JP2000328759A - 表装用複合タイル - Google Patents
表装用複合タイルInfo
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Abstract
性体面を形成した被着体に、簡単に施工できる表装用複
合タイルを提供する。施工に技術を必要とせず着脱が容
易で、施工完了後も貼り替えることができる 【解決手段】 タイル1の裏面に、縞状に多極着磁を施
したシート状磁石2を貼り合わせ、かつ、縞状磁極の最
初と最後が異極となるように配列している。複合タイル
の向きを変えて並べて貼り付けるだけで施工を完了する
ことができ、異極同士隣接して吸引し、容易に隙間無く
目的の位置に貼り付けることができる。
Description
又は強磁性体面を有する被着面に貼着でき、建造物の壁
面、床面等の内外装用の表装材又は工事現場等の仮設鉄
製部材の装飾等に使用できる表装用複合タイルに関する
ものである。
器タイル等の窯業系タイルは多くの場合、接合材として
モルタルを用い左官作業により張り付け、あるいは、タ
イル固定のための固定部材を付設した後、挿入部に対応
した形状のタイルを挿入する方法も採られている。窯業
系タイルの外、木製、合成樹脂製、金属製など種々のタ
イルがあり、貼着方法もモルタルに限らず、接着剤など
他の貼着手段により壁面や床に貼着する場合もある。
工方法も、タイルを貼着し目地処理を行うことは時間を
要し、良質の仕上げには熟練した職人を必要とし、種々
の材料から成るタイルを接着剤で固定する場合でも、一
定の目地幅に仕上げ、あるいは多様な色や形のタイルを
組み合わせて所定の図柄に仕上げることは熟練者による
手間のかかる作業が必要であった。
し、建造物の鉄製部材の表面又はあらかじめ強磁性体面
を形成した被着体に、タイルを簡単に貼ることができ、
熟練工を必要とせず、施工場所によってはいわゆる日曜
大工でもタイルの模様替えができるタイルを提供し、ま
た、貼り替え作業の困難な高所や貼り替えの必要がなく
強固な固定の望まれる場所では、施工中は着脱自在に簡
単に施工でき、施工完成後は容易に剥がせず長期の固定
に耐える表装用複合タイルを提供しようとするものであ
る。
に、本発明による表装用複合タイルはタイルの裏面に、
少なくとも表面側に多極着磁を施したシート状磁石を貼
り合わせ、かつ、その並列した縞状磁極の最初と最後が
異極となるように配列している。シート状磁石はタイル
の裏面全面に貼着するとは限らず、タイルの材質、用
途、施工場所等施工条件によっては磁石をタイル裏面の
一部にのみ設けるだけでも良い。また、磁力と接着剤に
よって長期間にわたって強力に固定するには、タイル裏
面に貼り合わせたシート状磁石の表面側に接着剤層を設
ける。
イルに貼り合わせたシート状磁石を、タイル周縁の一辺
あるいは任意の複数辺で一定寸法突出して目地用突出部
を設ける。
面に沿わせて安定したタイルの施工をするために、タイ
ル裏面に貼り合わせる磁石として可撓性ボンド磁石を用
い、タイルとボンド磁石とを略中央部で接着する。
して、アクリルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチ
レン・プロピレン非共役ジエン三元重合体エラストマ
ー、エチレン・酢酸ビニル共重合体エラストマー、塩素
化ポリエチレン、クロロスルフォン化ポリエチレンの中
の一種以上を非架橋で使用した有機高分子粘結材を含有
した可撓性ボンド磁石を用いた場合、長期間の固定に耐
えるタイルを得ることができる。
被着面に並列して施工する場合、タイルのシート状磁石
の最初と最後の磁極が異極となるように磁極配置されて
いるので、タイルの向きを変えて貼り付けることによ
り、異極同士隣接し磁極の異極吸引または同極反発によ
って、容易に隙間無く目的の位置に貼り付けることがで
きる。磁力によって貼り付けているので貼り替えや不要
になったときは簡単に剥がすことができる。
接着剤層を設けたタイルは貼り替える必要が無く強力な
固定力の必要な場所に用いると最適であり、また、高所
など作業の困難な場所では磁力により被着面に吸着する
ので作業中のタイル落下のおそれがなく、目的の位置に
磁気吸着力で保持した後、接着剤の接着力の発現により
剥がれないように貼り付けることができる。
縁部から突出し、一定幅の目地用突出部を設けたタイル
は、タイル全周縁に目地用突出部を設けたものを隣接し
て並列することにより幅広の目地になり、隣接するタイ
ル縁部の一方のみ目地用突出部のあるものを用いると幅
狭の目地となる。目地用突出部の幅が一定であるため、
タイル施工に技術を必要とせず単にタイルを並列するだ
けで作業を完成することができる。タイル面と目地用突
出部との段差を無くしたいときは目地用突出部で形成さ
れた目地にタイルの厚みと同等の厚さを有する目地材を
埋め込むことにより目地を完成する。
磁石を用い磁石の中央部で接着したものは被着面に貼り
付けたときに磁力だけでなく吸盤作用が加わり、剥離抵
抗が増大する。一方、外したいときは磁石の端縁を剥が
すようにすると容易に外すことができる。また、磁石に
可撓性があるため凹凸のある被着面でも十分沿うことが
でき、隙間無く吸着することができる。
して、アクリルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチ
レン・プロピレン非共役ジエン三元重合体エラストマ
ー、エチレン・酢酸ビニル共重合体エラストマー、塩素
化ポリエチレン、クロロスルフォン化ポリエチレンの中
の一種以上を非架橋で使用した有機高分子粘結材を含有
した可撓性ボンド磁石を用いることにより、タイル施工
時や施工後しばらくの間は貼り替えて修正することがで
き、施工後の日数経過に伴って強力な接着を得ることが
できる。
ル変性ラッカー塗料又はフタール酸塗料を使用している
場合、あるいは被着体表面にゴム系接着剤を塗布乾燥し
ている場合は、タイルを磁気吸着したのち日数の経過に
従ってブロッキング現象、即ち長時間加圧接触すること
により接着する現象が進行し強固な接着を得ることがで
きる。
とを貼り合わせるが、この場合のタイルとしては窯業系
タイル(例えば 陶磁器、ガラス、セメント等)、無機
物・有機物複合タイル(例えば 無機物粉と少量の有機
粘結材から成るタイル、金属板、木質製、プラスチック
製のタイル等)種々の材質のものが使用できる。
えば バリウムフェライト系磁石、ストロンチウム系磁
石、希土類系磁石など)、磁石材料粉末と有機高分子粘
結材を主成分とするボンド磁石(例えば バリウムフェ
ライト系ゴム磁石、ストロンチウム系ゴム磁石、ストロ
ンチウム系プラスチック磁石など)等、市販のものが利
用できる。
しては、接着剤、熱融接、接着又は粘着剤の両面テープ
などを用いることができ、タイル又は磁石の材質に応じ
て使い分けられる。例えば、剛性の大きい材質同士貼り
合わすときは衝撃又は熱膨張率の差による応力を生ずる
ので、弾性エポキシ接着剤など弾性を有する反応型接着
剤が適当である。また、可撓性ボンド磁石(ゴム磁石)
を使用したときはフェノール変性ニトリルゴム系、フェ
ノール変性クロロプレンゴム系、ウレタン系接着剤が最
適である。タイル裏面の表面性が劣る場合、発泡体を基
材とする両面粘着テープが好適である。
実施例についてを説明する。なお、下記実施例では複合
タイルの外形が矩形の場合について説明しているが、こ
れに限らず、三角形、多角形その他任意の形状の複合タ
イルも同様に形成することができる。
を示したもので、(A)は壁面に吸着した断面図、
(B)は複合タイル4枚の施工における磁極配列状態を
示した説明図である。
0×90×8mm)である。2は極間9mmピッチで片
面多極着磁した厚さ4mmのシート状磁石で、タイル1
と同一寸法に形成され、相対する両端が異極となるよう
に着磁されている。このシート状磁石は等方性バリウム
フェライト焼結磁石で、市販の未着磁品をワンターンパ
ルス着磁ヨークにより着磁して用いている。タイル1と
シート状磁石2とは、弾性エポキシ系接着剤をタイル裏
面にハケで塗布した後4辺を重ね合わせ、室温約20℃
に放置して接着し貼り合わせを完成する。
で、厚さ0.8mmの塗装鋼板から成る外壁面である。
被着体3に吸着した複合タイルは両端に位置する磁極が
異極であるため、図1(B)に示すように同一構造のタ
イルの向きを替えて並列するだけで、異極同士を対応す
ることができ隣接するタイルが自然に吸着しあい複数の
タイルを隙間なく並列することができる。
後も簡単に着脱でき、初心者でも簡単に貼り替えて模様
替えすることができる。一方、貼り替えの必要がなく、
より強力な固定をするためにはシート状磁石の着磁面側
に弾性エポキシ接着剤を塗布し、磁力と接着剤とによっ
て固定する。この場合の接着剤はタイルとシート状磁石
の接着に使用したものと同一の接着剤を用いても良い。
である。タイル1は市販の窯業系タイル(縦・横・厚さ
90×90×5mm)である。シート状磁石2は厚さ
1.5mmで極間3mmピッチの片面多極着磁で、タイ
ル1と同一寸法に形成され、相対する両端が異極となる
ように着磁されている。
フェライト系ゴム磁石で、実施例1と同様の方法で着磁
して用いている。タイル1とシート状磁石2とは、それ
ぞれの裏面にフェノール変性ニトリルゴム系接着剤を塗
布した後、実施例1と同様に処置して貼り合わせを完成
する。実施例1と同様の作用を有する。
面に磁石を設けたが、タイル裏面の一部、例えば額縁状
や相対向する辺に沿った縁部、中央部のみに設けるだけ
でも同様の作用を得ることができる。
ので、(A)は断面図、(B)は平面図である。タイル
1は市販の窯業系タイル(縦・横・厚さ90×90×5
mm)である。タイル1に貼り合わせたシート状磁石2
はタイル1の周囲から3mmの幅で突出し、目地用突出
部4を形成している。
3mmピッチの片面多極着磁で、相対する両端が異極と
なるように着磁されている。タイル1とシート状磁石2
との貼り合わせにはフェノール変性ニトリルゴム系接着
剤を塗布した後、実施例1と同様に処置して貼り合わせ
を完成する。
並列して吸着すると、6mm幅の真っすぐな目地を形成
することができ、目地部にタイル1と同じ厚みを有する
目地材を嵌め込むことによりタイル1の表面との段差を
なくすこともできる。また、図3(A)(B)(C)に
示したように、目地用突出部4をタイル1周縁の一部に
設けたものを形成することにより、利用範囲の拡大を図
ることができる。
突出部4を設けたものを用いて施工すると、3mm幅の
目地を形成できる。また、床や壁の端部、目地のない方
が都合の良い部分など施工場所に応じて図2及び図3に
示した各種のものを使い分けて理想通りの施工をするこ
とができる。
ので、(A)は断面図、(B)は平面図である。タイル
1は市販のステンレススチールSUS430を断裁して
作成したもので、(縦・横・厚さ)は(100×100
×1mm)である。シート状磁石2は異方性ストロンチ
ウムフェライト系ゴム磁石を用い、2.5mmピッチで
実施例1と同様に多極着磁用ヨークによって片面着磁し
たものである。タイル1と同一形状に切断したシート状
磁石2の両端磁極は異極にしている。
わせた接着剤層で、中央に直径約30mmの円状にウレ
タン系接着剤を塗布している。その後、実施例1と同様
に処置し貼り合わせを完了する。
0V%を練り込んだ塩素化ポリエチレンシート(厚さ
0.8mm)の被着体に貼り付けると、被着面に若干の
凹凸があっても、シート状磁石とタイル1とは中央部の
みを固定したので、図4(A)の二点鎖線で示したよう
に固定されていない回りの部分を被着面に沿って吸着す
ることができ、磁気吸着力と吸盤作用により複合タイル
を固定することができる。複合タイルの貼り替えなど剥
がしたいときはシート状磁石の端部から簡単に剥がすこ
とができる。
ート状磁石とを同一形状にしたもので、図1(A)にし
たがって説明する。タイル1はビニルタイルで(縦・横
・厚さ)が(100×100×5mm)のビニルタイル
である。シート状磁石2は極間2.5mmピッチで片面
多極着磁したもので、タイル1と同一形状の磁石2は両
端が異極となるように磁極配列されている。
ムフェライト系ゴム磁石で、粘結材としてエチレン酢酸
ビニル共重合体エラストマーを非架橋で使用し、公知の
方法でシート状磁石としたものである。タイル1とシー
ト状磁石2とはフェノール変性ニトリルゴム系接着剤を
タイル1の裏面に塗布し、実施例1と同様に処置し複合
タイルを完成する。
ー塗装鋼板から成る外壁面に吸着すると、施工時や施工
後数日間は容易に着脱することができるが、施工後、吸
着した状態で長時間放置すると、磁石の吸着力とブロッ
キング現象の進行によって剥がしにくくなり、2週間程
度経過すると全面にブロッキング現象が生じ壁面に強力
に固定することができる。
としてエチレン酢酸ビニル共重合体エラストマーを非架
橋で使用しているが、エチレン酢酸ビニル共重合体エラ
ストマーに代わるエラストマーとしてアクリルゴム、エ
チレンプロピレンゴム、塩素化ポリエチレン、クロロス
ルフォン化ポリエチレンの中のいずれかを用い実施例5
と同様に製造したシート状磁石を貼り付けた複合タイル
も実施例5と同様の結果が得られた。
を非架橋で用いたシート状磁石はブロッキング性につい
て、14日後には全面にブロッキングを生じた。しか
し、エチレン酢酸ビニル共重合体エラストマーで架橋し
たシート状磁石を用いた複合タイルは14日程度ではブ
ロッキングを生じず、強力な固定には非架橋がふさわし
いことを示している。
するので、複合タイルの施工が簡単で未経験者でも並列
するだけで完成度の高い施工をすることができ、しかも
施工場所に応じた複合タイルを選択して用いることによ
り模様替え等着脱の容易な貼着と容易にはがせない強力
な固定を行うことができる。
磁極が異極となるように磁極配置されているタイルは、
タイルの向きを変えて貼り付けることにより、異極同士
隣接し磁極の異極吸引または同極反発によって、容易に
隙間無く目的の位置に貼り付けることができ、また、施
工技術を必要としないので目地用磁石突出部を有する場
合も同様に並列するだけで、一定幅の目地ができる。
で形成された目地にタイルの厚みと同等の厚さを有する
目地材を埋め込むことによりタイル面と目地との段差を
無くすことができる。その上、磁力によって貼り付けて
いるので貼り替えや不要になったときは簡単に剥がすこ
とができる。
要が無く強力な固定力の必要な場所では、強磁性体の被
着面と接触する磁石表面側に接着剤層を設けたタイルを
用いると、施工中は磁力により仮止めできタイル落下の
おそれがなく、安全である。更に、目的の位置に磁気吸
着力で保持した後、接着剤の接着力の発現により剥がれ
ないように貼り付けることができる。
のみ接着したものは被着面に吸着したときに磁力だけで
なく吸盤作用が加わり、剥離抵抗が増大し不測の力が加
わっても簡単に外れないが、外したいときは磁石の端縁
を剥がすようにすると容易に外すことができる。更に、
磁石の可撓性によって被着面の凹凸に対しても十分沿う
ことができ、隙間無く吸着することができる。
等を非架橋で使用した有機高分子粘結材を含有した可撓
性ボンド磁石を用いることにより、タイル施工時や施工
後しばらくの間は着脱が容易にでき、施工後の日数経過
に伴って強力な接着を得ることができる。特に被着体の
塗装がラッカー塗料、アクリル変性ラッカー塗料又はフ
タール酸塗料を使用している場合、あるいは被着体表面
にゴム系接着剤を塗布乾燥している場合は、日数の経過
に従ってブロッキング現象が進行し複合タイルを強力に
固定することができる。
もので、(A)は壁面に吸着した断面図、(B)は複合
タイル4枚の施工における磁極配列状態を示した説明
図。
(A)は断面図、(B)は平面図。
地用突出部をタイル周縁の一部に設けた場合の平面図。
(A)は断面図、(B)は平面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 タイルの裏面に、少なくとも一面より縞
状に多極着磁を施したシート状磁石を貼り合わせ、か
つ、シート状磁石の相対する両端縁が異極となるように
磁極配列したことを特徴とする表装用複合タイル。 - 【請求項2】 タイル裏面に貼り合わせたシート状磁石
の着磁した表面に接着剤層を設けた請求項1記載の表装
用複合タイル。 - 【請求項3】 シート状磁石を、タイル周縁の少なくと
も一辺で一定寸法突出して貼り合わせた請求項1又は請
求項2記載の表装用複合タイル。 - 【請求項4】 タイル裏面に貼り合わせる磁石として可
撓性ボンド磁石を用い、前記タイルとボンド磁石とを略
中央部で接着した請求項1記載の表装用複合タイル。 - 【請求項5】 タイル裏面に貼り合わせるシート状磁石
として、アクリルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エ
チレン・プロピレン非共役ジエン三元重合体エラストマ
ー、エチレン・酢酸ビニル共重合体エラストマー、塩素
化ポリエチレン、クロロスルフォン化ポレエチレンの中
の一種以上を非架橋で使用した有機高分子粘結材を含有
した可撓性ボンド磁石を用いた請求項1、請求項2又は
請求項3記載の表装用複合タイル。
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ID=15954355
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