JP6447869B2 - 髪ケア装置 - Google Patents
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Description
〔1〕本発明に従う髪ケア装置の一形態は、供給対象に荷電粒子を供給する荷電粒子供給部と、前記供給対象に電圧を供給する電圧供給部と、前記電圧供給部から出力される電圧である出力電圧を変化させる制御部とを備える。
本髪ケア装置によれば、人体に電圧が供給される時間と人体に蓄えられる電荷の量との相関が予め試験等により確認され、その結果に基づいて出力電圧を変化させる時間が定められる。このため、人体に蓄えられる電荷の量が過度に増加する前に人体の電荷が電圧供給部に放出される。
本髪ケア装置によれば、出力電圧が簡易なパターンに従って制御される。このため、出力電圧を変化させるための制御の内容が簡素化される。また、人体に電圧が供給される時間と人体に蓄えられる電荷の量との相関が予め試験等により確認され、その結果に基づいて出力電圧のパターンが定められる。このため、人体に蓄えられる電荷の量が過度に増加する前に人体の電荷が電圧供給部に放出される。
本髪ケア装置によれば、上記〔3〕により得られる効果と実質的に同様の効果が得られる。
本髪ケア装置によれば、上記〔3〕により得られる効果に準じた効果が得られる。
本髪ケア装置によれば、上記〔5〕により得られる効果と実質的に同様の効果が得られる。
本髪ケア装置によれば、スイッチング素子が制御されることにより、出力電圧が所定の電圧または商用電源の電圧と同じ位相を持つように変化する。このため、上記制御が複数の回路により構成される場合と比較して、髪ケア装置の小型化およびコストの削減の効果が得られる。
〔11〕前記髪ケア装置の一例によれば、前記荷電粒子供給部は前記荷電粒子を含む帯電微粒子水を放出する。
図1に示される髪ケア装置の一例であるドライヤー1は、荷電粒子および電圧を供給対象である人体100(図5参照)に供給する。ドライヤー1は、複数の要素を収容する筒状のハウジング10、ドライヤー1を使用するユーザーにより握られるグリップ21、および、ハウジング10がグリップ21に対して回転できるようにハウジング10とグリップ21とを連結する連結部22を備える。ドライヤー1はさらに、グリップ21の端部に接続され、商用電源2(図5参照)から供給される電力を伝達するコード23を備える。
荷電粒子供給部60はハウジング10の内部に配置される。荷電粒子供給部60は、2つの電極を有する放電部61、高電圧を放電部61に与える高電圧発生部63、および、荷電粒子が放出される放出口64を備える。放電部61が有する2つの電極は、針状の放電電極、および、放電電極と対向する対向電極(ともに図示略)である。
電圧供給回路71は、商用電源2から供給される電流を双方向に流すことが可能なスイッチング素子であるスイッチ72、スイッチ72と直列に接続されるコンデンサ73、および、複数の抵抗により構成される。スイッチ72はフォトMOS(Metal Oxide Semiconductor)リレーにより構成され、制御部80(図4参照)によりオンおよびオフが切り替えられる。複数の抵抗は、商用電源2とスイッチ72との間に配置される第1の抵抗74、および、コンデンサ73と電圧供給パネル76との間に配置される第2の抵抗75を含む。
なお、対地電圧には、商用電源2の地点Aまたは地点Bで接続されるアースの対地電圧、および、人体100が接地しているアースの対地電圧が存在する。例えば、床等の上では大地に対してアース接続される場所が異なることにより、対地電圧にばらつきが生じることが考えられる。しかし、電圧供給パネル76を介して人体100を地点Aまたは地点Bでアース接続することにより、対地電圧にばらつきが生じにくくなる。
制御部80は第2の操作部32が操作されることにより、第1の動作モードを実行する。第1の動作モードが開始された時刻である時刻t1において、制御部80は第1のスイッチ制御により電圧供給パネル76から出力される出力電圧Eを正の電圧である第1の電圧に変化させる。第1の電圧は例えば商用電源2の電圧における正のピーク値である。第1の動作モードが実行されるとき、荷電粒子供給部60からマイナスの電荷を帯びた帯電微粒子水が放出される。なお、正の電圧は対地電圧に対してプラスの極性を示す電圧である。
制御部80は第1の動作モードにおいて出力電圧Eを第2の電圧である0Vに変化させるとき、第2のスイッチ制御を実行する。図8(b)に示されるとおり、制御部80は第2のスイッチ制御が実行されている間、スイッチ72がオンに保ち続けられる。スイッチ72がオンに保ち続けられることにより、図8(a)に示されるとおり出力電圧Eが商用電源2の電圧と実質的に一致する。すなわち、対地電圧に対する出力電圧Eがほぼ同じ振幅を持つため、出力電圧Eがその平均電圧である0Vに変化する。このように、制御部80は第2のスイッチ制御を実行することにより、第1の動作モードにおいて電圧供給パネル76から出力される出力電圧Eを0Vに変化させる。
制御部80は第3の操作部33が操作されることにより、第2の動作モードを実行する。第2の動作モードが開始された時刻である時刻t11において、制御部80は第1のスイッチ制御により電圧供給パネル76から出力される出力電圧Eを負の電圧である第3の電圧に変化させる。第3の電圧は例えば商用電源2の電圧における負のピーク値である。第2の動作モードが実行されるとき、荷電粒子供給部60からプラスの電荷を帯びた帯電微粒子水が放出される。なお、負の電圧は対地電圧に対してマイナスの極性を示す電圧である。
図10は、第2の動作モードにおいて第3の電圧が出力されるときの出力電圧Eと第1のスイッチ制御との関係の一例を示す。なお、図10(a)に示される一点鎖線は商用電源2の電圧を示している。
本願発明者は、ドライヤー1および比較例のドライヤーについて、人体100の一部である髪の電圧とドライヤーが連続して使用される時間である使用時間との関係に関する試験を実施した。なお、図11の実線がドライヤー1の試験結果を示し、図11の一点鎖線が比較例のドライヤーの試験結果を示す。
(1)ドライヤー1によれば、出力電圧Eが時間に応じて制御される。このため、出力電圧Eを変化させるための制御の内容が簡素化される。また、人体100に電圧が供給される時間と人体100に蓄えられる電荷の量との相関が予め試験等により確認され、その結果に基づいて出力電圧Eを変化させる時間が定められる。このため、人体100に蓄えられる電荷の量が過度に増加する前に人体100の電荷が電圧供給部70に放出される。
実施の形態に関する説明は本発明に従う髪ケア装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う髪ケア装置は実施の形態以外に例えば以下に示される実施の形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
図12は第1の変形例の第1の動作モードにおける出力電圧Eの出力態様を示す。
図14は第2の変形例の第1の動作モードにおける出力電圧Eの出力態様を示す。
図15は第3の変形例の第1の動作モードにおける出力電圧Eの出力態様を示す。
図16は第1の変形例の第2の動作モードにおける出力電圧Eの出力態様を示す。
図17は第2の変形例の第2の動作モードにおける出力電圧Eの出力態様を示す。
図18は第3の動作モードにおける出力電圧Eの出力態様を示す。
図19は第4の動作モードにおける出力電圧Eの出力態様を示す。
図20は第5の動作モードにおける出力電圧Eの出力態様を示す。
・変形例の荷電粒子供給部60によれば、プラスの電荷を帯びた帯電微粒子水、および、マイナスの電荷を帯びた帯電微粒子水に代えて、プラスの電荷を帯びた荷電粒子であるプラスイオン、および、マイナスの電荷を帯びた荷電粒子であるマイナスイオンが髪に供給される。
2 :商用電源
60 :荷電粒子供給部
70 :電圧供給部
72 :スイッチ(スイッチ素子)
73 :コンデンサ
76 :電圧供給パネル
80 :制御部
200:ヘアーアイロン
300:ヘアブラシ
E :出力電圧
Claims (11)
- 人体の一部である髪に荷電粒子を供給する荷電粒子供給部と、
前記人体との接触部分に電圧を供給し、前記人体を帯電させる電圧供給部と、
前記人体の一部である髪に蓄えられている前記荷電粒子が前記電圧供給部に放出されるように前記電圧供給部から出力される電圧である出力電圧を変化させる制御部と
を備える髪ケア装置。 - 前記制御部は前記電圧供給部が前記出力電圧を出力している時間に応じて前記出力電圧を変化させる
請求項1に記載の髪ケア装置。 - 前記制御部は、前記出力電圧を正の電圧である第1の電圧、および、前記第1の電圧よりも低い第2の電圧に周期的に変化させる
請求項2に記載の髪ケア装置。 - 前記第2の電圧は正の電圧、負の電圧、対地電圧とほぼ等しい電圧、または、前記対地電圧と同じ電圧である
請求項3に記載の髪ケア装置。 - 前記制御部は、前記出力電圧を負の電圧である第3の電圧、および、前記第3の電圧よりも高い第4の電圧に周期的に変化させる
請求項2に記載の髪ケア装置。 - 前記第4の電圧は正の電圧、負の電圧、対地電圧とほぼ等しい電圧、または、前記対地電圧と同じ電圧である
請求項5に記載の髪ケア装置。 - 前記人体、および、前記人体の一部である髪に与える電荷の正負の組み合わせが異なる複数の動作モードをさらに備え、
前記制御部は前記複数の動作モードの内容に応じて前記出力電圧を変化させる
請求項1〜6のいずれか一項に記載の髪ケア装置。 - 前記電圧供給部は、商用電源から供給される電流を双方向に流すことが可能なスイッチング素子と、前記スイッチング素子と直列に接続されるコンデンサと、前記コンデンサから出力される電圧を前記人体との接触部分に供給する電圧供給パネルとを備え、
前記制御部は、前記商用電源の電圧がゼロクロス点を通過してから経過した時間が、前記電圧供給部の出力電圧に基づいて決められた所定の時間を超えたときに前記スイッチング素子をオンに切り替え、前記コンデンサの電圧が前記商用電源の電圧と実質的に一致した後において所定の電圧に達したときに前記スイッチング素子をオフに切り替えることにより、前記電圧供給パネルから前記人体との接触部分に供給される前記出力電圧を所定の電圧に変化させる
請求項1〜7のいずれか一項に記載の髪ケア装置。
- 前記制御部は前記出力電圧が前記商用電源の電圧と同じ位相を持つように前記スイッチング素子を制御する
請求項8に記載の髪ケア装置。 - 前記髪ケア装置は、ドライヤー、ヘアーアイロン、または、ヘアブラシである
請求項1〜9のいずれか一項に記載の髪ケア装置。 - 前記荷電粒子供給部は前記荷電粒子を含む帯電微粒子水を放出する
請求項1〜10のいずれか一項に記載の髪ケア装置。
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