JP2542532Y2 - 車両用液圧ブレーキ制御装置 - Google Patents

車両用液圧ブレーキ制御装置

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JP2542532Y2
JP2542532Y2 JP6878291U JP6878291U JP2542532Y2 JP 2542532 Y2 JP2542532 Y2 JP 2542532Y2 JP 6878291 U JP6878291 U JP 6878291U JP 6878291 U JP6878291 U JP 6878291U JP 2542532 Y2 JP2542532 Y2 JP 2542532Y2
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哲郎 有川
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車輪の制動スリップ及び
駆動スリップを制御する車両用液圧ブレーキ制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】例えば、特開平3−65
461号公報では駆動スリップ制御用の油圧源として、
油圧ブースタ(倍力装置)の液圧ポンプとアキュムレー
タを利用している。そしてそのアキュムレータの蓄圧が
所定値以下に下がると、駆動スリップ制御を行なわない
ように構成されている。又、上記公報には記載されてい
ないが、一般にその蓄圧が所定の許容下限値まで低下す
ると、モータを駆動して液圧ポンプを作動させ、増圧
し、所定の許容上限値まで上昇すると、モータを停止さ
せるようにしている。
【0003】又、上記公報ではその駆動スリップ制御用
の油圧源及びマスタシリンダと車輪ブレーキ装置との間
に、車輪ブレーキ装置のブレーキ液圧を制御する液圧制
御弁が配置されている。又、液圧制御弁とマスタシリン
ダとの間及び液圧制御弁と油圧源との間に弁装置が配置
されている。又、液圧制御弁の制御によりブレーキ液圧
を低下する際、車輪ブレーキ装置から液圧制御弁を介し
て排出されるブレーキ液を加圧して、弁装置と液圧制御
弁とを接続する管路に還流可能な第2の液圧ポンプとし
て還流ポンプを有している。そしてその弁装置は、駆動
スリップ制御中は、液圧制御弁側とマスタシリンダ側と
を遮断し、液圧制御弁側と油圧源側とを連通し、還流ポ
ンプからの吐出圧液を油圧源側に供給可能にしている。
【0004】ところが駆動スリップ制御時に還流ポンプ
を作動させると、その還流ポンプから生じるノイズ(作
動音)が運転者に不快感を与えることになる。
【0005】そこでマスタシリンダと弁装置との間の圧
液供給管路と、液圧制御弁の排出口側とを接続する接続
管路を設け、その接続管路に液圧制御弁の排出口側から
圧液供給管路側へを順方向とする逆止弁を設ければ、駆
動スリップ制御時には還流ポンプを作動させる必要な
く、無圧状態のマスタシリンダ側にブレーキ液を排出可
能である。
【0006】ところが還流ポンプを作動させないため、
ブースタ用の液圧ポンプのみが駆動スリップ制御時の圧
力源になる。そのため、アキュムレータからの液消費が
大きく、蓄圧は急速に低下する。しかも蓄圧が許容下限
値まで低下してからモータを駆動したのでは、アキュム
レータひいては車輪ブレーキ装置への液補充は間に合わ
ない場合がある。モータ及び第1の液圧ポンプの性能を
高めればその問題は解決するが、コスト高になる。
【0007】
【考案が解決しようとする問題点】本考案は上述の問題
に鑑みてなされ、駆動スリップ制御時には第2液圧ポン
プとしての還流ポンプを作動させず、還流ポンプからの
ノイズを防止するとともに、特別にモータ及び第1液圧
ポンプの性能を上げることなく駆動スリップ制御時の車
輪ブレーキ装置への適正な液供給ができる車両用液圧ブ
レーキ制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、車輪の
制動スリップ制御及び駆動スリップ制御を行ない、駆動
スリップ制御用で第1液圧ポンプと該第1液圧ポンプの
吐出圧液を蓄圧するアキュムレータとからなる油圧源及
びマスタシリンダと車輪ブレーキ装置との間に設けら
れ、前記車輪ブレーキ装置のブレーキ液圧を制御する液
圧制御弁と、前記液圧制御弁とマスタシリンダとの間及
び前記液圧制御弁と前記油圧源との間に設けられ、前記
液圧制御弁側と前記マスタシリンダ側との連通時は前記
液圧制御弁側と前記油圧源側とを遮断し、前記液圧制御
弁側と前記マスタシリンダ側との遮断時は前記液圧制御
弁側と前記油圧源側とを連通し得る状態を有する弁装置
と、前記液圧制御弁の制御によりブレーキ液圧を低下す
る際、前記車輪ブレーキ装置から前記液圧制御弁を介し
て排出されるブレーキ液を加圧して、前記弁装置と前記
液圧制御弁とを接続する管路に供給可能な第2液圧ポン
プと、前記アキュムレータの蓄圧する液圧を検知するス
イッチ手段とから成り、該スイッチ手段が検知する上限
の液圧レベル及び下限の液圧レベルにより前記第1液圧
ポンプを非駆動、駆動とするようにした車両用液圧ブレ
ーキ制御装置において、駆動スリップ制御中は、前記ス
イッチ手段が前記上限の液圧レベルを越える液圧レベル
を検知すると前記第1液圧ポンプを非駆動とするが、前
記上限の液圧レベルを低下する液圧レベルを検知する
と、再び前記第1液圧ポンプを駆動するようにし、かつ
駆動スリップ制御中は前記第2液圧ポンプは駆動しない
ようにしたことを特徴とする車両用液圧ブレーキ制御装
置、によって達成される。あるいは、前記スイッチ手段
は前記下限の液圧レベルよりは高いが前記上限の液圧レ
ベルよりは低いか、またはこれより高い第3の液圧レベ
ルを検知し、駆動スリップ制御中は前記第3の液圧レベ
ルを低下する液圧レベルを検知すると、再び前記第1液
圧ポンプを駆動するようにし、かつ駆動制御中は前記第
2液圧ポンプは駆動しないようにしたことを特徴とする
車両用液圧ブレーキ制御装置、によって達成される。あ
るいは、車輪の制動スリップ制御及び駆動スリップ制御
を行ない、駆動スリップ制御用で第1液圧ポンプと該第
1液圧ポンプの吐出圧液を蓄圧するアキュムレータとか
らなる油圧源及びマスタシリンダと車輪ブレーキ装置と
の間に設けられ、前記車輪ブレーキ装置のブレーキ液圧
を制御する液圧制御弁と、前記液圧制御弁とマスタシリ
ンダとの間及び前記液圧制御弁と前記油圧源との間に設
けられ、前記液圧制御弁側と前記マスタシリンダ側との
連通時は前記液圧制御弁側と前記油圧源側とを遮断し、
前記液圧制御弁側と前記マスタシリンダ側との遮断時は
前記液圧制御弁側と前記油圧源側とを連通し得る状態を
有する弁装置と、前記液圧制御弁の制御によりブレーキ
液圧を低下する際、前記車輪ブレーキ装置から前記液圧
制御弁を介して排出されるブレーキ液を加圧して、前記
弁装置と前記液圧制御弁とを接続する管路に供給可能な
第2液圧ポンプと、前記アキュムレータの蓄圧する液圧
を検知するスイッチ手段とから成り、該スイッチ手段が
検知する上限の液圧レベル及び下限の液圧レベルにより
前記第1液圧ポンプを非駆動、駆動とするようにした車
両用液圧ブレーキ制御装置において、前記スイッチ手段
は前記下限の液圧レベルよりは高いが前記上限の液圧レ
ベルよりは低いか、又は前記上限の液圧レベルより高い
第3の液圧レベルを検知し、駆動スリップ制御中は、前
記第3の液圧レベルを低下する液圧レベルを検知する
と、再び前記第1液圧ポンプを駆動するようにし、かつ
駆動スリップ制御中は前記第2液圧ポンプは駆動しない
ようにしたことを特徴とする車両用液圧ブレーキ制御装
置、によって達成される。
【0009】
【作用】エンジンキーを入れると第1の液圧ポンプが駆
動を開始する。これによりアキュムレータに蓄圧する液
圧は徐々に上昇し、下限の液圧レベルに達すると、スイ
ッチ手段が、この下限の液圧レベルを検知するが、なお
液圧ポンプは駆動を継続し、アキュムレータの液圧が遂
には上限の液圧レベルに達する。これをスイッチ手段が
検知すると、第1の液圧ポンプの駆動を停止する。この
ような状態で駆動スリップ制御が開始されると、弁装置
が今までマスタシリンダ側と液圧制御弁側とを連通さ
せ、かつ油圧源側と液圧制御弁側とは遮断していたが、
駆動スリップ制御信号を受けることにより、マスタシリ
ンダ側と液圧制御弁とは遮断し、油圧源側と液圧制御弁
側と連通させる状態に切り換わる。これによりアキュム
レータに蓄圧されていた液圧は、駆動輪のホイールシリ
ンダに伝達され、よってブレーキがかけられて駆動スリ
ップは小となるのであるが、駆動スリップが所定レベル
に達すると、液圧制御弁をブレーキ弛めの状態に切換
え、駆動輪のホイールシリンダからの圧液は、リザーバ
に排出される。よってブレーキ圧力が低下されるのであ
るが、これまでにアキュムレータの蓄圧しているブレー
キ液が駆動輪のホイールシリンダに供給されたので、そ
の蓄圧量は減少しており、よってアキュムレータの液圧
は上限のレベルより下がっているのであるが、このレベ
ルを下まわると第1液圧ポンプが駆動を開始され、その
吐出圧液をアキュムレータに蓄圧し、再び上限レベルよ
り上のレベルに達しせしめる。液圧制御弁の制御によ
り、駆動輪のブレーキ圧力は低下し、又、コントロール
・ユニットの制御信号により液圧制御弁がブレーキ力上
昇位置に切換えられると、再びアキュムレータからの圧
液が駆動輪のホイールシリンダに供給されるのである
が、この時すでにアキュムレータには第1液圧ポンプの
駆動により上限のレベルを越えた液圧を蓄圧させている
ので迅速にブレーキをかけることができ、従来のよう
に、この時ブレーキ圧力不足となって駆動スリップ制御
が適正に行なわれないということはなくなる。
【0010】或いは、本願考案の第2考案によれば、駆
動スリップ制御中にアキュムレータの蓄圧が、第3の液
圧レベルを低下すると第1の液圧ポンプが駆動され、こ
の第3のレベル以上を維持するようにしているので、や
はり駆動スリップ制御中における駆動輪へのブレーキ圧
力を不足とさせることがなく、迅速な駆動スリップ制御
を行なわせることができる。又以上のような駆動スリッ
プ制御中に第2の液圧ポンプである還流ポンプは何ら駆
動されることがないので作動音を発生させることなく、
運転者には良好なフィーリングを保証するものである。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例による車両用液圧ブレ
ーキ制御装置について図面を参照して説明する。
【0012】図において油圧ブースタ(倍力装置)付マ
スタシリンダ1はブースタ部2、この出力側に一体的に
接続されるマスタシリンダ部3及びこれに取付けられる
リザーバ4から成っている。
【0013】ブースタ部2は公知のように構成され、こ
れの入力軸5にはブレーキペダル6に連結されるプッシ
ュ・ロッド7が接続されている。
【0014】ブースタ部2における倍力圧室8には管路
9及び10が接続される。管路9側には第1カット弁1
1、管路10側には第2カット弁12が接続されてい
る。これらカット弁11、12は機械的に作動する弁で
あり、入力軸5の動きに応じて2つの状態を取り得るよ
うに構成されている。
【0015】すなわち、一方のカット弁11は、通常の
場合は図示するように両側を相連通する状態を取ってお
り、他方のカット弁12は両側を遮断する状態を取って
いる。
【0016】そしてブレーキペダル6を踏み込んで入力
軸5を作動させるとカット弁11は両側を遮断する状態
を取り、他のカット弁12は連通する状態を取る。
【0017】第2カット弁12にはアキュムレータ13
が接続されており、これは明示せずとも公知のようにケ
ーシングに膜部材が張設されておりこの一方の室内に圧
縮ガスが導入されて、このガス圧に応じて他方の室内に
蓄えられる液の蓄圧の大きさを定めるようになってい
る。
【0018】この蓄圧室にはこの圧力を検知するよう
に、圧力検知スイッチ装置14が接続されており、これ
は後述するように蓄圧室における蓄圧が上限及び下限の
所定値以下になると各々オフとなり各々、所定値以上に
なるとスイッチ信号SW1 、SW2 を電線路15a、1
5bを介してABS・ASRコントロール・ユニット1
6に供給するようになっている。
【0019】又図示せずともコントロール・ユニット1
6は各車輪に取り付けられた車輪速度センサからの入力
を受けて各種のスキッド状態を評価するように構成され
ている。
【0020】ブースタ付マスタシリンダ1のリザーバ4
は管路18が接続されており、これには、リリーフ弁1
9が接続され、さらにこの他方側に管路21を介してア
キュムレータ13が接続されている。
【0021】又管路9には液圧ポンプ22の吸込側及び
リザーバ4が接続されている。
【0022】すなわち液圧ポンプ22は主としてポンプ
本体24、これを駆動するためのモータ23から成って
おり、ポンプ本体24は公知のようにカム変換往復駆動
力を受け、シリンダ内に往復自在に嵌合したピストンに
より圧力室25に高圧と低圧が交互に生じ、これに接続
される管路26、28内に設けられた逆止弁27、29
を交互に開弁させることにより、管路21側に圧液を供
給し、これがブースタ付マスタシリンダ1への圧力供給
用のアキュムレータ13に供給されるようになってい
る。他方吸込側、すなわち逆止弁29側が、リザーバ4
側に接続されている。
【0023】以上のようにして本実施例のブレーキ液圧
制御装置におけるブースタ付マスタシリンダのブースタ
部2に液圧を供給するための液圧ポンプ22が接続、構
成される。
【0024】ブースタ付マスタシリンダ1のマスタシリ
ンダ部3には公知の2つの液圧室が画成されており、こ
の各々には管路31、32が接続されている。本実施例
によれば前後分離配管方式が採用されており、一方の管
路31は、前輪38a、38b側に接続されている。す
なわち、管路31は、管路33に接続され、これから分
岐する管路34、35及び液圧制御弁としての3ポート
3位置電磁切換弁36、37を介して前輪38a、38
bのホイールシリンダに接続されている。
【0025】又切換弁36、37には並列にホイールシ
リンダからブースタ付マスタシリンダ1側への方向を順
方向とする逆止弁39、40が接続されている。又管路
33には後述する液圧ポンプ41の吐出側が接続されて
いる。
【0026】他方、管路32は弁装置80における第1
切換弁42A、管路43を介して後輪49a、49b側
へ接続されている。すなわち管路43は管路45と46
に分岐しており、これらは液圧制御弁としての3ポート
3位置電磁切換弁47、48を介して後輪49a、49
bのホイールシリンダに接続されている。
【0027】又切換弁47、48には、並列にホイール
シリンダ側からブースタ付マスタシリンダ1側への方向
を順方向とする逆止弁50、51が接続されている。又
後輪49a、49b側にも前輪側と同様に主管路の一部
である管路44には液圧ポンプ41の吐出側が接続され
ている。
【0028】弁装置80における第2切換弁42Bの方
は上述の管路21及び管路44に接続されている。
【0029】液圧ポンプ41は公知のように、これを駆
動するためのモータ52及びポンプ本体53から成って
おり、更にポンプ本体53は一対のシリンダに嵌合して
いるピストン及びこれを駆動させるカム駆動部から成っ
ており、これらピストンにより交互に高圧及び低圧を発
生させる圧力室54A、54Bを画成している。これら
はそれぞれ逆止弁55、56及び57、58に接続さ
れ、逆止弁56、58側が吐出側であり、逆止弁58に
はダンパー59及び絞り60が接続されている。
【0030】ダンパー59は公知の構成を有し、例えば
単なる液留空間を形成しており、ここに吐出液の一部を
一時貯えて管路44側への脈圧の大きさを抑えるように
している。
【0031】又逆止弁55、57側がこの液圧ポンプ4
1の吸込側であり、これにはリザーバ61、62が接続
されている。
【0032】リザーバ61、62はいわゆる低圧用のリ
ザーバであり、ケーシングに摺動自在に嵌合したピスト
ン及びこれを貯蔵室側に付勢する比較的弱いばねから成
っている。
【0033】すなわちこれらリザーバ61、62の貯蔵
室は後述するように車輪38a、38b、49a、49
bのホイールシリンダから排出される圧液を一時貯蔵
し、液圧ポンプ41の駆動により管路33、44側に加
圧して排出するようになっている。
【0034】切換弁36、37及び47、48は全く同
一の構成を有するので代表的に切換弁36についてのみ
その構成を説明すると、このソレノイド部36aにはコ
ントロール・ユニット16の一出力端子(図示せず)が
接続されており、この出力のレベルに応じてA、B又は
Cの位置を取るようにしている。
【0035】すなわち出力が“0”レベルである時には
Aの位置を取り、図示するように管路34と車輪38a
のホイールシリンダ側とを相連通させており、又出力レ
ベルが“1/2”である時はB位置を取り、管路34と
ホイールシリンダ側を遮断し、かつゆるめ管路63側と
管路34及びホイールシリンダ側とも遮断するようにな
っている。
【0036】そして出力レベルが“1”になるとC位置
を取り、この時には管路34側とホイールシリンダ側と
は遮断されるが、ゆるめ管路63とホイールシリンダ側
とは連通されるようになっている。この連通により車輪
38aのホイールシリンダからの圧液はゆるめ管路63
を通って上述のリザーバ61の貯蔵室に排出されるよう
になっている。
【0037】他の切換弁37、47、48も同様に構成
され、それぞれソレノイド部37a、47a、48aに
はコントロール・ユニット16からの他の出力端子が接
続され、これらの出力のレベルに応じてそれぞれA、B
又はCの位置を取り、Cの位置においてはそれぞれゆる
め管路63、65が車輪38b、49a、49bのホイ
ールシリンダ側に接続され、これらから圧液はリザーバ
61、62の貯蔵室に排出されるようになっている。
【0038】第1切換弁42Aのソレノイド部Saには
コントロール・ユニット16の出力端子が接続され、通
常は図示するD位置を取り管路32側と43側とは連通
させているが、駆動スリップ制御のためのASR駆動信
号が発生すると、これがソレノイド部Saに供給され、
E位置を取りリリーフ弁機能を果すようになる。すなわ
ち管路43側の液圧が所定値以上高くなると、開弁し管
路32側へ液圧を逃がすようになっている。他方、第2
切換弁42Bは通常は両側を遮断する位置Fをとってい
るが、ASR駆動信号が発生すると、これが所定時間を
経て、ソレノイド部Sbに供給されるようになってお
り、これにより両側を連通させる位置Gをとる。すなわ
ち、管路44側と21側とを連通させ、よってアキュム
レータ13側とを連通させて駆動スリップ制御用の液圧
を駆動輪に供給するようにしている。本実施例によれば
後輪49a、49bが駆動輪である。
【0039】又、ASR制御終了時にはASR駆動信号
が消滅し、切換弁42A、42Bは図示の位置D、Fに
切り換えられるのであるが、この時も同時に切り換えら
れるのではなくて、まず第2切換弁42BがG位置から
F位置に切り換わった後、所定時間を経て第1切換弁4
2AはE位置からD位置に切り換わる。
【0040】本実施例によればコントロール・ユニット
16は図2に示すような制御回路を含み、フリップフロ
ップ70及びそのセット端子Sに接続されるオアゲート
71、更にこの一方の入力端子に接続されるノットゲー
ト72から成り、又フリップフロップ70のQ端子の出
力はモータ23に駆動信号Hとして供給されるものであ
る。ノットゲート72の入力端子73には、スイッチ装
置14がアキュムレータ13の液圧が下限液圧Pmin
を越えたことを検知するとオンとなるスイッチ信号SW
1 が供給されており、他方の入力端子74にはコントロ
ール・ユニット16において駆動スリップ制御信号が発
生すると、これが供給されるようになっている。又、フ
リップフロップ70のリセット端子Rには、スイッチ装
置14がアキュムレータ13の液圧が上限液圧Pmax
を越えるとオンとなるスイッチ信号SW2 が供給される
ようになっている。
【0041】なお、排出管路65は逆止弁100及び管
路32を介してマスタシリンダ3に接続されており、逆
止弁100はマスタシリンダ3側への方向を順方向とし
ている。又、切換弁42A、42Bのソレノイド部S
a、Sbに加えられる上述のASR駆動信号は駆動スリ
ップ制御信号によって形成される。
【0042】以上、本考案の実施例の構成について説明
したが次にこの作用について説明する。
【0043】まず通常のブレーキ作用について説明す
る。
【0044】ブレーキペダル6を踏み込むとプッシュ・
ロッド7が前進し、これによりブースタ部2の入力軸5
が連動して移動し、マスタシリンダ部3に液圧を発生さ
せる。
【0045】液圧ポンプ22を駆動するモータ23は、
エンジンスイッチを入れるとともに駆動され、リザーバ
4からブレーキ液を吸引加圧してアキュムレータ13に
蓄圧させている。
【0046】アキュムレータ13からのブレーキ液はブ
レーキペダル6の踏み込みで第1カット弁11及び第2
カット弁12がそれぞれ遮断位置及び連通位置を取るこ
とにより圧力室8に供給され、これにより公知のブース
タ部2の倍力作用を行なうようになっている。すなわち
運転者のブレーキペダル6の踏力を助勢する。
【0047】これによってマスタシリンダ部3に発生し
た液圧は管路32を通って弁装置80(未だ駆動スリッ
プ制御もアンチスキッド制御も行なっていないので切換
弁42A、42Bは通常のD位置、F位置をとってい
る)、更に液圧制御弁としての切換弁47、48(A位
置にあり)を通り後輪49a、49bのホイールシリン
ダに伝達される。他方、管路31の液圧は同様な液圧制
御弁としての切換弁36、37を通って前輪38a、3
8bのホイールシリンダに伝達される。
【0048】以上のようにして車輪49a、49b、3
8a、38bのホイールシリンダに圧液が供給されるこ
とによりブレーキがかけられる。
【0049】以上が通常のブレーキ作用であるが、次に
駆動スリップ制御が行なわれる場合について説明する。
【0050】車輪を走行開始すべくクラッチを切換えた
後、アクセルペダルを踏み込むとエンジンのトルクが上
昇し、これにより車輪が発進するのであるが、エンジン
のトルクが車輪の地面に対する摩擦力に打ち勝つとスリ
ップ現象が生じ、すなわち車両の速度より両後輪49
a、49bの回転速度が大きくなり、このまゝ走行を続
行すれば操縦が不安定となるので本実施例によれば駆動
スリップ制御をコントロール・ユニット16によって行
なわれる。
【0051】すなわちコントロール・ユニット16が駆
動スリップが所定値以上にあると判断すると弁装置80
の第1切換弁42Aのソレノイド部Saが励磁される。
これにより第1切換弁42Aは図示の連通位置Dから遮
断位置Eに切り換えられる。然しながら第2切換弁42
Bのソレノイド部Sbは未だ励磁されることなく図示の
遮断位置Fをとったままである。この後、ソレノイド部
Sbが励磁されて第2切換弁42Bは連通位置Gをと
り、管路44と21とは相連通するが、ブースタ付マス
タシリンダ1側と液圧制御弁側とは相遮断する状態とな
る。そのため、アキュムレータ13に蓄圧もしくは液圧
ポンプ22の吐出圧がマスタシリンダ1に加わることが
防止される。アキュムレータ13に蓄圧されているブレ
ーキ液は管路21、第2切換弁42B及び管路44、切
換弁47、48を通って駆動輪である後輪49a、49
bのホイールシリンダに伝達される。
【0052】これにより駆動スリップが制御される。す
なわちブレーキをかけることによって駆動スリップ値が
小さくなるのであるが、本実施例によれば階段込めが行
なわれ、切換弁47、48が、A位置とB位置で交互に
周期的に切り換えられる。これによりホイールシリンダ
の液圧は階段状に上昇する。
【0053】又ブレーキ液圧を低下させるべきであると
コントロール・ユニット16が判断すると切換弁47、
48はB位置とC位置とで交互に周期的に切り換えられ
る。他方、還流ポンプである液圧ポンプ41は駆動しな
い。これにより後輪49a、49bのホイールシリンダ
の圧液は切換弁47、48の排出ポート及び排出管路6
5を通ってリザーバ62に排出され、これは管路65、
逆止弁100、管路65a、32及びマスタシリンダ部
3を通ってリザーバ4に戻される。これにより後輪49
a、49bのブレーキ力が減少させられる。切換弁4
7、48のB位置においてはブレーキ液圧は保持され
る。よってホイールシリンダの液圧は階段的に減少させ
られる。
【0054】このような階段上昇及び減少は、何サイク
ルか繰り返され、駆動スリップは最適値へと制御される
のであるがここでコントロール・ユニット16内に設け
られている図2の回路の作用につき説明する。
【0055】エンジンキーを作動すると図3のAで示す
ようにSW1 =0、SW2 =0であるのでオアゲート7
1の出力信号でモータ23が駆動を開始され、これによ
りアキュムレータ13の液圧は上昇し、時間toになる
とスイッチ装置14は下限の液圧レベルPminを越え
たことを検知し、SW1 信号は“1”となるが、リセッ
ト端子Rに供給されるSW2 信号が未だ“0”であるの
でなおモータ23が駆動を継続し、アキュムレータ13
の液圧は図3のAで示すように上昇する。そして時間t
1 になると所定の上限レベルPmaxに達し、信号SW
2 は“1”となり、駆動スリップ信号が生じていなけれ
ば図3のEで示すようにモータ23の駆動信号Hはロー
レベルとなる。今アキュムレータ13の液圧が上限のレ
ベルPmaxを低下しても、図2において駆動スリップ
制御信号がオアゲート71の一方の入力端子71に供給
されているならば(時刻t2 の手前)、フリップフロッ
プ70のセット端子Sに“1”の信号が供給されている
のでQ出力が発生し続ける。すなわちモータ23の駆動
信号Hが発生し、これによりモータ23が駆動を再度開
始する。よって図3のAに示すようにアキュムレータ1
3の液圧は上昇し、時刻t3 で上限レベルPmaxに達
するとSW2 信号がハイレベル“1”となり、これによ
り図2におけるフリップフロップ70におけるR端子
“1”なる信号が供給され、フリップフロップ70はリ
セットされてQ出力信号は零となる。よってモータ23
の駆動信号Hが“0”となり、図3のAで示すようにア
キュムレータ13の液圧は低下する。以下同様にしてア
キュムレータ13の液圧がPmaxより低下するとSW
2 信号がt4 、t5 間でそれぞれローレベルとなり、こ
れにより、リセット信号が“0”となるのであるが、こ
のリセット信号“0”の間、駆動スリップ制御信号が出
ている限り、Q出力端子から“1”なる信号が発生し、
モータ23は駆動される。従って図3のEに示すような
モータ駆動信号Hが発生し、結局、図3のAで示すよう
なアキュムレータ13の液圧が得られる。このような液
圧によって駆動スリップ制御中は迅速なブレーキ作用を
行なうことができ、よって適正な駆動スリップ制御を行
なうことができる。
【0056】なお本考案の実施例による作用・効果を明
確にするために図4に従来の作用を説明する。すなわち
従来のアキュムレータ液圧は図4のAで示すような変化
をした場合、上限の液圧を検知するスイッチ信号SW1
及び下限を検知するスイッチ信号SW2 は、それぞれ図
4のB及びCに示すような変化を示し、モータは図4の
Dで示すようアキュムレータの液圧が下限レベルのPm
inに達して、始めて駆動される。このために、このよ
うな低い液圧Pminにおいて駆動スリップ制御が開始
されると駆動輪のホイールシリンダに供給する液圧が低
く、迅速な駆動スリップ制御を行なうことができなくな
る。
【0057】図5は本考案の第2実施例によるコントロ
ール・ユニット16’における制御回路の要部を示すも
のであるが、第1実施例の図2に対応する部分について
は同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。すな
わち本実施例によれば、新たにスイッチ回路90が設け
られており、これは駆動スリップ制御信号を受けること
によりSW2 入力端子からSW3 入力端子に切換えられ
るようになっている。すなわち通常のブースタ作用を行
なう時にはスイッチSW2 の信号はフリップフロップ7
0のR端子に供給されているのであるが、駆動スリップ
制御が開始されると、この信号がスイッチ回路90に供
給され、この可動接点90aはSW3 信号入力端子側に
切換えられる。図6に示すように第3の液圧レベルPn
が設定されており、これを越えるとスイッチ信号SW3
が“1”となるようになっている。従って本実施例の場
合には駆動スリップ制御が開始されると図6のDで示す
ようにSW3 信号がオン・オフとなるのであるが、これ
によりアキュムレータ13の液圧はPnのレベルを中心
にして、上下して変動する。これによっても上記実施例
と同様に適正な駆動スリップ制御を行なうことは明らか
であるが、本実施例によればPmaxよりPnが低いの
でモータの駆動時間が短く、消費電力をより少なくして
駆動スリップ制御を行なうことができる。場合によって
は、この第3の液圧レベルをPmaxレベルより高い位
置に設定してもよい。
【0058】以上、本考案の各実施例について説明した
が、勿論、本考案はこれらに限定されることなく、本考
案の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0059】例えば図7はその変形例を示すものである
が、図1において管路65、32に接続されている逆止
弁100が省略され、排出管路65とマスタシリンダ3
のリザーバ4とを接続する管路106が設けられ、これ
に第2の弁装置104が設けられている。これは通常は
X位置をとりマスタシリンダのリザーバ4側と排出管路
65側とを相遮断しているが、駆動スリップ制御を開始
されると、このソレノイド104aに駆動スリップ制御
信号が加えられ、Y位置に切換えられ、マスタシリンダ
のリザーバ4側と排出管路65側とは連通させられる。
これにより駆動輪である後輪49a、49bのホイール
シリンダからの圧液は、ブレーキを弛めるときにはアン
チスキッド制御用のリザーバ62に排出されると共にマ
スタシリンダのリザーバ4側にも排出されることにな
る。
【0060】又、以上の実施例では弁装置42A、42
Bのソレノイド部Sa、Sbに共に駆動スリップ制御信
号が供給されている時に、図2又は図5の入力端子74
に信号“1”を供給するようにしたが、これらのうち一
方の弁装置のソレノイド部のみが励磁されている場合で
も、入力端子74に信号を供給するようにしてもよい。
あるいはこのような二つの弁装置42A、42Bを用い
る代わりに一つの弁装置、例えば3ポート2位置弁を用
いることにより、これにより、マスタシリンダ側と液圧
制御弁側、あるいは油圧源側と液圧制御弁側と、それぞ
れ選択的に連通させる時に、この励磁信号を上述の駆動
スリップ制御信号として用いるようにしてもよい。
【0061】又以上の実施例ではマスタシリンダはいわ
ゆるブースタ付であって、通常のブレーキ作用の時には
運転者のペダルへの踏力を助勢するものであるが、この
ようなブースタを用いない通常のマスタシリンダにも本
考案は適用可能である。なおこの場合でも駆動スリップ
制御を行なっていない時には油圧源であるアキュムレー
タ13には通常の液圧ポンプの作用と同様に、常にPm
inとPmaxとの間の液圧が保持されている。駆動ス
リップ制御開始をされるときには上述のような作用を行
なうのであるが直ちにこれに切換えられることができ
る。
【0062】又、以上の駆動スリップ制御信号に代えて
駆動スリップ制御を検知する何らかの信号を用いてもよ
い。例えばコントロール・ユニットにおいて駆動輪の加
速度が所定値以上であって車体加速度が所定値以下であ
ることを検知して、これによりアキュムレータに蓄圧す
るための液圧ポンプを駆動するようにしてもよい。ある
いはアクセルペダルを踏んでいることを検知すること
と、車輪の駆動スリップが所定値以上であることとによ
り、モータを制御するようにしてもよい。
【0063】又、上述の弁装置42Aの作動位置Eはリ
リーフ弁機能を有するものであるが、単に遮断する遮断
機能であるような弁装置に代えてもよい。
【0064】又駆動スリップ制御中に運転者が何らかの
状況においてブレーキをかけた場合には、直ちにこれに
対応できるように弁装置42Aに並列にマスタシリンダ
側から液圧制御弁側への方向を順方向とする逆止弁を接
続するようにしてもよい。
【0065】又、以上の実施例では切換弁は3位置3ポ
ート電磁切換弁を用いたが、これに代えて供給弁と排出
弁から成る二つの弁、すなわち2位置2ポート切換弁を
2個用いて構成してもよい。
【0066】又、以上の実施例では後輪が駆動輪であっ
たが、これに代えて前輪駆動車あるいは四輪駆動であっ
てもよい。あるいは自動2輪車であってもよい。
【0067】又、以上の実施例では第2のリザーバとし
てマスタシリンダに附属しているリザーバを用いたが、
これに代えて別途リザーバを設けこれに常に所定の量の
ブレーキ液を貯えるようにしてもよい。
【0068】又上記実施例では四輪に対し、それぞれ液
圧制御弁を用いる、いわゆる4チャンネル制御を説明し
たが、これに代えて例えば前後分離ブレーキ配管又はX
ブレーキ配管で各ブレーキ系統に対しそれぞれ1つの液
圧制御弁を用いて制御する2チャンネル制御や3チャン
ネル制御にも本考案は適用可能である。
【0069】又、上記実施例の第1切換弁は通常連通
し、励磁時液圧制御弁47、48側からマスタシリンダ
1側に高圧液をリリーフするリリーフ弁として機能する
ものであったが、これを遮断弁とした場合にはこの入出
力側をバイパスするバイパス通路を設け、そのバイパス
通路内にマスタシリンダ1に高圧液をリリーフするリリ
ーフ弁を設けてもよい。第2の切換弁42Bについても
同様である。このようにして仮に遮断弁42A、42B
が共に遮断位置にロックしてしまう故障が生じても、リ
リーフ弁の設置により液圧制御弁側が異常に高圧になる
のを防止できる。
【0070】又、上記実施例の2個の2ポート2位置弁
42A、42Bに代えて、液圧制御弁36、37、4
7、48と同様の、中間に遮断位置Bを有する1個の3
ポート3位置電磁弁を用いてもよい。この場合には所定
時間B位置をとった後、A→C、C→A位置をとるよう
にすればよい。
【0071】又、アキュムレータ液圧が第1実施例にお
いては上限値まで上昇すると、又、第2実施例では第3
の液圧レベルまで上昇すると、モータを直ちに停止し、
第1液圧ポンプを非駆動にしているが、これらに代え
て、上限値あるいは第3の液圧レベルまで上昇した後も
所定時間はモータを作動させ、その後に停止するように
してもよい。これにより、スイッチの頻繁なオン・オフ
が防止できる。
【0072】
【考案の効果】以上述べたように本考案の車両用液圧ブ
レーキ制御装置によれば、駆動スリップ制御中にノイズ
音を生ずることがなく、良好なフィーリングで駆動スリ
ップ制御時には車輪ブレーキ装置への適正な液圧供給を
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例による車両用液圧ブレーキ
制御装置の配管系統図である。
【図2】図1におけるコントロール・ユニット内の要部
の回路ブロック図である。
【図3】A、B、C、D、Eは本実施例の作用を説明す
るためのタイムチャートである。
【図4】同実施例の作用を比較するための従来の液圧ポ
ンプの駆動方法を説明するためタイムチャートである。
【図5】第2実施例のコントロール・ユニット内におけ
る要部の回路ブロック図である。
【図6】同作用を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図7】第3実施例の配管系統図である。
【符号の説明】
13 アキュムレータ 14 スイッチ装置 16 コントロール・ユニット 22 液圧ポンプ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の制動スリップ制御及び駆動スリッ
    プ制御を行ない、駆動スリップ制御用で第1液圧ポンプ
    と該第1液圧ポンプの吐出圧液を蓄圧するアキュムレー
    タとからなる油圧源及びマスタシリンダと車輪ブレーキ
    装置との間に設けられ、前記車輪ブレーキ装置のブレー
    キ液圧を制御する液圧制御弁と、前記液圧制御弁とマス
    タシリンダとの間及び前記液圧制御弁と前記油圧源との
    間に設けられ、前記液圧制御弁側と前記マスタシリンダ
    側との連通時は前記液圧制御弁側と前記油圧源側とを遮
    断し、前記液圧制御弁側と前記マスタシリンダ側との遮
    断時は前記液圧制御弁側と前記油圧源側とを連通し得る
    状態を有する弁装置と、前記液圧制御弁の制御によりブ
    レーキ液圧を低下する際、前記車輪ブレーキ装置から前
    記液圧制御弁を介して排出されるブレーキ液を加圧し
    て、前記弁装置と前記液圧制御弁とを接続する管路に供
    給可能な第2液圧ポンプと、前記アキュムレータの蓄圧
    する液圧を検知するスイッチ手段とから成り、該スイッ
    チ手段が検知する上限の液圧レベル及び下限の液圧レベ
    ルにより前記第1液圧ポンプを非駆動、駆動とするよう
    にした車両用液圧ブレーキ制御装置において、駆動スリ
    ップ制御中は、前記スイッチ手段が前記上限の液圧レベ
    ルを越える液圧レベルを検知すると前記第1液圧ポンプ
    を非駆動とするが、前記上限の液圧レベルを低下する液
    圧レベルを検知すると、再び前記第1液圧ポンプを駆動
    するようにし、かつ駆動スリップ制御中は前記第2液圧
    ポンプは駆動しないようにしたことを特徴とする車両用
    液圧ブレーキ制御装置。
  2. 【請求項2】 車輪の制動スリップ制御及び駆動スリッ
    プ制御を行ない、駆動スリップ制御用で第1液圧ポンプ
    と該第1液圧ポンプの吐出圧液を蓄圧するアキュムレー
    タとからなる油圧源及びマスタシリンダと車輪ブレーキ
    装置との間に設けられ、前記車輪ブレーキ装置のブレー
    キ液圧を制御する液圧制御弁と、前記液圧制御弁とマス
    タシリンダとの間及び前記液圧制御弁と前記油圧源との
    間に設けられ、前記液圧制御弁側と前記マスタシリンダ
    側との連通時は前記液圧制御弁側と前記油圧源側とを遮
    断し、前記液圧制御弁側と前記マスタシリンダ側との遮
    断時は前記液圧制御弁側と前記油圧源側とを連通し得る
    状態を有する弁装置と、前記液圧制御弁の制御によりブ
    レーキ液圧を低下する際、前記車輪ブレーキ装置から前
    記液圧制御弁を介して排出されるブレーキ液を加圧し
    て、前記弁装置と前記液圧制御弁とを接続する管路に供
    給可能な第2液圧ポンプと、前記アキュムレータの蓄圧
    する液圧を検知するスイッチ手段とから成り、該スイッ
    チ手段が検知する上限の液圧レベル及び下限の液圧レベ
    ルにより前記第1液圧ポンプを非駆動、駆動とするよう
    にした車両用液圧ブレーキ制御装置において、前記スイ
    ッチ手段は前記下限の液圧レベルよりは高いが前記上限
    の液圧レベルよりは低いか、又は前記上限の液圧レベル
    より高い第3の液圧レベルを検知し、駆動スリップ制御
    中は、前記第3の液圧レベルを低下する液圧レベルを検
    知すると、再び前記第1液圧ポンプを駆動するように
    し、かつ駆動スリップ制御中は前記第2液圧ポンプは駆
    動しないようにしたことを特徴とする車両用液圧ブレー
    キ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記マスタシリンダはブースタ部を備
    え、前記油圧源は該ブースタ部にも液圧供給可能である
    請求項1又は請求項2に記載の車両用液圧ブレーキ制御
    装置。
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