JP2006193671A - ポリエチレン系樹脂材料及びそれを用いた中空成形体 - Google Patents

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Abstract

【課題】スウェル比や耐ドローダウン性などの成形性と共に、耐環境応力亀裂性(ESCR)などの長期寿命としての耐久性にも優れるポリエチレン系樹脂材料及びその中空成形体を提供する。
【解決手段】(a)〜(d)の要件を満たすことを特徴とするポリエチレン系樹脂材料。 (a)密度が0.940〜0.965g/cm以の範囲にある (b)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したハイロードメルトフローレート(HLMFR)が4.0〜10.0g/10分である (c)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したスウェル比(HLMFR・SR)が以下の関係式を満たす HLMFR・SR(%)>13.2・ln(HLMFR)+15.5 (d)伸長粘度測定におけるストレインハードニング値が0.35以下である
【選択図】なし

Description

本発明は、良好な成形加工性及び優れた物性を併せ有するポリエチレン系樹脂材料及びその中空成形体に関する。詳しくは、スウェル比や耐ドローダウン性などの成形加工性及び耐環境応力亀裂性(ESCR)などの耐久性に優れ、大型ブロー成形品の成形に適した、ポリエチレン系樹脂材料及びそれを用いた中空成形体に係わるものである。
ポリエチレン系樹脂材料は、成形加工性や各種物性に優れ経済性や環境問題適応性が高いので、非常に広い技術分野における資材として重用され広汎な用途に利用されている。その用途の展開として、ブロー成形などによる中空体、特に大型ブロー成形品が、燃料タンクやドラム缶あるいはパレットなどとして、需要がひらけ、例えば自動車の軽量化のためのガソリンタンクへの利用などにより、その需要が増大している。
かかる中空成形用のポリエチレン系樹脂は、高密度ポリエチレンやエチレン/α−オレフィン共重合体として一般にフィッリプス系触媒により製造されてきたが、クロム化合物を無機酸化物担体に担持させ非還元性雰囲気で賦活した、フィリップス系触媒では他の触媒系に比して比較的広い分子量分布のエチレン系重合体が得られ、一般にブロー成形などの成形性が良好であり、ブロー成形分野に、特に大型製品のブロー成形に広く使用されている。
大型のブロー成形製品においては、基本的にはブロー成形性、耐衝撃性と耐久性が不可欠であり、フィリップス系触媒ではエチレン系重合体の分子構造に長鎖分岐が生じ、ブロー成形性におけるスウェル比や耐ドローダウン性は良好であるが、耐久性としての長期寿命を顕す耐環境応力亀裂性(ESCR)は概して劣っている。
そこで従来より、ブロー成形性におけるスウェル比や耐ドローダウン性などと共に、特に耐久性としてのESCRなどをも向上させるために、分子構造に長鎖分岐を生じないチーグラー系触媒による大型の中空成形用ポリエチレン系樹脂材料の開発が進められてきた。
そして、チタンやマグネシウム及びハロゲンを含有し有機アルミニウムや珪素化合物を併用する遷移金属触媒である、チーグラー系触媒を用いた改良法として、大型ブロー成形に適し、成形性としての耐ドローダウン性と均肉性に優れたポリエチレンを製造するために、二段重合法を使用して第1及び第2の反応帯域のいずれか一方の帯域において粘度平均分子量6万〜15万の重合体を80〜95重量%と他方の反応帯域で粘度平均分子量20万〜400万の重合体を5〜20重量%生成させ、かつ両重合体の分子量比を規定するポリオレフィンの製造方法が提示され(特許文献1)、大型中空成形品に適し 、流動特性や機械特性などのバランスに優れたポリエチレン組成物である、極限粘度と密度が規定された高分子量エチレン(共)重合体と、極限粘度と密度及び連続昇温溶出分別法による溶出温度−溶出量曲線における溶出面積比さらに25℃オルソジクロロベンゼン可溶分量が規定された低分子量エチレン(共)重合体からなる組成物(特許文献2)、充分なESCRを有し溶融パリソンのカット性良好なエチレン系重合体であり、メルトインデックスと密度及び特定の動的弾性率が規定された中空成形用エチレン系重合体(特許文献3)、大型のブロー成形に適し、均一延伸性などの成形加工性が高く機械的特性に優れたエチレン系重合体の製造法であり、エチレン単独又はエチレンと他のα−オレフィンとの重合反応を、少なくとも第1の反応帯域と第2の反応帯域とにより順次連続的に行い、各反応帯域におけるα−オレフィン含有量と極限粘度などを特定するエチレン系重合体の連続製造法(特許文献4)、などが開示されている。
これらの改良手法は、耐ドローダウン性などの各種の成形加工性を向上し、長期寿命の指標であるESCRをある程度は改善するものであるが、それらは未だ充分ではなく、また、チーグラー系触媒では分子構造に長鎖分岐を有さないためスウェル比が概して小さくなるが、その改良はなされていない。
大型ブロー成形性におけるスウェル比や耐ドローダウン性などと共に、耐久性としてのESCRなどをも向上させるために、分子構造に長鎖分岐を生じないチーグラー系触媒による改良手法として、高分子量と低分子量のエチレン系重合体をブレンドして組成物とする方法は、先の特許文献2にも見られるように基本的な手法として考えられるが、成形性やESCRは改良されてもスウェル比は向上されず、ブレンド法なので生産性も悪い。平均分子量を高めればESCRや耐ドローダウン性は向上するが、溶融流れ性が低下してしまう。
成形性とESCRを共に改良する他の手法として、幾何拘束型のシングルサイト触媒のスラリー重合によるポリエチレンと低密度ポリエチレンの組成物(特許文献5)、密度とMFR及びMw/Mnが規定されブテン−1などの特定のα−オレフィン含有のポリエチレン樹脂による中空容器(特許文献6)なども提示されているが、低密度ポリエチレンを後ブレンドするため生産性が低い(特許文献5)、もしくは大型中空成形品としては分子量が低い(特許文献6)。さらには、ESCRと耐ドローダウン性及び溶融張力さらにスウェル比などの成形性のバランスに優れ、大型ブローに適したポリエチレン樹脂組成物として、錯体クロム触媒を用いて得られ密度とHLMFR及びMw/Mnが規定されたエチレン系重合体と、チーグラー系触媒を用いて得られ密度とHLMFRが規定されたエチレン系重合体の組成物も開示され(特許文献7)、ESCRと耐ドローダウン性及びスウェル比などの成形性のバランスが向上されている成果が示されているが、クロム系触媒によるエチレン系重合体を含むため、耐久性の改良が充分ではない。
特開平4−18407号公報(特許請求の範囲、第1頁右下欄及び第2頁右下欄) 特開平5−65373号公報(要約及び特許請求の範囲の請求項1) 特開平9−309921号公報(要約) 特開平10−158321号公報(要約及び特許請求の範囲の請求項1) 特開平11−140239号公報(要約) 特開2003−128032号公報(要約) 特開平11−302465号公報(要約、特許請求の範囲の請求項1及び段落0069〜0073)
ポリエチレン系樹脂材料により成形する大型ブロー中空成形品においては、段落0004に前述したように、ブロー成形性におけるスウェル比や耐ドローダウン性などと共に、耐久性としてのESCRなどをも向上させるために、チーグラー系触媒による大型の中空成形用ポリエチレン樹脂材料の開発が求められているところ、背景技術において概述したように、未だ充分にはこの開発が実現されていないので、本発明は、この開発を行って従来の問題点を解消し、スウェル比や耐ドローダウン性などの成形性と共に、耐環境応力亀裂性(ESCR)などの長期寿命としての耐久性にも優れるポリエチレン系樹脂材料及びその中空成形体を提供することを、発明が解決すべき課題とするものである。
本発明者らは、かかる課題を解決するために、チーグラー系触媒によるポリエチレン樹脂材料において、ポリエチレン系重合体の各種物性の特定や重合体の組成物化及びα−オレフィンとの共重合や共重合体の組み合わせなどを中心に考察し検討して、上記の課題を解決しうる材料を求め、密度やハイロードメルトフローレート(HLMFR)が規定されスウェル比や伸長粘度測定などにおいて特定化された樹脂材料を採用し、さらにはそのような特定のエチレン系共重合体を組み合わせ配合して材料成分として大型の中空成形用樹脂材料とすることからなる、本発明を見い出すことができた。
本発明のポリエチレン系樹脂材料は、(a)密度が0.940〜0.965g/cmに、(b)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したHLMFRが4.0〜10.0g/分に規定され、(c)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したスウェル比(HLMFR・SR)が次の特定の関係式を満たし、
HLMFR・SR(%)>13.2・ln(HLMFR)+15.5
(d)伸長粘度測定におけるストレインハードニング値が0.35以下である、ことを特徴とする樹脂材料である。
また、本発明のポリエチレン系樹脂材料は、上記の樹脂材料において、(B)(b1)密度0.900〜0.940g/cm、(b2)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したHLMFRが0.01〜0.4g/10分であるポリエチレン系重合体5〜30重量%、及び(C)(c1)密度0.940〜0.975g/cm、(c2)温度190℃で荷重2.16kgfにおいて測定したメルトフローレート(MFR)が0.4〜50g/10分であるポリエチレン系重合体95〜70重量%により構成され、さらにこれらを特定のα−オレフィンとの共重合体とし特定量において配合するものでもある。
そして、本発明のポリエチレン系樹脂材料は、少なくともチタンとマグネシウムを含有する固体チーグラー触媒及び有機アルミニウム化合物とからなる遷移金属触媒を用いて製造され、中空成形体、特に単層又は多層構造を含む燃料タンクやドラム缶及びパレットなどの大型ブロー成形品の成形に使用される。
本発明は、段落0010〜0011に記載したように、密度やHLMFRが規定され、スウェル比やストレインハードニング値により特定される構成を有し、さらにこの樹脂材料において特定のα−オレフィン共重合体を組み合わせることをも特徴とするものであるから、背景技術の段落0004〜0006において前述した各先行技術とは異なる発明であり、大型ブロー中空成形品においてスウェル比や耐ドローダウン性などと共に、耐久性としてのESCRなどをも向上させることを可能とするものである。
本発明をより具体的に記載すると、次の発明群からなり、[1]と[2]が基本的な発明であって、他は基本的な発明をさらに付加的に規定し、あるいは応用化する発明である。
[1](A)下記(a)〜(d)の要件を満たすことを特徴とするポリエチレン系樹脂材料。
(a)密度が0.940〜0.965g/cm以の範囲にある
(b)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したハイロードメルトフローレート(HLMFR)が4.0〜10.0g/10分である
(c)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したスウェル比(HLMFR・SR)が以下の関係式を満たす
HLMFR・SR(%)>13.2・ln(HLMFR)+15.5
(d)伸長粘度測定におけるストレインハードニング値が0.35以下である
[2](A)ポリエチレン系樹脂材料が、下記(B)と(C)のポリエチレン系重合体により構成されることを特徴とする、[1]におけるポリエチレン系樹脂材料。
(B)(b1)密度0.900〜0.940g/cm、(b2)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したハイロードメルトフローレート(HLMFR)が0.01〜0.4g/10分である、ポリエチレン系重合体5〜30重量%
(C)(c1)密度0.940〜0.975g/cm、(c2)温度190℃で荷重2.16kgfにおいて測定したメルトフローレート(MFR)が0.4〜50g/10分である、ポリエチレン系重合体95〜70重量%
[3](B)ポリエチレン系重合体及び/又は(C)ポリエチレン系重合体がエチレン/α−オレフィン共重合体からなり、α−オレフィンが炭素数6以上のα−オレフィンであることを特徴とする、[2]におけるポリエチレン系樹脂材料。
[4](B)ポリエチレン系重合体及び(C)ポリエチレン系重合体が多段重合法により製造され、(B)ポリエチレン系重合体が15重量%以下のα−オレフィンを、(C)ポリエチレン系重合体が10重量%以下のα−オレフィンを含有し、(B)成分と(C)成分の配合割合が5〜30/95〜70重量%であることを特徴とする、[3]におけるポリエチレン系樹脂材料。
[5]ポリエチレン系樹脂材料が、少なくともチタン及びマグネシウムを含有する固体チーグラー触媒並びに有機アルミニウム化合物とからなる遷移金属触媒を用いて重合されたことを特徴とする、[1]〜[4]のいずれかにおけるポリエチレン系樹脂材料。
[6][1]〜[5]におけるポリエチレン系樹脂材料から成形された単層又は多層構造を含む中空成形体。
[7]中空成形体が、燃料タンク及びドラム缶あるいはパレットから選択される大型ブロー成形品であることを特徴とする、[6]における中空成形体。
本発明のポリエチレン系樹脂材料は、中空成形品においてスウェル比や耐ドローダウン性などの成形加工性と共に、耐久性としてのESCRなどをも向上させるものであり、ブロー成形性と共に耐久性などにも優れ、燃料タンクやドラム缶あるいはパレットなどにおける大型の高品質の中空成形体を提供することができる。
本発明については、その課題を解決する手段として、本発明の基本的な構成に沿って、概括的に記述したので、以下においては、発明の実施の形態を具体的に詳しく説明する。
1.ポリエチレン系樹脂材料における構成要素
本発明のポリエチレン系樹脂材料の性状は、(a)密度が0.940〜0.965g/cmの範囲にある、(b)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したハイロードメルトフローレート(HLMFR)が4.0〜10.0g/10分である、(c)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したスウェル比(HLMFR・SR)が以下の関係式を満たす
HLMFR・SR(%)>13.2・ln(HLMFR)+15.5
(d)伸長粘度測定におけるストレインハードニング値が0.35以下である、要件を満足することが必要である。
(1)密度
本発明の(A)ポリエチレン系樹脂材料は、(a)密度が0.940〜0.965g/cm、好ましくは0.942〜0.960g/cmの範囲にあるべきである。
密度が0.940g/cm未満では剛性などが低下し、0.965g/cmを超えるものは、ESCRなどの長期物性が低下する惧れが生じる。
(2)ハイロードメルトフローレート(HLMFR)
本発明の(A)ポリエチレン樹脂材料は、(b)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したHLMFRが、4.0〜10.0g/10分の範囲、好ましくは、4.5〜9.0g/10分の範囲にあるべきである。
HLMFRが4.0g/10分より低いと粘度が高く、成形機への負荷が高くなり過ぎて成形時の消費電力が大きくなり、HLMFRが10.0g/10分を超えると、成形時のドローダウン性が大きく、製品の厚みむらを生じる惧れがある。
(3)スウェル比(HLMFR・SR)
本発明の(A)ポリエチレン系樹脂材料においては、(c)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したスウェル比が、以下の関係式を満たすことが必要である。
HLMFR・SR(%)>13.2・ln(HLMFR)+15.5
好ましくは、HLMFR・SR(%)>13.2・ln(HLMFR)+21.0である。
中空成形においてスウェル比が大きい方が成形性は良いが、スウェル比はHLMFRの影響を受け、HLMFRが大きいほどHLMFR・SRは大きくなる。そのため、好ましいHLMFR・SRとHLMFRの関係を検討した結果、上記式が得られた。すなわち、上記の式を満たさない場合には成形時でのスウェル比が小さいため、パリソンなどの成形コントロールが難しく成形性が悪くなる。
ここで、スウェルとは、ダイヘッドから押出された樹脂溶融物がダイヘッド出口のスリット幅及びクリアランスよりも寸法が大きくなる現象のことである。製品の肉厚の調整のためには大きなスウェル比が要求される。一般に、スウェル比とパリソン形状などの関係として、スウェル比の大きな樹脂は金型に接近するため、ブロー比が小さく厚肉になり易い。
(4)ストレインハードニング値
本発明の(A)ポリエチレン系樹脂材料の伸長粘度測定によって得られるストレインハードニング値は、長期物性により0.35以下、好ましくは0.30以下であるべきである。
このストレインハードニング値は、長鎖分岐数と相関があり、ストレインハードニング値が大きいと長鎖分岐が多くなる。また、長鎖分岐と長期物性の1つの指標であるESCRとも相関を有している。すなわち、長鎖分岐が多くなるとESCRが劣る傾向を有する。したがって、本発明では、長期物性の1つの指標としてこのストレインハードニング値を規定したものである。また、上記数値は長期物性に概して劣るフィリップス触媒系によるポリエチレンを参考にして得られた。すなわち、ストレインハードニング値が0.35より大きいと分子構造の長鎖分岐が多くなり、ESCRなど長期物性が低くなる惧れがある。
直径が均一なストランド状に作成したエチレン系重合体を150℃の恒温槽で15分間予熱した後、歪み速度0.05/秒となるように温度150℃にて伸長粘度の測定を行う。図1において伸長粘度の測定例としてのグラフ図が示されているように、この測定において得られる粘度成長曲線には、歪硬化が生ずる場合には線形部1と非線形部2とが現われる。
ここで、時間tと伸長粘度ηの両対数グラフにおける線形部1及び非線形部2の傾きをそれぞれS1及びS2と表すとき、ストレインハードニング値は、0.512×(S2−S1)で計算される。なお、S1は、1<logt<1.5の範囲におけるd(logη)/d(logt)の最小値、S2は、1<logtの範囲におけるd(logη)/d(logt)の最大値である。この定義に従えば、歪硬化が生じない場合には一般にS1≧S2となり、ストレインハードニング値は0又は負となるが、この際はストレインハードニング値を0とする。
一般に、樹脂材料はブロー成形の際に金型コーナー部などの歪量の大きな部位において、材料の変形に伴ない粘度が急激に増加する硬化現象を生じる場合があり、この現象がストレインハードニング(strain hardening)と称されている。ストレインハードニングが生じることにより、歪に対する粘度、すなわち抵抗が大きくなり、肉厚が薄くなることが抑えられ、成形品全体の肉厚が均一となる。
ストレインハードニングを大きくするには一般的には長鎖分岐を導入することが考えられ、ポリエチレン系樹脂ではフィリップス系触媒や高圧ラジカル重合の利用がある。しかしながら、長鎖分岐の導入は成形品の固体物性、特に耐久性を大きく低下させるため、耐久性を重視する用途では好ましくない。
2.ポリエチレン系樹脂材料における成分の特定
(1)成分の特定
本発明の(A)ポリエチレン系樹脂材料は、基本的には上記の要件を満たす重合体単独で構成されるが、他の態様として、好ましくは、以下の2種以上のポリエチレン系重合体から構成される。2種以上のポリエチレン系重合体から構成される、(A)ポリエチレン系樹脂材料は、(B)成分と(C)成分を多段重合させたもの、あるいはブレンドした組成物である。
(B)(b1)密度0.900〜0.940g/cm、(b2)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したハイロードメルトフローレート(HLMFR)が0.01〜0.4g/10分であるポリエチレン系重合体5〜30重量%
(C)(c1)密度0.940〜0.975g/cm、(c2)温度190℃で荷重2.16kgfにおいて測定したメルトフローレート(MFR)が0.4〜50g/10分であるポリエチレン系重合体95〜70重量%
(2)(B)成分
本発明の(B)成分のポリエチレン系重合体においては、(b1)密度は0.900〜0.940g/cm、好ましくは、0.905〜0.935g/cmの範囲にあるべ
きである。
また、(b2)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したHLMFRは、0.01〜0.4g/10分、好ましくは、0.02〜0.3 g/10分の範囲であるべきである。
(B)成分は、比較的高分子量のエチレン単独重合体又はエチレン/α−オレフイン共重合体で構成される。
エチレン/α−オレフイン共重合体のα−オレフインとしては、炭素数3〜12の範囲、好ましくは炭素数が6以上である。
炭素数が6以上のα−オレフィンを使用した場合には、ESCRなどの長期寿命が向上する。具体的には、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、4−メチル−1−ペンテンなどを使用する。これらの2種以上のコモノマーを混合してエチレンとの共重合に用いることもできる。
α−オレフィンの含有量は、15重量%以下、好ましくは0.5〜10重量%の範囲である。α−オレフィン構成単位が15重量%より多い場合には、ポリエチレン樹脂材料の密度が低下し、剛性が低下する惧れがある。
(3)(C)成分
本発明の(C)成分の(c1)密度は、0.940〜0.975g/cm、好ましくは、0.945〜0.975g/cmの範囲であるべきである。
また、(c2)190℃で荷重2.16kgfにおいて測定したMFRは、0.4〜50g/10分、好ましくは、1〜50g/10分であるべきである。
(C)成分は、比較的低分子量のエチレン単独重合体又はエチレン/α−オレフイン共重合体で構成される。α−オレフインとしては(B)成分の場合と同様に選択される。
α−オレフィンの含有量は、10重量%以下、好ましくは5重量%以下の範囲である。α−オレフィン構成単位が10重量%より多い場合には、ポリエチレン樹脂材料の密度が低下し、剛性が低下する惧れがあり好ましくない。
(4)配合割合
(B)成分と(C)成分の配合割合は、(B)/(C)成分:5〜30重量%/95〜70重量%、好ましくは(B)/(C)成分:10〜30重量%/90〜70重量%である。
上記(B)成分が5重量%未満、(C)成分が95重量%を超える場合には、 ESCRなどの長期寿命が低下する惧れがあり、(B)成分が30重量%を超え、(C)成分が70重量%未満の場合ではスウェル比が低下する惧れがある。
3.ポリエチレン系樹脂材料の製造
(1)製造方法
本発明の(A)ポリエチレン系樹脂材料は、本発明の構成要件を満足すれば、特に重合触媒や製造方法などが制限されるものではない。
フィリップス系触媒では分子構造に長鎖分岐が生じ、ブロー成形性におけるスウェル比や耐ドローダウン性は概して良好であるが、耐久性としての長期寿命を顕す耐環境応力亀裂性(ESCR)は概して劣っているので、ブロー成形性におけるスウェル比や耐ドローダウン性などと共に、耐久性としてのESCRなどをも向上させるために、分子構造に長鎖分岐を生じないチーグラー系触媒が好ましく使用される。
少なくともチタンとマグネシウムを含有する固体チーグラー触媒及び有機アルミニウム化合物とからなる遷移金属触媒を用いて、高分子量の(B)成分のポリエチレン系重合体と、低分子量の(C)成分のポリエチレン系重合体を製造し、それらを別個に重合後にブレンドする方法でもよいが、多段重合によって、(B)成分と(C)成分を連続し製造する方法が望ましい。
(2)チーグラー系触媒
本発明で用いられる、チタン及びマグネシウムを含有する固体チーグラー触媒としては、周知のものであり、例えば、特開昭53−78287号、特開昭54−21483号、特開昭55−71707号、特開昭58−225105号などの各公開公報に記載された触媒系が使用される。
具体的には、トリハロゲン化アルミニウム、Si−O結合を有する有機珪素化合物及びマグネシウムアルコラートを共粉砕することによって得られる共粉砕生成物に四価のチタン化合物を接触することによって得られる固体触媒成分と有機アルミニウム化合物からなる触媒系が挙げられる。
固体触媒成分中にはチタン原子が1〜15重量%含まれるものが好ましい。有機珪素化合物としてはフェニル基、アラルキル基を有するもの、例えば、ジフェニルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、トリフェニルエトキシシラン、トリフェニルメトキシシランなどが好ましい。
共粉砕生成物を製造するにあたり、マグネシウムアルコラート1モル当りのトリハロゲン化アルミニウム及び有機珪素化合物の使用割合は、いずれも一般に0.02〜1.0モルであり、特に0.05〜0.20モルが好ましい。また、有機珪素化合物の珪素原子に対するトリハロゲン化アルミニウムのアルミニウム原子の割合は0.5〜2.0モル比が好適である。
共粉砕生成物を製造するためにはこの種の固体触媒成分を製造する際に一般に使われている回転ボールミル、振動ボールミル及びコロイドミルなどの粉砕機を用いて、通常行われている方法を適用すればよい。得られる共粉砕生成物の平均粒径は通常50〜200μmであり、比表面積は20〜200m/gである。
以上のようにして得られた共粉砕生成物と四価のチタン化合物とを液相にて接触させることによって、固体触媒成分が得られる。
固体触媒成分と組み合わせて使用される有機アルミニウム化合物は、トリアルキルアルミニウム化合物が好ましく、例えば、トリエチルアルミニウム、トリn−プロピルアルミニウム、トリn−ブチルアルミニウム、トリi−ブチルアルミニウムなどが挙げられる。
(3)重合
このようにして得られた遷移金属触媒を用いて、(A)ポリエチレン系樹脂単独あるいは、高分子量の(B)成分のポリエチレン系重合体と、低分子量の(C)成分のポリエチレン系重合体とを別個に重合するか、さらには多段重合によって(B)成分と(C)成分を連続し製造することにより、本発明のポリエチレン系樹脂材料が製造される。
多段重合によるポリエチレン樹脂材料の最も好適な製造方法の1つは、上記遷移金属触媒を用いて、リアクター2基以上を直列につないだ重合装置において、前段のリアクターにおいて高分子量の(B)成分を、後段のリアクターにおいて低分子量の(C)成分を、又は、低分子量の(C)成分、高分子量の(B)成分の順に連続的に懸濁重合することにより製造する方法である。
それぞれの反応器における重合条件は目的とする成分を製造することができる限り、特に限定されるものではないが、通常は50〜110℃の重合温度で、20分〜6時間、その圧力は使用する溶媒の種類にも因るが、0.2〜10MPaで実施される。
パイプループリアクター2基を直列につないだ重合装置において、前段のリアクターにおいて高分子量の(B)成分を、後段のリアクターにおいて低分子量の(C)成分を連続的に懸濁重合することにより製造する方法では、第1段反応器においては、エチレン単独又は必要に応じてα−オレフィンとの共重合を、水素濃度のエチレン濃度に対する重量比もしくは分圧比、又は重合温度もしくは双方により分子量を調節しながら、また、α−オレフィン濃度のエチレン濃度に対する重量比もしくは分圧比により密度を調節しながら重合反応を行う。
第2段反応器においては、第1段反応器から流れ込む反応混合物中の水素及び同じく流れ込むα−オレフィンがあるが、必要に応じて新たな水素を加えることができる。第1段反応器内で重合して得られた重合反応混合物は連絡管を通して第2段反応器に差圧により移送される。
重合には、重合したポリマー粒子が溶媒中に分散したスラリー重合法、ポリマー粒子が溶媒中に溶解した溶液重合法あるいはポリマー粒子が気相中に分散した気相重合法など任意の方法が適用できる。
スラリー重合法及び溶液重合法の場合に用いられる炭化水素溶媒としては、プロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの不活性炭化水素の単独又は混合物が用いられる。スラリー重合の場合は、重合温度を上げても、生成したエチレン系重合体が溶媒に溶解し難くスラリー状態を保つために、プロパン、n−ブタン、イソブタンが溶媒として好ましい。
固体チーグラー触媒を用いる重合には、分子量を調節するためのいわゆる連鎖移動剤としては通常は水素を使用する。水素圧力は、特に限定されないが、通常は、液相中の水素濃度として、1.0×10−5〜1.0×10−1重量%、好ましくは、5.0×10−4〜5.0×10−2重量%である。
(4)ブレンド法
重合により得られたポリエチレン系重合体をブレンドする方法としては、混練度が高くなる方法が好ましく、同方向または異方向の2軸押出機、単軸押出機、バンバリーミキサー、噛み合い又は非噛み合い式連続混練機、ブラベンダー、ニーダーブラベンダーなどによるブレンド方法が挙げられる。
(5)ポリエチレン系樹脂材料を得るための制御方法
本発明の請求項1の要件(a)〜(d)を満足するポリエチレン系樹脂材料の製造において、要件(a)及び(b)の制御方法は一般的手法により適宜に容易に行われ、要件(c)及び(d)で規定される樹脂材料を製造又は制御するためには以下の方法が挙げられる。
(c)のHLMFR・SRのコントロールであるが、ポリエチレン樹脂の分子量分布、特に高分子量側の分子量分布が広くなるとHLMFR・SRは大きくなる。そのため、単段重合では複数の活性点を有する触媒で特に高分子量側の分子量分布が広くなるチーグラー触媒による製造、多段重合では高分子量成分量を少なくかつ高分子量成分と低分子量成分の分子量の比を大きくすることにより、同一のHLMFRであってもHLMFR・SRを大きくすることができる。一方、(d)のストレインハードニング値を小さくするには、長鎖分岐を生成しないチーグラー系触媒でポリエチレン系樹脂を製造し、かつバランスフィルム(縦横の強度が強い)グレード製造時によく用いられるパーオキサイド(過酸化物)処理を行わないことが必要である。
(6)添加剤
本発明のエチレン系重合体には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、一般に用いられている酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、防曇剤、難燃剤、可塑剤、帯電防止剤、離形剤、発泡剤、核剤、無機有機充填剤、補強剤、着色剤、顔料、香料などの添加剤や他の熱可塑性樹脂を混合して用いることができる。
4.その他
(1)成形法
本発明の(A)ポリエチレン系樹脂材料は、合成樹脂の分野で一般に実施されているフィルム成形法、中空成形法、射出成形法、押出成形法、圧縮成形法のごとき成形方法を適用して所望の形状に成形させる。特に、中空成形法で成形することにより、良好な中空成形体を得ることができる。
(2)用途
本発明の(A)ポリエチレン系樹脂材料は、スウエル比が大きく、耐ドローダウン性に優れて良好な成形性を有し、併せて優れたESCRといった特性を有しているので、単層又は多層構造の燃料タンク、特に自動車用のガソリンタンク、あるいはドラム缶やパレットなどの大型中空成形体として好適に用いられる。
また、ナイロン、ポリエステル、エチレン−ビニルアルコール共重合体などの基材と組み合わせて、多層中空成形体として使用することができる。
以下においては、本発明について実施例を用いて説明する。各実施例及び各比較例は、本発明における構成の有意性と合理性を実証するためのものでもある。
本発明の(A)ポリエチレン系樹脂材料及び(B)成分と(C)成分の分析及び物性評価方法を以下に示した。
[密度]
JIS K−7112に従い測定した。
[メルトフローレートの測定]
1)MFR:温度190℃で荷重2.16kgfにおけるメルトフローレートについては、JIS K7210 条件4に従って測定した。
2)HLMFR:温度190℃で荷重21.6kgfにおけるハイロードメルトフローレートについては、JIS K7210 条件7に従って測定した。
[HLMFR・SR]
温度190℃で荷重21.6kgfにおけるハイロードメルトフローレート(HLMFR)の測定時に押出したストランドが冷却固化した後に、ポリマーが出始めた方の先端から1.2cmの位置のストランドの径(D)を測定する。HLMFR測定のオリフィス径(D)を使い、HLMFR・SR(%)は次式で定義される。
HLMFR・SR(%)=(D−D)/D×100
[ストレインハードニング値の測定]
段落0022に記載した方法による。
[FNCTの測定]
Full Notched Creep Test(フルノッチドクリープ試験)であり、耐亀裂伝播性の指標である。
試験片の形状を長さ10cm、幅6mm、ノッチ深さ1mmとし、測定雰囲気を純水で温度80℃とし、それ以外はISO16770に従って測定し、6MPaでの破壊時間を測定した。
[ブロー成形性としてのスウェル比]
日本製鋼所(株)製のJB105押出機付き中空成形機を用い、ブロー成形性(スウェル比)の測定用のボトルを作成した。
ブロー成形性(スウェル比)の測定は、シリンダー設定温度180℃−ダイ設定温度210℃−押出量10kg/時、ダイコアが外径=18mm及び内径=16mmの時において、パリソン径がダイコア径に対して大きくなる分率(%)として測定した。
[ESCR]
日本製鋼所(株)製のJB105押出機付き中空成形機を用い、ESCRの測定用のボトルを作成した。
ESCR測定用ボトルは、シリンダー設定温度180℃−ダイ設定温度210℃−金型温度20℃において、図2の(a)に正面断面図及び(b)に側面断面図が示される、380ml容量の偏平型ボトル(重量30g)が成形されるように、ダイコアをサンプルに応じて変化させ成形した。この成形ボトルはピンチオフ長さ(H)40〜43mm、下バリ長さ45〜49mm、ボトルの底面角部(C)の厚みが400〜600μmである。
この成形ボトル5本の各々に、ノニオン系界面活性剤(日本油脂(株)製NS210)33%の水溶液100mlを充填し密栓して、60℃のオーブンに入れ、ボトル内部に0.35kgf/cmの圧力をかけた状態で、ボトルにクラックが入るまでの時間を測定し、5本の平均値をとった。
[大型ブロー成形性の評価]
日本製鋼所(株)社製のNB120GE中空成形機を用いて、連続式及びアキュムレーター式で大型中空容器の成形を行い、成形性の評価を行った。
[実施例1]
(固体触媒成分の調製)
直径が10mmの磁性ボール約700個を入れた内容積が1Lのポット(粉砕用容器)に窒素雰囲気で市販のマグネシウムエチラート(平均粒径860μm)20g、粒状の三塩化アルミニウム1.66g及びジフェニルジエトキシシラン2.72gを入れた。これらを振動ボールミルを用い、振幅が6mm及び振動数が30Hzの条件で3時間共粉砕を行った。共粉砕後、内容物を窒素雰囲気下で磁性ボールと分離した。
以上のようにして得られた共粉砕生成物5g及び20mlのn−ヘプタンを200mlの三つ口フラスコに加えた。撹拌しながら室温において10.4mlの四塩化チタンを滴下し、90℃まで昇温し、90分間撹拌を続けた。次いで、反応系を冷却した後、上澄み液を抜き取り、n−ヘキサンを加えた。この操作を3回繰り返した。得られた淡黄色の固体を50℃にて減圧下で6時間乾燥を行って、固体触媒成分を得た。
(エチレン系重合体成分の製造)
(B)成分の調製
容量が1.5Lのオートクレーブを充分に窒素置換した。次に上記の方法で得た固体触媒成分を2mg、濃度0.5mol/Lのトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液を1.5ml、イソブタン600mlを加えた。その後水素を0.1NLオートクレーブに導入した。オートクレーブの温度を80℃まで上げたところ、容器内の圧力は13.5kg/cmであった。次に1−ヘキセン20gを圧力5kg/cmGのエチレンと伴にオートクレーブ中に入れ、そのままエチレン分圧を5kg/cmGに保ったまま連続的に供給し、60分間重合を行った。次いで内容ガスを系外に放出することにより重合を終結した。
得られたエチレン系重合体の温度190℃で荷重21.6kgfにおけるHLMFRは0.1g/10分、密度は0.928g/cmであった。
(C)成分の調整
水素を室温にてゲージ圧で4kg/cmGになるまで加え、コモノマーを使用しなかった以外は上記(B)成分の調整と同様の方法でサンプルを得た。得られたエチレン重合体の温度190℃で荷重2.16kgfにおけるMFRは3.0g/10分、密度は0.962g/cmであった。
(ポリエチレン系樹脂材料の調製)
東洋精機社製のラボプラストミルを用い、酸化防止剤としてBHT(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール)を0.05重量%及びフェノール系酸化防止剤(チバガイギー社製、銘柄:イルガノックス1010)を0.1重量%加えた(B)成分及び同様の添加剤処方の(C)成分を50/50の重量比率で総量40gを窒素雰囲気下、40回転で7分間混練した。その後、さらに(C)成分を加え、(B)成分と(C)成分の重量比率が28/72となるようにし、再度ラボプラストミルにより窒素雰囲気下7分間混練した。このようにして得られたポリエチレン系樹脂材料を用いて、評価した結果を表1に示した。
[実施例2]
前段が145リットル、後段が290リットルの2基のパイプループリアクターが直列に連結された二段重合用リアクターを充分に窒素置換した。次にイソブタンを供給してリアクター内をイソブタンで満たした後、トリイソブチルアルミニウムを、その前段リアクター中の濃度が1.0mmol/Lになるように供給し、撹拌しながら前段リアクターを80℃、後段リアクターを90℃に昇温した。
次いで、エチレンを、その前段リアクター中の濃度が1.0vol%、後段リアクター中の濃度が2.6vol%となるように、また、一段目の水素/エチレン比を0.003vol%、1−ヘキセン/エチレン比を0.72vol%、二段目の水素/エチレン比を0.07vol%となるように水素を1,2段目に、1−ヘキセンを1段目のみに供給した。
次いで実施例1によって得られた固体触媒成分の供給速度が2.0g/時となるように連続的に一段目に供給して重合を開始した。イソブタンを前段リアクターに51.5kg/時、後段リアクターにはさらに34.0kg/時で連続的に供給しつつ、前段と後段のポリマー重合割合が28/72となるように運転し、生成した二段重合エチレン系重合体を後段より20kg/時で排出した。運転時、前段のトリイソブチルアルミニウム濃度、前後段のリアクター中のエチレン、水素濃度ならびに温度は保持した。排出されたエチレン系重合体のイソブタンスラリーは、常圧に戻すことによって、イソブタンを蒸発させ、次いで80℃のコンベアドライヤーにより乾燥した。
一段目のリアクターで得られた成分のHLMFRは0.08g/10分で密度は0.932g/cmであった。また、二段目で製造されるエチレン系重合体のMFRと密度は、二段目の重合条件で別途重合することにより求め、MFRが3.0g/分で密度が0.956cmであった。
二段重合後のパウダーにフェノール系酸化防止剤(チバガイギー社製、銘柄:イルガノックス1010)を0.05重量%、リン系酸化防止剤(チバガイギー社製、銘柄:イルガフォス168)を0.15重量%、ステアリン酸カルシウムを0.15重量%添加後、200℃−90rpmの条件下50mm単軸押出機で2回混練した。混練後のHLMFRは7.2g/10分、密度は0.951g/cmであった。
このようにして得られたポリエチレン系樹脂材料を用いて、評価した結果を表1に示した。また、JB105を用いてボトル成形を行い、成形性及び成形ボトルのESCR評価を行った。結果は表1に併せてまとめた。
[実施例3]
実施例2において、一段目の水素/エチレン比を0.002vol%、1−ヘキセン/エチレン比を0.80vol%、二段目の水素/エチレン比を0.06vol%、一段目と二段目の重合比率を22/78とした以外は同じ方法でサンプルを得た。得られた一段目のHLMFRは0.034g/10分、密度は0.926g/cmであった。
実施例2と同様に、添加剤を添加後に50mm単軸押出機で混練した。混練後のHLMFRは7.8g/10分、密度は0.951g/cmであった。
このようにして得られたポリエチレン系樹脂材料を用いて、評価した結果を表1に示した。また、JB105を用いてボトル成形を行い、成形性及び成形ボトルのESCR評価を行った。結果は表1に併せてまとめた。
[実施例4]
実施例2において、一段目の水素/エチレン比を0.0025vol%、1−ヘキセン/エチレン比を0.75vol%、二段目の水素/エチレン比を0.06vol%、一段目と二段目の重合比率を25/75とした。実施例2と同様に、添加剤を添加後に50mm単軸押出機で混練した。混練後のHLMFRは6.7g/10分、密度は0.952g/cmであった。
このようにして得られたポリエチレン系樹脂材料を用いて、評価した結果を表1に示した。また、JB105を用いてボトル成形を行い、成形性及び成形ボトルのESCR評価を行った。結果は表1に併せてまとめた。
[実施例5]
実施例2において、一段目の水素/エチレン比を0.003vol%、1−ヘキセン/エチレン比を1.1vol%、二段目の水素/エチレン比を0.04vol%、一段目と二段目の重合比率を19/81とした。実施例2と同様に、添加剤を添加後に50mm単軸押出機で混練した。混練後のHLMFRは8.5g/10分、密度は0.948g/cmであった。
このようにして得られたポリエチレン系樹脂材料を用いて、評価した結果を表1に示した。また、JB105を用いてボトル成形を行い、成形性及び成形ボトルのESCR評価を行った。結果は表1に併せてまとめた。
[実施例6]
実施例2において、一段目の水素/エチレン比を0.0025vol%、1−ヘキセン/エチレン比を0.60vol%、二段目の水素/エチレン比を0.09vol%、一段目と二段目の重合比率を30/70とした。実施例2と同様に、添加剤を添加後に50mm単軸押出機で混練した。混練後のHLMFRは5.0g/10分、密度は0.957g/cmであった。
このようにして得られたポリエチレン系樹脂材料を用いて、評価した結果を表1に示した。また、JB105を用いてボトル成形を行い、成形性及び成形ボトルのESCR評価を行った。結果は表1に併せてまとめた。
[比較例1]
実施例2において、一段目の水素/エチレン比を0.003vol%、1−ヘキセン/エチレン比を0.6vol%、二段目の水素/エチレン比を0.3vol%、一段目と二段目の重合比率を47/53とした以外は、同じ方法でサンプルを得た。得られた一段目のHLMFRは0.10g/10分、密度は0.928g/cmであった。実施例2と同様に、添加剤を添加後に50mm単軸押出機で混練した。混練後のHLMFRは4.5g/10分、密度は0.950g/cmであった。
このようにして得られたポリエチレン系樹脂材料を用いて、評価した結果を表1に示した。また、JB105を用いてボトル成形を行い、成形性及び成形ボトルのESCR評価を行った。結果は表1に併せてまとめた。
FNCTとESCRは良好であるが、一段目の高分子量成分の比率が47と高いためJB105成形時のスウェル比が小さく、成形性に劣るものであった。
[比較例2]
実施例3で得られた二段重合パウダーにパーオキサイドとして2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t-ブチルパーオキシ)ヘキサンを100ppm加え、50mm単軸押出機で2回混練してポリエチレン系樹脂材料を作成した。混練後のHLMFRは8.6g/10分、密度は0.951g/cmであった。
このようにして得られたポリエチレン系樹脂材料を用いて、評価した結果を表1に示した。また、JB105を用いてボトル成形を行い、成形性及び成形ボトルのESCR評価を行った。結果は表1に併せてまとめた。
スウェル比は大きく成形性は良好であるが、ストレインハードニング値が0.62と大きく、実施例3に比べFNCTとESCRが大きく劣るものであった。
[比較例3]
三井化学(株)製のHizex 8200Bを評価した。結果は表1にまとめた。FNCTとESCRは比較的良好であるが、スウェルが小さく成形性に劣った。
[比較例4]
BP−Solvay(株)製のRigidex HM5060を評価した。結果は表1にまとめた。ストレインハードニング値が0.79と大きいため、HLMFRと密度が比較的近い実施例2〜5に比べてFNCTとESCRが劣るものであった。
Figure 2006193671
[実施例7]
コモノマーを1−ヘキセンから1−ブテンに変更した以外は、実施例2と同様に製造した。一段目のパウダーのHLMFRは0.08g/10分、密度は0.931g/cm、一段目と二段目の重合比率は28/72、二段重合パウダーをペレタイズした後のHLMFRは7.0g/10分、密度が0.951g/cmであった。
このようにして得られたポリエチレン樹脂材料を用いて、評価した結果を表2に示した。また、JB105を用いてボトル成形を行い、成形性及び成形ボトルのESCR評価を行った。結果は表2に併せてまとめた。
実施例2に比べ成形性は同等で、コモノマーが1−ブテンのためFNCTとESCRがやや低いものの、比較例5より優れるものであった。
[実施例8]
コモノマーを1−ヘキセンから1−ブテンに変更した以外は、実施例6と同様に製造した。一段目のパウダーのHLMFRは0.04g/10分、密度は0.929g/cm、一段目と二段目の重合比率は30/70、二段重合パウダーをペレタイズした後のHLMFRは5.3g/10分、密度が0.957g/cmであった。
このようにして得られたポリエチレン樹脂材料を用いて、評価した結果を表2に示した。また、JB105を用いてボトル成形を行い、成形性及び成形ボトルのESCR評価を行った。結果は表2に併せてまとめた。
実施例6に比べ成形性は同等で、コモノマーが1−ブテンのためFNCTとESCRがやや低いものの、比較例5より優れるものであった。
[比較例5]
Basell(株)製のHostalen GM8255を評価した。結果は表2にまとめた。ストレインハードニング値が0.83と大きいため、FNCTとESCRが劣るものであった。
Figure 2006193671
[実施例9及び参考例]
実施例4で得られたサンプルと、参考例としてBasell(株)製の4261AGについて日本製鋼所(株)社製のNB120を用いて、自動車用ガソリンタンクの成形テストを行った。評価結果を表3にまとめた。
連続(押出)の場合の評価は、樹脂温度を210℃に設定し、スクリュー回転数を40rpmとして押出テストを行った。ダイ径は270mmを用いダイギャップは10mmとした。DD性(ドローダウン性)のT600/T300はパリソン先端がダイスから30cmになるまでの時間(秒)と60cmの長さになるまでの時間(秒)の比であり、スウェル比はパリソン中央の長さ部分の直径とダイスの直径の比である。
アキュムレーター方式(射出型)の場合の評価は、樹脂温度を210℃に設定し、ダイ径は270mm、ダイギャップは11mmとし、1.7kg/秒で射出した。スウェル比はパリソン中央の長さ部分の直径とダイスの直径の比である。
このように実施例4のサンプルは連続式及びアキュムレーター方式共に、4261AGと同等の成形性(DD性、スウェル比)を示した。
Figure 2006193671
[実施例と比較例の結果]
実施例1〜8で得られたポリエチレン系樹脂材料は、いずれも、本発明における密度、HLMFR、スウェル比(HLMFR・SR)及びストレインハードニング値(SHP)の要件を満たしているので、成形性の指標であるスウェル比と耐久性の指標であるESCR及びFNCTが共に良好な結果を示している。
比較例1では、HLMFR・SR(%)が請求項1における関係式を満たさないので、対照の実施例2に比べてスウェル値が小さく成形性に劣り、比較例2では、SHPが0.35を超え大き過ぎるので、対照の実施例3に比べてESCRとFNCTが非常に低く耐久性が劣り、比較例3では、HLMFR・SR(%)が請求項1における関係式を満たさないので、スウェル値が小さく成形性に劣り、比較例4では、SHPが0.35を超え大き過ぎるので、HLMFRと密度が比較的近い実施例2〜5に比べてESCRとFNCTが低く耐久性が劣っている。
また、比較例5では、SHPが0.35を超え大き過ぎるので、ESCRとFNCTが非常に低く耐久性が劣り、さらに、実施例9と参考例との対照から、本発明においては、スウェル比と同様にドローダウン(DD)性も優れているといえる。
以上の結果からして、各比較例に見られる従来技術などに比して、本発明のポリエチレン系樹脂材料は、大型ブロー成形品において成形性と耐久性が共に向上されており、本発明の構成の有意性と合理性が実証されている。
伸長粘度の測定例としてのグラフ図であり、線形部1及び非線形部2の傾きが示されている。 ESCRを測定するために用いる、扁平型ボトルの正面断面図(a)及び側面断面図(b)である。
符号の説明
C:ボトルの底面角部 H:ピンチオフの長さ

Claims (7)

  1. (A)下記(a)〜(d)の要件を満たすことを特徴とするポリエチレン系樹脂材料。
    (a)密度が0.940〜0.965g/cm以の範囲にある
    (b)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したハイロードメルトフローレート(HLMFR)が4.0〜10.0g/10分である
    (c)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したスウェル比(HLMFR・SR)が以下の関係式を満たす
    HLMFR・SR(%)>13.2・ln(HLMFR)+15.5
    (d)伸長粘度測定におけるストレインハードニング値が0.35以下である
  2. (A)ポリエチレン系樹脂材料が、下記(B)と(C)のポリエチレン系重合体により構成されることを特徴とする、請求項1に記載されたポリエチレン系樹脂材料。
    (B)(b1)密度0.900〜0.940g/cm、(b2)温度190℃で荷重21.6kgfにおいて測定したハイロードメルトフローレート(HLMFR)が.01〜0.4g/10分である、ポリエチレン系重合体5〜30重量%
    (C)(c1)密度0.940〜0.975g/cm、(c2)温度190℃で荷重2.16kgfにおいて測定したメルトフローレート(MFR)が0.4〜50g/10分である、ポリエチレン系重合体95〜70重量%
  3. (B)ポリエチレン系重合体及び/又は(C)ポリエチレン系重合体がエチレン/α−オレフィン共重合体からなり、α−オレフィンが炭素数6以上のα−オレフィンであることを特徴とする、請求項2に記載されたポリエチレン系樹脂材料。
  4. (B)ポリエチレン系重合体及び(C)ポリエチレン系重合体が多段重合法により製造され、(B)ポリエチレン系重合体が15重量%以下のα−オレフィンを、(C)ポリエチレン系重合体が10重量%以下のα−オレフィンを含有し、(B)成分と(C)成分の配合割合が5〜30/95〜70重量%であることを特徴とする、請求項3に記載されたポリエチレン系樹脂材料。
  5. ポリエチレン系樹脂材料が、少なくともチタン及びマグネシウムを含有する固体チーグラー触媒並びに有機アルミニウム化合物とからなる遷移金属触媒を用いて重合されたことを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載されたポリエチレン系樹脂材料。
  6. 請求項1〜請求項5に記載されたポリエチレン系樹脂材料から成形された単層又は多層構造を含む中空成形体。
  7. 中空成形体が、燃料タンク及びドラム缶あるいはパレットから選択される大型ブロー成形品であることを特徴とする、請求項6に記載された中空成形体。
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