JP7088717B2 - エチレン系共重合体組成物 - Google Patents
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Description
目ヤニが発生すると成形機に付着した目ヤニ成分が中空成形体の内部への混入、連続生産が困難となり生産性低下となる。特に、ダイコアの内側に付着する目ヤニは、生産時に確認ができないために、若し、中空成形体の内部に目ヤニが混入しても検知が困難である。
[1]下記要件(1)および(2)を満たすエチレン系重合体(A)と下記要件(1′)および(2′)を満たすエチレン系共重合体(B)とを含み、エチレン系重合体(A)の含有量が65~80質量%〔但し、エチレン系重合体(A)とエチレン系共重合体(B)の合計量を100質量%とする。〕含み、且つ、190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が0.15~0.75g/10分の範囲にあり、190℃における21.6kg荷重でのメルトフローレート(HLMFR)と190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)との比(HLMFR/MFR)が20~650の範囲にあることを特徴とするエチレン系共重合体組成物。
(1)190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が120~250g/10分の範囲。
(2)密度が965~980kg/m3の範囲。
(1′)190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が0.001~0.010g/10分の範囲。
(2′)密度が930~950kg/m3の範囲。
[3]エチレン系共重合体組成物が、引張衝撃強さが80kJ/m2以上、曲げ弾性率が1400~1600MPaの範囲、および環境応力き裂(ESCR)(ASTM D 1693)が100時間以上である[1]または[2]に記載のエチレン系共重合体組成物。
[4]エチレン系共重合体組成物が、樹脂用添加剤を含まないエチレン系共重合体組成物である[1]~[3]のいずれかに記載のエチレン系共重合体組成物。
[5][1]~[4]のいずれかに記載のエチレン系共重合体組成物からなる中空成形体。
[6]中空成形体が、食品用容器である[5]に記載の中空成形体。
本発明のエチレン系共重合体組成物を構成する成分の一つであるエチレン系重合体(A)は、下記要件(1)および(2)を満たすエチレン系重合体である。
(1)密度が965kg/m3以上、980kg/m3以下の範囲。好ましくは、968kg/m3以上、975g/m3未満。
(2)190℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレートが100g/10分以上、250g/10分以下の範囲。好ましくは、120g/10分以上、225g/10分未満。
本発明に係わるエチレン系重合体(A)は、上記密度範囲を満たす限りは、α-オレフィンとの共重合体であってもよいが、好ましくはエチレンの単独重合体である。
本発明のエチレン系共重合体組成物を構成する成分の一つであるエチレン系共重合体(B)は、下記要件(1′)および(2′)を満たすエチレン系重合体である。
(1′)密度が930kg/m3以上、950kg/m3以下であり、好ましくは、935kg/m3以上、950g/m3以下である。
(2′)190℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレートが0.001g/10分以上、0.010g/10分以下である。好ましくは、0.0015g/10分以上、0.005g/10分以下である。
本発明のエチレン系共重合体組成物は、上記エチレン系重合体(A)および上記エチレン系共重合体(B)を含み、上記エチレン系重合体(A)の含有量が65~80質量%、好ましくは65~73質量%〔但し、エチレン系重合体(A)とエチレン系共重合体(B)の合計量を100質量%とする。〕の範囲にある。
本発明のエチレン系共重合体組成物は、さらに、190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が0.15~0.75g/10分、好ましくは0.15~0.70g/10分の範囲、190℃における21.6kg荷重でのメルトフローレート(HLMFR)と190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)との比(HLMFR/MFR)が25~650、好ましくは100~200の範囲にある。
本発明のエチレン系共重合体組成物は、上記MFRおよびHLMFR/MFRに加え、以下の測定方法で測定した物性を有することが好ましい。
ASTM D 1693に準拠して測定しESCRが100時間以上である。100時間以上あることにより、より耐内容物性が向上した中空成形体が得られうる。
JIS K 7171に準拠して測定した曲げ弾性率が1400~1600MPa、より好ましくは、1450~1550MPaの範囲にある。
かかる範囲の曲げ弾性率を有するエチレン系共重合体組成物から得られる中空成形体は、剛性と耐落下破壊性のバランスに優れる。
JIS K 7160で測定した引張衝撃強さが80kJ/m2以上、より好ましくは90kJ/m2以上である。引張衝撃強さが高いことにより、得られる中空成形体は落下時の破壊が生じにくくなる。
本発明のエチレン系共重合体組成物は、異なる重合器で上記エチレン系重合体(A)および上記エチレン系共重合体(B)を別個に製造したのち、上記エチレン系重合体(A)および上記エチレン系共重合体(B)を上記量で、混合あるいは溶融混練してエチレン系共重合体組成物を得る方法を採り得るが、同一の重合器で一段目に上記エチレン系重合体(A)の重合を上記量で行なった後に、二段目に上記エチレン系共重合体(B)の重合を上記量で行ないエチレン系共重合体組成物とする方法が、エチレン系重合体(A)とエチレン系共重合体(B)がより分散されるので好ましい。
本発明に係るエチレン系共重合体組成物におけるエチレン系重合体(A)及びエチレン系共重合体(B)は、例えば、以下の遷移金属触媒を用いて製造することができる。
成分(II):
(II-1):有機金属化合物、
(II-2):有機アルミニウムオキシ化合物、および
(II-3):遷移金属化合物と反応してイオン対を形成する化合物
から選ばれる少なくとも1種の化合物と、担体(III)から形成されるオレフィン重合用触媒を用いて、1段目でエチレンを単独重合、あるいは極少量の炭素原子数3~20のα-オレフィンとを共重合させ、2段目にエチレンと炭素原子数3~20のα-オレフィンとを共重合させることによって得ることができる。さらに詳しく述べると、本発明で使用できる各成分(I)、(II)、(III)は以下の通りである。
遷移金属化合物(I)は、例えば、WO2004/029062号に記載の架橋メタロセン化合物(以下に記載する一般式[1]で表される化合物)であることが好ましい。
本発明で必要に応じて用いられる(II-1)有機金属化合物として、具体的には下記のような周期律表第1、2族および第12、13族の有機金属化合物が挙げられる。
一般式 Ra mAl(ORb)nHpXq
(式中、RaおよびRbは、互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数が1~15、好ましくは1~4の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示し、mは0<m≦3、nは0≦n<3、pは0≦p<3、qは0≦q<3の数であり、かつm+n+p+q=3である。)で表される有機アルミニウム化合物である。このような化合物としては、例えば、トリメチルアルミニウム、トリ-n-ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ジイソブチルアルミニウムハイドライドを挙げることができる。
本発明で必要に応じて用いられる(B-2)有機アルミニウムオキシ化合物は、従来公知のアルミノキサンであってもよく、また特開平2-78687号公報に例示されているようなベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物であってもよい。
本発明の架橋メタロセン化合物(I)と反応してイオン対を形成する化合物(II-3)(以下、「イオン化イオン性化合物」という。)としては、特開平1-501950号公報、特開平1-502036号公報、特開平3-179005号公報、特開平3-179006号公報、特開平3-207703号公報、特開平3-207704号公報、US-5321106号公報などに記載されたルイス酸、イオン性化合物、ボラン化合物およびカルボラン化合物などを挙げることができる。さらに、ヘテロポリ化合物およびイソポリ化合物も挙げることができる。このようなイオン化イオン性化合物(II-3)は、1種単独でまたは2種以上組み合せて用いられる。
本発明で必要に応じて用いられる担体(III)は、無機または有機の化合物であって、顆粒状ないしは微粒子状の固体である。このうち無機化合物としては、多孔質酸化物、無機ハロゲン化物、粘土、粘土鉱物またはイオン交換性層状化合物が好ましい。このような多孔質酸化物は、種類および製法によりその性状は異なるが、本発明に好ましく用いられる担体は、粒径が1~300μm、好ましくは3~200μmであって、比表面積が50~1000m2/g、好ましくは100~800m2/gの範囲にあり、細孔容積が0.3~3.0cm3/gの範囲にあることが望ましい。このような担体は、必要に応じて80~1000℃、好ましくは100~800℃で焼成して使用される。
本発明において、(IV)有機化合物成分は、必要に応じて、重合性能および生成ポリマーの物性を向上させる目的で使用される。このような有機化合物としては、アルコール類、フェノール性化合物、カルボン酸、リン化合物およびスルホン酸塩等が挙げられるが、この限りではない。
本発明に係るエチレン系共重合体組成物は、上記のようなオレフィン重合用触媒(メタロセン触媒)を用いて、少なくとも二基の重合反応器を組み合わせた多段重合により、少なくとも一方の重合反応器でエチレン系単独重合体または極少量の炭素原子数3~20のα-オレフィンとを共重合体が重合され、少なくとも他の反応器でエチレンと炭素数が3~20のα-オレフィンとのエチレン共重合体が重合されて得られる。特に、1段目にエチレンを単独重合させたエチレン系重合体(A)を、2段目にエチレンと炭素原子数3~20のα-オレフィン、特に1-ヘキセンとを共重合させたエチレン系共重合体(B)を重合させることにより得られる。
(P1)成分(I)と、(II-1)有機金属化合物、(II-2)有機アルミニウムオキシ化合物および(II-3)イオン化イオン性化合物から選ばれる少なくとも1種の成分(II)(以下単に「成分(II)」という。)とを任意の順序で重合器に添加する方法。
(P2)成分(I)と成分(II)を予め接触させた触媒を重合器に添加する方法。
(P3)成分(I)と成分(II)を予め接触させた触媒成分、および成分(II)を任意の順序で重合器に添加する方法。この場合各々の成分(II)は、同一でも異なっていてもよい。
(P4)成分(I)を担体(III)に担持した触媒成分、および成分(II)を任意の順序で重合器に添加する方法。
(P5)成分(I)と成分(II)とを担体(III)に担持した触媒を、重合器に添加する方法。
(P6)成分(I)と成分(II)とを担体(III)に担持した触媒成分、および成分(II)を任意の順序で重合器に添加する方法。この場合各々の成分(II)は、同一でも異なっていてもよい。
(P7)成分(II)を担体(III)に担持した触媒成分、および成分(I)を任意の順序で重合器に添加する方法。
(P8)成分(II)を担体(III)に担持した触媒成分、成分(I)、および成分(II)を任意の順序で重合器に添加する方法。この場合各々の成分(II)は、同一でも異なっていてもよい。
(P9)成分(I)と成分(II)とを担体(III)に担持した触媒を、成分(II)と予め接触させた触媒成分を、重合器に添加する方法。この場合各々の成分(II)は、同一でも異なっていてもよい。
(P10)成分(I)と成分(II)とを担体(III)に担持した触媒を、成分(II)と予め接触させた触媒成分、および成分(II)を任意の順序で重合器に添加する方法。この場合各々の成分(II)は、同一でも異なっていてもよい。
上記の担体(III)に成分(I)および成分(II)が担持された固体触媒成分はオレフィンが予備重合されていてもよい。この予備重合された固体触媒成分は、通常固体触媒成分1g当たり、ポリオレフィンが0.1~1000g、好ましくは0.3~500g、特に好ましくは1~200gの割合で予備重合されて構成されている。
重合は溶解重合、懸濁重合などの液相重合法または気相重合法のいずれにおいても実施でき、特に懸濁重合および気相重合法が好んで採用される。
得られるエチレン系重合体の分子量は、重合系に水素を存在させるか、または重合温度を変化させることによって調節することができる。さらに、使用する成分(II)の違いにより調節することもできる。
(1)エチレン系重合体粒子および所望により添加される他の成分を、押出機、ニーダー等を用いて機械的にブレンドして、所定の大きさにカットする方法。
(2)エチレン系重合体および所望により添加される他の成分を適当な良溶媒(例えば、ヘキサン、ヘプタン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の炭化水素溶媒)に溶解し、次いで溶媒を除去、しかる後に押出機、ニーダー等を用いて機械的にブレンドして、所定の大きさにカットする方法。
また、本発明に係わるエチレン系共重合体組成物は、その内容物に係らず、用途の目的を損なわない範囲で、耐候性安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、スリップ防止剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、染料、核剤、可塑剤、老化防止剤、塩酸吸収剤、酸化防止剤などの添加剤やカーボンブラック、酸化チタン、チタンイエロー、フタロシアニン、イソインドリノン、キナクリドン化合物、縮合アゾ化合物、群青、コバルトブルー等の顔料が必要に応じて配合されていてもよい。
本発明の中空成形体は、上記エチレン系共重合体組成物から得られる中空成形体であり、中空成形体としての好ましい態様は、食品用容器、燃料タンク、灯油缶、農薬用容器などである。
実施例および比較例で用いたエチレン系共重合体組成物の物性は、下記記載の測定方法で測定した。
JIS K 7112に準拠して測定した。
〈MFR〉
JIS K 7210に準拠し、温度190℃の条件で荷重2.16kgで測定した。
〈HLMFR〉
JIS K 7210に準拠し、温度190℃の条件で荷重21.6kgで測定した。
〈曲げ弾性率〉
JIS K 7171に準拠して測定した。
〈引張衝撃強さ〉
JIS K 7160に準拠して測定した。
〈環境応力き裂(ESCR)〉
ASTM D 1693に準拠して測定した。試験片はJIS K 7151に準拠し、2mm厚さのシートを作製、試験片を打ち抜いて測定した。試験液は、Igepal CO-630、濃度は10%、測定温度は50℃で測定した
〈目ヤニ評価〉
単層ダイレクトブロー成形機(株式会社タハラ製ブロー成形機MSE-50E)を使用した。成形温度は200℃とした。樹脂のずり速度は7000sec-1に設定した。吐出量は20kg/時間とした。吐出を開始してから1時間後のダイコアに付着している目ヤニを観測した。パリソンの外側および内側に対して、目ヤニの付着が無い場合は「良好」、目ヤニの付着があるものを「不良」とした。
[固体触媒成分(α)の調製]
200℃で3時間乾燥したシリカ9.0kgを49.4リットルのトルエンで懸濁状にした後、メチルアルミノキサン溶液(Al=3.03モル/リットル)59.4リットルを30分かけて滴下した。次いで1.5時間かけて100℃まで昇温し、その温度で4時間反応させた。その後60℃まで降温し、上澄み液をデカンテーション法によって除去した。得られた固体触媒成分をトルエンで3回洗浄した後、トルエンで再懸濁化して固体触媒成分(α)を得た(全容積118リットル)。
充分に窒素置換した反応容器中に、トルエンに懸濁させた合成例1にて合成した固体触媒(α)をアルミニウム原子換算で18.01モルを入れ、その懸濁液を撹拌しながら、室温下(20~25℃)でジ(p-トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロライド(化合物1)31.06(ミリモル/リットル)溶液を2リットル(61.12ミリモル)加え1時間反応させ、固体触媒成分(γ)を得た。
<エチレン系共重合体組成物の製造>
第1重合槽に、ヘキサンを53.1(リットル/hr)、固体触媒成分(γ)をジルコニウム原子に換算して0.037(mmol/hr)、トリイソブチルアルミニウムを11.7(mmol/hr)、エチレンを8.0(kg/hr)、水素を65.1(N-リットル/hr)で連続的に供給し、更に、B型粘度計を用いて25℃で測定した粘度が370(mPa・s)である(ポリエチレングリコール)(ポレプロピエングリコール)ブロックポリマー((株)ADEKA製、商品名アデカプロニックL-71)を0.53(g/hr)で連続的に供給し、かつ重合槽内の液レベルが一定になるように重合内容物を連続的に抜出しながら、重合温度80℃、反応圧0.74(MPaG)、平均滞留時間2.6hrという条件で重合を行った。
その後、該内容物は、ヘキサン31.2(リットル/hr)、トリイソブチルアルミニウムを6.9(mmol/hr)、エチレン3.4(kg/hr)、水素5.8(N-リットル/hr)、1-ヘキセン30(g/hr)、更に、L-71を0.31(g/hr)で連続的に供給し、とともに第2重合槽へ連続的に供給され、重合温度75℃、反応圧0.22(MPaG)、平均滞留時間1.6hrという条件で重合を行った。
<エチレン系共重合体組成物の製造>
第1重合槽に、ヘキサンを53.1(リットル/hr)、固体触媒成分(γ)をジルコニウム原子に換算して0.037(mmol/hr)、トリイソブチルアルミニウムを11.7(mmol/hr)、エチレンを8.1(kg/hr)、水素分子を48.3(N-リットル/hr)で連続的に供給し、更に、L-71を0.53(g/hr)で連続的に供給し、かつ重合槽内の液レベルが一定になるように重合内容物を連続的に抜出しながら、重合温度80℃、反応圧0.74(MPaG)、平均滞留時間2.6hrという条件で重合を行った。
その後、該内容物は、ヘキサン31.2(リットル/hr)、トリイソブチルアルミニウムを6.9(mmol/hr)、エチレン3.3(kg/hr)、水素3.1(N-リットル/hr)、1-ヘキセン10(g/hr)、更に、L-71を0.31(g/hr)で連続的に供給し、とともに第2重合槽へ連続的に供給され、重合温度75℃、反応圧0.22(MPaG)、平均滞留時間1.6hrという条件で重合を行った。
得られたエチレン系共重合体組成物の物性を上記記載の測定方法で測定した。結果を表1に示す。
<エチレン系共重合体組成物の製造>
第1重合槽に、ヘキサンを53.1(リットル/hr)、固体触媒成分(γ)をジルコニウム原子に換算して0.037(mmol/hr)、トリイソブチルアルミニウムを11.7(mmol/hr)、エチレンを8.0(kg/hr)、水素を51.6(N-リットル/hr)で連続的に供給し、更に、L-71を0.53(g/hr)で連続的に供給し、かつ重合槽内の液レベルが一定になるように重合内容物を連続的に抜出しながら、重合温度80℃、反応圧0.74(MPaG)、平均滞留時間2.6hrという条件で重合を行った。
その後、該内容物は、ヘキサン31.2(リットル/hr)、トリイソブチルアルミニウムを6.9(mmol/hr)、エチレン3.4(kg/hr)、水素5.8(N-リットル/hr)、1-ヘキセン20(g/hr)、更に、L-71を0.31(g/hr)で連続的に供給し、とともに第2重合槽へ連続的に供給され、重合温度75℃、反応圧0.22(MPaG)、平均滞留時間1.6hrという条件で重合を行った。
得られたエチレン系共重合体組成物の物性を上記記載の測定方法で測定した。結果を表1に示す。
<エチレン系共重合体組成物の製造>
第1重合槽に、ヘキサンを53.1(リットル/hr)、固体触媒成分(γ)をジルコニウム原子に換算して0.037(mmol/hr)、トリイソブチルアルミニウムを11.7(mmol/hr)、エチレンを8.0(kg/hr)、水素を49.1(N-リットル/hr)で連続的に供給し、更に、L-71を0.53(g/hr)で連続的に供給し、かつ重合槽内の液レベルが一定になるように重合内容物を連続的に抜出しながら、重合温度80℃、反応圧0.74(MPaG)、平均滞留時間2.6hrという条件で重合を行った。
その後、該内容物は、ヘキサン31.2(リットル/hr)、トリイソブチルアルミニウムを6.9(mmol/hr)、エチレン3.4(kg/hr)、水素5.8(N-リットル/hr)、1-ヘキセン30(g/hr)、更に、L-71を0.31(g/hr)で連続的に供給し、とともに第2重合槽へ連続的に供給され、重合温度75℃、反応圧0.22(MPaG)、平均滞留時間1.6hrという条件で重合を行った。
得られたエチレン系共重合体組成物の物性を上記記載の測定方法で測定した。結果を表1に示す。
<エチレン系共重合体組成物の製造>
第1重合槽に、ヘキサンを53.1(リットル/hr)、固体触媒成分(γ)をジルコニウム原子に換算して0.037(mmol/hr)、トリイソブチルアルミニウムを11.7(mmol/hr)、エチレンを7.2(kg/hr)、水素を48.3(N-リットル/hr)で連続的に供給し、更に、L-71を0.53(g/hr)で連続的に供給し、かつ重合槽内の液レベルが一定になるように重合内容物を連続的に抜出しながら、重合温度80℃、反応圧0.74(MPaG)、平均滞留時間2.6hrという条件で重合を行った。
その後、該内容物は、ヘキサン31.2(リットル/hr)、トリイソブチルアルミニウムを6.9(mmol/hr)、エチレン4.2(kg/hr)、水素5.0(N-リットル/hr)、1-ヘキセン10(g/hr)、更に、L-71を0.31(g/hr)で連続的に供給し、とともに第2重合槽へ連続的に供給され、重合温度75℃、反応圧0.22(MPaG)、平均滞留時間1.6hrという条件で重合を行った。
得られたエチレン系共重合体組成物の物性を上記記載の測定方法で測定した。結果を表1に示す。
<エチレン系共重合体組成物の製造>
第1重合槽に、ヘキサンを53.1(リットル/hr)、固体触媒成分(γ)をジルコニウム原子に換算して0.037(mmol/hr)、トリイソブチルアルミニウムを11.7(mmol/hr)、エチレンを8.0(kg/hr)、水素を29.2(N-リットル/hr)で連続的に供給し、更に、L-71を0.53(g/hr)で連続的に供給し、かつ重合槽内の液レベルが一定になるように重合内容物を連続的に抜出しながら、重合温度80℃、反応圧0.74(MPaG)、平均滞留時間2.6hrという条件で重合を行った。
その後、該内容物は、ヘキサン31.2(リットル/hr)、トリイソブチルアルミニウムを6.9(mmol/hr)、エチレン3.4(kg/hr)、水素5.8(N-リットル/hr)、更に、L-71を0.31(g/hr)で連続的に供給し、とともに第2重合槽へ連続的に供給され、重合温度75℃、反応圧0.22(MPaG)、平均滞留時間1.6hrという条件で重合を行った。
得られたエチレン系共重合体組成物の物性を上記記載の測定方法で測定した。結果を表1に示す。
<エチレン系共重合体組成物の製造>
第1重合槽に、ヘキサンを53.1(リットル/hr)、固体触媒成分(γ)をジルコニウム原子に換算して0.037(mmol/hr)、トリイソブチルアルミニウムを11.7(mmol/hr)、エチレンを8.1(kg/hr)、水素を45.3(N-リットル/hr)で連続的に供給し、更に、L-71を0.53(g/hr)で連続的に供給し、かつ重合槽内の液レベルが一定になるように重合内容物を連続的に抜出しながら、重合温度80℃、反応圧0.74(MPaG)、平均滞留時間2.6hrという条件で重合を行った。
その後、該内容物は、ヘキサン31.2(リットル/hr)、トリイソブチルアルミニウムを6.9(mmol/hr)、エチレン3.3(kg/hr)、水素3.1(N-リットル/hr)、1-ヘキセン30(g/hr)、更に、L-71を0.31(g/hr)で連続的に供給し、とともに第2重合槽へ連続的に供給され、重合温度75℃、反応圧0.22(MPaG)、平均滞留時間1.6hrという条件で重合を行った。
得られたエチレン系共重合体組成物の物性を上記記載の測定方法で測定した。結果を表1に示す。
Claims (4)
- 下記要件(1)および(2)を満たすエチレン系重合体(A)と下記要件(1′)および(2′)を満たすエチレン系共重合体(B)とを含み、エチレン系重合体(A)の含有量が65~80質量%〔但し、エチレン系重合体(A)とエチレン系共重合体(B)の合計量を100質量%とする。〕含み、且つ、190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が0.15~0.75g/10分の範囲にあり、190℃における21.6kg荷重でのメルトフローレート(HLMFR)と190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)との比(HLMFR/MFR)が20~650の範囲にあることを特徴とするエチレン系共重合体組成物からなる中空成形体。
(1)190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が120~250g/10分の範囲。
(2)密度が965~980kg/m3の範囲。
(1′)190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が0.001~0.010g/10分の範囲。
(2′)密度が930~950kg/m3の範囲。 - エチレン系共重合体組成物が、引張衝撃強さが80kJ/m2以上、曲げ弾性率が1400~1600MPaの範囲、および環境応力き裂(ESCR)(ASTM D 1693)が100時間以上のエチレン系共重合体組成物である請求項1に記載のエチレン系共重合体組成物からなる中空成形体。
- エチレン系共重合体組成物が、樹脂用添加剤を含まないエチレン系共重合体組成物である請求項1または2に記載のエチレン系共重合体組成物からなる中空成形体。
- 中空成形体が、食品用容器である請求項1~3のいずれかに記載の中空成形体。
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