JP2001018778A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

ブレーキ制御装置

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JP2001018778A
JP2001018778A JP11194675A JP19467599A JP2001018778A JP 2001018778 A JP2001018778 A JP 2001018778A JP 11194675 A JP11194675 A JP 11194675A JP 19467599 A JP19467599 A JP 19467599A JP 2001018778 A JP2001018778 A JP 2001018778A
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braking pressure
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リリーフ弁が作動することに伴ってその脈圧
がブレーキペダルに伝わり運転者に違和感を与えること
を回避する。 【解決手段】 マスタ圧検出値PM 等に基づいて算出し
た制動圧指令値Pc* をもとに、全ホイールシリンダ5
FL〜5RRの消費流量を予測し、油圧ポンプ8が始動
した時点からの消費流量の累計値Qwを推測する。また
マスタ圧検出値P M をもとに油圧ポンプ8の吐出流量を
推測し油圧ポンプ8が始動した時点からの吐出流量の累
計値Qpを推測する。同様に油圧ポンプ8が始動した時
点からの全圧力制御弁11FL〜11RRの内部リーク
流量の累計値Qiを算出する。そして、Qp−(Qw+
Qi)>qであるとき、リリーフ弁9が作動すると予測
し、リリーフ弁9の出側とマスタシリンダ1との間に介
挿された第2の電磁開閉弁10を閉状態に切り換え、マ
スタシリンダ1への脈圧の伝達を回避し、ブレーキペダ
ルでのキックバックの発生を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブレーキペダル
の踏込み時の制動力を、マスタシリンダ圧とは異なる制
動用圧発生手段で発生した制動用圧を制御することによ
り発生させるようにしたブレーキ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブレーキ制御装置としては、例え
ば特開平8−324407号公報に記載されているもの
が知られている。この従来例では、通常のブレーキ作動
時には、マスタシリンダとホイールシリンダとを直接接
続してブレーキペダルの踏込量に応じた制動力を発生さ
せ、一方、車両安定制御を行う場合には、電動モータに
よって液圧ポンプを駆動しリザーバのブレーキ液を吸引
し、その加圧ブレーキ液を電磁弁を介してホイールシリ
ンダに供給するようにしている。そして、電磁弁を開閉
制御し、液圧ポンプからのブレーキ液圧を調圧すること
によってブレーキ非作動状態であってもホイールシリン
ダから所望の制動力を発生させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ブレー
キ制御装置には、液圧ポンプの最大吐出圧を規制するリ
リーフ弁が設けられている。油圧ポンプを駆動し、油圧
ポンプからのブレーキ液圧を調圧してホイールシリンダ
圧を制御する場合に、油圧ポンプの吐出圧がリリーフ弁
作動圧に達するとリリーフ弁が作動する。このとき、リ
リーフ弁の出側はマスタシリンダに接続されているた
め、リリーフ弁からの脈圧がマスタシリンダに伝わり、
ブレーキペダルにキックバックが伝わる。このため、運
転者がブレーキペダルを踏んでいると違和感を与えると
いう問題がある。
【0004】そこで、この発明は、上記従来の未解決の
問題に着目してなされたものであり、リリーフ弁が作動
することに起因してブレーキペダルにキックバックが伝
達されることを回避することの可能な、ブレーキ制御装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るブレーキ制御装置は、ブレ
ーキペダルの踏込量に応じた制動圧の作動流体を出力す
るマスタシリンダと、車両を制動する制動力を発生する
制動手段と、所定制動圧を発生する制動用圧発生手段
と、前記制動用圧発生手段で発生する制動用圧を減圧制
御して任意の制動圧を前記制動手段に出力する圧力制御
弁と、前記マスタシリンダと前記制動手段との間に介挿
された第1の電磁開閉弁と、前記マスタシリンダと前記
制動用圧発生手段との間に介挿された第2の電磁開閉弁
と、前記圧力制御弁の戻りポートと前記マスタシリンダ
のリザーバとの間に介挿された第3の電磁開閉弁と、当
該第3の電磁開閉弁と前記制動用圧発生手段との間に介
挿された当該第3の電磁開閉弁側からの作動流体の流れ
のみを許容する逆止弁と、前記制動用圧発生手段の出側
と、前記第2の電磁開閉弁よりも前記制動用圧発生手段
側との間に介挿され前記制動用圧発生手段で発生する制
動用圧の最大値を規制するリリーフ弁と、前記ブレーキ
ペダルの踏込量を検出するブレーキ踏込量検出手段と、
少なくとも前記ブレーキ踏込量検出手段で検出したブレ
ーキペダル踏込量に基づいて前記圧力制御弁、第1の電
磁開閉弁、第2の電磁開閉弁、第3の電磁開閉弁及び制
動用圧発生手段を制御する制動制御手段と、前記リリー
フ弁が作動するかどうかを予測する予測手段と、を備
え、前記制動制御手段は、前記予測手段で前記リリーフ
弁が作動すると予測したときには前記第2の電磁開閉弁
を閉状態に制御するようになっていることを特徴として
いる。
【0006】この請求項1に係るブレーキ制御装置で
は、予測手段によってリリーフ弁が作動するかどうかが
予測され、リリーフ弁が作動すると予測されたときに
は、第2の電磁開閉弁が閉状態に制御される。ここで、
第2の電磁開閉弁が開状態であった場合、リリーフ弁が
作動し脈圧が発生すると、この脈圧が前記制動圧発生手
段の入側に伝わり第2の電磁開閉弁を介してマスタシリ
ンダに伝達されることになる。そのため、運転者がブレ
ーキペダルを踏み込んでいると、キックバックが生じて
運転者に違和感を与えることになる。
【0007】しかしながら、リリーフ弁が作動したとき
には前記第2の電磁開閉弁を閉状態に切り換えるように
なっているから、リリーフ弁の脈圧がマスタシリンダに
伝達されることはなく、運転者に違和感を与えることが
回避される。また、本発明の請求項2に係るブレーキ制
御装置は、前記予測手段は、前記制動用圧発生手段が前
記制動圧の発生を開始した時点からの前記制動用圧発生
手段から出力される作動流体の累計値Qp、前記制動手
段で消費される作動流体の累計値Qw及び前記圧力制御
弁の内部リーク流量の累計値Qiをそれぞれ推定し、こ
れらが、Qp−(Qw+Qi)>qを満足するとき、前
記リリーフ弁が作動すると予測するようになっているこ
とを特徴としている。ただし、qは予め設定したしきい
値である。
【0008】この請求項2に係る発明では、制動用圧発
生手段が制動圧の発生を開始した時点からの制動用圧発
生手段から出力される作動流体の累計値Qpが推定さ
れ、同様に制動用圧発生手段が制動圧の発生を開始した
時点からの制動手段で消費される作動流体の累計値、つ
まり、各輪にホイールシリンダが設けられているときに
は、全てのホイールシリンダで消費される作動流体の合
計値の累計値が推定される。さらに、圧力制御弁の内部
リーク流量の累計値、つまり、各車輪に対応して圧力制
御弁が設けられているときには全ての圧力制御弁の内部
リーク流量の累計値が推定される。
【0009】ここで、前記制動用圧発生手段と前記圧力
制御弁との間の作動流体圧がリリーフ弁に達するとリリ
ーフ弁が作動するから、この作動流体圧、すなわち、作
動流体の流量からリリーフ弁の作動を予測することが可
能となる。この流量は、制動用圧発生手段から出力され
た流量と、前記圧力制御弁から出力された流量つまり制
動手段で消費される流量及び圧力制御弁の内部リーク流
量との和との差であるから、この差がリリーフ弁が作動
するために必要な流量を越えたときにリリーフ弁が作動
すると予測することが可能となる。
【0010】さらに、本発明の請求項3に係るブレーキ
制御装置は、前記ブレーキ踏込量検出手段は、ブレーキ
ペダルのストローク、ブレーキペダルの踏力及びマスタ
シリンダ圧の何れかを少なくとも検出するように構成さ
れていることを特徴としている。この請求項3に係るブ
レーキ制御装置では、ブレーキペダルのストローク、ブ
レーキペダルの踏力及びマスタシリンダ圧の何れかを少
なくとも検出することにより、ブレーキペダルの踏込み
による運転者の要求減速度を確実に検出することができ
る。
【0011】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るブレーキ制御装
置によれば、予測手段でリリーフ弁が作動するかどうか
を予測し、リリーフ弁が作動すると予測されたときに
は、第2の電磁開閉弁を閉状態に制御するようにしたか
ら、リリーフ弁の脈圧に起因して運転者に違和感を与え
ることを回避することができる。
【0012】また、本発明の請求項2に係るブレーキ制
御装置によれば、制動用圧発生手段が制動圧の発生を開
始した時点からの制動用圧発生手段から出力される作動
流体の累計値Qp、制動手段で消費される作動流体の累
計値Qw及び圧力制御弁の内部リーク流量の累計値Qi
に基づいてリリーフ弁の作動を予測するようにしたか
ら、新たにセンサ等を設けることなく容易確実に予測す
ることができる。
【0013】さらに、本発明の請求項3に係るブレーキ
制御装置によれば、少なくともブレーキペダルのストロ
ーク、ブレーキペダルの踏力及びマスタシリンダ圧の何
れかを少なくとも検出するようにしたから、ブレーキペ
ダルの踏込みによる運転者の要求減速度を確実に検出す
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明を前輪駆動車にお
けるブレーキ制御装置に適用した場合の一実施形態を示
す概略構成図であり、図中、1はブレーキペダル2の踏
込量に応じて駆動輪としての前輪側及び従動輪としての
後輪側に対する2系統の前輪側マスタシリンダ圧PMf
の作動流体及び後輪側マスタ圧PMrの作動流体を発生
する共通の加圧室を有し、両マスタシリンダ圧PMf及
びPMrをそれぞれ前輪側出力ポートp1及び後輪側出
力ポートp2から出力するマスタシリンダである。
【0015】このマスタシリンダ1から出力される前輪
側マスタ圧PMfの作動流体は2ポート2位置の第1の
電磁開閉弁3FL及び3FRの一方のポートp1にそれ
ぞれ供給され、後輪側マスタ圧PMrの作動流体も同様
の2ポート2位置の第1の電磁開閉弁3RL及び3RR
の一方のポートp1にそれぞれ供給される。そして、各
電磁開閉弁3FL,3FR及び3RL,3RRの他方の
ポートp2は、左右の前輪4FL,4FR及び4RL,
4RRに制動力を作用させる制動手段としてのホイール
シリンダ5FL,5FR及び5RL,5RRに連通され
ている。
【0016】また、電磁開閉弁3FL〜3RRのそれぞ
れは、ソレノイドs1に供給される後述するコントロー
ルユニット30からの制御信号SD がオフ状態であると
きにノーマル位置となってポートp1及びポートp2間
が連通され、ソレノイドs1に供給される制御信号SD
がオン状態であるときにオフセット位置に切り換わって
ポートp1及びp2間が遮断される。
【0017】一方、マスタシリンダ1とは別に制動用圧
を発生する制動用圧発生手段としての制動用圧発生機構
6が設けられている。この制動用圧発生機構6は、電動
モータ7によって回転駆動される油圧ポンプ8と、この
油圧ポンプ8の吐出側に接続されたその最大吐出圧を規
制するリリーフ弁9とで構成され、油圧ポンプ8の吸い
込み側が第2の電磁開閉弁10を介してマスタシリンダ
1の前輪側ポートp1に接続されると共に、逆止弁16
及び第3の電磁開閉弁12を介してマスタシリンダ1の
リザーバ1aに接続されている。
【0018】ここで、油圧ポンプ8は、電動モータ7が
後述するコントロールユニット30によって回転駆動さ
れることにより駆動されて、吸い込み側に供給される作
動流体を昇圧して高圧の制動用圧を発生する。また、第
2及び第3の電磁開閉弁10及び12は、共に2ポート
2位置に構成され、ソレノイドs1に供給される後述す
るコントロールユニット30からの制御信号SE 及びS
F がオフ状態であるときにノーマル位置となってポート
p1及びポートp2間が遮断され、ソレノイドs1に供
給される制御信号SE 及びSFがオン状態であるときに
オフセット位置に切り換わってポートp1及びp2間が
連通される。
【0019】さらに、逆止弁16は、リザーバ1aから
油圧ポンプ8への作動流体の流れを許容し、これとは逆
方向の作動流体の流れを阻止し、この逆止弁16と第3
の電磁開閉弁12との間に前述したリリーフ弁9の戻り
ポートが接続されている。さらに、圧力制御弁11FL
〜11RRのそれぞれは、弾性体で一方向に付勢された
スプールをソレノイドの電磁力で摺動させることによ
り、入力ポートps及び戻りポートpdと制御ポートp
cとの間の開度を制御することによって、図2に示すよ
うに、ソレノイドに供給される制御信号CSFL〜CSRR
の電流値に比例した制動圧PcFL〜PcRRを制御ポート
pcから出力するように構成されている。
【0020】また、圧力制御弁11FL〜11RRの制
御ポートpcから出力される制動圧PcFL〜PcRRが、
直接ホイールシリンダ5FL,5FR及び5RL,5R
Rと第1の電磁開閉弁3FL,3FR及び3RL,3R
Rとの間に接続され、戻りポートpdが第3の電磁開閉
弁12の一方のポートp1に接続されている。また、ブ
レーキペダル2には、そのストロークを検出するストロ
ークセンサ22が配設され、またマスタシリンダ1の前
輪側ポートp1に接続された油圧配管には、マスタシリ
ンダ1から吐出される作動流体の前輪側マスタシリンダ
圧PMfを検出するブレーキ踏込量検出手段としてのマ
スタ圧センサ23が配設されている。
【0021】そして、第1の電磁開閉弁3FL〜3R
R、電動モータ7、第2の電磁開閉弁10、圧力制御弁
11FL〜11RR、第3の電磁開閉弁12が、例えば
マイクロコンピュータを含んで構成される制動制御手段
としてのコントロールユニット30によって制御され
る。このコントロールユニット30には、ストロークセ
ンサ22で検出したペダルストロークPS、マスタ圧セ
ンサ23で検出されるマスタ圧検出値PM 及び車両の適
所に配設された図示しない、前後加速度センサ、横加速
度センサ或いは車輪速センサ等の車両挙動を検出する各
種センサの検出信号が入力され、これらに基づいて所定
の演算処理を行って、第1の電磁開閉弁3FL〜3R
R、電動モータ7、第2の電磁開閉弁10、圧力制御弁
11FL〜11RR、第3の電磁開閉弁12を制御す
る。
【0022】すなわち、第1の電磁開閉弁3FL〜3R
Rを閉状態、第2の電磁開閉弁10及び第3の電磁開閉
弁12を開状態に制御し、ブレーキペダル2を踏み込ん
だ制動時には電動モータ7を回転駆動し、且つマスタ圧
センサ23で検出したマスタ圧検出値PM 、ストローク
センサ22で検出したペダルストロークPS及び図示し
ない車両挙動を検出する各種センサからの検出信号に基
づいて要求減速度を求め、この要求減速度に応じた減速
度となる制動圧指令値PcFL * 〜PcRR * を算出する一
方、他のアンチロックブレーキ制御装置31、トラクシ
ョン制御装置32、横滑り抑制制御装置33からの制動
圧指令値があるときには、これらの制動圧指令値により
補正した制動圧指令値PcFL * 〜PcRR * を算出する。
そして、この制動圧指令値PcFL * 〜PcRR * に制動圧
PcFL〜PcRRが一致するように圧力制御弁11FL〜
11RR及び第2の電磁開閉弁10を制御する。また、
リリーフ弁9の作動状態を予測し、これに基づいて第2
の電磁開閉弁10を制御する。
【0023】次に、上記実施の形態の動作を、コントロ
ールユニット30で実行する図3に示す制動制御処理の
処理手順の一例を示すフローチャートを伴って説明す
る。すなわち、コントロールユニット30では、常時図
3に示す制動制御処理を実行し、まず、ステップS1
で、第1の電磁開閉弁3FL〜3RRを閉状態、第2の
電磁開閉弁10及び第3の電磁開閉弁12を開状態に制
御する制御信号SD ,SE 及びSF を出力する。
【0024】次いでステップS2に移行し、ストローク
センサ22で検出したペダルストロークPS、マスタ圧
センサ23で検出したマスタ圧検出値PM 、その他各種
センサからの検出信号を読み込み、次いでステップS3
に移行して、ステップS2で読み込んだマスタ圧検出値
M が予め設定した比較的小さい所定しきい値P0 (例
えば0.1MPa程度の小さい値)を超えているか否か
を判定する。そして、PM ≦P0 であるときには、ブレ
ーキペダル2を踏み込んでいない非制動時であると判断
してステップS4に移行する。
【0025】このステップS4では、他のアンチロック
ブレーキ制御装置31、トラクション制御装置32及び
横滑り抑制制御装置33の何れかからの制動圧指令値が
入力されているか否かを判定し、これらが入力されてい
ないときには、ステップS5に移行して電動モータ7を
停止させると共に、圧力制御弁11FL〜11RRに対
する制動圧指令値PcFL * 〜PcRR * を零に設定する。
また、後述の消費流量累計値Qw、吐出流量累計値Q
p、リーク流量累計値Qiを零にリセットする。そし
て、後述するステップS10に移行する。
【0026】一方、ステップS3の判定結果が、PM
0 であるとき、又はステップS4で、他のアンチロッ
クブレーキ制御装置31、トラクション制御装置32及
び横滑り抑制制御装置33の何れかからの制動圧指令値
が入力されていると判定されるときには、圧力制御弁1
1FL〜11FRを使用した制動制御を必要とするもの
と判断してステップS6に移行する。
【0027】このステップS6では、前記ステップS2
で読み込んだマスタ圧検出値PM 及び各種センサの検出
信号に基づいて運転者の要求する減速度に応じた要求制
動力を算出し、この要求制動力を発生することができる
制動圧指令値PcFL * 〜Pc RR * を算出してから、ステ
ップS7に移行する。このステップS7では、前述した
アンチロックブレーキ制御装置31、トラクション制御
装置32及び横滑り抑制制御装置33から制動圧指令値
が入力されているか否かを判定し、これらから制動圧指
令値が入力されていないときには、直接ステップS9に
移行する。一方、ステップS7で他の制御装置から制動
圧指令値が入力されているときにはステップS8に移行
し、アンチロックブレーキ制御装置31からの制動圧指
令値である場合には、この制動圧指令値をステップS6
で算出した制動圧指令値PcFL * 〜PcRR * に優先させ
て置換し、残りのトラクション制御装置32及び横滑り
抑制制御装置33の制動圧指令値であるときには、これ
らの制動圧指令値をステップS6で算出した制動圧指令
値PcFL * 〜Pc RR * に加算した値を新たな制動圧指令
値PcFL * 〜PcRR * として設定した後、ステップS9
に移行する。
【0028】このステップS9では、電動モータ7を回
転駆動する。そして、ステップS10に移行する。この
ステップS10では、制動圧指令値PcFL * 〜PcRR *
に基づいて、ホイールシリンダ5FL〜5RRのうち、
少なくとも何れか一つのホイールシリンダが増圧状態で
あるかどうかを判定する。そして、何れか一つのホイー
ルシリンダが増圧状態であるときにはステップS11に
移行し、第2の電磁開閉弁10を開状態にするための制
御信号SE を出力する。
【0029】次いで、ステップS12に移行し、予測手
段としての、後述のリリーフ弁作動予測処理を実行した
後、ステップS13に移行し、制動圧指令値PcFL *
Pc RR * に対応する電流値の制御信号CSFL〜CSRR
圧力制御弁11FL〜11RRに出力してから前記ステ
ップS2に戻る。一方、前記ステップS10で、何れの
ホイールシリンダも増圧状態でないときには、ステップ
S14に移行し、第2の電磁開閉弁10を閉状態にする
ための制御信号SE を出力した後、前記ステップS13
に移行する。
【0030】前記ステップS12のリリーフ弁作動予測
処理は、図4に示す手順で行う。すなわち、まず、ステ
ップS21で、各圧力制御弁11FL〜11RRへの制
動圧指令値PcFL * 〜PcRR * を読み込む。次いで、ス
テップS22に移行し、ステップS21で読み込んだ制
動圧指令値PcFL * 〜PcRR * をもとに、各ホイールシ
リンダ5FL〜5RRで消費される作動流体量につい
て、その累計値Qwを推定する。この消費流量累計値Q
wの推定は次のように行う。
【0031】すなわち、予め圧力制御弁11への制動圧
指令値Pc* とホイールシリンダ圧との対応を表す、図
5(a)に示す、制動圧指令値−ホイールシリンダ圧特
性図を生成しておく。また、ホイールシリンダ圧とホイ
ールシリンダ液量との対応を表す、図5(b)に示すホ
イールシリンダ圧−ホイールシリンダ液量特性図を生成
しておく。
【0032】そして、各ホイールシリンダ5FL〜5R
R毎に、制動圧指令値PcFL * 〜PcRR * と前記図5
(a)及び(b)に基づいて、単位時間当たりにホイー
ルシリンダで消費される作動流体量を推定し、各ホイー
ルシリンダ毎の単位時間当たりの消費流量の合計を、前
回推定して保持している累計値Qwに加算して、ステッ
プS21で読み込んだ制動圧指令値PcFL * 〜PcRR *
に基づき圧力制御弁11FL〜11RRを制御した場合
の消費流量の累計値Qwを推定する。
【0033】次いで、ステップS23に移行し、マスタ
圧センサ23からのマスタ圧検出値PM を読み込んでか
らステップS24に移行し、油圧ポンプ8の駆動を開始
した時点からの油圧ポンプ8の吐出流量の累計値Qpを
推定する。この推定は次のようにして行う。つまり、油
圧ポンプ8の吐出流量はポンプの容量やポンプの吸入効
率等によって決まり、ポンプ入り口の圧力つまりマスタ
シリンダ圧が上がればポンプの吸入効率が上がり、ポン
プの吐出流量も上がる。したがって、予めマスタシリン
ダ圧とポンプ吸入効率との対応を表す図6(a)に示す
マスタシリンダ圧−ポンプ吸入効率特性図を生成してお
く。また、ポンプ吸入効率とポンプ吐出流量との対応を
表す図6(b)に示すポンプ吸入効率−ポンプ吐出流量
特性図を生成しておく。
【0034】そして、マスタ圧検出値PM と図6(a)
及び(b)に基づいて、単位時間当たりのポンプ吐出流
量を算出し、これを前回算出した吐出流量の累計値Qp
に加算して今回の吐出流量の累計値Qpを推定する。次
いで、ステップS25に移行し、油圧ポンプ8を駆動し
てからの、圧力制御弁11FL〜11RRの内部リーク
流量の合計値の累計値Qiを推定する。この累計値Qi
の推定は次の手順で行う。
【0035】つまり、各圧力制御弁11FL〜11RR
の単位時間当たりの内部リーク流量は、圧力制御弁のス
プール、スリーブのクリアランス等といった特性によっ
て決まるため、各圧力制御弁11FL〜11RR毎の内
部リーク流量の合計を求めておく。そして、各圧力制御
弁11FL〜11RRの単位時間当たりの内部リーク流
量の合計値を、前回算出した内部リーク流量の累計値Q
iに加算し、今回の累計値Qiを推定する。
【0036】次いで、ステップS26に移行し、前記消
費流量の累計値Qw、吐出流量の累計値Qp及び内部リ
ーク流量の累計値Qiが次式(1)を満足するかどうか
を判定する。なお、式中のqは予め実験等によって求め
たしきい値である。 Qp−(Qw+Qi)>q ……(1) ここで、前記(1)式においてQp−(Qw+Qi)を
ΔQとすると、この差分値ΔQは、すなわち、油圧ポン
プ8と圧力制御弁11FL〜11RRとの間の作動流体
圧に応じた値となる。この作動流体圧がリリーフ弁作動
圧を越えたときに、リリーフ弁9が作動するから、前記
ΔQが、作動流体圧がリリーフ弁作動圧を越えるときの
差分値ΔQ* を越えたときに、リリーフ弁9が作動する
と予測することができる。したがって、前記しきい値q
は、作動流体圧がリリーフ弁作動圧を越えるときの差分
値ΔQ* に基づいて設定され、リリーフ弁9が作動する
前にその作動を予測することの可能な値に設定される。
【0037】そして、ステップS26で前記(1)式を
満足するときにはステップS27に移行し、第2の電磁
開閉弁10を閉状態にするための制御信号SE を出力
し、処理を終了して図3に戻る。一方、前記(1)式を
満足しないときにはステップS28に移行し、第2の電
磁開閉弁10を開状態にするための制御信号SE を出力
し、処理を終了して図3に戻る。
【0038】したがって、今、ブレーキペダル2が開放
された非制動状態で車両が走行しているときには、マス
タシリンダ圧が略零となるから、ステップS3からS4
に移行し、他の制御装置から制動圧指令値Pcを入力し
ていない場合には、ステップS5に移行して電動モータ
7を駆動しない。そして、何れのホイールシリンダ5F
L〜5RRも増圧状態ではないから、ステップS10か
らS14に移行し、第2の電磁開閉弁10を閉状態に切
り換え、制動圧指令値Pc* =0として、これに応じた
制御信号CSを出力する。
【0039】このとき、第1及び第2の電磁開閉弁3F
L〜3RR及び10は閉状態、第3の電磁開閉弁12は
開状態に制御され、電動モータ7は停止しており、また
圧力制御弁11FL〜11RRに対する制動圧指令値P
* は略零となるから、各ホイールシリンダ5FL〜5
RRに供給される制動圧も略零となって非制動状態を維
持する。
【0040】この状態から、ブレーキペダル2を踏み込
んで制動状態とすると、これに応じてマスタシリンダ1
のマスタ圧検出値PM が増加し、マスタ圧検出値PM
しきい値P0 を越えたときに、ブレーキペダル2が踏み
込まれたと判定して、ステップS3からステップS6に
移行する。そして、マスタ圧検出値PM や各種センサの
検出信号をもとに、制動圧指令値Pc* が算出され、こ
のとき、他の制御装置からの制動圧指令値Pcが入力さ
れていなければ、ステップS7からS9に移行し、電動
モータ7を駆動し油圧ポンプ8を起動する。
【0041】そして、ブレーキペダル2が踏み込まれて
ホイールシリンダ圧を増圧する状態であるから、ステッ
プS10からS11を経てステップS12に移行し、図
4に示すリリーフ弁作動推定処理が実行される。このリ
リーフ弁作動推定処理では、全ホイールシリンダ5FL
〜5RRの消費流量の累計値Qw(ステップS22)、
油圧ポンプ8の吐出流量の累計値Qp(ステップS2
4)、全圧力制御弁11FL〜11RRの内部リーク流
量の累計値Qi(ステップS25)が算出されるが、制
動開始時点では、各累計値Qw,Qp,Qiは零である
から、前記(1)式を満足しないため、ステップS26
からS28に移行し第2の電磁開閉弁10は開状態を維
持する。
【0042】そして、図3のステップS13に戻って、
制動圧指令値Pc* に対応する制御信号CSが出力さ
れ、これに応じて各圧力制御弁11FL〜11RRが制
御される。このため、リザーバ1aの作動流体及びマス
タシリンダ圧の一部が油圧ポンプ8の吸い込み側に供給
されると共に油圧ポンプ8が作動し、油圧ポンプ8の吐
出圧が圧力制御弁11FL〜11RRによって調圧され
て各ホイールシリンダ5FL〜5RRに供給され、マス
タシリンダ圧PMfや車両挙動に応じた運転者の要求す
る減速度に応じた制動圧が各ホイールシリンダ5FL〜
5RRによって発生される。
【0043】以後、マスタシリンダ圧PMfや各種セン
サの検出信号に基づいて車両挙動に応じた制動圧指令値
Pc* が算出され、ホイールシリンダ5FL〜5RRが
増圧状態を維持し、前記(1)式を満足しない間は、第
2の電磁開閉弁10が開状態に制御され、マスタシリン
ダ圧PMfを油圧ポンプ8に吸わせることによって油圧
ポンプ8の吸入効率を向上させ、油圧ポンプ8の吐出圧
の増圧応答を向上させる。そして、ブレーキペダル2の
踏込み量が小さくなった場合等、何れのホイールシリン
ダ5FL〜5RRも増圧状態でなくなったときには、ス
テップS10かS14に移行し、第2の電磁開閉弁10
を閉状態に制御する。
【0044】そして、この制動状態で旋回状態に移行す
ることにより、車両の横滑り量が目標横滑り量より大き
い場合に、この横滑り量を目標横滑り量に一致させるよ
うに、所定輪に対して制動力を増加させる制動圧指令値
が横滑り抑制制御装置33からコントロールユニット3
0に入力されると、これに応じてステップS8で該当輪
における制動圧指令値Pc* に横滑り抑制用制動圧指令
値が加算され、その加算値が制動圧指令値としてホイー
ルシリンダに供給されることにより、その制動圧が増加
して制動制御を行いながら横滑り抑制制御を行うことが
できる。
【0045】また、ブレーキペダル2を踏み込んでいな
い非制動状態で、トラクション制御装置32からの駆動
輪のスリップを抑制する制動圧指令値がコントロールユ
ニット30に入力されたときには、マスタシリンダ圧P
Mfが零を継続することにより、ステップS3からS4
に移行するが、ステップS4からステップS6に移行す
ることになり、電動モータ7が回転駆動されて、油圧ポ
ンプ8が始動する。これにより、リザーバ1aから第3
の電磁開閉弁12、逆止弁16を介して作動流体が油圧
ポンプ8に吸い込まれ、これが昇圧されて制動用圧が形
成されることにより、ステップS8で設定されるトラン
クション制御用制動圧指令値に応じた制動圧指令値Pc
* に対応する制動圧が圧力制御弁11FL及び11FR
からホイールシリンダ5FL及び5FRに出力されて、
駆動輪のスリップが抑制されてトラクション制御が行わ
れる。
【0046】このトラクション制御中に旋回状態となっ
て、横滑り抑制制御装置33から横滑り量を抑制する制
動圧指令値がコントロールユニット30に供給されたと
きには、該当する車輪の制動圧指令が増加されて、トラ
クション制御と横滑り抑制制御とが同時に実行される。
一方、制動状態が継続し、ホイールシリンダ圧を増圧す
る状態が継続すると、全ホイールシリンダ5FL〜5R
Rの消費流量の累計値Qw、油圧ポンプ8の吐出流量の
累計値Qp、全圧力制御弁11FL〜11RRの内部リ
ーク流量の累計値Qiは増加し、消費流量の累計値Qw
と内部リーク流量の累計値Qiとの和及び吐出流量の累
計値Qpは、例えば図7に示すように増加する。
【0047】つまり、時間の経過と共に消費流量の累計
値Qw及び内部リーク流量の累計値Qiは増加し、同様
に吐出流量の累計値Qpも増加するが、吐出流量の累計
値Qpの傾きに比較して、消費流量の累計値Qwと内部
リーク流量の累計値Qiとの和の傾きが小さいから、こ
れらの差が徐々に広がってくる。そして、吐出流量の累
計値Qpと、消費流量の累計値Qw及び内部リーク流量
の累計値Qiの和との差、つまり、油圧ポンプ8と圧力
制御弁11FL〜11RRとの間の作動流体量が増加す
ると、これにつれて、その流体圧も増加し、時点t2
作動流体圧がリリーフ弁作動圧に達すると、リリーフ弁
9が作動する。
【0048】一方、前記リリーフ弁作動推定処理では、
前記(1)式に基づいて、吐出流量の累計値Qpと、消
費流量の累計値Qw及び内部リーク流量の累計値Qiの
和との差が、しきい値qを越えるかどうかを判定してい
るから、吐出流量の累計値Qpと、消費流量の累計値Q
w及び内部リーク流量の累計値Qiの和との差が、しき
い値qを越え、時点t1 でリリーフ弁9が作動すると予
測した時点でステップS26からステップS27に移行
して、第2の電磁開閉弁10を閉状態に切り換える。こ
れによって、第2の電磁開閉弁10とマスタシリンダ1
との間が遮断される。
【0049】ここで、時点t2 でリリーフ弁9が作動す
ると、リリーフ弁9に脈圧が発生し、この脈圧は第3の
電磁開閉弁12を経てリザーバ1aに伝達されると共
に、逆止弁16を経て第2の電磁開閉弁10に伝達され
るが、第2の電磁開閉弁10は閉状態に制御されている
から、脈圧がマスタシリンダ1に伝達されることはな
い。
【0050】そして、時点t3 でブレーキペダル2が開
放状態にされ、非制動状態となると、図3において、ス
テップS3からステップS4を経てステップS5に移行
するから、油圧ポンプ8の駆動が停止され、消費流量の
累計値Qw及び内部リーク流量の累計値Qi及び吐出流
量の累計値Qpは零リセットされる。このように、リリ
ーフ弁9が作動したときには、ホイールシリンダ圧を増
圧する状態であっても、第2の電磁開閉弁10を閉状態
に切り換えるようにしたから、リリーフ弁9の脈圧が、
逆止弁16、第2の電磁開閉弁10、マスタシリンダ1
を介してブレーキペダル2に伝わることはなく、ブレー
キペダル2のキックバックが伝わって、運転者に違和感
を与えることはない。
【0051】また、リリーフ弁9の作動を予測し、リリ
ーフ弁9が作動する以前に第2の電磁開閉弁10を閉状
態に切り換えるようにしているから、確実に違和感を与
えることを回避することができる。また、リリーフ弁9
の作動を演算により予測するようにしているから、例え
ば油圧ポンプ8の吐出圧を検出するための圧力センサ等
のセンサを新たに設ける必要がなく、容易に実現するこ
とができる。
【0052】なお、ブレーキ踏込量検出手段として、マ
スタ圧センサ23を適用した場合について説明したが、
これに限らず、ストロークセンサ22を適用することも
可能であり、ブレーキペダル2にかかる踏力を磁歪セン
サやストレンゲージ等のトルクセンサで検出するように
してもよい。また、上記各実施の形態においては、前輪
を駆動輪とした場合について説明したが、後輪を駆動輪
とする場合も適用することができる。
【0053】さらに、上記各実施の形態においては、制
動制御の他に、トラクション制御や横滑り量制御を行う
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、ハイブリッド車両や電気自動車での回生制動制御を
併用することもできる。また、他の制御装置31〜33
からの制動圧指令値がコントロールユニット30に入力
される場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、これらを省略するようにしてもよい。
【0054】さらに、上記各実施の形態においては、第
1〜第3の電磁開閉弁3FL〜3RR,10及び12を
設けた場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、第1の電磁開閉弁3FL〜3RR及び第3の
電磁開閉弁12を省略し、これに代えて圧力制御弁11
FL〜11RRの制御ポートpcから出力される制動圧
とマスタシリンダ1から出力されるマスタシリンダ圧と
を選択する電磁方向切り換え弁を設けるようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】図1の圧力制御弁の制動圧指令値に対する出力
圧特性を示す特性線図である。
【図3】制動制御処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図4】制動制御処理におけるリリーフ弁作動推定処理
の一例を示すフローチャートである。
【図5】図5(a)は、制動圧指令値−ホイールシリン
ダ圧特性を表す特性図、図5(b)は、ホイールシリン
ダ圧−ホイールシリンダ液量特性を表す特性図である。
【図6】図6(a)は、マスタシリンダ圧−ポンプ吸入
効率特性を表す特性図、図6(b)は、ポンプ吸入効率
−ポンプ吐出流量特性を表す特性図である。
【図7】本発明の動作説明に供する説明図である。
【符号の説明】
1 マスタシリンダ 2 ブレーキペダル 3FL〜3RR 第1の電磁開閉弁 4FL〜4RR 前輪 5FL〜5RR ホイールシリンダ 6 制動用圧発生機構 7 電動モータ 8 油圧ポンプ 9 リリーフ弁 10 第2の電磁開閉弁 11FL〜11RR 圧力制御弁 12 第3の電磁開閉弁 22 ストロークセンサ 23 マスタ圧センサ 30 コントロールユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルの踏込量に応じた制動圧
    の作動流体を出力するマスタシリンダと、 車両を制動する制動力を発生する制動手段と、 所定制動圧を発生する制動用圧発生手段と、 前記制動用圧発生手段で発生する制動用圧を減圧制御し
    て任意の制動圧を前記制動手段に出力する圧力制御弁
    と、 前記マスタシリンダと前記制動手段との間に介挿された
    第1の電磁開閉弁と、 前記マスタシリンダと前記制動用圧発生手段との間に介
    挿された第2の電磁開閉弁と、 前記圧力制御弁の戻りポートと前記マスタシリンダのリ
    ザーバとの間に介挿された第3の電磁開閉弁と、 当該第3の電磁開閉弁と前記制動用圧発生手段との間に
    介挿された当該第3の電磁開閉弁側からの作動流体の流
    れのみを許容する逆止弁と、 前記制動用圧発生手段の出側と、前記第2の電磁開閉弁
    よりも前記制動用圧発生手段側との間に介挿され前記制
    動用圧発生手段で発生する制動用圧の最大値を規制する
    リリーフ弁と、 前記ブレーキペダルの踏込量を検出するブレーキ踏込量
    検出手段と、 少なくとも前記ブレーキ踏込量検出手段で検出したブレ
    ーキペダル踏込量に基づいて前記圧力制御弁、第1の電
    磁開閉弁、第2の電磁開閉弁、第3の電磁開閉弁及び制
    動用圧発生手段を制御する制動制御手段と、 前記リリーフ弁が作動するかどうかを予測する予測手段
    と、を備え、 前記制動制御手段は、前記予測手段で前記リリーフ弁が
    作動すると予測したときには前記第2の電磁開閉弁を閉
    状態に制御するようになっていることを特徴とするブレ
    ーキ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記予測手段は、前記制動用圧発生手段
    が前記制動圧の発生を開始した時点からの前記制動用圧
    発生手段から出力される作動流体の累計値Qp、前記制
    動手段で消費される作動流体の累計値Qw及び前記圧力
    制御弁の内部リーク流量の累計値Qiをそれぞれ推定
    し、これらが次式を満足するとき、前記リリーフ弁が作
    動すると予測するようになっていることを特徴とする請
    求項1記載のブレーキ制御装置。 Qp−(Qw+Qi)>q ただし、qは予め設定したしきい値である。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ踏込量検出手段は、ブレー
    キペダルのストローク、ブレーキペダルの踏力及びマス
    タシリンダ圧の何れかを少なくとも検出するように構成
    されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載のブレーキ制御装置。
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