JP2006209924A - 光ピックアップ装置および情報記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる複数ピッチのトラックを有する情報記録媒体に情報を記録し、または再生し、もしくは消去する光ピックアップ装置において、ピッチの異なるいずれのトラックについても、正確にトラッキングをかける。
【解決手段】この発明の光ピックアップ10は、記録媒体の記録面からの反射光のうち、0次光と、トラックのピッチに依存して異なる回折角で生じる±1次回折光のうちの回折角が最も小さい1次回折光の端と回折角が最も大きい1次回折光の端の間に、分割境界の一部が通るように構成された光分割素子28を用いて生成される複数の光を検出してトラッキングエラーを求めることにより、異なるピッチのトラックを含む光ディスクのいずれのトラックについても、正確にトラッキングをかけることができる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、レーザ光を用いて情報の記録、消去または再生が可能な光ディスクに情報を記録し、または情報を消去し、もしくは情報を再生する光ディスク記録再生装置(情報記録再生装置)ならびに情報記録再生装置に用いられる光ピックアップ装置に関する。
情報の記録、再生ならびに消去(繰り返し記録)に適した記録媒体として、光ディスクが既に広く利用されている。反面、さまざまな規格の光ディスクが提案され、それぞれが実用化されている。なお、さまざまな規格の光ディスクは、記録容量で区別すると、CD規格やDVD規格に分類される。また、用途(データ記録形式)から見た場合、既に情報が記録されている(ROMと呼称される)再生専用タイプ、1回限りの情報記録が可能な(−Rと呼称される)ライトワンスタイプ(追記型)、あるいは記録と消去が繰り返し可能な(RAMまたはRWと呼称される)リライタブルタイプ(録再型または書換可能型)等に区分される。
光ディスクの規格および用途の多様化に伴って、光ディスク記録再生装置には、2以上の規格の光ディスクに情報を記録し、または記録されている情報を再生し、もしくは既に記録されている情報を消去可能であることが、望まれている。なお、光ディスク記録再生装置には、情報の記録および消去は困難であってもセットされた光ディスクの規格を識別可能であることは、必須の要件として要求されている。
このため、光ディスク情報記録再生装置に組み込まれる光ピックアップにおいては、光ディスクの規格(種類)にかかわりなく、少なくとも光ディスクに固有のトラックもしくは記録マーク列からの反射光を獲得し、少なくとも対物レンズ(光ピックアップ)のトラッキングおよびフォーカスが制御できることが必要である。
なお、光情報記録媒体(光ディスク)からの反射光のうち、0次光と±1回折光とが重なる部分と重ならない部分に分割し、それぞれ、独立した光検出手段に反射光を入射させて、所定の信号を得ることによって、良好なトラキングエラー信号を得るものが既に提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2004−39165号公報
しかしながら、特許文献1に記載のあるような光情報記録媒体からの反射光の±1次の回折光の回折角は、反射光の波長、光情報記録媒体のトラックピッチ等によって異なる。
このため、複数の波長の反射光、または複数の種類の光情報記録媒体のトラックピッチからの反射光を受光する光ピックアップ装置においては、0次光と±1回折光とが重なる部分と重ならない部分を、一意的に決めることはできない。
その一方で、どれか1つの反射光の波長、トラックピッチに基づいた光分割手段では、異なる波長、異なるトラックピッチの光情報記録媒体からの反射光等からトラックエラー信号を正常に生成することは、困難である。
この発明の目的は、複数の波長のレーザ光による反射光あるいは複数のトラックピッチのデータ領域を持つ光情報記録媒体からの反射光等の、回折角が異なるさまざまな反射光からトラッキングエラー信号を、確実に得ることができる光ディスク情報記録再生装置を提供することである。
この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、レーザ光を記録媒体の情報記録面に集光する集光手段と、前記記録媒体の情報記録面で反射された反射レーザ光を分割する分割手段と、前記分割手段により分割された前記反射レーザ光を受光する光検出手段と、を備え、前記記録媒体の情報記録面にピッチの異なる複数のトラックが形成されている場合に、前記反射レーザ光の1次回折光のうち、最も回折角が大きな1次回折光の端と最も回折角が小さな1次回折光の端との間に、前記分割手段の分割境界線の少なくとも一部を位置させて前記反射レーザ光を複数に分割することを特徴とする光ピックアップ装置、を提供するものである。
このような構成によれば、複数の波長のレーザ光による反射光あるいは複数のトラックピッチのデータ領域を持つ光情報記録媒体からの反射光等の、回折角が異なるさまざまな反射光からトラッキングエラー信号を、確実に得ることができる。
従って、記録媒体の規格や種類にかかわりなく、光ピックアップの正確なトラッキングが制御可能となる。
以上説明したように本発明の光ピックアップ装置および情報記録再生装置においては、2以上の異なるピッチが与えられたトラックを含む光ディスクの任意のトラックに対して正確にトラッキングをかけるために、光ディスクの情報記録面で反射された反射レーザ光の波面を、0次光(非回折光)とそれぞれのピッチのトラックにより生じる±1次回折光のそれぞれを獲得してその強度に対応する出力信号を出力可能な光検出器の出力からトラッキングエラー信号を得ることにより、ピッチの差が1.5倍を超えるような複数のトラックピッチのトラックを有する光ディスクに情報を記録し、または情報を再生し、もしくは情報を消去する際に、記録媒体の規格や種類にかかわりなく、光ピックアップの正確なトラッキングが制御可能となる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態が適用可能な情報記録再生装置(光ディスク装置)の構成の一例を示す。
図1に示す情報記録再生装置、すなわち光ディスク装置1は、光ピックアップ(PUHアクチュエータ)10から出射されるレーザ光を、記録媒体すなわち光ディスクDの情報記録層に集光することにより、光ディスクDに情報を記録し、また光ディスクDから情報を再生できる。
光ディスクDは、図示しないディスクモータの図示しないターンテーブルに支持され、ディスクモータが所定の回転数で回転されることにより、所定の速度で回転される。
PUH(光ピックアップ)10は、図示しないピックアップ送り用モータにより情報の記録または再生もしくは消去の各動作時のそれぞれにおいて、光ディスクDの径方向に、所定の速度で移動される。
PUH10には、図2を用いて以下に説明するように、所定波長、例えば波長が405nmのレーザ光(光ビーム)を出力するレーザダイオード(LD)21と、LD(レーザダイオード)21から出力された光ビームを、光ディスクDの記録面に集光するとともに光ディスクDの記録面(信号面)から反射された反射光ビームを捕捉する対物レンズ25が組み込まれている。
PUH10にはまた、LD21から出力された光ビームが光ディスクDの記録面で反射された反射光ビームを受光してその光強度に対応する電流または電圧を出力する光検出器(PD)11および対物レンズ25を光ディスクDの面と垂直な方向へ移動させる図示しないフォーカス制御コイル、および対物レンズ25を光ディスクDの径方向へ移動させるトラッキング制御コイル26等が組み込まれている。
光検出器11により検出された信号は、後段に設けられる信号処理部において、情報の再生に用いられるデータ信号に、利用可能に処理される。また、光検出器11からの出力は、対物レンズ22(PUH10)の位置を、光ディスクDの記録面に対して所定の位置関係に位置させるための制御信号、すなわちフォーカス制御コイルにフォーカス制御信号を供給するために利用されるフォーカスエラー信号ならびにトラッキング制御コイル26にトラッキング制御信号を供給するために利用されるトラックエラー信号等に、利用可能に処理される。
なお、本発明の光ピックアップ(PUH)10が少なくともトラッキング制御のための反射光ビームが読み込み可能な光ディスクDとしては、例えば新規格で現行のDVD規格の光ディスクに比較してさらに高密度記録が可能な(次世代)DVD(以下「HD DVD」と呼称する)規格の光ディスクが利用可能である。また、現行のDVD規格で情報の記録と消去が可能なDVD−RAMディスクおよびDVD−RWディスクや、新たな情報の書き込みのみが可能なDVD−Rディスク、もしくは既に情報が記録されているDVD−ROMディスク等の、周知のさまざまな種類のディスクのそれぞれも利用可能であることはいうまでもない。
光ディスクDから反射したレーザ光は、PUH10のフォトディテクタ(PD)11で電気信号として検出される。PD11の出力信号は、プリアンプ12で増幅され、コントローラ(レンズ位置制御量設定装置(主制御装置))100と接続されたサーボ回路(レンズ位置制御装置)101、RF信号処理回路(出力信号処理回路)102、およびアドレス信号処理回路103に出力される。
サーボ回路101では、PUH10に支持されている対物レンズ22のフォーカスサーボ(対物レンズの焦点位置に対する光ディスクDの記録層と対物レンズとの間の距離の差の制御)信号およびトラッキングサーボ(対物レンズの光ディスクDのトラックを横切る方向の位置の制御)信号が生成され、各信号が、それぞれ、PUH10の図示しないフォーカスアクチュエータとトラッキングアクチュエータ(レンズ位置制御機構)とに出力される。
RF信号処理回路102では、PD11により検出され、再生された信号からユーザーデータや管理情報が取り出され、アドレス信号処理回路103では、アドレス情報、すなわちPUH10の対物レンズが現在対向している光ディスクDのトラックまたはセクタを示す情報が取り出され、コントローラ100に出力される。
コントローラ100においては、アドレス情報を元に、所望の位置のユーザーデータ等のデータを読み出すために、あるいは所望の位置にユーザーデータや管理情報を記録するために、PUH10の位置が制御される。
また、コントローラ100では、情報の記録や情報の再生に際し、レーザ素子(LD)から出力されるレーザ光の強度が指示される。なお、コントローラ100の指示により、所望の位置のアドレス(トラックあるいはセクタ)に既に記録されているデータが消去可能である。
光ディスクへの情報の記録時には、(コントローラ100の制御により)記録信号処理回路104において、光ディスクへの記録に適した記録波形信号に変調された記録データすなわち記録信号がレーザ駆動回路(LDD)105に供給される。PUH10のレーザ素子からは、LDD105から供給されるレーザ駆動信号に対応して、記録すべき情報に応じて強度が変化されたレーザ光が出力される。これにより、光ディスクDに情報が記録される。
図2は、図1に示した光ディスク装置のPUH(光ピックアップ)の一例を示す。
PUH10は、例えば半導体レーザ素子であるLDすなわち光源21を含む。LD21から出力されるレーザ光の波長は、例えば405nmである。
LD(光源)21からのレーザ光は、コリメートレンズ22によりコリメート(平行光化)されるとともに、予め所定の位置に設けられている偏光ビームスプリッタ(PBS)23および1/4波長板(偏光制御素子)24を通り抜けた後に、集光素子すなわち対物レンズ(OL)25により捕獲される。対物レンズ25に捕獲されたレーザ光は、対物レンズ25により所定の収束性が与えられる(LD21からのレーザ光は、対物レンズ25に案内され、対物レンズ25の焦点位置で最小光スポットを呈する)。なお、対物レンズ25は、例えばプラスチック製で、その開口数NAは、例えば0.65である。
光ディスクDの情報記録面で反射されたレーザ光は、対物レンズ25により捕捉され、概ね平行な断面ビーム形状が与えられて、偏光ビームスプリッタ23に戻される。なお、光ディスクDから反射された反射レーザ光は、1/4波長板24により、光ディスクDに向かうレーザ光の偏光の方向と偏光の方向が90度変化される。
偏光ビームスプリッタ23に戻された反射レーザ光は、1/4波長板24により偏光の方向が90度回転された結果、偏光ビームスプリッタ23で反射され、フォーカスレンズ27により、フォトディテクタ11の受光面に結像される。
また、反射レーザ光は、フォーカスレンズ27により所定の収束性が与えられる前段で、光分割素子28を通過されることにより、フォトディテクタ(PD)11に予め与えられている検出領域の配列に対応して、所定数に分割される。
より詳細には、半導体レーザ(LD)21から発したレーザ光は、コリメートレンズ22によりコリメートされる。このレーザ光は、直線偏光であり、PBS(偏光ビームスプリッタ)23を透過し、1/4波長板25により偏光面が円偏光に変化(回転)され、対物レンズ25により、光ディスクDに集光される。
光ディスクDに集光されたレーザ光は、光ディスクに記録されているピット、マーク、グルーブ等で変調される。
光ディスクDの記録面で反射あるいは回折した反射レーザ光は、対物レンズ25で再びほぼ平行化され、1/4波長板24を再び通過されて、往路とは偏光の方向が90度変化される。
このようにして、偏光の方向が往路と90度変化された反射レーザ光は、PBS(偏光ビームスプリッタ)23の偏光面で反射され、光分割素子28を通過されることにより、フォトディテクタ(PD)11に予め与えられる検出領域に対応する複数の光束に分割されて、所定の方向に偏向される(分割されたレーザ光毎に、それぞれのレーザ光に対応して設けられているフォトディテクタの受光領域に向けて中心からの距離が変化される)。
以下、所定数に分割された反射レーザ光は、レンズ27により、フォトディテクタ11のそれぞれの受光領域(後述)に、集光される。
図3に、本発明の光ピックアップにより情報の記録および再生、あるいは消去が可能な記録媒体(光ディスク)のECCブロック(HD DVD−ROM,HD DVD−R,HD DVD−ARWディスク)構造を示す。
図3に示されるとおり、ECCブロックは、連続する32個のスクランブルドフレームから形成されている。それぞれは、縦方向に192行+16行、かつ横方向に(172+10)×2列、配置されている。
0,0 ,B1,0 ,…,は、それぞれ1バイトである。
PO,PIは、エラー訂正コードであり、それぞれ、アウターパリティ(Parity Out)、インナーパリティ(Parity In)である。
図3に示した光ディスクのECCブロックの構造は、積符号を用いた構造である。
すなわち、情報記録媒体に記録するデータを2次元(マトリクス)状に配置し、エラー訂正用付加ビットとして、“行”方向に対してはPI(Parity In)、“列”方向に対してはPO(Parity Out)を付加した構造をとる。
このように、積符号を用いたECCブロック構造を構成することにより、イレイジャー訂正および縦と横の繰り返し訂正処理による高いエラー訂正能力を保証できる。
図3に示すECCブロック構造は、現在利用されている(現行規格の)DVD規格の光ディスクで用いられているECCブロック構造とは異なり、同一“行”内に、PIが、2箇所設けられていることを特徴とする。
図3において、中央に記載された10バイトサイズのPIは、その左側に配置されている172バイトに対して付加される。
例えばB0,0からB0,171の172バイトのデータに対して、PIとしてB0,172からB0,181の10バイトのPIを付加し、B1,0からB1,171の172バイトのデータに対してPIとしてB1,172からB1,181の10バイトのPIを付加する。
図3において、右端に記載された10バイトサイズのPIは、その左側で中央に配置されている172バイトに対して付加される。
例えば、B0,182からB0,353の172バイトのデータに対して、PIとしてB0,354からB0,363の10バイトのPIを付加する。
換言すると、図3における左端から172バイトと連続する10バイトのPIは、左側(Left側)の小ECCブロックを構成し、中央の172バイトから右端の10バイトのPIで右側(Right側)の小ECCブロックを構成している。
記録/再生に利用されるレーザ光の波長が405nmのレーザ光を用いる[HD DVD]規格の光ディスクであって、再生専用形の光ディスクにおいては、データ領域のトラックピッチ(トラック間隔)は、0.4μmである。一方、同光ディスクにおいて、システムリードイン領域のトラックピッチ(同)は、0.68μmに規定されている。
すなわち、HD DVD規格の光ディスクでは、波長405nmのレーザ光による情報の記録または消去と、情報の再生が可能である。しかしながら、波長650nmのレーザ光を用いる現行のDVD規格の光ディスク向けの情報記録再生装置においても、少なくとも、セットされた光ディスクが「HD DVD」であることが認識できることが要求されている。このため、HD DVD規格の光ディスクには、現行のDVD規格の光ディスク向けの情報記録再生装置(ドライブ)においても情報が再生可能に、システムリードイン領域については、トラックピッチが0.68μmに規定されている。
これにより、HD DVD規格の光ディスクが(HD DVD規格の光ディスクが実用化される以前の)現行のDVD規格の光ディスクにのみ対応したドライブにより、データの読み込み(情報の再生)が試行された場合に、トラックピッチが広く、エンボスマークの大きさがデータ領域よりも大きいシステムリードイン領域のデータを再生できる。
このことは、現行のDVD規格の光ディスクにのみ対応するドライブによってもリードイン領域のデータを読み出し(再生)可能とすることから、リードイン領域のデータから(セットされた光ディスクが)「HD DVD」規格であり、再生(読み出し)不能すなわち対応フォーマット外のディスクであることを、短時間で識別可能とする。
なお、システムリードイン領域は、トラックピッチが広く、記録情報であるエンボスの大きさがデータ領域のエンボスよりも大きいことから、再生信号の振幅の大きさも十分に確保できる。
これにより、ドライブ(情報記録再生装置)にセットされた光ディスクが、情報記録面の反射率の異なる複数種類のディスク(再生専用光ディスク、追記型光ディスク、書き換え型光ディスク)のうちのいずれの種類であったとしても、ある閾値以上の大きさの振幅の再生信号が容易に得られる。従って、少なくともシステムリードイン領域に記録されている情報については、ドライブ側に何らかの制約があるとしても、読み出し(再生)可能となる。なお、システムリードイン領域には、データ領域のデータを読み出すために必要となる光ディスクの種類やデータ領域の記録密度、データ領域のデータを読み出すためのディスク面上での読み出しレーザ光の強度などが記録されているため、これらのデータはデータ領域のデータを読み出す、または記録するためには必ず読み出さなければならないデータである。
ところで、図1および図2に示した光ディスク装置および光ピックアップにおいては、光ディスクDの詳述しない情報記録面から反射された反射レーザ光は、既に説明したが、対物レンズ25で捕獲され、対物レンズ25により所定の収束性が与えられる。この場合には、平行光に戻される(平行光化される)。
対物レンズ25により平行光化され、1/4波長板24で偏光の方向が光ディスクDに向かうレーザ光の偏光の方向と90度回転された直線偏光化された反射レーザ光は、偏光ビームスプリッタ(PBS)23に戻される。
偏光ビームスプリッタ23に戻された反射レーザ光は、その偏光面で反射され、フォトディテクタ(PD)11の複数の検出(受光)領域の個数、およびそれぞれの検出領域の位置に応じて、回折素子28によりそれぞれの検出領域に到達可能に、所定の回折特性が与えられる。
回折素子28により、複数に分割され、所定の回折特性が与えられた反射レーザ光は、フォーカスレンズ27により、PD(フォトディテクタ)11の予め所定の配列、および大きさが与えられている個々の受光領域に集光される。
回折素子28は、図4に示すように、光ディスクDからの反射レーザ光のうちの0次光(非回折光)と、位置と大きさが同じに規定された格子領域(分割パターン)28−0を有する。
格子領域(分割パターン)28−0は、ラジアル方向の概ね中心を通る境界線28Rにより、ラジアル方向とほぼ平行に半円形に、かつ2つの円弧状の区分線28CR,28CLにより、合わせて6つの領域に分割されている。なお、それぞれの領域は、境界線28Rにより28A,28C,28Eの組と28B,28D,28Fの組に区分されている。
それぞれの領域28A〜28Fは、いずれも回折格子もしくは回折格子として機能する光学パターンである。なお、それぞれの領域すなわち回折格子として機能する6つのパターンは、異なる角度(方向性)およびピッチが与えられている。
分割パターン28−0において、区分線28Rにより領域28−0の右側に区画される領域(パターン)28Cおよび領域(パターン)28Dは、トラックピッチが0.4μmであるデータ領域からの反射レーザ光のうちの+1次回折光により規定される円040+1の円周と、トラックピッチが0.68μmであるシステムリードイン領域からの反射レーザ光のうちの+1次回折光により規定される円068+1の円周とが、0次光により規定される円すなわち格子領域28−0の円周と交わる位置を、ほぼ等間隔に分割する位置に、格子領域28−0と実質的に同じ大きさの円を設けることにより規定される線分によって分割されている。
同様に、区分線28Lにより領域28−0の左側に区画される領域28Aおよび領域28Bは、トラックピッチが0.4μmであるデータ領域からの反射レーザ光のうちの−1次回折光により規定される円040−1の円周と、トラックピッチが0.68μmであるシステムリードイン領域からの反射レーザ光の−1次回折光により規定される円068−1の円周とが、格子領域28−0の円周と交わる位置を、ほぼ等間隔に分割する位置に、格子領域28−0と同じ大きさの円により規定される線分によって分割されている。
なお、上述したトラックピッチが0.68μmのシステムリードイン領域は、本発明が対象とするHD DVD規格の光ディスクにおいて、現行のDVD規格の光ディスク向けの光ディスク装置によっても再生(読み出し)可能に規定されたデータ領域であることは既に説明した通りである。
図4に示すように、回折素子28の第1ないし第6の領域(パターン)28A〜28Fによって分割された光は、受光素子(フォトディテクタ)11の受光面に集光される。
フォトディテクタ11の受光面は、概ね直線状に、それぞれが独立して配置された4つの受光セル11A,11B,11C,11Dと、受光セル11A〜11Dが配列される方向と直交する方向に、それぞれ一対(2つで一組)に配列された4つの受光セル11E,11F,11G,11Hを有する。
受光セル11A〜11Dには、回折素子28の領域28A〜28Dで所定の角度および距離に到達可能な回折特性が与えられた反射レーザ光が集光される。このとき、それぞれの反射レーザ光は、対応する受光セルの概ね中心に、概ね円形に結像される。
また、受光セル11Eと11Fとの間および受光セル11Gおよび11Hとの間には、回折素子28の領域28Eと28Fとにより所定の角度および距離に到達可能な回折特性が与えられた反射レーザ光が集光される。すなわち、回折素子28の領域28Eと28Fとにより所定の角度および距離に到達可能な回折特性が与えられた反射レーザ光は、それぞれ、互いに一対の受光セル11E−11F間および11G−11H間の概ね中心に、概ね円形に結像される。
それぞれの受光セル11A〜11Hは、いずれも入射レーザ光の強度に対応する大きさの電流を出力する。
すなわち、セル11Aないしセル11Hからの電流を、それぞれIA〜IHとすると、
フォーカスエラー信号FESは、
FES=(IE+IH)−(IF−IG)
により求めることができる(ダブルナイフエッジ法に相当)。
同様に、
トラッキングエラー信号TESは、
TES=IA+IB−IC−ID
で得ることができる(PP(プッシュ−プル)法に相当)。
なお、トラッキングエラー信号TESは、「IA+IC」と「IB+ID」の位相差からも、求めることができる(DPD(Differential Phase Detection)法に相当)。
次に、図4に示した回折素子による反射レーザ光の分割とフォトディテクタの検出領域との関係を説明する。
例えば、PP法によりトラッキングエラー信号を得る場合、±1次回折光の強度がラジアル方向の案内溝(トラック)に対する相対位置によって変化することを利用するため、フォトディテクタ11の受光領域11A,11B,11C,11Dに結像されるレーザ光は、回折素子28の領域28A,28B,28C,28Dにより分割される際に、±1次回折光成分を含まれなければならない。
すなわち、トラックピッチ0.4μmのデータ領域にトラッキングをかけるためには、個々の検出領域11A,11B,11C,11Dからの出力IA〜IDが、回折素子28の領域040+1を通過した+1次回折光または領域040−1を通過した−1次回折光を含む必要がある。
一方、トラックピッチ0.68μmのデータ領域に対するトラッキングをかけるためには、個々の検出領域11A,11B,11C,11Dからの出力IA〜IDが、回折素子28の領域068+1を通過した+1次回折光または領域068−1を通過した−1次回折光が含まれなければならない。
なお、それぞれの検出領域11A,11B,11C,11Dに0次光のみが結像される場合、トラッキングエラー信号の変調度が小さくなる(感度が低下する)。また、個々の検出領域11A,11B,11C,11Dに結像される±1次回折光が少ない場合も同様である。
本発明では、トラッキング信号を生成するために利用する反射レーザ光成分を、ピッチが0.4μmの規格の光ディスクのデータ領域からの±1次回折光と0次光の像の重なり部分と、ピッチが0.68μmのデータ領域からの±1次回折光の0次光の像の重なり部分の中間領域で分割された回折領域040+1,040−1,068+1,068−1を有する回折素子を用いて、トラッキングエラー信号を得ることを特徴とする。すなわち、2種類のトラックピッチのデータ領域が設けられているHD DVD規格の光ディスクにおいて、主としてHD DVD規格の光ディスク装置により情報の記録と再生、ならびに消去が可能なトラックピッチが0.4μmのデータ領域と、現行のDVD規格の光ディスク装置によっても情報の再生が可能なトラックピッチが0.68μmのデータ領域(システムリードイン領域)のいずれの領域に関しても、容易にトラッキングをかけることができる。
これらのことから、最も回折角が大きな+1次回折光(この例では、円068+1)の端と最も回折角が小さい+1次回折光(この例では、円040+1)の端の間または、最も回折角が大きな−1次回折光(この例では、円068−1の端と最も回折角が小さい−1次回折光(この例では、円040−1)の端の間に、トラック信号を生成するための光を検出する領域とそれ以外領域を分ける境界線があることが望ましく、このような構成の光ピックアップを用いることで、簡単な構成で、正確かつ迅速にトラッキングを行うことができる。
なお、同一の光ディスク上に異なるトラックピッチの領域があるディスクにおいては、単一のPUHによって、異なるトラックピッチの光ディスクからの情報を読み出すことが必要である。
次世代DVD、例えばHD DVD規格の書き換え型光ディスクや書き込み(追記)型光ディスクにおいては、トラックピッチ0.68μmのシステムリードイン領域に、ディスクの種類やデータ転送レート、データ領域のデータ密度、データを読み出すために好適なレーザ強度等の情報が記録されている。従って、システムリードイン領域に記録されている情報は、必ず読み出す必要がある。
また、トラッキングがうまくかからず、システムリードイン領域のデータが正確に読み出せない場合は、トラックピッチ0.4μmのデータ領域のデータを読み込めないだけでなく、規定値から外れたレーザ強度のレーザ光が出力されることで、書き換え型あるいは書き込み型の光ディスクに記録されているデータが消去される可能性がある。
従って、次世代DVD、例えばHD DVD規格の光ディスクに情報を記録し、またはディスクから情報を再生し、もしくは情報を消去するために用いられるPUH(光ピックアップ)10においては、情報の記録および消去が可能なデータ領域のトラックピッチとシステムリードイン領域のトラックピッチのそれぞれのトラックピッチのいずれにおいても、正確なトラッキングエラー信号が得られることが必須である。
図5は、トラックすなわち案内溝のある光ディスクから反射される反射レーザ光のうちの±1次回折光の中心と0次光の中心とのなす角を示している。
図5から明らかなように、
光ディスクの情報記録面からレーザ光が反射される際に、0次光が光ディスクの記録面に対して90°(垂直)に反射される場合、0次光の中心と±1次回折光の中心とのなす角θは、
sinθ=λ/P、
λ:レーザ光の波長
P:光ディスクのトラックピッチ
と表せ、光ディスクからの反射光の+(または−)1次回折光の回折角θは、レーザ光の波長またはトラックピッチにより異なる。
トラックピッチPの差が大きくなると、+(または−)1次回折光の回折角θの差は、次第に大きくなる。例えば最小のトラックピッチを1とした場合、最大のトラックピッチが1.5を超えると、最小のトラックピッチのトラックからの反射光については、0次光と+(または−)1次回折光の重なる部分が無くなることが確認されている。一方、最大のトラックピッチのトラックからの反射光については、+(または−)1次回折光は、0次光と完全に重なり合う。
すなわち、任意の1つのトラックピッチのトラックからの反射光について、0次光と±1次回折光のみを検出可能な現行型のPUH(光ピックアップ)では、トラックピッチが0.4μmと0.68μmのそれぞれのトラックからの反射レーザ光のみを用いて個々のトラックピッチのトラックに対して、正確にトラッキングをかけることは、実質的に実現されていない。
本発明の光ピックアップ(PUH)は、最小のトラックピッチのトラックのピッチを1とした場合に、最大のトラックピッチのトラックのピッチが1.5を越えるような場合であっても、いずれのトラックピッチのトラックに対しても、正確にトラッキングをかけることができる。
図6に、図4に示した回折素子の領域分割パターンと光検出器の検出領域の組み合わせの別の実施の形態を示す。
図6に示す回折素子29(図4との識別のため「1」を加算した符号をつける)は、光ディスクDからの反射レーザ光のうちの0次光(非回折光)と、位置と大きさが同じに規定された格子領域(分割パターン)29−0を有する。
格子領域(分割パターン)29−0は、トラックピッチ0.4μmのデータ領域からの+1次回折光である円040+1に交わることなく、トラックピッチ0.68μmのシステムリードイン領域からの+1次回折光である円068+1と交わるようなタンジェンシャル方向にほぼ平行な直線(第1のタンジェンシャル直線)29TRと、トラックピッチ0.4μmのデータ領域からの−1次回折光である円040−1に交わることなく、トラックピッチ0.68μmのシステムリードイン領域からの−1次回折光である円068−1と交わるようなタンジェンシャル方向にほぼ平行な直線(第2のタンジェンシャル直線)29TLとによりラジアル方向に関して、概ね3つの領域に分割されている。また、それぞれの直線29TRと29TLにより区分された領域は、その概ね中央に、両直線と実質的に平行に規定された直線(第3のタンジェンシャル直線29TC)により、2つの領域29G,29Hに分割されている。
また、格子領域(分割パターン)29−0は、ラジアル方向に概ね平行で格子領域29−0の概ね中心を通る境界線29Rにより、タンジェンシャル方向の概ね中央から一対で2組の領域29A,29Bおよび29C,29Dにより、概ね半円形に分割されている。
従って、格子領域(分割パターン)29−0は、ラジアル方向に概ね平行で、格子領域29−0の概ね中心を通る境界線29Rにより分割された対をなす2組の領域29A,29B,29C,29D(合計4)、および格子領域29−0の概ね中央で、かつラジアル方向の概ね中央に規定される(第3のタンジェンシャル直線29TCにより区分された)2つの領域29G,29H(合計2)、ならびに第1、第2のタンジェンシャル直線29TR,29TL間で、中央の2つの領域29G,29Hを除くタンジェンシャル方向の両端部の2つの領域29E,29F(合計2)からなる、合わせて8つの領域に分割されている。
それぞれの領域29A〜29Hは、いずれも回折格子もしくは回折格子として機能する光学パターンである。なお、それぞれの領域すなわち回折格子として機能する8つのパターンは、異なる角度(方向性)およびピッチが与えられている。
一方、受光素子(フォトディテクタ)111(図4との識別のため、「100」を加算した符号をつけている)は、図6に示されるように、10個の受光領域(セル)111A〜111Kを有する。
回折素子29の領域29Aに入射した光は、受光素子111のセル111Aに、同領域29Bに入射した光はセル111Bに、同領域29Cに入射した光はセル111Cに、同領域29Dに入射した光はセル111Dに、それぞれ、集光される。また、回折素子29の領域29Gに入射した光は、受光素子111のセル111Eに、同領域29Hに入射した光はセル111Fに、それぞれ、集光される。なお、それぞれのセルに、対応する回折素子の領域を通過した光が入射される場合、通常は、個々のセルの概ね中央に、ほぼ円形に結像される。
一方、回折素子29の領域29Eに入射した光は、受光素子(PD)111の受光領域(セル)111Gと111Hとの中間位置に、また、領域29Fに入射した光は、セル111Iと111Jとの中間位置に、それぞれ、概ね円形に結像される。
それぞれのセル111A〜111Jにより光電変換され、照射された光の強度に対応する大きさで出力される電流を、それぞれ、I111A〜I111Jとすると、
フォーカスエラー信号FESは、
FES=(I111G+I111I−I111H−I111J)
で得ることができる(ダブルナイフエッジ法)。
また、トラッキング信号TESは、例えば補償プッシュプル法を適用して、
TES=I111A+I111B−I111C−I111D
+k×(I111E−I111F)
k:係数
求めることができる。
なお、補償プッシュプル方式を用いてトラッキングをかけることにより、レーザ光の中心成分(一般に、対物レンズの軸に一致するとして取り扱われる(レーザ光の)主光線)が対物レンズの軸に対してずれることにより生じるトラッキングエラー信号のオフセット成分の影響を低減することができ、正確なトラッキングが可能になる。
また、トラッキングにDPD方式を用いると、
TES=((I111A+I111D)と(I111B+I111C)の位相差)
により、トラッキングをかけることができる。
なお、図6に示した構成においても、先に説明したと同様に、最も回折角が大きな+1次回折光(この例では、円068+1)の端と最も回折角が小さい+1次回折光(この例では、円040+1)の端の間または、最も回折角が大きな−1次回折光(この例では、円068−1の端と最も回折角が小さい−1次回折光(この例では、円040−1)の端の間に、トラック信号を生成するための光を受光する領域とそれ以外領域を分ける境界線があることが望ましく、このような構成を与えた光ピックアップを用いることで、簡単な構成で、正確かつ迅速にトラッキングを行うことができる。
以上説明したように、2以上の異なるピッチが与えられたトラックを含む光ディスクの任意のトラックに対して正確にトラッキングをかけるために、光ディスクの情報記録面で反射された反射レーザ光の波面を、0次光(非回折光)とそれぞれのピッチのトラックにより生じる±1次回折光のそれぞれを獲得してその強度に対応する出力信号を出力可能な光検出器の出力からトラッキングエラー信号を得ることにより、ピッチの差が1.5倍を超えるような複数のトラックピッチのトラックを有する光ディスクに情報を記録し、または情報を再生し、もしくは情報を消去する際に、正確にトラッキングをかけることが可能となる。
なお、上述した実施の形態においては、回折素子による反射レーザ光の光束を分割する分割パターンならびに対応する光検出器のセル(受光領域)の配列は一例であり、2以上の異なるトラックピッチのトラックからの反射レーザ光の±1次回折光のそれぞれを獲得できるものであれば、これに限るものではない。また、回折素子を、反射レーザ光の光束を分割して偏向させるタイプとし、光ディスクからの反射レーザ光の所定の光束のみを、トラッキングエラー信号の生成に用いる例について説明したが、光束を分割せずに全体の回折の0次光、±1次光いずれかを用いる方式においても適用可能である。
この発明の実施の形態が適用可能な情報記録再生装置(光ディスク装置)の構成の一例を示す概略図。 図1に示した光ディスク装置の光ピックアップの構成の一例を示す概略図。 図1および図2に示した光ディスク装置により、情報の記録および再生ならびに消去が可能な記録媒体(光ディスク)の構成の一例を説明する概略図。 図2に示した光ピックアップに用いられる回折素子(波面分割機構)と光検出器(フォトディテクタ)の受光領域との関係を説明する概略図。 トラックすなわち案内溝のある光ディスクから反射される反射レーザ光のうちの±1次回折光の中心と0次光の中心とのなす角との関係を説明する概略図。 図4に示した回折素子の領域分割パターンと光検出器の検出領域の組み合わせの別の実施の形態を示す概略図。
符号の説明
1…光ディスク装置(情報記録再生装置)、10…光ピックアップ(PUHアクチュエータ)、11…フォトディテクタ(光検出器)、11A〜11H,111A〜111J…フォトディテクタの毛受光領域(セル)、12…プリアンプ、21…レーザダイオード(LDすなわち光源)、22…コリメートレンズ、23…偏光ビームスプリッタ、24…1/4波長板、25…対物レンズ、26…トラッキングコイル、27…フォーカスレンズ、28,29…回折素子(光分割素子)、28−0,29−0…回折素子(光分割素子)の格子領域、28A〜28F,29A〜29H…回折素子の光分割領域、28CR,28CL,28R,29TC,29TR,29TL…回折素子(光分割素子)の領域分割線(境界線)、100…コントローラ(レンズ位置制御量設定装置(主制御装置))、101…サーボ回路(レンズ位置制御装置)、102…RF信号処理回路、103…アドレス信号処理回路、104…記録信号処理回路、105…レーザ駆動回路(LDD)。

Claims (6)

  1. レーザ光を記録媒体の情報記録面に集光する集光手段と、前記記録媒体の情報記録面で反射された反射レーザ光を分割する分割手段と、前記分割手段により分割された前記反射レーザ光を受光する光検出手段と、を備え、
    前記記録媒体の情報記録面にピッチの異なる複数のトラックが形成されている場合に、前記反射レーザ光の1次回折光のうち、最も回折角が大きな1次回折光の端と最も回折角が小さな1次回折光の端との間に、前記分割手段の分割境界線の少なくとも一部を位置させて前記反射レーザ光を複数に分割することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記記録媒体の情報記録面には、隣接するトラック相互間でピッチが異なる複数種類のトラックからなるデータ領域が設けられ、任意のピッチのトラックのデータ領域のデータに、他のピッチのトラックのデータ領域のデータを読み出す、または書き込むための情報が記録されていることを特徴とした請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. レーザ光を記録媒体の情報記録面に集光する集光手段と、前記記録媒体の情報記録面で反射された反射レーザ光を複数に分割する分割手段と、前記分割手段により分割された前記反射レーザ光のそれぞれを独立に受光する複数の受光領域が設けられた光検出手段と、を備え、
    前記分割手段は、記録媒体の情報記録面にピッチの異なる複数のトラックが形成されている場合に、前記反射レーザ光の+1次または−1次回折光のうち、最も回折角が大きな+1次回折光の端と最も回折角が小さな+1次回折光の端との間、または最も回折角が大きな−1次回折光の端と最も回折角が小さな−1次回折光の端との間に分割境界線の少なくとも一部が一致されるように形成された複数の波面分割領域で前記光を所定個数に分割することを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 前記記録媒体の情報記録面には、隣接するトラック相互間でピッチが異なる複数種類のトラックからなるデータ領域が設けられ、任意のピッチのトラックのデータ領域のデータに、他のピッチのトラックのデータ領域のデータを読み出す、または書き込むための情報が記録されていることを特徴とした請求項3記載の光ピックアップ装置。
  5. レーザ光を記録媒体の情報記録面に集光する集光手段と、前記記録媒体の情報記録面で反射された反射レーザ光を分割する分割手段と、前記分割手段により分割された前記反射レーザ光を受光する光検出手段と、を備え、記録媒体の情報記録面にピッチの異なる複数のトラックが形成されている場合に、前記反射レーザ光の1次回折光のうち、最も回折角が大きな1次回折光の端と最も回折角が小さな1次回折光の端との間に、前記分割手段の分割境界線の少なくとも一部を位置させて前記反射レーザ光を複数に分割することを特徴とする光ピックアップと、
    前記光検出器により検出された記録媒体からの反射光から記録媒体に記録されている情報を取り出す信号処理回路と、
    前記光ピックアップ装置および前記信号処理回路の動作を制御する主制御装置と、
    を有することを特徴とする情報記録再生装置。
  6. 前記記録媒体の情報記録面には、隣接するトラック相互間でピッチが異なる複数種類のトラックからなるデータ領域が設けられ、任意のピッチのトラックのデータ領域のデータに、他のピッチのトラックのデータ領域のデータを読み出す、または書き込むための情報が記録されていることを特徴とした請求項5記載の情報記録再生装置。
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