JP2006204881A - シンクロ機構 - Google Patents

Abstract

【課題】 オフィス椅子の座部と背凭れ部を相関動作させるシンクロ機構を提供する。
【解決手段】回動軸受１３を挿通する横軸１４の回りに回動された背凭れ支持部材５は、後方への背凭れ部の回動動作が座部支持部材４の後方領域の下降動作を誘発するように、基部支持体２と、座部及び／又は座部支持部材４の後端領域１７とに関節的な方法で、直接連結されている。加えて、横軸１４の回りに回動された座部及び／又は座部支持部材４は、後方への水平移動する動作が座部支持部材４の下降動作と重なり合うように、基部支持体２に関節的な方法で連結されている。基部支持体２と座部及び／又は座部支持部材４に対する背凭れ支持部材５の直接連結によって、かなりシンクロ機構１の構成を単純化することが可能である。
【選択図】 図１

Description

本発明は、椅子の支柱に設けられる基部支持体と、座部及び／又は座部支持部材と、背凭れ支持部材とを有し、オフィス椅子の座部と背凭れ部を相関動作させるシンクロ機構に関する。

「シンクロ機構」とは、オフィス椅子の座部基礎のアセンブリを意味するもので、座部と背凭れ部を連結し、座部と背凭れ部を特定の相対的動作させる運動を保証する。このために、基部支持体は、椅子支柱に配置され、ここにおいて、横軸の周りで回動可能にかつ基部支持体に関節方式で連結された座部支持部材と、横軸の周りで回動可能にかつ関節方式で基部支持体に連結される背凭れ支持部材が、設けられる。布張りされた着座エリアが設けられた典型的なオフィス椅子の座部は、座部支持部材上に載置されている。現在のシンクロ機構から後方に伸延する典型的な背凭れ支持部材は、上方へ伸びる伸長アームでオフィス椅子の背凭れ部を支持している。

座部支持部材と背凭れ支持部材は、関節式に相互に連結され、例えば、背凭れ部にもたれる椅子のユーザによって引き起こされる、後方への背凭れ部の回動動作が、座部の下方への後端部の下降動作を誘発する。この座部と背凭れ部の相関動作は、重要な快適さを生じさせ、整形外科的理由で望ましいものである。

このようなシンクロ機構は、下記特許文献１から公知である。ここでは、座部支持部材は、４本棒の連鎖形式の構成が複雑な連結ロッド配列を介して基部支持体に連結される。このような方法で達成される背凭れ部の回動角は、かなり大きい。加えて、この目的を達成するための構成により、着座エリアの下降動作は、かなり大きく、背凭れ回動角もかなり大きくなるが、これは、座部支持部材と背凭れ支持部材が複数の点で基部支持体に回動可能に取り付けられているからである。
ドイツ特許出願公開明細書第１０１ ２５ ９９４号

本発明は、構成が簡素化されたシンクロ機構の提供を目的とする。

この目的は、請求項１に記載のシンクロ機構により達成される。この請求項では、横軸の回りで回動される背凭れ支持部材は、基部支持体と、座部及び／又は座部支持部材の後端領域の両方に関節的な方法で直接連結され、後方への背凭れ部の回動動作が、座部支持部材の後部領域の下降動作を誘発する。加えて、座部及び／又は座部支持部材は、横軸の周りで回動可能に、基部支持体に関節方式で連結されているので、後方への水平移動する動作が座部支持部材の下降動作と重なり合う。基部支持体と座部及び／又は座部支持部材に背凭れ部の直接連結により、シンクロ機構の構成をかなり単純化することが可能である。例えば、４本棒の連鎖形式の構成が複雑な連結ロッド配列は、省略されている。それにもかかわらず、本発明によるシンクロ機構１の構成により達成される座部の快適さは、より複雑な構成を有するシンクロ機構と同等である。

本発明の好ましい実施形態は、従属請求項において特定されている。

軸間距離Ａの水平成分ｘと、当該軸間距離Ａの垂直成分ｙとの比が、基本位置において、０．６と１．７の間にある構成は、有利なことが示されている。この比が、１．０と１．２の間であると、特に有利である。加えて、軸間距離Ａの水平成分ｘと、当該軸間距離Ａの垂直成分ｙとの比は、最後方に回動される位置において、２．８と５．８の間である場合も、有利なことが示されている。この比が、３．５と３．９の間であると、特に有利である。さらに、背凭れ支持部材の回動角βに対する座部及び／又は座部支持部材の下げ角αの比が、最後方に回動される位置において、１：２．１と１：３．０の間であると、有利である。この比が、２．５と２．７の間であると、特に有利である。これら実施形態は、座部の特に快適な回動動作を保証する。

加えて、座部及び／又は座部支持部材は、回動滑りジョイントを介して基部支持体と連結される場合、特に有利である。後方への座部及び／又は座部支持部材の水平なすべり動作は、特に簡単でかつ強固に実行される。

本発明の更なる有利な実施形態では、座部の前方領域に設けられたキャッチ機構は、基部支持体に座部支持部材の位置のロックを提供する。このような方法では、シンクロ機構の作動の快適さがさらに高まる。複数の中間段階でロック状態があると、座部は容易に異なる斜めの位置で、固定される。

シンクロ機構が予張力をかけるばね構成を有する場合、ばね構成が、脚部ばねを有し、１つの脚部が、前記背凭れ部が回動される場合、当接点の位置と前記脚部ばねの特性が変化するように、前記座部及び／又は座部支持部材に配置される対の他方で支えられると、背凭れ部の「回動動作の抵抗付け」の自動切換が可能となる。

最後に、ウォームホイール対が脚部ばねの調整機構として作動するように設けられると、シンクロ機構が有する予張力の容易な設定が可能となる。

本発明によれば、基部支持体と座部及び／又は座部支持部材に背凭れ部の直接連結により、シンクロ機構の構成をかなり単純化することが可能である。

本発明は、添付図面を参照して典型的な実施形態を以下述べる。

図１に示すように、シンクロ機構１は、ドイツ特許出願公開明細書第１０１ ２５ ９９４号に示されている基部支持体２を有しているが、基部支持体２は、椅子の支柱（図示せず）の上端部に円錐状受体３を用いて固定されている。シンクロ機構１は、本質的にフレーム形の座部支持部材４と、平面図でフォーク状とされた背凭れ支持部材５とを有し、これらの側面部材６、７は、基部支持体２の両側に配置されている。

布張りされた着座エリアを備えた座部（図示せず）は、座部支持部材４上に載置されている。断面Ｔ字状でかつ座部を長手変位させる複数のガイド部材９は、座部支持部材４の頂部８に配置されている。勿論、座部支持部材４に固定的に連結される座部を使用することも可能である。座部支持部材４に対して置換可能な座部が使われる場合、座部の位置は、座部支持部材４上のガイド部材９の位置を変えることによって、工場において容易に変更可能である。例えば、ねじにより異なる位置でガイド部材９を座部支持部材４に容易に変更可能である。複数のキャッチ突起１１が、椅子の長手方向Ｌに配置されているが、これらは、より詳細に述べないが、本質的に公知の方法で座部支持部材に座部を取り付けて位置決めするために使われ、座部支持部材４の複数の横フレーム部材１０に設けられている。

背凭れ部（より詳細には図示されていない）は、近代的なオフィス椅子では高さを調整できるものがあるが、背凭れ支持部材５に取り付けられている。背凭れ部は、ワンピ−スの背凭れ支持部材５に連結されることもある。

図３から分るように、特に、シンクロ機構１全体は、長手方向の中心平面Ｍに対して実際の運動に関して鏡面対称となるように構成されている。したがって、以下の説明では、実際の回動機構の複数の構成部材は、両側に対に設けられることを常に想定すべきである。

背凭れ支持部材５の側面部材６の下方端１２は、前方に向けられているが、基部支持体２に関節方式で直接連結されている。典型的な実施形態では、側面部材６の下方端１２は、基部支持体２の回動軸受１３に載置されているが、背凭れ支持部材５が回動軸受１３を介して基部支持体２の略中央に直接連結されている。背凭れ支持部材５は、背凭れ部と共に回動軸受１３を挿通する回動軸１４の回りで回動方向Ｓに回動される。例えば、背凭れ支持部材５と基部支持体２との間の中間連結ロッドのような、付加的な連結部材は、設けられていない。

さらに、背凭れ支持部材５の側面部材６の上方端１５は、座部支持部材４の後端領域１７で、ジョイント１６を介して連結されている。したがって、座部支持部材４は、背凭れ部を回動することにより支持されて回動方向Ｓに下降される。換言すれば、回動は、ジョイント１６のジョイント軸線１９の周りで起こる。

基本位置を示す図１の背凭れ部５は、回動点となる軸受１３、ジョイント１６を結ぶ長手方向軸線１８が、斜めに後方に傾いている。この基本位置では、軸受１３とジョイント１６との間の距離（以下、軸間距離Ａ）の水平成分ｘと、当該軸間距離Ａの垂直成分ｙとの比は、ほぼ１．１である。この場合、長手方向の軸線１８は、座部支持面Ｅで、略４０°以上の角Ｗ１であり、座部支持面Ｅは、本質的に基本位置の水平である。

後方に最大回動された位置では、軸受１３とジョイント１６は、さらに後方に傾斜される（図２参照）。軸間距離Ａの水平成分ｘと、当該軸間距離Ａの垂直成分ｙとの比は、この場合、略３．７である。長手方向軸線１８と座部支持面Ｅとの間の角Ｗ２は、２６度よりやや小さい。

回動機構の幾何学的構成は、後方に最大回動された位置では、長手軸線１８と座部支持面Ｅの間の角Ｗと、軸間距離Ａとによって本質的に決定されるので、伝達比は、略１：２．６となる。これは、略１０度という座部支持部材４の下げ角αで、背凭れ支持部材５が、略２６度の回動角βとなるまで後方に回動することを意味する（図２参照）。使用する幾何学的構成は、座部支持部材４のより高い下げ角αが、寝いすと同様の位置に導くような、非常に大きくなる背凭れ部の回動角βなしで達成されるという効果がある。この方法により、いわゆる「シャツ引き出し効果」も事実上回避される。

図３に概略的に図示する正面図は、断面の位置も示している。この場合の、中心平面Ｍに沿った断面（図５）と、当該平面Ｍに対し横にオフセットされた平行面に沿う断面（図４）も示す。

図４で示すように、座部支持部材４は、回動滑りジョイント２２により基部支持体２の前端部２１に連結されている。このジョイント２２は、座部支持部材４に連結されたスライド部材２３を有し、スライド部材２３は、基部支持体２に固定的に連結され、かつ相互に離間された２つの滑りジョー２４、２５のすべりガイド部材間に設けられている。図示の基本位置では、上部滑りジョー２５は、座部支持部材４にストッパ２６で停止されている。これは、座部支持部材４が、本質的に水平な基本位置を通過する前方への回動動作を防止する。両滑りジョー２４、２５は、スライド部材２３を受けるガイド面２７を有し、スライド部材２３が設けられた座部支持部材４は、後方への回動動作が確実になる。スライド部材２３の頂部２８と底部２９は、レールとなり、上下の滑りジョー２４、２５のガイド面２７に沿って移動し、任意の回動状態で上下の滑りジョー２４の間でしっかりと案内される。このようなジョイント形式は、勿論、他型式にしてもよい。例えば、ドイツ特許出願公開明細書第１０１ ２５ ９９４号に記載されている回動滑りジョイントを使用してもよい。

背凭れ部に荷重が掛かると、背凭れ支持部材５の形状と、基部支持体２と座部支持部材４の位置により、背凭れ支持部材５は、下方と後方に回動方向Ｓという回動動作を実行する。回動動作中、座部支持部材４も下方と後方に回動されるが、回動滑りジョイント２２の領域では、後方に水平にシフトされる。これにより座面の前端は、上昇動作せず、大腿部の底部の圧迫が回避される。

公知の関連技術の目的達成手段と比較して、本発明による回動機構は、特に簡素化された構成を提供する。この機構では、製造コストは低く、簡素化された構成であるにもかかわらず、「シャツ引き出し効果」はかなり減少する。換言すれば、特に、高度に快適な座り心地が、複雑さと目的達成に要する高コストなしで得られる。

加えて、基部支持体２に対する座部支持部材４の位置は、座部支持部材４の前端部２１の領域に設けられたキャッチ機構３０によってロックされる。キャッチ機構３０は、座部支持部材４の底部３１に長手方向Ｌに配置された複数のキャッチ溝３２と、基部支持体２に設けられ、キャッチ溝３２に係合する、本質的に立方形のキャッチ楔３３と、を有している。キャッチ楔３３は、ガイド溝３４にガイドされて、その下端に連結された線ばね３５により、より詳細に示されていないが、回動レバー３６に作用する。キャッチ位置では、キャッチ楔３３は、線ばね３５によってキャッチ溝３２の方向に予張力が与えられ、キャッチ溝３２にしっかりと嵌合される。回動レバー３６を作動させることにより、線ばね３５は、下方に案内され、キャッチ楔３３がキャッチ位置から後退する。キャッチ楔３３の自由端は、断面がマッシュルーム状に形成された、キャッチ溝３２に嵌合される楔端部３７である。楔端部３７の傾斜した接触面は、座部支持部材４が回動されるときでも、キャッチ溝３２に確実に係合している。

複数のキャッチ溝３２が長手方向Ｌに順次設けられている。したがって、シンクロ機構は、基本位置と最後方に回動される位置との間の種々異なる中間位置に固定される。回動レバー３６の反対側に位置された操作レバー３８は、椅子の支柱の高さ調整の揚げ止めとして使われる。

シンクロ機構１は、ばね構成によって回動方向Ｓ、即ちシンクロ機構の基本位置の方に予張力が与えられている。このばね構成は、相互に横方向に整列された２つの脚部ばね４１の形式である（図７参照）。脚部ばね４１，４１’は、回動軸１４の周りに配置されている。上部に示すばね端部４２は、座部支持部材４の突起に支持され、一方、前方へ向う第２ばね端部４３は、基部支持体２の調整機構に支持されている。脚部ばね４１，４１’は、背凭れ部を後方に引く回動動作に対抗するばね力を発揮するが、このばね力は、回動レバー４４を操作することによって調整機構により変化する。

この調整機構は、図６に示すように、回動レバー４４に軸４５を介して連結されたウォーム４６を有し、軸４５は、基部支持体２の軸受け胴部４７内に設けられている。回動レバー４４は、ガスばねを揚げ止めするスリーブ状の操作レバー３８内に設けられ、ウォームホイール対を作動させるために外方へ引かれる。ウォーム４６の歯は、図５に示すように、ねじ切られたロッド４９に連結されているウォームホイール４８に係合している。ねじ切られたロッド４９は、両端部５２、５３が回動可能に設けられ、一端は基部支持体２のカバー５０に、他端は基部支持体２の本体５１に設けられている。回動レバー４４を回動すると、ウォームホイール４８がウォーム４６により回動し、ばね脚部を取り付けるために使用されたガイド角柱５４が、ねじ切られたロッド４９の動作によってロッド４９に沿って移動する。ガイド角柱５４が下方へ移動すると、角柱を有し前方へ向う脚部ばね４１の第２ばね端部４３が、下方へ押圧され、脚部ばね４１の予張力を上方向に作用させる。これは、座部支持部材４と背凭れ支持部材５を回動動作させると、回動方向Ｓに、より大きな抵抗を生じさせる結果をもたらす。

図５において、上部に示す脚部ばね４１のばね端部４２は、座部支持部材４の底部３１に位置する第２ガイド角柱５５を押圧している。換言すれば、脚部ばね４１は、両端が固定されない状態で取り付けられている。座部支持部材４が下方と後方に、即ち、回動方向Ｓに回動する場合、上のばね端部４２の当接点は移動する。当接点がばねの中心５６の方向に移動するように、背凭れ部に荷重が加わるとき、当接点の位置は、変化する。脚部ばね４１のばね作動の自動的な変化は、回動方向Ｓに動作する場合に起こる。換言すれば、座部が回動する場合、脚部ばね４１と座部は全体として自動的により硬くなる。

背凭れ支持部材５は、固定ねじ５７（図７参照）を使用して中心回動軸１４に取り付けられている。換言すれば、回動動作中、回動軸１４は、背凭れ支持部材５と共に回動する。回動軸１４の直径は、脚部ばね４１，４１’が張力をかける位置で回動軸１４に当らないように選択されている。脚部ばね４１，４１’の内径は、回動軸１４の直径より常に大きい。座部が回動するとき、回動軸１４の回動が妨害されないことが、保証されている。例えば、キーキーいう迷惑な接触音も回避される。回動軸１４に取り付けられている両脚部ばね４１，４１’の周囲は、角柱のようなばね支え５８（図５参照）に支えられているので、作動位置での脚部ばね４１，４１’の位置は、確実に保証される。

脚部ばね４１，４１’を使用することにより、力伝動用の付加的な部材を必要とすることなく、シンクロ機構１にばね力を直接伝達することが可能である。必要とされる全ての部材数は、公知の関連技術のシンクロ機構のものより少ないが、これは、調整機構が、比較的少ない部材から構成されているからである。調整機構は、特に強固であるが、これは、ウォームギア対の使用と、回動レバーの容易な調整を可能にする非常に高い変換比としたからである。

他の実施形態（図示せず）は、座部支持部材４が座部の外皮と一体化されて設けられている。換言すれば、座部の外皮は、基部支持体２に直接連結されるように設けられている。座部支持部を分離することは、もはや必要でない。製造コストは、さらに低減する。必要な部材の低減に加えて、全高の低減も可能である。座部は、多くの金属のすかし細工を施してもよい。背凭れ支持部材５は、座部の外皮の後端部に直接連結され、基部支持体２も、耐摩擦等のような座部の外皮の前端部に連結してもよい。回動軸１４を受けるために、座部の外皮は２つのロッカ支承を有している。スライド部材２３も、座部の外皮の構成部材である。ロッカ支承とスライド部材２３は、座部の外皮と一体に射出成形することが好ましい。座部の外皮も、キャッチ機構として要求される溝３２を有している。

本発明は、構成が簡素化した、椅子の座部と背凭れ部を相関動作させるシンクロ機構を提供できる。

基本的な位置でのシンクロ機構の概略側面図である。 シンクロ機構が最も遠く後方に回動された位置での概略側面図である。 シンクロ機構の概略正面図である。 図３のＩＶ−ＩＶ線に沿う概略断面図である。 図３のＶ−Ｖ線に沿う概略断面図である。 図１のＶＩ−ＶＩ線に沿う概略断面図である。 図１のＶＩＩ−ＶＩＩ線に沿う概略断面図である。

符号の説明

１…シンクロ機構、
２…基部支持体、
４…座部支持部材、
５…背凭れ支持部材、
１４…回動軸（横軸）、
１６…ジョイント、
１７…後端領域、
１９…ジョイント軸線、
２１…前端部、
２２…回動滑りジョイント、
２３…スライド部材、
２４…下部滑りジョー、
２５…上部滑りジョー、
３０…キャッチ機構、
４１，４１’…脚部ばね、
４２…ばね端部、
４３…第２ばね端部、
４５…軸、
４６…ウォーム、
４８…ウォームホイール、
５５…ガイド角柱、
α…下げ角、
β…回動角。

Claims (8)

1. 椅子の支柱に設けられる基部支持体（２）と、座部及び／又は座部支持部材（４）と、背凭れ支持部材（５）と、を有するオフィス椅子の座部と背凭れ部を相関動作させるシンクロ機構（１）であって、前記背凭れ支持部材（５）は、横軸（１４）の回りで回動され、後方への背凭れ部の回動動作が前記座部支持部材（４）の後端領域（１７）の下降動作を誘発するように、前記基部支持体（２）に関節的に直接連結され、前記座部及び／又は座部支持部材（４）は、横軸の回りで回動され、後方への水平移動が前記座部支持部材（４）の下降動作と重なり合うように、前記基部支持体（２）に関節的に連結されているシンクロ機構（１）。
2. 軸間距離Ａの水平成分ｘと、当該軸間距離Ａの垂直成分ｙとの比は、基本位置において、０．６と１．７の間である請求項１に記載のシンクロ機構（１）。
3. 軸間距離Ａの水平成分ｘと、当該軸間距離Ａの垂直成分ｙとの比は、最後方位置において、２．８と５．８の間である請求項１又は２に記載のシンクロ機構（１）。
4. 前記背凭れ支持部材（５）の回動角（β）に対する座部及び／又は座部支持部材（４）の下げ角（α）の比は、最後方位置において、１：２．１と１：３．０の間である請求項１〜３のいずれか１項に記載のシンクロ機構（１）。
5. 前記座部及び／又は座部支持部材（４）は、回動滑りジョイント（２２）により前記基部支持体（２）の前端部（２１）に連結される請求項１〜４のいずれか１項に記載のシンクロ機構（１）。
6. 前記基部支持体（２）に関して前記座部支持部材（４）の位置をロックするキャッチ機構（３０）を、前記座部及び／又は座部支持部材（４）の前端部（２１）に設けた請求項１〜５のいずれか１項に記載のシンクロ機構（１）。
7. 前記シンクロ機構（１）は、予張力をかけるばね構成を有するものであって、当該ばね構成は、脚部ばね（４１，４１’）を有し、一方のばね端部（４２）は、前記背凭れ部が回動されるとき、当接点の位置と前記脚部ばね（４１，４１’）の特性が変化するように、前記座部及び／又は座部支持部材（４）に配置される他方（５５）で支えられる請求項１〜６のいずれか１項に記載のシンクロ機構（１）。
8. 前記脚部ばね（４１，４１’）の他のばね端部（４３）は、前記基部支持体（２）の調整機構に支持され、ウォームホイール対（４５、４６、４８）が調整機構を作動させるために設けられている請求項１に記載のシンクロ機構（１）。

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