JP2006199265A - 車両用制動力制御方法、及び車両用制動力制御装置 - Google Patents

車両用制動力制御方法、及び車両用制動力制御装置 Download PDF

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    • B60T8/3275Systems with a braking assistant function, i.e. automatic full braking initiation in dependence of brake pedal velocity

Abstract

【課題】ブレーキ操作の初期から、運転者の意思を確実に反映させる。
【解決手段】運転者の急なブレーキ操作を検知したとき(制御フラグFが“1”にセットされたとき)には、急なブレーキ操作を検知していないとき(制御フラグFが“0”にリセットされているとき)よりも、最終目標減速度Gtの算出に用いる寄与度合αを大きくし、マスターシリンダ圧力Pmの寄与度合を大きくする(ステップS10)。運転者の急なブレーキ操作であるか否かは、流路12の流路抵抗が増加しているか否か(ステップS5の判定)、またストローク量Ssの増加速度が所定値以上であるか否か(ステップS7の判定)に基づいて判断する。
【選択図】図3

Description

本発明は、運転者のブレーキ操作に応じて制動力を制御する、つまりブレーキバイワイヤを行う車両用制動力制御方法、及び車両用制動力制御装置に関するものである。
従来、マスターシリンダ圧力とブレーキペダルのストロークとに基づいて目標制動力を算出し、この目標制動力に応じて車両の制動力を制御するものがある。ここで、目標制動力の算出におけるマスターシリンダ圧力とペダルストロークとの寄与度合は、マスターシリンダ圧力及びペダルストロークの少なくとも一方に応じて変更され、特にペダル踏込みの初期には、ペダルストロークの寄与度合の方が大きくなるようにしている。これは、運転者には、所望する減速度が低い領域では主にペダルストロークを調整しようとし、逆に所望する減速度が高い領域では主にペダル踏力を調整しようとする一般的な傾向があるからである(特許文献1参照)。
特開平11−301434号公報
ところで、ブレーキバイワイヤを行う場合、運転者のブレーキ操作に対して適度なペダルストロークやペダル反力を生成するために、マスターシリンダで発生した液圧によって弾性収縮するストロークシミュレータが設けられる。ここで、マスターシリンダからストロークシミュレータへ流れるブレーキ液にとっては、主にマスターシリンダとストロークシミュレータとを連通した流路がオリフィスとなる。したがって、運転者が大きな減速を望んでブレーキペダルを急に踏込むほど、そのペダル踏込みの初期には、マスターシリンダからストロークシミュレータへ流れるブレーキ液の流速が制限されるので、ブレーキペダルを徐々に踏込むときよりもマスターシリンダ圧力は大きくなる。また、流速が制限される分、ブレーキペダルは運転者の意図通りにストロークしない。
しかしながら、上記の特許文献1に記載された従来例にあっては、ペダル踏込みの初期には、ペダルストロークの寄与度合を大きくして目標制動力を算出しているので、運転者がブレーキペダルを急に踏込んでマスターシリンダ圧力が大きくなっても、それが目標制動力の増加に寄与する度合は低い。すなわち、運転者が大きな減速を望んでブレーキペダルを急に踏込んでも、そのペダル踏込みの初期には、運転者が望んでいるほどペダルストロークが増加しないので、運転者の意思を目標制動力へ確実に反映させているとは言いがたい。
本発明は上記の点に着目してなされたものであり、ブレーキ操作の初期であっても、運転者の意思を確実に反映させることのできる車両用制動力制御方法、及び車両用制動力制御装置の提供を課題にしている。
上記の課題を解決するために、本発明に係る車両用制動力制御方法、及び車両用制動力制御装置は、運転者によって操作されるブレーキ操作子と、運転者によるブレーキ操作子の操作に応じてマスターシリンダ圧力を発生するマスターシリンダとを備え、
ブレーキ操作子のストローク量とマスターシリンダで発生するマスターシリンダ圧力との少なくとも一方に応じてストローク量及びマスターシリンダ圧力の双方の寄与度合を設定し、それらの寄与度合に基づいて車両の目標制動力を算出すると共に、算出された目標制動力に応じて車両の制動力を制御するものであって、
運転者の急なブレーキ操作を検知したときには、運転者の急なブレーキ操作を検知していないときよりも、目標制動力の算出におけるマスターシリンダ圧力の寄与度合を大きくすることを特徴とする。
ここで、急なブレーキ操作とは、運転者によるブレーキ操作子の操作速度や操作加速度が、通常市街地走行時にブレーキ操作するときに相当する予め設定した値に対して大きな値(例えば0.3G以上)となるブレーキ操作のことである。
本発明に係る車両用制動力制御方法、及び車両用制動力制御装置によれば、運転者の急なブレーキ操作を検知したときには、運転者の急なブレーキ操作を検知していないときよりも目標制動力の算出におけるマスターシリンダ圧力の寄与度合を大きくすることで、運転者が急なブレーキ操作を行ってマスターシリンダ圧力が大きくなるときに、ペダルストロークが大きくなくとも運転者が望むような値まで目標制動力が増加し、ブレーキ操作の初期から、運転者の意思を確実に反映させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、ブレーキシステムの概略構成図である。ブレーキペダル1(ブレーキ操作子)に入力される運転者のペダル踏力を液圧に変換するマスターシリンダ2は、プライマリ側がリア左右のホイールシリンダ3RL・3RRに連通され、セカンダリ側がフロント左右のホイールシリンダ3FL・3FRに連通されている。ここでは、ブレーキ系統を前後輪で分割する前後スプリット方式を採用しているが、勿論、前左と後右そして前右と後左で分割するダイアゴナルスプリット方式を採用してもよい。
各ホイールシリンダ3FL〜3RRは、ディスクロータをブレーキパッドで挟圧して制動力を発生させるディスクブレーキや、ブレーキドラムの内周面にブレーキシューを押圧して制動力を発生させるドラムブレーキに内蔵されている。
プライマリ側の液圧系統では、マスターシリンダ2及びホイールシリンダ3RL・3RR間の流路を閉鎖可能なゲートバルブ4rと、ゲートバルブ4F及びホイールシリンダ3RL(3RR)間の流路を閉鎖可能なインレットバルブ5RL(5RR)と、インレットバルブ5RL(5RR)及びホイールシリンダ3RL(3RR)間とマスターシリンダ2のリザーバタンク2aとを連通した流路を開放可能なアウトレットバルブ6RL(6RR)と、アウトレットバルブ6RL・6RR及びリザーバタンク2a間に吸入側を連通し、且つゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL・5RR間に吐出側を連通したポンプ7rと、を備えている。
ここで、ゲートバルブ4r、インレットバルブ5RL・5RR、及びアウトレットバルブ6RL・6RRは、夫々、2ポート2ポジション切換、スプリングオフセット式の電磁操作弁であって、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL・5RRは、非励磁のノーマル位置で流路を開放し、アウトレットバルブ6RL・5RRは、非励磁のノーマル位置で流路を閉鎖するように構成されている。なお、各バルブは、流路の開閉を行うことができればよいので、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL・5RRが、励磁したオフセット位置で流路を開放し、アウトレットバルブ6RL・6RRが、励磁したオフセット位置で流路を閉鎖するようにしてもよい。
また、ポンプ7rは、負荷圧力に係りなく略一定の吐出量を確保できる歯車ポンプ、ピストンポンプ等、容積型のポンプで構成されている。
以上の構成により、インレットバルブ5RL(5RR)、及びアウトレットバルブ6RL(6RR)を非励磁のノーマル位置にしたまま、ゲートバルブ4rを励磁して閉鎖すると共に、ポンプ7rを駆動することで、リザーバタンク2aのブレーキ液を吸入し、その吐出圧によって、ホイールシリンダ3RL(3RR)の液圧を増圧することができる。
また、アウトレットバルブ6RL(6RR)を非励磁のノーマル位置にしたまま、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL(5RR)を励磁して夫々を閉鎖することで、ホイールシリンダ3RL(3RR)からリザーバタンク2a及びポンプ7rへの各流路を遮断し、ホイールシリンダ3RL(3RR)の液圧を保持することができる。
さらに、アウトレットバルブ6RL(6RR)を励磁して開放すると共に、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL(5RR)を励磁して夫々を閉鎖することで、ホイールシリンダ3RL(3RR)の液圧をリザーバタンク2aに開放して減圧することができる。
さらに、ゲートバルブ4r、インレットバルブ5RL(5RR)、及びアウトレットバルブ6RL(6RR)の全てを非励磁のノーマル位置にすることで、マスターシリンダ2からの液圧がホイールシリンダ3RL(3RR)に伝達され、通常ブレーキとなる。
なお、セカンダリ側の液圧系統でも、プライマリ側と同様のゲートバルブ4f、インレットバルブ5FL・5FR、アウトレットバルブ6FL・6FR、及びポンプ7fを備えており、各動作に関してもプライマリ側と同様であるため、その詳細説明は省略する。
そして、マスターシリンダ2のセカンダリ側には、ストロークシミュレータ8が接続されている。このストロークシミュレータ8は、シリンダの底部とピストンとの間に圧縮バネ8aを介装したバネ形のアキュムレータで構成されており、液圧の上昇に伴って圧縮バネ8aが弾性収縮することにより、運転者のブレーキ操作に対して適度なペダルストロークやペダル反力を生成する。
上記のゲートバルブ4f・4r、インレットバルブ5FL〜5RR、アウトレットバルブ6FL〜6RR、及びポンプ7f・7rは、コントローラ9によって駆動制御される。このコントローラ9は、通常時には、後述する図2の制動力制御処理を実行することにより、ゲートバルブ4f・4rを閉鎖した状態で、ストロークセンサ10(ストローク量検出手段)で検出したペダルストローク量Ssと、圧力センサ11(圧力検出手段)で検出したマスターシリンダ圧力Pmとに基づいてブレーキバイワイヤつまり制動力制御を行い、またポンプ故障等のフェールセーフ時には、ゲートバルブ4f・4rを開放し、マスターシリンダ2からの液圧をホイールシリンダ3FL〜3RRに伝達して通常ブレーキとする。
次に、コントローラ9で実行する第1実施形態の制動力制御処理を、図2のフローチャートに基づいて説明する。
この制動力制御処理は、所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込み処理として実行され、図2に示すように、先ずステップS1で、ストローク量Ssと、マスターシリンダ圧力Pmとを読込む。
続くステップS2では、図3の制御マップを参照し、ストローク量Ssに基づいて目標減速度Gsを算出する。この制御マップは、図3に示すように、横軸をストローク量Ss、縦軸を目標減速度Gsとし、ストローク量Ssが0から増加するときに目標減速度Gsが0から増加し、ストローク量Ssが大きいほど目標減速度Gsの増加率が大きくなるように設定されている。
続くステップS3では、図4の制御マップを参照し、マスターシリンダ圧力Pmに基づいて目標減速度Gpを算出する。この制御マップは、図4に示すように、横軸をマスターシリンダ圧力Pm、縦軸を目標減速度Gpとし、マスターシリンダ圧力Pmが0から増加するときに目標減速度Gpが0から比例して増加するように設定されている。
続くステップS4では、図5の制御マップを参照し、ストローク量Ssから基準マスターシリンダ圧力Pmsを算出する。この制御マップは、図5に示すように、横軸をストローク量Ss、縦軸を基準マスターシリンダ圧力Pmsとし、ストローク量Ssが0から増加するときに基準マスターシリンダ圧力Pmsが0から増加し、ストローク量Ssが大きいほど基準マスターシリンダ圧力Pmsの増加率が大きくなるように設定されている。
続くステップS5では、マスターシリンダ圧力Pmと基準マスターシリンダ圧力Pmsとの偏差(Pm−Pms)が所定値A1以上であるか否かを判定する。
ところで、マスターシリンダ2からストロークシミュレータ8へ流れるブレーキ液にとっては、主にマスターシリンダ2とストロークシミュレータ8とを連通した流路12がオリフィスとなる。したがって、運転者が大きな減速度を望んでブレーキペダル1を急に踏込むほど、そのペダル踏込みの初期には、流路12の流路抵抗によってマスターシリンダ2からストロークシミュレータ8へ流れるブレーキ液の流速が制限されるので、ブレーキペダル1を徐々に踏込むときよりもマスターシリンダ圧力Pmが大きくなる。
したがって、このステップS5の判定結果が(Pm−Pms)<A1であるときには、流路12の流路抵抗が増加しておらず、運転者の急なブレーキ操作ではないと判断してステップS6に移行する。
ステップS6では、制御フラグFを“0”にリセットする。
一方、上記ステップS5の判定結果が(Pm−Pms)≧A1であるときには、流路12の流路抵抗が増加しており、運転者が急なブレーキ操作をしている可能性があると判断してステップS7に移行する。
ステップS7では、サンプリングしたストローク量Ss(n)の1サンプリング前のストローク量Ss(n-1)からの変化量(Ss(n)−Ss(n-1))が所定値B以上であるか否かを判定する。この判定結果が(Ss(n)−Ss(n-1))≧Bであるときには、ストローク量Ssの変化速度が所定値以上であり、運転者の急なブレーキ操作であると判断してステップS8に移行する。
ステップS8では、制御フラグFを“1”にセットする。
一方、上記ステップS7の判定結果が(Ss(n)−Ss(n-1))<Bであるときには、ストローク量Ssの変化速度が所定値未満であり、運転者が急なブレーキ操作をしていない可能性があると判断してステップS9に移行する。
ステップS9では、マスターシリンダ圧力Pmと基準マスターシリンダ圧力Pmsとの偏差(Pm−Pms)が所定値A2以上であるか否かを判定する。なお、所定値A2は前述した所定値A1よりも大きい値である。このステップS5の判定結果が(Pm−Pms)<A2であるときには、運転者の急なブレーキ操作ではないと判断して前記ステップS6に移行する。一方、判定結果が(Pm−Pms)≧A2であるときには、運転者の急なブレーキ操作であると判断して前記ステップS8に移行する。
前記ステップS6又はS8に続くステップS10では、フローチャート内に示すような制御マップを参照し、最終目標減速度Gtの算出におけるストローク量Ssとマスターシリンダ圧力Pmとの寄与度合αを、マスターシリンダ圧力Pmと制御フラグFとに応じて算出する。ここで、制御マップは、横軸をマスターシリンダ圧力Pm、縦軸を寄与度合αとし、マスターシリンダ圧力Pmの増加に応じて寄与度合αが0から1の範囲で増加すると共に、制御フラグがF=0のときよりもF=1のときに寄与度合αが大きくなるように設定されている。
続くステップS11では、下記(1)式に示すように、マスターシリンダ圧力Pmに基づく目標減速度Gpと、ストローク量Ssに基づく目標減速度Gsと、寄与度合αとに応じて最終目標減速度Gtを算出する。
Gt=α・Gp+(α−1)Gs ………(1)
ここで、上記(1)式によれば、αが大きいほど、最終目標減速度Gtの算出におけるストローク量Ssの寄与度合は大きくなり、マスターシリンダ圧力Pmの寄与度合は小さくなる。逆に、αが小さいほど、最終目標減速度Gtの算出におけるストローク量Ssの寄与度合は小さくなり、マスターシリンダ圧力Pmの寄与度合は大きくなる。
続くステップS12では、最終目標減速度Gtを達成するのに必要な目標制動力を算出する。このとき、例えば前輪制動力と後輪制動力とを個別に算出し理想配分する。
続くステップS13では、目標制動力が発生するように、ゲートバルブ4f・4r、インレットバルブ5FL〜5RR、アウトレットバルブ6FL〜6RR、及びポンプ7f・7rを駆動制御する。
以上より、ストロークセンサ10が「ストローク量検出手段」に対応し、圧力センサ11が「圧力検出手段」に対応し、ステップS12の処理が「目標制動力算出手段」に対応し、ステップS10の処理が「寄与度合設定手段」に対応し、ステップS13の処理が「制動力制御手段」に対応し、ステップS5〜S8の処理が「急操作検知手段」に対応している。
次に、上記第1実施形態の動作や作用効果について説明する。
今、通常のブレーキバイワイヤを行っているとする。すなわち、ゲートバルブ4f・4rを閉鎖した状態で、インレットバルブ5FL〜5RR、アウトレットバルブ6FL〜6RR、及びポンプ7f・7rを駆動制御し、運転者のブレーキ操作に応じた制動力制御を行う。
すなわち、ストローク量Ssに基づいた目標減速度Gsとマスターシリンダ圧力Pmに基づいた目標減速度Gpとを算出し(ステップS2、S3)、これら目標減速度Gs及びGpに基づいて最終目標減速度Gtを算出し(ステップS11)、この最終目標減速度Gtに従って制動力制御を行う(ステップS12、S13)。
ところで、ストロークシミュレータ8の特性は、図6に示すように、運転者が大きな減速度を望んでブレーキペダル1を急に踏込むほど、そのペダル踏込みの初期には、流路12の流路抵抗によってマスターシリンダ2からストロークシミュレータ8へ流れるブレーキ液の流速が制限されるので、ブレーキペダル1を徐々に踏込むときよりもマスターシリンダ圧力Pmが大きくなる。また、ペダルストロークは思うほど大きくならない。
したがって、運転者が急なブレーキ操作を行うペダル踏込みの初期には、ストローク量Ssの寄与度合を大きくして最終目標減速度Gtを算出すると、マスターシリンダ圧力Pmの増加が最終目標減速度Gtの増加に寄与する度合が低くなる。その結果、図7に示すように、運転者が大きな減速を望んでブレーキペダル1を急に踏込んでいるのに、流路12の流路抵抗によってブレーキペダル1が思うようにストロークしないことで、そのペダル踏込みの初期には、運転者が望んでいるほど最終目標減速度Gtが増加せず、運転者の意思を確実に反映させることができない。
そこで、運転者の急なブレーキ操作を検知したとき(制御フラグFが“1”にセットされたとき)には、急なブレーキ操作を検知していないとき(制御フラグFが“0”にリセットされているとき)よりも、そしてマスターシリンダ圧力Pmが大きいほど、最終目標減速度Gtの算出に用いる寄与度合αを大きくする、つまりマスターシリンダ圧力Pmの寄与度合を大きくする(ステップS10)。
なお、本実施形態における最終目標減速度Gtの算出処理を図8に示す。
これにより、図9に示すように、運転者が急なブレーキ操作を行うことでマスターシリンダ圧力Pmが大きくなるときに、最終目標減速度Gtの立ち上がりが向上し、所定の減速度までの到達時間を低減することで、車両減速度の遅れを改善することができる。したがって、運転者が望むような値まで最終目標減速度Gtを増加させ、ブレーキ操作の初期から、運転者の意思を確実に反映させてブレーキの効きを早めることができる。
また、マスターシリンダ2の液圧伝達経路である流路12の流路抵抗が増加していると判断したときに、運転者の急なブレーキ操作であると検知しているので、これを正確に検知することができる。
すなわち、ストロークセンサ10で検出したストローク量Ssに応じて基準マスターシリンダ圧力Pmsを算出し(ステップS4)、この基準マスターシリンダ圧力Pmsと圧力センサ11で検出したマスターシリンダ圧力Pmとの偏差(Pm−Pms)が所定値A1以上となるときに(ステップS5の判定が“Yes”)、流路12の流路抵抗が増加していると判断しているので、これを容易に且つ正確に判断することができる。
さらに、ストロークセンサ10で検出したストローク量Ssの増加速度、つまりサンプリングしたストローク量Ss(n)の1サンプリング前のストローク量Ss(n-1)からの変化量(Ss(n)−Ss(n-1))が所定値B以上であるときに(ステップS7の判定が“Yes”)、運転者の急なブレーキ操作であると検知しているので、これを容易に且つ正確に検知することができる。
一方、運転者の急なブレーキ操作を検知していないとき(制御フラグFが“0”にリセットされたとき)には、運転者の急なブレーキ操作を検知したとき(制御フラグFが“1”にセットされたとき)よりも、そしてマスターシリンダ圧力Pmが低いほど、最終目標減速度Gtの算出に用いる寄与度合αを小さくする、つまりストローク量Ssの寄与度合を大きくする(ステップS10)。これにより、ペダル踏込みの初期には主にペダルストロークを調整しようとする運転者の一般的な傾向に合致して、制動力制御を行うことができる。
そして、ブレーキバイワイヤを行っている状態から、例えばポンプ故障等が発生したときには、フェールセーフによってゲートバルブ4f・4rを開放し、マスターシリンダ2の液圧によって制動力を発生させる。
なお、上記の第1実施形態では、ステップS10の処理で、マスターシリンダ圧力Pmに応じて連続的無段階に寄与度合αを変化させているが、これに限定されるものではなく、マスターシリンダ圧力Pmに応じてステップ状に寄与度合αを変化させてもよく、それは1段階だけでもよい。更には、マスターシリンダ圧力Pmの変化に応じて寄与度合αを曲線的に変化させているが、これに限定されるものではなく、マスターシリンダ圧力Pmの変化に応じて比例して寄与度合αを直線的に変化させてもよい。
また、寄与度合αは、配分比率を例としているが、αと1−αとの和は必ずしも一定でなくても構わない。例えば、一方の寄与度合が増加し、他方の寄与度合はそのままとし、和が増加する形態であってもよい。
また、上記の第1実施形態では、ステップS10の処理で、マスターシリンダ圧力Pmのみに応じて寄与度合αを算出しているが、これに限定されるものではない。すなわち、ストローク量Ssのみに応じて寄与度合αを算出したり、ストローク量αとマスターシリンダ圧力Pmの双方に応じて寄与度合αを算出したりしてもよい。
また、上記の第1実施形態では、ステップS5の判定処理とステップS7の判定処理とのAND条件で運転者の急なブレーキ操作であると検知しているが、これに限定されるものではなく、OR条件としてもよい。
また、上記の第1実施形態では、ステップS7の処理で、サンプリングしたストローク量Ss(n)の1サンプリング前のストローク量Ss(n-1)からの変化量(Ss(n)−Ss(n-1))が所定値B以上であるとき、つまりストローク量Ssの変化速度が所定値以上であるときに、運転者の急なブレーキ操作であると判断しているが、これに限定されるものではない。このステップS7の処理を、図10に示すように、新たなステップS27に変更し、サンプリングしたマスターシリンダ圧力Pm(n)の1サンプリング前のマスターシリンダ圧力Pm(n-1)からの変化量(Pm(n)−Pm(n-1))が所定値C以上であるとき、つまりマスターシリンダ圧力Pmの変化速度が所定値以上であるときに、運転者の急なブレーキ操作であると判断するようにしてもよい。これによっても、運転者の急なブレーキ操作を、容易に且つ正確に検知することができる。
また、上記の第1実施形態では、液圧を伝達媒体にしたハイドロリックブレーキを採用しているが、これに限定されるものではなく、圧縮空気を伝達媒体にしたエアブレーキを採用してもよい。
さらに、上記の第1実施形態では、流体圧を利用したブレーキバイワイヤを行っているが、これに限定されるものではない。ブレーキバイワイヤに関しては制動力制御を行うことができればよいので、電動アクチュエータを駆動制御することで、ディスクロータをブレーキパッドで挟圧したり、ブレーキドラムの内周面にブレーキシューを押圧したりする電動ブレーキや、回生モータブレーキ等、電子制御可能なエネルギー源を備えていれば、如何なるブレーキでもよい。
次に、本発明の第2実施形態を図11〜図13に基づいて説明する。
この第2実施形態は、運転者の急なブレーキ操作があると予測したときに、急なブレーキ操作があると予測していないときよりも、最終目標減速度Gtの算出におけるマスターシリンダ圧力Pmの寄与度合αを大きくするものである。
そこで、第2実施形態では、図2の制動力制御処理を、図11及び図12の制動力制御処理に変更したことを除いては、第1実施形態と同様の処理を実行するため、同一部分についてはその詳細説明を省略する。
先ずステップS31では、アクセルがONであるか否か、つまりアクセル操作があるか否かを判定する。ここで、アクセル操作がないときには後述するステップS38に移行する。一方、アクセル操作があるときにはステップS32に移行する。
ステップS32では、アクセル操作量が減少しているか否か、つまりアクセル戻し操作であるか否かを判定する。ここで、アクセル戻し操作ではないときにはステップS33に移行する。一方、アクセル戻し操作であるときにはステップS34に移行する。
ステップS33では、制御フラグFを“0”にリセットしてからステップS37に移行する。
ステップS34では、図中の制御マップを参照し、アクセル減少速度に対する閾値VRを車速Vに応じて設定する。この制御マップは、横軸を車速V、縦軸を閾値VRとし、車速VがV1(例えば、20km/h)未満であるときには、閾値VRがVR1(例えば、500mm/sec)を維持し、車速VがV1からV2(例えば、60km/h)の間で増加するときに、閾値VRがVR1からVR2(例えば、200mm/sec)の間で減少し、車速VがV2を超えるときには、閾値VRがVR2を維持するように設定されている。ここで、VR1はアクセルペダルの構造によって決まる最大戻り速度、つまりアクセルペダルが踏力から開放されリターンスプリングによって戻されるときの速度に相当する値であるが、−10%程度の余裕を持たせてもよい。
続くステップS35では、アクセル減少速度が閾値VR以上であるか否かを判定する。なお、アクセル減少速度は、アクセル操作量の1サンプリング前の値からの変化量から算出する。ここで、判定結果がアクセル減少速度<VRであるときには、運転者の急なアクセル戻し操作ではないので、続いて急なブレーキ操作はなされないと予測して前記ステップS33に移行する。一方、判定結果がアクセル減少速度≧VRであるときには、運転者の急なアクセル戻し操作であるため、続いて急なブレーキ操作がなされると予測してステップS36に移行する。
ステップS36では、制御フラグFを“1”にセットしてからステップS37に移行する。
ステップS37では、制御フラグFの仮設定状態を示す仮設定フラグfFを“1”にセットしてから所定のメインプログラムに復帰する。
一方、ステップS38では、ブレーキがOFFであるか否か、つまりブレーキ操作がないか否かを判定する。ここで、ブレーキ操作があるときには後述する図12のステップS51に移行する。一方、ブレーキ操作がないときにはステップS39に移行する。
ステップS39では、仮設定フラグfFが“1”にセットされているか否かを判定する。この判定結果がfF=0であるときには、例えばイグニッションスイッチをONにした後などで元々アクセル操作がなかったと判断して所定のメインプラグラムに復帰する。一方、判定結果がfF=1であるときには、アクセル操作が解除された後であると判断してステップS40に移行する。
ステップS40では、下記(2)式に示すように、アクセル操作が解除されてからブレーキ操作が開始されるまでの時間をタイマTによってカウントする。
続くステップS41では、タイマTによるカウント開始状態を示すタイマフラグfTを“1”にセットしてから所定のメインプログラムに復帰する。
一方、図12のステップS51では、タイマフラグfTが“1”にセットされているか否かを判定する。この判定結果がfT=0であるときには、アクセル操作を解除してからのブレーキ操作ではないと判断して後述するステップS58に移行する。一方、判定結果がfT=1であるときには、アクセル操作を解除してからのブレーキ操作であると判断してステップS52に移行する。
ステップS52では、図中の制御マップを参照し、タイマTに対する閾値TCを車速Vに応じて設定する。この制御マップは、横軸を車速V、縦軸を閾値TCとし、車速Vが0からV2(例えば、60km/h)の間で増加するときには、閾値TCがTC1(例えば、0.2sec)からTC2(例えば、0.5sec)の間で増加し、車速VがV2を超えるときには、閾値TCがTC2を維持するように設定されている。ここで、TC1は通常の人間が反射的にアクセルペダルからブレーキペダルへ踏替えるときの所要時間であり、TC2は反射速度の遅い人でも踏替えられる時間である。
続くステップS53では、タイマTが閾値TC以上であるか否かを判定する。この判定結果がT≧TCであるときには、アクセル操作が解除されてから即座にブレーキ操作が開始されている訳ではないので、急なブレーキ操作はなされないと予測してステップS54に移行する。一方、判定結果がT<TCであるときには、アクセル操作が解除されてから直ぐにブレーキ操作が開始されているので、急なブレーキ操作がなされると予測してステップS55に移行する。
ステップS54では、制御フラグFを“0”にリセットしてからステップS56に移行する。
ステップS55では、制御フラグFを“1”にセットしてからステップS56に移行する。
ステップS56では、タイマTを0にリセットする。
続くステップS57では、タイマフラグfTを“0”にリセットする。
続くステップS58では、仮設定フラグfFを“0”にリセットしてから前述したステップS10に移行する。
一方、ステップS59では、制御フラグFが“0”にリセットされているか否かを判定する。この判定結果がF=1であるときには、既に急なブレーキ操作があると予測されていると判断し前述したステップS10に移行する。一方、判定結果がF=0であるときには、これから急なブレーキ操作が検知される可能性があると判断して前述したステップS2に移行する。
以上より、図11のステップS31〜S41、及び図12のステップS51〜S57の処理が「急操作検知手段」に含まれる。
次に、上記第2実施形態の動作や作用効果について説明する。
今、運転者がアクセル操作中に、急なアクセル戻し操作を行ったとすると(ステップS35の判定が“Yes”)、これに続いて急なブレーキ操作があると予測して、仮設定として制御フラグFを“1”にセットする(ステップS36)。
このように、急なブレーキ操作を未然に予測した時点でマスターシリンダ圧力Pmの寄与度合αが大きくなるように対応することで、急なブレーキ操作を実際に検知してから対応するよりも、その検知時間分だけ応答性を高めることができる。したがって、ブレーキ操作が開始されたときの初期段階から、運転者の望むような大きな減速度を確実に得ることが可能となる。
また、実際にブレーキ操作が行われる前に、しかもアクセルを戻している段階で、急なブレーキ操作があると予測することができるので、応答性の点で特に優れている。
また、急なブレーキ操作であるか否かの判断は、アクセル操作の減少速度が閾値VR以上であるか否かに応じて行うので、これを容易に且つ確実に判断することができる。
さらに、アクセル減少速度に対する閾値VRは、車速Vが速いほど小さな値に設定されるので(ステップS34)、特に制動距離に大きな影響を与える高速域での応答性を高めやすくなっている。したがって、高速域での急なブレーキ操作に対して優れた応答性を発揮し、その初期段階から運転者の望むような大きな減速度を得て、制動距離を可及的に短くすることができる。
そして、アクセル操作が解除されてからブレーキ操作が開始されるまでの時間(ペダル踏替え時間)をタイマTでカウントしておき(ステップS40)、ブレーキ操作が開始された時点のタイマTが閾値TC未満であるときには(ステップS53の判定が“No”)、これから急なブレーキ操作がなされると予測して、制御フラグFを“1”にセットする(ステップS55)。
この場合も、急なブレーキ操作を未然に予測した時点でマスターシリンダ圧力Pmの寄与度合αが大きくなるように対応することで、急なブレーキ操作を実際に検知してから対応するよりも、その検知時間分だけ応答性を高めることができる。したがって、ブレーキ操作が開始されたときの初期段階から、運転者の望むような大きな減速度を確実に得ることが可能となる。
しかも、実際にブレーキ操作が開始されてからの予測となるので、アクセルを戻している段階で予測する場合よりも、信頼性が向上する。
また、急なブレーキ操作であるか否かの判断は、タイマTが閾値TC未満であるか否かに応じて行うので、これを容易に且つ確実に判断することができる。
さらに、タイマTに対する閾値TCは、車速Vが速いほど長い値に設定されるので(ステップS52)、特に制動距離に大きな影響を与える高速域での応答性を高めやすくなっている。したがって、高速域での急なブレーキ操作に対して優れた応答性を発揮し、その初期段階から運転者の望むような大きな減速度を得て、制動距離を可及的に短くすることができる。
前述したように、急なアクセル戻し操作を検知した時点で急なブレーキ操作があると予測するよりも、ペダル踏替え時間(タイマT)に応じて急なブレーキ操作があると予測する方が、予測の信頼性は向上する。
したがって、急なアクセル戻し操作を検知していたとしても、タイマTが閾値TC以上であるときには(ステップS53の判定が“Yes”)、既に仮設定してある制御フラグFを“0”にリセットする(ステップS54)。したがって、応答性を追求しつつも予測の信頼性を低下させることがない。
なお、上記の第2実施形態では、アクセル操作の減少速度に応じて急なアクセル戻し操作を検知しているが、これに限定されるものではない。例えばアクセル操作の減少加速度が閾値以上となるときに、急なアクセル戻し操作であると検知するようにしてもよい。
また、上記の第2実施形態では、急なアクセル戻し操作を検知しても、タイマTが閾値TC以上となるときには、制御フラグFを“0”にリセットしているが、これに限定されるものではない。例えば、タイマTが閾値TC以上となっても制御フラグをF=1の状態に維持し、寄与度合αを算出する際に、図13に示すような制御マップを参照するようにしてもよい。この制御マップは、タイマTが長いほど、F=0の状態からF=1の状態に近づくように設定されている。これにより、応答性を追求しつつも予測の信頼性を低下させることがない。
また、上記の第2実施形態では、急なアクセル戻し操作とペダル踏込み時間(タイマT)とに応じて急なブレーキ操作を予測しているが、これに限定されるものではなく、例えば先行車両との相対関係に応じて予測してもよい。すなわち、先行車両との車間距離が略一定だった状態から急に減少するようなとき、或いは先行車両との車間距離がその時点での自車両の最短制動距離を下回るようなときにも、運転者が急なブレーキ操作を行う可能性がある。したがって、これらの場合にも制御フラグFを“1”にセットすることで、マスターシリンダ圧力Pmの寄与度合αが大きくなるように対応してもよい。
その他の作用効果や発明の適用範囲については前述した第1実施形態と同様である。
ブレーキシステムの概略構成図である。 第1実施形態の制動力制御処理を示すフローチャートである。 目標減速度Gsの算出に用いる制御マップである。 目標減速度Gpの算出に用いる制御マップである。 基準マスターシリンダ圧力Pmsの算出に用いる制御マップである。 ストロークシミュレータの特性を示すグラフである。 従来技術の課題を説明するタイムチャートである。 最終目標減速度Gtの算出処理を示すブロック図である。 本願の効果を説明するタイムチャートである。 制動力制御処理の他の実施例を示すフローチャートである。 第2実施形態の制動力制御処理(アクセルON、又はアクセルOFFでブレーキOFFのとき)を示すフローチャートである。 第2実施形態の制動力制御処理(ブレーキONのとき)を示すフローチャートである。 寄与度合αの算出に用いる制御マップである。
符号の説明
1 ブレーキペダル(ブレーキ操作子)
2 マスターシリンダ
3FL〜3RR ホイールシリンダ
4f・4r ゲートバルブ
5FL〜5RR インレットバルブ
6FL〜6RR アウトレットバルブ
7f・7r ポンプ
8 ストロークシミュレータ
9 コントローラ
10 ストロークセンサ(ストローク量検出手段)
11 圧力センサ(圧力検出手段)
12 流路

Claims (13)

  1. 運転者によって操作されるブレーキ操作子と、運転者による前記ブレーキ操作子の操作に応じてマスターシリンダ圧力を発生するマスターシリンダとを備え、
    前記ブレーキ操作子のストローク量と前記マスターシリンダで発生するマスターシリンダ圧力との少なくとも一方に応じて前記ストローク量及び前記マスターシリンダ圧力の双方の寄与度合を設定し、それらの寄与度合に基づいて車両の目標制動力を算出すると共に、算出された目標制動力に応じて車両の制動力を制御する車両用制動力制御方法において、
    運転者の急なブレーキ操作を検知したときには、運転者の急なブレーキ操作を検知していないときよりも、前記目標制動力の算出における前記マスターシリンダ圧力の寄与度合を大きくすることを特徴とする車両用制動力制御方法。
  2. 運転者によって操作されるブレーキ操作子と、運転者による前記ブレーキ操作子の操作に応じてマスターシリンダ圧力を発生するマスターシリンダと、前記ブレーキ操作子のストローク量を検出するストローク量検出手段と、前記マスターシリンダで発生するマスターシリンダ圧力を検出する圧力検出手段と、前記ストローク量検出手段で検出したストローク量及び前記圧力検出手段で検出したマスターシリンダ圧力の少なくとも一方に応じて前記ストローク量及び前記マスターシリンダ圧力の双方の寄与度合を設定する寄与度合設定手段と、前記ストローク量検出手段で検出したストローク量及び前記圧力検出手段で検出したマスターシリンダ圧力と前記寄与度合設定手段で設定された双方の寄与度合とに基づいて車両の目標制動力を算出する目標制動力算出手段と、前記目標制動力算出手段で算出された目標制動力に応じて車両の制動力を制御する制動力制御手段と、を備えた車両用制動力制御装置において、
    運転者の急なブレーキ操作を検知する急操作検知手段を備え、
    前記寄与度合設定手段は、前記急操作検知手段で運転者の急なブレーキ操作を検知したときに、運転者の急なブレーキ操作を検知していないときよりも、前記目標制動力算出手段での目標制動力の算出における前記マスターシリンダ圧力の寄与度合を大きくすることを特徴とする車両用制動力制御装置。
  3. 前記急操作検知手段は、前記マスターシリンダの流体圧伝達経路における流路抵抗が増加していると判断したときに、運転者の急なブレーキ操作であると検知することを特徴とする請求項2に記載の車両用制動力制御装置。
  4. 前記急操作検知手段は、前記ストローク量検出手段で検出したストローク量に応じて基準マスターシリンダ圧力を算出し、当該基準マスターシリンダ圧力と前記圧力検出手段で検出したマスターシリンダ圧力との偏差が所定値以上となるときに、前記マスターシリンダの流体圧伝達経路における流路抵抗が増加していると判断することを特徴とする請求項3に記載の車両用制動力制御装置。
  5. 前記急操作検知手段は、前記圧力検出手段で検出したマスターシリンダ圧力の増加速度が所定値以上であるときに、運転者の急なブレーキ操作であると検知することを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の車両用制動力制御装置。
  6. 前記急操作検知手段は、前記ストローク量検出手段で検出したストローク量の増加速度が所定値以上であるときに、運転者の急なブレーキ操作であると検知することを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載の車両用制動力制御装置。
  7. 前記急操作検知手段は、運転者の急なブレーキ操作があると予測したときに、運転者の急なブレーキ操作があると検知することを特徴とする請求項2〜6の何れか一項に記載の車両用制動力制御装置。
  8. 前記急操作検知手段は、運転者の急なアクセル戻し操作を検知したときに、運転者の急なブレーキ操作があると予測することを特徴とする請求項7に記載の車両用制動力制御装置。
  9. 前記急操作検知手段は、運転者のアクセル操作における減少速度及び減少加速度の何れか一方又は双方が所定の閾値以上となるときに、運転者の急なアクセル戻し操作であると検知することを特徴とする請求項8に記載の車両用制動力制御装置。
  10. 前記閾値は、車速が速いほど小さい値に設定されることを特徴とする請求項9に記載の車両用制動力制御装置。
  11. 前記寄与度合設定手段は、前記急操作検知手段が運転者の急なアクセル戻し操作に応じて急なブレーキ操作があると予測したことで、前記目標制動力の算出における前記マスターシリンダ圧力の寄与度合を大きくする際、アクセル操作が解除されてから運転者のブレーキ操作が開始されるまでの時間が長いほど、前記目標制動力の算出における前記マスターシリンダ圧力の寄与度合を、前記急操作検知手段が運転者の急なブレーキ操作があると予測していないときの状態に近づけることを特徴とする請求項8〜10の何れか一項に記載の車両用制動力制御装置。
  12. 前記急操作検知手段は、運転者のアクセル操作が解除されてから、運転者のブレーキ操作が開始されるまでの時間が所定の閾値より短いときに、運転者の急なブレーキ操作があると予測することを特徴とする請求項7〜11の何れか一項に記載の車両用制動力制御装置。
  13. 前記閾値は、車速が速いほど長い時間に設定されることを特徴とする請求項12に記載の車両用制動力制御装置。
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