JP2008304716A - レチクル設計システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 フラットパネルディスプレイに応じた正確なレチクルを容易に作成できるようにすること。
【解決手段】 ショット枠に対応する切断枠159によって水平方向の配線151と斜め配線152を切断する場合、配線151の切断端部には所定大きさの長方形の補正パターン154、155を形成すると共に、斜め配線152の切断端部には所定大きさの平行四辺形の補正パターン156、157を生成した後、補正パターン154〜157の外縁に所定幅のブラインド枠158を生成して、露光要素である繰り返し要素を作成する。
【選択図】 図16

Description

本発明は、フラットパネルディスプレイ(FPD)を製造する際にガラス基板用に設計されたパネルレイアウトデータからレチクルデータを作成するレチクル設計システム及びコンピュータに実行させることによって前記レチクル設計システムを構築するのに適したプログラムに関する。
従来、レチクルデータは長方形のショット枠を規定して作成され、露光装置にてガラス基板上に転写されていた。ショット枠の作成にあたっては、パネルレイアウトデータに対して枠を規定することになるが、これに関連する従来技術としては特許文献1に記載された発明の様に、フロアプラン機能を提供する半導体集積回路のレイアウト設計装置がある。
特許文献1には、素子特性情報、回路接続情報、プロセス情報、レイアウト情報、アナログコア及び機能ブロック分割手段、フロアプランによる最適化手段、機能ブロックの合成手段、アナログコアの配置手段、信号配線の配線手段、電源配線の配線手段、レイアウトデータを有する半導体集積回路のレイアウト設計装置が記載されている。
フラットパネルディスプレイ製造用のガラス基板の大きさは、一般的に露光装置の露光範囲を大幅に超える大きさである。したがって、露光装置に装着するレチクルはガラス基板より小さく、レチクル上にはガラス基板上の部分を露光データのショット枠として配置しこれを繰り返し露光することによりフラットパネルディスプレイ向けガラス基板を製造する。
このため、各種のフラットパネルディスプレイに応じた正確なレチクルデータを容易に生成することが要望される。
また、レチクル上に配置する露光データのショット枠が囲う領域が小さければ小さいほど共通な部分としての露光データとして抽出が容易であるがガラス基板に対する露光の回数は多くなってしまう。反対に、ショット枠の領域を大きく取ると露光回数は減るが、この場合には共通な部分として採用できる可能性が少なくなるため一枚のレチクルでは規定できずレチクルの枚数が増えてしまう事になる。
従って、いかにして共通性の高いより大きな露光データのショット枠領域を抽出するかが重要な問題となる。特許文献1記載の発明では、前記要望や問題には対処することができない。
特開2005−182572号公報
本発明は、フラットパネルディスプレイに応じた正確なレチクルを容易に作成することが可能なレチクル設計システムを提供することを課題としている。
また、本発明は、共通性の高いより大きな露光データのショット枠領域を抽出できるようにして、効率良いレチクルを作成することが可能なレチクル設計システムを提供すること課題としている。
また、本発明は、コンピュータに実行させることにより、前記レチクル設計システムを構築するのに好適なレチクル設計用プログラムを提供することを課題としている。
本発明によれば、操作手段と、少なくとも、ガラス基板のパネルレイアウトデータを表示するガラス基板ウインドウ、レチクルレイアウトデータを表示するレチクルウインドウ及び前記操作手段のコマンドを表示するメニューウインドウを表示する表示手段と、前記操作手段によって前記ガラス基板ウィンドウ上に設定されたショット枠に対応するパネルレイアウトデータを切り取って部分パネルレイアウトデータとして抽出し、前記部分パネルレイアウトデータに切断データが含まれる場合には該切断データの端部に補正パターンを形成すると共に、内縁が前記補正パターンの外縁に対応するブラインド枠を形成することにより、前記部分パネルレイアウトデータに対応する露光要素データを前記レチクルウインドウ上に生成するレチクルデータ生成手段とを備えて成ることを特徴とするレチクル設計システムが提供される。
表示手段は、少なくとも、ガラス基板のパネルレイアウトデータを表示するガラス基板ウインドウ、レチクルレイアウトデータを表示するレチクルウインドウ及び前記操作手段のコマンドを表示するメニューウインドウを表示する。レチクルデータ生成手段は、操作手段によって前記ガラス基板ウィンドウ上に設定されたショット枠に対応するパネルレイアウトデータを切り取って部分パネルレイアウトデータとして抽出し、前記部分パネルレイアウトデータに切断データが含まれる場合には該切断データの端部に補正パターンを形成すると共に、内縁が前記補正パターンの外縁に対応するブラインド枠を形成することにより、前記部分パネルレイアウトデータに対応する露光要素データを前記レチクルウインドウ上に生成する。
ここで、前記操作手段によって前記ガラス基板ウインドウ上に多角形のショット枠が設定された場合、前記レチクルデータ生成手段は、前記多角形に対応する内縁を有する前記ブラインド枠を形成するように構成してもよい。
また、前記ショット枠は斜線部を有する多角形に形成されて成るように構成してもよい。
また、前記操作手段は、前記メニューウインドウに表示されるコマンドを入力することによって、前記ガラス基板のパネルレイアウトデータ上に設定された前記ショット枠に対して繰り返し配列を指定すると共に、前記ショット枠と前記繰り返し配列が指定された領域に対応するパネルレイアウトデータが一致するか否かを比較照合する繰り返し検証手段を備えて成るように構成してもよい。
また、前記繰り返し検証手段は、前記ショット枠と繰り返し配列が指定された領域に対応するパネルレイアウトデータを複数のブロック領域に分割すると共に、前記各ブロック領域に属するデータを表すテーブルを作成し、対応する前記ブロック領域に属するデータを比較照合することにより、前記ショット枠と前記繰り返し配列が指定された領域に対応するパネルレイアウトデータが一致するか否かの比較照合を行うように構成してもよい。
また、前記パネルレイアウトデータを切断可能な条件、補正パターンの幅及びブラインド枠間の最小距離を含む生成条件を記憶する記憶手段を有し、前記レチクルデータ生成手段は、前記生成条件を満足するように前記露光要素データを生成するように構成してもよい。
また、前記記憶手段には、前記操作手段によって設定した生成条件が記憶されるように構成してもよい。
また、前記レチクルデータ生成手段は、切断データの形状に応じて、長方形又は平行四辺形の補正パターンを生成するように構成してもよい。
また、前記レチクルデータ生成手段は、前記切断データの内側、外側及び両側に対する指定された補正パターン長に基づいて前記補正パターンを生成するように構成してもよい。
また、前記レチクルデータ生成手段は、前記ショット枠を指定された量シフトした切断枠に沿って前記パネルレイアウトデータを切り取るように構成してもよい。
また、複数の前記ブラインド枠が存在する場合に、ブラインド枠間の最小間隔を検証するブラインド枠間隔検証手段を備えて成るように構成してもよい。
また、前記ブラインド枠は、一筆書きのデータ形式として一定のデータ順序にて構成され、オーバラップ指定に従いブラインド枠としてオーバラップ領域が構成されるようにしてもよい。
また、本発明によれば、コンピュータを、前記いずれか一に記載のレチクル設計システムとして機能させるためのプログラムが提供される。
コンピュータは、プログラムを実行することにより、前記いずれか一に記載のレチクル設計システムとして機能する。
本発明に係るレチクル設計システムによれば、フラットパネルディスプレイに応じた正確なレチクルを容易に設計することが可能になる。また、共通性の高いより大きな露光データのショット枠領域を抽出できるようにして、効率の良いレチクルデータを生成することが可能になる。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータが実行することによって前記レチクル設計システムを構築することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態に係るレチクル設計システム及びレチクル設計用プログラムについて説明する。尚、各図において、同一部分には同一符号を付している。
図1は、本発明の実施の形態におけるフラットパネルディスプレイ(FPD)用ガラス基板とレチクルの関係を示す図で、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図である。
図1において、101はガラス基板、102は特性が保証された露光装置(図示せず)の露光領域、103は露光装置の露光可能領域、104は光源系機構、105は遮光系機構、106はレチクル、107は露光面である。
近年のフラットパネルディスプレイ(FPD)は、液晶ディスプレイパネルやプラズマディスプレイパネルに見られるように大型化され露光装置がガラス基板101を一括して露光できない(図1(a)の平面図参照)。従って何らかの形で露光領域を分割し、繰り返し露光を行う必要が出てくる。露光装置とガラス基板101の位置関係は、光源から見て光源系機構104、遮光系機構105、レチクル106、露光面107、ガラス基板101となり、図1には記載されていないがこれにレンズ系機構が加わる(図1(b)の側面図参照)。尚、遮光系機構105とは、光源からの光を機械的に遮蔽するための長方形の機械的な機構である。
図2は、本発明の実施の形態におけるガラス基板上のパネルレイアウトデータとレチクル上のレチクルレイアウトデータの関係を示す図である。
図2において、液晶パネル201はパネルレイアウトデータ211として一種類の大型パネルレイアウトデータA1がガラス基板210上にひとつ存在する例である。液晶パネル201の場合には、パネルレイアウトデータA1を分割して、繰り返し構造をもつデータ群をショット枠213に対応付けて抽出し、これをレチクル205上に配置してレチクルレイアウトデータ206とする。尚、212は特性が保証された露光領域である。
液晶パネル202は、パネルレイアウトデータとして、中型パネルレイアウトデータA2とA3が存在する場合である。この場合もパネルレイアウトデータA2とA3を分割して繰り返し構造をもつデータ群をショット枠213に対応付けて作成するのが通例である。
液晶パネル203は、パネルレイアウトデータとして、小型パネルレイアウトデータA4とA5がガラス基板上に複数配列された場合である。このような場合には複数のパネルレイアウトデータA4と複数のパネルレイアウトデータA5を各々ショット枠213に対応付けて生成し、該生成したレチクルレイアウトデータ206をレチクル205上に配置して露光の回数を減らす操作が必要となる。
液晶パネル204は、中型パネルレイアウトデータA2と小型パネルレイアウトデータA4、A5の3種類のパネルレイアウトデータがガラス基板上に存在する場合である。このような場合には、中型パネルレイアウトデータA2は分割してショット枠213に対応付けて生成し、小型レイアウトデータA4、A5は分割せずにショット枠213に対応付けて生成し、レチクルレイアウトデータ206とする。
このように、ガラス基板210のパネルレイアウトデータ211等から繰り返し構造をもつデータ群を抽出し、これをレチクル205上に複数のショット枠213として配置し、レチクルレイアウトデータを作成するのが本実施の形態の処理概要である。この際、共通性が高く、より大きなショット枠領域を抽出することが重要となる。
図3〜図5は、図2に示した例201において、ガラス基板210上に配設されたパネルレイアウトデータ211中のパネルレイアウトデータA1の分割処理と、ショット枠213とレチクルレイアウトデータ206の関係を示す図である。
図3〜図5において、パネルレイアウトデータA1の画面に相当する部分は、ショット枠分割線301によって4個の共通繰り返しデータA1_1に分割され、左右パネルレイアウトデータLとRは各々パネルレイアウトデータL1とR1に分割され、上下パネルレイアウトデータUとDは各々U1とD1に分割され、各々ショット枠213に対応するレチクルレイアウトデータ206としてレチクル205上に配置される。コーナ部は通常共通化されることが少なく、本実施の形態でも、4個のショット枠C1〜C4がレチクル205上にショット枠として配置されることになる。
図6及び図7は、本実施の形態においてパネルレイアウトデータからレチクルレイアウトデータを作成する際の全体的な処理手順を示す図で、図6はレチクル設計システムの表示部1に表示される表示内容及びレチクル設計システムから出力されるレチクルデータを示す図、図7はレチクル設計システムの中央処理装置(CPU)の処理を示すフローチャートである。
図6(a)にはガラス基板210上のパネルレイアウトデータ211を示し、同図(b)にはガラス基板210上へのショット枠213の設定と、レチクル205上へのショット枠213の配置とを示し、同図(c)にはガラス基板210上のパネルレイアウトデータ211の切断(例えばショット枠213に沿った切断)を行うことによる抽出、補正パターン(図示せず)生成及びブラインド枠(図示せず)生成を行う際の処理を示している。
また同図(d)には本実施の形態に係るレチクル設計システムから出力されるレチクル座標情報を示している。前記座標情報には、露光要素データである各ショット枠に対応するレチクルレイアウトデータ(本実施の形態では繰り返し要素とも称する。)の幅と高さの情報、繰り返し要素を繰り返して配置する位置の情報(繰り返し配置情報)、及び、アライメントマークの配置情報が含まれている。
図6及び図7を用いて本実施の形態に係るレチクル設計システムの概略動作を説明すると、マウス等の操作部(図示せず)の操作によって、まずガラス基板210上でパネルレイアウトデータ211に対して複数のショット枠213を設定し、これに対応するショット枠213をレチクル205上に配置して、レチクルレイアウトデータを作成する(図7のステップS701)。
続いて検証作業に入る(ステップS702)。即ち、処理ステップS702の検証作業では、まずショット枠213が指定された回数の繰り返しについて正しくパネルレイアウトデータ211を反映しているか繰り返し構造の検証を行う。続いてレチクルデータ206上のショット枠213の外側に作成されるブラインド枠(図示せず)が複数存在する場合にはブラインド枠同士の最小間隔検証を行う。
次にショット枠213に基づいて配線データの切断を行う(ステップS703)。これは通常、前記操作部によって指定されたショット枠213の直下には配線データが存在しこれを切断しなければならないからである。
次にデータ切断部分に補正パターン(図示せず)を生成させる(ステップS704)。次に指定された幅でブラインド枠(図示せず)を生成させる(ステップS705)。詳細は後述するが、補正パターンは配線パターンよりも幅広のパターンによって構成され、又、ブラインド枠はその内縁が前記補正パターンの外縁に対応するように構成される。
最後に座標情報及びレイアウトデータを出力して処理が終了する(ステップS706)。尚、前記レイアウトデータは、レチクルレイアウトデータ、及び、前記操作部によって定義されたショット枠213のデータが追加されたパネルレイアウトデータである。
ここで、レチクルレイアウトデータとは、図形データとして長方形図形、一筆書き図形、中心線に幅が定義された図形、及びこれら図形データを構成する中間モジュールから構成されるデータファイルである。
図8は、本実施の形態に係るレチクル設計システムの構成を示すブロック図で、コンピュータ及び前記コンピュータに実行させるプログラムによって構成した例である。本実施の形態に係るレチクル設計システムは、中央処理装置(CPU)上で走行する複数のプログラム群と、キーボードやマウスによって構成された入力装置と、表示装置を備えている。
図8において、レチクル設計システムは、液晶ディスプレイパネル等によって構成された表示部1、キーボード2やマウス3によって構成された操作部16、中央処理装置(CPU)7、磁気ディスク装置や半導体メモリ等によって構成された記憶部8を備えている。
表示部1上には、ガラス基板12上のパネルレイアウトデータを操作するガラス基板ウィンドウ9、レチクル13上のレチクルレイアウトデータを操作するレチクルウィンドウ10、操作部16による操作を指示するメニューウィンドウ11の少なくも3つのウィンドウを表示するように構成される。ガラス基板ウィンドウ9上で設定されたショット枠をレチクルウィンドウ10上にショット枠として設定する操作をウィンドウ間で行う。
この作業に際して、操作部16によってメニューウィンドウ11上に表示されたショット枠設定コマンドを選択することにより、操作部16にショット枠設定指示機能を持たせ、操作部16を操作してガラス基板ウインドウ9上でショット枠の設定をった後、ガラス基板ウインドウ9とレチクルウインドウ10間の移動を行って、レチクルウインドウ10上に対応するショット枠の設定を行うことになる。
記憶部8は、CPU7が実行するレチクルデータ生成用プログラムを記憶するプログラム記憶部4、入出力データや処理途中の中間データ等のデータファイルを記憶するデータファイル記憶部5、ルールファイルやライブラリファイルといった参照ファイルを記憶するファイル記憶部6を備えている。
前記プログラムの構成としては、ショット枠設定プログラム、繰り返し構造検証プログラム、ブラインド枠間最小間隔検証プログラム、データ切断プログラム、補正パターン生成プログラム、ブラインド枠生成プログラム、座標情報リスト出力プログラム、各種データの入出力プログラム、といったプログラムから構成される。これらショット枠設定、繰り返し構造検証、ブラインド枠間最小間隔検証、データ切断、補正パターン生成、ブラインド枠生成、座標情報リスト出力といった機能はすべてメニューウィンドウ上に表示されたコマンドを操作部16によって選択することにより実行される。
ファイル構成としては、入力ファイルとしてのパネルレイアウトデータファイルと出力ファイルとしてのレチクルレイアウトデータファイルと座標情報リストファイルのほか参照ファイルとしてのライブラリファイルとルールファイルから構成される。
データファイルであるパネルレイアウトデータファイル、レチクルレイアウトデータファイル及び座標情報リストファイルはデータファイル記憶部5に記憶される。参照ファイルであるライブラリファイル及びルールファイルは参照ファイル記憶部6に記憶される。
このようにしてレチクルレイアウトを実施するレチクル設計システムが構成されることになる。
ここで、表示部1、操作部16、記憶部8は、各々、表示手段、操作手段、記憶手段を構成している。
表示手段は、少なくとも、ガラス基板のパネルレイアウトデータを表示するガラス基板ウインドウ、レチクルレイアウトデータを表示するレチクルウインドウ及び前記操作手段のコマンドを表示するメニューウインドウを表示することができる。
操作手段は、メニューウインドウに表示されるコマンドを選択して入力する。これにより、ガラス基板のパネルレイアウトデータ上に設定されたショット枠に対して繰り返し配列を指定する等の操作を行うことができる。
記憶手段は、主記憶装置及び外部記憶装置として機能することができる。記憶手段には、パネルレイアウトデータを切断可能な条件、補正パターンの幅及びブラインド枠間の最小距離を含む生成条件を記憶することができる。また、記憶手段には、操作手段によって設定した生成条件を記憶することができる。
また、CPU7は、レチクルデータ生成手段、繰り返し検証手段、ブラインド枠間隔検証手段を構成している。レチクルデータ生成手段は、前記操作手段によって前記ガラス基板ウィンドウ上に設定されたショット枠に対応するパネルレイアウトデータを切り取って部分パネルレイアウトデータとして抽出し、前記部分パネルレイアウトデータに切断データが含まれる場合には該切断データの端部に補正パターンを形成すると共に、内縁が前記補正パターンの外縁に対応するブラインド枠を形成することにより、前記部分パネルレイアウトデータに対応する露光要素データを前記レチクルウインドウ上に生成することができる。また、レチクルデータ生成手段は、前記生成条件を満足するように前記露光要素データを生成することができる。
前記レチクルデータ生成手段は、前記操作手段によって前記ガラス基板ウィンドウ上に設定されたショット枠に対応するパネルレイアウトデータを切り取って部分パネルレイアウトデータとして抽出する抽出手段、前記部分パネルレイアウトデータに切断データが含まれる場合には該切断データの端部に補正パターンを形成する補正パターン生成手段、及び、内縁が前記補正パターンの外縁に対応するブラインド枠を形成するブラインド枠生成手段を有し、前記部分パネルレイアウトデータに対応する露光要素データを前記レチクルウインドウ上に生成することができる。
また、繰り返し検証手段は、ショット枠と繰り返し配列が指定された領域に対応するパネルレイアウトデータが一致するか否かを比較照合することができる。
また、ブラインド枠間隔検証手段は、複数の前記ブラインド枠が存在する場合に、ブラインド枠間が所定の最小間隔以上に離れているか否かを検証することができる。
図9は、CPU7が繰り返し構造検証プログラムを実行することによって行う繰り返し構造検証処理を示す図である。主として、中央部の薄膜トランジスタアレイショット部における繰り返し構造の検証に利用される。ガラス基板12上からレチクル13上に設定されたショット枠(A1_1)213をガラス基板上にて、例えば(2×3−1)回繰り返し配置して、繰り返し構造が得られるかの検証を行うものである。
図9において、まずガラス基板12上でショット枠213を設定する場合、多角形の各頂点P(P1〜P4)を指定して決定される。ここで頂点Pはグリッド格子平面にて表現されるXY座標によって定義され、グリッド上の点として指定され、整数にて表現される。
続いて、繰り返し要素の数(繰り返し回数+1)が指定される。この例では2×3が指定される。
繰り返し構造検証プログラムを実行することにより、データの切断を伴う場合にはショット213枠にてのデータ切断を前提とし、指定された繰り返し回数の領域のデータと一致するか否かの繰り返し検証を行う。実際のデータ切断は本検証で一致が確認された後に行うことになるが、ルーチンとしては切断のルーチンを利用する。検証の内容は指定されたショット枠領域と繰り返し指定されたショット枠の領域におけるデータの比較照合である。尚、図9において、15は特性が保証された露光領域である。
図10及び図11は、ガラス基板12上の指定されたショット枠213と繰り返し指定されたショット枠213とのデータ比較照合の概念を示す図である。
操作部16によって指定されたショット枠213と繰り返し指定されたショット枠1001にてデータの切断を行い、もって指定されたショット枠213内領域のデータA1_1と繰り返し指定されたショット枠1001内領域のデータA1_1_1〜A1_1_5を比較照合することになる。
図12は、各ショット枠内領域データのデータ構造を示す図である。
本検証を実行するに当たっては事前に切断条件を満たしているか否かの検査を行う必要がある。それは、トランジスタモジュールとスルーホールは切断禁止であるという条件である。トランジスタは切断すると特性が変わるので切断禁止である。スルーホールも切断すると断線の可能性が高くなるので切断禁止である。これらの条件はライブラリに切断禁止フラグを立てることにより制御する。トランジスタモジュールはモジュールライブラリに切断禁止フラグが立っていてこれを判別する。スルーホールはやはりスルーホールライブラリに切断禁止フラグが立っていてこれを判別する。従って、通常、切断可能なのは配線データのみとなる。
結果として、ショット枠213内領域に属するデータA1_1は、切断された配線データ及び切断対象にならなかった配線データ121、トランジスタモジュールのような配置モジュールデータ122、スルーホールデータ123及び中間階層配置モジュール124によって構成されることになる。配線データ121は、配線タイプを保有しており、この配線タイプはライブラリファイル128内の配線タイプライブラリにて幅(W)が指定されている。
スルーホールデータ123もタイプがライブラリファイル128内のスルーホールライブラリにて指定されており、このタイプにてスルーホールの大きさと上下に被せるメタルの大きさが指定されている。また、配置モジュールデータ122もライブラリファイル128内のモジュールライブラリによって指定されている。
中間階層配置モジュールに関しても、これを構成する配置モジュール125、配線データ126及びスルーホールデータ127はライブラリファイル128のモジュールライブラリ、配線タイプライブラリ及びスルーホールライブラリによって指定されている。
図13は、ショット枠内の領域分割を示す図である。図13において、ショット枠213は複数のブロック131に分割される。この例では4x4の16ブロックに分割される。各ブロック131は名称を持つ。この例では、B11からB44までである。このショット枠213に配置されているデータは、下方左下の座標点をそのデータの代表座標とし、代表座標が属するブロックに登録される。尚、132は配置されたスルーホール、133は配置されたトランジスタモジュール、134は配置された中間階層モジュール、135は切断された配線データである。
各例をもって説明する。まずスルーホール132である。スルーホール132の場合は、中心座標一点が配置座標となるので、この中心座標P1が属するブロック(この場合、B11)に登録される。トランジスタモジュール133の場合は、通常長方形にてモジュール形状がライブラリ登録されており、下方左下の座標P2が属するブロック(この場合、B12)に登録される。中間階層のモジュール134も通常は長方形にてモジュール形状がライブラリ登録されており、下方左下の座標P3が属するブロック(この場合、B32)に登録される。
切断された配線データに関しては、切断される前の配線データは線幅の中心を走る線の座標にて記述され、配線タイプ名からライブラリにて幅(W)が指定されている。切断により斜めの切断面が生ずる場合には、この中心線の座標と幅(W)では表現できず一筆書きの形式にて表現されることになるが、それは実際の切断を行う場合であり繰り返し構造検証の段階ではあくまでも中心線の座標と幅(W)のデータ形式にて表現される。
これは、比較照合においては斜めの記述をしなくても十分だからである。これによりデータ形式が複雑になるのを避け検証時間を少なくすることが出来る。この場合、配線データはP4、P5、P6と表現されるが、下方左下の座標対象とするのは端点のみでありP4とP6になり、下方左下の規則は下方の方が強いのでP4が本配線データを代表する座標となり、ブロックB44に登録される。
比較照合するためのテーブル構造は図14に示すように、ブロック領域アドレスの名称と、登録されたデータ個数と、データタイプと、そのデータを代表する下方左下座標と、配線の場合には実データへのポインタから構成される。実データとしてこの例では切断された配線データを示している。このように構成されたふたつのテーブル同士を比較照合するのは比較的容易である。
即ち、各ブロックからデータを取り出し、下方左下座標を比較し一致すればデータタイプを比較し一致すればデータタイプが配線の場合には実データのポインタから実データを取り出しこれを比較する。データタイプがスルーホールであれば、両者のタイプ名が一致すればよく、トランジスタモジュールや中間階層モジュールもライブラリ名が一致すればよいことになる。
中間階層モジュールを展開して、トランジスタモジュールとスルーホールと配線データに分解して比較照合を取ることも可能であるが、処理時間の都合上、中間階層モジュールは切断の対象になっていない場合にはこれを展開しないで比較照合するのが一般的である。本テーブル構造によれば、各ブロック領域アドレスに登録されたデータ数を比較して差異があれば不一致ということで詳細な比較を行わずに終了することが出来る。
もともと本繰り返し構造検証の目的は、人間が領域を定義する際に起こすケアレスミスを防ぐことにあり、所謂勘違いによる領域設定と繰り返し設定を防止することにあり、各ブロックに登録されたデータ数の不一致を報告するだけでユーザはミスに気付くことが多く、各ブロックに登録されているデータ数の違いだけを報告する方法は処理時間上極めて効果的である。
また、図13はパネルレイアウトデータ並びにレチクルレイアウトデータは基本的にグリッド格子平面上にて記述されている事も示している。即ち、ショット枠213や各配置データの座標位置であるP1からP6までの座標位置は、XY平面を細かな格子で区切ったグリッド格子によるXY座標位置(整数)で表現されている。ここでグリッド格子の間隔は、液晶パネルの場合で0.25ミクロンから0.10ミクロン程度である。これにより実寸にてデータを保有するよりはるかに少ないデータ量にてデータ表現を可能にしている。
図15及び図16は、CPU7がデータ切断プログラム、補正パターン生成プログラム、ブラインド枠生成プログラムを各々実行することによって行うデータ切断処理、補正パターン生成処理、ブラインド枠生成処理を示す図であり、表示部1の表示内容を示している。
図15及び図16の例は、ショット枠213に基づいて第1層メタル配線151と第2層メタル配線152を切断する場合の例であり、第1層メタル配線151は水平方向(X方向)に延在する配線データ(水平配線データ)で、第2層メタル配線152は斜め方向(X方向に対して90度以外の所定角度傾斜する方向)に延在する配線データ(斜め配線データ)である。
通常、データの切断はショット枠213に沿って、換言すれば、ショット枠213に一致する切断枠159に沿って行う。補正パターンは水平または垂直な配線データに対しては長方形の補正パターン、斜め配線のデータに対しては平行四辺形の補正パターンを生成する。図16の例では、水平な配線データ151に対しては長方形の補正パターン154、155、斜め配線のデータ152に対しては平行四辺形の補正パターン156、157を生成する。切断した配線の端部に、該配線の長さ方向に所定長突出すると共に該配線の幅よりも所定長幅広の補正パターンを一体形成することにより、作成したレチクルを用いて配線を露光形成した際に、他の切断データとの接続を良好に確保することが可能になる。
補正パターンの生成の際には、切断される配線の内側(配線の長さ方向)への幅と外側(配線の幅方向)への幅がそれぞれルールファイルに記憶されており、操作部16の操作によって前記ルールファイルから予め補正パターンの幅を設定しておくことにより、自動的に前記設定した幅の補正パターンを生成するように構成できる。補正パターンの生成の際には、切断される配線の内側(配線の長さ方向)への幅と外側(配線の幅方向)への幅がそれぞれ独立に指定可能である。これらの幅の数値を操作部16から入力して設定するように構成してもよい。
図16には、長方形の補正パターン154、155の場合には、配線151の長さ方向に沿って配線151の内側に補正値ΔIN、配線151の外側に補正値ΔOUTにて示されている。また、平行四辺形の補正パターン156、157の場合には、配線152の長さ方向に沿って配線152の内側に補正値ΔangIN、配線152の外側に補正値ΔangOUTにて示すように一体形成されている。
加えて補正パターン154〜157では、切断される配線データ151、152の幅方向に対する長さも指定される。通常これは各配線151、152を挟んで両側の2箇所に同じ値が設定される。
長方形の補正パターン154、155の場合には配線151の幅方向両側に補正値ΔSIDE、平行四辺形の補正パターン156、157の場合には配線152の幅方向両側に補正値ΔangSIDEにて示すように一体形成されている。
このように、ショット枠に対応する切断枠159によって水平方向の配線151と斜め配線152を切断する場合、配線151の切断端部には所定大きさの長方形の補正パターン154、155を形成すると共に、斜め配線152の切断端部には所定大きさの平行四辺形の補正パターン156、157を生成した後、補正パターン154〜157の外縁に所定幅のブラインド枠158を生成して、露光要素である繰り返し要素を作成する。これにより、フラットパネルディスプレイに応じた正確なレチクルを容易に作成できる。
次に、CPU7がブラインド枠生成プログラムを実行することによって行うブラインド枠生成処理について説明する。
ブラインド枠158は生成された補正パターン154〜157の外縁にて生成され、水平方向の幅Whと垂直方向の幅Wvとが独立に指定可能である。
ブラインド枠158の生成の際には、幅Wv、Whがそれぞれルールファイルに記憶されており、操作部16の操作によって前記ルールファイルから予めブラインド枠158の幅を設定しておくことにより、自動的に前記設定した幅のブラインド枠158を生成するように構成できる。ブラインド枠158の幅Wv、Whの数値を各々独立に操作部16から入力して設定するように構成してもよい。
通常、ブラインド枠158の内縁の大きさは、ショット枠213(図16の例では、換言すれば切断枠159)の値に補正パターン154〜157の配線長さ外方向への幅値、この場合補正値ΔOUTと補正値ΔangOUTの値をそれぞれ加えたものとなる。即ち、生成された補正パターン154〜157の外縁がブラインド枠158の内縁に対応すると共に所定枠幅を持ったブラインド枠データ158が生成される。ブラインド枠158の外縁は、機械的な遮光系機構105に関連するので長方形となる(図1参照)。
図17〜図19は、指定されたショット枠213に対して切断枠159をシフトさせて処理する場合のCPU7の処理を示す図で、表示部1の表示を示している。
図17は、ガラス基板上のパネルレイアウトデータ(図17では配線データ151、152)に対するショット枠213の設定を示す図である。
図18は、ショット枠213に対して切断枠159をシフトさせ、該切断枠159に沿って水平配線データ151の切断処理を行い、補正パターン154、155及びブラインド枠158の生成処理を行う場合の図である。
図19はショット枠213に対して切断枠159をシフトさせて斜め配線データ152について切断処理、補正パターン156、157生成処理及びブラインド枠158生成処理を行う場合の図である。
通常、斜め配線の切断はデータ量も増えるので極力避けたい所であり、切断位置の多少のシフトで済むのであればショット枠と切断枠をずらすように構成した方が効率的である。これには水平方向のシフト量ΔcutXと垂直方向のシフト量ΔcutYのふたつの値を正負にて与える。また切断枠159は各配線層について独立に設定できる。
従って、第1層メタルであれば、第1層メタルの切断された配線データ、第1層メタルの補正パターン及び第1層メタルのブラインド枠のデータが生成されることになる。第2層も同様である。
尚、ショット枠213と切断枠159の相対的なシフト量は複数種類、ルールファイルに記憶されており、操作部16の操作によって前記ルールファイルから予めシフト量を設定しておくことにより、自動的に前記設定したシフト量だけシフトした切断枠159を生成するように構成できる。また、前記シフト量の数値を操作部16から入力して設定するように構成してもよい。
図20〜図22は、CPU7が、斜線部2002を有するショット枠213における切断プログラム、補正パターン生成プログラム、ブラインド枠生成プログラムを各々実行することによって行う処理を示す図であり、表示部1の表示内容を示している。
斜線部2002を有するショット枠213が設定できると繰り返し構造の抽出が容易に出来る場合があり有効である。図20に示すように、ショット枠213は各頂点P1〜P6が斜線部2002も含めて指定される。
補正パターン2003、2004は、切断された配線データ2001の長さ方向に沿って内側方向と外側方向について補正値ΔangangINと補正値ΔnagangOUTが指定される。配線データ2001の幅方向に対する補正パターン2003、2004の値は、配線データ2001を挟む幅方向の両側について、各々、補正値ΔangangSIDEにて指定される。ブラインド枠158の幅は前記同様に水平方向Whと垂直方向Wvにて指定可能である。水平に切断した端部に対応する補正パターン2003は矩形であり、斜線部2002に対応する補正パターン2004は平行四辺形である。
図23、図24は、斜線部2002を含むショット枠213に対するブラインド枠生成処理をより詳細に示す図である。
データは多角形の形状の各頂点を記述する形式で保持され、所謂一筆書きの形式で保持されている。この例は、点P1から始まって点P12まで行き、点P1に再び戻るデータの例である。この際、一筆書きのデータ保持の場合には間隙が生ずる部分がありえるので、間隙が生じないように操作部16からオーバラップ幅241を指定するように構成することが出来る。
図24では点P5と点P6の頂点がこれに当たる。図24には示していないが、本オーバラップ幅241の指定は、長方形やL字型矩形のショット枠に対するブラインド枠生成に対しても適用可能である。即ち、本ブラインド枠生成プログラムが生成するブラインド枠データ構造は、矩形等の多角形において一筆書きのデータ形式としてデータの一定順序にて構成され、かつオーバラップ指定に従いブラインド枠としてオーバラップ領域が形成されるデータ構造を有する。
尚、ブラインド枠158の内縁は斜線部2002を有する多角形形状であるが、その外縁は矩形である。
また、図23、図24に示される点P1から点P12までの座標位置は、グリッド格子上の座標によって表現されるている。
図25は、斜線部2002を含む多角形ショット枠が何故有効かを示す図である。斜線を含む多角形(即ち、内角に鋭角や鈍角を含む多角形)は、単なる長方形に比べ領域定義の自由度が格段に増すため、長方形では定義できなかった極めて汎用的な共通領域が定義可能となる。
図25では斜線部2002を含むショット枠が可能となったために、パネルレイアウトデータ(A a)、(B b)、(C c)を含む3種類のショット枠251〜253が定義できる。
これにより、多様なパネルレイアウトデータを少ないショット枠によって定義することが可能になり、これに応じたブラインド枠254〜256を作成すればよいことになる。
もちろん、図26に示す様に、斜線部2002を含まない多角形(即ち、全ての内角が直角の多角形)のショット枠261〜263で可能な場合もあり、これに応じたブラインド枠264〜266を作成できる場合がある。しかしながら、斜線部2002を含む多角形ショット枠251〜253の方がより汎用的に定義可能となる。
図27は、斜線を含むショット枠定義の有効性を示す別の例であり、領域定義の自由度が高い斜線を含む多角形ショット枠でのみ適用可能な例である。同図には、ショット枠273の一部を示している。この例は、並行した複数の同層配線271が途中で並行してクランクしているものである。
このような場合、長方形等の斜線を含まないショット枠ではクランク部分272の斜め配線を切断することになる。
もちろん、それでもレチクルデータ作成は可能であるがデータ量の増加等の問題からユーザは、出来れば斜め配線は切断対象から外したい要望を持つ。もしくは、切断せずに分割できるのであれば余計な切断はしたくない。
このような場合には斜線を含む多角形ショット枠のみがユーザ要望に答えることができる。即ち、斜線部274を含む多角形ショット枠273を定義可能とすることは、分割の自由度を増すことになり、結果としてデータ切断を引き起こさずに又、データ量を極力増大させずに分割可能となる効果がある。
図28は、切断によって斜線部が生じた配線データと平行四辺形の補正パターンのデータ形式を示す図である。この場合には、一筆書き形式にて表現される。
図28(a)は、ショット枠213による切断によって生じた斜線部282、283を有する配線データ281の例で、点P1、P2、P3、P4、P1にて表現される。ショット枠213はグリッド格子(黒丸点)上の点によって定義される。配線データは斜め切断処理時に補正処理され、配線データを表す四隅の点は、最寄りのグリッド格子(×点)上の点P1〜P4に強制的にアサインされる。
図28(b)は、平行四辺形の補正パターン284、285の例で、補正パターン284はグリッド上の点P5、P6、P7、P8、P5にて表現される。補正パターン285も同様に、グリッド上の点によって表される。
図28(c)は、斜線部286を有するショット枠213により切断された斜線部287を有する配線データ281の例で、点P9、P10、P11、P12、P9にて表現される。
ここで斜線部287を有する配線データ281と平行四辺形の補正パターン288とグリッド格子の関係について述べる。
これらの配線データ281や補正パターン288のデータもすべてグリッド格子(黒丸点や×点)上にて表現される。ここでグリッド格子の間隔は、液晶パネルの場合で0.25ミクロンから0.10ミクロン程度である。
図28(a)の場合、当初の配線データ281は中心線289に幅Wを有するタイプ(ライブラリに登録された配線タイプ)にて規定され、グリッド格子(黒丸点)上にて表現されているが、斜め切断を行い端点である点P1、P2、P3、P4を強制的に最寄りのグリッド格子(×点)上にアサインすると幅が変化してWダッシュとなる。幅Wと幅Wダッシュの差は最大で一グリッド間隔程度である。図28にて示された一筆書きデータは、もはや配線タイプには属さずライブラリに登録されている配線タイプの幅(W)は有しない。一筆書きデータとして登録されることになる。
図29は、CPU7が座標情報出力プログラムを実行することによって行う座標情報出力処理示す図であり、ガラス基板及びレチクルに対する繰り返し要素の数値表現と配置規定を示している(アライメントマークを含む)。
図29において、291はガラス基板、292はパネルレイアウトデータ、293はガラス基板のXY中心座標(本例では、4つのショット枠Aの中心座標に一致している。)(0,0)、294はアライメントマーク(その座標はガラス基板291の中心座標(0,0)を基準とする座標(X0,Y0)である。)である。
295、298、2911はレチクル、297は特性が保証された露光領域である。また、296、299、2910、2912、2913は、各々、ショット枠A、B1、C1、B2、C2に対応する繰り返し要素である。
図29の例では、1つの繰り返し要素296がレチクル295に形成され、2つの繰り返し要素299、2910がレチクル298に形成され、2つの繰り返し要素2912、2913がレチクル2911に形成されている。
ブラインド枠まで含めた露光データが繰り返し要素296、299、2910、2912、2913として各々レチクル295、298、2911上に作成されることになる。即ち、繰り返し要素とは、ブラインド枠、切断されたデータ、補正パターン及び切断対象とならなかったデータから成る露光データにて構成される。これがショット情報の基本となる。
本実施の形態では、繰り返しがなくても繰り返し要素と称する。繰り返しがない場合の繰り返し数は0である。図29の例では、ショット枠Aに対応する繰り返し要素296の数は2×2(=4)(繰り返し回数は2×2−1)であり(これにより、繰り返し要素Aの集合である繰り返し集合2914が形成される。)、ショット枠B1、C1、B2、C2に対応する繰り返し要素299、2910、2912、2913の繰り返し回数は0である。
各繰り返し要素は名称を持つ。各繰り返し要素は各繰り返し要素自体の座標中心に対して幅(W)と高さ(H)が与えられる。各繰り返し要素は、その繰り返し要素よって構成される繰り返し集合の中心座標を基準として配置される。図の例ではガラス基板291の中心座標(0,0)がこれに当たり、中心座標(0,0)を基準とする位置に配置される。
一方、レチクルのレイアウトデータとしては、各繰り返し要素はその中心位置がレチクルの中心座標の位置を基準とする座標に配置される。
アライメントマークについては、ガラス基板291についてはガラス基板291の中心座標(0,0)を基準とする位置に配置され、レチクルについてはレチクルの中心座標を基準とする位置に配置される。アライメントマークについてはライブラリファイルにて格納定義されている。
図30も前記同様に、CPU7が座標情報出力プログラムを実行することによって行う座標情報出力処理示す図であり、座標情報出力の例を示している。図29に示したように、ガラス基板291上のパネルレイアウトデータ292から繰り返し要素が配置された3つのレチクル295、298、2911を生成する場合の出力結果を示している。
ここでは、露光ショット情報として、ガラス基板上でのショット情報として繰り返し要素の名称と繰り返し数と幅と高さと配列指定された配置位置と、レチクル上でのショット情報として同繰り返し要素名称と幅と高さと配置位置とが座標情報としてユーザに提供される例を示している。
図31は、パネルレイアウトデータの構造を示す図である。最上位のモジュールをトップモジュール311と称し、これが1つ存在する。他のモジュールはすべてこのトップモジュール311に隷属する。これがレイアウトデータ下位モジュール312〜315であり、これは階層化されていてもよい。モジュールが有するレイアウトデータとは、例えば液晶パネルの場合には、薄膜トランジスタや液晶ドライバ部の各トランジスタの配置データ316、配線データ317、スルーホールデータ318がある。
これらのトランジスタ、配線、スルーホールは、名称(配置データはライブラリ名、配線データは配線タイプ名、スルーホールデータはスルーホール名)を持っており、その内容はライブラリファイル(配置モジュールライブラリ、配線タイプライブラリ、スルーホールライブラリ)319に格納されていて、ライブラリとは名称一致にて確認されることになる。
図32は、レチクルレイアウトデータの構造を示す図である。基本的にはパネルレイアウトデータと同様な構造である。トップモジュール321は同様に1つ存在する。トップモジュール321の下には繰り返し要素322、323が下位モジュールとして存在し、これがレチクルレイアウトデータの基本単位となる。
露光要素である繰り返し要素を構成するデータとしては、まずは露光対象データとしてブラインド枠データ324、補正パターンデータ325、切断されたデータ及び切断対象とならなかったデータ326、ショット枠データ327がある。その他、繰り返し要素の幅と高さデータ328、繰り返し要素配置データ329、切断後のショット枠内レイアウト下位モジュールデータ330、配置データ335、スルーホールデータ336がある。
モジュールが有するレイアウトデータとは、パネルレイアウトデータと同様に、例えば液晶パネルの場合には、薄膜トランジスタや液晶ドライバ部の各トランジスタの配置データ331、配線データ332、スルーホールデータ333がある。これらのトランジスタ等の配置データ331、配線データ332、スルーホールデータ333は名称を持ち、その内容はライブラリファイル(配置モジュールライブラリ、配線タイプライブラリ、スルーホールライブラリ、アライメントマークライブラリ)334に格納されていて、ライブラリとは名称一致にて確認されることになる。
パネルの場合と同様であり、全てライブラリファイルにて名称一致をもって確定させるデータ構造となっている。また、露光時にはもはや使用しないがショット枠データも保有する。
図33は、物理層、各データクラス及び層コードの例をメタル1層と2層の場合において示すテーブルである。
例えばメタル1層(アルミ第1層)の場合、ショット枠データは層コード101、ブラインド枠データは層コード102、パターンデータは層コード104、補正パターンは層コード105という具合に、メタル2層(アルミ第2層)についても同様に規定され、各層コードを独立とし、独立に処理可能としている。これらの層コードは、各繰り返し要素において共通に使用される。即ち、物理層とデータクラスが同一であれば、各繰り返し要素間において層コードは共通である。
図32及び図33で示したレチクルレイアウトデータは最終的にファイル出力されるが、その内容は、長方形図形、一筆書き図形、中心線に幅が定義された図形、及び、これら図形データをまとめたモジュールを中間階層モジュールまたはライブラリモジュールとして有するモジュールから構成される。中間階層モジュールまたはライブラリモジュールとして活用されるのはトランジスタモジュールである。
トランジスタモジュールはその数が多く、展開して保有するとデータ量が膨大となるため、通常はライブラリモジュールとして中間階層定義された形式にて出力される。
ここで、図形データは、本実施の形態に関連する分野におけるデファクトスタンダードとして利用されるGDSフォーマットに対比させれば、長方形図形はレクトアングル、一筆書き図形はバウンダリ、中心線に幅が定義された図形はパス、これら図形データをまとめたモジュールはセルと称されるものである。
図34は、本発明の他の実施の形態に係るレチクル設計システムのブロック図で、複数の中型又は小型パネルが同種配置されており、データ切断を必要としない場合のレチクル設計システムのブロック図である。この場合は、データ切断プログラムを必要としないので補正パターンが存在しないことになり、従って、前述した切断を必要とする場合のハードウェア構成及びプログラム集合(図8参照)の部分集合にて処理可能であることになる。
図35、図36は、本発明の他の実施の形態において、データ切断を伴わない例の場合の繰り返し構造検証の説明図である。
データ切断を伴わない場合でも人為的ミスを防ぐため繰り返し構造検証は必要である。即ち、指定されたショット枠213を指定された配列に従って繰り返し処理をしたとして、データの整合性が取れるのか否かの検証である。
ここで検出されるエラーの多くの場合は、ショット枠213のサイズと繰り返し配列(図35、図36の例では正しい繰り返し回数は2×2−1)の記述を誤り、ショット枠213内領域データと繰り返し指定された領域データ同士のデータ整合性が相似的には合っているが、XY座標の意味で不一致する場合である。繰り返し配列は人間が指定するので、人為的ミスはよく発生する。
図35に示すように、中規模パネルA2におけるショット枠213設定と繰り返し構造検証を行う場合、正しいショット枠213(ショット枠A2)の繰り返し構造が得られたか否かの検証は、ガラス基板210上からレチクル205上に設定されたショット枠213を、ガラス基板210上にて(2×2−1)回繰り返し配置して、正しい繰り返し構造が得られるか否かによって行う。
同様に、図36に示すように、小型パネルA4におけるショット枠213設定と繰り返し構造検証を行う場合、正しいショット枠213(2×2個のショット枠A4)の繰り返し構造の検証は、ガラス基板210上からレチクル205上に設定されたショット枠213を、ガラス基板210上にて(2×2−1)回繰り返し配置して、正しい繰り返し構造が得られるか否かによって行う。
図37、図38は、本発明の他の実施の形態において、CPU7がブラインド枠生成プログラムを実行することによって行うブラインド枠生成処理示す図で、データ切断を伴わない場合の例であり、表示部1の表示内容を示す図である。この例は、中規模又は小規模同一の複数ショット枠のみが存在する場合にブラインド枠158を生成する例である。
切断を伴わない場合、多くの場合ショット枠は長方形が指定され、ブラインド枠158の内縁371はショット枠の外縁に対応する形状にて生成される。データ構造は、図15に示した斜線を含む多角形のブランド枠データ構造と同じ一筆書きにて形成され、オーバラップ領域の指定が可能である点も同じである。
図39は、本発明の実施の形態に係るレチクル設計システムにおいて、図8のCPU7が記憶部8に記憶したショット枠設定プログラムを実行することによって行うショット枠設定処理のフローチャートである。
ガラス基板ウィンドウ9上で設定したショット枠をレチクルウィンドウ10上にマウス3等の操作部16を使用して移動させるインタラクティブな処理となる。
この際、ショット枠に付随するパネルレイアウトデータ12のデータ群が認知され、後に続くデータ切断の対象となり最終的に露光データとなる。
また、ここでは後段の処理に必要となる種々のパラメータを必要に応じて設定する。パラメータの内容は、ショット枠の層コード、切断データの層コード、補正パターンの層コード、ブラインド枠の層コード、補正パターンの数値指定、ブラインド枠の数値指定、切断枠のシフト指定等である。
これらは通常、ファイル記憶部6に記憶されたルールファイルに記載されているため、ルールファイルに記載されているパラメータが1種類の数値の場合には当該数値を自動的に選択することにより、複数種類の数値が記載されている場合にはルールファイルを参照して操作部16によって選択することにより、あるいは、ルールファイルに記載されていない数値の場合には操作部16から数値を入力することにより、必要に応じて本プログラムの実行段階にて設定が可能である。
その意味において、本プログラムは、レチクルデータを作成するに当たっての初期条件を設定する役割を担っている。
図39に沿ってショット枠設定処理を説明すると、CPU7は、マウス3等の操作部16によってガラス基板ウインドウ9上でショット枠が選択されたか否かを判断し(ステップS391)、ショット枠が選択されたと判断した場合には、選択されたショット枠領域を、操作部16によって指定されたレチクルウインドウ10上の所定位置へ移動する(ステップS392)。
このとき、操作部16によってメニューウィンドウ11上に表示されたショット枠設定コマンドを選択することにより、操作部16にショット枠設定指示機能を持たせ、操作部16を操作してガラス基板ウインドウ9上でショット枠の設定をった後、ガラス基板ウインドウ9とレチクルウインドウ10間の移動を行って、レチクルウインドウ10上に対応するショット枠の設定を行うことになる。
CPU7は、前記移動が完了するまで行い、前記移動が完了したと判断すると(ステップS393)、ファイル記憶部6に記憶されたルールファイルを参照して自動的にあるいは操作部16による選択によって、あるいは操作部16からパラメータ数値の入力を行うことによって、露光データを生成するための各種パラメータを設定する(ステップS394)。このようにして設定した数値は前記ルールファイル内に記憶して使用される。
CPU7は、ショット枠の移動処理及びパラメータの設定処理が正常に行われた場合には処理を終了し、正常に行われなかった場合には、表示部1にエラー表示を行う等のエラー処理を行う(ステップS395)。
図40は、本発明の実施の形態に係るレチクル設計システムにおいて、図8のCPU7が記憶部8に記憶した繰り返し構造検証プログラムを実行することによって行う繰り返し構造検証処理のフローチャートである。繰り返し構造検証のためには一旦データ切断を行う必要があり、データ切断プログラムと同一のルーチンを使用してこれを行っている。但し、補正パターンや斜線切断処理は行わない。比較照合するに当たり、このような処理は必要ないからである。
CPU7は、先ず、ガラス基板12上にてショット枠と配列数M×Nが指定されたか否かを判断し(ステップS401)、ショット枠及び配列数M×Nの双方が指定されていない場合には前提条件がエラーとなるため、表示部1にエラーを表示する等のエラー処理を行う(ステップS408)。
CPU7は、ガラス基板12上にてショット枠と配列数M×Nが指定されたと判断すると、指定されたショット枠でパネルレイアウトデータを切断し、当該ショット枠に対応するデータ切断領域を配列数M×N個生成して、パネルレイアウトデータの繰り返し領域をM×N個の前記ショット枠対応のデータ切断領域に分割する(ステップS402)。
CPU7は、切断に当たり、トランジスタモジュール、スルーホール又は中間階層モジュールが切断線直下に存在するか否かを検証する(ステップS403、S404)。トランジスタモジュールにせよスルーホールにせよ、大きさがライブラリに登録されているので、ライブラリを参照して切断線直下に存在しているか否かを検証する。切断面直下に中間階層モジュールが存在する場合も通常は切断禁止であるから、これもモジュールライブラリを参照して切断線直下に存在するか否かを検証する。
尚、中間階層モジュールが切断線直下に存在しても本切断処理を行いたい場合には、本中間階層モジュールを展開して配線データとスルーホールとトランジスタモジュールにし、スルーホール及びトランジスタモジュールが切断線直下に存在しない様にして本切断処理を行う。
CPU7は、これらのデータが切断線直下に存在しないと判断した場合、配線データの切断を行う。指定されたショット枠と繰り返し指定されたショット枠すべての領域について切断を行う。続いて各ショット枠を図13に示す様にブロック分割し、各データの代表座標である下方左側の座標を決定し、所属するブロックに登録して図14に示すテーブルを作成する(ステップS405)。
次にCPU7は、各ショット枠のテーブルが作成されたら、指定されたショット枠のテーブルと繰り返し指定されたショット枠のテーブル内容を比較照合し、一致しているか否かを検証する(ステップS406、S407)。
CPU7は、前記照合結果が一致する場合には繰り返し構造検証結果は満足(OK)と判断して表示部1に繰り返し構造検証を満足する旨表示し(ステップS409)、前記照合結果が一致しない場合には繰り返し違反が存在すると判断して表示部1に繰り返し違反する旨の表示を行う(ステップS410)。
本繰り返し構造検証処理は、図34〜図38に示すような切断を伴わない場合においても有効である。即ち、本検証処理は、人間のケアレスミスを防止するためになされるものであり、たとえ配線の切断を伴わないような場合でも、繰り返し指定は人間が行うので、よく間違えるからである。この場合には配線の切断処理を除いた処理手順にて本処理は行われる。
図41は、本発明の実施の形態に係るレチクル設計システムにおいて、図8のCPU7が記憶部8に記憶したブラインド枠最小間隔検証プログラムを実行することによって行うブラインド枠最小間隔検証処理のフローチャートである。
複数の隣接するブラインド枠が一定の間隔を保たないと露光処理をする際に製造上の問題を起こすので、ブラインド枠間の最小間隔が所定の間隔を有しているか否かを検証するものである。
これは、ブラインド枠は機械的な遮光機構に制御されるので(図1参照)、ある一定の最小間隔がブラインド枠間において保障される必要があることによる。従って、このプログラムは、複数のブラインド枠がレチクルレイアウト上に設定された場合にのみ適用されることになる。レチクルデータを作成する際のショット枠の配置は人間が行うので、本検証は重要である。
図41に沿ってブラインド枠最小間隔検証処理を説明すると、CPU7は、全てのブラインド枠についての処理を終了した場合には処理を終了し、全てのブラインド枠についての処理を終了していない場合には(ステップS411)、次のブラインド枠を設定する(ステップS412)。
次にCPUは、全てのブラインド枠(既存のブラインド枠と前記新たに設定したブラインド)間が所定の最小間隔を満足しているか否かを検証する(ステップS413)。
CPU7は、全てのブラインド枠間の間隔が前記最小間隔を満足していれば処理ステップS411に移行し、いずれかのブラインド枠間の間隔が前記最小間隔を満足していない場合にはエラーレポートを作成した後に処理ステップS411に移行する(ステップS414)。前記エラーレポートにより、最小間隔を満足しない全てのブラインド枠を知ることができる。
図42は、本発明の実施の形態に係るレチクル設計システムにおいて、図8のCPU7が記憶部8に記憶したデータ切断プログラム、補正パターン生成プログラム及びブラインド枠生成プログラムを実行することによって繰り返し要素単位にて行う、データ切断処理、補正パターン生成処理及びブラインド枠生成処理から成る一連の処理を示すフローチャートである。この一連の自動処理工程は、データ切断を必要とするレチクルレイアウト設計工程において採用される基本工程となる。この処理は各ショット枠単位に行われ、かつ各レイヤ単位にまとめられて最終的に繰り返し要素単位にて出力され、全繰り返し要素の処理を終えて終了する。
図42に沿って、繰り返し要素単位に行われるデータ切断処理、補正パターン生成処理、ブラインド枠生成処理から成る一連の処理について説明する。
CPU7は、全ての繰り返し要素についての処理を終了した場合には処理を終了し、全ての繰り返し要素についての処理を終了していない場合には(ステップS421)、操作部16によって設定されたショット枠に基づいてパネルレイアウトデータの切断処理を行い、前記ショット枠に対応する切断データを生成する(ステップS422)。
次にCPU7は、記憶部6に記憶されたルールファイルを参照して自動的に、あるいは、操作部16によってルールファイルから選択され又は操作部16から入力され前記ルールファイル内に記憶された補正パターン幅の数値に基づいて、前記切断データに対して補正パターンを一体に生成する(ステップS423)。
次にCPU7は、記憶部6に記憶されたルールファイルを参照して自動的に、あるいは、操作部16によってルールファイルから選択され又は操作部16から入力され前記ルールファイル内に記憶されたブラインド枠幅の数値に基づいて、前記補正パターンが形成された各切断データに対して、ショット順番に応じてブラインド枠を一体形成する(ステップS424)。
次にCPU7は、各データ(切断データ、補正パターンデータ及びブラインド枠データ)を繰り返し要素データ(露光要素データ)としてまとめ、最終的なレチクルデータ(図30の露光ショット情報)をデータファイル記憶部5にファイル出力して記憶した後、処理ステップS421に戻る(ステップS425)。
以上述べた様に、本実施の形態に係るレチクル設計システムは、操作部16と、少なくとも、ガラス基板のパネルレイアウトデータを表示するガラス基板ウインドウ9、レチクルレイアウトデータを表示するレチクルウインドウ10及び操作部のコマンドを表示するメニューウインドウ11を表示する表示部1と、操作部16によってガラス基板ウィンドウ9上に設定されたショット枠に対応するパネルレイアウトデータを切り取って部分パネルレイアウトデータとして抽出し、前記部分パネルレイアウトデータに切断データが含まれる場合には該切断データの端部に補正パターンを形成すると共に、内縁が前記補正パターンの外縁に対応するブラインド枠を形成することにより、前記部分パネルレイアウトデータに対応する露光要素データを操作部16によって指定されたレチクルウインドウ10上の位置に生成するレチクルデータ生成手段とを備えている。
したがって、ガラス基板ウィンドウ9、レチクルウィンドウ10及びメニューウィンドウ11の3ウィンドウを用いて操作することにより、ガラス基板上のパネルレイアウトデータにショット枠を設定し、これをレチクルウィンドウ10に移動させてレチクル設計を容易に行うことが可能になる。
また繰り返し構造検証やブラインド枠最小間隔検証は、人為的ミスを撲滅させる意味において多大な効果があり、フラットパネルディスプレイに応じた正確なレチクルを容易に設計することが可能になる。
また、データ切断、補正パターン生成、ブラインド枠生成といった一連の自動化処理工程はレチクルレイアウト設計上極めて重要な処理工程であり、適正なレチクルを容易に自動設計することが可能になる。
また、ガラス基板とレチクルとの露光ショット情報に関する座標情報リストファイルの提供は、ユーザにとって極めて重要な情報提示であり、前記情報の有効活用を図ることが可能になる。
また、ショット枠定義の機能として、斜線部を含むショット枠定義を可能とすることにより、共通性が高くより領域の大きな繰り返し構造の抽出が極めて容易となる。
また、本斜線部を含むショット枠定義が可能となることによって、無駄な配線切断なしに領域を分割することも可能となり、したがって、共通性の高いより大きな露光データのショット枠領域を抽出できるようにして、効率良いレチクルを設計することが可能になる。
また、本実施の形態によれば、表示部、操作部、CPU及び記憶部を有するコンピュータに実行させることによって前記レチクル設計システムを構築するレチクル設計用プログラムを提供することが可能になる。また、前記効果を奏するレチクル設計方法が提供される。
尚、本実施の形態では、1つのコンピュータを用いてレチクル設計システムを構築するようにしたが、複数のコンピュータを用いて構築するようにしてもよい。この場合、前記各プログラムは、システム構成に応じて適宜分割した構成とすることができる。
液晶ディスプレイ等の各種ディスプレイ製造用レチクルを作成するレチクル設計システムに利用可能である。また、コンピュータを各種ディスプレイ製造用レチクルを作成するレチクル設計システムとして機能させるプログラムに利用可能である。
本発明の実施の形態におけるフラットパネルディスプレイ用ガラス基板とレチクルとの関係を示す図である。 本発明の実施の形態におけるガラス基板上のパネルレイアウトデータとレチクル上のレチクルレイアウトデータの関係を示す図である。 本発明の実施の形態におけるパネルレイアウトデータを示す図である。 本発明の実施の形態におけるパネルレイアウトデータの分割処理を説明する図である。 本発明の実施の形態におけるショット枠とレチクルレイアウトデータの関係を示す図である。 本発明の実施の形態においてレチクルデータを生成する際の全体的な表示内容を示す図である。 本発明の実施の形態においてレチクルデータを生成する際の全体的な処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るレチクル設計システムのブロック図である。 本発明の実施の形態における繰り返し構造検証処理を示す図である。 本発明の実施の形態におけるショット枠のデータ比較照合の概念を示す図である。 本発明の実施の形態におけるショット枠のデータ比較照合の概念を示す図である。 本発明の実施の形態におけるショット枠内領域データのデータ構造を示す図である。 本発明の実施の形態におけるショット枠内の領域分割を示す図である。 本発明の実施の形態におけるショット枠内データのテーブル構造を示す図である。 本発明の実施の形態におけるデータ切断処理、補正パターン生成処理、ブラインド枠生成処理を説明する図である。 本発明の実施の形態におけるデータ切断処理、補正パターン生成処理、ブラインド枠生成処理を説明する図である。 本発明の実施の形態において切断枠をシフトさせて処理する場合の説明図である。 本発明の実施の形態において切断枠をシフトさせて処理する場合の説明図である。 本発明の実施の形態において切断枠をシフトさせて処理する場合の説明図である。 本発明の実施の形態において、斜線部を有する場合のデータ切断処理、補正パターン生成処理、ブラインド枠生成処理を示す図である。 本発明の実施の形態において、斜線部を有する場合のデータ切断処理、補正パターン生成処理、ブラインド枠生成処理を示す図である。 本発明の実施の形態において、斜線部を有する場合のデータ切断処理、補正パターン生成処理、ブラインド枠生成処理を示す図である。 本発明の実施の形態において、斜線部を有する場合のブラインド枠生成処理の詳細を示す図である。 本発明の実施の形態において、斜線部を有する場合のブラインド枠生成処理の詳細を示す図である。 本発明の実施の形態におけるショット枠の有効性を示す図である。 本発明の実施の形態におけるショット枠の有効性を示す図である。 本発明の実施の形態におけるショット枠の有効性を示す図である。 本発明の実施の形態における配線データと補正パターンのデータ形式を示す図である。 本発明の実施の形態における座標情報出力処理示す図である。 本発明の実施の形態における座標情報出力処理示す図である。 本発明の実施の形態におけるパネルレイアウトデータの構造を示す図である。 本発明の実施の形態におけるレチクルレイアウトデータの構造を示す図である。 本発明の実施の形態におけるデータを示すテーブルである。 本発明の他の実施の形態に係るレチクル設計システムのブロック図である。 本発明の他の実施の形態における繰り返し構造検証の説明図である。 本発明の他の実施の形態における繰り返し構造検証の説明図である。 本発明の他の実施の形態におけるブラインド枠生成処理示す図である。 本発明の他の実施の形態におけるブラインド枠生成処理示す図である。 本発明の実施の形態におけるショット枠設定処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態における繰り返し構造検証処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるブラインド枠最小間隔検証処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態における一連の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・表示部
2・・・キーボード
3・・・マウス
4・・・プログラム記憶部
5・・・データファイル記憶部
6・・・ファイル記憶部
7・・・CPU
8・・・記憶部
9・・・ガラス基板ウインドウ
10・・・レチクルウインドウ
11・・・メニューウインドウ
12、101、210、291・・・ガラス基板
13、106、205、295、298、2911・・・レチクル
16・・・操作部
102、212・・・露光領域
103・・・露光可能領域
104・・・光源系機構
105・・・遮光系機構
107・・・露光面
131・・・ブロック
132・・・スルーホール
133・・・トランジスタモジュール
134・・・中間階層モジュール
135、151、152、271、281、2001・・・配線データ
154〜157、284、285、288、2003、2004・・・補正パターン
158、254〜256、264〜266・・・ブラインド枠
159・・・切断枠
201〜204・・・液晶パネル
206・・・レチクルレイアウトデータ
211、292・・・パネルレイアウトデータ
213、251〜253、261〜263、273・・・ショット枠
241・・・オーバラップ幅
272・・・クランク部
274、282、283、286、287、2002・・・斜線部
289・・・中心線
293・・・中心座標
294・・・アライメントマーク
296、299、2910、2912、2913・・・繰り返し要素
297・・・露光領域
301・・・ショット枠分割線
371・・・内縁
2914・・・繰り返し集合

Claims (13)

  1. 操作手段と、
    少なくとも、ガラス基板のパネルレイアウトデータを表示するガラス基板ウインドウ、レチクルレイアウトデータを表示するレチクルウインドウ及び前記操作手段のコマンドを表示するメニューウインドウを表示する表示手段と、
    前記操作手段によって前記ガラス基板ウィンドウ上に設定されたショット枠に対応するパネルレイアウトデータを切り取って部分パネルレイアウトデータとして抽出し、前記部分パネルレイアウトデータに切断データが含まれる場合には該切断データの端部に補正パターンを形成すると共に、内縁が前記補正パターンの外縁に対応するブラインド枠を形成することにより、前記部分パネルレイアウトデータに対応する露光要素データを前記レチクルウインドウ上に生成するレチクルデータ生成手段とを備えて成ることを特徴とするレチクル設計システム。
  2. 前記操作手段によって前記ガラス基板ウインドウ上に多角形のショット枠が設定された場合、前記レチクルデータ生成手段は、前記多角形に対応する内縁を有する前記ブラインド枠を形成することを特徴とする請求項1記載のレチクル設計システム。
  3. 前記ショット枠は斜線部を有する多角形に形成されて成ることを特徴とする請求項2記載のレチクル設計システム。
  4. 前記操作手段は、前記メニューウインドウに表示されるコマンドを入力することによって、前記ガラス基板のパネルレイアウトデータ上に設定された前記ショット枠に対して繰り返し配列を指定すると共に、
    前記ショット枠と前記繰り返し配列が指定された領域に対応するパネルレイアウトデータが一致するか否かを比較照合する繰り返し検証手段を備えて成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のレチクル設計システム。
  5. 前記繰り返し検証手段は、前記ショット枠と繰り返し配列が指定された領域に対応するパネルレイアウトデータを複数のブロック領域に分割すると共に、前記各ブロック領域に属するデータを表すテーブルを作成し、対応する前記ブロック領域に属するデータを比較照合することにより、前記ショット枠と前記繰り返し配列が指定された領域に対応するパネルレイアウトデータが一致するか否かの比較照合を行うことを特徴とする請求項4記載のレチクル設計システム。
  6. 前記パネルレイアウトデータを切断可能な条件、補正パターンの幅及びブラインド枠間の最小距離を含む生成条件を記憶する記憶手段を有し、
    前記レチクルデータ生成手段は、前記生成条件を満足するように前記露光要素データを生成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載のレチクル設計システム。
  7. 前記記憶手段には、前記操作手段によって設定した生成条件が記憶されることを特徴とする請求項6記載のレチクル設計システム。
  8. 前記レチクルデータ生成手段は、切断データの形状に応じて、長方形又は平行四辺形の補正パターンを生成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載のレチクル設計システム。
  9. 前記レチクルデータ生成手段は、前記切断データの内側、外側及び両側に対する指定された補正パターン長に基づいて前記補正パターンを生成することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一に記載のレチクル設計システム。
  10. 前記レチクルデータ生成手段は、前記ショット枠を指定された量シフトした切断枠に沿って前記パネルレイアウトデータを切り取ることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一に記載のレチクル設計システム。
  11. 複数の前記ブラインド枠が存在する場合に、ブラインド枠間の最小間隔を検証するブラインド枠間隔検証手段を備えて成ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一に記載のレチクル設計システム。
  12. 前記ブラインド枠は、一筆書きのデータ形式として一定のデータ順序にて構成され、オーバラップ指定に従いブラインド枠としてオーバラップ領域が構成されることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一に記載のレチクル設計システム。
  13. コンピュータを、請求項1乃至12のいずれか一に記載のレチクル設計システムとして機能させるためのプログラム。
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