JP2006209019A - 配線接続方法、レチクル、及び半導体装置 - Google Patents

配線接続方法、レチクル、及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ショットずれが発生する場合にも、ショット領域間を跨ぐ配線接続を正常に行い得る配線接続方法を提供すること。
【解決手段】レチクル1には、ウェハ上のチップ領域4内に転写する配線パターン5(5a,5b)と、スクライブ領域6内に転写する配線パターン7(7a,7b)とが形成されている。それら各配線パターン5,7のうち、ショット領域間を跨ぐ態様でチップ領域4内の配線パターン5aに対して接続されるスクライブ領域6内の配線パターン7aには、同配線パターン5aとオーバーラップして接続されるオーバーラップ配線部OLが形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、配線接続方法、レチクル、及び、そのレチクルを使用して製造される半導体装置に関するものである。
近年、例えば電子商取引などで使用されるICカードが普及している。このICカードには、個人認証や電子マネーなど、極めて機密性の高い情報が書き込まれたICチップが搭載されている。ICチップは、一般には不揮発性メモリ、例えば強誘電体不揮発性メモリ(FeRAM)などにより構成されている。このような機密情報を扱う用途に使用されるICチップにあっては、その製造工程でも高いレベルでのセキュリティーの確保が要求されている。
従来、この種のICチップ(半導体装置)を製造する製造工程においては、チップ内部の記憶領域に書き込まれた機密情報を保護するための方法が種々採用されている。例えば、特許文献1に記載されているセキュリティー保護の方法では、半導体装置の試験工程で使用されるモニターパッドや記憶領域へのアクセスコードが書き込まれた認証回路などをチップ領域間のスクライブ領域に形成し、チップ加工の際に、ダイシングによりこれらを破壊することによって第三者からの不正アクセスを防止するようにしている。すなわち、スクライブ領域に形成されたモニターパッドや認証回路などが、ダイシングの際に、スクライブ領域とともに切り落とされることにより、ウェハを切断した後に、チップ内の記憶領域から書き込みデータが読み出されたり、その書き込みデータが改ざんされるのを防ぐことができる。
ところで、このようなセキュリティー保護の方法を採用するには、チップ領域内に形成される配線パターンと、スクライブ領域内に形成される配線パターンとを互いに接続する必要がある。この際、チップ領域とスクライブ領域とを配線接続する態様としては、次の2種類が考えられる。
図7(a)は、第1の態様による配線接続イメージを模式的に示す平面図である。この第1の態様は、ウェハ10上の隣り合うチップ領域11間に挟まれるスクライブ領域12内に配置される各パッド13を、それぞれ引き出し配線14,15を介して、スクライブ領域12の片側のチップ領域11内に配置される各回路(記憶領域)16,17に接続したものである。この第1の態様では、各パッド13の引き出し配線14,15がスクライブ領域12から引き出される方向が一方向のみであるため、後述するように、チップ領域11とスクライブ領域12との間の配線接続をショット領域(一度の露光でウェハ10に転写することのできる範囲)間を跨いで行う際にも、それらショット領域の位置決め精度をそれほど必要とせずとも行うことができる。しかしながら、この態様では、チップ領域11内で各回路16,17を配置する位置が制限されるだけでなく、チップ領域11内で余分な配線の引き回しを行うことが必要となり、結果、レイアウト作業の長期化、チップサイズの拡大を招くといった問題があった。
図7(b)は、第2の態様による配線接続イメージを模式的に示す平面図である。この第2の態様は、ウェハ10上の隣り合うチップ領域11間に挟まれるスクライブ領域12内に配置される各パッド13を、それぞれ引き出し配線14,18を介して、スクライブ領域12の両側のチップ領域11内に配置される各回路16,17に接続したものである。この第2の態様では、スクライブ領域12を挟む両側のチップ領域11に引き出し配線14,18が引き出されることにより、上記第1の態様で生じるようなチップレイアウトの制約(回路、配線の配置制限)を大幅に軽減することができる。こうした点から、製造コストの低減及びチップの更なる小型化を図る上では、第1の態様よりも第2の態様による接続形態のほうが好ましい。
図8は、上記第2の態様による接続形態の配線パターンをウェハ上にパターン転写する際に使用する従来のレチクル21(マスクともいう)を模式的に示す平面図である。このレチクル21(レチクル基板)は、レチクルカバーとして形成される枠状の遮光帯22を周囲に有し、露光時のショット領域となる同遮光帯22の内部には、ウェハ23(図9)上のチップ領域24内に形成する配線パターン25と、スクライブ領域26内に形成する配線パターン27とが形成されている。なお、レチクル21には、一度の露光で、ウェハ23上の複数チップ(例えば2×2の4チップ)分のチップ領域24とその周囲のスクライブ領域26とにそれぞれパターン転写するのに必要な配線パターン25,27が形成されている。
ショット領域の左端のスクライブ領域26内には、いわゆるステップ・アンド・リピート方式によってウェハ23を露光する際に、スクライブ領域26内に先に露光された配線パターン27がショット領域間での多重露光により消失するのを防ぐための遮光帯28が形成されている。この遮光帯28は、スクライブ幅Wsに対応した幅で形成されている。
各チップ領域24内に形成される配線パターン25は、それぞれチップ領域24の両側に引き出される配線パターン25a,25bを有している。また、スクライブ領域26内に形成される配線パターン27は、上記チップ領域24内に形成される配線パターン25a,25bにそれぞれ接続される配線パターン27a,27bを有している。すなわちショット領域において、隣り合う2つのチップ領域24の間に挟まれるスクライブ領域26内には、その両隣のチップ領域24のうち、一方のチップ領域24内に形成される配線パターン25aに対して接続される配線パターン27aと、他方のチップ領域24内に形成される配線パターン25bに対して接続される配線パターン27bとが形成されている。ショット領域の左側の2つのチップ領域24内に形成される配線パターン25aと、ショット領域の右端のスクライブ領域26内に形成される配線パターン27aとは、ショット領域間を跨いで接続される位置に配置されている。
図9は、このレチクル21を使用してウェハ23を露光する際のショット展開イメージを模式的に示す平面図である。なお、図は2ショット分の展開例を示す。
まず、ウェハ23上のショット領域S1を露光する。次に、ショット領域間でスクライブ領域26が重なり合うように、ウェハ23を図中右方向に距離Lシフトさせ(具体的にはウェハ23を載置しているステージを移動させる)、ショット領域S2を露光する。その際、ショット領域S1の露光時に右端のスクライブ領域26内に形成される配線パターン27a,27bは、ショット領域S2の露光時に遮光帯28によって多重露光が禁止される。これにより、配線パターン27a,27bの消失は防がれる。また、このとき遮光帯28はスクライブ幅Ws(図8)に対応した幅で形成されているため、ショット領域間を跨ぐスクライブ領域26内の配線パターン27aとチップ領域24内の配線パターン25aとの接続も正常に行われる。
特開2001−135597号公報
しかしながら、上記従来のレチクル21を使用してウェハ23にパターン転写する方法では、ショット領域間でステージ移動誤差等に起因した露光位置のずれ(以下「ショットずれ」という)が発生すると、それらショット領域間を跨ぐチップ領域24とスクライブ領域26との間の配線接続を保証できなくなるという問題があった。
例えば、図10に示すように、ショット領域S1に対するショット領域S2の露光位置がそれらショット領域間で図中右方向にずれ量dでずれると、ショット領域S1の露光時に遮光帯22(レチクルカバー:図8)により遮光される領域(図中、一点鎖線の外側の領域)と、ショット領域S2の露光時に遮光帯28により遮光される領域とが重複することにより、その重複部分がレジストの感光されない未露光領域として発生する。その結果、図11に示すように、その未露光領域の部分が不要なパターン29として配線パターン25a,27aの間に形成され、それらショット領域間を跨ぐ接続個所で接続不良(この場合はショート)が発生する。
このように、ショット領域間を跨いで配線接続を行う場合には、それら各ショット領域の露光位置にずれ(ショットずれ)が僅かでも生じると接続不良が発生する。したがって、露光時には、こうした各ショット領域の露光位置を高精度に位置決めすることが要求される。しかしながら、このようなショットずれを現実に皆無とすることは難しく、実際には露光装置の機械的な位置ずれ等に起因するショットずれが生じる。このため、接続保証の点から、上記のようなショット領域間を跨ぐ配線接続を行うことが事実上困難となっていた。
この発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ショットずれが発生する場合にもショット領域間を跨ぐ配線接続を正常に行い得る配線接続方法、レチクル、及びそのレチクルを使用して製造される半導体装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明によれば、ウェハ上の複数のショット領域に順次転写されることにより同ウェハ上に形成される配線パターンのうち、ショット領域間を跨いで接続される配線パターン同士は互いにオーバーラップして接続される。これにより、ショット領域間で露光位置のずれ(いわゆるショットずれ)が発生しなかった場合はもとより、そのようなショットずれが発生した場合にも、そのずれを吸収してそれら互いの配線パターン間の接続を保証することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ウェハ上の複数のショット領域に順次転写されることにより同ウェハ上のチップ領域とスクライブ領域とにそれぞれ形成される配線パターンのうち、ショット領域間を跨いで接続されるチップ領域内の配線パターンとスクライブ領域内の配線パターンとは互いにオーバーラップして接続される。これにより、ショット領域間で露光位置のずれ(ショットずれ)が発生しなかった場合はもとより、そのようなショットずれが発生した場合にも、そのずれを吸収してチップ領域内の配線パターンとスクライブ領域内の配線パターンとの接続を保証することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ショット領域間を跨いで接続される互いの配線パターン間のオーバーラップ量は当該ショット領域間で生じ得る露光位置のずれを吸収することのできる値に設定されている。これにより、各ショット領域の露光位置が予想し得るショットずれの範囲内にて維持される限り、ショットずれが発生しても、そのずれを吸収して配線間の接続を保証することができる。
請求項4に記載の発明によれば、ウェハ上の複数のショット領域に順次転写するための配線パターンが形成されたレチクルにおいて、ショット領域を跨いで接続するチップ領域内の配線パターンとスクライブ領域内の配線パターンとのうちいずれか一方の配線パターンには、他方の配線パターンをオーバーラップさせて接続するためのオーバーラップ配線部が形成されている。これにより、ショット領域間で露光位置のずれ(ショットずれ)が発生しなかった場合はもとより、そのようなショットずれが発生した場合にも、そのずれを吸収して、チップ領域内の配線パターンとスクライブ領域内の配線パターンとの接続を保証することができる。
請求項5に記載の発明によれば、上記請求項4に記載のレチクルを使用して半導体装置が製造される。ここで半導体装置とは、上記レチクルを用いてパターン転写されたウェハ又はパターン転写後のウェハをダイシングにより分離したチップをいう。すなわち、上記レチクルを用いてウェハの製造を行うことにより、チップ領域とスクライブ領域との間の配線接続を保証したウェハを製作することができ、ひいては、機密情報を扱う用途に使用されるチップを製作することができるようになる。
上記した発明によれば、ショットずれが発生した場合にも、ショット領域間を跨ぐ配線接続を正常に行い得る配線接続方法、レチクル、及びそのレチクルを使用して製造される半導体装置を提供することができる。
以下、本発明にかかる配線接続方法を使用して半導体装置(ウェハ及びウェハに形成するチップ)を製造する一実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施の形態の配線接続方法において使用するレチクルを模式的に示す平面図であり、(a)は全体イメージ、(b)は(a)の一部拡大イメージを示す。
このレチクル1(レチクル基板)は、レチクルカバーとして形成される枠状の遮光帯2を周囲に有し、露光時のショット領域となる同遮光帯2の内部には、ウェハ3(図2)上のチップ領域4内に形成する配線パターン5と、スクライブ領域6内に形成する配線パターン7とが形成(描画)されている。なお、このレチクル1には、一度の露光で、ウェハ3上の複数チップ(例えば2×2の4チップ)分のチップ領域4とその周囲のスクライブ領域6とにそれぞれパターン転写するのに必要な配線パターン5,7が形成されている。
ショット領域の左端のスクライブ領域6内には、いわゆるステップ・アンド・リピート方式によってウェハ3を露光する際に、スクライブ領域6内に先に露光された配線パターン7がショット領域間での多重露光により消失するのを防ぐための遮光帯8が形成されている。この遮光帯8は、スクライブ幅Wsに対応した幅で形成されている。
各チップ領域4内に形成される配線パターン5は、それぞれチップ領域4の両側に引き出される配線パターン5a,5bを有している。また、スクライブ領域6内に形成される配線パターン7は、上記チップ領域4内に形成される配線パターン5a,5bにそれぞれ接続される配線パターン7a,7bを有している。すなわちショット領域において、隣り合う2つのチップ領域4の間に挟まれるスクライブ領域6内には、その両隣のチップ領域4のうち、一方のチップ領域4内に形成される配線パターン5aに対して接続される配線パターン7aと、他方のチップ領域4内に形成される配線パターン5bに対して接続される配線パターン7bとが形成されている。ショット領域の左側の2つのチップ領域4内に形成される配線パターン5aと、ショット領域の右端のスクライブ領域6内に形成される配線パターン7aとは、ショット領域間を跨いで接続される位置に配置されている。
図1(b)に示すように、上記ショット領域間を跨いでチップ領域4内の配線パターン5aと接続されるスクライブ領域6内の配線パターン7aには、それら互いの配線パターン5a,7aを所定量でオーバーラップさせて接続するためのオーバーラップ配線部OLがスクライブ領域6からチップ領域4(図中破線で示す)に延出して形成されている。このオーバーラップ配線部OLの配線長Ex、すなわち、配線パターン5a,7aのオーバーラップ量は、ショット領域間で生じる露光位置のずれ(ショットずれ)量をあらかじめ想定(通常0.1〜0.2μm程度)して、そのずれを吸収し両配線間の接続を保証することのできる十分な値に設定されている。
このようなレチクル1は、遮光帯2,8の製造データ及びスクライブ領域6内に形成する配線パターン7a,7bの製造データ(一般には、これらをフレームデータとして扱う)と、チップ領域4内に形成する配線パターン5a,5bの製造データとの合成データを用いて、レチクル基板上にレチクル描画機で露光することにより製作される。
次に、上記のように構成されたレチクル1を使用してウェハ3を露光(パターン転写)し、チップ領域4内の配線パターン5a,5bと、スクライブ領域6内の配線パターン7a,7bとを接続する方法を、ショットずれが発生した場合と、ショットずれが発生しなかった場合とに分けて説明する。
まず、ショットずれが発生しなかった場合について説明する。
図2は、ショットずれが発生しなかった場合のショット展開イメージを示す平面図である。なお、図では2ショット分の展開例について示す。図3は、図2に示すパターン転写後のウェハ3の出来上がりイメージを示す平面図である。
図2に示すように、ショットずれが発生しなかった場合には、ショット領域S1の露光位置に対して、ショット領域間でスクライブ領域6が重なり合うように、ウェハ3が図中右方向に距離Lシフトされてショット領域S2が露光される。その際、ショット領域S1の露光時に右端のスクライブ領域6内に形成される配線パターン7a,7bは、ショット領域S2の露光時に遮光帯8によって遮光される。これにより、ショット領域S1,S2間での多重露光によって上記配線パターン7a,7bが消失することは防止される。また、このときショット領域S1,S2間を跨いで接続されるチップ領域4内の配線パターン5aとスクライブ領域6内の配線パターン7aとは、その配線パターン7aに形成されているオーバーラップ配線部OLが、その配線長Ex(図1参照)の分だけチップ領域4内で配線パターン5aと重なり合って接続される。これにより、図3に示すように、上記ショット領域S1,S2間を跨ぐ配線パターン5a,7aの接続は正常に行われる。
次に、ショットずれが発生した場合について説明する。
図4は、ショットずれが発生した場合のショット展開イメージを示す平面図である。なお、図では2ショット分の展開例について示す。図5は、図4に示すショットずれの発生部分を拡大して示す平面図である。図6は、図4に示すパターン転写後のウェハ3の出来上がりイメージを示す平面図である。
図4,図5に示すように、ショット領域S1に対するショット領域S2の露光位置がそれらショット領域S1,S2間で図中右方向にずれ量(ショットずれ量)dでずれる場合には、そのずれ量dが上記オーバーラップ配線部OLの配線長Exを超えない限り、それらショット領域S1,S2間を跨ぐ配線パターン5a,7aの接続は正常に行われる。この場合、図6に示すように、ショット領域S1,S2間を跨ぐ配線接続個所ではスクライブ幅Wsがずれ量dに相当する分にて大きくなる。すなわち、ショット領域S1に対するショット領域S2のずれ量dがオーバーラップ配線部OLの配線長Exよりも小さい場合には、それらショット領域S1,S2間を跨いで接続される配線パターン5a,7aが、「配線長Ex−ずれ量d」の分だけ重なり合って接続される。また、ショット領域S1に対するショット領域S2のずれ量dがオーバーラップ配線部OLの配線長Exと同じである場合(図4〜図6にはこの場合を示す)には、それらショット領域S1,S2間を跨いで接続される配線パターン5a,7aは重なり合うことなく接続される。
なお、ショット領域S1に対するショット領域S2のずれ量dがオーバーラップ配線部OLの配線長Exを上回っている場合には接続不良が生じることとなるが、上記したように、オーバーラップ配線部OLの配線長Exは、発生し得るショットずれの量をあらかじめ想定(通常0.1〜0.2μm程度)して、このずれを吸収し得る十分な値に設定されている。したがって、各ショット領域の露光位置がそのような予想し得るずれ量の範囲内に維持される限り、ショットずれが発生した場合にも、そのずれを吸収してショット領域S1,S2間を跨ぐ配線パターン5a,7aの接続を保証することができる。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ショット領域S1,S2間を跨いで接続するチップ領域4内の配線パターン5aとスクライブ領域6内の配線パターン7aとを、同配線パターン7aに延出形成したオーバーラップ配線部OLの配線長Exの分だけオーバーラップさせて接続するようにした。これにより、ショットずれが発生しなかった場合はもとより、そのようなショットずれが発生した場合にも、そのずれを吸収してそれら配線パターン5a,7a間の接続を保証することができる。
(2)オーバーラップ配線部OLの配線長Exを、ショット領域S1,S2間で発生し得るショットずれのずれ量dを想定して、そのずれを吸収することのできる値に設定した。これにより、各ショット領域S1,S2の露光位置が予想し得るショットずれの範囲内に維持される限り、ショットずれが発生しても、そのずれを吸収して配線間の接続を保証することができる。
(3)本実施の形態のレチクル1を使用してウェハ3の製造を行うことにより、チップ領域4とスクライブ領域6との間の配線接続を保証したウェハ3を製作することができる。ひいては、機密情報を扱う用途に使用されるチップを製作することができる。
なお、上記実施の形態は、以下に示す各変形例の態様で実施してもよい。
・上記実施の形態では、ショット領域S1,S2間を跨いで接続すべき配線パターンをチップ領域4内の配線パターン5aとスクライブ領域6内の配線パターン7aとしたが、必ずしもこれらに限定されない。すなわち、本発明の技術的思想は、ショット領域S1,S2間を跨いで接続すべき配線パターン同士を互いにオーバーラップさせる態様で接続する点を特徴とする。
・上記実施の形態では、ショット領域S1,S2間を跨いで接続するチップ領域4内の配線パターン5aとスクライブ領域6内の配線パターン7aとをチップ領域4内においてオーバーラップさせる態様としたが、それら互いの配線パターン5a,7aをスクライブ領域6内においてオーバーラップさせる態様としてもよい。この場合には、オーバーラップ配線部OLを配線パターン5a側に(スクライブ領域6に向かって)延出形成するようにすればよい。
以下に、上記実施の形態及び各変形例から把握できる技術的思想を付記する。
(付記1)レチクルに描画された配線パターンをウェハ上の複数のショット領域に順次転写することにより、前記ウェハ上に形成する配線パターンを接続する配線接続方法であって、
前記ショット領域間を跨いで接続すべき配線パターン同士を互いにオーバーラップさせて接続することを特徴とする配線接続方法。
(付記2)レチクルに描画された配線パターンをウェハ上の複数のショット領域に順次転写することにより、前記ウェハ上のチップ領域内に形成する配線パターンと、前記チップ領域間のスクライブ領域内に形成する配線パターンとを接続する配線接続方法であって、
前記ショット領域間を跨いで接続する前記チップ領域内の配線パターンと前記スクライブ領域内の配線パターンとを互いにオーバーラップさせて接続することを特徴とする配線接続方法。
(付記3)前記ショット領域間を跨いで接続する前記チップ領域内の配線パターンと前記スクライブ領域内の配線パターンとを前記チップ領域内で互いにオーバーラップさせて接続する、付記2記載の配線接続方法。
(付記4)前記ショット領域間を跨いで接続する前記チップ領域内の配線パターンと前記スクライブ領域内の配線パターンとを前記スクライブ領域内で互いにオーバーラップさせて接続する、付記2記載の配線接続方法。
(付記5)前記ショット領域間を跨いで接続する互いの配線パターン間のオーバーラップ量を前記ショット領域間で生じ得る露光位置のずれを吸収する値に設定した、付記1乃至4のいずれか一記載の配線接続方法。
(付記6)ウェハ上の複数のショット領域に順次転写することにより、前記ウェハ上のチップ領域内に形成する配線パターンと、前記チップ領域間のスクライブ領域内に形成する配線パターンとを接続するための配線パターンが描画されたレチクルであって、
前記ショット領域間を跨いで接続する前記チップ領域内の配線パターンと前記スクライブ領域内の配線パターンとのうちいずれか一方の配線パターンに、他方の配線パターンをオーバーラップさせて接続するためのオーバーラップ配線部を形成したことを特徴とするレチクル。
(付記7)付記6記載のレチクルを使用して製造された半導体装置。
一実施の形態の配線接続方法で使用するレチクルを示す平面図であり、(a)はレチクルの全体イメージ、(b)は本発明における要部を拡大したイメージを示す。 ショットずれが発生しなかった場合のショット展開イメージを示す平面図。 ショットずれが発生しなかった場合のウェハ出来上がりイメージを示す平面図。 ショットずれが発生した場合のショット展開イメージを示す平面図。 ショットずれの発生部分を拡大して示す平面図。 ショットずれが発生した場合のウェハ出来上がりイメージを示す平面図。 スクライブ領域−チップ領域間の配線接続イメージを示す平面図であり、(a)はスクライブ領域の片側のチップ領域に配線を引き出す例、(b)はスクライブ領域の両側のチップ領域に配線を引き出す例を示す。 従来方法で使用するレチクルを示す平面図。 従来方法によるショット展開イメージを示す平面図。 従来方法によるショットずれが発生した場合のショット展開イメージを示す平面図。 従来方法によるショットずれが発生した場合のウェハ出来上がりイメージを示す平面図。
符号の説明
1 レチクル
2 遮光帯(レチクルカバー)
3 ウェハ
4 チップ領域
5,5a,5b チップ領域内の配線パターン
6 スクライブ領域
7,7a,7b スクライブ領域内の配線パターン
8 遮光帯
OL オーバーラップ配線部
Ex オーバーラップ配線部の配線長
S1,S2 ショット領域
d ショット領域間のずれ量
Ws スクライブ幅
L ショット領域間の距離

Claims (5)

  1. レチクルに描画された配線パターンをウェハ上の複数のショット領域に順次転写することにより、前記ウェハ上に形成する配線パターンを接続する配線接続方法であって、
    前記ショット領域間を跨いで接続すべき配線パターン同士を互いにオーバーラップさせて接続することを特徴とする配線接続方法。
  2. レチクルに描画された配線パターンをウェハ上の複数のショット領域に順次転写することにより、前記ウェハ上のチップ領域内に形成する配線パターンと、前記チップ領域間のスクライブ領域内に形成する配線パターンとを接続する配線接続方法であって、
    前記ショット領域間を跨いで接続する前記チップ領域内の配線パターンと前記スクライブ領域内の配線パターンとを互いにオーバーラップさせて接続することを特徴とする配線接続方法。
  3. 前記ショット領域間を跨いで接続する互いの配線パターン間のオーバーラップ量を前記ショット領域間で生じ得る露光位置のずれを吸収する値に設定した、
    請求項1又は2記載の配線接続方法。
  4. ウェハ上の複数のショット領域に順次転写することにより、前記ウェハ上のチップ領域内に形成する配線パターンと、前記チップ領域間のスクライブ領域内に形成する配線パターンとを接続するための配線パターンが描画されたレチクルであって、
    前記ショット領域間を跨いで接続する前記チップ領域内の配線パターンと前記スクライブ領域内の配線パターンとのうちいずれか一方の配線パターンに、他方の配線パターンをオーバーラップさせて接続するためのオーバーラップ配線部を形成したことを特徴とするレチクル。
  5. 請求項4記載のレチクルを使用して製造された半導体装置。
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