JP2006200279A - 建築物の解体方法 - Google Patents

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田 恵 一 阪
Toshifumi Fujizen
善 敏 史 藤
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Abstract

【課題】 建築現場において内装材の表面側から加熱するだけで下地材から内装材を容易に剥がすことを可能とする。
【解決手段】 スタッド材4と化粧板7との対向面間に、加熱により膨張する熱膨張性微粒中空体を含む接着剤8を介在させ、該接着剤8の接着作用により上記化粧板7をスタッド材4に接着させた建築物の解体方法であって、上記スタッド材4が位置する化粧板7の表面側から電磁誘導加熱装置10によって該スタッド材4を加熱し、このスタッド材4と化粧板7との間の接着剤8を加熱発泡させて剥離し、上記化粧板7をスタッド材4から剥がすものである。これにより、建築現場において化粧板7の表面側から加熱するだけでスタッド材4から化粧板7を容易に剥がすことができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、熱膨張性微粒中空体を含む接着剤によって下地材に内装材を接着させた建築物について上記内装材を剥がす解体方法に関し、詳しくは、建築現場において内装材の表面側から加熱するだけで上記下地材から内装材を容易に剥がすことができる建築物の解体方法に係るものである。
従来、建築物において下地材に内装材を固着するには、建物の間仕切り部に金属製の下地材を取り付けた後、上記下地材の表面にホットメルト接着剤を塗布し、内装材を上記下地材の表面に位置決めして配置し、上記内装材の表面を電磁誘導加熱装置で操作し、上記下地材を発熱させて表面のホットメルト接着剤を溶融し、下地材に内装材を接着した後、上記ホットメルト接着剤を冷却固化して内装材を固着していた(例えば、特許文献1参照)。
また、建築物において下地材から内装材を取り外して解体するには、金属製の下地材と内装材との対向面間に、ホットメルト接着剤を塗布し、該ホットメルト接着剤を加熱溶融させ、該接着剤の固化による接着作用によって内装材を金属製の下地材に接着させた状態で、上記金属製の下地材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製の下地材を加熱することにより上記ホットメルト接着剤を溶融させて、上記内装材を金属製の下地材から剥がして解体していた(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−294970号公報 特開2002− 21340号公報
しかし、上記特許文献2に記載された建築物の解体方法においては、金属製の下地材と内装材とがホットメルト接着剤で接着されており、電磁誘導加熱装置によって該金属製の下地材を加熱することにより上記ホットメルト接着剤を瞬間的に溶融させて内装材を剥離することができるが、内装材の表面側から電磁誘導加熱装置で押圧しながら加熱するため、その電磁誘導加熱装置が通過した後、又は上記電磁誘導加熱装置による加熱を止めた瞬間に上記ホットメルト接着剤が固化を始めて、再び上記金属製の下地材と内装材とが接着してしまうものであった。したがって、上記内装材の接着部に引き剥がし力を与えながら電磁誘導加熱する必要があり、作業性が悪くて内装材を下地材から容易に剥がすことができなかった。この場合、建築現場においては内装材を剥がすことが困難であり、内装材付きの下地材を専門の処理工場へ搬入して、解体していた。このことから、建築廃材のリサイクルの障害となっていた。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、建築現場において内装材の表面側から加熱するだけで下地材から内装材を容易に剥がすことができる建築物の解体方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による建築物の解体方法は、金属製の下地材と内装材との対向面間に、加熱により膨張する熱膨張性微粒中空体を含む接着剤を介在させ、該接着剤の接着作用により上記内装材を金属製の下地材に接着させた建築物の解体方法であって、上記金属製の下地材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製の下地材を加熱し、この下地材と内装材との間の接着剤を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を金属製の下地材から剥がすものである。
このような構成により、熱膨張性微粒中空体を含む接着剤の接着作用により内装材を金属製の下地材に接着させた建築物にて、上記金属製の下地材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製の下地材を加熱し、この下地材と内装材との間の接着剤を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を金属製の下地材から剥がすことができる。
また、本発明による他の建築物の解体方法は、非金属製の下地材と内装材との対向面の少なくとも一方側に金属製薄板材を固着すると共に、上記非金属製の下地材と内装材との対向面間に、加熱により膨張する熱膨張性微粒中空体を含む接着剤を介在させ、該接着剤の接着作用により上記内装材を非金属製の下地材に接着させた建築物の解体方法であって、上記固着された金属製薄板材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製薄板材を加熱し、この金属製薄板材と内装材との間、又は非金属製の下地材と金属製薄板材との間の接着剤を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を非金属製の下地材から剥がすものである。
このような構成により、熱膨張性微粒中空体を含む接着剤の接着作用により内装材を非金属製の下地材に接着させた建築物にて、上記固着された金属製薄板材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製薄板材を加熱し、この金属製薄板材と内装材との間、又は非金属製の下地材と金属製薄板材との間の接着剤を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を非金属製の下地材から剥がすことができる。
そして、上記熱膨張性微粒中空体を含む接着剤は、加熱剥離型の弾性接着剤から成るものである。
また、上記熱膨張性微粒中空体を含む接着剤は、水性エマルジョン系接着剤から成るものである。
さらに、上記電磁誘導加熱装置は、手持ち形式で使用するものである。
また、本発明による更に他の建築物の解体方法は、金属製の下地材と内装材との対向面間に、粘着剤及び、又はテープ基材に対し加熱により膨張する熱膨張性微粒中空体を含有させた粘着テープを介在させ、該粘着テープの接着作用により上記内装材を金属製の下地材に接着させた建築物の解体方法であって、上記金属製の下地材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製の下地材を加熱し、この下地材と内装材との間の粘着テープの粘着剤及び、又はテープ基材を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を金属製の下地材から剥がすものである。
このような構成により、熱膨張性微粒中空体を含有させた粘着テープの接着作用により内装材を金属製の下地材に接着させた建築物にて、上記金属製の下地材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製の下地材を加熱し、この下地材と内装材との間の粘着テープの粘着剤及び、又はテープ基材を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を金属製の下地材から剥がすことができる。
さらに、本発明による更に他の建築物の解体方法は、非金属製の下地材と内装材との対向面の少なくとも一方側に金属製薄板材を固着すると共に、上記非金属製の下地材と内装材との対向面間に、粘着剤及び、又はテープ基材に対し加熱により膨張する熱膨張性微粒中空体を含有させた粘着テープを介在させ、該粘着テープの接着作用により上記内装材を非金属製の下地材に接着させた建築物の解体方法であって、上記固着された金属製薄板材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製薄板材を加熱し、この金属製薄板材と内装材との間、又は非金属製の下地材と金属製薄板材との間の粘着テープの粘着剤及び、又はテープ基材を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を非金属製の下地材から剥がすものである。
このような構成により、熱膨張性微粒中空体を含有させた粘着テープの接着作用により内装材を非金属製の下地材に接着させた建築物にて、上記固着された金属製薄板材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製薄板材を加熱し、この金属製薄板材と内装材との間、又は非金属製の下地材と金属製薄板材との間の粘着テープの粘着剤及び、又はテープ基材を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を非金属製の下地材から剥がすことができる。
請求項1に係る発明によれば、金属製の下地材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製の下地材を加熱することにより、この下地材と内装材との間の接着剤を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を金属製の下地材から剥がすことができる。したがって、上記内装材の接着部に引き剥がし力を与えることなく、内装材の表面側から加熱するだけで金属製の下地材から内装材を容易に剥がすことができる。この場合、内装材付きの下地材を専門の処理工場へ搬入することなく、建築現場において作業性を向上して解体することができる。このことから、建築廃材のリサイクルを推進することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、非金属製の下地材と内装材との対向面の少なくとも一方側に固着された金属製薄板材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製薄板材を加熱することにより、この金属製薄板材と内装材との間、又は非金属製の下地材と金属製薄板材との間の接着剤を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を非金属製の下地材から剥がすことができる。したがって、上記内装材の接着部に引き剥がし力を与えることなく、内装材の表面側から加熱するだけで非金属製の下地材から内装材を容易に剥がすことができる。この場合、内装材付きの下地材を専門の処理工場へ搬入することなく、建築現場において作業性を向上して解体することができる。このことから、建築廃材のリサイクルを推進することができる。
そして、請求項3に係る発明によれば、上記熱膨張性微粒中空体を含む接着剤が加熱剥離型の弾性接着剤から成ることにより、異なる材料から成る異種部材の線膨張係数の違いによる接着部材同士の動きを吸収し、該接着部材の破壊、接着の剥がれなどの不具合を防止することができる。したがって、接着耐久性を向上することができる。
また、請求項4に係る発明によれば、上記熱膨張性微粒中空体を含む接着剤が水性エマルジョン系接着剤から成ることにより、接着ライン適性、取り扱いの簡便性を向上し、作業者の健康管理、環境保全等において利点を有する。
さらに、請求項5に係る発明によれば、上記電磁誘導加熱装置は手持ち形式で使用するものであることにより、建築現場において簡易に使用することができ、建築物の解体の作業性を向上することができる。
また、請求項6に係る発明によれば、金属製の下地材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製の下地材を加熱することにより、この下地材と内装材との間の粘着テープの粘着剤及び、又はテープ基材を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を金属製の下地材から剥がすことができる。したがって、上記内装材の接着部に引き剥がし力を与えることなく、内装材の表面側から加熱するだけで金属製の下地材から内装材を容易に剥がすことができる。この場合、内装材付きの下地材を専門の処理工場へ搬入することなく、建築現場において作業性を向上して解体することができる。このことから、建築廃材のリサイクルを推進することができる。
さらに、請求項7に係る発明によれば、非金属製の下地材と内装材との対向面の少なくとも一方側に固着された金属製薄板材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製薄板材を加熱することにより、この金属製薄板材と内装材との間、又は非金属製の下地材と金属製薄板材との間の粘着テープの粘着剤及び、又はテープ基材を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を非金属製の下地材から剥がすことができる。したがって、上記内装材の接着部に引き剥がし力を与えることなく、内装材の表面側から加熱するだけで非金属製の下地材から内装材を容易に剥がすことができる。この場合、内装材付きの下地材を専門の処理工場へ搬入することなく、建築現場において作業性を向上して解体することができる。このことから、建築廃材のリサイクルを推進することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による建築物の解体方法が適用される建物の間仕切り部を示す一部断面斜視図である。本発明の建築物の解体方法は、熱膨張性微粒中空体を含む接着剤によって下地材に内装材を接着させた建物について上記内装材を剥がして解体するものである。
図1に示す建物の間仕切り部は、建物の床面1と天井面にそれぞれ断面コ字形のランナー材2,3が水平に配設されている。上下のランナー材2,3の間には、金属製の下地材としての一対のスタッド材4,4が、後述の化粧板7を貼り合わせる面を外側に向けた状態で対向され、横方向に所定間隔をおいて立設されている。上記一対のスタッド材4,4の間は、その対向間隔を維持するためスペーサー5で連結されている。また、隣接する一対のスタッド材4,4の間には、振れ止め用の横部材6,6が張り渡されている。
このような構造において、上記スタッド材4,4の片面又は両側面には、内装材としての化粧板7が接着されるが、この実施形態においては、上記スタッド材4と化粧板7との対向面間に、加熱により膨張する熱膨張性微粒中空体を含む接着剤8を介在させ、該接着剤8の接着作用により上記化粧板7をスタッド材4に接着させている。上記熱膨張性微粒中空体は、加熱すると発泡するもので、例えば発泡倍率が20〜100倍であり、発泡開始温度が100〜150℃とされている。
このときのスタッド材4に対する化粧板7の接着状態は、図2に示すように、スタッド材4の外側面に熱膨張性微粒中空体を含む接着剤8が塗布され、この接着剤8の接着固化により隣接する化粧板7,7が上記スタッド材4に取り付けられている。この状態で、図1に示すように間仕切り部9が構成されている。なお、上記熱膨張性微粒中空体を含む接着剤8は、図2に示すようにスタッド材4と化粧板7との対向面間の隙間の全体に充填することなく、スタッド材4又は化粧板7のどちらかの面側に薄層のプライマー状に塗布して介在させ、さらに両者の対向面間に熱膨張性微粒中空体を含まない通常の接着剤を充填してスタッド材4に化粧板7を接着させてもよい。この場合でも、上記プライマー状に塗布された接着剤8が後述のように加熱発泡することにより、化粧板7を容易に剥がすことができる。
このように構成された間仕切り部9を解体するには、その建築現場において、図3に示すように、上記スタッド材4が位置する化粧板7の表面側から電磁誘導加熱装置10によって該スタッド材4を加熱し、このスタッド材4と化粧板7との間の接着剤8を加熱発泡させて剥離し、上記化粧板7をスタッド材4から剥がせばよい。
上記電磁誘導加熱装置10は、内蔵する加熱コイルから発生する磁力線(交番磁界)を電気導体である金属に照射すると、電磁誘導作用によって上記金属に渦電流(I)が誘導され、この誘導電流が金属内に流れてその電気抵抗(R)によりジュール熱(I2R)が発生することを利用して、スタッド材4を所定温度まで加熱するもので、図4に示すように、加熱コイル11と、この加熱コイル11に高周波電流を流す高周波電流発生回路12と、上記加熱コイル11に流れる高周波電流を検出する検出コイル13と、この検出コイル13が検出した検出電流に応じた電圧を出力する電圧出力回路14と、この電圧出力回路14から出力される電圧に応じて上記高周波電流発生回路12を制御する制御装置15とを備えて成る。
なお、上記電磁誘導加熱装置10においては、上記加熱コイル11に流れる高周波電流を検出コイル13で検出することにより、金属製の下地材であるスタッド材4を検知するようになっている。また、図4においては、電源は図示省略してある。
次に、本発明の建築物の解体方法の具体的な手順について説明する。まず、図4において、電磁誘導加熱装置10の電源を入れて高周波電流発生回路12を駆動し、加熱コイル11に高周波電流を流す。そして、図3に示すように、作業者が上記電磁誘導加熱装置10を手に持って、その電磁誘導加熱装置10を化粧板7の表面に接触させる。このとき、図5(a)に示すように、上記加熱コイル11で発生された磁力線Mは、化粧板7及び接着剤8を通過してスタッド材4に照射され、電磁誘導作用によって該スタッド材4に渦電流が流れてその電気抵抗によりジュール熱が発生する。そして、この発生するジュール熱により、スタッド材4のその部位を数秒間だけ加熱する。
すると、上記スタッド材4の加熱により、図5(b)に示すように、該スタッド材4に接している熱膨張性微粒中空体を含む接着剤8が加熱されて発泡し、符号8aで示すように発泡膨張状態となる。この発泡膨張状態の接着剤8aは非可逆の変化であり、その接着剤8aが冷却されても再び凝集力を取り戻すことはない。したがって、上記発泡膨張状態の接着剤8aは、スタッド材4の面から剥離する。
上記のようにしてスタッド材4の或る部位の接着剤8が剥離すると、図5(a)において電磁誘導加熱装置10を該スタッド材4に沿わせて矢印A方向に順次移動させて行く。そして、スタッド材4の各部位を数秒間だけ加熱する。すると、上記と同様にして、図5(b)に示すように、該スタッド材4に接している接着剤8が順次加熱されて発泡し、符号8b,8cで示すように発泡膨張状態となる。そして、上記と同様に、発泡膨張状態の接着剤8b,8cは、スタッド材4の面から順次剥離する。このとき、上記化粧板7に対して、従来のように引き剥がし力を与える必要はない。
このようにして、上記スタッド材4の全長にわたって電磁誘導加熱装置10によって該スタッド材4を加熱し、このスタッド材4と化粧板7との間の接着剤8を加熱発泡させて剥離する。そして、化粧板7の接着部分に割裂力を作用させることで、図5(c)に示すように、上記剥離した接着剤8によって上記スタッド材4から化粧板7を矢印Bのように容易に剥がすことができる。なお、図5(a)において、符号16は手持ち形式で使用する電磁誘導加熱装置10の操作ハンドルを示し、符号17は電源コードを示している。
図6は本発明による建築物の解体方法が適用される下地材と内装材との接着の他の実施形態を示す側面図である。この実施形態は、非金属製の下地材4′と内装材としての化粧板7との対向面の少なくとも一方側に金属製薄板材18を固着すると共に、上記非金属製の下地材4′と化粧板7との対向面間に、熱膨張性微粒中空体を含む接着剤8を介在させ、該接着剤8の接着作用により上記化粧板7を非金属製の下地材4′に接着させたものである。すなわち、図1及び図5に示すスタッド材4は金属製の下地材であるが、図6においては、下地材4′を木材やプラスチック等の非金属製とし、電磁誘導加熱装置10による電磁誘導加熱を可能とするために、非金属製の下地材4′と化粧板7との対向面の少なくとも一方側に金属製薄板材18を固着したものである。そして、この固着された金属製薄板材18が位置する化粧板7の表面側から電磁誘導加熱装置10によって該金属製薄板材18を加熱し、この金属製薄板材18と化粧板7との間、又は上記非金属製の下地材4′と金属製薄板材18との間の接着剤8を加熱発泡させて剥離し、上記化粧板7を非金属製の下地材4′から剥がすものである。
このとき、建築物の解体方法の具体的な手順は、図5(a)〜(c)と全く同様に行われ、電磁誘導加熱装置10による電磁誘導加熱によって金属製薄板材18が加熱されることで、非金属製の下地材4′と化粧板7との対向面間の接着剤8が発泡膨張状態の接着剤8a,8b,8cとなって非金属製の下地材4′から順次剥離する。
なお、図6においては、金属製薄板材18を非金属製の下地材4′側に固着したが、本発明はこれに限られず、化粧板7側に固着してもよい。或いは、非金属製の下地材4′と化粧板7との両方側に金属製薄板材18をそれぞれ固着し、それらの金属製薄板材18の間に接着剤8を介在させてもよい。
また、本発明による建築物の解体方法においては、上記熱膨張性微粒中空体を含む接着剤8は、加熱剥離型の弾性接着剤から成るものとしてもよい。この加熱剥離型の弾性接着剤としては、例えば本出願人の出願に係る特願2002−208440号の明細書に記載されたものを用いればよい。すなわち、
「アルコキシシリル基含有ポリマー(A)100質量部と、
熱膨張性微粒中空体(B)15〜60質量部と、
脱水剤として下記一般式(1)で示される特定のアルコキシシラン(C)0.2〜0.8部(但し、前記(B)1部に対して)と、
(CH3nSi(OC254-n …(1)
(但し、式中、nは0または1である。)
シラノール縮合触媒(D)0.01〜20質量部と、
を含有する加熱剥離型1液湿気硬化型弾性接着剤」
を用いればよい。
さらに、上記熱膨張性微粒中空体を含む接着剤8は、水性エマルジョン系接着剤から成るものとしてもよい。この水性エマルジョン系接着剤としては、例えば本出願人の出願に係る特願2000−306867号の明細書に記載されたものを用いればよい。すなわち、
「(A)トルエン不溶分が70質量%以上のポリビニルアルコール含有エチレン−酢酸ビニル−多官能性モノマー系共重合体エマルジョン、(B)スルホン酸変性したアニオン性ポリウレタンエマルジョン、ならびに(C)熱膨張性微粒中空体からなる水性接着剤組成物」
を用いればよい。
さらにまた、本発明による建築物の解体方法においては、図1、図5及び図6に示す熱膨張性微粒中空体を含む接着剤8の代わりに、粘着剤及び、又はテープ基材に対し加熱により膨張する熱膨張性微粒中空体を含有させた粘着テープを用いて、内装材(化粧板7)を金属製の下地材(スタッド材4)に接着させてもよいし、或いは、非金属製の下地材4′と内装材(化粧板7)との対向面の少なくとも一方側に金属製薄板材18を固着した状態にて該内装材を非金属製の下地材4′に接着させてもよい。上記粘着テープとしては、例えば本出願人の出願に係る特願2001−120126号の明細書に記載されたものを用いればよい。すなわち、
「テープ基材または離型紙に活性エネルギー線硬化型粘着剤100質量部に対し、加熱により膨張する熱膨張性微粒中空体10〜30質量部を含有せしめた配合粘着剤を塗布して活性エネルギー線で硬化したリサイクル可能の加熱発泡による再剥離性の粘着テープ」
を用いればよい。
以下に、実施例及び比較例を記載して本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。まず、実施例の接着剤の種類としては、変成シリコーンを主成分とし熱膨張性微粒中空体を含む加熱剥離型の弾性接着剤(請求項3に対応)と、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂)エマルジョンを主成分とし熱膨張性微粒中空体を含む水性エマルジョン系接着剤(請求項4に対応)とを用いた。
一方、比較例の接着剤の種類としては、ポリアミド系ホットメルトを主成分とし熱膨張性微粒中空体を含まないホットメルト接着剤と、変成シリコーンを主成分とし熱膨張性微粒中空体を含まない弾性接着剤とを用いた。
そして、図1に示すスタッド材4として幅38mmの溝形鋼スタッドを用い、化粧板7として厚さ6mmの化粧ケイ酸カルシウム板を用いた。
上記溝形鋼スタッド(4)に対して化粧ケイ酸カルシウム板(7)を、上記4種類の接着剤でそれぞれ貼り合わせる。例えば温度23℃、湿度50%の環境下で所定期間(例えば7日間)だけ養生してそれぞれの接着剤が固化した後に、剥離作業性と接着強さを評価する。剥離作業性の評価には、幅38mm、長さ300mmの溝形鋼スタッド1本を、300mm四方の化粧ケイ酸カルシウム板に貼り合わせたものを用いた。剥離作業性は、図5(a)に示すように、上記溝形鋼スタッド(4)が位置する化粧ケイ酸カルシウム板(7)の表面側から電磁誘導加熱装置10によって該溝形鋼スタッド(4)を加熱する。加熱時間は、一ヶ所につき6秒間程度とした。加熱後30秒間放置してから、手で上記溝形鋼スタッド(4)より化粧ケイ酸カルシウム板(7)を強制的に剥離させる。そのときの剥がれ具合を見ながら剥離作業が容易であるか否かを評価した。
上記溝形鋼スタッド(4)と化粧ケイ酸カルシウム板(7)との接着強さは、幅38mm、長さ40mmに切り出した溝形鋼スタッドを、70mm四方の化粧ケイ酸カルシウム板に貼り合わせ、例えば温度23℃、湿度50%の環境下で所定期間(例えば7日間)だけ養生したものを用いた。そして、接着剤に対する電磁誘導加熱装置10による加熱前と加熱後30秒間放置した状態との平面引張接着強さで評価した。加熱時間は、一ヶ所につき6秒間程度とした。平面引張接着強さは、オートグラフ引張試験機を用いて温度23℃の環境下で、引張速度5mm/minで測定した。接着強さは、試験体が破壊に至るまでの最大荷重とし、その結果は、図7に示す表1の通りである。
表1に示すように、比較例におけるホットメルト接着剤では、加熱前の接着強さは0.88N/mm2で化粧ケイ酸カルシウム板(7)が破壊に至り、加熱後の接着強さは0.65N/mm2で化粧ケイ酸カルシウム板(7)が破壊に至る状態であり、少し小さくなるだけで化粧ケイ酸カルシウム板(7)の剥離は困難である。また、比較例における弾性接着剤では、加熱前の接着強さは0.89N/mm2で破壊に至り、加熱後の接着強さは0.91N/mm2で破壊に至る状態であり、むしろ大きくなって化粧ケイ酸カルシウム板(7)の剥離は困難である。
これに対して、実施例における加熱剥離型の弾性接着剤では、加熱前の接着強さは0.88N/mm2で化粧ケイ酸カルシウム板(7)が破壊に至るが、加熱後においては上記加熱剥離型の弾性接着剤が加熱発泡して剥離することから0.02N/mm2で化粧ケイ酸カルシウム板(7)が溝形鋼スタッド(4)から剥がれて、化粧ケイ酸カルシウム板(7)の剥離は容易である。また、実施例における水性エマルジョン系接着剤では、加熱前の接着強さは0.83N/mm2で化粧ケイ酸カルシウム板(7)が破壊に至るが、加熱後においては上記水性エマルジョン系接着剤が加熱発泡して剥離することから0.03N/mm2で化粧ケイ酸カルシウム板(7)が溝形鋼スタッド(4)から剥がれて、化粧ケイ酸カルシウム板(7)の剥離は容易である。
本発明による建築物の解体方法が適用される建物の間仕切り部を示す一部断面斜視図である。 上記建物の間仕切り部におけるスタッド材に対する化粧板の接着状態を示す要部斜視図である。 電磁誘導加熱装置を化粧板の表面に接触させてスタッド材から化粧板を剥がす状態を示す要部斜視図である。 上記電磁誘導加熱装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明による建築物の解体方法の具体的な手順を示す説明図である。 本発明による建築物の解体方法が適用される下地材と内装材との接着の他の実施形態を示す側面図である。 接着剤に対する電磁誘導加熱装置による加熱前と加熱後において、スタッド材と化粧板との割裂接着強さを測定した結果を示す表である。
符号の説明
2,3…ランナー材
4…スタッド材(金属製の下地材)
4′…非金属製の下地材
7…化粧板(内装材)
8…熱膨張性微粒中空体を含む接着剤
8a,8b,8c…発泡膨張状態の接着剤
9…間仕切り部
10…電磁誘導加熱装置
11…加熱コイル
12…高周波電流発生回路
18…金属製薄板材

Claims (7)

  1. 金属製の下地材と内装材との対向面間に、加熱により膨張する熱膨張性微粒中空体を含む接着剤を介在させ、該接着剤の接着作用により上記内装材を金属製の下地材に接着させた建築物の解体方法であって、
    上記金属製の下地材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製の下地材を加熱し、この下地材と内装材との間の接着剤を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を金属製の下地材から剥がすことを特徴とする建築物の解体方法。
  2. 非金属製の下地材と内装材との対向面の少なくとも一方側に金属製薄板材を固着すると共に、上記非金属製の下地材と内装材との対向面間に、加熱により膨張する熱膨張性微粒中空体を含む接着剤を介在させ、該接着剤の接着作用により上記内装材を非金属製の下地材に接着させた建築物の解体方法であって、
    上記固着された金属製薄板材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製薄板材を加熱し、この金属製薄板材と内装材との間、又は非金属製の下地材と金属製薄板材との間の接着剤を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を非金属製の下地材から剥がすことを特徴とする建築物の解体方法。
  3. 上記熱膨張性微粒中空体を含む接着剤は、加熱剥離型の弾性接着剤から成ることを特徴とする請求項1又は2記載の建築物の解体方法。
  4. 上記熱膨張性微粒中空体を含む接着剤は、水性エマルジョン系接着剤から成ることを特徴とする請求項1又は2記載の建築物の解体方法。
  5. 上記電磁誘導加熱装置は、手持ち形式で使用するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の建築物の解体方法。
  6. 金属製の下地材と内装材との対向面間に、粘着剤及び、又はテープ基材に対し加熱により膨張する熱膨張性微粒中空体を含有させた粘着テープを介在させ、該粘着テープの接着作用により上記内装材を金属製の下地材に接着させた建築物の解体方法であって、
    上記金属製の下地材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製の下地材を加熱し、この下地材と内装材との間の粘着テープの粘着剤及び、又はテープ基材を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を金属製の下地材から剥がすことを特徴とする建築物の解体方法。
  7. 非金属製の下地材と内装材との対向面の少なくとも一方側に金属製薄板材を固着すると共に、上記非金属製の下地材と内装材との対向面間に、粘着剤及び、又はテープ基材に対し加熱により膨張する熱膨張性微粒中空体を含有させた粘着テープを介在させ、該粘着テープの接着作用により上記内装材を非金属製の下地材に接着させた建築物の解体方法であって、
    上記固着された金属製薄板材が位置する内装材の表面側から電磁誘導加熱装置によって該金属製薄板材を加熱し、この金属製薄板材と内装材との間、又は非金属製の下地材と金属製薄板材との間の粘着テープの粘着剤及び、又はテープ基材を加熱発泡させて剥離し、上記内装材を非金属製の下地材から剥がすことを特徴とする建築物の解体方法。
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