JP2006204596A - ヘアードライヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 タンクから霧化部に充分量の液体を搬送できるヘアードライヤを提供する。
【解決手段】 横に長いドライヤ本体2の長手方向における一端に吸込口7から吸い込んだ空気を吹き出す吹出口6を形成する。ドライヤ本体2に下側に向けてグリップ部3を突設する。霧化部33及び対向電極34間に電圧を印加することで霧化部33で液体を静電霧化して帯電微粒子水を生成する静電霧化装置32を有する。静電霧化装置32は液体を貯留するタンク35と、タンク35内の液体を霧化部33まで搬送する搬送路を具備する。タンク35を搬送路の下流側端部よりも上方に配設する。
【選択図】 図1

Description

本発明は静電霧化装置を備えたヘアードライヤに関する。
従来のヘアードライヤには例えば特許文献1に示すようにマイナスイオン発生装置を備えたものがあり、このものはマイナスイオン発生装置で発生させたマイナスイオンを毛髪に送り出すことで、マイナスイオンに付着したミストによって毛髪に潤いを与えるものである。しかしこのマイナスイオンに付着するミストは粒径が1nm程度と小さいため、ミストが毛髪に至る前に蒸発しやすく、この場合特にヘアードライヤの吹出口から温風を吹き出した場合には温風の熱によりミストが蒸発しやすく、毛髪に充分な量のミストを届け難いという問題があった。
そこで本発明者は先に粒径3nm〜100nmの帯電微粒子水(ミスト)を生成する静電霧化装置を備えた図8に示すヘアードライヤを想起した。このヘアードライヤの基本的な構成は従来から利用されている一般的なヘアードライヤと同様、横に長いドライヤ本体2の長手方向における一端に吸込口7から吸い込んだ空気を吹き出す吹出口6を形成し、該ドライヤ本体に下側に向けてグリップ部3を突設したものであり、図8にあってはグリップ部3を設けたドライヤ本体2の外周部に静電霧化装置32を設けている。
静電霧化装置32は、霧化部33と、霧化部33に対向する対向電極34と、霧化される液体を貯留するタンク35と、タンク35から毛細管現象により霧化部33に液体を供給する搬送路(図8では多孔質のセラミック部材からなる)を備えて、霧化部33及び対向電極34間に電圧を印加することで霧化部33で液体を静電霧化して帯電微粒子水を生成するものである。
ところで上記ドライヤ本体2及びグリップ部3を備えたヘアードライヤは通常下側に向けたグリップ部3を把持して使用されるものであるが、図8に示すヘアードラーヤはタンク35と霧化部33がグリップ部3を下側に向けた状態で同一レベルに配したものであり、前述のようにグリップ部3を下側に向けた通常使用される姿勢では、搬送路の毛細管現象による力とわずかなタンク内の水の水頭圧を利用して霧化部側に液体が搬送されるだけであるため、上記通常使用時において霧化部33側に充分量の水を供給できなかった。
特開2002−191426号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、タンクから霧化部に充分量の液体を搬送できるヘアードライヤを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係るヘアードライヤは、横に長いドライヤ本体2の長手方向における一端に吸込口7から吸い込んだ空気を吹き出す吹出口6を形成し、該ドライヤ本体2に下側に向けてグリップ部3を突設したヘアードライヤ1において、霧化部33と、霧化部33に対向する対向電極34と、液体を貯留するタンク35と、タンク35内の液体を霧化部33まで搬送する搬送路を具備して、霧化部33及び対向電極34間に電圧を印加することで霧化部33で液体を静電霧化して帯電微粒子水を生成する静電霧化装置32を有し、前記タンク35を搬送路の下流側端部よりも上方に配設して成ることを特徴とする。このようにタンク35を搬送路の下流側端部よりも上方に配設してあるので、グリップ部3を下側に向けドライヤ本体2を横にした通常の使用姿勢でヘアードライヤ1が用いられた際にはタンク35内に貯留された液体の水頭圧を利用して霧化部33に充分量の液体を供給できる。
また上記タンク35をドライヤ本体2に設けたタンク取付部12に着脱自在に取付け、搬送路の上流側端部をタンク取付部12から突出すると共にタンク35内に突出し、タンク35内における搬送路側に吸水部材を設け、該吸水部材内に搬送路のタンク内への突出部分36aの少なくとも突端部を挿入し、タンク取付部12に前記搬送路の突出部分36aの外側を囲む保護管18を突設することも好ましい。タンク35内における搬送路側に設けた吸水部材に搬送路の上流側端部を差し込んでいるので、吸水部材に吸水された水を搬送路に効率良く搬送することができ、この場合、ヘアードライヤ1を傾けて使用した場合にも確実に搬送路側に液体を供給できる。また搬送路の突出部分36aの外側をタンク取付部12から突設した保護管19で囲んでいるので、タンク35を取り外した際に搬送路の突出部分36aがユーザーに触れられることを防止でき、搬送路の突出部分36aが汚されて霧化部33側に異物が送られて搬送路が詰まったり、搬送路の突出部分36aが変形すること等を防止できる。
また上記タンク取付部12から突設した保護管19の突端よりも基端側に上記搬送路のタンク35内への突出部分36aの突端を位置させ、保護管19の突端から搬送路の突端までの距離を0.5mm以下とすることも好ましい。保護管19の突端よりも基端側に搬送路のタンク35内への突出部分36aの突端を位置させることで、搬送路の突出部分36aがユーザーに触れられることを一層防止でき、また保護管19の突端から搬送路の突端までの距離を0.5mm以下としたので、吸水部材から搬送路への液体の供給を効率良く行える。
また上記タンク35内における搬送路側にイオン交換繊維52を設けることも好ましい。イオン交換繊維52によりイオン物質を交換して不純物を除去でき、霧化部33側に不純物が析出することを防止でき、搬送路における不純物の目詰まり等を防止できて霧化部33に安定して液体を供給できる。
また上記イオン交換繊維52として陽イオン交換繊維を設けることも好ましい。液体に含まれる陽イオン物質を交換でき、例えば水道水等に含まれるカルシウムやマグネシウムが霧化部33側に析出することを防止できる。
また上記イオン交換繊維52として4級アミンを含む陰イオン交換繊維を設けることも好ましい。液体に含まれる陰イオン物質を交換でき、また抗菌作用を有する4級アミンによりタンク35内における雑菌の繁殖を抑えることができる。
また上記タンク35をドライヤ本体2に設けたタンク取付部12に着脱自在に取付け、ドライヤ本体2にタンク35の外側を覆うタンクカバー22を設け、該タンクカバー22にタンク35に設けた被押圧部53をタンク取付部12側に押圧する押さえ部25を設けることも好ましい。押さえ部25で被押圧部53を押圧することで、タンク35がドライヤ本体2のタンク取付部12から不意に脱落することを防止できる。
また上記タンクカバー22をドライヤ本体2に回動自在に取付け、該タンクカバー22の押さえ部25近傍に位置する箇所に係止部27を設け、該係止部27をドライヤ本体2の被係止部20に係止することも好ましい。係止部及び被係止部20の係止部分近傍に押さえ部25を位置させることができ、押さえ部25で被押圧部53を強く押さえることができ、タンク35の脱落を一層防止できる。
また上記押さえ部25を被押圧部53側に凸となる凸曲面部又は被押圧部53と反対側に凹となる凹曲面部とすると共に被押圧部53を押さえ部25側と反対側に凹となる凹曲面部又は押さえ部25側に凸となる凸曲面部とし、前記押さえ部25を被押圧部53に嵌め込むことも好ましい。押さえ部25で被押圧部53を押さえる際には、押さえ部25を被押圧部53内に誘導して押さえ部25を容易に被押圧部53にぴったりと接触させることができ、押さえ部25で被押圧部53を確実に押圧できる。
また1つのタンク35に対して複数の霧化部33を設けることも好ましい。1つのタンク35から複数の霧化部33に液体を供給でき、霧化部33毎にタンク35を設けた場合と比較して、タンク35の設置スペースが小さくてすみ、また一つのタンク35に液体を補充するだけで各霧化部33に搬送される液体の補充がなされて、霧化部33に搬送される液体の補充が容易になる。
また上記タンク35の上壁部42bの下方位置に該上壁部42bに対向してタンク35の内外を連通させる空気流入口48を形成し、空気は通すがタンク35内の液体は通さない膜からなる内圧調整膜50をタンク35の内部に設けて該内圧調整膜50で前記空気流入口48を覆い、該内圧調整膜50とタンク35の上壁部42bの間に1mm以下の隙間51を形成することも好ましい。内圧調整膜50とタンク35の上壁部42bの間に液体が存在しない場合には、空気流入口48から内圧調整膜50を介して外気を取り込み、タンク35の内圧を大気圧にすることができ、タンク35内の液体を霧化部33側に効率良くに送ることができ、また内圧調整膜50は水を通さないので空気流入口48から液体が漏れ出すことも防止できる。さらには霧化部33で静電霧化がなされない時においてヘアードライヤ1を通常の使用姿勢よりも傾ける等した場合には、内圧調整膜50とタンク35の上壁部42bとの間に表面張力により液体が保持されることとなり、この液体によりタンク35内に外気が入ることが防止でき、これにより霧化部33で静電霧化がなされない時においてタンク35内の液体の水頭圧により搬送路の下流側端部から液漏れが生じることを防止できる。またこのように内圧調整膜50とタンク35の上壁部42bの間に液体が保持された状態において霧化部33で静電霧化がなされた場合には、搬送路の下流側端部の液体が消費されて、タンク35内の液体が下流側に搬送されてタンク35の内圧が減圧され、これによりタンク35の外圧と内圧との差圧が所定の値に達すると外気が空気流入口48より内圧調整膜50とタンク35の上壁部42bの間に保持された液体を破ってタンク35内に流入するため、この場合も上記内圧調整膜50とタンク35の上壁部42bとの間に液体が保持されていない状態と同様に霧化部33に効率良く液体を供給できるようになっている。
また上記搬送路の下流端開口の径を、搬送路の下流端開口における水の表面張力が、タンク35内に最大に溜められた液体によって搬送路の下流端開口にかかる最大の水頭圧よりも大きくなる寸法とすることも好ましい。これにより搬送路下流端開口から液漏れが生じることを防止できる。
また上記搬送路の下流側端部を収納する静電霧化ケース54を設け、該静電霧化ケース54の内側に吸水体56を設けることも好ましい。仮に搬送路の下流側端部から液漏れが生じたとしても吸水体56により吸水することができ、外部への液漏れを防止できる。
また上記吸水体56を霧化部33からの距離が霧化部33から対向電極34までの距離よりも大きくなる位置に配設することも好ましい。液体が吸水された吸水体56に霧化部33から放電がなされることを防止できる。
本発明ではグリップ部を下側に向けドライヤ本体を横にした通常の使用形態でドイラヤーが用いられた際にはタンク内に貯留された液体の水頭圧を利用して霧化部に充分量の液体を供給できる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1及び図2に示すようにヘアードライヤ1の外殻は軸方向に長い略筒状のドライヤ本体2と、ドライヤ本体2からドライヤ本体2の軸方向に略直交する方向に向けて突設したグリップ部3とで形成されており、以下の説明では特別な記載がない限り、ドライヤ本体2の軸方向における一端側を前側とし他端側を後側とし、ドライヤ本体2のグリップ部3側を下側、グリップ部3とは反対側を上側として説明する。なお図1においては後述するファン11及びヒータ13を簡略的に図示するに留める。
図3等に示すようにドライヤ本体2は、内筒4a及び該内筒4aの外周を囲む外筒4bからなる前部の二重筒状部4と、後部の単筒状部5で構成され、二重筒状部4の内筒4aの内側空間と内筒4aと外筒4bの間に形成された空間は共に単筒状部5の内側空間に連通している。二重筒状部4の前端開口で吹出口6を構成すると共に単筒状部5の後端開口で吸込口7を構成してあり、つまりドライヤ本体2は前端に吹出口6を形成すると共に後端に吸込口7を形成している。単筒状部5の内側空間、内筒4aの内側空間、内筒4aと外筒4bの間に形成された空間は、主路8a、温風路8b、冷風路8cの夫々を構成するもので、この主路8aと温風路8bと冷風路8cでドライヤ本体2の内部に前記吸込口7と吹出口6を連通させる空気路8を形成している。吹出口6は温風路8bの前端開口からなる温風吹出口6aと該温風吹出口6aを囲むように隣接した冷風路8cの前端開口からなる冷風吹出口6bとで構成してある。また冷風路8cは前部で温風路8bの周囲を囲む冷風用流路8cと、冷風用流路8cの左右両側に隣接するミスト用流路8cとに仕切られており、冷風用流路8cの前端開口(以下、冷風出口6bという)とミスト用流路8cの前端開口(以下、ミスト出口6bという)とで冷風吹出口6bを構成してある。冷風用流路8cとミスト用流路8cを仕切る冷風用流路8cの両側の縁部を構成する壁部は正面視でドライヤ本体2の径方向の内側に凹んでおり、冷風出口6bの上下の縁部を構成する壁部はドライヤ本体2の径方向外側に凸となっている。なお図2に示す9は上記空気路8の上流側端部及び下流側端部の夫々に設けた格子であり、該格子9により空気路8に異物が入ることを防止してある。
空気路8の主路8aにはドライヤ本体2に内装したモータ10の駆動により回転するファン11を配設してあり、このファン11とモータ10で送風手段を構成している。モータ10はグリップ部3等に内装した図示しない制御部に接続してあり、制御部によりモータ10を駆動してファン11を回転することで、吸込口7から外部空気がドライヤ本体2の主路8a内に吸い込まれ、主路8aから分岐して冷風路8c及び温風路8bの夫々に流れ込み、このうち冷風路8cに流れ込んだ空気にあっては、冷風用流路8cとミスト用流路8cとに分岐して冷風出口6b及び各ミスト出口6bの夫々から吹き出され、また温風路8bに流れ込んだ空気にあっては温風吹出口6aから吹き出されるようになっている。また空気路8の温風路8bのみに前述の制御部に接続された加熱部としてのヒータ13を配設してあり、制御部によりヒータ13を加熱することで、主路8aから温風路8bに流れ込んだ空気を加熱し、温風を温風吹出口6aから吹き出せるようになっている。
図4及び図5に示すようにドライヤ本体2の前部の上面部には下方に凹むタンク収納凹部からなるタンク取付部12を形成してあり、該タンク取付部12はドライヤ本体2の左右方向の中央部に位置している。タンク取付部12の底面部の前端部には孔14を穿設してあり、孔14には上部をタンク取付部12の底面部よりも上方に突出した保持部材15の下部をOリング16aを介して挿入固定している。保持部材15の両側には上下に貫通する貫通孔18を穿設してあり、各貫通孔18にはステンレス等の防錆性を有する金属で形成保護管19の下部を挿入固定している。またタンク取付部12の前部の両側部には被係止部20を設けている。
図4に示すようにドライヤ本体2のタンク取付部12の後方部にはタンク取付部12の上方開口を覆うタンクカバー22の後端を枢支部23を介して連結してあり、これによりドライヤ本体2に対してタンクカバー22を回動自在に取付けている。図5に示すようにタンクカバー22の前部(自由端側の部分)の左右方向の中央には左右方向に長いリブ24を下方に向けて突設しており、リブ24の下端面の左右方向の中央部には上側(後述する被押圧部53と反対側)に向けて凹となる凹曲面部からなる押さえ部25を形成している。またタンクカバー22の前部の両側には前記押さえ部25を設けたリブ24と前後方向において同じ箇所に位置する突部26を下方に向けて突設している。各突部26の下端部には前記被係止部20に係止自在に係止される係止部27を設けてあり、また各突部26の上部はリブ24の両側端に一体に連結されている。
上記ドライヤ本体2の後部から大略L字状を成すように下側に向けて突出したグリップ部3は図1に示すようにその外面に前述の制御部に接続したプッシュ式スイッチ29及びスライド式スイッチ30を設けている。プッシュ式スイッチ29を操作することで、ファン11を駆動するモータ10のON/OFFと該モータ10のON時におけるヒータ13のON/OFFを切換えられるようにしている。つまりモータ10及びヒータ13をONにして、温風吹出口6aから温風(ヒータ13により加熱された暖かい空気)を吹き出すと同時に冷風吹出口6b(冷風出口6b及びミスト出口6b)から冷風(ヒータ13によって加熱されていない空気)を吹き出す冷温風モードと、モータ10をONにすると共にヒータ13をOFFにして、温風吹出口6a及び冷風吹出口6b(冷風出口6b及びミスト出口6b)から同時に冷風を吹き出す冷風モードとを切換えられるようにしている。またスライド式スイッチ30を操作することでファン11の回転数を変更して吹出口6から吹き出される空気量を段階的に切換えられるようにしている。なお図2に示す31は前述のヒータ13及びモータ10と後述の静電霧化装置32の電源となる電源コードである。
そして上記ヘアードライヤ1には、図5に示すように霧化部33と、霧化部33に対向する対向電極34と、水のような液体を貯留するタンク35と、タンク35内の液体を霧化部33にまで搬送する搬送路を具備して、霧化部33及び対向電極34間に電圧を印加することで霧化部33で液体を静電霧化して帯電微粒子水を生成する静電霧化装置32を設けている。
静電霧化装置32は、既述のタンク35と、静電霧化がなされる霧化ブロック37と、タンク35から霧化ブロック37に液体を搬送する搬送部36と、高電圧発生回路からなる電圧印加部41とで構成されている。
ここで図示例のヘアードライヤ1には、タンク35を1つ、霧化ブロック37を2つ(即ち霧化部33を2つ)、搬送部36を霧化ブロック37と同数の2つ備えており、同一タンク35内に貯留された液体を各搬送部36により各霧化部33に搬送するようにしている。このように1つのタンクに対して2つの霧化部33を設けることで、霧化部33毎にタンク35を設けた場合と比較して、タンク35の設置スペースが小さくてすみ、また1つのタンク35に液体を補充するだけで各霧化部33に搬送される液体の補充がなされて、霧化部33に搬送される液体の補充が容易になる。なお本例では1つのタンク35に対して2つの霧化部33を設けたが、1つのタンク35に対して3以上の霧化部33を設けても良い。
タンク35はドライヤ本体2のタンク取付部12に収納されており、タンク35の上側はドライヤ本体2の被係止部20に係止部27を係止することでドライヤ本体2に固定された状態にあるタンクカバー22により覆われている。このタンク35は、タンク本体42とエルボ体43と収納体44を備えており、タンク本体42は中空でその前端にタンク本体42の内部に連通する液体供給口46を形成している。
タンク本体42の下壁部42aの後端部の左右方向の中央部には縦筒状の空気筒47を上方に向けて突設している。空気筒47の下端開口はタンク本体42の下壁部42aの下面から下方に向けて開口している。また空気筒47の上端開口はタンク本体42の上壁部42bに対向しており、本例ではこの空気筒47の上端開口をタンク本体42の内外を連通させる空気流入口48としている。タンク35の上壁部42bのすぐ下方に位置する空気筒47の上端面には空気筒47の空気流入口48を覆うように内圧調整膜50を設けている。内圧調整膜50は空気は通すがタンク35内の液体は通さない膜からなるもので、この内圧調整膜50と該内圧調整膜50の上方に位置するタンク本体42の上壁部42bの間には図6(a)に示すように1mm以下(本例では0.6mm)の隙間51が形成されている。
タンク本体42の前端部はOリング16cを介してエルボ筒状のエルボ体43の一端部に被嵌された状態で着脱自在に接続されており、該エルボ体43の他端部には前述の保持部材15の上部がOリング16bを介して被嵌された状態で着脱自在に接続されている。つまりエルボ体43の他端部をドライヤ本体2の保持部材15に対して着脱自在とすることで、タンク35をドライヤ本体2に対して着脱自在としており、またタンク本体42からエルボ体43を取り外すことで液体供給口46からタンク35内に液体を補充できるようにしている。
エルボ体43の横筒状部43aは中空の収納体44の前端部を被嵌しており、この状態で収納体44の前端部はエルボ体43の横筒状部43aに連結されている。収納体44の後部はエルボ体43の後端開口から後方に突出してタンク本体42の内部に挿入してあり、該収納体44の後部の外壁には収納体44の内外を連通させる連通孔(図示せず)を穿設してある。また収納体44の前端はエルボ体43の内部において保持部材15の上方空間に向けて開口している。収納体44の内部及びエルボ体43の内部における保持部材15の上方空間にはイオン交換繊維52を充填しており、該イオン交換繊維52の前端部は保持部材15よりもやや上方に位置している。本例では前記イオン交換繊維52として4級アミンを含む陰イオン交換繊維と陽イオン交換繊維の両方を充填してある。またイオン交換繊維52はフェルト等を基材として吸水性を有するもので、本例では該イオン交換繊維52を吸水部材としている。陰イオン交換繊維は液体に含まれる陰イオン物質を交換して不純物を除去できるものであって、これにより霧化部33側に不純物が析出することを防止している。また陰イオン交換繊維に含まれる4級アミンは抗菌作用を有するもので、これによりタンク35内における雑菌の繁殖をも抑えている。更にはタンク35内の搬送部36側に設けた陽イオン交換繊維は液体に含まれる陽イオン物質を交換して不純物を除去できるもので、これにより例えば水道水等に含まれるカルシウムやマグネシウムが霧化部33側に析出することを防止している。なおタンク35内には4級アミンを含む陰イオン交換繊維のみを設けても良いし、陽イオン交換繊維のみを設けても良い。
上記タンク35のエルボ体43の上面部における保持部材15の上方に位置する箇所には図4に示すように正面視で上方(押さえ部25側)に凸となる凸曲面部からなる被押圧部53を形成してあり、該被押圧部53はタンクカバー22の押さえ部25に下方(タンク取付部12側)に押圧されると共に押さえ部25内に嵌め込まれている。これによりタンク35がドライヤ本体2のタンク取付部12から不意に脱落することが防止されている。またこのタンクカバー22の押さえ部25はタンクカバー22の係止部27近傍に位置しているので、タンクカバー22の押さえ部25でタンク35の被押圧部53を強く押さえ付けることができるようになっており、これによりタンク35が脱落することを一層防止している。さらには押さえ部25を凹曲面部とし、被押圧部53を凸曲面部としているので、タンクカバー22を枢支部23を支点として回動することで押さえ部25で被押圧部53を押さえる際には、押さえ部25を被押圧部53内に誘導して押さえ部25を容易に被押圧部53にぴったりと接触させることができるようになっており、これにより押さえ部25で被押圧部53を確実に押圧できるようになっている。なお本例では押さえ部25を被押圧部53と反対側に凹となる凹曲面部とし、被押圧部53を押さえ部25側に凸となる凸曲面部としたが、逆に押さえ部25を被押圧部53側に凸となる凸曲面部とし、被押圧部53を押さえ部25とは反対側に凹となる凹曲面部としても良い。
上記タンク35から液体が供給される各霧化ブロック37は図3に示すようにドライヤ本体2の空気路8(冷風路8c)の両側部に位置するミスト用流路8cの夫々に左右対称に配設されており、また図4に示すように前後方向において各霧化ブロック37の一部又は全部がタンク35の一部(図示例では前部)に重複している。各霧化ブロック37は、前端が対応するミスト出口6bに向かって開口すると共に後端を閉塞した有底筒状の静電霧化ケース54と、該静電霧化ケース54の底部54aに固定された印加電極55と、静電霧化ケース54の前端開口54bに固定された対向電極34で構成されている。
静電霧化ケース54は底部54aに図示しない通風孔を設けてあり、前述のモータ10を駆動した場合には通風孔からファン11により送風された空気が静電霧化ケース54内に流入し、静電霧化ケース54内を通って静電霧化ケース54の前端開口54bから流出するようになっている。また静電霧化ケース54の内周面部には肉厚1mmの吸水性を有する吸水体56を設けている。この吸水体56は搬送路の下流側端部から液漏れが生じて静電霧化ケース54に液体が流れ込んでしまった場合に、該液体を吸水してヘアードライヤ1の外部への液漏れを防止するものである。なお吸水体56は静電霧化ケース54と一体に設けてあっても良いし、また別体の吸水体56を静電霧化ケース54の内周面に貼着等して設けてあっても良い。
印加電極55はステンレス等の防錆性を有する金属からなる中空棒状の部材であって、静電霧化ケース54の底部54aを前後方向に貫通した状態で保持されている。静電霧化ケース54内に収納した印加電極55の先端部は円錐状に形成された円錐状部38となっており、この円錐状部38の針状に尖った先端を霧化部33としている。印加電極55の内部には前後方向(印加電極55の軸方向)に伸びる搬送部収納孔57を形成している。搬送部収納孔57の前端は印加電極55の円錐状部38の霧化部33近傍に穿設した丸孔58に連通し、また後端は印加電極55の後端から開口している。ここで前記丸孔58は図7(d)に示すように正面視で霧化部33を囲むように3つ穿設されているものとする。
また対向電極34はリング状の部材であって静電霧化ケース54内に配された霧化部33に対向する位置に配置されている。また前記吸水体56は霧化部33からの距離が霧化部33から対向電極34までの距離よりも大きくなる位置に配設されており、これにより液体が吸水された吸水体56に霧化部33から放電がなされることを防止して、霧化部33における帯電微粒子水の生成を確実に行えるようにしている。
タンク35と各霧化ブロック37を接続する搬送部36は可撓性を有する管状チューブからなる。各搬送部36の一端部(下流側端部)は各霧化ブロック37の印加電極55の後端から搬送部収納孔57内に挿入されて搬送部収納孔57の前端にまで至っており、該搬送部36の一端開口が円錐状部38の各丸孔58に連通している。また各搬送部36の他端部(上流側端部)は前述の保持部材15の貫通孔18に保持された保護管19の下端から挿入されて保持部材15を上下に貫通してタンク35内に突出しており、該搬送部36のタンク35内に突出した突出部分36aの突端部は吸水部材としてのイオン交換繊維52の前端部内に差し込まれている。これによりタンク35内は搬送部36を介して印加電極55の各丸孔58に連通することとなり、しかしてタンク35内と霧化部33は搬送部36と印加電極55の搬送部収納孔57の前端部とで構成された搬送路を介して接続される。なお本例では搬送部36の突出部分36aにおける突端部のみをイオン交換繊維52に差し込んだが、搬送部36の突出部分36aの全部をイオン交換繊維52に差し込んでも良い。また搬送部36と搬送部収納孔57の前端部とで搬送路を構成したが、搬送部36の下流端開口を丸孔58に直接連通させる等して霧化部33近傍に開口させ、この搬送部36のみで搬送路を構成しても良い。
また上記保持部材15から上方に突出した搬送部36の突出部分36aは内圧調整膜50を設けた空気筒47の空気流入口48と左右方向において同じ位置に配設されており、該搬送部36の突出部分36aの外側は保持部材15から上方に突出した保護管19の上部により全部が囲まれている。この搬送部36の突出部分36aの突端(上端)はタンク取付部12の底面部から上方に突出した保護管19の突端(上端)よりも基端側に位置しており、保護管19の突端部はイオン交換繊維52に差し込まれている。また保護管19の突端から搬送部36の突端までの距離は0.5mm以下(本例では0.2mm)としている。
ここで既述のタンク35は両霧化ブロック37の印加電極55の円錐状部(つまり搬送部36の下流側端部)よりも上方に配設され、また両霧化ブロック37の印加電極55の円錐状部の左右方向における中央に配設されている。また各丸孔58(つまり搬送部36の下流端開口)の径は各丸孔58における水の表面張力がタンク35内に最大に溜められた液体によって各丸孔58にかかる最大の水頭圧よりも大きくなる寸法としている。具体的には各丸孔58の径を0.5mm以下とし、ヘアードライヤ1のグリップ部3をあらゆる方向に向けて配した場合における霧化部33を基準とするタンク35内に最大に溜められた液体の水頭を60mm以下(より好ましくは55mm以下)としている。またグリップ部3を下側に向けた状態における霧化部33を基準とするタンク35内に最大に溜められた液体の水頭は、グリップ部3を側方に向けた状態におけるそれよりも低くしてあり、これによりグリップ部3を下側に向けた状態においてはグリップ部3を側方に向けた状態よりも搬送路の下流側端部から液漏れが生じ難い構造としている。
電圧印加部41は上記各霧化ブロック37の印加電極55及び対向電極34間に高電圧を印加するものであって、この電圧の印加は前述のモータ10のONに連動して行われるようになっている。そして電圧印加部41で印加電極55及び対向電極34間に電圧を印加した場合には以下のように霧化部33で帯電微粒子水が生成される。
電圧印加部41により印加電極55及び対向電極34間に電圧が印加されると、印加電極55側がマイナス電極となって霧化部33に電荷が集中し、タンク35内から搬送部36の毛細管現象により搬送部36、搬送部収納孔57の前端部、丸孔58を介して霧化部33にまで搬送された液体が霧化部33において対向電極34側に向けて飛び出し、空気中の高電界中に漂う間にレイリー分裂を繰り返して最終的に3nm〜100nmサイズの帯電微粒子水となる静電霧化現象が生じ、この帯電微粒子水がケースの静電霧化ケース54の前端開口54bからミスト用流路8cへと吐出される。そしてこの霧化部33における静電霧化により液体が消費されることで、搬送部36の下流側端部は水が不足した状態となり、これにより搬送部36の毛細管現象によってタンク35内の液体が霧化部33側に引き込まれてタンク35内が負圧となり、この結果、タンク35内には空気流入口48より内圧調整膜50を介して外気が流入してタンク35の内圧は大気圧と略同じになり、これにより以後タンク35内に貯留された液体は該液体の水頭圧と搬送部36の毛細管現象によって搬送部36を介して霧化部33側に供給されることとなる。
上記のように霧化部33で生成された帯電微粒子水はファン11によって送風された冷たい空気と共にミスト出口6bから外部へと吹き出されることとなり、またこの時には帯電微粒子水を含む冷風の吹き出し方向と同じ方向に冷風出口6bから冷風が吹き出されると共に温風吹出口6aから温風が吹き出されることとなり、しかしてユーザーは送風と共に帯電微粒子水を毛髪に当てて毛髪に潤いを与えることができる。
ここで本発明のヘアードライヤ1にあっては前述したようにタンク35を搬送路の下流側端部よりも上方に配設してあるので、グリップ部3を下側に向けドライヤ本体2を横にした通常の使用姿勢でヘアードイラヤー1が用いられた際には、搬送路の毛細管現象による吸引力に加えてタンク35内に貯留された液体の水頭圧を利用して霧化部33に充分量の液体を供給できるようになっている。
またタンク35内の液体が少ない時にドライヤ本体2を水平よりも傾けた状態で使用した場合には、タンク35が傾いてしまってタンク35内の液体が搬送路の上流側端部に接触せず、この結果、タンク35内から搬送路に液体が供給されない虞れがあるが、本例ではタンク35内における搬送路側に設けた吸水部材(イオン交換繊維52)に搬送路の上流側端部を差し込んでいるので、上記のようにヘアードライヤ1を傾けて使用した場合にも搬送路は吸水部材であるイオン交換繊維52内の水に接触することとなり、これによりタンク35内の液体を搬送路に確実且つ効率良く供給できる。また上記搬送路の上流側端部を吸水部材に差し込むには前述のようにタンク取付部12から搬送路の上流側端部をタンク35側に向けて突出する必要があるが、このように搬送路の上流側端部をタンク取付部12から突出した場合には、タンク35をドライヤ本体2のタンク取付部12から取り外した際にタンク取付部12から突出した搬送路の突出部分36aが触れられ、これにより搬送路の突出部分36aが汚されて霧化部33側に異物が送られて搬送部36が目詰まりしたり、また搬送路の突出部分36aの位置がずれて、タンク35をタンク取付部12に再度取付けた際に搬送路の突出部分36aがイオン交換繊維52に差し込まれなかったり、搬送路の突出部分36aがタンク35とタンク取付部12との間に挟まれてしまったり、また搬送路の突出部分36aが変形したりする虞れがある。しかし本例にあっては前記搬送路の突出部分36aの外側をタンク取付部12から突設した保護管19で囲んでいるので、搬送路の突出部分36aがユーザーに触れられることを防止でき、また該保護管19により搬送路の突出部分36aを固定することができる。さらにはタンク取付部12から突設した保護管19の突端よりも基端側に上記搬送路のタンク35内への突出部分36aの突端を位置させてあるので、搬送路の突出部分36aがユーザーに触れられることを一層防止できる。またこの場合、保護管19の突端から搬送部36の突端までの距離を0.5mm以下としたので、吸水性を有するイオン交換繊維52から搬送路への液体の供給を効率良く行える。
また本例では図6(a)に示すように内圧調整膜50とタンク35の上壁部42bの間に1mm以下の隙間51を形成したので、霧化部33で静電霧化がなされない時においてヘアードライヤ1を通常の使用姿勢よりも傾けた場合には、内圧調整膜50とタンク35の上壁部42bとの間に表面張力により液体が保持されることとなり、この液体によりタンク35内に外気が入ることが防止でき、これにより霧化部33で静電霧化がなされない時においてタンク35内の液体の水頭圧により搬送路の下流側端部から液漏れが生じることを防止できる。
またこれにより以下の利点も有している。つまりヘアードライヤ1を使用しない場合は通常グリップ部3を側方に向けた状態(つまりグリップ部3及びドライヤ本体2を横にした状態)で載置されるのだが、ここで図6(c)の参考図に示すように内圧調整膜50とタンク35の上壁部42bとの間の上下方向の距離が1mmよりも大きい場合には、図6(d)に示すようにタンク35内の液体の液面(水面)が空気流入口48の上端(通常使用形態における左右方向の縁)よりも下方に位置した場合に、横向きとなった空気筒47の空気流入口48と通常使用形態におけるタンク35の上壁部42bとの間に水が存在しない部分(図中イに示すハッチング部分)ができ、この部分イを介して空気流入口48から内圧調整膜50を介してタンク35内に外気が流入してタンク35の内圧が大気圧程度となり、この結果、タンク35内に貯留された液体の水頭圧により霧化部33側に液体が搬送され、搬送部36の下流端から液漏れが生じる虞れがあるが、本例では内圧調整膜50とタンク35の上壁部42bの間に1mm以下の隙間51を形成したので、上記のようにヘアードライヤ1をグリップ部3を側方に向けた状態で載置した際において、タンク35内の液体の液面が空気流入口48の上端よりも下方に位置している場合には、図6(b)に示すように内圧調整膜50とタンク35の上壁部42bとの間に表面張力により液体が保持されて(図中ロに示すハッチング部分)、この液体によりタンク35内に外気が入ることが防止でき、これによりタンク35内の液体の水頭圧により搬送部36の下流端から液漏れが生じることを防止できる。また特に本例では搬送部36の上流端開口を空気流入口48と左右方向において同じ位置に配設してあるので、ヘアードライヤ1をグリップ部3を側方に向けて載置した場合においては、ドライヤ本体2の両側端のうちどちらを下に向けて載置したとしても、内圧調整膜50とタンクの上壁部42bとの間に表面張力により確実に液体を保持することができるのである。
またこのように内圧調整膜50とタンク35の上壁部42bの間に液体が保持された状態において霧化部33で静電霧化がなされた場合には、タンク35の内圧が減圧されてタンク35の外圧と内圧との差圧が所定の値に達し、これにより外気が空気流入口48より内圧調整膜50とタンク35の上壁部42bの間に保持された液体を破ってタンク35内に流入するため、この場合も内圧調整膜35とタンク35の上壁部42bとの間に液体が保持されていない状態と同様に霧化部33に効率良く液体を供給できるようになっている。
また本例では搬送路の下流端開口(丸孔58)の径を、搬送路の下流端開口における水の表面張力が、タンク35内に最大に溜められた液体によって搬送路の下流端開口にかかる最大の水頭圧よりも大きくなる寸法としたので、搬送路の下流端開口から液漏れが生じることを防止できるようになっている。つまり例えば各丸孔58の孔径を0.5mmとし、タンク35内に最大に溜められた液体の霧化部33を基準とする最大の水頭を60mmとし、丸孔58の表面張力を
ΔP=2T/R=2×72.8×10―3/0.25×10―3=582Pa
とし
タンク35に貯留された液体の最大の水頭圧を
60mmAq=547Pa
とし、これにより丸孔58の表面張力をタンク35内に最大に溜められた液体によって搬送部36の下流端開口にかかる最大の水頭圧よりも大きくするのである。なお本実施形態では各丸孔58の径を0.15mm以下としている。
本発明の実施の形態における一例のヘアードライヤを示し、図は要部を切りかいた側断面図である。 同上のヘアードライヤの正面図である。 同上のヘアードライヤの水平断面図である。 同上のヘアードライヤの要部拡大側断面図である。 同上のヘアードライヤの要部拡大正断面図である。 (a)は本例の内圧調整膜とタンクの上壁部を示す側面視説明図であり、(b)は本例のヘアードライヤをグリップ部を側方に向けて載置した際におけるタンク内の液体の様子を示した側面視説明図であり、(c)は内圧調整膜とタンクの上壁部との間の隙間を1mmよりも大きくした場合の内圧調整膜とタンクの上壁部を示す側面視説明図であり、(d)は(c)のヘアードライヤをグリップ部を側方に向けて載置した際におけるタンク内の液体の様子を示した側面視説明図である。 同上の霧化ブロックを示し、(a)は側断面図、(b)は背面図、(c)は正面図であり、(d)は印加電極の先端部の正面図である。 本発明者が先に想起したヘアードライヤの要部を切り欠いた斜視図である。
符号の説明
1 ヘアードライヤ
2 ドライヤ本体
3 グリップ部
6 吹出口
7 吸込口
19 保護管
12 タンク取付部
20 被係止部
22 タンクカバー
25 押さえ部
27 係止部
32 静電霧化装置
33 霧化部
34 対向電極
35 タンク
36 突出部分
50 内圧調整膜
52 イオン交換繊維
53 被押圧部

Claims (14)

  1. 横に長いドライヤ本体の長手方向における一端に吸込口から吸い込んだ空気を吹き出す吹出口を形成し、該ドライヤ本体に下側に向けてグリップ部を突設したヘアードライヤにおいて、霧化部と、霧化部に対向する対向電極と、液体を貯留するタンクと、タンク内の液体を霧化部まで搬送する搬送路を具備して、霧化部及び対向電極間に電圧を印加することで霧化部で液体を静電霧化して帯電微粒子水を生成する静電霧化装置を有し、前記タンクを搬送路の下流側端部よりも上方に配設して成ることを特徴とするヘアードライヤ。
  2. 上記タンクをドライヤ本体に設けたタンク取付部に着脱自在に取付け、搬送路の上流側端部をタンク取付部から突出すると共にタンク内に突出し、タンク内における搬送路側に吸水部材を設け、該吸水部材内に搬送路のタンク内への突出部分の少なくとも突端部を挿入し、タンク取付部に前記搬送路の突出部分の外側を囲む保護管を突設したことを特徴とする請求項1に記載のヘアードライヤ。
  3. 上記タンク取付部から突設した保護管の突端よりも基端側に上記搬送路のタンク内への突出部分の突端を位置させ、保護管の突端から搬送路の突端までの距離を0.5mm以下としたことを特徴とする請求項2に記載のヘアードライヤ。
  4. 上記タンク内における搬送路側にイオン交換繊維を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヘアードライヤ。
  5. 上記イオン交換繊維として陽イオン交換繊維を設けたことを特徴とする請求項4に記載のヘアードライヤ。
  6. 上記イオン交換繊維として4級アミンを含む陰イオン交換繊維を設けたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のヘアードライヤ。
  7. 上記タンクをドライヤ本体に設けたタンク取付部に着脱自在に取付け、ドライヤ本体にタンクの外側を覆うタンクカバーを設け、該タンクカバーにタンクに設けた被押圧部をタンク取付部側に押圧する押さえ部を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のヘアードライヤ。
  8. 上記タンクカバーをドライヤ本体に回動自在に取付け、該タンクカバーの押さえ部近傍に位置する箇所に係止部を設け、該係止部をドライヤ本体の被係止部に係止したことを特徴とする請求項7に記載のヘアードライヤ。
  9. 上記押さえ部を被押圧部側に凸となる凸曲面部又は被押圧部と反対側に凹となる凹曲面部とすると共に被押圧部を押さえ部側と反対側に凹となる凹曲面部又は押さえ部側に凸となる凸曲面部とし、前記押さえ部を被押圧部に嵌め込んだことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のヘアードライヤ。
  10. 1つのタンクに対して複数の霧化部を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のヘアードライヤ。
  11. 上記タンクの上壁部の下方位置に該上壁部に対向してタンクの内外を連通させる空気流入口を形成し、空気は通すがタンク内の液体は通さない膜からなる内圧調整膜をタンクの内部に設けて該内圧調整膜で前記空気流入口を覆い、該内圧調整膜とタンクの上壁部の間に1mm以下の隙間を形成したことを特徴とする請求項1〜10に記載のヘアードライヤ。
  12. 上記搬送路の下流端開口の径を、搬送路の下流端開口における水の表面張力が、タンク内に最大に溜められた液体によって搬送路の下流端開口にかかる最大の水頭圧よりも大きくなる寸法としたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のヘアードライヤ。
  13. 上記搬送路の下流側端部を収納する静電霧化ケースを設け、該静電霧化ケースの内側に吸水体を設けたことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のヘアードライヤ。
  14. 上記吸水体を霧化部からの距離が霧化部から対向電極までの距離よりも大きくなる位置に配設したことを特徴とする請求項13に記載のヘアードライヤ。
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