JP4018646B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ピックアップ装置に関する。
光によって情報が記録/再生される光記録媒体には、コンパクトディスク(略称CD)、デジタルバーサタイルディスク(略称DVD)などがあり、これらの光記録媒体を操作対象とする光情報記録再生装置は、据置型機器にとどまらずポータブルCDプレーヤ、ポータブルDVDプレーヤ、またノート型パーソナルコンピュータなどの携帯型機器に搭載されるに至っている。したがって、光情報記録再生装置に用いられる光ピックアップ装置には、携帯利便性を向上するべく一層の小型化、薄型化および高信頼性化が要求されている。
光ピックアップ装置を小型、薄型化及び高信頼性化を図る手段の一つとして、レンズとしての機能と光分岐機能との両方を有する光学部材であるホログラムを用いるものがある(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に開示される光ピックアップ装置では、ホログラムが、光記録媒体の半径方向に2分割され、かつ2分割されたそれぞれの領域が光記録媒体に形成されるトラックの接線方向にさらに2分割されている。すなわち、ホログラムが4つの領域に分割されている。このホログラムに入射する光記録媒体からの反射光ビームの半分でフォーカシングエラー信号(略称FES)を検出し、反射光ビームの全体で情報信号を検出する。トラッキングエラー信号(略称TES)は、対角位置にあるホログラムの2つの分割領域に導かれて同じく対角位置にある2つの検出器で受光された信号の和信号と、もう一方の対角位置にあるホログラムの2つの分割領域に導かれて同じくもう一方の対角位置にある2つの検出器で受光された信号の和信号との位相差を比較演算することによって、トラックに対する位置信号であるディファレンシャルフェイスディテクション信号(位相差信号;略称DPD信号)として検出される。
しかしながら、特許文献1の技術では、TESとしてDPD信号を用いるけれども、DPD信号は、光記録媒体の情報記録面に既に記録されているピットからの回折パターンを用いるので、未だ情報が記録されていない光記録媒体に対するトラックサーボとして適用することができないという問題がある。
未だ情報が記録されていない光記録媒体をも含めたトラックサーボには、一般的にプッシュプル法(略称PP法)または3ビーム法、ディファレンシャルプッシュプル法(略称DPP法)が用いられる。これらの方法は、いずれも複数の光受光部の光量差を検出することによって、ディトラック量を検出する手法であり、光量差が無い場合をジャストオントラックと判定している。
たとえば、PP法の場合、光記録媒体からの反射光における左右の光量差を、2分割検出器で検出してトラッキング信号を生成するけれども、対物レンズが光記録媒体の半径方向に移動した場合、光記録媒体からの反射光の光軸がずれるのに伴って、2分割検出器の中心からも光ビーム中心がずれる。また、光記録媒体が傾いた場合も、同様に反射光の光軸がずれるので、検出器における光ビーム中心がずれる。いずれの場合も、トラッキングが合っているにもかかわらず、2分割検出器の差動信号にオフセットが発生するので、ディトラックと判定されてしまうという問題がある。
一方、3ビーム法およびDPP法は、ビームを3個に分割することで、前述のPP法の場合に発生するオフセットを抑えることができるので、トラッキング法として広く用いられている。しかしながら、光記録媒体に対して情報を記録する場合、1個の光源から光分岐して3個の光ビームを生成することによって、記録に用いられるメインビームの光量が低下するので、記録速度が遅くなり、記録の高速化の妨げとなっている。
また、他の従来技術では、PP法の2分割検出器の代わりに4分割検出器を用いて、4分割検出器で得られる信号から所定の周波数成分を出力し、それらを演算することによって対物レンズのオフセット信号を取得し、TESからオフセットを除去する方式が、提案されている(特許文献2参照)。
図8は、従来技術の光ピックアップ装置における信号検出回路を示す図である。特許文献2に開示される光ピックアップ装置に備わる信号検出回路1は、4つに分割されたフォトディテクタ10a,10b,10c,10dと、加算器11,12と、直流カット回路22a,22b,22c,22dと、減算器13,14,15,16,19と、ピークホールド回路20,21とを含む構成である。
信号検出回路1では、4つのフォトディテクタ10a,10b,10c,10dの出力を、加算器11,12と減算器15とによって演算し、オフセット量を含むTESを得る。次いで、光記録媒体の回転に伴って直流カット回路22a,22b,22c,22dから出力されるウォッブル周波数成分を、ピークホールド回路20,21と減算器13,14,16とで信号処理することによってオフセット量が得られる。さらに減算器15と減算器16との出力を減算器19で減算することによって、オフセット量の除去されたTESが得られる。
この信号検出回路1を備える光ピックアップ装置では、対物レンズが光記録媒体の半径方向に移動しても、対物レンズのオフセット信号を取得することができるので、TESからオフセット分を除去することができる。また、DPP法などとは異なり、1個の光源から3個の光ビームを生成することがないので、記録に用いられるメインビームの光量低下がない。
しかしながら、特許文献2で提案される光ピックアップ装置には、以下のような問題がある。図9は、4分割された受光素子に光ビームが照射される場合の受光感度を模式的に示す図である。
図9(a)では、不感帯を有する受光素子25について例示する。図9(a)に示す受光素子25は、光記録媒体の半径方向に4分割された4つの受光部25a,25b,25c,25dを有し、受光部は、互いに間隙が形成されるようにして配列される。したがって、受光素子25は、受光部と受光部との間に形成される間隙部分において受光感度の無い、いわゆる不感帯を有するように構成される。たとえば、受光素子25に光ビームスポット26が照射される場合について、受光素子25を半径方向に横断するラインL1における各受光部25a,25b,25c,25dの受光感度を、参照符号にアルファベット「G」を付して示すと、図9(a)中に示すG25a,G25b,G25c,G25dとなり、受光部同士の間隙において受光感度が零(0)となる。
また図9(b)では、受光部のエッジにおいて受光感度が傾斜分布を有する受光素子27について例示する。図9(b)に示す受光素子27は、光記録媒体の半径方向に4分割された4つの受光部27a,27b,27c,27dを有し、受光部は、互いに間隙が生じないようにして配列されるけれども、各受光部27a,27b,27c,27dのエッジ部分において、受光感度が傾斜分布を有するように構成される。たとえば、受光素子27に光ビームスポット28が照射される場合について、受光素子27を半径方向に横断するラインL2における各受光部27a,27b,27c,27dの受光感度を、アルファベット「G」を付して示すと、図9(b)中に示すG27a,G27b,G27c,G27dとなり、受光部同士が接するエッジ部分と、受光素子27の前記半径方向のエッジ部分において受光感度が低下する領域が生じる。
このような不感帯または受光感度低下部分を有する受光素子を用いる場合、受光素子に照射される光ビームスポット径の増減または光ビームスポットの移動によって、光ビームスポットに占める不感帯部分または感度低下部分の割合が変化するので、各受光部からの出力信号が変化するという問題がある。
特開平10−269588号公報 特許第3237237号公報
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、メインビームの光量低下が無く、かつ対物レンズの移動またはディスクの傾きによるオフセットを発生することのない安定したトラックサーボ性能が得られる光ピックアップ装置において、受光素子からの出力信号が、光ビームスポット径の増減および光ビームスポットの移動による影響を受けにくい光ピックアップ装置を提供することである。
本発明は、光記録媒体に対する情報の記録および/または再生に用いられ、レーザ光を出射する光源と光源から出射され光記録媒体で反射された光を回折するホログラムとホログラムで回折された光を受光する受光素子とを備える光集積化ユニットと、光集積化ユニットから出射されるレーザ光を光記録媒体の情報記録面に集光する対物レンズとを備える光ピックアップ装置において、
対物レンズとホログラムとの間に設けられ、第1の直線偏光状態に対して90度回転した第2の直線偏光状態の光を回折する偏光異方性を有し、光記録媒体による反射光を光記録媒体の半径方向に回折することによって少なくとも3つの第1〜第3光に分岐する第1光学素子と、
第1光学素子と対物レンズとの間に設けられ、光記録媒体による反射光の偏光状態を第2の直線偏光状態に変換する第2光学素子とを含むことを特徴とする光ピックアップ装置である。
また本発明は、第1光学素子は、
偏光性回折格子であり、
格子の延びる方向が、光記録媒体に形成されるトラックの接線方向に対して平行になるように配置されることを特徴とする。
また本発明は、第1光学素子は偏光性回折格子であり、
偏光性回折格子が、
光集積化ユニットの光軸上に位置するように第1光を回折し、第1光に関して反対方向であって回折角度が同一になるように第2光と第3光とを回折するように形成され、
偏光性回折格子とホログラムとは、
偏光性回折格子で回折された第2光の一部分と第3光の一部分とが、ホログラム上で重畳するように配置されることを特徴とする。
また本発明は、第2光学素子は、
第1の直線偏光状態を円偏光状態に変換し、かつ円偏光状態を第2の直線偏光状態に変換する4分の1波長板であることを特徴とする。
また本発明は、ホログラムは、光記録媒体のトラックの接線方向に第1領域と残余の領域とに分割され、かつ残余の領域が光記録媒体の半径方向に第2領域と第3領域とにさらに分割されて、3つの第1〜第3領域が形成されることを特徴とする。
また本発明は、ホログラムは、第1の直線偏光状態に対して90度回転した第2の直線偏光状態の光を回折する偏光異方性を有することを特徴とする。
また本発明は、ホログラムが、
第2光および第3光のうち光記録媒体による反射光と光記録媒体の案内溝による回折光との干渉パターン部分に対応する光であって、ホログラムの外縁部またはホログラムを光記録媒体の半径方向に分割する分割線によって分割される干渉パターン部分に対応する光の一部を回折することを特徴とする。
また本発明は、ホログラムで回折された第2光または第3光のうちいずれか一方の光が受光素子で受光されることによって検出される第1検出信号のピーク値をホールドして第1ピークホールド信号を出力する第1ピークホールド回路と、
ホログラムで回折された第2光または第3光のうちいずれか他方の光が受光素子で受光されることによって検出される第2検出信号のピーク値をホールドして第2ピークホールド信号を出力する第2ピークホールド回路と、
第1ピークホールド信号と第2ピークホールド信号との差を演算し、演算結果を対物レンズシフト信号として出力する減算器とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、光ピックアップ装置には、対物レンズとホログラムとの間に、第1の直線偏光状態に対して90度回転した第2の直線偏光状態の光を回折する偏光異方性を有し、光記録媒体による反射光を光記録媒体の半径方向に回折することによって少なくとも3つの第1〜第3光に分岐する第1光学素子が設けられ、第1光学素子と対物レンズとの間に、光記録媒体による反射光の偏光状態を第2の直線偏光状態に変換する第2光学素子が設けられる。このことによって、光記録媒体による反射光から、トラッキングサーボに係わるメインプッシュプル信号を得るための光ととともに、対物レンズシフト信号を生成するための光をも得ることが可能となる。
また本発明によれば、第1光学素子である偏光性回折格子の格子の延びる方向が、光記録媒体に形成されるトラックの接線方向に対して平行になるように配置されるので、光記録媒体の半径方向に光を分岐することが容易になる。
また本発明によれば、偏光性回折格子が、光集積化ユニットの光軸上に位置するように第1光を回折し、第1光に関して反対方向であって回折角度が同一になるように第2光と第3光とを回折するように形成される。このことによって、第1光をメインプッシュプル信号生成用に利用し、第2光および第3光を対物レンズシフト信号生成の光として利用できる。また、偏光性回折格子とホログラムとは、偏光性回折格子で回折された第2光の一部分と第3光の一部分とが、ホログラム上で重畳するように配置されるので、ホログラム素子の寸法を小さくすることができる。
また本発明によれば、第2光学素子として4分の1(1/4)波長板が用いられるので、第1の直線偏光状態を円偏光状態に変換し、かつ円偏光状態を第2の直線偏光状態に変換することを、簡単な構成で実現することができる。
また本発明によれば、ホログラムは、光記録媒体のトラックの接線方向に第1領域と残余の領域とに分割され、かつ残余の領域が光記録媒体の半径方向に第2領域と第3領域とにさらに分割されて、3つの第1〜第3領域が形成される。このことによって、ホログラムの各領域によって第1〜第3光をさらに複数の光に分割することができるので、これらの分割される光の出力を利用し、サーボ動作に必要な種々の信号を生成することが可能になる。
また本発明によれば、ホログラムが、第1の直線偏光状態に対して90度回転した第2の直線偏光状態の光を回折する偏光異方性を有するので、第2光学素子として用いられる1/4波長板と組合せて設けられる場合、特に直線偏光のレーザ光を出射する光源において、光記録媒体を照射する光の利用効率を向上することができる。
また本発明によれば、ホログラムが、第2光および第3光のうち光記録媒体による反射光と光記録媒体の案内溝による回折光との干渉パターン部分に対応する光であって、ホログラムの外縁部またはホログラムを光記録媒体の半径方向に分割する分割線によって分割される干渉パターン部分に対応する光の一部を回折するので、新たに分割線を設けることなく、干渉パターンの一部を選択的に回折させることができる。
また本発明によれば、ホログラムで回折された第2光または第3光のうちいずれか一方から第1ピークホールド信号を得、ホログラムで回折された第2光または第3光のうちいずれか他方から第2ピークホールド信号を得、さらに第1ピークホールド信号と第2ピークホールド信号との差から対物レンズシフト信号を得ることができる。
図1は、本発明の実施の一形態である光ピックアップ装置30の構成を簡略化して示す図である。光ピックアップ装置30は、光記録媒体31に対する情報の記録および/または再生に用いられ、大略、光集積化ユニット32と、対物レンズ33と、第2光学素子34とを含んで構成される。ここで、図1中に記載するX−Y−Z方向について、以下のように定義する。不図示のディスクドライブ装置に光記録媒体31が装着された状態で、X方向は、光記録媒体31の半径方向(以後、このX方向を単に半径方向と呼ぶことがある)であり、Y方向は、X方向に直交する方向であって光記録媒体31に形成されるトラックの接線方向(以後、このY方向を単にトラック方向と呼ぶことがある)である。また、Z方向は、X方向とY方向とに直交する方向である。これらのX−Y−Z方向は、本明細書を通じて共通に用いられる。
光集積化ユニット32は、レーザ光を出射するたとえば半導体レーザからなる光源35と、光源35から出射され光記録媒体31で反射された光を回折するホログラム46を備えるホログラム素子36と、第1光学素子37と、ホログラム46で回折された光を受光する第1および第2受光素子38a,38b(第1および第2受光素子を総称する場合は受光素子38と表記する)とを備える。光源35および受光素子38はステム39に一体的に装着される。ホログラム素子36と第1光学素子37とは、ホログラム素子36が光源35寄りに、第1光学素子37が光記録媒体31寄りに位置するようにステム39上に設けられる。
図2は、第1光学素子37の構成を示す平面図である。第1光学素子37は、対物レンズ33とホログラム素子36との間に設けられ、本実施の形態では、偏光性回折格子42が、たとえば透明基板41の光記録媒体31寄りの面に形成される構成である。偏光性回折格子42は、平面形状が長方形であり、格子の山43および谷44がトラック方向(Y方向)に延びるように配置される。偏光性回折格子42は、半径方向に格子の山43と谷44とが交互に連続し、格子の山幅に対する谷幅の比であるデューティ比および格子の谷深さがトラック方向で一定であり、また格子ピッチpが半径方向で一定であるように構成される。
この偏光性回折格子42は、第1の直線偏光状態に対して90度回転した第2の直線偏光状態の光を回折する偏光異方性を有するので、光源35から出射される第1の直線偏光状態の光を回折することなく透過し、後述する第2光学素子34である1/4波長板を往復透過することによって第2の直線偏光状態に変換された光記録媒体31による反射光を、少なくとも0次回折光と±1次回折光との3つの光に回折し、分岐する。ここで、0次回折光が第1光を、+1次回折光が第2光を、−1次回折光が第3光を構成する。
光記録媒体31による反射光は、偏光性回折格子42によって半径方向に回折される。第1光である0次回折光は、光集積化ユニット32の光軸上に位置するように回折され、第2光および第3光である±1次回折光は、0次回折光に関して互いに反対方向であって回折角度が同一になるように、すなわち0次回折光に関して対称になるように半径方向に回折される。これらの0次回折光および±1次回折光は、ホログラム素子36によって所定の光にそれぞれ分岐される。
前述のように、偏光性回折格子42は、デューティ比および格子の谷深さがトラック方向で一定になり、また格子ピッチpが半径方向で一定になるように構成されるので、図2に示すように、偏光性回折格子42上で、光記録媒体31による反射光のビームスポット45aが、半径方向に異なる位置たとえばビームスポット45bの位置またはビームスポット45cの位置に移動しても、回折される光量を常に一様とすることができる。
また、透明基板41上に形成される偏光性回折格子42が形成される領域(寸法)は、対物レンズ33が移動することによって光記録媒体31による反射光が半径方向に移動して前述の位置45b,45cに移動する場合においても、また対物レンズ33、その他の構成部品の取付け誤差によって光記録媒体31による反射光がトラック方向にシフトする場合においても、反射光が回折格子面から逸脱しないように形成される。したがって、対物レンズ33の移動によって反射光がシフトした状態であっても回折効率および回折角度を常に一様とすることができる。
なお、本実施の形態の偏光性回折格子42では、0次回折光および±1次回折光の回折効率の比が、0次:+1次:−1次=1:1:1に設定されるけれども、これに限定されることなく、適宜設計されてよい。
図3は、ホログラム素子36の構成を示す平面図である。ホログラム素子36は、たとえば透明ガラス基板45と、透明ガラス基板45の光源35寄りの面に設けられるホログラム46とを含む構成である。ホログラム46は、前述のようにレンズとしての機能と光分岐機能との両方を有する光学部材であり、偏光性回折格子42による回折光をさらに光分岐して、受光素子38に備わる所定の受光部へと導く。
ホログラム46は、平面形状が略円形であり、半径方向に延びる第1の分割線47によって、半円状の第1領域46aと残余の半円状領域とにトラック方向に2分割され、残余の半円状領域が、トラック方向に延びる第2の分割線48によって1/4円状の第2領域46bと第3領域46cとにさらに半径方向に2分割されて、3つの領域からなる。これらの第1〜第3領域46a、46b、46cは、それぞれ異なる回折格子で構成され、偏光性回折格子42で回折されて3つの各領域にそれぞれ入射する光を、第1および第2受光素子38a,38bに備わる所定の受光部へ導くように回折する。
図3のホログラム素子36上に太実線および太破線にて示す円は、偏光性回折格子42によって回折された光のビームスポットの配置を示す。第1光学素子37とホログラム素子36との配置は、偏光性回折格子42で回折される光ビームスポットとホログラム46との相対位置が、以下のように設定される。0次回折光のビームスポット51(以後、0次回折光のビームスポット51を略称して0次回折光51と呼ぶことがある)は、その光軸がホログラム46の光軸49(光集積化ユニット32の光軸でもある)と一致するように、また+1次回折光のビームスポット52(以後、+1次回折光のビームスポット52を略称して+1次回折光52と呼ぶことがある)および−1次回折光のビームスポット53(以後、−1次回折光のビームスポット53を略称して−1次回折光53と呼ぶことがある)は、光記録媒体31の案内溝で反射された光の回折パターンのうち、それぞれ光軸49側の回折パターン同士が光軸49上で重畳して図3中にハッチングにて示す重畳領域54を形成するように、第1光学素子37とホログラム素子36とが配置される。すなわち、偏光性回折格子42で回折される0次および±1次回折光51,52,53は、ホログラム46上で、0次回折光51と+1次回折光52とが一部重畳し、0次回折光51と−1次回折光53とが一部重畳し、さらに+1次回折光52と−1次回折光53とが、光軸49上で重畳領域54を形成し、光軸49に関して対称になるように位置する。
+1次回折光52のうち第3領域46cに入射する部分は、第3領域46cで回折されて第2受光素子38bに備わる受光部Bで検出される。−1次回折光53のうち第2領域46bに入射する部分は、第2領域46bで回折されて第1受光素子38aに備わる受光部Eで検出される。0次回折光51のうち第2領域46bに入射する部分は、第2領域46bで回折されて第1受光素子38aに備わる受光部Cで検出され、0次回折光51のうち第3領域46cに入射する部分は、第3領域46cで回折されて第2受光素子38bに備わる受光部Dで検出される。
各受光部が検出する信号を、各受光部を表すアルファベットの頭にアルファベット「S」を付して表すと、受光部Cおよび受光部Dが検出する信号の差動:(SC−SD)によって、TESのメインプッシュプル(略称MPP)信号を生成することができる。
また、0次回折光のビームスポット51のうち第1領域46aに入射する部分は、第1領域46aで、さらに+1次回折光と−1次回折光とに回折される。第1領域46aで回折された−1次回折光は、第2受光素子38bに備わる受光部Jおよび受光部Kによって検出され、両受光部J,Kが検出する信号の差動:(SK−SJ)によって、FESを生成することができる。第1領域46aで回折された+1次回折光は、第1受光素子38aに備わる受光部Iによって検出される。再生信号(RF信号)は、この受光部Iで検出される信号SIと、前述の信号SCおよび信号SDとの和信号である(SC+SD+SI)によって生成することができる。
図1に戻って、光源35から出射される光を光記録媒体31の情報記録面に集光する対物レンズ33は、光記録媒体31を臨んで設けられる。本実施の形態では、第2光学素子34は、1/4波長板である。1/4波長板34は、光源35から出射されて光記録媒体31へ向う第1の直線偏光状態の光を透過させることによって円偏光状態に変換し、光記録媒体31で反射されて光集積化ユニット32へ向う円偏光状態の光を透過させることによって、第1の直線偏光状態に対して90度回転した第2の直線偏光状態の光に変換する。すなわち1/4波長板34は、光源35から出射される光を往復透過させることによって、第1の直線偏光状態から第2の直線偏光状態へと変換する。
1/4波長板34は、対物レンズ33と光集積化ユニット32との間に配置される。したがって、対物レンズ33、1/4波長板34および光集積化ユニット32は、光記録媒体31から離反するのに伴って、この順に配置される。対物レンズ33と1/4波長板34とは、いずれもホルダ40に装着されるので、フォーカシングおよびトラッキングに際しては、一体的に駆動される。
ところで、光記録媒体31は、その情報記録面に形成される案内溝を、ある一定の周波数で光記録媒体31の半径方向に蛇行(以後、ウォブリングと呼ぶことがある)させることによって、光記録媒体31上におけるアドレス情報を予め記録するように構成されている。この光記録媒体31の案内溝上を、対物レンズ33によって集光される集光ビームが移動する場合、トラッキングサーボの帯域に対してウォブリング周波数が高いと、トラッキングサーボが追従できないので、光記録媒体31による反射光は、案内溝のウォブリングによって変調を受けたものとなる。
案内溝のウォブリングによる変調成分は、光記録媒体31による0次回折光と、光記録媒体31の案内溝による±1回折光との干渉パターン部分に現れるので、ウォブリングの周波数に対応したバンドパスフィルタ(略称BPF)を用いることによって、光記録媒体31による0次回折光と光記録媒体31の案内溝による±1回折光との干渉パターン部分に対応した信号を取り出すことができる。
図4は、光ピックアップ装置30に備わる信号検出回路60の電気的構成を示すブロック図である。信号検出回路60は、受光素子38に接続され、大略、第1および第2BPF61,62、第1〜第3ピークホールド回路63,64,65、ボトムホールド回路66、第1〜第3加算器67,68,69、増幅器70、第1〜第4減算器71,72,73,74を含んで構成される。
光ピックアップ装置30では、対物レンズ33が半径方向にシフトした場合、ホログラム46上においても、0次回折光51および±1次回折光52,53が半径方向に移動する。したがって、対物レンズ33の半径方向の移動に伴い、受光部Bで受光される+1次回折光52および受光部Eで受光される−1次回折光53の干渉パターン領域の面積が増減するので、その増減分を、BPF通過後の受光部Bおよび受光部Eからの出力信号の増減から求め、それらを演算することによって対物レンズシフト信号を検出することができる。
具体的には、以下のようにして対物レンズシフト信号が検出される。ホログラム46で回折された−1次回折光53が第1受光素子38aの受光部Eで受光されることによって検出される第1検出信号SEは、第1BPF61によって、案内溝のウォブリング周波数に対応した帯域の周波数のみが取出される。第1ピークホールド回路63は、第1BPF61を通過した第1検出信号SEのピーク値をホールドし、第1ピークホールド信号SEpとして出力する。ホログラム46で回折された+1次回折光52が第2受光素子38bの受光部Bで受光されることによって検出される第2検出信号SBは、第2BPF62によって、案内溝のウォブリング周波数に対応した帯域の周波数のみが取出される。第2ピークホールド回路64は、第2BPF62を通過した第2検出信号SBのピーク値をホールドし、第2ピークホールド信号SBpとして出力する。
第1減算器71は、第1ピークホールド信号と第2ピークホールド信号との差:(SEp−SBp)を演算し、演算結果を対物レンズシフト信号として出力することができる。また第1減算器71による出力のピーク値を第3ピークホールド回路65がホールドし、第1減算器71による出力のボトム値をボトムホールド回路66がホールドし、第1加算器67で両者によるホールド値を加算し、それを1/2倍することによって、前記差(SEp−SBp)がランダムノイズにより出力幅を持っている場合、その出力値の中心値を取ることができるので、一層正確な対物レンズシフト信号を得ることができる。もちろん、ピークホールド信号差(SEp−SBp)の演算の仕方については、上記に限定されることなく、単位時間当りの平均値を採用する方法であっても良く、また光記録媒体における傷等によるエラー部分を検出し、その部分のピークホールド信号差(SEp−SBp)、すなわち対物レンズシフト信号を用いないようにしても良い。
前述のようにして得られる対物レンズシフト信号:(SEp−SBp)を、増幅器70によってK倍(Kは増幅率であり、適宜設定可能)し、受光部Cによる検出信号SCと受光部Dによる検出信号SDとを第3減算器73で減算して得られる前述のMPP信号(=SC−SD)から、第4減算器74で次式(1)の演算をすることによって、対物レンズ33がシフトしてもオフセットが生じないTESを得ることができる。このことによって、安定したトラックサーボ性能を発現する光ピックアップ装置30を提供することが可能になる。
TES=(SC−SD)−K(SEp−SBp) …(1)
なお、前述のFES(=SK−SJ)は、受光部Kで検出される信号SKと、受光部Jで検出される信号SJとを、第2減算器72で減算することによって生成される。また、RF信号(=SC+SD+SI)は、受光部C,D,Iで検出される各信号SC,SD,SIを、第2および第3加算器68,69で加算することによって生成される。
図5は、本発明の実施の第2形態である光ピックアップ装置80の構成を簡略化して示す図である。本実施の形態の光ピックアップ装置80は、実施の第1形態の光ピックアップ装置30に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。本実施の形態の光ピックアップ装置80は、実施の第1形態の光ピックアップ装置30と比較して、ホログラム素子81ならびに第1および第2受光素子83a,83b(第1および第2受光素子を総称する場合は、受光素子83と表記する)の構成が異なることを特徴とする。
図6は、ホログラム素子81の構成を示す平面図である。ホログラム素子81は、透明ガラス基板45の光源35寄りの面にホログラム82が設けられる。ホログラム82は、平面形状が略長方形であり、半径方向に延びる第1の分割線47によって、矩形状の第1領域82aと残余の矩形状領域とにトラック方向に2分割され、残余の矩形状領域が、トラック方向に延びる第2〜第4の分割線48,84,85によって、半径方向に配列する第2〜第5領域82b,82c,82d,82eにさらに4分割されて、5つの領域からなる。これらの第1〜第5領域82a,82b,82c,82d,82eは、それぞれ異なる回折格子で構成され、偏光性回折格子42で回折されて5つの各領域にそれぞれ入射する光を、第1および第2受光素子83a,83bに備わる所定の受光部へ導くように回折する。
受光素子83は、実施の第1形態の光ピックアップ装置30に備わる受光素子38に比較して、第1受光素子83aが、受光部C,E,Iに加えて受光部Aを備え、第2受光素子83bが、受光部B,D,J,Kに加えて受光部Fを備える点が異なる。
図6のホログラム素子81上に太実線および太破線にて示す円は、実施の第1形態と同様に、偏光性回折格子42によって回折された光のビームスポットの配置を示す。0次回折光51は、その光軸がホログラム82の光軸49と一致するように位置する。また+1次回折光52および−1次回折光53は、光記録媒体31の案内溝で反射された光の回折パターンのうち、それぞれ光軸49側の回折パターン同士が光軸49上で重畳して第1重畳領域54を形成するように位置する。光軸49から離反した側の回折パターン同士については、トラック方向に延びる第3の分割線84上および第4の分割線85上にそれぞれ第2および第3重畳領域86,87を形成するように位置する。
+1次回折光52のうち、第3領域82cに入射する部分は、第3領域82cで回折されて第2受光素子83bに備わる受光部Bで検出され、第4領域82dに入射する部分は、第4領域82dで回折されて第1受光素子83aに備わる受光部Aで検出される。−1次回折光53のうち、第2領域82bに入射する部分は、第2領域82bで回折されて第1受光素子83aに備わる受光部Eで検出され、第5領域82eに入射する部分は、第5領域82eで回折されて第2受光素子83bに備わる受光部Fで検出される。
0次回折光51のうち、第2領域82bに入射する部分は、第2領域82bで回折されて第1受光素子83aに備わる受光部Cで検出され、第3領域82cに入射する部分は、第3領域82cで回折されて第2受光素子83bに備わる受光部Dで検出される。また、0次回折光51のうち第1領域82aに入射する部分は、第1領域82aで、さらに+1次回折光と−1次回折光とに回折され、−1次回折光が第2受光素子83bに備わる受光部J,Kで検出され、+1次回折光が第1受光素子83aに備わる受光部Iで検出される。
本実施の形態の光ピックアップ装置80においても、対物レンズ33が光記録媒体31の半径方向にシフトした場合、受光部B,Fおよび受光部E,Aで受光される+1次回折光52および−1次回折光53の干渉パターン領域の面積の増減分を、BPF通過後の受光部B,Fおよび受光部E,Aからの出力信号の増減から求め、それらを演算することによって、対物レンズシフト信号を検出することができる。
図7は、光ピックアップ装置80に備わる信号検出回路90の電気的構成を示すブロック図である。信号検出回路90は、実施の第1形態の光ピックアップ装置30に備わる信号検出回路60に類似し、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
信号検出回路90は、第1BPF61の前に、受光部A,Eによる検出信号SA,SEを加算する第4加算器91と、第2BPF62の前に、受光部B,Fによる検出信号SB,SFを加算する第5加算器92とを含むことを特徴とする。すなわち、信号検出回路90では、受光部A,Eで検出された検出信号SA,SEの和(=SA+SE)のピーク値をホールドして第1のピークホールド信号とし、受光部B,Fで検出された検出信号SB,SFの和(=SB+SF)のピーク値をホールドして第2のピークホールド信号とし、第1のピークホールド信号から第2のピークホールド信号を減算することによって対物レンズシフト信号を生成することができる。
このように光ピックアップ装置80では、ホログラム82に第1〜第3領域82a,82b,82cに加えて、第2および第3領域82b,82cの半径方向にそれぞれ隣接して第4および第5領域82d,82eが形成されるので、第4および第5領域82d,82eで回折されて受光部A,Fで検出される信号SA,SFを、対物レンズシフト信号の演算に利用することができる。このことによって、対物レンズシフト信号の演算に利用する信号の受光量が増えるので、対物レンズシフト信号のSN比を高くすることが可能である。
信号検出回路90におけるMPP信号、FESおよびRF信号の生成は、実施の第1形態の光ピックアップ装置30に備わる信号検出回路60の場合と同様であり、受光部C,Dで検出される信号の差動:(SC−SD)によってTESのMPP信号を生成し、受光部J,Kで検出される信号の差動:(SK−SJ)によってFESを生成し、受光部C,D,Iで検出される信号の和(SC+SD+SI)によってRF信号を生成する。
なお、光ピックアップ装置80においては、以下のような変形が許される。ホログラム82の第4および第5領域82d,82eでの回折角度を変更し、+1次回折光52のうち第4領域82dに入射する光が受光部Eで検出されるようにし、−1次回折光53のうち第5領域82eに入射する光が受光部Bで検出されるようにすることも適宜可能である。このように変形した構成の場合、受光部Aおよび受光部Fを形成する必要がなく、信号検出回路における受光部Aおよび受光部Fからの出力信号を、受光部Eおよび受光部Bからの出力信号に加算する回路を不要にすることができる。
以上に述べたように、本実施の形態では、受光素子が2つの部分で構成されるけれども、これに限定されることなく、偏光性を有するホログラムで回折される光の回折方向を、一方向(たとえば図面右方向のみまたは奥行き方向等)に設定することによって、一体化した受光素子とすることができるのは言うまでもない。また、ホログラム素子に設けるホログラムについても偏光異方性を持たせることは適宜可能である。ホログラムに偏光異方性を持たせることによって、光源から出射されて光記録媒体へ向う光が、ホログラムで回折されなくなるので、光量損失が抑制される。したがって、光記録媒体に照射される光の利用効率の観点からは、ホログラムにも偏光異方性を持たせることが望ましい。
本発明の実施の一形態である光ピックアップ装置30の構成を簡略化して示す図である。 第1光学素子37の構成を示す平面図である。 ホログラム素子36の構成を示す平面図である。 光ピックアップ装置30に備わる信号検出回路60の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の第2形態である光ピックアップ装置80の構成を簡略化して示す図である。 ホログラム素子81の構成を示す平面図である。 光ピックアップ装置80に備わる信号検出回路90の電気的構成を示すブロック図である。 従来技術の光ピックアップ装置における信号検出回路を示す図である。 4分割された受光素子に光ビームが照射される場合の受光感度を模式的に示す図である。
符号の説明
30,80 光ピックアップ装置
31 光記録媒体
32 光集積化ユニット
33 対物レンズ
34 第2光学素子
35 光源
36,81 ホログラム素子
37 第1光学素子
38,83 受光素子
42 偏光性回折格子
46,82 ホログラム
60,90 信号検出回路
61,62 BPF
63,64,65 ピークホールド回路
66 ボトムホールド回路
67,68,69,91,92 加算器
70 増幅器
71,72,73,74 減算器

Claims (8)

  1. 光記録媒体に対する情報の記録および/または再生に用いられ、レーザ光を出射する光源と光源から出射され光記録媒体で反射された光を回折するホログラムとホログラムで回折された光を受光する受光素子とを備える光集積化ユニットと、光集積化ユニットから出射されるレーザ光を光記録媒体の情報記録面に集光する対物レンズとを備える光ピックアップ装置において、
    対物レンズとホログラムとの間に設けられ、第1の直線偏光状態に対して90度回転した第2の直線偏光状態の光を回折する偏光異方性を有し、光記録媒体による反射光を光記録媒体の半径方向に回折することによって少なくとも3つの第1〜第3光に分岐する第1光学素子と、
    第1光学素子と対物レンズとの間に設けられ、光記録媒体による反射光の偏光状態を第2の直線偏光状態に変換する第2光学素子とを含むことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 第1光学素子は、
    偏光性回折格子であり、
    格子の延びる方向が、光記録媒体に形成されるトラックの接線方向に対して平行になるように配置されることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 第1光学素子は偏光性回折格子であり、
    偏光性回折格子が、
    光集積化ユニットの光軸上に位置するように第1光を回折し、第1光に関して反対方向であって回折角度が同一になるように第2光と第3光とを回折するように形成され、
    偏光性回折格子とホログラムとは、
    偏光性回折格子で回折された第2光の一部分と第3光の一部分とが、ホログラム上で重畳するように配置されることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  4. 第2光学素子は、
    第1の直線偏光状態を円偏光状態に変換し、かつ円偏光状態を第2の直線偏光状態に変換する4分の1波長板であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の光ピックアップ装置。
  5. ホログラムは、
    光記録媒体のトラックの接線方向に第1領域と残余の領域とに分割され、かつ残余の領域が光記録媒体の半径方向に第2領域と第3領域とにさらに分割されて、3つの第1〜第3領域が形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の光ピックアップ装置。
  6. ホログラムは、
    第1の直線偏光状態に対して90度回転した第2の直線偏光状態の光を回折する偏光異方性を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の光ピックアップ装置。
  7. ホログラムが、
    第2光および第3光のうち光記録媒体による反射光と光記録媒体の案内溝による回折光との干渉パターン部分に対応する光であって、ホログラムの外縁部またはホログラムを光記録媒体の半径方向に分割する分割線によって分割される干渉パターン部分に対応する光の一部を回折することを特徴とする請求項5または6記載の光ピックアップ装置。
  8. ホログラムで回折された第2光または第3光のうちいずれか一方の光が受光素子で受光されることによって検出される第1検出信号のピーク値をホールドして第1ピークホールド信号を出力する第1ピークホールド回路と、
    ホログラムで回折された第2光または第3光のうちいずれか他方の光が受光素子で受光されることによって検出される第2検出信号のピーク値をホールドして第2ピークホールド信号を出力する第2ピークホールド回路と、
    第1ピークホールド信号と第2ピークホールド信号との差を演算し、演算結果を対物レンズシフト信号として出力する減算器とを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の光ピックアップ装置。
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