JP7088717B2 - エチレン系共重合体組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、中空成形などの成形時にダイコアに発生する目ヤニが低減されたエチレン系共重合体組成物に関する。
食品用容器、灯油缶など高密度ポリエチレンなどのブロー容器は中空成形法で製造されている。中空成形法は、押出機によりエチレン系重合体を溶融して筒状のパリソンに押出し、押出されたパリソンを金型で挟んでブローピンより加圧ガスを吹き込むことによりパリソンを膨張・変形させ、金型内のキャビティ形状に賦形させた後に冷却するものである。こうした中空成形法は、単なる食品用容器、灯油缶から、形状が複雑なガソリンタンク、ドラム缶、工薬缶、さらにはパネル状の成形品まで幅広く適用することができる上、成形が簡単であることから産業界で広く利用されている。
一方、単一のエチレン系重合体では、用途によって要求される物性を満足できないことから、MFR、密度等が異なる二種のエチレン系重合体を混合する方法が多々提案されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、いずれも、流動性や成形性に優れ機械的強度などの改良が主であり、中空成形時にダイコアに発生する目ヤニの低減には注目されていない。
目ヤニが発生すると成形機に付着した目ヤニ成分が中空成形体の内部への混入、連続生産が困難となり生産性低下となる。特に、ダイコアの内側に付着する目ヤニは、生産時に確認ができないために、若し、中空成形体の内部に目ヤニが混入しても検知が困難である。
特開2006-193671号公報
本発明の課題は、中空成形体などの成形時にダイコアに発生する目ヤニが低減されたエチレン系共重合体組成物を得ることにある。
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、エチレン系共重合体組成物に含まれる高密度エチレン系重合体と低密度エチレン系重合体とを調整することにより、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、以下の[1]~[6]に関する。
[1]下記要件(1)および(2)を満たすエチレン系重合体(A)と下記要件(1′)および(2′)を満たすエチレン系共重合体(B)とを含み、エチレン系重合体(A)の含有量が65~80質量%〔但し、エチレン系重合体(A)とエチレン系共重合体(B)の合計量を100質量%とする。〕含み、且つ、190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が0.15~0.75g/10分の範囲にあり、190℃における21.6kg荷重でのメルトフローレート(HLMFR)と190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)との比(HLMFR/MFR)が20~650の範囲にあることを特徴とするエチレン系共重合体組成物。
(1)190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が120~250g/10分の範囲。
(2)密度が965~980kg/m3の範囲。
(1′)190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が0.001~0.010g/10分の範囲。
(2′)密度が930~950kg/m3の範囲。
[2]エチレン系共重合体組成物が、同一系内で上記エチレン系重合体(A)を一段目に重合した後、上記エチレン系共重合体(B)を二段目で重合してなることを特徴とする[1]に記載のエチレン系共重合体組成物。
[3]エチレン系共重合体組成物が、引張衝撃強さが80kJ/m2以上、曲げ弾性率が1400~1600MPaの範囲、および環境応力き裂(ESCR)(ASTM D 1693)が100時間以上である[1]または[2]に記載のエチレン系共重合体組成物。
[4]エチレン系共重合体組成物が、樹脂用添加剤を含まないエチレン系共重合体組成物である[1]~[3]のいずれかに記載のエチレン系共重合体組成物。
[5][1]~[4]のいずれかに記載のエチレン系共重合体組成物からなる中空成形体。
[6]中空成形体が、食品用容器である[5]に記載の中空成形体。
本発明のポリエチレン系樹脂組成物により中空成形時にダイコアに目ヤニの付着が少なく、連続生産性に優れたボトルの作製ができる。
<エチレン系重合体(A)>
本発明のエチレン系共重合体組成物を構成する成分の一つであるエチレン系重合体(A)は、下記要件(1)および(2)を満たすエチレン系重合体である。
(1)密度が965kg/m3以上、980kg/m3以下の範囲。好ましくは、968kg/m3以上、975g/m3未満。
(2)190℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレートが100g/10分以上、250g/10分以下の範囲。好ましくは、120g/10分以上、225g/10分未満。
本発明に係わるエチレン系重合体(A)は、上記密度範囲を満たす限りは、α-オレフィンとの共重合体であってもよいが、好ましくはエチレンの単独重合体である。
<エチレン系共重合体(B)>
本発明のエチレン系共重合体組成物を構成する成分の一つであるエチレン系共重合体(B)は、下記要件(1′)および(2′)を満たすエチレン系重合体である。
(1′)密度が930kg/m3以上、950kg/m3以下であり、好ましくは、935kg/m3以上、950g/m3以下である。
(2′)190℃、2.16kg荷重におけるメルトフローレートが0.001g/10分以上、0.010g/10分以下である。好ましくは、0.0015g/10分以上、0.005g/10分以下である。
本発明に係わるエチレン系共重合体(B)は、エチレンと炭素数4以上10以下のα‐オレフィン、好ましくはエチレンと炭素数6~10のα‐オレフィンとの共重合体である。
α‐オレフィンとして、炭素数4のα‐オレフィンを使用する場合には、炭素数6~10のα‐オレフィンもあわせて使用することが好ましい。エチレンとの共重合に用いられる炭素数4~10のα‐オレフィンとしては、1‐ブテン、1‐ヘキセン、4‐メチル‐1‐ペンテン、1‐オクテン、1‐デセンなどが挙げられる。
《エチレン系共重合体組成物》
本発明のエチレン系共重合体組成物は、上記エチレン系重合体(A)および上記エチレン系共重合体(B)を含み、上記エチレン系重合体(A)の含有量が65~80質量%、好ましくは65~73質量%〔但し、エチレン系重合体(A)とエチレン系共重合体(B)の合計量を100質量%とする。〕の範囲にある。
本発明のエチレン系共重合体組成物は、上記エチレン系重合体(A)を上記範囲で含むことにより、中空成形などの成形時にダイコアに発生する目ヤニが低減される。
本発明のエチレン系共重合体組成物は、さらに、190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が0.15~0.75g/10分、好ましくは0.15~0.70g/10分の範囲、190℃における21.6kg荷重でのメルトフローレート(HLMFR)と190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)との比(HLMFR/MFR)が25~650、好ましくは100~200の範囲にある。
本発明のエチレン系共重合体組成物は、MFRおよびHLMFR/MFRが上記範囲を満たすことにより、中空成形などの成形性に優れ、かつ、目ヤニの発生が少ないエチレン系共重合体組成物となる。
本発明のエチレン系共重合体組成物は、上記MFRおよびHLMFR/MFRに加え、以下の測定方法で測定した物性を有することが好ましい。
〈環境応力き裂(ESCR)〉
ASTM D 1693に準拠して測定しESCRが100時間以上である。100時間以上あることにより、より耐内容物性が向上した中空成形体が得られうる。
〈曲げ弾性率〉
JIS K 7171に準拠して測定した曲げ弾性率が1400~1600MPa、より好ましくは、1450~1550MPaの範囲にある。
かかる範囲の曲げ弾性率を有するエチレン系共重合体組成物から得られる中空成形体は、剛性と耐落下破壊性のバランスに優れる。
〈引張衝撃強さ〉
JIS K 7160で測定した引張衝撃強さが80kJ/m2以上、より好ましくは90kJ/m2以上である。引張衝撃強さが高いことにより、得られる中空成形体は落下時の破壊が生じにくくなる。
<エチレン系共重合体組成物の製造方法>
本発明のエチレン系共重合体組成物は、異なる重合器で上記エチレン系重合体(A)および上記エチレン系共重合体(B)を別個に製造したのち、上記エチレン系重合体(A)および上記エチレン系共重合体(B)を上記量で、混合あるいは溶融混練してエチレン系共重合体組成物を得る方法を採り得るが、同一の重合器で一段目に上記エチレン系重合体(A)の重合を上記量で行なった後に、二段目に上記エチレン系共重合体(B)の重合を上記量で行ないエチレン系共重合体組成物とする方法が、エチレン系重合体(A)とエチレン系共重合体(B)がより分散されるので好ましい。
〈エチレン系共重合体組成物の重合方法〉
本発明に係るエチレン系共重合体組成物におけるエチレン系重合体(A)及びエチレン系共重合体(B)は、例えば、以下の遷移金属触媒を用いて製造することができる。
成分(I):シクロペンタジエニル基とフルオレニル基が第14族原子を含む共有結合架橋によって結合されている遷移金属化合物と、
成分(II):
(II-1):有機金属化合物、
(II-2):有機アルミニウムオキシ化合物、および
(II-3):遷移金属化合物と反応してイオン対を形成する化合物
から選ばれる少なくとも1種の化合物と、担体(III)から形成されるオレフィン重合用触媒を用いて、1段目でエチレンを単独重合、あるいは極少量の炭素原子数3~20のα-オレフィンとを共重合させ、2段目にエチレンと炭素原子数3~20のα-オレフィンとを共重合させることによって得ることができる。さらに詳しく述べると、本発明で使用できる各成分(I)、(II)、(III)は以下の通りである。
成分(I):遷移金属化合物
遷移金属化合物(I)は、例えば、WO2004/029062号に記載の架橋メタロセン化合物(以下に記載する一般式[1]で表される化合物)であることが好ましい。
Figure 0007088717000001
上記一般式[1]において、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14は水素原子、炭化水素基、ケイ素含有基から選ばれ、それぞれ同一でも異なっていてもよい。Yは炭素、ケイ素、ゲルマニウム及びスズ原子から選ばれる1種の元素であり、MはTi、Zr又はHf等の周期律表第4族から選ばれた金属であり、Qはハロゲン、炭化水素基、アニオン配位子、または孤立電子対で配位可能な中性配位子から同一又は異なる組み合わせで選んでもよく、jは1~4の整数である。R13とR14は結合して環を形成してもよい。
1~R14の炭化水素基としては、総炭素数1~20の炭化水素基であり、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、n-ヘプチル基、n-オクチル基、n-ノニル基、n-デカニル基などの飽和の、またはアリル基等の不飽和の、直鎖状脂肪族炭化水素基;イソプロピル基、tert-ブチル基、アミル基、3-メチルペンチル基、1,1-ジエチルプロピル基、1,1-ジメチルブチル基、1-メチル-1-プロピルブチル基、1,1-プロピルブチル基、1,1-ジメチル-2-メチルプロピル基、1-メチル-1-イソプロピル-2-メチルプロピル基などの分岐状脂肪族炭化水素基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基などの脂環族炭化水素基;フェニル基、トリル基、ナフチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、アントラセニル基などの芳香族炭化水素基;ベンジル基、クミル基、1,1-ジフェニルエチル基、トリフェニルメチル基などの芳香族炭化水素基で置換された脂肪族炭化水素基;メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基、フリル基、N-メチルアミノ基、N,N-ジメチルアミノ基、N-フェニルアミノ基、ピリル基、チエニル基などのヘテロ原子含有炭化水素基等を挙げることができる。
ケイ素含有基としては、例えば、環上炭素とケイ素原子が直接共有結合している基であり、具体的にはトリメチルシリル基、トリエチルシリル基等のアルキルシリル基、及びトリフェニルシリル基等のアリールシリル基、ジメチルフェニルシリル基、ジフェニルメチルシリル基等のアルキルアリールシリル基が挙げられる。
また、R5からR12の隣接した置換基は互いに結合して環を形成してもよい。このような置換フルオレニル基としては、ベンゾフルオレニル基、ジベンゾフルオレニル基、オクタヒドロジベンゾフルオレニル基、オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル基、オクタメチルテトラヒドロジシクロペンタフルオレニル基などを挙げることができる。
Qのハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。炭化水素基としてはR1~R14の炭化水素基と同様の基が挙げられる。アニオン配位子としては、メトキシ基、tert-ブトキシ基、フェノキシ基等のアルコキシ基、アセテート、ベンゾエート等のカルボキシレート基、メシレート、トシレート等のスルホネート基が挙げられる。アニオン配位子としては、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、ジフェニルメチルホスフィン等の有機リン化合物、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン,1,2-ジメトキシエタン等のエーテル類が挙げられる。Qの少なくとも一つがハロゲン原子又はアルキル基であることが好ましい。
成分(II-1):有機金属化合物
本発明で必要に応じて用いられる(II-1)有機金属化合物として、具体的には下記のような周期律表第1、2族および第12、13族の有機金属化合物が挙げられる。
一般式 Ra mAl(ORbnpq
(式中、RaおよびRbは、互いに同一でも異なっていてもよく、炭素原子数が1~15、好ましくは1~4の炭化水素基を示し、Xはハロゲン原子を示し、mは0<m≦3、nは0≦n<3、pは0≦p<3、qは0≦q<3の数であり、かつm+n+p+q=3である。)で表される有機アルミニウム化合物である。このような化合物としては、例えば、トリメチルアルミニウム、トリ-n-ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ジイソブチルアルミニウムハイドライドを挙げることができる。
成分(II-2):有機アルミニウムオキシ化合物
本発明で必要に応じて用いられる(B-2)有機アルミニウムオキシ化合物は、従来公知のアルミノキサンであってもよく、また特開平2-78687号公報に例示されているようなベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物であってもよい。
成分(II-3):遷移金属化合物と反応してイオン対を形成する化合物
本発明の架橋メタロセン化合物(I)と反応してイオン対を形成する化合物(II-3)(以下、「イオン化イオン性化合物」という。)としては、特開平1-501950号公報、特開平1-502036号公報、特開平3-179005号公報、特開平3-179006号公報、特開平3-207703号公報、特開平3-207704号公報、US-5321106号公報などに記載されたルイス酸、イオン性化合物、ボラン化合物およびカルボラン化合物などを挙げることができる。さらに、ヘテロポリ化合物およびイソポリ化合物も挙げることができる。このようなイオン化イオン性化合物(II-3)は、1種単独でまたは2種以上組み合せて用いられる。
成分(III):担体
本発明で必要に応じて用いられる担体(III)は、無機または有機の化合物であって、顆粒状ないしは微粒子状の固体である。このうち無機化合物としては、多孔質酸化物、無機ハロゲン化物、粘土、粘土鉱物またはイオン交換性層状化合物が好ましい。このような多孔質酸化物は、種類および製法によりその性状は異なるが、本発明に好ましく用いられる担体は、粒径が1~300μm、好ましくは3~200μmであって、比表面積が50~1000m2/g、好ましくは100~800m2/gの範囲にあり、細孔容積が0.3~3.0cm3/gの範囲にあることが望ましい。このような担体は、必要に応じて80~1000℃、好ましくは100~800℃で焼成して使用される。
本発明に係るオレフィン重合用触媒は、架橋メタロセン化合物(I)、(II-1)有機金属化合物、(II-2)有機アルミニウムオキシ化合物、および(II-3)イオン化イオン性化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物(II)、必要に応じて担体(III)と共に、必要に応じて後述するような特定の有機化合物成分(IV)を含むこともできる。
成分(IV):有機化合物成分
本発明において、(IV)有機化合物成分は、必要に応じて、重合性能および生成ポリマーの物性を向上させる目的で使用される。このような有機化合物としては、アルコール類、フェノール性化合物、カルボン酸、リン化合物およびスルホン酸塩等が挙げられるが、この限りではない。
[重合]
本発明に係るエチレン系共重合体組成物は、上記のようなオレフィン重合用触媒(メタロセン触媒)を用いて、少なくとも二基の重合反応器を組み合わせた多段重合により、少なくとも一方の重合反応器でエチレン系単独重合体または極少量の炭素原子数3~20のα-オレフィンとを共重合体が重合され、少なくとも他の反応器でエチレンと炭素数が3~20のα-オレフィンとのエチレン共重合体が重合されて得られる。特に、1段目にエチレンを単独重合させたエチレン系重合体(A)を、2段目にエチレンと炭素原子数3~20のα-オレフィン、特に1-ヘキセンとを共重合させたエチレン系共重合体(B)を重合させることにより得られる。
重合の際には、各成分の使用法、添加順序は任意に選ばれるが、以下のような方法、(P1)~(P10)が例示される。
(P1)成分(I)と、(II-1)有機金属化合物、(II-2)有機アルミニウムオキシ化合物および(II-3)イオン化イオン性化合物から選ばれる少なくとも1種の成分(II)(以下単に「成分(II)」という。)とを任意の順序で重合器に添加する方法。
(P2)成分(I)と成分(II)を予め接触させた触媒を重合器に添加する方法。
(P3)成分(I)と成分(II)を予め接触させた触媒成分、および成分(II)を任意の順序で重合器に添加する方法。この場合各々の成分(II)は、同一でも異なっていてもよい。
(P4)成分(I)を担体(III)に担持した触媒成分、および成分(II)を任意の順序で重合器に添加する方法。
(P5)成分(I)と成分(II)とを担体(III)に担持した触媒を、重合器に添加する方法。
(P6)成分(I)と成分(II)とを担体(III)に担持した触媒成分、および成分(II)を任意の順序で重合器に添加する方法。この場合各々の成分(II)は、同一でも異なっていてもよい。
(P7)成分(II)を担体(III)に担持した触媒成分、および成分(I)を任意の順序で重合器に添加する方法。
(P8)成分(II)を担体(III)に担持した触媒成分、成分(I)、および成分(II)を任意の順序で重合器に添加する方法。この場合各々の成分(II)は、同一でも異なっていてもよい。
(P9)成分(I)と成分(II)とを担体(III)に担持した触媒を、成分(II)と予め接触させた触媒成分を、重合器に添加する方法。この場合各々の成分(II)は、同一でも異なっていてもよい。
(P10)成分(I)と成分(II)とを担体(III)に担持した触媒を、成分(II)と予め接触させた触媒成分、および成分(II)を任意の順序で重合器に添加する方法。この場合各々の成分(II)は、同一でも異なっていてもよい。
上記の(P1)~(P10)の各方法においては、各触媒成分の少なくとも2つ以上は予め接触されていてもよい。
上記の担体(III)に成分(I)および成分(II)が担持された固体触媒成分はオレフィンが予備重合されていてもよい。この予備重合された固体触媒成分は、通常固体触媒成分1g当たり、ポリオレフィンが0.1~1000g、好ましくは0.3~500g、特に好ましくは1~200gの割合で予備重合されて構成されている。
また、重合を円滑に進行させる目的で、帯電防止剤やアンチファウリング剤などを併用したり、担体上に担持しても良い。
重合は溶解重合、懸濁重合などの液相重合法または気相重合法のいずれにおいても実施でき、特に懸濁重合および気相重合法が好んで採用される。
液相重合法において用いられる不活性炭化水素媒体として具体的には、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、灯油などの脂肪族炭化水素;シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタンなどの脂環族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;エチレンクロリド、クロルベンゼン、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素またはこれらの混合物などを挙げることができ、又オレフィン自身を溶媒として用いることもできる。
上記のようなオレフィン重合用触媒を用いて、(共)重合を行うに際して、成分(I)は、反応容積1リットル当り、通常10-12~10-2モル、好ましくは10-10~10-3モルになるような量で用いられる。
必要に応じて用いられる成分(II-1)は、成分(II-1)と、成分(I)中の遷移金属原子(M)とのモル比〔(II-1)/M〕が、通常0.01~100,000、好ましくは0.05~50,000となるような量で用いられる。
必要に応じて用いられる成分(II-2)は、成分(II-2)中のアルミニウム原子と、成分(I)中の遷移金属原子(M)とのモル比〔(II-2)/M〕が、通常10~500,000、好ましくは20~100,000となるような量で用いられる。
必要に応じて用いられる成分(II-3)は、成分(II-3)と、成分(I)中の遷移金属原子(M)とのモル比〔(II-3)/M〕が、通常1~10、好ましくは1~5となるような量で用いられる。
必要に応じて用いられる成分(IV)は、成分(II)が成分(II-1)の場合には、モル比〔(IV)/(II-1)〕が通常0.01~10、好ましくは0.1~5となるような量で、成分(II)が成分(II-2)の場合には、モル比〔(IV)/(II-2)〕が通常0.001~2、好ましくは0.005~1となるような量で、成分(II)が成分(II-3)の場合には、モル比〔(IV)/(II-3)〕が通常0.01~10、好ましくは0.1~5となるような量で用いられる。
また、このようなオレフィン重合用触媒を用いた重合温度は、通常-50~+250℃、好ましくは0~200℃、特に好ましくは60~170℃の範囲である。重合圧力は、通常常圧~9.8MPa(100kgf/cm2)、好ましくは常圧~4.9MPa(50kgf/cm2)の条件下であり、重合反応は、回分式(バッチ式)、半連続式、連続式のいずれの方法においても行うことができる。重合は、通常気相または重合粒子が溶媒中に析出しているスラリー相で行う。さらに重合を反応条件の異なる2段以上に分けて行う。このうち、バッチ式で行うことが好ましい。また、スラリー重合または気相重合の場合、重合温度は好ましくは60~90℃、より好ましくは65~85℃である。この温度範囲で重合することで、より組成分布が狭いエチレン系重合体が得られる。得られた重合体は数十~数千μmφ程度の粒子状である。重合器が二つ以上からなる連続式で重合した場合には、良溶媒に溶解後に貧溶媒に析出させる、特定の混練機で十分に溶融混練するなどの操作が必要となる。
このようなオレフィン重合用触媒はエチレンと共重合させるα-オレフィン(例えば1-ヘキセン)に対しても極めて高い重合性能を有するため、所定の重合が終了した後で、高すぎるα-オレフィン含量の共重合体が生成しないような工夫が必要である。例えば、重合槽内容物を重合槽から抜き出すと同時あるいは可及的速やかに、[1]溶媒分離装置で重合体と溶媒、未反応α-オレフィンとを分離する方法、[2]該内容物に窒素などの不活性ガスを加えて溶媒、未反応α-オレフィンを強制的に系外へ排出する方法、[3]該内容物にかかる圧力を制御して溶媒、未反応α-オレフィンを強制的に系外へ排出する方法、[4]該内容物に多量の溶媒を添加して実質的に重合が起こらないと考えられる濃度まで未反応α-オレフィンを希釈する方法、[5]メタノールなどの重合用触媒を失活させる物質を添加する方法、[6]実質的に重合が起こらないと考えられる温度まで該内容物を冷却する方法などを挙げることができる。
これらの方法は単独で実施してもよいし、いくつかを組み合わせて実施してもよい。
得られるエチレン系重合体の分子量は、重合系に水素を存在させるか、または重合温度を変化させることによって調節することができる。さらに、使用する成分(II)の違いにより調節することもできる。
重合反応により得られた重合体粒子は、以下の方法によりペレット化してもよい。
(1)エチレン系重合体粒子および所望により添加される他の成分を、押出機、ニーダー等を用いて機械的にブレンドして、所定の大きさにカットする方法。
(2)エチレン系重合体および所望により添加される他の成分を適当な良溶媒(例えば、ヘキサン、ヘプタン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の炭化水素溶媒)に溶解し、次いで溶媒を除去、しかる後に押出機、ニーダー等を用いて機械的にブレンドして、所定の大きさにカットする方法。
本発明に係わるエチレン系共重合体組成物は、特に食品用容器として用いる場合は通常エチレン系重合体に添加される配合剤を配合せず、配合剤無添加で使用される。
また、本発明に係わるエチレン系共重合体組成物は、その内容物に係らず、用途の目的を損なわない範囲で、耐候性安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、スリップ防止剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、染料、核剤、可塑剤、老化防止剤、塩酸吸収剤、酸化防止剤などの添加剤やカーボンブラック、酸化チタン、チタンイエロー、フタロシアニン、イソインドリノン、キナクリドン化合物、縮合アゾ化合物、群青、コバルトブルー等の顔料が必要に応じて配合されていてもよい。
《中空成形体》
本発明の中空成形体は、上記エチレン系共重合体組成物から得られる中空成形体であり、中空成形体としての好ましい態様は、食品用容器、燃料タンク、灯油缶、農薬用容器などである。
本発明の中空成形体は、上記エチレン系共重合体組成物からなる層を含む中空成形体である。すなわち、本発明の中空成形体は、単層容器のように単層で形成されていてもよいし、また多層容器のように二層以上の多層で形成されていてもよく、その肉厚は用途に応じて100μm~5mmの範囲で任意に変更することができる。
たとえば多層容器が二層で形成されている場合、内層がエチレン系共重合体組成物で形成され、外層が、たとえばポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、共重合ナイロンなど)、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレートなど)、変性ポリオレフィンなどを挙げることができる。これらのうちで、好ましくは、ポリエチレンでは発現しないガスバリヤー機能を備えたエチレン・ビニルアルコール共重合体とポリアミド樹脂が用いられる。その際、層間接着強度を高めるために、ガスバリヤー性樹脂であるエチレン・ビニルアルコール共重合体やポリアミド樹脂等の層が、接着性樹脂の層を介して、前記したエチレン系共重合体組成物層と積層一体化した配置構成が好ましく、それによって耐衝撃性、およびガスバリヤー性に優れた容器を製造することができる。接着性樹脂としては、接着性ポリオレフィン樹脂が好ましく、例えば、カルボン酸グラフト変性ポリオレフィンやエチレン・不飽和カルボン酸共重合体の金属イオン架橋物を使用することができる。
本発明の中空成形体は、従来公知の中空成形(ブロー成形)法により調製される。ブロー成形法には各種方法があり、押出ブロー成形法、二段ブロー成形法、射出成形法に大別される。本発明においては、特に押出ブロー成形法および射出成形法が好ましく採用される。
以下、実施例を参照して具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
実施例および比較例で用いたエチレン系共重合体組成物の物性は、下記記載の測定方法で測定した。
〈密度〉
JIS K 7112に準拠して測定した。
〈MFR〉
JIS K 7210に準拠し、温度190℃の条件で荷重2.16kgで測定した。
〈HLMFR〉
JIS K 7210に準拠し、温度190℃の条件で荷重21.6kgで測定した。
〈曲げ弾性率〉
JIS K 7171に準拠して測定した。
〈引張衝撃強さ〉
JIS K 7160に準拠して測定した。
〈環境応力き裂(ESCR)〉
ASTM D 1693に準拠して測定した。試験片はJIS K 7151に準拠し、2mm厚さのシートを作製、試験片を打ち抜いて測定した。試験液は、Igepal CO-630、濃度は10%、測定温度は50℃で測定した
〈目ヤニ評価〉
単層ダイレクトブロー成形機(株式会社タハラ製ブロー成形機MSE-50E)を使用した。成形温度は200℃とした。樹脂のずり速度は7000sec-1に設定した。吐出量は20kg/時間とした。吐出を開始してから1時間後のダイコアに付着している目ヤニを観測した。パリソンの外側および内側に対して、目ヤニの付着が無い場合は「良好」、目ヤニの付着があるものを「不良」とした。
<メタロセン触媒の製造例>
[固体触媒成分(α)の調製]
200℃で3時間乾燥したシリカ9.0kgを49.4リットルのトルエンで懸濁状にした後、メチルアルミノキサン溶液(Al=3.03モル/リットル)59.4リットルを30分かけて滴下した。次いで1.5時間かけて100℃まで昇温し、その温度で4時間反応させた。その後60℃まで降温し、上澄み液をデカンテーション法によって除去した。得られた固体触媒成分をトルエンで3回洗浄した後、トルエンで再懸濁化して固体触媒成分(α)を得た(全容積118リットル)。
[メタロセン化合物の担持による固体触媒成分(γ)の調製]
充分に窒素置換した反応容器中に、トルエンに懸濁させた合成例1にて合成した固体触媒(α)をアルミニウム原子換算で18.01モルを入れ、その懸濁液を撹拌しながら、室温下(20~25℃)でジ(p-トリル)メチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルオクタヒドロジベンゾフルオレニル)ジルコニウムジクロライド(化合物1)31.06(ミリモル/リットル)溶液を2リットル(61.12ミリモル)加え1時間反応させ、固体触媒成分(γ)を得た。
Figure 0007088717000002
〔実施例1〕
<エチレン系共重合体組成物の製造>
第1重合槽に、ヘキサンを53.1(リットル/hr)、固体触媒成分(γ)をジルコニウム原子に換算して0.037(mmol/hr)、トリイソブチルアルミニウムを11.7(mmol/hr)、エチレンを8.0(kg/hr)、水素を65.1(N-リットル/hr)で連続的に供給し、更に、B型粘度計を用いて25℃で測定した粘度が370(mPa・s)である(ポリエチレングリコール)(ポレプロピエングリコール)ブロックポリマー((株)ADEKA製、商品名アデカプロニックL-71)を0.53(g/hr)で連続的に供給し、かつ重合槽内の液レベルが一定になるように重合内容物を連続的に抜出しながら、重合温度80℃、反応圧0.74(MPaG)、平均滞留時間2.6hrという条件で重合を行った。
第1重合槽から連続的に抜出された内容物は、内圧0.30(MPaG),60℃に保たれたフラッシュドラムにおいて未反応エチレンおよび水素を実質的に除去した。
その後、該内容物は、ヘキサン31.2(リットル/hr)、トリイソブチルアルミニウムを6.9(mmol/hr)、エチレン3.4(kg/hr)、水素5.8(N-リットル/hr)、1-ヘキセン30(g/hr)、更に、L-71を0.31(g/hr)で連続的に供給し、とともに第2重合槽へ連続的に供給され、重合温度75℃、反応圧0.22(MPaG)、平均滞留時間1.6hrという条件で重合を行った。
第2重合槽においても重合槽内の液レベルが一定になるように重合槽内容物を連続的に抜出した。1-ヘキセンを大量に含む重合体の生成など、意図しない重合を防止するために、第2重合槽から抜き出した内容物へメタノールを2(リットル/hr)で供給し重合用触媒を失活させた。その後、該内容物中のヘキサン及び未反応モノマーを溶媒分離装置で除去、乾燥し重合体を得た。第1重合槽で得られた重合体成分(A-1)は、密度が972(kg/m3)、MFR-Dが200(g/10min)であった。また、第2第重合槽で得られた重合体成分(B-1)は、密度が936(kg/m3)、MFR-Dが0.0047、極限粘度[η]が4.93(dl/g)であった。1重合槽で重合される成分が70質量%、第2重合槽で重合される成分が30質量%になるよう運転条件を調整し、密度が961(kg/m3)、MFR-Dが0.66(g/10min)からなるエチレン系共重合体組成物(C-1)を得た。 得られたエチレン系共重合体組成物の物性を上記記載の測定方法で測定した。結果を表1に示す。
〔実施例2〕
<エチレン系共重合体組成物の製造>
第1重合槽に、ヘキサンを53.1(リットル/hr)、固体触媒成分(γ)をジルコニウム原子に換算して0.037(mmol/hr)、トリイソブチルアルミニウムを11.7(mmol/hr)、エチレンを8.1(kg/hr)、水素分子を48.3(N-リットル/hr)で連続的に供給し、更に、L-71を0.53(g/hr)で連続的に供給し、かつ重合槽内の液レベルが一定になるように重合内容物を連続的に抜出しながら、重合温度80℃、反応圧0.74(MPaG)、平均滞留時間2.6hrという条件で重合を行った。
第1重合槽から連続的に抜出された内容物は、内圧0.30(MPaG),60℃に保たれたフラッシュドラムにおいて未反応エチレンおよび水素を実質的に除去した。
その後、該内容物は、ヘキサン31.2(リットル/hr)、トリイソブチルアルミニウムを6.9(mmol/hr)、エチレン3.3(kg/hr)、水素3.1(N-リットル/hr)、1-ヘキセン10(g/hr)、更に、L-71を0.31(g/hr)で連続的に供給し、とともに第2重合槽へ連続的に供給され、重合温度75℃、反応圧0.22(MPaG)、平均滞留時間1.6hrという条件で重合を行った。
第2重合槽においても重合槽内の液レベルが一定になるように重合槽内容物を連続的に抜出した。1-ヘキセンを大量に含む重合体の生成など、意図しない重合を防止するために、第2重合槽から抜き出した内容物へメタノールを2(リットル/hr)で供給し重合用触媒を失活させた。その後、該内容物中のヘキサン及び未反応モノマーを溶媒分離装置で除去、乾燥し重合体を得た。第1重合槽で得られた重合体成分(A-2)は、密度が971(kg/m3)、MFR-Dが125(g/10min)であった。また、第2第重合槽で得られた重合体成分(B-2)は、密度が948(kg/m3)、MFR-Dが0.0017、極限粘度[η]が5.92(dl/g)であった。1重合槽で重合される成分が71質量%、第2重合槽で重合される成分が29質量%になるよう運転条件を調整し、密度が961(kg/m3)、MFR-Dが0.39(g/10min)からなるエチレン系共重合体組成物(C-2)を得た。
得られたエチレン系共重合体組成物の物性を上記記載の測定方法で測定した。結果を表1に示す。
〔実施例3〕
<エチレン系共重合体組成物の製造>
第1重合槽に、ヘキサンを53.1(リットル/hr)、固体触媒成分(γ)をジルコニウム原子に換算して0.037(mmol/hr)、トリイソブチルアルミニウムを11.7(mmol/hr)、エチレンを8.0(kg/hr)、水素を51.6(N-リットル/hr)で連続的に供給し、更に、L-71を0.53(g/hr)で連続的に供給し、かつ重合槽内の液レベルが一定になるように重合内容物を連続的に抜出しながら、重合温度80℃、反応圧0.74(MPaG)、平均滞留時間2.6hrという条件で重合を行った。
第1重合槽から連続的に抜出された内容物は、内圧0.30(MPaG),60℃に保たれたフラッシュドラムにおいて未反応エチレンおよび水素を実質的に除去した。
その後、該内容物は、ヘキサン31.2(リットル/hr)、トリイソブチルアルミニウムを6.9(mmol/hr)、エチレン3.4(kg/hr)、水素5.8(N-リットル/hr)、1-ヘキセン20(g/hr)、更に、L-71を0.31(g/hr)で連続的に供給し、とともに第2重合槽へ連続的に供給され、重合温度75℃、反応圧0.22(MPaG)、平均滞留時間1.6hrという条件で重合を行った。
第2重合槽においても重合槽内の液レベルが一定になるように重合槽内容物を連続的に抜出した。1-ヘキセンを大量に含む重合体の生成など、意図しない重合を防止するために、第2重合槽から抜き出した内容物へメタノールを2(リットル/hr)で供給し重合用触媒を失活させた。その後、該内容物中のヘキサン及び未反応モノマーを溶媒分離装置で除去、乾燥し重合体を得た。第1重合槽で得られた重合体成分(A-3)は、密度が971(kg/m3)、MFR-Dが146(g/10min)であった。また、第2第重合槽で得られた重合体成分(B-3)は、密度が942(kg/m3)、MFR-Dが0.0047、極限粘度[η]が4.93(dl/g)であった。1重合槽で重合される成分が70質量%、第2重合槽で重合される成分が30質量%になるよう運転条件を調整し、密度が960(kg/m3)、MFR-Dが0.57(g/10min)からなるエチレン系共重合体組成物(C-3)を得た。
得られたエチレン系共重合体組成物の物性を上記記載の測定方法で測定した。結果を表1に示す。
〔実施例4〕
<エチレン系共重合体組成物の製造>
第1重合槽に、ヘキサンを53.1(リットル/hr)、固体触媒成分(γ)をジルコニウム原子に換算して0.037(mmol/hr)、トリイソブチルアルミニウムを11.7(mmol/hr)、エチレンを8.0(kg/hr)、水素を49.1(N-リットル/hr)で連続的に供給し、更に、L-71を0.53(g/hr)で連続的に供給し、かつ重合槽内の液レベルが一定になるように重合内容物を連続的に抜出しながら、重合温度80℃、反応圧0.74(MPaG)、平均滞留時間2.6hrという条件で重合を行った。
第1重合槽から連続的に抜出された内容物は、内圧0.30(MPaG),60℃に保たれたフラッシュドラムにおいて未反応エチレンおよび水素を実質的に除去した。
その後、該内容物は、ヘキサン31.2(リットル/hr)、トリイソブチルアルミニウムを6.9(mmol/hr)、エチレン3.4(kg/hr)、水素5.8(N-リットル/hr)、1-ヘキセン30(g/hr)、更に、L-71を0.31(g/hr)で連続的に供給し、とともに第2重合槽へ連続的に供給され、重合温度75℃、反応圧0.22(MPaG)、平均滞留時間1.6hrという条件で重合を行った。
第2重合槽においても重合槽内の液レベルが一定になるように重合槽内容物を連続的に抜出した。1-ヘキセンを大量に含む重合体の生成など、意図しない重合を防止するために、第2重合槽から抜き出した内容物へメタノールを2(リットル/hr)で供給し重合用触媒を失活させた。その後、該内容物中のヘキサン及び未反応モノマーを溶媒分離装置で除去、乾燥し重合体を得た。第1重合槽で得られた重合体成分(A-3)は、密度が971(kg/m3)、MFR-Dが137(g/10min)であった。また、第2第重合槽で得られた重合体成分(B-3)は、密度が937(kg/m3)、極限粘度[η]が4.93(dl/g)であった。1重合槽で重合される成分が70質量%、第2重合槽で重合される成分が30質量%になるよう運転条件を調整し、密度が961(kg/m3)、MFR-Dが0.50(g/10min)からなるエチレン系共重合体組成物(C-3)を得た。
得られたエチレン系共重合体組成物の物性を上記記載の測定方法で測定した。結果を表1に示す。
〔実施例5〕
<エチレン系共重合体組成物の製造>
第1重合槽に、ヘキサンを53.1(リットル/hr)、固体触媒成分(γ)をジルコニウム原子に換算して0.037(mmol/hr)、トリイソブチルアルミニウムを11.7(mmol/hr)、エチレンを7.2(kg/hr)、水素を48.3(N-リットル/hr)で連続的に供給し、更に、L-71を0.53(g/hr)で連続的に供給し、かつ重合槽内の液レベルが一定になるように重合内容物を連続的に抜出しながら、重合温度80℃、反応圧0.74(MPaG)、平均滞留時間2.6hrという条件で重合を行った。
第1重合槽から連続的に抜出された内容物は、内圧0.30(MPaG),60℃に保たれたフラッシュドラムにおいて未反応エチレンおよび水素を実質的に除去した。
その後、該内容物は、ヘキサン31.2(リットル/hr)、トリイソブチルアルミニウムを6.9(mmol/hr)、エチレン4.2(kg/hr)、水素5.0(N-リットル/hr)、1-ヘキセン10(g/hr)、更に、L-71を0.31(g/hr)で連続的に供給し、とともに第2重合槽へ連続的に供給され、重合温度75℃、反応圧0.22(MPaG)、平均滞留時間1.6hrという条件で重合を行った。
第2重合槽においても重合槽内の液レベルが一定になるように重合槽内容物を連続的に抜出した。1-ヘキセンを大量に含む重合体の生成など、意図しない重合を防止するために、第2重合槽から抜き出した内容物へメタノールを2(リットル/hr)で供給し重合用触媒を失活させた。その後、該内容物中のヘキサン及び未反応モノマーを溶媒分離装置で除去、乾燥し重合体を得た。第1重合槽で得られた重合体成分(A-3)は、密度が971(kg/m3)、MFR-Dが125(g/10min)であった。また、第2第重合槽で得られた重合体成分(B-3)は、密度が945(kg/m3)、MFR-Dが0.0038、極限粘度[η]が6.17(dl/g)であった。1重合槽で重合される成分が63質量%、第2重合槽で重合される成分が37質量%になるよう運転条件を調整し、密度が960(kg/m3)、MFR-Dが0.19(g/10min)からなるエチレン系共重合体組成物(C-3)を得た。
得られたエチレン系共重合体組成物の物性を上記記載の測定方法で測定した。結果を表1に示す。
〔比較例1〕
<エチレン系共重合体組成物の製造>
第1重合槽に、ヘキサンを53.1(リットル/hr)、固体触媒成分(γ)をジルコニウム原子に換算して0.037(mmol/hr)、トリイソブチルアルミニウムを11.7(mmol/hr)、エチレンを8.0(kg/hr)、水素を29.2(N-リットル/hr)で連続的に供給し、更に、L-71を0.53(g/hr)で連続的に供給し、かつ重合槽内の液レベルが一定になるように重合内容物を連続的に抜出しながら、重合温度80℃、反応圧0.74(MPaG)、平均滞留時間2.6hrという条件で重合を行った。
第1重合槽から連続的に抜出された内容物は、内圧0.30(MPaG),60℃に保たれたフラッシュドラムにおいて未反応エチレンおよび水素を実質的に除去した。
その後、該内容物は、ヘキサン31.2(リットル/hr)、トリイソブチルアルミニウムを6.9(mmol/hr)、エチレン3.4(kg/hr)、水素5.8(N-リットル/hr)、更に、L-71を0.31(g/hr)で連続的に供給し、とともに第2重合槽へ連続的に供給され、重合温度75℃、反応圧0.22(MPaG)、平均滞留時間1.6hrという条件で重合を行った。
第2重合槽においても重合槽内の液レベルが一定になるように重合槽内容物を連続的に抜出した。1-ヘキセンを大量に含む重合体の生成など、意図しない重合を防止するために、第2重合槽から抜き出した内容物へメタノールを2(リットル/hr)で供給し重合用触媒を失活させた。その後、該内容物中のヘキサン及び未反応モノマーを溶媒分離装置で除去、乾燥し重合体を得た。第1重合槽で得られた重合体成分(A-4)は、密度が970(kg/m3)、MFR-Dが70(g/10min)であった。また、第2第重合槽で得られた重合体成分(B-4)は、密度が950(kg/m3)、MFR-Dが0.0047、極限粘度〔[η]が4.93(dl/g)であった。1重合槽で重合される成分が70質量%、第2重合槽で重合される成分が30質量%になるよう運転条件を調整し、密度が964(kg/m3)、MFR-Dが0.53(g/10min)からなるエチレン系共重合体組成物(C-4)を得た。
得られたエチレン系共重合体組成物の物性を上記記載の測定方法で測定した。結果を表1に示す。
〔比較例2〕
<エチレン系共重合体組成物の製造>
第1重合槽に、ヘキサンを53.1(リットル/hr)、固体触媒成分(γ)をジルコニウム原子に換算して0.037(mmol/hr)、トリイソブチルアルミニウムを11.7(mmol/hr)、エチレンを8.1(kg/hr)、水素を45.3(N-リットル/hr)で連続的に供給し、更に、L-71を0.53(g/hr)で連続的に供給し、かつ重合槽内の液レベルが一定になるように重合内容物を連続的に抜出しながら、重合温度80℃、反応圧0.74(MPaG)、平均滞留時間2.6hrという条件で重合を行った。
第1重合槽から連続的に抜出された内容物は、内圧0.30(MPaG),60℃に保たれたフラッシュドラムにおいて未反応エチレンおよび水素を実質的に除去した。
その後、該内容物は、ヘキサン31.2(リットル/hr)、トリイソブチルアルミニウムを6.9(mmol/hr)、エチレン3.3(kg/hr)、水素3.1(N-リットル/hr)、1-ヘキセン30(g/hr)、更に、L-71を0.31(g/hr)で連続的に供給し、とともに第2重合槽へ連続的に供給され、重合温度75℃、反応圧0.22(MPaG)、平均滞留時間1.6hrという条件で重合を行った。
第2重合槽においても重合槽内の液レベルが一定になるように重合槽内容物を連続的に抜出した。1-ヘキセンを大量に含む重合体の生成など、意図しない重合を防止するために、第2重合槽から抜き出した内容物へメタノールを2(リットル/hr)で供給し重合用触媒を失活させた。その後、該内容物中のヘキサン及び未反応モノマーを溶媒分離装置で除去、乾燥し重合体を得た。第1重合槽で得られた重合体成分(A-4)は、密度が971(kg/m3)、MFR-Dが114(g/10min)であった。また、第2第重合槽で得られた重合体成分(B-4)は、密度が938(kg/m3)、MFR-Dが0.0017、極限粘度〔[η]が5.92(dl/g)であった。1重合槽で重合される成分が70質量%、第2重合槽で重合される成分が30質量%になるよう運転条件を調整し、密度が960(kg/m3)、MFR-Dが0.34(g/10min)からなるエチレン系共重合体組成物(C-4)を得た。
得られたエチレン系共重合体組成物の物性を上記記載の測定方法で測定した。結果を表1に示す。
Figure 0007088717000003

Claims (4)

  1. 下記要件(1)および(2)を満たすエチレン系重合体(A)と下記要件(1′)および(2′)を満たすエチレン系共重合体(B)とを含み、エチレン系重合体(A)の含有量が65~80質量%〔但し、エチレン系重合体(A)とエチレン系共重合体(B)の合計量を100質量%とする。〕含み、且つ、190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が0.15~0.75g/10分の範囲にあり、190℃における21.6kg荷重でのメルトフローレート(HLMFR)と190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)との比(HLMFR/MFR)が20~650の範囲にあることを特徴とするエチレン系共重合体組成物からなる中空成形体
    (1)190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が120~250g/10分の範囲。
    (2)密度が965~980kg/m3の範囲。
    (1′)190℃における2.16kg荷重でのメルトフローレート(MFR)が0.001~0.010g/10分の範囲。
    (2′)密度が930~950kg/m3の範囲。
  2. エチレン系共重合体組成物が、引張衝撃強さが80kJ/m2以上、曲げ弾性率が1400~1600MPaの範囲、および環境応力き裂(ESCR)(ASTM D 1693)が100時間以上のエチレン系共重合体組成物である請求項1に記載のエチレン系共重合体組成物からなる中空成形体
  3. エチレン系共重合体組成物が、樹脂用添加剤を含まないエチレン系共重合体組成物である請求項1または2に記載のエチレン系共重合体組成物からなる中空成形体
  4. 中空成形体が、食品用容器である請求項1~3のいずれかに記載の中空成形体。
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