JP2005022530A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】パタン溝部の石噛防止、新品時の排水性、及び騒音の低減を両立することのできる空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】センターブロック22を区画する中央傾斜溝20は屈曲部20Aを備え、その屈曲部20Aは側方に隣接する第2の非屈曲部分20Cよりも溝幅の広い平行部分20Aa、及び第1の連結部分20Abを備えているので、全体的に溝幅を広く設定した場合に比較して騒音を低減できる。屈曲部20Aで囲まれた部分のエッジに面取り部26を形成したので、摩耗初期の排水性が向上する。面取り部26を設けたことによって、表面上は平行部分20Aaの溝幅が広がっているが、溝底側に向けて溝幅が狭くなるので、全体としては溝体積が抑えられて静粛性を向上することができる。面取り部26を設けることで、平行部分20Aは溝底まで溝幅を広く設定しないで済むので石噛みを防止することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに係り、特に、パタン溝部の石噛防止、新品時の排水性、及び騒音の低減を両立することのできる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、乗用車用の空気入りタイヤのパターンは、タイヤ周方向に延びる周方向溝と、この周方向溝に対して交差する方向に延びるラグ溝とを組み合わせたパターンが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような空気入りタイヤにおいて、静粛性を向上するためには、タイヤ幅方向に延びる、またはタイヤ幅方向に対して傾斜する溝の溝幅を狭くして、溝体積を小さくすることが一般的である。
【0004】
また、ウエットハイドロプレーニング性を良くするには、溝幅を広げるなど、溝面積(ネガティブ)を増やすことが一般的である。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−310012号公報(第1〜3頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図6には、周方向溝14、16、18、ラグ溝である中央傾斜溝20、及び傾斜溝44を備えた従来の空気入りタイヤ54のトレッドが示されている。図6に示す空気入りタイヤ54では、静粛性を確保するために、トレッド中央の中央傾斜溝20の溝幅が比較的狭く設定されている。
【0007】
図5に示す他の従来の空気入りタイヤ52は、排水性を向上するために、図6に示す空気入りタイヤ54において、中央傾斜溝20の中間部分を幅広に設定したものである。
【0008】
しかしながら、図5に示す空気入りタイヤ52のように溝幅を広げるなど溝面積(ネガティブ)を増やすと排水性を向上する事はできるが、タイヤ幅方向に延びる、またはタイヤ幅方向に対して傾斜する溝の溝幅を広げると、ブロックが路面に打ち付けられるインパクト音によって騒音が増大する問題がある。
【0009】
また、周方向溝以外の溝の溝幅を広げると、溝に小石が挟まり易くなる問題もある。
【0010】
本発明は、上記事実を考慮し、パタン溝部の石噛防止、新品時の排水性、及び騒音の低減を両立することのできる空気入りタイヤを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、トレッドに、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と前記周方向溝と交差する方向に延びる複数の幅方向溝とを備えた空気入りタイヤであって、前記幅方向溝の少なくとも1ヶ所には、トレッド平面視でタイヤ周方向に凸となる屈曲部が設けられ、前記屈曲部は、前記屈曲部の両側に位置する非屈曲部分の少なくとも一方よりも溝幅が広い広幅溝部を備え、前記幅方向溝に隣接する陸部には、前記屈曲部で囲まれた部分のエッジに面取り部が形成されている、ことを特徴としている。
【0012】
次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0013】
トレッドにタイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と周方向溝と交差する方向に延びる複数の幅方向溝とを設けることで、タイヤとしての基本的な排水性を得ることができる。
【0014】
ここで、請求項1に記載の空気入りタイヤでは、幅方向溝の少なくとも1ヶ所に、トレッド平面視でタイヤ周方向に凸となる屈曲部が設けられ、屈曲部は、屈曲部の両側に位置する非屈曲部分の少なくとも一方よりも溝幅が広い広幅溝部を備え、幅方向溝に隣接する陸部には、屈曲部で囲まれた部分のエッジに面取り部が形成されている。
【0015】
この空気入りタイヤの幅方向溝は、長手方向中間部分に少なくとも広幅溝部を備え、該広幅溝部の少なくとも一方側は溝幅が狭くなっているので、全体的に溝幅を広く設定した場合に比較して走行時の騒音を低減することができ、全体的に溝幅を狭く設定した場合に比較して排水性を向上することができる。
【0016】
また、幅方向溝が直線形状に近い場合には、陸部の踏み込み時に打撃が集中して打撃音が大きくなるが、この空気入りタイヤの幅方向溝は屈曲しているのでッ踏み込み時の陸部の打撃を分散でき、打撃音を小さくすることができる。
【0017】
さらに、幅方向溝に隣接する陸部には、屈曲部で囲まれた部分のエッジに面取り部が形成されているので、面取り部が消滅するまでの摩耗初期においては、屈曲部の溝幅が更に広まったことになり、排水性が向上する。
【0018】
なお、面取り部を設けたことによって、表面(踏面)上は屈曲部の溝幅が広がっているが、溝底側に向けて溝幅は狭くなるので、全体として溝体積が抑えられて静粛性を向上することができる。
【0019】
また、このように面取り部を設けることで、排水性を得るために溝底まで溝幅を広く設定しないで済み、その結果、幅方向溝での石噛みを防止することができるようになる。
【0020】
したがって、請求項1に記載の空気入りタイヤによれば、パタン溝部の石噛防止、新品時の排水性、及び騒音の低減を両立することができる。
【0021】
さらに、請求項1に記載の空気入りタイヤでは、排水性を向上するために単に幅方向溝の溝幅を広げたものではなく、幅広溝部を備える屈曲部を設け、屈曲部で囲まれた部分のエッジに面取り部を形成したので、幅方向溝の一部分を単に幅広にしたものに比較すると、陸部剛性を確保でき、かつ接地圧も周方向に均一化できるので、ヒール・アンド・トゥ摩耗を抑制することが出来ると共に、操縦安定性も確保できる。
【0022】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記屈曲部は、前記トレッドの接地領域をタイヤ幅方向に3等分したときの中央に位置するトレッド内側領域の幅方向溝に形成されている、ことを特徴としている。
【0023】
次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0024】
屈曲部をトレッド内側領域の幅方向溝に形成することにより、トレッド内側領域において、パタン溝部の石噛防止、新品時の排水性、及び騒音の低減を両立することができる。
【0025】
ここでいうトレッドの接地領域とは、例えば、2002年度JATMA YEAR BOOKに従い、該タイヤを標準リムに装着し、適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力およびこれに対応する空気圧(最大空気圧)を充填し、静止した状態で平板に対し垂直に置き、最大負荷能力を負荷したときのタイヤ接触面をいう。なお、使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
【0026】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記屈曲部は、前記トレッドの接地領域をタイヤ幅方向に3等分したときのショルダー側に位置するトレッド外側領域の幅方向溝に形成されている、ことを特徴としている。
【0027】
次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0028】
屈曲部をトレッド外側領域の幅方向溝に形成することにより、トレッド外側領域において、パタン溝部の石噛防止、新品時の排水性、及び騒音の低減を両立することができる。
【0029】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記屈曲部は、一対の周方向溝の間に配置された前記幅方向溝に形成されている、ことを特徴としている。
【0030】
次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0031】
屈曲部を一対の周方向溝の間に配置された幅方向溝に形成したので、一対の周方向溝の間において、パタン溝部の石噛防止、新品時の排水性、及び騒音の低減を両立することができる。
【0032】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、2つの前記幅方向溝の間に配置された前記陸部には、一方の幅方向溝の前記屈曲部の一部分が、前記陸部をタイヤ周方向に延設されて他方の前記幅方向溝に連結している、ことを特徴としている。
【0033】
次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0034】
一方の幅方向溝の前記屈曲部の一部分を、陸部をタイヤ周方向に延設されて他方の前記幅方向溝に連結させることにより、周方向の排水性を向上することができる。
【0035】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記陸部の踏面と前記突出部の前記面取り部との境界線は、前記突出部の両側に位置する前記非屈曲部のうちの少なくとも一方の溝縁の仮想延長線上に設けられている、ことを特徴としている。
【0036】
次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0037】
陸部の踏面と突出部の面取り部との境界線を、突出部の両側に位置する非屈曲部のうちの少なくとも一方の溝縁の仮想延長線上に設けることで、排水性を確保することが出来る。
【0038】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記突出部の両側に位置する前記非屈曲部のうちの少なくとも一方は、溝幅が0.5〜1.5mmのサイプである、ことを特徴としている。
【0039】
次に、請求項7に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0040】
突出部の両側に位置する非屈曲部のうちの少なくとも一方を、溝幅が0.5〜1.5mmのサイプとすることで、静粛性と排水性とを両立することができる。
【0041】
なお、突出部の両側に位置する非屈曲部のうちの少なくとも一方の溝幅が0.5mm未満では、排水性が不十分となる。
【0042】
一方、突出部の両側に位置する非屈曲部のうちの少なくとも一方溝幅が1.5mmを越えると、排水性は確保されるが、騒音が悪化する。
【0043】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記突出部の両側に位置する前記非屈曲部の溝幅は、何れも前記屈曲部の前記広幅溝部の溝幅よりも狭い、ことを特徴としている。
【0044】
次に、請求項8に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0045】
突出部の両側に位置する非屈曲部の溝幅を、何れも屈曲部の広幅溝部の溝幅よりも狭くすることで、騒音の悪化を抑えることが出来る。
【0046】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記屈曲部の前記広幅溝部の溝幅は、前記屈曲部の両側に位置する前記非屈曲部のうちの狭い方の溝幅の5〜15倍に設定されている、ことを特徴としている。
【0047】
次に、請求項9に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0048】
屈曲部の広幅溝部の溝幅を屈曲部の両側に位置する非屈曲部のうちの狭い方の溝幅の5〜15倍に設定することで、騒音の悪化を抑えつつ排水性を確保することが出来る。
【0049】
なお、屈曲部の広幅溝部の溝幅が屈曲部の両側に位置する非屈曲部のうちの狭い方の溝幅の5倍未満になると、排水性が不足する。
【0050】
一方、屈曲部の広幅溝部の溝幅が屈曲部の両側に位置する非屈曲部のうちの狭い方の溝幅の15倍を越えると、騒音が悪化する。
【0051】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、トレッドを平面視したときの前記面取り部の幅は、両側に隣接する前記非屈曲部のうちの狭い方の溝幅の5〜15倍に設定されている、ことを特徴としている。
【0052】
次に、請求項10に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0053】
トレッドを平面視したときの前記面取り部の幅は、両側に隣接する前記非屈曲部のうちの狭い方の溝幅の5〜15倍に設定することで、騒音の悪化を抑えつつ、排水性を確保することが出来る。
【0054】
なお、面取り部の幅が、両側に隣接する非屈曲部のうちの狭い方の溝幅の5倍未満になると、排水性が悪化する。
【0055】
一方、面取り部の幅が、両側に隣接する非屈曲部のうちの狭い方の溝幅の15倍を越えると、排水性は確保できるが、騒音が悪化する。
【0056】
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記面取り部は、踏面に対して5〜45°の範囲内で傾斜している、ことを特徴としている。
【0057】
次に、請求項11に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0058】
面取り部が踏面に対して5〜45°の範囲内で傾斜しているので、騒音の悪化を抑えつつ、排水性を確保することができる。
【0059】
なお、面取り部の踏面に対する角度が5°未満になると、排水性が悪化する。
【0060】
一方、面取り部の踏面に対する角度が15°を越えると、排水性は確保できるが、騒音が悪化する。
【0061】
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記幅方向溝における前記屈曲部が占める長さの割合は、20〜75%の範囲内である、ことを特徴としている。
【0062】
次に、請求項12に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0063】
幅方向溝における屈曲部が占める長さの割合を20〜75%の範囲内としたので、騒音の悪化を抑えつつ、排水性を確保することが出来る。
【0064】
なお、幅方向溝における屈曲部が占める長さの割合が75%を越えると、騒音が悪化する。
【0065】
一方、幅方向溝における屈曲部が占める長さの割合が20%未満になると、排水性が不足する。
【0066】
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記幅方向溝は、一対の前記周方向溝で挟まれる陸部をタイヤ幅方向に貫通している、ことを特徴としている。
【0067】
次に、請求項13に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0068】
幅方向溝が一対の周方向溝で挟まれる陸部をタイヤ幅方向に貫通することで、幅方向溝内の水を両側の周方向溝へ効率的に排水することができる。
【0069】
請求項14に記載の発明は、請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記幅方向溝は、陸部をタイヤ幅方向に貫通しておらず、一方の端部が前記陸部内で終端している、ことを特徴としている。
【0070】
次に、請求項14に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0071】
幅方向溝は、陸部をタイヤ幅方向に貫通しておらず、一方の端部が陸部内で終端しているので、貫通させた場合に比較して陸部剛性の低下が抑えられ、操縦安定性が向上する。
【0072】
請求項15に記載の発明は、請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記幅方向溝は、両端部が前記陸部内で終端している、ことを特徴としている。
【0073】
次に、請求項15に記載の空気入りタイヤの作用について説明する。
【0074】
幅方向溝は、両端部が陸部内で終端しているので、貫通させた場合に比較して陸部剛性の低下が抑えられ、操縦安定性が向上する。
【0075】
請求項16に記載の発明は、トレッドに、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と前記周方向溝と交差する方向に延びる複数の幅方向溝とを備えた空気入りタイヤであって、前記幅方向溝の少なくとも1ヶ所には、その一方側よりも幅の広い幅広部を備え、前記幅方向溝に隣接する陸部には、前記幅広部内に向けて突出する補強部が形成されており、前記補強部には、前記幅広部へ向けて傾斜する面取り部が形成されている、ことを特徴としている。
【0076】
次に、請求項16に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0077】
トレッドにタイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と周方向溝と交差する方向に延びる複数の幅方向溝とを設けることで、タイヤとしての基本的な排水性を得ることができる。
【0078】
この空気入りタイヤの幅方向溝は、長手方向中間部分に少なくとも幅広部を備え、該広幅部の少なくとも一方側は溝幅が狭くなっているので、全体的に溝幅を広く設定した場合に比較して走行時の騒音を低減することができ、全体的に溝幅を狭く設定した場合に比較して排水性を向上することができる。
【0079】
さらに、幅方向溝に隣接する陸部には、幅広部内に向けて突出する補強部が形成され、該補強部には幅広部へ向けて傾斜する面取り部が形成されているので、面取り部が消滅するまでの摩耗初期においては、幅広部の溝幅が更に広まったことになり、排水性が向上する。
【0080】
なお、面取り部を設けたことによって、表面(踏面)上は幅広部の溝幅が広がっているが、溝底側に向けて溝幅は狭くなるので、全体として溝体積が抑えられて静粛性を向上することができる。
【0081】
また、このように面取り部を設けることで、排水性を得るために溝底まで溝幅を広く設定しないで済み、その結果、幅方向溝での石噛みを防止することができるようになる。
【0082】
したがって、請求項16に記載の空気入りタイヤによれば、パタン溝部の石噛防止、新品時の排水性、及び騒音の低減を両立することができる。
【0083】
さらに、請求項16に記載の空気入りタイヤでは、排水性を向上するために溝幅を単に広げたものではなく、幅広部と対向する部分を補強部で補強しているため、陸部の剛性を確保することができ、操縦安定性も確保できる。
【0084】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10について説明する。
【0085】
図1に示すように、空気入りタイヤ10のトレッド12には、タイヤ赤道面CLの矢印L方向側にタイヤ周方向(矢印A方向、及び矢印B方向)に沿って延びる周方向溝14、及び周方向溝16が形成され、タイヤ赤道面CLの矢印R方向側に周方向溝18が形成されている。
【0086】
周方向溝14と周方向溝18との間には、タイヤ軸方向に対して傾斜する中央傾斜溝20がタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、本実施形態では、中央傾斜溝20は右上がりに傾斜している。
【0087】
したがって、タイヤ赤道面CL上には、周方向溝14、周方向溝18、及び中央傾斜溝20で区画され、トレッド平面視形状が略平行四辺形を呈したセンターブロック22がタイヤ周方向に列をなしている。
【0088】
中央傾斜溝20は、長手方向中央付近が矢印A方向に突出するように凸状に屈曲している。
【0089】
以後、中央傾斜溝20において、長手方向中央付近の凸状に屈曲している部分を屈曲部分20A、屈曲部分20Aの矢印L方向側を第1の非屈曲部分20B、屈曲部分20Aの矢印R方向側を第2の非屈曲部分20Cと呼ぶことにする。
【0090】
また、トレッド12において、一方の接地端12Eから他方の接地端12Eまでのタイヤ軸方向に沿って計測した接地領域のタイヤ軸方向の寸法をトレッド幅Wとし、トレッド中央のトレッド幅Wの1/3の幅の部分をトレッド内側領域12C、その両側の部分をトレッド外側領域12S(それぞれトレッド幅Wの1/3の幅)と呼ぶことにする。
【0091】
本実施形態において、中央傾斜溝20の屈曲部分20Aは、トレッド内側領域12C内に配置されている。
【0092】
図2に示すように、屈曲部分20Aは、中央傾斜溝20の延設方向と平行とされた平行部分20Aa、平行部分20Aaの矢印L方向側に連結され平行部分20Aaと交差する方向に延びて平行部分20Aaと第1の非屈曲部分20Bとを連結する第1の連結部分20Ab、及び平行部分20Aaの矢印R方向側に連結され平行部分20Aaと交差する方向に延びて平行部分20Aaと第2の非屈曲部分20Cとを連結する第2の連結部分20Acの3つの部分から構成されて、平面視形状が台形形状を呈している。
【0093】
ここで、中央傾斜溝20における屈曲部分20Aが占める長さの割合は、20〜75%の範囲内が好ましく、本実施形態では25%に設定されている。
【0094】
センターブロック22には、第1の連結部分20Abの矢印B方向側の延長線上に、該第1の連結部分20Abと、タイヤ周方向に隣接する他の中央傾斜溝20の第1の非屈曲部分20Bの中間部分とを連結するように、屈曲部分20Aから延設される延設部20Adが形成されている。
【0095】
なお、延設部20Adは、左上がりに傾斜している。
【0096】
また、第1の非屈曲部分20Bは、延設部20Adを境にして周方向溝14側が幅広の幅広部分20Ba、反対側が幅狭の幅狭部分20Bbとされている。
【0097】
ここで、中央傾斜溝20の中でも、平行部分20Aa、第1の連結部分20Ab、及び幅広部分20Baは比較的幅広の部分であり、これらに対して、第2の連結部分20Ac、幅狭部分20Bb、及び第2の非屈曲部分20Cは幅狭となっている。
【0098】
図2及び図3に示すように、センターブロック22には、屈曲部分20Aで囲まれた部分に面取り部26が形成されている。
【0099】
センターブロック22の踏面と、面取り部26との境界線SLは、本実施形態のように第2の非屈曲部分20Cの溝縁(センターブロック22の矢印A方向側のブロックエッジ)の仮想延長線上に設けることが好ましい。
【0100】
本実施形態では、面取り部26は、境界線SLから平行部分20Aaに向けて一定角度で傾斜している。
【0101】
なお、センターブロック22の境界線SLよりも平行部分20Aa側が補強部22Aである。
【0102】
また、トレッド12を平面視したときの面取り部の幅Tは、両側に隣接する第1の非屈曲部分20B、及び第2の非屈曲部分20Cのうちの狭い方の溝幅の5〜15倍に設定することが好ましい。
【0103】
面取り部26のトレッド12の踏面に対する角度θは、5〜45°の範囲内が好ましい。
【0104】
図2に示すように、屈曲部分20Aの両側に位置する第1の非屈曲部分20B、及び第2の非屈曲部分20Cは、少なくとも一方を溝幅0.5〜1.5mmのサイプとすることが好ましい。
【0105】
屈曲部分20Aの溝幅は、屈曲部分20Aの両側に位置する第1の非屈曲部分20B、及び第2の非屈曲部分20Cのうちの狭い方の溝幅の5〜15倍に設定することが好ましい。
【0106】
本実施形態では、第1の非屈曲部分20Bの幅狭部分20Bbの溝幅、屈曲部分20Aの第2の連結部分20Acの溝幅が1.0mm、第2の非屈曲部分20Cの溝幅が1.0mm、平行部分20Aaの溝幅が3.0mm、第1の連結部分20Abの溝幅が3.0mm、延設部20Adの溝幅が1.0mm、面取り部26の幅Tが3.0mm、また、面取り深さUが2.0mmである。
【0107】
したがって、本実施形態では、面取り部の幅Tは、第2の非屈曲部分20Cの溝幅の3倍、面取り部26の踏面に対する角度は約34°、また、屈曲部分20Aの溝幅は、第2の非屈曲部分20Cの溝幅の3倍である。
【0108】
また、センターブロック22には、第2の連結部分20Acの矢印B方向側の延長線上に沿って延びるサイプ28、及びサイプ28の中央付近から周方向溝18に向い、かつ中央傾斜溝20に対して平行に延びるサイプ30が形成されている。
【0109】
図1に示すように、センターブロック22の矢印L方向には、周方向溝14と周方向溝16とで区画され、タイヤ周方向に連続するリブ32が設けられている。
【0110】
リブ32には、軸方向に対して右上がりに傾斜するサイプ34がタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。
【0111】
リブ32の矢印L方向側には、タイヤ周方向に連続するショルダーリブ36が設けられている。
【0112】
ショルダーリブ36には、穴38が複数設けられている。
【0113】
図1に示すように、センターブロック22の矢印R方向には、周方向溝18と、周方向溝18から矢印R方向側のトレッド端12Eへ向けて延びる傾斜溝40とで区画されるショルダーブロック42が設けられている。
【0114】
ショルダーブロック42のタイヤ周方向中央部分には、周方向溝18から矢印R方向側のトレッド端12Eに向けて延び、トレッド端12Eの手前で終端する傾斜溝44が形成されている。
(作用)
次に、空気入りタイヤ10の作用及び効果について説明する。
【0115】
本実施形態の空気入りタイヤ10を車両に装着する場合、タイヤ回転方向は矢印A方向とする。
【0116】
本発明の空気入りタイヤ10によれば、トレッド12に、タイヤ周方向に沿って延びる周方向溝14、周方向溝16、及び周方向溝18を設け、さらに中央傾斜溝20、傾斜溝40、及び傾斜溝44を設けたので、タイヤとしての基本的な排水性が確保されている。
【0117】
ここで、トレッド内側領域12Cに設けられる中央傾斜溝20は、屈曲部20Aを備え、その屈曲部20Aは側方に隣接する第2の非屈曲部分20Cよりも溝幅の広い平行部分20Aa、及び第1の連結部分20Abを備えているので、全体的に溝幅を広く設定した場合に比較して走行時の騒音を低減することができる。
【0118】
また、仮に、中央傾斜溝20が直線形状に近い場合には、センターブロック22が踏み込む時に打撃が集中して打撃音が大きくなるが、本実施形態のように中央傾斜溝20を屈曲させた場合には、センターブロック22が踏み込む時の打撃を分散でき、打撃音を小さくすることができる。
【0119】
さらに、中央傾斜溝20に隣接するセンターブロック22には、屈曲部20Aで囲まれた部分のエッジに、平行部分20Aaに向けて傾斜する面取り部26を形成したので、面取り部26が消滅するまでの摩耗初期においては、平行部分20Aaの溝幅が更に広まったことになり、排水性が向上する。
【0120】
なお、面取り部26を設けたことによって、表面(踏面)上は平行部分20Aaの溝幅が広がっているが、溝底側に向けて溝幅が狭くなるので、全体としては溝体積が抑えられて静粛性を向上することができる。
【0121】
また、面取り部26を設けることで、平行部分20Aは溝底まで溝幅を広く設定しないで済むので、平行部分20Aでの石噛みを防止することができる。
【0122】
したがって、空気入りタイヤ10によれば、パタン溝部の石噛防止、新品時の排水性、及び騒音の低減を両立することができる。
【0123】
さらに、中央傾斜溝20は、排水性を向上するために全体の溝幅を単に広げたものではなく、最適な箇所の溝幅のみを広げため、センターブロック22の剛性を確保でき、操縦安定性が確保できる。
【0124】
さらに、本実施形態の空気入りタイヤ10は、排水性を向上するために単に中央傾斜溝20の溝幅を広げたものではなく、幅広の平行部分20Aを備える屈曲部20Aを設け、屈曲部20Aで囲まれた部分のエッジに面取り部26を形成したので、中央傾斜溝20の一部分を単に幅広にしたものに比較すると、ブロック剛性を確保でき、かつ接地圧も周方向に均一化できるので、ヒール・アンド・トゥ摩耗を抑制することが出来ると共に、操縦安定性も確保できる。
【0125】
また、本実施形態では、センターブロック22の踏面と面取り部26との境界線SLを、第2の非屈曲部分20Cの溝縁の仮想延長線上に設けたので、排水性を確保することが出来る。
【0126】
また、屈曲部20Aの両側に位置する幅狭部分20Bb、及び第2の非屈曲部分20Cの溝幅を0.5〜1.5mmに設定することで、静粛性と排水性とを両立することができる。
【0127】
屈曲部20Aの溝幅(平均値)を屈曲部20Aの両側に位置する非屈曲部のうちの狭い方の溝幅、例えば、第2の非屈曲部分20C(なお、本実施形態では、第2の非屈曲部分20Cの溝幅と幅狭部分20Bbの溝幅とは同一)の溝幅の5〜15倍に設定することで、騒音の悪化を抑えつつ排水性を確保することが出来る。
【0128】
また、面取り部26の幅は、両側に隣接する非屈曲部のうちの狭い方の溝幅、例えば、第2の非屈曲部分20C(なお、本実施形態では、第2の非屈曲部分20Cの溝幅と幅狭部分20Bbの溝幅とは同一)の溝幅の5〜15倍に設定することで、騒音の悪化を抑えつつ、排水性を確保することが出来る。
【0129】
面取り部26を踏面に対して5〜45°の範囲内で傾斜させることで、騒音の悪化を抑えつつ、排水性を確保することができる。
【0130】
中央傾斜溝20における屈曲部20Aが占める長さの割合を20〜75%の範囲内とすることで、騒音の悪化を抑えつつ、排水性を確保することが出来る。
【0131】
中央傾斜溝20が周方向溝16と周方向溝18とで挟まれる陸部分をタイヤ幅方向に貫通し、センターブロック22を区画することで、中央傾斜溝20内の水を両側の周方向溝16、及び周方向溝18へ効率的に排水することができる。
[その他の実施形態]
なお、上記実施形態では、中央傾斜溝20の一端が周方向溝16に連結され、中央傾斜溝20の他端が周方向溝18に連結していたが、十分な排水性が得られる場合には、周方向溝16及び周方向溝18の何れか一方に連結しなくても良く、周方向溝16及び周方向溝18の両方に連結しなくても良ても良い。
【0132】
また、上記実施形態では、屈曲部20Aを有する中央傾斜溝20がトレッド内側領域12Cに設けられていたが、屈曲部20Aを有する中央傾斜溝20と同様の形状とされた溝をトレッド外側領域12Sに設けても良い。
(試験例)
次に、本発明の適用された実施例の空気入りタイヤ、及び比較例に係る空気入りタイヤを用いて、ウェットハイプレ性能(直線)、及びパターンノイズについてテストを行った。
【0133】
ここで、本試験で用いた実施例に係る空気入りタイヤの各寸法を、以下のように設定した。
【0134】
各寸法は、以下の表1のとおりである。
【0135】
【表1】
Figure 2005022530
次に、図4にしたがって比較例に係る空気入りタイヤ50を説明する。なお、実施形態の空気入りタイヤ10と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。比較例の空気入りタイヤ50は、実施形態の空気入りタイヤ10に対して面取り部26が形成されてい無い点が相違点である。その他の構成は実施形態の空気入りタイヤ10と同一である。
【0136】
次に、図5にしたがって、従来例2に係る空気入りタイヤ52を説明する。なお、実施形態の空気入りタイヤ10と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。従来例2の空気入りタイヤ52は、実施形態の空気入りタイヤ10の面取り部26の形成されていた部分(補強部22A) が無く、平行部分20Aaの溝幅を6mmに設定したのもである。その他の構成は実施形態の空気入りタイヤ10と同一である。
【0137】
次に、図6にしたがって、従来例1に係る空気入りタイヤ54を説明する。なお、実施形態の空気入りタイヤ10と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。従来例1の空気入りタイヤ54は、実施形態の空気入りタイヤ10において、中央傾斜溝20に屈曲部20Aが形成されていないものである。その他の構成は実施形態の空気入りタイヤ10と同一である。
【0138】
本試験で用いた空気入りタイヤのタイヤサイズはPSR205/65R15であり、トレッド幅は160mmである。
【0139】
また、テストは、各タイヤの内圧を230kPaに設定し、テストドライバー及び測定作業者の2名を乗車させて行った。
【0140】
ウェットハイプレ性能(直線):水深5mmのウェット路を通過時のハイプレ発生限界速度のフィーリング評価である。評価は、従来例を1100とする指数で表しており、数値が大きいほどウェットハイプレ性能に優れていることを表している。
【0141】
パターンノイズ:直線平滑路を100km/hから惰行したときの車内音のフィーリング評価である。評価は、従来例1を100とする指数で表しており、数値が大きいほどパターンノイズが小さいことを表している。
【0142】
本試験の結果は以下の表2のとおりである。
【0143】
【表2】
Figure 2005022530
上記表2に示すように、本発明の適用された実施例の空気入りタイヤは、ウエットハイドロプレーニング性能、及びパターンノイズを両立できていることが分かる。
【0144】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の空気入りタイヤは上記の構成としたので、騒音の低減、新品時の排水性、及び石噛防止とを両立することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示した平面図である。
【図2】センターブロック付近の拡大平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】比較例に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示した平面図である。
【図5】従来例2に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示した平面図である。
【図6】従来例1に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示した平面図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
12C トレッド内側領域
12S トレッド外側領域
14 周方向溝
16 周方向溝
18 周方向溝
20 中央傾斜溝(幅方向溝)
20A 屈曲部
20Aa 平行部分(広幅溝部)
20Ad 延設部
20C 第2の非屈曲部分
20B 第1の非屈曲部分
22 センターブロック
22A 補強部
26 面取り部
SL 境界線

Claims (16)

  1. トレッドに、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と前記周方向溝と交差する方向に延びる複数の幅方向溝とを備えた空気入りタイヤであって、
    前記幅方向溝の少なくとも1ヶ所には、トレッド平面視でタイヤ周方向に凸となる屈曲部が設けられ、
    前記屈曲部は、前記屈曲部の両側に位置する非屈曲部分の少なくとも一方よりも溝幅が広い広幅溝部を備え、
    前記幅方向溝に隣接する陸部には、前記屈曲部で囲まれた部分のエッジに、面取り部が形成されている、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記屈曲部は、前記トレッドの接地領域をタイヤ幅方向に3等分したときの中央に位置するトレッド内側領域の幅方向溝に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記屈曲部は、前記トレッドの接地領域をタイヤ幅方向に3等分したときのショルダー側に位置するトレッド外側領域の幅方向溝に形成されている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記屈曲部は、一対の周方向溝の間に配置された前記幅方向溝に形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 2つの前記幅方向溝の間に配置された前記陸部には、一方の幅方向溝の前記屈曲部の一部分が、前記陸部をタイヤ周方向に延設されて他方の前記幅方向溝に連結している、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記陸部の踏面と前記突出部の前記面取り部との境界線は、前記突出部の両側に位置する前記非屈曲部のうちの少なくとも一方の溝縁の仮想延長線上に設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記突出部の両側に位置する前記非屈曲部のうちの少なくとも一方は、溝幅が0.5〜1.5mmのサイプである、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記突出部の両側に位置する前記非屈曲部の溝幅は、何れも前記屈曲部の前記広幅溝部の溝幅よりも狭い、ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記屈曲部の前記広幅溝部の溝幅は、前記屈曲部の両側に位置する前記非屈曲部のうちの狭い方の溝幅の5〜15倍に設定されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  10. トレッドを平面視したときの前記面取り部の幅は、両側に隣接する前記非屈曲部のうちの狭い方の溝幅の5〜15倍に設定されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記面取り部は、踏面に対して5〜45°の範囲内で傾斜している、ことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記幅方向溝における前記屈曲部が占める長さの割合は、20〜75%の範囲内である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記幅方向溝は、一対の前記周方向溝で挟まれる陸部をタイヤ幅方向に貫通している、ことを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  14. 前記幅方向溝は、陸部をタイヤ幅方向に貫通しておらず、一方の端部が前記陸部内で終端している、ことを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  15. 前記幅方向溝は、両端部が前記陸部内で終端している、ことを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  16. トレッドに、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝と前記周方向溝と交差する方向に延びる複数の幅方向溝とを備えた空気入りタイヤであって、
    前記幅方向溝の少なくとも1ヶ所には、その一方側よりも幅の広い幅広部を備え、
    前記幅方向溝に隣接する陸部には、前記幅広部内に向けて突出する補強部が形成されており、
    前記補強部には、前記幅広部へ向けて傾斜する面取り部が形成されている、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
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