JP7022978B2 - プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置 - Google Patents
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Description
処理チャンバー内に配置された下部電極の上に基板を載置する載置工程と、
前記処理チャンバー内に所定のエッチングガスが供給されている状態で、前記処理チャンバーの外部に配置された誘導結合コイルに、前記エッチングガスをプラズマ化するための高周波電力をパルス化して投入するとともに、前記下部電極に、自己バイアスを形成するための第1周波数成分と前記第1周波数成分よりも周波数が低い第2周波数成分が重畳された重畳電圧を印加するエッチング工程と、
を備える。
前記下部電極に、前記重畳電圧をパルス化して印加することも好ましい。
前記エッチング工程において、
前記誘導結合コイルに対する前記高周波電力の投入が停止され、且つ、前記下部電極に対して前記重畳電圧が印加される第1状態と、前記誘導結合コイルに対して前記高周波電力が投入され、且つ、前記下部電極に対する前記重畳電圧の印加が停止される第2状態とが、交互に繰り返し形成されることが好ましい。
前記処理チャンバー内に所定の成膜ガスが供給されている状態で、前記誘導結合コイルに、前記成膜ガスをプラズマ化するための前記高周波電力を投入する成膜工程と、
前記エッチング工程と前記成膜工程とを繰り返す繰り返し工程と、
をさらに備えることも好ましい。
前記エッチング工程が、
前記下部電極に対する前記重畳電圧の印加が開始されてから所定時間が経過した時点で、前記重畳電圧の印加を停止する切り換え工程、
を備えることが好ましい。
前記切り換え工程において、前記誘導結合コイルに投入する前記高周波電力のパルス化を停止することが好ましい。
処理チャンバーと、
前記処理チャンバーの外部に配置された誘導結合コイルと、
前記処理チャンバーの内部にガスを導入するガス導入部と、
前記処理チャンバーの内部に配置された、基板が載置される下部電極と、
前記誘導結合コイルに、パルス化した高周波電力を投入する電力投入部と、
前記下部電極に、自己バイアスを形成するための第1周波数成分と前記第1周波数成分よりも周波数が低い第2周波数成分が重畳された重畳電圧を印加する電圧印加部と、
を備える。
前記下部電極に印加される前記重畳電圧をパルス化するパルス化部、
を備えることも好ましい。
実施形態に係るプラズマ処理装置の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、プラズマ処理装置100の要部構成を示す図である。
<2-1.全体の流れ>
プラズマ処理装置100において基板9をプラズマエッチングする場合の処理の流れを、図1に加え図2、図3を参照しながら説明する。図2は、該処理の流れを示す図である。図3は、該処理の各段階における基板9の様子を示す図である。
続いて、上述した各工程の具体的な動作の流れを、図1~図3を参照しながら説明する。
ここでは、まず、ガス供給部2から処理チャンバー1の内部にエッチングガス(ここではSF6)が導入される。そして、処理チャンバー1の内部にエッチングガスが供給されている状態で、電力投入部4が、誘導結合コイル3に高周波電力を投入する。ただし、ここでは、誘導結合コイル3には高周波電力をパルス化せずに投入する。誘導結合コイル3に高周波電力が投入されることにより、処理チャンバー1の内部に供給されているエッチングガスがプラズマ化される。そして、該プラズマに含まれる正イオン等により基板9のシリコン層91がエッチングされて縦穴構造が掘り進められる(図3(b))。
ここでは、まず、ガス供給部2から処理チャンバー1の内部へのエッチングガスの導入が停止されるとともに、成膜ガス(ここではC4F8)の導入が開始される。そして、処理チャンバー1の内部に成膜ガスが供給されている状態で、電力投入部4が、誘導結合コイル3に高周波電力を投入する。ただし、ここでも、誘導結合コイル3には高周波電力をパルス化せずに投入する。誘導結合コイル3に高周波電力が投入されることにより、処理チャンバー1の内部に供給されている成膜ガスがプラズマ化され、基板9に形成されている縦穴構造の側壁および底面に、保護膜8として機能するCF系の高分子が重合される(図3(c))。
ここでは、まず、ガス供給部2から処理チャンバー1の内部への成膜ガスの導入が停止されるとともに、エッチングガスの導入が開始される。そして、処理チャンバー1の内部にエッチングガスが供給されている状態で、電力投入部4が、誘導結合コイル3に、高周波電力をパルス化して投入する。具体的には、誘導結合コイル3に、パルス信号機43から出力されるパルス信号にしたがった間隔で発振された高周波電力を投入する。また、電圧印加部6が、下部電極5に、第1周波数成分と第2周波数成分が重畳された重畳電圧を印加する。具体的には、第1電源61および第2電源62のそれぞれから互いに周波数が異なる電圧を出力させ、これらの各電圧を加算器63において重畳して、これをブロッキングコンデンサ64を介して下部電極5に印加する。
ここでは、処理チャンバー1の内部へのエッチングガスの供給を継続しつつ、下部電極5への重畳電圧の印加を停止する。また、誘導結合コイル3に投入する高周波電力のパルス化を停止する。ただし、切り換え工程は、下部電極5に対する重畳電圧の印加が開始されてから所定時間が経過したタイミング(縦穴構造の底の保護膜8が十分に除去されたタイミング)で行われる。
切り換え工程が行われることにより、ステップS21と同様のシリコンエッチング工程が進行する。ここでは、ステップS41で保護膜8が除去された縦穴構造の底部分がエッチングされ、これにより縦穴構造が掘り進められる(図3(e))。
上記の処理に係る保護膜エッチング工程(ステップS41)によると、ノッチングの発生を十分に抑制することができる。その理由について、図4を参照しながら説明する。図4は、保護膜エッチング工程における基板9付近の粒子の動きを説明するための図である。
以下に説明する実施例および比較例1~6の各処理条件で、サンプル1およびサンプル2のそれぞれをプラズマエッチングしてパターンを形成した。ただし、サンプル1およびサンプル2はいずれも、酸化層の上に厚さが200μmのシリコン層が形成されたSOI基板の上に、マスク(フォトレジスト膜)を設けたものである。マスクには、等間隔にスリットが設けられている。サンプル1に設けられるマスクのスリット幅は30μmであり、サンプル2に設けられるマスクのスリット幅は20μmである。これらのサンプル1,2に対してプラズマエッチングを行い、パターンの底が酸化層の表面に到達してからさらに一定時間プラズマエッチングを行って(オーバーエッチング)、形成されたパターンの底部に生じたノッチの大きさ(横方向の切れ込み距離)L(図7参照)を測定した。
上記の実施形態に係る保護膜エッチング工程(ステップS41)において、誘導結合コイル3にパルス化した高周波電力を投入しつつ、下部電極5に、重畳電圧をパルス化して印加してもよい。この場合、図6に示されるように、下部電極5と接続される電圧印加部6aにおいて、第1電源61および第2電源62をパルス信号機65と接続すればよい。この構成において、パルス信号機65からパルス信号が出力されると、第1電源61および第2電源62の各々が、該パルス信号にしたがった間隔(パルス)で、各周波数の電圧を出力する。つまり、各電源61,62が、同じタイミングで、異なる周波数の電圧を出力する。このようにして出力された各電圧が、加算器63において重畳されて重畳電圧とされ、これがブロッキングコンデンサ64を介して、下部電極5に印加されることで、下部電極5にパルス化された重畳電圧が印加される。パルス信号機65から出力されるパルス信号の周波数は、第2周波数よりも十分に低いものとされる。具体的には例えば、パルスON:100μ秒から10,000μ秒、パルスOFF:10μ秒から5,000μ秒とすることができる。
1…処理チャンバー
11…ガス導入口
12…排気口
13…誘電体窓
2…ガス供給部
21…エッチングガス供給源
22…成膜ガス供給源
23…酸素ガス供給源
3…誘導結合コイル
4…電力投入部
41…高周波電源
42…整合器
43…パルス信号機
5…下部電極
51…静電チャック
6…電圧印加部
61…第1電源
611…第1整合器
62…第2電源
621…第2整合器
622…フィルタ
63…加算器
64…ブロッキングコンデンサ
7…制御部
9…基板
90…マスク
91…シリコン層
92…酸化層
8…保護膜
Claims (6)
- 処理チャンバー内に配置された下部電極の上に基板を載置する載置工程と、
前記処理チャンバー内に所定のエッチングガスが供給されている状態で、前記処理チャンバーの外部に配置された誘導結合コイルに、前記エッチングガスをプラズマ化するための高周波電力を投入して前記基板のシリコン層をエッチングし、該シリコン層に縦穴構造を形成する、シリコンエッチング工程と、
前記処理チャンバー内に所定の成膜ガスが供給されている状態で、前記誘導結合コイルに、前記成膜ガスをプラズマ化するための前記高周波電力を投入して、前記縦穴構造の側壁および底面に保護膜を形成する成膜工程と、
前記処理チャンバー内に所定のエッチングガスが供給されている状態で、前記誘導結合コイルに、前記エッチングガスをプラズマ化するための高周波電力を投入するとともに、前記下部電極に、自己バイアスを形成するための第1周波数成分と前記第1周波数成分よりも周波数が低い第2周波数成分が重畳された重畳電圧を印加して、前記縦穴構造の底面に形成された前記保護膜をエッチングする保護膜エッチング工程と、
を備え、
前記シリコンエッチング工程と前記保護膜エッチング工程のうち該保護膜エッチング工程においてのみ、前記誘導結合コイルに投入される高周波電力がパルス化されている、プラズマ処理方法。 - 請求項1に記載のプラズマ処理方法であって、
前記保護膜エッチング工程において、
前記下部電極に、前記重畳電圧をパルス化して印加する、
プラズマ処理方法。 - 請求項2に記載のプラズマ処理方法であって、
前記保護膜エッチング工程において、
前記誘導結合コイルに対する前記高周波電力の投入が停止され、且つ、前記下部電極に対して前記重畳電圧が印加される第1状態と、前記誘導結合コイルに対して前記高周波電力が投入され、且つ、前記下部電極に対する前記重畳電圧の印加が停止される第2状態とが、交互に繰り返し形成される、
プラズマ処理方法。 - 請求項1から3のいずれかに記載のプラズマ処理方法であって、
前記シリコンエッチング工程と、前記成膜工程と、前記保護膜エッチング工程とが、この順に、繰り返される、プラズマ処理方法。 - 請求項4に記載のプラズマ処理方法であって、
前記保護膜エッチング工程において、前記下部電極に対する前記重畳電圧の印加が開始されてから所定時間が経過した時点で、前記重畳電圧の印加を停止して、該保護膜エッチング工程から前記シリコンエッチング工程に切り換える切り換え工程、
を備える、プラズマ処理方法。 - 請求項5に記載のプラズマ処理方法であって、
前記切り換え工程において、前記誘導結合コイルに投入する前記高周波電力のパルス化を停止する、
プラズマ処理方法。
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US20040097077A1 (en) | 2002-11-15 | 2004-05-20 | Applied Materials, Inc. | Method and apparatus for etching a deep trench |
JP2006503423A (ja) | 2002-07-24 | 2006-01-26 | ウナクシス ユーエスエイ、インコーポレイテッド | 交互の付着およびエッチングおよび有パルスプラズマを使用する高縦横比soi構造のノッチ無しエッチング |
JP2010278122A (ja) | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Samco Inc | 誘導結合プラズマ処理装置 |
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