JPH0864502A - 半導体装置製造用フォトマスク - Google Patents

半導体装置製造用フォトマスク

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JPH0864502A
JPH0864502A JP20112394A JP20112394A JPH0864502A JP H0864502 A JPH0864502 A JP H0864502A JP 20112394 A JP20112394 A JP 20112394A JP 20112394 A JP20112394 A JP 20112394A JP H0864502 A JPH0864502 A JP H0864502A
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Norihisa Wada
典久 和田
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パターン消失、ショート、パーティクル発生
等の不良を防止することで製品の歩留向上、品質向上を
図ることのできる半導体装置製造用フォトマスクを提供
する。 【構成】 デバイスパターン20、21が形成された実
デバイス領域17と、スクライブパターン22、23が
形成されたスクライブ領域18との間に、パターンが何
も形成されない空白領域19が設けられ、この空白領域
19の幅Wが、露光装置の持つステップ・アンド・リピ
ート方式による露光時の重ね合わせずれ量と当該の半導
体装置製造プロセスにおける最小加工寸法との和よりも
大きくなるように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置を製造する
ためのフォトマスク、特に、微細化プロセスに用いても
パターン不良の発生を防止し得るフォトマスクに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、半導体製造用フォトマス
クには種々のタイプのものがあるが、現在最も解像度の
高いパターン形成が可能なものとしてステップ・アンド
・リピート方式の縮小投影露光用フォトマスクがある。
ステップ・アンド・リピート方式とは、露光装置のステ
ップ送りによって半導体ウエハの全面に例えば数チップ
のブロックで1ショットずつパターンを焼き付けていく
という露光方式である。
【0003】また、この種のフォトマスクの一例を図6
に示すが、デバイスパターン1、2が形成された実デバ
イス領域3の周囲に半導体デバイス組立時にダイシング
を行なうためのスクライブ領域4が設けられた構成とな
っている。そして、通常、スクライブ領域4には、露光
装置において工程間での重ね合わせの基準として用いる
アライメントマークや電気特性、寸法等の測定用のTE
Gパターン等、デバイスとしては寄与しないスクライブ
パターン5、6が形成されている。
【0004】そして、露光工程では、ダイシングで必要
とする以上にスクライブ領域が大きくなることで半導体
ウエハ全体における有効チップ面積が小さくならないよ
うに、隣接するブロックのスクライブ領域同士を重ね合
わせるように露光する場合がある。例えば、左から右の
方向に1ブロックずつパターンを露光する場合、1ショ
ット目の右端のスクライブ領域上に2ショット目の左端
のスクライブ領域を重ね合わせるように露光するのであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光に
おいて、露光装置が持つ機械的な重ね合わせずれが完全
にゼロとはならないので、それに起因するデバイスパタ
ーン不良が発生することがある。すなわち、ポジレジス
トプロセスの場合で考えると、1ショット目の露光では
デバイスパターン通り正常に露光が行なわれ、クロムパ
ターン下は感光しないのでレジストが残る。ところが、
図7に示すように、重ね合わせずれにより1ショット目
の実デバイス領域3aのデバイスパターン1(クロムパ
ターン)上に2ショット目のスクライブ領域4bのパタ
ーンの無い部分(ガラス部分)が重なったとすると、2
ショット目の露光でスクライブ領域4bのガラス部分と
重なった部分1aが感光してこの部分1aだけレジスト
パターンが消失してしまい、結果としてデバイスパター
ン異常となってしまうのである。
【0006】ところで、実デバイス領域内では、製造プ
ロセスに対応してパターン設計の際に接近したパターン
同士の許容最小間隔等を制限する、いわゆるデザインル
ールが規定されている。しかしながら、スクライブ領域
にはデザインルールが適用されない個所もあり、面積的
に限りのあるスクライブ領域内に所定寸法のアライメン
トマークやTEGパターンを納める必要があることか
ら、実デバイス領域のデバイスパターンとスクライブ領
域のスクライブパターンが必然的に当該製造プロセスの
最小加工寸法以下の間隔にまで接近してしまうことがあ
る。
【0007】すると、例えばポジレジストプロセスの場
合、図8(a)に示すように、接近したパターン7、8
がクロムパターン同士の場合には、接近したクロムパタ
ーン7、8間の隙間9が完全に隙間として解像されず、
双方のレジストパターンのショート不良10が発生する
ことになる。また、図8(b)に示すように、接近した
パターン11、12がガラスパターン同士の場合には、
接近したガラスパターン11、12間のクロム部分13
の下が細い糸状のレジスト14となり、このレジスト1
4が下地15と密着できずに剥離してパーティクルが発
生するため、このパーティクル発生が種々の不良の原因
となっていた。
【0008】つまり、従来のフォトマスクでは、微細化
プロセスに対応するべくステップ・アンド・リピート方
式の縮小投影露光用フォトマスクを使用しているにもか
かわらず、上記のようなパターン消失不良、ショート不
良、パーティクル発生不良等の不良を発生させ、結果的
に製品の歩留低下、品質低下を招いてしまうという大き
な問題があった。
【0009】本発明は、前記の課題を解決するためにな
されたものであって、上記のような不良を防止すること
で製品の歩留向上、品質向上を図ることのできる半導体
装置製造用フォトマスクを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の半導体装置製造用フォトマスク
は、デバイスパターンが形成された実デバイス領域の周
囲に、スクライブパターンが形成され半導体装置組立時
にダイシングを行なうためのスクライブ領域が設けられ
た構成とされるとともに、ステップ・アンド・リピート
方式により隣接するチップ間で前記スクライブ領域同士
を重ね合わせるように露光を行なうための半導体装置製
造用フォトマスクにおいて、前記実デバイス領域と前記
スクライブ領域との間にパターンが何も形成されない空
白領域が設けられ、この空白領域の幅が、露光装置の持
つステップ・アンド・リピート方式による露光時の重ね
合わせずれ量よりも大きくなるように設定されているこ
とを特徴とするものである。
【0011】また、請求項2記載の半導体装置製造用フ
ォトマスクは、前記空白領域の幅が、当該の半導体装置
製造プロセスにおける最小加工寸法よりも大きくなるよ
うに設定されていることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項3記載の半導体装置製造用フ
ォトマスクは、前記空白領域の幅が、露光装置の持つス
テップ・アンド・リピート方式による露光時の重ね合わ
せずれ量と当該の半導体装置製造プロセスにおける最小
加工寸法との和よりも大きくなるように設定されている
ことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の半導体装置製造用フォトマスク
においては、実デバイス領域とスクライブ領域との間に
パターンが何も形成されない空白領域を設け、しかも、
この空白領域の幅を、ステップ・アンド・リピート方式
による露光時の重ね合わせずれ量よりも大きくなるよう
に設定したことによって、重ね合わせずれ分が空白領域
内で吸収されることでずれの影響が実デバイス領域に及
ばないようになる。すなわち、ステップ・アンド・リピ
ート方式による露光時に最もずれが大きい場合でも1シ
ョット目の空白領域上に2ショット目のスクライブ領域
が重なり、従来のフォトマスクを用いた場合のように1
ショット目の実デバイス領域上に2ショット目のスクラ
イブ領域が重なることはないため、実デバイス領域のデ
バイスパターンには何ら影響がなく正常なパターンが形
成される。
【0014】また、請求項2記載の半導体装置製造用フ
ォトマスクにおいては、前記空白領域を設け、その空白
領域の幅を、当該の半導体装置製造プロセスにおける最
小加工寸法よりも大きくなるように設定したことによっ
て、互いに近接した実デバイス領域のデバイスパターン
とスクライブ領域のスクライブパターンの間隔が実質的
に広がることになり、その間隔は当該の半導体装置製造
プロセスにおける最小加工寸法より大きくなる。したが
って、パターン同士が最小加工寸法以下に接近すること
に起因して発生するショート不良やパーティクル発生不
良を防止することができる。
【0015】また、請求項3記載の半導体装置製造用フ
ォトマスクにおいては、空白領域の幅を、ステップ・ア
ンド・リピート方式による露光時の重ね合わせずれ量と
当該の半導体装置製造プロセスにおける最小加工寸法と
の和よりも大きくなるように設定したことによって、最
もずれが大きい場合を想定しても上記の重ね合わせずれ
に起因する不良と接近したパターンに起因する不良の双
方を同時に防止することができる。すなわち、最もずれ
が大きい場合でも、上記のように1ショット目の空白領
域上に2ショット目のスクライブ領域が重なるため、実
デバイス領域のデバイスパターンは正常なパターンが形
成され、さらに、1ショット目の実デバイス領域と2シ
ョット目のスクライブ領域との余裕、すなわち、空白領
域の幅から重ね合わせずれ量を引いた値は最小加工寸法
よりも大きいため、最小加工寸法以下に接近したパター
ンに起因するショート不良やパーティクル発生不良を防
止することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3を
参照して説明する。図1は本実施例の半導体装置製造用
フォトマスク16の構成を示す図であり、図中符号17
は実デバイス領域、18はスクライブ領域、19は空白
領域である。なお、本実施例においては、クロムパター
ン下の感光しない部分のレジストが残るポジレジストプ
ロセス用のフォトマスクを例とし、また、このフォトマ
スク16を適用する製造プロセスの最小加工寸法を例え
ば1μm、使用する露光装置のステップ・アンド・リピ
ート時の重ね合わせずれ量を例えば0.3μmとして説
明する。
【0017】デバイスパターン(クロムパターン)2
0、21が形成された実デバイス領域17の周囲に、ス
クライブパターン(クロムパターン)22、23、保護
パターン(クロムパターン)24、25が形成され、半
導体デバイス組立時にダイシングを行なうためのスクラ
イブ領域18が設けられている。なお、保護パターン2
4、25は、1ショット目の露光時に形成されたスクラ
イブパターン22、23のレジストが2ショット目の露
光時に感光しないように重ね打ちを行なうことにより保
護するためのものであって、スクライブパターン22、
23の寸法に重ね合わせずれ量を加味した寸法に設計さ
れている。
【0018】また、実デバイス領域17とスクライブ領
域18との間にはパターンが何も形成されていない空白
領域(ガラス部分)19が設けられている。そして、空
白領域19の幅Wは、使用露光装置のステップ・アンド
・リピート時の重ね合わせずれ量(0.3μm)と製造
プロセスの最小加工寸法(1μm)との和より大きい
1.5μmに設定されている。
【0019】本実施例のフォトマスク16においては、
実デバイス領域17とスクライブ領域18との間にパタ
ーンが何も形成されていない空白領域19が設けられ、
しかも、空白領域19の幅Wが、使用露光装置のステッ
プ・アンド・リピート時の重ね合わせずれ量と製造プロ
セスの最小加工寸法との和より大きく設定されたこと
で、以下に示す効果を奏することができる。
【0020】まず、重ね合わせずれの影響が実デバイス
領域に直接影響していた従来の場合と異なり、重ね合わ
せずれ分が空白領域19内で吸収されることでずれの影
響が実デバイス領域17に及ばないようになる。すなわ
ち、ずれが無い場合に正常なパターンが形成されるのは
勿論であるが、図2に示すように、ずれ量d1 が最も大
きい0.3μmとなった場合でも1ショット目の空白領
域19a上に2ショット目のスクライブ領域18bが重
なった状態で1ショット目の実デバイス領域17aの端
部まではまだ1.2μmの余裕d2 が有り、1ショット
目の露光時に空白領域19a下で感光したレジストに対
して2ショット目のスクライブ領域18bのガラス部分
が重なり再度その部分が感光するだけのことである。し
たがって、従来のフォトマスクを用いた場合のように、
1ショット目の実デバイス領域17a上に2ショット目
のスクライブ領域18bが重なって1ショット目の露光
時に形成されたデバイスパターン20aのレジストが2
ショット目のスクライブ領域18bのガラス部分で感光
し、その部分が消失するようなことがないため、実デバ
イス領域17aのデバイスパターン20aには何ら影響
がなく正常なデバイスパターンを形成することができ
る。
【0021】さらに、互いに近接した実デバイス領域の
デバイスパターンとスクライブ領域のスクライブパター
ンの間隔が実質的に広がることになる。すなわち、図3
に示すように、仮に空白領域が無ければ実デバイス領域
17右端のデバイスパターン20とスクライブ領域18
左端のスクライブパターン22との間隔d3 が最小加工
寸法以下、例えば0.5μmと接近した状態となる位置
関係に各パターン20、22がある場合でも、実デバイ
ス領域17とスクライブ領域18との間に幅W=1.5
μmの空白領域19があることにより実際のパターンの
間隔d4 は0.5+1.5=2.0μm(重ね合わせず
れ量が0の場合)となり、最小加工寸法より大きくな
る。これにより、最小加工寸法1μmのプロセスにおい
て、0.5μmのパターンの隙間d3 では解像が不可能
であっても2.0μmの隙間d4 であれば解像が可能と
なるので、レジストパターン同士26、27がショート
不良となることを防止することができる。したがって、
間隔d3 が0.5μmより小さい、仮にほぼ0μmに近
く、かつ、重ね合わせずれ量が最大の0.3μmである
という最も不良の発生しやすい条件を想定した場合で
も、幅W=1.5μmの空白領域19があることにより
実際のパターンの間隔d4 は0+1.5−0.3=1.
2となるので、ショート不良を確実に防止することがで
きる。
【0022】以上のように、本実施例のフォトマスク1
6を使用することにより、ステップ・アンド・リピート
時の重ね合わせずれに起因するパターン消失不良と、互
いに接近したデバイスパターンとスクライブパターンに
起因するショート不良を同時に防止することができ、こ
のフォトマスク16を用いて製造する半導体デバイスの
歩留向上、品質向上を図ることができる。
【0023】また、本実施例のフォトマスク16におい
ては、1ショット目の露光時に形成されるスクライブパ
ターン22、23を2ショット目の露光時に保護するた
めの重ね合わせずれ分を加味した保護パターン24、2
5が設けられているので、重ね合わせずれの有無にかか
わらずスクライブパターン22、23を確実に形成する
ことができ、スクライブパターンであるアライメントマ
ークやTEGパターンを用いて行なう露光時のアライメ
ントや電気特性測定、寸法測定等の作業を支障なく円滑
に行なうことができる。
【0024】ところで、図4に示すように、フォトマス
クを製作する際の基礎となるCAD(Computer Aided D
esign )データ上のパターン28を考え、これを実際の
フォトマスク上に実現する場合、パターン内をクロムパ
ターンにする場合(図4(a)に示す)とガラスパター
ンにする場合(図4(b)に示す)とがある。そして、
本実施例においては、実デバイス領域17とスクライブ
領域18において接近したパターンを考えるときにそれ
らがクロムパターンであるとともに、図4(c)に示す
空白領域19はCADデータ上で何もパターンが形成さ
れていない、すなわちガラス部分である場合とした。こ
の本実施例のケースに代えて、接近したパターンを白抜
きのガラスパターンとする場合であっても本発明を適用
することができる。
【0025】すなわち、図5に示すように、これがガラ
スパターン29、30である場合、仮に空白領域19が
無ければこれらパターン29、30間は非常に細いクロ
ム部分31となるので、最小加工寸法以下の細い糸状の
レジスト32が形成された後にこれが剥離してパーティ
クル発生不良につながることになる。これに対して、空
白領域19、ただし、このケースではCADデータ上で
何もパターンが形成されていない部分は本実施例とは逆
にクロムパターンとなるので、クロムパターンである空
白領域19を実デバイス領域17とスクライブ領域18
との間に設けることによって、非常に細いクロム部分3
1が実質的に広がることになり、形成されるレジスト3
3の幅も太くなる。したがって、下地34に対するレジ
スト33の密着性が高くなることで、レジスト剥離によ
るパーティクル不良の発生を防止することができる。
【0026】以上のことから、本発明における空白領域
とは、CADデータ上で何もパターンが形成されていな
い領域のことを意味するのであり、CADパターンを実
際のフォトマスク上においてクロムパターン、ガラスパ
ターンのいずれで実現するかに対応して、空白領域の全
面がクロムである場合と、全面がガラスである場合の双
方が存在するわけである。
【0027】また、本実施例では、ポジレジストプロセ
ス用のフォトマスクの場合を例として説明したが、これ
に代えて、本実施例のフォトマスク16におけるクロム
部分とガラス部分を完全に反転させたネガレジストプロ
セス用のフォトマスクとしてもよく、その場合でも形成
されるレジストの状態は本実施例の場合と全く同様とな
ることから本実施例と同様の効果を奏することができ
る。さらに、本実施例においては空白領域19の幅Wを
1.5μmとしたが、この値は適用する製造プロセスの
最小加工寸法や使用露光装置の重ね合わせずれ量に合わ
せて適宜変更してよいことは勿論、パターン消失不良
と、ショート不良またはパーティクル発生不良のいずれ
か一方のみを対策すればよい場合であれば、空白領域1
9の幅Wを、重ね合わせずれ量より大きくするか、最小
加工寸法より大きくするかのいずれか一方の条件のみを
満足するように設定してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
記載の半導体装置製造用フォトマスクにおいては、実デ
バイス領域とスクライブ領域との間にパターンが全く形
成されない空白領域を設け、しかも、この空白領域の幅
を、ステップ・アンド・リピート方式による露光時の重
ね合わせずれ量よりも大きくなるように設定したことに
よって、重ね合わせずれ分が空白領域内で吸収されるこ
とでずれの影響が実デバイス領域に及ばないため、実デ
バイス領域のデバイスパターンには何ら影響がなく正常
なパターンを形成することができる。したがって、ステ
ップ・アンド・リピート時の重ね合わせずれに起因する
パターン消失不良を防止することができ、このフォトマ
スクを用いて製造する半導体装置の歩留向上、品質向上
を図ることができる。
【0029】また、請求項2記載の半導体装置製造用フ
ォトマスクにおいては、前記空白領域を設け、その空白
領域の幅を、当該の半導体装置製造プロセスにおける最
小加工寸法よりも大きくなるように設定したことによっ
て、互いに近接した実デバイス領域のデバイスパターン
とスクライブ領域のスクライブパターンの間隔が実質的
に広がることになり、その間隔は必ず当該の半導体装置
製造プロセスにおける最小加工寸法より大きくなる。し
たがって、パターン同士が最小加工寸法以下に接近する
ことに起因して発生するショート不良やパーティクル発
生不良を防止することができ、このフォトマスクを用い
て製造する半導体装置の歩留向上、品質向上を図ること
ができる。
【0030】また、請求項3記載の半導体装置製造用フ
ォトマスクにおいては、空白領域の幅を、ステップ・ア
ンド・リピート方式による露光時の重ね合わせずれ量と
当該の半導体装置製造プロセスにおける最小加工寸法と
の和よりも大きくなるように設定したことによって、最
もずれが大きい場合を想定しても、上記のように重ね合
わせずれ分が空白領域内で吸収されるとともに、互いに
近接した実デバイス領域のデバイスパターンとスクライ
ブ領域のスクライブパターンの間隔が当該の半導体装置
製造プロセスにおける最小加工寸法より大きくなる。し
たがって、ステップ・アンド・リピート時の重ね合わせ
ずれに起因するパターン消失不良と互いに接近したデバ
イスパターンとスクライブパターンに起因するショート
不良やパーティクル発生不良を同時に防止することがで
き、製造する半導体装置の歩留向上、品質向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体装置製造用フォ
トマスクを示す平面図である。
【図2】同、フォトマスクを露光に使用する際にステッ
プ・アンド・リピート方式によりチップを重ね合わせた
状態を示す図である。
【図3】同、フォトマスクにおいて実デバイス領域とス
クライブ領域とで接近したパターンがある場合の効果を
示す図である。
【図4】CADパターンを実際のフォトマスク上に実現
する2つのケースを示す図である。
【図5】実デバイス領域とスクライブ領域とで接近した
パターンがガラスパターンである場合の効果を示す図で
ある。
【図6】従来の一例であるフォトマスクを示す平面図で
ある。
【図7】同、フォトマスクを露光に使用した際にパター
ン消失不良が発生する状態を示す図である。
【図8】同、フォトマスクの実デバイス領域とスクライ
ブ領域における接近したパターンでショート不良、また
はパーティクル発生不良が生じる状態を示す図である。
【符号の説明】
16 半導体装置製造用フォトマスク 17 実デバイス領域 18 スクライブ領域 19 空白領域 20、21 デバイスパターン 22、23 スクライブパターン W 空白領域の幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デバイスパターンが形成された実デバイ
    ス領域の周囲に、スクライブパターンが形成され半導体
    装置組立時にダイシングを行なうためのスクライブ領域
    が設けられた構成とされるとともに、ステップ・アンド
    ・リピート方式により隣接するチップ間で前記スクライ
    ブ領域同士を重ね合わせるように露光を行なうための半
    導体装置製造用フォトマスクにおいて、 前記実デバイス領域と前記スクライブ領域との間にパタ
    ーンが何も形成されない空白領域が設けられ、 この空白領域の幅が、露光装置の持つステップ・アンド
    ・リピート方式による露光時の重ね合わせずれ量よりも
    大きくなるように設定されていることを特徴とする半導
    体装置製造用フォトマスク。
  2. 【請求項2】 デバイスパターンが形成された実デバイ
    ス領域の周囲に、スクライブパターンが形成され半導体
    装置組立時にダイシングを行なうためのスクライブ領域
    が設けられた構成とされるとともに、ステップ・アンド
    ・リピート方式により隣接するチップ間で前記スクライ
    ブ領域同士を重ね合わせるように露光を行なうための半
    導体装置製造用フォトマスクにおいて、 前記実デバイス領域と前記スクライブ領域との間にパタ
    ーンが何も形成されない空白領域が設けられ、 この空白領域の幅が、当該の半導体装置製造プロセスに
    おける最小加工寸法よりも大きくなるように設定されて
    いることを特徴とする半導体装置製造用フォトマスク。
  3. 【請求項3】 デバイスパターンが形成された実デバイ
    ス領域の周囲に、スクライブパターンが形成され半導体
    装置組立時にダイシングを行なうためのスクライブ領域
    が設けられた構成とされるとともに、ステップ・アンド
    ・リピート方式により隣接するチップ間で前記スクライ
    ブ領域同士を重ね合わせるように露光を行なうための半
    導体装置製造用フォトマスクにおいて、 前記実デバイス領域と前記スクライブ領域との間にパタ
    ーンが何も形成されない空白領域が設けられ、 この空白領域の幅が、露光装置の持つステップ・アンド
    ・リピート方式による露光時の重ね合わせずれ量と当該
    の半導体装置製造プロセスにおける最小加工寸法との和
    よりも大きくなるように設定されていることを特徴とす
    る半導体装置製造用フォトマスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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