JP2006191001A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】不揮発性であって、作製が簡単であり、追記が可能な記憶装置および半導体装置を安価で提供することを課題とする。
【解決手段】基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを含む素子形成層と、素子形成層上に設けられた記憶素子と、記憶素子の上方に設けられたセンサ部とを有し、記憶素子は、第1の導電層と有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、第1の導電層と第1のトランジスタとが電気的に接続され、センサ部と第2のトランジスタが電気的に接続されるように設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関し、好適には記憶回路に有機化合物を用いることによりデータを記憶可能な半導体装置に関する。
近年、個々の対象物にID(個体識別番号)を与えることで、その対象物の履歴等の情報を明確にし、生産・管理等に役立てるといった個体認識技術が注目されている。その中でも、非接触でデータの送受信が可能な半導体装置の開発が進められている。このような半導体装置として、特に、RFIDタグ(Radio Frequency Identification)(IDタグ、ICタグ、ICチップ、RFタグ(Radio Frequency)、無線タグ、電子タグ、無線チップともよばれる)等が企業内、市場等で導入され始めている。
現在実用化されているこれらの半導体装置の多くは、Si等の半導体基板を用いた回路(IC(Integrated Circuit)チップとも呼ばれる)とアンテナとを有し、当該ICチップは記憶回路(メモリとも呼ぶ)や制御回路等から構成されている。特に多くのデータを記憶可能な記憶回路を備えることによって、より高機能で付加価値が高い半導体装置の提供が可能となる。
一般的に、半導体装置に設けられる記憶回路として、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、マスクROM(Read Only Memory)、EPROM(Electrically Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリなどが挙げられる。このうち、DRAM、SRAMは揮発性の記憶回路であり、電源をオフするとデータが消去されてしまうため、電源をオンする度にデータを書き込む必要がある。FeRAMは不揮発性の記憶回路であるが、強誘電体層を含む容量素子を用いているため、作製工程が増加してしまう。マスクROMは、簡単な構造であるが、製造工程でデータを書き込む必要があり、追記することはできない。EPROM、EEPROM、フラッシュメモリは、不揮発性の記憶回路ではあるが、2つのゲート電極を含む素子を用いているため、作製工程が増加してしまう。
上記の実情を鑑み、本発明は、不揮発性であって、作製が容易であり、追記が可能な記憶装置および半導体装置を安価で提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明では以下の手段を講ずる。
本発明の半導体装置は、基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを含む素子形成層と、素子形成層上に設けられた記憶素子と、記憶素子の上方に設けられたセンサ部とを有し、記憶素子は、第1の導電層と有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、第1の導電層と第1のトランジスタとが電気的に接続され、センサ部と第2のトランジスタが電気的に接続されていることを特徴としている。
また、本発明の半導体装置の他の構成は、基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタと第3のトランジスタとを含む素子形成層と、素子形成層上に設けられた記憶素子と、アンテナとして機能する導電層と記憶素子の上方に設けられたセンサ部とを有し、記憶素子は、第1の導電層と有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、第1の導電層と第1のトランジスタとが電気的に接続され、センサ部と第2のトランジスタが電気的に接続され、アンテナとして機能する導電層と第3のトランジスタが電気的に接続していることを特徴としている。また、アンテナとして機能する導電層が第1の導電層と同一の層に設けられていることを特徴としている。
また、本発明の半導体装置の他の構成は、センサ部と第2のトランジスタの接続は、センサ部に設けられた導電層と第2のトランジスタのソースまたはドレイン領域と電気的に接続した導電層とが導電性微粒子を介して行われていることを特徴としている。
また、本発明の半導体装置の他の構成は、基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタとセンサ部とを含む素子形成層と、素子形成層上に設けられた記憶素子とを有し、記憶素子は、第1の導電層と有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、第1の導電層と第1のトランジスタとが電気的に接続され、センサ部と第2のトランジスタが電気的に接続されていることを特徴としている。
また、本発明の半導体装置の他の構成は、基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタと第3のトランジスタとセンサ部とを含む素子形成層と、素子形成層上に設けられた記憶素子と、アンテナとして機能する導電層とを有し、記憶素子は、第1の導電層と有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、第1の導電層と第1のトランジスタとが電気的に接続され、センサ部と第2のトランジスタが電気的に接続され、アンテナとして機能する導電層と第3のトランジスタが電気的に接続していることを特徴としている。また、アンテナとして機能する導電層が第1の導電層と同一の層に設けられていることを特徴としている。
また、本発明の半導体装置の他の構成は、センサ部がフォトダイオードまたはフォトトランジスタを有することを特徴としている。
また、本発明の半導体装置の他の構成は、基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを含む素子形成層と、素子形成層上に設けられた記憶素子およびセンサ部とを有し、記憶素子は、第1の導電層と第1の有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、センサ部は、第3の導電層と第2の有機化合物層と第4の導電層との積層構造を有し、第1の導電層と第1のトランジスタとが電気的に接続され、第3の導電層と第2のトランジスタとが電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
また、本発明の半導体装置の他の構成は、基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタと第3のトランジスタとを含む素子形成層と、素子形成層上に設けられた記憶素子およびセンサ部と、アンテナとして機能する導電層とを有し、記憶素子は、第1の導電層と第1の有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、センサ部は、第3の導電層と第2の有機化合物層と第4の導電層との積層構造を有し、第1の導電層と第1のトランジスタとが電気的に接続され、第3の導電層と第2のトランジスタとが電気的に接続され、アンテナとして機能する導電層と第3のトランジスタが電気的に接続していることを特徴としている。また、アンテナとして機能する導電層が第1の導電層および第3の導電層と同一の層に設けられていることを特徴としている。
また、本発明の半導体装置の他の構成は、第1の導電層と第3の導電層が同一の層に設けられていることを特徴としている。また、第1の有機化合物層と第2の有機化合物層は、同一の材料を有することを特徴としている。
また、本発明の半導体装置の他の構成は、書き込みにより記憶素子の第1の導電層と第2の導電層との距離が変化することを特徴としている。
また、本発明の半導体装置の他の構成は、トランジスタが有機トランジスタであることを特徴としている。
また、本発明の半導体装置の他の構成は、トランジスタがガラス基板または可撓性基板上に設けられていることを特徴としている。
また、本発明の半導体装置の他の構成は、有機化合物層が高分子化合物を有していることを特徴としている。
また、本発明の半導体装置の他の構成は、書き込みにより不可逆的に記憶素子の抵抗が変化することを特徴としている。
また、本発明の半導体装置の作製方法は、基板上に第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを少なくとも有する複数のトランジスタを形成し、第1のトランジスタに電気的に接続する第1の導電層と第2のトランジスタに電気的に接続する第2の導電層とを形成し、第1の導電層および第2の導電層の端部を覆うように選択的に絶縁層を形成し、第1の導電層と電気的に接続するようにアンテナとして機能する導電層を形成し、アンテナとして機能する導電層を形成した後に第2の導電層を覆うようにスピンコート法、スクリーン印刷法または液滴吐出法を用いて高分子化合物を有する層を形成し、有機化合物層を覆うように第3の導電層を形成することを特徴としている。また、この場合、アンテナとして機能する導電層は、スクリーン印刷法または液滴吐出法により設けられた導電性のペーストに熱処理を行うことによって形成することができる。
また、本発明の半導体装置の他の作製方法は、基板上に第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを少なくとも有する複数のトランジスタを形成し、第1のトランジスタに電気的に接続するアンテナとして機能する第1の導電層と第2のトランジスタに電気的に接続する第2の導電層とを形成し、第2の導電層の端部および第1の導電層を覆うように選択的に絶縁層を形成し、第2の導電層を覆うようにスピンコート法、スクリーン印刷法または液滴吐出法を用いて高分子化合物を有する層を形成し、有機化合物層を覆うように第3の導電層を形成することを特徴としている。また、この場合、第1の導電層と第2の導電層は、スパッタリング法またはCVD法により形成することができる。
本発明を用いることによって、製造時以外にデータの書き込み(追記)が可能であり、書き換えによる偽造を防止可能な半導体装置を得ることができる。また、本発明を用いることによって、微細な構造で設けられた記憶素子を有する安価な半導体装置を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態について、図面を用いて以下に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する本発明の構成において、同じものを指す符号は異なる図面間で共通して用いる場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態では、記憶素子に有機化合物層を含んだ記憶回路(以下、有機メモリとも記す)の一構成例に関して図面を用いて説明する。より具体的には、記憶回路の構成がパッシブマトリクス型の場合に関して示す。
図1(A)に示したのは本発明の半導体装置の一構成例であり、メモリセル21がマトリクス状に設けられたメモリセルアレイ22、カラムデコーダ26aと読み出し回路26bとセレクタ26cを有するビット線駆動回路26、ロウデコーダ24aとレベルシフタ24bを有するワード線駆動回路24、書き込み回路等を有し外部とのやりとりを行うインターフェース23を有している。なお、ここで示す記憶回路16の構成はあくまで一例であり、センスアンプ、出力回路、バッファ等の他の回路を有していてもよいし、書き込み回路をビット線駆動回路に設けてもよい。
メモリセル21は、一対の導電層間に有機化合物層が設けられた構造(以下、「有機メモリ素子」とも記す)を有しており、ここでは、ワード線Wy(1≦y≦n)を構成する第1の導電層と、有機化合物層と、ビット線Bx(1≦x≦m)を構成する第2の導電層との積層構造を有している。有機化合物層は、第1の導電層と第2の導電層の間に単層または積層して設けられている。
メモリセルアレイ22の上面構造の一例に関して図1(B)に示す。
メモリセルアレイ22は、第1の方向に延びた第1の導電層27と、第1の導電層27を覆って設けられた有機化合物層と、第1の方向と異なる第2の方向(ここでは、垂直方向)に延びた第2の導電層28とを有している。第1の導電層27と第2の導電層28との間に有機化合物層が設けられている。なお、第1の導電層27はワード線Wyに、第2の導電層28はビット線Bxにそれぞれ対応している。
次に、有機メモリ素子を含むメモリセルアレイの作製方法に関して図2を用いて説明する。なお、図2では、図1(B)に示したメモリセルアレイ22におけるA−B間の断面構造を例に挙げて示す。
まず、基板30上に導電性を有する組成物を選択的に吐出することによって、第1の導電層27を形成する(図2(A))。また、第1の導電層27は、液滴吐出法に限らず、蒸着法、スパッタ法、CVD法、スピンコート法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法等を用いて形成してもよい。例えば、スパッタ法やCVD法で導電性を有する材料を全面に形成した後にフォトリソグラフィ法を用いて選択的にエッチングすることにより第1の導電層27とすることができる。
次に、第1の導電層27を覆うように有機化合物層29を形成する(図2(B))。有機化合物層29は、液滴吐出法、スクリーン印刷法、グラビア印刷、スピンコート法または蒸着法等を用いて形成することができる。これらの方法を用いることによって作業効率を向上することができる。
次に、有機化合物層29上に導電性を有する組成物を選択的に吐出することによって、第2の導電層28を形成する(図2(C))。ここでは、第1の導電層27と有機化合物層29と第2の導電層28との積層構造で構成された有機メモリ素子を複数有する記憶素子部39が形成される。また、第2の導電層28は、上記第1の導電層の形成で示したように他の方法を用いて形成することができる。第2の導電層28は、第1の導電層27と異なる方法を用いて形成してもよく、例えば、第1の導電層27をCVD法やスパッタ法で導電性を有する材料を全面に形成した後に選択的にエッチングして第1の導電層27を形成し、第2の導電層28を液滴吐出法やスクリーン印刷法等により直接選択的に形成することができる。この場合、第2の導電層28の形成にエッチングを行わなくてよいため、有機化合物層29へのダメージを抑制することができる。
次に、第2の導電層28を覆うように保護膜として機能する絶縁層31を設ける(図2(D))。
以上の工程により、有機メモリ素子を含むパッシブマトリクス型のメモリセルアレイを形成することができる。次に、上述した各工程で用いる材料等に関して具体的に説明を行う。
基板30としては、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、セラミック基板等を用いることができる。また、ステンレスを含む金属基板または半導体基板の表面に絶縁層を形成したものを用いても良い。PET等のプラスチック等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板は、一般的に上記基板と比較して耐熱温度が低い傾向にあるが、作製工程における処理温度に耐え得るのであれば用いることが可能である。なお、基板30の表面を、CMP法などの研磨により平坦化しておいても良い。
第1の導電層27と第2の導電層28としては、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、炭素(C)、アルミニウム(Al)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)等から選ばれた一種の元素または当該元素を複数含む合金からなる単層または積層構造を用いることができる。上記元素を複数含んだ合金としては、例えば、AlとTiとCを含んだ合金、AlとNiを含んだ合金、AlとCを含んだ合金、AlとNiとCを含んだ合金またはAlとMoを含んだ合金等を用いることができる。他にもドーピング等で導電率を向上させた導電性ポリマー、例えば、導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、導電性ポリチオフェン、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)とポリスチレンスルホン酸(PSS)の錯体等も用いることができる。また、透明導電材料を用いてもよい。特に、光学的作用を加えてデータの書き込みを行う際には透明導電材料を用いることが好ましい。透明導電材料としては、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、ガリウムを添加した酸化亜鉛(GZO)などその他の透光性酸化物導電材料を用いることが可能である。酸化珪素を含む酸化インジウムスズや、酸化珪素を含む酸化インジウムにさらに2〜20wt%の酸化亜鉛(ZnO)を混合したものを用いても良い。上記材料は、液滴吐出法、蒸着法、スパッタ法、CVD法、スピンコート法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法等を用いて形成することができる。例えば、Agを液滴吐出法で選択的に形成したり、Alを蒸着法により形成したりすることができる。
有機化合物層29は、導電性を有する有機化合物材料からなる層を単層または積層構造で設ける。導電性を有する有機化合物材料の具体例としては、キャリア輸送性を有する高分子化合物等が挙げられる。
キャリア輸送性を有する高分子化合物として、ポリ(p−フェニレンビニレン)(PPV)、[メトキシ−5−(2−エチル)ヘキシロキシ]−p−フェニレンビニレン(MEH−PPV)、ポリ(9,9−ジアルキルフルオレン)(PAF)、ポリ(9−ビニルカルバゾール)(PVK)、ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリアセチレン類、ポリピレン類、ポリカルバゾール類等を用いることができる。また、上記高分子化合物より重合度が小さいオリゴマー等を用いてもよい。これらの材料は、スピンコート法、液滴吐出法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法または蒸着法等を用いて形成することができる。
絶縁層31としては、酸化珪素(SiOx)、窒化珪素(SiNx)、酸化窒化珪素(SiOxNy)(x>y)、窒化酸化珪素(SiNxOy)(x>y)等の酸素または窒素を有する無機材料等の単層構造またはこれらの積層構造を用いることができる。他にも、ポリイミド、ポリアミド、ポリビニルフェノール、ベンゾシクロブテン、アクリル、エポキシ、シロキサン等の有機材料等により、単層又は積層構造で形成する。また、無機材料と有機材料を積層させて設けてもよい。シロキサン材料とは、Si−O−Si結合を含む材料に相当する。シロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いてもよい。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いてもよい。
なお、図2に示した構成はあくまで一例であり、この構成に限られない。上記構成と異なる場合に関して図3に示す。
図2では、第1の導電層27を覆うように全面に有機化合物層29を形成しているが、隣接する各々のメモリセル間において横方向への電界の影響が懸念される場合は、各メモリセルに設けられた有機化合物層を分離するため、各メモリセルに設けられた有機化合物層間に絶縁層32を設けてもよい(図3(A))。つまり、メモリセルごとに有機化合物層29を選択的に設ける。この場合、液滴吐出法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法等を用いて有機化合物層を各メモリセルに選択的に形成することによって効率よく設けることができる。
また、第1の導電層27を覆って有機化合物層29を設ける際に、第1の導電層27間の段差により生じる有機化合物層29の段切れや各メモリセル間における横方向への電界の影響を防止するために第1の導電層27の端部を覆うように、第1の導電層27間に絶縁層37を設けてもよい(図3(B))。この場合、液滴吐出法を用いることによって、複数の第1の導電層27間に選択的に絶縁層37を形成することができる。
また、図2の構成において、第1の導電層27と有機化合物層29との間に、整流性を有する素子を設けてもよい(図3(C))。整流性を有する素子とは、代表的には、ショットキーダイオード、PN接合を有するダイオード、PIN接合を有するダイオード、あるいはゲート電極とドレイン電極を接続したトランジスタである。もちろん、他の構成のダイオードでも構わない。ここでは、第1の導電層と有機化合物層の間に、半導体層34、35を含むPN接合ダイオードを設けた場合を示す。半導体層34、35のうち、一方はN型半導体であり、他方はP型半導体である。このように、整流作用を有する素子を設けることにより、読み出しや書き込み動作のマージンや正確性を向上させることができる。
また、図2では基板30上に有機メモリ素子を複数有する記憶素子部39を設ける構成を示したが、これに限られず、基板30上に薄膜トランジスタ(TFT)779を設けてその上方に記憶素子部39を形成してもよいし(図3(D))、基板30としてSi等の半導体基板やSOI基板を用いて当該基板をトランジスタチャネル領域として利用する電界効果トランジスタ(FET)778を形成し、その上方に記憶素子部39を形成してもよい(図3(E))。なお、ここでは、記憶素子部39を薄膜トランジスタ779または電界効果トランジスタ778の上方に形成する例を示したが、記憶素子部39と薄膜トランジスタ779または電界効果トランジスタ778を貼り合わせることによって設けてもよい。この場合、記憶素子部39と薄膜トランジスタ779または電界効果トランジスタ778は、別工程で作製し、その後、導電性フィルム等を用いて貼り合わせることによって設けることができる。また、薄膜トランジスタ779または電界効果トランジスタ778の構成は、公知のものであればどのような構成を用いてもよい。
このように、本実施の形態では、記憶素子に含まれる有機化合物層としてキャリア輸送性を有する高分子材料を液滴吐出法、スクリーン印刷法やグラビア印刷法等の印刷法またはスピンコート法等により設けることができるため、作製が容易であり安価な記憶装置または半導体装置を作製することができる。また、本実施の形態で示した記憶素子部は微細な構造で作製することが可能であるため、大きい容量を有する記憶回路を有する半導体装置を得ることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記実施の形態1とは異なる構成を有する半導体装置について説明する。具体的には、記憶回路の構成がアクティブマトリクス型の場合に関して示す。
図4(A)に示したのは本発明の半導体装置の一構成例であり、メモリセル221がマトリクス状に設けられたメモリセルアレイ222、カラムデコーダ226aと読み出し回路226bとセレクタ226cを有するビット線駆動回路226、ロウデコーダ224aとレベルシフタ224bを有するワード線駆動回路224、書き込み回路等を有し外部とのやりとりを行うインターフェース223を有している。なお、ここで示す記憶回路216の構成はあくまで一例であり、センスアンプ、出力回路、バッファ等の他の回路を有していてもよいし、書き込み回路をビット線駆動回路に設けてもよい。
メモリセル221は、少なくとも、トランジスタ240と記憶素子241(有機メモリ素子)を有しており、当該トランジスタ240はワード線Wy(1≦y≦n)を構成する第1の配線とビット線Bx(1≦x≦m)を構成する第2の配線に電気的に接続されている。
メモリセルアレイ222の上面構造の一例を図4(B)に示す。
メモリセルアレイ222は、第1の方向に延びた第1の配線231と、第1の方向と異なる第2の方向(ここでは、垂直方向)に延びた第2の配線232とがマトリクス状に設けられている。また、ここでは、第2の配線232はトランジスタ240のソースまたはドレイン領域の一方と電気的に接続されており、第1の配線231はトランジスタ240のゲート電極に電気的に接続されている。さらに、第2の配線232と接続されていないトランジスタ240のソースまたはドレイン領域の他方は、第1の導電層243と電気的に接続され、第1の導電層243と有機化合物層と第2の導電層との積層構造によって有機メモリ素子241が設けられている。
次に、上記構成を有する有機メモリの作製方法に関して図5を用いて説明する。なお、図5では、図4(B)に示したメモリセルアレイ222におけるa−b間の断面図およびビット線駆動回路226に含まれるCMOS回路の断面構造を示している。
まず、基板230上に記憶素子のスイッチング素子として機能する複数のトランジスタ240およびビット線駆動回路226が含むCMOS回路を構成するトランジスタ248を形成する。その後、トランジスタ240のソース領域またはドレイン領域と電気的に接続するようにソース電極またはドレイン電極を形成する(図5(A))。なお、ここでは、トランジスタ240のソース電極またはドレイン電極の一方を、記憶素子に含まれる上記第1の導電層243として併用する。また、第1の導電層243とソースまたはドレイン電極の材料として異なる材料を用いる場合には、ソースまたはドレイン電極を形成した後に、当該ソースまたはドレイン電極と電気的に接続するように第1の導電層243を別途形成すればよい。第1の導電層243は、蒸着法、スパッタ法、CVD法、液滴吐出法、スピンコート法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷等を用いて形成することができる。
次に、第1の導電層243の端部およびトランジスタ240、248のソース電極とドレイン電極を覆うように、保護膜として機能する絶縁層249を形成する(図5(B))。絶縁層249は、例えば、液滴吐出法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法を用いて直接選択的に形成してもよいし、CVD法、スパッタ法またはスピンコート法を用いて形成した後に、選択的にエッチングして第1の導電層243が露出するように形成してもよい。
次に、第1の導電層243上に有機化合物層244を形成する(図5(C))。なお、有機化合物層244は、図5(C)に示すように全面に形成してもよいし、各メモリセルに設けられる有機化合物層が分離するように選択的に形成してもよい。有機化合物層244は、液滴吐出法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、スピンコートまたは蒸着法等を用いて形成することができる。図5に示すように、全面に有機化合物層244を設ける場合には、スピンコート法や蒸着法を用いることによって作業効率を向上させることができる。また、選択的に有機化合物層244を設ける場合には、液滴吐出法やスクリーン印刷法、グラビア印刷法等を用いることによって、材料の利用効率を向上させることができる。また、スピンコート法や蒸着法を用いた場合であっても、あらかじめ選択的にマスクを設けておくか、または全面に形成した後にエッチングすることにより選択的に有機化合物層を設けることができる。どの方法を用いるかは実施者が適宜選択すればよい。
次に、有機化合物層244上に第2の導電層245を形成する(図5(D))。第2の導電層245は、上記第1の導電層と同様に蒸着法、スパッタ法、CVD法、液滴吐出法、スピンコート法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷等を用いて形成することができる。また、第1の導電層243と第2の導電層245は異なる方法を用いて形成してもよい。第1の導電層243と有機化合物層244と第2の導電層245との積層構造により記憶素子241(有機メモリ素子)が形成される。
次に、第2の導電層245を覆うように保護膜として機能する絶縁層256を設ける(図5(E))。絶縁層256は、蒸着法、スパッタ法、CVD法、液滴吐出法、スピンコート法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷等を用いて単層または積層構造で形成することができる。
以上の工程により、アクティブマトリクス型の記憶回路を有する半導体装置を形成することができる。続いて、各工程で用いる材料等に関して具体的に説明を行う。
基板230としては、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、セラミック基板等を用いることができる。また、ステンレスを含む金属基板または半導体基板の表面に絶縁層を形成したものを用いても良い。PET等のプラスチック等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板は、一般的に上記基板と比較して耐熱温度が低い傾向にあるが、作製工程における処理温度に耐え得るのであれば用いることが可能である。なお、基板230の表面を、CMP法などの研磨により平坦化しておいても良い。
トランジスタ240は、スイッチング素子として機能し得るものであれば、どのような構成で設けてもよい。例えば、基板230としてガラスや可撓性を有する基板を用いて当該基板上に薄膜トランジスタ(TFT)を形成してもよいし、Si等の半導体基板やSOI基板を用いて当該基板をトランジスタのチャネル領域として利用する電界効果トランジスタ(FET)を形成してもよい。また、トランジスタのチャネル領域に有機材料を用いた有機トランジスタを形成してもよい。また、図5では、絶縁性を有する基板上にプレーナ型の薄膜トランジスタを設けた例を示しているが、スタガ型や逆スタガ型等の構造でトランジスタを形成することも可能である。
また、トランジスタ240またはトランジスタ248に含まれる半導体層の構造もどのようなものを用いてもよく、例えば不純物領域(ソース領域、ドレイン領域、LDD領域を含む)を形成することもできる。トランジスタの構造としては、pチャネル型、nチャネル型のいずれかを用いて形成することができ、回路はpチャネル型のみ、nチャネル型のみ、その両方を用いたCMOS回路とすることができる。また、ゲート電極の側面と接するように絶縁層(サイドウォール)を形成してもよいし、ソース領域およびドレイン領域、またはゲート電極にシリサイド層を形成してもよい。シリサイド層の材料としては、ニッケル、タングステン、モリブデン、コバルト、白金等を用いることができる。
第1の導電層243または第2の導電層245としては、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、炭素(C)、アルミニウム(Al)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)等から選ばれた一種の元素または当該元素を複数含む合金からなる単層または積層構造を用いることができる。上記元素を複数含んだ合金としては、例えば、AlとTiとCを含んだ合金、AlとNi、AlとCを含んだ合金、AlとNiとCを含んだ合金またはAlとMoを含んだ合金等を用いることができる。他にもドーピング等で導電率を向上させた公知の導電性ポリマー、例えば導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、導電性ポリチオフェン、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)とポリスチレンスルホン酸(PSS)の錯体等も用いることができる。また、透明導電材料を用いてもよい。特に、光学的作用を加えてデータの書き込みを行う際には透明導電材料を用いることが好ましい。透明導電材料としては、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、ガリウムを添加した酸化亜鉛(GZO)などその他の透光性酸化物導電材料を用いることが可能である。酸化珪素を含む酸化インジウムスズや、酸化珪素を含んだ酸化インジウムに、さらに2〜20wt%の酸化亜鉛(ZnO)を混合したものを用いても良い。上記材料は、液滴吐出法、蒸着法、スパッタ法、CVD法、スピンコート法、スクリーン印刷またはグラビア印刷等を用いて形成することができる。例えば、Agを液滴吐出法で形成したり、Alを蒸着法により形成したりすることができる。
有機化合物層244としては、上記実施の形態1で示した有機化合物層29と同様の材料を用いることができる。例えば、第1の導電層243として酸化珪素を含む酸化インジウムスズを用い、当該第1の導電層243上に有機化合物層としてポリ(9−ビニルカルバゾール)(PVK)を設け、当該有機化合物層上に第2の導電層245として液滴吐出法によりAgを設けることによって記憶素子を形成することができる。
絶縁層249、256としては、酸化珪素(SiOx)、窒化珪素(SiNx)、酸化窒化珪素(SiOxNy)(x>y)、窒化酸化珪素(SiNxOy)(x>y)等の酸素または窒素を有する無機材料や、ポリイミド、ポリアミド、ポリビニルフェノール、ベンゾシクロブテン、アクリル、エポキシ、シロキサン等の有機材料等により、単層又は積層で形成する。また、無機材料と有機材料を積層させて設けてもよい。ポリイミド、ポリアミド、ポリビニルフェノール、ベンゾシクロブテン、アクリル、エポキシ、シロキサン等の材料は、液滴吐出法、印刷法またはスピンコート法を用いることによって効率的に形成することができる。
また、上記構成において、第1の導電層243と有機化合物層244との間、または有機化合物層244と第2の導電層245との間に整流性を有する素子を設けてもよい。整流性を有する素子として、上記実施の形態で示したいずれかの構成とすればよい。
また、本実施の形態で示す半導体層の構成は上述したものに限られない。例えば、トランジスタ240のソースおよびドレイン電極を覆うように絶縁層250を設け、当該絶縁層250上に第1の導電層243を設けた構成とすることもできる(図6)。この場合、スピンコート法や蒸着法を用いて第1の導電層243を覆うように全面に有機化合物層244を形成することができる(図6(B))。また、隣接する各々のメモリセル間において、有機化合物層244の段切れや、横方向への電界の影響が懸念される場合は、各メモリセルに設けられた有機化合物層を分離するために絶縁層249を設けてもよい(図6(C))。なお、図6(C)では、液滴吐出法や印刷法等を用いて各メモリセルに選択的に有機化合物層244を設けた例を示したが、上記図5に示したように、全面に有機化合物層244を設けた構成としてもよい。
このように、絶縁層250を介してソースまたはドレイン電極と電気的に接続するように第1の導電層243を設けることによって、ソース電極およびドレイン電極と同一の層に第1の導電層243を設ける場合と比較して第1の導電層243の配置を自由に決めることができる。つまり、図5に示した構造では、トランジスタ240のソースまたはドレイン電極を避けた領域に記憶素子241を設ける必要があったが、絶縁層250を介して記憶素子241を設けることによって、例えば、トランジスタ240の上方に記憶素子241を形成することが可能となる。その結果、メモリセル221をより高集積化することが可能となる(図6(A))。
また、他にも、上記構成とは異なる他の構成として、第1の導電層243と第2の導電層245とを同一の層に配置して記憶素子241を形成することもできる。この場合の一構成例に関して、図19を参照して説明する。
図5または図6では、第1の導電層243と第2の導電層245を用いて有機化合物層244を上下で挟んで積層させることによって記憶素子241を形成したが、ここでは、第1の導電層243と第2の導電層245を同一の層に設け横方向で有機化合物層244を挟むことによって記憶素子241を形成する(図19(A)、(B))。この場合、第1の導電層243は、トランジスタ240のソースまたはドレイン電極としての機能を有しており、第2の導電層245もソースまたはドレイン電極と同一の層に形成されている。第1の導電層243と第2の導電層245とが同じ材料を用いて形成することができる場合は、第1の導電層243および第2の導電層245を同時に形成することができるため、作製工程を減らすことができる。なお、ここでは、全面に有機化合物層244を設けた例を示したが、これに限られず、選択的に有機化合物層244を形成することもできる。
また、トランジスタ240のソースおよびドレイン電極を覆うように絶縁層250を設け、当該絶縁層250上に第1の導電層243および第2の導電層245を設ける構成とすることもできる(図19(C))。これは、例えば、第1の導電層243をITO等の透光性を有する材料で設ける場合等、つまりトランジスタのソースおよびドレイン電極と第1の導電層243を異なる材料で形成したいとき等に有効である。また、絶縁層250を介して第1の導電層243および第2の導電層245を形成することによって、当該第1の導電層および第2の導電層を自由に配置することができるため、記憶素子241を集積化して設けることができる。この場合も、第1の導電層243と第2の導電層245の材料が同じ場合には同時に形成することにより、作製工程を減らすことができる。
なお、図19の構成において、第1の導電層243と第2の導電層245は必ずしも同一の層に設ける必要はない。例えば、図19(C)の構成において、第2の導電層245を有機化合物層244の上方に形成し、有機化合物層244を介して斜め方向で第1の導電層243と第2の導電層245が配置する構成としてもよい。このような構成とすることによって、第1の電極上にゴミ等の汚染物がある場合にも、その影響を防止することができる。
なお、本実施の形態は、上記実施の形態と自由に組み合わせて行うことができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、上記実施の形態とは異なる半導体装置の一例に関して図面を用いて説明する。
本実施の形態で示す半導体装置は、非接触でデータの読み出しと書き込みが可能であることを特徴としており、データの伝送形式は、一対のコイルを対向に配置して相互誘導によって交信を行う電磁結合方式、誘導電磁界によって交信する電磁誘導方式、電波を利用して交信する電波方式の3つに大別されるが、いずれの方式を用いてもよい。また、データの伝送に用いるアンテナは2通りの設け方があり、1つは複数の素子および記憶素子が設けられた基板上にアンテナを設ける場合、もう1つは複数の素子および記憶素子が設けられた基板に端子部を設け、当該端子部に別の基板に設けられたアンテナを接続して設ける場合がある。
まず、複数の素子および記憶素子が設けられた基板上にアンテナを設ける場合の半導体装置の一構成例を図7を用いて説明する。
図7(A)はパッシブマトリクス型で構成される有機メモリを有する半導体装置を示しており、基板350上に複数のトランジスタ451を含む素子形成層351が設けられ、素子形成層351の上方に複数の有機メモリ素子を含んだ記憶素子部352とアンテナ部353が設けられている。なお、ここでは素子形成層351の上方に記憶素子部352またはアンテナ部353を設けた場合を示しているが、この構成に限られず記憶素子部352またはアンテナ部353を、素子形成層351の下方や同一の層に設けることも可能である。
基板350としては、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、セラミック基板等を用いることができる。また、ステンレスを含む金属基板または半導体基板の表面に絶縁層を形成したものを用いても良い。PET等のプラスチック等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板は、一般的に上記基板と比較して耐熱温度が低い傾向にあるが、作製工程における処理温度に耐え得るのであれば用いることが可能である。なお、基板230の表面を、CMP法などの研磨により平坦化しておいても良い。
記憶素子部352に含まれる複数の有機メモリ素子は、第1の導電層361と有機化合物層362と第2の導電層363とが積層して設けられ、第2の導電層363を覆って保護膜として機能する絶縁層366が形成されている。ここでは、各メモリセル間(複数の有機メモリ素子同士の間)に絶縁層364を設けて有機化合物層362をメモリセルごとに設けているが、有機化合物層362は第1の導電層361を覆うように全面に形成してもよい。なお、記憶素子部352は上記実施の形態で示した材料または作製方法を用いて形成することができる。
また、記憶素子部352において、上記実施の形態で示したように、第1の導電層361と有機化合物層362との間、または有機化合物層362と第2の導電層363との間に整流性を有する素子を設けてもよい。
アンテナ部353は、アンテナとして機能する導電層355が設けられている。ここでは、導電層355は第1の導電層361と同一の層に設けられており、導電層355と第1の導電層361を同一の材料を用いて一緒に形成してもよい。また、導電層355は、絶縁層364または絶縁層366上に形成してもよい。絶縁層364上に設ける場合は、第2の導電層363と同じ材料を用いて一緒に形成することができる。
アンテナとして機能する導電層355は、波形整形回路や整流回路を構成するトランジスタに接続されている。ここでは、アンテナとして機能する導電層355は複数のトランジスタ451のいずれかに電気的に接続されている。また、非接触で外部から送られてきたデータは波形整形回路や整流回路で処理された後、読み込み回路や書き込み回路を介して有機メモリ素子とデータのやりとり(データの書き込みや読み込み)が行われる。
導電層355の材料としては、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、マンガン(Mn)、チタン(Ti)等から選ばれた一種の元素または当該元素を複数含む合金等を用いることができる。また、導電層355は、蒸着法、スパッタ法、CVD法、液滴吐出法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷等を用いて形成することができる。
素子形成層351は、少なくともトランジスタを有している。当該トランジスタにより、CPU(central processing unit)、メモリまたはマイクロプロセッサ等のありとあらゆる集積回路を設けることができる。また、本実施の形態において、素子形成層351に含まれるトランジスタ451は、pチャネル型TFT、nチャネル型TFTとすることができる。また、トランジスタ451に含まれる半導体層の構造もどのようなものを用いてもよく、例えば不純物領域(ソース領域、ドレイン領域、LDD領域を含む)を形成してもよい。また、ゲート電極の側面と接するように絶縁層(サイドウォール)を形成してもよいし、ソース領域、ドレイン領域、ゲート電極にシリサイド層を形成してもよい。シリサイド層の材料としては、ニッケル、タングステン、モリブデン、コバルト、白金等を用いることができる。
また、素子形成層351に含まれるトランジスタ451は、当該トランジスタのチャネル領域を有機材料で形成した有機トランジスタで設けてもよい。この場合、基板350としてプラスチック等の可撓性を有する基板上に、直接印刷法や液滴吐出法等を用いて有機トランジスタを有する素子形成層351を形成することができる。またこの際、上述したように記憶素子部352も液滴吐出法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法等を用いて形成することによってより低コストで半導体装置を作製することが可能となる。
図7(B)にアクティブマトリクス型の有機メモリを有する半導体装置の一例を示す。なお、図7(B)については、図7(A)と異なる部分に関して説明する。
図7(B)に示す半導体装置は、基板350上にトランジスタ451、354を含む素子形成層351が設けられ、素子形成層351の上方に記憶素子部356とアンテナ部353が設けられている。なお、ここではトランジスタ451と同一の層に記憶素子部356のスイッチング素子として機能するトランジスタ354を設け、素子形成層351の上方に記憶素子部356とアンテナ部353を設けた場合を示しているが、この構成に限られずトランジスタ354を素子形成層351の上方や下方に設けてもよいし、記憶素子部356やアンテナ部353を、素子形成層351の下方や同一の層に設けることも可能である。
記憶素子部356に含まれる複数の有機メモリ素子は、第1の導電層371と有機化合物層372と第2の導電層373が積層して設けられており、第2の導電層373を覆うように保護膜として絶縁層376が形成されている。また、ここでは、第1の導電層371の端部を覆うように絶縁層374が形成され、有機化合物層372が各メモリセルに選択的に形成されているが、第1の導電層371および絶縁層374を覆うように全面に形成してもよい。なお、記憶素子部356は上記実施の形態で示した材料または作製方法を用いて形成することができる。また、記憶素子部356においても、上述したように、第1の導電層371と有機化合物層372との間、または有機化合物層372と第2の導電層373との間に整流性を有する素子を設けてもよい。
アンテナ部353に設けられた導電層355は、第1の導電層371と同一の層に形成してもよいし、絶縁層374または絶縁層376上に形成してもよい。導電層355を第1の導電層371または第2の導電層373と同一の層上に設ける場合は、それぞれ第1の導電層371または第2の導電層373と同じ材料を用いて一緒に形成することもできる。アンテナとして機能する導電層355は、波形整形回路や整流回路を構成するトランジスタに接続されている。ここでは、アンテナとして機能する導電層355は波形整形回路や整流回路を構成するトランジスタ451に電気的に接続されている。また、非接触で外部から送られてきたデータは波形整形回路や整流回路で処理された後、読み込み回路や書き込み回路を介して有機メモリ素子とデータのやりとり(データの書き込みや読み込み)が行われる。
素子形成層351に設けられたトランジスタ354は、記憶素子部356に含まれる有機メモリ素子へのデータの書き込みまたは読み込みを行う場合にスイッチング素子として機能する。そのため、トランジスタ354はpチャネル型TFTまたはnチャネル型TFTのどちらか一方の構成を用いて設けることが好ましい。また、トランジスタ354に含まれる半導体層の構造は、どのような構成としてもよく、例えば不純物領域(ソース領域、ドレイン領域、LDD領域を含む)を形成してもよいし、pチャネル型またはnチャネル型のどちらで形成してもよい。また、ゲート電極の側面と接するように絶縁層(サイドウォール)を形成してもよいし、ソース領域、ドレイン領域、ゲート電極にシリサイド層を形成してもよい。シリサイド層の材料としては、ニッケル、タングステン、モリブデン、コバルト、白金等を用いることができる。
また、素子形成層351、記憶素子部356、アンテナ部353は、上述したように蒸着、スパッタ法、CVD法、液滴吐出法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法等を用いて形成することができる。なお、各場所によって異なる方法を用いて形成してもかまわない。例えば、高速動作が必要とされるトランジスタ451は基板上にSi等からなる半導体層を形成した後に熱処理により結晶化させて設け、その後、素子形成層351の上方にスイッチング素子として機能するトランジスタ354を液滴吐出法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法等を用いて有機トランジスタとして設けることができる。
なお、図7(B)に示す記憶素子部356において、第1の導電層371は絶縁層を介して素子形成層351のトランジスタ354のソースまたはドレイン電極と接続する構成を示しているが、もちろん図5に示すようにトランジスタのソースまたはドレイン電極と同一の層に形成することも可能である。また、図7(B)では、メモリセルごとに有機化合物層372を選択的に設けているが、もちろん図5に示したように全面に形成してもよい。メモリセルごとに有機化合物層を設ける場合には液滴吐出法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法等を、全面に有機化合物層を設ける場合にはスピンコート法や蒸着法等を用いることが好ましい。
次に、複数の素子および記憶素子が設けられた基板に端子部を設け、当該端子部に別の基板に設けられたアンテナを接続して設ける場合の半導体装置の一構成例に関して図8を用いて説明する。なお、図8に関しては図7と異なる部分に関して説明を行う。
図8(A)は、パッシブマトリクス型の有機メモリを有する半導体装置を示しており、基板350上に複数のトランジスタ451を含む素子形成層351が設けられ、素子形成層351の上方に有機メモリ素子を複数有する記憶素子部352が設けられ、基板365に設けられたアンテナ部357が素子形成層351のトランジスタ451と接続するように設けられている。なお、ここでは素子形成層351の上方に記憶素子部352またはアンテナ部357を設けた場合を示しているが、この構成に限られず記憶素子部352を素子形成層351の下方や同一の層に、またはアンテナ部357を素子形成層351の下方に設けることも可能である。
記憶素子部352に含まれる有機メモリ素子は、第1の導電層361と有機化合物層362と第2の導電層363が積層して設けられている。また、有機化合物層362の段切れや隣接するメモリセルにおいて横方向への電界の影響が懸念される場合は、メモリセルごとに有機化合物層を分離するための絶縁層を設けてもよい。なお、記憶素子部352は上記実施の形態で示した材料または作製方法を用いて形成することができる。
また、素子形成層351と記憶素子部352とが形成される基板と、アンテナ部357が設けられた基板365は、接着性を有する樹脂375により貼り合わされている。そして、素子形成層351と導電層358とは樹脂375中に含まれる導電性微粒子359を介して電気的に接続されている。また、銀ペースト、銅ペースト、カーボンペースト等の導電性接着剤や半田接合を行う方法を用いて素子形成層351と記憶素子部352とが形成される基板と、アンテナ部357が設けられた基板365とを貼り合わせてもよい。
図8(B)は、アクティブマトリクス型の有機メモリが設けられた半導体装置を示しており、基板350上にトランジスタ451、354を含む素子形成層351が設けられ、素子形成層351の上方に有機メモリ素子を複数有する記憶素子部356が設けられ、基板365に設けられたアンテナ部357が素子形成層と接続するように設けられている。なお、ここでは素子形成層351においてトランジスタ451と同一の層にトランジスタ354を設け、素子形成層351の上方にアンテナ部357を設けた場合を示しているが、この構成に限られず記憶素子部356を素子形成層351の下方や同一の層に、またはアンテナ部357を素子形成層351の下方に設けることも可能である。
記憶素子部356に含まれる有機メモリ素子は、第1の導電層371と有機化合物層372と第2の導電層373が積層して設けられている。また、隣接するメモリセルにおいて横方向への電界の影響が懸念される場合は、隣接する有機化合物層を分離するために絶縁層を設けてもよい。なお、記憶素子部356は上記実施の形態で示した材料または作製方法を用いて形成することができる。
また、図8(B)においても素子形成層351と記憶素子部356とが設けられた基板と、アンテナ部357が設けられた基板は、導電性微粒子359を含む樹脂375により貼り合わせることにより設けることができる。
このように、有機メモリおよびアンテナを備えた半導体装置を形成することができる。また、本実施の形態では、トランジスタ354、451として、基板350上に薄膜トランジスタを形成して設けているが、基板350としてSi等の半導体基板を用いて、基板をチャネル部として用いた電界効果トランジスタ(FET)を形成することによって設けてもよい。また、基板350としてSOI基板を用いて、当該基板に作り込んで設けてもよい。この場合、SOI基板はウェハの貼り合わせによる方法や酸素イオンをSi基板内に打ち込むことにより内部に絶縁層を形成するSIMOXと呼ばれる方法を用いて形成することができる。
なお、本実施の形態は、上記実施の形態と自由に組み合わせて行うことができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、薄膜トランジスタ、記憶素子およびアンテナを含む本発明の半導体装置の作製方法について、図面を参照して説明する。
まず、基板701の一表面に、剥離層702を形成する(図21(A))。基板701は、ガラス基板、石英基板、金属基板やステンレス基板の一表面に絶縁層を形成したもの、本工程の処理温度に耐えうる耐熱性があるプラスチック基板等を用いるとよい。このような基板701であれば、その面積や形状に大きな制限はないため、基板701として、例えば、1辺が1メートル以上であって、矩形状のものを用いれば、生産性を格段に向上させることができる。このような利点は、円形のシリコン基板を用いる場合と比較すると、大きな優位点である。なお、本工程では、剥離層702は、基板701の全面に設けているが、必要に応じて、基板701の全面に剥離層を設けた後に、フォトリソグラフィ法を用いて選択的に設けてもよい。また、基板701に接するように剥離層702を形成しているが、必要に応じて、基板701に接するように下地となる絶縁層を形成し、当該絶縁層に接するように剥離層702を形成してもよい。
剥離層702は、公知の手段(スパッタリング法やプラズマCVD法等)により、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Zr)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、鉛(Pb)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、珪素(Si)から選択された元素または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料からなる層を、単層又は積層して形成する。珪素を含む層の構造は、非晶質、微結晶、多結晶のいずれの場合でもよい。
剥離層702が単層構造の場合、例えば、タングステン層、モリブデン層またはタングステンとモリブデンの混合物を含む層を形成する。あるいは、タングステンの酸化物若しくは酸化窒化物を含む層、モリブデンの酸化物若しくは酸化窒化物を含む層またはタングステンとモリブデンの混合物の酸化物若しくは酸化窒化物を含む層を形成する。なお、タングステンとモリブデンの混合物とは、例えば、タングステンとモリブデンの合金に相当する。また、タングステンの酸化物は、酸化タングステンと表記することがある。
剥離層702が積層構造の場合、1層目としてタングステン層、モリブデン層またはタングステンとモリブデンの混合物を含む層を形成し、2層目として、タングステン、モリブデンまたはタングステンとモリブデンの混合物の酸化物、窒化物、酸化窒化物又は窒化酸化物を形成する。
なお、剥離層702として、タングステンを含む層とタングステンの酸化物を含む層の積層構造を形成する場合、タングステンを含む層を形成し、その上層に酸化珪素を含む層を形成することで、タングステン層と酸化珪素層との界面に、タングステンの酸化物を含む層が形成されることを活用してもよい。これは、タングステンの窒化物、酸化窒化物および窒化酸化物を含む層を形成する場合も同様であり、タングステンを含む層を形成後、その上層に窒化珪素層、酸化窒化珪素層、窒化酸化珪素層を形成するとよい。また、タングステンの酸化物は、WOxで表され、Xは2〜3であり、Xが2の場合(WO)、Xが2.5の場合(W)、Xが2.75の場合(W11)、Xが3の場合(WO)などがある。タングステンの酸化物を形成するにあたり、上記に挙げたXの値に特に制約はなく、エッチングレート等を基に、どの酸化物を形成するかを決めるとよい。なお、エッチングレートとして最も良いものは、酸素雰囲気下で、スパッタリング法により形成するタングステンの酸化物を含む層(WOx、0<X<3)である。従って、作製時間の短縮のため、剥離層として、酸素雰囲気下でスパッタリング法によりタングステンの酸化物を含む層を形成するとよい。また、剥離層として金属層と金属酸化物を含む層の積層構造で設ける場合、金属層を形成後、当該金属層にプラズマ処理を行うことによって金属層上に金属酸化膜を形成してもよい。プラズマ処理を行う場合、酸素雰囲気下や窒素雰囲気下またはNO雰囲気下等で行うことによって、金属膜上に金属酸化膜や金属酸窒化膜等を形成することができる。
次に、剥離層702を覆うように、下地となる絶縁層703を形成する。絶縁層703は、公知の手段(スパッタ法やプラズマCVD法等)により、珪素の酸化物または珪素の窒化物を含む層を、単層又は積層で形成する。珪素の酸化物材料とは、珪素(Si)と酸素(O)を含む物質であり、酸化珪素、酸化窒化珪素、窒化酸化珪素等が該当する。珪素の窒化物材料とは、珪素と窒素(N)を含む物質であり、窒化珪素、酸化窒化珪素、窒化酸化珪素等が該当する。下地となる絶縁層が2層構造の場合、例えば、1層目として窒化酸化珪素層を形成し、2層目として酸化窒化珪素層を形成するとよい。下地となる絶縁層が3層構造の場合、1層目の絶縁層として酸化珪素層を形成し、2層目の絶縁層として窒化酸化珪素層を形成し、3層目の絶縁層として酸化窒化珪素層を形成するとよい。または、1層目の絶縁層として酸化窒化珪素層を形成し、2層目の絶縁層として窒化酸化珪素層を形成し、3層目の絶縁層として酸化窒化珪素層を形成するとよい。下地となる絶縁層は、基板701からの不純物の侵入を防止するブロッキング膜として機能する。
次に、絶縁層703上に、非晶質半導体層704(例えば非晶質珪素を含む層)を形成する。非晶質半導体層704は、公知の手段(スパッタ法、LPCVD法、プラズマCVD法等)により、25〜200nm(好ましくは30〜150nm)の厚さで形成する。続いて、非晶質半導体層704を公知の結晶化法(レーザ結晶化法、RTA又はファーネスアニール炉を用いる熱結晶化法、結晶化を助長する金属元素を用いる熱結晶化法、結晶化を助長する金属元素を用いる熱結晶化法とレーザ結晶化法を組み合わせた方法等)により結晶化して、結晶質半導体層を形成する。その後、得られた結晶質半導体層を所望の形状にエッチングして、結晶質半導体層706〜710を形成する(図21(B))。
結晶質半導体層706〜710の作成工程の一例を以下に簡単に説明すると、まず、プラズマCVD法を用いて、膜厚66nmの非晶質半導体層を形成する。次に、結晶化を助長する金属元素であるニッケルを含む溶液を非晶質半導体層上に保持させた後、非晶質半導体層に脱水素化の処理(500℃、1時間)と、熱結晶化の処理(550℃、4時間)を行って結晶質半導体層を形成する。その後、必要に応じてレーザ光を照射し、フォトリソグラフィ法によって結晶質半導体層706〜710を形成する。レーザ結晶化法で結晶質半導体層を形成する場合、連続発振またはパルス発振の気体レーザ又は固体レーザを用いる。気体レーザとしては、エキシマレーザ、YAGレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、ガラスレーザ、ルビーレーザ、Ti:サファイアレーザ等を用いる。固体レーザとしては、Cr、Nd、Er、Ho、Ce、Co、Ti又はTmがドーピングされたYAG、YVO、YLF、YAlOなどの結晶を使ったレーザを用いる。
また、結晶化を助長する金属元素を用いて非晶質半導体層の結晶化を行うと、低温で短時間の結晶化が可能となるうえ、結晶の方向が揃うという利点がある一方、金属元素が結晶質半導体層に残存するためにオフ電流が上昇し、特性が安定しないという欠点がある。そこで、結晶質半導体層上に、ゲッタリングサイトとして機能する非晶質半導体層を形成するとよい。ゲッタリングサイトとなる非晶質半導体層には、リンやアルゴンの不純物元素を含有させる必要があるため、好適には、アルゴンを高濃度に含有させることが可能なスパッタ法で形成するとよい。その後、加熱処理(RTA法やファーネスアニール炉を用いた熱アニール等)を行って、非晶質半導体層中に金属元素を拡散させ、続いて、当該金属元素を含む非晶質半導体層を除去する。そうすると、結晶質半導体層中の金属元素の含有量を低減又は除去することができる。
次に、結晶質半導体層706〜710を覆うゲート絶縁層705を形成する。ゲート絶縁層705は、公知の手段(プラズマCVD法やスパッタ法)により、珪素の酸化物又は珪素の窒化物を含む層を、単層又は積層して形成する。具体的には、酸化珪素を含む層、酸化窒化珪素を含む層、窒化酸化珪素を含む層を、単層又は積層して形成する。
次に、ゲート絶縁層705上に、第1の導電層と第2の導電層を積層して形成する。第1の導電層は、公知の手段(プラズマCVD法やスパッタリング法)により、20〜100nmの厚さで形成する。第2の導電層は、公知の手段により、100〜400nmの厚さで形成する。第1の導電層と第2の導電層は、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)、ニオブ(Nb)等から選択された元素又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成する。または、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶珪素に代表される半導体材料により形成する。第1の導電層と第2の導電層の組み合わせの例を挙げると、窒化タンタル層とタングステン層、窒化タングステン層とタングステン層、窒化モリブデン層とモリブデン層等が挙げられる。タングステンや窒化タンタルは、耐熱性が高いため、第1の導電層と第2の導電層を形成した後に、熱活性化を目的とした加熱処理を行うことができる。また、2層構造ではなく、3層構造の場合は、モリブデン層とアルミニウム層とモリブデン層の積層構造を採用するとよい。
次に、フォトリソグラフィ法を用いてレジストからなるマスクを形成し、ゲート電極とゲート線を形成するためのエッチング処理を行って、ゲート電極として機能する導電層716〜725(ゲート電極層とよぶことがある)を形成する。
次に、フォトリソグラフィ法により、レジストからなるマスクを形成して、結晶質半導体層706、708〜710に、イオンドープ法又はイオン注入法により、N型を付与する不純物元素を低濃度に添加して、N型不純物領域711、713〜715とチャネル形成領域780、782〜784を形成する。N型を付与する不純物元素は、15族に属する元素を用いれば良く、例えばリン(P)、砒素(As)を用いる。
次に、フォトリソグラフィ法によりレジストからなるマスクを形成して、結晶質半導体層707に、P型を付与する不純物元素を添加して、P型不純物領域712とチャネル形成領域781を形成する。P型を付与する不純物元素は、例えばボロン(B)を用いる。
次に、ゲート絶縁層705と導電層716〜725を覆うように、絶縁層を形成する。絶縁層は、公知の手段(プラズマCVD法やスパッタ法)により、珪素、珪素の酸化物又は珪素の窒化物の無機材料を含む層や、有機樹脂などの有機材料を含む層を、単層又は積層して形成する。次に、絶縁層を、垂直方向を主体とした異方性エッチングにより選択的にエッチングして、導電層716〜725の側面に接する絶縁層(サイドウォールともよばれる)739〜743を形成する(図21(C))。また、絶縁層739〜743の作製と同時に、絶縁層705がエッチングされた絶縁層734〜738を形成する。絶縁層739〜743は、後にLDD(Lightly Doped drain)領域を形成する際のドーピング用のマスクとして用いる。
次に、フォトリソグラフィ法を用いて形成したレジストからなるマスクと、絶縁層739〜743をマスクとして用いて、結晶質半導体層706、708〜710にN型を付与する不純物元素を添加して、第1のN型不純物領域(LDD領域ともよぶ)727、729、731、733と、第2のN型不純物領域726、728、730、732とを形成する。第1のN型不純物領域(ソース、ドレイン領域ともよぶ)727、729、731、733が含む不純物元素の濃度は、第2のN型不純物領域726、728、730、732の不純物元素の濃度よりも低い。上記工程を経て、N型の薄膜トランジスタ744、746〜748と、P型の薄膜トランジスタ745が完成する。
なお、LDD領域を形成するためには、サイドウォールの絶縁層をマスクとして用いる手法がある。サイドウォールの絶縁層をマスクとして用いる手法は、LDD領域の幅の制御が容易であり、また、LDD領域を確実に形成することができる。
続いて、薄膜トランジスタ744〜748を覆うように、絶縁層を単層又は積層して形成する(図22(A))。薄膜トランジスタ744〜748を覆う絶縁層は、公知の手段(SOG法、液滴吐出法等)により、珪素の酸化物や珪素の窒化物等の無機材料、ポリイミド、ポリアミド、ベンゾシクロブテン、アクリル、エポキシ、シロキサン等の有機材料等により、単層又は積層で形成する。例えば、薄膜トランジスタ744〜748を覆う絶縁層が3層構造の場合、1層目の絶縁層749として酸化珪素を含む層を形成し、2層目の絶縁層750として樹脂を含む層を形成し、3層目の絶縁層751として窒化珪素を含む層を形成するとよい。
なお、絶縁層749〜751を形成する前、又は絶縁層749〜751のうちの1つ又は複数の薄膜を形成した後に、半導体層の結晶性の回復や半導体層に添加された不純物元素の活性化、半導体層の水素化を目的とした加熱処理を行うとよい。加熱処理には、熱アニール、レーザアニール法又はRTA法などを適用するとよい。
次に、フォトリソグラフィ法を用いて絶縁層749〜751をエッチングして、N型不純物領域726、728〜732、P型不純物領域712を露出させるコンタクトホールを形成する。続いて、コンタクトホールを充填するように、導電層を形成し、当該導電層をパターン加工して、ソースドレイン配線として機能する導電層752〜761を形成する。
導電層752〜761は、公知の手段(プラズマCVD法やスパッタリング法)により、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ネオジウム(Nd)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層又は積層で形成する。アルミニウムを主成分とする合金材料とは、例えば、アルミニウムを主成分としニッケルを含む材料、又は、アルミニウムを主成分とし、ニッケルと、炭素と珪素の一方又は両方とを含む合金材料に相当する。導電層752〜761は、例えば、バリア層とアルミニウムシリコン(Al−Si)層とバリア層の積層構造、バリア層とアルミニウムシリコン(Al−Si)層と窒化チタン層とバリア層の積層構造を採用するとよい。なお、バリア層とは、チタン、チタンの窒化物、モリブデン、又はモリブデンの窒化物からなる薄膜に相当する。アルミニウムやアルミニウムシリコンは抵抗値が低く、安価であるため、導電層752〜761を形成する材料として最適である。また、上層と下層のバリア層を設けると、アルミニウムやアルミニウムシリコンのヒロックの発生を防止することができる。また、還元性の高い元素であるチタンを含むバリア層を形成すると、結晶質半導体層上に薄い自然酸化膜ができていたとしても、この自然酸化膜を還元し、結晶質半導体層と良好なコンタクトをとることができる。
次に、導電層752〜761を覆うように、絶縁層762を形成する(図22(B))。絶縁層762は、公知の手段(SOG法、液滴吐出法等)を用いて、無機材料又は有機材料により、単層又は積層で形成する。また、絶縁層762は、好適には、0.75μm〜3μmの厚さで形成する。
続いて、フォトリソグラフィ法を用いて絶縁層762をエッチングして、導電層757、759、761を露出させるコンタクトホールを形成する。続いて、コンタクトホールを充填するように、導電層を形成する。導電層は、公知の手段(プラズマCVD法やスパッタリング法)を用いて、導電性材料により形成する。次に、導電層をパターン加工して、導電層763〜765を形成する。なお、導電層763、764は、記憶素子が含む一対の導電層のうちの一方の導電層となる。従って、好適には、導電層763〜765は、チタン、又はチタンを主成分とする合金材料若しくは化合物材料により、単層又は積層で形成するとよい。チタンは、抵抗値が低いため、記憶素子のサイズの縮小につながり、高集積化を実現することができる。また、導電層763〜765を形成するためのエッチング工程においては、下層の薄膜トランジスタ744〜748にダメージを与えないために、ウエットエッチング加工を行うとよく、エッチング剤にはフッ化水素(HF)又はアンモニア過水を用いるとよい。
次に、導電層763〜765を覆うように、絶縁層766を形成する。絶縁層766は、公知の手段(SOG法、液滴吐出法等)を用いて、無機材料又は有機材料により、単層又は積層で形成する。また、絶縁層766は、好適には、0.75μm〜3μmの厚さで形成する。続いて、フォトリソグラフィ法を用いて、絶縁層766をエッチングして、導電層763〜765を露出させるコンタクトホール767〜769を形成する。
次に、導電層765に接し、アンテナとして機能する導電層786を形成する(図23(A))。導電層786は、公知の手段(プラズマCVD法、スパッタリング法、印刷法、液滴吐出法)を用いて、導電性材料により形成する。好ましくは、導電層786は、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銀(Ag)、銅(Cu)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層又は積層で形成する。具体的には、導電層786は、スクリーン印刷法により、銀を含むペーストを用いて形成し、その後、50〜350度の加熱処理を行って形成する。又は、スパッタリング法によりアルミニウム層を形成し、当該アルミニウム層をパターン加工することにより形成する。アルミニウム層のパターン加工は、ウエットエッチング加工を用いるとよく、ウエットエッチング加工後は200〜300度の加熱処理を行うとよい。
次に、導電層763、764に接するように有機化合物層787を形成する(図23(B))。有機化合物層787は、液滴吐出法、スピンコート法、スクリーン印刷法等により形成する。続いて、有機化合物層787に接するように、導電層771を形成する。導電層771は、公知の手段(スパッタリング法や蒸着法)により形成する。
以上の工程を経て、導電層763、有機化合物層787および導電層771の積層体からなる記憶素子789と、導電層764、有機化合物層787および導電層771の積層体からなる記憶素子790が完成する。
なお、上記の作製工程では、有機化合物層787の耐熱性が強くないため、アンテナとして機能する導電層786を形成する工程の後に、有機化合物層787を形成する工程を行うことを特徴とする。
次に、記憶素子789、790、アンテナとして機能する導電層786を覆うように、公知の手段(SOG法、液滴吐出法等)により、保護層として機能する絶縁層772を形成する。絶縁層772は、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)などの炭素を含む層、窒化珪素を含む層、窒化酸化珪素を含む層、有機材料により形成し、好ましくはエポキシ樹脂により形成する。
次に、薄膜集積回路791を基板701から剥離する。ここでは、レーザ光(例えばUV光)を照射することによって開口部773、774を形成後(図24(A))、物理的な力を用いて基板701から薄膜集積回路791を剥離することができる。また、開口部773、774を形成後、基板701から薄膜集積回路791を剥離する前に、開口部773、774にエッチング剤を導入して、剥離層702を除去した後(図24(B))に剥離してもよい。エッチング剤は、フッ化ハロゲンまたはハロゲン間化合物を含む気体又は液体を使用する。例えば、フッ化ハロゲンを含む気体として三フッ化塩素(ClF)を使用する。そうすると、薄膜集積回路791は、基板701から剥離された状態となる。なお、剥離層702は、全て除去せず一部分を残存させてもよい。こうすることによって、エッチング剤の消費量を抑え剥離層の除去に要する処理時間を短縮することが可能となる。また、剥離層702の除去を行った後にも、基板701上に薄膜集積回路791を保持しておくことが可能となる。
薄膜集積回路791が剥離された基板701は、コストの削減のために、再利用するとよい。また、絶縁層772は、剥離層702を除去した後に、薄膜集積回路791が飛散しないように形成したものである。薄膜集積回路791は小さく薄く軽いために、剥離層702を除去した後は、基板701に密着していないために飛散しやすい。しかしながら、薄膜集積回路791上に絶縁層772を形成することで、薄膜集積回路791に重みが付き、基板701からの飛散を防止することができる。また、薄膜集積回路791単体では薄くて軽いが、絶縁層772を形成することで、巻かれた形状になることがなく、ある程度の強度を確保することができる。
次に、薄膜集積回路791の一方の面を、第1の基体776に接着させて、基板701から完全に剥離する(図25)。続いて、薄膜集積回路791の他方の面を、第2の基体775に接着させ、その後加熱処理と加圧処理の一方又は両方を行って、薄膜集積回路791を、第1の基体776と第2の基体775により封止する。第1の基体776と第2の基体775は、ポリプロピレン、ポリエステル、ビニル、ポリフッ化ビニル、塩化ビニルなどからなるフィルム、繊維質な材料からなる紙、基材フィルム(ポリエステル、ポリアミド、無機蒸着フィルム、紙類等)と接着性合成樹脂フィルム(アクリル系合成樹脂、エポキシ系合成樹脂等)との積層フィルムなどを用いることができる。フィルムは、熱圧着により、被処理体と加熱処理と加圧処理が行われるものであり、加熱処理と加圧処理を行う際には、フィルムの最表面に設けられた接着層か、又は最外層に設けられた層(接着層ではない)を加熱処理によって溶かし、加圧により接着する。また、第1の基体776と第2の基体775の表面には接着層が設けられていてもよいし、接着層が設けられていなくてもよい。接着層は、熱硬化樹脂、紫外線硬化樹脂、エポキシ樹脂系接着剤、樹脂添加剤等の接着剤を含む層を用いることができる。
以上の工程により、記憶素子およびアンテナを有する半導体装置を作製することができる。また、上記工程により、可撓性を有する半導体装置を得ることができる。
なお、本実施の形態は上記実施の形態と自由に組み合わせて行うことができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、上記実施の形態と異なる半導体装置の作製方法に関して説明する。
まず、基板400上にノズル410から導電性を有する組成物を選択的に吐出することによって、配線および電極として機能する導電層401a、401bを形成する(図11(A))。なお、基板400上に保護膜として下地絶縁層をあらかじめ設けておいてもよい。また、当該下地絶縁層にピコ秒レーザまたはフェムト秒レーザ等の短パルスレーザを照射して表面に凹部を形成してもよい。そうすると、組成物を吐出する際に、導電層401a、401bを配置する位置を正確に制御することができる。
次に、ノズル410から導電性を有する組成物を選択的に吐出することによって、導電層402を形成する(図11(B))。なお、導電層402は導電層401bと同時に形成してもよく、特に、導電層401bと導電層402の材料が同じである場合には同時に設けることが好ましい。
次に、選択的に組成物を吐出して導電層401a、401bを覆うように半導体層403を形成し、当該半導体層403を覆うように絶縁層404を形成する。その後、導電層401aと401bの間にゲート電極として機能する導電層(以下、ゲート電極405と記す)を形成する(図11(C))。導電層401aと401b間には、凹部が形成されているため、組成物を吐出してゲート電極405を設ける際に、位置を制御することが可能となる。
次に、導電層401a、401b、半導体層403、絶縁層404およびゲート電極405を覆うように絶縁性を有する組成物を選択的に吐出して絶縁層406を形成する(図11(D))。
次に、組成物を選択的に吐出して導電層402と接するように有機化合物層407を形成し、当該有機化合物層407上に導電層408を形成する。なお、有機化合物層407は全面に設けてもよいし、導電層402に接する有ように選択的に設けてもよい(図11(E))。このように、導電層402、有機化合物層407および導電層408の積層体によって記憶素子409が形成される。
以上の工程により、アクティブマトリクス型の有機メモリ素子を形成することができる。図11では、全ての工程に液滴吐出法を用いた場合を示したが、本実施の形態はこれに限られず、各工程において、蒸着法、CVD法、スパッタ法、スピンコート法、スクリーン印刷またはグラビア印刷等の他の方法を用いて形成することが可能である。また、工程ごとに別々の方法を用いて、つまり上述した方法を組み合わせてもよい。例えば、導電層401a、401bを液滴吐出法で形成し、半導体層403を蒸着法により形成し、有機化合物層407をスピンコート法により形成することができる。なお、各工程で用いる材料等に関して以下に説明する。
基板400としては、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、セラミック基板等を用いることができる。また、ステンレスを含む金属基板または半導体基板の表面に絶縁層を形成したものを用いても良い。PET等のプラスチック等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板は、一般的に上記基板と比較して耐熱温度が低い傾向にあるが、作製工程における処理温度に耐え得るのであれば用いることが可能である。なお、基板400の表面を、CMP法などの研磨により平坦化しておいても良い。
導電層401a、401bとしては、導電性材料であれば特に限定されず、Ag、Au、Cu、Pd、Cr、Mo、Ti、Ta、W、Al等の金属、金属化合物を1つまたは複数有する導電性材料を用いることができる。他にもドーピング等で導電率を向上させた公知の導電性ポリマー、例えば導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、導電性ポリチオフェン、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)とポリスチレンスルホン酸(PSS)の錯体等も用いることができる。
導電層402としては、上記導電層401a、401bと同様の材料を用いて形成すればよい。また、他にも透明導電材料を用いてもよい。特に、光学的作用を加えてデータの書き込みを行う際には透明導電材料を用いることが好ましい。透明導電材料としては、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、ガリウムを添加した酸化亜鉛(GZO)などその他の透光性酸化物導電材料を用いることが可能である。酸化珪素を含む酸化インジウムスズや、酸化珪素を含んだ酸化インジウムにさらに2〜20wt%の酸化亜鉛(ZnO)を混合したものを用いても良い。
半導体層403としては、半導体元素(シリコン、ゲルマニウム等)の単体または合金、有機半導体材料等を用いることができる。有機半導体材料とは、半導体的な電気的性質を示す有機化合物のことであり、その構造は、骨格が共役二重結合から構成されるπ電子共役系の高分子材料が望ましい。具体的には、ポリフェニレンビニレン、ポリチオフェン、ポリ(3−アルキルチオフェン)、ポリチオフェン誘導体等の可溶性の高分子材料を用いることができる。また、他にもペンタセンやナフタセン等の材料を用いてもよい。本明細書では、半導体層に有機半導体材料等の有機材料を用いたトランジスタを有機トランジスタとよぶ。本実施の形態では、上記有機半導体材料を液滴吐出法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、スピンコート法または蒸着法等により形成することができる。
絶縁層404、絶縁層406としては、酸化珪素、窒化珪素、窒化酸化珪素などの無機絶縁層、ポリビニルフェノール、ポリイミド、シロキサン等の絶縁層などを用いることができる。また、ポリビニルフェノール、ポリイミドまたはシロキサンは、液滴吐出法、印刷法またはスピンコート法を用いることによって効率的に形成することができる。シロキサンは、その構造により、例えば、シリカガラス、アルキルシロキサンポリマー、アルキルシルセスキオキサンポリマー、水素化シルセスキオキサンポリマー、水素化アルキルシルセスキオキサンポリマーなどに分類することができる。また、Si−N結合を有するポリマー(ポリシラザン)を含む材料で絶縁層を形成してもよい。またこれらの膜を積層して絶縁層を形成してもよい。
有機化合層407は、上記実施の形態で示した有機化合物材料のいずれかを用いて形成することができる。
導電層408としては、上記導電層401a、401b、402で示した材料のうちいずれかを用いて形成することができる。
また、上記構成において、導電層402と有機化合物層407との間、または有機化合物層407と導電層408との間に整流性を有する素子を設けてもよい。整流性を有する素子として、ゲート電極とドレイン電極を接続したトランジスタ、又はダイオードを設けることができる。例えば、N型半導体層およびP型半導体層を積層させて設けられたPN接合ダイオードを用いることができる。このように、整流性があるダイオードを設けることにより、1つの方向にしか電流が流れないために、誤差が減少し、読み出し精度が向上する。なお、ダイオードを設ける場合、PN接合を有するダイオードではなく、PIN接合を有するダイオードやアバランシェダイオード等の、他の構成のダイオードを用いてもよい。
また、図11ではソースおよびドレイン電極よりゲート電極が上方に位置するトップゲート(順スタガ)構造に関して示したが、もちろんソースおよびドレイン電極よりゲート電極が下方に位置するボトムゲート(逆スタガ)構造で設けることも可能である。ボトムゲート構造で設けた場合に関して図13(A)に示す。
図13(A)では、基板400上にゲート電極425、絶縁層424、半導体層423、ソースまたはドレイン電極として機能する導電層421a、421b、絶縁層426、有機化合物層427および導電層428が順に積層して形成される。また、材料や形成方法は、上記図11と同様の材料や方法を用いて行うことができる。なお、この場合も、導電層421bと有機化合物層427との間、または有機化合物層427と導電層428との間に整流性を有する素子を設けてもよい。
次に、上記構成とは異なる場合に関して図12を参照して説明する。具体的には、記憶素子をトランジスタの下方に設けた場合に関して示す。
まず、基板400上に導電層411と有機化合物層412を積層して設ける(図12(A))。導電層411と有機化合物層は、上述したいずれかの方法で形成することができる。
次に、絶縁性を有する組成物を選択的に吐出して絶縁層413を形成する(図12(B))。なお、このとき記憶素子となる領域を避けて絶縁層413を設ける。
次に、絶縁層413上に導電性を有する組成物を選択的に吐出して、配線または電極として機能する導電層414a、414bを選択的に形成する(図12(C))。この場合、あらかじめ絶縁層413の導電層414a、414bを設ける位置に、レーザ光を照射して凹部を形成しておいてもよい。
次に、導電層414bと接続するように導電層415を形成する(図12(D))。なお、導電層415は有機化合物層412上に配置するように設ける。そうすると、導電層411、有機化合物層412および導電層415の積層構造からなる記憶素子419が得られる。また、導電層415は、凹部に設けるため液滴吐出法等を用いた場合に位置の制御が容易になる。なお、導電層415は導電層414a、414bと同時に形成してもよい。
次に、導電層414a、414bを覆うように半導体層416を形成する。その後、半導体層416を覆うように絶縁層417を形成し、導電層414aと導電層414bの間にゲート電極418を形成する(図12(E))。導電層414aと導電層414b間は凹部が設けてあるため、液滴吐出法等によってゲート電極418を設ける場合位置の制御が容易となる。
以上の工程によって、トランジスタの下方に記憶素子419が配置された有機メモリを形成することができる。なお、図12においては、全ての工程に液滴吐出法を用いた場合を示したが、これに限られず各工程において、蒸着法、CVD法、スパッタ法、スピンコート法、スクリーン印刷やグラビア印刷等の印刷法等の他の方法を用いて形成することも可能である。また、工程ごとに上記方法を組み合わせて行うこともできる。特に、導電層411または有機化合物層412等のように基板の全面に形成する材料は、スピンコート法を用いて形成することが好ましい。
また、図12において、導電層411、413a、413b、419、絶縁層413、417、半導体層416の材料は図11を用いた説明で示したいずれかの材料を用いることができる。有機化合物層412も上記実施の形態で示したいずれかの材料を用いて形成することができる。
次に、図12と構成が一部異なる有機メモリに関して図13(B)に示す。
高集積化された記憶素子では、隣接する各々のメモリセル間において横方向への電界の影響が懸念される場合がある。そのため、図13(B)に示すように隣接する各々の記憶素子419に設けられる有機化合物層を分離してもよい。ここでは、基板400上に導電層411を形成した後に、選択的に有機化合物層を形成する。図13(B)においては、各々の記憶素子419を構成する有機化合物層422が形成されている。
また、図13(B)では、有機化合物層421が設けられている。これは、液滴吐出法等を用いて絶縁層413上に導電層414a、414bを形成する際に、位置の制御がしやすくなるように設けてある。つまり、有機化合物層421を設けることによって、導電層414a、414bが設けられる位置にあらかじめ凹部を形成することができる。なお、蒸着法やスパッタ法等他の方法を用いる場合や平坦性を考える場合、有機化合物層421は設けなくともよい。この場合、上述したように、あらかじめ絶縁層413の導電層414a、414bを設ける位置に、レーザ光を照射して凹部を形成しておくことが好ましい。また、有機化合物層421を導電性の材料で設けることによって半導体層423を上下から挟んだデュアルゲート構造とすることができる。
また、図12および図13(B)に示す構成においても、上述したように、記憶素子419を構成する導電層と有機化合物層との間に整流性を有する素子を設けてもよい。
このように、記憶素子およびトランジスタを有機化合物で設けることによって、有機メモリおよび当該有機メモリを備えた半導体装置を簡単なプロセスで安価に作製することが可能となる。また、トランジスタを有機化合物で設けることによって、可撓性を有する基板上に直接有機メモリおよび当該有機メモリを備えた半導体装置を作製することができる。
なお、本実施の形態は上記実施の形態と自由に組み合わせて行うことができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、上記実施の形態で示した半導体装置を画素部を有する表示装置に適用した場合に関して図面を参照して説明する。
まず、画素部がアクティブマトリクス型であり、記憶素子部がパッシブマトリクス型で設けた場合について、図26(A)、(B)に示す。なお、図26(A)におけるA−B間の断面図が図26(B)に対応している。
画素部81には、発光素子94が設けられており、発光素子94は、第1の導電層91と有機化合物層92と第2の導電層93とを有している。第1の導電層91と有機化合物層92と第2の導電層93とは積層して設けられている。発光素子94に含まれる第1の導電層91は、駆動用トランジスタ85のソースまたはドレイン電極として機能する導電層76に接続されている。また、隣接する発光素子94同士の間には、隔壁として機能する絶縁層79が設けられている。
駆動回路部82には複数のトランジスタ86を含む素子形成層が設けられている。素子形成層は、画素部81およびメモリセル83の動作を制御する駆動回路を構成する。画素部81の動作を制御する駆動回路とは、例えば、シフトレジスタ、デコーダ、バッファ、サンプリング回路、ラッチ等である。また、メモリセル83の動作を制御する駆動回路とは、例えば、デコーダ、センスアンプ、セレクタ、バッファ、読み出し回路、書き込み回路等である。
メモリセル83には、記憶素子98が設けられており、記憶素子98は、ワード線Wyとして機能する第1の導電層95と、有機化合物層96と、ビット配Bxとして機能する第2の導電層97とを有する。第1の導電層95と有機化合物層96と第2の導電層97は積層して設けられている。また、図26(B)の構成において、絶縁層79上に記憶素子98を形成することによって、メモリセル83を駆動回路部82の上方に設けることができる。このような構成とすることによって、画素部81の面積を拡大することが可能となる。
また、基板80上には接続フィルム84が設けられており、接続フィルム84は、具体的には、フレキシブルプリント回路(Flexible Print Circuit、FPC)等に相当する。画素部81とメモリセル83を構成する複数の素子の動作を制御する信号や電源電位は、接続フィルム84を介して、外部から入力される。
なお、メモリセル83に含まれる記憶素子98に対するデータの読み出しは、電気的作用を加えることによって行われる。具体的には、記憶素子98の第1の導電層95と第2の導電層97間に電圧を印加し、記憶素子98の抵抗値を読み取ることにより、データの読み出しが行われる。このようなデータの読み出しを行うとき、有機化合物層96に用いる材料によっては、記憶素子98が発光してしまう場合がある。従って、発光素子94に含まれる有機化合物層92と記憶素子98に含まれる有機化合物層96とが同じ材料から形成されている場合、記憶素子98の発光が視認されないようにブラックマトリクス等の筐体を配置するとよい。または、発光素子94に含まれる有機化合物層92と記憶素子98に含まれる有機化合物層96とを異なる材料で設けることによって、発光素子94のみが発光する構成とするとよい。
次に、画素部および記憶素子部の双方をアクティブマトリクス型で設けた場合について、図26(C)に示す。
画素部81には、発光素子94が設けられており、発光素子94は、第1の導電層91と有機化合物層92と第2の導電層93とを有している。第1の導電層91と有機化合物層92と第2の導電層93とは積層して設けられている。発光素子94に含まれる第1の導電層91は、絶縁層77を介して駆動用トランジスタ85のソースまたはドレイン配線として機能する導電層76に接続されている。また、隣接する発光素子94の間には、隔壁として機能する絶縁層78が設けられている。
駆動回路部82には複数のトランジスタ86を含む素子形成層が設けられている。素子形成層は、画素部81およびメモリセル83の動作を制御する駆動回路を構成する。画素部81の動作を制御する駆動回路とは、例えば、シフトレジスタ、デコーダ、バッファ、サンプリング回路、ラッチ等である。また、メモリセル83の動作を制御する駆動回路とは、例えば、デコーダ、センスアンプ、セレクタ、バッファ、読み出し回路、書き込み回路等である。
メモリセル83には、記憶素子98が設けられており、記憶素子98は、第1の導電層88と有機化合物層89と第2の導電層90とを有している。第1の導電層88と有機化合物層89と第2の導電層90は積層して設けられている。記憶素子98が含む第1の導電層88は、スイッチ用トランジスタ87のソースドレイン配線として機能する導電層99に絶縁層77を介して接続している。また、隣接する記憶素子98の間には、隔壁として機能する絶縁層78が設けられる。また、図26(C)に示す構造において、絶縁層77を設けずに、第1の導電層91をソースまたはドレイン電極として機能する導電層76と同一の層に設けてもよいし、第1の導電層88をスイッチ用トランジスタ87のソースまたはドレイン電極として機能する導電層99と同一の層に設けてもよい。
また、上記構成において、発光素子94から発する光は、基板80側に向かう下面射出の構造を採用しているが、基板80と反対側に向かう上面射出の構造を採用してもよいし、上面射出と下面射出の双方の構造を有している両面射出の構造を採用してもよい。
また、上記構成において、有機化合物層96、92、89は、液滴吐出法、スピンコート法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法または蒸着法等を用いて作製することができる。図26(B)、(C)では、選択的に有機化合物層96、92、89を形成した例を示しているが、これは液滴吐出法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法等によって形成することができる。この場合、各画素または各メモリセルにそれぞれ選択的に有機化合物層を設けることができるため、材料の利用効率を向上することが可能となる。さらに、有機化合物層96、92、89にそれぞれ異なる材料を用いて設けることができる。
一方、スピンコート法または蒸着法等を用いて有機化合物層96、92および89を形成した場合を図27(A)、(B)に示す。図27において、有機化合物層96、92および89は同一の材料で形成されている。スピンコート法を用いることによって、作業効率を大幅に向上させることができる。
上記構成を有する発光装置は、一対の導電層間に有機化合物層が挟まれた構造の記憶素子部からなる記憶回路を有することを特徴とする。上記の記憶素子部の構造は、発光素子の構造と同じ又はほぼ同じであるため作製工程が増加することがない上、構造が簡単なために作製が簡単であり、安価な表示装置を提供することができる。また、メモリセルの面積を小型化することが容易であるために高集積化が容易であり、大容量の記憶回路を有する表示装置を提供することができる。
また、本発明の表示装置は、画像を表示する複数の画素と、記憶回路とを同一基板上に設けることを特徴とする。上記特徴により、外部に接続させるICチップの個数を減らすことができるため、小型、薄型、軽量を実現した表示装置を提供することができる。
なお、本実施の形態は上記実施の形態と自由に組み合わせて行うことができる。つまり、上記実施の形態で示した半導体装置における材料や構成は、本実施の形態において自由に組み合わせて行うことができるものとする。
(実施の形態7)
本実施の形態では、上記構成を有する半導体装置において、データの読み込みまたは書き込みについて説明する。
記憶回路へのデータの書き込みは、光学的作用又は電気的作用により行うことができる。まず、電気的作用によりデータの書き込みを行うときの動作について説明する(図4)。なお、書き込みはメモリセルの電気特性を変化させることで行うが、メモリセルの初期状態(電気的作用を加えていない状態)をデータ「0」、電気特性を変化させた状態を「1」とする。
ここでは、y行x列目のメモリセル221にデータを書き込む場合について説明する。メモリセル221にデータ「1」を書き込む場合、まず、インターフェース223を介してロウデコーダ224a、カラムデコーダ226aおよびセレクタ226cによってメモリセル221を選択する。具体的には、ロウデコーダ224aによって、メモリセル221に接続されるワード線Wyに所定の電圧V22を印加する。また、カラムデコーダ226aとセレクタ226cによって、メモリセル221に接続されるビット線Bxを読み出し回路226bに接続する。そして、読み出し回路226bからビット線Bxへ書き込み電圧V21を出力する。
こうして、メモリセルを構成するトランジスタ240をオン状態とし、有機メモリ素子241に、共通電極及びビット線とを電気的に接続し、おおむねVw=Vcom−V21の電圧を印加する。電圧Vwを適切に選ぶことで、当該導電層間に設けられた有機化合物層を物理的もしくは電気的変化させ、データ「1」の書き込みを行う。具体的には、読み出し動作電圧において、データ「1」の状態の第1の導電層と第2の導電層の間の電気抵抗が、データ「0」の状態と比して、大幅に小さくなるように変化させるとよく、単に短絡(ショート)させてもよい。なお、電位は、(V21、V22、Vcom)=(5〜15V、5〜15V、0V)、あるいは(−12〜0V、−12〜0V、3〜5V)の範囲から適宜選べば良い。電圧Vwは5〜15V、あるいは−5〜−15Vとすればよい。
なお、有機メモリ素子241にデータ「1」の書き込みを行った場合、有機化合物層を挟んで設けられた一対の導電層間の距離が変化する場合がある。具体的には、一対の導電層の間に有機化合物層が設けられた積層構造において有機化合物層を物理的または電気的に変化させることによって、一対の導電層間の距離Lが変化する。例えば、図3(A)に示す構造において、第1の導電層27と第2の導電層28との間にデータ「1」の書き込みを行い有機化合物層29に物理的または電気的な変化を与えることにより、第1の導電層27と第2の導電層28との距離Lが変化する。
なお、非選択のワード線および非選択のビット線には、接続されるメモリセルにデータ「1」が書き込まれないよう制御する。具体的には、非選択のワード線には接続されるメモリセルのトランジスタをオフ状態とする電位(例えば0V)を印加し、非選択のビット線は浮遊状態とするか、Vcomと同程度の電位を印加するとよい。
一方、メモリセル221にデータ「0」を書き込む場合は、メモリセル221には電気的作用を加えなければよい。回路動作上は、例えば、「1」を書き込む場合と同様に、インターフェース223を介してロウデコーダ224a、カラムデコーダ226aおよびセレクタ226cによってメモリセル221を選択するが、読み出し回路226bからビット線Bxへの出力電位をVcomと同程度とするか、ビット線Bxを浮遊状態とする。その結果、記憶素子241には、小さい電圧(例えば−5〜5V)が印加されるか、電圧が印加されないため、電気特性が変化せず、データ「0」書き込みが実現される。
次に、光学的作用を加えることによりデータの書き込みを行う場合について説明する。
光学的作用を加えることによりデータの書き込みを行う場合、透光性を有する導電層側(ここでは第2の導電層28とする)から、有機化合物層29にレーザ光を照射する(図9(A)、(B))。ここでは、所望の部分の有機メモリ素子に含まれる有機化合物層29にレーザ照射装置1001を用いて選択的にレーザ光を照射して当該有機化合物層29を破壊する。破壊された有機化合物層は、炭化して絶縁化するため、当該破壊された有機化合物層を含む有機メモリ素子と破壊されていない有機化合物層を含む有機メモリ素子とを比較した場合、第1の導電層と第2の導電層間の電気抵抗が大幅に大きくなる。このように、レーザ光の照射により、有機化合物層29を挟んで設けられた2つの導電層間の電気抵抗が変化することを利用してデータの書き込みを行う。例えば、レーザ光を照射していない有機化合物層を含む有機メモリ素子を「0」のデータとする場合、「1」のデータを書き込む際は、所望の部分の有機化合物層に選択的にレーザ光を照射して破壊することによって電気抵抗を大きくする。
レーザ光を照射する場合、有機メモリ素子の電気抵抗の変化は、メモリセル21の大きさによるが、レンズ等の光学系を用いてビームスポットの直径をμmまたはnmに絞ったレーザ光の照射により実現する。例えば、径が1μmのレーザビームが10m/secの速度で通過するとき、1つのメモリセル21に含まれる有機メモリ素子にレーザ光が照射される時間は100nsecとなる。100nsecという短い時間内で相を変化させるためには、例えばレーザパワーは10mW、パワー密度は10kW/mmとするとよい。また、レーザ光を選択的に照射する場合は、パルス発振のレーザ照射装置を用いて行いることが好ましい。
ここで、レーザ照射装置の一例に関して、図9(B)を用いて簡単に説明する。レーザ照射装置1001は、レーザ光を照射する際の各種制御を実行するコンピュータ(以下、PCと示す。)1002と、レーザ光を出力するレーザ発振器1003と、レーザ発振器1003の電源1004と、レーザ光を減衰させるための光学系(NDフィルタ)1005と、レーザ光の強度を変調するための音響光学変調器(Acousto−Optic Modulator ; AOM)1006と、レーザ光の断面を縮小するためのレンズおよび光路を変更するためのミラー等で構成される光学系1007、X軸ステージおよびY軸ステージを有する移動機構1009と、PCから出力される制御データをデジタルーアナログ変換するD/A変換部1010と、D/A変換部から出力されるアナログ電圧に応じて音響光学変調器1006を制御するドライバ1011と、移動機構1009を駆動するための駆動信号を出力するドライバ1012と、被照射物上にレーザ光の焦点を合わせるためのオートフォーカス機構1013を備えている。
レーザ発振器1003としては、紫外光、可視光、又は赤外光を発振することが可能なレーザ発振器を用いることができる。レーザ発振器としては、KrF、ArF、KrF、XeCl、Xe等のエキシマレーザ発振器、He、He−Cd、Ar、He−Ne、HF等の気体レーザ発振器、YAG、GdVO、YVO、YLF、YAlOなどの結晶にCr、Nd、Er、Ho、Ce、Co、Ti又はTmをドープした結晶を使った固体レーザ発振器、GaN、GaAs、GaAlAs、InGaAsP等の半導体レーザ発振器を用いることができる。なお、固体レーザ発振器においては、基本波か第2高調波〜第5高調波を適用するのが好ましい。
次に、レーザ照射装置を用いた照射方法について述べる。有機化合物層が設けられた基板30が移動機構1009に装着されると、PC1002は図外のカメラによって、レーザ光を照射する有機化合物層の位置を検出する。次いで、PC1002は、検出した位置データに基づいて、移動機構1009を移動させるための移動データを生成する。
この後、PC1002が、ドライバ1011を介して音響光学変調器1006の出力光量を制御することにより、レーザ発振器1003から出力されたレーザ光は、光学系1005によって減衰された後、音響光学変調器1006によって所定の光量になるように光量が制御される。一方、音響光学変調器1006から出力されたレーザ光は、光学系1007で光路およびビームスポット形状を変化させ、レンズで集光した後、基板30上に該レーザ光を照射する。
このとき、PC1002が生成した移動データに従い、移動機構1009をX方向およびY方向に移動制御する。この結果、所定の場所にレーザ光が照射され、レーザ光の光エネルギー密度が熱エネルギーに変換され、基板30上に設けられた有機化合物層に選択的にレーザ光を照射することができる。なお、ここでは移動機構1009を移動させてレーザ光の照射を行う例を示しているが、光学系1007を調整することによってレーザ光をX方向およびY方向に移動させてもよい。
次に、電気的作用により、データの読み出しを行う際の動作について説明する。データの読み出しは、有機メモリ素子241の電気特性が、データ「0」を有するメモリセルとデータ「1」を有するメモリセルとで異なることを利用して行う。例えば、データ「0」を有するメモリセルを構成する記憶素子の電気抵抗が読み出し電圧においてR0、データ「1」を有するメモリセルを構成する記憶素子の電気抵抗が読み出し電圧においてR1とし、電気抵抗の差を利用して読み出す方法を説明する。なお、R1<<R0とする。読み出し回路226bは、読み出し部分の構成として、例えば、図10(A)に示す抵抗素子246と差動増幅器247を用いたビット線駆動回路226を考えることができる。抵抗素子は抵抗値Rrを有し、R1<Rr<R0であるとする。抵抗素子246の代わりに、トランジスタ248を用いても良いし、差動増幅器の代わりにクロックドインバータ229を用いることも可能である(図10(B))。勿論、回路構成は図10(A)、(B)に限定されない。
y行x列目メモリセル221からデータの読み出しを行う場合、まず、インターフェース223を介してロウデコーダ224a、カラムデコーダ226aおよびセレクタ226cによってメモリセル221を選択する。具体的には、ロウデコーダ224aによって、メモリセル221に接続されるワード線Wyに所定の電圧V24を印加する。また、カラムデコーダ226aとセレクタ226cによって、メモリセル221に接続されるビット線Bxを読み出し回路226bの端子Pに接続する。その結果、端子Pの電位Vpは、Vcomと抵抗素子246の一端に印加されたV0が抵抗素子246(抵抗値Rr)と有機メモリ素子241(抵抗値R0もしくはR1)による抵抗分割によって決定される値となる。従って、メモリセル221がデータ「0」を有する場合には、Vp0=Vcom+(V0−Vcom)*R0/(R0+Rr)となる。また、メモリセル221がデータ「1」を有する場合には、Vp1=Vcom+(V0−Vcom)*R1/(R1+Rr)となる。その結果、図10(A)では、VrefをVp0とVp1の間となるように選択することで、図10(B)では、クロックトインバータの変化点をVp0とVp1の間となるように選択することで、出力電位Voutが、データ「0」/「1」に応じて、Lo/Hi(もしくはHi/Lo)となり、読み出しを行うことができる。
例えば、差動増幅器をVdd=3Vで動作させ、Vcom=0V、V0=3V、Vref=1.5Vとする。仮に、R0/Rr=Rr/R1=9とすると、メモリセルのデータが「0」の場合、Vp0=2.7VとなりVoutはHiが出力され、メモリセルのデータが「1」の場合、Vp1=0.3VとなりVoutはLoが出力される。こうして、メモリセルの読み出しを行うことができる。
上記の方法によると、有機メモリ素子の抵抗値の相違と抵抗分割を利用して、電圧値で読み取っている。勿論、読み出し方法は、この方法に限定されない。例えば、電気抵抗の差を利用する以外に、電流値の差を利用して読み出しても構わない。また、メモリセルの電気特性が、データ「0」と「1」とで、しきい値電圧が異なるダイオード特性を有する場合には、しきい値電圧の差を利用して読み出しても構わない。
上記構成を有する有機メモリおよび当該有機メモリを備えた半導体装置は、不揮発性メモリであるため、データを保持するための電池を内蔵する必要がなく、小型、薄型、軽量の半導体装置の提供することができる。また、上記実施の形態で示した有機化合物材料を有機化合物層として用いることによって、データの書き込み(追記)は可能であるが、データの書き換えを行うことはできない記憶素子とすることができる。従って、偽造を防止し、セキュリティを確保した半導体装置を提供することができる。
なお、本実施の形態では、記憶回路の構成が単純であるパッシブマトリクス型の有機メモリおよび当該有機メモリを備えた半導体装置を例に挙げて説明を行ったが、アクティブマトリクス型の記憶回路を有する場合であっても、同様にデータの書き込みまたは読み出しを行うことができる。
ここで、アクティブマトリクス型の場合において、電気的作用により記憶素子部のデータを読み出す場合に関して図20に具体例を挙げて説明する。
図20は、記憶素子部に「0」のデータの書き込みを行った記憶素子部の電流電圧特性941と、「1」のデータの書き込みを行った記憶素子部電流電圧特性942と、抵抗素子246の電流電圧特性943を示しており、ここでは抵抗素子246としてトランジスタを用いた場合を示す。横軸はノードαの電位を示す。また、データを読み出す際の動作電圧として、第1の導電層243と第2の導電層245の間に3Vを印加した場合について説明する。
図20において、「0」のデータの書き込みが行われた記憶素子部を有するメモリセルでは、記憶素子部の電流電圧特性941とトランジスタの電流電圧特性943との交点944が動作点となり、このときのノードαの電位はV1(V)となる。ノードαの電位は差動増幅器247に供給され、当該差動増幅器247において、上記メモリセルが記憶するデータは、「0」と判別される。
一方、「1」のデータの書き込みが行われた記憶素子部を有するメモリセルでは、記憶素子部の電流電圧特性942とトランジスタの電流電圧特性943との交点945が動作点となり、このときのノードαの電位はV2(V)(V1>V2)となる。ノードαの電位は差動増幅器247に供給され、当該差動増幅器247において、上記メモリセルが記憶するデータは、「1」と判別される。
このように、有機メモリ素子241の抵抗値に従って、抵抗分割された電位を読み取ることによって、メモリセルに記憶されたデータを判別することができる。
なお、本実施の形態は、上記実施の形態に示した有機メモリおよび当該有機メモリを備えた半導体装置の構成と自由に組み合わせて行うことができる。
(実施の形態8)
本実施の形態では、本発明の半導体装置を非接触でデータの送受信が可能であるRFIDタグとして利用した場合に関して図14を用いて説明する。
RFIDタグ20は、非接触でデータを交信する機能を有し、電源回路11、クロック発生回路12、データ復調/変調回路13、他の回路を制御する制御回路14、インターフェース回路15、メモリ6、データバス17、アンテナ18(アンテナコイル)を有する(図14(A))。
電源回路11は、アンテナ18から入力された交流信号を基に、半導体装置の内部の各回路に供給する各種電源を生成する回路である。クロック発生回路12は、アンテナ18から入力された交流信号を基に、半導体装置内の各回路に供給する各種クロック信号を生成する回路である。データ復調/変調回路13は、リーダライタ19と交信するデータを復調/変調する機能を有する。制御回路14は、メモリ6を制御する機能を有する。アンテナ18は、電磁界或いは電波の送受信を行う機能を有する。リーダライタ19は、半導体装置との交信、制御およびそのデータに関する処理を制御する。
また、メモリ6は上記実施の形態で示した有機メモリのいずれかの構成により形成されている。なお、RFIDタグは上記構成に制約されず、例えば、電源電圧のリミッタ回路や暗号処理専用ハードウエアといった他の要素を追加した構成であってもよい。
また、RFIDタグは、各回路への電源電圧の供給を電源(バッテリ)を搭載せず電波により行うタイプとしてもよいし、各回路への電源電圧の供給をアンテナの代わりに電源(バッテリ)を搭載させて行うタイプとしてもよいし、電波と電源により電源電圧を供給するタイプとしてもよい。
本発明の半導体装置をRFIDタグ等に利用した場合、非接触で通信を行う点、複数読取りが可能である点、データの書き込みが可能である点、様々な形状に加工可能である点、選択する周波数によっては、指向性が広く、認識範囲が広い点等の利点を有する。RFIDタグは、非接触による無線通信で人や物の個々の情報を識別可能なICタグ、ラベル加工を施して目標物への貼り付けを可能としたラベル、イベントやアミューズメント向けのリストバンド等に適用することができる。また、RFIDタグを樹脂材料により成型加工してもよいし、無線通信を阻害する金属に直接固定してもよい。さらに、RFIDタグは、入退室管理システムや精算システムといった、システムの運用に活用することができる。
次に、半導体装置をRFIDタグとして実際に使用するときの一形態について説明する。表示部321を含む携帯端末の側面には、リーダライタ320が設けられ、品物322の側面にはRFIDタグ323が設けられる(図14(B))。品物322が含むRFIDタグ323にリーダライタ320をかざすと、表示部321に品物の原材料や原産地、生産工程ごとの検査結果や流通過程の履歴等、更に商品の説明等の商品に関する情報が表示される。また、商品326をベルトコンベアーにより搬送する際に、リーダライタ324と、商品326に設けられたRFIDタグ325を用いて、該商品326の検品を行うことができる(図14(C))。このように、システムにRFIDタグを活用することで、情報の取得を簡単に行うことができ、高機能化と高付加価値化を実現する。
なお、本実施の形態は、上記実施の形態と自由に組み合わせて行うことができる。
(実施の形態9)
本実施の形態では、上記構成において、温度や圧力等の各種情報を測定可能なセンサを設けた半導体装置に関して図28を用いて説明する。
図28(A)は、上記実施の形態で示した半導体装置にセンサ部を設けた場合の一構成例である。基板350上にトランジスタ451、354を含む素子形成層351が設けられ、素子形成層の上方に記憶素子部356とアンテナ部353が設けられている。そして記憶素子部356の上方にセンサ部950が設けられている。なお、記憶素子部356やトランジスタ451、354は、上記実施の形態で示したいずれかの構成を用いて形成することが可能である。例えば、記憶素子部356として、図19で示した構造を用いてもよい。
センサ部950は、温度、湿度、照度、気体、重力、圧力、音、振動、加速度、その他の特性を物理的又は化学的手段により検出することができる。また、センサ部950は、センサとそれを制御するセンサ回路とを有しており、センサとしては抵抗素子、光電変換素子、熱起電力素子、トランジスタ、サーミスタ、ダイオードなどで形成される。
センサ部950は、素子形成層351に含まれるトランジスタ451に接続しており、ここでは、接着性を有する樹脂954により貼り合わされている。そして、センサ部950とトランジスタ451は、センサ部950と電気的に接続された導電層953とトランジスタのソースまたはドレイン領域と電気的に接続した導電層951とが樹脂954に含まれる導電性微粒子952を介して電気的に接続されている。
なお、センサ部950は、上記構成に限られずどのように配置してもよい。例えば、記憶素子部356と同一の層に設けてもよいし、トランジスタ451と同一の層に設けてもよい。また、基板350の下方にセンサ部950を設けることも可能である。トランジスタ451または記憶素子部356と同一の層に設ける場合には、当該トランジスタ451または記憶素子部356と同時に作り込んで設けることによって作製工程を簡略化しコストを低減することができる。
また、上記構成において、センサ部950とトランジスタ451の接続として、上記方法以外にも銀ペースト、銅ペースト、カーボンペースト等の導電性接着剤や半田接合を行う方法またはTCP(tape carrier package)法やワイヤーボンディング法等の公知の方法を用いて行うことができる。
上記構成においては、半導体装置と別途にセンサ部を形成した後に貼り合わせることによって設ける例を示したが、センサ部を直接半導体装置に作り込んで設けることも可能である。この場合について、図29を用いて説明する。
図29(A)は、トランジスタ354、451を含む素子形成層351と同一の層に光センサが設けられている。ここでは、光センサとして、P型不純物領域と真性半導体領域とN型不純物領域とからなるフォトダイオード461が設けてある。ダイオード461は、光が照射されることにより電流値が変化するため、その電流値の変化をフォトダイオード461に接続されたトランジスタ462により測定することによって光を検出することができる。また、フォトダイオード461の構成としては、P型不純物領域と真性半導体領域とP型不純物領域、N型不純物領域と真性半導体領域とN型不純物領域またはP型不純物領域とN型不純物領域との接合構造とから構成してもよい。また、フォトダイオードの代わりにフォトトランジスタを設けてもよい。例えば、トランジスタ354、451を薄膜トランジスタで設ける場合にフォトダイオードやフォトトランジスタを同時に作り込んで設けると工程の簡略化や低コスト化を図ることができるため好ましい。
図29(B)は、記憶素子部356と同一の層に温度センサ472が設けられている。ここでは、温度センサとして、一対の導電層間に有機化合物層482が設けられている。有機化合物層482は、周囲の温度によって、抵抗値が変化する性質を有する。具体的には、室温を通常の温度としたとき、温度が室温より高くなると抵抗値が低下し、温度が室温よりも低くなると抵抗値が増加する。そのため、一対の導電層間に一定の電流値を流したときの電圧値を測定することによって温度の変化を検出することができる。
また、図29(B)において、記憶素子部356と温度センサ472は共に、同一の層に設けられた第1の導電層と有機化合物層と第2の導電層とが順に積層されて設けられているため、同一の材料を用いて設けることが可能である。具体的には、記憶素子部356の第1の導電層と温度センサ472における第1の導電層または記憶素子部356の第2の導電層と温度センサ472における第2の導電層とを同じ材料で形成することができる。他にも、記憶素子部356の有機化合物層と温度センサ472の有機化合物層は同一の材料を用いて設けることができる。記憶素子部356の有機化合物層と温度センサ472の有機化合物層を同一の材料を用いて設けた場合は、温度センサ472によって有機化合物層の抵抗値の変化が検出された場合、記憶素子部356における有機化合物層の抵抗値も同様に変化しているため、記憶素子部356に記憶されたデータを読み出す際に有機化合物層の抵抗値の変化に伴う電圧の変化を補正する回路を設けるとよい。もちろん、第1の導電層と有機化合物層と第2の導電層の全てを同じ材料で設ける必要はなく、例えば、第1の導電層だけを同じ材料で形成してもよいし、第2の導電層だけを同じ材料で形成してもよい。また、上記実施の形態で示したように第1の導電層とアンテナとして機能する導電層を同一の層に形成しても良い。なお、図29の構成において、光センサおよび温度センサに限られず、上述した他のセンサを形成することも可能である。また、温度センサ472と記憶素子部356とを同様の構成で設ける場合には、例えば、温度センサ472を記憶素子部356と同じように図19に示した構造で形成することもできる。
次に、図28(B)に、素子形成層901、記憶回路部904、センサ908およびアンテナ902を備えたRFIDタグ900の構成を示す。センサ部906は、温度、湿度、照度、気体、重力、圧力、音、振動、加速度、その他の特性を物理的又は化学的手段により検出する。センサ部906は、センサ908とそれを制御するセンサ回路909が含まれている。センサ908は抵抗素子、光電変換素子、熱起電力素子、トランジスタ、サーミスタ、ダイオードなどで形成される。センサ回路909はインピーダンス、リアクタンス、インダクタンス、電圧又は電流の変化を検出し、アナログ/デジタル変換(A/D変換)して演算処理回路部903に信号を出力する。
素子形成層901は、演算処理回路部903、通信回路部905、電源回路部907を備える。また、記憶回路部904を素子形成層901内に設けることも可能である。記憶回路部904は、センサ部906およびアンテナ902を経由して受信した外部からの情報を随時記録することができる。記憶回路部904は、センサ部906で検知した信号を格納する第1の記憶回路部910と、リーダ/ライタ装置から書き込まれた情報を記録する第2の記憶回路部911に分けて構成することもできる。
第1の記憶回路部910はセンサ部906で検知した情報を記録するために、逐次書き込みを可能とするとともに、データが消失しないフラッシュメモリなどで構成することが好ましい。また、一度だけ書き込み可能な記憶素子を適用することが好ましい。
通信回路部905は、復調回路912、変調回路913を含んでいる。復調回路912は、アンテナ902を経由して入力される信号を復調して、演算処理回路部903に出力する。信号にはセンサ部906を制御する信号や、記憶回路部904に記憶させる情報を含んでいる。また、センサ回路909から出力される信号や、記憶回路部904から読み出された情報は、演算処理回路部903を通して変調回路913に出力される。変調回路913は、この信号を無線通信可能な信号に変調して、アンテナ902を介して外部装置に出力する。
演算処理回路部903、センサ部906、記憶回路部904および通信回路部905を動作させるのに必要な電力は、アンテナ902を介して供給される。また、使用形態によっては、電源(バッテリ)を内蔵させた構成としてもよい。
このように、温度や圧力等の情報を検出できるセンサを上記実施の形態で示した半導体装置に設けることによって、センサから検出された様々な情報を記憶素子部に記憶して管理することが可能となる。例えば、食品にガスセンサを有する半導体装置を設け、食品の状態を管理することができる。具体的には、腐敗しやすい食品等にガスセンサを有する半導体装置を設け、食品から発せられる腐敗ガスを検知する。記憶されたデータは、陳列棚またはベルトコンベアーの脇に設けられたリーダライタで定期的に読み取ることで食品の鮮度を管理すると共に、腐敗が始まった食品を選別することができる。
また、他にも、人体の表面または内部に、温度センサ、圧力センサ等のセンサを有する半導体装置を設けて脈拍数、心拍数、体温、血圧、心電図、筋電図等の生体情報を半導体装置に設けられた記憶素子部に記憶することができる。本発明の半導体装置は、薄型且つ小型であるため、人体を拘束せずとも生体情報を読み取ることが可能である。また、記録された情報をリーダライタで定期的に読み取ることにより、人体の健康状態や運動状態の管理や疾病の予防、予測が可能となる。また、インターネット等のネットワークを用いて、リーダライタで読み取った生体情報を得ることで、在宅医療監視システム等が可能となる。なお、人体だけでなく、家畜等の動物にセンサを備えた半導体装置を埋め込むことにより様々な情報を記録させて、管理することが可能となる。
なお、本実施の形態は、上記実施の形態と自由に組み合わせて行うことができる。つまり、上記実施の形態で示した半導体装置の全ての構成と組み合わせて実施することができる。
(実施の形態10)
本発明の半導体装置の用途は広範にわたるが、例えば、情報を記憶して表示する電子機器に用いることができる。電子機器として、例えばテレビ受像器、携帯電話をはじめとする携帯情報端末、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ナビゲーションシステム等に利用することができる。本発明の半導体装置を携帯電話に適用した場合に関して図15を用いて説明する。
携帯電話は、筐体2700、2706、パネル2701、ハウジング2702、プリント配線基板2703、操作ボタン2704、バッテリ2705とを有する。パネル2701はハウジング2702に脱着自在に組み込まれ、ハウジング2702はプリント配線基板2703に脱着される。ハウジング2702はパネル2701が組み込まれる電子機器に合わせて、形状や寸法が適宜変更される。プリント配線基板2703には、パッケージングされた複数の半導体装置が実装されており、このうちの1つとして、本発明の半導体装置を用いることができる。プリント配線基板2703に実装される複数の半導体装置は、コントローラ、中央処理ユニット(CPU、Central Processing Unit)、メモリ、電源回路、音声処理回路、送受信回路等のいずれかの機能を有する。
パネル2701は、接続フィルム2708を介して、プリント配線基板2703と接続される。上記のパネル2701、ハウジング2702、プリント配線基板2703は、操作ボタン2704やバッテリ2705と共に、筐体2700、2706の内部に収納される。パネル2701が含む画素領域2709は、筐体2700に設けられた開口窓から視認できるように配置されている。
本発明の半導体装置は、小型、薄型、軽量であることを特徴としており、上記特徴により、電子機器の筐体2700、2706内部の限られた空間を有効に利用することができる。また、本発明の半導体装置は、単純な構造の記憶回路を有することを特徴としており、上記特徴により、安価で、高集積化された記憶回路を有する半導体装置を用いた電子機器を提供することができる。さらに、本発明の半導体装置は、不揮発性であって、追記が可能な記憶回路を有することを特徴としており、上記特徴により、高機能化と高付加価値化を実現した電子機器を提供することができる。また、本発明の半導体装置は、移動度や応答速度が良好な単結晶半導体層をチャネル部としたトランジスタを設けることができ、この場合、高速な動作が可能であり、動作周波数を向上させた半導体装置を用いた電子機器を提供することができる。
また、本発明の半導体装置はRFIDタグとしても利用可能であり、例えば、紙幣、硬貨、有価証券類、証書類、無記名債券類、包装用容器類、書籍類、記録媒体、身の回り品、乗物類、食品類、衣類、保健用品類、生活用品類、薬品類および電子機器等に設けて使用することができる。これらの例に関して図16を用いて説明する。
紙幣、硬貨とは、市場に流通する金銭であり、特定の地域で貨幣と同じように通用するもの(金券)、記念コイン等を含む。有価証券類とは、小切手、証券、約束手形等を指す(図16(A)参照)。証書類とは、運転免許証、住民票等を指す(図16(B)参照)。無記名債券類とは、切手、おこめ券、各種ギフト券等を指す(図16(C)参照)。包装用容器類とは、お弁当等の包装紙、ペットボトル等を指す(図16(D)参照)。書籍類とは、書物、本等を指す(図16(E)参照)。記録媒体とは、DVDソフト、ビデオテープ等を指す(図16(F)参照)。乗物類とは、自転車等の車両、船舶等を指す(図16(G)参照)。身の回り品とは、鞄、眼鏡等を指す(図16(H)参照)。食品類とは、食料品、飲料等を指す。衣類とは、衣服、履物等を指す。保健用品類とは、医療器具、健康器具等を指す。生活用品類とは、家具、照明器具等を指す。薬品類とは、医薬品、農薬等を指す。電子機器とは、液晶表示装置、EL表示装置、テレビジョン装置(テレビ受像機、薄型テレビ受像機)、携帯電話等を指す。
紙幣、硬貨、有価証券類、証書類、無記名債券類等にRFIDタグを設けることにより、偽造を防止することができる。また、包装用容器類、書籍類、記録媒体等、身の回り品、食品類、生活用品類、電子機器等にRFIDタグを設けることにより、検品システムやレンタル店のシステムなどの効率化を図ることができる。乗物類、保健用品類、薬品類等にRFIDタグを設けることにより、偽造や盗難の防止、薬品類ならば、薬の服用の間違いを防止することができる。RFIDタグの設け方としては、物品の表面に貼ったり、物品に埋め込んだりして設ける。例えば、本ならば紙に埋め込んだり、有機樹脂からなるパッケージなら当該有機樹脂に埋め込んだりするとよい。また、後に光学的作用を加えて書き込み(追記)をする場合には、チップに設けられた記憶素子の部分に光が照射できるように透明な材料で形成しておくことが好ましい。さらに、一度書き込んだデータの書き換えが不可能である記憶素子を用いることによって、効果的に偽造を防止することが可能となる。また、ユーザーが商品を購入した後のプライバシー等の問題についても、RFIDタグに設けられた記憶素子のデータを消去するシステムを設けておくことによって解決することができる。
このように、包装用容器類、記録媒体、身の回り品、食品類、衣類、生活用品類、電子機器等にRFIDタグを設けることにより、検品システムやレンタル店のシステムなどの効率化を図ることができる。また乗物類にRFIDタグを設けることにより、偽造や盗難を防止することができる。また、動物等の生き物に埋め込むことによって、個々の生き物の識別を容易に行うことができる。例えば、家畜等の生き物にセンサを備えたRFIDタグを埋め込むことによって、生まれた年や性別または種類等はもちろん現在の体温等の健康状態を容易に管理することが可能となる。
以上のように、本発明の半導体装置はデータを記憶する物品あればどのようなものにでも設けて使用することができる。なお、本実施の形態は、上記実施の形態と自由に組み合わせて行うことができる。
本実施例では、基板上に有機メモリ素子を設け、その有機メモリ素子に電気的作用を加えることによりデータの書き込みを行った結果について説明する。
有機メモリ素子は、基板上に第1の導電層、有機化合物層、第2の導電層の順に積層した素子である。なお、第1の導電層は、酸化珪素とインジウム錫酸化物の化合物を用いた。有機化合物層は、メトキシ−5−(2−エチル)ヘキシロキシ]−p−フェニレンビニレン(MEH−PPVと略称されることがある)をスピンコート法により形成した。第2の導電層は蒸着法によりアルミニウムを設けた。
上記構成を有する有機メモリ素子に、電気的作用によりデータの書き込みを行う前と、電気的作用によりデータを書き込んだ後の電流電圧特性の測定結果を図17に示す。なお、図17において、横軸は電圧値(V)、縦軸は電流密度(mA/cm)を示している。また、図17において、プロット861aは電気的作用を加えることによりデータを書き込む前の電流電圧特性、プロット861bは電気的作用を加えることによりデータを書き込んだ後の電流電圧特性を示している。
図17から、データの書き込み前と、データの書き込み後とで、有機メモリ素子の電流電圧特性には大きな変化がみられることがわかる。例えば、印過電圧1Vにおいて書き込み前は電流密度7.4×10−6mA/cmであるのに対し、データの書き込み後の有機メモリ素子の電流密度は1.1×10mA/cmであり、データの書き込み前とデータの書き込み後では、電流値に8桁の変化が生じている。つまり、データの書き込み後には有機メモリ素子の抵抗値が大幅に減少している。
このように、データの書き込み前と、データの書き込み後では、有機メモリ素子の抵抗値に変化が生じており、この有機メモリ素子の抵抗値の変化を、電圧値又は電流値により読み取ることによって、本発明の半導体装置に記憶回路の機能を組み込むことができる。
また、上記構成とは異なる材料を用いて有機メモリ素子を作製し、その有機メモリ素子に電気的作用によりデータの書き込みを行った結果について説明する。
有機メモリ素子は、基板上に第1の導電層、有機化合物層、第2の導電層の順に積層した素子である。なお、第1の導電層は、酸化珪素とインジウム錫酸化物の化合物を用いた。有機化合物層は、ポリ(9−ビニルカルバゾール)(PVKと略称されることがある)をスピンコート法により形成した。第2の導電層は蒸着法によりアルミニウムを設けた。
上記構成を有する有機メモリ素子に、電気的作用によりデータの書き込みを行う前と、電気的作用によりデータを書き込んだ後の電流電圧特性の測定結果を図18に示す。なお、図18において、横軸は電圧値(V)、縦軸は電流密度(mA/cm)を示している。また、図18において、プロット862aは電気的作用を加えることによりデータを書き込む前の電流電圧特性、プロット862bは電気的作用を加えることによりデータを書き込んだ後の電流電圧特性を示している。
図18から、データの書き込み前と、データの書き込み後とで、有機メモリ素子の電流電圧特性には大きな変化がみられる。例えば、印過電圧1Vにおいて書き込み前は電流密度2.3×10−1mA/cmであるのに対し、データの書き込み後の有機メモリ素子の電流密度は2.6×10mA/cmであり、データの書き込み前とデータの書き込み後では、電流値に3桁の変化が生じている。つまり、データの書き込み後には有機メモリ素子の抵抗値が大幅に減少している。
このように、データの書き込み前と、データの書き込み後では、有機メモリ素子の抵抗値に変化が生じており、この有機メモリ素子の抵抗値の変化を、電圧値又は電流値により読み取ることによって、記憶回路として機能させることができる。
本実施例においては、液滴吐出法(インクジェット法)により第2の導電層を形成した有機メモリ素子の電流電圧特性を示す。なお、ここでは、有機メモリ素子に電圧を印加して、有機メモリ素子を短絡させて書き込みを行った。また、図30(A)、(B)においては、横軸は有機メモリ素子印加する電圧を示し、縦軸は有機メモリ素子に流れる電流密度を示す。
ここでは、ガラス基板上にスパッタリング法により酸化珪素を含むITOを第1の導電層として形成した。次に、スピンコート法によりPVK(ポリ(9−ポリビニルカルバゾール))を塗布した後、100℃で10分加熱して厚さ30nmの有機化合物層を形成した。次に、有機化合物層上に液滴吐出法でAgを含む組成物を吐出し、窒素雰囲気で200℃1時間加熱して第2の導電層を形成した。このときの有機メモリ素子の電流電圧特性を図30(A)に示す。ここでの書込み電圧は4.2Vであり、書込み電流密度は5.8mA/cmであった。
図30(A)において、プロット5001は、有機メモリ素子の書き込み前の電流電圧特性を示し、プロット5002は、有機メモリの書き込み後の電流電圧特性を示す。書き込み後は、オーミック電流が流れていることが分かる。即ち、印加電圧4〜5Vで有機メモリ素子を短絡させることが可能である。
一方、図30(B)は、図30(A)で示す有機メモリ素子の参照例であり、第2の導電層として蒸着法によりアルミニウム層を用いて形成した有機メモリ素子の電流電圧特性を示す。ここでの書込み電圧は1.9Vであり、書込み電流密度は0.26mA/cmであった。
図30(B)において、プロット5011は、有機メモリ素子の書き込み前の電流電圧特性を示し、プロット5012は、書き込み後の有機メモリ素子の電流電圧特性を示す。図30(A)および(B)より、第2の導電層を液滴吐出法で形成した有機メモリ素子は、蒸着法で第2の導電層を形成した有機メモリ素子と同様に、電圧を印加することで短絡し、書き込みを行うことが可能である。
本実施例では、有機メモリ素子を加熱したときの電流電圧特性の測定結果を図31に示す。ここでは、有機メモリ素子の有機化合物層をガラス転移点が200℃のPVKを用いて形成した。
ガラス基板上にスパッタリング法により形成した酸化珪素を含むITOを第1の導電層として形成し、第1の導電層上にスピンコート法により厚さ17nmのPVKを塗布し120℃で90分加熱して有機化合物層を形成し、有機化合物層上に蒸着法によりアルミニウム層で形成される第2の導電層を形成して、有機メモリ素子を形成した。このときの第1の導電層の厚さは110nmであり、第2の導電層の厚さは200nmであった。また、素子の水平面における大きさは2mm×2mmであった。このときの有機メモリ素子の電流電圧特性の測定結果を図31の丸印のプロットで示す。
次に、有機メモリ素子を120℃で10分加熱した後、室温にて有機メモリ素子の電流電圧特性の測定結果を測定した結果を図31の四角のプロットで示す。同様に、有機メモリ素子を160℃で10分加熱した後、室温にて有機メモリ素子の電流電圧特性の測定結果を測定した結果を図31の三角のプロットで示す。同様に、有機メモリ素子を200℃で10分加熱した後、室温にて有機メモリ素子の電流電圧特性の測定結果を測定した結果を図31の菱形のプロットで示す。
更に、各素子の書き込みを行った後の電流電圧特性の測定結果をバツ印のプロットで示す。
書き込み前の有機メモリ素子は、加熱温度を高くするほど書き込み電圧が徐々に低減しており、書き込み電圧を低減することが可能である。
本実施例では、異なる大きさの有機メモリ素子の書き込み電圧及び電流について表1及び図32を用いて説明する。なお、ここでは、有機メモリ素子に電圧を印加して、有機メモリ素子を短絡させて書き込みを行った。
基板上にスパッタリング法によりチタンで形成される第1の導電層を形成し、第1の導電層上にスピンコート法によりPVK(ポリ(9−ビニルカルバゾール))を塗布、加熱して8nmの有機化合物層を形成し、有機化合物層上に蒸着法によりアルミニウム層で形成される第2の導電層を形成して有機メモリ素子を形成した。このとき、有機メモリ素子の水平面における大きさが100μm×100μm、40μm×40μm、20μm×20μm、10μm×10μmの有機メモリ素子をそれぞれ形成して電流電圧特性を測定した。
ここで、有機メモリ素子の水平面における大きさが100μm×100μmの有機メモリ素子を試料1、40μm×40μmの有機メモリ素子を試料2、20μm×20μmの有機メモリ素子を試料3〜6、10μm×10μmの有機メモリ素子を試料7〜10とし、試料1〜試料10の有機メモリ素子の書き込み電圧、書き込み電流及び読み込み電流を表1に示す。なお、読み込みは、書込み前の素子では2.5V、書込み後の素子では0.5V印加して行った。
Figure 2006191001
また、試料8〜10の電流電圧特性を図32(A)〜(C)に示す。△(三角印)が書き込み前、○(丸印)が書き込み後を示す。
それぞれ、8.5V〜10.1Vで書き込みを行うことが可能であった。また、書き込みの前後における読み込み電流値は読み込み電圧1Vで10以上の差があり、メモリとして十分な特性を示すことがわかった。また、書き込み時の電流値は10μAであり、低い電力で有機メモリ素子にデータを書込みできることが分かった。
本発明の半導体装置の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の作製方法の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の作製方法の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置にレーザによりデータを書き込む例を示す図。 本発明の半導体装置の駆動方法を説明する図。 本発明の半導体装置の作製方法の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の作製方法の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の使用形態を示す図。 本発明の半導体装置の使用形態を示す図。 本発明の半導体装置の使用形態を示す図。 本発明の半導体装置における記憶素子の電流電圧特性の測定図。 本発明の半導体装置における記憶素子の電流電圧特性の測定図。 本発明の半導体装置の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置に記憶されたデータの読み取りを示す図。 本発明の半導体装置の作製方法の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の作製方法の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の作製方法の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の作製方法の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の作製方法の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置を表示装置に設けた一構成例を示す図。 本発明の半導体装置を表示装置に設けた一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置の一構成例を示す図。 本発明の半導体装置における記憶素子の電流電圧特性の測定図。 本発明の半導体装置における記憶素子の電流電圧特性の測定図。 本発明の半導体装置における記憶素子の電流電圧特性の測定図。
符号の説明
6 メモリ
11 電源回路
12 クロック発生回路
13 データ復調/変調回路
14 制御回路
15 インターフェース回路
16 記憶回路
17 データバス
18 アンテナ
19 リーダライタ
20 RFIDタグ
21 メモリセル
22 メモリセルアレイ
23 インターフェース
24 ワード線駆動回路
24a ロウデコーダ
24b レベルシフタ
26 ビット線駆動回路
26a カラムデコーダ
26b 読み出し回路
26c セレクタ
27 第1の導電層
28 第2の導電層
29 有機化合物層
30 基板
31 絶縁層
32 絶縁層
34 半導体層
35 半導体層
37 絶縁層
38 有機化合物層
39 記憶素子部
46 抵抗素子
47 差動増幅器
76 導電層
77 絶縁層
78 絶縁層
79 絶縁層
80 基板
81 画素部
82 駆動回路部
83 メモリセル
84 接続フィルム
85 駆動用トランジスタ
86 トランジスタ
87 トランジスタ
88 第1の導電層
89 有機化合物層
90 第2の導電層
91 第1の導電層
92 有機化合物層
93 第2の導電層
94 発光素子
95 第1の導電層
96 有機化合物層
97 第2の導電層
98 記憶素子
99 導電層
221 メモリセル
222 メモリセルアレイ
226 ビット線駆動回路
226a カラムデコーダ
226b 読み出し回路
226c セレクタ
224 ワード線駆動回路
224a ロウデコーダ
224b レベルシフタ
223 インターフェース
216 記憶回路
231 第1の配線
232 第2の配線
240 トランジスタ
248 トランジスタ
241 記憶素子
241 有機メモリ素子
230 基板
243 第1の導電層
244 有機化合物層
245 第2の導電層
246 抵抗素子
247 差動増幅器
256 絶縁層
249 絶縁層
250 絶縁層
251 素子形成層
321 表示部
320 リーダライタ
322 品物
323 RFIDタグ
326 商品
324 リーダライタ
325 RFIDタグ
350 基板
351 素子形成層
352 記憶素子部
353 アンテナ部
354 トランジスタ
355 導電層
356 記憶素子部
357 アンテナ部
358 導電層
359 導電性微粒子
361 第1の導電層
362 有機化合物層
363 第2の導電層
364 絶縁層
365 基板
366 絶縁層
371 第1の導電層
372 有機化合物層
373 第2の導電層
374 絶縁層
375 樹脂
376 絶縁層
400 基板
401a 導電層
401b 導電層
402 導電層
403 半導体層
404 絶縁層
405 ゲート電極
406 絶縁層
407 有機化合物層
408 導電層
409 記憶素子
410 ノズル
411 導電層
412 有機化合物層
413 絶縁層
414a 導電層
414b 導電層
415 導電層
416 半導体層
417 絶縁層
418 ゲート電極
419 記憶素子
421 有機化合物層
421a 導電層
421b 導電層
422 有機化合物層
423 半導体層
424 絶縁層
425 ゲート電極
426 絶縁層
427 有機化合物層
428 導電層
451 トランジスタ
462 トランジスタ
482 有機化合物層
701 基板
702 剥離層
703 絶縁層
704 非晶質半導体層
705 絶縁層
706 結晶質半導体層
707 結晶質半導体層
708 結晶質半導体層
709 結晶質半導体層
710 結晶質半導体層
711 N型不純物領域
712 P型不純物領域
713 N型不純物領域
714 N型不純物領域
715 N型不純物領域
716 導電層
717 導電層
718 導電層
719 導電層
720 導電層
721 導電層
722 導電層
723 導電層
724 導電層
725 導電層
726 N型不純物領域
727 N型不純物領域
728 N型不純物領域
729 N型不純物領域
730 N型不純物領域
731 N型不純物領域
732 N型不純物領域
733 N型不純物領域
734 絶縁層
735 絶縁層
736 絶縁層
737 絶縁層
738 絶縁層
739 絶縁層
740 絶縁層
741 絶縁層
742 絶縁層
743 絶縁層
744 薄膜トランジスタ
745 薄膜トランジスタ
746 薄膜トランジスタ
747 薄膜トランジスタ
748 薄膜トランジスタ
749 絶縁層
750 絶縁層
751 絶縁層
752 導電層
753 導電層
754 導電層
755 導電層
756 導電層
757 導電層
758 導電層
759 導電層
760 導電層
761 導電層
762 絶縁層
763 導電層
764 導電層
765 導電層
766 絶縁層
767 コンタクトホール
768 コンタクトホール
769 コンタクトホール
771 導電層
772 絶縁層
773 開口部
774 開口部
775 第2の基体
776 第1の基体
778 電界効果トランジスタ
779 薄膜トランジスタ
780 チャネル形成領域
781 チャネル形成領域
782 チャネル形成領域
783 チャネル形成領域
784 チャネル形成領域
785 P型不純物領域
786 導電層
787 有機化合物層
789 記憶素子
790 記憶素子
791 薄膜集積回路
900 RFIDタグ
901 素子形成層
902 アンテナ
906 センサ部
941 電流電圧特性
942 電流電圧特性
943 電流電圧特性
944 交点
945 交点
950 センサ部
951 導電層
952 導電性微粒子
953 導電層
954 樹脂
1001 レーザ照射装置
1002 コンピュータ
1003 レーザ発振器
1004 電源
1005 光学系
1006 音響光学変調器
1007 光学系
1009 移動機構
1010 D/A変換部
1011 ドライバ
1012 ドライバ
1013 オートフォーカス機構
2700 筐体
2706 筐体
2701 パネル
2702 ハウジング
2703 プリント配線基板
2704 操作ボタン
2705 バッテリ
2708 接続フィルム
2709 画素領域
861a プロット
861b プロット
862a プロット
862b プロット
5001 プロット
5002 プロット
5011 プロット
5012 プロット

Claims (25)

  1. 基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを含む素子形成層と、
    前記素子形成層上に設けられた記憶素子と、
    前記記憶素子の上方に設けられたセンサ部とを有し、
    前記記憶素子は、第1の導電層と有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、
    前記第1の導電層と前記第1のトランジスタとが電気的に接続され、
    前記センサ部と前記第2のトランジスタが電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタと第3のトランジスタとを含む素子形成層と、
    前記素子形成層上に設けられた記憶素子と、
    アンテナとして機能する導電層と
    前記記憶素子の上方に設けられたセンサ部とを有し、
    前記記憶素子は、第1の導電層と有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、
    前記第1の導電層と前記第1のトランジスタとが電気的に接続され、
    前記センサ部と前記第2のトランジスタが電気的に接続され、
    前記アンテナとして機能する導電層と前記第3のトランジスタが電気的に接続していることを特徴とする半導体装置。
  3. 基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタと第3のトランジスタとを含む素子形成層と、
    前記素子形成層上に設けられた記憶素子と、
    アンテナとして機能する導電層と
    前記記憶素子の上方に設けられたセンサ部とを有し、
    前記記憶素子は、第1の導電層と有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、
    前記第1の導電層と前記第1のトランジスタとが電気的に接続され、
    前記センサ部と前記第2のトランジスタが電気的に接続され、
    前記アンテナとして機能する導電層と前記第3のトランジスタが電気的に接続され、
    前記アンテナとして機能する導電層は、前記第1の導電層と同一の層に設けられていることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
    前記センサ部と前記第2のトランジスタの接続は、前記センサ部に設けられた導電層と前記第2のトランジスタのソースまたはドレイン領域と電気的に接続した導電層とが導電性微粒子を介して行われていることを特徴とする半導体装置。
  5. 基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタとセンサ部とを含む素子形成層と、
    前記素子形成層上に設けられた記憶素子とを有し、
    前記記憶素子は、第1の導電層と有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、
    前記第1の導電層と前記第1のトランジスタとが電気的に接続され、
    前記センサ部と前記第2のトランジスタが電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタと第3のトランジスタとセンサ部とを含む素子形成層と、
    前記素子形成層上に設けられた記憶素子と、
    アンテナとして機能する導電層とを有し、
    前記記憶素子は、第1の導電層と有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、
    前記第1の導電層と前記第1のトランジスタとが電気的に接続され、
    前記センサ部と前記第2のトランジスタが電気的に接続され、
    前記アンテナとして機能する導電層と前記第3のトランジスタが電気的に接続していることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項6において、
    前記アンテナとして機能する導電層は、前記第1の導電層と同一の層に設けられていることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれか一項において、
    前記センサ部は、フォトダイオードまたはフォトトランジスタを有することを特徴とする半導体装置。
  9. 基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを含む素子形成層と、
    前記素子形成層上に設けられた記憶素子およびセンサ部とを有し、
    前記記憶素子は、第1の導電層と第1の有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、
    前記センサ部は、第3の導電層と第2の有機化合物層と第4の導電層との積層構造を有し、
    前記第1の導電層と前記第1のトランジスタとが電気的に接続され、
    前記第3の導電層と前記第2のトランジスタとが電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  10. 基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを含む素子形成層と、
    前記素子形成層上に設けられた記憶素子およびセンサ部とを有し、
    前記記憶素子は、第1の導電層と第1の有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、
    前記センサ部は、第3の導電層と第2の有機化合物層と第4の導電層との積層構造を有し、
    前記第1の導電層と前記第1のトランジスタとが電気的に接続され、
    前記第3の導電層と前記第2のトランジスタとが電気的に接続され、
    前記第1の有機化合物層と前記第2の有機化合物層は、同一の材料を有することを特徴とする半導体装置。
  11. 基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタと第3のトランジスタとを含む素子形成層と、
    前記素子形成層上に設けられた記憶素子およびセンサ部と、
    アンテナとして機能する導電層とを有し、
    前記記憶素子は、第1の導電層と第1の有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、
    前記センサ部は、第3の導電層と第2の有機化合物層と第4の導電層との積層構造を有し、
    前記第1の導電層と前記第1のトランジスタとが電気的に接続され、
    前記第3の導電層と前記第2のトランジスタとが電気的に接続され、
    前記アンテナとして機能する導電層と前記第3のトランジスタが電気的に接続していることを特徴とする半導体装置。
  12. 基板上に設けられた、第1のトランジスタと第2のトランジスタと第3のトランジスタとを含む素子形成層と、
    前記素子形成層上に設けられた記憶素子およびセンサ部と、
    アンテナとして機能する導電層とを有し、
    前記記憶素子は、第1の導電層と第1の有機化合物層と第2の導電層との積層構造を有し、
    前記センサ部は、第3の導電層と第2の有機化合物層と第4の導電層との積層構造を有し、
    前記第1の導電層と前記第1のトランジスタとが電気的に接続され、
    前記第3の導電層と前記第2のトランジスタとが電気的に接続され、
    前記アンテナとして機能する導電層と前記第3のトランジスタが電気的に接続され、
    前記第1の有機化合物層と前記第2の有機化合物層は、同一の材料を有することを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項11または請求項12において、
    前記アンテナとして機能する導電層は、前記第1の導電層および前記第3の導電層と同一の層に設けられていることを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項9乃至請求項13のいずれか一項において、
    前記第1の導電層と前記第3の導電層は、同一の層に設けられていることを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれか一項において、
    前記記憶素子は、書き込みにより前記第1の導電層と前記第2の導電層との距離が変化することを特徴とする半導体装置。
  16. 請求項1乃至請求項15のいずれか一項において、
    前記トランジスタは、有機トランジスタであることを特徴とする半導体装置。
  17. 請求項1乃至請求項16のいずれか一項において、
    前記トランジスタは、ガラス基板または可撓性基板上に設けられていることを特徴とする半導体装置。
  18. 請求項1乃至請求項17のいずれか一項において、
    前記有機化合物層は、高分子化合物を有していることを特徴とする半導体装置。
  19. 請求項18において、
    前記高分子化合物は、[メトキシ−5−(2−エチル)ヘキシロキシ]−p−フェニレンビニレン(MEH−PPV)またはポリ(9−ビニルカルバゾール)(PVK)であることを特徴とする半導体装置。
  20. 請求項1乃至請求項19のいずれか一項において、
    前記記憶素子は、書き込みにより不可逆的に抵抗が変化することを特徴とする半導体装置。
  21. 基板上に第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを有する複数のトランジスタを形成し、
    前記第1のトランジスタに電気的に接続する第1の導電層と前記第2のトランジスタに電気的に接続する第2の導電層とを形成し、
    前記第1の導電層および前記第2の導電層の端部を覆うように選択的に絶縁層を形成し、
    前記第1の導電層と電気的に接続するようにアンテナとして機能する導電層を形成し、
    前記アンテナとして機能する導電層を形成した後に前記第2の導電層を覆うようにスピンコート法、スクリーン印刷法または液滴吐出法を用いて高分子化合物を有する層を形成し、
    前記有機化合物層を覆うように第3の導電層を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  22. 請求項21において、
    前記アンテナとして機能する導電層は、スクリーン印刷法または液滴吐出法により設けられた導電性のペーストに熱処理を行うことによって形成されることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  23. 基板上に第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを有する複数のトランジスタを形成し、
    前記第1のトランジスタに電気的に接続するアンテナとして機能する第1の導電層と前記第2のトランジスタに電気的に接続する第2の導電層とを形成し、
    前記第2の導電層の端部および前記第1の導電層を覆うように選択的に絶縁層を形成し、
    前記第2の導電層を覆うようにスピンコート法、スクリーン印刷法または液滴吐出法を用いて高分子化合物を有する層を形成し、
    前記有機化合物層を覆うように第3の導電層を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  24. 請求項23において、
    前記第1の導電層と第2の導電層は、スパッタリング法またはCVD法により形成されることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  25. 請求項21乃至請求項24のいずれか一項において、
    前記高分子化合物を有する層は、[メトキシ−5−(2−エチル)ヘキシロキシ]−p−フェニレンビニレン(MEH−PPV)またはポリ(9−ビニルカルバゾール)(PVK)を用いて形成されることを特徴とする半導体装置の作製方法。
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