JP2006215428A - 記録剤除去装置 - Google Patents

記録剤除去装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006215428A
JP2006215428A JP2005030124A JP2005030124A JP2006215428A JP 2006215428 A JP2006215428 A JP 2006215428A JP 2005030124 A JP2005030124 A JP 2005030124A JP 2005030124 A JP2005030124 A JP 2005030124A JP 2006215428 A JP2006215428 A JP 2006215428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
recording agent
conveying
belt
central portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005030124A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotaka Okita
宏隆 大喜多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2005030124A priority Critical patent/JP2006215428A/ja
Publication of JP2006215428A publication Critical patent/JP2006215428A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】加熱手段による搬送部材の急熱、急冷を防止し、搬送部材にシワや波打ちが発生するのを防止する。
【解決手段】加熱手段は、搬送部材の搬送方向における所定領域の中央部分において、記録剤が溶融もしくは軟化状態となるように搬送部材を加熱し、所定領域の両端部分において中央部分よりも低い温度となるように搬送部材を加熱する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子写真方式やインクジェット方式等によって画像が形成された記録媒体の記録面から、その画像を形成する記録剤を除去して、記録媒体を再利用可能にする記録剤除去装置に関するものである。
従来、記録面に画像が形成された用紙やフィルムなどの記録媒体を、その記録面から記録剤を取り除くことにより再利用可能にする技術が知られている。
例えば特開平7−287489号公報には、高熱伝導体(例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料)で形成され、内部に加熱ヒータを備えた加熱支持部材と、この加熱支持部材と複数の支持ローラの間に掛け回されたオフセットベルト(搬送部材)と、このオフセットベルトを挟んで加熱支持部材側に圧接する加熱ローラとを備えた記録剤除去装置が開示されている。
この装置では、オフセットベルトが加熱支持部材によって加熱され、オフセットベルトから用紙が分離されるまで、オフセットベルトを介してトナーへの加熱が維持される。そして、トナーが冷却固化する前にオフセットベルトから用紙を分離させることによって、用紙分離時にトナーを軟化あるいは溶融状態に維持して、トナーのオフセットベルト表面に対する付着力をトナーの用紙に対する付着力に比べて著しく低下させ、用紙の記録面からトナーを剥離している。
特開平7−287489号公報
しかしながら、この方法では、加熱支持部材に接触する領域のオフセットベルトが高温に加熱支持され、加熱支持部材に接触しない部分と接触する部分におけるオフセットベルトの温度差が大きい。つまり、オフセットベルトが加熱支持部材に接触した直後の部分でオフセットベルトが急熱され、オフセットベルトが加熱支持部材から離間した直後の部分でオフセットベルトが急冷される。オフセットベルトがこのように急熱、急冷されると、オフセットベルト上にシワや波打ちが発生する可能性がある。特にプレッシャローラ等の押圧部材によって押圧された部分においてはシワや波打ちが発生する可能性が高い。
このようにオフセットベルトにシワや波打ちが発生すると、オフセットベルトに用紙が圧接されても、オフセットベルトと用紙とが十分に密着せず、その結果、用紙の記録面からトナーを確実に剥離することができないという問題がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、搬送部材にシワや波打ちが発生することを防止し、搬送部材上に担持した記録媒体の記録剤保持面から記録剤を確実に剥離することができる記録剤除去装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体の記録剤保持面と接触しながら記録媒体を搬送するための搬送部材と、前記記録剤保持面に保持された記録剤を前記搬送部材側に転移させるために、前記搬送部材の搬送方向における所定領域に渡って、前記搬送部材を加熱する加熱手段と、を備え、前記加熱手段は、前記所定領域の中央部分において前記記録剤が溶融もしくは軟化状態となるように前記搬送部材を加熱し、前記所定領域の両端部分において前記中央部分よりも低い温度となるように前記搬送部材を加熱することを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記所定領域の中央部分に、前記記録媒体と前記搬送部材を圧接させるための押圧部材を設けたことを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記加熱手段は、前記搬送部材の搬送方向における所定領域に渡って、複数の熱発生部材が配置され、前記所定領域の中央部分に配置された熱発生部材は、前記記録剤が溶融もしくは軟化状態となるように前記搬送部材を加熱し、前記所定領域の両端部分に配置された熱発生部材は、前記中央部分よりも低い温度となるように前記搬送部材を加熱することを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記加熱手段は、単一の熱発生部材と、搬送部材の搬送方向に沿って所定幅を有する熱伝達部材とからなり、前記熱発生部材は、前記熱伝達部材内の中央部分に配置され、前記熱伝達部材は、前記記録剤が溶融もしくは軟化状態となるように前記熱発生部材の熱を前記熱伝達部材の中央部分に向かって伝達し、前記中央部分よりも低い温度となるように前記熱発生部材の熱を前記熱伝達部材の両端部分に向かって伝達することを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記加熱手段は、前記所定領域の両端部分のうち、少なくとも上流側部分が記録剤の軟化温度より低い温度となるように前記搬送部材を加熱することを特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記加熱手段は、前記搬送部材が記録媒体の記録剤保持面と接触する側と反対側に配置されていることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記加熱手段は、前記搬送部材が記録媒体の記録剤保持面と接触する側と同じ側に配置されていることを特徴としている。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記加熱手段は、前記搬送部材が記録媒体の記録剤保持面と接触する側に対して両側に配置されていることを特徴としている。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明において、前記搬送部材は、前記加熱手段と接触する領域の少なくとも一部において前記記録媒体と接触することを特徴としている。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明において、前記搬送部材の搬送方向に直交する方向において、前記加熱手段および前記搬送部材の幅が前記記録媒体の幅以上であることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、加熱手段は、所定領域の中央部分において記録剤が溶融もしくは軟化状態となるように搬送部材を加熱し、所定領域の両端部分において中央部分よりも低い温度となるように搬送部材を加熱するので、所定領域の上流側部分から中央部分に向かって搬送部材の温度が徐々に上昇し、所定領域の中央部分から下流側部分に向かって徐々に下降する。また、所定領域の上流側部分に接触する搬送部材の温度と、その上流側部分に接触する直前の部分における搬送部材の温度の間で大きな温度差が生じるのを防止することができる。さらに、所定領域の下流側部分に接触する搬送部材の温度と、その下流側部分から離間した直後の部分における搬送部材の温度の間で大きな温度差が生じるのを防止することができる。このように、搬送部材の急熱、急冷が防止できるので、搬送部材の膨張や収縮で搬送部材にシワや波打ちが発生するのを防ぐことができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加え、所定領域の中央部分で、押圧部材によって記録媒体と搬送部材が圧接されるので、記録媒体と搬送部材が十分に密着し、記録媒体の記録剤保持面に保持された記録剤を溶融もしくは軟化させて搬送部材に確実に転移させることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明による効果に加え、搬送部材の搬送方向における所定領域に渡って、複数の熱発生部材が配置されるので、それぞれの温度を個別に設定することができ、搬送部材にシワや波打ちを発生させない最適な状態を簡単に得ることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明による効果に加え、熱発生部材が1つでよいので、電力消費を少なくすることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明による効果に加え、加熱手段は、前記所定領域の両端部分のうち、少なくとも上流側部分が記録剤の軟化温度より低い温度となるように搬送部材を加熱するので、前記上流側部分における搬送部材の温度と、前記上流側部分に接触する直前の部分における搬送部材の温度の間で大きな温度差が生じるのを防止することができる。これによって、前記上流側部分において搬送部材が急熱されて膨張することを防止して、搬送部材にシワや波打ちが発生するのを防ぐことができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、搬送部材におけるシワや波打ちの発生を防止することができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、搬送部材におけるシワや波打ちの発生を防止することができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、搬送部材におけるシワや波打ちの発生を防止することができる。
また、請求項9に記載の発明によれば、搬送部材におけるシワや波打ちの発生を防止することができる。
また、請求項10に記載の発明によれば、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明による効果に加え、搬送方向に直交する方向において、加熱手段および搬送部材の幅が記録媒体の幅以上であるので、記録媒体の幅に渡って保持された記録剤を確実に搬送部材に転移させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の記録剤除去装置の概略構成を説明する図である。
この記録剤除去装置は、搬送部材としての搬送ベルト10と、ベルト送りローラ12、14と、加熱手段としての加熱ユニット16と、押圧部材としてのプレッシャローラ18と、搬送ローラ20、22と、クリーニング部材としてのブレード24から構成されている。
用紙11は本発明の記録媒体を構成し、トナー26は電子写真方式で用いられる本発明の記録剤を構成している。
搬送ベルト10は、SUS(ステンレス)等の金属で形成されており、表面に用紙11を担持して搬送するように構成されている。
ベルト送りローラ12、14は、ローラ軸によって記録剤除去装置本体に回動可能に取付けられると共に、搬送ベルト10をこれらのベルト送りローラ間で支持するように構成されている。
加熱ユニット16は搬送ベルト10の内周面の一部と接触するように構成されている。図1の加熱ユニット16は、搬送ベルト10の搬送方向における加熱ユニット16の全長に渡って、搬送ベルト10の上部内周面に接触しており、この接触部分が本発明の「所定領域」に相当する。
加熱ユニット16は、所定領域の中央部分においてトナー26が溶融もしくは軟化状態となるように搬送ベルト10を加熱し、所定領域の両端部分において中央部分よりも低い温度となるように搬送ベルト10を加熱するように構成されている。
プレッシャローラ18は、所定領域の中央部分において、公知の付勢手段によって用紙11と搬送ベルト10を圧接するように構成されている。
搬送ローラ20、22は、記録剤除去装置本体に回動可能に取付けられ、公知の付勢手段によってお互いに圧接するように構成されている。
ブレード24は、搬送ベルト10の周面に設けられ、搬送ベルト10の表面に付着したトナー26を機械的に除去することによって搬送ベルト10をクリーニングするように構成されている。尚、図1ではブレードの例を図示しているが、搬送ベルト10の表面に付着したトナー26を機械的に除去できるものであればブレードに限定されるものではない。例えば、ブラシローラ等のブラシ部材、フェルト等で構成されたパッド等でも同様の効果を得ることができる。
次に、用紙11の動きに着目してこの記録剤除去装置の全体動作について具体的に説明する(図1参照)。
搬送ローラ20、22は矢印方向に回転しており、トナー26が付着した用紙11は、搬送ローラ間の圧接位置で挟持されながら搬送ベルト10に向けて搬送される。この時、用紙11はトナー26の付着面が搬送ベルト10に接触するように搬送される。図1においては、用紙11はトナー26の付着面を下にした状態で搬送されることになる。
ベルト送りローラ12、14は記録剤除去装置本体から駆動を受けて回動し、搬送ベルト10を時計回りに回転させる。
搬送ベルト10に向けて搬送された用紙11は、前述した所定領域に向けてさらに搬送される。
上記所定領域の中央部分では、加熱ユニット16はトナー26が溶融もしくは軟化状態となるように搬送ベルト10を加熱している。また、上記所定領域の両端部分では中央部分よりも低い温度となるように搬送ベルト10を加熱している。従って、搬送ベルト上に担持されて搬送される用紙11と、用紙11上に保持されたトナー26も、搬送ベルト10を介して同様に加熱されることになる。
また、上記所定領域の中央部分では、プレッシャローラ4が用紙11と搬送ベルト10を圧接させるので、この部分で、用紙11上に保持されたトナー26は溶融もしくは軟化して、搬送ベルト10側に転移する。
上記所定領域を通過した用紙11は、搬送ベルト10がベルト送りローラ14に摺接して折曲する位置まで、搬送ベルト10に接触しながら搬送される。図1では、搬送ベルト10に沿って水平方向に搬送されることになる。搬送ベルト10がベルト送りローラ14に摺接して折曲する位置において、用紙11は水平方向にそのまま搬送されるが、搬送ベルト10はベルト送りローラ14によって折曲する。従って、この位置において用紙11はその先端から徐々に搬送ベルト10と分離することになる。
前述したように、所定領域の中央部分ではトナー26が溶融または軟化状態となるように加熱ユニット16が搬送ベルト10を加熱し、両端部分では中央部分よりも低い温度となるように加熱ユニット16が搬送ベルト10を加熱するので、中央部分で溶融もしくは軟化して搬送ベルト10側に転移したトナー26の温度が、上記所定領域の下流側部分に向けて徐々に下降していく。従って、用紙11が搬送ベルト10と分離する位置において、トナーどうしの接着力(A)は中央部分に比べて大きくなる。また、この位置において、搬送ベルト10とトナー26との接着力(B)も大きくなる一方、用紙11とトナー26との接着力(C)は小さくなっている。これらの接着力の関係をまとめると(A)>(B)>(C)という関係になる。
このような接着力の関係、および、搬送ベルト10だけがベルト送りローラ14の曲率半径で折曲されることによって、用紙11の表面に保持されていたトナー26は用紙11の先端から徐々に除去(剥離)され、搬送ベルト10側に付着する。
用紙11が搬送ベルト10から完全に分離すると、用紙11の表面に保持されていたトナー26はすべて用紙11から除去されて、搬送ベルト10側に付着することになる。
このように搬送ベルト10の表面に付着したトナー26は、搬送ベルト10の周面に設けられたブレード24によって機械的に除去され、搬送ベルト10の表面がクリーニングされる。
前述したように、加熱ユニット16が搬送ベルト10に接触して搬送ベルト10を加熱する所定領域の中央部分において加熱ユニット16はトナー26が溶融もしくは軟化状態となるように搬送ベルト10を加熱し、上記所定領域の両端部分において中央部分よりも低い温度となるように加熱ユニット16が搬送ベルト10を加熱する。これによって、搬送ベルト10の温度は上記所定領域の上流側部分から中央部分に向かって徐々に上昇し、中央部分から下流側部分に向かって徐々に下降する。また、上記所定領域の上流側部分における搬送ベルト10の温度は、搬送ベルト10が加熱ユニット16に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に上昇することを防止でき、搬送ベルト10が加熱ユニット16による急熱で膨張することを防ぐことができる。さらに、搬送ベルト10が加熱ユニット16から離間した直後の部分における搬送ベルト10の温度は、上記所定領域の下流側部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に下降することを防止でき、搬送ベルト10が加熱ユニット16から離間することによる急冷で収縮することを防ぐことができる。
特に、この所定領域の両端部分のうち、少なくとも上流側部分において、加熱ユニット16はトナー26の軟化温度よりも低い温度となるように搬送ベルト10を加熱することによって、搬送ベルト10が加熱ユニット16に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度との差をさらに小さくすることができ、搬送ベルト10のシワや波打ちの発生をさらに効果的に防止できる。
以上説明したように、本願発明の記録剤除去装置は、搬送ベルト10にシワや波打ちが発生するのを防ぐことができるので、搬送ベルト10と搬送ベルト10上に担持された用紙11がプレッシャローラ4の押圧位置において十分に密着し、用紙11上のトナー26を確実に搬送ベルト10側に転移させて、用紙11から除去することができる。
また、本願発明の記録剤除去装置は、搬送ベルト10の搬送方向に直行する方向において、加熱ユニット16および搬送ベルト10の幅が用紙11の幅以上となるように構成されている。従って、用紙11が印字可能領域の幅いっぱいに印字されていても、トナー26を確実に除去することができる。
尚、本発明において、トナーが溶融もしくは軟化状態となるような搬送ベルト10の温度というのは、フローテスター(島津製作所製)によるトナーの「軟化温度」以上である。ただし、トナーが気化したり、記録剤除去装置内の部材や用紙に悪影響を与えるほどの高温でないことは勿論のことである。
フローテスターというのは、「ダイ」と呼ばれる金属製の台座の上に、「ダイ」に設けた貫通孔が真ん中に位置するように円筒状のシリンダを載置し、シリンダ内の物質を上からピストンで加圧することによって、温度の上昇によるピストンの降下量を測定して、物質の温度特性を測定する装置である。本発明による測定では、直径1mmで長さが10mmの貫通孔を有したダイを使用し、ピストンには10kgの荷重をかけることを条件とする。
シリンダ内のトナーの温度特性を測定するには、シリンダ内に一定量のトナーを入れ、ピストンに10kgの荷重をかける。トナーを加熱するにつれてピストンの降下量が大きくなるが、トナーが所定の温度になると、貫通孔から流出することはないが、ピストンがそれ以上には降下しなくなる。この温度はフローテスターでは「軟化温度」と呼ばれている。この後、温度が上昇してもピストンの降下量がゼロである状態が続く。この領域は「ゴム状領域」と呼ばれる。そしてさらにトナーの温度が「軟化温度」より高い、所定の温度になると、シリンダ内のトナーが貫通孔に流出し始める。この温度はフローテスターでは「流出開始温度」と呼ばれている。このようにフローテスターで測定すると、異なる種類のトナーについて、それぞれの「軟化温度」が得られる。
本願発明の加熱ユニット16は、搬送ベルト10が用紙11上に保持されたトナー26のフローテスターによる軟化温度以上になるように、搬送ベルト10を加熱するものである。例えば、所定領域の中央部分では搬送ベルト10が180℃前後になるように加熱ユニット16が搬送ベルト10を加熱し、所定領域の上流側部分では搬送ベルト10が80℃前後になるように加熱ユニット16が搬送ベルト10を加熱し、所定領域の下流側部分では搬送ベルト10が100℃前後になるように加熱ユニット16が搬送ベルト10を加熱したところ、記録面に保持されたトナー26が用紙11から適切に除去できた。
(実施例1)
次に、上記のような加熱ユニット16の具体的な構成例を、図2を参照しながら説明する。
加熱ユニット16は複数のヒートローラから構成されている。図2の加熱ユニット16は3つのヒートローラ28、30、32から構成されている。これらのヒートローラが本発明の「熱発生部材」に相当する。
ヒートローラの内部にはハロゲンランプ等のヒータが内蔵されており、これによってヒートローラ28、30、32は搬送ベルト10と接触している部分において、搬送ベルト10を所定の領域に渡って加熱している。実施例1における「搬送部材の搬送方向における所定領域」とは、搬送ベルト10の搬送方向最上流側のヒートローラ28が搬送ベルト10に接触して加熱する位置から、搬送ベルト10の搬送方向最下流側のヒートローラ32が搬送ベルト10に接触して加熱する位置までの間の領域を指す。
実施例1における複数のヒートローラで構成された加熱ユニット16においては、上記所定領域の中央部分に配置されたヒートローラ30が、トナー26が溶融もしくは軟化状態となるように搬送ベルト10を加熱する。
また、上記所定領域の両端部分に配置されたヒートローラ28と32が、中央部分よりも低い温度となるように搬送ベルト10を加熱する。
これによって、搬送ベルト10の温度は上記所定領域の上流側部分から中央部分に向かって徐々に上昇し、中央部分から下流側部分に向かって徐々に下降する。また、上記所定領域の上流側部分における搬送ベルト10の温度は、搬送ベルト10がヒートローラ28に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に上昇することを防止でき、搬送ベルト10がヒートローラ28による急熱で膨張することを防ぐことができる。さらに、搬送ベルト10がヒートローラ32に接触した直後の部分における搬送ベルト10の温度は、上記所定領域の下流側部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に下降することを防止でき、搬送ベルト10が加熱ユニット16から離間することによる急冷で収縮することを防ぐことができる。
特に、上記所定領域の上流側部分に配置されたヒートローラ28が、トナー26の軟化温度より低い温度となるように搬送ベルト10を加熱することによって、搬送ベルト10がヒートローラ28に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度との差をさらに小さくすることができ、搬送ベルト10のシワや波打ちの発生をさらに効果的に防止できる。
以下に、上述した実施例1と異なる構成を備えた実施例について順次説明する。尚、実施例1と同一の部材については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(実施例2)
次に、加熱ユニット16の他の具体的な構成例を、図3を参照しながら説明する。
加熱ユニット16は、金属や合成樹脂で形成された加熱ブロック34と、加熱ブロック34の内部に内蔵され、加熱ブロック34の中央部分に配置されたハロゲンランプ等の単一のヒータ36から構成されている。ここで、ヒータ36が本発明の「熱発生部材」に相当し、加熱ブロック34が本発明の「熱伝達部材」に相当する。
また、搬送ベルト10の搬送方向における加熱ブロック34の長さが「搬送部材の搬送方向における所定領域」に相当する。
実施例2における加熱ユニット16において、加熱ブロック34の中央部分に配置されたヒータ36は、トナー26が溶融もしくは軟化状態となるように加熱ブロック34の中央部分に向かってヒータ36の熱を伝達する。さらにヒータ36は、中央部分よりも低い温度となるようにヒータ36の熱を加熱ブロック34の両端部分に向かって伝達する。
これによって、搬送ベルト10の温度が上記所定領域の上流側部分から中央部分に向かって徐々に上昇し、中央部分から下流側部分に向かって徐々に下降する。また、上記所定領域の上流側部分における搬送ベルト10の温度は、搬送ベルト10が加熱ブロック34に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に上昇することを防止でき、搬送ベルト10が加熱ブロック34による急熱で膨張することを防ぐことができる。さらに、搬送ベルト10が加熱ブロック34に接触した直後の部分における搬送ベルト10の温度は、上記所定領域の下流側部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に下降することを防止でき、搬送ベルト10が加熱ブロック34から離間することによる急冷で収縮することを防ぐことができる。
特に、この所定領域の両端部分のうち、少なくとも上流側部分において、トナー26の軟化温度より低い温度となるように加熱ブロック34が搬送ベルト10を加熱することによって、搬送ベルト10が加熱ブロック34に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度との差をさらに小さくすることができ、搬送ベルト10のシワや波打ちの発生をさらに効果的に防止できる。
(実施例3)
次に、加熱ユニット16の他の具体的な構成例を、図4を参照しながら説明する。
加熱ユニット16は、金属や合成樹脂で形成されたヒートローラ38と、ヒートローラ38の内部に内蔵され、ヒートローラ38の中心よりプレッシャローラ18に近い位置に配置されたハロゲンランプ等の単一のヒータ40から構成されている。ここで、ヒータ40が本発明の「熱発生部材」に相当し、ヒートローラ38が本発明の「熱伝達部材」に相当する。
また、搬送ベルト10がヒートローラ38に接触する領域が「搬送部材の搬送方向における所定領域」に相当する。
実施例3における加熱ユニット16において、ヒートローラ38の中心よりプレッシャローラ18に近い位置に配置されたヒータ40は、トナー26が溶融もしくは軟化状態となるようにヒートローラ38がプレッシャローラ18と接する部分に向かってヒータ40の熱を伝達する。さらにヒータ40は、中央部分よりも低い温度となるようにヒータ40の熱を所定領域の両端部分に向かって伝達する。
これによって、搬送ベルト10の温度が上記所定領域の上流側部分から中央部分に向かって徐々に上昇し、中央部分から下流側部分に向かって徐々に下降する。また、上記所定領域の上流側部分における搬送ベルト10の温度は、搬送ベルト10がヒートローラ38に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に上昇することを防止でき、搬送ベルト10がヒートローラ38による急熱で膨張することを防ぐことができる。さらに、搬送ベルト10がヒートローラ38に接触した直後の部分における搬送ベルト10の温度は、上記所定領域の下流側部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に下降することを防止でき、搬送ベルト10がヒートローラ38から離間することによる急冷で収縮することを防ぐことができる。
特に、この所定領域の両端部分のうち、少なくとも上流側部分において、トナー26の軟化温度より低い温度となるようにヒートローラ38が搬送ベルト10を加熱することによって、搬送ベルト10がヒートローラ38に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度との差をさらに小さくすることができ、搬送ベルト10のシワや波打ちの発生をさらに効果的に防止できる。
(実施例4)
次に、加熱手段としての加熱ユニット16が実施例1とは反対の位置に配置されている例を、実施例1の構成をもとにして、図5を参照しながら説明する。
実施例4の記録剤除去装置の構成は実施例1と基本的に同じであるが、加熱ユニット16としての複数のヒートローラ28、30、32と、プレッシャローラ18の配置が実施例1と逆になっている。すなわち、ヒートローラ28、30、32は、用紙11のトナー保持面と接触する側と同じ側に配置され、上面から搬送ローラ10を加熱するように配置され、プレッシャローラ18が下面から搬送ベルト10を用紙11に向かって押圧するように配置されている。
用紙11は搬送ベルト10上に担持されて搬送され、ヒートローラ28、30、32が搬送ベルト10に接触する位置に用紙11が存在する場合は、搬送ベルト10は用紙11を介して加熱される。
実施例4における複数のヒートローラで構成された加熱ユニット16においては、所定領域の中央部分に配置されたヒートローラ30は、トナー26が溶融もしくは軟化状態となるように搬送ベルト10を加熱する。また、所定領域の両端部分に配置されたヒートローラ28と32が、中央部分よりも低い温度となるように搬送ベルト10を加熱する。
これによって、搬送ベルト10の温度が上記所定領域の上流側部分から中央部分に向かって徐々に上昇し、中央部分から下流側部分に向かって徐々に下降する。また、上記所定領域の上流側部分における搬送ベルト10の温度は、搬送ベルト10がヒートローラ28に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に上昇することを防止でき、搬送ベルト10がヒートローラ28による急熱で膨張することを防ぐことができる。さらに、搬送ベルト10がヒートローラ32に接触した直後の部分における搬送ベルト10の温度は、上記所定領域の下流側部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に下降することを防止でき、搬送ベルト10が加熱ユニット16から離間することによる急冷で収縮することを防ぐことができる。
特に、この所定領域の両端部分のうち、少なくとも上流側部分において、トナー26の軟化温度より低い温度となるようにヒートローラ28が搬送ベルト10を加熱することによって、搬送ベルト10がヒートローラ28に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度との差をさらに小さくすることができ、搬送ベルト10のシワや波打ちの発生をさらに効果的に防止できる。
(実施例5)
次に、搬送ベルト10が用紙11のトナー保持面と接触する側の両側に、加熱手段としての加熱ユニット16(2点鎖線の空想線で図示)が配置されている例を実施例1の構成を基にして、図6を参照しながら説明する。
実施例5の記録剤除去装置の構成は実施例1と基本的に同じであるが、加熱ユニット16としてのヒートローラ28と32の配置が実施例1と逆になっている。すなわち、ヒートローラ28、32が上面から搬送ローラ10を加熱するように配置されている。
用紙11は搬送ベルト10上に担持されて搬送され、ヒートローラ28、32が搬送ベルト10に接触する位置に用紙11が存在する場合は、搬送ベルト10は用紙11を介して加熱される。
実施例5における複数のヒートローラで構成された加熱ユニット16においては、所定領域の中央部分に配置されたヒートローラ30は、トナー26が溶融もしくは軟化状態となるように搬送ベルト10を加熱する。また、所定領域の両端部分に配置されたヒートローラ28と32が、中央部分よりも低い温度となるように搬送ベルト10を加熱する。
これによって、搬送ベルト10の温度が上記所定領域の上流側部分から中央部分に向かって徐々に上昇し、中央部分から下流側部分に向かって徐々に下降する。また、上記所定領域の上流側部分における搬送ベルト10の温度は、搬送ベルト10がヒートローラ28に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に上昇することを防止でき、搬送ベルト10がヒートローラ28による急熱で膨張することを防ぐことができる。さらに、搬送ベルト10がヒートローラ32に接触した直後の部分における搬送ベルト10の温度は、上記所定領域の下流側部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に下降することを防止でき、搬送ベルト10が加熱ユニット16から離間することによる急冷で収縮することを防ぐことができる。
特に、この所定領域の両端部分のうち、少なくとも上流側部分において、トナー26の軟化温度より低い温度となるようにヒートローラ28が搬送ベルト10を加熱することによって、搬送ベルト10がヒートローラ28に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度との差をさらに小さくすることができ、搬送ベルト10のシワや波打ちの発生をさらに効果的に防止できる。
(実施例6)
次に、搬送ベルト10が用紙11のトナー保持面と接触する側の両側に、加熱手段としての加熱ユニット16(2点鎖線の空想線で図示)が配置されている別の例を実施例1の構成を基にして、図7を参照しながら説明する。
実施例6の記録剤除去装置の構成は実施例1と基本的に同じであるが、加熱ユニット16としての複数のヒートローラ30とプレッシャローラ18の配置が実施例1と逆になっている。すなわち、ヒートローラ30が上面から搬送ローラ10を加熱するように配置され、プレッシャローラ18が下面から搬送ベルト10を用紙11に向かって押圧するように配置されている。
用紙11は搬送ベルト10上に担持されて搬送され、ヒートローラ30が搬送ベルト10に接触する位置に用紙11が存在する場合は、搬送ベルト10は用紙11を介して加熱される。
実施例6における複数のヒートローラで構成された加熱ユニット16においては、所定領域の中央部分に配置されたヒートローラ30は、トナー26が溶融もしくは軟化状態となるように搬送ベルト10を加熱する。また、所定領域の両端部分に配置されたヒートローラ28と32が、中央部分よりも低い温度となるように搬送ベルト10を加熱する。
これによって、搬送ベルト10の温度が上記所定領域の上流側部分から中央部分に向かって徐々に上昇し、中央部分から下流側部分に向かって徐々に下降する。また、上記所定領域の上流側部分における搬送ベルト10の温度は、搬送ベルト10がヒートローラ28に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に上昇することを防止でき、搬送ベルト10がヒートローラ28による急熱で膨張することを防ぐことができる。さらに、搬送ベルト10がヒートローラ32に接触した直後の部分における搬送ベルト10の温度は、上記所定領域の下流側部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に下降することを防止でき、搬送ベルト10が加熱ユニット16から離間することによる急冷で収縮することを防ぐことができる。
特に、この所定領域の両端部分のうち、少なくとも上流側部分において、トナー26の軟化温度より低い温度となるようにヒートローラ28が搬送ベルト10を加熱することによって、搬送ベルト10がヒートローラ28に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度との差をさらに小さくすることができ、搬送ベルト10のシワや波打ちの発生をさらに効果的に防止できる。
(実施例7)
次に、搬送ベルト10が用紙11と接触する他の具体例を、図8を参照して説明する。
実施例7の記録剤除去装置の構成は実施例1の構成に加えて、プレッシャローラ18とヒートローラ30とのニップ位置に向けて用紙11を案内する1対のガイド板42a、42b(記録媒体案内部材)を備えている。
上記の構成において、搬送ベルト10は、所定領域の少なくとも一部において用紙11と接触している。具体的には、搬送ベルト10は所定領域の中央部分において用紙11と接触している。
実施例7における複数のヒートローラで構成された加熱ユニット16においては、上記所定領域の中央部分に配置されたヒートローラ30は、トナー26が溶融もしくは軟化状態となるように搬送ベルト10を加熱する。
また、上記所定領域の両端部分に配置されたヒートローラ28と32が、中央部分よりも低い温度となるように搬送ベルト10を加熱する。
これによって、搬送ベルト10の温度が上記所定領域の上流側部分から中央部分に向かって徐々に上昇し、中央部分から下流側部分に向かって徐々に下降する。また、上記所定領域の上流側部分における搬送ベルト10の温度は、搬送ベルト10がヒートローラ28に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に上昇することを防止でき、搬送ベルト10がヒートローラ28による急熱で膨張することを防ぐことができる。さらに、搬送ベルト10がヒートローラ32に接触した直後の部分における搬送ベルト10の温度は、上記所定領域の下流側部分における搬送ベルト10の温度に比べて急激に下降することを防止でき、搬送ベルト10が加熱ユニット16から離間することによる急冷で収縮することを防ぐことができる。
特に、この所定領域の両端部分のうち、少なくとも上流側部分において、トナー26の軟化温度より低い温度となるようにヒートローラ28が搬送ベルト10を加熱することによって、搬送ベルト10がヒートローラ28に接触する直前の部分における搬送ベルト10の温度との差をさらに小さくすることができ、搬送ベルト10のシワや波打ちの発生をさらに効果的に防止できる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、前記実施形態においては、搬送ベルト10にSUS(ステンレス)等の金属を使用していたが、ポリイミド樹脂、ポリカーボネイト樹脂などの材料を使用してもよい。
また、前記実施形態においては、記録媒体として用紙11の例を図示しているが、記録媒体はこれに限定されない。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネイト、ナイロン、フッ素樹脂、ポリブチレンテレフタレート、アクリル樹脂、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド等の材料、または、前記材料やポリプロピレン、ポリエチレン等に無機質材料や繊維材料を添加した強化プラスチック、あるいは、上質紙、アート紙、コート紙といったパルプ製シート等の基材に、離型層として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルブテン、ポリメチルペンテン等のオレフィン系の材料やフッ素系の材料を少なくとも1種類は含有した材料を接着又は圧着したものを記録媒体として使用してもよい。また、前記基材に離型層として、例えば、シリコン系材料、フッ素系材料等を少なくとも1種類は含有した材料をコーティングしたもので構成されていてもよい。さらに、離型層と基材を兼ねて、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルブテン、ポリメチルペンテン等のオレフィン系の材料やフッ素系の材料を少なくとも1種類は含有した材料をそのまま記録媒体として使用してもよい。あるいは、上質紙、アート紙、コート紙といったパルプ製シート等の基材に対して、記録媒体と記録剤の接着力を低下させる溶剤を浸漬、噴霧あるいは塗布したものを記録媒体として使用してもよい。
さらにまた、前記実施形態においては、記録媒体として電子写真方式で用いられるトナーを使用していたが、インクジェット方式で用いられるインクを使用してもよく、どのような印字方式であっても、記録媒体に熱定着される記録剤であればよい。
本発明の記録剤除去装置の概略構成を示す図面である。 図1に示す記録剤除去装置における加熱ユニットの構成を示す図面である。 図1に示す記録剤除去装置における加熱ユニットの他の構成を示す図面である。 図1に示す記録剤除去装置における加熱ユニットの他の構成を示す図面である。 図2に示す加熱ユニットの配置に関する他の構成を示す図面である。 図2に示す加熱ユニットの配置に関する他の構成を示す図面である。 図2に示す加熱ユニットの配置に関する他の構成を示す図面である。 図1に示す記録剤除去装置における搬送ベルトと記録媒体との他の接触例を示す図面である。
符号の説明
10 搬送ベルト(搬送部材)
11 用紙(記録媒体)
12 ベルト送りローラ
14 ベルト送りローラ
16 加熱ユニット(加熱手段)
18 プレッシャローラ(押圧部材)
20 搬送ローラ
22 搬送ローラ
24 ブレード(クリーニング部材)
26 トナー(記録剤)
28 ヒートローラ(熱発生部材)
30 ヒートローラ(熱発生部材)
32 ヒートローラ(熱発生部材)
34 加熱ブロック(熱伝達部材)
36 ヒータ(熱発生部材)
38 ヒートローラ(熱伝達部材)
40 ヒータ(熱発生部材)
42a ガイド板(記録媒体案内部材)
42b ガイド板(記録媒体案内部材)


Claims (10)

  1. 記録媒体の記録剤保持面と接触しながら記録媒体を搬送するための搬送部材と、
    前記記録剤保持面に保持された記録剤を前記搬送部材側に転移させるために、前記搬送部材の搬送方向における所定領域に渡って、前記搬送部材を加熱する加熱手段と、
    を備え、
    前記加熱手段は、前記所定領域の中央部分において前記記録剤が溶融もしくは軟化状態となるように前記搬送部材を加熱し、前記所定領域の両端部分において前記中央部分よりも低い温度となるように前記搬送部材を加熱することを特徴とする記録剤除去装置。
  2. 前記所定領域の中央部分に、前記記録媒体と前記搬送部材を圧接させるための押圧部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の記録剤除去装置。
  3. 前記加熱手段は、前記搬送部材の搬送方向における所定領域に渡って、複数の熱発生部材が配置され、
    前記所定領域の中央部分に配置された熱発生部材は、前記記録剤が溶融もしくは軟化状態となるように前記搬送部材を加熱し、
    前記所定領域の両端部分に配置された熱発生部材は、前記中央部分よりも低い温度となるように前記搬送部材を加熱することを特徴とする、請求項1または2に記載の記録剤除去装置。
  4. 前記加熱手段は、単一の熱発生部材と、搬送部材の搬送方向に沿って所定幅を有する熱伝達部材とからなり、
    前記熱発生部材は、前記熱伝達部材内の中央部分に配置され、
    前記熱伝達部材は、前記記録剤が溶融もしくは軟化状態となるように前記熱発生部材の熱を前記熱伝達部材の中央部分に向かって伝達し、前記中央部分よりも低い温度となるように前記熱発生部材の熱を前記熱伝達部材の両端部分に向かって伝達することを特徴とする請求項1または2に記載の記録剤除去装置。
  5. 前記加熱手段は、前記所定領域の両端部分のうち、少なくとも上流側部分が記録剤の軟化温度より低い温度となるように前記搬送部材を加熱することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記録剤除去装置。
  6. 前記加熱手段は、前記搬送部材が記録媒体の記録剤保持面と接触する側と反対側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の記録剤除去装置。
  7. 前記加熱手段は、前記搬送部材が記録媒体の記録剤保持面と接触する側と同じ側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の記録剤除去装置。
  8. 前記加熱手段は、前記搬送部材が記録媒体の記録剤保持面と接触する側に対して両側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の記録剤除去装置。
  9. 前記搬送部材は、前記加熱手段と接触する領域の少なくとも一部において前記記録媒体と接触することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の記録剤除去装置。
  10. 前記搬送部材の搬送方向に直交する方向において、前記加熱手段および前記搬送部材の幅が前記記録媒体の幅以上であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の記録剤除去装置。

JP2005030124A 2005-02-07 2005-02-07 記録剤除去装置 Pending JP2006215428A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005030124A JP2006215428A (ja) 2005-02-07 2005-02-07 記録剤除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005030124A JP2006215428A (ja) 2005-02-07 2005-02-07 記録剤除去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006215428A true JP2006215428A (ja) 2006-08-17

Family

ID=36978696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005030124A Pending JP2006215428A (ja) 2005-02-07 2005-02-07 記録剤除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006215428A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5163931B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6638197B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6588327B2 (ja) 剥離部材の製造方法
JP2006215428A (ja) 記録剤除去装置
JP2005247484A (ja) 記録用紙の除湿装置
JP2006171069A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2004205750A (ja) 定着装置
JP2005010533A (ja) 定着装置
JPH02158780A (ja) 画像加熱定着装置
JP2005010671A (ja) 定着装置
JP4325440B2 (ja) 記録用紙の除湿装置
JP2005031459A (ja) 定着装置
JP2004234951A (ja) 加熱装置
JP2002333781A (ja) クリーニング装置
JP2005062652A (ja) 定着装置
JP2005010594A (ja) 定着装置
JP2005049644A (ja) 定着装置
JP2000047513A (ja) 定着装置
JP2021179498A (ja) 画像形成装置
JP2008064991A (ja) 画像形成装置
JP2005017807A (ja) 定着装置
JP4057252B2 (ja) 定着装置及び定着方法及び画像形成装置
JP2005096949A (ja) 記録紙の除湿装置
JP2013007765A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2005096948A (ja) 記録紙の除湿方法およびその除湿装置