JP2006210485A - ドライエッチング方法 - Google Patents

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健一郎 堀
Tomoya Maeda
知哉 前田
Shinji Hirata
信治 平田
Tsutomu Nakanishi
努 中西
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Abstract

【課題】微細加工を行うドライエッチング方法に関し、エッチング反応生成物が堆積して精度良くエッチングできないという課題を解決し、精度良くエッチングできるドライエッチング方法を提供することを目的とする。
【解決手段】Si基板1上に形成されたパターニング膜面側に耐エッチング膜をパターニングしてSi基板1をエッチングするドライエッチング方法において、上記耐エッチング膜が形成されていない側の面に導電性材料からなるエッチングストッパー層4を設けてからエッチングする方法により、エッチングストッパー層4までエッチングが進行しても、エッチングストッパー層4がSi基板1と同電位になるために側壁付着物が堆積せず、かつエッチングストッパー層4が導電性材料のために剥離が容易であり、精度良く、かつ安価にエッチングができる。
【選択図】図1

Description

本発明は圧電素子、焦電素子、MEMS(micro electro mechanical systemsの略)のアクチュエータ、各種センサ等に使用されるデバイスの微細加工を行うためのドライエッチング方法に関するものである。
図4(a)、(b)はこの種の従来のドライエッチング方法を説明するために示した被エッチング体の加工前の断面図と加工後の断面図であり、図4において、8はSi層、9はこのSi層8間に設けられたSiO2からなる絶縁性ストッパー層、2はSi層8上に少なくとも1層がパターニングされたパターン形成膜、3はこのパターン形成膜2のマスクとなるレジスト膜であり、このようにして被エッチング体10が構成されているものである。
図5(a)、(b)は従来の他の構成の被エッチング体の加工前の断面図と加工後の断面図であり、図5において、1はSi基板、2はこのSi基板1上に少なくとも1層がパターニングされたパターン形成膜、3はこのパターン形成膜2のマスクとなるレジスト膜であり、5はこのように構成されたSi基板1を支持基板6に固定するための接着層であり、このようにして被エッチング体11が構成されているものである。
このように構成された被エッチング体10、11は、上記レジスト膜3に覆われていない領域のSi層8またはSi基板1をエッチングすることにより、図4(b)または図5(b)に示すようなエッチング加工を行うものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特公平6−12767号公報
しかしながら上記従来のドライエッチング方法では、図4に示した被エッチング体10において、Si層8のエッチングが絶縁性ストッパー層9まで進行すると、Si層8が絶縁性ストッパー層9と接する部分がオーバーエッチングされ、いわゆるノッチ12と呼ばれる切り欠き部が形成されるため、精度の良いエッチングができないという問題があった。
これは、図6(a)、(b)のエッチング途中の被エッチング体10の断面図に示すように、Si層8はプラズマイオン13によりプラズマ電荷を帯びており、エッチングが絶縁性ストッパー層9まで進行すると図6(b)に示すように絶縁性ストッパー層9はマイナスの電荷を帯びることになる。このために、Si層8と絶縁性ストッパー層9との境界のエッチングが急速に進行し、ノッチ12ができてしまうためである。
また、図5に示した被エッチング体11において、Si基板1のエッチングが接着層5まで達すると、接着層5のエッチング反応生成物がSi基板1のエッチング側壁に堆積して側壁付着物14が形成されるために精度の良いエッチングができないという問題があった。
本発明はこのような従来の課題を解決し、ノッチが発生することなく、また側壁付着物が発生することなく、エッチング後の形状を精度良くすることができるドライエッチング方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、Si基板上に形成されたパターニング膜面側にマスクとなる耐エッチング膜をパターニングし、この耐エッチング膜に覆われていない領域のSi基板をエッチングするドライエッチング方法において、上記マスクとなる耐エッチング膜が形成されていない側の面に耐エッチング膜として機能する導電性材料からなるエッチングストッパー層を設けてからSi基板のエッチングを行うようにしたものである。
以上のように本発明によるドライエッチング方法は、エッチングがエッチングストッパー層まで進行しても、エッチングストッパー層が導電性材料で形成されているためにSi基板と同電位になり、このためにSi層が絶縁性ストッパー層と接する部分がオーバーエッチングされてノッチが発生したり、あるいはエッチング側壁に側壁付着物が堆積したりするということもなくなり、かつエッチングストッパー層が導電性材料で形成されているために剥離が容易であり、精度が良く、かつ安価にエッチングを行うことができるという効果が得られるものである。
(実施の形態)
以下、実施の形態を用いて、本発明の特に全請求項に記載の発明について説明する。なお、上記背景技術の項で説明したものと同じ構成のものについては同一の符号を付与してその詳細な説明は省略する。
図1(a)、(b)は本発明の一実施の形態によるドライエッチング方法を説明するために示した被エッチング体の加工前の断面図と加工後の断面図であり、図1において、1はSi基板、2はこのSi基板1上に少なくとも1層がパターニングされたパターン形成膜、3はこのパターン形成膜2のマスクとなるレジスト膜、4はSi基板1の裏面(レジスト膜3が形成されていない側の面)に形成された導電性材料からなるエッチングストッパー層、5はこのように構成されたSi基板1を支持基板6に固定するための接着層であり、このようにして被エッチング体7が構成されているものである。
図2は本実施の形態によるドライエッチング方法で使用するエッチング装置の構成を示した概念図であり、図2において15は処理室を示し、この処理室15にはエッチング処理に用いるガスを供給するガス供給部16と、処理室15内を所定の圧力に排気するための真空ポンプ25、26と、ガスを供給した時に所定のガス圧に保つためのオリフィスバルブ24と、被エッチング体7を吸着載置させるための静電チャック20を備えた載置電極21と、この載置電極21に高周波電力を印加するバイアス電源22がマッチング回路23を介して接続されている。さらに、プラズマを発生させるために、アンテナ19とマッチング回路17と高周波電源18が設けられて構成されたものである。
このように構成されたエッチング装置の処理室15内に設けられた静電チャック20上に被エッチング体7を載置して吸着させた後、オリフィスバルブ24を全開にして処理室15を高真空、例えば10-3Pa以上に排気した後、オリフィスバルブ24を絞り、処理室15内にガス供給部16からエッチングガスとしてSF6ガスを導入する。この時、処理室15内のガス圧を0.5Paとなるようにオリフィスバルブ24をコントロールする。
次に、バイアス電源22で500kHzの周波数で400Wの電力を印加すると共に、高周波電源18により13.56MHzの周波数を1000Wの電力で印加し、処理室15内にブラズマを発生させる。これにより、このプラズマによって被エッチング体7のレジスト膜3で覆われていない部分のSi基板1がエッチングされ、図1(b)に示すように加工されるものである。
図3(a)、(b)は上記エッチング途中の被エッチング体7の断面図であり、同図に示すように、Si基板1はプラズマイオン13によりプラス電荷を帯びている。従って、この段階ではエッチングストッパー層4がどのような材質であろうとエッチング状態は従来例と何ら変わらないものであるが、エッチングがエッチングストッパー層4まで進行した場合に、本実施の形態によるエッチングストッパー層4は導電性材料により形成されているためにプラスの電荷を帯びることになり、これによりSi基板1の電荷と同電位に帯電されるためにエッチングに変化が起きることがなく、良好な形状のエッチングを行うことができるようになるものである。
また、エッチングが完了すると、被エッチング体7を処理室15から取り出し、接着層5を外して導電性材料からなるエッチングストッパー層4を露出させた後、レジスト膜3を剥離する溶液でエッチングストッパー層4も同時に剥離するようにしたものであり、このようにしてエッチングされた部分が貫通したデバイスとなるものである。
なお、ここで導電性材料からなるエッチングストッパー層4をアルミニウム、またはアルミニウムを主成分とする合金としたのは、例えばNaOH等のアルカリ系薬液で容易に除去することができ、しかもこのアルカリ系薬液はエッチングで露出した部分の材料に対して安定であるという理由からである。
また、例えば混酸(燐酸+酢酸+硝酸、あるいは燐酸+酢酸+硝酸+純水、あるいは燐酸+硝酸)または単体の酸(塩酸、硫酸)に代表される酸系でも同様の効果があるものである。従って、このように容易に除去できる材料で、かつ、被エッチング体7を侵食する等の悪影響を与えない導電性材料であれば、どのような材料であっても構わないものである。さらに、Si基板1との相互拡散等があり、水溶液で容易に除去できない材料をどうしても使用しなければならない場合には、エッチングストッパー層4の除去はドライエッチング方法を用いて行うことも可能である。
なお、本実施の形態においては、エッチング装置として誘導結合型プラズマ装置を例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、容量結合型プラズマ装置、電子サイクロトロン共鳴型プラズマ装置、ヘリコン波型プラズマ装置、表面波プラズマ装置等でも良く、装置の形態に限定されるものではない。
本発明によるドライエッチング方法は、精度の良いエッチングを安価に行うことができるという効果を有し、焦電素子、MEMSのアクチュエータ、各種センサ等に使用されるデバイスの微細加工を行うためのドライエッチング方法として有用である。
(a)本発明の一実施の形態によるドライエッチング方法を説明するために示した被エッチング体の加工前の断面図、(b)同加工後の断面図 同ドライエッチング方法で使用するエッチング装置の構成を示した概念図 (a)、(b)同エッチング途中の被エッチング体を示した断面図 (a)従来のドライエッチング方法を説明するために示した被エッチング体の加工前の断面図、(b)同加工後の断面図 (a)従来のドライエッチング方法を説明するために示した他の構成の被エッチング体の加工前の断面図、(b)同加工後の断面図 (a)、(b)従来のエッチング途中の被エッチング体を示した断面図
符号の説明
1 Si基板
2 パターン形成膜
3 レジスト膜
4 エッチングストッパー層
5 接着層
6 支持基板
7 被エッチング体
13 プラズマイオン
15 処理室
16 ガス供給部
17、23 マッチング回路
18 高周波電源
19 アンテナ
20 静電チャック
21 載置電極
22 バイアス電源
24 オリフィスバルブ
25、26 真空ポンプ

Claims (6)

  1. Si基板上に形成されたパターニング膜面側にマスクとなる耐エッチング膜をパターニングし、この耐エッチング膜に覆われていない領域のSi基板をエッチングするドライエッチング方法において、上記マスクとなる耐エッチング膜が形成されていない側の面に耐エッチング膜として機能する導電性材料からなるエッチングストッパー層を設けてからSi基板のエッチングを行うようにしたドライエッチング方法。
  2. 耐エッチング膜として機能する導電性材料からなるエッチングストッパー層として、アルミニウム、またはアルミニウムを主成分とする合金を用いた請求項1に記載のドライエッチング方法。
  3. エッチングストッパー層に達するまでエッチングを行った後、エッチングストッパー層を除去することによりSi基板に貫通孔を形成するようにした請求項1に記載のドライエッチング方法。
  4. エッチングストッパー層の除去を、マスクとなる耐エッチング膜の除去と同時に行うようにした請求項3に記載のドライエッチング方法。
  5. エッチングストッパー層を水溶液によるウェット処理で除去するようにした請求項3または4に記載のドライエッチング方法。
  6. エッチングストッパー層をドライエッチングで除去するようにした請求項3または4に記載のドライエッチング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8921224B2 (en) 2012-07-12 2014-12-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device having through electrode and method for manufacturing the same

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