JP2002294970A - 内装材の施工方法 - Google Patents

内装材の施工方法

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JP2002294970A
JP2002294970A JP2001100726A JP2001100726A JP2002294970A JP 2002294970 A JP2002294970 A JP 2002294970A JP 2001100726 A JP2001100726 A JP 2001100726A JP 2001100726 A JP2001100726 A JP 2001100726A JP 2002294970 A JP2002294970 A JP 2002294970A
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interior
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melt adhesive
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Tatsu Matsuyoshi
達 松吉
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Sanyo Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物における内装材の施工方法に関し、押圧
作業を改善して内装材の接着を確実にするとともに施工
容易に内装材の取付けが行える内装材の施工方法を提供
することを課題とする。 【解決手段】 建物の躯体又は間仕切り部に、磁性金属
製の下地材4,24を取付けた後、上記下地材の表面に
接着材を塗布し、内装材8を上記下地材4,24の表面
に位置決めして配置し、この位置決めの後、磁石を設け
た取付補助体9,19を上記内装材8の表面に吸着さ
せ、この磁石の上記下地材に対する吸引力により、内装
材8を下地材4,24に密着保持させ、上記接着材が固
化した後、上記取付補助体9,19を取り除き、上記下
地材に上記内装材を固着することである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物における内装
材の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波の電磁誘導方式による加熱
装置10を用い、ホットメルト接着材の溶融接着により
内装材を取付ける施工方法が知られている。この施工方
法は、図5に示すように、建物躯体に取付けた金属製の
下地材4の表面にホットメルト接着材11を付着してお
き、作業者は、この下地材4の上から石膏ボード等の非
金属製の内装材8を押し付け、この押圧した状態で内装
材8の表面から上記加熱装置10を操作する。
【0003】この加熱装置10の操作により、加熱装置
10のコイルから発生する磁力線(交番磁界)により上
記下地材4に渦電流が誘導され、この誘導電流が金属の
電気抵抗によるジュール熱により下地材4を発熱させ、
この熱によりその表面に付着したホットメルト接着材を
溶融する。ホットメルト接着材が溶融すると、作業者
は、加熱装置の作動操作を停止し、内装材を手で押圧し
たままホットメルト接着材11の冷却を待つ。やがてホ
ットメルト接着材は冷却し、内装材を下地材に固着す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記施工方法で
は、作業者は電磁誘導による加熱後に、加熱装置10を
持った反対の手で、誘導加熱時間(7〜14秒)のあい
だ内装材8を押圧し、さらにホットメルト接着材11が
冷却して固化するまでの時間(5〜15秒間)は、内装
材8の押圧を続行しなければならない。上記内装材8
は、板厚にも関係するが、約12から15キログラムの
重量があり、このような内装材を人手により押圧、支持
する作業は、多くの労力を要し、施工性の低下を招く。
【0005】また、押圧作業は、作業者の力加減に委ね
られ、このため個々の接着にばらつきが生じ、作業の不
確実性を招き、加えて、通常加熱装置の操作と押圧作業
とは、同一施工者が行うため、施工範囲が制約され施工
に時間がかかるという問題がある。
【0006】さらに、図6(a)に示すように、内装材
自体に反り等があると、下地材と内装材との間に間隙が
生じるので、接着力を確保するために間隙の個所を密着
させる必要がある。このような場合、接着材が冷却する
間の接着強度を決定する工程における押圧作業におい
て、同図(b)に示すように、内装材を押圧する力が不
足すると、接着面に隙間が生じて接着力にバラツキが生
じ、接着力の不足が懸念される。また押圧作業では、下
地材の強度に伴ない、押圧力による下地材の反力が異な
ることから、強度の小さい軽量の下地材などが用いられ
ている場合には押圧不足が懸念されるという問題があっ
た。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、押圧作業を改善して内装材の接着を確実にする
とともに施工容易に内装材の取付けが行える内装材の施
工方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するため、本発明に係る内装材の施工方法は、図1に示
すように、建物の躯体又は間仕切り部に、磁性金属製の
下地材4,24を取付けた後、上記下地材の表面に接着
材を塗布し、内装材8を上記下地材4,24の表面に位
置決めして配置し、この位置決めの後、磁石を設けた取
付補助体9,19を上記内装材8の表面に吸着させ、こ
の磁石の上記下地材に対する吸引力により、内装材8を
下地材4,24に密着保持させ、上記接着材が固化した
後、上記取付補助体9,19を取り除き、上記下地材に
上記内装材を固着することである。
【0009】本発明に係る内装材の施工方法は、建物の
躯体又は間仕切り部に、磁性金属製の下地材4,24を
取付けた後、上記下地材の表面に、予めホットメルト接
着材11が塗布されていない場合は、ホットメルト接着
材11を塗布し、内装材8を上記下地材4,24の表面
に位置決めして配置し、この位置決めの後、磁石を設け
た取付補助体9,19を上記内装材8の表面に吸着さ
せ、この磁石の上記下地材に対する吸引力により、内装
材8を下地材4,24に密着保持させた後、上記内装材
の表面を、高周波の電磁誘導による加熱装置10で操作
し、上記下地材4,24を発熱させて表面のホットメル
ト接着材11を溶融し、この溶融個所の内装材の表面に
取付補助体9,19を当てがい、内装材を下地材に接着
した後上記加熱装置10の操作を停止し、上記ホットメ
ルト接着材11が冷却固化した後、上記取付補助体9,
19を取り除き、上記下地材4,24に上記内装材8を
固着することである。
【0010】本発明に係る内装材の施工方法は、建物の
躯体又は間仕切り部に取付けられた磁性金属製の下地材
4,24に、ホットメルト接着材11を用いて接着され
た内装材8を解体する施工方法において、磁石を設けた
取付補助体9,19を用いて上記内装材8の表面を摺動
操作させ、磁石の吸引力によって上記下地材4,24の
位置を確認し、上記確認した位置において、上記内装材
8の表面を、高周波の電磁誘導による加熱装置10で操
作し、上記下地材4,24を発熱させて表面のホットメ
ルト接着材11を溶融するとともに、上記内装材8を上
記下地材4,24から脱着し解体することである。
【0011】さらに、本発明に係る内装材の施工方法
は、上記取付補助体9,19に設けた磁石は、ネオジム
(Nd)、鉄(Fe)、ボロン(B)を主成分とする異
方性焼結の永久磁石からなることである。
【0012】また、本発明に係る内装材の施工方法は、
上記取付補助体は、一方側が開口する容器の他方側に把
手部が設けられ、この容器の内側奥に軟鉄板を配置し
て、この軟鉄板の表面に永久磁石を配置し、さらに開口
部をシート被膜で覆って上記軟鉄板及び永久磁石を容器
に内包したことである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内装材の施工
方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、
建物の躯体1にボード状の内装材8を施工する状態を示
したものである。建物の床面12と天井面13に、それ
ぞれ断面コの字形の軽量鋼製のランナー材2、3を水平
状に取付け、これらランナー材2、3間に上下に、かつ
建物の壁面14から一定間隔をおいて磁性金属製の下地
材としてのスタッド材4を取付ける。
【0014】このスタッド材4は、磁石に吸引吸着され
る磁性特性を有する磁性金属材を用いている。ここでの
スタッド材4は、軽量鋼製からなる断面矩形状の角筒状
長尺材とした。スタッド材4は、表面板の中間部に円孔
5がスタッド材4の表裏を貫通して設けられている。ス
タッド材4は左右に所定間隔をおいて立設される。これ
らスタッド材4は、円孔5の上下周辺と壁面14との間
に、多孔質のスポンジ状で弾性を有する保持材6をその
収縮性を利用して介在させる。
【0015】そして、上記スタッド材4の円孔5を利用
して室内側から弾性接着材7を注入する。この弾性接着
材7は、壁面14とスタッド材4との間で、かつ上下保
持材6間に注入充填される。弾性接着材7としては、硬
化後、弾性力を有するもので、例えば変性シリコーン樹
脂系、ウレタン樹脂系、アクリル樹脂系、可撓製エポキ
シ樹脂系、シリコーン樹脂系、ポリサルファイド樹脂
系、又はSBR(スチレンブタジエンゴム)樹脂系、か
らなる接着材が用いられるが、好ましくは、プライマー
の処理の必要性がなく、無溶剤型で耐久性、接着性に優
れる変性シリコーン樹脂接着材が良好である。
【0016】壁面14とスタッド材4間に挿入された弾
性接着材7が硬化することにより、スタッド材4が壁面
14に固定され下地材の骨組みが形成される。ここでの
スタッド材4は、室内側の表面板に予めホットメルト接
着材11が塗布され、又はフィルム状のホットメルト接
着材11が付着されているのを用いているが、スタッド
材4の骨組み完了後に、ホットメルト接着材11を塗
布、付着する方法を採用してもよい。
【0017】次にスタッド材4の表面、つまり室内側に
内装材8を配置し、その取り付け位置を決める。この内
装材8は、石膏ボード等の非金属製のボード材である。
内装材8の配置の際、通常、内装材8の下端部を床面1
2から僅かに上方に浮かせて取り付ける。この場合、例
えば内装材8の下端部と床面12との間に楔状片を介在
させるようにしてもよい。
【0018】さて、内装材8は床面12に対して垂直に
立った状態であり、これをスタッド材4に固着する際に
は、内装材8をスタッド材4に向けて押圧保持する必要
がある。この保持手段として、この実施の形態において
は磁石を装備する取付補助体9を用いる。
【0019】この取付補助体9は、中空部を有する容器
に把手部15が設けられ、前記中空部には板状の軟鉄材
と永久磁石36が挿入され、これをシート材で覆ったも
のである。上記永久磁石36は、ネオジム(Nd)、鉄
(Fe)及びボロン(B)を主成分とする異方性焼結磁
石で、希土類−鉄系の永久磁石である。
【0020】図1に示すように、上記取付補助体9を内
装材8の表面に当てがうことにより、取付補助体9内の
永久磁石36により、磁性金属製のスタッド材4との間
に磁力が働き、内装材8を介して取付補助体9がスタッ
ド材4に吸引吸着される。この吸引力により、内装材8
はスタッド材4に密着保持され、併せて内装材8の転倒
防止の役割をも果たし、内装材8を押圧するための人手
は不要となる。
【0021】ここで、上記取付補助体9は、軽くて吸着
力があるものが好適である。例えば硬質プラスチックや
アルミニウム製等の磁性の影響を受けない容器で外装さ
れていることが望ましい。この取付補助体9の容器の自
重が重いと、吸着しかつその位置に留まる吸着性能が低
下する。特に内装材8の材質が石膏ボード等で形成さ
れ、その表面化粧材にコーティング材質が用いられた摩
擦の少ない内装材をその上部から吸着するときには、取
付補助体9自体が滑落しないよう留意する必要がある。
【0022】また、容器の内部に封入される永久磁石も
軽いものが望ましい。この永久磁石は、希土類−鉄系
で、ネオジム、鉄、ボロンを主成分とするものを用いて
いるが、これは、従来のサマリウム、コバルト磁石の比
重と比較すると10パーセント以上も低い7.4g/立
方センチメートルの比重である。このため、上記施工方
法において、取付補助体9の自重が軽減できることは、
吸着性能の点でも優位である。この点、上記希土類−鉄
系の永久磁石の磁気エネルギーは374kJ/立方メー
トル(47MGOe)であり、サマリウム、コバルト磁
石に比較して約2倍である。
【0023】さて、上記取付補助体9を用いて内装材8
を吸着保持するが、内装材8の厚みによって取付補助体
9の吸着力は変化する。この場合、内装材8の厚みが薄
ければ吸着力は増加し、反対に内装材8の厚みが増せば
吸着力は減少する。クーロンの法則によれば、2つの磁
極の間に働く力は距離の2乗に反比例する。一般に、内
装の仕上材としての内装材8の厚みは9〜15mmの寸
法のものが用いられる。したがって、前述した取付補助
体9の自重と、内装材8の厚みによって吸着性能が変化
する。
【0024】そこで、上記取付補助体9が、内装材8の
厚みの変化により吸着の際に落下しないか、吸着力の確
認試験を行った。この試験では、下地材として、厚みが
0.45mmで、断面が65×45mmの角パイプ状の
鋼製のものを用い、この上に、板圧が9.5mm、1
2.5mm及び15mmの3種類の内装材を介在させ、
さらにこの内装材の上部に自重が385gの取付補助体
9を吸着配置し、取付補助体9が内装材と接する面積が
74.8平方cmのものにつき、吸着力を測定した。こ
の結果、内装材の板圧が9.5mmの場合は4000
g、板圧が12.5mmでは2900g、また板圧が1
5mmでは2200gの吸着力が得られ、施工に際して
も取付補助体は落下等することなく、また良好な吸着力
が得られることが確認された。
【0025】上記取付補助体9を用いて内装材8を保持
した後、磁性金属製のスタッド材4の表面に塗布された
ホットメルト接着材11を溶融するために、内装材8の
上から上記高周波の電磁誘導方式による加熱装置10を
操作して、5〜15秒間誘導加熱する。すると、加熱装
置10からの交番磁界によりスタッド材4に渦電流が発
生して発熱し、スタッド材4表面の発熱温度が約200
℃になると、ホットメルト接着材11は溶融する。ホッ
トメルト接着材11が溶融すれば、この溶融個所に取付
補助体9を配置する。例えば、これから加熱装置10を
操作する先に配置してある取付補助体9を、上記溶融し
た位置に移動させてもよい。ホットメルト接着材11の
溶融後は、吸引押圧力の点で、取付補助体9を下地材4
の真上に配置するのが好ましい。
【0026】このとき、スタッド材4と内装材8とが密
着されていないと、ホットメルト接着材11の厚みは2
00μm程度であるため、僅かな間隙があっても接着が
良好に行われない。この場合、上記磁力吸着による取付
補助体9を用いると、スタッド材4と内装材8間に一定
の押圧力を加えることができるので、図2(a)に示す
ように例え内装材の反りによる隙間があっても、同図
(b)に示すように確実かつ安定して両者を密着させる
ことができ、接着が良好に行われる。併せて、取付補助
体9を用いることにより、作業者の人手によって押し付
けるという煩雑な押圧作業から開放される。さらにこの
場合、スタッド材4の側からと取付補助体9の側から
の、双方から内装材8を押圧する構成であるため、スタ
ッド材4自体の剛性等の強度の影響を受けることがない
ので、内装材8はスタッド材4に確実に密着保持され
る。
【0027】上記溶融されたホットメルト接着材11
は、交番磁界の供給が停止されると、直ちに冷却固化さ
れ、スタッド材4に内装材8が接着される。ホットメル
ト接着材11は、溶融状態から固化するまでの時間は約
10秒前後であり、この間、ホットメルト接着材11が
溶融された個所に取付補助体9を配置してその吸引力に
より押圧保持する。ホットメルト接着材11が固化した
後、取付補助体9を取り除けば、内装材8の取付け施工
は完了する。
【0028】なお、上記取付補助体9にはネオジム系の
永久磁石を用いたが、これは永久磁石に限定されるもの
ではなく、電磁石を用いることによっても同様の作用効
果が得られる。さらに、電磁石を用いた場合には、電力
の供給を停止することで磁力が消失するので、取付補助
体9の脱着が容易に行えるという利点がある。
【0029】従って、上記実施の形態においては、取付
補助体9を用い、磁力による吸引吸着作用を利用した密
着保持方法を採用したので、作業者の人手による押圧作
業を不要にして作業者の自由度を高め、施工性を大きく
改善した。また、磁力による内装材と下地材の密着保持
は、従来の内装材の表面の一方向からの押圧圧力による
作用に比べて、下地材からの吸着力が加わることから、
従来の人手による押圧作業と比較して下地材の強度の影
響を受けにくくなり、確実に密着されるので接着強度が
高く良好な接着が行なえる。
【0030】また、人手による押圧時間は作業効率の点
から制限されるが、取付補助体を用いることにより、接
着材を冷却硬化する過程では内装材と下地材との密着保
持時間を十分に確保することができ、この点でも正確か
つ良好な接着が行える。このように、上記実施の形態に
おいては、接着工程の一つである押圧作業の改善が図ら
れ、施工時間の短縮と作業者一人あたりの作業範囲が拡
大し、加えて接着部の密着性が良くなり、接着強度が向
上し接着が確実に行われるという効果がある。
【0031】次に、他の実施の形態について説明する。
図3は、建物の間仕切り部における内装材を施工する状
態を示したものである。建物の床面12と天井側にそれ
ぞれ断面コの字形の軽量鋼製のランナー材22,23を
水平に配置する。そして、これらランナー材22,23
間に、スタッド材24,24を立設架設する。このスタ
ッド材24は断面コの字状からなり、その開口側を所定
の間隔をおいて向かい合わせて一対とし、この一対のス
タッド材24,24を横方向に所定の間隔をおいて立設
する。
【0032】さらに、一対のスタッド材24,24間
に、横向きにかつ上下の複数筒所にスペーサー25を取
り付ける。また、隣り合う各対のスタッド材24,24
間に、水平方向に断面コの字状の振れ止め材26を上下
2箇所に架設する。そして、上記スタッド材24の室内
向の面の表面にホットメルト接着剤11を塗布する。こ
のホットメルト接着剤11は予め塗布しておいてもよ
い。次にスタッド材24の表面に上記内装材8を配置
し、その取り付け位置を決める。内装材8の配置の際、
内装材8の下端部を床面12から僅かに上方に浮かせて
取り付ける。
【0033】そして、上記実施の形態と同様に、永久磁
石36を内包する取付補助体19を内装材8の表面に当
てがい、内装材8を介して取付補助体19をスタッド材
24に吸引吸着させ、内装材8を保持する。さらに、上
記内装材8の上から上記加熱装置10を操作して、ホッ
トメルト接着材11を溶融させ、この溶融個所に取付補
助体9を配置して内装材8をスタッド材24に吸着させ
る。この吸着力により、内装材8はスタッド材24に密
着保持され、内装材8を押圧するための人手は不要とな
る。
【0034】図4は、上記取付補助体19の断面を示し
たものである。この取付補助体19は、一方側が開口す
るアルミニウム製の容器34の他方側に把手部31が設
けられ、この容器34の内側奥にはヨークとして軟鉄板
35が配置されるとともに、この軟鉄板35の表面に所
定の間隔をおいて3個の永久磁石36が配置されてい
る。
【0035】これら、永久磁石36の表面側の極性は順
にS極、N極、S極と交互に極をかえて配置されてい
る。容器34の開口部は合成樹脂製のシート被膜37で
覆われ、軟鉄板35及び永久磁石36を容器34に内包
した構造である。上記3個の永久磁石36の極性を交互
にしたのは、同極(同一側を全てS又はN)とした場合
に比べて、約1.4倍の吸引力が得られ、また実用的な
吸引力が得られるためである。この取付補助体19を収
納するため、断面コの字状のアルミニウム製の収納ケー
ス38が用いられる。
【0036】従ってこの実施の形態においても、上記実
施の形態と同様、磁力による吸着作用を利用した密着保
持方法を採用したので、接着工程の一つである押圧作業
の改善が図られ、施工時間の短縮と作業者一人あたりの
作業範囲が拡大され、加えて接着部の密着性が良くな
り、接着強度が向上し接着が確実に行われるという効果
がある。
【0037】さらに他の実施の形態として、建物の天井
内装の施工においても、上記取付補助体の適用ができ
る。この場合、天井に磁性金属製の野縁を設置し、この
下面にボード状の内装材を当てがい、この内装材の表面
に上記取付補助体を吸着保持させた後、上記加熱装置1
0を操作して野縁材表面に塗布されたホットメルト接着
材11を溶融し、さらに固化して内装材を野縁材に接着
する。したがって、作業者は、内装材を押圧保持する作
業から開放され、上記実施の形態と同様な効果が得られ
る。
【0038】ここで、上記ホットメルト接着材を用いて
施工した内装材を、内装材の模様替え等で解体するとき
の施工方法について説明する。このようなホットメルト
接着材を用いた構造の場合、内装材の表面に釘やビス等
の止着具の取付けが無いため、どの位置に磁性金属製の
下地材が敷設されているのか確認しづらい。そこで、下
地材として、鋼材或いは磁性を有する溶融亜鉛メッキ鋼
板(JIS G3302)等、が用いられている場合に
は、内装材の表面から上記取付補助体9を操作すれば磁
性による吸引反応が得られ、下地材の位置を確認するこ
とができる。
【0039】そして上記確認した位置において、内装材
の表面から上記加熱装置10を操作し、下地材を発熱さ
せて表面のホットメルト接着材を溶融し、内装材を下地
材から脱着して解体する。したがって、上記取付補助体
9を用いることで、下地材の位置確認が容易になり、解
体施工の便宜が図れる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る内装
材の施工方法によれば、取付補助体を内装材の表面に吸
着させ、この磁石の吸引力により内装材を下地材に密着
保持させ、接着材が固化した後取付補助体を取り除き、
下地材に内装材を固着することとしたから、接着工程の
一つである押圧作業の改善が図られ、作業者一人あたり
の作業範囲が拡大するとともに、接着部の密着性が良く
なり接着強度が向上して接着が確実に行われるようにな
り、加えて磁力による内装材と下地材の密着保持は、従
来の内装材の表面からの一方向からの押圧圧力による作
用に比べて、下地材からの吸着力が加わることから、下
地材の強度の影響を受けにくくなり、確実に接着部が密
着されるので接着強度が高く良好な接着が行なえるとい
う効果がある。
【0041】本発明に係る内装材の施工方法は、取付補
助体を内装材の表面に吸着させ、この磁石の吸引力によ
り、内装材を下地材に密着保持させた後、内装材の表面
を、加熱装置で操作し、下地材を発熱させてホットメル
ト接着材を溶融し、内装材を下地材に接着した後加熱装
置の操作を停止し、ホットメルト接着材が冷却固化した
後、取付補助体を取り除き、下地材に内装材を固着する
こととしたから、接着工程の一つである押圧作業の改
善、及び施工時間の短縮等が図られ、施工性に優れると
ともに、接着部の密着性が良くなり接着強度が向上して
接着が確実に行われるようになり、加えて磁力による内
装材と下地材の密着保持は、従来の内装材の表面の一方
向からの押圧圧力による作用に比べて、下地材からの吸
着力が加わることから、下地材の強度の影響を受けにく
くなり、確実に密着されるので接着強度が高く良好な接
着が行なえるという効果がある。
【0042】本発明に係る内装材の施工方法は、取付補
助体を用いて内装材の表面を摺動操作させ、磁石の吸引
力によって下地材の位置を確認して、加熱装置で操作
し、下地材を発熱させてホットメルト接着材を溶融し、
内装材を下地材から脱着し解体することとしたから、取
付補助体により、下地材の位置の確認が容易に行えると
ともに脱着した内装材を一時的に下地材に吸着保持でき
る等、作業性に寄与するという効果がある。
【0043】また、取付補助体に設けた磁石は、ネオジ
ム(Nd)等を主成分とする異方性焼結の永久磁石を用
いたから、強力な磁力が得られ、取付補助体の実用化に
寄与するという効果がある。
【0044】また、取付補助体は、一方側が開口する容
器の他方側に把手部が設けられ、この容器の内側奥に軟
鉄板及び永久磁石を配置し、さらに開口部をシート被膜
で覆って軟鉄板及び永久磁石を容器に内包したことか
ら、実用的で取扱いが容易な取付補助体が得られ作業性
にも寄与するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る内装材の施工
方法を示す図である。
【図2】実施の形態に係る施工状態を説明する図であ
り、(a)は内装材の反りの状態を示す図であり、
(b)は取付補助体による吸着状態を示す図である。
【図3】第二の実施の形態に係る内装材の施工方法を示
す図である。
【図4】取付補助体を示す図である。
【図5】従来例に係る内装材の施工方法を示す図であ
る。
【図6】従来例に係る施工状態を説明する図であり、
(a)は内装材の反りの状態を示す図であり、(b)は
人手で圧着保持した状態を示す図である。
【符号の説明】
4,24 下地材(スタッド材) 8 内装材 9,19 取付補助体 10 加熱装置 11 ホットメルト接着材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA42 AB04 AB23 BA12 CA03 CA21 DA12 DB31 DC21 DC32 GA03Z GA33Y GB02Y GB16W GB42Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の躯体又は間仕切り部に、磁性金属
    製の下地材を取付けた後、 上記下地材の表面に接着材を塗布し、 内装材を上記下地材の表面に位置決めして配置し、 この位置決めの後、磁石を設けた取付補助体を上記内装
    材の表面に吸着させ、 この磁石の上記下地材に対する吸引力により、内装材を
    下地材に密着保持させ、 上記接着材が固化した後、上記取付補助体を取り除き、 上記下地材に上記内装材を固着することを特徴とする内
    装材の施工方法。
  2. 【請求項2】 建物の躯体又は間仕切り部に、磁性金属
    製の下地材を取付けた後、 上記下地材の表面に、予めホットメルト接着材が塗布さ
    れていない場合は、ホットメルト接着材を塗布し、 内装材を上記下地材の表面に位置決めして配置し、 この位置決めの後、磁石を設けた取付補助体を上記内装
    材の表面に吸着させ、 この磁石の上記下地材に対する吸引力により、内装材を
    下地材に密着保持させた後、 上記内装材の表面を、高周波の電磁誘導による加熱装置
    で操作し、上記下地材を発熱させて表面のホットメルト
    接着材を溶融し、内装材を下地材に接着した後上記加熱
    装置の操作を停止し、 上記ホットメルト接着材が冷却固化した後、上記取付補
    助体を取り除き、 上記下地材に上記内装材を固着することを特徴とする内
    装材の施工方法。
  3. 【請求項3】 建物の躯体又は間仕切り部に取付けられ
    た磁性金属製の下地材に、ホットメルト接着材を用いて
    接着された内装材を解体する施工方法において、 磁石を設けた取付補助体を用いて上記内装材の表面を摺
    動操作させ、磁石の吸引力によって上記下地材の位置を
    確認し、 上記確認した位置において、上記内装材の表面を、高周
    波の電磁誘導による加熱装置で操作し、上記下地材を発
    熱させて表面のホットメルト接着材を溶融するととも
    に、 上記内装材を上記下地材から脱着し解体することを特徴
    とする内装材の施工方法。
  4. 【請求項4】 上記取付補助体に設けた磁石は、ネオジ
    ム(Nd)、鉄(Fe)、ボロン(B)を主成分とする
    異方性焼結の永久磁石からなることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3の何れかに記載の内装材の施工方法。
  5. 【請求項5】 上記取付補助体は、一方側が開口する容
    器の他方側に把手部が設けられ、この容器の内側奥に軟
    鉄板を配置して、この軟鉄板の表面に永久磁石を配置
    し、さらに開口部をシート被膜で覆って上記軟鉄板及び
    永久磁石を容器に内包したことを特徴とする請求項1乃
    至請求項4の何れかに記載の内装材の施工方法。
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