JP2006190109A - 監視情報提供装置、監視情報提供方法および監視情報提供プログラム - Google Patents

監視情報提供装置、監視情報提供方法および監視情報提供プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】リソース消費を抑制しつつ、実用上十分な監視情報を効率的に提供すること。
【解決手段】タイマ処理部16からの指示により、所定のサンプリング間隔で現在値データ取得部14が監視対象コンポーネントの動作状況をあらわす現在値を取得し、格納制御部15が、監視データ記憶部21が有する現在値バッファおよび代表値バッファの格納制御をおこなうことにより、現在値および代表値の記憶をおこない、提供要求受付部11が端末装置から監視情報提供要求を受け付けると、監視情報提供部12を介して通知をうけた提供データ算出部13が、最大値や平均値といった監視期間の代表値を算出し、監視情報提供部12がかかる算出結果を含んだグラフを、マークアップ言語を用いて作成し、要求元の端末装置に送信する。
【選択図】図4

Description

この発明は、監視対象の動作状況をあらわす現在値を所定の監視間隔ごとに取得して所定の監視期間についての監視情報を生成し、生成した該監視情報を監視端末に提供する監視情報提供装置、監視情報提供方法および監視情報提供プログラムに関し、特に、システム監視にともなうリソース消費を抑制しつつ、実用上十分な監視情報を効率的に提供することができる監視情報提供装置、監視情報提供方法および監視情報提供プログラムに関するものである。
従来、安定稼働が求められるサーバ装置などにおいては、CPU(Central Processing Unit)使用率や、メモリ使用率といった動作状況を取得し、取得した動作状況を時系列にグラフ化するなどしてシステム管理者に提供することがおこなわれている。
たとえば、非特許文献1には、サーバ装置を構成する主要なコンポーネントの動作状況をサーバ装置が取得してネットワーク接続された監視端末に送信し、受信した動作状況を監視端末がグラフ化することによりサーバ装置の動作状況を監視する技術が開示されている。なお、特許文献1には、CPUの瞬間使用率の振れ幅を調整することによりCPUの使用率を算出するCPU使用率算出方法が開示されている。
富士通株式会社、"ServerView 3.3"、[online]、[平成16年12月13日検索]、インターネット<http://www.fmworld.net/biz/primergy/serverview/> 特開2000−347905号公報
しかしながら、これらの従来技術を用いたとしても監視にともなうリソースの消費を効率的に抑制することは容易ではない。すなわち、近年のサーバ装置は、多数のCPUや多数のストレージ装置を備えることが多く、監視対象となるコンポーネントの数量は増加傾向にある。このため、取得した動作情報を蓄積するだけでも多くの記憶領域を消費してしまう。
たとえば、サーバ装置において1secの監視間隔でストレージ装置内の仮想ボリュームの使用率を監視する場合において、1回あたりの動作情報量が1バイトであったとしても、1000sec間の監視期間における平均使用率を求める場合には通常1000バイトの記憶領域が必要となる。さらに、必要となる記憶領域は監視対象である仮想ボリュームの増加に比例して増加する。サーバ装置のリソースは、本来の業務処理などに用いられるべきであり、動作監視のためにリソースを消費しすぎると、かえって安定稼働に支障をきたすことになりかねず好ましくない。
一方で、サーバ装置の記憶領域の消費を抑えるために、サーバ装置が取得した動作情報を随時監視端末に送信して監視端末側で平均値などを求めることも考えられるが、記憶領域の消費先を移転したにすぎず、監視にともなうリソース消費を解決したことにはならない。
これらのことから、システム監視にともなうリソース消費を抑えつつ、実用上十分な監視情報を効率的に提供することができるサーバ装置をいかにして実現するかが大きな課題となっている。なお、かかる課題はサーバ装置に限ったものではなく監視対象の動作状況を取得して監視情報を提供する監視情報提供装置についても同様に生じる課題である。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、システム監視にともなうリソース消費を抑制しつつ、実用上十分な監視情報を効率的に提供することができる監視情報提供装置、監視情報提供方法および監視情報提供プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、監視対象の動作状況をあらわす現在値を所定の監視間隔ごとに取得して所定の監視期間についての監視情報を生成し、生成した該監視情報を監視端末に提供する監視情報提供装置であって、前記現在値を時系列で記憶する所定数の現在値バッファと、前記監視期間に含まれる所定の区間に属する前記現在値に基づいて算出された区間代表値を時系列で記憶する所定数の区間代表値バッファとを有する記憶手段と、前記現在値が取得された際に、前記現在値バッファおよび前記区間代表値バッファへのデータ格納制御をおこなう記憶制御手段と、前記記憶手段に記憶された前記現在値および前記区間代表値に基づいて前記監視期間の期間代表値を算出する算出手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記記憶手段に記憶された前記データおよび/または前記算出手段が算出した前記期間代表値を含んだ前記監視情報をマークアップ言語により生成する監視情報生成手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記記憶制御手段は、前記記憶手段が有するすべての前記現在値バッファに前記現在値が記憶されたならば、該現在値に基づいて最新区間の区間代表値を算出し、該最新区間の区間代表値を前記区間代表値バッファに格納することを特徴とする。
また、本発明は、前記記憶手段に記憶される前記区間代表値および前記算出手段が算出する前記期間代表値は、それぞれ、区間平均値および期間平均値であることを特徴とする。
また、本発明は、前記記憶制御手段は、前記区間代表値バッファが1個である場合に、前記監視期間に含まれるすべての前記区間において該区間代表値バッファの値をとったものとして前記期間平均値を算出して該区間代表値バッファに格納し、前記算出手段は、該区間代表値バッファの値をそのまま前記期間代表値とすることを特徴とする。
また、本発明は、前記記憶手段に記憶される前記区間代表値および前記算出手段が算出する前記期間代表値は、それぞれ、区間最大値および期間最大値であることを特徴とする。
また、本発明は、前記記憶制御手段は、前記区間最大値を記憶するための前記区間代表値バッファが1個である場合に、該区間代表値バッファの値を保持する期間をあらわす最大値保持期間が満了するまで該区間代表値バッファの値を保持し、前記現在値が取得された際に、該区間代表値バッファの値と、前記現在値バッファの値とを対比することにより、あらたな区間代表値を該区間代表値バッファに格納することを特徴とする。
また、本発明は、前記記憶制御手段は、前記現在値が取得されるごとに前記区間代表値バッファの値を減少させ、減少させた該区間代表値バッファの値と、前記現在値バッファの値とを対比することにより、あらたな区間代表値を該区間代表値バッファに格納することを特徴とする。
また、本発明は、前記監視期間に含まれる前記区間の個数をあらかじめ定められた個数とすることを特徴とする。
また、本発明は、前記監視期間および前記監視間隔に基づいて前記記憶手段が有するバッファ数が最小となるように、前記監視期間に含まれる前記区間の個数を変更することを特徴とする。
また、本発明は、前記記憶手段は、監視対象ごとの前記現在値バッファおよび前記区間代表値バッファを有することを特徴とする。
また、本発明は、前記監視情報生成手段は、前記マークアップ言語によりグラフ化した前記監視情報を生成することを特徴とする。
本発明によれば、現在値を時系列で記憶する所定数の現在値バッファと、監視期間に含まれる所定の区間に属する現在値に基づいて算出された区間代表値を時系列で記憶する所定数の区間代表値バッファとを有し、現在値が取得された際に、現在値バッファおよび区間代表値バッファへのデータ格納制御をおこない、記憶された現在値および区間代表値に基づいて監視期間の期間代表値を算出するよう構成したので、システム監視にともなうリソース消費を抑制しつつ、実用上十分な監視情報を効率的に提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、記憶された前記データおよび/または算出した期間代表値を含んだ監視情報をマークアップ言語により生成するよう構成したので、監視情報を効率的に提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、すべての現在値バッファに現在値が記憶されたならば、これらの現在値に基づいて最新区間の区間代表値を算出し、算出した最新区間の区間代表値を区間代表値バッファに格納するよう構成したので、リソース消費を抑制しつつ精度の高い区間代表値を順次、保持することとができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、記憶される区間代表値および算出する期間代表値は、それぞれ、区間平均値および期間平均値であるよう構成したので、リソース消費を抑制しつつ実用上十分な平均値を効率的に提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、区間代表値バッファが1個である場合に、監視期間に含まれるすべての区間においてこの区間代表値バッファの値をとったものとして期間平均値を算出して区間代表値バッファに格納し、算出手段は、区間代表値バッファの値をそのまま前記期間代表値とするよう構成したので、最小のバッファ構成であっても実用上十分な平均値を効率的に提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、記憶される区間代表値および算出する期間代表値は、それぞれ、区間最大値および期間最大値であるよう構成したので、リソース消費を抑制しつつ実用上十分な最大値を効率的に提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、区間最大値を記憶するための区間代表値バッファが1個である場合に、この区間代表値バッファの値を保持する期間をあらわす最大値保持期間が満了するまでかかる区間代表値バッファの値を保持し、現在値が取得された際に、区間代表値バッファの値と、現在値バッファの値とを対比することにより、あらたな区間代表値を区間代表値バッファに格納するよう構成したので、最大値の張りつき問題を解消することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、現在値が取得されるごとに区間代表値バッファの値を減少させ、減少させた区間代表値バッファの値と、現在値バッファの値とを対比することにより、あらたな区間代表値を区間代表値バッファに格納するよう構成したので、最大値の張りつき問題を解消しつつ実際の最大値の推移に近い最大値を効率的に提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、監視期間に含まれる区間の個数をあらかじめ定められた個数とするよう構成したので、簡易な構成によりリソース消費を抑制しつつ実用上十分な監視情報を効率的に提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、監視期間および監視間隔に基づいてバッファ数が最小となるように、かかる監視期間に含まれる区間の個数を変更するよう構成したので、リソース消費を効率的に抑制することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、監視対象ごとの現在値バッファおよび区間代表値バッファを有するよう構成したので、複数の監視対象の監視情報を効率的に提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、マークアップ言語によりグラフ化した監視情報を生成するよう構成したので、送信先の監視端末のリソース消費を効率的に抑制することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る監視情報提供装置、監視情報提供方法および監視情報提供プログラムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、本実施例によりこの発明が限定されるものではない。
まず、本実施例の特徴部分である監視情報提供処理の概要について図1を用いて説明する。図1は、監視情報提供処理の概要を示す図である。なお、同図に示すサーバ装置上において、監視情報提供処理がおこなわれるものとする。
同図に示すように、本実施例の特徴部分である監視情報提供処理が動作するサーバ装置には、CPU、メモリ、ファイルシステム(仮想ボリューム)、ディスク装置(実ボリューム)といったコンポーネントが含まれている。かかる監視情報提供処理では、これらのコンポーネントの動作状態を定期的に取得して監視情報を作成し、作成した監視情報を監視端末(端末装置)に送信する。
近年のサーバ装置では、監視対象となるコンポーネントは増加する傾向にあり、サーバ装置の安定稼働のためには、多数のコンポーネントの動作異常を的確に把握する必要がある。ここで、近年のサーバ装置が監視対象とするコンポーネントの一例について図2を用いて説明しておく。図2は、監視対象コンポーネントの一例を示す図である。
図2に示すように、マルチCPUのサーバ装置では、各CPUの使用率を取得する必要があるため、32個のCPUを搭載しているのであれば、32個のCPUの使用率を監視対象としなければならない。また、32個のハードディスク装置(HDD)が接続されており、各ハードディスク装置内に15個のパーティションが構築されている場合には、監視対象となるパーティションの使用率は、32×15個存在することになる。このように、サーバ装置における監視対象コンポーネントは非常に多いため、個々の監視対象ごとに使用する現在値記憶用の記憶領域を抑制しなければ、サーバ装置自体の動作を圧迫することになりかねない。このように、監視対象となるコンポーネントが増加してくると、監視にともなう記憶領域消費の問題が顕在化してきた。
すなわち、従来の監視情報提供処理では、所定の間隔で取得した現在値を、利用者などにより指定された監視期間にわたり記憶領域に記憶し、記憶した現在値に基づいて監視期間の最大値や平均値を算出することとしていた。ここで、従来の監視情報提供処理における最大値および平均値の算出方法について図3を用いて説明しておく。図3は、従来の最大値および平均値の算出方法を示す図である。
図3では、所定のサンプリング間隔で取得した各現在値を「○」で示しており、縦軸が監視対象コンポーネントの使用率を、横軸が時間をそれぞれ示している。同図に示すすべての現在値の平均値を求める場合には、各「○」の使用率を合計し、「○」の個数で除する必要があるため、各「○」の使用率を一時的に記憶しておく必要がある。
一方、最大値を求める場合には、あたらしく取得した現在値が最大値であるか否かを判定し、この現在値が最大値である場合には、記憶しておいた値と置き換えればすむので、図3に示したすべての現在値を記憶しておく必要はない。しかしながら、記憶しておいた値が1個のみである場合には、一時的に使用率が1.0などの大きな値をとってしまうと、この値は将来にわたって更新されることがないので、直近の期間における最大値を得ることはできないという問題がある。
このように、従来の平均値の算出方法では、上記したように、監視期間が長くなればなるほど多くの記憶領域を消費してしまう。たとえ、現在値の移動平均をとることとしても、監視期間が長ければ多くの現在値を記憶しておく必要があるので記憶領域消費の問題は解消しない。また、従来の最大値の算出方法においても、直近の期間における最大値を得ようとすれば、平均値算出の場合と同様に、複数の現在値を記憶しておく必要がある。
サーバ装置のリソース消費を抑制するために、取得した現在値の記憶をサーバ装置ではおこなわず、現在値を取得するごとに監視端末(端末装置)に送信する方法も考えられる。しかし、この方法はリソース消費先を監視装置から監視端末(端末装置)に移転したにすぎないものであるため、監視にともなうリソース消費の問題を根本的に解消するものではない。
そこで、本実施例の特徴部分である監視情報提供処理では、指定された監視期間における最大値および平均値の算出処理において、現在値に基づいた区間代表値(最大値や平均値など)を適宜用いることとし、一時的に記憶しておく必要のある現在値の個数を減少させることで記憶領域の消費を抑制するとともに、実用上十分な最大値および平均値を提供することができる仕組みを提供することとした。
さらに、算出した最大値および平均値をマークアップ言語によりグラフ化して監視端末(端末装置)に送信することとしたので、端末装置側においても、監視情報を記憶しておく必要がないため、端末装置側のリソース消費を効率よく抑制することができる。
次に、本実施例の特徴部分である監視情報提供処理を含んだ監視情報提供装置1の構成について図4を用いて説明する。図4は、監視情報提供装置1の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、監視情報提供装置1は、通信部2と、監視情報提供処理部10と、記憶部20とを備えている。
また、監視情報提供処理部10は、提供要求受付部11と、監視情報提供部12と、提供データ算出部13と、現在値データ取得部14と、格納制御部15と、タイマ処理部16とをさらに備えており、記憶部20は、監視データ記憶部21をさらに備えている。
通信部2は、LAN(Local Area Network)ボードやWAN(Wide Area Network)ボードなどの通信デバイスから構成され、監視端末となる端末装置との通信や、監視対象装置との通信をおこない監視情報提供処理部10との間でデータの受渡しをおこなう処理部である。たとえば、端末装置から監視情報の提供要求を受け付けた場合には、この提供要求を監視情報提供処理部10の提供要求受付部11に渡し、監視情報提供部12から監視情報を受け付けた場合には、この監視情報を端末装置に送信する。また、監視対象装置から動作状況をあらわす現在値データを受け付けた場合には、このデータを現在値データ取得部14に渡す処理をおこなう。
監視情報提供処理部10は、本実施例の特徴部分となる処理部である。具体的には、この監視情報提供処理部10は、監視情報提供装置1のオペレーティングシステムや、外部の監視対象装置から監視対象の動作状況をあらわす現在値データを受け取り、これらのデータを記憶部20に一時的に格納するとともに、監視端末となる端末装置の要求に応じて監視対象の動作状況をあらわす現在値データの履歴、平均値、最大値などをマークアップ言語によりグラフ化して端末装置に提供する処理をおこなう処理部である。
提供要求受付部11は、通信部2を介して監視端末となる端末装置から監視情報提供要求メッセージを受け付けて、提供要求があった旨を監視情報提供部12に通知する処理部である。この監視情報提供要求メッセージは、システム管理者による端末装置の操作や、あらかじめ指定された定義ファイルに基づいた処理により、監視情報提供装置に送信されるメッセージである。たとえば、かかる監視情報提供要求メッセージには、監視対象名、監視期間、提供形式などが含まれる。
監視情報提供部12は、提供要求受付部11から提供要求があった旨を通知された場合に、提供データ算出部13に提供データの算出を要求するとともに、算出結果を受け取ったならば、この算出結果をHTML(Hyper Text Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)などのマークアップ言語を用いてグラフ化し、通信部2を介して要求元の端末装置に送信する処理をおこなう処理部である。
この監視情報提供部12は、たとえば、端末装置からCPUの使用率について100secの平均値の提供と、100sec間の履歴の提供とを要求された場合には、かかる内容の要求を提供データ算出部13におこない、100secが経過した際に提供データ算出部13から該当するデータを受け取ったならば、CPU使用率の履歴および平均値を、マークアップ言語を用いてグラフ化して端末装置に送信することになる。
なお、本実施例においては、監視情報提供部12がマークアップ言語を用いて監視情報をグラフ化し、端末装置に送信する場合について説明するが、マークアップ言語を用いることなく、たとえば、「*」などのキャラクタを配列することによりグラフ化することとしてもよい。また、マークアップ言語を用いる場合であっても、提供する値を数値データのままマークアップ言語に含めることとしてもよい。
提供データ算出部13は、監視情報提供部12の求めに応じて記憶部20の監視データ記憶部21に格納された現在値データおよび区間代表値データから平均値や最大値を算出するとともに、算出した平均値や最大値を監視データ記憶部21のデータとともに監視情報提供部12に返す処理をおこなう処理部である。
ここで、この提供データ算出部13がおこなう計算処理の概要について図5を用いて説明しておく。図5は、平均値および最大値の計算処理概要を示す図である。本実施例の特徴部分である監視情報提供処理では、「区間」という概念を導入し、取得した現在値の区間毎の平均値および最大値を算出することとした。そして、最新区間以外の区間においては、算出した「区間毎の平均値および最大値」のみを記憶部20に記憶することにより消費リソースを抑制することとしている。
図5に示した「○」は、取得した現在値の履歴をあらわしており、従来の監視情報提供処理では記憶領域に記憶されていたデータに該当する。本実施例の監視情報提供処理では、最新区間においてのみ現在値を記憶することとし(図5の「●」)、この最新区間の現在値を格納するための「現在値バッファ」がすべて埋まった場合に、これらの現在値の区間平均値(図5の「黒四角」)および区間最大値(図5の「黒三角」)を算出して区間代表値を格納するための「代表値バッファ」に格納して、上記の現在値バッファをクリアすることとした。
したがって、図5に示した場合では、一つの区間に属する6個の現在値は、1個の平均値と、1個の最大値とに置き換えられて記憶部20に記憶されることになるので、記憶領域は従来の1/3に削減することができる。なお、一つの区間の長さは任意の長さとすることができるので、一つの区間に200個の現在値が含まれるように区間長を設定すれば、記憶領域は従来の1/100に削減することができることになる。
このように、複数の現在値を区間代表値に置き換えて監視期間全体にわたる代表値を算出することとすると、すべての現在値に基づいて監視期間全体にわたる代表値を算出する場合に比べて算出精度が落ちることになる。しかしながら、CPU使用率やメモリ使用率といった動作状況を監視する場合には、過去の動作状況を概観することができる程度の精度しか要求されないことが多く、過去データの精度よりも直近に取得したデータの精度を高くすることが要求される場合が多い。すなわち、過去データの推移の概略と、直近に取得したデータの推移とを比較することができれば、将来の動作異常を事前に予測することが容易となる。したがって、データ精度の悪化によるデメリットよりも、リソース消費(記憶領域消費)抑制のメリットが大きいため、複数の現在値を区間代表値に置き換えることは問題にはならない。
図4の説明に戻り、現在値データ取得部14について説明する。この現在値データ取得部14は、タイマ処理部16からの通知をトリガーとして、オペレーティングシステムなどからCPU使用率やメモリ使用率といった監視対象コンポーネントの現在値データを定期的に取得し、取得した現在値データを格納制御部15に渡す処理をおこなう処理部である。
格納制御部15は、現在値データ取得部14から受け取った現在値データを監視データ記憶部21が有するバッファに格納する処理をおこなう処理部である。なお、監視データ記憶部21が有するバッファには、上記した「現在値バッファ」および「代表値バッファ」がある。ここで、これらのバッファについて図6を用いて説明しておく。図6は、本実施例に係るバッファを示す図である。
図6に示したバッファは、図5に示した各値を格納するためのバッファであり、最新区間の現在値データ(図5の「●」)を格納するバッファがnew(0)〜new(n−1)のn個のバッファである。また、最新区間以外の区間の平均値(図5の「黒四角」)を格納するバッファがZave(0)〜Zave(m−1)のm個のバッファであり、同じく区間の最大値(図5の「黒三角」)を格納するバッファがZmax(0)〜Zmax(m−1)のm個のバッファである。
図6に示したように、現在値を格納するためのn個のバッファと、区間の平均値および最大値を格納するためのm×2個のバッファを用いることとすると、バッファの総個数は、「n+2m」とあらわされる。バッファの総個数は、あらかじめ指定した固定値とすることもできるが、最も記憶領域を効率的に使用することができるよう、かかるバッファの総個数を可変値とすることもできる。
すなわち、記憶領域を効率的に使用することは、バッファの総個数を最小とすることと等価であるので、「n+2m」を最小とする「n」と「m」との関係を見つけると、記憶領域を最も効率的に使用することができる。すなわち、「n+2m」が最小となるのは、相加相乗平均の関係より「n=2m」の場合であるので、「n」と「m」の比を「2:1」とすればよい。
たとえば、サンプリング間隔を1secとし、区間長を10secとした場合には、nの値は10となるので、「n=2m」の関係からmの値を5とすれば記憶領域を最も効率的に使用することができることになる。なお、この場合の総バッファ数は20個(10+5×2)となる。
ところで、格納制御部15は、現在値データを上記の現在値バッファ(図6の「現在値格納用バッファ」)および代表値バッファ(図6の「区間平均値格納用バッファ」および「区間最大値格納用バッファ」)に格納する処理をおこなう際に、現在値データの区間平均値および区間最大値の算出をおこなって代表値バッファに格納する処理と、代表値バッファのバッファシフト処理とをおこなう。次に、これらの処理についてさらに詳細に説明しておくこととする。
格納制御部15は、現在値バッファ(new(0)〜new(n−1))のすべてに現在値データが格納された場合には、「new(0)〜new(n−1)」の総和を、現在値バッファの総数(n)で除することにより、最新区間の平均値(Zave)を算出する。また、平均値の算出とあわせて、「new(0)〜new(n−1)」をそれぞれ対比することにより最新区間の最大値(Zmax)を算出する。
そして、代表値バッファの最古のデータ(図6のZave(m−1)およびZmax(m−1))を削除するとともに、バッファシフト(たとえば、Zave(m−2)をZave(m−1)に、Zave(m−3)をZave(m−2)にシフト)をおこなう。そして、算出した最新区間の平均値(Zave)および最大値(Zmax)を、それぞれZave(0)およびZmax(0)に格納する。
現在値バッファ(new(0)〜new(n−1))のすべてに現在値データが格納された場合に、上記の処理を繰り返していくことにより、図6に示した各区間のバッファには、区間の代表値である区間平均値および区間最大値が順次格納されていくことになる。なお、現在値バッファに空きがある場合には、取得された現在値データが現在値バッファに順次格納され、代表値バッファの更新はおこなわれない。また、現在値バッファのすべてに現在値データが格納された場合には、最新区間の代表値(平均値および最大値)を算出して代表値格納用バッファに格納した後に、現在値バッファに格納されているデータはすべて消去(オールクリア)される。
なお、本実施例においては、時系列に並んだ複数のバッファを用いる場合について説明したが、サイクリックに並んだリング状のバッファを用いることとし、格納制御部15が、このリング状バッファの格納制御をおこなうこととしてもよい。また、格納制御部15は、現在値データ取得部14から受け取った現在値データを間引いて、監視データ記憶部21が有するバッファに格納することとしてもよい。
図4の説明に戻って、タイマ制御部16について説明する。このタイマ制御部16は、現在値データのサンプリング間隔を計測し、現在値データ取得部14に対して現在値データ取得の指示を与える処理部である。かかる指示を受け付けた現在値データ取得部14は、各監視対象の現在値データを取得することになる。
記憶部20は、RAM(Random Access Memory)などのメモリから構成され、監視情報提供処理部10の指示により現在値データや区間代表値データを記憶し、記憶したデータを監視情報提供処理部10に提供する記憶部である。また、監視データ記憶部21は、図6を用いてすでに説明した現在値バッファおよび代表値バッファを備えた記憶部である。
次に、上述した格納制御部15の処理手順について図7を用いて説明する。図7は、格納制御部15の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、格納制御部15が現在値データ取得部14から現在値を取得すると(ステップS101)、現在値格納バッファの格納位置をシフトして(ステップS102)、取得した現在値を現在値格納バッファのnew(i)に格納する(ステップS103)。ここで、「new(i)」とは、総数n個の現在値バッファの「i」番目のバッファのことをあらわす。
つづいて、格納制御部15は、現在値格納バッファ(new(0)〜new(n−1))のすべてに現在値が格納されているか否かを判定する(ステップS104)。そして、現在値格納バッファに空きがある場合には(ステップS104否定)、現在値格納バッファに格納されている値(new(0)〜new(i))および区間代表値(Zave(0)〜Zave(m−1)およびZmax(0)〜Zmax(m−1))に基づいて、監視期間にわたる平均値および最大値を算出し(ステップS108)、処理を終了する。なお、同図に示す「MAX(引数1,引数2,〜)」は、引数に指定された最大値を返す関数である。
一方、すべての現在値格納バッファに現在値が格納されている場合には(ステップS104肯定)、区間値格納バッファをシフトして最古の区間値格納バッファの値を削除するとともに、最新の区間値格納バッファ(Zave(0)およびZmax(0))を空にする(ステップS105)。そして、現在値バッファの平均値および最大値を、それぞれZave(0)およびZmax(0)に格納する(ステップS106)。
つづいて、現在値格納バッファの値をすべて削除(オールクリア)し(ステップS107)、監視期間にわたる平均値および最大値を算出して(ステップS108)処理を終了する。なお、この場合「i」の値は「0」であり、現在値格納バッファ(new(0)〜new(i))の値はすべて「0」であるので、区間値格納バッファ(Zave(0)〜Zave(m−1)およびZmax(0)〜Zmax(m−1))の値のみに基づいて監視期間の平均値および最大値が算出される。
上述した監視情報提供処理では、現在値を格納するためのn個のバッファと、区間の平均値および最大値を格納するためのm×2個のバッファを用いる場合について説明した。しかしながら、本発明に係る監視情報提供処理では、nおよびmが、それぞれ1である場合であっても監視期間にわたる平均値および最大値を算出することができる。以降では、現在値バッファが1個および代表値バッファが2個(平均値用1個および最大値用1個)の場合に、監視期間にわたる平均値および最大値を算出する手順について説明することとする。
図8は、最小構成のバッファを用いた平均値および最大値の計算処理概要を示す図である。同図に示すように、最小構成のバッファ(現在値バッファ1個および代表値バッファ2個)を用いた計算処理では、平均値算出に用いられる「仮想監視期間」、最大値算出に用いられる「最大値保持期間」および「擬似最大値関数」という概念を導入して平均値および最大値を算出する。
「仮想監視期間」とは、平均値を求める対象となる期間を仮想的にあらわしたものである。従来、平均値格納用の代表値バッファ(以下、「平均値バッファ」と言う)が1個である場合に、この平均値バッファと、1個の現在値バッファを用いて平均値を算出すると、平均値が変化しにくくなるという問題があった。たとえば、1secのサンプリング間隔で取得した現在値を格納した現在値バッファは、100secにわたる平均値を格納した平均値バッファと比較して、1/100の影響度しか有しない。したがって、監視期間が長期間となれば、現在値の動きに対して鈍感な平均値しか算出できないこととなってしまう。
そこで、本実施例に係る監視情報提供処理では、「仮想監視期間」という概念を導入し、代表値バッファの影響度を削減することにより上記の問題点を解消することとした。ここで、この仮想監視期間について図9を用いて説明しておく、図9は仮想監視期間および各バッファを示す図である。
同図に示すように、1個の平均値バッファに格納されている平均値を、m回のサンプリング処理でとりつづけたと仮定する。この場合、サンプリング間隔のm倍の期間が上記した「仮想監視期間」となる。そして、最古の平均値(Zave)を捨てるとともに、現在値(new)を加えたうえで、m−1個のZaveと1個のnewからあらたな平均値を算出することとする。具体的には、((m−1)×Zave+new)/mにより求められた値をあらたな平均値としてZaveに記憶することになる。
このようにすることで、監視期間が長期間となった場合に、平均値が現在値の動きに対して鈍感となる問題を解消することができる。なお、「仮想監視期間」は任意の長さの期間とすることができるので、利用者のニーズにあわせて変更することが可能である。
図8の説明に戻って、「最大値保持期間」および「擬似最大値関数」について説明する。「最大値保持期間」とは、最大値を保持しておく所定の期間のことをあらわし、「擬似最大値関数」とは、最大値保持期間を超過した最大値を減少させていくための関数をあらわしている。たとえば、サンプリング間隔が1secである場合に、最大値保持期間を5sec、擬似最大値関数をZmax×0.5と設定したとする。
このような場合に、あるサンプリング処理において取得したCPU使用率が0.8(80%)であったとすると、5sec間はZmaxが0.8のままである。そして、6sec後には、Zmaxの値は擬似最大値関数を用いて算出することにより0.4(0.8×0.5)となり、この値と6secに取得されたnewの値とが対比されることになる。6sec後、7sec後に取得されたnewの値がともに0.3であったとすると、擬似最大値関数を用いて算出されるZmaxの値は、6sec後、7sec後にはそれぞれ、0.4、0.2となるので、7sec後にはnewの値が上回り、7sec後のZmaxは0.2と0.3とを対比することにより0.3と算出される。
従来、最大値格納用の代表値バッファ(以下、「最大値バッファ」と言う)が1個である場合に、この代表値バッファと、1個の現在値バッファを用いて最大値を算出すると、いったん上限値付近の最大値をとってしまうとそれ以降の最大値が変化しないという、いわゆる「最大値の張りつき」が問題となっていた。本実施例に係る監視情報提供処理では、上記した「最大値保持期間」および「擬似最大値関数」を導入することにより、最大値の張りつき問題を解消している。なお、「最大値保持期間」は、監視データ記憶部21に記憶しておくこととしてもよいが、「擬似最大値関数」として「最大値保持期間」を含ませた関数を用いることとしてもよい。
このように、「最大値保持期間」および「擬似最大値関数」を用いることで、最大値の張りつき問題を解消することができる。なお、「最大値保持期間」は任意の長さの期間とすることができ、「擬似最大値関数」は任意の減少関数とすることができるので、利用者のニーズにあわせて変更することが可能である。
次に、バッファが最小構成である場合の格納制御部15の処理手順について図10を用いて説明する。図10は、バッファが最小構成である場合における格納制御部15の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、格納制御部15が現在値データ取得部14から現在値を取得すると(ステップS201)、前回の平均値(Zave)および現在値(new)からあらたな平均値(Zave)を算出する(ステップS202)。なお、この場合の計算式が、Zave=((m−1)×Zave+new)/mとなることは上記したとおりである。
つづいて、格納制御部15は、最大値を算出するために最大値保持期間を超過しているか否かを判定する(ステップS203)。そして、最大値保持期間を超過していない場合には(ステップS203否定)、前回最大値をそのまま擬似最大値としたうえで(ステップS205)、この擬似最大値および現在値を対比することにより大きいほうをあらたな最大値として算出し(ステップS206)、処理を終了する。
一方、最大値保持期間を超過している場合には(ステップS203肯定)、前回最大値にc(ただし、0≦c<1)を乗じたものを擬似最大値としたうえで(ステップS204)、この擬似最大値および現在値を対比することにより大きいほうをあらたな最大値として算出し(ステップS206)、処理を終了する。
このように、現在値バッファおよび代表値バッファを最小構成とした場合(n=1かつm=1)であっても、本実施例に係る監視情報提供処理では、「仮想監視期間」、「最大値保持期間」および「擬似最大値関数」を用いることにより監視期間にわたる平均値および最大値を提供することができる。
上述してきたように、本実施例においては、タイマ処理部からの指示により、所定のサンプリング間隔で現在値データ取得部が監視対象コンポーネントの動作状況をあらわす現在値を取得し、格納制御部が、監視データ記憶部が有する現在値バッファおよび代表値バッファの格納制御をおこなうことにより、現在値および代表値の記憶をおこない、提供要求受付部が端末装置から監視情報提供要求を受け付けると、監視情報提供部を介して通知をうけた提供データ算出部が、最大値や平均値といった監視期間の代表値を算出し、監視情報提供部がかかる算出結果を含んだグラフを、マークアップ言語を用いて作成し、要求元の端末装置に送信するよう構成したので、システム監視にともなうリソース消費を抑制しつつ、実用上十分な監視情報を効率的に提供することができる。
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図11を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する監視情報提供プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図11は、監視情報提供プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
同図に示すように監視情報提供装置としてのコンピュータ50は、入力装置51、出力装置52、ディスク制御I/F部53、ネットワークI/F部54、HDD(Hard Disk Drive)55、RAM56およびCPU(Central Processing Unit)57をバス58で接続して構成される。ここで、入力装置51はキーボードなどの入力用デバイスであり、出力装置52はディスプレイなどの出力用デバイスである。ディスク制御I/F部53は、SCSI(Small Computer System Interface)ボードなどのディスク制御用デバイスであり、監視対象となるディスク装置やストレージ装置が接続される。
また、ネットワークI/F部54は、図4に示した通信部2に対応し、コンピュータ50の監視対象となる装置がLANなどのネットワークを介して接続されるとともに、コンピュータ50が提供する監視情報を表示する監視端末も同様にして接続される。
HDD55には、監視情報提供プログラム55aがあらかじめ記憶されており、CPU57が、HDD55の監視情報提供プログラム55aを読み出して実行することで、図11に示すように、監視情報提供プログラム55aは監視情報提供プロセス57aとして機能するようになる。そして、監視情報提供プロセス57aが機能すると、RAM56上には、現在値データ56aおよび代表値データ56bが記憶される。
ところで、上記した監視情報提供プログラム55aについては、必ずしもあらかじめHDD55に記憶させておく必要はなく、たとえば、コンピュータ50が読み出し可能なフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM()、光磁気ディスクなどの「可搬用の物理媒体」、または、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ50に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などにプログラムを記憶させておき、コンピュータ50がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
(付記1)監視対象の動作状況をあらわす現在値を所定の監視間隔ごとに取得して所定の監視期間についての監視情報を生成し、生成した該監視情報を監視端末に提供する監視情報提供装置であって、
前記現在値を時系列で記憶する所定数の現在値バッファと、前記監視期間に含まれる所定の区間に属する前記現在値に基づいて算出された区間代表値を時系列で記憶する所定数の区間代表値バッファとを有する記憶手段と、
前記現在値が取得された際に、前記現在値バッファおよび前記区間代表値バッファへのデータ格納制御をおこなう記憶制御手段と、
前記記憶手段に記憶された前記現在値および前記区間代表値に基づいて前記監視期間の期間代表値を算出する算出手段と
を備えたことを特徴とする監視情報提供装置。
(付記2)前記記憶手段に記憶された前記データおよび/または前記算出手段が算出した前記期間代表値を含んだ前記監視情報をマークアップ言語により生成する監視情報生成手段をさらに備えたことを特徴とする付記1に記載の監視情報提供装置。
(付記3)前記記憶制御手段は、前記記憶手段が有するすべての前記現在値バッファに前記現在値が記憶されたならば、該現在値に基づいて最新区間の区間代表値を算出し、該最新区間の区間代表値を前記区間代表値バッファに格納することを特徴とする付記1または2に記載の監視情報提供装置。
(付記4)前記記憶手段に記憶される前記区間代表値および前記算出手段が算出する前記期間代表値は、それぞれ、区間平均値および期間平均値であることを特徴とする付記1、2または3に記載の監視情報提供装置。
(付記5)前記記憶制御手段は、前記区間代表値バッファが1個である場合に、前記監視期間に含まれるすべての前記区間において該区間代表値バッファの値をとったものとして前記期間平均値を算出して該区間代表値バッファに格納し、前記算出手段は、該区間代表値バッファの値をそのまま前記期間代表値とすることを特徴とする付記4に記載の監視情報提供装置。
(付記6)前記記憶手段に記憶される前記区間代表値および前記算出手段が算出する前記期間代表値は、それぞれ、区間最大値および期間最大値であることを特徴とする付記1、2または3に記載の監視情報提供装置。
(付記7)前記記憶制御手段は、前記区間最大値を記憶するための前記区間代表値バッファが1個である場合に、該区間代表値バッファの値を保持する期間をあらわす最大値保持期間が満了するまで該区間代表値バッファの値を保持し、前記現在値が取得された際に、該区間代表値バッファの値と、前記現在値バッファの値とを対比することにより、あらたな区間代表値を該区間代表値バッファに格納することを特徴とする付記6に記載の監視情報提供装置。
(付記8)前記記憶制御手段は、前記現在値が取得されるごとに前記区間代表値バッファの値を減少させ、減少させた該区間代表値バッファの値と、前記現在値バッファの値とを対比することにより、あらたな区間代表値を該区間代表値バッファに格納することを特徴とする付記7に記載の監視情報提供装置。
(付記9)前記監視期間に含まれる前記区間の個数をあらかじめ定められた個数とすることを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の監視情報提供装置。
(付記10)前記監視期間および前記監視間隔に基づいて前記記憶手段が有するバッファ数が最小となるように、前記監視期間に含まれる前記区間の個数を変更することを特徴とする付記1〜9のいずれか一つに記載の監視情報提供装置。
(付記11)前記記憶手段は、監視対象ごとの前記現在値バッファおよび前記区間代表値バッファを有することを特徴とする付記1〜10のいずれか一つに記載の監視情報提供装置。
(付記12)前記監視情報生成手段は、前記マークアップ言語によりグラフ化した前記監視情報を生成することを特徴とする付記2〜11のいずれか一つに記載の監視情報提供装置。
(付記13)監視対象の動作状況をあらわす現在値を所定の監視間隔ごとに取得して所定の監視期間についての監視情報を生成し、生成した該監視情報を監視端末に提供する監視情報提供方法であって、
前記現在値を時系列で記憶する所定数の現在値バッファと、前記監視期間に含まれる所定の区間に属する前記現在値に基づいて算出された区間代表値を時系列で記憶する所定数の区間代表値バッファとを有する記憶工程と、
前記現在値が取得された際に、前記現在値バッファおよび前記区間代表値バッファへのデータ格納制御をおこなう記憶制御工程と、
前記記憶工程に記憶された前記現在値および前記区間代表値に基づいて前記監視期間の期間代表値を算出する算出工程と
を含んだことを特徴とする監視情報提供方法。
(付記14)前記記憶工程に記憶された前記データおよび/または前記算出工程が算出した前記期間代表値を含んだ前記監視情報をマークアップ言語により生成する監視情報生成工程をさらに含んだことを特徴とする付記13に記載の監視情報提供方法。
(付記15)前記記憶制御工程は、前記記憶工程が有するすべての前記現在値バッファに前記現在値が記憶されたならば、該現在値に基づいて最新区間の区間代表値を算出し、該最新区間の区間代表値を前記区間代表値バッファに格納することを特徴とする付記13または14に記載の監視情報提供方法。
(付記16)前記記憶工程に記憶される前記区間代表値および前記算出工程が算出する前記期間代表値は、それぞれ、区間平均値および期間平均値であることを特徴とする付記13、14または15に記載の監視情報提供方法。
(付記17)前記記憶制御工程は、前記区間代表値バッファが1個である場合に、前記監視期間に含まれるすべての前記区間において該区間代表値バッファの値をとったものとして前記期間平均値を算出して該区間代表値バッファに格納し、前記算出工程は、該区間代表値バッファの値をそのまま前記期間代表値とすることを特徴とする付記16に記載の監視情報提供方法。
(付記18)前記記憶工程に記憶される前記区間代表値および前記算出工程が算出する前記期間代表値は、それぞれ、区間最大値および期間最大値であることを特徴とする付記13、14または15に記載の監視情報提供方法。
(付記19)前記記憶制御工程は、前記区間最大値を記憶するための前記区間代表値バッファが1個である場合に、該区間代表値バッファの値を保持する期間をあらわす最大値保持期間が満了するまで該区間代表値バッファの値を保持し、前記現在値が取得された際に、該区間代表値バッファの値と、前記現在値バッファの値とを対比することにより、あらたな区間代表値を該区間代表値バッファに格納することを特徴とする付記18に記載の監視情報提供方法。
(付記20)前記記憶制御工程は、前記現在値が取得されるごとに前記区間代表値バッファの値を減少させ、減少させた該区間代表値バッファの値と、前記現在値バッファの値とを対比することにより、あらたな区間代表値を該区間代表値バッファに格納することを特徴とする付記19に記載の監視情報提供方法。
(付記21)前記監視期間に含まれる前記区間の個数をあらかじめ定められた個数とすることを特徴とする付記13〜20のいずれか一つに記載の監視情報提供方法。
(付記22)前記監視期間および前記監視間隔に基づいて前記記憶工程が有するバッファ数が最小となるように、前記監視期間に含まれる前記区間の個数を変更することを特徴とする付記13〜21のいずれか一つに記載の監視情報提供方法。
(付記23)前記記憶工程は、監視対象ごとの前記現在値バッファおよび前記区間代表値バッファを有することを特徴とする付記13〜22のいずれか一つに記載の監視情報提供方法。
(付記24)前記監視情報生成工程は、前記マークアップ言語によりグラフ化した前記監視情報を生成することを特徴とする付記14〜23のいずれか一つに記載の監視情報提供方法。
(付記25)監視対象の動作状況をあらわす現在値を所定の監視間隔ごとに取得して所定の監視期間についての監視情報を生成し、生成した該監視情報を監視端末に提供する監視情報提供プログラムであって、
前記現在値を時系列で記憶する所定数の現在値バッファと、前記監視期間に含まれる所定の区間に属する前記現在値に基づいて算出された区間代表値を時系列で記憶する所定数の区間代表値バッファとを有する記憶手順と、
前記現在値が取得された際に、前記現在値バッファおよび前記区間代表値バッファへのデータ格納制御をおこなう記憶制御手順と、
前記記憶手順に記憶された前記現在値および前記区間代表値に基づいて前記監視期間の期間代表値を算出する算出手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする監視情報提供プログラム。
(付記26)前記記憶手順に記憶された前記データおよび/または前記算出手順が算出した前記期間代表値を含んだ前記監視情報をマークアップ言語により生成する監視情報生成手順をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする付記25に記載の監視情報提供プログラム。
(付記27)前記記憶制御手順は、前記記憶手順が有するすべての前記現在値バッファに前記現在値が記憶されたならば、該現在値に基づいて最新区間の区間代表値を算出し、該最新区間の区間代表値を前記区間代表値バッファに格納することを特徴とする付記25または26に記載の監視情報提供プログラム。
(付記28)前記記憶手順に記憶される前記区間代表値および前記算出手順が算出する前記期間代表値は、それぞれ、区間平均値および期間平均値であることを特徴とする付記25、26または27に記載の監視情報提供プログラム。
(付記29)前記記憶制御手順は、前記区間代表値バッファが1個である場合に、前記監視期間に含まれるすべての前記区間において該区間代表値バッファの値をとったものとして前記期間平均値を算出して該区間代表値バッファに格納し、前記算出手順は、該区間代表値バッファの値をそのまま前記期間代表値とすることを特徴とする付記28に記載の監視情報提供プログラム。
(付記30)前記記憶手順に記憶される前記区間代表値および前記算出手順が算出する前記期間代表値は、それぞれ、区間最大値および期間最大値であることを特徴とする付記25、26または27に記載の監視情報提供プログラム。
(付記31)前記記憶制御手順は、前記区間最大値を記憶するための前記区間代表値バッファが1個である場合に、該区間代表値バッファの値を保持する期間をあらわす最大値保持期間が満了するまで該区間代表値バッファの値を保持し、前記現在値が取得された際に、該区間代表値バッファの値と、前記現在値バッファの値とを対比することにより、あらたな区間代表値を該区間代表値バッファに格納することを特徴とする付記30に記載の監視情報提供プログラム。
(付記32)前記記憶制御手順は、前記現在値が取得されるごとに前記区間代表値バッファの値を減少させ、減少させた該区間代表値バッファの値と、前記現在値バッファの値とを対比することにより、あらたな区間代表値を該区間代表値バッファに格納することを特徴とする付記31に記載の監視情報提供プログラム。
(付記33)前記監視期間に含まれる前記区間の個数をあらかじめ定められた個数とすることを特徴とする付記25〜32のいずれか一つに記載の監視情報提供プログラム。
(付記34)前記監視期間および前記監視間隔に基づいて前記記憶手順が有するバッファ数が最小となるように、前記監視期間に含まれる前記区間の個数を変更することを特徴とする付記25〜33のいずれか一つに記載の監視情報提供プログラム。
(付記35)前記記憶手順は、監視対象ごとの前記現在値バッファおよび前記区間代表値バッファを有することを特徴とする付記25〜34のいずれか一つに記載の監視情報提供プログラム。
(付記36)前記監視情報生成手順は、前記マークアップ言語によりグラフ化した前記監視情報を生成することを特徴とする付記26〜35のいずれか一つに記載の監視情報提供プログラム。
以上のように、本発明に係る監視情報提供装置、監視情報提供方法および監視情報提供プログラムは、システム監視にともなうリソース消費を抑えつつ、実用上十分な監視情報を効率的に提供する監視情報提供処理に有用であり、特に、サーバ装置における監視情報提供処理に適している。
監視情報提供処理の概要を示す図である。 監視対象コンポーネントの一例を示す図である。 従来の最大値および平均値の算出方法を示す図である。 監視情報提供装置の構成を示す機能ブロック図である。 平均値および最大値の計算処理概要を示す図である。 本実施例に係るバッファを示す図である。 格納制御部の処理手順を示すフローチャートである。 最小構成のバッファを用いた平均値および最大値の計算処理概要を示す図である。 仮想監視期間および各バッファを示す図である。 バッファが最小構成である場合における格納制御部の処理手順を示すフローチャートである。 監視情報提供プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
符号の説明
1 監視情報提供装置
2 通信部
10 監視情報提供処理部
11 提供要求受付部
12 監視情報提供部
13 提供データ算出部
14 現在値データ取得部
15 格納制御部
16 タイマ処理部
20 記憶部
21 監視データ記憶部
50 監視情報提供装置(コンピュータ)
51 入力装置
52 出力装置
53 ディスク制御I/F部
54 ネットワークI/F部
55 HDD
55a 監視情報提供プログラム
56 RAM
56a 現在値データ
56b 代表値データ
57 CPU
57a 監視情報提供プロセス

Claims (20)

  1. 監視対象の動作状況をあらわす現在値を所定の監視間隔ごとに取得して所定の監視期間についての監視情報を生成し、生成した該監視情報を監視端末に提供する監視情報提供装置であって、
    前記現在値を時系列で記憶する所定数の現在値バッファと、前記監視期間に含まれる所定の区間に属する前記現在値に基づいて算出された区間代表値を時系列で記憶する所定数の区間代表値バッファとを有する記憶手段と、
    前記現在値が取得された際に、前記現在値バッファおよび前記区間代表値バッファへのデータ格納制御をおこなう記憶制御手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記現在値および前記区間代表値に基づいて前記監視期間の期間代表値を算出する算出手段と
    を備えたことを特徴とする監視情報提供装置。
  2. 前記記憶手段に記憶された前記データおよび/または前記算出手段が算出した前記期間代表値を含んだ前記監視情報をマークアップ言語により生成する監視情報生成手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の監視情報提供装置。
  3. 前記記憶制御手段は、前記記憶手段が有するすべての前記現在値バッファに前記現在値が記憶されたならば、該現在値に基づいて最新区間の区間代表値を算出し、該最新区間の区間代表値を前記区間代表値バッファに格納することを特徴とする請求項1または2に記載の監視情報提供装置。
  4. 前記記憶手段に記憶される前記区間代表値および前記算出手段が算出する前記期間代表値は、それぞれ、区間平均値および期間平均値であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の監視情報提供装置。
  5. 前記記憶制御手段は、前記区間代表値バッファが1個である場合に、前記監視期間に含まれるすべての前記区間において該区間代表値バッファの値をとったものとして前記期間平均値を算出して該区間代表値バッファに格納し、前記算出手段は、該区間代表値バッファの値をそのまま前記期間代表値とすることを特徴とする請求項4に記載の監視情報提供装置。
  6. 前記記憶手段に記憶される前記区間代表値および前記算出手段が算出する前記期間代表値は、それぞれ、区間最大値および期間最大値であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の監視情報提供装置。
  7. 前記記憶制御手段は、前記区間最大値を記憶するための前記区間代表値バッファが1個である場合に、該区間代表値バッファの値を保持する期間をあらわす最大値保持期間が満了するまで該区間代表値バッファの値を保持し、前記現在値が取得された際に、該区間代表値バッファの値と、前記現在値バッファの値とを対比することにより、あらたな区間代表値を該区間代表値バッファに格納することを特徴とする請求項6に記載の監視情報提供装置。
  8. 前記記憶制御手段は、前記現在値が取得されるごとに前記区間代表値バッファの値を減少させ、減少させた該区間代表値バッファの値と、前記現在値バッファの値とを対比することにより、あらたな区間代表値を該区間代表値バッファに格納することを特徴とする請求項7に記載の監視情報提供装置。
  9. 前記監視期間に含まれる前記区間の個数をあらかじめ定められた個数とすることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の監視情報提供装置。
  10. 前記監視期間および前記監視間隔に基づいて前記記憶手段が有するバッファ数が最小となるように、前記監視期間に含まれる前記区間の個数を変更することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の監視情報提供装置。
  11. 前記記憶手段は、監視対象ごとの前記現在値バッファおよび前記区間代表値バッファを有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の監視情報提供装置。
  12. 前記監視情報生成手段は、前記マークアップ言語によりグラフ化した前記監視情報を生成することを特徴とする請求項2〜11のいずれか一つに記載の監視情報提供装置。
  13. 監視対象の動作状況をあらわす現在値を所定の監視間隔ごとに取得して所定の監視期間についての監視情報を生成し、生成した該監視情報を監視端末に提供する監視情報提供方法であって、
    前記現在値を時系列で記憶する所定数の現在値バッファと、前記監視期間に含まれる所定の区間に属する前記現在値に基づいて算出された区間代表値を時系列で記憶する所定数の区間代表値バッファとを有する記憶工程と、
    前記現在値が取得された際に、前記現在値バッファおよび前記区間代表値バッファへのデータ格納制御をおこなう記憶制御工程と、
    前記記憶工程に記憶された前記現在値および前記区間代表値に基づいて前記監視期間の期間代表値を算出する算出工程と
    を含んだことを特徴とする監視情報提供方法。
  14. 前記記憶工程に記憶された前記データおよび/または前記算出工程が算出した前記期間代表値を含んだ前記監視情報をマークアップ言語により生成する監視情報生成工程をさらに含んだことを特徴とする請求項13に記載の監視情報提供方法。
  15. 前記記憶制御工程は、前記記憶工程が有するすべての前記現在値バッファに前記現在値が記憶されたならば、該現在値に基づいて最新区間の区間代表値を算出し、該最新区間の区間代表値を前記区間代表値バッファに格納することを特徴とする請求項13または14に記載の監視情報提供方法。
  16. 前記記憶工程に記憶される前記区間代表値および前記算出工程が算出する前記期間代表値は、それぞれ、区間平均値および期間平均値であることを特徴とする請求項13、14または15に記載の監視情報提供方法。
  17. 監視対象の動作状況をあらわす現在値を所定の監視間隔ごとに取得して所定の監視期間についての監視情報を生成し、生成した該監視情報を監視端末に提供する監視情報提供プログラムであって、
    前記現在値を時系列で記憶する所定数の現在値バッファと、前記監視期間に含まれる所定の区間に属する前記現在値に基づいて算出された区間代表値を時系列で記憶する所定数の区間代表値バッファとを有する記憶手順と、
    前記現在値が取得された際に、前記現在値バッファおよび前記区間代表値バッファへのデータ格納制御をおこなう記憶制御手順と、
    前記記憶手順に記憶された前記現在値および前記区間代表値に基づいて前記監視期間の期間代表値を算出する算出手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする監視情報提供プログラム。
  18. 前記記憶手順に記憶された前記データおよび/または前記算出手順が算出した前記期間代表値を含んだ前記監視情報をマークアップ言語により生成する監視情報生成手順をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項17に記載の監視情報提供プログラム。
  19. 前記記憶制御手順は、前記記憶手順が有するすべての前記現在値バッファに前記現在値が記憶されたならば、該現在値に基づいて最新区間の区間代表値を算出し、該最新区間の区間代表値を前記区間代表値バッファに格納することを特徴とする請求項17または18に記載の監視情報提供プログラム。
  20. 前記記憶手順に記憶される前記区間代表値および前記算出手順が算出する前記期間代表値は、それぞれ、区間平均値および期間平均値であることを特徴とする請求項17、18または19に記載の監視情報提供プログラム。
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