JP6878696B1 - 化粧壁構造及び壁化粧材施工方法 - Google Patents

化粧壁構造及び壁化粧材施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】誰でも簡単な作業でデザイン性や質感の高い壁化粧材と張り替えできる壁化粧材及び壁化粧材施工方法を提供する。本発明は、壁化粧材のマグネットシート11として圧延方向に平行にN極列、S極列が交互にかつ等間隔に現れる磁気異方性を持ち、当該マグネットシートの一方の長手方向の端縁側をN極列、他方の長手方向の端縁側をS極列としたものを採用し、壁下地材に張り付ける壁下地用マグネシート21として、壁化粧材1とN極列、S極列の磁極列方向を同一にしたものを採用し、当該両者の互いに引き合うN極列とS極列とを磁着させることで容易に壁化粧材1にて壁装したり、容易に壁化粧材を引き剥がして新品や別デザインの壁化粧材1を壁装する。

Description

本発明は、簡単に交換施工が可能な化粧壁構造及び壁化粧材施工方法に関する。
撮影スタジオ内の壁面の模様等は、カメラ撮影の目的、ドラマの内容等に応じて変えたいものであるが、従来の撮影スタジオでは壁化粧については建築施工には素人の撮影スタッフにとって簡単に壁化粧材を張り替えるということは不可能であった。また近年、特にマンションのリフォームのニーズも盛んであるが、腕の良い熟練した職人が少なくなっている現在、いわば素人でも簡単に所望のデザイン、質感の壁化粧材に交換できればよいのにとの要望も大きい。
ところで特開2018−122480号公報(特許文献1)、特開2018−115502号公報(特許文献2)、特開2018−115498号公報(特許文献3)、特開2018−115497号公報(特許文献4)には、化粧材としてマグネット層に化粧層を積層した化粧材が開示されている。これらによれば、磁性材の壁面下地に対して簡単に磁着し、またその交換作業も簡単である。
特開2018−122480号公報 特開2018−115502号公報 特開2018−115498号公報 特開2018−115497号公報
本発明は、このような従来技術に対して、さらにその利便性を高め、ユーザーの要望に応えていわば誰でも簡単な作業でデザイン性や質感の高い別の壁化粧材と交換できる化粧壁構造及び壁化粧材施工方法を提供することを目的とする。
本発明の1つの特徴は、壁下地の表面に並べて固定した複数枚の壁下地用マグネットシートと、壁化粧材用マグネットシートの表面に化粧シートの裏面を接着積層した積層構造の、化粧柄の異なる少なくとも2種類、4枚の壁化粧材とで構成される化粧壁構造であって、前記複数枚の壁下地用マグネットシートそれぞれは、一方の端縁側から他方の端縁側までN極列、S極列が交互に、平行に、かつ等間隔に現れる磁気異方性を持つものであり、前記少なくとも2種類、4枚の壁化粧材それぞれは、前記壁化粧材用マグネットシートの一方の端縁から反対側の他方の端縁まで前記化粧シートとは反対面の第一面にN極列、S極列が交互に、平行に、かつ前記壁下地用マグネットシートの磁極列間隔と同じく等間隔に現れる磁気異方性を持ち、かつ、前記壁化粧材用マグネットシートの前記一方の端縁側がN極列、前記他方の端縁側がS極列であり、かつ、前記一方の端縁側のN極列の幅方向の中心から当該マグネットシートの当該N極列に近い方の端縁までの距離と前記他方の端縁側のS極列の幅方向の中心から当該マグネットシートの当該S極列に近い方の端縁までの距離との合計距離は、当該壁化粧材用マグネットシートの隣接するN極列、S極列の幅方向の中心間の距離と同じにしたものであり、前記複数枚の壁下地用マグネットシートのいずれかに対して、1枚目の前記壁化粧材をその前記壁化粧材用マグネットシートの前記第一面を互いのN極列、S極列の相逆極列の磁気吸着力によって磁着させ、当該1枚目の前記壁化粧材に隣接して2枚目の前記壁化粧材をその壁化粧材用マグネットシートの端縁のN極列又はS極列が前記隣接する1枚目の壁化粧材の前記壁化粧材用マグネットシートの端縁のS極列又はN極列と相逆極になるように並べ密接した状態で前記いずれかの壁下地用マグネットシートに磁着し、前記1枚目の壁化粧材、前記2枚目の壁化粧材それぞれの前記化粧シート側に別種の3枚目、4枚目の前記壁化粧材それぞれの前記壁化粧材用マグネットシートの前記第一面それぞれを磁着させ、同じ位置に重ね貼りした化粧壁構造である。
上記の化粧壁構造では、前記壁化粧材は、前記壁化粧材用マグネットシートに対して前記化粧シートをアクリル樹脂系接着剤にて接着し積層構造にしたものとすることができる。
また上記の化粧壁構造では、前記壁化粧材における前記化粧シートは、立体的な木目柄化粧シート、立体的な天然石柄化粧シート等の立体柄化粧シートとすることができる。
また上記の化粧壁構造では、前記壁化粧材における前記化粧シートは、天然石をスライスした天然石化粧シートとすることができる。
また上記の化粧壁構造では、前記壁化粧材は、前記壁化粧材用マグネットシートに対して前記化粧シートを水性接着剤にて接着し積層構造にしたものとすることができる。
さらに上記の化粧壁構造では、前記壁化粧材における前記化粧シートは、布製、紙製、塩化ビニール製又はプラスチック製の巻き取りが可能な平坦なシートとすることができる。
本発明の別の特徴は、壁下地の表面に複数枚の壁下地用マグネットシートを固定し、壁化粧材用マグネットシートの表面に化粧シートの裏面を接着積層した積層構造の複数枚の壁化粧材を前記壁下地用マグネットシートに対して順次並べて磁着し化粧壁を構成する壁化粧材施工方法であって、前記壁化粧材用マグネットシートは、前記化粧シートとは反対面の第一面に、N極列、S極列が交互に、平行に、かつ等間隔に現れる磁気異方性を持ち、前記一方の端縁側のN極列の列幅の中心から当該壁化粧材用マグネットシートの当該N極列に近い方の端縁までの距離と前記他方の端縁側のS極列の列幅の中心から当該壁化粧材用マグネットシートの当該S極列に近い方の端縁までの距離との合計距離が当該壁化粧材用マグネットシートの相隣接するN極列、S極列それぞれの列幅の中心間の距離と等しくなるように着磁したものであり、前記壁下地用マグネットシートは、その成形時の圧延方向に若しくは圧延方向に直交する方向に沿ってN極列とS極列が交互に、平行に、かつ等間隔に現れる磁気異方性を持つように着磁され、かつ当該N極列とS極列との列間隔は前記壁化粧材用マグネットシートのN極列とS極列との列間隔に等しいものを使用し、前記複数枚の壁下地用マグネットシートを前記壁下地の表面上に前記N極列とS極列が交互に現れるように磁極列を揃えながら並べて固定し、前記複数枚の壁化粧材をそれらの壁化粧材用マグネットシートのN極列とS極列の磁極列に直交する方向に、相隣接する壁化粧材間で一方の壁化粧材のN極列側の端面と他方の壁化粧材のS極列側の端面とが密接する状態で配置し、前記壁下地用マグネットシートのN極列、S極列の相逆極列それぞれに磁着する壁化粧材施工方法である。
上記の壁化粧材施工方法では、壁下地の出隅の角部若しくは滑らかな曲面において、前記壁下地用マグネットシートはN極列、S極列の列方向が水平方向になるように前記壁下地に固定し、前記壁下地用マグネシートと前記壁化粧材とはそれらのN極列、S極列の列方向を同一にし、当該両者を磁着するものとすることができる。
また上記の壁化粧材施工方法では、前記壁下地用マグネットシートに代えて、前記壁化粧材を前記壁下地の表面に前記壁化粧材用マグネットシートの前記第一面が向く状態で固定するものとすることができる。
本発明の化粧壁構造及び壁化粧材施工方法によれば、壁下地用マグネットシートを壁表面に壁下地シートとして設置し、その壁下地シートに対して壁化粧材の裏面側のマグネットシートを磁着することによって当該壁化粧材を壁表面に簡単に取り付けることができる。また既設の壁化粧材を壁下地シートから容易に引き剥がし、別のデザイン、質感の壁化粧材を磁着するだけで壁装を変更することができる。さらに複数種のデザインの異なる壁化粧材を重ねて張っておけば、季節やシーンに応じて好適なデザインの壁化粧材をいちばん表側に出すことができる。これゆえに、撮影スタジオ内の壁装の変更やマンションのリフォームに際して、いわば素人でも簡単に所望のデザイン、質感の壁化粧材に交換して壁の模様変え、雰囲気変えができる。
さらに本発明の化粧壁構造及び壁化粧材施工方法によれば、壁化粧材の裏面側のマグネットシートとして、その成形時の圧延方向に平行にN極列、S極列が交互にかつ等間隔に現れる磁気異方性を持ち、当該マグネットシートの一方の長手方向の端縁側がN極列、他方の長手方向の端縁側がS極列であり、かつ、その一方の端縁側のN極列の幅方向の中心から当該マグネットシートの当該N極列に近い方の端縁までの距離と他方の端縁側のS極列の幅方向の中心から当該マグネットシートの当該S極列に近い方の端縁までの距離との合計距離が当該マグネットシートの隣接するN極列、S極列間の距離と同じにしたものを採用し、壁下地材に張り付ける壁下地用マグネシートとして、上記の壁化粧材とN極列、S極列の列方向を同一にしたものを採用することにより、当該両者の互いに引き合うN極列とS極列とを磁着することで容易に壁化粧材にて壁装したり、容易に壁化粧材を引き剥がして新品や別デザインの壁化粧材を壁装することができる。
加えて、壁下地用マグネットシートと壁化粧材のマグネットシートとの磁極列の間隔が同じであるので両者の磁極が互いに逆極性の状態で向き合った時に強力に磁着でき、しかも2枚の壁化粧材を隣り合わせて壁下地用マグネットシートに磁着する際には、一方のマグネットシートの一端(例えば右端)に位置する磁極列と隣りのマグネットシートの一端(例えば左端)に位置する磁極列とが自然に逆磁性となり、かつそれらの磁極列間の距離がそれぞれのマグネットシートの磁極列間の間隔と等しくなるため、両壁化粧材のマグネットシートの端面間が隙間なくピッタリと収まり、結果的に複数枚の壁化粧材に壁下地用マグネットシート上に隙間なく横並びに張り付けることができる。しかも磁石力により張り付けられるので、いわゆる素人でも壁装が簡単かつきれいに仕上げられる。
さらに、本発明の壁化粧材施工方法によれば、壁下地の出隅の角部又は湾曲面には壁下地用マグネットシートをそのN極列、S極列の磁極列方向が水平方向になるように当該壁下地に固定し、壁化粧材についてもそのマグネットシートのN極列、S極列の列方向が水平方向になる姿勢にして両者を磁着することにより、壁下地用マグネットシートのN極列と壁化粧材のマグネットシートのS極列、またその逆の列同士が強力に磁着でき、この時に壁下地用マグネットシートの角部や湾曲部での水平方向の曲げがあってもそれに平行な水平方向に磁極列が並ぶためにアール差により磁極列間の間隔を広げることなく磁着でき、出隅角部や湾曲面において磁着力が弱まって壁化粧材が浮き上がることがなく、きれいな仕上がりが期待できる。
本発明の第1の実施の形態の壁化粧材の厚み方向の断面図。 上記第1の実施の形態の壁化粧材の一部切欠した正面図。 上記第1の実施の形態の壁化粧材を2枚横並びに配置し、マグネットシート側から見た状態の平面図。 上記第1の実施の形態の壁化粧材を用いた壁化粧材施工方法の実施の形態の説明図。 上記実施の形態の壁化粧材施工方法にて施工完了した壁の水平断面図。 上記第1の実施の形態の壁化粧材を2枚重ね張りする壁化粧材施工方法の実施の形態の説明図。 上記実施の形態の壁化粧材施工方法にて施工完了した壁の水平断面図。 上記第1の実施の形態の壁化粧材を3枚重ね張りする壁化粧材施工方法にて施工完了した壁の水平断面図。 上記実施の形態の壁化粧材を3枚重ね張りする壁化粧材施工方法にて施工完了した壁の垂直断面図。 上記第1の実施の形態の壁化粧材を、縦長状態で壁基体に固定した壁下地用マグネットシートに対して磁極列磁極列方向を一致させ縦長状態で施工した状態の一部切り欠いた正面図。 上記第1の実施の形態の壁化粧材を、横長状態で壁基体に固定した壁下地用マグネットシートに対して磁極列磁極列方向を直交させ縦長状態で施工した状態の一部切り欠いた正面図。 上記第1の実施の形態の壁化粧材を、横長状態で壁基体に固定した壁下地用マグネットシートに対して磁極列磁極列方向を一致させ横長状態で施工した状態の一部切り欠いた正面図。 上記第1の実施の形態の壁化粧材を、壁出隅部分において横長状態で壁基体に固定した壁下地用マグネットシートに対して磁極列磁極列方向を一致させ横長状態で施工した状態の水平断面図。 上記第1の実施の形態の壁化粧材を、壁出隅部分において縦長状態で壁基体に固定した壁下地用マグネットシートに対して磁極列磁極列方向を一致させ縦長状態で施工した場合の、出墨部分に膨らみが出た状態を示す水平断面図。 上記第1の実施の形態の壁化粧材を、縦長状態で壁基体に固定した壁下地用マグネットシートに対して磁極列磁極列方向を直交させ横長状態で施工した状態の一部切り欠いた正面図。 上記第1の実施の形態の壁化粧材を、長手方向に対して直交する幅方向に平行に磁極列を形成した壁下地用マグネットシートに対して横長状態で磁着させた状態の一部切り欠いた正面図。 本発明の第7の実施の形態の壁化粧材とそれを磁着した壁下地用マグネットシートと当該壁化粧材との磁着状態を示す一部切り欠いた正面図。 本発明の第8の実施の形態の壁化粧材の厚み方向の断面図。 壁下地用マグネットシートに代えてマグネットシート付きの壁化粧材を使用する実施の形態の壁化粧材施工方法の説明図。 上記実施の形態の壁化粧材施工方法にて施工完了した壁の水平断面図。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。
[第1の実施の形態]
本発明の壁化粧材は、既存壁又は新設壁に磁力を付帯させて下地とし、その磁性体下地に対して磁着させて壁面仕上げを行う壁化粧材施工に利用するものである。図1に本発明の第1の実施の形態の壁化粧材1の断面構造を示す。
本実施の形態の壁化粧材1は磁力を付帯させた壁面のような磁性体下地に磁力で吸着(磁着)させるために、基層としてマグネットシート11を備え、このマグネットシート11の表側に接着剤層12を介して化粧シート13を一面に接着した構造である。図2に示すように、マグネットシート11は、柔軟なゴム材又は柔軟な合成樹脂材111に磁性粉を混入混練し、長尺シート状に圧延し、さらにシート長手方向に磁極列方向110が揃うように着磁して得たものである。つまり磁気異方性を持つように磁化させてある。図2において複数本の太い黒線が磁性体ライン112−iを示している。なお、以下の説明では理解しやすくするために、マグネットシート11について化粧シート13を張り付ける面とは反対側の面(図1において上面)を第一面と称し、それとは反対側の化粧シート13を張り付ける側の面(図1において下面)ほ第二面と称する。
この図2は化粧材1を化粧シート13側、つまり第二面側から見た状態を示しているが、化粧材1の左端EG1から1本目の磁性体ライン112−1が第一面(壁面に向かう面)にN極、第二面(化粧シート13側の面)にS極が現れるようにシート面に垂直に、つまりマグネットシート11の厚み方向に磁化している。そして右隣の2本目の磁性体ライン112−2では、1列目の磁性体ライン112−1とは極性を反転させ、第一面(壁面を向く面)にS極、第二面(化粧シート13側の面)にN極が現れるように磁化している。そして3本目の磁性体ライン112−3では、左から1本目と同じ極性になる。そして右端EG2側の磁性体ライン112−nでは、左端EG1側の磁性体ライン112−1とは逆極性であり、2本目の磁性体ライン112−2と同じ極性にしている。
なお、本明細書と図面では、磁性体ライン112−iにおいて、マグネットシート11を壁面に向く面から化粧シート13の方向に見て手前側(第一面)に現れている磁極がS極であればS極列と称し、同じように手前側(第一面)に現れている磁極がN極であればN極列と称する。
磁性体ライン112は平行に多数、偶数本形成されている。磁性体ライン112−iから隣りの磁性体ライン112−i+1までのピッチP1はシート面のどこでも等間隔である。その寸法は特に限定されるものではないが、例えば2mm〜5mmである。そしてマグネットシート11の長さ方向に直角な方向、つまり幅Wは壁紙として一般的な幅、約45cm前後としている。しかしながら、磁性体ライン112−iのピッチP1との関係で若干異なった値に設定される。例えば、磁性体ライン112のピッチP1が2mmであればマグネットシート11の幅Wは44.8cm、同ピッチPが5mmであれば幅Wは45cmとする。つまり、マグネットシート11の幅Wの方向の一端(一方の長辺)EG1側がS極列であれば、他端(他方の長辺)EG2側にはN極列が現れる寸法設定にする。
加えて、図2、図3に示すように、一方の端縁EG1からそれに1番近い磁性体ライン112−1までの距離aと他方の端縁EG2からそれに1番近い磁性体ライン112−nまでの距離bとの合計寸法P2(=a+b)は、磁極列ピッチP1と等しくなるように設定されている。これにより、後述する壁化粧材施工方法を採る際に、図3において左側の1枚の化粧材1aに隣接してその右側にもう1枚の化粧材1bを張る場合に、それらの左右の端面同士の突き合い部EG12は隙間なくピッタリと密接した状態でそれぞれベースシート21上に磁着させながら幅方向に順次張り付けて行くことができる。しかも突き合い部EG12では左右それぞれのマグネットシート11,11と壁下地用マグネットシート21の磁着力によっていわば自然に引き合うようにして突き合うことになる。
壁化粧材1の基層のマグネットシート11として、合成樹脂材バインダ111に磁性粉を混入して混練し、長尺シート状に圧延し、さらにシート長手方向にN極列、S極列の磁極列方向110が揃うように着磁したものを採用する場合、次のようにしてマグネットシート11を製造することができる。
<構成材料について>
マグネットの材料構成はストロンチウムフェライト(
Figure 0006878696
):93%
バリウムフェライト(
Figure 0006878696
):7%
の混合比にして、このマグネット材料粉が全体重量の90%を占めるようにして、重量比で残り10%の変性ポリオレフィン系コポリマーを主とするバインダー樹脂(可塑剤:DEHP+滑剤:パルミチン酸・ステアリン酸+安定剤:BHT)と混練する。そしてゴムシートの場合と同様に長尺シート状に圧延し、さらにシート長手方向に磁極列方向110が揃うようにN極列、S極列の着磁を行い、合成樹脂性マグネットシートを得る。なお、内部に混入する磁性体粉の磁力方向を揃えるために圧延時の力のかけ方や磁場環境を適切に調整して成形することにより磁気異方性のマグネットシート11を得ることができる。上述したようにN極列、S極列間のピッチP1は2mm〜5mmが施工上好ましいが、この範囲以外の寸法設定でも許容される。
図1において、接着剤層12にはアクリル系粘着剤を不織布に塗布したものを用い、これをマグネットシート11の一面に接着し、さらに接着剤層12の表面に対して化粧シート13を接着して厚み方向に3層の壁化粧材1を完成させている。アクリル系粘着剤を不織布に塗布したものを接着剤層12とするのは次の理由による。特に厚みのある化粧シート13を壁施工する場合、マグネットシート11とその表面に貼る厚手の化粧シート13とは分離した状態で別個に搬送される。そのため、マグネットシート11のアクリル樹脂系接着剤12の表面がむき出しで空気に触れないように接着剤層12の表面を薄い保護シートで覆い、ロール状態で搬送される。そして壁施工現場やふさわしい他の作業場において、アクリル樹脂系接着剤層12から保護シートを剥がし、その上に化粧シート13を接着して長尺の化粧材1を完成させる。
そして後述する図4、図5に示すように壁基体2の上に固定された壁下地用マグネットシート21に対して、この化粧材1の複数枚をそれらのマグネットシート11の長辺同士の端縁EG1,EG2間に隙間がないように突き合わせながら必要な面積だけ磁着してゆく。
このように施工現場や作業場で化粧材1を完成させ、この化粧材1を施工現場で壁基体2上に張り付ける施工方法を採用するのに適している壁化粧材1は次のようなものである。それには、化粧シート13に厚みがあり少し曲げるだけでひびや割、欠けが発生してしまう材質を採用しているもの、例えば立体的な木目柄化粧シート、立体的な天然石柄化粧シート等の立体柄化粧シート、また天然石を極薄にスライスした天然石化粧シートを採用しているもの等が該当する。
なお、図18に示すように、接着剤層1012に水性接着剤、いわゆる水性ノリを使用して化粧シート1013をマグネットシート1011上に接着した構造の壁化粧材101を採用することもできる。その場合、化粧シート1013が紙製、布製、ビニール製、プラスチックシート製等の厚みの薄いいわゆる壁クロス材であれば工場において連続的にマグネットシート1011の表面に水性接着剤1012を塗布し、その上に化粧シート1013を貼り付ける工程を採用し、長尺の壁化粧材101をロール状に巻き取り、出荷することができる。
これに対して、図1に示すような厚みがあり脆い材質の化粧シート13を貼り付けた構成の化粧材1の場合には、水性接着剤にて連続的に積層する工場量産には適さない。なぜならば、化粧シート13が意匠的には凝ったものであるが、本来脆い材質のゆえに壁施工した後の経年変化によって水性接着剤が固化して収縮し表側の化粧シート13が水性接着剤の収縮力に引っ張られてヒビや裂け目を発生させ見た目を悪くするという問題があるからである。そこで、本実施の形態のように接着剤層12にアクリル樹脂系粘着剤を用いる場合、粘着強度が強く、同時に柔軟性もあって経年変化により収縮することがなく、表側の化粧シート13にヒビや裂け目、亀裂が発生するのを抑制できる。
次に、上記実施の形態の壁化粧材1を用いる壁化粧材施工方法について説明する。その特徴は、既存の壁の上から施工ができること、壁下地となる壁下地用マグネットシート21の磁極列に合わせて張り付けることができ、素人でも簡単に柄合わせができること、また、例えば旅館やホテルのロビー等で化粧シート13に春夏秋冬それぞれの季節に合わせた絵柄、デザインが施された化粧材1を壁下地用マグネットシート21上に重ね張りしておくことで、簡単な入れ換え作業によって四季それぞれに合わせた絵柄、デザインの壁装を演出することができる点にある。
そこで、図4に示すように、壁基体2の表面に壁下地用マグネットシート21を固定する。この壁基体2は既設の壁であってもよいし、新設したものであってもよい。そして図10に示すように、壁基体2の施工したい表面の全面に壁下地用マグネットシート21の複数枚をその磁極列方向210が垂直方向になるように縦長の状態で横に隙間なく並べて固定する。
この壁下地用マグネットシート21は化粧材1側のマグネットシート11と同様の製法にて製造されたものであり、合成樹脂バインダ211に磁性粉を混合、混練し、N極列、S極列の磁性体ライン212が交互に平行に揃うように磁化することにより得たものである。したがって、磁極配列、ピッチP1、幅W方向の寸法はその上に磁着する壁化粧材1側のマグネットシート11と共通である。
なお、図19、図20に示すように、壁下地用マグネットシート21として上述した壁化粧材1を代用することもできる。したがって、以下の説明では壁下地用マグネットシート21という用語には、代用した壁化粧材1も含まれると理解されたい。ただし、壁化粧材1を壁下地用マグネットシート21として代用する場合、図19、図20に示すように壁基体2に対してその表面に接着剤25を塗布して壁化粧材1のマグネットシート11の第一面側を貼り付ける。これは壁下地用マグネットシート21として代用する壁化粧材1が意匠的に優れた壁装用の商品であり、壁装の施工当初には、この代用した壁化粧材1だけでも意匠的に美しい仕上げを得ることができるからである。
なおまた、壁基体2上に一面に壁下地用マグネットシート21を敷き詰め、その上に本実施の形態の壁化粧材1を磁着して壁装する場合、施工時に厳密に位置設定する必要はない。壁下地用マグネットシート21と壁化粧材1側のマグネットシート11との対向面において、両者の磁極列が同極であれば、壁化粧材1側のマグネットシート11は磁極列ピッチP1分だけ自然に横にずれて壁下地用マグネットシート21の逆極の磁極列に磁着するためである。
これにより、図4、図5、図10に示すように、1枚目のシート状の壁化粧材1をその裏面側のマグネットシート11を壁下地用マグネットシート21に向かい合うようにして近づけるだけで両マグネットシート11,21間で相手側の逆極性の磁極列と正確に位置合わせしながら自然に磁着する。
この施工方法により1枚の化粧材1の壁基体2への貼り付けが完了する。続いて図3、図10に示すように、既設の壁化粧材1(1a)の隣りに次の壁化粧材1(1b)をそれらの突き合う端縁EG1,EG2同士を密接させて磁着させる。
また、図6、図7に示すように、既着の壁化粧材1に対してその上に他のデザイン、質感あるいは素材の化粧シート13Aが積層されている別の壁化粧材1Aを同様に磁着して壁装することができる。
さらにその上にも、図8に示すようにさらに別のデザイン、質感あるいは素材の化粧シート13Bが積層されている別の壁化粧材1Bを同様に磁着して壁装することができる。図9には壁化粧材1,1A,1Bを3層に壁装した壁全体5の断面を示している。図9において、3は天井面、4は床面である。このようにマグネットシート11を裏張りした形の壁化粧材1,1A,1Bは、磁力が届く限り幾層にも重ねて壁装することができる。
他方、最初に図9に示すように複数層の壁化粧材1,1A,1Bを壁装しておき、室内の雰囲気を変更する必要が生じた場合や居住者の好みにより、例えば中間位置の壁化粧材1Aに変更する場合には、表側の壁化粧材1Bと中間位置の壁化粧材1Aを引き剥がし、それらの位置を入れ換え、今まで最も表側に出していた壁化粧材1Bは壁化粧材1の次に張り付け、最も表側に目的のデザインの壁化粧材1Aを張り付ける。これにより、季節的に、気分的に等々で一旦は使わなくなったそれまでの壁化粧材1Bを中間位置に入れ換えて壁に貼ったままで保管でき、他の場所に保管する必要がなくなり、保管スペースの有効活用も可能となる。
上記したように、例えば旅館やホテルのロビー等の内装に利用する場合には、化粧シート13に春夏秋冬それぞれの季節に合わせた絵柄、デザインのものを壁下地用マグネットシート21上に重ねて貼っておくことで、上述したような簡単な入れ換え作業で四季それぞれに合わせた絵柄、デザインの壁化粧シートを演出することができる。
さらに加えて、撮影スタジオの内装などであれば、複数の番組ごとにそれらの番組に応じて別々のデザイン、質感あるいは素材の化粧シートが貼ってある複数種の壁化粧材を用意しておき、スタジオを利用する番組ごとにあらかじめ用意してあるデザイン、質感あるいは素材の化粧シート1に交換して壁装し、撮影に供することも可能である。あるいは直近の番組で使用するデザインの壁化粧材1から次の番組に使用するデザインの壁化粧材1、その次の番組で使用する壁化粧材1とあらかじめ重ねて壁装しておき、番組が終了するごとに上側から一枚ずつ剥がしてゆく施工方法をとることもできる。
次に、壁化粧材1のマグネットシート11と壁下地用マグネットシート21との着磁方向、磁極列方向の組合せについて説明する。
[第2の実施の形態、壁化粧材施工例その1]
第1の実施の形態の壁化粧材1(1a,1b)を用い、図10に示すように壁下地用マグネットシート21(21a,21b,21c)にも壁化粧材1のマグネットシート11と同一の素材で、共にシート長手方向110,210に磁極列が形成されたもので、シート幅52cmのものを採用している。つまり磁気異方性のマグネットシート11,21になっている。磁性体ライン112,212のN極列、S極列間のピッチP1は共に2.5mmである。そして壁下地用マグネットシート21のN極列の磁性体ライン212と化粧材1側のマグネットシート11のS極列の磁性体ライン212が対向する位置関係になると自然に強力に磁着する。このため、壁下地用マグネットシート21に対して壁化粧材1側のマグネットシート11を磁着させるとき、強力に磁着する位置関係は磁極列方向110,210に直角な方向に5mm刻みでずれる。
通常の壁紙であれば壁紙の幅で繰り返して同じ柄が連続するようなデザインのものが多くあるが、本実施の形態の壁化粧材1(1a,1b)については、図10に示すように壁下地用マグネットシート21(21a,21b,21c)のN極列、S極列を長さ方向に沿い同数だけピッチP1で交互に等間隔に着磁されたものとすることにより、複数枚の壁化粧材1(1a,1b)を壁下地用マグネットシート21(21a,21b,21c)上に磁着力によって自然に幅方向に隙間なく張り付けることができる。
ここで、壁化粧材1側のマグネットシート11と壁下地用マグネットシート21とは同じ製造工程で作成したものであり、磁気的特性は共通する。そして壁下地2の上面に一面に壁下地用マグネットシート21を張り付ける作業では、一方の壁下地用マグネット21aと隣の壁下地用マグネットシート21bとの端面同士、またその隣のマグネットシート21cの端面同士が突き合わせ部EG22でピッタリと隙間なく突き合うように張り付ける。マグネットシート21に代用する壁化粧材1であっても同様である。
この一面に張り付けられた壁下地用マグネットシート21a,21b,21cに対して壁化粧材1a,1bを磁着させて張り付ける作業では、特に下地となる壁下地用マグネットシート21の突き合わせ部EG22と壁化粧材1側のマグネットシート11の突き合わせ部EG12を一致させる必要はない。突き合わせ部EG22を壁化粧材1が跨ぐような形態であっても良い。壁化粧材1を張り始めたい位置を特定し、その位置で壁下地用マグネットシート21に対して壁化粧材1側のマグネットシート11をその磁極列方向を揃えて近づければ、壁化粧材1側のマグネットシート11のN極列、S極列それぞれが1番近くで対向する壁下地用マグネットシート21の反対の磁極列と自然に磁着し、張り付けることができる。
[第3の実施の形態、壁化粧材施工例その2]
他方、図11に示すように壁下地用マグネットシート21は壁基体2に対して横張りして長手方向が水平方向になるように固定する場合、これに対して図10の場合と同様に壁化粧材1側の長手方向を垂直方向にすると、互いの磁着力は弱くなる。しかしながらこのような弱い磁着力で壁装施工が必要な場合もある。
[第4の実施の形態、壁化粧材施工例その3]
さらに図12に示すように、壁下地用マグネットシート21は壁基体2に対して横張りにして長手方向が水平方向になるように固定し、壁化粧材1についても長手方向を水平方向にして横張りにすると、互いの磁着力は強くなる。加えてこの場合には、図13に示すように壁基体2の出隅25に化粧材1を磁着施工する際に、壁下地用マグネットシート21と壁化粧材1側のマグネットシート11との磁極列ピッチが角の部分でもずれることがなくてぴったりと磁着し、出隅25の部分で膨らむということがなく、角が立ち、仕上がりの見た目が良好になる。
これに対して参考例として示す図14では、壁基体2の出隅25の部分でも壁下地用マグネットシート21を上下縦張りし、壁化粧材1も上下縦張りする場合、この出隅25の曲がり部分で厚み分に起因する円周長の差によって壁下地用マグネットシート21と壁化粧材1側のマグネットシート11との間で磁極列間の位置にずれが生じてしまい、ぴったり磁着することができずに膨らみ30が生じ、収まりが悪く、仕上がりの見た目が良くないものとなる。
このような事象は、壁面がなだらかに波打つような湾曲面、単純なアール湾曲面である場合にも同様であり、壁基体2に対して壁下地用マグネットシート21を横張りし、壁化粧材1もその上に横張りすることによって両者が密着し、壁化粧材1に膨らみが生じることを防ぐことができる。
[第5の実施の形態、壁化粧材施工例その4]
図15に示す壁化粧材施工例は、壁下地用マグネットシート21は図9に示したようにその壁基体2に対して縦張りにし、壁化粧材1については横張りにする施工方法である。この施工方法を採用することも可能である。
[第6の実施の形態、壁化粧材その2]
上記の各実施の形態ではマグネットシート11,21については長手方向に磁化されたものについて説明した。しかしながら、表面のデザインによっては横長の方が好ましい場合もある。例えば、図16に示すように、石積み壁をイメージしたデザインの化粧シート13Cであれば、横長状態で上下に並べて張り付ける施工方法が好ましい。このような場合に出隅25でもぴったりと磁着するためには、壁下地用マグネットシート21Aについては幅方向に磁化されたマグネットシートを用いて壁基体2に縦張りし、壁化粧材1Cについてはマグネットシート11として長手方向に磁化したものを横張りする。
この施工方法によれば、上記の石積み壁をイメージした化粧シート13Cによって上下に自然に重ねられた石積み壁の印象を与えることができる。しかも図12に示した施工例と同様に出隅25でもぴったりと直角を出すような施工ができる。
このようにして本実施の形態の壁化粧材1,1A,1B等を用いて壁化粧材施工する場合、壁基体2の表面にマグネットシート11の磁着力を利用して壁化粧材1,1A,1B等を磁力が届く範囲で任意の複数枚を重ね張りすることもでき、必要な仕上げ面を最上層に張り付けることが可能である。
そして従来の壁面仕上げは塗装・壁紙・鋼製パネル等多種多様あるが、どれも一度施工した後は経年劣化後に張り替え作業が必要となった時に、一度既設の壁紙等を引き剥がしてから新しい壁紙に張り替える工事が必要であり、相応の工事期間を要し、また工事に伴って家具類の引っ越しや移動作業も必要であり、同時に粉じん発生に伴う養生、騒音対策等も必要であって大変手間暇が掛かっていたが、本実施の形態の壁化粧材を使用する場合、最初に壁基体2側に磁力を付帯させておけば経年劣化時はもちろん、気分によって誰でも簡単に壁の仕上げの色・柄・質・機能を短時間で変えることが可能である。
また、従来の一度の壁面仕上げでは1種類に固定されてしまっていたが、本実施の形態の壁化粧材1を採用して壁化粧材施工を行う場合、模様や質感の異なる3種類あるいはそれ以上の種類の化粧シート13,13A,13Bを採用した壁化粧材1,1A,1Bを同時に壁基体2に張り付けられるため、仕上げ面の変更はもちろん部位ごとに変化させることでデザインの幅が広がり、多種多様な壁を個性的に仕上げることが可能である。また季節の変化に合わせてそれぞれの季節に合うデザインの壁模様に簡単に変更することもできる。
加えて、従来の壁クロス張りや塗装等の仕上げ作業には様々な機械・工具と副資材が必要であり、専門職人の技術力も必要であったが、本実施の形態の壁化粧材1の場合、磁石力で壁施工できるので、カッターと定規程度の工具で不要な部分を切除するのみの簡単な作業で済む利点もある。
[第7の実施の形態]
図17を用いて第7の実施の形態の壁化粧材10とそれを用いた壁化粧材施工方法を説明する。壁化粧材10のマグネットシート11Aでは、製造工程上の圧延方向と直交する幅方向にN極列、S極列の磁極列方向110Aが形成されている。そしてこれを施工する壁下地用マグネットシート21Aについても圧延方向と直交する幅方向にN極列、S極列の磁極列方向210Aが形成されたものを用いている。そして壁基体2に対して上記の壁下地用マグネットシート21AをN極列、S極列が幅方向に直線的に揃うように固定する。そして上記の幅方向に磁極列が形成されている壁化粧材10のマグネットシート11Aをこの壁下地用マグネットシート21Aに磁着させていくことにより壁装を完成させる。この場合にも図19、図20に示したように壁下地用マグネットシート21Aの代用に、当該仕様の壁化粧材10を使用することもできる。
本実施の形態の場合にも、壁下地用マグネットシート21Aと壁化粧材10側のマグネットシート11Aとの磁極列が横方向に揃い、かつ磁極列間のピッチが一致しているために、壁化粧材10をおおよその位置にあてがうだけで壁下地用マグネットシート21Aに壁化粧材10側のマグネットシート11Aが自然に強力に磁着し、簡単に固定できる。しかも圧延方向(縦方向)の磁極列とは異なり、複数枚の壁化粧材10をそれらの上端位置若しくは下端位置を決めて横に並べながら貼り付けてゆくだけで簡単に壁装でき、上端位置や下端位置の仮止め手段を不要とする。その上、高さ位置を保ったままに幅方向にずらすことができるので、隣り合う壁化粧材10の突き合う端面同士を密接させながら施工でき、きれいな仕上がりが期待できる。さらに、図13、図14に示した場合と同様に壁基体2の出隅25や湾曲面に対しても膨み30を生じさせることなく張り付けることができる利点もある。
[第8の実施の形態]
本発明の第8の実施の形態の壁化粧材101も、既存の又は新設を壁下地に対して上記実施の形態のいずれかの壁下地用マグネットシート21を設置し、当該壁下地用マグネットシート21に対して磁着させ壁面仕上げを行う壁化粧材施工に利用するものである。図18に第8の実施の形態の壁化粧材101の断面構造を示している。マグネットシート1011の磁極列の配置は図3に示したマグネットシート11のものと同様である。
本実施の形態の壁化粧材101も磁力を付帯させた壁下地用マグネットシート21に磁力で吸着(磁着)させるために、基層としてマグネットシート1011を備え、このマグネットシート1011の表側片面に水性接着剤層1012を介して化粧シート1013を接着し乾燥させた構造である。この第8の実施の形態の壁化粧材101は工場量産に適した素材であり、ロール状に巻き上げて工場出荷できる。
<構成材料について>
マグネットの材料構成は第1の実施の形態と同様である。そして接着剤層1012には第1の実施の形態のアクリル樹脂系接着剤とは異なり、水性接着剤を用いている。そして長尺のマグネットシート1011の化粧シート1013側に水性接着剤1012を連続的に塗布し、さらにその上に比較的薄い厚みの布製、紙製、ビニール製、プラスチックシート製等の長尺の化粧シート1013を圧力を掛けつつ連続的に貼り付けてゆき、接着乾燥させた後にロール状に巻き取っいくことによって量産する。
第1の実施の形態の壁化粧材1の場合、アクリル系粘着剤を不織布に塗布したものを接着剤層12とすることで、特に厚みのある化粧シート13を壁施工する場合に用いるのに有利であった。しかしながら、この第8の実施の形態の壁化粧材101は、第1の実施の形態の壁化粧材1のような自然石、天然木目等厚みのある立体的な意匠ではなく、通常の壁クロスのように厚みが薄いが広面積の壁に施工するのに有利である。
つまり、マグネットシート1011とその表面の化粧シート1013は水性接着剤1012にて接着し、工場出荷時と同じくロール状に巻かれた製品を施工現場まで搬入し、壁下地用マグネットシート21に対してマグネットシート1011を上述したように長辺同士の突き合わせ部分EG12に隙間がないように注意を払いながら必要な面積だけ磁着してゆくことで施工が完了する。
本実施の形態の壁化粧材101は工場での量産に適しており、工場において連続的にマグネットシート1011の表面に水性接着剤1012を塗布し、その上に壁クロス材1013を貼り付ける工程を採用し、長尺の壁化粧材101をロール状に巻き取り、出荷することができる利点がある。
本実施の形態の壁化粧材101を壁面に施工するための壁側の構造については第1の実施の形態の壁化粧材1の場合と同様である。また施工方法については図4〜図16にて説明した方法と共通である。また壁化粧材101を壁下地用マグネットシート21として代用し、図19、図20に示す施工方法を採用することもできる。そしてこのような壁化粧材施工方法でも上述の各実施の形態と同様に素人でも容易に壁化粧材の張り替え、入れ換えができ、しかも見栄え良くきれいに仕上げられる。
本発明の壁化粧材及びその施工方法は広くマンションや家屋の内装、ビル室内の内装、エレベーターの内装、テレビスタジオの内装、また白板、黒板の仕上げ面などに広く利用することができる。
1,1A,1B,1C,101 壁化粧材
11,11A,1011 マグネットシート
12 接着剤層
1012 水性接着剤層
13,13A,13B,13C,1013 化粧シート
2 壁基体
21,21A 壁下地用マグネットシート
110,1110 磁極列方向
111,1111 磁極列方向柔軟なゴム材又は合成樹脂材のバインダ
112,1112 磁性体ライン
210 磁極列方向
212 磁性体ライン

Claims (10)

  1. 壁下地の表面に並べて固定した複数枚の壁下地用マグネットシートと、壁化粧材用マグネットシートの表面に化粧シートの裏面全面を接着積層した積層構造で、前記壁下地用マグネットシートの寸法に応じて不要な部分を切除した、化粧柄の異なる少なくとも2種類、4枚の壁化粧材とで構成される化粧壁構造であって、
    前記複数枚の壁下地用マグネットシートそれぞれは、
    一方の端縁側から他方の端縁側までN極列、S極列が交互に、平行に、等間隔に現れる磁気異方性を持ち、かつ、前記一方の端縁側にN極列、前記他方の端縁側にS極列が現れるように着磁されているものであり、
    前記少なくとも2種類、4枚の壁化粧材それぞれは、
    前記壁化粧材用マグネットシートの一方の端縁から反対側の他方の端縁まで前記化粧シートとは反対面の第一面の全面に、N極列、S極列が交互に、平行に、前記壁下地用マグネットシートの磁極列間隔と同じく等間隔に現れる磁気異方性を持ち、
    前記壁化粧材用マグネットシートの前記一方の端縁側がN極列、前記他方の端縁側がS極列であり、かつ、
    前記一方の端縁側のN極列の幅方向の中心から当該マグネットシートの当該N極列に近い方の端縁までの距離と前記他方の端縁側のS極列の幅方向の中心から当該マグネットシートの当該S極列に近い方の端縁までの距離との合計距離は、当該壁化粧材用マグネットシートの隣接するN極列、S極列の幅方向の中心間の距離と同じにしたものであり、
    前記複数枚の壁下地用マグネットシートのいずれかに対して、1種類目の1枚目の前記壁化粧材をその前記壁化粧材用マグネットシートの前記第一面を互いのN極列、S極列の相逆極列の磁気吸着力によって磁着させ、1種類目の2枚目の前記壁化粧材を前記1種類目の前記1枚目の壁化粧材に前記端縁同士が隣接するように天地の向きを揃えて並べることによって前記1種類目の1枚目の壁化粧材の前記端縁のN極列と前記1種類目の2枚目の壁化粧材の前記端縁のS極列、若しくは前記1種類目の1枚目の壁化粧材の前記端縁のS極列と前記1種類目の2枚目の壁化粧材の前記端縁のN極列とを突き合わせ、当該端縁同士が隙間なく密接した状態で前記いずれかの壁下地用マグネットシートに磁着し、
    前記1種類目の1枚目の前記壁化粧材、前記1種類目の2枚目の前記壁化粧材それぞれの前記化粧シート側に前記2種類目の1枚目、前記2種類目の2枚目の前記壁化粧材それぞれをそれらの前記壁化粧材用マグネットシートの前記第一面それぞれを磁着させ、前記2種類目の1枚目の壁化粧材と前記2種類目の2枚目の壁化粧材との突き合う端縁同士も隙間なく密接した状態にして同じ位置に重ね貼りしたことを特徴とする化粧壁構造。
  2. 前記壁化粧材は、前記壁化粧材用マグネットシートに対して前記化粧シートをアクリル樹脂系接着剤にて接着し積層構造にしたものであることを特徴とする請求項1に記載の化粧壁構造。
  3. 前記壁化粧材における前記化粧シートは、立体的な木目柄化粧シート、立体的な天然石柄化粧シート等の立体柄化粧シートであることを特徴とする請求項2に記載の化粧壁構造。
  4. 前記壁化粧材における前記化粧シートは、天然石をスライスした天然石化粧シートであることを特徴とする請求項2に記載の化粧壁構造。
  5. 前記壁化粧材は、前記壁化粧材用マグネットシートに対して前記化粧シートを水性接着剤にて接着し積層構造にしたものであることを特徴とする請求項1に記載の化粧壁構造。
  6. 前記壁化粧材における前記化粧シートは、布製、紙製、塩化ビニール製又はプラスチック製の巻き取りが可能な平坦なシートであることを特徴とする請求項5に記載の化粧壁構造。
  7. 壁下地の表面に複数枚の壁下地用マグネットシートを固定し、壁化粧材用マグネットシートの表面に化粧シートの裏面を接着積層した積層構造の複数枚の壁化粧材を前記壁下地用マグネットシートに対して順次並べて磁着し化粧壁を構成する壁化粧材施工方法であって、
    前記壁化粧材用マグネットシートは、前記化粧シートとは反対面の第一面の全面に、N極列、S極列が交互に、平行に、等間隔に現れる磁気異方性を持ち、その一方の端縁側がN極列、他方の端縁側がS極列であり、かつ、前記一方の端縁側のN極列の列幅の中心から当該壁化粧材用マグネットシートの当該N極列に近い方の端縁までの距離と前記他方の端縁側のS極列の列幅の中心から当該壁化粧材用マグネットシートの当該S極列に近い方の端縁までの距離との合計距離が当該壁化粧材用マグネットシートの相隣接するN極列、S極列それぞれの列幅の中心間の距離と等しくなるように着磁したものであり、
    前記壁下地用マグネットシートは、その成形時の圧延方向に若しくは圧延方向に直交する方向に沿ってN極列とS極列が交互に、平行に、かつ等間隔に現れる磁気異方性を持つように着磁され、かつ当該N極列とS極列との列間隔は前記壁化粧材用マグネットシートのN極列とS極列との列間隔に等しいものを使用し、
    前記複数枚の壁下地用マグネットシートを前記壁下地の表面上に前記N極列とS極列が交互に現れるように磁極列を揃えながら並べて固定し、
    前記複数枚の壁化粧材を現場の寸法に応じて不要な部分を切除し、それらの壁化粧材用マグネットシートのN極列とS極列の磁極列に直交する方向に天地の向きを揃えて並べ、相隣接する壁化粧材間で一方の壁化粧材のS極列側の端面と他方の壁化粧材のN極列側の端面とが隙間なく密接する状態で、前記壁下地用マグネットシートのN極列、S極列の相逆極列それぞれに磁着することを特徴とする壁化粧材施工方法。
  8. 前記壁化粧材として表側のデザインの異なる複数種、複数枚の壁化粧材を用意し、前記壁下地用マグネットシートに対して第一層には同一種の複数枚の前記壁化粧材を磁着させ、第二層以降も各層毎に同一種の複数枚の前記壁化粧材を順次、磁着積層することを特徴とする請求項7に記載の壁化粧材施工方法。
  9. 壁下地の出隅の角部若しくは滑らかな曲面において、前記壁下地用マグネットシートはN極列、S極列の列方向が水平方向になるように前記壁下地に固定し、
    前記壁下地用マグネットシートと前記壁化粧材とはそれらのN極列、S極列の列方向を同一にし、当該両者を磁着することを特徴とする請求項7に記載の壁化粧材施工方法。
  10. 前記壁下地用マグネットシートに代えて、前記壁化粧材を前記壁下地の表面に前記壁化粧材用マグネットシートの前記第一面が向く状態で固定することを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の壁化粧材施工方法。
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