JP2006188135A - エアバッグドア部付車両用内装品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヒンジの基部に形成した溶着リブの形状が崩れて凹凸が生じるのを抑制でき、しかも、フラップ部のエアバッグドア部の裏面に対する十分な溶着強度が得られるエアバッグドア部付車両用内装品を提供する。
【解決手段】 エアバッグドア部付車両用内装品は、ガイド部とその外方に延びるフランジ部とからなる樹脂製の枠体を備える。ガイド部には、フラップ部とガイド部及びフランジ部の交差部37の段差部37cに基部が結合されたヒンジとが設けられている。段差部37cには、複数の支持リブ37aが長手方向に沿って間隔をおいて形成されている。ヒンジの基部は、段差部37cに一体にモールド成形されて結合されるとともに、複数の支持リブ37aのそれぞれが埋設されるように形成された溶着リブ37dが内装品本体の裏面に溶着されている。
【選択図】図8

Description

この発明は、車両衝突時にエアバッグ装置の作動で開くエアバッグドア部を有するインストルメントパネル等のエアバッグドア部付車両用内装品に関するものである。
エアバッグドア部付車両用内装品であるインストルメントパネルとして、例えば、特許文献1には、エアバッグドア部の裏面に一体的に結合されるバックアッププレートと、エアバッグ装置が内側に配設されエアバッグドア部の周囲のインストルメントパネル本体の裏面に一体的に結合される枠体と、バックアッププレート及び枠体とを連結するヒンジとを一体的に形成し、バックアッププレートの基端部は、ヒンジを介して枠体に一体的に形成される一方、先端部は枠体の表側端面に離脱可能に当接し、バックアッププレート及び枠体の成形時には、バックアッププレートの先端部が枠体の表側端面から所定寸法だけ離れた形状になるようにすることが開示されている。そして、これによれば、インストルメントパネル本体の強度を確保しつつ、エアバッグ装置の作動時に安定してエアバッグドア部が開放するエアバッグドア部付インストルメントパネルを容易且つ安価に製造することができる、と記載されている。
特開2004−106823号公報
一般に、エアバッグドア部付インストルメントパネルでは、インストルメントパネル本体に、表面に達しないエアバッグ展開用ティアラインで区画されたエアバッグドア部が形成されており、そのエアバッグドア部に対応するようにインストルメントパネル本体の裏面に、略矩形状のシューティング口を有するエアバッグ装置収納用の樹脂製の枠体が溶着されている。枠体は、内部にエアバッグ装置を収納する略矩形筒状のガイド部と、シューティング口側からガイド部外方に延びるようにガイド部と一体に形成されインストルメントパネル本体のエアバッグドア部の外周部の裏面に溶着されたフランジ部と、シューティング口を覆うように形成されインストルメントパネル本体のエアバッグドア部の裏面に溶着されたフラップ部と、フラップ部と一体に形成されガイド部とフランジ部との交差部に基部が結合されたヒンジと、を備えている。そして、ガイド部とフランジ部との交差部にヒンジの基部が結合されており、そのヒンジの基部には複数の溶着リブが形成され、それらがインストルメントパネル本体の裏面に溶着されている。
ところで、枠体のガイド部及びフランジ部は、エアバッグ装置を収納してインストルメントパネル本体にしっかりと取り付けるものであるため、高剛性であることが要求される。一方、フラップ部及びヒンジは、エアバッグ展開時にエアバッグドア部を開放させるものであるため、ある程度の可撓性を有することが要求される。そのため、枠体の成形においては、剛性の高い樹脂で予めガイド部及びフランジ部を射出成形した後、それを別の金型にセットして可撓性を有する樹脂でガイド部及びフランジ部を一体に成形することが行われる。
ところが、可撓性を有する樹脂は成形後の収縮(ひけ)が大きいため、ヒンジの基部に形成した溶着リブの形状が崩れて凹凸が生じることがあり、それをインストルメントパネル本体の裏面に溶着させると、インストルメントパネル本体の表面に溶着リブに対応した凹凸が発生する、という問題がある。
また、溶着リブに溶着される部分と溶着されない部分とが生じることもあり、ヒンジの基部のエアバッグドア部の裏面に対する十分な溶着強度が得られない、という問題もある。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ヒンジの基部に形成した溶着リブの形状が崩れて凹凸が生じるのを抑制でき、しかも、ヒンジの基部のエアバッグドア部の裏面に対する十分な溶着強度が得られるエアバッグドア部付車両用内装品を提供することにある。
上記目的を達成するため、ヒンジの基部に形成した溶着リブに支持リブが埋設されるようにしたものである。
具体的には、本発明は、略矩形状のシューティング口を有し内部にエアバッグ装置を収納する略矩形筒状のガイド部と、このガイド部と一体に成形されるとともに内装品本体の裏面に溶着され上記ガイド部のシューティング口側からガイド部外方に延びるフランジ部と、からなる樹脂製の枠体を備え、
上記ガイド部のシューティング口には、上記内装品本体の裏面に溶着されるとともに上記シューティング口を覆うフラップ部と、このフラップ部と一体に成形されるとともに上記ガイド部と上記フランジ部との交差部に基部が結合されたヒンジと、が設けられ、
上記内装品本体には、上記シューティング口に対応するように略矩形状の破断予定部が形成されるとともにこの破断予定部で囲まれる領域によりエアバッグドア部が形成され、
車両衝突時に上記エアバッグ装置の作動で上記破断予定部を破断して上記エアバッグドア部が上記フラップ部と共に上記ヒンジ回りに回動して開くように構成されたエアバッグドア部付車両用内装品であって、
上記ガイド部と上記フランジ部との交差部において上記ヒンジの基部が結合される部位には、上記シューティング口が拡口するように段差部が形成され、
上記段差部には、各々、シューティング口方向に延びる複数の支持リブが長手方向に沿って間隔をおいて形成され、
上記ヒンジの基部は、上記段差部に一体にモールド成形されて結合されるとともに、上記複数の支持リブのそれぞれが埋設されるように形成された溶着リブが上記内装品本体の裏面に溶着されていることを特徴とする。
本発明によれば、ヒンジの基部に形成した溶着リブに、ガイド部及びフランジ部と同一の樹脂材料で形成された支持リブが埋設されているので、溶着リブの収縮は主として支持リブを覆っている部分だけのものとなる。従って、溶着リブ自体の収縮は小さく抑えられるので、その形状が崩れて凹凸が生じること、及び、それによってインストルメントパネル本体の表面に溶着リブに対応した凹凸が発生すること、を抑制することができる。
また、溶着リブに溶着されない部分がほとんど生じないので、ヒンジの基部のエアバッグドア部の裏面に対する十分な溶着強度を得ることができる。
本発明のエアバッグドア部付車両用内装品の実施形態をエアバッグドア部付インストルメントパネルを例として、以下、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されない。
図1は、エアバッグドア部付インストルメントパネル1の助手席前方部分を示す。図2は、枠体11を示す。図3乃至8は、それぞれ図2におけるIII−III線に沿った断面構造乃至VIII−VIII線に沿った断面構造を示す。図9は、橋梁部25を示す。図10及び図11は、エアバッグが展開したときのエアバッグドア部付インストルメントパネル1の断面構造を示す。図12は、枠体11の製造工程の一部を示す。なお、図1及び8の左右方向が「車幅方向」である。図3乃至7の左右方向が「車体前後方向」である。図3乃至7の上下方向が「車体上下方向」である。
図3乃至7に示すように、このエアバッグドア部付インストルメントパネル1は、インストルメントパネル本体(内装品本体)3と、その裏面3b側に設けられたエアバッグ装置51収納用の枠体11と、を備えている。
インストルメントパネル本体3は、ポリプロピレン(PP)樹脂等で射出成形された樹脂成形品である。インストルメントパネル本体3の助手席前方位置の裏面3bには、表面3aに達しないエアバッグ展開用ティアライン5が「日」の字状に形成されている。そして、図1に示すように、このエアバッグ展開用ティアライン5の区画により横長矩形状の一対のエアバッグドア部9が前後に配置されるように構成されている。また、インストルメントパネル本体3のエアバッグ展開用ティアライン5に対応した表面3aの部分が、エアバッグ装置51の作動により容易に破断する破断予定部7となっている。
枠体11も射出成形された樹脂成形品であるが、その製造方法については後に詳述する。枠体11は、エアバッグ装置51が収納される略矩形筒状のガイド部13を備えている。ガイド部13は、インストルメントパネル本体3側の略矩形状の開口13a(以下、「シューティング口13a」という。)がインストルメントパネル本体3のエアバッグ展開用ティアライン5で囲われた部分を覆うように設けられている。ガイド部13のシューティング口13a側の端部には、ガイド部13に連続して外方に延びるフランジ部15が設けられている。これらのガイド部13及びフランジ部15は、高剛性な成形品が得られるガラス繊維入りのポリプロピレン(PP)樹脂等の樹脂材料で形成されている。
ガイド部13は、略矩形筒状であるところの前側及び後側枠壁13b,13cのそれぞれに相互に間隔をおいて複数の係合孔13d(図4に1つだけ記載)が車幅方向に形成されている。そして、エアバッグ装置51は、その側面に設けられたフック53(図4に1つだけ記載)がその係合孔13dに係合してガイド部13に収納された状態で固定される。
フランジ部15は、インストルメントパネル本体3側の表面に溶着リブ15aが格子状に形成されている。ガイド部13及びフランジ部15は、この溶着リブ15aが振動溶着されてインストルメントパネル本体3の裏面3bのエアバッグドア部9の外周部に取り付けられている。
ガイド部13とフランジ部15との交差部37には、シューティング口13aが不連続に拡口するように段差部37cが形成されている。段差部37cの前辺部及び後辺部のそれぞれには、図8に示すように、高さの相対的に高い大リブ37aと高さの相対的に低い小リブ37bとが交互に長手方向に沿って相互に間隔をおいて段差部37cを区画するように一体に形成されている。
枠体11は、図2に示すように、ガイド部13のシューティング口13a側に、横長矩形状の前側及び後側フラップ部21,23を備えている。前側及び後側フラップ部21,23は、シューティング口13aを覆うように設けられている。前側フラップ部21は、前辺部が前側ヒンジ29を介してガイド部13のシューティング口13a側の段差部37cの前辺部に一体にモールド成形されている。一方、後側フラップ部23は、後辺部が後側ヒンジ33を介してガイド部13のシューティング口13a側の段差部37cの後辺部に一体にモールド成形されている。前側フラップ部21と後側フラップ部23とは、前者の前辺部と後者の後辺部とが辺両側でそれぞれ橋梁部25を介して連結されている。これらの前側及び後側フラップ部21,23、前側及び後側ヒンジ29,33、並びに、橋梁部25は、高靱性な成形品が得られ、特に低温で破損しにくいポリオレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂材料(TPO)等で形成されている。つまり、これらは、ガイド部13等とは異なる樹脂材料で形成されている。
前側及び後側フラップ部21,23は、インストルメントパネル本体3側の表面に溶着リブ21a,23aが格子状に形成されている一方、エアバッグを損傷しないように裏面が平坦面に形成されている。前側及び後側フラップ部21,23は、この溶着リブ21a,23aが振動溶着されてインストルメントパネル本体3の裏面3bのエアバッグドア部9に取り付けられている。前側及び後側フラップ部21,23のそれぞれには、図2に示すように、左右両側に貫通孔21b,23bが形成されている。これらの貫通孔21b,23bの周縁は、インストルメントパネル本体3側に突出した環状突条21c,23cに形成されている。その環状突条21c,23cは、溶着リブ21a,23aよりも高さが低く形成されている。
前側ヒンジ29は、ガイド部13の段差部37cに結合した裏面側に開いた断面略U字状の回動作用部29bと、回動作用部29bに連続して前側フラップ部21の前辺部に結合した表面側に開いた断面略U字状の延出作用部29cと、を備え、全体として断面略S字状に形成されている。前側ヒンジ29の回動作用部29bの前側フラップ部21側には、インストルメントパネル本体3のエアバッグドア部9の裏面3bに向かって延びた突条の前側リブ31が前側ヒンジ29の長手方向に沿って一体に形成されている。
後側ヒンジ33は、ガイド部13の段差部37cに結合した裏面側に開いた断面略U字状の回動作用部33bと、回動作用部33bに連続して後側フラップ部23の後辺部に結合した表面側に開いた断面略U字状の延出作用部33cと、を備え、全体として断面略S字状に形成されている。後側ヒンジ33の回動作用部33bの後側フラップ部23側には、インストルメントパネル本体3のエアバッグドア部9の裏面3bに向かって延びた突条の後側リブ35が後側ヒンジ33の長手方向に沿って一体に形成されている。
前側及び後側ヒンジ29,33は、左右方向に並行に延びる3本のエアバッグ展開用ティアライン5のうち、それぞれ前位置のもの及び後位置のものに対峙する位置関係となっている。そして、前側リブ31は、図11に示すように、エアバッグ展開によるエアバッグドア部9の開放時に、側面が前位置のエアバッグ展開用ティアライン5に位置付けられるように設けられている。また、後側リブ35も、図11に示すように、エアバッグ展開によるエアバッグドア部9の開放時に、側面が後位置のエアバッグ展開用ティアライン5に位置付けられるように設けられている。なお、前側フラップ部21と後側フラップ部23との隙間が中間位置のエアバッグ展開用ティアライン5に対応した位置となっている。
段差部37cに一体にモールド成形された前側及び後側ヒンジ29,33のそれぞれの基部29a,33aには、図8に示すように、複数の溶着リブ37dが長手方向に沿って相互に間隔をおいて、段差部37cに設けられた大リブ37aが埋設されるように形成されている。つまり、大リブ37aは、溶着リブ37dを支持する支持リブを構成している。この溶着リブ37dは振動溶着されてインストルメントパネル本体3の裏面3bに取り付けられている。
橋梁部25は、成形時には、図9(a)に示すように、中央が薄肉部25aの裏面側に反った断面略V字状の形状に形成されているものの、前側及び後側フラップ部21,23がエアバッグドア部9に溶着されることによりその反りが伸ばされて、図9(b)に示すように、裏面が前側及び後側フラップ部21,23の裏面と面一とされている。
次に、このエアバッグドア部付インストルメントパネル1のエアバッグ展開動作について、図10及び図11に基づいて説明する。
まず、車両が衝突してある一定以上の衝撃を受けると、エアバッグ装置51が作動してインフレータによりエアバッグの展開が開始される。
次いで、エアバッグの展開に伴って、図10に示すように、前側及び後側ヒンジ29,33の断面略U字状の延出作用部29c,33cが延ばされ、前側及び後側フラップ部21,23が上方に押し上げられて橋梁部25が薄肉部25aで切断すると共に、エアバッグ展開用ティアライン5に沿って破断予定部7が破断してエアバッグドア部9がインストルメントパネル本体3から別体となって離れる。
そして、さらにエアバッグの展開が進行してエアバッグがインストルメントパネル本体3の開口から飛び出すのに伴って、図11に示すように、前側及び後側ヒンジ29,33の断面略U字状の回動作用部29b,33bが外向きに回動され、一対のエアバッグドア部9が観音開き状に開放される。このとき、前側リブ31の側面がエアバッグ展開用ティアライン5の位置に位置付けられ、それらがエアバッグドア部9の切断端と前側ヒンジ29、との間に挟まれた状態となる。また、後側リブ35の側面がエアバッグ展開用ティアライン5の位置に位置付けられると、それらがエアバッグドア部9の切断端と後側ヒンジ33との間に挟まれた状態となる。
以上に説明したようなエアバッグドア部付インストルメントパネル1であれば、前側及び後側ヒンジ29,33の基部29a,33aに形成した溶着リブ37dに、ガイド部13及びフランジ部15と同一の樹脂材料で形成された大リブ37aが埋設されているので、溶着リブ37dの収縮は主として大リブ37aを覆っている部分だけのものとなる。従って、溶着リブ37d自体の収縮は小さく抑えられるので、その形状が崩れて凹凸が生じること、及び、それによってインストルメントパネル本体3の表面3aに溶着リブ37dに対応した凹凸が発生すること、を抑制することができる。
また、溶着リブ37dに溶着されない部分がほとんど生じないので、前側及び後側フラップ部21,23のエアバッグドア部9の裏面に対する十分な溶着強度を得ることができる。
次に、このエアバッグドア部付インストルメントパネル1の製造方法について説明する。
<インストルメントパネル本体成形工程>
インストルメントパネル本体3を、射出成形機のホッパーに、ペレット状のポリプロピレン(PP)樹脂等を投入し、それをシリンダ内でスクリュー混練しながら溶融させてゲートから金型に射出する射出成形により成形する。
成形されたインストルメントパネル本体3では、助手席前方位置の裏面3bに、表面3aに達しないエアバッグ展開用ティアライン5が形成されてエアバッグドア部9が構成される。
<枠体成形工程>
枠体11も、射出成形により成形するが、ガイド部13等と前側及び後側フラップ部21,23等とが異なる樹脂材料で形成されるため、第1及び第2成形ステップからなる2段階の射出成形により成形する。
−第1成形ステップ−
枠体11のガイド部13及びフランジ部15を、射出成形機のホッパーに、高剛性な成形品が得られるペレット状のガラス繊維入りポリプロピレン(PP)樹脂等を投入し、それをシリンダ内でスクリュー混練しながら溶融させてゲートから図12に示すように第1金型70のキャビティ型71とコア型72との間に形成されるキャビティ内に射出する射出成形により一体に成形する。
成形されたガイド部13及びフランジ部15では、それらの交差部37に段差部37c、大リブ37a及び小リブ37bが形成される。
−第2成形ステップ−
枠体11の前側及び後側フラップ部21,23、並びに、前側及び後側ヒンジ29,33を、射出成形機のホッパーに、高靱性な成形品が得られるペレット状のポリオレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂(TPO)等を投入し、それをシリンダ内でスクリュー混練しながら溶融させてゲートから、図13に示すように、第1成形ステップで成形したガイド部13及びフランジ部15をコア型63に予めセットした第2金型60のキャビティ型61とコア型63及びコア型にセットされたガイド部13、フランジ部15との間に形成されるキャビティ内に射出する射出成形により全体を一体に成形する。
成形された前側及び後側フラップ部21,23、並びに、前側及び後側ヒンジ29,33では、ガイド部13及びフランジ部15の交差部37の段差部37cに、前側及び後側ヒンジ29,33が一体に形成されると共に大リブ37aが埋設された溶着リブ37dが形成される。
<溶着工程>
図14に示すように、インストルメントパネル本体3を基台73にセットすると共に枠体11を振動溶着治具74にセットし、インストルメントパネル本体3の裏面3bのエアバッグドア部9の外周部に枠体11のフランジ部15を位置付けると共に、前側及び後側フラップ部21,23をエアバッグドア部9に位置付ける。そして、振動溶着治具74を用いて枠体11をインストルメントパネル本体3側に押し当てて高周波で横方向75に振動させることにより、溶着リブ15a,21a,23a,37dにより枠体11をインストルメントパネル本体3に溶着させる。このとき、溶着リブ37dは大リブ37aが埋設されているので、変形がなく、精度よくインストルメントパネル本体3に押し当てられ、確実に溶着される。なお、前側及び後側フラップ部21,23がエアバッグドア部9に溶着されることにより、橋梁部25は、その反りが伸ばされて、図9(b)に示すように、裏面が前側及び後側フラップ部21,23の裏面と面一とされ、そのためにエアバッグ装置51の障害とならない。また、前側及び後側フラップ部21,23の表面側の貫通孔21b,23bの周縁が環状突条21c,23cに形成されているので、溶着リブ21a,23aの溶着によって生じたバリが貫通孔21b,23bを通ってエアバッグ装置51が設けられた裏面側に落ちるのが防止される。しかも、環状突条21c,23cは、溶着リブ21a,23aよりも高さが低く形成されているので、前側及び後側フラップ部21,23をエアバッグドア部9に溶着する際の障害とならない。
なお、上記実施形態では、エアバッグドア部付車両用内装品として、エアバッグドア部付インストルメントパネル1を例に挙げたが、特にこれに限定されるものではなく、ステアリングハンドル等のその他の車両用内装品であってもよい、
また、上記実施形態では、エアバッグ展開用ティアライン5が「日」の字状に形成されて、このエアバッグ展開用ティアライン5の区画により横長矩形状の一対のエアバッグドア部9が上下に配置された構成のものとしたが、特にこれに限定されるものではなく、図13に示すように、エアバッグ展開用ティアライン5が「口」の字状に形成されて、このエアバッグ展開用ティアライン5の区画により横長矩形状の単一のエアバッグドア部9が配置された構成のものであってもよい。
また、上記実施形態では、樹脂単層のインストルメントパネル本体3としたが、特にこれに限定されるものではなく、樹脂等で成形された樹脂製基材とその表面側に一体に被覆された樹脂製表皮とからなる2層構造のものであってもよい。
また、上記実施形態では、前側及び後側フラップ部21,23の2枚のフラップ部としたが、特にこれに限定されるものではなく、3枚以上のフラップ部を有するものであってもよい。例えば、前側フラップ部と中央フラップ部と後側フラップ部とが設けられており、前側フラップ部と中央フラップ部とが橋梁部を介して連結され、また、中央フラップ部と後側フラップ部とが橋梁部を介して連結された構成のものであってもよい。
この発明は、車両衝突時にエアバッグ装置の作動で開くエアバッグドア部を有するインストルメントパネル等のエアバッグドア部付車両用内装品に関して有用である。
エアバッグドア部付インストルメントパネルの部分的な斜視図である。 枠体の正面図である。 図2におけるIII−III線に沿った断面図である。 図2におけるIV−IV線に沿った断面図である。 図2におけるV−V線に沿った断面図である。 図2におけるVI−VI線に沿った断面図である。 図2におけるVII−VII線に沿った断面図である。 図2におけるVIII−VIII線に沿った断面図である。 橋梁部の拡大図である。 エアバッグの展開初期過程を示す説明図である。 エアバッグの展開終期過程を示す説明図である。 枠体の第1成形ステップを示す図3に相当する断面の第1金型の断面図である。 枠体の第2成形ステップを示す図3に相当する断面の第2金型の断面図である。 インストルメントパネル本体と枠体との溶着工程を示す図3に相当する断面の振動溶着治具の断面図である。 その他の実施形態のエアバッグドア部付インストルメントパネルの部分的な斜視図である。
符号の説明
1 エアバッグドア部付インストルメントパネル(エアバッグドア部付車両用内装品)
3 インストルメントパネル本体(内装品本体)
3b 裏面
7 破断予定部
9 エアバッグドア部
11 枠体
13 ガイド部
13a シューティング口
15 フランジ部
21 前側フラップ部(フラップ部)
23 後側フラップ部(フラップ部)
29 前側ヒンジ
29a 基部
33 後側ヒンジ
33a 基部
37 交差部
37a 大リブ(支持リブ)
37c 段差部
37d 溶着リブ
51 エアバッグ装置

Claims (1)

  1. 略矩形状のシューティング口を有し内部にエアバッグ装置を収納する略矩形筒状のガイド部と、このガイド部と一体に成形されるとともに内装品本体の裏面に溶着され上記ガイド部のシューティング口側からガイド部外方に延びるフランジ部と、からなる樹脂製の枠体を備え、
    上記ガイド部のシューティング口には、上記内装品本体の裏面に溶着されるとともに上記シューティング口を覆うフラップ部と、このフラップ部と一体に成形されるとともに上記ガイド部と上記フランジ部との交差部に基部が結合されたヒンジと、が設けられ、
    上記内装品本体には、上記シューティング口に対応するように略矩形状の破断予定部が形成されるとともにこの破断予定部で囲まれる領域によりエアバッグドア部が形成され、
    車両衝突時に上記エアバッグ装置の作動で上記破断予定部を破断して上記エアバッグドア部が上記フラップ部と共に上記ヒンジ回りに回動して開くように構成されたエアバッグドア部付車両用内装品であって、
    上記ガイド部と上記フランジ部との交差部において上記ヒンジの基部が結合される部位には、上記シューティング口が拡口するように段差部が形成され、
    上記段差部には、各々、シューティング口方向に延びる複数の支持リブが長手方向に沿って間隔をおいて形成され、
    上記ヒンジの基部は、上記段差部に一体にモールド成形されて結合されるとともに、上記複数の支持リブのそれぞれが埋設されるように形成された溶着リブが上記内装品本体の裏面に溶着されていることを特徴とするエアバッグドア部付車両用内装品。
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