JP4177336B2 - 光集積ユニットおよびそれを備える光ピックアップ装置 - Google Patents

光集積ユニットおよびそれを備える光ピックアップ装置 Download PDF

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Description

本発明は、たとえば光情報記録再生装置などに搭載される光集積ユニットおよびそれを備える光ピックアップ装置に関する。
情報記録再生装置に用いられる記録媒体は、磁気記録方式のものから、より記録容量が多く、記録再生時の操作利便性に優れる光記録方式に推移する傾向にある。光記録方式に用いられる光記録媒体としては、コンパクトディスク(略称CD)やCDの記録再生に用いる光の波長よりも短い波長の光を記録再生に用いることによってさらに記録容量を増大したデジタルバーサタイルディスク(略称DVD)などがある。したがって、光記録媒体の情報記録再生装置には、CDまたはDVDのいずれか一方だけの記録再生が可能なタイプにとどまらず、汎用性を高めるために、CDおよびDVD両者の記録再生、すなわち両用を可能にするものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
図15は、DVDのディスクの構成を簡略化して示す断面図である。DVDのディスク材料は、CDと同じポリカーボネードが使用されているけれども、CDのディスクが厚さ1.2mmの単板であるのに対して、DVDのディスクでは厚さ0.6mmのディスクを2枚貼合わせた構造となっている。このことによって、DVDでは、短波長の光を用いて記録容量を大きくするだけでなく、図15(b)〜図15(d)に示すように、情報記録層の2層化また両面化を可能にし、記録容量のさらなる増大を実現している。またディスクの厚さを薄くすることは、レーザ光に対する記録層の垂直位置からのずれ(チルト角)の影響を小さくする効果をも奏している。
DVDのような光記録媒体に情報を記録(書込みと表すこともある)および再生を行なうための典型的な光ピックアップ装置1の構成を図16に示す。光ピックアップ装置1は、光を出射する発光素子(半導体レーザ)2と、半導体レーザ2の光を信号の再生/記録に使用するメインビームとトラッキングの制御に用いられるサブビームとに分割する回折格子(グレーティング)3と、半導体レーザ2から出射されるレーザ光を光記録媒体8に導くためのコリメートレンズ5と、レーザ光を光記録媒体8に集光させる対物レンズ6と、光記録媒体8からの反射光を分割する分割素子であるホログラム素子4と、ホログラム素子4で分割された反射光を受光するたとえばフォトダイオード等からなる受光素子7とを含んで構成される。
光ピックアップ装置1では、半導体レーザ2から出射された光が、回折格子3で少なくとも1つのメインビームと2つのサブビームとに分割され、分割された光がコリメートレンズ5および対物レンズ6を経て光記録媒体8の情報記録層に集光照射され、光記録媒体8からの反射光が、再び対物レンズ6およびコリメートレンズ5を経てホログラム素子4に入射し、ホログラム素子4で分割された反射光が受光素子7に入射し、受光素子7によって、情報の再生信号、フォーカスサーボのためのフォーカスエラー信号(以後、FESと略称することがある)、トラックサーボのためのトラッキングエラー信号(以後、TESと略称することがある)が受光検出される。
光記録媒体8がCDまたは情報記録層が単層のDVDである場合、上記の光の挙動は比較的単純であるけれども、光記録媒体8が、たとえば情報記録層が2層からなるDVDである場合、光の反射挙動が複雑なものとなる。図17は、情報記録層が2層からなる光記録媒体における光反射の状態を説明する図である。2層からなるDVDである光記録媒体8では、対物レンズ6に近い方の情報記録層(以後、L0層と呼ぶ)と、対物レンズ6から遠い方の情報記録層(以後、L1層と呼ぶ)とが形成される。今、対物レンズ6によって光がL0層に焦点が合わされて集光されているとき、光記録媒体8には対物レンズ6の焦点距離からずれた位置にもL1層が存在するので、集光(ここでは、焦点があわされている意味に用いる)されているL0層からの反射光(信号光)11以外にも、L1層からの反射光(ノイズ光)12a,12bが発生する。ノイズ光12a,12bは、対物レンズ6の焦点距離からずれているので、受光素子7上で集光せずに、照射面積が大きなボケた光となり、受光素子7を構成する複数の受光素子セグメントに入射し、TESにオフセットを発生させ、トラッキング精度を悪くする原因となる。
このような問題を解決する従来技術として、受光素子の前に配置されるシリンドリカルレンズの非点収差方向を、光記録媒体の情報記録層に形成されるトラックの接線方向であるタンジェンシャル方向に対して傾けた配置とし、記録再生対象の情報記録層の投影像を、他の情報記録層の投影像に対して略90度回転させることによって、光記録媒体の半径方向であるラジアル方向の光強度分布の偏りを補正し、TESにオフセットが発生することを防止することが提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献2に開示される技術では、装置組立時において、シリンドリカルレンズのタンジェンシャル方向に対する傾斜角度を微妙に調整しなければならないので、調整に長時間を要し、また補正精度にばらつきが生じるという問題がある。
もう一つの従来技術として、ホログラム素子に形成するホログラムパターンの構成を変更することが提案されている。図18は、従来技術のホログラムパターン13の構成を簡略化して示す平面図である。従来のホログラムパターン13は、全体の平面形状が略円形であり、ラジアル方向に平行で中央部に半円状の曲線部分を有する第1分割線18によって領域1(参照符号14)と残部の領域とに分割され、残部の領域が、第1分割線18に垂直すなわちタンジェンシャル方向に平行な第2分割線19によって領域2(参照符号15)と領域3(参照符号16)とに分割される。上記第1分割線18の半円状の曲線部分は、第1分割線18の両端部を結ぶ仮想直線から領域2および領域3に向って突出する側に形成される。したがって、領域1は、ホログラムパターン13全体の円形形状のほぼ中心付近において、領域2および領域3に向って半円形状に突出する半円突出領域17を有するように形成される。
図19は、従来技術のホログラムパターン13による光の分割と受光素子7に対する入射の状態を説明する図である。従来のホログラムパターン13では、L0層からの信号光およびL1層からの反射光(ノイズ光)の大半が、半円突出領域17を有する領域1に入射し、領域1に入射して回折された光が、フォーカスエラー信号用受光素子を構成する受光素子セグメントAと受光素子セグメントBとに入射する。また領域2および領域3に入射したL0層からの信号光およびL1層からの反射光(ノイズ光)は、領域2および領域3で回折されてトラッキングエラー信号用受光素子を構成する受光素子セグメントC〜Hに入射する。領域2で回折された光のうち、メインビームが受光素子セグメントCに、2つのサブビームが受光素子セグメントE,Gにそれぞれ入射し、領域3で回折された光のうち、メインビームが受光素子セグメントDに、2つのサブビームが受光素子セグメントF,Hにそれぞれ入射する。
フォーカスエラー信号用受光素子を構成する受光素子セグメントA,Bからの信号の差分でナイフエッジ法を用いてFESが生成される。トラッキングエラー信号用受光素子を構成する受光素子セグメントC〜Hからの信号を用いディファレンシャルプッシュプル(DPP)法に基づいて以下の式(1)からTESが生成される。
TES=MPP−α×SPP
=(SC−SD)−α×{(SE+SG)−(SF+SH)} …(1)
ここで、MPPはメインビームによるプッシュプル信号であり、SPPはサブビームによるプッシュプル信号であり、αは定数である。なお、各受光素子セグメントを示すアルファベットに「S」を付して検出信号を表す。
ホログラムパターン13では領域1に半円突出領域17が形成され、光記録媒体8による反射光の大半が領域1に入射して回折されFESの生成に用いられる。領域2および領域3に入射する光は、領域1に入射する光に比べて少なく、式(1)から判るようにTESの生成には、領域2および領域3で回折された光のみが用いられ、領域1で回折される光は全く用いられることがない。したがって、ホログラムパターン13によれば、光記録媒体8で反射される光にL1層で反射されたノイズ光が重畳しているとしても、TESに及ぼすL1層からのノイズ光の影響を軽減することができる。
しかしながら、従来のホログラムパターン13を用いたとしても以下の問題が残る。図20は、L1層においてL1層で反射される光とL1層のトラックで回折される光とが発生する状態を示す図である。対物レンズ6の焦点距離からずれた位置にあるL1層からは、前述の反射光(ノイズ光)12a,12bだけではなく、L1層に形成されているトラックで回折される回折光20a,20bもノイズ光として発生する。
図21は、L1層の反射光12a,12bおよびL1層のトラックによる回折光20a,20bがホログラムパターン13に入射する状態を示す平面図である。L1層のトラックによる回折光20a,20bは、L1層の反射光12a,12bによるビームスポットを中心にしてラジアル方向に並列するビームスポットとしてホログラムパターン13に入射する。L1層のトラックによる回折光20a,20bのホログラムパターン13に対する入射位置は、それぞれ領域1と領域2とに、また領域1と領域3とにまたがる。
図22は、ホログラムパターン13で回折されたL1層の反射光12a,12bおよびL1層のトラックによる回折光20a,20bが受光素子7に入射する状態を示す図である。なお図22では、煩雑化を避けるためにL0層による反射光の回折については省略する。
L1層からの反射光12a,12bは、前述のように図22では不図示のL0層からの反射光とともに、領域1で回折されてフォーカスエラー信号用受光素子を構成する受光素子セグメントA,Bに入射する。一方、L1層のトラックによる回折光20a,20bは、領域1に入射する光が、領域1で回折されてフォーカスエラー信号用受光素子を構成する受光素子セグメントA,Bに入射し、領域2に入射する光が、領域2で回折されてトラッキングエラー信号用受光素子を構成する受光セグメントC,E,Gに入射し、領域3に入射する光が、領域3で回折されてトラッキングエラー信号用受光素子を構成する受光セグメントD,F,Hに入射する。
このように、L1層のトラックによる回折光20a,20bは、L1層からの反射光12a,12bとは異なりトラッキングエラー信号用受光素子に入射する。記録(書込み)可能な光ピックアップ装置の場合、メインビームとサブビームとの強度比(グレーティングの回折効率)は、約10〜16とメインビームが大きいので、それに対応してサブビーム用受光素子(図22の事例では受光素子セグメントE,G,F,H)の回路ゲインはメインビーム用受光素子の回路ゲインに比べて約10〜16倍となるように設定される。したがって、L1層のトラックによる回折光20a,20bのようなノイズ光が、サブビーム用受光素子に入射すると、大きく増幅されるので、回路出力としては非常に大きなノイズとなる。すなわち、DPP方式のようにトラックサーボにサブビームを使用する場合、SPP信号に大きなノイズが発生することになるので、トラックサーボの安定性が低下するという問題がある。
さらにL0層とL1層とを有する光記録媒体8によって反射される反射光は、上記の光にとどまらずL0層とL1層とで多重反射される多重反射光も存在する。図23は、L0層とL1層とによる多重反射光を示す図である。図23(a)では光記録媒体8に入射した光の強さを100とした場合の反射光および多重反射光の強さについて示す。ただし、L1層が反射率100%を有し、L0層が反射率38.2%、透過率61.8%を有する場合について例示する。
光記録媒体8に入射した光は、L0層でその38.2%が反射されて反射光となり、61.8%がL0層を透過する。L0層を透過した光は、L1層で反射されてL0層に達して強さ38.2の光としてL0層を透過して出射されるが、残りの光はL0層で反射されて再びL1層へ向う。L1層へ向った光は、再度L1層で反射されてL0層から強さ14.6の光として出射し、残りの光はL1層へ向う。L1層で反射した光が、L0層から強さ5.6の光として出射する。図示を省くけれども、光の強さは次々と減衰するけれども、同様の多重反射がさらに繰返し起こり、L0層とL1層とで反射された多重反射光の総合された光が、図23(b)に示すように、再び対物レンズ6を透過してホログラムパターン13に入射される。
図24は、L1層で1回のみ反射した光と多重反射光とがホログラムパターン13に入射する状態を示す平面図である。L1層で1回のみ反射した光のホログラムパターン13上でのビームスポット21は、領域1の半円突出領域17に納まる程度の大きさであるけれども、多重反射光のホログラムパターン13上でのビームスポット22は、その直径が大きくなり領域2および領域3を侵すようになる。
図25は、多重反射光が受光素子7に入射する状態を示す図である。ホログラムパターン13上における多重反射光のビームスポット22の径が大きくなり、領域2および領域3に入射するようになると、領域2と領域3とでそれぞれ回折された多重反射光は、トラッキングエラー信号用受光素子を構成する受光素子セグメントG,Hにそれぞれ入射する。前述のようにトラッキングエラー信号用受光素子のうちサブビーム用受光素子セグメントの回路ゲインは大きいので、ノイズ光である多重反射光が受光素子セグメントG,Hに入射すると、上記のL1層のトラックによる回折光が入射する場合と同様に、SPP信号に大きなノイズが発生することになるので、トラックサーボの安定性が低下するという問題がある。このようなことから、サブビーム用受光素子セグメントにノイズ光が入射しないようにして、トラックサーボの安定性を高く保つことが希求されている。
特開2002−92933号公報 特開2002−237063号公報
本発明の目的は、少なくとも2層の情報記録層を有する光記録媒体の集光している情報記録層以外の情報記録層によって発生するノイズ光が、トラッキングエラー信号用受光素子に入射しないようにして、トラックサーボ安定性が高い信号を生成することのできる光集積ユニットおよびそれを備える光ピックアップ装置を提供することである。
本発明は、複数の情報記録層を備える光記録媒体に光を照射することによって、光記録媒体に情報を記録および/または光記録媒体から情報を再生する光集積ユニットにおいて、
光を出射する光源と、
光源から出射され光記録媒体で反射された反射光を受光し、フォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号用受光素子およびトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号用受光素子を含む受光素子と、
光記録媒体に備わる複数の情報記録層のうち、集光されている1情報記録層からの反射光が入射されてフォーカスエラー信号用受光素子に向けて回折する主領域と、主領域を除く領域であって、前記1情報記録層からの反射光のうち主領域に入射する反射光以外の残余の反射光が入射されてトラッキングエラー信号用受光素子に向けて回折する周辺領域とを含む回折素子とを含み、
回折素子は、情報の記録または再生状態にある光記録媒体の半径方向であるラジアル方向に略平行であって中央部に曲線部分を有する分割線によって主領域と残余の領域である周辺領域とに分割され、
主領域は、前記分割線の曲線部分において分割線の両端を結ぶ仮想直線よりも周辺領域側に向って突出し、ラジアル方向に延びる半楕円形または半長円形の突出領域を有するように形成され、
光記録媒体によって反射され主領域および周辺領域によって回折される反射光のうち、1情報記録層以外の情報記録層によって回折される回折光を含む1情報記録層以外の情報記録層からの反射光が、回折素子の突出領域を有する主領域に入射し、主領域によって回折された光が、トラッキングエラー信号用受光素子に入射しないように構成されることを特徴とする光集積ユニットである。
また本発明は、複数の情報記録層を備える光記録媒体に光を照射することによって、光記録媒体に情報を記録および/または光記録媒体から情報を再生する光集積ユニットにおいて、
光を出射する光源と、
光源から出射され光記録媒体で反射された反射光を受光し、フォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号用受光素子およびトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号用受光素子を含む受光素子と、
光記録媒体に備わる複数の情報記録層のうち、集光されている1情報記録層からの反射光が入射されてフォーカスエラー信号用受光素子に向けて回折する主領域と、主領域を除く領域であって、前記1情報記録層からの反射光のうち主領域に入射する反射光以外の残余の反射光が入射されてトラッキングエラー信号用受光素子に向けて回折する周辺領域とを含む回折素子とを含み、
回折素子は、情報の記録または再生状態にある光記録媒体の半径方向であるラジアル方向に平行な分割線によって主領域と残余の領域とに分割され、
残余の領域が、周辺領域と、周辺領域とは異なる回折角度および/または回折方向を有し、分割線に隣接し、かつ周辺領域の内方に位置してラジアル方向に延びる半楕円形または半長円形に形成される異種周辺領域をさらに含み、
光記録媒体によって反射され主領域および周辺領域によって回折される反射光のうち、1情報記録層以外の情報記録層によって回折される回折光を含1情報記録層以外の情報記録層からの反射光が、回折素子の異種周辺領域に入射し主領域によって回折された光がトラッキングエラー信号用受光素子に入射しないように構成されることを特徴とする光集積ユニットである。
また本発明は、前記いずれか1つの光集積ユニットと、
光源から出射される光を光記録媒体の情報記録層に集光する集光手段と、
集光手段を情報記録層に対して近接離反させるとともに、光記録媒体の半径方向に移動させる移動手段とを含むことを特徴とする光ピックアップ装置である。
本発明によれば、光記録媒体の集光している1情報記録層以外の情報記録層からの反射光であるノイズ光が、トラッキングエラー信号用受光素子に入射しないので、ノイズがトラッキングエラー信号用受光素子の大きな回路ゲインで増幅されることがない。このことによって、ノイズ光がトラッキングエラー信号の生成に及ぼす影響を防止できるので、トラックサーボの安定性を高めることができる。
また本発明によれば、回折素子は、光記録媒体の半径方向であるラジアル方向に略平行であって中央部に曲線部分を有する分割線によって主領域と残余の領域である周辺領域とに分割され、主領域は、前記分割線の曲線部分において分割線の両端を結ぶ仮想直線よりも周辺領域側に向って突出し、ラジアル方向に延びる半楕円形または半長円形の突出領域を有するように形成される。このように形成される回折素子の突出領域へ、光記録媒体の集光している1情報記録層以外の情報記録層からの反射光を入射させることによって、該反射光がトラッキングエラー信号用受光素子に入射しないようにできるので、簡単な構成で、ノイズ光の影響を防止し、トラックサーボの安定性を高めることのできる光集積ユニットが実現される。
また本発明によれば、回折素子は、周辺領域とは異なる回折角度および/または回折方向を有する異種周辺領域をさらに含み、光記録媒体の集光している1情報記録層以外の情報記録層からの反射光には、トラックによる回折光および多重反射光が含まれ、これらの光が異種周辺領域に入射し、異種周辺領域で回折された光がトラッキングエラー信号用受光素子に入射しないように構成される。異種周辺領域は、入射した光を回折し、該回折光を、トラッキングエラー信号用受光素子には入射させないような回折角度および/または回折方向を有するように構成されるので、1情報記録層以外の情報記録層からの反射光を、トラッキングエラー信号用受光素子に入射しないようにして、ノイズ光の影響を防止し、トラックサーボの安定性を高めることができる。
また本発明によれば、光集積ユニットで生成されるトラッキングエラー信号のノイズが低減され、安定したトラックサーボが可能な光ピックアップ装置が実現される。
図1は、本発明の実施の一形態である光集積ユニット30の構成を簡略化して示す斜視図である。光集積ユニット30は、光を出射する光源31と、光源31から出射される光を少なくとも3つの光に分割する分割回折素子32と、光源31から出射され不図示の光記録媒体で反射された反射光を受光する受光素子33と、光記録媒体に備わる複数の情報記録層のうち、集光されている1情報記録層からの反射光と前記1情報記録層以外の情報記録層からの反射光とを回折して受光素子33へ入射させる回折素子34と、光源31および受光素子33が装着されるステム35と、光源31および受光素子33を覆うようにしてステム35上に設けられる保護カバー36と、ステム35を介して光源31および受光素子33と外部装置とを電気的に接続する端子であるリードピン37とを含んで構成される。この光集積ユニット30は、複数の情報記録層を備えるたとえばDVDなどの光記録媒体に光を照射することによって、光記録媒体に情報を記録および/または光記録媒体から情報を再生することに用いられる。なお、前述の図17に従い、光記録媒体の集光されている1情報記録層をL0層と呼び、1情報記録層以外の集光されていない情報記録層をL1層と呼ぶ。
光源31は、たとえば半導体レーザであり、複数層の情報記録層を有するDVDに対して情報の記録/再生をすることのできる波長650nmの赤色光を出射する。分割回折素子32は、光源31と受光素子33とを覆う保護カバー36の天板部分に形成される不図示の開口部分に設けられ、本実施の形態では回折格子41を有する光学素子である。回折格子41は、分割回折素子32の光源31を臨む側の面に設けられ、光源31から出射される光を、少なくとも1つのメインビームと、2つのサブビームとに分割する。
回折素子34は、分割回折素子32に接し、分割回折素子32に関して光源31の反対側に設けられるホログラム素子である。ホログラム素子34には、本発明の特徴であるホログラムパターン42が分割回折素子32に接する側の面に設けられる。
図2は、ホログラム素子34に設けられるホログラムパターン42の構成を示す平面図である。ホログラムパターン42は、外形が略円形に形成され、情報の記録または再生状態にある光記録媒体の半径方向であるラジアル方向に略平行であって中央部に曲線部分を有する第1分割線46によって主領域43と残余の領域である周辺領域とに分割され、残余の領域である周辺領域が、ラジアル方向に垂直な光記録媒体に形成されるトラックの接線方向であるタンジェンシャル方向に平行な第2分割線47によってさらに第1周辺領域44と第2周辺領域45とに分割される。主領域43は、第1分割線46の曲線部分46aにおいて第1分割線46の両端を結ぶ仮想直線48よりも周辺領域44,45側に向って突出し、ラジアル方向に延びる半楕円形の突出領域49を有するように形成される。
ホログラムパターン42の主領域43は、光記録媒体に備わる複数の情報記録層のうち、L0層からの反射光が入射され、詳細を後述する受光素子33のフォーカスエラー信号用受光素子に向けて回折する。第1および第2周辺領域44,45は、L0層からの反射光のうち主領域に入射する反射光以外の残余の反射光が入射され、詳細を後述する受光素子33のトラッキングエラー信号用受光素子に向けて回折する。
図3は、受光素子33の構成を簡略化して示す平面図である。受光素子33は、基板50上に、たとえばフォトダイオードなどによって構成される複数の受光素子セグメント(本実施の形態では10個)と、受光素子セグメントに接続される不図示の回路ゲインとを含む。
受光素子セグメントは、ラジアル方向に細長く延びる形状に形成され、受光素子セグメントAと受光素子セグメントBとが隣接してタンジェンシャル方向に配列される。受光素子セグメントAと受光素子セグメントBとは、ホログラムパターン42の主領域43に入射して回折されたL0層からの反射光が入射され、該入射光に基づいてナイフエッジ法によりFESを生成するフォーカスエラー信号用受光素子51である。
残る8個の受光セグメントC,D,E,F,G,H,E´,F´は、フォーカスエラー信号用受光素子51からタンジェンシャル方向に予め定める距離をあけて、4行2列に配置される。第1列目の受光素子セグメント群53には、フォーカスエラー信号用受光素子51に最も近く受光素子セグメントG、次いで受光素子セグメントC、受光素子セグメントE、受光素子セグメントE´の順に配列される。第2列目の受光素子セグメント群54には、フォーカスエラー信号用受光素子51に最も近く受光素子セグメントH、次いで受光素子セグメントD、受光素子セグメントF、受光素子セグメントF´の順に配列される。
なお、受光素子セグメントGと受光素子セグメントH、受光素子セグメントCと受光素子セグメントD、受光素子セグメントEと受光素子セグメントF、受光素子セグメントE´と受光素子セグメントF´との各組合せの2つの受光素子セグメント同士は、タンジェンシャル方向に直線状に配置される。
L0層からの反射光のうち、ホログラムパターン42の主領域43に入射した光以外の残余の光が第1および第2周辺領域44,45に入射して回折され、メインビームの回折光が、受光素子セグメントCと受光素子セグメントDとに入射し、サブビームの回折光が、受光素子セグメントE,G,F,Hにそれぞれ入射する。受光素子セグメントC〜Hによって受光された光を用い前述の式(1)に基づいてDPP法によりTESが生成される。したがって、受光素子セグメントC〜Hが、TESを生成するトラッキングエラー信号用受光素子52を構成する。
以下、集光されていない情報記録層であるL1層からの反射光、L1層のトラックによる回折光およびL1層とL0層とによる多重反射光が、ホログラムパターン42で回折される挙動について説明する。
図4は、L1層からの反射光およびL1層のトラックによる回折光がホログラムパターン42に入射する状態を示す図である。本実施形態のホログラムパターン42では、L1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62のいずれもが主領域43および主領域43の突出領域49に入射する。
なお、突出領域49が、周辺領域44,45に向って突出する突出長さ、またラジアル方向に延びる長さは、特に限定されないけれども、設計上の相対配置が定められれば、ホログラム素子34のホログラムパターン形成位置に対するL1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62の照射位置が求められるので、該照射位置に応じた突出領域49の寸法を定めることによって対応することができる。
図5は、ホログラムパターン42で回折されたL1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62が受光素子33に入射する状態を示す図である。L1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62は、いずれも突出領域49が形成された主領域43に入射し、主領域43によって回折されるので、主領域43による回折光は、受光素子セグメントAおよびB、すなわちフォーカスエラー信号用受光素子51へ入射し、トラッキングエラー信号用受光素子52へは入射しない。
本実施の形態の分割回折素子32に設けられる回折格子41のグレーティングの強度比は、2つのサブビームと1つのメインビームとで、1:1:12に設定されるので、サブビームが入射する受光素子セグメントE,G,F,Hの回路ゲインは、受光素子セグメントA,B,C,Dに対して6倍の大きさになるように設定される。したがって、L1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62が、トラッキングエラー信号用受光素子52へ入射すると、大きく増幅されてTESに対するノイズの影響が多大になるけれども、本実施形態のホログラムパターン42によれば、上記のように、L1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62は、トラッキングエラー信号用受光素子52へ全く入射しないので、TESの生成に及ぼすノイズ光の影響を排除し、精度が高いTESを出力することができるので、トラックサーボ安定性を向上することが可能になる。
また図6は、多重反射光がホログラムパターン42に入射する状態を示す図である。本実施形態のホログラムパターン42では、L1層からの1回反射光63およびL1層とL0層とによる多重反射光64(以後、単に多重反射光64と呼ぶ)のいずれもが主領域43および主領域43の突出領域49に入射する。なお、突出領域49の寸法については、多重反射することによっていわゆるボケた状態になりビームスポット径が大きくなった多重反射光64を、前述のL1層からの反射光およびL1層のトラックによる回折光の場合と同様に、突出領域49内に取込めるように定めれば良い。
図7は、ホログラムパターン42で回折された多重反射光64が受光素子33に入射する状態を示す図である。L1層からの1回反射光63および多重反射光64は、いずれも突出領域49が形成された主領域43に入射し、主領域43によって回折されるので、主領域43による回折光は、受光素子セグメントAおよびB、すなわちフォーカスエラー信号用受光素子51へ入射し、トラッキングエラー信号用受光素子52へは入射しない。
このことによって、多重反射光64に対しても、前述のL1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62の場合と同様に、TES生成に対する影響を排除することができるので、トラックサーボ安定性を向上することが可能になる。
図8は、本発明の実施の第2形態である光集積ユニットの回折素子に設けられるホログラムパターン71の構成を簡略化して示す平面図である。本実施の形態の光集積ユニットは、ホログラムパターン71の構成が異なることを除いて、実施の第1形態の光集積ユニット30と同一に構成されるので、ホログラムパターン71の構成のみを表し、全体構成の図を省略する。
回折素子であるホログラム素子に設けられるホログラムパターン71は、ラジアル方向に平行な第1分割線72によって主領域73と残余の領域とに分割され、残余の領域が周辺領域74と異種周辺領域75とを含み、異種周辺領域75が、第1分割線72に隣接し、かつ周辺領域74の内方に位置してラジアル方向に延びる半長円形に形成されることを特徴する。
周辺領域74と異種周辺領域75とは、第1分割線72に垂直なタンジェンシャル方向の第2分割線76によって、さらにそれぞれ2分割されて第1および第2周辺領域74a,74bと第1および第2異種周辺領域75a,75bとが形成される。なお、周辺領域74と異種周辺領域75とを分割する曲線を第3分割線77と呼ぶ。
主領域73に入射したL0層からの反射光が、主領域73で回折されてフォーカスエラー信号用受光素子51へ入射してFESを生成し、第1および第2周辺領域74a,74bへ入射したL0層からの反射光が、第1および第2周辺領域74a,74bで回折されてトラッキングエラー信号用受光素子52へ入射してTESを生成することは、実施の第1形態のホログラムパターン42と同じである。
第1および第2異種周辺領域75a,75bは、第1および第2周辺領域74a,74bとは、回折角度および回折方向が異なるように形成される。より具体的には、第1および第2異種周辺領域75a,75bは、その回折角度および回折方向が、L1層からの反射光およびL1層とL0層とによる多重反射光を、トラッキングエラー信号用受光素子52に入射しないように設定される。
図9は、ホログラムパターン71で回折されたL1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62が受光素子33に入射する状態を示す図である。本実施の形態のホログラムパターン71では、L1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62が、主領域73と第1および第2異種周辺領域75a,75bとに入射するように、各領域の大きさが設定される。ホログラムパターン71の主領域73に入射したL1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62は、主領域73で回折されてフォーカスエラー信号用受光素子51へ入射する。一方、第1および第2異種周辺領域75a,75bにそれぞれ入射したL1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62は、トラッキングエラー信号用受光素子52からタンジェンシャル方向に予め定める距離だけ離反した位置へ入射する。第1および第2異種周辺領域75a,75bの回折角度および回折方向は、その回折光が、トラッキングエラー信号用受光素子52からタンジェンシャル方向に予め定める距離だけ離反した位置へ入射するように設定される。
図10は、ホログラムパターン71で回折された多重反射光64が受光素子33に入射する状態を示す図である。本実施の形態のホログラムパターン71では、L1層からの1回反射光63および多重反射光64が、主領域73と第1および第2異種周辺領域75a,75bとに入射するように、各領域の大きさが設定される。ホログラムパターン71の主領域73に入射したL1層からの1回反射光63および多重反射光64は、主領域73で回折されてフォーカスエラー信号用受光素子51へ入射する。一方、第1および第2異種周辺領域75a,75bにそれぞれ入射したL1層からの1回反射光63および多重反射光64は、L1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62と同様に、トラッキングエラー信号用受光素子52からタンジェンシャル方向に予め定める距離だけ離反した位置へ入射する。
このように、ホログラムパターン71を備える光集積ユニットにおいても、L1層からの反射光61、L1層のトラックからの回折光62、L1層からの1回反射光63および多重反射光64は、トラッキングエラー信号用受光素子52に入射することがないので、実施の第1形態の光集積ユニット30と同じ効果を奏することができる。
図11は、本発明の実施の第3形態である光集積ユニットの回折素子に設けられるホログラムパターン81の構成を簡略化して示す平面図である。本実施の形態の光集積ユニットは、ホログラムパターン81の構成が異なることを除いて、実施の第1形態の光集積ユニット30と同一に構成されるので、ホログラムパターン81の構成のみを表し、全体構成の図を省略する。
回折素子であるホログラム素子に設けられるホログラムパターン81は、ラジアル方向に略平行であって中央部に曲線部分86aを有する第1分割線86によって主領域82と残余の領域とに分割され、主領域82が、第1分割線86の両端を結ぶ仮想直線87よりも残余の領域側に向って突出し、ラジアル方向に延びる半楕円形の突出領域85を有するように形成される。残余の領域は、周辺領域83と、周辺領域83とは異なる回折角度および回折方向を有する異種周辺領域84とを含み、異種周辺領域84が、前記突出領域85に隣接し、かつ周辺領域83の内方に位置して形成されることを特徴とする。
周辺領域83と異種周辺領域84とは、第1分割線86に垂直なタンジェンシャル方向の第2分割線88によって、さらにそれぞれ2分割されて第1および第2周辺領域83a,83bと第1および第2異種周辺領域84a,84bとが形成される。なお、周辺領域83と異種周辺領域84とを分割する曲線を第3分割線89と呼ぶ。すなわち、本実施形態のホログラムパターン81は、実施の第1形態のホログラムパターン42と実施の第2形態のホログラムパターン71との両方の特性を備えることを特徴とする。
実施の第1形態のホログラムパターン42のように、ホログラムパターン42の中心部に突出領域49を形成して主領域43に大きく取込むと、FESにノイズの発生する可能性がある。一方、実施の第2形態のホログラムパターン71のように、周辺領域74とは回折角度、回折方向が異なる異種周辺領域75を設けると、信号成分の一部が受光素子33に入射しないので、S/N比が低下する可能性がある。したがって、ホログラムパターン81は、実施の第1形態のホログラムパターン42の特性と、実施の第2形態のホログラムパターン71の特性とを備えるように構成される。
図12はL1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62がホログラムパターン81に入射する状態を示す図であり、図13は多重反射光64がホログラムパターン81に入射する状態を示す図である。ホログラムパターン81は、L1層からの反射光61が、主領域82と主領域82の突出領域85とに入射し、L1層のトラックからの回折光62が、主領域82と主領域82の突出領域85と異種周辺領域84a,84bとに入射するように、またL1層からの1回反射光63が、主領域82と主領域82の突出領域85とに入射し、多重反射光64が、主領域82と主領域82の突出領域85と異種周辺領域84a,84bとに入射するように、各領域の大きさと配置とが設定される。このようなホログラムパターン81によれば、FESのノイズの抑制と信号のS/N比の改善とを実現することができる。
図14は、本発明のもう一つの実施形態である光ピックアップ装置100の構成を簡略化して示す斜視図である。本実施形態の光ピックアップ装置100は、前述の図16に示す光ピックアップ装置1の構成と共通する部分を有するので、該共通部分については同一の参照符号を付して説明を簡略化もしくは省略する。
光ピックアップ装置100は、本発明の実施の第1形態の光集積ユニット30を備えることを特徴とする。また光ピックアップ装置100は、光源31から出射される光を略平行光にするコリメートレンズ5と、光記録媒体8の情報記録層に集光する集光手段である対物レンズ6と、対物レンズ6を情報記録層に対して近接離反させるとともに、ラジアル方向に移動させる移動手段であるアクチュエータ101とを含んで構成される。
アクチュエータ101は、電磁気力を利用した駆動部を有し、フォーカスエラー信号用受光素子51で生成されるFES、またトラッキングエラー信号用受光素子52で生成されるTESに従い、対物レンズ6を、情報記録層に対して焦点合わせするとともに、情報記録層のトラックに追随させるように移動させる。このアクチュエータ101の動作によって、所定の情報記録層のトラック位置に光源31から出射されるレーザ光を集光照射するとともに、該トラックに追随して情報を記録し再生することができる。
この光集積ユニット30を備える光ピックアップ装置100は、光集積ユニット30で生成されるTESのノイズを低減することができるので、安定したトラックサーボが実現される。
本発明の実施の一形態である光集積ユニット30の構成を簡略化して示す斜視図である。 ホログラム素子34に設けられるホログラムパターン42の構成を示す平面図である。 受光素子33の構成を簡略化して示す平面図である。 L1層からの反射光およびL1層のトラックによる回折光がホログラムパターン42に入射する状態を示す図である。 ホログラムパターン42で回折されたL1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62が受光素子33に入射する状態を示す図である。 多重反射光がホログラムパターン42に入射する状態を示す図である。 ホログラムパターン42で回折された多重反射光64が受光素子33に入射する状態を示す図である。 本発明の実施の第2形態である光集積ユニットの回折素子に設けられるホログラムパターン71の構成を簡略化して示す平面図である。 ホログラムパターン71で回折されたL1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62が受光素子33に入射する状態を示す図である。 ホログラムパターン71で回折された多重反射光64が受光素子33に入射する状態を示す図である。 本発明の実施の第3形態である光集積ユニットの回折素子に設けられるホログラムパターン81の構成を簡略化して示す平面図である。 L1層からの反射光61およびL1層のトラックによる回折光62がホログラムパターン81に入射する状態を示す図である。 多重反射光64がホログラムパターン81に入射する状態を示す図である。 本発明のもう一つの実施形態である光ピックアップ装置100の構成を簡略化して示す斜視図である。 DVDのディスクの構成を簡略化して示す断面図である。 光記録媒体に情報を記録および再生を行なうための典型的な光ピックアップ装置1の構成を簡略化して示す斜視図である。 情報記録層が2層からなる光記録媒体における光反射の状態を説明する図である。 従来技術のホログラムパターン13の構成を簡略化して示す平面図である。 従来技術のホログラムパターン13による光の分割と受光素子7に対する入射の状態を説明する図である。 L1層においてL1層で反射される光とL1層のトラックで回折される光とが発生する状態を示す図である。
L1層の反射光12a,12bおよびL1層のトラックによる回折光20a,20bがホログラムパターン13に入射する状態を示す平面図である。 ホログラムパターン13で回折されたL1層の反射光12a,12bおよびL1層のトラックによる回折光20a,20bが受光素子7に入射する状態を示す図である。 L0層とL1層とによる多重反射光を示す図である。 L1層で1回のみ反射した光と多重反射光とがホログラムパターン13に入射する状態を示す平面図である。 多重反射光が受光素子7に入射する状態を示す図である。
符号の説明
30 光集積ユニット
31 光源
32 分割回折素子
33 受光素子
34 ホログラム素子
41 回折格子
42,71,81 ホログラムパターン
43,73,82 主領域
44,45,74,83 周辺領域
46,72,86 第1分割線
47,76,88 第2分割線
77,89 第3分割線
48,87 仮想直線
49,85 突出領域
51 フォーカスエラー信号用受光素子
52 トラッキングエラー信号用受光素子
61 L1層の反射光
62 L1層のトラックからの回折光
63 L1層の1回反射光
64 多重反射光
75,84 異種周辺領域
100 光ピックアップ装置
101 アクチュエータ

Claims (3)

  1. 複数の情報記録層を備える光記録媒体に光を照射することによって、光記録媒体に情報を記録および/または光記録媒体から情報を再生する光集積ユニットにおいて、
    光を出射する光源と、
    光源から出射され光記録媒体で反射された反射光を受光し、フォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号用受光素子およびトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号用受光素子を含む受光素子と、
    光記録媒体に備わる複数の情報記録層のうち、集光されている1情報記録層からの反射光が入射されてフォーカスエラー信号用受光素子に向けて回折する主領域と、主領域を除く領域であって、前記1情報記録層からの反射光のうち主領域に入射する反射光以外の残余の反射光が入射されてトラッキングエラー信号用受光素子に向けて回折する周辺領域とを含む回折素子とを含み、
    回折素子は、情報の記録または再生状態にある光記録媒体の半径方向であるラジアル方向に略平行であって中央部に曲線部分を有する分割線によって主領域と残余の領域である周辺領域とに分割され、
    主領域は、前記分割線の曲線部分において分割線の両端を結ぶ仮想直線よりも周辺領域側に向って突出し、ラジアル方向に延びる半楕円形または半長円形の突出領域を有するように形成され、
    光記録媒体によって反射され主領域および周辺領域によって回折される反射光のうち、1情報記録層以外の情報記録層によって回折される回折光を含む1情報記録層以外の情報記録層からの反射光が、回折素子の突出領域を有する主領域に入射し、主領域によって回折された光が、トラッキングエラー信号用受光素子に入射しないように構成されることを特徴とする光集積ユニット。
  2. 複数の情報記録層を備える光記録媒体に光を照射することによって、光記録媒体に情報を記録および/または光記録媒体から情報を再生する光集積ユニットにおいて、
    光を出射する光源と、
    光源から出射され光記録媒体で反射された反射光を受光し、フォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号用受光素子およびトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号用受光素子を含む受光素子と、
    光記録媒体に備わる複数の情報記録層のうち、集光されている1情報記録層からの反射光が入射されてフォーカスエラー信号用受光素子に向けて回折する主領域と、主領域を除く領域であって、前記1情報記録層からの反射光のうち主領域に入射する反射光以外の残余の反射光が入射されてトラッキングエラー信号用受光素子に向けて回折する周辺領域とを含む回折素子とを含み、
    回折素子は、情報の記録または再生状態にある光記録媒体の半径方向であるラジアル方向に平行な分割線によって主領域と残余の領域とに分割され、
    残余の領域が、周辺領域と、周辺領域とは異なる回折角度および/または回折方向を有し、分割線に隣接し、かつ周辺領域の内方に位置してラジアル方向に延びる半楕円形または半長円形に形成される異種周辺領域をさらに含み、
    光記録媒体によって反射され主領域および周辺領域によって回折される反射光のうち、1情報記録層以外の情報記録層によって回折される回折光を含む1情報記録層以外の情報記録層からの反射光が、回折素子の異種周辺領域に入射し主領域によって回折された光がトラッキングエラー信号用受光素子に入射しないように構成されることを特徴とする光集積ユニット。
  3. 前記請求項1または2に記載の光集積ユニットと、
    光源から出射される光を光記録媒体の情報記録層に集光する集光手段と、
    集光手段を情報記録層に対して近接離反させるとともに、光記録媒体の半径方向に移動させる移動手段とを含むことを特徴とする光ピックアップ装置。
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