JP2003199641A - リクライニング装置 - Google Patents

リクライニング装置

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JP2003199641A
JP2003199641A JP2002012843A JP2002012843A JP2003199641A JP 2003199641 A JP2003199641 A JP 2003199641A JP 2002012843 A JP2002012843 A JP 2002012843A JP 2002012843 A JP2002012843 A JP 2002012843A JP 2003199641 A JP2003199641 A JP 2003199641A
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Hirobumi Tada
博文 多田
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    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C1/00Chairs adapted for special purposes
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    • A47C1/02Reclining or easy chairs
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    • A47C1/023Reclining or easy chairs having independently-adjustable supporting parts the parts being horizontally-adjustable seats ; Expandable seats or the like, e.g. seats with horizontally adjustable parts
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
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    • A47C1/032Reclining or easy chairs having coupled concurrently adjustable supporting parts the parts being movably-coupled seat and back-rest
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、座椅子等において、背部材と座部
材が一体となって円滑の前後動を可能にするリクライニ
ング装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、底板3の両側で前後動するガ
イド部材20を設け、このガイド部材20は底板3の全
面に摺動回転可能なローラ21(22)で前後動可能に
し、このガイド部材20に座部材30を取り付けること
によって、座部材30はこじることなく直進性を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座椅子等を含む、
椅子或いはベッドにおいて、円滑の前後動を可能にする
と共に、任意の姿勢でロックできるリクライニング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リクライニング装置としては、出
願人自身の出願である日本国特開平4−90719号公
報があり、この公報には、椅子の背部材を任意の角度で
調節するために、肘掛け部材を介してロックとアンロッ
クを行う旨の機構が開示してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、背部材を任意
の角度に調整するために、人が座部材に座った状態で肘
掛け部材を操作することは煩わしい。又、椅子等に於
て、安楽状態にするためには、背部材の傾斜に伴って座
部材の移動を行う構造が望ましい。そこで、発明者は、
鋭意、研究を重ね、座部材が直進性を有して円滑な前後
動を可能にし、肘掛け部材の操作を介さず、座部材の位
置に対応して背部材を適宜の角度に調整可能であり、背
部材の角度でロック状態とアンロック状態を生起可能な
機構を見いだしたので、ここに提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1のリクライニン
グ装置は、底板3の両側に前後動可能なガイド部材20
が設けてあり、このガイド部材20には、人の背部を支
持する背部材50が回動可能に結合してある。そして、
底板3の全面に摺動回転可能なローラによって、前後動
するガイド部材20に前後動可能な座部材30を取り付
ける構成は、ガイド部材20をこじることなく円滑な前
後動を可能にする。尚、このローラは、図3に示す前ロ
ーラ21と後ローラ22、図7、図15に示す補助ロー
ラ80、135の少なくとも何れかである。従って、ガ
イド部材20の前後動に伴って座部材30と背部材が一
緒になって前後動し、この座部材30(ガイド部材2
0)の位置によって背部材50を所定の傾斜角度にする
ことができる。
【0005】請求項2のリクライニング装置は、底板3
の両側に前後動可能なガイド部材20が設けてあり、人
の背部を支持する背部材50が、軸部材55を介してガ
イド部材20に回動可能に結合してあると共に、この背
部材50を足部材12に対して傾動可能に支持してあ
る。この背部材50の傾動支持機構は、例えば、足部材
12に固定の横支持部材58は背支持部51に形成のカ
ム孔56で支持され(図2)、或いは、逆に、横支持部
材58を背支持部51に固定し、横支持部材58の両端
部を足部材12に形成の誘導溝58Aで傾動支持する
(図20)。又、底板3に摺動回転可能なローラによっ
て前後動するガイド部材20、120には、座部材30
が取り付けてある。そして、ロック手段は、例えば、図
4(A)又は図12(A)に示すリクライニング装置で
はブレーキシュー28と後ローラ22で構成し、図15
に示すリクライニング装置では上ブレーキシュー128
aと下ブレーキシュー128bで構成してある。そこ
で、座部材30と背部材50(背板59)に荷重をかけ
ることによって、ガイド部材20は揺動し、前記ロック
手段によって底板3を挟着することでロック状態にな
り、底板3を挟着しないことでアンロック状態になっ
て、背部材50を任意の角度の傾斜状態に、容易に変更
できる簡便な構造である。
【0006】又、請求項3のリクライニング装置は、底
板3の両側に前後動可能なガイド部材20が設けてあ
り、人の背部を支持する背部材50が、軸部材55を介
してガイド部材20に回動可能に結合してあると共に、
この背部材50を足部材12に対して傾動可能に支持し
てある。この背部材50の傾動支持機構は、例えば、足
部材12に固定の横支持部材58は背支持部51に形成
のカム孔56で支持され(図2)、或いは、逆に、横支
持部材58を背支持部51に固定し、横支持部材58の
両端部を足部材12に形成の誘導溝58Aで支持する
(図20)。又、底板に摺動回転可能な前ローラと後ロ
ーラによって前後動するガイド部材20には、例えば、
図4(A)、図12(A)に示すように、底板3と接触
可能なブレーキシュー28と座部材30が取り付けてあ
る。そして、図4(A)又は図12(A)に示すよう
に、座部材30に荷重G1がかかると、ガイド部材20
は降下して反時計方向に回動するので、ブレーキシュー
28と後ローラ22によって底板3を挟着してロック状
態になる(図13(A))。一方、図4(B)、図6、
図12(B)(C)に示すように、荷重G2又はG3、
G3’がかかると、ガイド部材20を後方に移動させな
がら、ブレーキシュー28と後ローラ22による底板3
の挟着がなくなりアンロック状態になる(図4(B)、
図6、図13(B)(C))。従って、アンロック状態
において、背部材50と座部材30が一緒になって前後
動し、その後、荷重G1をかけて、ロック状態にするこ
とによって、その姿態を維持でき、背部材50の傾斜角
を容易に変更できる簡便な構造である。
【0007】請求項4のリクライニング装置は、ガイド
部材20に軸部材55の後側で、ガイド部材20が時計
方向に回動したとき底板3上を転動可能に補助ローラ8
0が取り付けてある。そこで、図8(B)に示すよう
に、荷重G3をかけると、ガイド部材20は時計方向に
回動して、アンロック状態になると共に、補助ローラ8
0が底板3上を転動してガイド部材20を前方向に移動
させて、背部材50を傾斜姿態にする。又、図10に示
すように、連結板39に荷重G4をかけると、ガイド部
材20が時計方向に回動してアンロック状態になると共
に、補助ローラ80が底板3上を転動して、ガイド部材
20を後方向に移動させる。そして、その後、図6に示
すように、荷重G2をかけることによって、背部材50
の傾斜姿態から垂直姿態に移行する。又は、少し御尻を
浮かせ、座部材30の先端部を足で後方向に押すことに
よって、アンロック状態になって、背部材50の傾斜姿
態から垂直姿態に容易に移行させることができる。
【0008】請求項5のリクライニング装置は、ローラ
板を凸状の曲線形状に形成することによって、背部材5
0の傾斜姿態から垂直姿態に移行するとき、荷重G4の
みで行うことができる。請求項6のリクライニング装置
は、底板3を前上がり傾斜状に形成することによって、
ガイド部材20の後への移動を円滑にする。請求項7の
リクライニング装置は、肘掛け部を足部材に対して前後
動可能に構成してあり、且つ、この肘掛け部に付設の連
結体を介して側板(又は座部材)を前後動可能であるの
で、肘掛け部の前後動によって、背部材を安楽状態から
垂直状態、垂直状態から安楽状態に容易に変更できる。
【0009】請求項8のリクライニング装置は、底板3
の両側に前後動可能なガイド部材120が設けてあり、
人の背部を支持する背部材50がガイド部材120に軸
部材55を介して回動可能に結合してあると共に、この
背部材50を足部材12に対して傾動可能に支持してあ
る。この背部材50の傾動支持機構は、例えば、足部材
12に固定の横支持部材58は背支持部51に形成のカ
ム孔56で支持され(図2)、或いは、逆に、横支持部
材58を背支持部51に固定し、横支持部材58の両端
部を足部材12に形成の誘導溝58Aで傾動支持する
(図20)。又、ガイド部材120に取付けた前押え体
121によって底板3の表面側に接触可能な上ブレーキ
シュー128aと、ガイド部材120に取付けた後押え
体122によって底板3の裏面側に接触可能な下ブレー
キシュー128bの少なくとも一方が取付けてある。そ
して、ガイド部材120には、前記軸部材55の後側
に、底板3の表面側に摺動回転可能な補助ローラ135
が取り付けてあり、図16(A)、図19(A)、図2
2(A)に示す荷重Ga、Gbをかけると、ガイド部材
120を介して、ブレーキシュー(128a、128
b)は底板3を挟着しないアンロック状態になり、背部
材50を押圧する荷重Gbを介して背部材50を傾斜
(安楽状態)しながらガイド部材120を移動し、その
状態において、図16(B)、図19(B)、図22
(B)に示す荷重Gc、Gdをかけると、ガイド部材1
20の揺動で、ブレーキシュー(128a、128b)
によって、底板3を挟着してロック状態になり、背部材
の傾斜角を容易に変更できる簡便な構造である。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)リクライニ
ング装置を椅子に適用する実施例について、椅子の正面
を示す図1(A)、背面を示す図1(B)、平面を示す
図1(C)、構成部品を示す図2、A〜A矢視を示す図
3、作用を説明する部分拡大図である図4と図6、背部
材が傾斜姿態であるA〜A矢視を示す図5を参照して説
明する。椅子は、主として、基台2、左右側に設置の一
対の肘掛け材10、人のお尻を支持する座部材30、人
の背中が当たる背部材50、座部材30を前後動させる
一対のガイド部材20等で、スパナ等の道具を使用せ
ず、容易に組み立て可能に構成してある。
【0011】基台2は、2枚の底板3(1枚板で構成し
てもよい)と前板4及び後板5で構成してあり、前記水
平状に配置の底板3の前後で、前板4と後板5を接合形
成してあると共に、その前板4と後板5の接合部には、
肘掛け材10を握りナット14bで固定するために、両
端にネジを形成の固定する通しボルト6が取り付けてあ
る。尚、後板5の前側には、緩衝防止用のゴム板7が貼
着してある。肘掛け材10は、平板で構成の肘掛け部1
1と、その肘掛け材10に垂直な足部材12とで構成し
てある。そして、足部材12には、前記通しボルト6に
対応する位置に貫通孔13が穿設してあり、肘掛け材を
通しボルト6を介してワッシャ14aと、ナット14c
を埋め込んだ半球体状の握りナット14bで固定して組
み立てる。尚、この握りナット14bの断面図を図1
(A)に示し、リクライニング装置は、この握りナット
14bで組み立て可能に構成してあるので、道具(スパ
ナ等)を使用せずに、簡便に組み立てることができる。
【0012】前記底板3の左右の両側には、任意の形状
でよいが、ここではL字状の一対のガイド部材20が前
後動可能に取り付けてある。この一対のガイド部材20
には、適宜の間隔で、前後に一対のベアリング23と一
対のベアリング24が取り付けてあり、丸棒状の前ロー
ラ21と後ローラ22が、前記底板3の裏面の全面で摺
動回転可能に、それぞれ、前記一対のベアリング23と
ベアリング24に挿入してある。そのため、ガイド部材
20は、底板3の全面に摺動回転可能な前ローラ21と
後ローラ22によって直進性(前後動)を備えると共
に、両端を前記ベアリング23、24を介する構成によ
って、円滑な回転(移動)が可能である。この様に、前
ローラ21(又は後ローラ22)を底板3に摺動回転可
能に設けてガイド部材20を前後動させる構造は、一対
のガイド部材20をこじることなく、座部材30の直進
性を確保し、椅子の構造にとって有意義である。特に、
後述するように、座部材30と背部材50を一体に前後
動する椅子の構造にとって、円滑な移動を可能にする。
又、前ローラ21と後ローラ22の直径は、回転モーメ
ントと抵抗とを考慮して適宜選定すると共に、前ローラ
21と後ローラ22の何れか一方は、必ずしも、底板3
の全面に摺動可能に形成する必要はなく、底板3の部分
で摺動可能に構成してもよい。即ち、前ローラ21と後
ローラ22の何れか一方を底板3の全面に摺動可能に形
成することによって、ガイド部材20は、直進性(前後
動)を備えることができる。
【0013】又、平板状で底板3の表面に接触可能なブ
レーキシュー28は、前記一対のガイド部材20に穿設
の取り付け孔29aに挿入してあるロック棒29を介し
て、底板3の表面側で接触可能に取り付けてある。な
お、このロック棒29は、前記後ローラ22より前ロー
ラ21に近い側に位置している。そして、このブレーキ
シュー28は、ガイド部材20の僅かな揺動、即ち、反
時計方向に回動すると、前記後ローラ22とで底板3を
狭着してロック状態になり、時計方向に回動すると離れ
てアンロック状態になる。尚、ブレーキシュー28と後
ローラ22は、底板3を挟着、離脱可能なロック手段を
構成している。また、ブレーキシュー28は、特に、底
板3と接触面積が多い平板で構成し、その接触による抵
抗が大きく、十分、ロック状態を維持できる。尚、前記
ブレーキシュー28、前ローラ21、後ローラ22の底
板3に対する取付け位置(隙間)は、後述するガイド部
材20の僅かな揺動によって、ロック、アンロック状態
が可能な位置である。
【0014】平板状のローラ板38は、前記底板3から
前板4の頂部にかけて、図2に示すように、前上がりの
傾斜状に取り付けてあり、この傾斜角度は、後述の背部
材50とで、人が座った状態で、尻から背中にかけてフ
ィットした状態を維持できる角度である。また、座部材
30は、尻板31とその両側に固定の側板32と前板3
3で構成してあり、前記ローラ板38を覆う、底部が解
放の箱状である。そして、前記ローラ板38の上を回転
可能な座部材ローラ34が、前記一対の側板32に取り
付けの一対のベアリング34aに挿入してあって、円滑
な回転が可能である。
【0015】又、座部材30の後端部の側板32には、
前記前ローラ21の位置に対応して挿通孔36が穿設し
てあり、この座部材30は前記ガイド部材20の外側
で、前ローラ21に挿通して取り付けてある。尚、前記
挿通孔36の位置は、座部材30の後側に荷重G1をか
けると、前記前ローラ21を介してガイド部材20が降
下(反時計方向に回動)可能な位置である。従って、前
記座部材30は、前記ローラ板38上を転動する座部材
ローラ34を介して、傾斜姿態を維持しながら前後動可
能であると共に、この座部材30の前後動に伴って前記
ガイド部材20も前後動し、座部材30の後側に荷重G
1をかけるとロック状態になる。
【0016】尚、前記座部材30が前後動する機構を、
座部材30の裏面にローラ板38を貼り付け、座部材ロ
ーラ34を足部材12に回転可能に取り付ける構造であ
ってもよい。また、前記座部材30の表面の後端部に
は、長孔39aが穿設してあり、その長孔39aには傾
斜状に連結板39を挿入し、他端部を背部材50の背板
59にもたせ掛けて当接状態にしてあり、座部材30と
背板59の下方の隙間を埋める。そして、この連結板3
9の上端部は、背板59の上に当接し、座部材30と共
に前後動する。尚、この連結板39は、前記尻板31を
延長して、即ち、一体に形成してもよい。
【0017】人の背部を支持する背部材50の背板59
の両側には、一対の背支持部51が形成してあり、その
一対の背支持部51の下端部には、回動軸用の一対の軸
孔52が穿設してある。又、背部材50は、前記軸孔5
2に対応してガイド部材20に穿設の通孔に、軸部材5
5を挿通して連結してあり、ガイド部材20に回動可能
に取り付けてあると共に、ガイド部材20(座部材3
0)の前後動に伴って、後述の横支持部材58を介して
傾斜角を変更する。尚、前記軸部材55は、人の背中で
背部材50を押したとき、後述の横支持部材58を基軸
に、ガイド部材20が時計方向に回動して、アンロック
状態になる位置(本例では後ローラ22のほぼ真上)に
形成してある。
【0018】また、前記背支持部51の中央より下部に
おいて、前記軸孔52に向かって、細長いカム孔56が
形成してあり、このカム孔56に挿通の横支持部材58
の両端部は、肘掛け材10の足部材12に固定してあ
り、背部材50を支持しながら背部材50の傾斜角の変
更を可能にしている。従って、背部材50の傾動支持機
構は、横支持部材58によってカム孔56に沿って行わ
れ、背部材50の姿態は垂直〜傾斜の角度調整ができる
と共に、背中で背部材50を押すとアンロック状態にな
って、軸部材55で回動可能に連結してあるガイド部材
20を介して座部材30を前後動する。即ち、背部材5
0と座部材30は、ガイド部材20を介して一緒になっ
て前後動する。
【0019】尚、前記背部材50の傾動支持機構の他
に、横支持部材58を背支持部51に固定し、カム孔5
6(図20における誘導溝58A)を肘掛け材10の足
部材12に形成する傾動支持機構であってもよく、背部
材50に固定の横支持部材58が前記カム孔56(誘導
溝58A)を転動することによって、背部材50は垂直
姿態〜傾斜姿態に変更できる。また、背部材50の後下
部には、内部を覆う飾り部材60が揺動可能に取り付け
てある。前記、前ローラ21、後ローラ22、座部材ロ
ーラ34及び後述の補助ローラ80の口径は、円滑な回
転が可能に適宜選定する。
【0020】次に、前記構成の椅子におけるロック状態
とアンロック状態、及び使用方法について図3〜図6を
参照して説明する。尚、図4及び図6は荷重による作用
を説明する部分拡大図である。 (A)ロック状態(図4(A)) 人が座部材30に尻を降ろすと、座部材30の後側に荷
重G1がかかり、この荷重G1によって、座部材30
(前ローラ21)が僅かに降下して、ガイド部材20は
反時計方向に回動し、ロック手段を構成の後ローラ22
とブレーキシュー28は底板3に対して狭着状態になっ
てロック状態になる(図4(A))。
【0021】(B)アンロック状態(図4(B)、図
6) このアンロック状態は、前記ロック状態にならないよう
に荷重をかける。即ち、ロック手段を構成の後ローラ2
2とブレーキシュー28が底板3に対して狭着状態にな
らないように荷重をかけることによって達成できる。 (a)そこで、背部材50を背中で押すと、その荷重G
3によって、前ローラ21と後ローラ22が底板3の裏
面に当接し、ブレーキシュー28が底板3の表面を押圧
しない状態になって、アンロック状態になり、ガイド部
材20(座部材30)を前方向に移動させると背部材5
0は所定の角度に傾斜する(図4(B))。 (b)又は、図6に示すように、座部材30の前側(前
板33の方)に、傾斜状に荷重G2をかけると、前ロー
ラ21と後ローラ22は底板3の裏面に当接し、ブレー
キシュー28は底板3の表面を押圧しない状態になっ
て、アンロック状態となり、座部材30を後方向に移動
する。その結果、背部材50を傾斜状から、垂直状に変
更できる。
【0022】次に、この椅子の使用方法について説明す
る。 (a)背部材50の姿態が、例えば、垂直姿態(図3)
であるとき、人が座部材30に腰掛けると、座部材30
に荷重G1によってロック状態を維持する(図4
(A))。 (b)次に、背中で背部材50を押すと、その荷重G3
によって、背部材50の時計方向の回動に伴ってガイド
部材20も時計方向に回動し、前ローラ21と後ローラ
22が底板3の裏面に当接してアンロック状態になる。
そして、背部材50が軸部材55を介して傾斜するにつ
れて、前ローラ21と後ローラ22が回転しながらガイ
ド部材20を前方向に移動するので、座部材30も前方
に移動して、図5に示す傾斜姿態になる。
【0023】(c)次に、背部材50が所定角度まで傾
斜した後に、座部材30に尻をおろすと、荷重G1によ
ってロック状態になる(図5、図4(A))。従って、
任意の角度(傾斜状)の姿態で椅子に座ることができ
る。尚、この椅子は、ガイド部材20を介して背部材5
0と座部材30が一緒になって前後動するため、人の裏
面側(尻、背中)が、座部材30と背部材50にフィッ
トした状態を維持し、極めて、安楽姿態となる。 (d)次に、前記背部材50を傾斜した姿態(安楽姿
態)から起き上がるときには、座部材30の前側(前板
33の方)に、足で背部材50側の方に荷重G2をかけ
ながら、肘掛け部11を介して起きあがると、前ローラ
21と後ローラ22が底板3の裏面に当接してアンロッ
ク状態になると共に、座部材30の後移動に伴って、背
部材50は順次垂直姿態に近づく(図6)。 (e)そして、背部材50が所定の角度になったとき、
座部材30に荷重G1をかけるとロック状態となり元の
姿態に戻ることができる(図4(A))。
【0024】尚、前記背部材50を垂直方向に移動させ
るとき、その移動補助手段として、座部材30(図2で
はブレーキシュー28)を後板5の方に引っ張る弾性体
61を装着することが望ましい。又、この弾性体61
は、後板5側の上方向に引っ張るように装着すると、更
に、座部材30の移動が円滑である。又、前記底板3は
水平に構成してあるが、この底板3を後板5に対し前板
4の方を高く、前上がり直線の傾斜状に形成すると(図
7参照)、背部材50を傾斜姿態から垂直姿態に移行さ
せるときの人の体重によって、ガイド部材20の後方向
への移動を円滑にする。
【0025】以上のように、このリクライニング装置の
構造は、荷重をかける箇所を異にすることによってロッ
ク状態とアンロック状態に変更可能であると共に、座部
材30と背部材50が一緒になって前後動し、座部材3
0の位置によって背部材50を適宜の角度で傾斜でき、
且つ、底板3の全面に摺動回転可能な前ローラ21と後
ローラ22とガイド部材20、20によって円滑な直進
性を維持する前後動が可能であり、人の裏面側(尻、背
中)が座部材30と背部材50にフィットした状態を維
持できて極めて安楽姿態となる。そして、この椅子の構
造は簡便であるため、容易に組み立てと分解が可能であ
る。尚、前記構成の椅子の部品等の形状は、前記実施の
形態に限定されない。
【0026】(第2の実施の形態)本実施の形態は、特
に、背部材50を傾斜した姿態(図5の姿態)から背部
材50を垂直姿態(図3)にして、椅子に座った人が起
き上がるとき、座部材30の移動を容易にする機構であ
り、図7〜図10を参照して説明する。尚、本実施の形
態は、前記第1の実施の形態と異なる箇所のみについて
説明し、同じ部品には同じ符号を付して説明を略す。
【0027】相違する箇所は、 (a)座部材30の後端部に穿設の長孔39aに、傾斜
状に連結板39を挿入し、その上両端部は、前記第1の
実施の形態における背板59に当接する構造と異なり、
L字状のガイド部材20の頂部付近20aで当接可能に
構成してある点である。即ち、連結板39を押圧する
と、ガイド部材20に時計方向の回転モーメントが生ず
る位置で荷重がかかるように構成する。 (b)又、一対のガイド部材20、20にベアリング
(図示略)を取付け、軸部材55の後側で、ガイド部材
20が時計方向に回動したとき底板3の表面上を転動可
能に、円滑な回転を可能に足部材12に取付けのベアリ
ング131に補助ローラ80が横設してある点である。
即ち、この補助ローラ80は、ガイド部材20が時計方
向に回動したとき、底板3の表面に接触するが、ブレー
キシュー28は底板3の表面を押圧しない状態となる位
置(本例では軸部材55の後方)に取り付けてある。
尚、この補助ローラ80の直径は、回転モーメントと抵
抗を考慮して適宜選定する。
【0028】(c)又、底板3は、後板5から前板4に
かけて、前上がり傾斜状に形成して、ガイド部材20
が、後方向に円滑に移動することを可能にしてある。
尚、前記背部材50の回動軸用の軸孔52は、底板3の
裏面側で摺動回転可能に後ローラ22の直上付近に設け
ることが、後述の背部材50を傾斜状態にしたり、垂直
状態にするとき、ロック状態とアンロック状態の切替が
円滑に移行するので望ましい。
【0029】次に、前記構成におけるリクライニング装
置の作用について説明すると、 (A)ロック状態は、前記第1の実施の形態と同じであ
り、座部材30に荷重G1をかけると、前ローラ21
(ガイド部材20)が降下し、ロック手段を構成の後ロ
ーラ22とブレーキシュー28が底板3に対して狭着状
態になってロック状態になる(図8(A))。 (B)アンロック状態 (a)背部材50を背中で押すと、その荷重G3によっ
て、軸部材55を介して、ガイド部材20は時計方向に
回動して、補助ローラ80は底板3の表面に、前ローラ
21は底板の裏面に当接するが、ブレーキシュー28が
底板3の表面を押圧しない状態になってアンロック状態
になる(図8(B))。 (b)或いは、図10に示すように、連結板39に荷重
G4をかけると、ガイド部材20が時計方向に回動し
て、補助ローラ80は底板3の表面に、前ローラ21は
底板の裏面に当接するが、ブレーキシュー28が底板3
の表面を押圧しない状態になってアンロック状態にな
る。
【0030】次に、この椅子の使用方法について、前記
第1の実施の形態と異なる点について、図7〜図10を
参照して説明する。 (a)背部材50は、図7に示すように垂直姿態である
とき、人が座部材30に腰掛けると、座部材30に荷重
G1がかかってロック状態を維持する(図8(A))。 (b)次に、背中で背部材50を押すと、その荷重G3
によって、背部材50の時計方向の回動に伴ってガイド
部材20も時計方向に回動し、補助ローラ80が底板3
の上に、前ローラ21が底板3の裏面に当接してアンロ
ック状態になる(図8(B))。そして、背部材50が
軸部材55を介して傾斜するにつれて、補助ローラ80
と前ローラ21が回転しながらガイド部材20を前方向
に移動するので、座部材30も前方に移動して、任意の
角度の傾斜姿態になる(図9)。
【0031】(c)次に、背部材50が所定角度まで傾
斜した後に、座部材30に尻をおろすと、加重G1によ
ってロック状態になる(図9、図8(A))。従って、
任意の角度(傾斜状)の姿態で椅子に座ることができ
る。 (d)次に、前記背部材50を傾斜した姿態(安楽姿
態)から起き上がるときには、前記第1の実施の形態で
は、座部材30の前方(前板33の方)に、荷重G2
(図6参照)をかけることによって行っている。しか
し、この荷重G2をかけることは熟練を要するので、図
10に示すように、連結板39に荷重G4をかける(尻
を押しつける)ことによって行う。
【0032】即ち、連結板39に荷重G4をかける(尻
を押しつける)と、ガイド部材20は時計方向に回動
し、補助ローラ80が底板3の上に載置してアンロック
状態になると共に、前記荷重G4によって、補助ローラ
80を回転させながらガイド部材20を後方向に移動さ
せて、背部材50が垂直方向に移行し(図10)、その
後、肘掛け部11を介して起きあがると、図6に示す位
置における荷重G2が作用してアンロック状態になり、
背部材50は順次垂直姿態に近づく。又、このとき、図
7に示すように、底板3が後板5から前板4にかけて前
上がり傾斜状に形成してあるので、ガイド部材20の後
方向への移動をより円滑にするし、弾性体61を装着し
てあると、補助力が作用してより円滑に垂直状態になる
ので望ましい。 (e)そして、背部材50が所定の角度になったとき、
座部材30に荷重G1をかけるとロック状態となり元の
姿態に戻ることができる(図8(A))。
【0033】以上のように、背部材50を安楽状態から
垂直状態に移行するに当って、前段階では連結板39に
荷重G4をかけてアンロック状態に於ける補助ローラ8
0の転動によって、後段階においては、荷重G2による
アンロック状態になって、ガイド部材20を容易に後方
向に移動可能となり、簡便に、背部材50を傾斜姿態
(安楽姿態)から垂直姿態(起き上がる)にすることが
できる。又は、前記荷重G4をかけてアンロック状態に
するのでなく、少し御尻を浮かせ、座部材30の先端部
を足で後方向に押すことによって、アンロック状態にな
って、背部材50の傾斜姿態から垂直姿態に移行させる
ことができる。尚、この第2の実施の形態に於ける補助
ローラ80を設けることと、底板3を前上がり傾斜状に
形成することは、用途によって適宜選択することができ
る。
【0034】(第3の実施の形態)本実施の形態は、前
記第2の実施の形態とはローラ板38の形状が異なる点
と底板3を前板4から後板5に向けて下り傾斜状に構成
してある点を除いて同じであるので、相違する点のみを
説明する。このローラ板38は、図11に示すように、
凸湾曲状に形成してあり、前記底板3から前板4の頂部
にかけて前上がりの傾斜状に設置してある。尚、ローラ
板38の後側38aは、前側38bに比べて、傾斜が急
勾配に形成してある。
【0035】次に、前記ローラ板38の凸湾曲状の作用
について説明するが、前記第2の実施の形態における (a)図8(A)に示すロック状態 (b)図8(B)に示すアンロック状態 (c)図9、図8(A)に示す「背部材50が所定角度
まで傾斜した後に、座部材30に尻をおろすと、荷重G
1によってロック状態になる。」は、同じであるので説
明を略す。
【0036】又、(d)背部材50を傾斜した姿態(安
楽姿態)から起き上がるときには、連結板39に荷重G
4をかけて(尻を押しつける)で起き上がる作用も同じ
であるが、その後、背部材50が垂直状態になるに連れ
て、連結板39に荷重G4をかけ難くなる。そこで、ロ
ーラ板38の後側38aが急勾配に形成してあるので、
係る部位に座部材ローラ34が来ると、人の自重によっ
て、座部材30は容易に後方向に降下し、この降下に伴
って、ガイド部材20を後方向に移動して、背部材50
を垂直姿態に移行する。又、底板3を前板4から後板5
に向けて下り傾斜状に構成することによっても、ガイド
部材20を円滑に後方向に移動可能にするので、少なく
とも何れか一方を採用することが好ましい。即ち、背部
材50を傾斜姿態(安楽姿態)から起き上がるとき(垂
直姿態にする)には、前記第2の実施の形態において
は、荷重G4に続いて荷重G2をかける必要があるが、
本実施の形態では、荷重G4をかけると、以後、ガイド
部材20は円滑に後方向に移動し、背部材50を垂直姿
態にする。
【0037】(第4の実施の形態)本実施の形態は、前
記第1〜第3の実施の形態におけるリクライニング装置
において、ブレーキシュー28を底板3の裏面側で接触
可能に構成するものであり、図12、図13を参照して
説明する。尚、前記第1の実施の形態〜第3の実施の形
態におけるリクライニング装置と同じ作用をする部品に
は同じ符号を付して、詳細説明を略す。このリクライニ
ング装置は、連結板39と尻板31を各々別体に構成可
能であるが、ここでは連結板39を延設して尻板31と
一体に形成の尻板31Aで構成する。又、平板状のブレ
ーキシュー28は底板3の裏面側に、後ローラ22は底
板3の表面側で摺動回転可能に、即ち、前記第1〜3の
実施の形態におけるロック棒29と後ローラ22の位置
を交互に変更して取り付ける構造であり、ロック状態と
アンロック状態を生起する条件は同じである。
【0038】そして、前記構成におけるリクライニング
装置の作用について説明すると、 (A)ロック状態(図12(A)、図13(A)) 人が座部材30に尻をおろすと、座部材30の後側に荷
重G1がかかり、この荷重G1によって、座部材30
(前ローラ21)が僅かに降下して、ガイド部材20は
反時計方向に回動し、ロック手段を構成の後ローラ22
とブレーキシュー28は底板3に対して狭着状態になっ
てロック状態になる。
【0039】(B)アンロック状態(図12(B)
(C)、図13(B)(C)) このアンロック状態にするには、前記したロック状態に
ならないように荷重をかける。即ち、ロック手段を構成
の後ローラ22とブレーキシュー28が底板3に対して
狭着状態にならないように荷重をかけることによって達
成できる。 (a)背部材50を背中で押す(荷重G3)と共に、座
部材30の前側(前板33の方)に荷重G3’をかける
と、その荷重G3’によって、ガイド部材20は時計方
向に回動すると共に、荷重G3によって、ガイド部材2
0を前方向に移動させるので、補助ローラ80は底板3
の表面に、前ローラ21は底板の裏面に当接し、ブレー
キシュー28が底板3の表面を押圧しない状態になって
アンロック状態になる。
【0040】そのため、背部材50は、順次、傾斜し、
図12(A)の状態から図12(B)の状態になり、こ
の傾斜状態で、人が座部材30に尻をおろすと、安楽状
態でロックされる(図12(B))。同様に、安楽状態
(図12(B))の状態において、背部材50を背中で
押すと荷重G3によって、背部材50は、更に、傾斜
し、安楽状態(図12(C))になり、この状態で、人
が座部材30に尻をおろすと、この状態でロックされ
る。
【0041】(b)或いは、座部材30の後側(ブレー
キシュー28側)に、荷重G2をかけると、後ローラ2
2と補助ローラ80は底板3の表面に当接し、ブレーキ
シュー28が底板3の裏面を押圧しないアンロック状態
となると共に、ガイド部材20を後方向に移動させて、
背部材50を安楽状態から垂直状態に変更する。即ち、
背部材50は、順次、垂直方向に傾斜し、図12(C)
の状態から図12(B)の状態になり、この傾斜状態
で、人が座部材30に尻をおろすと、図12(B)の状
態でロックされる。同様に、図12(B)の状態におい
て、前記荷重G2をかけると、背部材50は、順次、垂
直方向に傾斜し、図12(B)の状態から図12(A)
の状態になり、この状態で、人が座部材30に尻をおろ
すと、図12(A)の状態でロックされる。以上のよう
に、ブレーキシュー28を底板3の裏面に当接する構造
に形成してもよい。
【0042】(第5の実施の形態)次に、図14は、よ
り簡便に、背部材50を安楽状態から垂直状態、又は垂
直状態から安楽状態に変更可能となる構成の概念図であ
る。尚、この図14に示す部品の符号は、前記第1の実
施の形態における図3と同じ符号については説明を略
す。肘掛け部11は、足部材12に対してローラ98を
介して、前後に移動可能である。又、この肘掛け部11
には連結体97が付設してあると共に、この連結体97
には誘導溝97aが形成してある。一方、側板32に
は、誘導溝97aに内装可能な突出棒97bが設けてあ
り、この突出棒97bは前記誘導溝97aに装着してあ
るので、肘掛け部11と側板32(座部材30)は一緒
になって前後動する。
【0043】従って、この構成のリクライニング装置に
おいて、少し御尻を浮かせた状態(アンロック状態)
で、肘掛け部11を前後動すると、側板32(座部材3
0)も前後動する。そこで、背部材50を安楽状態から
垂直状態に変更するときには、肘掛け部11を後方向に
移動させ、背部材50を垂直状態から安楽状態に変更す
るときには、肘掛け部11を前方向に移動させればよ
く、容易に変更できる。尚、誘導溝97aは細長い溝に
形成して、側板32(座部材30)の上下動に対応でき
る。又、前記リクライニング装置は、連結体97を介し
て側板32(座部材30)が前後動可能に構成してある
が、この連結体97を介してガイド部材20を前後動可
能に構成してもよい。
【0044】以上のように、本発明のリクライニング装
置は、底板3の全面で転動する前ローラ21、後ローラ
22又は補助ローラ80によって、座部材30が円滑に
直進前後動でき、且つ、人による荷重の位置を異にする
ことによって、ガイド部材20の揺動を介して、ロック
状態とアンロック状態の変更ができる極めて簡便な機構
であり、前記した椅子に適用できる他、ベット等、種々
の分野で適用できる構造である。尚、本発明のリクライ
ニング装置における操作は、御尻を少し浮かせることに
よってアンロック状態にし、座部材30を足等によって
移動させたり、或いは、肘掛け部11を後動させる等の
動作で、背部材50を安楽状態から垂直状態に変更する
等で行ってもよい。
【0045】(第6の実施の形態)本実施の形態のリク
ライニング装置は前記第1〜第5の実施の形態と異な
り、ロック、アンロック状態にするときの荷重位置を異
にする構成であり、足部材12を取り外した椅子の正面
図(図15(A))、側板32の一部を切断した正面部
分図(図15(B))、作用を説明する正面断面を示す
図16(A)(B)を参照して説明する。尚、前記の各
実施の形態と同じ作用をする部材には同じ符号を付して
説明を略す。前記底板3の左右の両側には、任意の形状
でよいが、ここではL字状の一対のガイド部材120
が、前記第2の実施の形態と同様に、後述の補助ローラ
135によって前後動可能に取り付けてある。
【0046】又、この一対のガイド部材120には、底
板3の表面側に位置し、後述の前押え体121を挿通す
る孔(図示略)が穿設してあると共に、底板3の裏面側
に位置し、前記前押え体121の後側で、適宜の距離を
おいて、一対のベアリング124が取り付けてある。即
ち、前記孔(後述のベアリング123、前押え体12
1)とベアリング124(後押え体122)の取付け位
置は、後記で詳述するが、ロック状態においては、ガイ
ド部材120の揺動による、ロック手段を構成の上ブレ
ーキシュー128aと下ブレーキシュー128bを介し
て底板3を挟着可能な位置であると共に、アンロック状
態においては底板3との間に隙間(δ1、δ2)を形成可
能な位置に設けてある。又、座部材30の側板32に
は、前押え体121を装着する一対のベアリング123
が取り付けてある。又、前記座部材30の表面の後端部
に形成の長孔39aには傾斜状に連結板39が挿入され
て、他端部を背部材50の背板59にもたせ掛けて当接
状態にしてあり、座部材30と背板59の下方の隙間を
埋めてある。そして、この連結板39は、上端部を背板
59の上に当接し、座部材30と共に前後動する。
【0047】そして、丸棒状の前押え体121は、平板
状で底板3の表面に接触可能な上ブレーキシュー128
aを押圧可能に、前記側板32に取り付けてあるベアリ
ング123に装着してあり、ガイド部材120と座部材
30が一緒になって前後動可能にしてある。又、丸棒状
の後押え体122は、平板状で底板3の裏面に接触可能
な下ブレーキシュー128bを押圧可能に前記ベアリン
グ124に装着してある。
【0048】一対のガイド部材120には、後述の軸部
材55の後側で、底板3の表面側の全面で摺動回転可能
に、補助ローラ135がベアリング131を介して回転
可能に横設してある。この補助ローラ135は、人が座
部材30に座って荷重を受けると、上ブレーキシュー1
28aと底板3の表面との間に隙間(δ1)、及び、下
ブレーキシュー128bと底板3の裏面との間に僅かな
隙間(δ2)が生ずる位置に取り付けてあると共に、前
記ベアリング131に装着して底板3の表面側で摺動回
転可能に取り付けてあるので、ガイド部材120の円滑
な直進性を備えた前後動が可能である(図16
(A))。又、一対のガイド部材120と背部材50を
連結する軸部材55は、前記後押え体122(ベアリン
グ124)の上方で、ほぼ垂直位置に設けてある。
【0049】次に、前記構成の作用について、図16
(A)(B)を参照して説明する。図16(A)は、人
が座部材30に座って、背部材30が垂直状態から安楽
状態に傾斜させる姿態を示している。このとき、座部材
30にかかる下向きの荷重Gaと背部材50を傾斜させ
るために、背板59の下方において、腰で押す押圧荷重
Gbは、座部材ローラ34とガイド部材120を介して
補助ローラ135で支持し、横支持部材58を支点にガ
イド部材120を時計方向に回動し、上ブレーキシュー
128aには少なくとも下向きの荷重がかからない状態
になって隙間(δ1)を形成する一方、下ブレーキシュ
ー128bと底板3との間にも僅かな隙間(δ2)が生
じて、上ブレーキシュー128aと下ブレーキシュー1
28bは底板3を挟着しないアンロック状態になる。そ
して、前記背部材50を傾斜させる押圧荷重Gbによっ
て、背部材50を傾動させると共に、背部材50には軸
部材55に向かう荷重が作用して、補助ローラ135と
座部材ローラ34を回転させて、ガイド部材120と座
部材30を前進させ、その結果、背部材50は、順次、
傾斜状態(安楽状態)に推移する。
【0050】次に、前記背部材50を所定の角度に傾斜
したとき、ロック状態にするときには、図16(B)に
示すように、頭を背部材50の頂部の枕体50aに荷重
Gcをかけると、横支持部材58を支点に、軸部材55
には上方向に上方荷重Geが作用すると共に、座部材3
0には座部材ローラ34の後方側で下向きの荷重Gdが
作用する。このため、ガイド部材120は、前押え体1
21によって下向きの荷重がかかる一方、前記上方向の
荷重Geによって、反時計方向の回転モーメントを受け
て揺動し、ロック手段を構成の上ブレーキシュー128
aと下ブレーキシュー128bとで、底板3を挟着して
ロック状態になり、背部材50の傾斜状態を維持する。
即ち、座部材30に座った状態で、頭を背部材50の頂
部の枕体50aに荷重をかけるとロック状態になり、頭
を背部材50の頂部の枕体50aから離脱するとアンロ
ック状態になる。
【0051】又、背部材50を傾斜して安楽状態で休ん
でいるとき(ロック状態)から、起き上がって椅子から
離れるには、先ず、上半身を垂直状態にして(頭を背部
材50の頂部の枕体50aから離脱)、アンロック状態
にすると共に、背部材50の下方を押すことによって、
座部材30は後側に移動して、背部材50は垂直状態に
移行し、図15(A)の姿態になって、椅子から立ち上
がることができる。以上のように、この第6の実施の形
態のリクライニング装置は、前記第1〜5実施の形態に
おけるリクライニング装置と、ロック状態とアンロック
状態における荷重点を異にする。
【0052】尚、前記上ブレーキシュー128aと下ブ
レーキシュー128bは、双方あるのが望ましいが、ブ
レーキシューの材質等によるロック状態を考慮して、片
方のブレーキシューで構成してもよい。そして、片方の
ブレーキシューの場合には、底板3を挟着してロック状
態にするために、図4(A)に示す構成のように、ブレ
ーキシューの替りに押え体(ローラ)等を取り付けてお
くのがよい。
【0053】(第7の実施の形態)本実施の形態のリク
ライニング装置は、前記第6の実施の形態の改良案であ
り、椅子に適用する例について、椅子の構成部品を図1
7、正面を図18に示し、前記各実施の形態における部
品と同じ作用をする部品には同じ符号を附して、説明を
略す。この第7の実施の形態は、アンロック状態におい
て、背部材50を安楽状態(傾斜)にするには背部材5
0の下方(後述の当接体203)を押圧し、安楽状態で
ロック状態にするときには、背部材50の上方(頂部の
枕体50a)を押圧する点は、前記第6実施の形態と同
じである。
【0054】この第7の実施の形態において、前記第6
の実施の形態と異なる構成部品について説明すると、座
部材30と背部材50の隙間を埋める傾斜状の連結板3
9の表面の上方(背部材50の下方位置)には、人の凹
状の腰部に当る部位にフィットする山型状の合成樹脂等
で製作の当接体203が取り付けてある。又、連結板3
9の裏面を(a)に示し、この連結板39の裏面には、
背部材50の背支持部51に形成のカム孔56に挿通の
横支持部材58に当接可能に、上下が高い凹状の曲面に
形成の湾曲板201が取り付けてあり、この湾曲板20
1を背部材50の背板59内に装着可能に、背板59に
は湾曲孔202が形成してある。尚、この湾曲板201
に形成の湾曲面は、背部材50が傾斜する姿態に沿う形
状に形成してある。
【0055】又、前押え体121、上ブレーキシュー1
28a、後押え体122、下ブレーキシュー128b及
び、補助ローラ135の位置は、前記第6実施の形態
(図15)と同じであるが、一対のガイド部材120と
背部材50を連結する軸部材55は、前記後押え体12
2の上方で、少し、補助ローラ135側に偏して設けて
ある。
【0056】次に、この第7の実施の形態の椅子の作用
について、図19(A)(B)を参照して説明する。人
が座部材30に座って、腰で、背部材50の下方位置に
ある連結板39に設けてある当接体203を押圧する
と、横支持部材58に荷重がかかり、背部材50に傾倒
作用が働く。そして、この横支持部材58(背部材5
0)の傾倒によって、押え体122の上方で少し補助ロ
ーラ135側に偏して設けてある軸部材55において、
ガイド部材120を時計方向に回動する作用が働いて、
アンロック状態になり、横支持部材58が湾曲板201
に摺動回転しながら、背部材50を垂直状態〜安楽状態
にする(図19(A))。
【0057】一方、頭で背部材50の上方(頂部の枕体
50a)に荷重Gcをかけると、ガイド部材120は横
支持部材58を基軸に反時計方向の回転モーメントを受
けて揺動し、ロック手段を構成の上ブレーキシュー12
8aと下ブレーキシュー128bとで、底板3を挟着し
てロック状態になり、背部材50の傾斜状態を維持する
(図19(B))。
【0058】以上のように、この第7の実施の形態に
は、背部材50の下方位置において、当接体203が連
結板39に設けてあるので、前記第6の実施の形態に比
して、押圧する場所が明確であると共に押圧し易くな
り、この当接体203を押圧するとアンロック状態で、
座部材30と一体となって背部材50を傾斜させること
ができ、背部材50の上方(枕体50a)を押圧する
と、その傾斜状態でロック状態になる。
【0059】(第8の実施の形態)本実施の形態のリク
ライニング装置は、前記第7の実施の形態の改良案であ
り、椅子の構成部品を図20、正面を図21に示し、前
記各実施の形態における部品と同じ作用をする部品には
同じ符号を附して説明を略す。本実施の形態は、前記第
7の実施の形態とは、下記の点で異なる。 (a)座部材30と背部材50の隙間を埋める傾斜状の
連結板39は、下方に延設の背部材50の背板59の上
にもたせ掛けてあり、上端部を背板59の上に当接し、
座部材30と共に前後動する。又、この連結板39の表
面には、横支持部材58の下部を押圧可能に、凹状の人
の腰部にフィットする山状の合成樹脂等で製作の当接体
203が取り付けてあるが、裏面は前記湾曲板201が
なく平坦である。尚、この当接体203は、後述する横
支持部材58の下部を押圧可能な位置に取り付けてあ
る。尚、この湾曲板201の裏面を平坦に形成可能であ
るのは、前記第7の実施の形態においては、連結板39
(当接体203)を介して横支持部材58を押圧する必
要がある構成であるが、本実施の形態では、横支持部材
58を固定式とするため不要であるからである。
【0060】(b)横支持部材58は、背部材50の背
支持部51に固定してあると共に、円滑な回転をするた
めに、端部にローラ58aが取り付けてある。そして、
この横支持部材58の端部のローラ58aを誘導する誘
導溝58Aが、足部材12に形成してある。尚、この誘
導溝58Aの形状は、背部材50が円滑に垂直〜安楽
(傾斜)状態になるように弓状に形成してある。即ち、
前記各実施の形態では、横支持部材58は背部材50の
背支持部材51に形成のカム孔56を介して傾動支持
し、背部材50を垂直〜傾斜状態にする機構を例示した
が、この第8の実施の形態では、横支持部材58を背支
持部51に固定し、誘導溝58Aを介して傾動支持可能
に形成することによって、より円滑に、背部材50を垂
直〜傾斜状態にすることができる。尚、前記各実施の形
態においても、この第8の実施の形態で採用の横支持部
材58を固定し、誘導溝58Aを介して傾動支持可能な
機構であってもよい。 (c)尚、この第8の実施の形態では、上ブレーキシュ
ー128aが無く、前押え体121だけがある構成であ
あるが、上ブレーキシュー128aを設けてもよいこと
はいうまでもない。
【0061】次に、この第8実施の形態の椅子の作用に
ついて、図22(A)(B)を参照して説明する。この
第8実施の形態の椅子の作用は、前記第7の実施の形態
と同じであるが、横支持部材58を背支持部51に固定
し、誘導溝58Aを介して背部材50を傾動支持可能に
形成することによって、アンロック状態において、押圧
する箇所(横支持部材58)が同じ箇所となり、より円
滑に、背部材50を垂直〜傾斜状態にすることができる
点を異にする。
【0062】そこで、人が座部材30に座って、腰で、
背部材50の下方にある当接体203を押圧すると、横
支持部材58の下部に荷重がかかり、背板59を介して
背部材50に傾倒作用が働く。そして、この背部材50
の傾倒によって、後押え体122の上方で少し補助ロー
ラ135側に偏して設けてある軸部材55において、ガ
イド部材120を時計方向に回動する作用が働いてアン
ロック状態になり、横支持部材58が誘導溝58Aで誘
導されながら、背部材50を垂直状態〜安楽状態にする
ことができる(図22(A))。
【0063】一方、頭で背部材50の上方(頂部の枕体
50a)に荷重Gcをかけると、ガイド部材120は横
支持部材58を基軸に反時計方向の回転モーメントを受
けて揺動し、ロック手段を構成の底板3の裏面に設けて
ある下ブレーキシュー128bと、底板3の表面で下ブ
レーキシュー128bの前方に設置の前押え体121と
で、底板3を挟着してロック状態になり、背部材50の
傾斜状態を維持する(図22(B))。以上のように、
この第8の実施の形態は、前記第7の実施の形態に比し
て、背部材50に固定の横支持部材58を誘導溝58A
によって傾動支持するので、円滑に、背部材50を垂直
〜傾斜状態にすることができる。
【0064】尚、この第8の実施の形態において、アン
ロック状態にする場合、座部材30と背部材50の隙間
を埋める傾斜状の連結板39は、前記第7の実施の形態
における横支持部材58を押圧する必要がないので、必
ずしも必要でない。即ち、背板59に当接体203が無
くても、背板59を座部材30まで延設することによっ
て隙間を無くし、直接、背板59の下位置を押圧するこ
とによって、アンロック状態にすることができ、背部材
50を垂直〜傾斜(安楽)状態にすることができる。
又、背板59に当接体203が無くても、例えば、図2
3に示すように、背板59を座部材30の近くまで延設
して、その背板59の上に、横支持部材58の下部を押
圧可能に当接体203を設けると共に、その当接体20
3と当接可能に、座部材30の上にクッション材205
を設けて、座部材30と背部材50の隙間を無くすこと
ができ、その当接体203を押すことによってアンロッ
ク状態にすることができ、押圧する位置を明確にするこ
とができる。尚、前記各実施の形態において使用する、
同じ部品名である部品、例えば、ガイド部材20とガイ
ド部材120、補助ローラ80と補助ローラ135等
は、ほぼ同じ作用をする部品であり、又、各部品の材質
等は適宜選定する。
【0065】以上のように、本発明のリクライニング装
置は、底板3の表面又は裏面の全面で摺動可能なローラ
を介してガイド部材20、120を前後動させる機構に
よって、ガイド部材20、120が直進性を備えて円滑
な前後動が可能であり、このガイド部材20、120の
前後動に伴って座部材30が移動し、背部材50が傾斜
する。又、本発明のリクライニング装置は、人の荷重位
置を異にすることによって、ガイド部材20、120を
揺動可能とし、ロック手段(例えば、ブレーキシューや
ローラ等で構成)で、底板3を挟着するか否かでロック
状態とアンロック状態にすることができる簡便な構成で
ある。そのため、ロック状態とアンロック状態を生起さ
せる荷重位置は、リクライニング装置を構成する背部
材、座部材、ローラの位置及びロック手段の構造等によ
って異なることは明らかであり、本発明のリクライニン
グ装置は、前記各実施の形態の構造に限定されないと共
に、各実施の形態における機構を適宜、組み合せて構成
できるし、前記例示の椅子に限定されず他の器具等に適
用できる。
【0066】
【発明の効果】請求項1のリクライニング装置は、底板
の全面に摺動回転可能なローラによって前後動するガイ
ド部材に座部材が取り付けてあるので、座部材は円滑に
前後動できると共に、背部材を適宜の傾斜角にすること
ができる。請求項2のリクライニング装置は、座部材と
背部材にかける荷重の位置によって、ガイド部材の揺動
を介して、ロック手段が底板を挟着するか否かでロック
状態とアンロック状態に変更でき、背部材を任意の角度
の傾斜状態に、容易に変更できる簡便な構造である。請
求項3のリクライニング装置は、座部材と背部材にかけ
る荷重の位置によって、ブレーキシューと後ローラで底
板を挟着してロック状態になり、挟着しない状態でアン
ロック状態となり、背部材の傾斜角を容易に変更できる
簡便な構造である。又、請求項4のリクライニング装置
は、連結板に荷重をかけると、ガイド部材に取り付けた
補助ローラによって、特に、アンロック状態に於けるガ
イド部材の後移動をより円滑に行うことができるので、
背部材を傾斜姿態から垂直姿態への移行が容易となる。
請求項5のリクライニング装置は、ローラ板を凸状の曲
線形状に形成することによって、背部材50の傾斜姿態
から垂直姿態に移行するとき、荷重G4のみで行うこと
ができる。請求項6のリクライニング装置は、底板を前
上がり傾斜状に形成することによって、ガイド部材の後
移動を円滑にする。請求項7のリクライニング装置は、
肘掛け部を足部材に対して移動可能に構成してあり、且
つ、この肘掛け部に付設の連結体を介して側板(又は座
部材)を前後動可能であるので、肘掛け部の前後動によ
って、背部材を安楽状態から垂直状態、垂直状態から安
楽状態に容易に変更できる。請求項8のリクライニング
装置は、補助ローラとブレーキシューを備える構成であ
り、背部材にかける荷重の位置によって、ブレーキシュ
ーを介して、底板を挟着してロック状態になり、挟着し
ない状態でアンロック状態となり、背部材の傾斜角を容
易に変更できる簡便な構造である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に於ける(A)は椅子の正面
図、(B)は背面図、(C)は平面図である。
【図2】第1の実施の形態に於ける椅子の構成部品図で
ある。
【図3】第1の実施の形態に於ける背部材が垂直姿態
(A〜A矢視)の図である。
【図4】(A)(B)は第1の実施の形態に於ける椅子
の作用を説明する図である。
【図5】第1の実施の形態に於ける背部材が傾斜姿態の
図である。
【図6】第1の実施の形態に於ける椅子の作用を説明す
る図である。
【図7】第2の実施の形態に於ける背部材が垂直姿態の
図である。
【図8】(A)(B)は第2の実施の形態に於ける椅子
の作用を説明する図である。
【図9】第2の実施の形態に於ける背部材が傾斜姿態の
図である。
【図10】第2の実施の形態に於ける椅子の作用を説明
する図である。
【図11】第3の実施の形態に於ける椅子の構成部品図
である。
【図12】(A)〜(C)は第4の実施の形態に於ける
背部材の姿態図である。
【図13】(A)〜(C)は第4の実施の形態に於ける
椅子の作用を説明する図である。
【図14】第5の実施の形態に於ける椅子の概念を示す
図である。
【図15】第6の実施の形態の椅子であって、(A)は
足部材を取り外した椅子の正面図、(B)は側板を切断
した正面部分図である。
【図16】(A)(B)は第6の実施の形態に於ける椅
子の作用を説明する図である。
【図17】第7の実施の形態に椅子であって、椅子の構
成部品図である。
【図18】第7の実施の形態に椅子の正面図である。
【図19】(A)(B)は第7の実施の形態に於ける椅
子の作用を説明する図である。
【図20】第8の実施の形態に椅子であって、椅子の構
成部品図である。
【図21】第8の実施の形態に椅子の正面図である。
【図22】(A)(B)は第8の実施の形態に於ける椅
子の作用を説明する図である。
【図23】連結板が無い背部材の椅子の正面図である。
【符号の説明】
3 底板 11 肘掛け部 12 足部材 20、120 ガイド部材 21 前ローラ 22 後ローラ 28 ブレーキシュー 30 座部材 31 尻板 38 ローラ板 39 連結板 50 背部材 56 カム孔 58 横支持部材 58A 誘導溝 80、135 補助ローラ 97 連結体 98 ローラ 121 前押え体 122 後押え体 128a、128b ブレーキシュー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板の両側に前後動可能なガイド部材を
    設け、 前記ガイド部材に、人の背部を支持する背部材を回動可
    能に結合し、 前記ガイド部材を、底板の全面で摺動回転可能なローラ
    によって前後動可能にし、 前記ガイド部材に前後動する座部材を取り付けることを
    特徴とするリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 底板の両側に前後動可能なガイド部材を
    設け、 前記ガイド部材に、人の背部を支持する背部材を回動可
    能に結合してあると共に、この背部材を足部材に対して
    傾動可能に支持し、 前記ガイド部材を、底板に摺動回転可能なローラによっ
    て前後動可能にし、 前記ガイド部材に座部材を取り付け、 前記ガイド部材の揺動によるロック手段で底板を挟着す
    ることでロック状態になり、底板を挟着しないことでア
    ンロック状態になることを特徴とするリクライニング装
    置。
  3. 【請求項3】 底板の両側に前後動可能なガイド部材を
    設け、 前記ガイド部材に、人の背部を支持する背部材を回動可
    能に結合してあると共に、この背部材を足部材に対して
    傾動可能に支持し、 前記ガイド部材を、底板に摺動回転可能な前ローラと後
    ローラによって前後動可能にし、 前記ガイド部材に、底板と接触可能なブレーキシューと
    座部材を取り付け、 前記ガイド部材の揺動で、ブレーキシューと後ローラに
    よって底板を挟着することでロック状態になり、底板を
    挟着しないことでアンロック状態になることを特徴とす
    るリクライニング装置。
  4. 【請求項4】 座部材の後端部に挿入し、ガイド部材に
    当接可能な連結板を設けると共に、ガイド部材に軸部材
    の後側で、ガイド部材が時計方向に回動したとき底板を
    転動可能に補助ローラを取り付けることを特徴とする請
    求項3のリクライニング装置。
  5. 【請求項5】 ローラ板を凸湾曲状に形成することを特
    徴とする請求項2又は請求項4のリクライニング装置。
  6. 【請求項6】 底板を前上がり直線の傾斜状に形成する
    ことを特徴とする請求項3、請求項4又は請求項5のリ
    クライニング装置。
  7. 【請求項7】 肘掛け部を足部材に対して前後動可能に
    形成し、この肘掛け部に付設の連結体を介して側板(又
    は座部材)を前後動可能であることを特徴とする請求項
    3から請求項6の何れか1項のリクライニング装置。
  8. 【請求項8】 底板の両側に前後動可能なガイド部材を
    設け、 前記ガイド部材に、人の背部を支持する背部材を軸部材
    を介して回動可能に結合してあると共に、この背部材を
    足部材に対して傾動可能に支持し、 前記ガイド部材に取付けの前押え体を介して底板の表面
    側に接触可能な上ブレーキシュー、又は、前記ガイド部
    材に取付けの後押え体を介して底板の裏面側に接触可能
    な下ブレーキシューの少なくとも何れか一方を取付け、 前記ガイド部材に、前記軸部材の後側の位置で底板の表
    面側に摺動回転可能な補助ローラを取り付け、 前記ガイド部材の揺動で、前記ブレーキシューによって
    底板を挟着することでロック状態になり、底板を挟着し
    ないことでアンロック状態になることを特徴とするリク
    ライニング装置。
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