝を設けた従来のタイヤのブロックに対して、ブロック剛性を大巾に増加させることができ、乾燥路面、及びウエット路面での操縦安定性を大巾に向上することができる。
【0016】
また、タイヤ周方向に対する角度がタイヤ幅方向端部から周方向主溝に向うにしたがって漸減し、スムーズな水の排水を可能とする傾斜溝が周方向主溝により分断されないので、トレッド中央領域の水をトレッド端へ効率良く排水することができる。
【0017】
なお、凹部のトレッド平面視形状を略三角形とすることにより、踏面から溝への流れをスムースにでき、排水効率が向上する。
【0018】
また、ショルダー側のブロック剛性が上がることにより、ショルダー付近の偏摩耗を抑制することが出来る。
【0019】
【0020】
なお、以下に、本発明で言うトレッドの中央領域の定義を説明する。
【0021】
本発明では、空気入りタイヤを以下に説明する標準リムに装着し、標準空気圧を充填し、標準荷重を作用させたときのタイヤ幅方向の一方のタイヤ幅方向最外端(トレッド端)から他方のタイヤ幅方向最外端(トレッド端)までの領域を3等分したときの、中央の領域を中央領域としている。また、タイヤ幅方向の一方のタイヤ幅方向最外端(トレッド端)から他方のタイヤ幅方向最外端(トレッド端)までのタイヤ幅方向に沿って計測した寸法をトレッド幅とする。
【0022】
ここで、標準リムとはJATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2001年度版規定のリムであり、標準空気圧とはJATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2001年度版の最大負荷能力に対応する空気圧であり、標準荷重とはJATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2001年度版の単輪を適用した場合の最大負荷能力に相当する荷重である。
【0023】
なお、日本以外では、荷重とは下記規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)のことであり、空気圧とは下記規格に記載されている単輪の最大荷重(最大負荷能力)に対応する空気圧のことであり、リムとは下記規格に記載されている適用サイズにおける標準リム(または、”Approved
Rim" 、”Recommended Rim")のことである。
【0024】
規格は、タイヤが生産又は使用される地域に有効な産業規格によって決められている。例えば、アメリカ合衆国では、”The Tire and Rim Association Inc. のYear Book ”であり、欧州では”The European Tire and Rim Technical OrganizationのStandards Manual”である。
周方向主溝のタイヤ幅方向外側のトレッドにおいて、全てのブロックを略半三日月形状とすると、ピッチ個数が多い場合にブロック剛性が弱くなり過ぎて(タイヤ周方向の寸法が短くなるため)、ドライ操縦安定性が低下する虞がある。
そこで、全てのブロックを略半三日月形状としたままピッチ個数を少なくすると、ショルダー側のブロック剛性が高くなり過ぎてしまい(特に、ショルダー側のタイヤ周方向の寸法が長くなるため)、乗り心地が著しく低下すると共に、ブロックが大きくなり過ぎて偏摩耗を生ずる懸念があり、また、溝面積も低下するので排水性も低下する。
このため、ブロックのタイヤ周方向中間部に、トレッド端からタイヤ赤道面側に向って傾斜溝と略平行に延びると共に、1/4点を中心としてタイヤ幅方向両側へトレッド幅の25%の範囲内で終端する副傾斜溝を形成すると、このブロックにおいて、1/4点のタイヤ赤道面側のブロック部分の数:1/4点のトレッド端側のブロック部分の数=1:2となり、1/4点のタイヤ赤道面側のブロック部分と1/4点のトレッド端側のブロック部分の各々のブロック剛性が最適化され、ハイドロプレーニング性能、及びドライ操縦安定性能を両立することが可能となる。
ブロックに副傾斜溝を設けた場合、副傾斜溝のタイヤ赤道面側の終端部付近に、傾斜溝に面する凹部と副傾斜溝に面する凹部とを設けると、ブロックの接地面内の水を一方の凹部で傾斜溝へ、他方の凹部で副傾斜溝へ分けて流すことができ、接地面内の水を効率的にトレッド端側へ流すことができる。
また、このように凹部を設けると、ブロックの踏み込み側の端縁、及び蹴り出し側の端縁の各々一部分が面取りされた形状となるので、ブロックの踏み込み時、及び蹴り出し時のノイズを低減することができる。
【0025】
【0026】
【0027】
また、ブロックの形状を、略三日月形状を長手方向中央部分で分割した略半三日月形状とし、かつ分割面をトレッド接地端と一致させたので、傾斜溝が周方向主溝側ではタイヤ周方向に対して小さな角度、トレッド端側ではタイヤ周方向に対して大きな角度となるよう滑らかな円弧形状となり、スムースにトレッド中央領域の水をトレッド端側に排水することができる。
【0028】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッドを平面視したときの前記凹部の形状が長い2辺と短い1辺とからなる細長い三角形であり、前記細長い三角形の長い2辺の内の一方の辺が前記ブロックの端縁の一部分から構成されており、前記長い2辺の挟角が鋭角であり、前記短い1辺から前記長い2辺で形成される頂点に向けて深さが漸増して前記頂点で最大深さとなっている、ことを特徴としている。
【0029】
次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0030】
トレッドを平面視したときの凹部の形状を長い2辺と短い1辺とからなる細長い三角形とし、長い2辺の内の一方の辺をブロックの端縁の一部分から構成し、長い2辺の挟角を鋭角(ここでは、60°未満のこと。)とし、さらに短い1辺から長い2辺で形成される頂点に向けて深さを漸増して前記頂点で最大深さとすることにより、スムースにブロック踏面付近からブロック端縁外側の溝部分に水を導入し、乱流を抑えてハイドロプレーニング性能を向上することができる。
【0031】
なお、三角形の最も短い辺をブロック端縁と一致させた場合、凹部の体積を大きくしようとすると、他の長い2辺をブロック内方へ延ばさなければならない。しかし、ブロックは、剛性等の関係から大きさが(タイヤ幅方向の寸法)が決っているため、限られた大きさの中で三角形の面積、即ち、凹部の体積を確保することが出来なくなる。
【0032】
また、本発明のように凹部の三角形状を設定した場合、図8(A)に示すように、凹部200の水の流れ(矢印D方向)に対する流路断面積(A1〜A3)は、図8(B)に示すように、稜線202側から頂点200P側へ向けて徐々に大きくなり、その後、徐々に小さくなるが、頂点200P側では傾斜溝204に近づくため、凹部200の流路断面積が徐々に小さくなっても傾斜溝204へは問題なくスムースに水が流れて行く。
【0033】
なお、ここで、短い辺とは、他の長い2辺の長さ(なお、長い2辺の長さが異なる場合には、短い方を基準とする。)の90%以下の長さを有するものとする。
【0034】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記長い2辺の内の他方の辺が、前記ブロックに形成されたサイプの端縁から形成されている、ことを特徴としている。
【0035】
次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0036】
ブロックにサイプを形成することにより、ブロック剛性を適度に低下させて、乗り心地を改良することができる。
【0037】
また、二等辺三角形の長い2辺の内の他方の辺をサイプの端縁から形成したのは、サイプを二等辺三角形の凹部から離れた位置に形成するとサイプと凹部との間の小ブロック部が偏摩耗する虞がある。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記傾斜溝は、トレッド端側よりもタイヤ赤道面側が幅広である、ことを特徴としている。
【0044】
次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0045】
傾斜溝は、トレッド端側よりもタイヤ赤道面側を幅広とすることにより、接地面内のトレッド中央付近の水を高い効率で排水することができる。
【0046】
また、ブロックに副傾斜溝を形成すると、副傾斜溝がショルダー付近の排水を行うため、副傾斜溝の溝幅、及びトレッド端側の傾斜溝の溝幅を各々狭くしても排水性を確保することが可能となり、副傾斜溝の溝幅、及びショルダー付近の傾斜溝の溝幅を各々狭くすることで溝ボリュームを小さくでき、溝から発生するノイズを小さくできる。このため、副傾斜溝を新たに追加した場合に悪化するノイズ特性を改良することができる。
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記ブロックの踏面と前記凹部との境界部分をなす稜線が、隣接する前記傾斜溝とは逆方向で、かつにタイヤ周方向に対する角度が15度以上70度以下の範囲内で傾斜している、ことを特徴としている。
【0052】
次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0053】
稜線の角度が15度未満になると、稜線とブロック端(溝壁)とで形成される踏面の角部分が鋭角に近づき、偏摩耗性が懸念される、
一方、稜線の角度が70度を越えると、路面に踏み込む際に、稜線が接地面端縁に平行に近くなり、踏み込み時にインパクトが稜線全体で同時に発生されるので、ノイズの悪化が考えられる。
【0054】
したがって、偏摩耗とノイズを両立するためには、稜線を隣接する傾斜溝とは逆方向で、かつにタイヤ周方向に対する角度を15度以上70度以下の範囲内で傾斜させることが好ましい。
【0055】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記ブロックの踏面と前記凹部との境界部分をなす稜線がタイヤ周方向に対して略平行である、ことを特徴としている。
【0056】
次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0057】
稜線をタイヤ周方向に対して略平行とすると、踏み込み時、及び蹴り出し時に、接地面に対して稜線が略直角となり、凹部が踏み込まれた時から蹴り出されるまでの剛性変動が少なくなるので乗り心地を向上することができる。
【0058】
なお、本発明においてタイヤ周方向に対して略平行とは、タイヤ周方向に対する角度が15度未満のことを意味する。
【0059】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッドは、タイヤ赤道面両側の全ての前記傾斜溝が、タイヤ赤道面側の端部がトレッド端側の端部よりも回転方向側に位置するように傾斜した方向性パターンを有し、前記ブロックには、深さの最も浅い頂点側から踏み込み、深さの最も深い蹴り出し側の辺に向けて末広がり形状を呈している凹部が少なくとも一つ設けられている、ことを特徴としている。
【0060】
次に、請求項7に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0061】
トレッドパターンを、タイヤ赤道面両側の全ての傾斜溝が、タイヤ赤道面側の端部がトレッド端側の端部よりも回転方向側に位置するように傾斜させた方向性パターンとすることにより、傾斜溝による排水を最大限に発揮することができる。
【0062】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッドを平面視したときの前記凹部の略三角形状は、略直線状の辺によって形成されている、ことを特徴としている。
【0063】
次に、請求項8に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0064】
例えば、三角形の頂点位置が決っており、各頂点を結ぶ辺を円弧曲線とすると、極端な鋭角角部ができてしまう場合があるが、辺を略直線とすれば、極端な鋭角角部は形成されなくなり、ブロックの偏摩耗を抑えることができる。
【0065】
なお、辺が略直線とは、辺が曲がって多少の振幅を有していてもよいが、その振幅は辺の長さの20%以内のものとする。
【0066】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッドを平面視したときの前記凹部の略三角形状は、曲線の略円弧状である、ことを特徴としている。
【0067】
次に、請求項9に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0068】
略三角形の辺を略円弧状とすることにより、ブロック端を形成する溝形状に沿ったよりスムースな排水が可能となる。
【0069】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記ブロックを前記凹部の深さの最深部と最浅部とを結ぶ線上で高さ方向に断面にして見たときに、踏面側表面がタイヤ内側に曲率中心を有する略円弧曲線形状である、ことを特徴としている。
【0070】
次に、請求項10に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0071】
凹部の踏面側表面の断面形状をタイヤ内側に曲率中心を有する略円弧曲線形状とすると、凹部の踏面側表面とブロック踏面とを稜線部分で滑らかに接続でき、ブロック踏面付近の水を溝内にスムースに流すことができる。
【0072】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記凹部の最大深さ寸法は、前記傾斜溝の深さ寸法と実質上同等である、ことを特徴としている。
【0073】
次に、請求項11に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0074】
凹部の最大深さ寸法を、傾斜溝の深さ寸法と実質上同等とすることにより、ブロック剛性を確保しつつ、排水に必要な凹部の体積を最大限確保することが出来る。
【0075】
請求項12に記載の発明は、請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記周方向主溝は前記傾斜溝よりも幅が広い、ことを特徴としている。
【0076】
次に、請求項12に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0077】
周方向主溝を傾斜溝よりも幅広とした方が、周方向主溝と傾斜溝が同じ溝幅の場合、及び傾斜溝が周方向主溝よりも幅広の場合よりも、各溝の性能をバランス良く発揮でき、トレッド中央付近の水を最大効率で排水することが出来る。
【0078】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の空気入りタイヤの第1の実施形態を詳細に説明する。
【0079】
図1には、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10のトレッド12が平面図にて示されている。
【0080】
図1において、符号12Cはトレッド12をタイヤ幅方向に3等分したときの中央の領域であるトレッド中央領域、符号12Sはトレッド側部域である。また、図1のW0はトレッド幅、矢印A(タイヤ回転方向)及び矢印Bは周方向、矢印Cはタイヤ幅方向を表している。
【0081】
トレッド中央領域12Cの定義に関しては、請求項1の作用に記載されている通りである。
【0082】
図1に示すように、トレッド12のトレッド中央領域12Cには、タイヤ赤道面CLを挟んで両側に、それぞれタイヤ周方向に沿って直線状に延びる周方向主溝14が形成されている。
【0083】
また、トレッド12には、周方向主溝14のタイヤ幅方向外側に、トレッド12の接地端12Eに開口し、接地端12Eから周方向主溝14に向って延びる傾斜溝16がタイヤ周方向に略等間隔で形成されている。
【0084】
トレッド12には、これら2本の周方向主溝14、及び複数の傾斜溝16によりタイヤ赤道面CL上にセンターリブ22が、センターリブ22の両側に複数のブロック20が区画されている。
【0085】
傾斜溝16は、タイヤ幅方向に対する角度がタイヤ赤道面CL側へ向けて徐々に大きくなるように傾斜しており、トレッド平面視で略円弧形状である。
【0086】
傾斜溝16はタイヤ赤道面CLの左右で1対となっており、タイヤ赤道面CL側の端部がタイヤ回転方向側に位置している。
【0087】
傾斜溝16は、タイヤ赤道面CLの左右で略半ピッチ位相がずらされている。
【0088】
また、傾斜溝16の溝幅は、タイヤ赤道面CL側がトレッド端12E側よりも広く形成されている。
【0089】
ブロック20は、これら周方向主溝14、及び2本の傾斜溝16により、トレッド平面視形状が略半三日月形状とされている。
【0090】
ブロック20のタイヤ周方向中央部には、接地端12Eから周方向主溝14に向って延び、トレッド12の1/4点30付近(1/4点30を中心としてタイヤ幅方向両側へトレッド幅の25%の範囲内)で終端する副傾斜溝18が形成されている。
【0091】
副傾斜溝18は、傾斜溝16と略平行に設けられている。
【0092】
図2に示すように、本実施形態では、ブロック20において、以後、副傾斜溝18のタイヤ回転方向側の部分を第1のサブブロック部20A、反対側の部分を第2のサブブロック部20B、副傾斜溝18よりもタイヤ赤道面CL側をセカンドブロック部20Cと呼ぶことにする。
(第1のサブブロック部20A)
第1のサブブロック部20Aには、トレッド平面視で略三角形の凹部24が形成されている。
【0093】
凹部24の三角形は、1辺がブロック20の踏面32(図3参照)と凹部24との境界である想像線(2点鎖線)で示す稜線26、他の1辺がブロック端縁(副傾斜溝18の溝壁)の一部分、残りの1辺が第1のサブブロック部20Aをタイヤ周方向に横断するサイプ28の溝壁の一部分から形成されている。
【0094】
サイプ28は、略円弧形状であり、傾斜溝16と同方向に傾斜している。
【0095】
凹部24は、稜線26がブロック20の踏面32と同じ高さであり、この稜線26からブロック端縁で形成される辺とサイプ28の溝壁から形成される辺との頂点24Pに向けて深さが漸増している。
【0096】
なお、凹部24は頂点24Pで最も深くなっており、頂点24Pでは副傾斜溝18と同等の深さである。
【0097】
本実施形態の稜線26は、トレッド12の1/4点30付近に配置され、タイヤ周方向に対して略直線状に延びている。
【0098】
図3に示すように、ブロック20の凹部24での断面形状(図2の3―3線断面)は、タイヤ外側に向けて凸となる略円弧形状であり、ブロック20の踏面32と凹部24とは滑らかに接続されている。
【0099】
図2に示すように、サイプ28と傾斜溝16との接続部分は鋭角角部となっており、この鋭角角部には、図4に示すようなアール面取り34が形成されている。
(第2のサブブロック部20B)
図2に示すように、第2のサブブロック部20Bにも、トレッド平面視で略三角形の凹部36が形成されている。
【0100】
凹部36の三角形は、1辺がブロック20の踏面32と凹部36との境界である想像線(2点鎖線)で示す稜線38、他の1辺がブロック端縁(傾斜溝16の溝壁)の一部分、残りの1辺が第2のサブブロック部20Bをタイヤ周方向に横断するサイプ40の溝壁の一部分から形成されている。
【0101】
サイプ40は、略円弧形状であり、傾斜溝16と同方向に傾斜している。
【0102】
凹部36は、稜線38がブロック20の踏面32と同じ高さであり、この稜線38からブロック端縁で形成される辺とサイプ40の溝壁から形成される辺との頂点36Pに向けて深さが漸増している。
【0103】
なお、凹部36は頂点36Pで最も深くなっており、頂点36Pでは傾斜溝16と同等の深さである。
【0104】
本実施形態の稜線38は、トレッド12の1/4点30付近に配置され、タイヤ周方向に対して略直線状に延びている。
【0105】
ブロック20の凹部36での断面形状は、凹部24と同様にタイヤ外側に向けて凸となる略円弧形状であり、ブロック20の踏面32と凹部36とは滑らかに接続されている。
【0106】
サイプ40と副傾斜溝18との接続部分は鋭角角部となっており、この鋭角角部には、面取り42(形状は、第1のサブブロック部20Aの面取り34と同様)が形成されている。
【0107】
センターリブ22の側壁には、平面視で略三角形状の突起44が傾斜溝16の開口付近に形成されている。
【0108】
突起44の三角形の1辺は、センターリブ22の端縁の一部分で形成されており、他の2辺の内の一方の辺は傾斜溝16のタイヤ回転側とは反対側の溝壁の延長線と略一致した円弧形状であり、残りの辺は、傾斜溝16の延長線上の辺よりも大巾に短い。
【0109】
突起44は、タイヤ幅方向外側に向けて高さが漸減している。
【0110】
なお、ブロック20の周方向主溝14側の鋭角端部には、面取り(断面アール形状)46が形成されている。
(作用)
次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の作用及び効果を説明する。
【0111】
トレッド12のタイヤ幅方向中央付近に、タイヤ周方向に延びる2本の周方向主溝14を配置し、その周方向主溝14の両側に図1に示すように複数の傾斜溝16、及び副傾斜溝18を複数設けたので、トレッド12は所謂方向性パターンとなる。さらに、傾斜溝16は略円弧形状であり、ブロック20の形状が略半三日月形状である。このため、本実施形態の空気入りタイヤ10では、スムースにトレッド中央領域の水をトレッド端側に排水することができ、高いウエットハイドロプレーニング性能が得られる。
【0112】
また、各ブロック20にブロック端縁に開口する略三角形の凹部24、及び凹部36を設け、これらの凹部24、及び凹部36を1/4点30付近に一直線上に配置したので、これらの凹部24、及び凹部36が周方向主溝の如き役目を果たし、ウエット性能を更に向上することができる。
【0113】
ブロック20の踏面32と凹部24との境界部分をなす稜線26、及び踏面32と凹部36との境界部分をなす稜線38がタイヤ周方向に対して平行であるため、凹部24,36が踏み込まれてから蹴り出されるまでの剛性変動が少なくなるので乗り心地を向上することができる。
【0114】
さらに、凹部24は稜線26からこれに対向する頂点24Pに向い深さが漸増しており、凹部36は稜線38からこれに対向する頂点36Pに向い深さが漸増しているので、ブロック20の剛性を大巾に増加させることができ、乾燥路面、及びウエット路面での操縦安定性を大巾に向上することができる。
【0115】
また、傾斜溝16は、周方向に延びる溝により分断されていないので、トレッド中央領域12Cの水をトレッド端へ効率良く排水することができる。
【0116】
また、ブロック20のブロック剛性が上がることにより、ブロック20の偏摩耗を抑制することが出来る。
【0117】
トレッド12を平面視したときの凹部24、及び凹部36の形状を細長い三角形とし、細長い三角形の長い2辺の内の一方の辺をブロック20の端縁の一部分で構成し、長い2辺の挟角を鋭角とし、短い1辺から長い2辺で形成される頂点(24P、36P)に向けて深さを漸増させて頂点(24P、36P)で最大深さとし、さらに、踏み込み側から蹴り出し側にかけて末広がり形状としたので、スムースにブロック20の踏面32付近からブロック端縁外側の溝部分(傾斜溝16、副傾斜溝18)に水を導入することができ、乱流を抑えてハイドロプレーニング性能を向上することができる。
【0118】
ブロック20のタイヤ周方向中間部に副傾斜溝18を形成したので、1/4点30からタイヤ赤道面CL側のブロック部分と1/4点30からトレッド端12E側のブロック部分の各々のブロック剛性が最適化され、ハイドロプレーニング性能、及びドライ操縦安定性能を両立可能となる。
【0119】
ブロック20にサイプ28、及びサイプ40を形成したので、ブロック20の剛性が適度に低下し、乗り心地を改良することができる。
【0120】
サイプ28で形成される凹部24の辺を略円弧状としたので、副傾斜溝18に沿ったよりスムースな排水が可能となる。同様に、サイプ40で形成される凹部36の辺を略円弧状としたので、傾斜溝16に沿ったよりスムースな排水が可能となる。
【0121】
傾斜溝16は、トレッド端側12Eよりもタイヤ赤道面CL側を幅広としたので、接地面内のトレッド中央付近の水を傾斜溝16内へ高い効率で排水することができる。
【0122】
また、傾斜溝16はタイヤ赤道面CL側よりもトレッド端12E側が狭くなるが、ブロック20に副傾斜溝18を形成したことにより悪化するノイズ特性を、改良することができる。
【0123】
図3に示すように、凹部24の表面がタイヤ内側に曲率中心を有する略円弧曲線形状とし、凹部24の表面とブロック20の踏面32とを稜線26部分で滑らかに接続したので、踏面32付近の水を副傾斜溝18内にスムースに流すことができる。
【0124】
また、同様に、凹部36においても、同様の原理で踏面32付近の水を傾斜溝16内にスムースに流すことができる。
【0125】
凹部24の最大深さ寸法を副傾斜溝18の深さ寸法と同等とし、凹部36の最大深さ寸法を傾斜溝16の深さ寸法と同等としたので、ブロック20の剛性を確保しつつ、排水に必要な凹部24の体積、及び凹部36の体積を各々最大限確保することが出来る。
【0126】
周方向主溝14の溝幅を傾斜溝16の溝幅よりも広くしたので、各溝の性能をバランス良く発揮でき、トレッド中央付近の水を最大効率で排水することが出来る。
[第2の実施形態]
次に、本発明の空気入りタイヤの第2の実施形態を以下に説明する。
【0127】
なお、第1の実施形態と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0128】
第2の実施形態の空気入りタイヤ10は、図5に示すように、トレッド12のパターンは第1の実施形態と同様であるが、ブロック20の凹部の形成方法が異なっている。
(第1のサブブロック部20A)
図6に示すように、第1のサブブロック部20Aには、トレッド平面視で略三角形の第1の凹部50、及び第2の凹部52が形成されている。
【0129】
第1の凹部50の三角形は、1辺がブロック20の踏面32と第1の凹部50との境界である想像線(2点鎖線)で示す第1の稜線54、他の1辺がブロック端縁(傾斜溝16の溝壁)、残りの1辺が踏面32に対して垂直なブロック内の溝壁から形成されている。
【0130】
第1の凹部50は、第1の稜線54から、これに対向するタイヤ赤道面CL側の頂点50Pに向けて深さが漸増している。頂点50Pの深さは傾斜溝16の溝深さと同等である。
【0131】
第2の凹部52の三角形は、1辺がブロック20の踏面32と第2の凹部52との境界である想像線(2点鎖線)で示す第2の稜線56、他の1辺がブロック端縁(副傾斜溝18の溝壁)、残りの1辺が踏面32に対して垂直なブロック内の溝壁から形成されている。
【0132】
ここで、第1の稜線54の延長線上に第2の稜線56が接続されており、これら第1の稜線54及び第2の稜線56は、傾斜溝16に対して逆方向に傾斜している。
【0133】
第1の稜線54及び第2の稜線56のタイヤ周方向に対する傾斜角度θ1は、15度以上70度以下が好ましい。
【0134】
第2の凹部52は、第2の稜線56から、これに対向するトレッド端12E側の頂点52Pに向けて深さが漸増している。頂点52Pの深さは副傾斜溝18の溝深さと同等である。
(第2のサブブロック部20B)
また、第2のサブブロック部20Bには、トレッド平面視で略三角形の第1の凹部60、及び第2の凹部62が形成されている。
【0135】
第1の凹部60の三角形は、1辺がブロック20の踏面32と第1の凹部50との境界である想像線(2点鎖線)で示す第1の稜線64、他の1辺がブロック端縁(副傾斜溝18の溝壁)、残りの1辺が踏面32に対して垂直なブロック内の溝壁から形成されている。
【0136】
第1の凹部60は、第1の稜線64から、これに対向するタイヤ赤道面CL側の頂点60Pに向けて深さが漸増している。頂点60Pの深さは副傾斜溝18の溝深さと同等である。
【0137】
第2の凹部62の三角形は、1辺がブロック20の踏面32と第2の凹部62との境界である想像線(2点鎖線)で示す第2の稜線66、他の1辺がブロック端縁(傾斜溝16の溝壁)、残りの1辺が踏面32に対して垂直なブロック内の溝壁から形成されている。
【0138】
ここで、第1の稜線64の延長線上に第2の稜線66が接続されており、これら第1の稜線64及び第2の稜線66は、傾斜溝16に対して逆方向に傾斜している。第1の稜線64及び第2の稜線66のタイヤ周方向に対する傾斜角度θ2は、15度以上70以下が好ましい。
【0139】
第2の凹部62は、第2の稜線66から、これに対向するトレッド端12E側の頂点62Pに向けて深さが漸増している。頂点62Pの深さは傾斜溝16の溝深さと同等である。
【0140】
本実施形態では、サブブロック20Aに第1の凹部50、及び第2の凹部52を設け、サブブロック20Bに第1の凹部60、及び第2の凹部62を設けたので、サブブロック20Aでは接地面内の水を第1の凹部50で傾斜溝16へ、第2の凹部52で副傾斜溝18へ分けて流すことができ、サブブロック20Bでは接地面内の水を第1の凹部60で副傾斜溝18へ、第2の凹部62で傾斜溝16へ分けて流すことができ、接地面内の水を効率的にトレッド端12E側へ流すことができる。
【0141】
また、このようにブロック20に対して第1の凹部50、第2の凹部52、第1の凹部60、及び第2の凹部62凹部を設けると、ブロックの踏み込み側の端縁、及び蹴り出し側の端縁の各々一部分が面取りされた形状となるので、ブロックの踏み込み時、及び蹴り出し時のノイズを低減することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の空気入りタイヤの第3の実施形態を以下に説明する。なお、前述した実施形態と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0142】
本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、図7に示すように、稜線26、及び稜線38を傾斜溝16に対して反対方向に傾斜させたものである。
【0143】
本実施形態では、ブロック20の踏面32付近の水を凹部24で副傾斜溝18へ、凹部36で傾斜溝16に流すことができ、これによりハイドロプレーニング性能を向上することができる。
【0144】
また、稜線26、及び稜線38をタイヤ周方向に対して15度以上70度以下で傾斜溝16とは反対方向に傾斜させることで、偏摩耗とノイズを両立させることができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の空気入りタイヤの第4の実施形態を以下に説明する。なお、前述した実施形態と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0145】
本実施形態は、第2の実施形態の変形例であり、図8に示すように、稜線54、稜線56、稜線64、及び稜線66をタイヤ周方向に対して平行としたものである。
【0146】
本実施形態では、稜線54、稜線56、稜線64、及び稜線66をタイヤ周方向に対して平行としたので、踏み込み時、及び蹴り出し時に、接地面に対して稜線26,38が略直角となり、踏み込み時、及び蹴り出し時の剛性変動が少なくなるので乗り心地を向上することができる。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、従来例の空気入りタイヤ1種類と本発明の適用された実施例の空気入りタイヤ2種類とを用意し、ウエットハイドロプレーニング性能(直進、及びコーナリング)、ドライ操縦安定性、パターンノイズ、及び乗り心地の比較を行った。
【0147】
実施例1の空気入りタイヤ:第1の実施形態で説明した空気入りタイヤである。なお、周方向主溝は、幅が9mm、溝深さが8.3mm。傾斜溝は、溝深さが8.3mm、周方向主溝側の開口部で幅が6mmであり周方向に対する角度が20°、トレッド端で幅が4.8mm、周方向に対する角度が70°である。凹部の長さは、何れもブロック端縁に沿って計測した長さが30mmである。また、サイプは、何れも幅が0.5mmである。
【0148】
実施例2の空気入りタイヤ:第2の実施形態で説明した空気入りタイヤである。なお、周方向主溝は、幅が9.5mm、溝深さが8.3mm。傾斜溝は、溝深さが8.3mm、周方向主溝側の開口部で幅が10mmであり周方向に対する角度が35°、トレッド端で幅が5.5mm、周方向に対する角度が80°である。蹴り出し側の凹部の長さはブロック端縁に沿って計測した長さが20mm、踏み込み側の凹部の長さはブロック端縁に沿って計測した長さが11mmである。また、稜線のタイヤ周方向に対する角度は55度である。
【0149】
実施例3の空気入りタイヤ:第3の実施形態で説明した空気入りタイヤである。なお、周方向主溝は、幅が9mm、溝深さが8.3mm。傾斜溝は、溝深さが8.3mm、周方向主溝側の開口部で幅が6mmであり周方向に対する角度が20°、トレッド端で幅が4.8mm、周方向に対する角度が70°である。凹部の長さは、何れもブロック端縁に沿って計測した長さが30mmである。また、サイプは、何れも幅が0.5mmである。また、稜線のタイヤ周方向に対する角度は55度である。
【0150】
実施例4の空気入りタイヤ:第4の実施形態で説明した空気入りタイヤである。なお、周方向主溝は、幅が9.5mm、溝深さが8.3mm。傾斜溝は、溝深さが8.3mm、周方向主溝側の開口部で幅が10mmであり周方向に対する角度が35°、トレッド端で幅が5.5mm、周方向に対する角度が80°である。蹴り出し側の凹部の長さはブロック端縁に沿って計測した長さが17mm、踏み込み側の凹部の長さはブロック端縁に沿って計測した長さが8mmである。
【0151】
従来例の空気入りタイヤ:図9に示すトレッドパターンを有するタイヤである。なお、第1の周方向主溝100は、幅が8mm、溝深さが8mm。第2の周方向主溝102は、幅が7mm、溝深さが8mm。第3の周方向主溝104は、幅が3mm、溝深さが6.5mm。傾斜溝106は、幅が4mm、溝深さが6.5mm、タイヤ周方向に対する角度が80°。傾斜溝108は、幅が4.5(タイヤ赤道面側)〜5mm(トレッド端側)、溝深さが6.5mm、タイヤ周方向に対する角度が50〜70°、傾斜溝110は、幅が5mm、溝深さが6.5mm、タイヤ周方向に対する角度が75°である。
【0152】
なお、タイヤサイズは何れのタイヤもPSR205/55R16である。
【0153】
以下に試験方法及び評価を簡単に説明する。
・ウエットハイドロプレーニング性能(直線):水深5mmのウエット路面通過時のハイドロプレーニング発生限界速度のフィーリング評価。
【0154】
評価は、従来例を100とする指数表示であり、数値が大きいほどウエットハイドロプレーニング性能に優れていることを表している。
・ウエットハイドロプレーニング性能(コーナリング):水深5mmの半径80mのウエット路面通過時のハイドロプレーニング発生限界横Gの計測。
【0155】
評価は、従来例のハイドロプレーニング発生限界横Gを100とする指数表示であり、数値が大きいほどウエットハイドロプレーニング性能に優れていることを表している。
・ドライ操縦安定性能:ドライ状態のサーキットコーすを各種走行モードにてスポーツ走行したときのテストドライバーのフィーリング評価。
【0156】
評価は、従来例を100とする指数表示であり、数値が大きいほどドライ操縦安定性能に優れていることを表している。
・パターンノイズ:直線平滑路を速度100km/hから慣行したときの車内騒音のフィーリング評価。
【0157】
評価は、従来例を100とする指数表示であり、数値が大きいほど車内騒音が低いことを表している。
・乗り心地:ドライ状態の舗装路を各種走行モードで走行した際の、テストドライバーのフィ―リング評価。
【0158】
評価は、従来例を100とする指数表示であり、数値が大きいほど乗り心地に優れていることを表している。
【0159】
【表1】
Figure 0004184674
試験の結果から、本発明の適用された実施例1〜4の空気入りタイヤは、従来例の空気入りタイヤに対し、全ての性能が向上していることが分かる。
【0160】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので ウエット性能を犠牲にせず、ドライ操縦安定性を向上することができる、という優れた効果を有する。
また、全てのブロックを略半三日月形状とした場合に、ハイドロプレーニング性能、及びドライ操縦安定性能を両立することができる、という優れた効果を有する。
また、ブロックの接地面内の水を効率的にトレッド端側へ流すことができ、ハイドロプレーニング性能を向上することができる、という優れた効果を有する。
また、ブロックの踏み込み時、及び蹴り出し時のノイズを低減することができる、という優れた効果を有する。
【0161】
また、請求項1に記載の空気入りタイヤは トレッドを平面視したときの形状を、略三日月形状を長手方向中央部分で分割した略半三日月形状とし、かつ分割面をトレッド接地端と一致させたので、スムースにトレッド中央領域の水をトレッド端側に排水することができ、ウエット性能を向上することができる、という優れた効果を有する。
【0162】
請求項2に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、ハイドロプレーニング性能を向上することができる、という優れた効果を有する。
【0163】
請求項3に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、乗り心地を改良することができる、という優れた効果を有する。
【0164】
【0165】
請求項4に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、接地面内のトレッド中央付近の水を横溝へ高い効率で排水することができ、ハイドロプレーニング性能を向上することができる、という優れた効果を有する。また、ブロックに副傾斜溝を形成した場合に悪化するノイズ特性を、改良することができる、という優れた効果を有する。
【0166】
【0167】
請求項5に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、偏摩耗とノイズを両立することができる、という優れた効果を有する。
【0168】
請求項6に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、乗り心地を向上することができる、という優れた効果を有する。
【0169】
請求項7に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、傾斜溝による排水を最大限に発揮することができ、ハイドロプレーニング性能を向上することができる、という優れた効果を有する。
【0170】
請求項8に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、ブロックの偏摩耗を抑えることができる、という優れた効果を有する。
【0171】
請求項9に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、凹部はブロック端を形成する溝形状に沿ったよりスムースな排水が可能となり、ハイドロプレーニング性能を向上することができる、という優れた効果を有する。
【0172】
請求項10に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、ブロック踏面付近の水を溝内にスムースに流すことができ、ハイドロプレーニング性能を向上することができる、という優れた効果を有する。
【0173】
請求項11に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、排水に必要な凹部の体積を最大限確保することが出来、ハイドロプレーニング性能を向上することができる、という優れた効果を有する。
【0174】
請求項12に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、トレッド中央付近の水を最大効率で排水することが出来、ハイドロプレーニング性能を向上することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの部分拡大図である。
【図3】 図2に示すブロックの3−3線断面図である。
【図4】 図2に示すブロックの4−4線断面図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの部分拡大図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの部分拡大図である。
【図8】 本発明の第4の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの部分拡大図である。
【図9】 従来例の空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
【図10】(A)は凹部の斜視図であり、(B)は凹部の各部における流路断面積を示すグラフである。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ
CL タイヤ赤道面
12 トレッド
12C トレッド中央領域
12E トレッド端
14 周方向主溝
16 傾斜溝
18 副傾斜溝
20 ブロック
20A 第1のサブブロック部(サブブロック列)
20B 第2のサブブロック部(サブブロック列)
20C セカンドブロック部(サブブロック列)
22 センターリブ
24 凹部
28 サイプ
36 凹部
40 サイプ
50 第1の凹部
52 第2の凹部
60 第1の凹部
62 第2の凹部

Claims (12)

  1. トレッドのタイヤ幅方向中央付近に配置され、タイヤ周方向に延びる少なくとも1本の周方向主溝と、
    前記トレッドの前記周方向主溝のタイヤ幅方向両側においてタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられ、トレッド接地端と前記周方向主溝とを連結し、少なくとも前記トレッドのタイヤ赤道面を挟んで一方の領域内ではタイヤ周方向に対して同方向に傾斜すると共にタイヤ周方向に対する角度が前記タイヤ幅方向端部から前記周方向主溝に向うにしたがって漸減するタイヤ赤道面の左右で対をなす傾斜溝と、を備え、
    前記トレッドに、少なくとも前記周方向主溝とタイヤ周方向に隣接する2つの前記傾斜溝とによって区画されるブロックが複数設けられた空気入りタイヤであって、
    前記ブロックは、前記トレッドを平面視したときの形状が、略三日月形状を長手方向中央部分で分割した略半三日月形状であり、かつ分割面が前記トレッド接地端と一致しており、タイヤ赤道面側のタイヤ回転方向側に配置され前記トレッドを平面視したときの形状が先細りとなった鋭角端部と、タイヤ幅方向中間部に配置され前記トレッドを平面視したときの形状が略三角形で、三角形の特定の頂点に最深部を有し、前記特定の頂点に向けて深さが漸増すると共に、三角形の少なくとも一辺がブロック端縁により形成された凹部と、を備え、
    各凹部をタイヤ赤道面とトレッド端との中央部である1/4点を中心としてタイヤ幅方向両側へトレッド幅の25%の範囲内にタイヤ周方向に沿って略一直線上に配置することにより、前記ブロックが少なくともタイヤ幅方向に複数の擬似サブブロック列に分割されており、
    前記ブロックのタイヤ周方向中間部には、トレッド端からタイヤ赤道面側に向って前記傾斜溝と略平行に延びると共に、前記1/4点を中心としてタイヤ幅方向両側へトレッド幅の25%の範囲内で終端する副傾斜溝が形成されており、前記副傾斜溝のタイヤ周方向両側に位置する各サブブロック部には、前記副傾斜溝のタイヤ赤道面側の終端部付近に、前記傾斜溝に面する凹部と前記副傾斜溝に面する凹部とが設けられている、
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッドを平面視したときの前記凹部の形状が長い2辺と短い1辺とからなる細長い三角形であり、前記細長い三角形の長い2辺の内の一方の辺が前記ブロックの端縁の一部分から構成されており、前記長い2辺の挟角が鋭角であり、前記短い1辺から前記長い2辺で形成される頂点に向けて深さが漸増して前記頂点で最大深さとなっている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記長い2辺の内の他方の辺が、前記ブロックに形成されたサイプの端縁から形成されている、ことを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記傾斜溝は、トレッド端側よりもタイヤ赤道面側が幅広である、ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ブロックの踏面と前記凹部との境界部分をなす稜線が、隣接する前記傾斜溝とは逆方向で、かつにタイヤ周方向に対する角度が15度以上70度以下の範囲内で傾斜している、ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ブロックの踏面と前記凹部との境界部分をなす稜線がタイヤ周方向に対して略平行である、ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記トレッドは、タイヤ赤道面両側の全ての前記傾斜溝が、タイヤ赤道面側の端部がトレッド端側の端部よりも回転方向側に位置するように傾斜した方向性パターンを有し、
    前記ブロックには、深さの最も浅い頂点側から踏み込み、深さの最も深い蹴り出し側の辺に向けて末広がり形状を呈している凹部が少なくとも一つ設けられている、ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記トレッドを平面視したときの前記凹部の略三角形状は、略直線状の辺によって形成されている、ことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記トレッドを平面視したときの前記凹部の略三角形状は、曲線の略円弧状である、ことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記ブロックを前記凹部の深さの最深部と最浅部とを結ぶ線上で高さ方向に断面にして見たときに、踏面側表面がタイヤ内側に曲率中心を有する略円弧曲線形状である、ことを特徴とする請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記凹部の最大深さ寸法は、前記傾斜溝の深さ寸法と実質上同等である、ことを特徴とする請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記周方向主溝は前記傾斜溝よりも幅が広い、ことを特徴とする請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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