JP2002260251A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2002260251A
JP2002260251A JP2001060486A JP2001060486A JP2002260251A JP 2002260251 A JP2002260251 A JP 2002260251A JP 2001060486 A JP2001060486 A JP 2001060486A JP 2001060486 A JP2001060486 A JP 2001060486A JP 2002260251 A JP2002260251 A JP 2002260251A
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light
light receiving
diffraction
receiving element
pickup device
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JP2001060486A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Inoue
浩之 井上
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、トラッキングに伴う集光素子の
移動や光情報記録媒体のチルトによりフォーカスエラー
信号及びトラッキングエラー信号のオフセットや劣化が
生じるという課題を解決しようとするものである。 【解決手段】 この発明は、回折素子19は少なくとも
集光素子12の移動に伴う反射光の移動範囲を補う領域
で複数の領域に分割された回折領域を持ち、回折素子1
9及び受光素子20、21は前記複数の領域のうちの一
部の複数領域で生じる+1次回折光が受光素子20の手
前側で集光するとともに、前記複数の領域のうちの他の
一部の複数領域で生じる+1次回折光が受光素子21の
後側で集光するように配置され、かつ受光素子20への
集光回折光の光量と受光素子21への集光回折光の光量
とが略等しくなるように前記回折領域の分割された複数
の領域が設定され、スポットサイズ検出法によるフォー
カスエラー信号検出を行い、前記回折光の略光軸を通り
光情報記録媒体13のトラック方向に平行な分割線で受
光素子20、21を2分割することでプッシュプル法に
よるトラッキングエラー信号検出を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回折素子を用いて
光源からの入射光と光情報記録媒体からの反射光を分離
し、情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD、DVDなどの光情報記録媒体に対
して情報の記録、再生を行う光ピックアップ装置は、薄
型化、低コスト化の要望が非常に強い。このような要望
に応えるものの1つとして、回折素子を用いた光ピック
アップ装置の開発が盛んである。回折素子としてのホロ
グラム素子を用いた光ピックアップ装置として、特開平
04−311828号公報に記載された構成のものがあ
る。この光ピックアップ装置は、図25に示すように光
源である半導体レーザ1、コリメートレンズ2、回折素
子としてのホログラム素子3、4、1/4波長板5、対
物レンズ6、光情報記録媒体としての光ディスク7、受
光素子であるフォトダイオード8、9から構成されてい
る。
【0003】半導体レーザ1から出射されたP偏光は、
コリメートレンズ2により略平行光とされ、ホログラム
3、4及び1/4波長板5を介して対物レンズ6により
光ディスク7上に集光される。光ディスク7からの反射
光は、対物レンズ6及び1/4波長板5を通るが、1/
4波長板5を2回透過することでS偏光となる。ホログ
ラム素子4は、半導体レーザ1からの光束と光ディスク
7からの反射光とを分離させる光路分離素子として機能
し、かつ、光ディスク7からの反射光をフォトダイオー
ド8、9に集光させる集光素子としても機能する。よっ
て、1/4波長板5からのS偏光は、ホログラム素子4
により入射光軸に対して所定の角度で回折され、フォト
ダイオード8、9に集光されて受光される。
【0004】また、スポットサイズ検出法によるフォー
カスエラー信号検出及びプッシュプル法によるトラッキ
ングエラー信号検出を行う光ピックアップ装置の一例と
して、図26に示すようなものが知られている。光源1
0からの光束は回折素子11を介して集光素子としての
対物レンズ12により光情報記録媒体としての光ディス
ク13に集光され、この光ディスク13は図示しない駆
動部により回転駆動される。
【0005】光ディスク13からの反射光は、図27に
示すように略光軸位置で2分割された回折素子11の回
折パターン11a、11bで2分割されて回折され、回
折パターン11aで回折された一方の回折光14が受光
素子15の手前側で集光されるとともに、回折パターン
11bで回折された他方の回折光17が受光素子16の
奥側で集光される。受光素子15、16における受光領
域の分割パターンは例えば図28に示すようなものが挙
げられる。なお、図27における符号18は光ディスク
13からの反射光を示す。2分割された回折光14、1
7はそれぞれ受光素子15、16の3分割された受光領
域15a〜15c、16a〜16cで受光され、これら
の受光領域15a〜15c、16a〜16cからそれぞ
れ得られる信号15A〜15C、16A〜16Cが図示
しない演算回路で以下の演算式により演算されてフォー
カスエラー信号FESが得られる。
【0006】FES=(15A+15C+16B)−
(15B+16A+16C) また、受光領域15a〜15c、16a〜16cからそ
れぞれ得られる信号15A〜15C、16A〜16Cが
図示しない演算回路で以下の演算式により演算されてト
ラッキングエラー信号TESが得られる。 TES=(15A+15B+15C)−(16A+16
B+16C) 特開平9−63076号公報には、情報記録媒体にて反
射された光ビームを回折効果により受光素子に導く回折
素子を備えた光ピックアップにおいて、合焦・非合焦状
態を前記受光素子の領域分割線を境界とした位置ずれに
よって検出できるように、前記回折素子を光ビームの光
軸に対して傾けて配置したことを特徴とする光ピックア
ップが記載されている。
【0007】特開平10−49884号公報には、光源
から出射された光束を集光手段を介して光ディスクに照
射し、該光ディスクからの反射光束を光検出手段側へ透
過型回折素子で回折し、該回折された反射光束を前記光
検出手段で検出する光ピックアップ装置において、前記
回折素子は、前記光ディスクのトラック方向に略沿って
延びる分割線と該分割線と直交するように前記光ディス
クのラジアル方向に略沿って延びる分割線によって分割
された4つの領域を有し、該4つの領域のうちの一方の
対角線位置の2つの領域と他方の対角線位置の2つの領
域は、該一方の2つの領域で回折された反射光束と該他
方の2つの領域で回折された反射光束の比較によりフォ
ーカス状態が検出できるように該フォーカス状態に対応
した空間変動を該各反射光束にそれぞれ与え、前記集光
手段は、トラッキングのために前記光ディスクのラジア
ル方向に略沿って移動するように設定されており、前記
光検出手段は、前記光源の波長変動によりフォーカス状
態検出のための前記回折された反射光束の集光スポット
が移動する方向に略沿った分割線によって分割されてな
る少なくとも2つの受光面を備え、該各受光面が前記移
動距離より長い長さを有するフォーカス状態検出のため
の光検出部を2組有し、前記一方の光検出部が前記一方
の対角線位置の2つの領域で回折された反射光束を検出
すると共に、前記他方の光検出部が前記他方の対角線位
置の2つの領域で回折された反射光束を検出することを
特徴とする光ピックアップ装置が記載されている。
【0008】特開平11−25480号公報には、光源
と、この光源からの出射光を記録担体上に集光するため
の光学部品と、上記記録担体からの反射光を受光して電
気信号に変換する受光素子と、上記光源からの出射光を
複数に分離して上記記録担体に入射させる第1回折格子
と、上記記録担体からの反射光を回折して上記受光素子
に導く第2回折格子とを有する光ピックアップ装置にお
いて、上記受光素子は、上記第1回折格子からの0次回
折光を受光してフォーカス誤差に応じた信号を出力する
フォーカス誤差検出用領域と、上記第1回折格子からの
2次以上の回折光を受光して、上記第2回折格子からの
回折光の波長変動に応じた信号を出力する波長変動検出
用領域とを備え、上記受光素子のフォーカス誤差検出用
領域が出力する信号からフォーカス誤差信号を生成する
フォーカス誤差信号生成回路と、上記受光素子の波長変
動検出用領域が出力する信から、上記第2回折格子から
の回折光の波長変動に起因する上記フォーカス誤差信号
の変動を補正する補正信号を生成する補正信号生成回路
とを備えたことを特徴とする光ピックアップ装置が記載
されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように2分割し
た回折素子11を用いた光ピックアップ装置では、光デ
ィスク13上の所望のトラック位置に対物レンズ12に
よる集光スポットを移動するためのトラッキング動作に
より、図29に示すように対物レンズ12をトラック方
向に直交する方向(ラジアル方向)に移動させるが、こ
の場合、回折素子11における反射光の位置が図31に
示すように回折パターン11a、11bに対して非常に
アンバランスになり、回折パターン11a、11bにお
ける反射光の光量の不均衡が生じる。
【0010】よって、回折パターン11a、11bから
の回折光14、17も受光素子15の3分割された受光
領域15a〜15c、16a〜16c上で図32に示す
ようになり、回折光14、17の強度の不均衡が生じ
る。このため、FESはゼロにならずS字カーブ特性
(デフォーカス量とFESとの関係)に大きな影響が生
じ、TESは対物レンズ12の移動量に応じた直流オフ
セット成分が生じる。図34及び図35は、図26に示
す光ピックアップ装置での対物レンズ12の移動による
FES特性、TES特性の劣化の一例を示す。また、以
上のような光量の不均衡は、図30に示すように光ディ
スク13がチルトした場合にも同様に図33に示すよう
に発生する。
【0011】本発明は、トラッキングに伴う集光素子の
移動や光情報記録媒体のチルトによらず、オフセットや
劣化のないフォーカスエラー信号及びトラッキングエラ
ー信号を得ることができ、良好で安定したフォーカスサ
ーボ、トラックサーボを行うことができる光ピックアッ
プ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、光源と、この光源からの出
射光を光情報記録媒体上に集光するための集光素子と、
前記光情報記録媒体からの反射光を受光して電気信号に
変換する受光素子と、前記光情報記録媒体からの反射光
を回折して前記受光素子に導く回折素子とを有する光ピ
ックアップ装置において、前記回折素子は少なくとも前
記集光素子の移動に伴う前記反射光の移動範囲を補う領
域で複数の領域に分割された回折領域を持ち、前記回折
素子及び前記受光素子は前記複数の領域のうちの一部の
複数領域で生じる+1次回折光が前記受光素子の手前側
で集光するとともに、前記複数の領域のうちの他の一部
の複数領域で生じる+1次回折光が前記受光素子の後側
で集光するように配置され、かつ前記回折素子の回折領
域における前記反射光の位置によらず前記一部の複数領
域から前記受光素子への集光回折光の光量と前記他の一
部の複数領域から前記受光素子への集光回折光の光量と
が略等しくなるように前記回折領域の分割された複数の
領域が設定され、前記受光素子として前記手前側で集光
する回折光を受光する第1の受光素子と、前記後側で集
光する回折光を受光する第2の受光素子とを備えていて
スポットサイズ検出法によるフォーカスエラー信号検出
を行い、前記回折光の略光軸を通り前記光情報記録媒体
のトラック方向に平行な分割線で前記第1の受光素子及
び前記第2の受光素子を2分割することでプッシュプル
法によるトラッキングエラー信号検出を行うものであ
る。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1記載の光
ピックアップ装置において、前記第1の受光素子及び前
記第2の受光素子はそれぞれ、幅の狭い受光領域と、こ
の受光領域の両側の幅の広い受光領域との少なくとも3
つの受光領域に分割され、これらの受光領域のうちの最
外側の受光領域で前記反射光のズレ量を検出して前記ト
ラッキングエラー信号の直流オフセット成分を補正する
ものである。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項2記載の光
ピックアップ装置において、前記最外側の受光領域が、
前記反射光の前記光情報記録媒体のグルーブ溝による回
折パターンのうち0次光と±1次回折光が重なる領域に
かかっていないものである。
【0015】請求項4に係る発明は、光源と、この光源
からの出射光を光情報記録媒体上に集光するための集光
素子と、前記光情報記録媒体からの反射光を受光して電
気信号に変換する受光素子と、前記光情報記録媒体から
の反射光を回折して前記受光素子に導く回折素子とを有
する光ピックアップ装置において、前記回折素子は少な
くとも前記集光素子の移動に伴う前記反射光の移動範囲
を補う領域で複数の領域に分割された回折領域を持ち、
前記回折素子及び前記受光素子は前記複数の領域のうち
の一部の複数領域で生じる+1次回折光が前記受光素子
の手前側で集光するとともに、前記複数の領域のうちの
他の一部の複数領域で生じる+1次回折光が前記受光素
子の後側で集光するように配置され、かつ前記回折素子
の回折領域における前記反射光の位置によらず前記一部
の複数領域から前記受光素子への集光回折光の光量と前
記他の一部の複数領域から前記受光素子への集光回折光
の光量とが略等しくなるように前記回折領域の分割され
た複数の領域が設定され、前記受光素子として前記手前
側で集光する回折光を受光する第1の受光素子と、前記
後側で集光する回折光を受光する第2の受光素子とを備
えていてスポットサイズ検出法によるフォーカスエラー
信号検出を行い、前記反射光の前記光情報記録媒体のグ
ルーブ溝による回折パターンのうち0次光と±1次回折
光が重なる領域の一部を受光する2つの受光領域を前記
第1の受光素子及び前記第2の受光素子それぞれに設
け、これらの受光領域で得られる信号を演算してトラッ
キングエラー信号を検出するものである。
【0016】請求項5に係る発明は、光源と、この光源
からの出射光を光情報記録媒体上に集光するための集光
素子と、前記光情報記録媒体からの反射光を受光して電
気信号に変換する受光素子と、前記光情報記録媒体から
の反射光を回折して前記受光素子に導く回折素子とを有
する光ピックアップ装置において、前記回折素子は少な
くとも前記集光素子の移動に伴う前記反射光の移動範囲
を補う領域で複数の領域に分割された回折領域を持ち、
前記回折素子及び前記受光素子は前記複数の領域のうち
の一部の複数領域で生じる+1次回折光が前記受光素子
の手前側で集光するとともに、前記複数の領域のうちの
他の一部の複数領域で生じる+1次回折光が前記受光素
子の後側で集光するように配置され、かつ前記回折素子
の回折領域における前記反射光の位置によらず前記一部
の複数領域から前記受光素子への集光回折光の光量と前
記他の一部の複数領域から前記受光素子への集光回折光
の光量とが略等しくなるように前記回折領域の分割され
た複数の領域が設定され、前記受光素子として前記手前
側で集光する回折光を受光する第1の受光素子と、前記
後側で集光する回折光を受光する第2の受光素子とを備
え、これらの第1の受光素子及び第2の受光素子で得ら
れる電気信号を演算してフォーカスエラー信号を検出
し、前記反射光の前記光情報記録媒体のグルーブ溝によ
る回折パターンのうち0次光と±1次回折光が重なる領
域の一部を回折する2つの回折領域を前記回折素子に設
け、該2つの回折領域による2つの回折光をそれぞれ受
光する少なくとも2つの別の受光素子を配置し、これら
の受光素子で得られる信号を演算してトラッキングエラ
ー信号を検出するものである。
【0017】請求項6に係る発明は、請求項1〜5のい
ずれか1つに記載の光ピックアップ装置において、前記
回折素子は前記集光素子の前記光源側近傍に配置されて
前記集光素子と一体的に可動するものである。
【0018】請求項7に係る発明は、請求項1〜6のい
ずれか1つに記載の光ピックアップ装置において、前記
回折素子を偏光方向により回折作用の異なる偏光性回折
素子とし、この偏光性回折素子と前記集光素子との間に
1/4波長板を配置したものである。
【0019】請求項8に係る発明は、請求項1〜7のい
ずれか1つに記載の光ピックアップ装置において、前記
回折素子は+1次回折光の回折効率が最も高くなるよう
にブレーズ化されているものである。
【0020】請求項9に係る発明は、請求項1〜8のい
ずれか1つに記載の光ピックアップ装置において、前記
各エラー信号及び補正信号を生成する信号生成回路は前
記受光素子が内蔵する演算回路で構成されているもので
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態を示
す。この第1実施形態の光ピックアップ装置は、回折素
子を用いて光源からの入射光と光情報記録媒体からの反
射光を分離し、情報の記録及び再生(もしくは情報の記
録のみ、もしくは情報の再生のみ)を行う光ピックアッ
プ装置の一形態であり、前述した図26に示す光ピック
アップ装置において、2分割された回折素子11の代り
に多分割された回折素子19が用いられ、受光素子1
5、16の代りに受光素子20、21が用いられる。な
お、図1において、図26と同一部分には同一符号が付
してある。
【0022】回折素子19の回折領域は、少なくとも集
光素子としての対物レンズ12の移動に伴う光ディスク
13からの反射光の移動範囲を補う回折領域であり、多
数の領域に分割される。この多分割回折素子19は、例
えば図2(a)に示すように2つの回折作用の異なる回
折領域19a、19bが短冊形状に交互に並んだ形態の
ものを用いたが、図2(b)に示すように2つの回折作
用の異なる回折領域19a、19bがマトリクス状に並
んだ形態のものなどを用いてもよい。
【0023】回折素子19及び受光素子20、21は、
回折領域19aで生じる+1次回折光22が受光素子2
0の手前側で集光するとともに、回折領域19bで生じ
る+1次回折光23が受光素子21の後側で集光するよ
うに配置され、かつ回折素子19の回折領域19a、1
9bにおける反射光の位置によらず、回折領域19aか
ら受光素子20への集光回折光22の光量と、回折領域
19bからの受光素子21への集光回折光23の光量と
が略等しくなるように回折領域19a、19bの分割さ
れた複数の領域が設定される。
【0024】光ディスク13から対物レンズ12を介し
て多分割回折素子19に入射した反射光は、回折領域1
9aによって回折されて受光素子20の手前で集光し、
回折領域19bによって回折されて受光素子21の後側
で集光する。図3は、受光素子20、21上での回折光
の受光スポット22S、23Sを示す。受光素子20、
21における受光領域は、回折領域19aからの回折光
22を受光する受光素子20上の回折光スポット22S
と、回折領域19bからの回折光23を受光する受光素
子21上の回折光スポット23Sとをそれぞれトラック
方向に3分割し、かつ回折光22、23の略光軸を通り
トラック方向に平行な分割線でそれぞれ2分割した受光
領域20a〜20f、21a〜21fがある。
【0025】図9及び図10は本実施形態に用いられる
フォーカスエラー信号生成回路の各例を示す。このフォ
ーカスエラー信号生成回路は、演算回路24からなり、
受光素子20、21の3分割した各受光領域20a〜2
0f、21a〜21fからそれぞれ得られる信号20A
〜20F、21A〜21Fを以下の演算式 FES=(20A+20C+20D+20F+21B+
21E)−(20B+20E+21A+21C+21D
+21F) もしくは FES=(20B+20E)−(21B+21E) により演算することで、スポットサイズ検出法によるフ
ォーカスエラー信号検出を行ってフォーカスエラー信号
FESを生成する。このフォーカスエラー信号生成回路
を含むフォーカスサーボ系は、フォーカスエラー信号F
ESに応じて対物レンズ12を光軸方向へ移動させて焦
点合わせを行う。
【0026】図11は本実施形態のトラッキングエラー
信号生成回路を示す。このトラッキングエラー信号生成
回路は、演算回路25からなり、受光素子20、21の
2分割した各受光領域20a〜20f、21a〜21f
からそれぞれ得られる信号20A〜20F、21A〜2
1Fを以下の演算式 TES=(20a+20b+20c+20d+20e+
20f)−(21a+21b+21c+21d+21e
+21f) により演算することで、プッシュプル法によるトラッキ
ングエラー信号検出を行ってトラッキングエラー信号T
ESを生成する。
【0027】ここで、図29に示すように対物レンズ1
2がトラッキング動作によりトラック方向と直交する方
向に移動した場合、多分割回折素子19上での反射光1
8も図4に示すように点線位置から実線位置へ矢印方向
に移動するが、回折素子19が多分割されているため、
回折領域19aと回折領域19bとで反射光18の光量
が略同比率で入射する。よって、受光素子20、21上
での回折光スポット22S、23Sも図32に示すよう
な不均衡になることはなく、図3に示すような回折光ス
ポット22S、23Sの状態をほぼ維持する。このた
め、トラッキング動作で対物レンズ12が移動しても、
フォーカスエラー信号FESに劣化やオフセットが生じ
ない。
【0028】図5は本実施形態の光ピックアップ装置で
対物レンズ12を移動させた場合のフォーカスエラー特
性を示す。図5の特性では、対物レンズ12の移動量が
図34の特性と同一である。図5の特性では、図34の
特性に比較して、対物レンズ12が移動した(シフトし
た)場合でもS字カーブ特性(デフォーカス量とFES
との関係)にほとんど変化がなく、劣化やオフセットの
ない安定したS字カーブ特性か得られる。
【0029】多分割回折素子19は2つの回折作用の異
なる回折領域19a、19bが短冊形状に交互に並んだ
形態のものを用いたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、多分割回折素子19は、図2(b)に示すよ
うに2つの回折作用の異なる回折領域19a、19bが
格子状に細分化されてマトリクス状に並んだものでもよ
く、回折素子19に入射する反射光が対物レンズ12の
移動により移動した場合でも、その移動領域をカバー
し、かつ、常に2つの回折領域19a、19bに均一に
入射し、2つの回折光22、23の光量が均一になるよ
うな分割形状であればよい。
【0030】また、受光素子20、21の受光領域分割
パターンは、各回折光22、23のスポットサイズの違
いによる光強度変化を検出できるものであればよい。さ
らに、受光素子20、21が各回折光22、23を別個
に受光せずに回折光22、23を1つの受光素子で受光
するようにしても構わない。また、図1に示す光ピック
アップ装置では有限光学系を用いているが、図8に示す
ように集光素子としての対物レンズ12と回折素子19
との間に光源10からの光束を平行光にするためのコリ
メートレンズ26を配置した無限光学系としても本発明
は適用可能である。
【0031】光源10と受光素子20、21上の回折光
スポット22S、23Sは、図1では同一面内に配設さ
れているように図示しているが、光ディスク13からの
反射光が、回折領域19aによって受光素子の手前で集
光し、かつ、回折領域19bによって受光素子の奥側で
集光するような配置であればよく、必ずしも同一面内で
ある必要はない。
【0032】このように、受光素子20、21をトラッ
ク方向に平行な分割線で2分割することでトラッキング
エラー信号検出が可能であり、また、回折素子19の回
折領域を細分して反射光を回折させることで、トラッキ
ング動作で対物レンズ12がトラック方向と直交する方
向に移動した場合でも、フォーカスエラー信号に劣化や
オフセットが生じず、常に安定したフォーカスエラー信
号検出が可能となる。
【0033】以上のように、第1実施形態によれば、回
折素子19は少なくとも集光素子としての対物レンズ1
2の移動に伴う反射光の移動範囲を補う(含む)領域で
複数の領域に分割された回折領域を持ち、回折素子19
及び受光素子20、21は上記複数の領域のうちの一部
の複数領域19aで生じる+1次回折光が受光素子20
の手前側で集光するとともに、上記複数の領域のうちの
他の一部の複数領域19bで生じる+1次回折光が受光
素子21の後側で集光するように配置され、かつ回折素
子19の回折領域における上記反射光の位置によらず上
記一部の複数領域19aから受光素子20への集光回折
光の光量と上記他の一部の複数領域19bから受光素子
21への集光回折光の光量とが略等しくなるように回折
領域の分割された複数の領域が設定され、受光素子とし
て上記手前側で集光する回折光を受光する第1の受光素
子20と、上記後側で集光する回折光を受光する第2の
受光素子21とを備えていてスポットサイズ検出法によ
るフォーカスエラー信号検出を行い、上記回折光の略光
軸を通り光情報記録媒体としての光ディスク13のトラ
ック方向に平行な分割線で第1の受光素子20及び第2
の受光素子21を2分割することでプッシュプル法によ
るトラッキングエラー信号検出を行うので、トラッキン
グに伴う対物レンズの移動や光情報記録媒体のチルトに
よらず、オフセットや劣化のないフォーカスエラー信号
を得ることができ、良好で安定したフォーカスサーボを
行うことができる。
【0034】上記第1実施形態において、図6に示すよ
うに、受光素子20上で回折光スポット22S(実際に
は図3に示すように多分割回折素子19により分割した
ものとなるが、便宜上円形に表現してある)が移動した
場合に、受光素子20上のトラック方向に3分割した受
光領域20a〜20fのうちのうちの最外側の受光領域
20a、20d、20c、20fは反射光スポット22
Sのグルーブ溝による回折パターンの影響が少ないた
め、これらの最外側の受光領域20a、20d、20
c、20fのうちラジアル方向に配列されている受光領
域から得られる信号の差分をとることで、反射光スポッ
ト22Sの移動量に応じた信号を得ることができる。
【0035】これは受光素子21についても同様である
が、対物レンズ12の移動による反射光スポット22
S、23Sの移動方向は図7に示すように受光素子2
0、21上では矢印のように互いに逆であるため、対物
レンズ12の移動もしくは光ディスク13のチルトによ
る反射光スポット22S、23Sのズレ量を表わすスポ
ットズレ信号は以下のようになる。 スポットズレ信号=(20a+20c)−(20d+2
0f)+(21d+21f)−(21a+21c) ここで、図12は反射光スポット22S、23Sのズレ
量(スポットズレ量)とトラックオフセット(トラッキ
ングエラー信号のオフセット)との関係を示し、図13
はスポットズレ量とスポットズレ信号との関係を示す。
これらの関係は両者ともほぼ比例的な関係にあるため、
トラックオフセットとスポットズレ信号との関係も比例
関係になる。よって、スポットズレ信号に定数kを掛け
ることでトラックオフセット補正信号を得ることができ
る。
【0036】そこで、本発明の第2実施形態では、上記
第1実施形態において、図11に示すトラッキングエラ
ー信号生成回路の代りに図14に示すようなトラッキン
グエラー信号生成回路が用いられ、受光素子20、21
はそれぞれ、幅の狭い受光領域20b、20e、21
b、21eと、この受光領域20b、20e、21b、
21eの両側の幅の広い受光領域20a、20d、20
c、20f、21a、21d、21c、21fとの少な
くとも3つの受光領域に分割される。このトラッキング
エラー信号生成回路は、上述のようにトラッキングエラ
ー信号を演算する演算回路25と、スポットズレ信号を
演算する演算回路27と、この演算回路27からのスポ
ットズレ信号に係数kをかけてトラックオフセット補正
信号を得る係数器28と、演算回路25からのトラッキ
ングエラー信号に対して係数器28からのトラックオフ
セット補正信号を減算して補正する演算回路29とから
なり、受光素子20、21の各受光領域20a〜20
f、21a〜21fからそれぞれ得られる信号20A〜
20F、21A〜21Fを以下の演算式 TES=(20a+20b+20c+21d+21e+
21f)−(20d+20e+20f+21a+21b
+21c)−k{(20a+20c)−(20d+20
f)+(21d+20f)−(21a+21c)} により演算することで、トラッキングエラー信号TES
を生成する。
【0037】よって、受光素子20、21の分割数を増
やすことなく簡単な回路を追加することで、対物レンズ
12の移動や光ディスク13のチルトによるトラックオ
フセットを補正することができる。ここに、スポットズ
レ信号を演算する演算回路27と、この演算回路27か
らのスポットズレ信号に係数kをかけてトラックオフセ
ット補正信号を得る係数器28と、演算回路25からの
トラッキングエラー信号に対して係数器28からのトラ
ックオフセット補正信号を減算して補正する演算回路2
9は、トラックオフセット補正回路を構成する。
【0038】このように、第2実施形態によれば、第1
実施形態において、受光素子20、21はそれぞれ、幅
の狭い受光領域20b、20e、21b、21eと、こ
の受光領域20b、20e、21b、21eの両側の幅
の広い受光領域20a、20d、20c、20f、21
a、21d、21c、21fとの少なくとも3つの受光
領域に分割され、これらの受光領域のうちの最外側の受
光領域20a、20d、20c、20f、21a、21
d、21c、21fで反射光のズレ量を検出してトラッ
キングエラー信号の直流オフセット成分を補正するの
で、受光素子20、21の分割数を増やすことなく簡単
な回路を追加することで、対物レンズ12の移動や光デ
ィスク13のチルトによるトラックオフセットを補正す
ることができる。
【0039】本発明の第3実施形態では、上記第2実施
形態において、図15に示すように、受光素子20はラ
ジアル方向の分割線30が、反射光スポット22Sのグ
ルーブ溝による回折パターンのうちの0次光と±1次回
折光が重なる領域31に掛からないように設定されてい
る。このため、受光素子20のトラック方向の最外側の
受光領域20a、20d、20c、20fにおいては、
光ディスク13上の集光スポットがグルーブ溝をまたい
だ場合においても回折による光量の変化がないので、上
記スポットズレ信号を安定して検出することが可能とな
る。これは、受光素子21についても同様である。よっ
て、トラックオフセット補正を安定して行うことがで
き、ひいては安定したトラッキングエラー信号の検出が
可能となる。
【0040】図15では受光素子20の受光領域をラジ
アル方向の分割線30によりトラック方向に3つに分割
しているが、回折パターン31に分割線30が掛からな
いようにすると、中央の受光領域20b、20eの幅が
広くなってしまい、フォーカスエラーの検出感度(S字
カーブ特性(デフォーカス量とFESとの関係)の直線
部分の傾き)に影響を与えるため、図16に示すように
受光素子20のトラック方向の分割数を多くし、フォー
カスエラー検出とスポットズレ信号検出それぞれに適し
た分割線30を設定しても構わない。これは受光素子2
1についても同様である。
【0041】以上のように、第3実施形態によれば、第
2実施形態において、最外側の受光領域20a、20
d、20c、20f、21a、21d、21c、21f
が、反射光22の光デススク13のグルーブ溝による回
折パターンのうち0次光と±1次回折光が重なる領域3
1にかかっていないので、トラックオフセット補正を安
定して行うことができ、ひいては安定したトラッキング
エラー信号の検出が可能となる。
【0042】本発明の第4実施形態では、上記第1実施
形態において、図17に示すようなフォーカスエラー信
号生成回路及び後述のトラッキングエラー信号生成回路
が用いられ、受光素子20、21はトラック方向に3分
割した受光領域20a〜20c、21a〜21cと、反
射光スポット22S、23Sのグルーブ溝による回折パ
ターンのうちの0次光と±1次回折光が重なる領域内の
一部分のみを受光する2つの受光領域32p、32q、
33p、33qとが設けられる。
【0043】フォーカスエラー信号生成回路は、図示し
ない演算回路からなり、受光領域20a〜20c、21
a〜21cからそれぞれ得られる信号20A〜20C、
21A〜21Cを以下の演算式 FES=(20A+20C+21B)−(20B+21
A+21C) もしくは FES=20B−21B により演算することで、スポットサイズ検出法によるフ
ォーカスエラー信号検出を行ってフォーカスエラー信号
TESを生成する。
【0044】トラッキングエラー信号生成回路は、演算
回路34からなり、受光領域32p、32q、33p、
33qからそれぞれ得られる信号32P、32Q、33
P、33Qを以下の演算式 TES=(20P+21Q)−(20Q+21P) により演算することで、プッシュプル法によるトラッキ
ングエラー信号検出を行ってトラッキングエラー信号T
ESを生成する。
【0045】反射光スポット22S、23Sのグルーブ
溝による回折パターンのうちの0次光と±1次回折光が
重なる領域の光強度は、その領域内でほぼ一定である。
よって、受光素子20、21の受光領域32p、32
q、33p、33qが反射光スポット22S、23Sの
グルーブ溝による回折パターンのうちの0次光と±1次
回折光が重なる領域内の一部分のみを受光するので、対
物レンズ12のシフトや光ディスク13のチルトにより
反射光スポット22S、23Sがラジアル方向に移動し
た場合でも、受光領域32p、32q、33p、33q
が反射光スポット22S、23Sのグルーブ溝による回
折パターンのうちの0次光と±1次回折光が重なる領域
から外れない限りは、トラックオフラットのない安定し
たトラッキングエラー検出が可能となる。
【0046】受光領域32p、32q、33p、33q
は、図17では楕円形状で記されているが、必ずしも楕
円形状である必要はなく、対物レンズ12のシフトや光
ディスク13のチルトにより反射光スポット22S、2
3Sがラジアル方向に移動した場合でも、反射光スポッ
ト22S、23Sのグルーブ溝による回折パターンのう
ちの0次光と±1次回折光が重なる領域を常に受光でき
る領域に設定されていればよい。
【0047】このように、第4実施形態によれば、反射
光の光ディスク13のグルーブ溝による回折パターンの
うち0次光と±1次回折光が重なる領域の一部を受光す
る受光領域32p、32q、33p、33qを受光素子
20、21それぞれに設け、これらの受光領域32p、
32q、33p、33qで得られる信号を演算してトラ
ッキングエラー信号を検出するので、上記第1実施形態
のフォーカスエラー信号検出の効果に加えて、対物レン
ズ12のシフトや光ディスク13のチルトがあった場合
でもトラックオフセットのない常に安定したトラッキン
グエラー信号検出が可能となる。
【0048】本発明の第5実施形態では、上記第1実施
形態において、図18に示すように回折素子19の回折
領域には反射光18の光ディスク13のグルーブ溝によ
る回折パターンのうち0次光と±1次回折光が重なる領
域の一部のみを回折する2つの回折領域35p、35q
が設けられ、図19に示すように回折領域19a、19
bによる回折光22、23が受光素子20、21のトラ
ック方向に3分割された受光領域20a〜20c、21
a〜21cでそれぞれ受光されるとともに、回折領域3
5p、35qによる回折光が受光素子36、37でそれ
ぞれ受光される。
【0049】フォーカスエラー信号生成回路は、図示し
ない演算回路からなり、受光領域20a〜20c、21
a〜21cからそれぞれ得られる信号20A〜20C、
21A〜21Cを以下の演算式 FES=(20A+20C+21B)−(20B+21
A+21C) もしくは FES=20B−21B により演算することで、スポットサイズ検出法によるフ
ォーカスエラー信号検出を行ってフォーカスエラー信号
TESを生成する。
【0050】トラッキングエラー信号生成回路は、演算
回路39からなり、受光素子36、37からそれぞれ得
られる信号36s、37sの差分を以下の演算式 TES=36s−37s により演算することで、プッシュプル法によるトラッキ
ングエラー信号検出を行ってトラッキングエラー信号T
ESを生成する。
【0051】この第5実施形態では、第4実施形態と同
様に反射光18のグルーブ溝による回折パターンのうち
の0次光と±1次回折光が重なる領域の光強度は、その
領域内でほぼ一定である。よって、回折領域35p、3
5qでは反射光18のグルーブ溝による回折パターンの
うちの0次光と±1次回折光が重なる領域内の一部分の
みを回折するので、対物レンズ12のシフトや光ディス
ク13のチルトにより反射光18がラジアル方向に移動
した場合でも、回折領域35p、35qが反射光18の
グルーブ溝による回折パターンのうちの0次光と±1次
回折光が重なる領域から外れず、かつ回折光スポット3
8p、38qが受光素子36、37の受光領域を外れな
い限りは、トラックオフラットのない安定したトラッキ
ングエラー信号検出が可能となる。
【0052】回折領域35p、35qは、図18では楕
円で記されているが、必ずしも楕円である必要はなく、
対物レンズ12のシフトや光ディスク13のチルトによ
り反射光18が移動した場合でも、反射光18のグルー
ブ溝による回折パターンのうちの0次光と±1次回折光
が重なる領域を常に回折できる領域に設定されていれば
よい。
【0053】この第5実施形態によれば、反射光の光デ
ィスク13のグルーブ溝による回折パターンのうち0次
光と±1次回折光が重なる領域の一部を回折する2つの
回折領域35p、35qを回折素子19に設け、2つの
回折領域35p、35qによる2つの回折光をそれぞれ
受光する少なくとも2つの別の受光素子36、37を配
置し、これらの受光素子36、37で得られる信号を演
算してトラッキングエラー信号を検出するので、上記第
1実施形態のフォーカスエラー信号検出の効果に加え
て、対物レンズ12のシフトや光ディスク13のチルト
があった場合でもトラックオフセットのない常に安定し
たトラッキングエラー信号検出が可能となる。
【0054】本発明の第6実施形態では、上記第5実施
形態において、図20に示すように、回折素子19は、
集光素子としての対物レンズ12の光源10側近傍に配
設されて保持部材40により対物レンズ12と一体に固
定され、対物レンズ12と一体的に移動する。トラッキ
ング動作により対物レンズ12がラジアル方向に移動し
た場合でも、回折素子19が対物レンズ12の近傍でか
つ一緒に移動するため、光ディスク13から回折素子1
9を透過回折した反射光がほとんど移動しない。
【0055】上記第5実施形態では、図18に示すよう
に回折素子19上で光ディスク13からの反射光18が
移動しても0次光と±1次回折光が重なる領域から外れ
ないように回折領域35p、35qを小さくしなければ
ならない。従って、その回折光38p、38qの光量が
少なくなり、受光素子36、37から得られる信号のS
/Nが悪くなり、安定したトラッキングエラー信号検出
が行えない恐れがある。
【0056】しかしながら、第6実施形態では、図21
に示すように回折素子19上の光ディスク反射光18が
ほとんど移動しないため、図22、図23に示すように
回折領域35p、35qの面積を大きくすることが可能
となり、ひいては回折光38p、38qの回折量が大き
くなり、受光素子36、37から得られる信号のS/N
がよくなり、安定したトラッキングエラー信号検出を行
うことが可能となる。
【0057】このように、第6実施形態によれば、回折
素子19は集光素子としての対物レンズ12の光源10
側近傍に配置されて対物レンズ12と一体的に可動する
ので、受光素子36、37から得られる信号のS/Nが
よくなり、安定したトラッキングエラー信号検出を行う
ことが可能となる。
【0058】なお、上記第2実施形態乃至第4実施形態
において、回折素子19を集光素子としての対物レンズ
12の光源10側近傍に配置して対物レンズ12と一体
的に可動させ、反射光の光ディスク13のグルーブ溝に
よる回折パターンのうち0次光と±1次回折光が重なる
領域の一部を回折する2つの回折領域35p、35qを
回折素子19に設け、2つの回折領域35p、35qに
よる2つの回折光をそれぞれ受光する少なくとも2つの
別の受光素子36、37を配置し、これらの受光素子3
6、37で得られる信号を演算してトラッキングエラー
信号を検出するようにしてもよい。
【0059】上記第1実施形態では、回折素子19は光
ディスク13からの反射光に対してのみ回折作用が起こ
るように光路が図1に示されているが、実際には光源1
0からの入射光が回折素子19を透過した場合にも回折
が起こり、図1に示されていない回折光が回折素子19
の光ディスク13側に発生する。この回折光は光ディス
ク13に対する情報の記録再生には利用されず、また、
その一部が光ディスク13等で反射してフレア光として
受光素子に入射し、しばしば検出信号のS/Nを低下さ
せる要因になる。
【0060】本発明の第7実施形態では、上記第1実施
形態乃至第6実施形態において、それぞれ、図24に示
すように回折素子19の代りに、偏光方向により回折作
用の異なる偏光性回折素子41が用いられ、さらに偏光
性回折素子41と対物レンズ12との間に1/4波長板
42が配設される。光源10からのP偏光の光束は偏光
性回折素子41を介して対物レンズ12により光ディス
ク13に集光される。光ディスク13からの反射光は、
対物レンズ12及び1/4波長板42を通るが、1/4
波長板42を2回透過することでS偏光となって偏光回
回折素子41に入射する。
【0061】偏光性回折素子41は、光源10から入射
するP偏光に対しては回折作用を行わず、1/4波長板
42を2回透過してS偏光となった光ディスク13から
の反射光に対しては回折作用を行うものであり、光源1
0からの入射光と光ディスク13からの反射光の分離性
能(消光比)を大きく高めることが可能となる。よっ
て、偏光性回折素子41が光源10からの入射光と光デ
ィスク13からの反射光とを分離するため、光利用効率
が高く、その結果、受光素子の入射光量が増加して検出
信号のS/Nが向上する。さらに、フレア光が少ないた
め、この点においてもS/Nが向上する。
【0062】また、検出信号のS/Nを同程度にした場
合や、光ディスク13の記録面に到達する光の強度を同
程度にする場合は、光源10のパワーを、より少ないも
のにできるため、発光と同時に発生する光源10の熱を
抑えることが可能であり、また、省エネルギーにもな
る。また、価格の低い最大発光パワーがより小さい光源
を使うことができるため、低コストで光ピックアップ装
置を実現できる。また、光源10は発光パワーがより少
なくて済むために発熱量を少なくでき、かつ光源10の
寿命を延ばすことが可能となり、非常に信頼性の高い光
ピックアップ装置を実現できる。
【0063】このように、第7実施形態によれば、回折
素子を偏光方向により回折作用の異なる偏光性回折素子
41とし、この偏光性回折素子41と集光素子としての
対物レンズ12との間に1/4波長板42を配置したの
で、光利用効率が高く、受光素子の入射光量が増加して
フレア光が少なくなり検出信号のS/Nが向上する。ま
た、検出信号のS/Nを同程度にした場合や、光ディス
ク13の記録面に到達する光の強度を同程度にする場合
は、光源10のパワーを、より少ないものにできる。
【0064】本発明の第8実施形態では、上記第1実施
形態乃至第7実施形態において、それぞれ、回折素子1
9、41を+1次回折光の回折効率が最も高くなるよう
にブレーズ化することにより、+1次回折光の回折効率
を向上させる構成としたものである。回折素子19、4
1をブレーズ化していない場合には、プラス次数とマイ
ナス次数の回折効率が同一であるため、±1次回折光の
トータルの回折効率を仮に100%としても、その半分
の50%は利用することができないが、回折素子19、
41をブレーズ化することにより、+1次回折光のみの
回折効率を大幅に高めることができる。よって、回折素
子19、41をブレーズ化するのみで、光ディスク反射
光の光利用効率を向上させ、S/Nの良い信号検出及び
S/Nの良い光ピックアップ装置を簡便に低コストで実
現できる。
【0065】このように第8実施形態によれば、回折素
子19、41は+1次回折光の回折効率が最も高くなる
ようにブレーズ化されているので、光ディスク反射光の
光利用効率を向上させ、S/Nの良い信号検出及びS/
Nの良い光ピックアップ装置を簡便に低コストで実現で
きる。
【0066】本発明の第9実施形態では、上記第1実施
形態乃至第8実施形態において、それぞれ、フォーカス
エラー信号生成回路、トラッキングエラー信号生成回
路、トラックオフセット補正回路を含む信号増幅回路を
受光素子20、21(もしくは受光素子20、21、3
6、37)に組み込んで内蔵させる構成としたものであ
る。このため、外来ノイズの影響を受けにくく、受光素
子の後段に回路を追加することなく安定した信号の生成
及び情報記録再生を行える光ピックアップ装置を実現す
ることが可能となる。
【0067】このように、第9実施形態によれば、各エ
ラー信号及び補正信号を生成する信号生成回路は受光素
子20、21(もしくは受光素子20、21、36、3
7)が内蔵する演算回路で構成されているので、外来ノ
イズの影響を受けにくく、受光素子の後段に回路を追加
することなく安定した信号の生成及び情報記録再生を行
える光ピックアップ装置を実現することが可能となる。
【0068】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、トラッキングに伴う集光素子の移動や光情報記録媒
体のチルトによらず、オフセットや劣化のないフォーカ
スエラー信号を得ることができ、良好で安定したフォー
カスサーボを行うことができる。請求項2に係る発明に
よれば、受光素子の分割数を増やすことなく簡単な回路
を追加することで、集光素子のシフトや光情報記録媒体
のチルトによるトラックオフセットを補正することがで
きる。
【0069】請求項3に係る発明によれば、トラックオ
フセット補正を安定して行うことができ、ひいては安定
したトラッキングエラー信号の検出が可能となる。請求
項4に係る発明によれば、集光素子のシフトや光情報記
録媒体のチルトがあった場合でもトラックオフセットの
ない常に安定したトラッキングエラー信号検出が可能と
なる。
【0070】請求項5に係る発明によれば、集光素子の
シフトや光情報記録媒体のチルトがあった場合でもトラ
ックオフセットのない常に安定したトラッキングエラー
信号検出が可能となる。請求項6に係る発明によれば、
受光素子から得られる信号のS/Nがよくなり、安定し
たトラッキングエラー信号検出を行うことが可能とな
る。
【0071】請求項7に係る発明によれば、光利用効率
が高く、受光素子の入射光量が増加してフレア光が少な
くなり検出信号のS/Nが向上する。また、検出信号の
S/Nを同程度にした場合や、光情報記録媒体の記録面
に到達する光の強度を同程度にする場合は、光源のパワ
ーをより少ないものにできる。
【0072】請求項8に係る発明によれば、光情報記録
媒体反射光の光利用効率を向上させ、S/Nの良い信号
検出及びS/Nの良い光ピックアップ装置を簡便に低コ
ストで実現できる。請求項9に係る発明によれば、外来
ノイズの影響を受けにくく、受光素子の後段に回路を追
加することなく安定した信号の生成及び情報記録再生を
行える光ピックアップ装置を実現することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す概略図である。
【図2】同第1実施形態で用いられる多分割回折素子の
各例を示す平面図である。
【図3】同第1実施形態における受光素子上での回折光
の受光スポットを示す図である。
【図4】同第1実施形態において対物レンズがトラッキ
ング動作によりトラック方向と直交する方向に移動した
場合の多分割回折素子上での反射光の移動を示す平面図
である。
【図5】同第1実施形態で対物レンズを移動させた場合
のフォーカスエラー特性を示す特性図である。
【図6】同第1実施形態において受光素子上での回折光
スポットの移動を示す平面図である。
【図7】同第1実施形態における対物レンズの移動によ
る反射光スポットの移動を示す平面図である。
【図8】本発明を適用した無限光学系を有する光ピック
アップ装置の一形態を示す概略図である。
【図9】上記第1実施形態に用いられるフォーカスエラ
ー信号生成回路の一例を示す回路図である。
【図10】上記第1実施形態に用いられるフォーカスエ
ラー信号生成回路の他の例を示す回路図である。
【図11】上記第1実施形態のトラッキングエラー信号
生成回路を示す回路図である。
【図12】光ピックアップ装置における反射光スポット
のズレ量とトラックオフセットとの関係を示す特性図で
ある。
【図13】光ピックアップ装置におけるスポットズレ量
とスポットズレ信号との関係を示す特性図である。
【図14】本発明の第2実施形態のトラッキングエラー
信号生成回路を示す回路図である。
【図15】本発明の第3実施形態における受光素子の受
光状態を示す平面図である。
【図16】本発明に用いることが可能な受光素子の一例
を示す平面図である。
【図17】本発明の第4実施形態におけるフォーカスエ
ラー信号生成回路を示す回路図である。
【図18】本発明の第5実施形態における回折素子を示
す平面図である。
【図19】同第5実施形態の受光素子及びトラッキング
エラー信号生成回路を示す回路図である。
【図20】本発明の第6実施形態を示す概略図である。
【図21】同第6実施形態における光ディスクからの反
射光の移動を示す概略図である。
【図22】同第6実施形態の回折素子を示す平面図であ
る。
【図23】本発明の第6実施形態の受光素子及びトラッ
キングエラー信号生成回路を示す回路図である。
【図24】本発明の第7実施形態を示す概略図である。
【図25】従来の光ピックアップ装置の一例を示す概略
図である。
【図26】従来の光ピックアップ装置の他の例を示す概
略図である。
【図27】同光ピックアップ装置の回折素子を示す平面
図である。
【図28】同光ピックアップ装置の受光素子を示す平面
図である。
【図29】同光ピックアップ装置における対物レンズの
ラジアル方向移動を示す概略図である。
【図30】同光ピックアップ装置において光ディスクが
チルトした場合を示す概略図である。
【図31】同光ピックアップ装置において対物レンズを
ラジアル方向に移動させた場合の回折素子を示す平面図
である。
【図32】同光ピックアップ装置において対物レンズを
ラジアル方向に移動させる場合の受光素子の受光状態を
示す平面図である。
【図33】同光ピックアップ装置において光ディスクが
チルトした場合の受光素子の受光状態を示す平面図であ
る。
【図34】同光ピックアップ装置での対物レンズの移動
によるFES特性の劣化の一例を示す図である。
【図35】同光ピックアップ装置での対物レンズの移動
によるTES特性の劣化の一例を示す図である。
【符号の説明】 10 光源 12 対物レンズ 13 光ディスク 19 回折素子 20、21 回折素子 19a、19b 回折領域 20a〜20f、21a〜21f、32p、32q、3
3p、33q 受光領域 31 0次光と±1次回折光が重なる領域 35p、35q 回折領域 36、37 受光素子 41 偏光性回折素子 42 1/4波長板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、この光源からの出射光を光情報記
    録媒体上に集光するための集光素子と、前記光情報記録
    媒体からの反射光を受光して電気信号に変換する受光素
    子と、前記光情報記録媒体からの反射光を回折して前記
    受光素子に導く回折素子とを有する光ピックアップ装置
    において、前記回折素子は少なくとも前記集光素子の移
    動に伴う前記反射光の移動範囲を補う領域で複数の領域
    に分割された回折領域を持ち、前記回折素子及び前記受
    光素子は前記複数の領域のうちの一部の複数領域で生じ
    る+1次回折光が前記受光素子の手前側で集光するとと
    もに、前記複数の領域のうちの他の一部の複数領域で生
    じる+1次回折光が前記受光素子の後側で集光するよう
    に配置され、かつ前記回折素子の回折領域における前記
    反射光の位置によらず前記一部の複数領域から前記受光
    素子への集光回折光の光量と前記他の一部の複数領域か
    ら前記受光素子への集光回折光の光量とが略等しくなる
    ように前記回折領域の分割された複数の領域が設定さ
    れ、前記受光素子として前記手前側で集光する回折光を
    受光する第1の受光素子と、前記後側で集光する回折光
    を受光する第2の受光素子とを備えていてスポットサイ
    ズ検出法によるフォーカスエラー信号検出を行い、前記
    回折光の略光軸を通り前記光情報記録媒体のトラック方
    向に平行な分割線で前記第1の受光素子及び前記第2の
    受光素子を2分割することでプッシュプル法によるトラ
    ッキングエラー信号検出を行うことを特徴とする光ピッ
    クアップ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ピックアップ装置におい
    て、前記第1の受光素子及び前記第2の受光素子はそれ
    ぞれ、幅の狭い受光領域と、この受光領域の両側の幅の
    広い受光領域との少なくとも3つの受光領域に分割さ
    れ、これらの受光領域のうちの最外側の受光領域で前記
    反射光のズレ量を検出して前記トラッキングエラー信号
    の直流オフセット成分を補正することを特徴とする光ピ
    ックアップ装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の光ピックアップ装置におい
    て、前記最外側の受光領域が、前記反射光の前記光情報
    記録媒体のグルーブ溝による回折パターンのうち0次光
    と±1次回折光が重なる領域にかかっていないことを特
    徴とする光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】光源と、この光源からの出射光を光情報記
    録媒体上に集光するための集光素子と、前記光情報記録
    媒体からの反射光を受光して電気信号に変換する受光素
    子と、前記光情報記録媒体からの反射光を回折して前記
    受光素子に導く回折素子とを有する光ピックアップ装置
    において、前記回折素子は少なくとも前記集光素子の移
    動に伴う前記反射光の移動範囲を補う領域で複数の領域
    に分割された回折領域を持ち、前記回折素子及び前記受
    光素子は前記複数の領域のうちの一部の複数領域で生じ
    る+1次回折光が前記受光素子の手前側で集光するとと
    もに、前記複数の領域のうちの他の一部の複数領域で生
    じる+1次回折光が前記受光素子の後側で集光するよう
    に配置され、かつ前記回折素子の回折領域における前記
    反射光の位置によらず前記一部の複数領域から前記受光
    素子への集光回折光の光量と前記他の一部の複数領域か
    ら前記受光素子への集光回折光の光量とが略等しくなる
    ように前記回折領域の分割された複数の領域が設定さ
    れ、前記受光素子として前記手前側で集光する回折光を
    受光する第1の受光素子と、前記後側で集光する回折光
    を受光する第2の受光素子とを備えていてスポットサイ
    ズ検出法によるフォーカスエラー信号検出を行い、前記
    反射光の前記光情報記録媒体のグルーブ溝による回折パ
    ターンのうち0次光と±1次回折光が重なる領域の一部
    を受光する2つの受光領域を前記第1の受光素子及び前
    記第2の受光素子それぞれに設け、これらの受光領域で
    得られる信号を演算してトラッキングエラー信号を検出
    することを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】光源と、この光源からの出射光を光情報記
    録媒体上に集光するための集光素子と、前記光情報記録
    媒体からの反射光を受光して電気信号に変換する受光素
    子と、前記光情報記録媒体からの反射光を回折して前記
    受光素子に導く回折素子とを有する光ピックアップ装置
    において、前記回折素子は少なくとも前記集光素子の移
    動に伴う前記反射光の移動範囲を補う領域で複数の領域
    に分割された回折領域を持ち、前記回折素子及び前記受
    光素子は前記複数の領域のうちの一部の複数領域で生じ
    る+1次回折光が前記受光素子の手前側で集光するとと
    もに、前記複数の領域のうちの他の一部の複数領域で生
    じる+1次回折光が前記受光素子の後側で集光するよう
    に配置され、かつ前記回折素子の回折領域における前記
    反射光の位置によらず前記一部の複数領域から前記受光
    素子への集光回折光の光量と前記他の一部の複数領域か
    ら前記受光素子への集光回折光の光量とが略等しくなる
    ように前記回折領域の分割された複数の領域が設定さ
    れ、前記受光素子として前記手前側で集光する回折光を
    受光する第1の受光素子と、前記後側で集光する回折光
    を受光する第2の受光素子とを備え、これらの第1の受
    光素子及び第2の受光素子で得られる電気信号を演算し
    てフォーカスエラー信号を検出し、前記反射光の前記光
    情報記録媒体のグルーブ溝による回折パターンのうち0
    次光と±1次回折光が重なる領域の一部を回折する2つ
    の回折領域を前記回折素子に設け、該2つの回折領域に
    よる2つの回折光をそれぞれ受光する少なくとも2つの
    別の受光素子を配置し、これらの受光素子で得られる信
    号を演算してトラッキングエラー信号を検出することを
    特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1つに記載の光ピ
    ックアップ装置において、前記回折素子は前記集光素子
    の前記光源側近傍に配置されて前記集光素子と一体的に
    可動することを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか1つに記載の光ピ
    ックアップ装置において、前記回折素子を偏光方向によ
    り回折作用の異なる偏光性回折素子とし、この偏光性回
    折素子と前記集光素子との間に1/4波長板を配置した
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか1つに記載の光ピ
    ックアップ装置において、前記回折素子は+1次回折光
    の回折効率が最も高くなるようにブレーズ化されている
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1つに記載の光ピ
    ックアップ装置において、前記各エラー信号及び補正信
    号を生成する信号生成回路は前記受光素子が内蔵する演
    算回路で構成されていることを特徴とする光ピックアッ
    プ装置。
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